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【1:1RP】桜はらひら【お誘いした方と】

シルヴィア・ジェノス 2021年4月15日

 ある春の日。鼻歌交じりにカチャリ、コトンという音響く『月のお宿』の一室。
 その音と共にテーブルの上に置かれるのは苺と濃厚カスタードのパイ、ほろにが抹茶のタルト、紅茶のシフォンケーキ、爽やか甘酸っぱいレモンパイ、チョコとバニラの市松模様のクッキー、サクサクピスタチオのクッキー。少し小さめのBLTサンドに、クランベリーとターキーのサンドイッチ等々。すごい量だけれど大丈夫、シルヴィアがいますから。

 いそいそとお茶会の準備を進めるシルヴィアの胸にキラリ輝くのは夜空に浮かぶ満月と、桜。今日のお茶会の相手であるベスティアからの贈り物だ。中を開ければ、愛しい人の写真が一枚。
 この贈り物––ロケットペンダントを贈ってもらった日のことを思い返す。美味しいパンを買ったり、素敵なお店でプレゼントを贈り合ったり、屋台を巡ったり、夜桜を見たり……とても楽しい時間を過ごした。

 出会った当初はどこか近寄りがたかった彼女の雰囲気も大分和らいだ気がする。微笑んだり、冗談を言ったり、はしゃいだり……。温泉旅行やお泊り会などを通じて大分距離が縮まったような気もして、それが嬉しくて。
 だからこそ……。

 手でそっと、自分の髪に触れてみる。あの日彼女がしたように。
 月浮かび、薄紅揺れる、夜。はらはら散って、舞って、シルヴィアの髪にすうっととまった花びら。月と夜が染み込んだ、仄かに紅いそれを彼女が微笑みながら手に取った。何だかその時彼女が恋人になったような気がして、照れくさくなったことを覚えている。

 だが同時に……。

(あと何回こうして遊びにいけるか分からないけど……なんで、そんなこと、言ったの)

 あの時は何回も一緒に行こうと、後何回なんて考えちゃ駄目よと笑いながら言って済ませたが、その言葉は小さな棘となりシルヴィアの中に刺さって残り続けている。
 それを取り除くには彼女に直接真意を聞くより他ない。別に深い意味などないかもしれない。だがそうではないかもしれない。

 今や彼女は自分にとって大切な友人だ。だから今日は何としても聞き出さねばならなかった。余計なお世話であろうと、なんであろうと。勿論彼女は簡単にはそれを明かしてくれないかもしれない。あの日の桜の花びらのようにひらりひらりと舞って、かわして、逃げようとするかもしれない。

 それでも。

 今度は私が『彼女』をとらえてみせる。

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ベスティア(f05323)との1:1RPスレです。他の方の書き込みは禁止です 




