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急募!! 悪の戦闘員!

#UDCアース

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#UDCアース


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●急募!
「え……やべ、これ、まじやばくない?」
「やばやばの、やばだろ……」
「まじか、まじなのか」
 そう顔を見合せ、やたらオタオタしているのは、武装した小さな棒人間の集団。
 しかし、何故彼ら――棒人間ソルジャーズは、そんなにも挙動不審になっているのか。
 その理由は。

「『きんぐ』の召喚に成功しそうなんだけど……!?」

 何となーくやってみた邪神復活儀式に成功しそうだというのだ。
 しかも、ただの邪神ではない。
 邪神は邪神でも――『きんぐ』なのだという。
「きんぐってあれだよな……王、だよな」
「王の邪神とか、やばくね?」
「世界征服なんて、もしかしてできちゃうかも……」
「でも俺達、棒人間だぞ。どうするよ?」
「数だけはいっぱいいるけどな……なんかちょっと、不安感すごいよな」
 そして色々と考えた挙句。
 棒人間達は、思いついたのだった。

「そうだ、悪の戦闘員を募集しよう!」

 ――急募! 悪の戦闘員!
 働きやすい環境です。未経験者も歓迎、経験者は大歓迎。
 今回大量募集の大チャンスです!
 採用の際、オーディションを行ないます。
 応募動機と、あなたのアピールポイントを教えてください。
 場合によっては、幹部をお任せすることもあるかもしれません。
 あなたも、すごいきんぐな邪神と一緒に、世界征服しませんか――!

●悪の戦闘員になろう!?
「……ということのようだ」
 そう微笑みつつ、筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)は、いやそれだけ!? と思わず口にした猟兵達に、こくりと頷くも。もう少しだけ詳しく、予知した内容を語り始める。
「或る棒人間ソルジャーズで結成された弱小邪神教団が、たまたまうっかり、何らかの強大な邪神を召喚する儀式に、偶然成功しそうだという事を予知した。儀式が行われている場所の詳細は分からなかったのだが、幸い、自分達だけでは心許ないと思った棒人間ソルジャーズが、悪の戦闘員という名の教団員を募集するオーディションを行なうことを察知した。なので皆には、まずはこのオーディションを受け、戦闘員の一員となって貰って。そして邪神復活儀式が行われている正確な場所を特定し、儀式場を襲撃してそれを阻止して欲しい」
 けれども邪神復活儀式を阻止した場合でも、不完全な邪神は召喚されてしまう。
 なので儀式阻止後、その不完全な邪神と戦って、勝つ必要があるという。
「邪神復活儀式が行われている場所が正確に分からない以上、棒人間ソルジャーズをまず倒すのは得策ではない。けれども戦闘員になれば容易くちょろく教えてくれるだろうので、まずはオーディションに参加して欲しい」
 オーディションは面接形式で、応募動機と自己アピールを聞かれるのだという。
 口八丁であることないこと並べてもいいし、真面目に答えてもいいだろう。
 自己アピールも、嘘でも本当でも、それらしき武勇伝を語るのも良いし。
 力や魔法や器用さや賢さ、特技を披露しても良いし。
 趣味好きな食べ物、座右の銘、己の拘りや自慢等々、とりあえず何か自分の事を話したり披露してみればそれで良いだろう。
 個人面接でも集団面接でも、何人ででも面接はOKということで。
 個人でじっくりアピールでも、グループで何かひとつの事をしてもいいだろう。
 棒人間ソルジャーズは、一体一体の戦闘力が非常に弱く、猟兵の一撃で数千やら数万やら一度に消し飛ぶほど儚い存在であるというので。
 だいたいどんなことをしたり言ったりしても、すげー! やべー! 採用!! となるかと思うし。儚いながらも思考はポジティブなようなので、そんな人員も必要かも……と、すぐに流されるちょろい性格であるという。上手くやれば、幹部にいきなりなれるかもしれないらしい。
「そして見事オーディションを通過し戦闘員になれば、オリエンテーションとして、儀式の場所へと連れていってくれるようなので。儀式の場所が分かり次第、棒人間ソルジャーズをさくっと無双し倒し、復活しかけている邪神を滅してくれ。復活する邪神は『きんぐ』であると、そう棒人間ソルジャーズは言っていたが……その詳細は不明だ」
 きんぐの正体は分からないが、とにかく倒すべき存在なのは確か。
 それに折角なので、何か自分で設定して振ってみても、きっとノリの良い棒人間ソルジャーズは合わせて乗ってくれるだろうし。勿論、素でさくっと倒してもいいし、真剣に真面目に戦闘してもいいし。とりあえず倒しさえすれば、大体何でもありのようだ。
「ではまずは、悪の戦闘員になってきてくれ」
 清史郎はそう雅に微笑みつつも。
 掌に満開桜のグリモアを咲かせ、猟兵達をオーディション会場へと導く。


志稲愛海
 志稲愛海です。
 よろしくお願いします!

 ※ご連絡※ 第1章は、6/13(土)朝8:31より受付開始します。
 それ以前に送信された分は流れる可能性があります。

 今回の依頼内容は以下となっています。

 第1章:潜入! オーディション(冒険)
 第2章:棒人間ソルジャーズ(集団戦)
 第3章:??(ボス戦)

 第1章は、POW/SPD/WIZは参考程度に行動いただいてOKです!

 第1章は、悪の戦闘員こと教団員のオーディションを受けて頂きます。
 面接方式で、応募動機と自己アピールを聞かれますので。
 それっぽいことを適当に作ってでも、真剣に真面目にでも。
 自己アピールに関しても、OPにある通りに。
 とりあえずご自分のことを何らかのかたちでアピールしてみたらOKかと!
 オーバーリアクションで、採用! と大体の場合なるかと思います。
 個人面接でも、グループでひとつのことをしてアピールでもOKです。
 大体、棒人間が合わせてくれるかと思います。

 第2章は、棒人間ソルジャーズとの戦闘です。
 棒人間ソルジャーズはめっちゃ大量に出現しますが。
 一体一体の戦闘力は非常に弱く、猟兵の一撃で一度に消し飛ぶ儚い存在です。
 普通にさくっと無双していただいても良いですし。
 何らかの設定を作って戦隊ごっこや悪の組織員ごっこ等々したりしても。
 ノリ良く乗ってくれるかと思います。

 第3章はボス戦です。
 きんぐだという邪神との戦いとなります。

 公序良俗に反する事、他の人への迷惑行為は厳禁です。
 第2章第3章の詳細は前章の結果を受け、追加OP記載します。
 締切等はMS個別ページやTwitterでお知らせします。

●お願い
 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称可)と、fからはじまるID】又は【グループ名】のご記入お願いします。
 ご記入ない場合、相手と離れてしまうかもしれませんのでお忘れなく。

 グループ参加の人数制限はありません、お一人様~何人ででもどうぞ!
 ですが、ご指定の同行者が参加していない場合は返金となる可能性もあります。

 可能な限り皆様書かせていただきたく思っています。
 お気軽にご参加ください!
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第1章 冒険 『潜入! オーディション』

POW   :    力自慢や武勇伝で自分を売り込む

SPD   :    身軽さや器用さで自分を売り込む

WIZ   :    魔法や賢さで自分を売り込む

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

春霞・遙
自分たちの手に余るものに手を出して、成功してから慌てるなんて全くはた迷惑だこと。
こんなことを繰り返すことがないように目論見を潰して、組織も潰してしまわないとですね。

この身には邪神の眷属が宿っているんです。ずっとどうしたらいいか考えていました。神が降臨されるならこの身を捧げなければと思い馳せ参じました。
と、触手を多数召喚して披露します。その中にシャドウチェイサーを紛れ込ませて儀式場や棒人間ソルジャーズや儀式に関する書物など何かないか探ってみます。
会場と組織の場所が違うなら捜索は諦めても良いです。



 指定されたオーディション会場。
 それはやはり、悪の組織の秘密基地……かと思いきや、地元の公民館の体育館であった。
 いや、秘密基地もあるにはあるようだが、オーディションをするにはちょっと狭すぎるらしく。
 ちょっと背伸びして、頑張って借りてみたらしい。
 そしてオーディション会場へとまず足を踏み入れたのは、春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)。
「や、やば……応募者がきちゃった」
「何かドキドキするな……」
「って、俺達が審査する立場なんだから、しっかりしないとだろ!」
 そんな完全に浮足立っている棒人間ソルジャーズ達の様子をそっと見遣りつつも、遙は思う。
(「自分たちの手に余るものに手を出して、成功してから慌てるなんて全くはた迷惑だこと」)
 何せ、彼らが召喚に成功してしまいそうなのは、何やら『きんぐ』だという邪神。
 たまたまうっかり……! というノリと勢いで喚んでいいものではない。
 だからこそ、いくら弱小邪神教団だとはいっても。
(「こんなことを繰り返すことがないように目論見を潰して、組織も潰してしまわないとですね」)
 決して見過ごすわけにはいかないのだ。
 そして、やって来た遙が、まさかそんなことを思っているだなんて露知らず。
「えっと、じゃあ……応募動機とか、自己アピールを聞かせてください」
 早速、悪の戦闘員のオーディションの始まりです!
 棒人間達の言葉に、刹那、遙が召喚し伸ばすのは、同居している多数の触手。
 そしてアピールするかのように、うにょうにょとさせながら、こう応募動機を口にする。
「この身には邪神の眷属が宿っているんです。ずっとどうしたらいいか考えていました。神が降臨されるならこの身を捧げなければと思い馳せ参じました」
 実は――その中にそっと、シャドウチェイサーを紛れ込ませながら。
 けれど勿論、棒人間ソルジャーズは、仕込まれたそれに気付くことなく。
「えっ!? すご……っ!?」
「ちょ、邪神の眷属さんとかきちゃったよ、や、やばくね??」
「ひえっ、最初から宝くじ当てた気分だわ!」
「棒人間は誰も触手とか伸ばせないしな……何か動機も立派だし、もう採用じゃね?」
 ざわざわと、そんな会話を交わし合う棒人間たち。
 そんな、ほぼほぼ採用だろ、という反応をする彼らを後目に。
(「やはり此処は儀式場ではないようですね。棒人間ソルジャーズや儀式に関する書物なども特になさそうです」)
 さり気なく触手で捜索しながらも、遙はふと、棒人間達が隠し持っていた一冊の書物を見つけるのだった。
 『これで安心! 初めての面接官!!』という、マニュアル本を。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ザガン・アッシム
『(…戦場経験者の俺から言わせてもらえれば、この教団は組織として成立していないように思えるんだが…。
荒事専門の部署とか人員とか用意してないって大問題だろ…)』

とまあ、心の中で傭兵視点の戦場分析(いつもの癖)をしつつも目的の為に初依頼、頑張りますかね。

『えっと…名前はザガン、此処に来る前は傭兵をやっていた。だから頭脳労働よりも肉体労働の方が得意だ。戦闘員スタートって事だけど、将来的には怪人や幹部枠にキャリアアップしていきたいと思ってる。宜しくな。』

実際に戦える所を見せる為に、【零距離射撃】や【乱れ撃ち】、【制圧射撃】なんかを訓練場(あれば)で披露しておきたいな。

さて、見事受かればいいがねぇ…



 オーディション会場となっている、公民館の体育館の前で。
 パイプ椅子に大人しく座り、応募者として面接の順番を待っているのは、ザガン・アッシム(万能左腕の人機兵・f04212)。
 そして予知で聞いたこの邪神教団について、いつもの癖でふと、傭兵視点の戦場分析を心の中でそっとしてみるも。
(「……戦場経験者の俺から言わせてもらえれば、この教団は組織として成立していないように思えるんだが……荒事専門の部署とか人員とか用意してないって大問題だろ……」)
 そもそもまず、組織じゃないだろ感が半端ない。
 けれど数々の戦地は渡って来たけれど猟兵としては初依頼、目的の為にと気を引き締めつつも。
「じゃあ、次の方……!」
 そう声を掛けられれば、頑張りますかね、とパイプ椅子からギシリ立ち上がって。
 早速、棒人間ソルジャー達へと自己アピールを!
「えっと……名前はザガン、此処に来る前は傭兵をやっていた。だから頭脳労働よりも肉体労働の方が得意だ。戦闘員スタートって事だけど、将来的には怪人や幹部枠にキャリアアップしていきたいと思ってる。宜しくな」
 そんなザガンの風貌や言葉に、再びざわざわする棒人間達。
「経験者! 傭兵経験者がきた……! え、あのワイルドな顔立ちと体格、めっちゃ歴戦の傭兵さん感すごくね!? 戦闘員って面構えじゃなくね?」
「俺達、棒人間でぺらいからな、肉体労働得意とか頼もしすぎる!」
「しかも、怪人や幹部へのキャリアアップまで考えてるとか、意識も高すぎだろ、おい……!」
「けど、ちょっと本当に戦えるかみせてもらおうぜ」
 折角借りた広い体育館だし、と。
 即採用にしたい気持ちを抑え、実際に戦える所をちょっと見せて欲しいと。
 そうザガンに棒人間達がお願いしてみれば。
「!!」
「え、え、すご……!?」
 万能左腕『THE・GUN』が唸りを上げ披露するのは、零距離射撃に乱れ撃ち、制圧射撃!
 そして、その迫力と射撃の腕の確かさに、思わずぽかんとする棒人間達の様子を窺いつつも。
 ザガンはそっと心に思うのだった。
 ――さて、見事受かればいいがねぇ……って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

砂羽風・きよ
【秋】

俺達、ワルワル団が自己アピールさせてもらう!
――え、この名前よくね?
くそ、格好悪いとか言うなよ!

え?!えー、き、きよし団?
って興味示せよ!

そうだな、俺はこんなこと出来るぜ!

決めポーズをして屋台と合体★
スゲーだろ!やべーだろ!!手かららーめんも出せるぜ!
重いもんも持てるし
何より悪の戦闘員には必要不可欠だろ!

くっくっく…そこの棒人間気付いたか
バレちゃ仕方ねぇ
そう、綾華を乗せることで俺は更に強くなる
いやいや、マジで強くなる気がするぜ

しかも、俺にはまだとっておきがある
世界征服も夢じゃねー!(ノリノリ)

従える?!そんな能力があったのか…!
やべーやべー、勝手に動いちまう!(そう思っているだけ)

わん!


浮世・綾華
【秋】

ワルワル団…えー、もっといいのないのかよ
あるだろ、もっときよしの良さを前面に出すようなさぁ
俺は知ってるぜ、きよしならもっといい名前を思いつくってよ

合体している間に
きよしはなぁ
いっつも俺に自分をいじらせようとしてくるんだ
無理やり当たり屋みたいなことしたり…
こんな札付きのワルは他にはいねーよ

手から出るラーメンは食べれるんだぞ(知らない
屋台から器を取って、ラーメンをキャッチ
ほら、食ってみろよ。うまいから(知らない

うわ――また意味もねーのに乗せて、お前…(ひそひそ
…しょうがねえ
そして俺にはそんなワルのきよしを従える能力がある
ほらきよし、一周まわってワンだ
そして伏せ、お座り(ひょいと飛び降りて
お手



 オーディション会場となっている、地元の公民館の体育館。
 次の応募者は、どうやらコンビのようだ。
 いや、コンビはコンビでも、ただのコンビではない!
「俺達、ワルワル団が自己アピールさせてもらう!」
 そうビシイッと言い放った砂羽風・きよ(ぴちぴちのきよし・f21482)に、棒人間達はひそひそ。
「……なんか、ベタというか……格好悪くね?」
「もうちょっと何か捻りが欲しいよな」
 そんな棒人間達のダメ出しに、きよは声を上げるも。
「くそ、格好悪いとか言うなよ!」
「ワルワル団……えー、もっといいのないのかよ」
「――え、この名前よくね?」
 まさかの、相方である浮世・綾華(千日紅・f01194)からも苦情が!?
 いや、それだけではない。綾華は、ふうっと盛大に溜息をついてから。
「あるだろ、もっときよしの良さを前面に出すようなさぁ」
 ――俺は知ってるぜ、きよしならもっといい名前を思いつくってよ。
 そう、プレッシャーと共に無茶振り!
 いきなり振られたきよは、瞳をぱちくりさせつつも。
「え!? えー、き、きよし団?」
 確かにある意味、きよしの良さを前面に出すような名前を口にするけれど。
「……別にいっか」
「そうだな、そんなことより自己アピールをお願いします」
「って興味示せよ!」
 きよし団という名を聞いてもめっちゃ関心の薄い棒人間に、すかさずツッコミを!?
 さらに。
「ほらきよし、さっさと自己アピールしろよ」
「綾華まできよし団はスルーかよ! って、俺!?」
 綾華にまで無関心な対応を取られた上にまた急に振られつつも、きよは懸命に考えてから。
「そうだな、俺はこんなこと出来るぜ!」
 ビシイッと決めポーズを取れば――屋台と合体★
 そしてきよが合体している間に、棒人間たちへと綾華は告げる。
 どれだけきよがワルなのかを……!
「きよしはなぁ、いっつも俺に自分をいじらせようとしてくるんだ。無理やり当たり屋みたいなことしたり……」
 ――こんな札付きのワルは他にはいねーよ、って。
 そんな綾華の言葉に、ざわつく棒人間ソルジャーズ。
「スゲーやべーな、それ……いじらせようとしてくる当たり屋とか……確かに、札付きのワル」
「きよしはやっぱ、ワルワル団だな」
「てか、札付きのきよしだな」
「俺はきよだ! って、ワルワル団の方採用!? いや、札付きのきよしってなんだ!? ワルなくなってるじゃねーか!」
 そう棒人間達に一通りツッコミ終わったきよは、気を取り直して。
「スゲーだろ! やべーだろ!! 手かららーめんも出せるぜ!」
 満を持して手から出したのは――ラーメン!?
「え、なにそれ、ラーメン!?」
 そして、何故かラーメンに驚く棒人間達に。
「手から出るラーメンは食べれるんだぞ」
 そう綾華はすかさず付け加える。いや、知らないけど。
 それから、屋台から器を取ってラーメンをキャッチして。
「ほら、食ってみろよ。うまいから」
 綾華は棒人間へと勧めてみる綾華。うん、やはり知らないけど。
「重いもんも持てるし、何より悪の戦闘員には必要不可欠だろ!」
 そうアピールするきよを後目に、ラーメン! と。
 差し出されたラーメンを食べてみる棒人間達であったが。
「あっつ!?」
「こんな熱いだなんて、きよしはやっぱりワルだ……」
「だから俺はきよだって!」
 ラーメンの熱さに舌をやられつつも言った棒人間に、懲りずにきよは言うも。
「え? だって、屋台ののぼり旗に『きよし』って書いてるし……」
「まさか名前すら偽るワルなのか、きよしは……!」
 そう、きよのワル度を勝手にあげていく棒人間。
 なので、もうこうなったらワルに徹するしかないと。
 きよは、とっておきの秘密を暴露する!
「くっくっく……そこの棒人間気付いたか。バレちゃ仕方ねぇ」
 ――そう、綾華を乗せることで俺は更に強くなる、と!
 そんな勝手に生えた設定に、あからさまに迷惑そうな顔をする綾華。
「うわ――また意味もねーのに乗せて、お前……」
「いやいや、マジで強くなる気がするぜ」
 けれど、ひそひそ声で呆れたように言いながらも一応乗ってくれた綾華に、満足気にきよは言ってから。
「しかも、俺にはまだとっておきがある。世界征服も夢じゃねー!」
 そうノリノリで言い放つも。
 棒人間へとふと、こう教えてあげる綾華。
「……しょうがねえ。そして俺にはそんなワルのきよしを従える能力がある」
「従える!? そんな能力があったのか……!」
 きよもびっくりの、綾華の知られざる能力!?
 綾華はまずは屋台ロボに乗ったまま、その能力を披露する。
「ほらきよし、一周まわってワンだ。そして伏せ、お座り」
「やべーやべー、勝手に動いちまう!」
 なんと綾華に操られ、くるりと回る、きよしこと合体ロボ。
 ……そう思っているだけ?
 いや、これはワルさえも従える綾華の能力に違いない。
「す、すげー……あのワルワル団のきよしが!」
 棒人間も、ワルを従えさせる綾華の恐ろしさに、思わずぶるりと身を振るわせて。
 ――わん!
 そう言われた通りひと鳴きし、伏せをした後、お座りをするきよから、綾華はひょいと飛び降りて。
 極めつけの命令を、わんこと化したきよに下すのだった。
「お手」
「わん!」
 これはもう、採用間違いなし。
 なんという、恐るべしワルワル団――!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カネリ・カルティエ
邪神の王ですか、なるほどそれは興味深い。
是非一度、お目通り願いたいものですね。

まずは『礼儀作法』でご挨拶を。
趣味は探索と呪具収集を少々
特技は呪詛、催眠術、それに召喚術辺りでしょうか

若い頃は探査隊に所属し記録係をしていたので、そのような機材も一通り扱えます。

呪詛に使う道具をご覧になりますか?
骨の入った小瓶や呪術に使う刃物(呪い道具・祭祀用刃物)を見せて、ちょっと威かす程度に『恐怖を与える』

本来ならば、呪詛で恐怖を与えた相手に触手の群れを召喚するのですが、ここでの披露は危険なので次の機会に致しましょう

あとは『催眠術』でソルジャー君達に好物を食べる夢なり、強くなる夢等楽しい幻覚を見せて終わりにします



 次にオーディション会場である公民館の体育館の前で順番待ちしているのは、紙の面を被った魔術師風の男。
(「邪神の王ですか、なるほどそれは興味深い」)
 ……是非一度、お目通り願いたいものですね。
 そう、雑面の彼――カネリ・カルティエ(ブラックタールの探索者・f10978)は、棒人間ソルジャーズたちの言う『きんぐ』の存在に興味を示しながらも。
 面接の順番が回ってくれば、まずは彼らへと、礼儀作法を用いて丁寧に挨拶してから。
「趣味は探索と呪具収集を少々。特技は呪詛、催眠術、それに召喚術辺りでしょうか。若い頃は探査隊に所属し記録係をしていたので、そのような機材も一通り扱えます」
 そう穏やかな口調で、自己アピールを。
 そんなカネリの言葉や振舞いに、棒人間ソルジャーズは、やはりざわざわ。
「ひえぇ、悪といえば覆面だよな……」
「それに礼儀正しい穏やかな口調がまた、大物感漂いまくってる……」
「てか、呪具とか呪詛とか召喚術とか、すっごい魔術使えそうじゃね?」
「なのに、探査隊の記録係で機材も扱えるとか万能かよ……」
 カネリは、そう何だか早速恐れ慄いている棒人間達の前に、ふとあるものを取り出して見せる。
 それは――。
「呪詛に使う道具をご覧になりますか?」
「えっ、ちょっと怖いけど、見たいかも……」
「だって俺達、棒人間だけど、面接官だもんな」
 棒人間ソルジャーズたちは、彼の持参した道具を、そろーっと覗いてみるも。
「ひっ!?」
「ひええっ、いかにも呪い感が、やばっ」
 骨の入った小瓶や呪術に使う刃物などの道具、そしてカネリがちょっと威かす程度に与える恐怖に、ビビり散らして。
 もう採用しないと自分たちがどうなるか分からない、なんて恐怖感に、勝手に震えている。
 けれどそんな彼らに、ふと催眠術をかけてあげるカネリ。
「ふえ? なんか美味しそうなものが……!」
「てか俺達棒人間のはずが、ムッキムキじゃね!? これも魔術……!?」
 好物を食べる夢や、強くなる夢――そんな、楽しい幻覚を。
 いや、本来ならば、呪詛で恐怖を与えた相手に触手の群れを召喚するところなのだけれど。
(「ここでの披露は危険なので次の機会に致しましょう」)
 今のところはきっと、この程度でも彼らには充分だろうから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レザリア・アドニス
オーディション…?

応募動機…は、悪いこと、してみたい…
特技は…うーん…
とりあえず、この黒い装束は、悪の戦闘員にふさわしくない…?
そして、なんでもいいなら…

手のひらに死霊ちゃんを召喚
ぷよぷよころんころんにょろにょろ…
面接の人の表情をうかがう
…やっぱり、足りない…?
気持ちを感じたら、死霊ちゃんが急にでかくなって超グロ怖い悪魔の姿になるかもしれない
別の何かになるかもしれない

…これで、いい…?
あ、そういえば…給料について、相談させていただけます…?



 うっかり召喚されそうになっている邪神の儀式が行われている場所は、定かではないというが。
 けれど悪の戦闘員になれば、棒人間ソルジャーズたちはちょろくその場所を教えてくれるらしい。
 だが悪の戦闘員になる為には、まずは突破しなければならないという。
 そう――彼らが面接官を務める、オーディションを。
(「オーディション……?」)
 レザリア・アドニス(死者の花・f00096)はそう小首を傾げるけれど。
 そっと周囲を見回して、皆と同じ様に、とりあえずオーディション会場となっている公民館の体育館の前のパイプ椅子にちょこんと座って待って。
 順番が回ってきて呼ばれれば、訊ねられるのは予知通り、応募動機と自己アピール。
「応募動機……は、悪いこと、してみたい……。特技は……うーん……とりあえず、この黒い装束は、悪の戦闘員にふさわしくない……?」
 そんなレザリアの言葉に、棒人間ソルジャーズたちは、思わずおおっと歓声を上げる。
「何という、純粋な悪へと憧れ……!」
「そういう子は伸びる。きっとめっちゃ伸びしろある」
「それに黒装束をおさえてくるとは……本能的に悪を理解している……?」
 何だか勝手にそう解釈している棒人間達に、なんでもいいなら……と、レザリアはさらなる特技を披露してみせる。
 ――ぷよぷよころんころんにょろにょろ……。
「……?」
 レザリアの手のひらに召喚されたのは、死霊ちゃん……?
 何だかきょとりとしている面接官たちの反応を見遣り、その表情を窺いつつ。
 ……やっぱり、足りない……?
 そうレザリアが感じた、瞬間だった。
「!!??」
「ぎゃあっ! 命だけはお助けを……!」
「ひいい、やばっ!? あ、悪魔!?」
 急にでかくなった死霊ちゃんが、超グロ怖い悪魔の姿に!!
 さらに、次にかえたその姿は。
「うわっ、次は何……って、あれ? 棒人間? 何だか一気に親近感……?」
 ただ脅かすだけでなく、面接官に媚びる事もちゃっかり忘れていません!?
「……これで、いい……?」
 何だかホッとしている棒人間ソルジャーズに、レザリアがそう訊ねてみれば。
 勿論ですとも! と、ドキドキこくこく頷く棒人間一同。
 そんなちょっとビビっている彼らに。
 レザリアはすかさず、聞いておかねばならない大事なことを訊ねるのだった。
 ――あ、そういえば……給料について、相談させていただけます……? って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

地籠・陵也
【アドリブ連携諸々歓迎】
えーっと。切実に、かつ真剣にこの職場が良いとアピールすればいいんだよな……?

応募した理由……ちょっと色々あって働けなくなって、やっと復帰できたところなんだけどその……最近のご時世的に就職先が……その……
(緊張しながらやけに生々しい理由をハの字眉で切実そうに話す)

力仕事もできるし、防御もできるし、魔法も使えるから戦闘員としては役に立てると思う……じゃなかった、思います。
って感じで、【指定UC】を【高速詠唱】で展開して適当な範囲を凍らせよう。アピールとして何か凍らせてください!って言われたらそれを凍らせて、【部位破壊】で砕いてみせたり。
採用されるかはわからないが……どうだ?



