日記帳
ベスティア・クローヴェル 2021年3月24日
鍵の壊れた日記帳
「閲覧厳禁」
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ベスティア・クローヴェル 2021年3月24日
現幻
https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=32196
いつまで生きられるかわからない。
それでも他より早く死ぬのは確実で、それは仕方がないと受け入れていた。
受け入れて、諦めて。
それで私が死んだ時、悲しむ人がいないようにと遠ざけようとしてきた。
それでも距離を詰めてくる友人達と接しているうちに、もっと生きたいなんて思ってしまった。
一緒に過ごして、楽しい事をして。そんな日々が過ごせたら、どれだけ良かっただろう。
それは叶わない。
だから、彼等の普通を私は守るんだ。それが私に出来る唯一の恩返し。
そして、あの人達への罪滅ぼし
……でも、やっぱりもう少しだけ生きてみたい。
ベスティア・クローヴェル 2021年6月24日
桜はらひら
https://tw6.jp/club/thread?thread_id=63625
少し前、シルヴィアに御呼ばれして遊びに行ったら泣かせてしまった。
どうしてそんな後ろ向きで、死ぬことしか考えていないのかって。
他人のことを考える前に、まず自分のことを考えろって泣きながら怒られた。
どうせ先が短い命なのだから、私より優先するべき命は沢山あると。
どうしようもなかったとはいえ、救うべき命を奪ってしまったのだから…。
少しでも多くの人を救って、そんな人達の笑顔を見ながら死ぬことが出来たらいいな、なんて思ってた。
けど、そうやって自分勝手に死んでいくところは見たくないって。
そんな姿を思い出しながら生きるのはゴメンだって。
楽しい思い出が積み重なって、私の事なんて忘れてしまうだろうと考えてた。
けど、違ったみたい。
だから少しだけ、前向きに生きて行けるようになろうと思う。
大事な友人を悲しませないためにも。
ベスティア・クローヴェル 2021年12月4日
二十歳になった。いろんな人に言ったけど、本当にこの年齢まで生きていられるとは思わなかった。
戦う度に対価を支払い、強すぎる能力の反動で寝込んだり。怪我だっていっぱいした。
それでも今日という日まで生きてこられたのは、友人達と少しでも一緒にいたいという執念が成せる技なのかも知れない。
私が死んだ時に誰も悲しまないよう、必死に他者を遠ざけようとしてたのにね。
それが今では沢山の友人に囲まれてしまった。
彼等を遠ざけようとすれば悲しむし、私が死んでも悲しんでしまう。
生きるっていうのは、中々上手くいかないものだ。
当時の私に「猟兵になったら友人が沢山出来るから、遠ざけようと努力しても無駄だ」なんて言っても信じないだろう。
ここまでガラっと変わるとは思ってもみなかった。
その友人達のお陰でやってみたいことも沢山できたし。
あとどれだけ生きられるかわからないけど、出来るだけ後悔は少なくなるように生きて行こう。
ベスティア・クローヴェル 2022年1月11日
https://tw6.jp/gallery/?id=157781
私が猟兵になったばかりの頃、よく足を運んでいた屋台があった。
今はもう人がいなくなってしまったけど、前はとても賑やかな場所だった。
そこではみんな、楽しそうにお酒を飲みながら料理を摘まんでた。
だから一度飲んでみたいと思ってて、二十歳になってすぐお勧めのお酒を買って、ウキウキで花世の家に遊びに行ったんだ。
まぁ、飲んだらすっごく苦かったんだけど…。
それになんだか、ちょっとしたことが凄く面白く感じて笑いをこらえるのが大変だった。
でも、あの酔った感覚っていうのかな。なんかふわふわした感じは心地よくて好きかもしれない。
今度はもう少しだけ甘くて飲みやすいのを探してみようかな。
ベスティア・クローヴェル 2023年12月4日
淡月と初恋
https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=53507
いつも通り、領主に襲われた村の復興と自立支援の為に物資を運んだり、色々と手伝いをしてた。
その一環で子供たちの面倒を見てたりしたんだけど、まさか子供に告白されるなんて思いもよらなかったな……。
襲われてた時に庇いながら助けた子だったから、多分吊り橋効果みたいなやつだと思うんだけどね。
ああいうのって、どれくらいで薄れていくものなんだろうか…。
面倒を見ていた子に好きだって言われて悪い気はしないけど、恋愛感情はやっぱり別。
恋愛に興味がないわけじゃないし、私だって彼氏くらい欲しいけど、猟兵である以上は難しい。
いつ死んでもおかしくないような環境に身を置いてるわけだしね。
でも、一応は頑張って10年生きれるように努力はしておこうかな。
それまで律義に覚えているとは思わないけど、一応、ね。
ベスティア・クローヴェル 1月5日03時
メドーセージを手向けて
https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=59242
すっかり日記を書く手が止まってしまっていた。
色々と区切りがついたから、それだけは書いておこうって思ってまた筆を執ってみた。
……大分前には気持ちの整理は出来てたんだけど、中々踏ん切りがつかなくて。
そうやってグダグダとしていたら、大分日が経ってしまっていたから。これ以上は流石にってことで、墓参りに行ってきた。
ある程度掃除をしてから、懺悔と報告をしてきた。
どうせ短い命だから、いつ死んでもいい。
それで少しでも多くの人の明日を照らせるならば、って。
そうして無理をしていたら、シルヴィアを泣かせてしまったこと。
こんな私にも、死んだら悲しんでくれる親友がいること。
最後に、細く長く、少しでも多くのヒトの明日を照らせるよう頑張ること。
身勝手な言い分だとは思うけど、彼等がそれを許してくれるといいな。