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鵜飼章の手記 2冊目

鵜飼・章 2019年7月14日

自己という矛盾の重なりは他者から観測されることでのみ収束する。
そう、僕らは人として生まれたとしても、箱を開けたらひとでなかったようにね。

とはいえ変な人扱いも困るから、少し自己紹介をしよう。
鵜飼章。現代地球人の男だ。職業は絵本作家で趣味は一人旅、好きな動物は鴉と虫。
苦手なことは多くあるけど、早寝早起きと掃除がとくに苦手なんだ。

つまり何って?
『きみがそう解釈したならそれが僕でしかない』、そういうお話だよ。



前回の手記
https://tw6.jp/club/thread?thread_id=6607




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鵜飼・章  2019年7月14日
【2019/7/4】今まで面倒くさくて作っていなかったんだけど、猟兵生活においては、イェーガーカードという怪しいクレジットカードみたいな名前のカードを持っていると、何かと優待があるらしい。時にはカードがないと、グリモアベース主催のお祭りに参加できなかったりするらしい。謎だ。『いい加減お作りになってはいかがですか!!!!』と御堂さんに叱られて……というより、半ば引きずられるような形で作りに行かされた。全身写真が入るのか……なんだか恥ずかしいなあ。でも、よく撮れていると皆には褒めてもらえた。そうなんだ。 https://tw6.jp/gallery/?id=43835
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鵜飼・章  2019年7月14日
異世界の猟兵のヒトたちはみんなファンタジックな衣装を着ているから、UDCアースの服だとなめられる気がして、僕はいつもハロウィンで使ったコスプレ衣装を着ている。服飾科の友人が作ってくれたものだから、とても出来がいいんだけど……『人間の剥製や骸骨だらけの森の洋館に独りで住んでいて、最終的には人の心を知る事で浄化されて死ぬタイプの綺麗なシリアルキラー』をイメージして作ったそうだ。正直いろいろと洒落になっていないんだけど、その時の僕はもう笑ってごまかすという人間的行為を習得していたので、どうという事はなかった。これも青春の思い出ってやつかな。
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鵜飼・章  2019年7月17日
【2019/7/16】今日は御堂さんが黒っぽく見えると思ったら、本当に焦げていた。一応何があったのか聞いてみたら『グッドルッキングSヨンレース』という奇祭に参加してきた事をやけに楽しげに話してくれた。どうして僕も呼んでくれなかったんだろう……でも、なぜ爆発炎上する必要があったのか、まるで理解できない。常識的な対応として、とりあえず修理をすすめておいた。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=10444
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鵜飼・章  2019年7月22日
【2019/7/20】アイドルのオーディション等でよく聞かれる『友達が勝手に応募してぇ~』という状況は都市伝説だと思っていたけれど、どうやら僕はその都市伝説に遭遇したらしい。御堂さん、自分がカナヅチだからって、僕を勝手に水着コンテストにエントリーさせるなんて……けれど僕は知っている。こういう時にばっくれると、世間の目が厳しくなるんだ。……大学の学園祭より凄い人混みの中を歩いてきて、もうへとへとだ。この事は根に持っておこう。 https://tw6.jp/html/world/event/004/mzg_result.htm
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鵜飼・章  2019年7月22日
水着は持っているけど、だいたい僕は性能重視派なんだ。その辺りから何か使えそうなものを探して、適当に飾り立ててみたけど……これ、何だろう。たぶん昔、学園祭か何かで警察のコスプレをする機会があったんだと思うんだけど……僕も詳しい事は知らない。忘れた。鴉のプリントが入っているから、あだ名が死神とか吸血鬼とか鴉とかだった頃だな。とにかく、上手くごまかせたと思う。取っておいてよかった。……疲れた。寝る。 https://tw6.jp/gallery/?id=47735
