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みんなでバナナ投げようぜ！　カラフリング・ゴリランド号

作者：志稲愛海

●超巨大ビーチリゾート船「セントジョセフィーヌ号」改め「ゴリランド号」
「高級ビーチリゾート船「セントジョセフィーヌ号」が、ゴリラ軍にジャックされてしまう。それを阻止するべく、バナナを投げてゴリラ軍を撃退して欲しい」
　キリッとそう告げられた、何だかツッコミどころ満載な筧・清史郎（ヤドリガミの剣豪・f00502）の言葉に首を傾げつつも。猟兵達たちはとりあえず、もう少しだけ耳を傾けてみることにする。
「ビーチリゾート船「セントジョセフィーヌ号」は本来は、スポーツ観戦をしながらプールやジャグジーやビーチバーなどを楽しめるという高級ビーチリゾート船なのだが。毎年この時期になると、バナナを投げるゴリラ軍の襲撃を受け、ビーチリゾート船「ゴリランド号」となってしまうのだという。ゴリラ軍は訓練された屈強の精鋭ゴリラたち。なかなかの強敵だが、バナナを投げて迎え撃って貰いたい」
　……成程、よくわからん。
　しかし、清史郎がスッとおもむろに取り出した１枚のチラシで。
　大体の概要が、把握できたのだった。

　超巨大ビーチリゾート船「セントジョセフィーヌ号」は、１階の広大なデッキに、スポーツ等ができる巨大なフィールドが設置されていて。
　２階のプールゾーンで、１回のフィールドゾーンで行われている催しを観戦しながら、プールやジャグジーやプールバーを楽しめるという、高級リゾート船なのだが。
　この時期になると、ゴリラがバナナを投げて襲撃してくる「ゴリランド号」と化した、水着で参加するイベントが行われるのだという。
　だが――侮るなかれ。
　一見ふざけたようにみえるこのイベントは、まぁ普通にかなりふざけているのだけれど、ガチ度も高い。
　いつもは紳士的にリッチな方々をもてなす船員が、この日は、良く訓練されたゴリラ軍の幹部と化して。厳しく選び抜かれた屈強なバイトゴリラを従え、巧みな戦術とチームワークで、容赦なくバナナを投げてくるのだ。
　これまで５回ほど過去開催されているというが、いずれもゴリラ軍の圧勝だという。

　概要を説明すると、バナナはバナナでも、本物のバナナではなく。
　投げるのは、バナナのカタチをした、衝撃が加わると弾ける、中に塗料が入ったペイントボムである。
　とはいえ、無駄にガチなこのイベント、このペイントボムも本物のバナナそっくりの見目なのだという。
　ゴリラ軍のバナナボムは、塗料の色が黄色。
　ゴリラ軍の襲撃を阻止する参加者のバナナボムの塗料は、赤・青・緑・ピンクなど、黄色以外の色から選べる。
　この塗料は身体に優しい素材でできており、専用のソープですぐに落ちる塗料で。
　色が混ざらない成分でできており、重ねれば、上の色に染め変えられるのだという。
　この塗料の特徴を利用して、毎年行われているのが、このバナナボム投げイベントなのだというが。
　いわゆる、「なんちゃらドーム〇個分」もあるという、様々な障害物などが設置された１階のフィールドで行われる、陣取り合戦のようなものだ。
　限られたイベント時間の中、最終的に、黄色以外の色に塗られた割合が多ければ、ゴリラ軍に勝利というものであるが。
　これまで行われてきたイベントでは、まるで軍隊のように訓練されたゴリラ軍の圧勝なのだという。
　普段はお上品な船員さんである彼等なので、当然のごとく猟兵でもオブリビオンでもなく、ユーベルコードこそ使ってこないが。
　油断したら、猟兵たちもバナナ色に染められ、下手すればゴリラ軍の一員に（スカウト）されてしまうかもしれない。
　そして鍵となるのは、バナナボムの補充タイミングであるだろう。
　フィールド上の数か所にバナナボム補充場所が設けてあるので、投げては補充しつつの戦いとなる。バナナが切れたことが分かれば、ゴリラに囲まれ、黄色いバナナボムを投げつけられまくられてしまうかもしれないので注意が必要だ。
　どちらがどのくらいの割合染めているかなどの戦況は、逐一アナウンスされるという。
　心してバナナを投げて、今度こそゴリラ軍を撃退して欲しい。
　とはいえ、イベント的には、敵はゴリラ軍ではあるが。
　うっかり味方にバナナを投げつけてしまうような、うっかりうっかりな事態も発生するだろうし。
　ネタでもガチでもほのぼのでも、どんとこい！
　きゃっきゃカラフルな塗料にまみれ、楽しく遊べれば、まぁそれで良し！　である。