 オーディション会場となっている、公民館の体育館の前で。
 もう一度、これから行なわれる面接の予習をしておくのは、地籠・陵也(心壊無穢の白き竜・f27047)。
(「えーっと。切実に、かつ真剣にこの職場が良いとアピールすればいいんだよな……?」)
 物静かで誠実そうな彼は、妙な小細工や大袈裟な作り話をするよりかは、正直に面接へと臨む方がきっと良いだろう。
 いや、むしろ――。
「応募した理由……ちょっと色々あって働けなくなって、やっと復帰できたところなんだけどその……最近のご時世的に就職先が……その……」
 順番がきて応募動機を聞かれれば、ドキドキと緊張しながらも語るのは、やけに生々しい理由。
 そしてハの字眉で切実そうに言った陵也に、次々と集まる棒人間達の共感の声。
「そっか、世知辛い世の中だもんな……苦労したんだなぁ」
「わかる、わかりすぎる……棒人間もなかなか職とか見つからないから、わかるわ」
「生きるって、結構大変だもんな……うん」
 そんな、何だか棒人間達にやたら共感されてしまってはいるが、今の状況ではきっと追い風。
 陵也はすかさず次に、自己アピールを。
「力仕事もできるし、防御もできるし、魔法も使えるから戦闘員としては役に立てると思う……じゃなかった、思います」
 丁寧に、誠実そうに。
 そしてふと、じゃあこれで何かできますか? と。
 棒人間達が差し出したのは、何故かバナナ。
 それを陵也は、高速詠唱を駆使し展開した魔法陣から放った冷気で、カチコチに凍らせてみせて。
「すごっ!? めっちゃ釘打てそうに凍ってる!」
「やば、カッチカチ……って!?」
「わわ、あんな釘打てそうなくらい凍ってるバナナを砕いた、だと?」
 凍らせたバナナを部位破壊で砕いてみせれば、さらに、おおっと上がる歓声。
(「採用されるかはわからないが……どうだ?」)
 陵也はそう、そっと棒人間達を見遣るも。
「凍らせたバナナって、美味しいのかな……?」
 もう一本凍らせてみてくれる? と差し出されたバナナを再び凍らせてあげて。
 すごいすごいと言いながら、食べるその前に、試しにうきうきと謎に釘を打ってみたりする棒人間達を見て思うのだった。
 多分、大丈夫そうかな……って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御形・菘
実は他所の邪神教団で、現場の直接指揮を担当するぐらいの立場におったのだが、
上司の幹部級が権力抗争をやらかしてな
ゴタゴタしてたらトップの邪神様が封印されてしまった! なんとアホらしい!

とゆーことで、力を頂いてこんなナリになったから、一般な日常生活には戻れんのよ
新たな力の振るい先を探していた、というのが志望動機であるな

では特技を披露しようかのう
取り出したるはリンゴ! これを右手で…握り潰す!
はっはっは、分かるか? 右手でコレなら、果たしてこの左腕であれば…マジ凄いぞ?

外見のインパクトと勢いでごり押す作戦であるが、まあ見事に大嘘ばっかりであるな
そもそも妾こそが真の邪神! 下につくはずがなかろう!



 彼女は、オーディション会場である公民館の体育館の前でパイプ椅子に座って待っている時からめっちゃ目立っていた。
 なんていったって、真の蛇神にして邪神たる存在なのだから!
 さらには、カメラ映えを優先する立ち振る舞いがまた、己をアピールするにはうってつけ。
 ようやく面接の順番が回ってきた御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は、まず訊ねられた応募動機をこう語る。
「実は他所の邪神教団で、現場の直接指揮を担当するぐらいの立場におったのだが、上司の幹部級が権力抗争をやらかしてな。ゴタゴタしてたらトップの邪神様が封印されてしまった! なんとアホらしい!」
 ――とゆーことで、力を頂いてこんなナリになったから、一般な日常生活には戻れんのよ、と。
「新たな力の振るい先を探していた、というのが志望動機であるな」
 そう語った菘に、棒人間ソルジャー達は、あわあわと口々に呟く。
「えっ、めっちゃめちゃ経験者やん!」
「いや、何かそんなオーラ放ってる……」
「って、なんか他の邪神教団で偉い人だったっぽくね!?」
「俺ら棒人間なのに、新たな力の振るい先が、こんな棒人間教団でいいのかな……?」
「いやでも、俺達にだって、邪神様召喚できそうだし……!」
 菘の醸し出す何だかすごい雰囲気に、完全に飲まれている棒人間ソルジャーズ。
 そしてさらにたたみかけるように披露される、彼女の特技とは!
 刹那、すちゃりと取り出されるのは――リンゴ?
 それを、ぶしゃりと右手で握り潰してみせてから。
 おおおっとビビる棒人間達に、菘は邪神の風格を漂わせつつも紡ぐ。
「はっはっは、分かるか? 右手でコレなら、果たしてこの左腕であれば……マジ凄いぞ?」
「はっ、確かに、リンゴを潰したのは、何の変哲もなさそうな右手……!?」
「じゃあ、いかにもやばいですっていう感じのごついその左手だと、どうなっちゃう!?」
「マジ凄いって本人が言ってるくらいだからな、マジ凄そう感がマジでヤバヤバじゃね……」
 菘の言葉やアピールに、すっかりヤバヤバモードになっている面接官達。
 そんな棒人間達に、ばっちり映え角度で、ヤバそうな存在感を引き続き醸し出しながらも。
(「まあ見事に大嘘ばっかりであるな」)
 どうやら大成功すぎるほど効果的であったようだ。外見のインパクトと勢いでごり押す作戦は。
 それから、はーっはっはっは! と高笑いしながらも菘は思うのだった。
 儀式で召喚されようとしているのが、どんな『キング』なのかはたまた何なのかは、まだ定かではないけれど。
 ――そもそも妾こそが真の邪神! 下につくはずがなかろう! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「王になる方が顕現されるとお伺いしまして、これは参加せねばならないと思いましたの」
ニッコリ微笑む

UC「魂の歌劇」使用
※UC使用が拙い場合は歌唱のみで
キングを称える歌(ゴスペル調)
棒人間ソルジャーズ万歳(特撮風)
悪の戦闘員は楽しいな(童謡風)
以上を即興で連続で歌う

「キングとおっしゃるからには未来のオブリビオン・フォーミュラ様かもしれませんし、どんどん組織の勧誘を行った方が良いと思いましたの。それに…歌で人目を引き付けて他の場所で騒動を、なんてこともやりやすくなりますでしょう?広報も騒動も頑張りますので、是非組織の一員に加えていただけないでしょうか」
前のめり且つ食い気味にお願いする



 此処は、カフェの人員募集の面接会場ではなかったはず……?
 公民館の体育館前で、思わず他の応募者がそう不安に思うような。
 ひとりのパーラーメイドさんの姿がそこには在った。
 けれど、御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)が受けに来たのは間違いなく、悪の戦闘員のオーディション。
「王になる方が顕現されるとお伺いしまして、これは参加せねばならないと思いましたの」
 そうのんびりした雰囲気を醸し出しながらも、ニッコリと面接官である棒人間達に微笑んで。
 桜花が即興で連続で披露するのは――『魂の歌劇』。
 まずは、エネルギッシュで躍動感のある中でもどこか荘厳な、ゴスペル調の『キングを称える歌』。
 さらにはガラリと曲調を変えて、熱いパッション迸る特撮風の『棒人間ソルジャーズ万歳』。
 そしてたたみかけるように歌い上げられるのは、優しくほんわか童謡風な『悪の戦闘員は楽しいな』。
 そんな流れるように見事な、3部作の歌劇と言えるのではなかろうかという、桜花の歌に。
「……この歌をいつまでも聴き続けていたい感やばい」
「華やかだったり熱かったり優しかったり……なんという多彩に富んだ歌声」
「やべっ、なんか童謡調に癒されて涙が……っ」
 すっかり心奪われている、棒人間ソルジャーズ。
 それから桜花はぐいぐいと、戦闘員としての自己アピールを!
「キングとおっしゃるからには未来のオブリビオン・フォーミュラ様かもしれませんし、どんどん組織の勧誘を行った方が良いと思いましたの。それに……歌で人目を引き付けて他の場所で騒動を、なんてこともやりやすくなりますでしょう?」
「確かに……ゴスペル歌いながら悪いことするとか、やばいくらい目立つよな」
「特撮風の歌を歌いながら正義の味方とかたおしちゃったりして」
「そして童謡で人の心揺さぶれば、完璧じゃね?」
 そう完全に流されまくっている面接官たちに、桜花はもう一度微笑んで。
 前のめり且つ食い気味に、こうお願いを。
「広報も騒動も頑張りますので、是非組織の一員に加えていただけないでしょうか」
 いや、既にその気になっている、棒人間達のちょろい様子を見れば――頷かれること、きっと間違いなし。

大成功 🔵​🔵​🔵​

相沢・友子
「弱いなりに自分達に出来る事を探している。そんなひたむきな人たちの中にいれば、私にも出来ること、見つけられるかな・・・」

面接室に入る。

面接官(棒人間)たちは、表情こそゆるいけど、内心は将来有望な輝く原石を探してるんだろうな・・・。私には、お父さんが持ってるような無限に溢れる才能はないけど、正直に気持ちだけぶつけてみよう・・・。

【応募動機】お仕事でお父さんが帰ってこなくて、会ってももらえなくて。寂しくて。私が悪の戦闘員に成って悪さをしたら、お父さんが迎えに来て、くれるかなって。

【アピール】私は、すごいダークヒーローに成ります!
ぜひ、私の紡ぐ悪の年代記を間近で見てください!!



 悪の戦闘員のオーディション会場となっている、公民館の体育館の前で。
 自分の面接の順番を待っているその耳に聞こえてくるのは、棒人間ソルジャーズの希望に満ちた声。
「なんかさ……すげー戦闘員でいっぱいになりそうじゃね?」
「俺達、弱い棒人間だけど、世界征服できるかもしれない」
「やばっ、まじやばじゃんっ」
「勇気出して体育館借りて、オーディションしてよかったよな」
 そんな話し声を聞きながら、用意されたパイプ椅子に座っている相沢・友子(淡水人魚・f27454)はふと呟く。
「弱いなりに自分達に出来る事を探している。そんなひたむきな人たちの中にいれば、私にも出来ること、見つけられるかな……」
 それから、次の方どうぞ~と呼ばれれば、棒人間達のいる体育館の中へ。
 吹けば飛びそうというか、普通にあっさり飛ぶだろう棒人間達。
 それに、邪神を召喚する悪の組織とは思えないほどのゆるさ。
 ……けれど。
(「面接官たちは、表情こそゆるいけど、内心は将来有望な輝く原石を探してるんだろうな……」)
 ノリと勢いだけな気もしないことはないが、でもこうやって戦闘員を募集するということは、応募してくる人達に希望を抱いているのだろうし。
 ある意味、まぁ純粋であることには間違いないだろうから。
(「私には、お父さんが持ってるような無限に溢れる才能はないけど」)
 ――正直に気持ちだけぶつけてみよう……。
 そう、面接官である棒人間ソルジャーズと向き合って。
 まずは応募動機を語る友子。
「お仕事でお父さんが帰ってこなくて、会ってももらえなくて。寂しくて。私が悪の戦闘員に成って悪さをしたら、お父さんが迎えに来て、くれるかなって」
「なにそれ泣ける……採用するに決まってるやつ……」
「悪さしてお父さんに迎えにきて貰いたい、だなんて……お父さん早く気付いてあげて……!」
「邪神様と悪いこといっぱいして世界征服すれば、きっとお父さんも見つけてくれるはず!」
「苦労したんだろうね、うっうっ」
 友子の言葉に、すっかり感情移入している棒人間ソルジャーズ。
 そんな、もう応募動機だけで合格させてくれそうな、ちょろい面接官たちであるが。
 友子は尾鰭をぴちり、気合いを込めた自己アピールを。
「私は、すごいダークヒーローに成ります!」
 ――ぜひ、私の紡ぐ悪の年代記を間近で見てください!! と。
 そしてそんな友子に、びしいっとサムズアップする棒人間達。
 これから邪神様と一緒に、めっちゃ悪の年代記を紡いでいこうぜ……! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シズホ・トヒソズマ
はぁ……ヒーローとしてはとても不本意ではあるのですが……仕方ない、任務として割り切っていきましょう
そう『見える』のは自覚してますからねえ……

という訳で自作のぴっちり全身黒スーツを持参して面接に参ります
スーツは頭まで覆い尽くすタイプで、目元だけ露出してるタイプですね

『瑞穂・仁美(UDCアースの着用者本名。成人)です! ぴっちりスーツが大好きで、戦闘員に志望しました! いいですよねこうやって全身包まれてしかも顔も隠すと無個性になってしまうこの感覚! あぁ、私命じられて悪い事させられちゃうんだぁ…楽しみぃ…なんでもやりますから遠慮なく命じて戦闘員扱いして下さい…ふふ、ふふふ♪』

演技ですよ、演技、ええ



 悪の戦闘員。それはある意味、ヒーローとは対極の存在。
 オーディション会場である公民館の体育館の前で面接の順番待ちをしながら、小さく溜息をつくのは、シズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)。
 その格好は、上から下までぴっちりな、自作の全身黒スーツ。
 目元だけ露出している、頭まで覆い尽くすタイプのそのスーツを纏えば、いかにも感がすごい。
 ――けれど。
(「はぁ……ヒーローとしてはとても不本意ではあるのですが……仕方ない、任務として割り切っていきましょう」)
 シズホは本来は、悪などでは決してないどころか、正義のヒーローマスクなのだ。
 ヒーローが悪の戦闘員のオーディションを受けるだなんて、意に反してはいるが――でもヒーローだからこそ、見逃せない案件であることもまた事実。
 それに何より、シズホ自身よく分かっていた。
 ――そう『見える』のは自覚してますからねえ……、って。
 というわけで不本意ながらも、見た目はある意味完璧。
 順番が回ってきて、面接が始まれば。
「瑞穂・仁美です! ぴっちりスーツが大好きで、戦闘員に志望しました!」
 UDCアースのマスク着用者の本名を名乗り、そう声高に応募動機を告げて。
 さらに、はあっと恍惚な溜息を漏らしながら、熱く語るシズホ。
「いいですよねこうやって全身包まれてしかも顔も隠すと無個性になってしまうこの感覚! あぁ、私命じられて悪い事させられちゃうんだぁ……楽しみぃ……」
 そんなシズホというか仁美というか、仁美に着用されているシズホに。
 棒人間達は、ざわざわ。
「瑞穂さん、めっちゃ戦闘員の素質ばりばりじゃね!?」
「格好も完璧だしな……その上、ドMとは」
「俺達もしかして、原石を見つけてしまったかもしれない……!」
 さらにシズホは、面接官へとこう自己アピールを。
「なんでもやりますから遠慮なく命じて戦闘員扱いして下さい……ふふ、ふふふ♪」
「やっぱり、真正のドM……!?」
「戦闘員に向いてる感すごい」
 いや、確かに、きゅっと締め付けられている感あるぴっちりスーツは大好きですけれど。
(「演技ですよ、演技、ええ」)
 これは悪の組織に潜入するための演技なのです!
 演技、ですよ……?

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミルラ・フラン
サギリ(f14676)と

サギリ、悪の戦闘員だってさ!
戦闘員よりかは、あたし達の美しさと可憐さは悪の女幹部にこそふさわしくないかい?
とりま、オーディションだね
あ、サギリ。衣装。これで行こうか?
(黒いライダースーツを大小2着持ってきて。ついでに紅薔薇&白薔薇の仮面もセットで)

はぁーい、女幹部志望のローゼンロートとシュネーヴィッチェンでーす☆
あたくしローゼンロート、特技は敵をズタズタにすることでーす!
(Signorina Torturaを鉄の処女に変形させ)
戦闘員から頑張って昇進しようと思いまぁす(きゃぴっ)
(UCで紅薔薇の花弁を沢山散らして【言いくるめ】【誘惑】)


サギリ・スズノネ
ミルラお姉さんと!(f01082)

悪の女幹部……!
ミルラお姉さん、格好良いのです!素敵なのです!わーい!
二人で女幹部を目指して、オーディションを突破するのです!

ミルラお姉さんが用意してくれたライダースーツと仮面をワクワクしながら着用。
こういう格好、初めてなのです。楽しいのです!ありがとうなのです!
ミルラお姉さんとのお揃いもー嬉しいのです!

オーディションではー面接官の様子を『情報収集』しつつ挑みます!
ごきげんようなのです!シュネーヴィッチェンなのです!
華麗に敵をぶっ飛ばすのが得意なのです!

ミルラお姉さんの薔薇の花に合わせて、【陽光ノ神楽】で光の桜の花弁を降らせて周囲をキラキラさせるのです!



 ……どこからどう見ても、すでに悪の組織の一員感半端ない。
 オーディション会場となっている公民館の体育館の前で、パイプ椅子に仲良く並んで座っているのは。
 このままではコンビニや銀行には到底入れそうにない、黒いライダースーツに揃いの薔薇の仮面を装着した女子ふたり。
 そして、もうその格好で合格なのでは? くらいあるふたりはやはり、戦闘員などでおさまる気はない。
 そう、それは此処に赴く前。
「サギリ、悪の戦闘員だってさ!」
 グリモアベースで今回の一件を聞いたミルラ・フラン(Bombshell Rose・f01082)は、そうサギリ・スズノネ(鈴を鳴らして願いましょう・f14676)に言った後。
「戦闘員よりかは、あたし達の美しさと可憐さは悪の女幹部にこそふさわしくないかい?」
 自分達に似合うのはやはり、有象無象の戦闘員なんかではなく悪の女幹部!
 ミルラの言葉に、サギリも金の瞳をキラキラ、きゃっきゃ!
「悪の女幹部……! ミルラお姉さん、格好良いのです! 素敵なのです! わーい!」
 ――ということで。
「二人で女幹部を目指して、オーディションを突破するのです!」
 ぐっと気合を入れて、狙うは志高く、悪の女幹部!
 けれどまずは、棒人間達が催すオーディションに合格しなければ、女幹部への道のスタート地点にすら立てないから。
「とりま、オーディションだね。あ、サギリ。衣装。これで行こうか?」
 そのためにはまず、カタチから入るの超大事。
 ミルラがサギリの分と2着持ってきたのは、お姉さんサイズとティーンサイズの黒いライダースーツ。
 ついでに紅薔薇と白薔薇の仮面もセットで、完璧です。
 そんなミルラが用意したライダースーツと仮面を受け取って、ワクワク心躍らせながら着てみるサギリ。
「こういう格好、初めてなのです。楽しいのです! ありがとうなのです!」
 そして、やたら黒いライダースーツ姿がしっくりきているミルラと並んで、わーい!
「ミルラお姉さんとのお揃いもー嬉しいのです!」
 すちゃりと仮面を付ければ……気分はめっちゃ悪!?
 そんな、いかにも悪そうな格好で、公民館の体育館にやって来たふたりは。
 ようやく順番が回ってきたオーディションの面接に、いざ臨みます!
 薔薇の様な彩を咲かせた髪を靡かせ、颯爽と面接官の前に歩みを進めるミルラと、ワクワクきゃっきゃと白の髪を躍らせるサギリ。
 いや、今のふたりは、ミルラとサギリではなく。
「はぁーい、女幹部志望のローゼンロートとシュネーヴィッチェンでーす☆」
 そう……華麗に紅白の薔薇を咲かせた、ローゼンロートとシュネーヴィッチェンなのです!
 そんなふたりの登場に、ざわざわとなる棒人間ソルジャーズ。
「え、もうどこからどう見ても女幹部じゃね!?」
「やばい、俺すでにちょっと踏まれたい。絶対素顔、美人さんと可愛い子ちゃんだろ……」
「王道のお姉さんと可愛い感じのお嬢さんのコンビとか、最高オブ最高じゃない?」
「えっとでは、ローゼンロー……ローゼンさんと、シュネーヴィ、ヴィッ……シュネーさん。特技とかありますか?」
 腕っぷしだけでなくカタカナにも弱いのか、ふたりのイケてる名前を正しく言うことをさり気なく諦めつつも。
 棒人間ソルジャーズが、期待の眼差しをふたりに向ければ。
 すかさず自己アピールする、ローゼンさんとシュネーさん。
「あたくしローゼンロート、特技は敵をズタズタにすることでーす!」
「ごきげんようなのです! シュネーヴィッチェンなのです! 華麗に敵をぶっ飛ばすのが得意なのです!」
 ――ギギィ……ガチャン、バコッ、バコンッ。
 ミルラは鉄の処女に変形させたSignorina Torturaを無邪気に開いたり閉じたりして、女幹部的なえぐさをアピール!
「ひ、ひえっ、ガチじゃん……っ」
「てか俺ら棒人間だから、呆気なくぶっ飛ばされちゃうやつ……」
 拷問具を駆使する見たまんまなイメージなミルラと、敵をぶっ飛ばしそうに一見ないけどでもなんかぶっ飛ばしそう感すごいサギリ。
 そんな自分達をちらっちらっと恐れ慄いた視線で交互に見ている面接官の様子を、サギリは抜かりなく情報収集しつつも。
 ミルラと視線を合わせ、こくりと頷いて。
「二人で目指すのは、女幹部なのです!」
「戦闘員から頑張って昇進しようと思いまぁす」
 きゃぴっと紡ぎ、ふたりでびしいっとそれっぽいポーズを取ってみてから。
 深緋の薔薇の花びらと陽光の桜吹雪を、公民館の体育館にひらひらキラキラ降らせて。
「! す、すげっ」
「もうローゼンさんとシュネーさん、女幹部、まったなしでしょ……」
 言いくるめて誘惑して、さらには演出までも完璧です!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

一之瀬・玄十郎
アルゲディ(f03929)の下僕として参加するにゃよ

にょほほほ
まじやばwこれってまじやばにゃん?

アルゲディ、遠慮なく本領発揮できるにゃ。思う存分正義のヒーローも棒人間ソルジャーズもヒールで踏みつけて高笑いするといいにゃ!
あと色気もにゃーのに無理してボディコンワンピは無理ありすぎじゃに゙ゃっに゙ゃっ!(思い切り踏まれる)

悪の戦闘員ってサイコーにゃね

食卓テーブルの上に置いていたご飯をぺろっと食べても悪の戦闘員だから大丈夫!

デパ地下の試食もぺろっと食べても悪だから許される!

カレーは最高の合法ドラッグにゃ!カレーは飲み物!飲み物!!ノミモノォォォ!!(目がグルグル回っているネコ一匹)


アルゲディ・シュタインボック
玄十郎(f06807)と

棒人間…やだ、子供の落書きみたいな連中ね。
ええ、ヤバいわ玄ちゃん。UDCアース食べ歩きの危機よ。

戦闘員? 幹部候補生も募集してなかったっけ?(しれっと)
ってことで悪の女幹部っぽく胸元開いたボディコンワンピース姿で。
(綺麗だけどメリハリ少なめスタイル)
あーら、何か言ったかしら玄ちゃん?
ヲホホ、逆らう奴はこうよ!(ピンヒールでぐりぐり。ドS発揮したイイ笑顔)

そしてこっちは我が下僕の妖怪食っちゃねこ!
気がついたら食卓のご飯が消えてるのは大体この妖怪の仕業よ。
デパ地下の試食が空になってても大体(略)
どう、この悪の所行!!
そうそう、カレーの匂いでマタタビみたいな反応するから。



 此処は、悪の戦闘員のオーディション会場のはずだが。
 一見すると、何かちょっと来るところ間違っちゃったのかなと。
 公民館の体育館前のパイプ椅子に座っているのは、見目麗しい良家のお嬢様とちょっとお顔がデカい猫さん。
 そして面接の順番がやってきて会場の中へと入った、淑やかな見目の良家のお嬢様ことアルゲディ・シュタインボック(白金の癒杖・f03929)だが。
「棒人間……やだ、子供の落書きみたいな連中ね」
 ……あれ?
 第一声、それ。
 その横で、こてりと首を傾げながら。
「にょほほほ、まじやば。これってまじやばにゃん?」
 言った一之瀬・玄十郎(さすらいのまんぞくさん・f06807)に、こくりと頷くアルゲディ。
「ええ、ヤバいわ玄ちゃん。UDCアース食べ歩きの危機よ」
「それは、まじやばのやばにゃん!」
 美味しいものを食べるのが大好きな玄十郎にとって、それは死活問題。
 その危機を回避するためにはまず、オーディションを突破して、悪の戦闘員にならなければいけないというが。
「お嬢様と顔の大きな猫さん、だと……」
「でももしかして戦闘員も、個性を重視する時代なのかもしれない」
「えっと……じゃあお二人さん、戦闘員としてのアピールポイントを……」
「戦闘員? 幹部候補生も募集してなかったっけ?」
 しれっとそう抜かす、黙っていれば良家のお嬢様なアルゲディ。全然黙っていないんですけど。
 いや……だがしかし、空気を読んで。
 きちんと幹部候補生に相応しい格好をしてきたのです!
 ということで、悪の女幹部っぽく、胸元が開いたボディコンワンピース姿で臨んでいるアルゲディであったが。
「アルゲディ、遠慮なく本領発揮できるにゃ。思う存分正義のヒーローも棒人間ソルジャーズもヒールで踏みつけて高笑いするといいにゃ!」
 ぐっとそう言うと、すかさずそれを自らの身体を張って即座に実行させる玄十郎。
「あと色気もにゃーのに無理してボディコンワンピは無理ありすぎじゃに゙ゃっに゙ゃっ!」
「あーら、何か言ったかしら玄ちゃん?」
 ――ヲホホ、逆らう奴はこうよ!
 ぐりぐりぃっと、玄十郎の言った通りに、彼を思い切りピンヒールで踏みつけてあげて高笑いするアルゲディ。
「えっ、めっちゃドS発揮した感溢れるいい笑顔!?」
「お嬢様どこ……でもしかし、猫ちゃんちょっと羨ましい……」
「でも、すごい綺麗なんだけど……だけどなんか、メリハリ少なぎゃっ、ぎゃあっ!?」
「ヲホホ、子供の落書きみたいな棒人間でも、逆らう奴はこうよ!」
 余計なことを言った奴は、みんないい笑顔でぐりぐりです!
 それから、自己アピールを充分すぎるほど終えたアルゲディは、足蹴にした玄十郎のことを今度はアピール!
「そしてこっちは我が下僕の妖怪食っちゃねこ! 気がついたら食卓のご飯が消えてるのは大体この妖怪の仕業よ」
「悪の戦闘員ってサイコーにゃね。食卓テーブルの上に置いていたご飯をぺろっと食べても悪の戦闘員だから大丈夫! デパ地下の試食もぺろっと食べても悪だから許される!」
 そうふんす、と声高に言った玄十郎に。
 デパ地下の試食が空になってても大体略とアルゲディは呟きつつも、棒人間達へと目を向け言い放つ。
「どう、この悪の所行!!」
「確かに、それはワルだ……」
「だって、食卓のご飯が消えてたり試食したかったのに空だったら、しょんぼりしちゃうもんな……」
「顔がデカいドMな猫さんってだけじゃなかったんだな」
 そう口々に言う棒人間ソルジャーズだが。
 しかし、玄十郎のアピールポイントはこれだけではありません!
 それは……実はめっちゃ目がグルグル回っちゃうほど、らりっちゃうんです。
「そうそう、カレーの匂いでマタタビみたいな反応するから」
「カレーは最高の合法ドラッグにゃ! カレーは飲み物! 飲み物!! ノミモノォォォ!!」
 カレーという究極であり至高である、最高の合法ドラッグで!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

蛇塚・レモン
【蛇と叡智】
なんだか面白そうな潜入任務だねっ!
あたいとナハトさんと一緒なら、絶対に採用されるよっ!
どうせなら幹部候補で履歴書出しちゃう?

●オーディション
コミュ力や礼儀作法で第一印象を良くしたいよねっ!

