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鵜飼章の手記 3冊目

鵜飼・章 2020年6月8日

自己という矛盾の重なりは他者から観測されることでのみ収束する。
そう、僕らは人として生まれたとしても、箱を開けたらひとでなかったようにね。

とはいえ変な人扱いも困るから、少し自己紹介をしよう。
鵜飼章。現代地球人の男だ。職業は絵本作家で趣味は一人旅、好きな動物は鴉と虫。
苦手なことは多くあるけど、早寝早起きと掃除がとくに苦手なんだ。

つまり何って?
『きみがそう解釈したならそれが僕でしかない』、そういうお話だよ。



前回の手記
https://tw6.jp/club/thread?thread_id=22978&mode=last50




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鵜飼・章  2020年6月8日
とんだ邪魔が入った。一度空中分解した鵜飼章を再構成する作業が思った以上に困難を極めている。この僕は思索の延長線上のみに存在していた仮想の人物像であるから、回線が切断されれば瞬く間にばらばらになるんだ。
分断された四肢をそれらしく繋ぎあわせても、心を軸として寄り添わない人形はどこかばらばらなままで、自分が自分でないように感じているんだってさ。それが変わってしまうってことなのかもしれないね。人間らしい。ああ、どうせ人間だよ。ぼくだって、きみだって。
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鵜飼・章  2020年6月8日
……これはね、鵜飼章という作品の一部なんだよ。けれどあまりにも長い間中断してしまったから、いったん時間軸を現在まで進めようか。
空白の時間については後日思い出せる範囲で埋めておこう。……思い出せるかな。わからない。
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鵜飼・章  2020年6月8日
僕は元々、猟兵としてあまり真面目ではないほうだけど……ここ数ヵ月の間はちょっと、世界の果てまでバカンスに出かけていた。気紛れでね。たまに帰ってきたりしていたけれど。
その間に、アックス&ウィザーズは大変なことになっていたんだってね……帝竜には会いたいなと思っていたんだけど、まあうん、仕方がない。過ぎたことだ……今度ダイウルゴスの模型探しに行きたいな……。
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鵜飼・章  2020年6月8日
【2020/6/3】そんな訳で、とても久しぶりに猟兵の仕事をしたよ。聞き覚えのある名前の子が関わっているようだったから、気になってね……会いに行ったら、彼はUDCになっていた。黄昏の信徒さんって可愛いと思うんだけど、確かに日常生活では色々と不便があるかもしれないな。
とても素直でいい子だったよ。きっと色んなひとに可愛がってもらえるだろうと思う。妹さんにもまたいつか会えるかな。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=24900
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鵜飼・章  2020年6月8日
そうだ……あの子のことも書いていなかったな。柊はとりくん。
変わった名前だよね。どうしてか名探偵って変わった名前のひとが多いんだ。……そう、彼は名探偵でね。死んでる高校生探偵だ。
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鵜飼・章  2020年6月8日
そんな面白いものは放っておけないよね……ええっと、いつだったかな。アポカリプスヘルに行ったとき、その辺りにしゃべる生首が転がっていたから、拾ってあげたんだ。
優しい人間はそうするべきだと考えたんだけど、今振り返るとちょっと間違えていたな……しゃべる生首なんて普通は持ち帰ったらだめだ。次回から注意しようと思う。
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鵜飼・章  2020年6月8日
身体が再生するまではミドウ城に宿泊していたんだけど、すぐ『こんな所にいられるか』って出ていっちゃった。……この施設、そんなに変かな。変か。
あんなことばかり言っているからすぐ死ぬんだろうな……。
今後は彼の動向についても記録していこうと思うよ。面白そうだから。
https://tw6.jp/character/status/f25213
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鵜飼・章  2020年6月12日
【2020/6/9】そうだ、戦犯さんが幻のゲームを手に入れたという話を聞いたので、僕もその柊くん達と一緒にプレイしてきた。
ゲーム内では生徒会長の役をやっていたけれど、現実の僕は生徒会が何をやっているのかもよく知らない……生徒会長エアプでも雰囲気でクリアできたようだし、なんだかいい夢を見ていたようで、とても楽しい時間だったよ。
柊くんは、目が覚めた後なんだか落ち込んでいた。彼、ああ見えてナイーブだからね……やっぱり人間って大変そうだな。
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鵜飼・章  2020年6月13日
ちなみに本物の僕は……まあ素行はよかったし、勉強はできすぎない程度にできたし、運動神経も悪くないし……たぶん、手のかからない生徒だったよ。
でも浮いていた。どうしようもなくね。
けれどね、僕は『浮いていることが正しかった』から、特になにもなかったんだ。たまたま造形も浮世離れしていたから、なんとなく浮いていてよかった。
たったそれだけで、僕は世界に許されていたんだよ。……面白いよね。