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ベスティア・クローヴェル 2021年4月19日
その考え方はとてもシルヴィアらしいとは思う。私の為にわざわざ沢山作ってくれて、ありがとう。
(あの細い体のどこにこれだけの料理が納まるのか、疑問で仕方がない。とはいえ、私の為を思って作ってくれたのは事実で、どれも美味しそうなものばかり。そう思うと自然と笑みがこぼれる)
それじゃ、さっそく食べようか。せっかく作ってくれた料理が冷めてしまっては勿体ないもの。あぁ、でもその前に飲み物も用意しないと、ね。(「紅茶を貰える?」なんて尋ねながら、どれから食べようかと思案して)
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シルヴィア・ジェノス 2021年4月23日
えへへ(と笑顔で応えて)食べるのも大好きだけれど、大切な人達に自分の料理を食べて頂くのも、同じくらい好きですからね。
ええ、早速頂きましょう。たっぷり食べて……沢山お話しましょうね(お話。決して愉快ではないだろう話をすることになるかもしれない。彼女の微笑みを見ると罪悪感で胸がちくり。その痛みを隠すように笑みを浮かべながら)はい、紅茶ねー。とりあえず何も入れない状態で作るから、後で砂糖やミルクで調整して頂戴な(砂糖はそこに、とシュガーポットを指さしつつ)
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ベスティア・クローヴェル 2021年4月25日
(シュガーポットの蓋を開けて中を確認すると、「わかった」と頷いた)
それにしても、急にお茶会のお誘いが来たからちょっと驚いた。
それだけ話したい事があったのだろうけど、私は口があまり上手い方じゃないから。
(足をブラブラさせながら紅茶を待つが、ずっと待っているだけというのも居心地が悪い)
ねぇ、シルヴィア。何か手伝える事ある?
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シルヴィア・ジェノス 2021年4月25日
(テキパキと手際よく紅茶を淹れつつも、お茶会のお誘いについて)ん、ん……温泉旅行やお花見の時、沢山お話したでしょう?それが楽しくって……もっと、お話したいなって。いいの、お話の上手い、下手なんて。ベスティアさんとお話をする、それが楽しくて私は好きだから。ベスティアさんは?(などと尋ねてから、手伝いの申し出には首を横に振り)大丈夫よ、もう少しで準備できるからねー
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ベスティア・クローヴェル 2021年4月27日
私もシルヴィアと話すのは好きだよ。そうじゃなければ、私から花見なんて誘わない。
(手伝いを申し出て浮かしかけた腰を再び椅子の上に落ち着かせる。手際よく紅茶を淹れ、お茶会の準備を進める様子を眺めながらお花見の時を思い出す)
この間の花見の時、シルヴィアをあっちこっちに引っ張りまわしてしまったけれど、楽しんでくれたようでよかった。
まさか、頭につける変な飾りまで買うとは思わなかったけれど
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シルヴィア・ジェノス 2021年4月27日
(良かった、と言ってほうと息を吐いて)じゃ、めいっぱいお話ししなくちゃね……よし、こんなものね(と言ってティーカップに琥珀色の紅茶を注いでいく。引っ張りまわしてしまった、という言葉にくすっと笑って)そうそう、あの日のベスティアさんとってもはしゃいでいて……なんだか子供のようで可愛らしかったわ。いつもとは違うから少し驚いたけれど、なんだか嬉しかった。
はい、それでは紅茶ね。さっきも言ったように味は調整してね。ああ、あの飾りねー。だってなんかいかにもお祭!って感じのアイテムだったんですもの。今も押し入れの引き出しに入っているわ。
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ベスティア・クローヴェル 2021年4月28日
(紅茶を受け取ると、1杯、2杯と砂糖を入れていく。5杯目を入れた所でシュガーポットに蓋をすると、ぐるぐるとかき回して砂糖を溶かしていく)
私から誘ったというのもあるけど、ちゃんと手を繋いで引っ張っていかないと食べ物に釣られてフラっといなくなってしまいそうだったから。
(甘い紅茶を飲みながら、当時の様子を思い出して若干困り顔)
お祭りらしいって言っても、あれつけてたの小さい子が多かったと思うけど。
シルヴィアの住んでいる所だと、ああいうのを付けるのが一般的なの?
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シルヴィア・ジェノス 2021年4月28日
~♪(続いて自身のカップにも紅茶を注いで座り)お菓子や軽食も好きなものを食べてね。遠慮なくどんどん食べちゃって!
(とテーブルにずらりと並んだお菓子たちを指し、クッキーを手にもって齧り。良くできた、と満足げににこり)
あの日はベスティアさんに一日中エスコートしてもらったわね……え、ぅ……そそ、そんな食べ物につられてあっちにこっちにふらふら~なんて子供みたいな真似しませんよー(と膨れる頬は赤いが、否定しきれず)……た、多分だけれど。
そう?でも私達よりちょっと年下かな?程度の子もつけていたわよ。ん……?(とベスティアさんに問われ、口元に指をやりつつ)んー……収穫祭の時とかにちょっとした飾りを頭につけることはあったけれど……ああいうものは猟兵になって世界を旅するようになってから見た、かな
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月1日
そこはちゃんと否定して欲しかったな…。多分なんて言われてしまうと、心配になってしまう。
まぁ、シルヴィアが食べるの大好きで釣られやすいのは今に始まった事じゃないけれど。
(はぁ、と小さくため息を吐くと、一口サイズのサンドイッチを口の中に放り込む。きっと彼女の彼氏さんも同じように苦労しているに違いない。そんな事を考えながら料理を堪能する)
私達と年齢が近いなら、猟兵じゃない?
ああいう光る飾り物はあまり見かけないものだし、物珍しかったから――
(言葉を止めると、ひとつの考えに辿り着く。シルヴィアの世界でもあまり見たことがないのなら、もしかして…)
もしかしてお祭りらしいっていうのは口実で、実はああいう光物が好きだとか…?
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月2日
う……うう……なんか私完全に食べ物に簡単に釣られるちょろい子だと思われている様な気が……(と流石に恥ずかしくて顔を赤くし、体を小さくしている––が、お菓子に伸ばす手は止まらない。だって美味しいのだもの、仕方ないじゃないと心の中で言い訳しながら)
そうかしら?一般のサクラミラージュの住民も買ってつけていたと思うわよ。ああいうのに年齢って関係ないものだと……普段はつけられないけれど、お祭りの雰囲気に吞まれると、ね。わ、私が特別光ものが好きってわけじゃ多分なくって……