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鵜飼・章  2019年8月21日
【2019/7/24】御堂さんは意外にも虫が苦手だ。蜘蛛とか蛾とか毛虫とか、一般的に『気持ち悪い虫』と分類されがちな子は全部……もちろんゴキブリも苦手だ。僕はそんな可哀想な虫たちを御堂さんに見つからない場所へ逃がしているけど、ゴキブリだけは退治してあげている。だってそれが人間のやる事だもの……ゴキブリってどうしてあんなに嫌われるんだろう。僕も概ねゴキブリのようなものだから、殺虫剤をかけられないように気をつけよう。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=11616
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鵜飼・章  2019年8月21日
そういえば御堂さん、『きらきらした星空模様のマフラーを巻いたかわいい傭兵さん』と一緒に竜を倒したと言っていたけど……それって、僕のよく知っている子のような気がする。偶然って怖い。そうか、ドラゴンとか特撮とか好きなんだ……男の子だなあ。
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鵜飼・章  2019年8月25日
【2019/7/26】今日はアリンさんと一緒に素潜り漁とバーベキューを楽しんできた。無人島生活が趣味だと言ったらすごく驚かれたけれど、もしかして、みんなは無人島で生活しないのかな……? 考えてもみなかった。人間は無人島で生活しない……うん、文字にしてみると矛盾がよくわかるな。覚えておこう。アリンさんの他にも面白い人たちにたくさん出会えたし、いい休暇だった。ここでももう一度、ごちそうさまでした。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=11891
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鵜飼・章  2019年9月20日
そう、これは僕の日記……のはずなんだけど、すっかり未来からの日記と化してしまったので、現在へ戻れるように努力はしよう。時空が歪むのはこの城ではよくあることだ。
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鵜飼・章  2019年9月20日
【2019/7/30】あの日は……とても不思議な夜だったな。僕の中に何かとてつもない閃きが流れ込んできて、僕がどこかに心を置き忘れてきた事を教えてくれたんだ。
僕の心か……夏の盛りに学校の焼却炉でうっかり燃やされていたらお洒落じゃないかと思うんだけど、まあ現実には、たぶん母のお腹の中にあるだろう。夢がないな。
解体したら出てくるかも、という発想がなくて良かった。別に、僕は楽しくて人を殺してる訳じゃないからな。できるからやるだけ。
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鵜飼・章  2019年9月20日
そんな僕でも、全ての人間機能をリセットしたら普通の人間になれたんだけど……『普通の僕』から見ると、僕は『すごく可哀相な人』らしい。
……何故そうなるんだろう。今の僕には理解できない。苦しいとか悲しいとか怖いとかは、正直余りわからないから、たぶんそこが駄目なんだ。
恐らく、飼っていたカブトムシが死んじゃった時にうっすら感じる、あのなんともいえない気持ち悪さがそれ、なんだろうけれど……。
ううん……でもあの夜の体験を思い出すと、実装はされない方がいいな。あんな感情は。
時として必要だろうから、疑似再現はできるように努めるけども。
とにかく、色々と参考になった。僕は僕だ。鵜飼章。人間改め、だいたい人間になれるように頑張ろう。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=10445
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鵜飼・章  2019年9月20日
【2019/7/31】そして僕が生まれたてほやほやのきらきらした記憶を抱えて、うきうきと城に帰ってきたら、御堂さんがいた。
彼女も彼女でうきうきして、友達と一緒にスイカ割りを楽しんできた話をしていたけれど……正直、名前を思い出すのにちょっと時間がかかったのは秘密だ。忘れたかったんだろう。
僕ってなんてひどい奴なんだ……改めてそう思ったこともついでに記しておく。
そして、そのスイカ割りらしき行事の説明が……耳を疑うものだったよね。タオル形のオブリビオンが、雅を吸いとって、雅に……?
