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星彩アミューズメントナイト

#UDCアース #お祭り2020 #クリスマス

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 いつもはもう、園内には誰もいない時間のはずなのに。
 クリスマスの今の時期だけは特別――煌めき溢れる、夜更かし仕様。

 ぐるりと空を巡る観覧車も、刺激溢れるジェットコースター等の絶叫マシンも。
 メリーゴーラウンドやティーカップ、お化け屋敷さえも。
 今宵のアトラクションを飾る彩は、星が煌めくクリスマスカラーにおめかし済。
 煌めき飾られた星の門を潜り、光の海を泳いでゆけば、辿り着いたのは輝く動物たちが待っているイルミネーションの森。
 もしもサンタクロースに出会えれば、ささやかなプレゼントが貰えるみたいだけど。
 でも気を付けて、園内には偽物サンタが沢山……!?
 それに、夜のヒーローショーの悪役がどうやら足りないみたい……?
 そして沢山遊んでおなかがすけば、園内のワゴンには、美味しそうなクリスマス限定のスイーツや軽食がたくさん並んでいるし。
 聖夜の空をふと見上げていれば、時間になったらクリスマス色の大輪の花が咲くから。
 クリスマスカクテルやビールやホットワイン、ジュースなどで乾杯しつつ、スイーツや軽食でおなかを満たしながら、眺めるのもまた良し。観覧車やジェットコースターなどのアトラクションから、上がる冬の花火を眺めてみるのも贅沢だろうし。
 ミニクリスマスマーケットも開催されているので、記念に土産などを買ってみるのも思い出になるのではないだろうか。
 夜の遊園地での定番アイテム、バネの先に付いた光る星やボールや花などが2つ揺れているカチューシャ等を付けてみるのもいいかもしれない。

 だって――待ちに待った、クリスマスなのだから。
 今宵のアミューズメントパークは、まだまだ眠らない。

●クリスマスナイトパーク
「クリスマスの期間中、イルミネーションで飾られたUDCアースのアミューズメントパーク……遊園地が、夜も営業しているのだという」
 筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)は集まった皆に、案内するアミューズメントパークのパンフレットを差し出しながら。
 クリスマス仕様のパークについて、語り始める。

「要は、夜の遊園地で遊べるというわけだ。普段ならば閉園している夜も、この時期は特別に営業しているようで。アトラクションも園内も、クリスマス色に飾られているとのこと。森と動物をイメージした大掛かりなイルミネーションも今年の見所なのだそうだ」
 空をゆったり回る観覧車は、通常の4人乗り程度のものの他に、大きな10人まで乗れるゴンドラもあるとのこと。園内のイルミネーションと遠くに見える街の光がまるで宝石箱のような絶景だという。
 絶叫マシンは、煌めきの中をフルスピードで回るジェットコースターと星空から一気に落ちるフリーフォール。
 2人まで乗れるお馬さんや4人まで乗れる馬車がキラキラ優雅に回るメリーゴーラウンドは、2階建ての豪華仕様。
 ティーカップは、回す人によっては、絶叫マシン以上にしんどいことになるかも!?
 おどろおどろしいお化け屋敷で追いかけて来る幽霊さんたちも、この時期はサンタさん仕様……らしい。

 その他、園内の楽しいアトラクションの数々は全てクリスマス仕様に飾られていて。
 パーク内は、クリスマスイルミネーションの煌めきに溢れている。
 空に輝く星の如き門が出迎えてくれれば、広がるのは光の大海原。
 進みゆけば、イルミネーションの森には、沢山のピカピカ光る動物さんたち。動物さんたちのイルミネーションパレードも観られるようだ。

 そして園内には何故だか、沢山のサンタさんの格好をした人がいるみたいだけれど。
「本物のサンタさんは、頬に星のペイントが施してあるひとりだけ。見つければ、ささやかなプレゼントが貰えるらしいが」
 けれど本物のサンタさんは鬼ごっこの手練れで、トナカイさんの妨害もあるらしい。なので捕まえるのは至難の業……みたい!?
 誰が一番に本物を掴まえるかの競争や、誰かと一致団結して捕まえる作戦を試みるのも楽しいかもしれない。
 それから、このパークの大人気ヒーローショー『もふもふ戦隊にくきゅうジャー』のクリスマス公演が予定されているそうであるが。実は悪役不足で、飛び入りの悪役を募っているらしい。もしも手伝ってくれる場合は、ショーが始まって乱入するカタチでOKだそうなので、敵の雑魚や幹部や第三勢力など、にくきゅうジャーと大立ち回りを演じて。にくきゅうから繰り出される必殺技をくらって、華麗に爆散してやって欲しい。

「そんな遊びの合間に、スイーツや軽食をワゴンで買って食べるのも良いし。定期的に花火があがるようなので、買ったものを食べたり飲んだりしながら、休憩がてら眺めるのも良いし。アトラクションに乗りながら観るのも、また面白そうだな」
 園内に点在するワゴンからは、美味しい匂いが漂っていて。
 歩きながら摘まめるポップコーンのフレーバーは、キャラメルやハニーやイチゴミルク、塩やカレー味などお好きなものを。限定のドーナツやチュロスも、クリスマス仕様に可愛くデコってあって。
 甘い物だけでなく、トナカイ顔の肉まんやサンタ顔のピザまん等の中華マン、串付きウインナーにはケチャップにマスタードにグリーンチリがかかったクリスマスカラーのソースが。勿論、辛い物が苦手ならばソースをかけない選択も可能だ。
 他にも、定番のお手軽スイーツや軽食が気軽に買えるし、成人していればクリスマスカクテルやホットワインやビール等の酒類もあり、勿論ノンコールのものも用意されているという。休憩がてら乾杯し、おなかを満たすのも、また楽しいのではないだろうか。
 ミニクリスマスマーケットも開催されているようなので、クリスマスらしい土産を買うのも、また思い出になるだろう。
 わいわいキャーキャー賑やかにでも、ドタバタ愉快にでも、静かにまったりでも、仲良くラブラブでも……お好みの過ごし方で楽しめるというわけだ。

「ふむ、とても楽しそうだな。クリスマス仕様の特別な夜の遊園地を存分に満喫しよう」
 清史郎はそう皆に微笑み、その手に満開桜のグリモアを咲かせながら。
 皆を、眠らない夜のクリスマスの世界へと送り届ける。


志稲愛海
 志稲愛海です。
 よろしくお願いいたします!

 ※ご連絡※ プレイング受付開始は、12/30(水)朝8:31からです。
 期間外に送信された分は流れる可能性が高いです。
 締め切り等のお知らせはMSページ等で決まり次第お知らせいたします。

 今回は、夜のアミューズメントパークを楽しめる、1章のみのシナリオです。
 できることはOPに記載している通りですが。
 書いていないことでも、普通の遊園地でできることは大抵できますし。
 ワゴンの食べ物や飲み物も、ありそうなものは売ってあるかと。
 園内で開催のミニクリスマスマーケットには、小物や雑貨アクセサリー等。
 クリスマス風なお土産が買えるかと(アイテム発行はありません)。
 お祭りや遊園地で見かけるような光るカチューシャなども売っています。

 複数の行動プレイングかけていただいて構いませんが。
 その際の描写は、やる事の数の分だけ薄くはなります。
 POW/SPD/WIZはお気になさらず、ご自由にお楽しみください。

 全年齢対象ではないと判断したプレイングは採用いたしません。
 公序良俗に反する事、他の人への迷惑行為、未成年の飲酒厳禁です。

 お声掛けあった場合に限り、志稲のグリモア猟兵もご一緒いただけます。
 どの子でも面識ありなしに関わらずどうぞお気軽に。

●お願い
 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称可)と、fからはじまるID】又は【グループ名】のご記入をお願いします。

 グループ参加の人数制限はありません、お一人様~何人ででもどうぞ!
 ですが同行者と失効日が異なるタイミングで送信されていたり、同行者が参加していない場合は返金となる可能性もあります。

 可能な限り皆様書かせていただきたく思っています、ご参加お待ちしております!
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第1章 日常 『UDCアースのクリスマス』

POW   :    美味しいパーティー料理を楽しむ

SPD   :    クリスマスイベントに参加したり、観光を楽しむ

WIZ   :    恋人や友人との時間を大切に過ごす

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

レイラ・アストン
【明け空】
ポンチョコートにキュロットとロングブーツ
加えて、トナカイの角のカチューシャも
たまには少しはしゃいでもいいわよね

ええ、はぐれてしまうといけないもの
プロメテさんと手を繋いで巡る
遊園地の光景はとてもきらきら
クリスマスの空気に浮かされたかしら
それとも…大切な子と一緒だから?

あら、パレードが始まるみたいよ
軽く何か食べながら見ない?

ホットココアと
苺味のチュロスを手に観覧席へ
プロメテさんはまた別の味?
あら、ありがとう。良かったら私のもどうぞ

――何だか、恋人同士みたい

ふと湧いた想いは甘い甘い
大丈夫、何でもないのよ
ほら、パレードが始まったわ

きっと私、赤くなってるわね
どうか気付かないで
私だけのサンタさん


プロメテ・アールステット
【明け空】
セーターとスキニーパンツにチェスターコート
アイテムはブーツと黒革の手袋…そしてサンタの帽子

レイラ殿、人が多いから手を繋ごう
『地形の利用』で彼女が歩きやすい道を選ぶ
眺めているだけでも楽しいのはレイラ殿が一緒にいてくれるからだろうな


パレード…動物が出るのだったな
楽しみだ(動物好き)

カフェラテとチュロスを手にレイラ殿と観覧席へ
味か?私はメープルにしてみた
よければ食べてみるか?(チュロスを差出し)

ありがとう、と苺味を頂き
誰かと食べ物を分合うと、こんなにふわふわした気持ちになるのだろうか
それとも彼女だから?