　「なんちゃらドーム〇個分」の広大な広さを誇る戦場は、中央から半々にゴリラ軍陣地と参加者陣地にわかれており、そこかしこに障害物が置かれている。
　敵陣に踏み込むのも自由にでき、ゴリラたちはその屈強な肉体を使ってバナナを投げつつ激しいタックルをしてきたりもするらしいが。
　一応、女性と子供には優しい仕様になっており、フィールドの半分、参加者陣地側にのみ外枠にセーフゾーンが設けられており。
　女性と１０歳以下の子供専用のこのセーフゾーンには、ゴリラは入ってこられない。
　セーフゾーンは対象の者であれば出入り自由で、幅の狭い、所謂ドッチボールの外野のようなイメージと思って貰えれば問題ない。
　しかしセーフゾーンにもバナナボムは飛んでくるので、狙い打たれる可能性もなきにしもあらずだが。セーフゾーンからもバナナボムは投げられるので、上手く利用すれば、有利に働くかもしれない。
　そして勿論、相手を傷つけるようなユーベルコードの使用は禁止で、己の肉体のみでの勝負ということもあり、武器なども使用禁止。
　己の手でバナナボムを投げる事――それが唯一にして最大の武器と防御なのである！

　そしてこのイベント中、２階のプールゾーンで、のんびり１階の激闘を観戦することも可能だ。
　２階から１階へは手出しできないよう厳重なセキュリティがひかれているというが。
　普通のプールや流れるプール、ジャグジーなどに入りながら、直接見下ろしたりモニターでイベントを観戦できたりできるし。
　プールゾーンに併設されているプールバーでは、この時期限定で、バナナにちなんだパフェやケーキ、ジュースなどが提供されるという。
　２階に入る都度、ついた塗料は落とすことになるが。
　１階のイベントの途中でこちらに移動してくることも、また休んで参戦することも、可能だという。
　無理せず楽しく、「ゴリランド号」のひとときを過ごして欲しい。

「一般人とはいえ、相手はバナナ投げに関して経験値の高いゴリラ軍の精鋭。此方も心してかからねばな」
　何気に体格的にいえば雅なゴリラである清史郎は、そうキリッと言った後。
　バナナを投げ、ゴリラを迎え撃つべく。
　戦場「ゴリランド号」へと猟兵たちを導く、桜のグリモアを掌に咲かせるのだった。

第1章 日常 『猟兵達の夏休み』

POW   :    海で思いっきり遊ぶ SPD   :    釣りや素潜りに勤しむ WIZ   :    砂浜でセンスを発揮する 👑5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

　船上を飛び交うのは、ただひたすらにバナナ。
　そんなバナナが宙に舞う戦場に降り立ったのは、幻の白水着に身を包んだゴリラドール。
「ゴリラにバナナなんて、参加せずにはいられなくてよ！」
　アルトニア・スカディアナ（隻眼よりあまねく白夜・f09479）は並々ならぬ気合で、バナナをしゃきんと両手に構える。
「ゴリランド号の船上を白に染め上げましょう♪」
　この白バナナで、戦場な船上を真白に塗り潰す為に！
　両手だけでなく、しっかりと腕の機動部にバナナを入れて忍ばせつつ。
　でも、その前に。
「久しぶりに身体を動かしまし。かる～く準備運動をば……」
　腕の間接部のテストも兼ねて、いちにーさん、と。
　バナナ決戦に備えて、準備体操も欠かせません！
　そして十分テストも終わり、カラダもほぐれたところで！
「さぁ、ゴリラ様！　わたくしとお遊びになって？」
　――アクロバティックに参りまし♪
　刹那、フィールドを彩る塗料を利用し、その上を颯爽と滑って。
　駆けるスピードを加速、勢いをつけて、バナナ舞う夏空高く跳び上がるゴリラドール。
　そして黄色を白に染めるべく、上空から白バナナシュート！！
　狙い打つゴリラには、隠しバナナで気をそらしたりと、トリッキーにも動いて。
　白バナナを補充しつつも、ゴリラとバナナ投げて存分にじゃれ合います！
　そんな白バナナ使いなアルトニアも手練れのゴリラドールであるけれど。
　バイトゴリラはまだしも、幹部ゴリラはなかなかの歴戦のツワモノ。
「ウホッ！」
　アルトニアのバナナの手持ちがなくなったところを狙い、投じるのは、狙いすました強烈なバナナの一撃！
　けれども、その剛速バナナを隠し白バナナですかさず相殺してから。
「貴方もヤるゴリね……！」
　アルトニアは敵ながら天晴と、ゴリラ軍も称えるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

　ウッホウッホと陣形を成し、バナナを投げて来るゴリラ軍。
「敵はゴリラ……のコスプレなのでしょうか」
　……スペースゴリラもいたり？
　そう首を傾げるのは、必要最低限な布と紐の赤いセクシーなビキニ姿の燈夜・偽葉（黄昏は偽らない・f01006）。
　いえ、中の人などいません、どこからどうみてもゴリラなのです！　
　そんな設定までとことん徹底して拘っているゴリラの着ぐるみたちを見遣って。
　それはそれとして楽しそう、頑張ります！　と。
　幹部ゴリラやバイトゴリラに早速、力技でバナナをぶんっと投げつける偽葉！
「うわっ……じゃなくて、ウホッ！？」
　そのバナナが見事命中、思わず声を上げるバイトゴリラ。
　しかし、バナナに被弾するゴリラは、所詮惰弱なバイトゴリラ。
　百戦錬磨な社員である幹部ゴリラは、バナナで相殺したり身を躱したりバイトを盾にしたりと、なかなか当たらない。
　けれど……偽葉もただバナナを投げているだけではありません。
　視力でゴリラの動きを見切り、戦闘知識によって動きを先読み。
　そして、数瞬後の移動先にバナナスナイプ！！
　さらに、やはりゴリラも、野郎より水着の女の子が好きなのか。
　ウホウホと一瞬、大勢のゴリラに囲まれるも――念動力を使って、一斉バナナ投擲で一網打尽！
　そして命中した隙をついて、急いでバナナの補充へ！
　移動中もゴリラの投じるバナナも視力で見切り、第六感で感知。
　戦闘知識でそのバナナ軌道を予想しては、ダッシュ＆ジャンプ＆スライディング！
　けれど幹部ゴリラが大きく狙いを定め、振りかぶって放つのは渾身の一投！
　避けることなどさせないとばかりに、剛速バナナを偽葉へと投げてきて。
　ゴリラのバナナが命中！　……したかとおもえば。
「そう簡単には当たりません！」
　ゴリラさん残念、それはフェイントの残像です！