僕も見に行きたかったなあ。
こうして僕は、荒唐無稽な日々にまた戻ってきてしまった。
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鵜飼・章  2019年9月20日
まあいいか。
僕がすべての過去を灰にしていくしかできない生き物なら、僕のすべてが燃え尽きる前に、世界中からきらきらの種を集めて焚べ続ければいい。
……あれ、文字にするとすごく大変そうだ。
これが可哀相ってやつなのか……でも、僕はわりと楽しいからいいや。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=11790
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鵜飼・章  2019年9月24日
【2019/8/3】暫くはのんびり過ごしたかったのに、戦争が始まって……ある公園で、虫取り網を持った白いワンピースの女の子が、オブリビオンに囚われているのを見たと。
彼女は僕に言ったんだ。
ええ……なんで出逢っちゃうかなあ。しかも僕の悪口ですごく盛り上がったらしい。正義とはなんなんだろう。
そして僕は何を思えばいいんだろう。全然思い付かない……。
 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=11911
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鵜飼・章  2019年9月24日
【2019/8/4】そして僕がうーん面倒だなあと思って離れで絵本の作業をしている間に、御堂さんが奥羽まで行って帰ってきていた。速いなあ。僕はUDCアースが滅んでも別にかまわないから、こうはできない。
御堂さんは実際領民の人からとても慕われているようだし、気迫や行動力も物凄いのだけど……策を使ってくる敵には対処できない。脳も改造してもらえばいいのに……僕ならもうちょっと上手くやれた気がする。
でも『ハーバニー様の忍者姿が愛らしかったゆえつい追いかけてしまいました!!!!』……と言っていたので、仕方ないのだろう。僕がカブトムシを好きなように、女の子はカワイイに目がないんだ……理解に努める。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=12400
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鵜飼・章  2019年9月25日
絵本の作業をしていたと言っても、これも立派な猟兵の仕事のうちなんだ。アリスラビリンスに面白い国があってね、国作りのお手伝いをしてきた時の記録。神っぽく。神は神でも死神だけど、僕の国に死神が建国してはいけないという法律はないはずだ。
そこで出会った話好きの本に、僕は僕の話をした。赤の他人……他人? のほうが、こういう話はし易いものとひとは言うけれど、そうなのかもしれない。
あの優しい世界に置いてきた『僕』は、きっと自由に楽しく暮らせるだろう。そんな人生も悪くない。けれど、僕は世界からはめられた枷の正体を、この目で見てやらないといけない。まだ籠に捕まってる場合じゃないんだ。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=11706
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鵜飼・章  2019年9月26日
とにかく、御堂さんに捕まったら、御堂軍の一員としてこの夏ずっと、馬車鴉のごとく働かされる事になるんだ……そんなのは絶対にいやだ。
僕は「今日は人と会う約束があるんだ」と言って逃げた。一応嘘じゃない。リュカさんと本気の水鉄砲バトルをする約束をしていたからね。
銃の扱いは専門外だから、結果は当然の如くリュカさんの圧勝。でも、プロ相手に作戦勝ちで一矢報いることができたから、勝ちと言ってもいいんじゃないだろうか。
ぼくはとても楽しそうだったけど、リュカさんは楽しんでくれたかな。だといいな。僕も楽しかった。次はどこに逃げよう……。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=11798
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鵜飼・章  2019年9月26日
【2019/8/ 6】逃亡を続ける僕は……いつのまにかゴリラだらけのリゾート「ゴリランド号」でバナナを投げていた。いかなる時もそこに奇祭があるなら行かないといけない、それが旅人の性なんだ。
見学だけのつもりが参加することになってしまったんだけど、意外な人に会えた。以前御堂さんがキャラ弁にしていた人……戦いぶりを見て確信したよ、タオルを雅にしたのもきっとこの人なんだって。その名も雅清史郎さんだ。
雅さんは動物ばかりか、スイカやバナナとも会話できるらしい。凄いなあ。やっぱり上には上がいるんだね。僕も植物とお話したいな……まずは筋トレから始めるべきなんだろうか。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=12110
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鵜飼・章  2019年10月1日
過去を遡っている最中だけど、今日は記念すべき日だ。僕の非人間性が世界に認められて、遂に食事も睡眠もせず観察や考察に没頭できる身体を手に入れたよ。これほど嬉しいことはない。
没頭できること以外には効力を発揮しないのが難だけど、それでもずいぶんと呼吸が楽になった。ますます人間から遠ざかってしまったけれど、これは進化と呼ぼう。僕はやっと環境に適応したんだ。 https://tw6.jp/garage/gravity/show?gravity_id=88541
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鵜飼・章  2019年10月4日
【2019/8/9】木を隠すなら森の中、ということで、夏休みのビーチにも行ってみたな。ハニートラップというと、巣に近づいたらどこまでも追いかけてくるアフリカミツバチを想起してしまうな。そっちになら引っ掛かったかもしれない。
ヒトの造形美に男性も女性も関係ないとは思うのだけど、完璧であればあるほど、僕の認知としては生物よりも美術品に近くなってしまうな。
そもそも人間が生きているという現実が今一つよくわからないし、造形美の優劣が性愛と結び付くのは尚更僕には理解困難な領域の話なんだ。
……ということを説明したくないので、面倒くさくなったら「好みのタイプはカブトムシです」と言うことにしている。いっそカブトムシに生まれれば良かったんだろうか。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=11515
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鵜飼・章  2019年10月28日
僕は情動が乏しいから、常にアルカイックスマイルでも特に問題はないのだけれど、第三者目線から見た際の人間性が下がってしまうようなので、人間的な表情を装備することにしたよ。どうしてこんな基本的な事に気づかないんだろう?