チラリと頬を染めた彼女を見て
理由は解らないが…私のトナカイが可愛らしいことだけは確かだな



 夜の遊園地を並んで歩くのは、今宵だけのサンタさんとトナカイさん。
 ……たまには少しはしゃいでもいいわよね、なんて。
 眼鏡の奥の瞳をそっと細めるのは、ポンチョコートにキュロットとロングブーツを纏って、トナカイの角のカチューシャをちょこんと頭に付けたレイラ・アストン(魔眼・f11422)。
 そしてその隣には、セーターとスキニーパンツにチェスターコート、ブーツと黒革の手袋……それから、サンタの帽子をかぶったプロメテ・アールステット(彷徨う天火・f12927)の姿が。
 今夜だけ開いている遊園地は、クリスマスだけの特別仕様。
 キラキラ輝くそんな園内は、人でいっぱいだけれど。
「レイラ殿、人が多いから手を繋ごう」
 プロメテが差し出したその手を取って、手と手を繋げば。
「ええ、はぐれてしまうといけないもの」
 これでもう、迷子にはきっとならないから。
 そして歩きやすい道を選ぶプロメテにエスコートされるかのように、一緒に聖夜の遊園地を巡って。
 いつもはやや伏し目がちの視線を、ふと上げてみれば。
(「遊園地の光景はとてもきらきら」)
 ……クリスマスの空気に浮かされたかしら、なんてレイラは思うけれど。
 ふとすぐ横にある彼女の顔を見れば、思い直す。
 ――それとも……大切な子と一緒だから? って。
 そんな、何処か心が踊るような気がするのは、プロメテも同じで。
 キラキラ煌めく園内を眺めているだけでも楽しいのは、きっと。
(「レイラ殿が一緒にいてくれるからだろうな」)
 繋いだ手と手で温もりを分け合っている、隣の彼女と一緒だから。
 そう暫く並んで歩いて、煌めく遊園地を見て回っていれば。
「あら、パレードが始まるみたいよ」
「パレード……動物が出るのだったな。楽しみだ」
 何気にそうそわりと言った動物好きなプロメテに、レイラはこんな提案を。
「軽く何か食べながら見ない?」
 それからふたり、ワゴンで温かい飲み物とチュロスを買ってから。
 観覧席に座ってパレードが始まるのを待つ間。
 口にしたホットココアの甘さにそっと笑みつつ、レイラはカフェラテを飲むプロメテへと視線を移して。
「私は苺味のチュロスにしてみたわ。プロメテさんはまた別の味?」
「味か? 私はメープルにしてみた。よければ食べてみるか?」
「あら、ありがとう。良かったら私のもどうぞ」
 ふたりで、甘いチュロスの交換こ。
 そして差し出された苺味のチュロスを口にしながら、プロメテは思う。
(「誰かと食べ物を分合うと、こんなにふわふわした気持ちになるのだろうか」)
 ――それとも彼女だから? って。
 それに、そんなプロメテから貰った、レイラの口の中に広がるメープル味のチュロスも、確かに甘いのだけれど。
 ――何だか、恋人同士みたい。
 ふと湧いた想いは、もっと甘い甘い……。
 そしてチラリと自分を見る金の瞳に、こうレイラは返す。
「大丈夫、何でもないのよ」
 ……ほら、パレードが始まったわ、って。
 そんなレイラの頬は、ほんのり熱を帯びるように染まっていて。
 その理由は解らないけれど……でもプロメテは、これだけはわかるから。
 ――私のトナカイが可愛らしいことだけは確かだな、って。
 レイラも、自分が今きっと赤くなっていることは、分かっているのだけれど。
 煌めきに照らされている隣のプロメテへと瞳を向けて、そうっとこんなお願いを。
 ……どうか気付かないで、私だけのサンタさん、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

木常野・都月
【狐々】

クロムさん、美味しそうな料理がいっぱいありますよ!

そうか、クロムさん、クリスマスは初めてなんですね。
とはいえ、俺も2度目ですけどね!
そうそう、クリスマスはご馳走とケーキを食べるお祭りっぽいです。
あと、運良くサンタさんに会えると、プレゼントを貰えるんです。

俺は…美味しそうな肉と…。
果実酒はよく飲むけどカクテルは詳しくなくて。
マスターのお任せでお願いします。

クロムさんのは…フォックス・トロット?
白のラム酒にオレンジとレモンのジュース…爽やかそうですね!
淡い黄色がクロムさんみたいですね!

(カクテルをそっと飲んで)美味しい!
飲みやすいし、さっぱりしてる!
ヨーグルトのお酒って美味しいな。


クロム・エルフェルト
【狐々】
くりすます、は美味しい物とお酒を楽しめば良い……らしい。

美味しそうな料理。沢山あるね。
はしゃぐ都月くんは、弟みたいで微笑ましい。
でも……背、私より高いな……。
サンタ、さん?
会えたら、良いなぁ。

取り敢えず、私は日本酒と塩辛をと思ったけど
(周囲を忙しなく見回し)
ん。ちょっと、違うっぽい。

都月くんと一緒に、店員さんにお委せしてみようかな。
都月くんに出されたのは……
「マンゴヤン ラッシー」。
都月くんの好きなソーダに、マンゴーの甘み。ヨーグルトの白でチィちゃんをイメージ。
甘くてさっぱり、してそうだね。

私のお酒も、来た。
口を付けると、爽やかな酸味。
……美味しい。こんなにも美味しいんだね、カクテル。



 訪れた夜の遊園地は、楽しそうな人たちの声とキラキラクリスマス色の光で溢れていて。
 ふわり風に乗って鼻を擽るのは、食欲をそそるような良い匂い。
 そんな匂いに、ぴこりと耳を立たせながら。
「クロムさん、美味しそうな料理がいっぱいありますよ!」
 遊園地にある店の料理に誘われるのは、木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)。
 そして物珍し気に尻尾をゆらり、きょろりと視線を巡らせるクロム・エルフェルト(縮地灼閃の剣狐・f09031)の様子を見て気が付く。
「そうか、クロムさん、クリスマスは初めてなんですね。とはいえ、俺も2度目ですけどね!」
 それから都月は、クロムに教えてあげる。
「そうそう、クリスマスはご馳走とケーキを食べるお祭りっぽいです」
「くりすます、は美味しい物とお酒を楽しめば良い……確かに美味しそうな料理、沢山あるね」
 クロムは一通りメニューを眺めた後、ふと隣の都月へと視線を向けて。
 楽しそうな様子の彼に、藍色の瞳を細める。
 ……はしゃぐ都月くんは、弟みたいで微笑ましい、って。
 とはいえ、その顔を見ようと思えば。
(「でも……背、私より高いな……」)
 随分と見上げなくてはいけなくて……何だかちょっぴり不思議な感じ。
 そんな、クロムの思っていることなど露知らず。
「あと、運良くサンタさんに会えると、プレゼントを貰えるんです」
 そう都月が少し得意気に、わくわくするクリスマスの楽しみを教えてあげれば。
 聞いた有力情報に、ぴこっと反応を示す狐耳。
「サンタ、さん? 会えたら、良いなぁ」
 そんな太っ腹なサンタさんとやらが、どんな人なのかは分からないけれど。
 クロムは、先程聞いたクリスマスの内容を思い出して。
(「取り敢えず、私は日本酒と塩辛を……」)
 美味しい物とお酒を楽しむべく、きょろきょろと周囲を忙しなく見回すけれど。
 ……ん。ちょっと、違うっぽい。
 そうふと気付いて、首をこてんと傾ける。
 確かに、日本酒と塩辛は、ちょっとこの店にはないみたいですけれど。
「俺は……美味しそうな肉と……果実酒はよく飲むけどカクテルは詳しくなくて。マスターのお任せでお願いします」
 美味しい物とお酒を楽しむ、それは間違ってはいないから。
「私もお委せしてみようかな」
 都月と同じ様に、クロムも店のマスターにお任せ。
 それからまず都月の前に運ばれてきたのは、みずみずしいマンゴー風味に、さっぱりとしたヨーグルトがよく合うカクテル。
 やさしい甘さのそれは、そう「マンゴヤン ラッシー」。
「甘くてさっぱり、してそうだね」
 都月の好きなソーダにマンゴーの甘み、ヨーグルトの白が彼の精霊のチィのよう。
 そんな彼にぴったりなお酒を見つめていれば。
「私のお酒も、来た」
「クロムさんのは……フォックス・トロット? 爽やかそうですね! 淡い黄色がクロムさんみたいですね!」
 クロムのカクテルは、白のラム酒にオレンジとレモンのジュースが爽やかな『フォックス・トロット』。
 それからふたり、カチリとグラスを合わせて、クリスマスに乾杯してから。
 そっとドキドキ、ひとくち自分のカクテルを飲んでみれば――。
「美味しい! 飲みやすいし、さっぱりしてる! ヨーグルトのお酒って美味しいな」
「……美味しい。こんなにも美味しいんだね、カクテル」
 ふたり同時にお耳をぴこり。もふもふ尻尾も満足気に、一緒にゆうらりゆらり。
 クリスマスはやっぱり、とても美味しいお祭りみたい。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

草野・千秋
ライアンさんと/f02049

遊園地ですか、昔は家族……妹とかとも行ったものでした

イルミネーション、大人気なくはしゃいじゃいますね
遊園地に来たからにはフルスピードのジェットコースターいきましょう
ライアンさん高いところは?
ティーカップはこう、勢いよくグルグル回しましょう
あと観覧車、これは二人乗りでしょう

遊んだらおなかすいちゃいました、僕はトナカイ顔の肉まん食べます
色々なお酒もあるようですよ、クリスマスカクテルとか

今年も一緒にいる人がいて嬉しい僕です
寒い季節、誰かと一緒にいた方が嬉しいですもんね
あっ花火あがりました(スマホのカメラで撮るのも忘れて見惚れ)
空に大輪の花火が咲いたあとに口づけを


ライアン・ウィルソン
千秋ちゃん(f01504)とおでかけよ!
遊園地は昔襲撃したわね。殺害対象がいたわ。懐かしいわね傭兵時代

イルミネーションは一緒にはしゃぐ!ひゃっは!映えよ!
ジェットコースターでもティーカップでもいっぱいいくわ!観覧車も二人乗り!そしてその中で…うふふふ♥


とりあえず腹ごしらえは同じもの食べようかしら。お酒も飲もうかしらね。アタシちゃんは見た目こんなだけどアラフォーよ?吞めるのよ?覚えておきなさいMS?
クリスマスは大切な人と過ごすのが大事!古事記にもそう書いてあるわ!読んだことないけど!
花火いいわね。ロマンチック
そして最後はキッスとかハグとかでいっちゃいちゃよ!