大成功 🔵​🔵​🔵​

　夏だ、プールだ、そして！
「ペイントボムの投げ合いっこ！　たのしそー！」
　バナナ投げだ！
　ぴょんぴょこ飛び跳ね、琥珀色の瞳をキラキラ輝かせているのは、栗花落・澪（泡沫の花・f03165）。
　その手に握られているのは、ピンク色のバナナ！
「よーし、がんばるぞー」
　バナナが飛び交う戦場の中、小柄な体系を生かし障害物の陰に潜みながら。
　えいっと、容赦なくゴリラへとバナナぶん投げます！
　両手で抱えたり脱いだ上着を袋代わりに使うなどして、常にバナナを複数個所有することを心掛けて。
　ゴリラの動向を窺い、反撃できるように片手で数えられる程度残しつつ、バナナの補充も忘れずに行ないながら。
　バナナを投げては移動、またバナナを投げては移動、それを繰り返して。
　ゴリラやフィールドを、キャッキャとピンクに染めていく澪。
　――そんな時。
「あっ、ゴリラかと思ったら、筧さん！」
「おお、澪。澪もバナナを投げに？」
　体系的には雅なゴリラではあるが、ゴリラに相対する同士である清史郎と出会って。
　ここで会ったのも何かの縁、ふたりで連携してバナナを投げます！
「僕こっちに投げるからそっちはよろしく！」
「わかった。此方は任せてくれ」
　そう、どんどんバナナを投げてゴリラを撃退していく二人だけれど。
　澪はハッと顔を上げ、清史郎に迫るゴリラの存在に気付き、声を上げる。
「あっ、後ろにゴリラいるよ！」
「有難う。だが抜かりはない」
　澪の声に即座に反応し、ゴリラ体型なのに妙に雅な所作で迫るバナナをひらり躱す清史郎。
　そしてすかさず澪が、えいっとそのゴリラにバナナを投げつければ、ピンクなゴリラに！
　でも、ちょっぴり走りつかれたから。
「筧さんも休む？　お腹が空いては戦は出来ぬ、ってね」
「そうだな、無理は禁物だ」
　2階のプールゾーンで、ちょっと休憩！
　澪はバナナケーキを、清史郎はバナナパフェを注文して。
「んー、甘くて美味しいー♪」
「ああ、甘い物はとても好きだ。甘い物は正義だな」
　暫し、甘くて美味しいバナナスイーツタイム！
　残りのバナナバトルも、きっとこれでがんばれます！

大成功 🔵​🔵​🔵​

　あっちもバナナ、こっちもバナナ。
　見渡す限りバナナが飛び交う此処は、れっきとした戦場である！
　そして敵を撃退し己を守る唯一の武器、それもバナナ！
　まずはそんな戦に欠かせないバナナを、持てるだけ両手に抱えんとするルーナ・リェナ（アルコイーリス・f01357）。
「綾華みたいな赤いのってあるかなぁ」
「赤いの？」
　自分っぽい色を選んでくれたことに目を細め、浮世・綾華（千日紅・f01194）は、バナナ補充所で赤バナナを見つけて。
「うし、じゃあ敵陣を真っ赤に染めてやるぞー！」
　持参したリュックいっぱいに赤バナナを詰め詰めしつつ、いざバナナ出陣！！
　両手いっぱいにバナナを持って飛ぶルーナに、肩に隠れてヘーキよ、と声を掛けた後、続ける。
「バナナも取り出しやすいでしょ」
　聞けば、敵はバナナに関しては百戦錬磨な屈強のゴリラ軍団。
　バナナが切れる……それはこの戦場においては死活問題。
　ゴリラに囲まれ、バナナ投げつけられまくってしまうかもしれないから。
「うん、ありがと」
　ルーナはリュックからすぐバナナを出せるよう位置取り、確りと綾華の肩に隠れて、ゴリラ軍の様子をチェック！
「思いっきり前に出てくとか愚策～」
　そしてそうニッと笑んでから、そそくさと見つからないようルーナと移動する綾華。
　ゴリラたちにまともに正面から付き合うなんてこと、しません！
　ゴリラに囲まれると暑くてむさ苦しそうですし。
「障害物に隠れてこっそり狙ってこーぜ」
　誰かがゴリラと戦ってる所とか、ゴリラ軍の目を盗める人気が少ない場所とか、と。
　きょろり見回せば、ふたりで隠れられそうな障害物が。
　その陰に隠れて……いざ、攻撃！
　障害物や綾華の陰から、えいっと赤バナナを投げつけるルーナ。
　その赤バナナが見事、１体のゴリラに命中！
「ゴリィ！？」
　鳴き声まで謎にゴリラを徹底している船員……いえ、屈強なゴリラは、どこから赤バナナが飛んできたか、ウホウホきょろきょろするけれど。
　すかさず身を隠した小さなルーナは見つけられません。
　それから少し上まで飛んで、迫るバナナもひらり躱しつつ、今度は上空から赤バナナ攻撃！
　ゴリラが上に気を取られれば、すかさずバナナを投げまくる綾華。黄色を俺色に染めまくります！
　そして周辺を赤に染め上げることができたけれど……バナナがもうすぐ在庫切れに。
　ということで、補充所まで移動を余儀なくされるふたり。
　けれど、抜かりなく補充ポイントはチェック済！
　ふたり一緒に行動し、移動中も残りのバナナを投げるルーナ。
「上手にバナナ、撃墜できるかな？」
　そして補充所に到着すれば、周りをしっかり警戒して、さらに赤バナナを投げ続けるルーナの隣で。
「ゴリラきた？　きた？」
　慌てて、赤バナナを素早くリュックに詰め詰めする綾華。
　そんな背を向けてバナナを補充している綾華の隙目掛け、ウホッ！　とゴリラの手からバナナが放たれるけれども。
「おお、命中！？　すげー」
　えいっと投げたルーナの赤バナナがゴリラのバナナを見事撃墜！！
　綾華は、危うく真っ黄色になるとこだった、と胸をなでおろしつつ。
　さんきゅーな、とルーナに笑んで。
　満タンに補充した赤バナナで、いざ反撃です！！