ほ、ほら、来年一緒に行ったとき確かめればいいのよ!本当にああいったものを買ってつけているのは小さい子だけか、とか猟兵なのかどうか、とか!
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月3日
実際、食べ物の事になると目の色を変えるし、その1点においてはチョロイのだから仕方がない。
(小さくなりながらも手を伸ばす様子を微笑ましく眺めながら、クッキーに手を伸ばす)
(サクサクした食感とほんのりした甘さを楽しみながら、そうだったっけ…?とお祭りの様子を思い出す)
シルヴィアがそういうなら、きっとそうなんだろう。
浮かれる気持ちはわからなくもないけど、私はあのカチューシャ付けなかったから。
(来年一緒に。そう言われてお菓子を食べる手がとまり、思わず苦笑いを浮かべる)
流石にそれは約束できない。
一緒に行けたらいいなとは思うけれど、それまで無事でいられるとは限らないから。
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月3日
むむむむ……駄目だわ、論破できる気がしないわ、そもそも……ひ、否定できない……ううぅ……。
(抹茶のタルトにフォークをいれ、ぱくりと一口。ええ、そうですともと頷きながら)そういえばベスティアさんは買わなかったものね。遊園地とかで、その遊園地のキャラモチーフのカチューシャが売られていたりするけれど……私と同じくらいの子も結構つけているし……。
(ふと、ベスティアさんの手が止まる。そして彼女の口から零れた、不穏な言葉。それを聞いた時あの日の記憶が、もやもやとした思いが、沸き上がり、唇から漏れていく)……どう、して?無事で、いられるとは……なんて……猟兵、だから?この前も、あの時も、言っていたわ、貴方……後何回こうしてこられるか分からないけど……って……なんで?なんで……!?
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月3日
なんでって言われても……。
(一気に捲し立てられると、困り顔を浮かべる。とりあえずクッキーで乾いた喉を潤そうと紅茶を一口)
シルヴィアは忘れているのかも知れないけど、人狼の寿命は他の種族と比較して圧倒的に短い。
そのうえ、私の身体はユーベルコードの負荷に耐えられず、使う度に寿命を削っている。
(左手の手袋を外して袖捲りをすると、下から現れるのは蒼い炎の腕。わざと見せるようにヒラヒラと手を振るうと、蒼い炎が左右に揺らめいた)
その証拠がこの左腕。元々は普通の手だったのだけれど、段々炎の範囲が広がってきていてね。
…そういう理由で、いつまで生きていられるかわからない。それだけの話。
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月6日
……人狼病(その名を、呟く。知らないわけではない、だが覚えていたか、意識していたかと問われれば––否。ベスティアが自らの腕を晒す。青い炎が目の前でゆらゆらと揺れる。美しい、だがそれが彼女を蝕むものと知れば酷く恐ろしく、おぞましいものにさえ見えた。寿命を削って使うUCの存在は知っている。それを使い続ければ元より長くない彼女の寿命は……)
……だから、未来のことなんて考えないの。長く、生きられない、人は、未来を……未来をおもっては、いけないの?
寿命が短いなんてそんなことないよ、大丈夫だよなんてことは言わない。そんなことは言わない、でも……でも、だから……だからといって……
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月9日
(悲壮感を漂わせるシルヴィアをよそに、テーブルに並べられた菓子類へと手を伸ばす)
(そうして美味しい食べ物を楽しんでいれば、ため息を一つ)
未来のことを考えていないわけじゃない。
私だって明日の夕飯はどうしようとか、直近のことであれば考えもする。
ただあまりに先の事はわからないと言っているだけ。守れもしない約束をするのは不義理だもの。
(指先についたクッキーの粉をお皿の上で掃うと、手袋をして炎を隠す。そして出来る限り優しい顔をして、シルヴィアへと諭すように声をかけた)
私も出来る事なら「来年もまた花見をしようね」、なんて約束はしたい。けど、それは出来ないことなんだ。
流石に明日にも燃え尽きるなんてことはないと思うけど、私は本当にいつ死んでもおかしくない。
だからこそ、今できる限りのことをしているんだ。私がいなくなった後、みんな笑って平和に過ごせるように、ね
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月10日
……(優しい顔、優しい声で彼女は言う。全部受け入れているんだ、だから悲しむことはないんだ、そう言おうとしているかのように。その笑顔が、痛い、苦しい。うん分かった、そういって終わりにすれば––そんな思いも、よぎった。でもそれ以上に痛い、苦しい、悲しい、腹立たしい)
……馬鹿言わないで。そんな、そんな全部受け入れていますみたいな顔、しないでよ……!そんな笑顔、許さない!貴方が諦めて、受け入れていても私がそんなに許したくない!
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月10日
守れもしない約束をするのは不義理だとかなんとか言って……そうやって……もっともらしいこと言って……結局はあなたが『未来』から目を背けたいだけじゃないの?逃げたいだけなんじゃないの?でもその『逃げ』からもまた目を逸らして、全部受け入れていますその上で頑張っていますって顔……しているんじゃないの!(さっきは受けれていると言って、今度は本当は受け入れていないんだという。支離滅裂だ、自分でもわかっている。考えがまとまらない、まとまらないうちから言葉が、漏れだす)
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月11日
そう言われても諦めるしかないんだ。
現実は非情で物語のようにはいかない。白馬の王子様なんていないし、不老不死に霊薬なんてものも存在しない。
(我儘な子に対して言い聞かせるように、優しい声色で話しかける。「仕方がないじゃない」と)
(怒っているのか、悲しんでいるのか。そのどちらの感情をぶつけられているのかはわからない)
(ただひとつ言えるのは、私のことをとても大切に思ってくれているということ)
まだ出会ったばかりの頃、私が誰に対しても素っ気無かったのは、こうなることを恐れていたから。
私が死ぬことで、誰かが悲しむのを見たくなかったから。私はシルヴィアのことを頼り過ぎてしまったみたい。
……ごめんなさい。
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月11日
(喚くシルヴィアの言葉に静かに耳を傾ける。ズキリと胸が痛み、思い出すのは炎の中の幻)
(シルヴィアや、親しい友人達との思い出。そんな楽し時間をもっと過ごせたら…。けどそれは決して願ってはいけないもの。だから、胸の奥底へと放り込むのだ)
誰だって、目を背けたい未来はあるものだ。
「もしも」なんて叶わない物語を直視してしまえば、私は決心が鈍ってしまう。