 ふたり並んでやって来たのは、キラキラ煌めく聖夜の遊園地。
 遊園地に来たこと自体は、ふたりとも初めてではなくて。
「遊園地ですか、昔は家族……妹とかとも行ったものでした」
 昔を思い出すようにぽつりと口にするのは、草野・千秋(断罪戦士ダムナーティオー・f01504)。
 彼にとって遊園地の思い出は、妹と過ごした楽しい時間であり……そして。
 そう、ふと言葉を切った千秋の隣で。
 ライアン・ウィルソン(美少女美少年傭兵・f02049)も、以前遊園地を訪れた時の事を思い出す。
 あれは、どれくらい前だっただろうか――。
「遊園地は昔襲撃したわね。殺害対象がいたわ」
 そう、襲撃したあの日のことを。
 ……懐かしいわね傭兵時代、と。
 見た目は美少女美少年なライアンも、そんなある意味凄い遊園地の思い出を口にするけれど。
 今日は、何て言ったって大好きな人と一緒で――クリスマスという、特別な日。
 だから、煌びやかなイルミネーションを見れば、千秋もはしゃいでしまって。
「ひゃっは! 映えよ!」
 ライアンも勿論、映えまくりなシチュエーションに、一緒にひゃっはーはしゃいじゃいます!
 それにやっぱり遊園地と言えば、ドキドキわくわくなアトラクションも欠かせません。
「遊園地に来たからにはフルスピードのジェットコースターいきましょう。あとティーカップも」
「ジェットコースターでもティーカップでもいっぱいいくわ!」
 スピード感抜群のジェットコースターは、上がったり落ちたり回ったり、超刺激的だし。
 ティーカップだってはしゃいでしまってつい、勢いよくグルグル!
 それからやはり、外せない乗り物と言えばこれ。
「あと観覧車、これは二人乗りでしょう」
「観覧車も二人乗り!」
 聖夜の空を巡る観覧車は、ふたりだけの空間で。
 そしてその中で……と呟きながら、うふふふ♥ と笑むライアン。
 そんなアトラクションを、十分にふたりで楽しめば。
「遊んだらおなかすいちゃいました。僕はトナカイ顔の肉まんにしようかなと」
「とりあえず同じもの食べようかしら。お酒も飲もうかしらね」
「色々なお酒もあるようですよ、クリスマスカクテルとか」
 可愛くて美味しいトナカイまんでおなかを満たしつつ、クリスマスカクテルで乾杯!
 ……と思ったのですが。
「アタシちゃんは見た目こんなだけどアラフォーよ? 吞めるのよ?」
 ライアンは、疑るような視線を向ける店員にそう主張を。
 美少年で美少女なのだけどアラフォー、ちゃんと覚えています、分かっています!
 そして改めて、乾杯と腹拵えを済ませてから。
 千秋ははしゃぐライアンの姿を見つめ、そっと笑みを宿す。
 今年も一緒にいる人がいることが、嬉しくて。
 それからライアンもくるりと千秋を振り返って笑む。
「クリスマスは大切な人と過ごすのが大事! 古事記にもそう書いてあるわ! 読んだことないけど!」
 日本最古の物語である古事記だって書いてあるくらいですから……!?
 いえ、読んだことないですけど。
 古事記に書いてあるかはまぁ、ともかく。
 きゃっきゃはしゃぐライアンの言葉に、こくりと頷く千秋。
「寒い季節、誰かと一緒にいた方が嬉しいですもんね」
 彼の言うように、クリスマスは大切な人と過ごすのが大事だということに違いはないから。
 そう――今の自分達みたいに。
 そんなことを思っていれば、耳に聞こえた音とともに、空に咲いた大輪の花。
「あっ花火あがりました」
「花火いいわね。ロマンチック」
 スマホのカメラで撮るのも忘れて、聖夜の空を彩る花火に暫し見惚れてから。
 空に大輪の花火が咲いた後……ふいに視線が合えば。
 花火のいろに染まる互いの顔を見つめながら――特別な聖夜に交わされる、甘い口付け。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

オズ・ケストナー
嵐吾(f05366)と

セイシロウもいこうっ
ヘアバンドもばっちり
すごい、ぜんぶたのしそうだよっ
サンタさんをさがすのもわすれないようにしなく…ちゃ

あれ?
目の前をスッと☆が

ふたりとも、見た?
ほっぺたに星
――サンタさんっ

うん、おいかけようっ

なるほど、さくせんだね
はさみうち
右からりょうかいっ
おいかけっこもめんきょかいでんなの?すごいっ

わたしもトナカイさんとおにごっこしたことあるもの
まけないよっ
トナナーっ
トナカイをフェイントで回避

ランゴかっこういいっ

腕をぶんぶん回しながらランゴへ叫ぶ
トナナナっ
まちがえた、ランゴ、そっちいったよっ

わあ、サンタさんはやい
トナっ、おいこみっ

まてまてーっ

サンタさん、つかまえたーっ


終夜・嵐吾
オズ君(f01136)と

遊園地じゃ~!
オズ君、せーちゃんもいっぱい遊ぼうな(光る星つき触角ヘアバンド装着済)
そうじゃな、サンタさん見つけるのはマストじゃ(きりっ

どこも楽しそうな雰囲気でええね
なに!?
あっ、ほんとじゃほっぺ星サンタじゃ…!おいかけてプレゼントもらお!

くっ、すばしっこいの
オズくん、右から頼む!せーちゃんはまっすぐ、わしは左から参ろう!
ふふ、狐追いかけっこ流免許皆伝のわしにかかればいちころよ!
そうじゃよ、今免許皆伝になったんじゃよ!

オズ君頼もしい…!
わしもトナステップで応戦じゃ!(しゅたしゅた)

トナー!(了解!)
任せよ!そいやっ!
あっ、せーちゃんの方に、このまま追い込みじゃオズ君!



 クリスマスイルミネーションがピカピカ光る夜の遊園地で。
「遊園地じゃ~! オズ君、せーちゃんもいっぱい遊ぼうな」
「すごい、ぜんぶたのしそうだよっ」
 すちゃっと楽し気に、光る星つき触角ヘアバンド装着済な男子たち。
 終夜・嵐吾(灰青・f05366)の声に、オズ・ケストナー(Ein Kinderspiel・f01136)もこくりと頷いて。
 桜の様なピンクの花の触覚ヘアバンドと一瞬迷った清史郎も、ふたりとお揃いのお星様を装着してにこにこ。
 けれどやはり、今日はクリスマスなのだから!
「サンタさんをさがすのもわすれないようにしなく……ちゃ」
「そうじゃな、サンタさん見つけるのはマストじゃ」
 どこも楽しそうな雰囲気でええね、なんて周囲を見回しながらも、きりっと言った嵐吾の隣で。
「……あれ?」
 オズのキトンブルーの瞳に刹那、飛び込んできたのは――目の前をスッと横切った星マーク。
 そう……それは、本物の印。
「ふたりとも、見た? ほっぺたに星――サンタさんっ」
「なに!? あっ、ほんとじゃほっぺ星サンタじゃ……! おいかけてプレゼントもらお!」
「俺達は良い子だと、さんたさんに教えないとな」
 本物のサンタさん、発見です!
 ということで!
「うん、おいかけようっ」
 3人は顔を見合わせ、ヘアバンドの星をびよんと揺らしながらも頷き合ってから。
 プレゼントを貰うべく、サンタさん捕獲大作戦を開始!
 けれどさすがサンタさん、なかなか手練れの逃亡者。
「くっ、すばしっこいの」
 偽物サンタやトナカイとの連携も謎にばっちり。
 ただ闇雲に追いかけていては、捕まえられそうにないから。
「オズくん、右から頼む! せーちゃんはまっすぐ、わしは左から参ろう!」
「なるほど、さくせんだね。はさみうち、右からりょうかいっ」
「では俺は、正面からさんたさんを迎え撃とう」
 3人ではさみうちする、頭脳プレイです!
 だって、何て言ったって。
「ふふ、狐追いかけっこ流免許皆伝のわしにかかればいちころよ!」
「おいかけっこもめんきょかいでんなの? すごいっ」
 嵐吾は追いかけっこも、免許皆伝……!?
 そして期待の眼差しを向けるふたりに、えっへん得意気に嵐吾はもふもふ尻尾を揺らし続ける。
「そうじゃよ、今免許皆伝になったんじゃよ!」
 今! 免許皆伝になりました!
 けれどオズだって、妨害しようとしてくるトナカイを前に。
「わたしもトナカイさんとおにごっこしたことあるもの、まけないよっ」
 ――トナナーっ。
「トナッ!?」
 迫るトナカイも思わずビックリ、華麗にフェイントで回避!
 そんなオズの動きに、頼もしい……! と声を上げつつ。
「わしもトナステップで応戦じゃ!」
 嵐吾もしゅたしゅた、免許皆伝トナステップ!
「ランゴかっこういいっ」
 オズも嵐吾の見事な免許皆伝ぶりに笑みながらも。
「トナナナっ」
 腕をぶんぶん回しながら、すかさず声を。
「まちがえた、ランゴ、そっちいったよっ」
「任せよ! そいやっ!」
 ……トナー!(了解!)と、気合いのひと鳴きをしつつ。
 しゅたたっとサンタの逃げ道を塞ぎ、嵐吾が立ちはだかれば。
「わあ、サンタさんはやい」
「あっ、せーちゃんの方に!」
 くるり素早く方向転換し、逃げようとするサンタであったが。
 トナ、とこくりひとつ鳴いて頷いてから。
「さぁ、さんたさん。ここまでだ、観念しようか」
 めっちゃにこやかなのに、何だかすごい圧を放つ清史郎。
 そしてサンタさんがビクリと怯んだ、その一瞬を逃さずに。
「このまま追い込みじゃオズ君!」
「トナっ、おいこみっ。まてまてーっ」
 嵐吾とオズが同時に、バッとその腕を伸ばせば。
「!!」
 ――サンタさん、つかまえたーっ。
 お見事、サンタさんの捕獲大成功です!!
 このあと勿論、ご褒美のプレゼントもばっちり貰いました、ええ!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

朝霞・絢人
識(f10999)と

ロングコートの裾を靡かせて聖夜の遊園地へ
――わあ、すごいね
迎えてくれた目映い世界を見つめ
思わず零れる感嘆の息

美味しそうな香りに誘われてワゴンへ立ち寄る
はは、可愛い
クリスマス仕様の食べ物とにらめっこ
僕が選んだのはサンタ顔のピザまん
識のトナカイも可愛いね

ほかほかのサンタまんを頬張る
何処から食べるか迷う彼女が微笑ましい
僕が食べてあげようか?――なんて

君と眺めるイルミネーションの星々
隣を見遣ればその先で、
紫の大きな双眸が煌きを映して耀う
――本当に、夢の光景みたいだな

不思議だね。寒いけれど、あたたかい
白い吐息を燈しながら柔く笑む

クリスマスを識と過ごせて良かった
特別な時間をありがとう


加賀宮・識
絢人(f14242)と

早速貰ったばかりのブレスレットをつけてのお出かけ
2倍嬉しさが増え、心も弾む

遊園地って夢の地、ですね
きらきらと音がしているような気さえする
ワクワクとドキドキが止まらない

ワゴンには美味しそうな食べ物ばかりでお腹が鳴りそう
絢人がサンタさん顔なら
私はトナカイさん顔に
ど、どこから食べようっ
迷っていたら隣から聞こえてきた声に
むむっ、じゃあ耳から…と、そだ。絢人、味見しますか?