はいっ!(挙手)
蛇塚レモン、19歳です!
あたいは神様と友達なので、呼べばすぐに神様がここに来てくれます!
どんな神様かって?
えっと、へ……ごほん、蛇神(じゃしん)様です!
※敢えて音読みにすることで『邪神』を呼べると錯覚させる狙い

(ナハトさんはあたいの従者って設定)

お神楽を踊りながら、それっぽく召喚の演出
UCで呼び出した蛇神様とナハトさんの触腕のコラボで、
即席の八岐大蛇を披露するよっ!
(恐怖を与える)


ナハト・ダァト
【蛇と叡智】
大抵ハ、下積みかラ始まるトいうガ…。
まア。なるようニなレ、ダ。
外見ヲ活かせバ、如何にモ悪役に見えル事ハ、自覚していル。
◆オーディション
私ハ、彼女ノ従者ダ。
巫女様ニ危害ヲ加えるなラ、誰であレ容赦しなイ。
無論、君達モ。下手ナ事ヲさせたラ……分かっテいるネ?
ローブをはためかせ、外套の奥から覗く2つの「瞳」で見透かす様な視線を放つ。
レモン君の神楽が終わるタイミングを計り、蛇に擬態させた触手を周囲から出現させて演出をサポート。
コレが、巫女様ダ。
理解しテ、くれタかナ。



 悪の幹部のオーディション会場となっている、公民館の体育館前で。
(「なんだか面白そうな潜入任務だねっ!」)
 蛇塚・レモン(白き蛇神オロチヒメの黄金に輝く愛娘・f05152)は面接の順番待ちをしながらも、周囲をきょろりと見回した後。
 隣でパイプ椅子に紳士然と座っているナハト・ダァト(聖泥・f01760)へと視線を向けて。
「あたいとナハトさんと一緒なら、絶対に採用されるよっ!」
 ――どうせなら幹部候補で履歴書出しちゃう?
 そう、用意していた履歴書の希望職種欄に書いていた『邪神教団員』の隣に、『の幹部候補』と書き書き付け加えてみるレモン。
「大抵ハ、下積みかラ始まるトいうガ……。まア。なるようニなレ、ダ」
 意外と現実的な一面を見せつつも、ナハトも結局は流れに身を任せる事に。
 いや、レモンも言っていたように、オーディションを突破する勝算はあると踏んでいるのだ。
「外見ヲ活かせバ、如何にモ悪役に見えル事ハ、自覚していル」
 いつもはその見た目のせいか、あまり色々と信用されないことが悩みの種でもあるのだが。
 しかし今回の任務はそれが逆に、ある意味うってつけである。それを利用しない手はない。
 そんな事を話していれば、いよいよ回ってくる面接の順番。
 ふたりは、面接官である棒人間ソルジャーズの元へと参じて。
(「コミュ力や礼儀作法で第一印象を良くしたいよねっ!」)
 レモンはちゃんと知っています。第一印象超大事。
 ということで。
「えっと……じゃあ、自己アピールをお願いします」
「はいっ! 蛇塚レモン、19歳です!」
 びしっと挙手しながらも人懐っこい笑顔を宿し、元気に自己紹介!
「めっちゃ感じいい……」
「挙手の仕方がやる気に満ち溢れてて、好印象にもほどがあるな」
「なんかもう採用したい」
 そう自己紹介だけで採用したい気になっているちょろい棒人間達に、さらにふたりはたたみかける。
「あたいは神様と友達なので、呼べばすぐに神様がここに来てくれます!」
「えっ、神!?」
「神って……ゴッド、の神だよな?」
「と、友達って、そんな気安い存在なのか、神って……」
 神、というなんかすごいワードに棒人間達がざわざわする中、ローブをバサリとはためかせて。
「私ハ、彼女ノ従者ダ。巫女様ニ危害ヲ加えるなラ、誰であレ容赦しなイ。無論、君達モ」
 ――下手ナ事ヲさせたラ……分かっテいるネ?
 外套の奥から覗く2つの「瞳」で見透かす様な視線を放つナハト。
 そんなナハトは、レモンの従者という設定になっているが。
「ひっ!?」
「やば……あの瞳で、俺達みたいな棒人間なんてあっさり消されちまう……」
「神とお友達な元気な巫女様と、漆黒の闇を纏いし従者みたいな……?」
 すっかりその設定を勝手に膨らませている棒人間達。
 それからそうっと、一応面接官らしく、こうレモンへと訊ねてみる。 
「呼べるお友達の神様って、どんな神様ですか?」
「どんな神様かって? えっと、へ……ごほん、じゃしん様です!」
「じゃしん……邪神!!??」
「え、邪神様とお友達とか、めっちゃ選ばれ巫女すぎる件……!!」
 ええ、じゃしんです、蛇神。
 そんな、敢えて蛇神を音読みにすることで、『邪神』を呼べると錯覚させる狙い通り。
 めっちゃ浮足立っている棒人間達。
 それから、お友達のじゃしんを喚ぶべく、いかにも神々しく巫女が舞うお神楽。
 ――紹介するね! こちら、あたいの親友のじゃしん様だよ!
 刹那、体育館に浮かび上がる輝かしい光の魔法陣から、巫女が心を通わせた巨大な白きじゃしんの霊体が現れて。
 同時に、レモンの神楽が終わるタイミングを計り、ナハトがそっと周囲に出現させるのは、蛇に擬態させた触手。
 そう! そのじゃしん様の姿はまさに。
「うわあぁっ、や、八岐大蛇とかいうすごいやつ!?」
「ひえっ、漆黒の闇を纏いし暗黒の従者を連れてるだけある……」
 蛇神様とナハトの触腕のコラボで完成した、八岐大蛇!
 そして、与えられたあまりの恐怖にぶるりと震える棒人間達に、再び「瞳」でそれっぽい視線を放ちながら。
「コレが、巫女様ダ」
 ――理解しテ、くれタかナ、と。
 ナハトはそう、ダメ押しの自己アピールを!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アウレリア・ウィスタリア
ボクは、ボクに絶望を与えた人々に
世界に復讐をする
そのためにここに来ました

そう告げてオークションに望みましょう

いえ、実際にはそんな絶望は乗り越えて
希望を見つけていますが……

こう世界を憎む姿って悪者っぽいですよね?

ボクには何ができるのか
ボクに与えられた絶望をすべての者たちへ伝え、与えることができます

狂気のような歌を奏でて
【空想音盤:絶望】を軽く、ほんの僅かだけ発動しましょう
フラッシュバックのように脳裏に写り込むように
この程度の発動ならボク自身への影響も少ない
でも拷問され辱しめを受けた憎しみとして
相手に伝えることはできるでしょう

さぁ、どうでしょうか
ボクは世界の復讐者として不足でしょうか?

アドリブ歓迎



「次の方、どうぞ~」
 そう声を掛けた棒人間達の前に次に現れたのは、黒猫の仮面で顔を隠す少女。
 もうそれだけで、何か悪っぽい感じがすごいするけれど。
「えっと、では黒猫仮面さん、応募動機を……」
「ボクは、ボクに絶望を与えた人々に、世界に復讐をするそのためにここに来ました」
 そう、アウレリア・ウィスタリア(憂愛ラピス・ラズリ・f00068)が棒人間達へと告げれば。
「ふあっ!? 動機がガチ……!」
「絶望を与えた人々や世界に復讐とか、超絶悪っぽくね?」
「悪っぽいし、何か格好良い……」
 棒人間ソルジャーズは、そんな応募動機にざわざわ。
(「いえ、実際にはそんな絶望は乗り越えて、希望を見つけていますが……」)
 そしてアウレリアはざわざわする棒人間達を見つつも。
 仮面の下の琥珀色の瞳を細め、そっと思う。
 ――こう世界を憎む姿って悪者っぽいですよね? って。
 実際、絶望や復讐というめっちゃ悪っぽさ満載のワードに、アウレリアに対してすっかり悪のイメージを勝手に膨らませている棒人間達だが。
「あ、そうだ、あとは……自己アピールもお願いします」
 もう、すぐにでも採用と言いたそうではあるが、面接官として一応そう次に訊ねれば。
「ボクには何ができるのか。ボクに与えられた絶望をすべての者たちへ伝え、与えることができます」
 刹那、アウレリアが奏でるは、狂気の如き歌。
 捨て去ったはずの苦痛と絶望の記憶から放たれるは、拷問され汚され痛め付けられた絶望の思念。
 そんな『空想音盤:絶望』を、アウレリア自身への影響も少ない程度に軽く、ほんの僅かだけ発動するけれど。
「う、うわっ!?」
「えっ、拷問つらい……まじ無理……」
「これは絶望するし復讐したくなるわ、悪になるわ……」
 ちょっぴりだけでも充分、拷問され辱しめを受けた憎しみとして、棒人間達に伝えることはできるから。
 そして狂気と絶望を彩を纏う旋律と記憶を披露したアウレリアは……さぁ、どうでしょうか、と。
 さらに自己アピールするように、棒人間達へと訊ねてみるのだった。
 ――ボクは世界の復讐者として不足でしょうか? って。
 そして絶望にぶるり震えまくっている棒人間達の答えは最早、聞くまでもなく明白。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ティーシャ・アノーヴン
風花(f13801)さんと。

悪の組織に悪の戦闘員として潜入ですか。
つまり、悪いことをしますよ、出来ますよ、と言うことですわね?
騙してしまうのは少し気が引けますけれども・・・。
・・・そもそも、上手に騙せるでしょうか?

風花さんはどうします?
私はやっぱり、この素晴らしい大鰐霊様を売り込もうと思います!
この牙、この足、この尻尾!
どこをとっても強靭かつ、見ようによっては凶悪です。
ほら、大鰐霊様、大きなお口を開けてみてくださいな。
大体のものはこのお口でばっくりです。
ばっくりしたあとぐるぐる回ってばらばらにしてしまいます。
どうです、凄いでしょう、凄いでしょう?!

・・・はッ。いえ、ちょっと興奮してしまって。


七霞・風花
ティーシャ(f02332)と

悪の組織であれば、この白い装束を脱ぎ捨てる必要がありますね
ええ……もちろん黒の装束に着替えるわけですけど!
悪と言えば黒、黒と言えば悪ですよ

んー、私はやはりこの小さな身体と飛べるという強みを売り込みます
私は私を戦闘員の中でも諜報で使う事をおすすめします
飛べる事はそのまま活動範囲の広さへ繋がり
また、この小さな身体は普通の人たちでは潜入不可能な経路を使えます
見つかった場合の戦闘力もまあ、人並みにはあるので逃げかえるには十分でしょう
ええ、そしてなにより―――やはりマスコットキャラ的な子は必要ではないですか!?

侍らせてよし、潜ませてよし、戦わせてよしの私を、どうぞよしなに



 オーディションの面接の順番を待ちながら、会場である公民館の体育館前に用意されたパイプ椅子に座りつつ。
 ティーシャ・アノーヴン(シルバーティアラ・f02332)は、そっと今回の依頼について考えてみる。
(「悪の組織に悪の戦闘員として潜入ですか。つまり、悪いことをしますよ、出来ますよ、と言うことですわね?」)
 復活しかけているという邪神を倒すということが目的であるが、そのためにまずは、悪の戦闘員として採用されて組織に潜入する必要があるのだという。
 そしてオーディションを突破するためには、何かそれっぽい感じの動機や自己アピールをすればよいらしいが。
(「騙してしまうのは少し気が引けますけれども……」)
 ……そもそも、上手に騙せるでしょうか?
 そう、ちょっぴり不安に思うも。
 そんなティーシャの隣には、いつもとは雰囲気の違う格好をした七霞・風花(小さきモノ・f13801)の姿が。
(「悪の組織であれば、この白い装束を脱ぎ捨てる必要がありますね」)
 いつもは白の印象が強い風花であるが、何といっても、今日は悪。
 ということで、いかにも悪らしく!
(「ええ……もちろん黒の装束に着替えるわけですけど!」)
 ――悪と言えば黒、黒と言えば悪ですよ。
 抜かりなく、悪っぽい黒を纏う風花。面接で第一印象は、超重要ですから!
 そしていよいよ、面接の順番が回ってきて。
 風花にそっと、ティーシャは声を掛ける。
「風花さんはどうします?」
「んー、私はやはりこの小さな身体と飛べるという強みを売り込みます」
 そんな返ってきた言葉に、なるほど、と納得しながらも。
 ティーシャが満を持して体育館に喚ぶのは、そう!
「私はやっぱり、この素晴らしい大鰐霊様を売り込もうと思います!」
 獰猛にして気高き古代の大鰐霊様!
 大鰐霊召喚法を展開したティーシャは、すかさず大鰐霊様を猛プッシュ!
「この牙、この足、この尻尾! どこをとっても強靭かつ、凶悪です」
 確かに見ようによっては、めっちゃ凶悪!?
 そしてティーシャは大鰐霊様にこう声を。
「ほら、大鰐霊様、大きなお口を開けてみてくださいな」
 刹那、ぱかりと大鰐霊様が口を開けば。
「大体のものはこのお口でばっくりです。ばっくりしたあとぐるぐる回ってばらばらにしてしまいます」
「ひええっ、ばっくりしてぐるぐるのばらばら……!」
「あんな大きな口、棒人間だったらどんだけぱっくんされちゃうの……」
「きょ、凶悪にもほどがある……!」
 ぱかっぱかっと、数度アピールするように口を開け閉めする大鰐霊様に、すっかり慄いている棒人間達。
 そんな彼らに、得意気に声を上げるティーシャ。
「どうです、凄いでしょう、凄いでしょう!?」
 それから、はッと顔を上げて、こう続けるのだった。
 ……いえ、ちょっと興奮してしまって、って。
 そんな大鰐霊様の凶悪さを存分にアピールしたティーシャに続いて。
「私は私を戦闘員の中でも諜報で使う事をおすすめします」
 その小さな身体と飛べるという強みを前面に出す風花。
「飛べる事はそのまま活動範囲の広さへ繋がり、また、この小さな身体は普通の人たちでは潜入不可能な経路を使えます。見つかった場合の戦闘力もまあ、人並みにはあるので逃げかえるには十分でしょう」
 そんな他の人にはない、実用的な利点をあげてから。
「な、なるほど……」
「棒人間は飛べないしな……飛べるってまじすげェ」
「諜報員も必要だよな、そう言われれば」
 そうざわざわしている棒人間ソルジャーズに、風花はさらに力強く、たたみかけるようにこうアピールする。
「ええ、そしてなにより――やはりマスコットキャラ的な子は必要ではないですか!?」
「……確かに!」
 そして、即同意したちょろい棒人間の反応に、こくりとひとつ頷いてから。
 ぱかぱかっと口を開け閉めする大鰐霊様やティーシャと共に、風花はすかさず自分を売り込む。
 ――侍らせてよし、潜ませてよし、戦わせてよしの私を、どうぞよしなに、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

涼風・穹
悪の戦闘員としてのやられ役の美学を追求する為に来た
元々RB団としてリア充爆破をしていたけど基本的にいつも成功しないで酷い目に遭う
だけど俺はそれで良いと思っている
胸に滾る熱い何かを感じたままに戦ってはいるけど、所詮は日陰者のやられ役に過ぎない
それ以前に勝っても喜ぶような方は少ないだろうしな
だが、それでも世界と戦うのを辞めないのは意地と信念、そして美学があるからだ
勝てるかどうか、成功するかどうかじゃない
戦うべき時に戦うべき相手へ、あくまでも正面から挑んで散っていく
他人からどう思われようと、圧倒的強者である正義のヒーローを相手にしても最後まで信念を貫いて戦い抜く悪の戦闘員の姿は最高に格好良いと思うぜ



 悪の戦闘員のオーディションが行われている、公民館の体育館へと降り立って。
「悪の戦闘員としてのやられ役の美学を追求する為に来た」
 そう面接官である棒人間達に言い放つのは、涼風・穹(人間の探索者・f02404)。
 その言葉に、ざわざわとする棒人間ソルジャーズ。
「なっ、それこそまさに、悪の戦闘員の神髄……!」
「敢えて、ヒーローではなくやられ役としての美学を選ぶその姿勢」
「やばい逸材が来たかもしれない……!」
 穹はそれから引き続き、その境地に至った己の事や抱くその気持ちを語る。
「元々RB団としてリア充爆破をしていたけど基本的にいつも成功しないで酷い目に遭う。だけど俺はそれで良いと思っている。胸に滾る熱い何かを感じたままに戦ってはいるけど、所詮は日陰者のやられ役に過ぎない。それ以前に勝っても喜ぶような方は少ないだろうしな」
 悪の戦闘員はヒーローに、RB団はリア充に。
 酷い目に遭うって薄々いつも分かってはいるけれど。
 でも何故それでも、いつも戦うのか。
 その理由を穹はこう熱く紡ぐ。
「だが、それでも世界と戦うのを辞めないのは意地と信念、そして美学があるからだ」
 ――勝てるかどうか、成功するかどうかじゃない。
「……分かる」
「めっちゃ分かる」
「分かりすぎてつらい」
 そう……勝利に拘っているのならば、はじめから悪の戦闘員とかRB団とかは選ばない。
 世界征服を目論んではヒーローにやられ、リア充を爆発しようとしては酷い目に遭う。
 けれど、戦うべき時に戦うべき相手へ、あくまでも正面から挑んで散っていく――その心意気や行動にこそ、意味があるのだ。
 穹は共感しまくっている棒人間ソルジャーズの肩を、ぽむっと叩いて。
「他人からどう思われようと、圧倒的強者である正義のヒーローを相手にしても最後まで信念を貫いて戦い抜く悪の戦闘員の姿は最高に格好良いと思うぜ」
 そうぐっと、棒人間達へと力強くサムズアップするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シン・バントライン
キング……やや安直すぎるネーミングな気もしますが。まずはオーディションに受からなくては。

こちらに応募させて頂いたのは何を隠そう私にピッタリなお仕事だと思ったからです。
まずはこの姿をご覧下さい。
全身黒尽くめ!イマドキな抜け感なんて皆無な露出ゼロ!クソ暑い夏がやって来るというのに覆面で顔もすっぽり覆う隙の無さ!是非とも御評価頂きたい。
新人に付ける人員の余裕など無いだろうと先読みした出来る私は伴の者も連れて参りました。
こちら死霊蛇竜の佐藤さんと、死霊騎士の田中さんです。私が命令すればすごく嫌々ながらも従ってくれます。この嫌そうな顔も演出の一部です。演出。
ところで儀式って何処でやっているのですか?



 悪の戦闘員となるべくやって来たのは、オーディション会場となっている公民館の体育館。
 シン・バントライン(逆光の愛・f04752)も他の応募者と同様にパイプ椅子に座って、面接の順番を待ちながら思う。
(「キング……やや安直すぎるネーミングな気もしますが。まずはオーディションに受からなくては」)
 捻りのないキングなどという名ではなく、折角の邪神ならば、もうちょっと何か凝ったネーミングなかったのかと。
 そう、見た目は涼し気に座ってはいるが。
 心の中では、なんやそれ! なんて密かに色々ツッコミつつも。
「次の方どうぞ~」
 呼ばれれば、颯爽と体育館の中へと足を踏み入れて。
 棒人間達の前まで歩み寄り、まずは応募動機を語るシン。
「こちらに応募させて頂いたのは何を隠そう私にピッタリなお仕事だと思ったからです」
 ――まずはこの姿をご覧下さい。
 そう告げて、さらにすかさず流れるように自己アピール!
「全身黒尽くめ! イマドキな抜け感なんて皆無な露出ゼロ! クソ暑い夏がやって来るというのに覆面で顔もすっぽり覆う隙の無さ!」
 ――是非とも御評価頂きたい、と。
 そんなシンの言葉に、ざわざわする棒人間達。
「確かに、悪と言えば黒……それに顔をすっぽりの覆面とか、まさに悪っぽい……」
「コンビニとか銀行とか、いかにも悪いことしそうで、入店断られちゃうやつ……」
「それに全身黒とか、熱めっちゃ吸収しそうで暑そうしかない……何気に頑張ってもいる……」
 いや、シンのアピールポイントはそれだけでは留まらない。
「新人に付ける人員の余裕など無いだろうと先読みした出来る私は伴の者も連れて参りました」
 ――こちら死霊蛇竜の佐藤さんと、死霊騎士の田中さんです。
 刹那、体育館に喚んだのは、いかにも悪っぽい佐藤さんと田中さん!
「……何か佐藤さんと田中さん、渋々じゃね?」
 あーめんどくさ……みたいな、いかにもけだるげな死霊蛇竜と死霊騎士に。
 棒人間ソルジャーズは、不思議そうにこてんと首を傾げるけれど。
「私が命令すればすごく嫌々ながらも従ってくれます。この嫌そうな顔も演出の一部です。演出」
 そう、演出! 嫌々にみえるのは演出なのです!
 そんな演出まで自分でこなしてしまう彼の有能さに、おおっと感嘆の声を上げる棒人間達に。
 シンはさり気なく、でも何気にずばり訊いてみるのだった。
「ところで儀式って何処でやっているのですか?」
 それは戦闘員になるまで、もうちょっとだけお預けなのです……!

大成功 🔵​🔵​🔵​

逢坂・宵
ザッフィーロ(f06826)と

簡単に言えば潜入調査で選抜試験を受けてくださいということですよ、ザッフィーロ
かれに説明しつつも一緒にオーディションを受けましょう

応募動機ですか
僕は常々、大きいことをやってみたいと思っていまして
平凡な日々にこのまま埋もれるのかと考えていたところ
そこで見つけた貴殿らの募集に飛びついたのです
日々魔導書を読んで培ったこの策謀と作戦の実践として
ぜひ邪神さまのお力添えとさせていただきたく! と熱弁しましょう

そして隣に座るかれの自己アピールに
かれはたいへん頼りになるのです
身辺警護にもうってつけかと……
ああでも、ともに在れるよう一緒に配属してほしいのですと頼み込んでみましょう


ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
…悪の戦闘員…?おーでぃしょ…?
…良くは解らんが…まあ、宵が居るならば何となるだろう

オーディションには宵と共に参加
すらすらと動機を応える宵の隣で頷こう
斯様な場所でさえ宵は凛と頼りになり美しいなと眺めつつ動機を振られたならば俺か…!?と声が上ずりかけるもすぐに落ち着きを取り戻し口を開こう
俺は、常に宵の隣に在るものだから、な
宵が望むのならば戦力として力を振るうつもりだ
腕力握力ならば多少の自信はあると、『怪力』と【鍛錬の賜物】にて審査員から渡された要らぬ何かを曲げてみよう
ああ、宵が言う様知略と魔力は宵に、物理は俺に任せて貰えれば幸い故共の配属を願えればと思う
…頼りにしているぞ、宵



 とりあえず、公民館の体育館前に並べられたパイプ椅子に座って待ちながら。
「……悪の戦闘員……? おーでぃしょ……?」
 ふと首を傾けるのは、ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)。
 同じ様に順番待ちをしている逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)は、そんな隣の彼へと、瞬き星宿す深宵の瞳を向けて。
 イマイチよく分かっていない様子のその耳元で、そっと教えてあげる。
「簡単に言えば潜入調査で選抜試験を受けてくださいということですよ、ザッフィーロ」
 目的は、復活しかけているという邪神を滅すること。それは勿論、分かっていて。
 そのために、邪神召喚儀式が行われている場所を突き止めるべく、組織へと潜入しなければならない。
 これも理解しているのだけれど。
 悪の戦闘員のオーディション――それが一体何なのか、首を傾げるザッフィーロ。
 けれど隣には、頼もしい宵も一緒だから。
「……良くは解らんが……まあ、宵が居るならば何となるだろう」
 オーディションを受けるべく、ふたり大人しく並んで暫し待っていれば。
「次の方どうぞ~」
 順番が回ってきて、いざ面接会場である体育館の中へ。
「じゃあ、応募動機を聞かせてください」
 面接官の棒人間に促され、まず口を開いたのは宵。
「応募動機ですか。僕は常々、大きいことをやってみたいと思っていまして。平凡な日々にこのまま埋もれるのかと考えていたところ、そこで見つけた貴殿らの募集に飛びついたのです」
 そんな、すらすらと問われたことに対し返す彼の言葉に、ザッフィーロは合わせるようにこくこくと頷いて。
「日々魔導書を読んで培ったこの策謀と作戦の実践として、ぜひ邪神さまのお力添えとさせていただきたく!」
 ぐっと拳握り締め熱弁する宵のその横顔を、ザッフィーロはじっと眺め思う。
 ……斯様な場所でさえ宵は凛と頼りになり美しいな、と。
 そして、そう見惚れていれば。
「では、今度はそっちの貴方の応募動機も」
 棒人間にそう振られ、俺か……!? と銀の瞳をぱちくり。
 声が上ずりかけるも、自分を見つめる隣の宵へと一瞬視線を向ければ。
 すぐに落ち着きを取り戻し、こう口を開くザッフィーロ。
「俺は、常に宵の隣に在るものだから、な。宵が望むのならば戦力として力を振るうつもりだ」
「かれはたいへん頼りになるのです。身辺警護にもうってつけかと……」
 すかさず宵が、自己アピールする彼をアシスト!
 棒人間ソルジャーズはそんなふたりを交互にみて。
「確かに、力持ちさん感あるな……」
「何か、強いぞってところみせて貰おうぜ」
「そうだな……じゃあ……身辺警護に向いているところ、ちょっとこれで見せてみてください」
 そう面接官がザッフィーロへと手渡したのは、見るからにめっちゃ貧弱な棒人間ブレード。
 これを勇ましく振るって、その剣の腕前とかそんな感じのもの見せて貰えば……なんて思っていたら。
「腕力握力ならば多少の自信はある」
 ――ぐぐっ、ぽきっ。
「!?」
「あっ、俺の棒人間ブレード……」
 怪力と鍛錬の賜物を駆使し、あっさりちょちょいっと。
 渡された棒人間ブレードをいとも容易く曲げて、ぽっきり折ってみせたザッフィーロ。
 そして、俺達棒人間も折られるわ……なんて、折れたブレイドを見つめ呟いているソルジャーズ達に、こう頼んでみる宵。
「採用の際の要望なのですが、ともに在れるようふたり一緒に配属してほしいのです」
「ああ、宵が言う様、知略と魔力は宵に、物理は俺に任せて貰えれば幸い故共の配属を願えればと思う」
 ザッフィーロも再びうんうんと彼の言葉に頷きつつ、そう続けて。
 悪の戦闘員としての立派な応募動機を流麗に述べた宵と、ぽきっと貧弱なブレイドを折ってみせたザッフィーロを交互に見遣った棒人間達は納得顔。
「何か、いかにも賢そうな参謀と頼りになる力自慢の戦士って、考えたら怖い物なしじゃね?」
「違うタイプだからこそ仲良しとか、あるあるだもんな」
「てか、俺の棒人間ブレードォ……」
 そう会話を交わし合っている棒人間達の様子に、宵は採用を確信しつつも愛想良く笑んで。
 そんな隣の彼をちらりと見つつ、ザッフィーロはそっと思うのだった。
 ……頼りにしているぞ、宵、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リトルリドル・ブラックモア
クックックッ…
悪の戦闘員なんてさいきょーのワルのオレサマにピッタシ…
じゃねーよ!!
きんぐ!?オレサマがまおーだぞ!!
まおーサマ直々にカチコミってヤツにいくしかねー!

おうぼどうきってなんだ…?
えーっと、オレサマもアレだ!
セカイセイフクを狙ってる…極悪人だぜ!

地元ではオレサマのコトを知らないヤツはいないぜ!
宇宙バイクのサドルをパクったし
ぬすんだ宇宙バイクで走りだしたコトも…
いや、アレはふつーに事故ったし
あとでカーチャンにスゲーおこられたケド…

で、でもオレサマは幹部になるオトコだ!!
トドメに…みろ!
UC【CHEAT CODE】!
まオーラとカネを50倍にしてアタック!
大まおーのウツワをアピールするぜ!