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鵜飼・章  2020年6月13日
浮いていることを『みんな』に許されなかった子たちと、僕の間には、本質的になんの違いもなかった。
だから、みんながどうして僕だけを放っておくのか不思議だったんだ。それはおかしいでしょう、って思ったんだ。
……邪魔だなあ。なんてひどいことをするんだろう、って。だから僕は……(この先になにか書きかけたようだが、修正液で消してある)

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=24427
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鵜飼・章  2020年6月18日
今日の僕はとても早起きだ。……厳密に言えば『これは違う』のだけれど。
そうだね……寝つきが悪いから、すこし日記でも書こうか。
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鵜飼・章  2020年6月18日
【2020/6/11】
なんとなく夜の街を散歩していたらエドガーさんに会った。彼は仕事で来ていたらしいのだけど、これから花火大会をやるというから一緒に見てきたよ。
両親は僕を可愛がってくれたようだけど、僕はあまり覚えていない。子供の頃のことも、ここ最近のことも……でも、花火大会に連れていってもらった事はわりと覚えているんだ。綺麗だからだろうか。
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鵜飼・章  2020年6月18日
エドガーさんは何でも無邪気に信じてくれるから、ついつい他愛のない嘘を吹きこんでしまうな……けれど彼がハワイの海は甘いって言ったら、僕はほんとうに甘くなるような気がするんだ。ふしぎだね。
今年はどれだけの花火が上がるんだろう。僕は誰と、なにを見るのだろう。夏は、カブトムシの季節は、まだ始まったばかりだ。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=24468
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鵜飼・章  2020年6月18日
【2020/6/18】
北大路青年という偽ユーベルコオド使いの噂を聞いた。……どんな内容だったかは忘れてしまったけれど『氷の翼を生やした眼鏡の少年探偵』が、なにか、すごく大暴れしていたらしい……柊くんしかいないだろうな、そんなひとは……。
ううん。虫の居所が悪かったんだろうか。彼、二日に一回は虫の居所が悪そうだけど。それか、相当癪に障るひとだったのかもしれないな。まあわからなくもないよ。僕だって、猟兵より人間になりたかったから。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=24997
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鵜飼・章  2020年6月18日
ああ、そうだ、所謂承認欲求の話だったかな。
僕はね……芸術家か宗教家になる以外人間界では生きていけない人種だと言われているし、実際その通りの人間だ。猟兵じゃなければとっくに死んでいるかもしれない。
絵本を描いている理由も単純だよ。描けるからだ。他にはなんにもない。だから、僕にはみんなの言うことがよくわからない。
ただ書けるだけのものを売る気も特にないから、こうしてね……世界を旅して、記録している。
僕は猟兵でよかったのだろう。理屈では理解している。けれど、人間はほんとうに不思議で、遠いんだ。僕にとっては。
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鵜飼・章  2020年6月23日
【2020/6/23】
もう生命維持行為をしなくても生きていけるし、そんな訳で、僕はお金に興味がないのだけど……それはそれとして、お金がなければできない事というのは山ほどある。
例えば、巨大なダイヤモンドヘラクレスオオカブトとゴールデンギラファノコギリクワガタを量産して無意味に爆破することがそれだ。楽しかったな。……あの国、今後どうなるんだろうか。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=25550
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鵜飼・章  2020年7月22日
【2020/6/29】
サクラミラージュの先端技術博覧会というイベントに行ってきたよ。
僕らの世界でいう万博のようなものなのかな。大正で時が止まった世界ならではの、ガラパゴス的技術がたくさん見られて楽しかったね。重力が反転したのは特に愉快だったな……あれが事件なんだけど。
でも、僕にとって一番興味深い見世物は親子の絆というやつだったかな。父も母も、客観的に見て僕を可愛がってくれたのだけど……やっぱりよく分からないや。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=25076
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鵜飼・章  2020年7月22日
【2020/6/30】
帝竜戦役で遊び損ねてしまったので、懲りずにアックス&ウィザーズを探検に行ってきた。
ダイウルゴスの模型を部屋に飾りたくてね……どうせ暫くしたらどこかに埋もれるのだけど、それはそれ、これはこれだ。
けれど雑念が混ざってしまったから、結局手に入ったのは木彫りのダイウルゴスだったよ。世界に1つだけというのが価値ある宝物だよね。うん。