人間離れしていられるのも今のうちかもしれない。少しでも日記を書き進めよう。
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鵜飼・章  2019年10月28日
【2019/8/10】ビーチ帰りの僕は、なぜか渦中のサムライエンパイアに来ていた……徳川埋蔵金を発掘するって言うんだもの。行くよね。一度やってみたかったんだ。
皆で謎を解いていたら、昔両親と一緒にクイズ番組を見ながら誰が正解できるか競っていた事を思い出したな。母はともかく、父は小学生の僕相手に本気を出してきて大人気なかった……。たぶん『いい想い出』なんだろうな。
鴉たち、埋蔵金盗んでいないだろうね……そのうち抜き打ち検査しなくちゃ。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=12510
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鵜飼・章  2019年10月28日
【2019/8/12】でもまだだ、まだ戦争はしない。今日はリュカさんと一緒に、ドリームアクアマリン号というとてもハッピーなスポットへ行ってきた。
ものを大切にする練習がしたいと言ったらすこし驚かせてしまったけれど、リュカさんと岡森さんはいつも僕の話をまじめに聞いてくれるから、友達だという認識でいる。
友達から貰ったものは大事にしないといけないからね。けれど、とても立派な標本箱だったから、まさしく捨てそうで捨てられないな……勿体ないもの。
さて、なにを飾ろうかな。毎年死んでしまったカブトムシたちを入れるお墓にしようかな……いつもカブトムシのお墓を持ち歩いている人って、人間として有りなんだろうか。でも、弾丸から僕を守ってくれそうだよね。カブトムシだもの。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=12706
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鵜飼・章  2019年10月28日
【2019/8/13】ちなみにこれは後で聞いた話なんだけど、そのころ村上水軍との海戦に向かった御堂さんは、自ら船になって人を運搬していたらしい。
……何でだ。
村上水軍でテンションが上がるのはわからなくもないけど、だからって自分が船になろうとは僕は思わない。というか、なれないよね。普通は。
ああ、御堂さんに比べたら僕のほうがまだ人間的だ……有難う御堂さん。きみがいるから、僕は安心してカブトムシの標本を作れるよ。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=12980
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鵜飼・章  2019年12月2日
日記を書くのを一月以上サボタージュしていたよ……しかも日付的には四ヶ月ほど遅れているね。追いつくのかな。
その間に、アルカイックスマイルしかできなかった僕にも表情がついたよ。これで更にだいたい人間に近づいたかな。藍絵師さんに感謝だ。
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鵜飼・章  2019年12月2日
【2019/8/13】有名人が来ているっていうから関ヶ原に行ったら、上杉謙信公がいたよ。オブリビオンがたくさんいすぎて、遠くから見ることしかできなかったけど、かっこ良かったなあ。
それはそれとして、ここまで来て働かずに帰るというのは非常識だと判断したから、虎を倒してきたよ。虎といえば『甲斐の虎』武田信玄公だよね。謙信公が虎を従えているなんて、皮肉なものだ。
三度の飯より団体行動が苦手な僕にしては、ナイス空気読みができた気がする。花丸をつけておこう。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=12991
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鵜飼・章  2019年12月2日
【2019/8/14】その頃、御堂さんは春日山城を攻めていたらしい。あそこ勾配がすごいんだよね。御堂さんには関係ないだろうけど……。
それにしてもこの時の報告書、御堂さんの狂いっぷりが非常によく描写されていて笑ってしまったよ。『フルスロットル・アグレッシヴ・ジャスティス・モンスター』『無差別正義攻撃馬鹿』だって。素晴らしいね。
しかも、動物と話せるわけでもないのにゴリラと会話しているし……正義ってすごいなあ。御堂さんとゴリラの縁はここから始まっていたんだね……。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=12899
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鵜飼・章  2019年12月2日
そう、それで……まさか、その当日中に関ヶ原に来るなんて、思ってもみなかったよ……ついに御堂さんに僕の居場所がばれてしまった。無差別正義攻撃馬鹿はすごいなあと僕は思いました。
御堂家のお侍さんたち、普段は御堂さんの暴走に付き合わされて大変そうだけど、きちんと日々の鍛練もしているんだよね。前線で戦う彼らの背には、この日暮藩を背負って立つ武士の誇りが見えたよ。
御堂家は何だかんだで慕われる良い領主なんだなあ。僕をここに置いてくれているわけだし……それが『義』ってやつなのかな。