 悪の戦闘員のオーディション会場である、公民館の体育館の前で。
 順番が来るのを待ちきれぬように、パイプ椅子にちょこんと座って足をぶらぶらさせるワルがまた一人。
 リトルリドル・ブラックモア(お願いマイヴィラン・f10993)は悪巧みするかのように、クックックッ……とワルく笑って。
「悪の戦闘員なんてさいきょーのワルのオレサマにピッタシ……」
 ――じゃねーよ!!
 自分で言ったことに自分で突っ込む、なんともワルいノリツッコミをする。
 いや、悪の戦闘員なんて器ではないのだ。
 なんていったって!
(「きんぐ!? オレサマがまおーだぞ!! まおーサマ直々にカチコミってヤツにいくしかねー!」)
 そう、ワルすぎるまおーなのだから……!!
 きんぐvsまおー。
 だがそんな夢のワル対決みたいなすごいカチコミをするためには、まずは悪の組織に潜入しなくてはいけないという。
 ようやく面接の順番が回ってきて、面接官の棒人間ソルジャーズに応募動機を訊かれれば。
(「おうぼどうきってなんだ……?」)
 こてんとそう首を傾けて、まおーサマは瞳をぱちくりさせるけれど。
 とりあえず気を取り直し、えっへんと胸を張って、言い放つ。
「えーっと、オレサマもアレだ! セカイセイフクを狙ってる……極悪人だぜ!」
「世界征服……!!」
「俺達と同じ!」
 世界征服というワルワードに、めっちゃ反応する棒人間ソルジャーズ。
 そんな上々の反応に満足そうに頷いて、さらにリトルリドルはドヤ顔で続ける。
「地元ではオレサマのコトを知らないヤツはいないぜ! 宇宙バイクのサドルをパクったし、ぬすんだ宇宙バイクで走りだしたコトも……」
「! 聞いたことあるぞ……それって、伝説のワル……盗んだバイクで走りだしちゃったってやつ」
「まじか……」
「サドルをパクるとか、何気に極悪非道……」
 そして、ざわざわする棒人間の様子をちらっと見つつ、小声で続けるまおーサマ。
「いや、アレはふつーに事故ったし、あとでカーチャンにスゲーおこられたケド……」
 カーチャン最強。まおーサマも、カーチャンには頭が上がりません。
 けれども!!
「で、でもオレサマは幹部になるオトコだ!!」
 ――トドメに……みろ!
 そう展開するのは、自身が装備するモノぜんぶを複製する『CHEAT CODE』。
 だってなんてったって、まおーだからイイのだ!
「!?」
 そんな50倍になったまオーラとカネに驚く棒人間ソルジャーズに、小悪党……いえ、まおーサマは言い放つ。
 ――大まおーのウツワをアピールするぜ! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

保護者・ブライニクル
俺は悪に相応しい
だから戦闘員に加えて欲しい

とクールにポーズをキメながら面接を開始する(無表情)

まずは俺が悪に相応しい事を証明する、過去にこなしてきた数々の悪事を話そう

夏休みの自由研究で観察するアサガオが咲きそうなら一回り大きな花の苗に入れ替えて驚かせたり
通りすがりのクレーマーを手品で茫然とさせ店の人の仕事を減らしたり
落とし物を落ちていた場所から高いところに移動して困らせたり
なんかそんな感じの事をたくさんして来た

あと見ての通りすごい黒くて悪っぽいし見た目も悪いし
何よりこのマントはヒラッしゅぱっびしっ!といけるすごーいマントなので戦いもバッチリだ

どうだろう、俺を悪の一員に加えてはくれないだろうか?



 いよいよ、悪の戦闘員のオーディションも大詰め。
 会場となっている公民館の体育館の中で。
「俺は悪に相応しい。だから戦闘員に加えて欲しい」
 そうびしいっとクールにポーズをキメながら、面接開始早々言い放ったのは、保護者・ブライニクル(アンノウン・f18592)。
 だってそうしか言いようがないし。しかもなんてったって、俺はカッコいい。
 無表情ながらもそう堂々たる様に、早速棒人間達もざわざわ。
「やば……いかにも悪っぽい人がトリにきちゃった……」
「無表情なのになんかドヤッてる感が、悪への自信を感じる……」
「ポーズもso cool……」
 そんな掴みはオッケーすぎるちょろい棒人間達に、ブライニクルはさらに自己アピール。
「まずは俺が悪に相応しい事を証明する、過去にこなしてきた数々の悪事を話そう、と」
 その言葉に、ごくりと息を飲む棒人間ソルジャーズ。
 そして次々と語られる、ワルエピソード……!
 ――夏休みの自由研究で観察するアサガオが咲きそうなら一回り大きな花の苗に入れ替えて驚かせたり。
 ――通りすがりのクレーマーを手品で茫然とさせ店の人の仕事を減らしたり。
 ――落とし物を落ちていた場所から高いところに移動して困らせたり。
「なんかそんな感じの事をたくさんして来た」
「やべェ、札付きのワル……!」
「些細すぎて逆に大物のワル感すらするわ……」
 そうワルさに震える棒人間ソルジャーズに、さらにたたみかけるブライニクル。
「あと見ての通りすごい黒くて悪っぽいし見た目も悪いし。何よりこのマントはヒラッしゅぱっびしっ! といけるすごーいマントなので戦いもバッチリだ」
「黒くてマントがヒラッしゅぱっびしっ! とか、そんなの上級ワル装束じゃね……!」
「棒人間には着れないやつ……」
 そう口々に言う面接官に、ブライニクルは再びクールにポーズをキメながらも訊ねてみる。
 ――どうだろう、俺を悪の一員に加えてはくれないだろうか? って。
 その答えは、ブライニクルの数々のアピールに……そして今まで面接してきた猟兵達の言動に、いちいちやべェってなっている棒人間ソルジャーズの姿を見れば。
 聞かずとも明白です……!?

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『棒人間ソルジャーズ』

POW   :    棒人間デリバリー
【貧弱な武器】で武装した【これまで倒された棒人間ソルジャーズ】の幽霊をレベル×5体乗せた【ダンボール箱】を召喚する。
SPD   :    棒人間ブレード
【武器による貧弱な一撃】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    棒人間あるある
【棒人間あるある】を聞いて共感した対象全てを治療する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


※お知らせ※
 第2章プレイング送信の受付は、【6/21(日)朝8:31】より開始いたします。
 それ以前に送信された分は流れてしまう可能性が高いのでご注意ください。
 追加情報を記載したOPを6/20中に掲載いたします。
 送信締切等のお知らせは、MS個別ページ等でご確認ください。
.

●悪の新人オリエンテーション!
「なんかすごいメンバー揃っちゃったんじゃね……」
「やばやばのやばじゃん」
「これで邪神様まで召喚しちゃったら、世界征服できちゃうやつ……?」
「俺達棒人間なのに、それやばすぎだろ……」
 オーディションを終え、充分なほどの戦闘員を確保した棒人間達は、そう興奮気味に口々に言ってから。
 今回の合格者――新人教団員達に視線を向ける。
「いやほんと、応募してくれて有難うしかない」
「一緒に世界征服しちゃおう……!」
 意外と見る目はあるのか。
 合格者は奇しくも、全員猟兵。
 そして、まずはこれから新人オリエンテーションをする、という棒人間達に、今は素直に従っておく。
 何せ、まだ邪神召喚の儀式場の場所が判明していないから。
 けれども、凄い悪の戦闘員達にわくそわしまくっている棒人間ソルジャーズは。
「あの、まずは自分たちが仕える邪神様にお目通りしたいのですが」
「勿論! これから案内するから」
 めちゃくちゃちょろかった。

 そしてやって来たのは……街外れの貧相なプレハブ小屋の傍にある空き地。
 プレハブ小屋には『悪の邪神教団のひみつきち』とご丁寧に手書きの表札がかかってある。確かに、この小屋ではオーディションは無理そうだ。
「ここが、俺達のひみつきちなんだ。見た目はアレだけど、なかなか居心地いいぞ」
「それで邪神様の儀式しているのは、この空き地だ」
 子供の落書きかのような魔法陣に、有り合わせ感溢れた儀式具。
 ちょっと試しにやってみたらうっかり! 感が凄い、そんな儀式ではあるが。
 何故喚ばれてしまったのか、そのへにょい魔法陣からは、何だか凄い邪神オーラが漲っている……気が、する。
 そして偶然召喚されかけている邪神に、ドヤ顔をしている棒人間達だが。
 儀式の場所が判明すれば――もう、こっちのもの。
 猟兵達は、こくりと顔を見合せ頷いてから。
「……えっ!?」
「ちょ、なにこの展開!?」
 それぞれの得物を取り出し構える悪の戦闘員……いや猟兵達の姿に、元々丸い目をもっと丸くさせて。
「ま、まさか……敵!?」
「謀ったな……! って、言ってみたい台詞言っちゃった……!」
「く、俺達は儚い棒人間だけど、数だけはめちゃ凄いんだからな!」
 しょぼい貧弱な武器を手に、ぷるぷる涙目で猟兵達の前に立ち塞がる棒人間ソルジャーズ。
 けれど、一撃で多分めっちゃ一掃されるだろう、そんな儚い棒人間だけれど。
「多っ!?」
 数百……いや数千、数万とかいるかもしれない!?
 何処から出てきているんだという、細かい事はさておき。
 そんな、数だけは凄い棒人間ソルジャーズだが、勿論猟兵達の敵ではない。
 召喚されかけている邪神を倒す為、まずは棒人間ソルジャーズを蹴散らすべく。
 猟兵達は改めて、各々の得物を握りしめるのだった。

●マスターより
 場所は何もない広い空き地で、視界も良好です。
 猟兵の皆様は全員オーディションには合格、悪の戦闘員の一員となりましたが。
 普通の悪の戦闘員としてだけでなく、幹部候補として合格している方もいらっしゃるので、その辺りはお好きにどうぞ!
 そして戦闘は、超楽勝に無双できますが。
 悪の組織を潰しにきた正義の味方でも、邪神様を横取りしようとしているもっと悪な別組織のスパイでも、なんか棒人間たちへのツッコミとか八つ当たりとか、とりあえずなんでも、お好きな設定を勝手に作っていただいて構いません。棒人間達は柔軟に対応し乗ってくれるかと思います。勿論、素で戦闘していただいても構いません。ご自由に蹴散らしてください。
 その他に関しましては、OPやOP公開時のマスターコメントをご確認ください。
春霞・遙
Hold up!
って、そんなガラじゃないですけど、この先はノリで行くのが吉でしょう。
ここまでの展開に少しでも疑問を感じてしまった棒人間を中心に、召喚していた【謎を喰らう触手の群れ】で攻撃します。ほぼ踊り食いになりそうですかね。
私自身は乱戦の中「忍び足」で「目立たない」ように「闇に紛れる」ような立ち回りをしつつ、時折「恐怖を与える」ような「パフォーマンス」します。

おそらく邪神召喚は止められないのでしょうけれど、魔法陣について「情報収集」くらいはしておこうと思います。消すのが良いか残して用途があるかどうか。

戦力差がありすぎるとちょっと可哀想な気持ちになります。いえ、だいぶ可哀想に感じます。



「や、やば……! 敵襲!?」
「俺達、謀られちゃったってこと……!」
 そう突然のことに対応できず、右往左往する棒人間ソルジャーズに。
 ――Hold up!
「ひいっ!?」
 銃口を向けるのは、春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)。
(「って、そんなガラじゃないですけど、この先はノリで行くのが吉でしょう」)
 本来はそういうキャラではないのだが……ここは、空気を読んで。
 両手を速攻で上げた棒人間達を見遣りつつも、遙もノリで乗り切る事に。
 ……そして。
「てか、何でこんな展開に!?」
「こんなの、面接マニュアル本の『トラブルが起こった時の対処法は?』にも載ってなかったぞ……」
「どうして気付かなかったんだ、なぜ……!」
 そう、ここまでの展開に疑問を抱く棒人間ソルジャーズたち。
 けれど遙が喚んだ絡みつく紫の触手のかたまりは、そんな感情を抱いた存在を喰らうのだ。
「ぎゃあっ!?」
 そう……少しでも生じた、その謎や疑問という感情を。
 そして、ほぼパクパク踊り食い状態な戦況を後目に。
 遙自身も乱戦の中、密やかに動きを見せる。
 目立たないように闇に紛れ、忍び足で戦場をそっと駆けて。
「ひいっ!?」
 時折、恐怖を与えるようなパフォーマンスも抜かりなく忘れない。
 それから、ちらりと目を遣るのは、子供の落書きのような魔法陣。
(「おそらく邪神召喚は止められないのでしょうけれど」)
 へにょへにょした線で描かれた魔法陣について情報収集をはかりながらも、遙は判断する。
 もう、邪神復活までは時間の問題の模様だから。
 此処で触って何か予期せぬことが起こる危険性があるし、ならば邪神を叩いた方が早いと。
 何か用途ももしかしたらあるかもしれないので、とりあえず消さず様子見することにしつつも。
「よし、今こそ棒人間あるある……うぎゃっ!」
「戦力差がありすぎるとちょっと可哀想な気持ちになります」
 数は確かに多いのだけど、びっくりするほどあっさり次々吹き飛ばされる棒人間達を見遣って。
 儚すぎるその姿に、遙はこう思い直すのだった。
 ――いえ、だいぶ可哀想に感じます、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「善悪を抜きにすれば、貴方達は子供のようにとても素直で良い方達だと思います。満足したら、役を変え一緒に遊ぶことが出来そうな気がするくらいに」

「悪の戦闘員は楽しいな」を歌いながら制圧射撃
途中からUC「幻朧桜夢枕」使用
悪の戦闘員を堪能したら今度は正義の味方に役を変えて一緒に遊ぼう、ずっと一緒に遊ぶのは楽しいな、明日も明後日もずっと仲良く遊んでいこうと歌詞を変えて歌っていく

「今混沌の側に立っているだけで、彼らはとても素直で善良ですから。次に此方に戻ってくる時は、共存出来る善良の側に立って良いのだと、彼らに思って貰えれば…」

「…お休みなさい。次は貴方達と手を取り合って、仲良く活動できますように…」



「くそ、まさか敵だとは……!」
「何かすごいメンバー揃ったよなーって油断してたら……っ」
 そう口々に言いながらおたおたする棒人間ソルジャーズに緑色の瞳の向ける、御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)。
「善悪を抜きにすれば、貴方達は子供のようにとても素直で良い方達だと思います。満足したら、役を変え一緒に遊ぶことが出来そうな気がするくらいに」
 邪神を召喚するような行為は、決して見逃せないけれど。
 何かちょっとやってみたら召喚できちゃった、みたいなノリの彼らは、その子供の落書きのような見目と同じように、接していても素直な反応で。
 一緒に遊んであげるのも、楽しかったかもしれないけれど。
「折角、邪神様の召喚に成功したんだから!」
「棒人間だけど、やる時はやるんだからなー!」
 わーっと攻めてくる彼らへと桜花が歌うのは、ほんわか童話調の『悪の戦闘員は楽しいな』。
 そして制圧射撃をしつつも、童話調の歌に乗せて与えてあげるのは、幻朧桜の夢。
 ――消えゆく貴方に最後の夢を……どうか心安らかに。
「今混沌の側に立っているだけで、彼らはとても素直で善良ですから。次に此方に戻ってくる時は、共存出来る善良の側に立って良いのだと、彼らに思って貰えれば……」
 そんな願いを乗せながら、桜花は棒人間ソルジャーズへと歌を通して紡いであげる。
 ……悪の戦闘員を堪能したら今度は正義の味方に役を変えて一緒に遊ぼう。
 ……ずっと一緒に遊ぶのは楽しいな、明日も明後日もずっと仲良く遊んでいこう、って。
 そう歌詞を変え、歌い上げてゆく桜花。
「うう、やっぱりこの歌いいよな……」
「まじ癒されて泣けるわ……楽しく遊びたいよな」
 すっかり桜花の歌に聞き惚れている棒人間ソルジャーズ達。
 そんな彼らに歌を歌ってあげながらも、桜花はそっと紡ぐのだった。
「次は貴方達と手を取り合って、仲良く活動できますように……」
 ……お休みなさい、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と

罠…罠か…?
まあ、確かに美しい宵を採用したいと思い、素直に案内したくなる気持ちもわかるが…と
…は!もしや、全て宵の頭脳、緻密な策略の賜物だったのか…!?
宵、本当にお前は美しく賢くそして恐ろしいなと
半ば本気()の様な言の葉を投げつつ最早棒人間にとって悪の幹部扱いだろう宵の隣に侍ろう
戦闘が始まったなら前に躍り出【罪告げの黒霧】にて敵を弱らせつつ『怪力』を乗せたメイスにて棒人間を『なぎ払い』い殲滅を試みて行こう

宵、お前は参謀らしく後方にて堂々と構えて居ろ
露払いは俺がしてみせよう
だが、宵の衝撃波に助けられたならば助かったと笑みを
…宵の様な参謀が居るならば潜入も楽しそうだったやもしれんな


逢坂・宵
ザッフィーロ(f06826)と

ふふふ。見事に罠にかかりましたね……
僕たち猟兵のみを採用した慧眼は褒めて差し上げますが(褒めてない)
僕たちを採用したが運の尽き、あなたがたは見事に策(というほどでもない)にはまってくれました

数だけはたくさんいらっしゃるようですが……敵の数などは、さほど問題ではありません
策を弄してどのように切り抜けられるか、です

前衛として突撃するザッフィーロに死角から迫る敵を『衝撃波』によって『吹き飛ばし』つつ
『高速詠唱』『属性攻撃』『一斉攻撃』で
【天撃アストロフィジックス】にて敵を攻撃しましょう
ふふ、僕もきみのような用心棒がいるならば、悪役ごっこも悪くなかったかもしれませんね



「ふふふ。見事に罠にかかりましたね……」
 謀ったな……! と貧弱な得物を慌てて握る棒人間達をぐるり見遣って。
 逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)は深宵の瞳を細め紡ぐ。
「僕たち猟兵のみを採用した慧眼は褒めて差し上げますが、僕たちを採用したが運の尽き、あなたがたは見事に策にはまってくれました」
 別に褒めてないし、策というほどでも……いえ、これは宵が緻密に張り巡らせた罠!
 そう隣で笑む宵の言葉に、ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)は瞳をぱちくりとさせて。
「罠……罠か……?」
 ……まあ、確かに美しい宵を採用したいと思い、素直に案内したくなる気持ちもわかるが……と。
 ドヤ顔で棒人間達へと笑む綺麗なその横顔をじっと見つめるも。
 刹那、ハッと顔を上げ、ザッフィーロは気付くのだった。
(「……は! もしや、全て宵の頭脳、緻密な策略の賜物だったのか……!?」)
「宵、本当にお前は美しく賢くそして恐ろしいな」
 まさに隣の宵は、自分さえも欺く、美しくも恐ろしい参謀。
「な、何という参謀の頭脳、邪神様の右腕に相応しい感半端ない……」
「まんまと策に嵌っていたなんて……! でも見る目あるって褒められた……!」
「棒人間ブレイド折られたのも、もしや策だったのか」
 半ば本気の様な言の葉を投げるザッフィーロと、最早自分をすっかり悪の幹部の参謀扱いをしている棒人間に、ノリノリで宵は笑む。
「ふふ、敵を策に嵌めるなど、この僕にとっては容易いことです」
 そんな、悪の幹部の超賢い参謀である宵の隣に侍って。
「く、でも俺達だって、こんなにいっぱいいるしな!」
「そうだ、数だけはすごいんだからな!」
 わーっとわらわら攻めんとしてくる棒人間ソルジャーズ達を見遣り、ザッフィーロが颯爽と前へと出れば。
 黒き毒霧の吐息が放たれた刹那、握るメイスが大きく振るわれ、怪力を誇る一撃が叩きつけられる。
 その衝撃に、一気にめっちゃ沢山の棒人間があっさり儚くやられまくるも。
 やたら、数だけはいる棒人間ソルジャーズ。
 けれど勿論、悪の参謀は慌てません!
「数だけはたくさんいらっしゃるようですが……敵の数などは、さほど問題ではありません」
 ――策を弄してどのように切り抜けられるか、です、と。
「宵、お前は参謀らしく後方にて堂々と構えて居ろ」
 ……露払いは俺がしてみせよう、そう再びザッフィーロがメイスを放てば。
 彼の死角から迫る棒人間達を吹き飛ばすのは、宵が繰り出した衝撃波。
 そんな参謀の緻密なアシストに、助かったとザッフィーロは笑んでから。
「棒人間ブレイドを折ってしまったのは悪かったが、宵には近づかせん」
「いや、それほどでも……ぎゃあっ!」
 再び儚い棒人間達を一掃するべく一撃を繰り出して。
 さすがは悪の幹部、高速詠唱し成した数多の流星の矢で、めっちゃ容赦なく棒人間達へと一斉攻撃を放つ宵。
 そんな彼を一瞬だけ振り返り、ザッフィーロは銀の瞳を細めて。
「……宵の様な参謀が居るならば潜入も楽しそうだったやもしれんな」
「ふふ、僕もきみのような用心棒がいるならば、悪役ごっこも悪くなかったかもしれませんね」
 彼と共に棒人間達をさくさくっと蹴散らしつつ、宵もこくりと頷く。
 前に立ちメイス振るう、頼もしい自分だけの用心棒のことを見つめ返しながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

涼風・穹
おのれ!謀ったな!
者ども、卑劣な裏切者を始末するのだ!
お約束全開な台詞と共に棒人間達と一緒に猟兵達に戦いを挑みます
襲ってくる猟兵達を返り討ちにするべく棒人間達と共に戦います
大事な事なので二度、というあれです
いやまあ流石に重傷を負いかねない攻撃は控えますがね…

……別に俺一人位は最後まで悪の組織の戦闘員として棒人間達と一緒に戦っても良いでしょう
同情なんてつまらない理由ではありません
やられ役の美学を語っておきながら自分は実践しないような戦闘員にすら劣る小悪党に成り下がりたくないだけです
立つ鳥跡を濁さず、それこそがやられ役の最後の矜持
某ライダーキック的な必殺技を食らうなりすれば速やかに爆散して果てます



「な、なんだと……敵だったのか!?」
「くっ、何という事だ……!」
 あっさりすっかり騙され、慌てまくっている棒人間ソルジャーズ達に混じって。
「おのれ! 謀ったな!」
 ――者ども、卑劣な裏切者を始末するのだ!
 そうお約束全開な台詞を言い放つのは、涼風・穹(人間の探索者・f02404)。
 いや、これは棒人間達を騙すための言葉ではない。
 棒人間達と一緒に、猟兵達に戦いを挑む穹。
 ……いや、襲ってくる猟兵達を返り討ちにするべく棒人間達と共に戦います!
 ええ、大事な事なので二回言いました。
(「いやまあ流石に重傷を負いかねない攻撃は控えますがね……」)
 けれど何故、穹はそう行動することを選んだのか。
 棒人間ソルジャーズも、自分達へ加担する彼へと訊ねてみる。
「な、なんで……?」
「……別に俺一人位は最後まで悪の組織の戦闘員として棒人間達と一緒に戦っても良いでしょう」
「それは、儚い俺達棒人間への同情か?」
 そう続けられた棒人間の言葉に、大きく首を横に振る穹。
「同情なんてつまらない理由ではありません」
 ――やられ役の美学を語っておきながら、自分は実践しないような戦闘員にすら劣る小悪党に成り下がりたくないだけです、と。
 己の語った美学を、己の行動や態度で確りと示そうというのだ。
 それこそ、リア充を爆発させようとしては酷い目にあって。けれどそれでも懲りず決してめげない、RB団魂。
 ――立つ鳥跡を濁さず、それこそがやられ役の最後の矜持。
 だから勝ち目のない戦いだと分かっていても、穹は最後まで悪の組織の戦闘員としての己を貫くのだ。
 そして最後は勿論、様式美に則って。
「うぎゃあっ!」
「ぎゃあっ」
「……ぐはァッ!」
 これこそ、やられ役の鑑。
 某ライダーキック的な必殺技を確りと食らって――棒人間達と共に、速やかに爆散して果てます!

大成功 🔵​🔵​🔵​

地籠・陵也
【アドリブ連携諸々歓迎】
……バレてしまったからにはしょうがない。そう、俺は――

悪役に向いてなさすぎることに定評があるんだ……!!
(ノリに精一杯合わせようとしたドヤ顔。ツッコミ待ち)

共感してくれた手前あまり手荒いことはしたくない。
どうか諦めてはくれないだろうか?
うーん、無理か。そうか……仕方ないな……

すまないが実力行使させてもらう。
と言ってバールのようなものを棒人間たち側に向けて投げつけ、それ目掛けて【指定UC】を【破魔】【浄化】の力を乗せて発動。
棒人間たちの後ろから奇襲を狙っている別の邪神教団の連中を懲らしめよう。

助ける理由?
あんたたちは別に悪い奴じゃないと思ったからだが……それじゃダメか?



「く、まさか敵だったとは……!」
「どうりで何か、めっちゃうまくいってるなーとか思ったら!」
「くそ、謀られた……!」
 わーわーとそう騒がしく言う棒人間ソルジャーズに、地籠・陵也(心壊無穢の白き竜・f27047)はぐるりと視線を巡らせてから。
 ついに、真実を明かすのだった。
「……バレてしまったからにはしょうがない。そう、俺は――」
 ――悪役に向いてなさすぎることに定評があるんだ……!!
 そう、ノリに精一杯合わせようとしたドヤ顔で。
「なんか確かに、色々切実そうだったしな……」
「俺達のお願い聞いてくれて、バナナ何度も凍らせてくれたしな」
 棒人間達は、そう謎に納得しながらも。
「てか、なのに悪の戦闘員のオーディション受けたのかよ!」
 ちゃんとツッコミも忘れない。
 いや、面接で共感してくれた手前、あまり手荒いことはしたくないから。
「どうか諦めてはくれないだろうか?」
 そう掛け合ってみるも。
「いやそれはちょっと無理」
「うーん、無理か。そうか……仕方ないな……」
 即答された陵也は、どこに落ちていたのか謎なバールのようなものをすちゃりと手にして。
 ――すまないが実力行使させてもらう。
「えっ、実力行使……!?」
 そうびびる棒人間達の側にぶんっと投げつけた刹那、形見の杖をびしっと向けて。
 戦場に逆巻くのは、破魔と浄化の力が乗せられた翡翠を帯びた猛吹雪。
「! ぎゃあっ」
 だが……その猛吹雪が牙を剥き懲らしめたのは、棒人間ソルジャーズではなく。
「えっ、また別の敵!?」
 棒人間達の後ろから奇襲を狙っていた、別の邪神教団の連中であった。
 そんな陵也に、棒人間ソルジャーズはベタに訊ねる。
「な、なんで俺達を助けた……?」
「助ける理由?」
 そして陵也は、棒人間達に笑んでみせながら紡ぐのだった。
 ――あんたたちは別に悪い奴じゃないと思ったからだが……それじゃダメか? って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御形・菘
はっはっは、実のところ、妾にとっての此度の件の本題はキングではない、お主たちだ!
確かにお主らはヨワヨワかもしれん
…しかし、魂までも惰弱と己を卑下してしまうのか? それはあまりにも悲しいぞ?

右手を上げ、指を鳴らし、スクリーン! カモン!
はーっはっはっは! 今日も元気かのう皆の衆よ!
此度の話は概要欄の通り! 最強の邪神たる妾に挑む勇士に、アガる歓声を与えてくれ!

お主らの人生最大最高の魅せ場は、今この瞬間よ!
存在した意味を、価値を! 渾身の一撃をブチ込んでみせい!
素晴らしきバトルは映像に残り、視聴者の心に永遠に刻み込まれよう!
さあ、あらゆる怪人どもをボコってきた、妾の全力の左腕が相手だ!



「くそ、謀られた!?」
「あっさり騙されたな、まぁ俺達棒人間だし……」
「うまくいきすぎだとは思ったんだよな……」
 思わぬ展開に、口々にそんなことを言う棒人間ソルジャーズへと。
「はっはっは、実のところ、妾にとっての此度の件の本題はキングではない、お主たちだ!」
 そう言い放つのは、御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)。
 棒人間達はその菘の言葉に驚いたように、まるい目をさらに丸くして、きょとん。
「え? キングではなく、俺達?」
「俺達、自分で言うのもだけど、儚い棒人間だぞ……?」
「確かにお主らはヨワヨワかもしれん」
 菘はそう、やたら数だけはいる彼らをぐるりと見回し言ってから。
 こう続けるのだった。
「……しかし、魂までも惰弱と己を卑下してしまうのか? それはあまりにも悲しいぞ?」
 そして右手をおもむろに掲げ、パチンッと高らかに指を鳴らして。
 ――スクリーン! カモン!
 刹那現れるのは、生配信視聴者が映る無数の空中ディスプレイ!
 それから菘は、視聴者達に語り掛ける。
「はーっはっはっは! 今日も元気かのう皆の衆よ! 此度の話は概要欄の通り! 最強の邪神たる妾に挑む勇士に、アガる歓声を与えてくれ!」
 そう、これから配信する動画は、好評を博している『妾がいろんな世界で怪人どもをボコってみた』!
 いや、菘の動画が好評なのは、ただ敵をふるぼっこするからというだけではない。
「お主らの人生最大最高の魅せ場は、今この瞬間よ!」
 ――存在した意味を、価値を! 渾身の一撃をブチ込んでみせい!
 ヨワヨワながらもその心意気をみせてみろと、そう棒人間達へと告げる菘。
「ハッ、そうだ……俺達棒人間だって、邪神様を召喚しちゃえたりすんだからな……!」
「だな、数もめっちゃ多いしな!」
 単純な棒人間ソルジャーズはこくこくとその言葉に乗って。
「素晴らしきバトルは映像に残り、視聴者の心に永遠に刻み込まれよう!」
 ――さあ、あらゆる怪人どもをボコってきた、妾の全力の左腕が相手だ!
 そうカメラ映えするように左腕をぶんっと回す菘へと、生き様をみせるべく襲い掛かる棒人間だったが。
「よし、いくぞ……ぎゃあ!」
「棒人間あるある……うぎゃっ!?」
 やっぱりびっくりするくらい、ふるぼっこ。
 そんな向かってくる棒人間達の心意気に応えるように、容赦なくぼこぼこにしながらも。
「お主にも見えるであろう、聞こえるであろう?」
 菘は、はーっはっはっは! と、ばっちりカメラ目線で再び高笑う。
 ――この感動を背負い、後押しされる限り、妾は最強無敵よ! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

蛇塚・レモン
【蛇と叡智】
さ~て、演技はこれでおしまいっ!
ここからは猟兵のお仕事だよっ!