美味しい肉まんで満足しながら光の海をゆっくり歩く

はい、寒いけどあたたかい
それはきっと…

隣を歩く絢人に微笑み返す

こちらこそ素敵な時間を有り難うございます、絢人



 ひやりとする冷たい冬の風が、僅かに癖のある褪せた枯茶のいろを揺らして。
 朝霞・絢人(篋底・f14242)の纏うロングコートの裾をバサリ、小さく靡かせれば。
「――わあ、すごいね」
 思わず零れるのは、迎えてくれた目映い世界への感嘆の声。
 そんな聖夜の遊園地に絢人と訪れた、加賀宮・識(焔術師・f10999)も。
「遊園地って夢の地、ですね」
 ……きらきらと音がしているような気さえする、なんて。
 夢のような眼前の煌めきに、ワクワクとドキドキが止まらない。
 それに今宵は、嬉しさも2倍。手許で耀う、贈られたばかりの繊細な三日月も一緒だから。
 そんな彼から貰ったブレスレットをつけてのお出かけに、識の心も尚弾んで。
 並んでふたり歩いていれば……ふと誘われるのは、鼻を擽る美味しそうな香り。
 立ち寄ったワゴンに並ぶのは、クリスマス仕様の美味なものたち。
「美味しそうな食べ物ばかりでお腹が鳴りそう」
「はは、可愛い。僕はサンタ顔のピザまんにしようかな」
 そんなクリスマス仕様の食べ物たちと、暫しにらめっこしてから。
「絢人がサンタさん顔なら、私はトナカイさん顔に」
「識のトナカイも可愛いね」
 ふたり並んで、ほかほかあったかいサンタさんとトナカイさんを手にして。
 早速、いただきます!
 ……と、いきたいところだけれど。
「ど、どこから食べようっ」
 可愛いトナカイさんのお顔を前に、迷ってしまう識。
 ほかほかのサンタまんを頬張りつつも、絢人はそんな彼女を微笑まし気に見つめながらも。
「僕が食べてあげようか?」
 ……なんて、と揶揄う様に笑えば。
 隣から聞こえてきた声に、むぅ、とトナカイさんを改めて見つめて。
「むむっ、じゃあ耳から……と、そだ。絢人、味見しますか?」
 彼を見上げ、識はトナカイさんをお裾分け。
 そして美味しい肉まんであったかぬくぬく、おなかも満足になったから。
 ふたり、光の海をゆっくりと歩く。
 一緒に並んで眺める、イルミネーションの星々。
 それからふと、絢人が隣のその横顔を、そっと見遣れば。
 耀うのは、煌きを映した紫の大きな双眸。
 そのいろは何よりも綺麗で、一等耀いていて。
 ――本当に、夢の光景みたいだな。
 絢人はそう紡がずにはいられなくて。
「不思議だね。寒いけれど、あたたかい」
 そんな彼の言葉に、識もこくりとひとつ、頷き返して。
「はい、寒いけどあたたかい」
 煌めく星々と彼の姿が映る円らな紫を細め、思う。
 ――それはきっと……と。
 絢人も聖夜の空に白い吐息を燈しながら、静かに降り注ぐ月光の如く柔く笑んで。
 そしてすぐ隣に在る彼女へと、紡ぐ。
「クリスマスを識と過ごせて良かった」
 ――特別な時間をありがとう、と。
 そんな隣を歩く絢人の声に、識もこう、言の葉と微笑みを返す。
 聖夜の煌めき溢れる中、甘やかに揺れる貴石の月を伴って――こちらこそ素敵な時間を有り難うございます、絢人、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

佐々・夕辺
有頂【f22060】と

今日は洋装で貴方の隣
…ふふ。似合ってるけど、ちょっと長かったかしら
マフラーに肉まんが付かないように
少しだけ下ろしてあげる

わあ……!
クリスマスゴンドラから見下ろす夜の街
まるで宝石を散らしたみたいで、とても綺麗!
ガラスに両手を付けて、尻尾が思わず左右に揺れる

…貴方は時々、とても寂しい事を言うのね
こんなに綺麗な景色を、綺麗だと思わずに生きていたなんて
貴方が私のための人生を生きるというのなら
私も貴方の為の人生を生きたいわ
貴方が美しいものを美しいと言えるように

揺れるゴンドラにひえと声を漏らす
尻尾が足の間に隠れて
招かれた膝の上
…怖いわ。守ってくれる?
ほんの少しの打算を混ぜて身を寄せた


日東寺・有頂
夕辺(f00514)と

ライトグレーのステンカラーコートに
彼女からのマフラーぐるぐる
どうかしら 似合っとーかしら
トナカイ肉まんかぶりつき
夕辺の手ば引き指差すんは夜空にかかるクリスマスゴンドラ
次、あれ乗ろうや

小箱の中で二人きり
砂粒のような輝きを見下ろす
なあ凄かやろ?きれかよなあ(綺麗だよな)こん世界
ばってん俺な、お前に出会うて知ったとよ
俺の世界の姿形 こんなふうだったなんてさ
生まれ変わって歩み直してる、俺の世界を
自分の人生を お前の為の人生を
…へへ、お前にはそうさせてる とっくにな

美しいものを美しいと?そうな
有無を言わさずまたも手を引く
膝の上に乗せて
俺のいっとう美しかもん、この手で守るよ



 クリスマスの夜はキラキラと煌びやかで、吹く風が冷たくひやりとするけれど。
 でも、そんな冬の寒さから日東寺・有頂(手放し・f22060)のことを守っているから。
「どうかしら、似合っとーかしら」
「……ふふ。似合ってるけど、ちょっと長かったかしら」
 ライトグレーのステンカラーコートを纏う彼の首元を、穏やかにぐるぐる。
 これでもかと巻かれた、佐々・夕辺(凍梅・f00514)が贈ったあったかいレモン色のマフラーが。
 そんなマフラーを、買ったトナカイ肉まんが付かないように少しだけ下ろしてあげれば。
 はむり、美味しそうにほかほかのそれにかぶりつく有頂。
 それからおなかも満たされれば、夕辺の手を引いて。
「次、あれ乗ろうや」
 有頂がさした指の先――くるりと夜空にかかるのは、クリスマスゴンドラ。
 そしてふたり乗り込んで、聖夜の空を巡りゆけば。
「わあ……! まるで宝石を散らしたみたいで、とても綺麗!」
 ガラスにぺたりと両手を付けて、声を上げる夕辺。
 クリスマスゴンドラから見下ろす夜の街が、キラキラとても綺麗で。
 夕辺の尻尾も思わず、左右にゆうらゆら。
「なあ凄かやろ? きれかよなあ、こん世界」
 空の只中に在る小箱の中で、二人きり。
 有頂も彼女と一緒に、砂粒のような輝きを見下ろして。
「ばってん俺な、お前に出会うて知ったとよ。俺の世界の姿形、こんなふうだったなんてさ」
 ひとつずつ、紡いでゆく言の葉。
 ――生まれ変わって歩み直してる、俺の世界を。
 ――自分の人生を、お前の為の人生を。
「……へへ、お前にはそうさせてる。とっくにな」
 そう、声を落とした彼の姿を、夕辺は藍の瞳に映して。
「……貴方は時々、とても寂しい事を言うのね。こんなに綺麗な景色を、綺麗だと思わずに生きていたなんて」
 蜂蜜色の髪をそっと揺らし、彼だけを映す藍のいろを細め続ける。
「貴方が私のための人生を生きるというのなら、私も貴方の為の人生を生きたいわ」
 ――貴方が美しいものを美しいと言えるように、って。
「美しいものを美しいと? そうな」
 刹那、有無を言わさず、またもぐいっと……強く優しく、彼女のその手を引けば。
 ゆらり、微かに揺れるふたりだけを乗せたゴンドラ。
 そんな揺れるゴンドラに、ひえ、と思わず声が漏れれば。足の間に尻尾がかくれんぼ。
 それから夕辺は身を寄せて、彼にこんなお強請りを。
「……怖いわ。守ってくれる?」
 甘い声色に、ほんの少しの打算を混ぜて。
 そして有頂は、そんな夕辺を膝の上に乗せ、招いて。
 煌めく聖夜の空を巡りながら、彼女の耳元で囁くように優しく誓う。
 ――俺のいっとう美しかもん、この手で守るよ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ジニア・ドグダラ
葛籠雄(f17337)さんと

葛籠雄さん、何処も、凄いですよ、……!
イルミネーションの量も沢山で凄く、綺麗、ですね……
遊園地等は、ここ最近は来なかったので、とても新鮮な気持ち、です。

……し、失礼。少し、はしゃぎ過ぎました。
お土産も勿論、忘れずにですね。こういう所は面白い形のもあったりで、食べる時楽しいですから。

さて、観覧車へ、ですね。
普通に見ていた景色も、こうして上からだとまた違った、綺麗さが、素敵ですね。
それに……!葛籠雄さん、花火も、です。わぁ、たくさん、空に、咲いて、います……

……本当に、いつからかこうして誰かと、なんて事は無かったです。
だからこそ、このような時間は、とても楽しい、ですよ。


葛籠雄・九雀
ジニアちゃん(f01191)と

営業している遊園地へ来たのは初めてであるな!
ふむ…パンフレットだけでも目移りする程どこも魅力的ではあるが、今回は観覧車で花火を見ようと思うであるぞ。
絶叫ものはオレが吹き飛びそうであるし、人混みも苦手であるしな。
道中で簡単に肉体のための土産を買って、観覧車へ行くであるよ。

さて、観覧車も初めてなのであるよな。
オレもUCで宙を跳ぶことはあるが、こうやってゆっくり上がって周囲の景色を眺めることなどはないであるから、かなり新鮮であるなぁ。
遮蔽物がなく花火も見やすい。

誰かとこんなに高い場所で一緒にいることもない…この時間をジニアちゃんも楽しんでおればよいが、どうであるかな?