あと、イルカのルカさんという友達が増えたよ。イルカなのにいまいちかわいくないんだ。でもそこが面白いよね。楽しい日だった。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=25308
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鵜飼・章  2020年7月22日
【2020/7/8】
城に来た魔王様が「アキラ! オレサマ、悪の戦闘員になるぜ!!」って言って、どや顔で走り去っていった。
ちょっと調べてみたけど、どうやら邪神教団のオーディションを受けるつもりらしい……ここは友人として止めるべきなのかもしれないけれど、面白そうなので放っておくことにした。
まあ雅さんが依頼したことのようだし、大丈夫だろう……たぶん。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=25326
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鵜飼・章  2020年7月22日
【2020/7/10】
柊はとりくんは、歩くだけで殺人事件に遭遇してしまう特殊体質のようだ。先祖代々の呪いと言っていたけれど、そんなものが実在するとしたら、探偵というのは随分難儀な職業だ。
先日また難解な密室殺人に出会していたようだけど……記録を読んだ所、なんだか難解さのベクトルが違うね。
密室に戦車を持ち込むトリックか……今度そういう絵本を出してみようかな。絵本の世界には整合性やフェアプレーは不要だからね。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=25550
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鵜飼・章  2020年7月22日
【2020/7/12】
柊くんはよく働くなあ。理不尽な密室殺人を解決したあとは、モヒカンと奴隷が血で血を洗う地獄のアングラ闘技場に潜入していたんだって。
しかも奴隷として……観客として見に行くのは面白そうだけれど、僕はこういう骨の折れる仕事は絶対にやりたくないよ。
実際に骨が折れたりしたようだしね。僕みたいに攻撃を無効化したり、痛覚を遮断することもできないのによくやるな。
柊くんはなんだか可哀想なひとだと思うよ。死んでもこういう生き方しかできない……いや、『こう生きるように強制されてしまっている』のかな。
救われないね。僕には言われたくないだろうけれど。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=25529
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鵜飼・章  2020年7月22日
【2020/7/18】
今年も水着コンテストの季節がやってきてしまった。
初日は会場に人が多すぎて、動くのもままならなかった……僕は人間の多い場所が好きじゃないのだけれど、どうしてここにいるのかなと首を傾げながら、とりあえず練り歩いてきた。
僕は単に、着ろと言われたものを着ていると喜ばれるから着ているだけなのだけど……。たまには断った方がいいかなと真剣に考えた。
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鵜飼・章  2020年7月22日
モデルの僕の心境はともかくとして、今年はとても芸術的で綺麗な衣装を仕立てて貰った。
人魚姫のゾンビがモチーフだったようだ。デザイナーさんの技術が素晴らしいね。深海魚のゾンビ達も可愛かったし。
装飾を外せば普通に泳げそうなのも良かったよ。僕としては海で泳げればいいんだ。相変わらず人間の考えることはよくわからない……。

https://tw6.jp/html/world/event/013/013_200719main.htm
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鵜飼・章  2020年7月22日
【2020/7/20】
新しく発見されたカクリヨファンタズムという世界をすこし見学してきた。
僕らの住んでいるUDCアースの隣に実は妖怪の巣窟があったと言われると、UDCアースに妖怪めいた人間が多数出没するのも頷けなくはない……いや、妖怪は一般人には姿が見えないのだったな。じゃあUDCアース人は皆人間なのか……驚きだな。
例えば、他人のレールに道を敷いて、無理矢理歩かせようとする妖怪がそれだね。僕は決められた道を歩くことができないから、道という概念の消えた世界はなかなか爽快だったよ。
妖怪はどうやら気のいい奴らのようだし、人間より余程ましかもしれない。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=25854
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鵜飼・章  2020年7月26日
……そう。可能だったんだね、あらゆる人間から愛されることは。
けれど、それも恐らく毎秒寿命を削る行為だったのだろう。尖っているものをまるくしていけば、自己というものは当然すり減っていくよ。磨いたぶんだけ強く美しく、輝くことができるのだけど。……その行く末は、
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鵜飼・章  2020年7月26日
……僕も空気の読みすぎには気を付けないといけないな。知らぬ間に命を削っているのかもしれない。
いや、大丈夫か……やる気があるのと、実際できているかどうかは、悲しい哉まったくの別問題だ。客観的事実として僕は人間の物真似がうまくない。
あらゆる短所は長所たりうると言うけれど、努力してもできない、という事すら、或いは長所たりえるのだろうか。
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鵜飼・章  2020年7月26日