ねぇねぇ、ナハトさんっ!
『あれ』……やっちゃおっかっ!
迷路UCをナハトさんと同時に発動だよっ!
詠唱の1節目と3節目を担当
1「白蛇様の」
3「永劫無限に繰り返す」
戦場内の棒人間達を尽く閉じ込めるねっ!

蛇神様の身体で作った迷路に、ナハトさんの『九ノ悪徳・不安定』を重複
強化した効果で、棒人間達を迷路内で変質・攻撃っ!
迷路内の三重苦と、存在を変質させられる効果のコンボだよっ!
……蛇神様のご飯かな?

あ、出口に罠を仕掛けようよっ!
ナハトさんのトラップツールで一網打尽にしちゃおっ?
勾玉から顕現させたライムの魂魄で火炎放射もおまけだよっ!


ナハト・ダァト
【蛇と叡智】
さテ、堪えなくテ、良い様だネ

レモン君と共に迷宮UCを合同詠唱で発動
2節目、4節目を担当する
2「夢ニ微睡ミ」
4「理ニ包まれヨ」
外見上としての変化ではなく、効果の重複で補助を行う

魂の入れ替エ…といってモ、見た目ハ同じカ
良いサ、棒人間かラ昇華させるヨ

支配した魂から、肉体そのものを作り替える効果を発動
蛇の捕食対象「蛙・小型哺乳類」等に変化

「消化」出来そうだネ。

あア、勿論。抜かリ無いヨ。

迷宮の地形効果、毒と酸の放出を浴びせる罠を仕掛けておく



「謀られた、だと……」
「敵!? なんだって……!?」
「けど! 俺達はめっちゃいっぱいいるんだからな!」
 そう、あわあわと騒がしい無数の棒人間達を後目に。
「さ~て、演技はこれでおしまいっ! ここからは猟兵のお仕事だよっ!」
「さテ、堪えなくテ、良い様だネ」
 巫女様と従者ではなく、今度は猟兵として棒人間達の前へと立つ、蛇塚・レモン(白き蛇神オロチヒメの黄金に輝く愛娘・f05152)とナハト・ダァト(聖泥・f01760)。
 そしてレモンは金のポニーテールを元気に躍らせながら、ナハトへと視線を向けて。
「ねぇねぇ、ナハトさんっ! 『あれ』……やっちゃおっかっ!」
 彼へと――『あれ』の提案を。
 その言葉に、ナハトもこくりとひとつ、了承の意を示すように頷いてみせて。
「く、やっちまおうぜ……!」
「棒人間だって、これだけ数がいれば……!」
 わーっと貧弱な得物を振り上げ、襲ってきた棒人間ソルジャーズにも一切慌てることなく。
 ふたり口にするは、迷路を成す為の詠唱の文言。
 いや……ただ迷路を生み出すだけではない。
 ふたりは1節ごと、交互に言の葉を紡ぎ上げる。
 ――白蛇様の
 ――夢ニ微睡ミ
 ――永劫無限に繰り返す
 ――理ニ包まれヨ
 そう、合同詠唱で同時に発動するは、互いが作り出す効果を重複させた迷宮。
「ええっ!? な、なんだこれっ」
「ちょっ、迷路!?」
「出口どこ!」
 そんなレモンの蛇神様の身体で成した迷路と、ナハトの九ノ悪徳・不安定の迷宮を重複させれば。
 あっという間に尽く棒人間達を飲み込み、惑わせる。
 けれどもそれは、ただの迷いの空間ではなく。
「魂の入れ替エ……といってモ、見た目ハ同じカ」
 ――良いサ、棒人間かラ昇華させるヨ、と。
 ナハトが展開するは、支配した魂から肉体そのものを作り替える効果。
 そして、棒人間ソルジャーズは。
「えええ!?」
「な、なんでっ」
「棒人間だったのが……棒蛙とか棒小動物になっちまってる!?」
 蛇の捕食対象である、蛙や小型哺乳類に変化してしまったのである。
 そんなおろおろしている棒人間達を路内で変質させつつも、容赦なく攻撃を!
「迷路内の三重苦と、存在を変質させられる効果のコンボだよっ!」
「ぎゃあっ!」
「さすが、じゃしん様のお友達の巫女と漆黒の闇を纏いし従者……うぎゃっ!」
 まだ先程の設定を引き摺りながらも、さくさくっと消し飛んでいく棒人間……いや、棒蛙ソルジャーズとか棒小動物ソルジャーズ。
 それはまさに。
「……蛇神様のご飯かな?」
「「消化」出来そうだネ」
 踊り食い状態です……!?
 けれども、相手がいくら儚い存在だからといっても、決して手を抜いたりはしないふたり。
 レモンは名案を思いついたと言わんばかりに、ぱっと笑顔を咲かせ、ナハトへと再び提案を。
「あ、出口に罠を仕掛けようよっ!」
 ――ナハトさんのトラップツールで一網打尽にしちゃおっ? って。
 じゃしん様のお友達な巫女様、さすが容赦ない……!
 そして、ナハトも勿論。
「あア、勿論。抜かリ無いヨ」
 地形を利用し罠を製作するべく『トラップツールII』を展開済。
「ふうっ、やっと出口……うわあっ!?」
「やったーゴール……ぎょえっ!」
 出口に仕掛けられたのは、迷宮の地形効果――毒と酸の放出を浴びせる罠。
 漆黒の闇を纏いし従者も、さすが全く容赦ありません……!
 そしてさらに、追い打ちをかけるのは。
「って、あっつ!!」
「火炎放射もおまけだよっ!」
 勾玉から顕現させた炎蛇神・ライムの魂魄で、熱々な激情の炎のおまけ付きです!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

一之瀬・玄十郎
アルゲディ(f03929)と一緒にゃよ

にゃほほほほ。一度言ってみたかったセリフがあるにゃ

ばーかーめー~!まんまと騙されおったにゃ!
( ´´ิ∀´ิ` )げばばばばばば(※もの凄く腹が立つ顔で)

ってにぎゃーーー!!反則的に数が多くないかにゃ!ちょwおまwww
アルゲディ、今日もツッコみにキレがあっていいにゃね!数が多いけど

にゃんごろ!お任せにゃーあっしと必殺技をかますのにゃ!
(ぽいんぽいんとお腹を叩きながら)
は、あぁぁぁぁーーーー~~~出て来いお肉!!
ひゃっふー!巨大な肉で棒人間たちをぺったんこにするにゃよ!
棒人間たちを何とかしたらお肉を食べてお昼寝して体力回復するにゃー


アルゲディ・シュタインボック
玄ちゃん(f06807)と。

ヲホホ、私も言ってみたかったのよね。
冥土の土産に聞かせてあげるわy――
いや、随分と数多いわね貴方達!?(近づいてきた一体を裏拳でぶっ飛ばしつつ)
しかも結構バリエーション豊かだし、意外と作画コスト高そうだし(足下のを蹴り飛ばしつつ)
どさくさに紛れて自撮りしてんじゃないわよそこ!(その辺のひっ捕まえて投げつける)

ぜぇ、はぁ…ツッコミが追いつかないわ。
玄ちゃん、一匹一匹潰すのは面倒だし纏めて畳むわよ。
セクンダ、容赦なく転がっちゃいなさい!
巨大化した光の精霊(すごくまるい)がゴロゴロ転がって巻き込んでペラペラにしちゃうわよ。
…でも棒人間だから元々2次元っぽい気もするけど。



「く、何だと……敵だったのか!?」
「俺達が、謀られたなんて!」
「まぁ、棒人間だけど……」
 すごい貧弱な武器を握りながらも、口々に言う棒人間達をぐるりと見遣って。
「にゃほほほほ。一度言ってみたかったセリフがあるにゃ」
 一之瀬・玄十郎(さすらいのまんぞくさん・f06807)は満を持して、その台詞を言い放つ。
「ばーかーめー~! まんまと騙されおったにゃ!」
 ――げばばばばばば。
 デカいだけでなく、物凄く殴りたくなるような、そんな無性に腹が立つ顔で。
 そんな玄十郎に続いて。
「ヲホホ、私も言ってみたかったのよね」
 悪の女幹部よろしく、ボディコンワンピース姿なアルゲディ・シュタインボック(白金の癒杖・f03929)は、声高らかに。
「冥土の土産に聞かせてあげるわ――いや、随分と数多いわね貴方達!?」
「棒人間は数だけは誇れる……ぎゃあっ!」
「……てかお姉さん綺麗だけど、やっぱりメリハぎゃふッ!?」
 げしいっと近づいてきた一体を裏拳でぶっ飛ばして。
 余計な事を言った一体を踏みつけて、ぐりぐりっ。
「ってにぎゃーーー!! 反則的に数が多くないかにゃ! ちょ、おま……!」
 だがさらにわらわらと、一体何処から出て来たと言いたいほど湧く棒人間ソルジャーズであるが。
「しかも結構バリエーション豊かだし、意外と作画コスト高そうだし」
「ふふ、数なら沢山いるん……ぐぎゃ!」
 足下でどや顔する棒人間をげしぃっ! と蹴り飛ばしつつ。
「折角だから記念に映え写真を一枚……ふぎゃあッ!」 
「どさくさに紛れて自撮りしてんじゃないわよそこ!」
 ぐいっとその辺にいる棒人間の首根っこをひっ捕まえては、ぶんっと投げつけるアルゲディ。
「おおおさすが、せくしー悪の女幹部……てか、せくしー? ……ふぎゃんっ!?」
「アルゲディ、今日もツッコみにキレがあっていいにゃね! 数が多いけど」
 また余計なことを言っちゃった棒人間がぐりぐりされているのを見ながら言った玄十郎に。
「ぜぇ、はぁ……ツッコミが追いつかないわ」
 アルゲディはそう肩で息をつくけれど。
 もう、いくらツッコんでも、埒があかないから。
「玄ちゃん、一匹一匹潰すのは面倒だし纏めて畳むわよ」
「にゃんごろ! お任せにゃーあっしと必殺技をかますのにゃ!」
 もう面倒だし、纏めてしめます!
「は、あぁぁぁぁーーーー~~~出て来いお肉!!」
「セクンダ、容赦なく転がっちゃいなさい!」
 ぽいんぽいんとお腹を叩きながら言った玄十郎がお肉を喚べば。
 アルゲディも、すごくまるくてぽわぽわした光の精霊を巨大化させて。
「うぎゃああッ!」
「ギャアッ!?」
「肉、うまそ……ぎゃっ!」
「ぐふうっ!? め……めっちゃ、まるい……っ」
「ひゃっふー! 巨大な肉で棒人間たちをぺったんこにするにゃよ!」
「セクンダ、容赦なく暴れていいわよ! ゴロゴロ転がって巻き込んで、ペラペラにしちゃいなさい!」
 ――ごろごろごろー、ぺちぺちぺちぃっ。
 もういちいちツッコむのにも疲れたから、ゴロゴロぺちゃんっと一網打尽です!
 そして棒人間達を片したらお肉を食べてお昼寝して体力回復をしようと、にゃふふっと目論む玄十郎の隣で。
 アルゲディは、ゲシゲシと棒人間達を蹂躙するセクンダを見つつも思うのだった。
 ……でも棒人間だから元々2次元っぽい気もするけど、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ザガン・アッシム
…うん、戦闘する前にちょっといいか?

いや、敵に塩を送ることになるかもしれないんだが、これだけは言わせてくれ。



…それだけの数がいるんだから…

せ め て 陣 形 を 組 ん で 向 か っ て こ い !!

いやほら、何ていうか許せないんだよ!我慢できないんだよ!!

なんで数的有利を態々無駄にする!?なんで折角の持ち味を殺す!?

そういうの一番我慢ならねぇんだよ!!

…よし、いい機会だ、いろいろ鍛え直してやる。(決意を込めた瞳)

まず【機身合体!トリニティスタイル】のα(攻撃重視:胴及び背部に展開して装着)で強化、その後【乱れ撃ち】や【一斉発射】での点ではなく面制圧狙いの攻撃を行い、棒人間に【恐怖を与える】



「く、敵だったとは、謀ったな……!」
「俺達は棒人間だけどな、めっちゃ数が多いんだぞ!」
「みんなー! 出てこぉい!」
 そうわらわらと、どんだけいるんだというくらい次々と出て来る棒人間ソルジャーズ。
 確かに、空き地を埋め尽くす勢いなその数は半端ない。
 沢山いることは、よーくわかったけれど。
 ザガン・アッシム(万能左腕の人機兵・f04212)はいつもの癖で、心の中で傭兵視点の戦場分析……するまでもなく。
「……うん、戦闘する前にちょっといいか?」
「!? なんだ、も、もしかして……い、命乞いか!?」
「いや、敵に塩を送ることになるかもしれないんだが、これだけは言わせてくれ。……それだけの数がいるんだから……」
 ザガンはどうしても言わずにはいられない。
 ――せ め て 陣 形 を 組 ん で 向 か っ て こ い !! って。
「いやほら、何ていうか許せないんだよ! 我慢できないんだよ!! なんで数的有利を態々無駄にする!? なんで折角の持ち味を殺す!?」
 ……そういうの一番我慢ならねぇんだよ!!
 もう心の中だけではおさまらないそんな数々のツッコミを、棒人間ソルジャーズへとぶちまける。
 そんなザガンの様子を、ちらちらっとチラ見しながらも。
「……なぁ、陣形って、なんだ? 知ってる?」
「いや……なんかすっごい技みたいだけど……でも聞ける雰囲気じゃないよな……」
「棒人間でも組めるのかな、それ……」
 そもそも、陣形とは何かから分かっていなかった様子の棒人間ソルジャーズ。
 そんな棒人間達へと盛大に溜息をついた後。
「……よし、いい機会だ、いろいろ鍛え直してやる」
 ぐっと決意を込めた瞳で、棒人間達に色々教えてあげることに。
 ということで!
 ――α、出動要請! サポート合体、行くぜ!!
 『機身合体! トリニティスタイル』を発動させ、胴及び背部に展開し装着したαで強化をはかれば。
「やっべ、かっこいい……!」
 そう……合体は男のロマン!!
 そしてザガンが刹那撃ち出すは、乱れ撃ちや一斉発射!
 点ではなく面制圧狙いの攻撃を行いつつも。
「うぎゃあっ!?」
「結局、陣形ってなんなの!? ギャッ!」
「ひえええ、こわ……!」
 ザガンは棒人間達に恐怖を与えつつも、彼らを確りと鍛えてあげるのだった。
 儚くあっさりと滅されていく彼らに意味があったかなんて野暮は……うん、言いません!

大成功 🔵​🔵​🔵​

レザリア・アドニス
えっ、こんな数は…いったいどこから出たかしら…?

(ぷるぷる涙目の棒人間を見て)
なんか、ちょっと…かわいそう…
あっ、だめだめ!ここは、悪を貫徹しないと…っ!(首ふりふり)

一体ずつ叩くのは面倒なので
とりあえず鈴蘭の花嵐を起こして周りを一掃
数は数なので、【範囲攻撃】と【全力魔法】を重ねて威力をさらに上げる
…と、思ったら
……弱っ!?

そんなこんなでゆっくり歩きつつ、視界内の棒人間をどんどん掃除する
ごめんね…今日は悪の味方だから
か弱い相手も、容赦はしないよ…
風に巻き上がれて断末魔の悲鳴を上げる棒人間を背景とBGMに、黒い天使がピュアな微笑を綻ばせる



 目の前の『ひみつきち』は、やたら狭そうなのだけれど。
「な、謀られた、だと……」
「なんかうまくいきすぎ感すごかったら、やっぱりっ」
「くそっ、みんなー! 敵襲だー!」
 わちゃわちゃと空き地にわんさか出て来る棒人間ソルジャーズ達を見遣って。
「えっ、こんな数は……いったいどこから出たかしら……?」
 そうツッコまずにはいられない、レザリア・アドニス(死者の花・f00096)。
 そんな、数えきれないほどの棒人間ソルジャーズであるが。
「……しょぼっ!?」
 いや、多種多彩では確かにあるのだが……握る獲物は、へにゃへにゃの貧弱。
 それに、ぷるぷる震えつつ、めっちゃ涙目になっているから。
「なんか、ちょっと……かわいそう……」
 あまりにもあまりもで……思わずそう、ぽつりとそう呟いてしまうレザリア。
 けれどすぐに、ハッと顔を上げて。
「あっ、だめだめ! ここは、悪を貫徹しないと……っ!」
 あくまでも悪に徹しなければと、心を鬼にして。
 一体ずつ叩くのは面倒なので。
「!? なっ……ぎゃあっ!」
「わあぁぁっ!?」
「ひええぇッ」
 とりあえずまぁ、ひらひらと鈴蘭の花嵐を起こし、周りの棒人間ソルジャーズを一掃しにかかるレザリア。
 その数だけは確かに、どこから湧いた感が半端ないから。
 広範囲を対象にし全力で魔力を重ね、威力をさらに上げて……。
 ――と、思ったら。
「ふぎゃああああッ!」
「……弱っ!?」
 棒人間ソルジャーズは思ったよりずっとずっと、儚かった。
 レザリアはそんなこんなで、空き地をゆっくり歩きつつ。
 儚いにもほどがある視界内の棒人間達を、どんどんさくさくっと掃除していく。
 ――そして。
「ごめんね……今日は悪の味方だから」
 ……うぎゃぁっ、ひぎゃああっ、どわあぁっ!! と。
 風に巻き上げられ断末魔の悲鳴を上げる棒人間を背景とBGMに。
 ――か弱い相手も、容赦はしないよ……。
 そう、黒い天使はピュアな微笑を綻ばせ、悪の花を咲かせるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

浮世・綾華
【秋】

そうそう、札付きのきよしはお前らの味方だよ
ん?いやいや、味方だって。ほんとほんと

え、うわ
だからなんで俺を乗せ…はあ
わー、すごーい、とってもいい乗りごごちー(棒読み
(ん?結局ワルワル団で、こっちが勧誘するのか…
うんうん、何人でも乗るといいぞ
札きよ(略す)は力持ちだからさ

うっわ揺れる揺れる
札きよが会話してる間にひょいと肩から降り
すまんな、これもフダシ(原型ナシ)の命令なんだ
いやだって札きよやなんだろ?我儘言うな
まあとりあえず悪いのは全部フダシだ
だから俺を恨むなよ?
鬼火をフダシの肩へひょいひょいひょい
おーわるい、でもそいつら肩にいるじゃん(ひょいひょい

(えっ、何で顔面に…(知らない人のふり


砂羽風・きよ
【秋】

涙目な棒人間を見れば少し罪悪感はあるが――仕方ねぇ

まあまあ、お前ら武器を仕舞えよ
この札付ききよしの肩に乗ってみたいとは思わねぇか?
名前はきよしじゃねーけどな!

綾華を肩に乗せて
めっちゃ強そーだろ!乗ってみたいだろ!
ワルワル団に入るっつーんなら
いいぞー、乗っても
つか札きよってなんだよ!

うるせーうるせー!肩で暴れるんじゃねー!
全然痛くねーけどよ!
つーか、お前ら世界征服したらどーすんだよ!
なんかしたいことでもあんのかよ!

てか、フダシってなんだよ?!
フナムシみてーじゃねぇか!

綾華あちーわ!手加減してくれ!
くそ、俺だってやってやる!喰らいやがれ!
自分の顔面に向けて手からラーメンを出す

ぎゃー!あちー!



 めっちゃ貧弱な武器を握りしめ、ぷるぷるしながらも。
「謀ったな、札付きのきよし……!」
「てか、知らず知らず従わせられていたのは、きよしじゃなく俺達だったのか!?」
「く……きよしめ、棒人間だってやる時はやるんだぞ……見てろ、きよし!」
 涙目で何気にめっちゃきよし連呼する棒人間達を、砂羽風・きよ(ぴちぴちのきよし・f21482)は見遣りながらも。
「少し罪悪感はあるが――仕方ねぇ」
 棒人間ソルジャーズへと、こんなお誘いを。
「まあまあ、お前ら武器を仕舞えよ。この札付ききよしの肩に乗ってみたいとは思わねぇか?」
 ……名前はきよしじゃねーけどな!
 そう続いたきよの言葉は華麗にスルーしつつ、棒人間達はひそひそと相談タイム。
「……きよしロボに、また?」
「てかきよしには、もうさっき乗ったしなぁ……」
「きよしがああ言ってるけど、どうする……?」
「って、お前らもう飽きたのかよ!? それにきよしじゃねぇ、きよだ!」
 そんな、何かもういいや……みたいな空気感を出している棒人間達へと。
 浮世・綾華(千日紅・f01194)もすかさず声を掛ける。
「そうそう、札付きのきよしはお前らの味方だよ」
「……味方?」
「ん? いやいや、味方だって。ほんとほんと」
「飼い主がそう言うなら、そうなのかな……」
「何だよ、飼い主って!?」
 きよはそう言いながらも再び合体し、綾華を肩の上に!
「めっちゃ強そーだろ! 乗ってみたいだろ!」
「え、うわ、だからなんで俺を乗せ……はあ」
 また仕方なく乗ってあげつつも、盛大に溜息をつく綾華。
 そんなめっちゃ渋々な綾華を肩に乗せ、きよは棒人間達へと改めて口を開く。
「ワルワル団に入るっつーんならいいぞー、乗っても」
「きよし団はなぁ、ちょっと……」
「って、きよし団になってるじゃねぇか!」
 そんな、何故かすごい苦戦しているきよに、綾華は仕方なく助け船を出す。
「わー、すごーい、とってもいい乗りごごちー」
 めっちゃ棒読みで。
 そして、ふと思うのだった。
(「ん? 結局ワルワル団なのかきよし団なのか……で、こっちが勧誘するのか……」)
 まぁでも、ワルワルでもきよしでも、どっちもどっちだから。
「うんうん、何人でも乗るといいぞ。札きよは力持ちだからさ」
「そうそう、何人でも……つか札きよってなんだよ!」
 そんな綾華の勧誘で、仕方ないなぁと。
 きよしロボに、まぁいっかと乗ってあげる棒人間達だが。
「札きよ、何かぐらぐらしてるぞ!?」
「何人乗っても大丈夫なんじゃないのか、札きよ!?」
「うるせーうるせー! 肩で暴れるんじゃねー! 全然痛くねーけどよ! それに、だから札きよってなんだよ!」
 何だかんだ言って、わちゃわちゃと大量に肩に乗った棒人間達は、ぶーぶー文句を言いながらも、棒人間ブレイドできよをつんつん。
 さらに、ダンボール箱に乗ったこれまで倒された棒人間ソルジャーズの幽霊までデリバリーされて、札きよの肩は大渋滞!?
「つーか、お前ら世界征服したらどーすんだよ! なんかしたいことでもあんのかよ!」
「え? したいことが、世界征服だよ」
「札きよもしたいのか? 世界征服」
 ふと訊ねてみたきよにそう答える棒人間達は、つまるところ、何も考えていないようだ。
「うっわ揺れる揺れる」
 そして綾華は、札きよが棒人間達と会話している間に、ひょいと肩から降りて。
「すまんな、これもフダシの命令なんだ」
「てか、フダシってなんだよ!? フナムシみてーじゃねぇか!」
「いやだって札きよやなんだろ? 我儘言うな」
 最早、原型をとどめていないフダシへ……もとい、フダシの肩に乗った棒人間達へと。
「まあとりあえず悪いのは全部フダシだ」
 ――だから俺を恨むなよ?
 そうひょいひょいひょいと繰り出すのは、緋色の鬼火!
「あっち! あつっ!?」
 その鬼火に堪らず声を上げるのは、棒人間と。
「綾華あちーわ! 手加減してくれ!」
 そして、フダシ。
「おーわるい、でもそいつら肩にいるじゃん」
 そんなフダシの声にも全く構わずに、ひょいひょいっと鬼火を投げる綾華に続いて。
「くそ、俺だってやってやる! 喰らいやがれ!」
 ――自分の顔面に向けて手からラーメンを出す!
「って!? ぎゃー! あちー!」
「フダシ、お前何やって……あちー!?」
「おい、フダシは顔でラーメン食うのか!? ……ぎゃあっ!」
(「えっ、何で顔面に……」)
 棒人間ソルジャーズと一緒に熱さに悶えているきよに、綾華は瞳を瞬かせつつも。
 すかさず目を逸らし、知らない人のふりをするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

相沢・友子
「えと、えと、も、もっと頑張ってる姿を見せてください!後学のために!」

【装備】呼び水の入った不思議なボトルの蓋を開けて、膨大な量の水を召喚する
【行動】UC光届かぬ故郷へを使って、一角鯨の姿に成り水の上と中を移動して、その巨体を活かし、棒人間たちと召喚される段ボール箱を轢き潰していきます。

「騙して裏切るのも、ダークヒーローのあり方です!」

「心が痛い・・・。でも、今の私は『悪』!悪の戦闘員。さぁ、覚悟が決まった者から来なさい!華々しく散らせてあげる!」

「うぅ~。棒人間さん達を噛み潰したときの味、覚えちゃったよぉ~」

尾鰭で棒人間を叩き飛ばしつつ。

「この棒人間さん達、邪神の生贄になったりしないよね?」



「く、騙されていた、だと……!?」
「棒人間の組織なのに、凄すぎるメンバーになったなぁと思ったらっ」
「くそ、棒人間だってやるときはやるぞ! ……多分」
 思いがけぬ、悪の新人戦闘員……猟兵達の襲撃に、おたおたわたわたなっている棒人間達。
 そんな彼らに、相沢・友子(水使いの淡水人魚・f27454)はぐっと拳を握りしめて懸命に紡ぐ。
「えと、えと、も、もっと頑張ってる姿を見せてください! 後学のために!」
「敵に回っても、なんて健気なんだ……」
 友子の言葉に、そう思わずほろりとする棒人間だけれども。
 そう、面接で彼女が語ったアピールは……悪の年代記を紡いでゆく、すごいダークヒーローになりたいと。
 ということで!
「騙して裏切るのも、ダークヒーローのあり方です!」
 ぱかりと蓋を開けたのは、呼び水の入った不思議なボトル。
 刹那、何処からか膨大な水を召喚して。
 ――この地上に沈めてあげる!
 友子が姿を変えたのは、一本の牙を生やした巨大なイッカク鯨。
 そして、喚んだ水の上や中をすいっと移動して。
「!? ぎゃあっ」
「え、うわぁっ!?」
 べしべしべしぃっと、棒人間たちと召喚される段ボール箱を轢き潰していく。
 そんな、いともあっさりすぎるくらいぺちゃんこになってゆく儚い棒人間達に。
 心が痛い……と、何となく罪悪感みたいなものを感じるけれど。
「でも、今の私は『悪』! 悪の戦闘員。さぁ、覚悟が決まった者から来なさい! 華々しく散らせてあげる!」
 そう、ダークヒーローとして、悪の年代記を紡ぐためにも!
 悪の戦闘員として、ばしばし噛み噛み、ざぶーんっと纏めて退治しちゃいます!
「うぅ~。棒人間さん達を噛み潰したときの味、覚えちゃったよぉ~」
 沢山のソルジャーをぱくりとして、そう思わず呟きながらも。
 友子……いや、赤い水(レッドウォーター)と化した彼女は、尾鰭をぶんっと振るって。
「ぎゃあっ!」
「この棒人間さん達、邪神の生贄になったりしないよね?」
 バシバシと儚い彼らをさくさく叩き飛ばしながら、そう思ったりするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