 本来ならば、もうその門は静かに閉じられているはずなのだけれど。
「営業している遊園地へ来たのは初めてであるな!」
 今夜は特別……クリスマスの遊園地は夜になった今でも、まだまだ煌めきを失わない。
 そんな夜の遊園地へと足を踏み入れた、葛籠雄・九雀(支離滅裂な仮面・f17337)が。
「ふむ……パンフレットだけでも目移りする程どこも魅力的ではあるが」
 手にしたパンフレットとそう、睨めっこしていれば。
「葛籠雄さん、何処も、凄いですよ、……! イルミネーションの量も沢山で凄く、綺麗、ですね……」
 ……遊園地等は、ここ最近は来なかったので、とても新鮮な気持ち、です、と。
 迎えてくれたイルミネーションに負けない程に瞳を煌めかせているのは、ジニア・ドグダラ(白光の眠りを守る者・f01191)。
 それからジニアは、ハッと彼を見て。
「……し、失礼。少し、はしゃぎ過ぎました」
 そうちょっぴり、恥ずかしそうに紡ぐ。
 そんな彼女と並んで、九雀が向かうのは――観覧車。
(「今回は観覧車で花火を見ようと思うであるぞ」)
 絶叫もののアトラクションは、仮面である自分が寒空へと勢いよく吹き飛びそうであるし。それに人混みも苦手であるから。
「道中で簡単に肉体のための土産を買って、観覧車へ行くであるよ」
「お土産も勿論、忘れずにですね。こういう所は面白い形のもあったりで、食べる時楽しいですから」
 パンフレットを再び眺め、意外と律儀に土産屋の場所を確認しつつも予定を立てる九雀に、ジニアもこくりと頷いて。
 好奇心のまま収集癖のままに、興味惹かれたものを土産にと買い込んでから。
「さて、観覧車も初めてなのであるよな」
 いざふたりで、聖夜の空をくるりと巡る観覧車へ。
 ゆっくりと、地上の明かりたちが遠くなれば、かわりに月や星の煌めきが近くなって。
「普通に見ていた景色も、こうして上からだとまた違った、綺麗さが、素敵ですね」
「オレもユーベルコードで宙を跳ぶことはあるが、こうやってゆっくり上がって周囲の景色を眺めることなどはないであるから、かなり新鮮であるなぁ」
 眼下に見える輝きに満ちた風景を、ゆっくりと暫しふたりで眺める。
 いや、聖夜の空に煌めくのは、それだけではなくて。
「それに……! 葛籠雄さん、花火も、です。わぁ、たくさん、空に、咲いて、います……」
 風景を眺めていたジニアの目の前でぱっと咲いたのは、夜に弾ける大輪の華。
 様々ないろに弾け咲く花火は彩とりどり、美しく煌めいていて。
「遮蔽物がなく花火も見やすい」
 遮るものなど、何もない。
 そんな聖夜の空に鮮やかに咲く花々を、空の上から見つめながら。
「誰かとこんなに高い場所で一緒にいることもない……」
 そう呟きを落としつつも、九雀は今共に在る彼女を見遣り、思う。
 ……この時間をジニアちゃんも楽しんでおればよいが、どうであるかな? って。
 そんな彼へと、ジニアはそっと宿した微笑みと共に、言の葉を返す。
「……本当に、いつからかこうして誰かと、なんて事は無かったです」
 それから、聖夜の花火のいろに染まる彼を見つめ、続ける。
 ――だからこそ、このような時間は、とても楽しい、ですよ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
肉まん、中華まんほかほかね!

すっごく幸せそうな顔で食べ歩きよ。
ポップコーンも捨てがたいけど今回はお饅頭コンプリートを目指すわ。

ヤドリガミは太らないヤドリガミは太らない(俗説です)

通りがかりの清史郎さんにもおすそ分けしつつちょーっと聞いてみたいのよね。

「私はお酒がもらえると思う?」



 冬真っ只中なクリスマスに吹く風は、冷たいけれど。
 でも、ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)は、ぬくぬくな笑顔。
「肉まん、中華まんほかほかね!」
 その手には既にばっちり、サンタさんとトナカイさんの中華まんが。
 遊園地を彩るイルミネーションに負けないくらい、すっごくキラキラ煌めいているヴィオレッタの幸せそうな顔。
 ええ、食べ歩き最高!
「ポップコーンも捨てがたいけど今回はお饅頭コンプリートを目指すわ」
 そう目標を定め、ぐっと気合を入れて。
 ――ヤドリガミは太らないヤドリガミは太らない。
 いつもの俗説を唱えます!
 けれどあながち、それも間違っていない気もする。
 偶然ヴィオレッタの目の前を歩んでいたのは、同じヤドリガミな清史郎。
 そして彼もまた、確りと沢山の甘い物を確保して雅に笑んでいる。
 ヤドリガミは太らないヤドリガミは太らない……??
 それから、サンタさんやトナカイの中華まんを彼にもお裾分けして。
 彼のチュロスと、ほくほく交換こしながらも。
 ……ちょーっと聞いてみたいのよね、と。
 ヴィオレッタは清史郎に訊ねてみる。
「私はお酒がもらえると思う?」
 そんな問いに、清史郎はふむ、と首を傾けてから。
 爽やかな笑顔で答えるのだった。
「酒は外見年齢が成人してからだな」
 その時は一緒に呑もう、と……そう、雅やかに。

大成功 🔵​🔵​🔵​

憂世・長閑
巴(f02927)と

うん、ぽかぽか
巴も寒くないなら良かった

あれなにかな?
見つめるのは星や花のついたカチューシャ
ふふ、かわいい

オレ、遊園地ってはじめてなんだ
だから巴がやりたいことをやったり
乗りたいものに乗りたいっ

それに乗ると上から全部見れるんだっ
うんうん
じゃあそうしよう!

わあ、すごい
もっと高く上るのかな?
巴が何か言おうとしたのに気づいて
其方をみようと

――!
わっ……
声はそこまで上げずに
不思議な感覚にぱちぱち瞬いて

ふふ、うん、すごかったっ
うん、大丈夫だよ
あのね、オレ
巴があんなに吃驚した声出すの
はじめて聞いたっ

まだまだ知らない巴がたくさんだ

大丈夫だよ
今日が終わっても
また別の日に遊べばいいんだもの


五条・巴
長閑/f01437

風が冷たい、けど
はしゃいでたら寒さなんて忘れてぽかぽかしてきちゃうね

カチューシャも後で買おっか

長閑は何乗りたい?
にくきゅうじゃーも見たいし、アトラクションだって乗りたい…
そうだ、フリーフォールに乗って上から全部見ちゃおう

カタカタと上に登って見渡せる位高いところまで登ったら

あ、にくきゅうじゃーだ
言おうとした瞬間

ガタン

そのまま真下に急降下
に、あっ、わああ!

あられもない声が出たことが面白くて暫く笑いが止まらない
はあ、あはは、凄かったねえ。
長閑は大丈夫?

あはは、長閑に隠してる事の方が少ないよ

長閑と一緒にいると楽しくてあっという間に時間が過ぎちゃう
終わって欲しくないな

また来年も遊んでね



 見上げれば、月や星が瞬く聖夜の空はきりりと冴える様に澄んでいて。
 クリスマスの夜はやっぱり、吹く風も冷たいけれど。
「はしゃいでたら寒さなんて忘れてぽかぽかしてきちゃうね」
 並んで歩く五条・巴(照らす道の先へ・f02927)の声に、憂世・長閑(愛し秉燭・f01437)はこくりと頷いて。
「うん、ぽかぽか」
 ……巴も寒くないなら良かった、って。
 そう、彼を見て続ければ。
 ふとピンク色の円らな瞳に飛び込んできたのは、キラキラ、ピカピカ。
「あれなにかな?」
 じっと見つめる長閑の視線の先には、煌めく星や花のついたカチューシャ。
 触覚みたいに頭の上で揺れては光るそれに……ふふ、かわいい、って思わず笑めば。
「カチューシャも後で買おっか」
 お揃いで買ってつけるのも、きっと楽しくて嬉しい。
 そして物珍し気にきょろりと視線巡らせる彼に。
「長閑は何乗りたい?」
 そう、巴が訊ねてみれば。
 すぐに、にぱっと咲いた笑みと共に返る弾む声。
「オレ、遊園地ってはじめてなんだ。だから巴がやりたいことをやったり、乗りたいものに乗りたいっ」
 そんな長閑のリクエストに、うーんと暫し考える巴。
「にくきゅうじゃーも見たいし、アトラクションだって乗りたい……」
 みんなのヒーロー、にくきゅうじゃーは応援したいし。
 動物たちのイルミネーションパレードだって見たい。
 アトラクションだっていっぱい乗りたくて。
 ……悩ましいなあ、そう巴は首を傾けるけれど。
 刹那、ピカンッと閃いた名案。
「そうだ、フリーフォールに乗って上から全部見ちゃおう」
「それに乗ると上から全部見れるんだっ」
 ……うんうん、じゃあそうしよう!
 どれも欲張れれちゃうという巴の提案に、長閑も賛成!
 そしていざ、フリーフォールにふたり乗り込んで。
「わあ、すごい。もっと高く上るのかな?」
 カタカタと聖夜の空へとのぼってゆき、景色が見渡せるくらい高いところまで辿り着いた……その時。
 巴はふと眼下に、気になっていたあるものを見つけて。
「――あ、」
 にくきゅうじゃーだ、って。
 そう巴が言おうとした、瞬間。
 何か言おうとした彼に気づいた長閑も、其方をみようとしたら。
「――!」
 ガタン、と音がして、乗っているゴンドラが大きく揺れれば。
「わっ……」
「に、あっ、わああ!!」
 そのまま真下に急降下!!
 声はそこまで上げなかったけれど、思わず不思議な感覚に瞬いてぱちぱち。
 そんな長閑の隣で、巴は暫く笑いが止まらない。
「はあ、あはは、凄かったねえ」
 だって、あられもない声が出たことが面白くて。
 それから、長閑は大丈夫? って訊けば。
「ふふ、うん、すごかったっ。うん、大丈夫だよ」
 長閑も同じ様に、可笑しくなって一緒に笑み零しながらも。
 目の前にいる巴に瞳をキラキラと向け、こう続ける。
「あのね、オレ。巴があんなに吃驚した声出すの、はじめて聞いたっ」
 ……まだまだ知らない巴がたくさんだ、って。
「あはは、長閑に隠してる事の方が少ないよ」
 巴はそう彼にまた、笑って。
「長閑と一緒にいると楽しくてあっという間に時間が過ぎちゃう」
 ……終わって欲しくないな、って。
 そうぽつりとひとつ、呟きを落とすけれど。
 長閑は、大丈夫だよ、って。やっぱり笑んで返す。
「今日が終わっても、また別の日に遊べばいいんだもの」
 まだまだ今日も終わってないし、今日が終わっても、また一緒にいっぱい沢山遊べるだろうから。
 そんな長閑の言葉に、巴はこくりと頷いて。
 ――また来年も遊んでね。
 キラキラ輝き溢れる聖夜の空の下、ふたりでそう、約束げんまん。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アルフィード・クローフィ
環ちゃん(f28317)と一緒

光る星付きカチューシャと
「Merry Christmas」サングラス
環ちゃんとお揃いーー!

とても可愛いぱーりぃぴーぽーだよ!

ジェットコースターいいよね!俺も乗りたい!
わぁー!凄いスピード!!
うん、もう一度!今度は両手離す
と面白いらしいよ!

クレープ美味しそうだね!
うん、俺はショコラケーキやバナナやフルーツ乗っけた洋風に
こっち食べてみる?
はい、環ちゃんあーん!

わぁ、俺もいいの?
わぁーい!頂きます!美味しい!和風もいいね!

食べ終わったら
コインで動くパンダの乗り物乗りたい!
アレ?環ちゃんパンダ知らないの?あの白黒の可愛い子だよ!
教えてあげる行こう!
と彼女の手を取りその先へ


雨絡・環
アルフィードさん(f00525)と

光る星付きカチューシャと
「Merry Christmas」と付いたサングラス

くりすますは西洋の祭とか
即ちぱーてぃ
そして今のわたくしは立派なぱーりぃぴーぽー(覚えたて)

ねえアルフィードさん
じぇっとこーすたー?乗りたいです
斯様な鉄塊が動くなんて
まあ
煌めきが驚きの速さで流れ
こんな爽快感初めて
もう一回宜しくて?
成程
挑戦しましょう

何か召し上がります?
あのくれーぷは如何かしら
抹茶白玉あずき味を頂戴な
くりーむと合うだなんて大発見

貴方は何に?
まあ素敵、美味しそう
宜しいのなら遠慮なく
あーん

此方もどうぞ
ふふ、あーん?
如何かしら

ええ、宜しゅう御座います
時にパンダとは?