(そっと席を立ち、部屋の窓を開ける。窓から空を眺め、淡々と語りかけるように夢を語る)
私は、太陽のように在りたいんだ。
誰もその存在を気にも留めない。けれど人々の未来を明るく照らし続ける太陽に。
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月12日
……分かっているわ、分かっている。私だって「そんなことないよ~なんか頑張れば奇跡が起きてうんと長生きするって!」とかいい加減なことは言わないわ。これからの生き方によって多少伸びるかどうか、なんだと、思う……それが、現実なんだって……思う。
でもね、そうじゃないの。例え未来が……それ程長くないのだとしても……「どうせ先は長くないから」って考えで何もかも終わってほしくないの……!どうせ長くないから先のことは考えません、約束もしません、なんて……!
ごめんなさいなんて、謝らないで、謝らないでよ……!それじゃあ今まで私や他の人と生きてきた時間さえも間違いだったと否定している様なものじゃないの!
(首を振る。謝らないで、謝らないでと何度も叫ぶ)
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月12日
……太陽(彼女の目指すもの。それはとても美しい夢の様に思えた。だが)
それで自分は命を燃やして、人々を助ける?それが貴方の残り少ないだろう『命』の使い道だと?
嫌よ、そんなの、そんなの嫌……!それにそんなの、美しい夢の様に語っているけれど、結局は「どう死にたいか」ってことでしょう!貴方は『死』しかみていない、そこに向かって一直線に走っていて周りなんて、見ようとしない!嫌だ、どう死にたいかじゃなくて、どう生きたいか考えてよ……!『死』から目を逸らしているようで、貴方は『死』のことしか考えていないのよ!
(少なくとも自分は、そう感じてしまった。ベスティアにとってはどう生きたいか、という考えなのだろう。だが自分はどう死にたいか、という考えに思えてならなかった。それが嫌で、嫌で、思いは涙となってあふれ出す)
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月13日
さっきも言ったけど、先の事を考えていないわけじゃない。
来るかどうかもわからない未来の事を考えるくらいなら、私は今を全力で駆け抜けたい
(窓を閉じてシルヴィアの方へと歩き出す。隣に立てば左手をシルヴィアの頬に添え、真っ直ぐにその目を見て)
(そして叫ぶシルヴィアを落ち着けるように、ふっと優しく微笑んだ)
だって素敵な友人達に出会えたのだから、後先考えずに全力で楽しみたいから。
こういう事を言うから、シルヴィアをここまで追い詰めてしまったのかな。
(少し困った顔をすれば、誤魔化すように苦笑いを浮かべ)
間違いだったとは思ってないけど、近付き過ぎてしまったとは思った。
もう少し、適切に距離間を考えるべきだった
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月13日
シルヴィアが私に生きて欲しいと願う気持ちは理解した。
誰だって死にたくて死ぬわけじゃないし、出来る事なら…なんて思う事もある。
けれど、生きる事を望むということは、この炎を消して戦うことを拒否するということだ。
償いも、責任も、友人達も、何もかもを投げ出して逃げる事になる。
(ただの村娘が戦えるのはこの炎のお陰で、一度消してしまえば二度と灯すことは叶わない)
(その状態で大事な友人に何かあれば、きっと私は後悔する。だからこそ―――)
そうして炎を消した後、もしシルヴィアに何かあったら私は守ることが出来ない。
「死」のことしか考えていないというけれど、私は誰よりもあなたの「生」を考えているつもり。
(上着のポケットからハンカチを取り出して、シルヴィアへと差し出した)
だから、そんなに悲しまないで
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月13日
最初から『来るかどうかも分からない』なんて決めて、ほんの小さなこと以外は最初から考えずに死に向かって一直線に走ることを、未来を想うとは言わないわ……!呆れる位沢山のことを考えて、それを手に入れるために足掻いてみせてよ!何もかもから目を逸らして駆け抜けるんじゃなくって、うんと悩んで苦しんで藻掻いて足掻いてみせてよ!
(彼女の手が、頬に触れる。あの日自分の花びらをとってくれた、あの手。また恋人のように、いや恋人以上に優しく、そんなことを、して、そんなことをしながら彼女は刃を自分の心に突き付けていく)そうよ、全力で楽しんでよ!どうせ叶えられないなんて言わずに、あれもこれもやってやるんだって気持ちで生きてよ!
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月13日
近づきすぎてなんていない、貴方は全然近づいていない!貴方の心は、とても、私から離れた、ところに……!(自分の頬に触れるベスティアの手を掴み、乱暴に抱き寄せる。そうして力いっぱい抱きしめる。そうしたって彼女はとても遠くにいるような気がした)
戦いなんて二の次で、自分が生きることを考えなさい!そうでもしなければまともに生きられないというのなら、全部、投げだしちゃえば良い!
(差し出すハンカチも、乱暴に振り払った)私の生なんてどうでも良いのよ!ふざけないで、まず最初に人間っていうのは自分のことを考えるものよ!自分のことを考えて、大切にして、その上で誰かのことを想ったり、何かをしたりするものよ!自分のこと一つ大切に出来ない、考えられないような人が他人の『生』や『幸福』のことなんて考えたり、語ったりしないで!
(腹立たしい、悲しい、苦しい。はらはら落ちる涙は止まらない、だって少しも気持ちが収まらないから)
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月15日
足掻いたところで私の寿命は延びないし、やはり手が届く範囲には限度がある。
だから「いつかやろう」じゃなくて、「今やろう」なんだ。
後回しにして、手を出そうと思った時にはもう届かなくなってしまうことがあるから。
でも、それじゃきっとシルヴィアは納得してくれないんだよね
(「生きろ」と訴える彼女はとても頑固で、ここまで噛みついてくる姿は見たことが無かった)
(それだけ大事な友人なのだとわかるのは嬉しいことだが、それ以上に長寿種と短命種で命に対する考え方が違うのだと実感する)
(そもそも命という灯りで照らせる範囲が違うのだ。自分の足元しか照らせない私と、部屋の隅々まで見ることが出来る彼女。この違いをどうすれば伝えられるだろう…)
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月15日
(そんなことを考えていれば、不意に腕を引っ張られてバランスを崩す。気が付けば、シルヴィアの腕の中にすっぽりと納まっていた)
(ぽたりと水滴が降ってくる。「投げ出してもいい」と言うけれど、それは出来ない)
オブリビオンに取り込まれた村があった。村人たちを救う手立ては無くて、滅ぼすしかなかった。
だから、私はその村を焼いて、沢山殺した。