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

　青い空、白い雲、輝く太陽、飛び交うバナナ！
「バカンス、夏だなァ！」
　そうザザ・クライスト（人狼騎士第六席・f07677）の言う様に。
　まさに季節は、夏真っ盛りである！
　そんなザザの水着は、セクシーな黒ビキニパンツ。
　これでもかと、ゴリラ……もとい、鍛えられた肉体美を見せつけるスタイル！
「しかし、ゴリラにバナナとかなんの冗談だ？」
　モヤシとゴリラ、どちらかと問えば完全なるゴリラな肉体であるというのに。
　そう言ったザザが胡乱な顔で振り返れば……そこには、美少女様の麗しいお姿が。
　まァこんな姿が見れるンだから役得だよなァ、と。
　水着姿の美少女様こと、フィラメント・レイヴァス（シュピネンゲヴェーベ・f09645）へと視線を向けるザザ。
　そんな眼福な美少女の水着は、ワインレッドに赤のフリルやリボンが付いた、セクシー可愛いビキニ。
　そして。
「水着姿をお披露目出来るのは良い機会だけど……美少女に日焼けは天敵」
　常に日陰に位置取り、徹底して日傘で紫外線をガード！
　元々引きこもりなタイプであるため、これでもかと降る紫外線とかホント無理。
　そんな鉄壁の守りを敷きながら、フィラメントはじぃーっとザザの鍛えられた体を眺めつつ。
「ふぅーん」
　そう、見事にゴリラな肉体美に一言零す。
「ビールこそねェが、バナナシェイクはイケるぜ」
　そんな美少女に投げて渡されるのは、バナナシェイクが入ったボトル。
　そのフレッシュさをぎゅっと閉じ込めたバナナみ溢れたシェイクをひとくち飲めば。
「うん、これは確かにイケてるね」
　何といっても今日のこの船はゴリランド号、バナナならお任せです！
　……イヤ、あまりジロジロ見てもレディに失礼か、とは思いつつも。
　バナナを摂取しつつ、改めてフィラメントに目を遣るザザ。
「似合ってるぜ。ワインレッドっていうのが髪にも合ってる」
　紳士としちゃ当然だろ？　そうレディを褒めるのも忘れません！　事実でもありますし！
　そんな、鍛えられた肉体美でバナナシェイクを飲むザザに。
「勿論だとも。わたしはどんな色でも着こなせる自信があるけど、"紅"は女を一番美しく魅せる色だって古今東西、言うでしょ？」
　君も男なら憶えておくと良いかもね、と。
　ここテストにでるから大事！　と言わんばかりにフィラメントはそう教えてあげつつ。
　ちゅーっと、濃厚なバナナシェイクを飲むのだった。
　そんな2階のプールゾーンでバナナを摂取した後は、1階のフィールドゾーンへ！
「ゴリラに遅れはとれねェだろ！」
　バナナを携え、颯爽とダッシュからの先制攻撃のバナナシュート！！
　そんなザザの肉体美に親近感を抱いたのか、ゴリラの好きなバナナシェイクを飲んだからか。
　何故か、わらわらとザザの周辺に集まってくるゴリラ！
　そして。
「美少女にバナナボムが当たったら大変なことになるよね」
　ビーチサイドから観戦しつつもザザへと放たれる、そんな美少女の圧。
　しかしそんな美少女にも、ウホッと容赦なくバナナを投げつける敵ゴリラ！
　いや……多分きっと、わざと。
　そしてまんまとフィラメントを庇ったザザは。
「グワーッ！」
　軍隊かの様に訓練されしバナナ戦士なゴリラたちに、バナナふるぼっこ！？
　そんな、バナナをこれでもかと投げつけられまくるザザを見遣って。
「ふふ、相変わらずザザは面白い。集中攻撃されるなんて人気者の証だね」
　フィラメントは流れ弾ならぬ流れバナナを見えない鋼糸で切り刻んで。
　飛び散った塗料は日傘でガードする徹底ぶりである。
　さすが美少女、抜かりはありません！