本当にいやだね、芸術家ってやつは。最終的には自分の生き様すら芸術にしなければ気がすまなくなるんだよ。
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鵜飼・章  2020年7月26日
……昔、ある小説家がね、「生き様って言葉が嫌いだ」って書いたんだ。
「じゃあ死に様だ」ってあのひとは笑っていたよ。
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鵜飼・章  2020年7月26日
この日記が生き様になっても、死に様になっても、僕は……鵜飼章は、どうでもいいな。うん、どうでもいい。
いずれにしろ決定権は僕にはない。結末は神のみぞ知る、だ。
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鵜飼・章  2020年8月9日
【2020/?/?】
長い間書けなかった報告書がようやく完成した。なんだったんだろうな、このできすぎた予知は……。
原本は城の焼却炉で焼いたよ。成仏してくれ。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=19776
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鵜飼・章  2020年9月23日
【2020/7/22】
カクリヨファンタズムで流行しているあやかしメダルバトルというものをやってみた。その場の勢いでジェノサイダー鵜飼というキャラを作ってしまったけど、大物だと誤解してもらえたようだ。
この世界はUDCアースで忘れ去られた概念で構成されているようだけど、あやかしメダルも僕らが男児として消費してきたコンテンツによく似ているな。
途中で急用ができて帰ることになってしまったのは残念だった。呼び出しなんて滅多にないんだけどな。次回のメダルバトルシティはいつかチェックしておこう。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=25997
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鵜飼・章  2020年9月23日
【2020/7/26】
カクリヨファンタズムでも殺人事件が流行しているようだ。僕が言うのもなんだけど、殺人とは気軽に流行らせるものなのだろうか。
先日はギロチンシティという首無し妖怪しかいない場所で、首無し遺体が発見される事件があったらしい。殺人の動機はまあいわゆる痴情のもつれのようなものだ。
不審な点しかないけれど、柊くんが関わっていた以上は解決したんだろう。
眼鏡雪女探偵はとりを名乗っていたらしいけど、どういう事か問い詰めたら無視された。何か僕に知られたくない事があるようだ。面白そうだから後で調査しておこう。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=25835
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鵜飼・章  2020年9月24日
【2020/7/29】
僕がまだ大学生だった頃、ゼミ仲間で無人島サバイバル生活を真似してみたことがあった。三連休に二泊三日でわざわざ無人島へ乗りこんで、家を作ったり、何時間もかけて火を起こしたり……あの頃の僕らは思えばちょっとおかしかったのかもしれない。
アジアコショウダイがすごくおいしいって気づいたのは確かあの時だったな。近所の魚屋レベルではまず見ないから、なかなか食べられないけれど。また遊びに行きたいな。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=26211
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鵜飼・章  2020年9月24日
僕はまだ無人島サバイバルやってるよって言うと、冗談だと思われるけど本当なんだよな……。
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鵜飼・章  2020年10月31日
【2020/8/3】
こんなことは日記の外では言うものじゃないけど、僕はあの世界の荒廃ぶりが結構気に入っていた。現代社会よりも人が人らしく生きられているような気がしてね。
疲れたひとは最終的に農業をやりたいとよく言いだすのだけど、別に本気で言っているわけじゃないんだと思う。農業はたぶんわかっているよ。ひとの相手をするのが嫌になっただけ。
……復興が始まって、あの窮屈な人間社会が取り戻されることを、柊くんは幸せだというけれど、僕にはよくわからない。僕はいつか故郷が滅ぶ夢をみている。きっと皆に止められてしまう夢を。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=25949
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鵜飼・章  2020年10月31日
【2020/8/9】
ほんものの海もいいけれどバーチャルリアリティの海もいいよね。ということで、キマイラフューチャーの海を体験してきた。
気持ちよくお昼寝していたら自称ゆめかわのアニマルズがやってきたのだけど、全然ゆめかわいくなかったのでリテイクをかけてゆめかわいくしてあげた。……らしい。寝ぼけていたからな……よく覚えていない。
SNSアカウントは普段放置しているから、通知が止まらなくなるという現象を初めて体験した。バズると大変なんだな。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=24812
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鵜飼・章  2020年10月31日