(逃げ惑う村人たちの悲鳴。人の焼ける匂い。恨むようにこちらを睨む顔。どれも記憶にこびり付いて離れない)

時折、私が殺した人達が恨めしそうにこっちを見てくるんだ。そして「私達が死んだのはお前のせいだ」って責め立てる…。

(仕方が無かったと、どれだけ言い訳をしても幻は消えない)

だから、私は償わなければいけない。
二度と彼等のような悲劇が起きないよう、命が燃え尽きるまで救い続けなければいけないんだ
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月17日
(納得しないだろうね、という言葉に当たり前じゃないと声を荒げる)
そもそも身の丈に合わない救済を行おうとするからいけないのよ!寿命は短く、それ程強い力を持っているわけじゃない、そう自覚しているくせに一人でも多くの人を助けたい、力になりたいと考えて無茶苦茶に命を燃やす、それがおかしいの!
(身勝手な思いだ、でもこのまま放っておくことなど誰が出来ようか?)
私は……置いていかれる、この先色々な人に。友達も、恋人も––あの人だって……。貴方だって……私は……きっと、その人達と積み上げた時間を燃料に、生きていくようになる……その時に浮かべる貴方の姿が……滅茶苦茶に命をくべて、炎を燃やして死に向かうものだなんて……嫌。それを止めることも出来なかったとなれば、猶更。でも貴方を忘れるなんてことは出来ない。貴方は自分のことなど忘れればよい、自分などいなくても問題ないと思うかもしれない、でもそんなことない……
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月17日
誰かを助ける為に、悲しい運命を背負うことのないように戦うことを否定するわけじゃない。そういう風に戦い、生きる猟兵は多いでしょう。私だって、依頼に参加して悲劇を避ける為に戦うことはある。
でも、ちゃんと自分が無理なくやれる範囲でやる。多くの人を多くの苦しみから解放することが偉いわけじゃない。身の丈に合わないことを無理矢理やることが素晴らしいわけじゃない。
……一人でも多くの人を、とか無理に考えないで。もし貴方の力が限られているのなら……誰か一人の為に生きれば良い。その人の幸せの為に、自分が出来る範囲のことをやる。そういった人が見つからないなら……見つかるまで……
(ベスティアの方を真っすぐ見つめて)
私の為に生きれば良いじゃない。無理矢理沢山の人を救う為に激しく命を燃やすのではなく、私という友人を隣で優しく、暖かく照らし導く太陽になれば良い
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月17日
そうして幸せに生きることを貴方自身が許したくないのでしょうね
(彼女が依頼について償いについて話す姿に胸を痛める。彼女が受けた依頼がどんなものだったのか、自分は詳しいことを知らない。恐ろしく、悲しく、苦しいものだっただろうことは分かる)

……私はあなたがそこでどんな苦しみを味わったか、知らない。きっと想像も出来ないようなものだったでしょう。
その村の人達も苦しみ続けたのでしょう。その苦しみから、きっとあなた達猟兵は解放した。