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

　ちょっとした好奇心だったのだ。
　何だか凄い奇祭があると聞いて見学しにきた筈だった。
　2階のプールゾーンでバナナメニューを制覇しながら世界のカブトムシ図鑑でも読みつつ、うわぁゴリラ……なんて、高みの見物と洒落こもうかと思っていた。
　だがしかし今……鵜飼・章（シュレディンガーの鵺・f03255）の手には、確りバナナが握られている。
「カア！」
　よく慣らされた仕事の出来る鴉たちがせっせと補充してくれるバナナ。
　むしろ早く投げないとバナナに埋もれてしまうかもしれない。
　そう――何かの手違いで、章はバナナが飛び交う戦場の只中にいた。
　右もゴリラ、左もゴリラ、正面もゴリラ……周りは見渡す限りのゴリラ。
　敵は勿論オールゴリラだが、味方にも多数ゴリラが見受けられる。まさに、四面ゴリラ状態だ。
　その一方で。
「僕はもち肌のかよわい男。手加減して欲しいな……だめ？」
　しかし相手はゴリラだ。話が通じるわけがない。
　いや、いっそ普通のゴリラであれば、蝶や鮪と会話をしてきた章にとって、話せばわかる、と丸め込めたかもしれないが。
　相手は、バナナを投げることが矜持と言わんばかりの幹部ゴリラと、この暑い中バイト代を貰ってゴリラと化しているバイトゴリラだ。
　そんな中、章の視界に、また雰囲気の違った、やたら雅な所作でバナナを投げまくっているゴリラの姿が。
「あ、ゴリラかと思ったら、さっきのグリモア猟兵の人……名前は……雅・清史郎さんだったかな」
「……いけるか？　そうか、では敵陣を桜色に染めてくれ、頼んだぞ」
「しかも雅さん、バナナと会話してる？」
　凄いなあ、と色々な意味で雅清史郎に感心していた章だが。
「おお、バナナの補充をありがとう」
　章の鴉が清史郎にバナナを手渡し、振り返った彼とばちりと目が合う。
「確か、章、だったか。バナナを有難う」
「雅さんはバナナと話せるんだ、凄いなあ」
「何に対しても誠意をもって語りかければ、心が通じ合えると……おっと」
　刹那、無駄に優雅な動きで握るバナナを振り回し、敵の放ったバナナを力技で叩き落す雅なゴリラ。
　章もなめられないようにと、雅のかわりに人懐こい闇くんを纏って。
「ウホウホッ！」
「――詭弁だ」
　優しさと恐怖を孕むバナナを早業で投げまくる砲台と化す。
　そんな人間バナナ砲台が放つそのバナナの色は、鮮血の如き赤。
「言う事が聞けない悪い子のゴリラはおしおきだ」
　恐怖を与える演出もばっちりで水着も警察風、悪い子のゴリラは逮捕しておしおきです！
　けれど、与えるのは10倍の恐怖だけではない。
「はい、お座り。お手……うん、いい子だ」
　10倍の優しさで手を差し出せば、ウホ、とお手をするゴリラ。
　そして上手にお座りとお手ができたゴリラに、ご褒美の赤バナナを見舞う章であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

　男ふたりで、互いの筋肉を褒め合いながらキャッキャスライダーを一緒に滑ったのは、つい先日のこと。
　それはヴォルフガング・ディーツェ（花葬ラメント・f09192）にとって、記憶に新しすぎるくらいだというのに。
「きゃっ、清史郎すごい筋肉♥️って言った舌の根も乾かぬ内にコレだよ！」
　ゴリラタイム、すぐ再び！！
　しかも今回ゴリラなのは、自分たちだけではないのだ。
　迎え撃つ敵がむしろ、オールゴリラ！！
　しかし！
「良いさ、筋肉ゴリラにイケメン属性を加えた清史郎とオレの強さ、見せてやろう！」
　此方は、ゴリラはゴリラでも、只の筋肉ゴリラではないのだ。
　なんてったって、イケメン筋肉ゴリラなのだから！
　ヴォルフガングはそうドヤってから、ふと雅なゴリラな清史郎を見つつも。
　実は気になっていることを、何気に吐露する。
「……巻き込みながら言うのも難だけど、オレ達あっち側じゃないのに違和感ない？？　気のせい？？」
「敵ゴリラが俺たちを味方だと勘違いし気を緩めれば、それはそれで良い攻撃の機会だ」
　雅やかな佇まいで、そうさらりと微笑む清史郎。
　その手には確りバナナが握られている。やる気満々だ。
　むしろ、味方にゴリラと間違われないよう気を付けながらも。
　二人はいざ、迫り来る敵ゴリラたちを迎え撃つ！
　――遍く空と大地の精霊達、さあ、共に空で踊り明かそう！
　刹那、夏空へと大きく跳躍するのは、狼ゴリラ……もとい、ヴォルフガング。
　空中を蹴るヴォルフガングへと敵ゴリラが気を取られている間に、筋肉を駆使した雅やかなパワースローバナナが炸裂！
　戦略通りの、息の合った筋肉連携プレイだ！
　いや……それだけはない。
　シャキンッと構えるのは、香りがよく濃厚でねっとりとしている品種のバナナ！　……を模したボム！
「一緒に編み出した必殺技「北蕉・絶」……今こそ使う時だ……！」
「ああ、わかった」
　どや顔で振られたヴォルフガングの謎のアドリブ技に、何がわかったのかは謎だが、ナチュラル涼やかに清史郎は頷いて。
　瞬間、空と大地の精霊達と桜花弁（演出）とバナナが、戦場に舞い踊る！！
　そんな謎の必殺技で戦場を染め変えたイケメンゴリラたちは、その後も、その筋肉を遺憾なく発揮する。
　時にフェイントも交えゴリラを翻弄し、時に敢えて地上に降りてはゴリラ達を壁にして同士討ちを狙ったりと立ち回って。
　敵ゴリラに生じた隙を見逃さず、筋力使って、バナナぶーん！！
　そして。
「きーきーうきー！！」
　ヴォルフガングは、敵ゴリラたちをすかさず威嚇！！
　……したものの。
「その鳴き声はゴリラではないのでは？」
「……ってコレ、ゴリラじゃない！　SARUだった！！」
　うっかり！　それはGORILLAではなくSARUでした！！