保護者・ブライニクル
なんとどす黒く禍々しい邪神オーラなんだ…
相手は脆く儚い棒人間(計測不能数)
しかし脅威を呼ぶ…文字通り召喚(よ)んでいる
こんなことを見逃すわけにはいかない
お前たちを排除する

地面が見えないすごい棒人間たちが空地にひしめいててすごい
とてもたいへんな数が出てきたけど
俺達猟兵もすごいから刮目せよ

俺はもう悪ではない
お前達を滅ぼす正義のヒーロー
(棒人間に合わせてキメポーズ)

棒人間が「あるあるー」と言いあう声を文字に変換したり
びしーばしーとダークネスクロークで払いつつ

すごい弱くても立ち向かう棒人間たちの勇気はすごい
という俺の中の演算結果が出たので敬意を払って戦う

認めよう、お前たちは確かにすごい悪(ワル)だった



「く、もうすぐ邪神様の召喚が完了するというのに……!」
「世界征服だってできるかもしれかったのに、なということだ!」
「謀られていたとはな……」
 そうあわあわと騒ぎ立てる棒人間達を後目に。
「なんとどす黒く禍々しい邪神オーラなんだ……」
 保護者・ブライニクル(アンノウン・f18592)が見遣るのは、子どもの落書きかのような、超適当に見える魔法陣。
 だが、何故召喚されてしまったのか、そんなよれよれに描かれた陣からは、棒人間達がむしろどうやって……? と疑問しかないくらいの邪神オーラが確かに感じられる。
 そしてブライニクルがもう一度、わらわら数だけはいる棒人間達へと視線を戻してみれば。
 眼前にいる相手は、脆く儚い棒人間。計測不能数なくらいに。
 ……けれども。
「しかし脅威を呼ぶ……文字通り召喚んでいる。こんなことを見逃すわけにはいかない」
 ――お前たちを排除する。
 そうブライニクルは、言い放って。
「地面が見えないすごい棒人間たちが空地にひしめいててすごい」
 めっちゃ数だけはいっぱいいる棒人間ソルジャーズ達に呟くも。
 でもそんな、とてもたいへんな数が出てきたけれど。
「俺達猟兵もすごいから刮目せよ」
 ぶっちゃけまぁ、多分猟兵達の敵ではない。
 それに!
「俺はもう悪ではない。お前達を滅ぼす正義のヒーロー」
「な、なんだって……!?」
 悪っぽいポーズを謎に取ってみている棒人間に合わせて、びしっとキメポーズ!
 そして正義のヒーローは悪を粉砕するべく。
「よし、ここで満を持してアレだ!」
「そう! 棒人間あるあ……なッ!?」
「え、うぎゃっ!」
 棒人間達が「あるあるー」と言いあう声を文字に変換したり。ダークネスクロークで払って、びしーばしー。
 そう……だってブライニクルは、キメポーズも眩しい正義のヒーローなのだから。
 ……すごい弱くても立ち向かう棒人間たちの勇気はすごい。
 そう出た演算結果に則り、敬意を払って彼らと戦うのだ。
 まだ懲りずに、あるあるーと言わんとしている、儚いにもほどがある棒人間ソルジャーズをさくさくびしばししながらも。
 ――認めよう、お前たちは確かにすごい悪(ワル)だった、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ティーシャ・アノーヴン
風花(f13801)さんと。

あらあらまあまあ、凄い数。
騙してしまってごめんなさいね。
でもこういう、禍々しいものはちょっと自然界に不適切ですので。
邪魔をされないのであれば、私は貴方たちを見逃しても・・・。

と、言っても・・・今更でしょうか?
ちょっと憎めない方々でしたし、大変心苦しいところもありますけれども。
風花さんの言うように、貴方たちが人に迷惑をかけないのであれば。
・・・お友達にはなれたかも。
ですが、それを言っても仕方ありません。
せめて、下手に手加減をして痛めつけるより、一思いに、ですわよね。

大鰐霊様。なるべく苦しめない方向で一口で、一気に、お願いします。
風花さんもご協力ありがとうございますね。


七霞・風花
ティーシャ(f02332)と

果たして超大物1人と、彼らが数万、どちらが楽なのでしょう
どちらも茨、違う苦労はありそうですけれども
……正直、スパイとかマスコットとか全く興味がないわけではないのです
もし貴方たちが黒ではなく、白であれば
白であろうと、したならば……一緒に歩けたかもしれませんね

しかし、あれですね
当たる面積が少なく「矢」に特化した私には不得手な相手の様子
ここはティーシャさん、お任せしますよ

炎の矢と鉄の矢を組み合わせ、当てるのではなく追い込むように
逃げ道を塞ぎ、その武器を邪魔し、意識を逸らして
辿り着くのは、大鰐霊様の顎というわけですね

気の毒なところもありますが、これもお仕事……ごめんなさいね



「なんということだ……謀られただなんて!」
「く、強いワニさんと可愛いマスコットキャラに騙されてしまった……」
「けど、俺達数はいっぱいいるからな! いや、まぁ結構減ってはいるけど……」
 他の猟兵達との戦いで、めっちゃその数は減ってはいるが。
 けれども、何故かまだまだわらわらと大量に出て来る棒人間ソルジャーズ。
 いや、普通これほどまでに敵の数が多いと、脅威のはずだけれど。
「あらあらまあまあ、凄い数」
 ティーシャ・アノーヴン(シルバーティアラ・f02332)は特に慌てる様子もなく、わらわらいる棒人間達を見てから。
 子供の落書きみたいな魔法陣から漂う、めっちゃ凶悪そうな気へと目を移して続ける。
「騙してしまってごめんなさいね。でもこういう、禍々しいものはちょっと自然界に不適切ですので」
 けれどそれでも、ティーシャはこうも思ってしまう。
「邪魔をされないのであれば、私は貴方たちを見逃しても……」
 でもすぐに――と、言っても……今更でしょうか? と。
 そう首を小さく傾けつつも、わーわー騒いでいる彼らを見遣る。
「ちょっと憎めない方々でしたし、大変心苦しいところもありますけれども」
 (「果たして超大物1人と、彼らが数万、どちらが楽なのでしょう」)
 七霞・風花(小さきモノ・f13801)も、儚いにもほどがある棒人間達と召喚されようとしている邪神に対しそう思うけれど。
「どちらも茨、違う苦労はありそうですけれども……正直、スパイとかマスコットとか全く興味がないわけではないのです。もし貴方たちが黒ではなく、白であれば。白であろうと、したならば……」
 ……一緒に歩けたかもしれませんね、と。
 ある意味素直で純粋な彼らへと、そんな思いを紡ぐ風花。
 そしてティーシャも、その言葉にこくりと頷くけれど。
「風花さんの言うように、貴方たちが人に迷惑をかけないのであれば。……お友達にはなれたかも」
「く、邪神様さえ召喚されれば、世界征服だって夢じゃないし!」
「棒人間だけど、邪神様召喚できてるんだぞ!」
 ……ですが、それを言っても仕方ありません、と。
 やはり相手は一応こんなでもオブリビオン、邪神召喚を諦めては全くない様子を見て。
「せめて、下手に手加減をして痛めつけるより、一思いに、ですわよね」
 苦しかったり痛い思いをあまりさせぬよう、さくっと還るべき場所へ送るべく心に決めて。
 棒人間達の軍勢へと、改めて目を向ける。
 風花はそんな棒人間ソルジャーズたちをじっと青の瞳で見遣って。
「しかし、あれですね。当たる面積が少なく「矢」に特化した私には不得手な相手の様子」
 小さくてぺらぺらな彼らは、自分の戦い方とは相性が合わないと判断して。
 ――ここはティーシャさん、お任せしますよ。
 そう、彼女の支援へと回る事にする。
 刹那、ぐっと番えて戦場へと放つのは、炎の矢と鉄の矢。
「わぁっ!? 敵襲だ!」
「ひえぇ、焼き棒人間になっちゃうっ」
 風花が撃った燃え盛る一矢や硬い一矢に、慌てふためく棒人間達。
 けれどそれは、敵の群れを射抜くために放たれたものではない。
 逃げ道を塞いで、貧弱であるとはいえ握るその得物での攻撃を邪魔し、意識を逸らして。
 そして――辿り着くのは、そう。
「大鰐霊様。なるべく苦しめない方向で一口で、一気に、お願いします」
 ぱかりと開かれた、大鰐霊様の顎。
 まんまと放たれた矢に誘導されてきた棒人間達の様を見つつ、風花さんもご協力ありがとうございますね、とティーシャが礼を告げれば。
 棒人間達を纏めて還すべく、大鰐霊様がぱくんっ。
 そして風花は再び戦場へと矢を番え放ちながらも思うのだった。
 ――気の毒なところもありますが、これもお仕事……ごめんなさいね、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リトルリドル・ブラックモア
キエーッ!
オレサマが悪の戦闘員Bだぁ~!!
…じゃねーよ!
グググ、まおーサマとしたコトが…
なんでしっくり来てんだよう!?

今だ!寝返るぞ!
ワーッハッハッハッ、ひっかかったな棒人間ども!
オレサマは…実は戦闘員Bじゃねー!
まおー!だ!!(まオーラ放出
よくもこのオレサマを幹部候補からはずしてくれたなー!!
めっちゃイタズラしてやる!かくごしろ!

でもかわいそうだなコイツら…
いやいやいや!オレサマ、ワルだし!

ていうか棒人間あるあるってナンだよ!?
スゲーきになるじゃん…
今思いついた新技【POISON】使っちゃうぞ!

あるある…
あるあ…
いやねーわ…
オレサマブラックタールだし…
えーいなんかおもしろい感じでやられろー!



「は、謀られた……!?」
 空き地を埋め尽くすほどいたはずなのに。
 猟兵達によって儚く蹴散らされ、そこそこの数になってきた棒人間ソルジャーズ。
 その儚さは、圧倒的な数の有利すらも無意味にしてしまうほどであるが。
 そんな棒人間達は、何気に見る目はあるのかもしれない。
「キエーッ! オレサマが悪の戦闘員Bだぁ~!!」
「何という悪の戦闘員Bっぷり!」
「やっぱりそこに配属して大正解だったな」
 どこからどうみても、完全に悪の戦闘員B感溢れるリトルリドル・ブラックモア(お願いマイヴィラン・f10993)に、棒人間達は満足気にうんうんと頷くけれど。
「……じゃねーよ!」
 悪の戦闘員、しかもAではなくBという絶妙な配属をした棒人間に。
 リトルリドルは声を上げながらも、グググ、と呻きつつも声を上げる。
「まおーサマとしたコトが……」
 ――なんでしっくり来てんだよう!? って。
 けれど棒人間達が、自分のことをすっかり悪の戦闘員Bだと思っているのを逆手に利用して。
 ……今だ! 寝返るぞ!
 華麗に、掌をくるっ。
「ワーッハッハッハッ、ひっかかったな棒人間ども! オレサマは……実は戦闘員Bじゃねー!」
 ――まおー! だ!!
 そして放出するのは、まオーラ!!
 そんなせいぜい小悪党……いえ、まオーラを解き放つリトルリドルは棒人間達へと言い放つ。
「よくもこのオレサマを幹部候補からはずしてくれたなー!!」
 ……めっちゃイタズラしてやる! かくごしろ! って。
「な、なんだって……悪の戦闘員Bほどはまり役はないと思ったのに!」
「く、棒人間でも、負けないぞ……!」
「や、やるしかない……棒人間だけどっ」
 そう口々に言いつつも、ぷるぷる震えつつ涙目な彼らに。
「でもかわいそうだなコイツら……」
 思わずそうぽつりと呟いてしまうリトルリドルだけど。
「いやいやいや! オレサマ、ワルだし! ていうか棒人間あるあるってナンだよ!?」
 ――スゲーきになるじゃん……そう、そうわりとしつつも発動するのは、今思いついた新技!?
 けれど先に、棒人間あるあるを繰り出してくる敵。
「棒人間あるあるー。よくパラパラ漫画に使われるー」
 ……まぁ確かに、パラパラ漫画で好き勝手動かされている棒人間だけれど。
「あるある……あるあ……いやねーわ……」
 そう繰り出される棒人間あるあるに、どうも頷けないリトルリドル。
 それもそのはず。
「オレサマブラックタールだし……」
 だって、棒人間じゃないから!
 そして今度こそ、新技『POISON』を発動させるリトルリドル。
 ――えーいなんかおもしろい感じでやられろー! って。
 そして、油性マジックで落書きを描き描きすれば。
「な、なんだって……棒人間の丸い目が、少女漫画のキラキラな瞳に……ぎゃあっ!?」
「てか、額に『棒』って書くなぁ! ぐふぅっ!」
 ……さすがは、まおーサマ??
 ギャグキャラ補正によって、ぱたぱたと敵が倒れていきます!?

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミルラ・フラン
サギ……シュネーヴィッチェン(肘でそーっとつついて)
ひみつきちかぁ……邪悪な城とか、コンクリの無骨なビルとか想像してたけど、やっぱ棒人間に作れるクォリティって
(サギリと顔を見合わせ)

棒人間、可愛いが倒さないといけないんだよねぇ……
サギリのいい友達になったかもしれないのに……(目頭を押さえる)
これも社会の厳しさだねぇ。せめて一撃必殺で逝かせてあげようねぇ

無事に天に召されるよう花を手向けてやるよ
私はローゼンロート!華麗に咲く悪の二輪、その片割れ!
誘惑で気を引きながら魔力溜め、全力魔法のLa Tempesta di Rosaをお見舞いするよ!
棒人間よ、花に包まれてあれ……(ロザリオを胸に十字を切り)


サギリ・スズノネ
ミルラお姉さんと!(f01082)

ミル……ローゼンロートお姉さん。
シュネーヴィッチェンはー、この手書きの表札、何だかちょっと懐かしい気持ちになるのです。
ひみつきちなのです。心躍るのです!

あの棒人間達、何だかちょっとだけ可愛いのです。
違う出会いであったなら、一緒にひみつきち作って遊べたかもしれないのです。
でも敵なのです。倒さざるを得ないのです。悲しい定めなのです。
はいなのです!一撃必殺でいきましょーなのです!

せめてもの手向けにー、悪の女幹部らしくー、華麗にぶっ飛ばすのです!
シュネーヴィッチェン、行くのです!
火ノ神楽で火の形をした鈴をたくさん出してー、棒人間たちにぶつけます!



 悪の組織の本拠地といえば、最終回近くに満を持して判明するような。
 何かそんな、凄い基地っていう感じのはずだけれど。
「サギ……シュネーヴィッチェン」
 肘でそーっと、つんつん。
 サギリ・スズノネ(鈴を鳴らして願いましょう・f14676)もとい、シュネーさんことシュネーヴィッチェンを突きながら。
「ひみつきちかぁ……邪悪な城とか、コンクリの無骨なビルとか想像してたけど、やっぱ棒人間に作れるクォリティって」
 目の前の、どこからどうみても貧相なプレハブを見遣り、そっと小声で呟くミルラ・フラン(Bombshell Rose・f01082)。
 そして辛うじて目の前のプレハブが悪の組織のひみつきちであると教えてくれているのは、これまたチープな表札。
「ミル……ローゼンロートお姉さん」
 シュネーヴィッチェンもミルラ……いえ、ローゼンロートへと視線を向けつつも。
「シュネーヴィッチェンはー、この手書きの表札、何だかちょっと懐かしい気持ちになるのです」
 幼い頃のごっこ遊びを思い返しながらも、やはり心躍る。なんてったって、ひみつきちだから!
 そんな顔を互いに見合わせるふたりは、文句なしの幹部候補生での採用。
「ローゼンさんもシュネーさんも、一緒に世界征服しようぜ!」
「むしろよろしくお願いします」
「悪の幹部の恐ろしさを、敵へと見せてやってくれ!」
 世界征服するその前に訪れた組織壊滅の危機に、縋る様に涙目で訴える棒人間達。
 そんなわらわらいる棒人間達を見遣りつつ。
「棒人間、可愛いが倒さないといけないんだよねぇ……サギリのいい友達になったかもしれないのに……」
 思わずそう目頭を押さえるローゼンロート。
 シュネーヴィッチェンも、こくこくと頷いて紡ぐ。
「あの棒人間達、何だかちょっとだけ可愛いのです。違う出会いであったなら、一緒にひみつきち作って遊べたかもしれないのです」
 もしかしたらひみつきちで一緒に、棒人間あるあるとかを楽しく言い合えたかもしれなかったけれど。
「でも敵なのです。倒さざるを得ないのです。悲しい定めなのです」
 あっさりと、悲しい定めに従うことに。
 そんな、まさかの幹部候補生までもな裏切りに、めっちゃ慌てる棒人間ソルジャーズ。
「ハッ、ローゼンさんやシュネーさんまでもが、もしや敵だったのか……!?」
「な、なんだって……」
「そんな難しくてオシャンティーな名前、棒人間には難しいし!」
 けれど、そんな様子を見遣り、ふたりは視線を合わせてから。
「これも社会の厳しさだねぇ。せめて一撃必殺で逝かせてあげようねぇ」
「はいなのです! 一撃必殺でいきましょーなのです!」
 悪の女幹部は容赦ないのが、テンプレなのです!
 そしてただ儚いその存在をふるぼっこするだけでなく。
「無事に天に召されるよう花を手向けてやるよ」
「せめてもの手向けにー、悪の女幹部らしくー、華麗にぶっ飛ばすのです!」
 ――私はローゼンロート! 華麗に咲く悪の二輪、その片割れ!
 ――シュネーヴィッチェン、行くのです!
 美しさと連携力も勿論、兼ね備えています!
「わぁっ、綺麗な花弁……ぎゃあっ!?」
「おお、さすが悪の女幹部……あちっ、あちちっ!」
 あっさり誘惑されて気を取られた敵の群れへと、ローゼンロートが全力魔法で編み出した深緋の薔薇の花びらを容赦なく放てば。
 さらに、シュネーヴィッチェンが火ノ神楽で金色の鈴の様な炎を成し、どかーんとぶっ飛ばします!
 そしてまたさくさくっと大幅にその数を減らした、儚すぎるソルジャー達を見遣りながら。
 ローゼンロートはロザリオを胸に十字を切り、紡ぐのだった。
 ――棒人間よ、花に包まれてあれ……、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シン・バントライン
はい、すごいメンバーが揃っちゃったので貴方がたには御退場頂きましょう。

まさかこんなに簡単に秘密基地を暴露して頂けるとはアホやな……おっとついついウッカリ素が出てしまいました、失敬。
これはよくあるラスボス前の雑魚…失礼、棒人間さん達の見せ場に違いありませんね。
残念ながら雑魚に……失礼、皆さんに派手な効果音は御用意出来ませんでしたので花吹雪だけでもお贈りしましょう。
ただし、触ると怪我しますよ。

UCを展開。
宝珠を花弁に変え敵を斬り裂いていく。
花弁を纏めて束にし、盾の様にも使う。敵を分断しこちらに来る敵は一体ずつ縦並びに。
自らは剣で戦う。

最後は脳内効果音と共にフィニッシュ。
「お疲れさんでした!」



「超絶凄い戦闘員集まっちゃったかと思いきや……謀ったな!」
「もう気が付いたら、めっちゃ棒人間減ってるし……くっ」
 本人達の言うように、あれだけやたらいた棒人間達も、もうそこそこの数までに減ったけれど。
 それでも、まだあわあわと口々に言いながらも、貧弱な得物を構えるソルジャーズ。
 そんな彼らに、シン・バントライン(逆光の愛・f04752)は、勿論恐れることなどもなく。
「はい、すごいメンバーが揃っちゃったので貴方がたには御退場頂きましょう」
 悪らしく掌をくるーっと返し、そしてクールにそう悪っぽく紡ぐけれど。
 わーわーと騒ぐ棒人間達をちらりと見遣って。
「まさかこんなに簡単に秘密基地を暴露して頂けるとはアホやな……おっとついついウッカリ素が出てしまいました、失敬」
 悪の戦闘員として潜入して秒で判明した秘密基地に、ついつい、素がぽろり……!?
 けれど、すぐにこほんと気を取り直して。
「これはよくあるラスボス前の雑魚……失礼、棒人間さん達の見せ場に違いありませんね」
「って今、雑魚って言わなかった!? この人!?」
「見せ場……そうか、今ここが見せ場!」
 どこまでもアホ……もとい素直な棒人間達へと、すごい悪のメンバーらしく、なんかキラキラした珠を向ければ。
「残念ながら雑魚に……失礼、皆さんに派手な効果音は御用意出来ませんでしたので花吹雪だけでもお贈りしましょう」
 ――ただし、触ると怪我しますよ。
 派手な爆散のかわりに、赤き春嵐をプレゼント!
「わ、綺麗……ぎゃあっ!?」
「てか何気に、覆面の下の素顔がずっと実はめっちゃ気になってる……うぎゃっ!」
「俺達棒人間なのに! まじ容赦ない……ひぎゃっ!」
 まるで花束かの様に花弁を纏め、貧弱すぎる武器をこつんっと防いだり。
 儚すぎる敵をあっさり分断し、わーっと攻めてきた敵を一体ずつ縦並びにさくさくっ。
 そしていとも容易く吹っ飛びまくる棒人間の最後の1体を。
「お疲れさんでした!」
「ぎゃあっ!!」
 握る黒剣で、ぷすり。
 ラストは脳内効果音と共にフィニッシュ!!
 何万とか物凄い半端ない数いたはずの棒人間ソルジャーズを、猟兵達は難無く殲滅したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『きんぐセキセイさま』

POW   :    王の一閃
【靡くマント】が命中した対象を切断する。
SPD   :    ちいさな従鳥
レベル×5体の、小型の戦闘用【ちびセキセイ】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
WIZ   :    王の輝き
【王冠から光】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠鈴・月華です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


※お知らせ※
 第3章プレイング送信の受付は、【6/30(火)朝8:31】より開始いたします。
 それ以前に送信された分は流れてしまう可能性が高いのでご注意ください。
 追加情報を記載したOPを受付開始前日迄に掲載いたします。
 送信締切等のお知らせは、MS個別ページ等でご確認ください。

●きんぐ召喚!
 無事に容易く悪の戦闘員のオーディションを突破した後。
 ちょろく悪のひみつきちと儀式召喚所を突き止めることに成功して。
 どこから出てきているんだという数の棒人間達を諸共せず、無双しまくった猟兵達。
 そして猟兵達が、子どもの悪戯書きかというような棒人間達が描いた魔法陣へと目を遣った――瞬間だった。
「……!」
 何でこのへろへろの魔法陣から召喚されちゃったのと。
 そうつい思ってしまう様な、禍々しき邪神の気が膨れ上がり弾けて。
 空地へと、不完全ながらも――ついに『きんぐ』な邪神がその姿を現したのだ。
 そう……まさに『きんぐ』な風格、邪神『きんぐセキセイさま』が!
「え、かわいい!?」
 あの禍々しきオーラから出でし邪神とは思えない程、見目可愛い『きんぐセキセイさま』。
 そして囀る様に、きんぐセキセイさまはその口を開く。
『我を喚びしは汝等か。我は滅びを呼ぶ邪神王、背黄青也』
 ……なんかめっちゃ言ってる事は邪神っぽい!?
 マントをバサァッと靡かせ、キュートなちびセキセイを侍らせながら、王冠から光を放つその姿は、まさに『きんぐ』。
 しかし、棒人間達が無双されて儀式が中途半端で終わったため、眼前の『きんぐ』はまだ不完全。
 そして不完全な今が、きんぐを滅するチャンス。
 猟兵達は、可愛いけれどきんぐな邪神へと、いざ最後の戦いを挑む――!
地籠・陵也
【アドリブ連携諸々歓迎】
う、うん……?
俺が思っていた邪神とは全く違う邪神が出てきたな……(若干困惑しながら)
とはいえこの無差別攻撃、やらなければこっちがやられる……!

棒人間たちは全員やられたワケじゃないよな……?
全員が全員吹き飛ばされてしまうのはあまりにも可哀想なので、残っている子たちは【かばう】。
そして【オーラ防御】で防御しつつ【高速詠唱】【全力魔法】で【指定UC】を発動だ。凌ぎきれないダメージは【激痛耐性】でやり過ごし詠唱時間を無理やり担保だ。
本当は詠唱時間がもっと必要なものだが、そうも言っていられない。
一度展開しただけで抑制にはなるハズだ。

罪悪感が凄いが邪神は邪神。覚悟はしてもらう……!