そんな人達を……貴方、怨霊にするの?恨めしい、お前のせいで死んだのだと恨み、責め、貴方を苛む存在に?例え貴方が見る幻影だったとしても……その、あんまりだって思う。恨み憎む者にされて、勝手に贖罪の理由付けに使われたって……
それは彼等の救済にはならない。貴方を救うこともない……
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月19日
(声を荒げる様子に肩をびくっと震わせる。シルヴィアの腕の中に納まったままで顔は見えないが、きっと鬼のように怒っているだろうことは用意に想像できる。そしてこれから更に怒られるだろう…)

だけど先が短い私が生き残るより、先が長くて未来ある者達が生き残った方が有意義だと…。だから……。

(そこまで話してから、死んだ後に思い浮かべるであろう姿のことを考えた事がなかったことに気付く。きっと明るい未来で楽しい思い出を積み上げて、私の事なんてあっという間に忘れてしまうだろうと、漠然と考えていた)

ごめんなさい。
――私が死んだら悲しむだろうと考えたことはあったけど、その後のことまで考えた事はなかった。
私の生きていた時の姿がそこまで影響を及ぼすなんて、考えもしなかった……。
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月19日
(ゆっくりと身体を離して、シルヴィアの顔を見る。その瞳はとても真剣でとても直視出来ず、思わず目を逸らす)
シルヴィアの言う「無理をしない」が命を削らないということであれば、私は何もできない。
困っている誰かを助けることも、たった一人を照らすことさえも。
無理をしなければ、私は誰一人として助けることが出来ない。
私が戦えるのはこの身に宿した炎があればこそで、その力に私の身体は耐えられない。
生きる事を選べば戦えず、戦うことを選べば長く生きる事は出来ない。
(そう言って俯くと、悔しそうに左手を力いっぱい握りしめる。そしてシルヴィアの膝の上にぽたりと雫が零れ落ちる)
私は誰かが悲しむ姿を見たくない。誰かが不幸になって泣いている姿を見たくない。
それを避けるために今まで頑張ってきた。文字通り命がけで…。
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月19日
それでも、何も知らずに暮らしていた彼等を殺したのは間違いなく私で…。
彼等からしてみれば、平和に暮らしていたら住処を焼かれ、子どもを殺され、愛する人を殺した蛮族でしかない。
死後に事情が分かったとしても、ループから救われたとしても、とても赦されることじゃない。

(俯いたままその場に力なく座り込んで、両手で顔を覆う。指の隙まから涙が零れ、ズボンの床に小さな染みを作る

だから償いをしようとしてるのに、それを行なうことでシルヴィアを悲しませてしまう。
誰も悲しませることが無いようにと、心に決めたばかりなのに。
その決意がボロボロに揺らいでしまって、もうどうすればいいのか…。
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月20日
(びくりと震える彼女の体。その振動が伝わり、胸が痛む。だが言わなくてはいけないのだ。伝えなければ、いけない)
命の長い短いなんて関係ない。私の友人であるベスティア・クローヴェルは一人しかいないわ。貴方以外の人間に、貴方は務まらない。貴方がもたらすもの、遺すものは貴方以外の誰ももたらし、遺すことは出来ないのよ

(だからこそ、彼女を救いたい。このまま黙ってみているだけなんてどうしてできようか。買い物をしたり、温泉旅行に行ったり、お花見に行ったりした楽しい思い出と共に、彼女がもがき苦しみながら命を燃やししていく姿を思い出しては、それを救えなかったことを後悔する––そんな未来は、ごめんだった)
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月20日
(自分の申し出を、彼女は目を逸らして拒絶する。拒絶するというよりは、向き合えないのかもしれない)

どうして、貴方は『戦い』だけを救済だと思っているの?オブリビオンと戦うことだけが、人を助けることではないわ(その左手を見ると、胸がずきりと痛む。絶望、決意、覚悟––その全てがその手にはある。それを今自分は崩そうとしているのだ)
非力な人間は本当に何も出来ないと思う?非力というなら、私だってUCが使えることと……(少し恥ずかしそうに眼を逸らしつつ)胃袋が常人以上って部分以外は普通の人間とそう変わらないわよ。腕力だってない。
……普通の人間、一般人––そんな彼等だけれど……彼等は一から十まで全部を猟兵に丸投げしている?全てが終わった後、復旧・復興が必要になることもあるでしょう。そういう時、それらも全部猟兵に任せている?そんなこと、ないわよね。
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月20日
UCを使えない人達だけれど本当の本当に無力なわけじゃない。一人一人の力は小さくたって、集まれば多くの力になる。そうしてみんな自分がやれることをやっていく。
彼等が出来ることなのだからベスティアさん、貴方にだって出来る。後片付けとか、炊き出しの手伝いとか、怖い思いをした人達とかの話を聞いてあげることだってできるでしょう。力や学がないから何も出来ないなんてことはないわ。それにこれから学ぶことだって出来る……料理なら私が教えることも出来るわ。今まで命をかけて必死に戦うことが出来たのだもの、新たな何かを一生懸命学び、覚えることだって出来るはずよ