手を引かれ
先へ



 クリスマスの夜の遊園地に煌めくのは、キラキラ輝くイルミネーションと。
「環ちゃんとお揃いーー!」
 アルフィード・クローフィ(仮面神父・f00525)がすちゃっと装着した、光る星付きカチューシャと愉快な「Merry Christmas」サングラス!
 そしてそんなアルフィードに倣い、彼と同じ物を雨絡・環(からからからり・f28317)も身に着け、ピカピカさせれば。
「とても可愛いぱーりぃぴーぽーだよ!」
 きゃっきゃはしゃぐような彼の言葉に、ふと環は思考を巡らせてみる。
「くりすますは西洋の祭とか」
 それは即ち、ぱーてぃ。
「そして今のわたくしは立派なぱーりぃぴーぽー」
 そう、とても陽気な、ぱーりぃぴーぽー!
 ちなみにぱーりぃぴーぽー、覚えたてほやほやで使ってみました。
 そして、お揃いの愉快な光るカチューシャやゴキゲンなサングラスを纏ったまま。
 きょろり「Merry Christmas」な視線を巡らせてみた環は、ふと視線をあるものへと向けて。
 ……ねえアルフィードさん、と彼へと要望を紡ぐ。
「じぇっとこーすたー? 乗りたいです」
「ジェットコースターいいよね! 俺も乗りたい!」
 というわけで、乗り込んだのは遊園地ならではな、ジェットコースター!
「斯様な鉄塊が動くなんて」
 カタカタとのぼってゆくコースターに行儀良く座りつつ、環が物珍しそうに周囲を見回せば。
 頂上までのぼって、そこから一気に――。
「わぁー! 凄いスピード!!」
 落ちたりうねったり、回ったり!
 猛スピードでレール上を駆け抜けてゆく。
 そしてあっと言う間に元の位置に戻ってきて、一度コースターを降りながら。
「まあ、こんな爽快感初めて」
 環は瞳を瞬かせながらも、楽しかったーっと笑む隣の彼に、こんなお強請りを。
 ――もう一回宜しくて? って。
 どうやら、お気に召したみたい。
 アルフィードは勿論、環のお願いにこくこく頷いて。
「うん、もう一度! 今度は両手離すと面白いらしいよ!」
「成程、挑戦しましょう」
 こうやるんだよ、環ちゃん! こうでしょうか、アルフィードさん、と。
 ふたりで万歳して、予行練習をしながらも。
 いざ、両手離しに挑戦です! 何という、ぱーりぃぴーぽー。
 それから気が済むまで乗りまくった後、ぱりぴな装備を再び身に着けてから。
「何か召し上がります? あのくれーぷは如何かしら」
「クレープ美味しそうだね!」
 甘い物を食べて、ちょっとだけ一休み。
 二人並んで、メニューと睨めっこした後、注文を済ませて。
「抹茶白玉あずき味を頂戴な」
 環は手渡された、くるりと甘味を包んだ生地をはむり、口に運んでみれば。
「くりーむと合うだなんて大発見」
 抹茶白玉あずきと生クリームの絶妙なハーモニーに、再び瞳をぱちくり。
 そして、美味しいーっと笑む彼に訊ねてみる。
「貴方は何に?」
「うん、俺はショコラケーキやバナナやフルーツ乗っけた洋風に」
「まあ素敵、美味しそう」
 そんな彼女に、アルフィードは自分のクレープを差し出して。
「こっち食べてみる? はい、環ちゃんあーん!」
 ……宜しいのなら遠慮なく、と。
 環は差し出された彼の洋風クレープも、あーん、ぱくりっ。
「此方もどうぞ。ふふ、あーん? 如何かしら」
「わぁ、俺もいいの?」
 ――わぁーい! 頂きます!
 そう嬉々と、彼女のクレープをお裾分けして貰って。
「美味しい! 和風もいいね!」
 和風も洋風も、どちらの味も甲乙つけ難い美味しさ。
 それからクレープを食べ終われば、今度はアルフィードがこんな提案を。
「コインで動くパンダの乗り物乗りたい!」
「ええ、宜しゅう御座います」
 彼の申し出に、環はそうこくりと頷くけれど。
「時にパンダとは?」
 パンダとは何か、知りません。
 そんな彼女に、アルフィードは瞳を瞬かせて。
「アレ? 環ちゃんパンダ知らないの? あの白黒の可愛い子だよ!」
「あの御方が、パンダさん」
「うん! 教えてあげる行こう!」
 クリスマス色に煌めく光の中、歩き出す。
 彼女の手を取って、彼に手を引かれて――いざその先、パンダの元へ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

篝・倫太郎
【華禱】
惜しかったな……あれ本物だ
頬に星、あった

さて、相手は中々に逃げ上手だし
ずっと追いかけっこしてたしな
作戦タイムという名の休憩な?
水分補給も腹ごしらえもして再戦!

やる気充分な子供達の返事に夜彦と笑って
食べたい物を買って皆で分け合って

お?一口カステラあるや
俺はこれとココア
いいじゃん、好きなんだもん

陸彦、中華まんの皮、付いてる(自分の口の端をちょんちょんして示し)
灯里もピザソース……

で、夜彦……付いてないよ
あんたにはこれ!サンタカステラ

陸彦と灯里にも
トナカイやプレゼントボックスの形したのをお裾分け

ん、一口な?
皆から一口お裾分けを貰って
その旨さに笑う

しっかり休憩したら
いざ、サンタ捕獲作戦再開っ!


月舘・夜彦
【華禱】
皆でサンタ探しに向かったものの、難しいものですね
あらゆる技能を活用しては面白くありませんもの

倫太郎が仰る通り、作戦会議も兼ねて休憩しましょう
腹が減っては戦……ならぬサンタ捕獲ならずですよ

お店ではチュロス、それから温かいミルクティーを頂きます
このチュロスという揚げ菓子は食感が良いですね

倫太郎は此処でもカステラですか
陸彦と灯里の中華まんも美味しそうですね
ふふ、急いで食べるからそうなるのですよ?

倫太郎、私にも付いて……!?
あ、ありがとうございます
一口カステラでもクリスマスに相応しい形になっているのですね
では皆にも私のチュロスを分けましょう

休憩が終われば再開です
今度こそ捕まえましょうね


月舘・灯里
【華禱】
うぐーっ(倫太郎の真似)

はい、さくせんかいぎ!なのです
あかりはレモネードのあたたかいのがよいのですよ?
あと、サンタさんのおかおがいいです、ピザまん!
みちにいさまはなににするです?

ふふ、トナカイさんのおかおも
かわいくておいしそうなのです!

おなかぺこぺこだったなのですね
にいさ……あわ、あわわ……

(倫太郎の指摘にハンカチを出して拭き拭き)
ふふ、とうさまにはおさとう付いてないなのです

おすそわけ……ちいさくて、あまくてかわいいのです
ひとくちカステラ

じゃあ、じゃあ、りんたろうにもはい!
あかりのピザまんをおすそわけなのです!
にいさまにもとうさまにもおすそわけなのです

がんばるなのですよ?
ね?にいさま!


篝・陸彦
【華禱】
むー、頬の星が見えなきゃ、本物かどうかなんてわかんないぞ!
偽物も混ざって動き回るから難しい

おれはもうちょっと頑張り……ん、腹ごしらえする!
腹ごしらえしたら、今度こそ捕まえるぞー!

おれはココアと
お菓子と思ったけど、あのトナカイの肉まんがいい!
へへ、ほかほかで持つと温かくなるぞ
ん?付いてる?じゃあ父ちゃん取って
だって自分じゃ見えないもん

やった、カステラ!甘いのも食べたかった所なんだ
じゃあ父ちゃん達には……皮の端っこな
灯里にはトナカイの赤い鼻の部分をあげるぞ!

お腹いっぱいだ!次こそ捕まえるぞー!
おれ達4人居るんだから今度は囲い込んだり
あとは狭い所まで追いかけたりとか連携プレーしようぜ!