大成功 🔵​🔵​🔵​

　現在の戦況は、猟兵たちの活躍もあって。
　参加者側が、ほんの僅差でリードしているようだ。
　だが、歴戦のゴリラたちに焦る様子はみられない。
　むしろ、これからだと。猛り士気を上げるゴリラたち。
　けれど勿論、そんなゴリラたちに、負けてなどいられません！
「オクちゃんと幽兵さまと一緒にゴリラをやっつけにいきますよー！」
　鏡彌・サクラコ（鏡界に咲く花・f09974）はそう、ゴリラの野望を阻むために、バナナ飛び交う戦場へいざ！
　そして、何だこの船名、と思わずツッコまずにいられないのは花屋敷・幽兵（粗忽なダークヒーロー・f20301）。
　ゲームがどうのとか色々年がばれそうだとかなんとか、一体何のことでしょうか？？
　そんな、言っちゃったら色々アレソレなことは置いておいて。
「二人は安全な所から楽しんでくれ」
　幽兵は共に戦場に赴いたサクラコと日隠・オク（カラカラと音が鳴る・f10977）に視線を向けてから。
　颯爽と言い放つ！
「俺は……ゴリラを討つ！　退かぬ媚びぬ省みぬ！　俺はヒーローだ！　俺の雄姿をとくと見ろ」
　ちらりと、アピールしながらも。
　なんてったって、幽兵はフリーのダークヒーローなのですから！
「なるほど、ゴリラが入ってこれないんですね」
「幽兵さまはこちらに来るには大人過ぎですねい」
　そう幽兵を置いて、サクラコとオクが位置取るのは、セーフゾーン。
　飛んでくるバナナボムには気を付けていきたいです、と。
　セーフゾーンにいる限りゴリラの突進などの心配がない分、オクは飛んでくるバナナを警戒して。
　はあ～やれやれと大仰に肩を竦めながらも、憐れむような目で幽兵を見るサクラコ。
「オイ、デカい子よ憐れむな。欲しいのは可愛い声援だ 」
　そう言う幽兵に、ゴリラと一緒に肉弾戦を楽しんでくださいませ！　といい笑顔を向けつつ。
「わー、幽兵さまかっこいー」
　お望み通り、サクラコは、可愛い棒読みの声援を送ってあげて。
「幽兵さんはガッツリゴリラと対峙ですね、がんばってください、応援してます、こちらから……！」
　セーフゾーンから、幽兵とゴリラの対決を見物する構えで。
　かっこいいところが、見てみたい、かもしれません！　と、期待の眼差しを向けてみるオクだけれど。
「これがゴリランド号、すごい」
　ウホウホと訓練された軍隊かのように統制の取れたゴリラたちや飛び交うバナナを見遣り、色々な意味ですごい船上の状況に思わず呟く。
　けれど、そんなゴリラ軍など恐れるに足らず！？
　左手の人差し指でビシイッとゴリラたちを指しながら、幽兵は言い放つ！
「さあゴリラ共よ、お前の犯した罪を数えろ」
　そんな幽兵へと、ウホッと投じられるゴリラたちのバナナ！
　でも、そんな攻撃なんてなんのその！？
「そんなバナナ！」
　被弾しても泣かない。だってヒーローですから！
　そんなバナナ色まみれにならんとしている幽兵をよそに。
　サクラコとオクは、ゴリラが入ってこられないセーフゾーンにいることを活かしつつ、連携を取りバナナ抜かりなく補充する作戦を。
「黄色いバナナだけじゃなくいろんなバナナがありますね、これはおいしくなさそう」
　そう青バナナを手に、じっと見つめてみるオクだけれど。
　でも私っぽいです、とコクリひとつ頷いてから。
「ウホッ！？」
　補給用のバナナボムを持ちつつ、セーフゾーンから、えいっとゴリラ目掛けて青バナナを投げつけてみる。
　この戦場においての頼みの綱であるバナナさえ切らさなければ、バナナふるぼっこは避けられるかもしれないから。　
　幽兵も、弾切れ前にセーフゾーンまで来て貰えれば、囲まれてゴリラにされることもないはず……きっと、たぶん。
　いえ、囲まれてゴリラにされてなどなるものかと。
　幽兵がゴリラ軍に果敢に投げつけるバナナのは、赤バナナと青バナナ。
「ほら、サクラコとオクっぽいしな」
　そんなサクラコとオクをそれぞれ思わせる色のバナナを握りしめて。
　――俺に力を貸してくれ！
　幽兵はそう、 赤バナナ青バナナを握る両手を天へと掲げれば。
　赤いバナナをゴリラに投げつけていたサクラコは、幽兵にもバナナをパス！
「え、バナナ玉！？　ほーら受け取るでいす！」
「バナナ玉ですね……！」
　オクも、近づくゴリラがいないか迎撃モードを取りつつ、素早く補給の動きをみせて。
　バナナが切れそうになって二人の元へと駆け寄る幽兵へと。
「くそっ弾切れだ！　俺に……おいまてそんないっぺんに……ぐえー」
　どっさりバナナを投げて、しっかりすぎるほどバナナを補給してもらいます！
　けれど、そんな赤バナナ青バナナ黄バナナに埋もれつつも。
「セーフゾーンへの攻撃は許さん！」
　さすがダークヒーロー、キリリとキメ顔は忘れません！