戦ってオブリビオンを倒すことだけが偉いわけじゃない。戦う以外無い、なんて言うことはそれ以外の形で力になっている人達を侮辱することだし、非力だから何もできませんと言うことはただの逃げになる
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月20日
一般人だけじゃなくって猟兵の助けになることだって出来るわ。話を聞いたり、戦から解放されている時に一緒に遊んだり、笑ったりするだけだって力になる。私は非力だけれど、こうしてこの旅団で料理を提供しているわ。それがきっと彼らの癒しになると信じて。

(オブリビオンに取り込まれた為に起きた、残酷な繰り返し。それが齎した傷はどれ程大きなものだっただろう。きっと自分の想像以上に、深い、傷。それを今全て癒すことは出来ないだろう。
そして彼女は思いを吐露し、その場に座り込んだ。彼女がこんな風に涙を流したのを見たのは、初めてだ。無理もない、彼女は今、自分の決意を、覚悟を崩されようとしているのだ。命を削ってまで戦い、贖おうとした。非力な自分を無理矢理でも立たせていた支えを、私が今壊そうとしている。そうだ、壊したのは私なのだ。だから)
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月20日
(自分も静かにしゃがみこみ、そんな彼女の両肩に手を置いて、静かに言った)

ならば、私が導くわ。支えを失い、迷いが生まれて迷子になってしまった貴方の手を、私が引く。……あれをやれ、次はこれをやれと貴方に命令するわけじゃない。私だってただの小娘だもの。だからきっと導くというよりは寄り添う……と言った方が良いのかもしれない。でもたとえ小さくても……貴方の力になれる。私が導き、助けるだけじゃなくて……逆に貴方が私を支えることもあるでしょう。ただお話相手になってくれたり、遊んだりしてくれるだけだっていい。
一歩ずつ、進んでいきましょう。さっさと駆け抜ける必要なんてない。小さな助けは、きっと贖いにもなる。短い時間だからこそ、一つ一つを……大切にしましょう
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月23日
(ふと、過去の依頼で見せられた光景を思い出す)
(雲に覆われた空から雨が降り、人々が泣きながら別れを惜しむ姿。他の猟兵達と深く関われば、いずれあの光景のように悲しませることになる。そしてそれは親から散々言われてきた「人を悲しませてはいけない」という教えに背くことに繋がる)
(けれど、友人達の優しさが心地よくて、その縁を手放したくなくて…。だから私は目を逸らしてきた)

私の代わりはいない…。けど、私が遺せるものなんて……。

(シルヴィアの言葉の意味を反芻しながら呑み込んで、やはり最初の考えに至る。『だからこそ「力」が必要なのだ』と)
シルヴィアの言うそれは、あくまで最初の災害を乗り越えられればの話。
そこを乗り越えるためには力が必要で、力が無ければ何一つ守ることが出来ない。
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月23日
出来る範囲でやれることをやる。普段はそれでいいのかもしれない。
けど、彼等や大事な友人達が「できないこと」に遭遇した時、誰が助けてあげられる…?
(消えかけていた蝋燭に再び火が灯る)
(そういう時のために猟兵は存在するのだろう。いざという時に動けるように。)
シルヴィアのいう事もよくわかる。彼等はただ守られるだけの存在じゃない。
希望を見失わず、立って歩こうとする姿を私だって何度も見てきた。
戦うことだけが全てじゃないというのも、理解は出来る。
けど、彼等が出来ないことに遭遇した時、ちょっとだけ無理をすれば助けられる可能性を私は捨てたくない
(静かに。そして力強くそう主張する。先ほどまでの消え入りそうな雰囲気は消え、涙も止まっていた)
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月23日
(涙の跡を袖で乱暴に拭うと、肩に乗せられたシルヴィアの手に自身の左手を重ねる)
そこまで言ってくれるなんて、私は幸せ者だ。ありがとう。
私も、シルヴィアと歩いていけたらと思うよ。もう泣かせないよう努力はする。
すぐに変えることは難しいかもしれない。けど、一歩ずつ前に進んでみようと思う。
けど。けど、ね……。生きてるうちに、どうしても背伸びをしなければいけない時は来ると思うんだ。
その時は、どうか止めないで欲しい。
シルヴィアが私に生きて欲しいと願ったように、私もシルヴィアには生きて欲しいのだから。
(勿論、生きて欲しいのはシルヴィアだけじゃない。今まで縁のあった色んな人。それら全てに明るい未来を歩んでほしい。そう切に願っている)
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月23日
(遺せるものなんて、という言葉に静かに首を横に振って)あるわ、ある。貴方と過ごす時間、貴方の笑顔、声、貴方の歩んできた道。沢山の、もの。

(思いを巡らせる彼女。そして問いに対する、解。それを静かに聞く。最初はああ自分の言葉は伝わらなかったのだ、と思った。だが違う。彼女は耳を傾け、考えた上で辿り着いたのだ。先ほどまでの答えを、進むべき道を失い、弱弱しく座り込んだ彼女の姿はもう、ない)
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月23日
うん……うん、そうね、確かに、そう(素直に、頷いた。それを否定することは出来なかった)困難を払い除ける為には力が必要ね。誰かが戦わなければ、その『先』もない。私だって力を振るい、オブリビオンと対峙することはあるし、無茶することもきっとあるわ。
戦うことが全てじゃない、でも戦わないことがいつだって最善というわけじゃない。