 世界を滅ぼしかねない邪神。
 そんな凶悪な存在が、不完全ながらもついに顕現してしまった。
 してしまった……の、だけど。
「う、うん……? 俺が思っていた邪神とは全く違う邪神が出てきたな……」
 そう思わず地籠・陵也(心壊無穢の白き竜・f27047)がみせてしまうのは若干の困惑……?
 何て言ったって、眼前の邪神は。
『我は王、背黄青也』
 言っている事は邪神っぽいのに、見目がめっちゃ可愛い……!
 王冠をちょこんと頭に乗せ、ちびセキセイを侍らせている、そんな『きんぐセキセイさま』は確かに可愛いが。
 ――とはいえこの無差別攻撃、やらなければこっちがやられる……!
 陵也はそして、そっと周囲を窺って。
(「棒人間たちは全員やられたワケじゃないよな……?」)
 もしかしたら、降参してぷるぷるしている棒人間の残党が残っているかもしれない。
 もしもいそうならば、全員が全員吹き飛ばされてしまうのはあまりにも可哀想なので……そんな彼等を庇うことを念頭に置きながらも。
 守りの気をその身に纏い、全力の魔力をもって高速詠唱を。
 ――其は悠久なる白銀の息吹、父なる天の怒り、虚数の牢獄にして原罪の特異点――来たれ、開け、誘いて悔い改めさせよ! 術式展開!!
 刹那、戦場に降り注ぐのは、氷・光・時空の三種複合属性の光の雨。
(「本当は詠唱時間がもっと必要なものだが、そうも言っていられない」)
 詠唱時間に応じて威力が決まるため、長く詠唱可能ならば尚良いのだろうが。
 一度展開しただけで抑制にはなるハズだという陵也の読み通りに。
『く……我に逆らう輩は、王の輝きの捌きを受けるがよい!』
 繰り出された光の雨にじたばた。
 けれど、ぺかーっと王冠から光を放ち、無差別に攻撃を仕掛けて来るきんぐ。
 そんな攻撃を凌ぎ、きんぐの放つ衝撃に耐えながらも。
 陵也はもう一度ちらりと、そのまんまる可愛い見目を見つつも。
 再び詠唱を始め、心を鬼にしてきんぐに立ち向かう。
 ――罪悪感が凄いが邪神は邪神。覚悟はしてもらう……! と。

大成功 🔵​🔵​🔵​

春霞・遙
ええとこれは、いろいろ成功していたらもっと恐ろしい完全体とかで顕れたのでしょうか。その方が気持ちの面ではスッキリ戦えそうなのですけれど……。
ユーベルコードも使わずに戦うことを躊躇させる、なんて恐ろしい邪神でしょう!自分を「言いくるめ」て戦いますよ。えぇ、UDCは骸の海に還さなければならないものですから。

今回の事件を報告したり同じような事件を防いだりするために魔法陣は「撮影」して保存しておきます。
攻撃にこだわらず王冠からの光やきんぐさんの目くらまし目的で【葬送花】で花吹雪を撒きます。
姿が見えなければ引き金も引きやすいでしょう。拳銃でダメージを与えます。

アドリブ共闘喜んで



 何故、よりによって子供の落書きみたいな棒人間たちの魔法陣から召喚されちゃったのか。
『世界を滅ぼすべく顕現せし我。王の前に平伏すがよい!』
 そして言っていることは、何か邪神っぽいのですけれど。
「ええとこれは、いろいろ成功していたらもっと恐ろしい完全体とかで顕れたのでしょうか」
 ……その方が気持ちの面ではスッキリ戦えそうなのですけれど……と。
 ピーピー可愛く囀る『きんぐセキセイさま』を見遣る、春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)。
 猟兵達の手により、邪神の完全復活は阻止出来てはいるが。
 完全体だったらもしかして、何か世にも恐ろしい、いかにも世界を滅ぼしそうな外見だったのか、それはまぁ分からないけれど。
 不完全ながらも、一応目の前の敵は『きんぐ』で邪神である。
 いや、むしろ……刹那、遙はハッと気が付く。
「ユーベルコードも使わずに戦うことを躊躇させる、なんて恐ろしい邪神でしょう!」
 きんぐたるセキセイさまの、真の恐ろしさを……!
 というか、そう自分を言いくるめ、戦いに臨む。
「えぇ、UDCは骸の海に還さなければならないものですから」
 そして、同じような事件を防ぐべく今回の事件の報告のためにと、棒人間が描いたふにゃふにゃな魔法陣を撮影し、保存してから。
『我の王たる威厳の光を受け……!?』
 ――風に舞う薄紅の嬰児よ惑う命の導きと成れ。
 きんぐが王冠から光を放つ前に、握る遙の杖から溢れる光。
 そして戦場に、数多の薄桃色の花吹雪が巻き起これば。
 視界を遮られ、ピーピーじたばたとするきんぐ。
 そんな、大きくてまんまるなきんぐへと狙いを定めて。
 ――姿が見えなければ引き金も引きやすいでしょう。
 遙はそう、可愛くも恐ろしい邪神を滅するべく。
 己を懸命に言いくるめながらも、ぐっと引き金を引く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レザリア・アドニス
か、かわいい…っ!!
王様なのに、かわいい…
ちょっと、もふもふしたくなっちゃう…

ほわわ~ん和むけど油断はしない
なんかすごくキングで強そうなオーラが出てる気がするから

とりあえず、【全力魔法】と【鎧無視攻撃】を付与したマジックミサイルを収束して、
きんぐセキセイさまの王冠を狙って全力で攻撃
破壊するか外させることができればいいね

王冠が光ったら、すぐに【高速詠唱】して、【全力魔法】【範囲攻撃】で強化した鈴蘭の嵐を吹かせて、花びらで王冠の光を遮断か威力を軽減させてみる
怪我した分は、さらに【生命力吸収】を追加したマジックミサイルできんぐからもらいましょうね
なんかちょっときんぐ的な気分になったのはきっと気のせい



 へなちょこな棒人間達の魔法陣から感じていた、禍々しき気。
 それが大きく弾け、不完全ながらもついに召喚されてしまった邪神は。
『我は全てを無へと帰す、世界を滅ぼす王也……!』
 そう、世界を滅ぼしちゃうぞ、みたいな仰々しいことを口にするけれど。
「か、かわいい……っ!!」
 まんまるふわふわな見目はそう、とっても可愛い。
 レザリア・アドニス(死者の花・f00096)は、そんな『きんぐセキセイさま』をじーっと見つめて。
「王様なのに、かわいい……ちょっと、もふもふしたくなっちゃう……」
 王たるその極上そうなふわもこ毛並みを前に、ほわわ~んと思わず和んでしまうけれど。
 でもすぐにキリリと気を取り直し、油断はしません……!
『王に逆らう者共は、皆滅びよ!』
 まんまるふわもこ可愛いとはいえ――なんかすごくキングで強そうなオーラが出てる気がするから。
 なので、とりあえず。
 全力で編み上げた魔法とふわもこな守りを無視する衝撃を乗せて。
 きんぐセキセイさまの王冠を狙ってレザリアが全力で放つは、数多燃え盛る魔法の炎の矢。
『あつっ、熱っ、我を焼き鳥にする気か……!』
 きんぐはそうピーチク抗議の言葉を囀りながらも、ぴかーんと王冠を光らせてくるけれど。
 レザリアはすぐさま高速詠唱し、全力で成した範囲魔法で対抗しつつ。
「怪我した分は、きんぐからもらいましょうね」
 生命力吸収を追加した炎の矢をきんぐへと放ちつつも、思うのだった。
 吸収した生命力は、何だか謎に王っぽい感じがして。
 ――なんかちょっときんぐ的な気分になったのはきっと気のせい、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ザガン・アッシム
【アドリブ及び連携歓迎】【SPD対応】

此処までたどり着くのに紆余曲折(集団面接、棒人間へのスパルタ訓練)あったが…漸く本来の目的が果たせるな

…さて、『仕事』の時間だ。(左腕の武装を展開しながら)

【きんぐ】から生み出される鳥をサイバーアイで【情報収集】した上で【Operation:carnage】の【乱れ撃ち】で自身のみならず味方に向かって来た分を含めて撃ち落とす

撃ち漏らした分は【内蔵式火炎放射】で【焼却】し、隙を見て殺戮刃物を【投擲】、その後刺さったナイフにバトルアンカーを打ち込んで【傷口をえぐり】、殺戮刃物を抜いて出来た傷に【零距離射撃】で【2回攻撃】を行う

戦闘後は【きんぐ】の破片を回収する



 棒人間達の軽い思い付きで行なわれた、邪神召喚儀式。
 そしてうっかりそれが成功してしまった故に、今、空き地に邪神が蘇る……!
『我は偉大なる王、背黄青也』
 そんな言っていることはめっちゃ邪神っぽいけれど。
 見目はまんまるもっふもふ可愛い『きんぐセキセイさま』を前に。
「此処までたどり着くのに紆余曲折あったが……漸く本来の目的が果たせるな」
 ザガン・アッシム(万能左腕の人機兵・f04212)は、これまでのことをそっと思い返してみる。
 悪の戦闘員のオーディションとして受けた集団面接に、貧弱だけれど数だけはいた棒人間へのスパルタ訓練。
 けれど、色んな意味で濃いこれまでの経緯があったからこそ。
 きんぐまで辿り着き、成すべき事を完遂する時がきたのだ。
「……さて、『仕事』の時間だ」
『我に歯向かう者は許さぬ。行け、ちいさな従鳥……!』
 ザガンが左腕の武装を展開すると同時に、戦場にきんぐが放つのは、ちびセキセイ様の群れ。
 そんなもふもふでめっちゃ可愛らしいちびちゃんたちを、ザガンはサイバーアイでガン見しつつ情報収集をして。
 ――ターゲットロック………完了!
「そーれ、全弾発射! みんなまとめて吹っ飛びなぁ!!」
 全身から発射した数多のレーザーを乱れ撃ち。
 自身のみならず味方に向かって来た敵も纏めて、包囲攻撃を見舞い撃ち落として。
 さらに内蔵式火炎放射を放ち、焼却。
 敵に隙が生じれば殺戮刃物を投擲し、刺さったナイフにバトルアンカーを打ち込んでさらに傷口を抉って。
『くっ、我に逆らう気か……!』
 ぴーぴーそう囀るきんぐを後目に、殺戮刃物を抜いて出来た傷へと。
 ザガンは零距離射撃の連射を、すかさずぶちかますのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リトルリドル・ブラックモア
ワーッハッハッハッ!オレサマ大勝利!
今日からはオレサマがこのワルな教団のボス…ンン?
グワーッなんだこの激ワルなオーラ!!

あーっ!
オ、オマエが『きんぐ』だな!
エットエット…なんかすごいムズかしいこといってる…
お、おう! ワレこそがナンジ…まおーリトルリドルサマだぜ!
ていうかそのガウンと冠マジかっけーじゃん!
ほしいー!オレサマもほしいー!
グヌヌ…【盗み攻撃】でぶん取ってやる!
いくぜ、UC【ENCOUNTER】!

…エエエエ…なんで棒人間どもがでてくるんだよ!
ウーン、デモなぁ…
一緒に戦闘員をやったマブダチだぜ…オマエらもかがやくトキなんだぜ!
いけっ、合体棒人間!
ちっこいのもキングもまとめてぶっ潰せー!



 あんなにいたはずの棒人間達が、綺麗にさくっと無双されて。
「ワーッハッハッハッ! オレサマ大勝利!」
 空き地に響くは勝利の高笑い……!?
 先程は戦闘員B呼ばわりされたリトルリドル・ブラックモア(お願いマイヴィラン・f10993)だが、今日からはこのワルな教団のボス――になれるかと思いきや。
「……ンン? グワーッなんだこの激ワルなオーラ!!」
 棒人間達が描いた落書きみたいな魔法陣から満ちる、めっちゃワルワルな気配!
 そして、召喚されし存在は。
「あーっ! オ、オマエが『きんぐ』だな!」
『いかにも。我こそ世界を蹂躙し滅亡へと導く王也……!』
 そう、まんまるでふかふかで可愛い見目をした『きんぐセキセイさま』であるのだ……!
 そして可愛い見目の癖に、言っていることだけ何となく邪神っぽいきんぐをちらっと見遣って。
「エットエット……なんかすごいムズかしいこといってる……」
 リトルリドルはちょっぴりオタオタするけれど。
「お、おう! ワレこそがナンジ……まおーリトルリドルサマだぜ!」
 きんぐへと、そう何とか自己紹介!
 そして、ぴかーっと光っている王冠やバサアッと格好良く靡くガウンをを目にして。
「ていうかそのガウンと冠マジかっけーじゃん! ほしいー! オレサマもほしいー!」
 そうじたばたおねだりしてみるけれど……ガン無視のきんぐ。
 なので、くれないのならば。
「グヌヌ……盗み攻撃でぶん取ってやる!」
 そして満を持して、いくぜ! と発動するのは、つよくてかっこいいモンスターを召喚しちゃうユーベルコード……の、はずだけれど。
「……エエエエ……なんで棒人間どもがでてくるんだよ!」
 わらわらと出てきたのは、貧弱な棒人間!?
 相変わらず、めっちゃ弱そうだけれど。
「ウーン、デモなぁ……一緒に戦闘員をやったマブダチだぜ……オマエらもかがやくトキなんだぜ!」
『おう! 戦闘員B!』
『戦闘員B、一緒に小物同士、頑張ろうぜ!』
「グヌッ……オレサマは、まおーリトルリドルサマだ!」
 何だか棒人間に親近感を持たれてしまっている気がするリトルリドル。
 けれど、同じ戦闘員仲間として。
 棒人間達と共に今、きんぐへと立ち向かう!
「いけっ、合体棒人間!」
 ――ちっこいのもキングもまとめてぶっ潰せー! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「確かにキングさまです…」
そっと目を逸らす

仲間を巻き込まないよう離れUC「アルラウネの悲鳴」
ちびセキレイもキングもまとめて音波攻撃
敵の攻撃は第六感や見切りで躱す
躱せない攻撃は盾受け又はカウンターからのシールドバッシュ

「生まれた命は必ず滅ぶものですけれど。その運命をより加速する事に存在意義を覚えていらっしゃるなら、共存は難しいのでしょう…残念ですが、どうぞ骸の海へお帰りを」

「見た目で手心を加えては行けないと思いますのに…ああいうお可愛らしい方を見ますと、つい心が鈍ります。反省しなければなりませんね」

「この地に在るを望むなら、いつか共存できる存在として戻られますよう」
消滅時は慰めのせた鎮魂歌で送る



 棒人間達が描いた、へなちょこにみえる魔法陣から召喚されし存在。
 それは、棒人間達が世界征服をも可能だと誇っていた邪神。
 そう、王――きんぐという存在であるが。
『我は世界を滅ぼす王、背黄青也!』
「確かにキングさまです……」
 眼前のきんぐから、そっと目を逸らす御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)。
 きんぐはきんぐでも、やたら可愛らしい見目の邪神『きんぐセキセイさま』。
 けれど、倒すべき邪神には違いないから。
「生まれた命は必ず滅ぶものですけれど。その運命をより加速する事に存在意義を覚えていらっしゃるなら、共存は難しいのでしょう……残念ですが、どうぞ骸の海へお帰りを」
 ――ドゥダイーム、マンドラゴラ、アルラウネ……全ては同じ物ですの。その絶叫、どうぞ味わってくださいませ。
 仲間を巻き込まないよう離れ紡ぎ、戦場へと刹那桜花が放つのは、アルラウネが引き抜かれた時のような絶叫。
『ちい!?』
『ぴいっ!』
『ぐうっ! 我に何たる悲鳴を聞かせるのだ……!』
 ちびセキセイもきんぐもまとめて、音波の衝撃をお見舞いする。
 けれどきんぐも懲りず、ちびセキセイを召喚し繰り出すけれど。
「見た目で手心を加えては行けないと思いますのに……ああいうお可愛らしい方を見ますと、つい心が鈍ります。反省しなければなりませんね」
 桜花はそうその可愛らしさに一瞬心揺らぎそうになるけれど。
 すぐに気を取り直し、それらを見切り躱しつつ、盾で受けては弾き飛ばして。
『……!』
「この地に在るを望むなら、いつか共存できる存在として戻られますよう」
 せめてもの餞にと――慰めをのせた鎮魂歌で。
 ちびセキセイさんたちやきんぐを、還るべき場所へと導かんとする。

大成功 🔵​🔵​🔵​

砂羽風・きよ
【秋】

見ろよ綾華、可愛い鳥がきんぐだったなんてな
おいおい、俺だって愛嬌あるだろ?!
にこぉ

…ってコイツ、見た目に反して
言っていることめっちゃやべーんだが?!
何言ってんのかわからねぇ!綾華わかるか?
めっちゃこえーわ!そんなこと言ってんのかよ!

コイツ完全体になったらやばいんじゃね?!
つーか、俺滅んじまうのかよ!てか忘れんなよ!

さっさとやっちまおうぜ!ワルワル団の名に懸けて!
おいおい!綾華もだ!!

ゴミ袋を放ち鳥の目を遮ろうと
うおお、ビーム放ちやがった!くそ、格好良いなちきしょう!

いやいや、俺はビーム放てねぇよ?
代わりに房糸を放つことは出来るぜ!
モップを構え鳥を房糸で巻き付けようと

綾華ー、やれーいけー!


浮世・綾華
【秋】

ほんとだ
きよしよりよっぽど愛嬌がある
こわ

勿論分かるぞ
「私はきよしを滅ぼすために生まれたきんぐセキセイだ」
と言っておられるよ
そうだよ

完全体になったらきよしは滅びちまう
お前と過ごした日々はそれなりに忘れないよ
よし、行け

おわ
(ゴミ袋のおかげで少し狙いが逸れたか?)
鍵刀を地に勢いをつけて飛び光線を回避
おい、ちゃんと防げよ
むしろお前も光放てよ
出来んだろ、信じてるぜ

ふさいと…?
ああ、それのこと
えっ、汚い。かわいそ…

きよにやれだのいけだの言われるのは気に食わないが
あいつに任せてても埒があかないからな
すまんネ、焼き鳥になってもらうよ
鬼火でしゅーん



 数多の棒人間達を退け、遂に召喚されしきんぐ。
 不完全ではあるとはいえ、その存在は世界を滅ぼしてしまう……のかもしれないけれど。
「見ろよ綾華、可愛い鳥がきんぐだったなんてな」
 砂羽風・きよ(ぴちぴちのきよし・f21482)がモップで指す先にいる邪神は――可愛い鳥!?
 そんな、きよときんぐを、交互に見比べた後。
 浮世・綾華(千日紅・f01194)はこくりと大きく頷く。
「ほんとだ。きよしよりよっぽど愛嬌がある」
「おいおい、俺だって愛嬌あるだろ!?」
 ――にこぉ。
 きんぐに対抗し、愛嬌たっぷりの笑みを宿してみるきよ。
 そんな笑顔に、こわ、と綾華が漏らさずにはいられなかった刹那。
『我はこの現世を清めるべく滅ぼすために生まれし王、背黄青也』
 可愛いけれど、何だか邪神感溢れる事を言っている風な『きんぐセキセイさま』。
 そんなきんぐに、きよは大きく瞳を見開くも。
「……ってコイツ、見た目に反して、言っていることめっちゃやべーんだが!?」
 綾華へとそうっと視線を向けて続ける。
「何言ってんのかわからねぇ! 綾華わかるか?」
 きんぐの言っていることが、めっちゃやべーけど分かりません!
 そう首を傾けるきよに、綾華は教えてあげる。きんぐの真の目論見を。
「勿論分かるぞ。「私はきよしを滅ぼすために生まれたきんぐセキセイだ」と言っておられるよ」
「めっちゃこえーわ! そんなこと言ってんのかよ!」
「そうだよ」
 ちょっと面倒になって適当にこくり頷いた綾華の言葉に、きよはハッと気が付く。
「コイツ完全体になったらやばいんじゃね!?」
 眼前の邪神は、不完全な状態だという。
 今でもこんなに何かやべーのに、完全体になってしまえばどうなるのか……!?
「完全体になったらきよしは滅びちまう」
 そう、きよし滅亡……!
 お前と過ごした日々はそれなりに忘れないよ、とまた適当に言う綾華に、きよはこう言わずにはいられない。
「つーか、俺滅んじまうのかよ! てか忘れんなよ!」
 だが、滅亡させられては堪らない。
 きよは、きよし滅亡を防ぐために、すちゃっとモップを手にして。
「さっさとやっちまおうぜ! ワルワル団の名に懸けて!」
「よし、行け」
「おいおい! 綾華もだ!!」
 ワルワル団、いざ出動!
 そしてきよが放つは、セキセイ様の目を遮らんとするゴミ袋。
 だがセキセイさまも、きんぐたる威厳を見せつけるべく。
『我は、現世ときよしも滅ぼす王也』
 きよ目掛け、王冠をぺかーっ!
「うおお、ビーム放ちやがった! くそ、格好良いなちきしょう! って、俺もやっぱり滅ぼすのかよ!」
 ……てか、きよしじゃねぇ、きよだ!
 そう謎にきよしを付け加えたきんぐに、ちゃんと分別しリファインしたごみ袋を、ツッコミと共に投げつければ。
 ……おわ、と。
(「ゴミ袋のおかげで少し狙いが逸れたか?」)
 再び王冠から繰り出された王の輝きを、綾華は地につけた鍵刀で勢いをつけて飛び回避しつつも、きよをチラ見して言い放つ。
「おい、ちゃんと防げよ」
 いや、むしろ。
「お前も光放てよ。出来んだろ、信じてるぜ」
 また適当に無茶振りを!
「いやいや、俺はビーム放てねぇよ?」
 しかしどうやら、きよしビームは放てないらしい。
 けれど、その代わりに。
「房糸を放つことは出来るぜ!」
 そう、しゃきんとモップを構えれば。
 きよし滅亡を防ぐべく放たんとするは房糸!
「ふさいと……? ああ、それのこと」
 綾華はあまり興味なさそうにそう言ってから。
 きんぐセキセイさまを房糸で巻き付けようと試みるきよを目にして、思わず瞳をぱちくり。
「えっ、汚い。かわいそ……むしろ一回くらい滅んでやれよ、きよし」
「いや、滅んだらダメだろ!」
 けれどそんな事を言いつつも。
『……!』
 何気に、房糸がきんぐの動きを一時的に封じて。
 きよは、きよしの存続をかけて、綾華へと後を託す。
「綾華ー、やれーいけー!」
「こいつに任せてても埒があかないからな」
 やれだのいけだの言われるのは気に食わないけれど。
 きよしはともかく、世界を滅ぼさせるわけにはいかないから。
「すまんネ、焼き鳥になってもらうよ」
 生み出した数多の緋色の鬼火をしゅーん。
 きんぐをこんがり、焼き鳥にします!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

逢坂・宵
ザッフィーロ(f06826)と

……これはまた、ザッフィーロには立ち向かうのが困難な邪神ですね……
人選ならぬ邪神選はさすが棒人間たちと言うべきでしょうか、とひとり納得して頷きつつ

相変わらず僕を守ってくれるザッフィーロに微笑んで
……頼もしい僕の騎士が守ってくれるので
僕もしっかり働くことにしましょうか

『全力魔法』『属性攻撃』高速詠唱』を付加した
【コード・モルゲンロート】にて敵を攻撃しましょう
インコの天敵……それはタカやハヤブサなどの肉食猛禽類ですね
木のうろなどに巣を作るのでヘビなども敵足りうるとも耳にします

ええ、ザッフィーロ
きみは勇ましく格好良く、戦えていましたよと微笑みましょう


ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と

…!!なんと(愛らしさが)凶悪な邪神を召喚してくれたのだ…!
これには勝てる自信が…と
…否、宵を護るには心を俺は鬼に出来るのだ 宵、行く…ぞ…っ
戦闘が始まったならば【変形ショタリガミ】にて肉を小さくしつつ素早さ重視で行動しよう
…なんだ、なんなのだあの愛らしい小さな鳥たちは…!
く…っだが、だが宵には近づけさせる訳にはいかんのだ!と多少筋力は落ちるだろうが『怪力』を乗せた掌にて素早くぺちぺち叩き落とし宵を『かば』いつつキングセキセイ様の元へ向かわんと試みる
此の侭もふりたい…だが!俺は誘惑には負けぬと手にしたソードブレイカーをキングに振るおう
…宵、宵…俺は、確りと戦えていただろうか…?



 へなちょこな棒人間達が描いた魔法陣から、何故か召喚されし邪神。
 その姿を見て、ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)は思わず銀の瞳を見開いてしまう。
「……!! なんと凶悪な邪神を召喚してくれたのだ……!」
 主に、凶悪な愛らしさ!
 そんな『きんぐセキセイさま』を前に、これには勝てる自信が……と呟きを落とす彼をチラ見しつつも。
「……これはまた、ザッフィーロには立ち向かうのが困難な邪神ですね……」
 ……人選ならぬ邪神選はさすが棒人間たちと言うべきでしょうか、と。
 ひとり納得して頷く、逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)。
 けれど、いくら眼前のきんぐがもふもふ可愛くても。
「……否、宵を護るには心を俺は鬼に出来るのだ。宵、行く……ぞ……っ」
 ザッフィーロは宵を護るべく、ぐっとそう心に決めれば。
 肉を小さくしつつ少年の姿の如き姿と成り、素早さ重視で行動せんと動かんとするけれど。
 可愛らしいのは、きんぐ自体の見目だけではない。
『今こそ出でよ、我がちいさな従鳥!』
「……なんだ、なんなのだあの愛らしい小さな鳥たちは……!」
 ――ちい、ぴい、ぴよっ。
 そうわらわらと召喚されたちびセキセイのキュートさに、ますます瞳を見開いて思わず声を上げるけれど。
「く……っだが、だが宵には近づけさせる訳にはいかんのだ!」
 多少ショタリガミに変形しているが故に、筋力は落ちるだろうが。
 ザッフィーロは『怪力』を乗せた掌で、素早くぺちぺちとちびセキセイさんたちを叩き落として。
 宵を庇いつつ、きんぐセキセイさまの元へ向かわんと試みる。
 そんな、沢山の可愛いを前にしても、相変わらず自分を守ってくれるザッフィーロに宵は微笑んで。
「……頼もしい僕の騎士が守ってくれるので、僕もしっかり働くことにしましょうか」
 ……ザッフィーロ、頭にちびセキセイが乗っていますよ、と。
 ちょこんと彼の頭の上にちゃっかり座っていたちびセキセイをぺしっと払って上げた後。
 ――僕とて、星に頼るばかりではないのですよ。
『……!』
 刹那サアッと変わる、きんぐの顔色。
 それもそのはず。
「インコの天敵……それはタカやハヤブサなどの肉食猛禽類ですね。木のうろなどに巣を作るのでヘビなども敵足りうるとも耳にします」
 高速詠唱した全力魔法に属性攻撃を乗せて、宵が戦場に喚ぶは、インコの天敵な魔法生命体たち。
 そして、きんぐセキセイさまが怯んだその隙を見逃さず。
「此の侭もふりたい……だが!」
 ――俺は誘惑には負けぬ。
 その決意と共に手にしたソードブレイカーをきんぐへと放つザッフィーロ。
『ぐ! 我に刃を向けるとは……!』
 そう言って揺らぐきんぐセキセイさまを後目に。
 ザッフィーロはちらりと宵を振り返り、そうっと訊ねてみる。
「……宵、宵……俺は、確りと戦えているだろうか…?」
 そんな彼に……ええ、ザッフィーロ、と。
 こくりと宵は頷き笑んで返す。
 ――きみは勇ましく格好良く、戦えていましたよ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

御形・菘
はっはっは、実に素晴らしいビジュアルではないか
妾が邪神を外見で侮るはずもなかろう!
大切なのはその心意気よ、お主は邪神と名乗るに相応しい!
そして、そんなお主をボコる! 妾こそが真の邪神であるゆえにな!

妾が王の威光とやらに臆し屈するはずなかろう? むしろアガるではないか!
無差別ということは逆に、弱点などへ狙いがつけられないということであろう?
邪神オーラをダメージ軽減のために身に纏い、真っすぐ正面から突っ込む!

はーっはっはっは! 感謝しよう、実にイイ感じに温まったぞ!
そして精々気張るがよい! 妾は試練!
左腕の全力の一撃に耐えられてこそ、王とまで名乗る資格を得るであろう!
無理なら無様にブッ飛ぶがよい!



 邪神といえば、いかにも世界を滅ぼしそうな恐ろしい見目をしていそうだが。
「はっはっは、実に素晴らしいビジュアルではないか」
 ……妾が邪神を外見で侮るはずもなかろう!
 めっちゃ可愛らしい『きんぐセキセイさま』を前にしても、御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は決してその見目では判断しない。
 何故なら!
『我は王、滅びを呼ぶ背黄青也!』
「大切なのはその心意気よ、お主は邪神と名乗るに相応しい!」
 菘は、きんぐセキセイさまの、そのきんぐたりうる言葉に満足気に頷いてから。
「そして、そんなお主をボコる!」
 ――妾こそが真の邪神であるゆえにな! と。
 邪神として、邪神であるがために、その心意気を買って。
 きんぐセキセイさまをボコります!
 そんな菘の声に応えるかの様に、ピカピカ―! と。
 きんぐな輝きを王冠から放つセキセイさま。
 そのぴかぴかした光は、戦場を無差別に飛び交うけれど。
「妾が王の威光とやらに臆し屈するはずなかろう? むしろアガるではないか!」
 菘は恐れることなど一切なく、むしろアゲアゲに。
 そして……無差別ということは逆に、弱点などへ狙いがつけられないということであろう? と。
 護りの邪神オーラを身に纏い、真っすぐ正面から突っ込んで。
 一気にきんぐへと距離を詰め、ぐっと踏み出せば。
「はーっはっはっは! 感謝しよう、実にイイ感じに温まったぞ!」
 ――そして精々気張るがよい! 妾は試練!
 刹那、握り締めた左腕を大きく振り上げて。
「左腕の全力の一撃に耐えられてこそ、王とまで名乗る資格を得るであろう!」
 ――無理なら無様にブッ飛ぶがよい!
『……! ぐうッ!?』
 もふもふきんぐへと振り下ろすは、まさに試練。
 画面の向こう側の観客達も大興奮間違いなし。
 それは邪神の全力を込めた、渾身の一撃――!

大成功 🔵​🔵​🔵​

保護者・ブライニクル
データによると丸い輪郭をしているものは『可愛い』と認識されやすいという。

つまりあの邪神『きんぐセキセイ』は可愛い。(分析)
そしてすさまじい禍々しいオーラを纏っている。(確認)
理解した。『可愛さで世界を滅ぼす』とはこういう存在のことを指すのだな。(誤解)

これも未来を守るため。お前にはご退場願おう。
お前の野望は何だ邪神王。
その野望――散らさせて貰う!