 いつもならばとっくに閉まっているはずなのに、まるでクリスマスの魔法がかかったかのように。
 今宵だけは特別な、夜の遊園地。
 そしてクリスマスらしく……園内にやたら沢山いるのは、サンタさん!?
 いいえ、本物のサンタさんは、ひとりだけ。
「むー、頬の星が見えなきゃ、本物かどうかなんてわかんないぞ!」
 悔しそうにそう口にする篝・陸彦(百夜ノ鯉・f24055)の言う通り、本物のサンタさんは頬に星のマークがあるみたいだけれど。
 さっきいたのは三角マーク、ハートマークや月マークなどなど。
 ……偽物も混ざって動き回るから難しい、と。
 陸彦は、翻弄するように沢山いる偽物サンタたちを見遣りつつも、ぐぬぬ。
 それに例え本物を見つけても……相手はどうやら、手練れの逃亡者らしく。
「惜しかったな……あれ本物だ。頬に星、あった」
 篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)も、見つけたのに逃げられてしまった本物のサンタを思い返し呟けば。
 うぐーっ、とそんな倫太郎の真似っこをする月舘・灯里(つきあかり・f24054)もやっぱり悔しそう。
 いや、猟兵の技能を使えばもっと容易いのかもれないけれど。
「皆でサンタ探しに向かったものの、難しいものですね」
 ……あらゆる技能を活用しては面白くありませんもの、と。
 悔しがる皆を微笑ましく見つめるのは、月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)。
 なかなか惜しかったけれど、捕まえるまであと一歩。
 けれど、これまでも随分頑張ったから。
「さて、相手は中々に逃げ上手だし、ずっと追いかけっこしてたしな。作戦タイムという名の休憩な?」
「倫太郎が仰る通り、作戦会議も兼ねて休憩しましょう」
 ……水分補給も腹ごしらえもして再戦!
 ……腹が減っては戦……ならぬサンタ捕獲ならずですよ。
 そう子供達に倫太郎と夜彦は、今度こそサンタを捕まえるためにも、休憩をしつつも作戦会議の提案を。
 最初こそ、おれはもうちょっと頑張り……とそこまで言いかけた陸彦だけれど。
「……ん、腹ごしらえする! 腹ごしらえしたら、今度こそ捕まえるぞー!」
「はい、さくせんかいぎ! なのです」
 素直にこくりとふたり、父たちに頷いて。
 やる気充分な子供達の返事に、倫太郎は夜彦と顔を見合せ笑ってから。
 食べたい物を買って皆で分け合おうと、すぐ傍にある売店のワゴンへ。
 そしてそうとなれば、キラキラとワゴンを覗き見て。ぱあっと笑顔を咲かせる灯里。
「あかりはレモネードのあたたかいのがよいのですよ? あと、サンタさんのおかおがいいです、ピザまん! みちにいさまはなににするです?」
「おれはココアと……お菓子と思ったけど、あのトナカイの肉まんがいい!」
「ふふ、トナカイさんのおかおも、かわいくておいしそうなのです!」
「へへ、ほかほかで持つと温かいな」
 手渡されたトナカイさんに思わず、悔しがっていた陸彦の顔も笑みへと変わって。
 あったか美味しいサンタさんとトナカイさんを手に、子供達もほくほく一時休戦。
 それから子供達だけでなく、父たちも吟味して。
「チュロス、それから温かいミルクティーを頂きましょうか」
「お? 一口カステラあるや。俺はこれとココア」
 夜彦は聞こえた倫太郎の声に、思わずくすり。
「倫太郎は此処でもカステラですか」
「いいじゃん、好きなんだもん」
 そしてそうちらり自分に向けられた琥珀の瞳に、翡翠のいろを重ねて返す。
 ええ、知っています、って。
 そんな夜彦は受け取ったチュロスを、いただきます、と早速ひとくち。
「このチュロスという揚げ菓子は食感が良いですね」
 それから、陸彦と灯里の中華まんも美味しそうですね、と。
 はふはふ頬張るふたりに、ふと目をやれば。
 先に気付いた倫太郎が、自分の口の端をちょんちょん。
「陸彦、中華まんの皮、付いてる」
「おなかぺこぺこだったなのですね。にいさ……」
「灯里もピザソース……」
 あわ、あわわ……と慌てて、ハンカチを出しては自分の口を拭き拭きする灯里の隣で。
 きょとりとしつつも、やはり男の子。陸彦はさほど気にする様子もなく父へと目を向ける。
「ん? 付いてる? じゃあ父ちゃん取って」
 だって自分じゃ見えないもん、と。
「ふふ、急いで食べるからそうなるのですよ?」
 そう笑む夜彦にふと、今度は視線を移す倫太郎。
「で、夜彦……」
「倫太郎、私にも付いて……!?」
 じっと見つめられ名を呼ばれ、思わずそう口元に手を持っていく夜彦だけれど。
「ふふ、とうさまにはおさとう付いてないなのです」
「付いてないよ。あんたにはこれ! サンタカステラ」
 楽しそうに笑って言った灯里に続いて、倫太郎が差し出したのは甘いサンタさん。
 口に付いているからではなくて、美味しいサンタさんのお裾分けでした!
「あ、ありがとうございます。一口カステラでもクリスマスに相応しい形になっているのですね」
 そうカステラなサンタさんと見つめ合う夜彦に頷いた後。
 陸彦と灯里にも、トナカイやプレゼントボックスの形したものをお裾分け。
「やった、カステラ! 甘いのも食べたかった所なんだ」
「おすそわけ……ちいさくて、あまくてかわいいのです」
 はむりと食べてみれば、ほわり甘いサンタさん。
 でも、ただのお裾分けではなくて。
「じゃあ、じゃあ、りんたろうにもはい! あかりのピザまんをおすそわけなのです!」
「じゃあ父ちゃん達には……皮の端っこな」
「にいさまにもとうさまにもおすそわけなのです」
「灯里にはトナカイの赤い鼻の部分をあげるぞ!」
「では皆にも私のチュロスを分けましょう」
 みんなで仲良く、交換こ!
 そんな差し出される中華まんやチュロスのお裾分けを、倫太郎は貰ってから。
「ん、一口な?」
 はむりとひとくちずつ食べれば、その旨さに零れる笑み。
 そしてほくほく、おなかもいっぱいになれば。
「今度こそ捕まえましょうね」
「がんばるなのですよ? ね? にいさま!」
「お腹いっぱいだ! 次こそ捕まえるぞー!」
 そう、ぐっと気合も十分!
「おれ達4人居るんだから今度は囲い込んだり、あとは狭い所まで追いかけたりとか連携プレーしようぜ!」
 いざ――サンタ捕獲作戦、再開です!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クラウン・メリー
リグリグ(f10093)と

夜の遊園地ってとっても綺麗だね!
ふふふー、お菓子美味しそう!後で寄ってみよ!

折角だから、俺達も何かカチューシャ付けちゃう?
光る星をみょんみょん付けて
えへへ、似合ってる?
リグリグも似合ってる!可愛い!

そうだ!メリーゴーランドとか乗ってみる?
行こう行こう!と手を取ってレッツゴー!

いっぱい乗り物があるねっ!
あ!このお馬さん可愛い!
リグリグ、いっしょに乗ろう!

わー!くるくる!ふふ、楽しいね!
キラキラ煌めいて、まるで星空の世界に来たみたい!

わあ!パレードしてるよ!
にゃんこにわんこもいてとっても可愛い!
いっしょに手を振り

彼女に笑みを向ける
君が望んでくれるのなら
何回だって見つけるよ


リグ・アシュリーズ
クラウ(f03642)と

ね!私、夜に来るのはじめてかも。
お菓子も売ってるのね!どんなのがあるかしら?

光る星を揺らすクラウに、ふふっと笑い。
そうしてるとサーカスにいる時と変わんないわね!
じゃ、私は……はっ、うさみみ!
たまには狼以外も似合うかしらっ。

一緒に乗ってくれるの?
手を引かれるまま、メリーゴーランドへ。
お馬さんかわいい見た目だけど、
私たち二人乗せても平気なのにびっくり。

あたたかな光。
上下に揺れてうつろう、遊園地の景色。
クラウの指差す方を見れば、
森の中はパレードの真っ最中で。
大きく手を振り、夢心地に目を閉じて。
今ならいいかな、って背中に身を預けるわ。

ね、クラウ。
――見つけてくれて、ありがとう。



 今宵の遊園地に掛けられているのは、クリスマス色の煌めきの魔法。
 いつもならば園内に続くその扉は閉ざされている時間だけれど。
 今夜だけ特別……楽しい時間は、まだまだ終わらない。
「夜の遊園地ってとっても綺麗だね!」
「ね! 私、夜に来るのはじめてかも」
 園内を飾る色とりどりの光に負けないくらい、ぱあっと笑顔輝かせながら。
 踊る心そのままに、足取り軽く並んで歩くのは、クラウン・メリー(愉快なピエロ・f03642)とリグ・アシュリーズ(風舞う道行き・f10093)。
 此処はいつだって楽しい声でいっぱいだけれど……今日は特別な、夜の遊園地。
 ぐるりと周囲を見回せば、煌めくイルミネーションに楽しそうなアトラクション、そして。
「お菓子も売ってるのね! どんなのがあるかしら?」
「ふふふー、お菓子美味しそう! 後で寄ってみよ!」
 色々なものが売っている、園内のワゴン。
 甘い匂い漂わせているお菓子のワゴンも、とっても魅力的なのだけれど。
 ふと、クラウンの金の瞳に映ったのは……並ぶ中でも、一際ピカピカしているワゴン。
 そして興味津々、クラウンが伸ばしたその手に取ったのは、ゆらゆら揺れては光るお星さま。
「折角だから、俺達も何かカチューシャ付けちゃう?」
 すちゃっと頭に付けてみるのは、光る星のカチューシャ。
 ピカピカ光るふたつのお星さまを、触覚みたいにみょんみょん。
「えへへ、似合ってる?」
「そうしてるとサーカスにいる時と変わんないわね!」
 光る星を揺らすクラウンに、リグもふふっと笑み零しながらも。
 彼が付けている星だけでなく、お花にハートにボール……沢山並ぶカチューシャへと視線映せば。
「じゃ、私は……はっ、うさみみ!」
 運命的な出逢いを果たしたのは……そう、うさみみ!
 背に流れるその髪と同じ、灰色をしたうさみみをぴょこりと装着してみれば。
「たまには狼以外も似合うかしらっ」
「リグリグも似合ってる! 可愛い!」
 今夜一晩限り、狼さんもウサギさんに変身。
 そしてふたりで買ったカチューシャをつけて、再び園内を歩いて。
「いっぱい乗り物があるねっ!」
 目に飛び込んでくるのは、賑やかな声やキラキラ光溢れる沢山のアトラクション。
 そしてやっぱり遊園地といえば、これ!
「そうだ! メリーゴーランドとか乗ってみる?」
 クラウンのそんな提案に、乗りたい! とリグも勿論すぐに賛成!
 そうと決まれば、行こう行こう! って。
 笑み返したクラウンはその手を伸ばして。彼女の手を取って、レッツゴー!
 折角だからと、2階建てメリーゴーラウンドの上の階へと向かえば。
「あ! このお馬さん可愛い! リグリグ、いっしょに乗ろう!」
「一緒に乗ってくれるの?」
 クラウンが見つけたのは、ピンクのたてがみをした可愛い顔のお馬さん。
 でも、ただ可愛いだけではありません。
「お馬さんかわいい見た目だけど、私たち二人乗せても平気なのね」
 リグも思わずそうびっくり、二人を乗せても平気なくらい、頼りがいのある立派なサラブレッド。
 そして流れ出した音楽とともに、ゆっくりと上下しながら。
「わー! くるくる! ふふ、楽しいね!」
「二階だと見晴らしもとてもいいわね!」
「キラキラ煌めいて、まるで星空の世界に来たみたい!」
 くるくる巡る夜の遊園地の景色は、星が流れる空のよう。
 そんなあたたかな光で満ちる中、お馬さんに連れられて。
 上下に揺れてうつろう景色を眺めていれば。
「わあ! パレードしてるよ! にゃんこにわんこもいてとっても可愛い!」
 クラウンのさした指を追った先、光の森はパレードの真っ最中。
 リグがピカピカ光って行進する動物さんたちに、大きく手を振ってみれば。
 クラウンもいっしょに、ぶんぶん。
 そしてリグはふと、夢心地に目を閉じて……ね、クラウ、と。
 彼の名を呼んだ後、紡ぐ。
 ――見つけてくれて、ありがとう。
 そう、眼前の背中に身を預けながら……今ならいいかな、って。
 そんなリグの気持ちに、クラウンは笑みと言の葉を返す。
 ――君が望んでくれるのなら、何回だって見つけるよ、と。
 今ふたりで乗っているメリーゴーラウンドみたいに。
 ぐるりとまた巡って……何度でも、きっと。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ミラ・ホワイト
アディティアさま/f13867

冬の宵を照らす煌びやかな光
胸躍る楽しいメロディ
素敵な夢を見てるよう、ね!