僕はやっぱりちょっと苦手だけどね、御堂さん……。
https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=12841
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鵜飼・章  2020年1月17日
ふふ……プロフィールに参加した依頼の一覧をすべて添付する義務がなくなったんだけど、おかげで資料が部屋に散乱して、いつどんな事があったのかますますわからなくなったよ。
そのあたりは不忍さんが把握しているらしくて助かったけど。日記を書きたくなるのは、だいたいこんな夜中だ。
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鵜飼・章  2020年1月17日
【2019年08月15日】
ええと……それで……どこまで書いたかな。日付の書き方は今度から報告書準拠にしておこう。この日は日野富子さんに会ってきたんだ。面白いひとだって話題になっていたから。
あの時の僕は心にもない慰めの言葉をささやいていたけど(例のごとく逆効果だったようだ)、後に上様が日野さんの私財をじゃぶじゃぶ使っていたのを見るに……「貴女の怒りは真っ当なものだよ」も、あながち間違いではなかったかもしれないね……。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=12771
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鵜飼・章  2020年1月17日
【2019年08月16日】
まあ目の前で大合戦が起きているのに、放って帰るのは人間的ではないよね。関ヶ原の合戦に参加して歴史に名を残すのも悪くはないし……何より御堂さんがやたらやる気だったから、僕も御堂家の家臣として頑張らざるを得ない……はぁ。家臣じゃないんだけどなあ、僕。
久しぶりに依頼の案内もさせてもらったよ。僕は急ぐのが苦手だから、報告書を早く仕上げるのはとても大変だった。頑張った、とは思うよ……。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=13125
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鵜飼・章  2020年1月17日
そして僕自身はアレキサンダーさんの手駒と戦ってきたよ……相手は鏡輝っていう女の子だった。悪い子だったから普通に倒したけれど。
そういえば、猟兵の間では槍は投げるものというのが常識だったね……この時の経験と闇くんの活躍が、のちにウルカヌスさんを倒す時に役に立ったりするのはまた別の話だ。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=13111
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鵜飼・章  2020年4月26日
(ページを破り捨てた痕がある)
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鵜飼・章  2020年4月26日
……ここ。何を書いたんだっけ。もう覚えていないや。
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鵜飼・章  2020年5月15日
今頃になって思うのは、『あのとき』の僕は、ひとつ高い次元の幻影を視ていたのではないかということ。鵜飼章という怪物が何某かになって、僕の手をも離れてしまったかもしれないということ。僕はそんなの馬鹿みたいだと思うけれどね。神様も幽霊もいないって言ったもの。
……ねえ、すべてが燃えた世界はあかるくて、綺麗だ。そうしてすべてを焼きつくしたら、確かにうつくしい朝は来るのだろうね。
そこに人間の僕は立っていないんだって、僕はいつか、そういう話をした。もしも鵜飼章がほんものの死神なら、それはそれで在るべき終わりなのかもしれないな。
思い描いていた完成形とはまったく違う形だけれど、だって、僕ってそういう奴でしょう。
そう、きみだよ。僕を酷い奴だなんて言ったのは。
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鵜飼・章  2020年5月15日
……さて。『炎』は、ひとまず鎮火しつつあるけれど。本物の災厄はむしろこれからだ。
燃えて、燃えて、燃えつきた……、あとには、なにも残らない。この段階だ。
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鵜飼・章  2020年5月15日
そうだね、具体的には……これを機に現場を去っていくエッセンシャルワーカーのひとたちを責めることは僕にはできない。
何故そうなるのかが理解できるからね。だからこそ、いま追加報酬が配られているのだけど……すこし遅かった。恐らく対応がされていない所もあるだろう。
この崩壊の予兆が止まるのかはわからない。ただ、ここから逃げることは、正しいんだ。
もしも周りにそういうひとが居たら、どうか責めないで、憎まないであげてほしいよ。
それはきっと、心と身体を守るために必要なことだったんだ。……かれらが健やかであることを願うばかりだ。
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