ぴかっと光る王冠からの無差別攻撃を三次元映像の分析を経て全テキスト化を試みる。
データ化によって物理性を無くして周辺の猟兵への被害を減らそうと思う。

それにしても…
ぴかぴか光る王冠。
よくなびくマント。
お前、かっこ良いな。
(アドリブその他大歓迎です)



『我は世界を滅ぼす存在、背黄青の王也』
 そうピーチクと『きんぐセキセイさま』が宣っている間に。
 ――丸い。
 保護者・ブライニクル(アンノウン・f18592)はじーっときんぐへと目を遣って。
(「データによると丸い輪郭をしているものは『可愛い』と認識されやすいという」)
 ……ということは、つまり――あの邪神『きんぐセキセイ』は可愛い。
 ……そしてすさまじい禍々しいオーラを纏っている。
 データに基づき、そう分析と確認と。
 ……『可愛さで世界を滅ぼす』とはこういう存在のことを指すのだな。
 理解した、と。
 呟きつつこくりと頷きながら、誤解する。
 けれど、丸っこくて可愛くて、そして何か世界を滅ぼす存在だときんぐ自身も言っているから。
「これも未来を守るため。お前にはご退場願おう」
 ――お前の野望は何だ邪神王。
 そう、問うてみれば。
『我は世界を浄化し、新世界を作る也』
 なんかすごい悪のボスが言いそう感半端ない答えを紡ぐきんぐ。
 そしてそんなきんぐの野望を聞いたブライニクルは、ビシッとイケてるポーズを決めて言い放つ!
「その野望――散らさせて貰う!」
 刹那、ぴかーっとり王の輝きを無差別に撒き散らさんとするきんぐ。
 そんな王冠からの無差別攻撃を、三次元映像の分析を経て全テキスト化を試みるブライニクル。
 そしてデータ化によって物理性を無くし、周辺の猟兵への被害を減らそうと思いつつも。
 ブライニクルは、まじまじときんぐを見遣り、呟くのだった。
「それにしても……ぴかぴか光る王冠。よくなびくマント」
 ――お前、かっこ良いな、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミルラ・フラン
サギリ(f14676)と

やば……
やばやばのやばたにえん
(大事なコトなので二度言いました)

ねえサギリ、倒す?倒せるよね。まあ、倒さないといけないんだけど
倒さないといけないのは分かってる、分かってるよ
(じーっときんぐセキセイさまを凝視する。もふい)

来るよサギリ、態勢整えな!
(オーラ防御を展開し、Signorina Torturaを盾に変形させて光攻撃に備える。同時に魔力溜め)
神罰と浄化を載せたジャッジメント・クルセイド、暗殺の技能も載せて不意打ち行くよ!

オブリビオンじゃなかったら、サギリも遊びに来るこの世界でのセーフハウスにお持ち帰りしたのに
(またも目頭を抑え)
そうだね、ぬいぐるみ買って帰ろっか!


サギリ・スズノネ
ミルラお姉さんと!(f01082)

かわ……かわいい……!きんぐセキセイさま、かわいいのですミルラお姉さん!
そして渋い口調によって湧き上がるギャップの可愛さを熟知している、恐ろしい奴なのです

かわいいのです。もふりたいのです
でも倒さざるを得ないのです。悲しい定めなのです

はいなのです、お姉さん!
かわいいけれど、ぶっとばしてやろうなのです!

鈴ノ小鳥符に破魔の力を籠め、きんぐに向かって放ちます
狙うのは目とか口とか、行動が邪魔しやすいところ
そうでなくとも上手く符を張り付いたら、そこを目がけて『火ノ神楽』で出した炎の鈴を複数ぶつけます!

お姉さん、お姉さん
サギリ、ぬいぐるみとか、買って帰りたくなったのです!



 棒人間達がうっかり召喚してしまったという邪神。
 不完全ながらも、その存在がついに空地へと降臨する。
 そう――邪神『きんぐセキセイさま』が!
 そんなきんぐを、じーっと。
「かわ……かわいい……! きんぐセキセイさま、かわいいのですミルラお姉さん!」
「やば……やばやばのやばたにえん」
 サギリ・スズノネ(鈴を鳴らして願いましょう・f14676)とミルラ・フラン(Bombshell Rose・f01082)は、思わずガン見。
 そう……爆誕したきんぐは。
 まんまるでもっふもふな、可愛くてやばやばのやばたにえんな邪神である!
 いや、それだけではない。
『我は背黄青、世界を滅ぼす王也』
「そして渋い口調によって湧き上がるギャップの可愛さを熟知している、恐ろしい奴なのです」
 ギャップ萌えまで狙ってくるなんて、なんというあざと可愛さ。
「かわいいのです。もふりたいのです」
 そんなまんまるでもっふもふでギャップ可愛い邪神に、サギリがそう素直な欲望を紡げば。
「ねえサギリ、倒す? 倒せるよね。まあ、倒さないといけないんだけど」
「でも倒さざるを得ないのです。悲しい定めなのです」
「倒さないといけないのは分かってる、分かってるよ」
 ミルラも自分に言い聞かせつつ、やはりじーっときんぐを凝視し呟く。
 ……もふい、と。
 確かに、もふいさ加減もきんぐ級。
 けれども、そんなもふいセキセイさまは邪神。
 世界を滅ぼすべく、ぴかーっと王冠から王の輝きを放たんと、きんぐなポーズ!
「来るよサギリ、態勢整えな!」
 そんな攻撃しますよと分かりやすいポーズに、ミルラはすかさず声を掛けつつも守りの気を纏って。盾に変形させた『Signorina Tortura』を構え魔力を溜めながら、放たれたきんぐな光を受け流せば。
「はいなのです、お姉さん! かわいいけれど、ぶっとばしてやろうなのです!」
 小鳥と鈴の絵が描かれた鈴ノ小鳥符に破魔の力を籠め、きんぐへと放つサギリ。
 そして、投じた符がぴたりと張り付いたのは。
『この世界を滅ぼす我は……ふがっ』
 ピィピィ渋い事を宣っていた、きんぐのお口!
 刹那、張り付いた符目掛け放たれるは、『火ノ神楽』で成した、幾つもの鈴の形をした金色の炎。
 その炎で焼き鳥にならんとしているきんぐに追い討ちをかけるは、向けられたミルラの指先。神罰と浄化を乗せた天からの光が、まんまるもふいきんぐを暗殺するべく、不意打ちで見舞われる。
 そして、もごもごしている焼き鳥さんに、またもや思わず目頭を抑える。
「オブリビオンじゃなかったら、サギリも遊びに来るこの世界でのセーフハウスにお持ち帰りしたのに」
 さすがに、邪神であるきんぐ自体はお持ち帰りはできないけれど。
 サギリは、目頭を抑えるミルラにこんな提案を。
「お姉さん、お姉さん。サギリ、ぬいぐるみとか、買って帰りたくなったのです!」
「そうだね、ぬいぐるみ買って帰ろっか!」
 ということでお土産は、もふいきんぐなぬいぐるみで決定です!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

涼風・穹
ここまで来たなら棒人間ソルジャーズ側の悪の戦闘員の生き残りの一人としてもう最後まで突き進むのみ
きんぐへは喚びだしたのは棒人間ソルジャーズだと答えた上で彼らの復活と世界征服への協力を要請します
……まあこの後の展開は火を見るより明らかですし、背黄青様にあっさり始末されるでしょうが…

お約束を果たした後は戦闘員と棒人間ソルジャーズを虚仮にされた分の借りをきっちりと利子付きで返すのみ
俺の《贋作者》は今までに視認した武具を複製できる
当然さっきまで他の猟兵達が使っていた得物もあるし飛び道具から刀剣類まで何でも御座れだ
戦局に合わせて有用な武器を作り出し、きんぐを討ち果たすべく攻撃します
ただの戦闘員を舐めるな!



 遂に召喚されし邪神は、その場に在る猟兵達へと問う。
『我は滅びを呼ぶ邪神王、背黄青也。我を喚びしは汝等か?』
 そして涼風・穹(人間の探索者・f02404)は、ここまで来たのならば最後まで悪の戦闘員足り得らんと。
 棒人間ソルジャーズ側の生き残りの一人として最後まで突き進むことを決意し、きんぐへと告げる。
「喚びだしたのは棒人間ソルジャーズだ。彼らの復活と世界征服への協力を要請する!」
 ……まあこの後の展開は火を見るより明らか。
『ほう、我を喚びしは棒人間ソルジャーズか。しかし我が復活した今、最早用済み!』
「ぐはあぁッ!!」
 チィチィッ、と。
 非情にも放たれたちびセキセイの襲撃に、あっさり始末されるお約束展開!
 そして、きっちりとお約束を果たした後は。
『……!?』
「俺の《贋作者》は今までに視認した武具を複製できる」
 戦闘員と棒人間ソルジャーズを虚仮にされた分の借りを、きっちりと利子付きで返すのみ。
 刹那、穹が戦場に作り上げるのは様々な武具。
 棒人間達の貧弱な武器から他の猟兵達が使っていた得物も含めて。
 飛び道具から刀剣類まで、何でも御座れ!
 戦局に合わせて有用な武器を巧みに作り出しては、ちびセキセイたちを退けて。
 邪神への攻撃の道が拓けば、すかさず穹は生み出した武具の嵐をお見舞いする。
「ただの戦闘員を舐めるな!」
 ただの戦闘員として、全力を込めて――きんぐを討ち果たすために!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ティーシャ・アノーヴン
風花(f13801)さんと。

あらあら、これはまた可愛らしい。
なんだか風花さんと一緒に戦う相手は、可愛らしいものばかりですわね。
罪悪感などはありませんが・・・。

さて、見た目はともかく邪神とのこと。
不完全と言えど、それ相応の力はございましょう。
風花さん、見た目で油断めされませんよう。

大鰐霊様も、相手はただの「ごはん」になってくれそうにありません。
少し慎重にいきましょう。
攻撃に対しては下手に避けて当たるよりは、オーラ防御で一点集中。
王冠からの光でしたら直線でしょうから。
風花さんも攻撃の際は私に隠れてください。
反撃はそのあとで。
大鰐霊様は相手の足元に潜り込んでくださいな。
きっと死角になるはずです。


七霞・風花
ティーシャ(f02332)と

…………戦いたくないなぁ。
えぇ、本当に。いっそ醜悪な敵が相手なら容赦もなく倒せるのですけれど。
私、罪悪感抱いちゃいますね、この相手。

だからといって油断できる相手でない事は、もちろん。
単独で挑んで勝てるものでもありませんので、きっちり組んでいきましょう。

私はどちらかというと回避専念、かな。
これは無理だというものに関してはすみません、ティーシャさんを頼らせていただきますね。

ちいさな従者と、空中戦を繰り広げながら攻撃の機会を伺います。
彼ら自体はそう強くないので、まとめて大鰐様の陰に引き込んで、と。
身体の下を潜り、足元を抜け。

その王冠、いただきます――!



 棒人間達がうっかり召喚の儀式に成功した、蘇りし邪神。
 猟兵達の手によって、その存在は完全体ではないというが。
 召喚された邪神は、そう――きんぐ。
『我は世界を滅ぼす王、偉大なる背黄青也!』
 言っていることは邪神っぽいけど、まんまるもっふもふな見目の『きんぐセキセイさま』であった。
「…………戦いたくないなぁ」
「あらあら、これはまた可愛らしい」
 七霞・風花(小さきモノ・f13801)とティーシャ・アノーヴン(シルバーティアラ・f02332)は、何だかすごく可愛い見目をしたきんぐを前に、思わずそう呟くけれど。
「なんだか風花さんと一緒に戦う相手は、可愛らしいものばかりですわね」
「えぇ、本当に。いっそ醜悪な敵が相手なら容赦もなく倒せるのですけれど」
 ……私、罪悪感抱いちゃいますね、この相手、と。
 ティーシャの言葉に、こくりと頷く風花。
 けれど、そんな可愛い邪神を前に、ちょっぴり罪悪感を覚える彼女と並びつつも。
「私は、罪悪感などはありませんが……」
 そうふとティーシャは首を傾けた後。
「さて、見た目はともかく邪神とのこと。不完全と言えど、それ相応の力はございましょう」
 ……風花さん、見た目で油断めされませんよう。
 続いた声に、風花はもう一度頷く。
「だからといって油断できる相手でない事は、もちろん」
 ……単独で挑んで勝てるものでもありませんので、きっちり組んでいきましょう、って。
 それから、大きくてもっふもふな邪神を見遣って。
「私はどちらかというと回避専念、かな」
 風花はそう判断し、決して無理はしない。
 これは無理だというものに関しては、すみません、とティーシャを頼らせて貰うことに。
 けれど、大きなきんぐはまだしも。
 チイチイッと鳴いて飛んでくる、ちびセキセイならばお任せ。
 ちいさな従者と空中戦を繰り広げながら、攻撃の機会を見極めて待つように立ち回れば。
(「大鰐霊様も、相手はただの「ごはん」になってくれそうにありません」)
 ――少し慎重にいきましょう。
 戦場に大鰐霊様を喚びつつも、ティーシャはそう確りとその動きを見遣って。
『王たる輝きを受けるが良い!』
 ぴかーっと。
 きんぐの王冠が光れば、繰り出されるは無差別に放たれる王の輝き。
「風花さんも攻撃の際は私に隠れてください」
 ティーシャは下手に避ける事はせず、守りの気を固めて防御で一点集中。
 直線に撃ち出される王の輝きを見定め、反撃の隙を作って。
「大鰐霊様は相手の足元に潜り込んでくださいな」
 ……きっと死角になるはずです、と。
 きんぐの光を請け負い、風花や大鰐霊様の盾となれば。
 風花は、そう強くはないちびセキセイ達を、まとめて大鰐様の陰に引き込んだ後。
 身体の下を潜り、足元を抜け……いざ、狙うはきんぐ――。
「その王冠、いただきます――!」
 ――の、ピカピカ光る王冠です!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ナハト・ダァト
【蛇と叡智】

さア、最後ノ務めヲ果タそうカ

無我による巨大化
染み込む泥の様に、果てのない宙の様に
マントで裂かれようとも即座に修復を果たすほどの速度で体を倍化

最初ニ、話したヨ
私ノ役目ハ、巫女…レモン君ノ、護衛ダ

激痛耐性、医術、武器改造
傷を負おうとも、持ち前の知識による体の自己修復と
「瞳」から攻撃の軌道を読んで受け流せるように都度、体の流動性を適応させていく

あア、レモン君
少々、目ヲ瞑っテい給エ

攪乱された敵に更に追い打ちをかけるように、巨体から
無限光による強烈な発光を繰り出す

後ハ、このまマ
つぶすトしよウ
被害が及ばない様、巨躯にレモン君を乗せて
一挙手一投足が衝撃波を繰り出す体躯で押しつぶす


蛇塚・レモン
【蛇と叡智】
ナハトさん、行くよっ!
見た目に騙されないでねっ?

ナハトさんに囮と防御を任せて、あたいはその影から遠距離攻撃っ!
巨大化したナハトさんの後ろなら、王冠の光も効かないよっ!
でも、あたいのUCの効果と黄金霊波動のオーラ防御と盾受けで防ぐっ!
UCの神楽舞から念動力の衝撃波の弾幕の鎧無視・貫通攻撃を乱れ撃ちっ!
蛇腹剣と鉾先神楽鈴の2回攻撃による範囲攻撃のなぎ払い&爆撃っ!
その一撃毎に生命気力吸収+マヒ攻撃の呪詛をぶつけるよっ!

更に左目の催眠術で残像を発生させて恐怖を与える
何処から攻撃されるか分からないだまし討ちからの捨て身の一撃っ!

ナハトさんの指示は従う

本物のじゃしん様のほうが強いんだからっ!



 棒人間達の描いたへなちょこな魔法陣から感じていた、禍々しい気配。
 そして不完全ながらも、遂に顕現した邪神……!
 それはまさに、きんぐ――まんまるでもっふもふな『きんぐセキセイさま』であった。
 その見目は確かに、一見すると可愛らしいけれど。
『我は王、世界を滅ぼす背黄青也』
 本人も言っている様に、間違いなく、世界を滅ぼさんとする邪神なのである。
 けれど勿論、油断などしない。
「ナハトさん、行くよっ! 見た目に騙されないでねっ?」
「さア、最後ノ務めヲ果タそうカ」
 蛇塚・レモン(白き蛇神オロチヒメの黄金に輝く愛娘・f05152)の威勢の良い元気な声に、ナハト・ダァト(聖泥・f01760)がこくりと頷けば。
 刹那……その身が、『きんぐセキセイさま』をも凌駕するように。
 ――無我ヲ冠すルには、些カ、暴が過ギるかネ……?
 そう、無我による巨大化を果たして。
 まるでその身は、染み込む泥の様に、果てのない宙の様に。靡く王のマントの一閃を浴びて例え裂かれようとも、即座に修復を果たすほどの速度で体を倍化させる。
 悪の戦闘員の面接は、敵を欺く演技でもあったのだけれど。
「最初ニ、話したヨ。私ノ役目ハ、巫女……レモン君ノ、護衛ダ」
 己は巫女を護る役目を担うもの、それには嘘も偽りもない。
 巫女の前に立ち、傷を負おうとも耐え、医者であるという持ち前の知識による体の自己修復をはかりつつも。
 受け流せるように敵の攻撃を「瞳」から読んで、都度受け流せるよう体の流動性を適応させていくナハト。
 そんな彼が囮となり、防御を担ってくれるから。
「巨大化したナハトさんの後ろなら、王冠の光も効かないよっ!」
 その影から邪神目掛け、遠距離から存分に仕掛けるレモン。
 けれど勿論、じっと守ってばかりも性に合わないから。
 ――憑装、蛇塚シロオロチ神楽。
「お願い蛇神様、あたいと一緒に踊って……!」
 刹那変化するは、黄金の霊波動を纏った白蛇神降ろしの巫女。
 黄金霊波動の守りのオーラを漲らせ、構えた白金の円盾で受けて防げば。
 振るわれ放たれるは神楽舞にて成された、念動力の衝撃波の弾幕。守りをも無視し貫通する衝撃を乱れ撃って。
 さらには、蛇腹状の黒剣クサナギと白蛇神の鋒先神楽鈴の連撃を広範囲に繰り出し、薙ぎ払い爆撃。
 左目の催眠術で発生させた残像が敵に恐怖を与え、何処から攻撃されるか分からないだまし討ちからの捨て身の一撃で、追い打ちを!
『ぐ、小癪な……!』
 そして見舞われる一撃一撃に乗せた、痺れるような呪詛と生命気力吸収に、まんまるい身体を堪らず揺らすきんぐ。
 けれども、きんぐへと見舞われる猛攻はまだ終わらない。
「あア、レモン君。少々、目ヲ瞑っテい給エ」
「わかったよ、ナハトさん!」
 ナハトはそう、レモンがぎゅっと目を閉じたことを確認するやいなや。
『……ピィ!?』
 攪乱された敵に更に追い打ちをかけるように……巨体から繰り出すのは、無限光による強烈な発光。
 それから被害が及ばない様、その巨躯にひょいっとレモンを乗せて。
「後ハ、このまマ、つぶすトしよウ」
 一挙手一投足が衝撃波を繰り出す体躯できんぐを押し潰しにかかる。
 そしてレモンはそんな彼の上で、白蛇神を降ろすべく再び舞いながらも、きんぐへとこう言い放つ。
 ――本物のじゃしん様のほうが強いんだからっ! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シン・バントライン
か、可愛い………いやいやいや、あれはあんなつぶらな瞳をしていても邪神。中途半端な召喚でも邪神。キングじゃなくてきんぐでも邪神。ちょっと写真撮って帰りたいなぁとか、邪神って写真に映るんかなぁとかそんなん考えてへんし…へんし。
あっさりやられて我々に勇気を与えてくれた棒人間さん達のありがたい勇姿を胸に頑張っていきましょう。

お付きの人…インコを侍らせて来るのはズルイですね。こちらも召喚させて頂きましょう。
UC発動。
「とりあえずお付きの者対決でしょうか?お行きなさい」
周りを飛んでいる可愛い……いや、鬱陶しいお付きの鳥から順番に撃破。

UCが頑張っているのを余所にスマホと格闘。
「撮れんかなぁ」



 棒人間が描いたへにょへにょな魔法陣から解き放たれる、何か強大そうなオーラ。
 それはまさに、邪神というに相応しい禍々しさを放っている。
 猟兵達の尽力で、完全なる状態ではないにしろ。
 刹那、遂にこの世界に、恐るべき邪神――きんぐが顕現してしまったのだ。
『我は背黄青、新世界の王と成る者也!』
 そして、そう邪神たる言の葉を宣うきんぐ――『きんぐセキセイさま』を、シン・バントライン(逆光の愛・f04752)はじーっと見遣って。
「か、可愛い……」
 ……まんまるふっわふわ!
 ころんとしたフォルムの可愛い邪神に目が釘付けになるけれど。
「……いやいやいや、あれはあんなつぶらな瞳をしていても邪神。中途半端な召喚でも邪神。キングじゃなくてきんぐでも邪神」
 危ない、危ない……!
 危うく、邪神の仕掛ける恐ろしい策略に嵌るところであったが。
 でもやっぱりガン見しつつも、シンは何気に、すちゃっとスマートフォンを取り出して。
「撮って帰りたいなぁとか、邪神って写真に映るんかなぁとかそんなん考えてへんし……へんし」
 ……そんなこと考えてませんよ、ええ! ちょっぴりくらいしか。
 けれどシンは、さり気なくカメラアプリを起動させつつも。
「あっさりやられて我々に勇気を与えてくれた棒人間さん達のありがたい勇姿を胸に頑張っていきましょう」
 あんなに物凄い数いたのに、余りにもさくっと散っていった彼等・棒人間達の事を胸に。
『行け、ちいさな従鳥!』
「お付きの人……インコを侍らせて来るのはズルイですね。こちらも召喚させて頂きましょう」
 きんぐへと、いざ立ち向かう!
 主に、喚んだ死霊騎士と死霊蛇竜が。
 いや、きんぐへと向かうためには、まずは周りを飛んでいる可愛い……いや、鬱陶しいお付きのちびセキセイさんから順番に撃破する必要があるから。
 お付き対決を制するべく、死霊騎士さんや死霊蛇竜さんが頑張ってさくさくっと鳥さんを捌いている間に。
 確りときんぐに狙いを定め、覆面の奥の瞳で捉え見遣りながら、シンも格闘する。
「撮れんかなぁ」
 映える可愛い奇跡の1枚を激写するべく、いろんな角度に傾けたスマートフォンと!

大成功 🔵​🔵​🔵​

一之瀬・玄十郎
アルゲディ(f03929)と
グースカピヨォォーむにゃむにゃまだまだ食べれるにょほほぉぉ
おおぉぉぉぉ、お、お???(ガクガク、びったんびったん
んが。もっと寝かせて欲しいにゃあっし断固して抗議するにゃよ
もんげー?あれが邪神にゃ?トリさんじゃにゃーですかぃ

よーしよく食べて寝た後だから元気いっぱいパワーもりもりなあっしのカレーなる戦いを見せたるにゃん
アルゲディあっしらのコンビネーションを見せるにゃ…にゃ?
ぎにゃああぁぁぁぁ!!!(思い切り放り投げられた

ふんぬらば!のこなくそにゃん!がっしり押さえるにゃよ!!あばばあばばば
うにゃぁー敵ながらきんぐに同情するにゃ…痛そうにゃ(思わず尻を押さえる猫


アルゲディ・シュタインボック
玄ちゃん(f06807)と

王様らしくふっくらした邪神ね
可愛さにて人の心を掌握しようだなんて恐ろしいわ

玄ちゃん――ってまだ寝てるーっ!
ゆさゆさ揺すぶって起きないし、往復ビンタで目覚まし
起きた? ああまだ寝ぼけてる
アレが倒すべき邪神らしいわよ(きんぐ指さし)

セキセイや光線の攻撃はオーラ防御とかで回避しつつ
さぁ、食っちゃ寝した後の玄ちゃんなら何でも完璧に出来て凄いのよ
んな訳であいつを押さえ込んで頂戴な!!
(重さも何のそので玄ちゃん掴んできんぐに投げつけ)

玄ちゃんのホールド技が決まってる間に、きんぐのお尻の側に素早く移動
手には棒人間達が使ってた竹槍
逝ってまえぇぇぇっ!!!
(気合い一閃、無花果発動)



 うっかり儀式に成功した棒人間達が、この世界に召喚してしまった邪神。
 だが不完全な状態で現れし邪神は、猟兵達のボケとツッコミ……もとい猛攻にて、随分と疲労してしるようだが。
 それでもやはり相手は、世界を滅ぼさんとする存在。
『我は……世界を浄化し、新世界を構築する王、背黄青であるぞ!』
「王様らしくふっくらした邪神ね」
 アルゲディ・シュタインボック(白金の癒杖・f03929)は見たまんまの感想を述べた後、敵のまんまるボディーを見遣り続ける。
「可愛さにて人の心を掌握しようだなんて恐ろしいわ」
 そして今、戦場に響くのは、可愛い見目とギャップ萌えまで利用するあざとい王の言の葉と。
 ――グースカピヨォォー。
「むにゃむにゃまだまだ食べれるにょほほぉぉ」
「玄ちゃん――ってまだ寝てるーっ!」
 一之瀬・玄十郎(さすらいのまんぞくさん・f06807)のイビキや寝言であった。
 そんな玄十郎をアルゲディは容赦なくゆさゆさ揺すぶってみるが。
 健やかすぎて、一向に起きる気配がないので。
 ――ガクガク、びったんびったん!
「おおぉぉぉぉ、お、お???」
 往復ビンタで目覚ましを!
「んが。もっと寝かせて欲しいにゃあっし断固して抗議するにゃよ」
「起きた? ああまだ寝ぼけてる」
 アルゲディは、まだ寝惚けていて現状が把握できていない様子の彼に。
 ずいっと、きんぐを指さし教えてあげる。
「アレが倒すべき邪神らしいわよ」
「もんげー? あれが邪神にゃ? トリさんじゃにゃーですかぃ」
 ようやく何処で何をしているのか思い出した玄十郎は、彼女の指す先にいるトリさんの姿に、こてりと首を傾けるけど。
『我はトリさんではない、王也』
「よーしよく食べて寝た後だから元気いっぱいパワーもりもりなあっしのカレーなる戦いを見せたるにゃん」
 お腹一杯食べて爆睡した玄十郎の英気は養われまくり!
 めっちゃトリさんだけど王だと言い張る邪神に、カレーなる戦いを見せつけるべく、気合を入れて。
 ぴかーっと光る王冠からビビビッと放たれる光を、アルゲディは守りの気を纏ったりしつつ回避しながらも。
「さぁ、食っちゃ寝した後の玄ちゃんなら何でも完璧に出来て凄いのよ」
「アルゲディあっしらのコンビネーションを見せるにゃ……にゃ?」
 ……がしりっ。
 コンビネーションを見せつけるべく、玄十郎をぐっと掴んで。
「んな訳であいつを押さえ込んで頂戴な!!」
「ぎにゃああぁぁぁぁ!!!」
 ――ぶんっ!!
 重さも何のその、きんぐへと顔のデカい猫さんを投げつけました!!
「ぎゃあッ!?」
『!!?』
 そのコントロールも抜群!?
 まんまるいもの同士、ドーン! とぶつかり合い、コロコロ転がるけれど。
「ふんぬらば!のこなくそにゃん! がっしり押さえるにゃよ!!」
 存分に食っちゃ寝した後の玄十郎は最強。
 まんまる対決を制するべく、がしっときんぐにホールド技!
 その隙を逃さず、じたばたするも動けぬきんぐへと、すかさざ間合いを詰めるアルゲディ。
 そしてその手に確りと握られているのは、棒人間達が使っていた竹槍。
 そう――彼女が狙うは、可愛い尻尾がちょこんと付いた、きんぐのふりふりお尻……!
 アルゲディは握る竹槍に、愛と祈りと全力とドS魂をたっぷりと籠めて。
「さぁ、受けて地面に平伏しなさい」
 ――逝ってまえぇぇぇっ!!!
 まさに今が使い時な『刺激的な無花果』を展開。
 きんぐのお尻へと、それを思いきりぶっ刺します!!
『なっ、我の高貴な尻に……ふあっ!?』
 ……ピィィィィッ!!
 その刺激に可愛い断末魔を上げ、堪らず消滅するきんぐ。
 そんな高貴なるお尻に竹槍をぶっ刺されたきんぐの姿に、あばばあばばばっと玄十郎は声を漏らして。
「うにゃぁー敵ながらきんぐに同情するにゃ……痛そうにゃ」
 見事なる魔力強化したカンチョーをくらい、まさに容赦無きドSな一撃で逝ってしまったきんぐを見送りつつも。
 思わずそうっと、自分の尻を押さえるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年07月08日


挿絵イラスト