(涙が、消えていく。決意の炎にぽたりぽたりと落ちていた、それが。自分の手に、重なる温もり。それがじんわりと伝わり、体の中に、ぐちゃぐちゃになっていた自分の心に染みわたっていくのを感じ取った)
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月23日
ええ、ええ……だって大切な友達ですもの。歩いていきましょう、笑ったり、泣いたり、迷ったりしながらも……進める限り、進んでいきましょう。小さな一歩でもいい、後戻りすることがあってもいい……それでも、良いから、歩いていきましょう。

(彼女のお願い、のようなものを聞いて少しだけ考える。だがそれを否定し、拒絶し、彼女から奪う権利は自分にはない。少なくとも彼女は今までの様に自分を顧みることなく進むことはないだろう。彼女の中に改めて灯った『火』は彼女のものだ。誰にも奪う権利などない。そしてこれからの彼女を作っていくものになるはずだ。だから静かにうなずいて)分かったわ、その時は……貴方の思うように、進んで。きっとそれは貴方の為になる、そして他の誰かの為にもなるのだから
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月25日
(私には残せるものなんて何一つない。だからこそ、明るい未来を残して逝きたかった…。そう思っていた)
(そうすることが最善策で、償いになると思っていた。だからこそ、命を焼べてきた)
(もしかしたら、あの時に見た光景は残したものが暗いものだったからなのかも知れない)
(そう思っても返す言葉が見つからず、ただシルヴィアの顔を見つめることしか出来なかった)
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月25日
(そんなことを言ったら、また泣かせてしまうかも知れない。そう思って伝えた言葉は予想に反してすんなりと受け入れられた)
力を振るうのは私じゃなくてもいいかも知れない。けど、私しか出来ない時もあると思う。
もしそうなった時、後悔だけはしたくないんだ…。
分かってくれて、ありがとう。
(先ほどまでなんて返せばいいのかと困ったような、泣きそうなような…。何とも言えない雰囲気だった顔が優しく笑う)
てっきり、「貴方じゃなくてもいいじゃない」なんて怒られるかと思った。
シルヴィアの説得は、それくらいに鬼気迫っていたから。うん、ありがとう。
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ベスティア・クローヴェル 2021年5月25日
本当に私の友人はお節介焼きばかりだ。
大事な人達が幸せに暮らせるなら、長生き出来なくていいって思っていたのに。
でも、ね。シルヴィア達と一緒にいたら、もう少しだけ生きてみたいと思ったのも事実で…。
これからも、よろしくお願いします。
(立ち上がって丁寧に頭を下げた後、少し言い辛そうに視線を彷徨わせる。少ししてから意を決して言葉を紡ぐ)
ねぇ、シルヴィア。今度、墓参りに付き合って欲しいんだ。
シルヴィアには関係ない人達のお墓だけど、私一人で足を運ぶ勇気がまだ無くて…。
(ダメ…かな。と上目遣いで心配そうに尋ねた)
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月28日
(紅茶を一口飲み、それから頷いて)ええ、そういう時もきっとあると思う。それに自分一人いなくても良い時でも「それでも手を差し伸べたい」と思うことはあるでしょう。その時は、迷いなく……進んで。
(怒られると思った、という正直な思いに苦笑いする。まあそう思われるのも無理はないだろう)さっきまでの貴方とは、違うもの。だから私も安心して頷ける。背を押すことが出来る。……そもそも本来は人の生き方にああだこうだと口を出すものではないしね。貴方の中に灯った新しい火、大事にして頂戴
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月28日
そうよ、お節介よ。だって大事なお友達ですもの、当然よ。きっと私と同じように心配したり、どうにかしたいと思っていた人はいるはずよ。これからはそういう人達のことももう少しきちんと見えるようになるかもね。
うん……生きてみよう、生きられるところまで、ね。私や、大切な人達と一緒に(彼女のよろしくお願いします、という言葉に満面の笑みを浮かべ)ええ、こちらこそこれからもよろしくね!ふふ、でもなんかこれからお付き合いでもするかのような言い方ね(とくすくす笑って)
優しく輝く、あたたかな陽であってね。私は貴方の冷たく暗い夜を照らす月になるから……なーんて。
お墓参り?(ああ、きっと……と察する。それからすぐに頷いて)勿論よ、一緒に行きましょう。もう貴方を苛む悪霊になんて、しないでね
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シルヴィア・ジェノス 2021年5月28日
……さて!辛気臭い感じのお話はこれにておしまい!お茶会の続きをしましょう!(と手を軽く叩いて)お菓子もお茶もまだまだたーーーくさんあるから!これを食べながら、沢山のことをお話ししましょう。

(そう言って、楽しいお茶会の続きを促す。これから2人はきっと沢山のことを話すだろう。甘いお菓子を食べ、笑い声をあげて、楽しく甘い時間を過ごすのだ)


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