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

　燦然と太陽輝く夏空に舞うのは、無数のカラフルなバナナ。
　暑い夏に、無駄に熱い戦いがそこには繰り広げられていた。
「やっほー清史郎さん、また面白いお誘いおおきに！　助太刀に来たよ、戦果は如何？」
　ひらり金魚の様なロングパレオを揺らしながら、鳳来・澪（鳳蝶・f10175）は、見かけた清史郎にそう声を掛けて。
「おお、澪。助太刀感謝する。現状、此方がやや優勢のようであるが。敵は精鋭のゴリラ軍、油断は禁物だ」
「てか、何や今日は前にも増して力強う見えるね……！」
　無駄に真剣な表情でバナナを携える、雅なゴリラの漲るやる気が。
　夏空の下、一段と暑苦し……ある意味、眩しい。
「わぁ、皆やる気満々でアッツイネー」
　やたら熱気とバナナ溢れる戦場に半笑いしつつ、呉羽・伊織（翳・f03578）も、清史郎にひらり手を振って。
「そんで清史郎はホント逞しいな！」
「今日も夏を満喫されている様で何よりです――そして相変わらず色々とお見事ですねぇ」
　色んな意味で色々満喫しまくっている逞しい清史郎に、千家・菊里（隠逸花・f02716）も穏やかに笑んで。
「伊織と菊里も来てくれたのか、共にバナナを投じよう」
　そう爽やかな微笑みと共に、皆にもバナナを差し出す清史郎。
　しかし、暑苦しいゴリラとバナナ塗れな戦場から、ふと視線を上げれば。
　遠く二階に見えるのは、目の保養――。
「オレ熱気に当てられて身も心も渇き過ぎたからちょっと上に潤いを求――」
「おや伊織、折角仲間が増えたというのに何処へ？　余所見してバナナに足を掬われても知りませんよ」
　そそくさと2階へと向かおうとした伊織の足元に、菊里の手からうっかり何かが滑り落ちました……！？
「――って隙あらば騙し討ちの同士討ちやめろー！」
　そんなついうっかり投じられたバナナトラップを辛うじてギリ回避し、ゴリラだらけな現実に引き戻される伊織。
「伊織ちゃんは上に行っても余計渇くだけやから諦めや」
　足元に仕掛けられた味方の罠にうっかり足が滑りかけても、それはきっと不運な事故――日頃の行いが悪いから！？
　そうちらりと視線を向ける澪や菊里に、往生際悪く抵抗する伊織であったが。
「いたいけな草食系にあんな屈強なゴリラ軍の相手とか務まんねーよ……てかオレいなくても全然余裕な面子だろコレ！」
「それを言ったら俺もいたいけな狐ですし？　気にしたら負け、楽しんだもの勝ちです」
「肉食に近い雑食と完全なる雑食が何言うてんねやろねぇ。清史郎さんのゴ……な勇姿……やのうて、潔さ見習うたら？」
　何でも、楽しんだもん勝ちです、きっと！
　そして。
「伊織。共にゴリラ軍と戦ってはくれないか？」
　どこまでも本気な、草食系にみえて実は雅な肉食系の友にそう頼まれては、今更引き下がれない。
　そうようやく観念した様子の伊織に、菊里はにこにこと笑顔を向けて。
「という訳でいざ勝利を掴みに」
「さぁてそしたら、バナナにはスイカラーで対抗しよ！　うち赤投げるで他の色は任せた！」
　澪が投じるのは、バナナ色をスイカラーに塗り替える赤バナナ！
　戦場を塗り替える赤に、菊里が投じる緑バナナがさらに色を添えて。
　もーどーにでもなれと、仕上げに、縞や種の黒色を差す伊織。
　夏はやはり、バナナよりもスイカです！
　そしてスイカを仕上げつつ、障害物の影を縫うように動いていた伊織は……ただ、スイカの縞や種を描いているだけではありません！
　障害物や伊織や障害物をさらりと盾にしつつ立ち回る、澪と菊里。
　だって伊織くん、何だかゴリラにモテモテなんですもの！
　丁度いい盾……もとい、頼もしい謎の集中バナナ砲火を浴びせられるモテっぷりです！
「お前さっきから然り気無く……何その笑顔！」
　あ、清史郎さんも遠慮なくどうぞという笑顔を宿す菊里に、伊織は声を上げるも。
「いやぁ、バナナも滴るいい男になったじゃないですか。ばっちり輝いてますよ」
　ただでさえ無駄に整った容姿が余計に輝いています、バナナ色に！
「オレ隠密命ってかゴリラにモテる輝き方とか嬉しくねーよー！」
　そう叫びながらも頑張って避けつつも、でもモテモテすぎてバナナ色に輝く伊織の勇姿に。
「ゴリラにはめっちゃモテて良かったねぇ！」
「おお、さすがは伊織だ。よかったな」
　格好の囮がゴリラの大軍を引き付けている間に、澪と清史郎も、菊里と共にいい笑顔でバナナを投じて。
　バナナ色だったフィールドを、見事な連携でスイカラーに染め上げていきます！