【2020/8/21】
柊くんは海水浴に行っても殺人事件に遭遇するらしい。名探偵というのはほんとうに大変だ。
確か恋人同士の痴情のもつれで起きた殺人事件で、凶器がスイカだったのだっけか。スイカよりもスイカを割る棒を使った方がいい気がするのだけど……殺人事件にありがちな奇抜なトリックを用いるタイプの犯人だったのかもしれない。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=27353
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鵜飼・章  2020年10月31日
【2020/8/22】
リナ。リナちゃん。リナさん。どれが正解だったのだろう。一時的でも僕は彼女の『ともだち』だったのだから、たぶんリナで大丈夫だ。
僕は殺したひとのことすらすぐ忘れてしまうけれど、彼女のことは不思議とよく覚えている。だからどうとも思わないけど、友達だったから。
リナはぼくだった。僕にはなれなかったから、彼女は死んでしまった。僕はみんなが生きやすい世界になれば良いと思っているだけなんだ。どうしてひとを殺したらいけないんだろうな。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=25986
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鵜飼・章  2020年10月31日
ここで言うみんなというのは、リナやぼくを含むみんなであって『みんな』という集合意識の話ではない。
僕は『みんな』の中には入れられていない。入れない。だから猟兵なんかやらなくちゃいけないし、きっといつかそこからも弾き出されるんだろう。世界が僕を用済みだと判断した、そのときに。
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鵜飼・章  2020年11月6日
……?
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鵜飼・章  2020年11月6日
なんだろう。言いようのない『違和感』を感じた。なのでここに書き記しておく。
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鵜飼・章  2021年3月15日
バレンタインに一緒にいるとやはり特別な関係だと思われてしまうらしい。気を付けよう。
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鵜飼・章  2021年3月15日
僕はどうやら鈍いと思われているようだけれど、話している相手が僕のことを好きか嫌いかなんて見れば一瞬でわかる。
嫌われるのは別にいい。好きだと思われるほうが面倒だ。だが一般的に人間は愛されたいものらしい。理解できない。
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鵜飼・章  2021年3月15日
柊はとりくんにはかなり嫌われてしまったようだ。だけれど、どうして僕を殺そうとしないんだろう。
柊くんは『名探偵』だから……ではない。誰でも普通そうなんだろうね。いつか言ったけれど、人を殺せるか否かは才能だ。
僕は中学生の頃ぐらいまでは証拠が隠滅できるなら人を殺しても別に構わないと思っていた。蟻の命と人間の命の重さの違いがわからなかったし、正直今もわからない。
別に楽しくなんてなかったけれど。できるからやっているだけだった。……暇だな。
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鵜飼・章  2021年3月15日
この倫理問題については様々な意見を検証したけれど、結局腑に落ちたのは「普通は人を殺したら自分が罪悪感で苦しむから」。未だにそれだけだ。
なら尚更ぼくがやってあげればいいと思うだけだったし、実際みんな喜んでくれたよ。なんて馬鹿なんだろうと思った。
美大に入ろうと思いついて、絵の勉強をしているうちに飽きた。いまは都市伝説と化している、消えた◼️◼️◼️(黒く塗りつぶしてある)の真相はたったそれだけだった。そんなものだ。
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鵜飼・章  2021年3月15日
……また事件の記録をかなりさぼってしまったな。少しずつ思い出していこう。
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鵜飼・章  2021年3月15日
どこまでやったら柊くんが僕を本気で殺そうとするのかは正直興味がある……でも痛覚はあるらしいから可哀想だな。さりげなく、巧妙にやらないといけない。
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鵜飼・章  2021年3月15日
まあ僕の『依頼人』たちは◼️◼️◼️を呼んだ覚えなんてないだろう。
「誰々を殺す」とか「誰々を殺してくれ」なんて、わざわざ口にする人の言うことをいちいち聞いていたらきりがないし、そういう人間をひととして数えるのは面倒くさい。彼らこそ、蟻のように家畜のように殺しても僕は別にかまわなかった。
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鵜飼・章  2021年3月15日
ただ……その中には本当に、いらない子がいる。放っておいたらただ不幸を産み出すだけの怪物が。そう、それはまるで……。
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鵜飼・章  2021年3月15日
僕みたいに。
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