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

　１階のフィールドゾーンで繰り広げられている、激しいバナナバトル。
　けれど、現在はゴリラの謎の襲撃を受け、一時的に「ゴリランド号」と化しているが。
　元々このリゾート船は、超豪華客船なのである。
　ということで！
「どーもー！　お馴染みエイリアンツアーズ。実況役はオレ、タコことパウルと……解説役のスナさんでお送りしてまーっす☆」
「職場の後輩タコくんと、今回は高級ビーチリゾート船・セントジョセフィーヌ号改めゴリランド号にお邪魔してます」
　２階の豪勢なプールゾーンからリゾート船のリポートをするのは、新調したての水着姿のパウル・ブラフマン（Devilfish・f04694）とサングラスをキラリ輝かせるスナッチ・ベット（Vulpes et uva・f03519）。
　トロピカルなグラス片手に、醸し出すのはラグジュアリー感！
　バナナなカオスは置いておいて、プールバーでのんびり過ごす優雅なひとときを実況します！
「これも猟兵の、猟兵による、猟兵のための旅企画のため。立派なお仕事です」
　そうです、これは新しいツアーの下見なのです、ええ。
「いやぁリゾート船だけあってラグジュアリー感パないよね♪」
　１階がマジでカオスなんだけど、と覗き込みながら。
　ゆる～くそんなバナナカオスを観戦しつつ、スナッチと共に、限定のバナナメニューを注文するパウル。
「オススメはコレ、フローズンバナナカクテル。ノンアルコールver.もあって、お酒が飲めない猟兵さんも安心だねっ☆」
　しっかりお仕事しているでしょ、ほら！
「スナさん何にします？　いっぱい頼んでいっぱい食べましょうよっ♪」
　そんなパウルの言葉に頷きつつ。
　ラグジュアリーなトロピカルバナナジュースを飲み終わったスナッチも、ふと眼下を見下ろして。
「下の階では、ウホウホウッホホで白熱して両者一歩も譲らぬといった感じですね」
　バトルの残り時間が少なくなってきた今でも、まだ勝敗が分からないくらいのウッホウホな激闘に目をやれば。
「……ヤバイ、やっぱタコの血が騒ぐわ」
　１階の惨状に、パウルの海洋生物の血がソワァ。
　スナッチは、プールバーの限定のバナナメニューを食べ尽くすつもりでいたけれど……急遽、リポート内容を変更！
「待ってろゴリラー！」
「タコくんが行くなら僕も行くよ」
　――飛び入り参加だウホ―！
　いよいよ残り時間も僅か、佳境に入ったカオスなバナナバトルに参戦です！
「バナナ投げイベントのレポートはやっぱり実際参加しなくちゃだしね」
　期間限定イベントは、ツアーに組み込めばきっと大人気ですから！
　そして飛び交うバナナと迫るゴリラにも負けず、海洋生物の血が騒ぐその衝動のまま戦場に飛び込んで。
　バナナをヒャッハー投げていたパウルは、ふと、あることに気付くのだった。
「あれ、スナさんは……！？」
「ごめんねタコくん」
　気付いたら、何故かゴリラ軍の傭兵になっているスナッチの姿に……！

●結果発表！
　最後まで激闘を繰り広げた、ゴリラ軍ｖｓ参加者たち。
　ピーッと終了の合図とともに、カオスなバナナバトルも終わりを告げて。
　勝利のバナナが微笑んだのは、果たしてどちらなのか！？
　ドキドキの結果発表！
「ウホッ、なんと……！　参りました！」
　刹那、大きな白旗を振るのは、ゴリラ軍のリーダーゴリラでもある、この船の船長。
　これまでイベントを開催してきてはじめて、ゴリラ軍が敗れた瞬間であったのだ……！
　あとは――ゴリラも猟兵も一般人も、みんな仲良くカラフルなインクを落として。
　互いの健闘を暑苦しくも称え合う、サマーバナナパーティーのはじまりです！？

　ということで――皆様、お疲れさまでした！！

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2019年08月06日