鼻掠める甘い馨の先
ね、あれは何かしら?
指差す先のワゴンでぽこぽこ弾ける小さな雲
ぽっぷこーん…?食べたことないです…!
雛鳥のよに開けた口へ、あなたの指から零れる一粒
んん、さくっとふわっとしてる!美味しいっ

ホットショコラで暖を取りながら
小さなノエルの市を回りましょ
みてみてアディティアさま!
はしゃいで付けたカチューシャには猫の耳
うふふ、ココさまとお揃い!
まぁ、あなたがトナカイに?
嫉妬よりも、きっと友情を覚えると思うの

重なる指先と増えゆく思い出
聖夜を彩る華を見上げれば咲って
メリークリスマスを、あなたへ


アディティア・ラート
ミラ君(f27844)と

これは想像してたより楽しげな世界だ
どこを見ても僕の瞳をチカチカと楽しませてくれる

あれこれに目も心も奪われそうになるが、僕の1番の任務は傍らの少女に幸せを感じてもらうこと
早速彼女の興味を引いてみせたポップコーンを手に入れて
これも初めてかい?
1粒を手に彼女を見遣り
おやおや、巣立ちまでは僕が世話をしてやらなきゃな
冗談めかして笑いながら彼女の口に初めての1粒を

グリューワインを片手に市を巡る
猫耳カチューシャではしゃぐ幼さに
ははは、ココが嫉妬するくらい似合っているよ
それなら僕がトナカイ耳を付けよう
コメットは嫉妬してくれるかな?

美しいが冷えてきたね
もう帰ろう
彼女の手を引くのは幾度目か



 いつもだったら静かな夜の中、とっくに眠りについているはずの園内だけれど。
 今宵だけは特別、キラキラ溢れるクリスマスのいろ。
「これは想像してたより楽しげな世界だ」
 そうきょろりと巡らせる瞳にも沢山の煌めきを灯しながら。
 ……どこを見ても僕の瞳をチカチカと楽しませてくれる、と。
 数多の光たちを興味深そうにアディティア・ラート(千夜一夜は夢の夜・f13867)が見つめれば。
「素敵な夢を見てるよう、ね!」
 キラキラと冬の宵を照らす煌びやかな光に、聴こえてくる胸躍る楽しいメロディ。
 まるでそれは、サンタさんがかけた聖夜の魔法の贈り物のようで。
 ミラ・ホワイト(幸福の跫音・f27844)もその赤の瞳いっぱいに、わくわくのいろを輝かせれば。
 ふんわり漂ってきたのは、鼻掠める甘い馨。
「ね、あれは何かしら?」
 あれやこれにと目も心も奪われそうになるアディティアであるけれど。
 彼の今宵の一番の任務は、そう好奇の音を紡いだ傍らの少女に幸せを感じてもらうことだから。
 さされた指の先――早速彼女の興味を引いてみせた、ぽこぽこポンポンと弾けるそれを手に入れて。
「これも初めてかい?」
 ひょいと摘まんでみせるのは、出来立てのポップコーン。
 そんな小さな雲のようなひと粒に、ミラは瞳をぱちくり瞬かせて。
「ぽっぷこーん……? 食べたことないです……!」
 ピィと囀る雛鳥のように、お口をぱかり。
「おやおや、巣立ちまでは僕が世話をしてやらなきゃな」
 そう冗談めかして笑いながら、アディティアは指先から彼女の口へと、初めてのひと粒を。
 それを、はむりとキャッチすれば。
「んん、さくっとふわっとしてる! 美味しいっ」
 口に広がるのは、さくり軽い食感とふんわり幸せの味。
 そんな初めてを楽しみながらも、あったかい飲物で暖を取りながら。
 ふたり並んで歩くのは、賑わいみせる小さなノエルの市。
 ふわふわ甘さ立ちのぼるホットショコラの温もりに笑み零しつつも。
 あるものを見つけたミラは、そっとその手を伸ばして。
「みてみてアディティアさま!」
 グリューワイン片手に市巡りを楽しむ彼に、はしゃぐようにお披露目を。
 沢山並ぶ小物たちの中で見つけた、猫の耳のカチューシャ付けたその姿を。
「うふふ、ココさまとお揃い!」
「ははは、ココが嫉妬するくらい似合っているよ」
 そしてミラが、ぴょこりスナネコの仔とお揃いのお耳ならば。
「それなら僕がトナカイ耳を付けよう」
 アディティアが手にしたのは、立派なトナカイさんの角。
「まぁ、あなたがトナカイに?」
 そう再び瞳瞬かせるミラに、トナカイさんになったアディティアは首を傾けてみせる。
 ……コメットは嫉妬してくれるかな? って。
 そんな彼に、ミラは仲好しのあの子を思いながら笑み返す。
 ……嫉妬よりも、きっと友情を覚えると思うの、って。
 そして、今宵だけの猫さんとトナカイさんの瞳に刹那咲いたのは、夜空に弾けた大輪の華。
 聖夜の空を彩る花火を一緒に見上げ、そっと指を重ね合って。
「美しいが冷えてきたね。もう帰ろう」
 温もりを分け合う様に繋いだその手を引きながら、アディティアは思う。
 ……こうやって彼女の手を引くのは幾度目か、と。
 そして伝わる温もりを感じながら、再び聖夜を彩る華を見上げたミラは、ぱっと鮮やかないろを映し咲う。
 ――メリークリスマスを、あなたへ、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

真宮・響
娘の奏(f03210)と母娘水いらずで遊園地を楽しむよ。瞬は他の世界でやることがあるようだし。まあ、偶にはいいだろう。

遊園地に入った途端、奏がキラキラした目でジェットコースター乗る!!というので付き合う。次はフリーフォールに引っ張っていかれる。やれやれ、身体が持つかどうか。まあ、奏の笑顔をみれば、疲れも吹き飛ぶと思うが。

え?メリーゴーランドで馬に乗りたい?まあ、騎士としては馬に乗るのは憧れだろうね。一緒に乗ろうか。

アトラクションを堪能した後は並んでイルミネーションパレードを楽しむ。まあ、アタシも楽しめたし、何より奏の満足した満面の笑顔を見れば、来たかいがあるってもんだ。最高のクリスマスだ。


真宮・奏
響母さん(f00434)と母娘水入らずで遊園地を楽しみます。瞬兄さんは他の世界でやることがあるみたいですね。

キラキラな遊園地に胸をときめかしつつ、母さんとジェットコースターに乗ります!!煌きの中疾走なんて素敵じゃないですか!!次はフリーフォールです!!(ぐいぐい)

えっとメリーゴーランドでは馬に乗りたいですっ。曲りなりにも騎士としては馬に乗りたいですし!!

最後は母さんと並んで動物さんのイルミネーションパレードを見ます。振り回してごめんなさい、母さん。でもとても楽しかったです!!今度は家族全員で来たいなあ。



 訪れたその場所に溢れているのは、数多の光と賑やかな声。
 それは本来ならば、夜を迎えたこの時間、閉まっているはずの遊園地にはないものであるけれど。
 今夜はクリスマスだから、特別。
 そして夜の遊園地を訪れた真宮・響(赫灼の炎・f00434)の隣には、今回は真宮・奏(絢爛の星・f03210)の姿だけ。
(「瞬兄さんは他の世界でやることがあるみたいですね」)
 いつも共に在る兄の姿がないことは、少しだけ寂しくも思うけれど。
 同時に、何だか新鮮でもあって。
(「瞬は他の世界でやることがあるようだし。まあ、偶にはいいだろう」)
 今宵はそう、母娘水いらず。
 そして奏と、イルミネーションで飾られた園内へと足を踏み入れた響であったが。
「ジェットコースターに乗りたいです! 煌きの中疾走なんて素敵じゃないですか!!」
 園内へと入るやいなや、キラキラな遊園地に胸をときめかせた娘が、煌めく風景にも負けないくらいそう瞳を輝かせて言うから。
 要望通り、まずはジェットコースターに乗りに向かえば。
 上がったり下がったり落ちたり、たまにぐるんと一回転。
 スピード感と刺激いっぱい、はしゃぐ娘に付き合って。
 存分にジェットコースターを楽しんだ後、今度は。
「次はフリーフォールです!!」
 ぐいぐいと手を引っ張られるのは、一気に高い位置から落ちるフリーフォール。
(「やれやれ、身体が持つかどうか」)
 絶叫マシンの次は、また絶叫マシン。
 そんな娘のチョイスに、響はそう思いはするも。
 活発な娘らしい選択に特に何か言うことなどあるわけはなく。
 素直に引っ張られながらも、心躍るような様子にそっと瞳を細めるのだった。
 ……まあ、奏の笑顔をみれば、疲れも吹き飛ぶと思うが、と。
 そしてガタンッと一気に落ちて、はしゃいだように声をあげた奏であるけれど。
 フリーフォールの次に、彼女が選んだ乗り物は。
「えっとメリーゴーランドでは馬に乗りたいですっ」
 意外にも絶叫系ではなく、キラキラ煌めくメリーゴーラウンド。
「え? メリーゴーランドで馬に乗りたい?」
 また激しい乗り物が続くのではないかと思っていた響は、娘の声に思わず瞳を瞬かせるけれど。
 そんな母に、こくりと頷いて奏はこう続ける。
「曲りなりにも騎士としては馬に乗りたいですし!!」
 その理由を聞けば、何となく納得するから。
 響は奏の希望通りに、メリーゴーラウンドへと足を向ける。
「まあ、騎士としては馬に乗るのは憧れだろうね」
 ……一緒に乗ろうか、って。
 そして2階建てのメリーゴーラウンドの上の階で、白馬に颯爽と跨れば。
 音楽が流れるやいなや、煌めきとともに流れ出す景色。
 まるで騎士かのように上下する馬を乗りこなし、そんなクリスマスの夜をぐるりと存分駆けた後。
 母娘並んで見つめるのは、鮮やかな光満載のイルミネーションパレード。
 そんな煌めきを見つめながら、奏はこう口にする。
「振り回してごめんなさい、母さん」
 それからいつものように、笑って。
「でもとても楽しかったです!!」
 夜空を彩る花火みたいに、ぱっと楽しそうな笑顔を咲かせる。
 響はそんな娘を見つめる瞳を細め、そして返す。
「まあ、アタシも楽しめたし、何より奏の満足した満面の笑顔を見れば、来たかいがあるってもんだ」
 いくつになっても、やはり無邪気な娘は子供のようで。
 ……今度は家族全員で来たいなあ、って。
 そう口にする奏にこくりと頷きながらも、響は思う。
 隣で楽しそうなその姿をみれば、それだけでもう――最高のクリスマスだ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

真白・葉釼
ロキ(f25190)と

成る程な、遊園地でもこういう催しがあるわけか
しかし――
俺は仕事と聞いて来たんだが
呆れ顔で見返し

とはいえ特段嫌がる素振りもなく
ジェットコースターの席にも大人しく座る
動き出してもそのままの姿勢と表情
声どころか眉ひとつ動かさずに

流れで装着されるカチューシャと眼鏡
頭の上で花を揺らし
昔からよく言われる
多分表情筋とやらが…硬いんだ
自身の頬に触れつつ

肩を竦め
こんな場所に来るのは、久々だ
頭上の花をビヨビヨ当て手を阻む

知らん顔でWファンシー装備のまま辿り着いたティーカップ
話を聞けば成る程と頷き
――全力で回す
重要なのは体重移動
そういう競技かな?ってくらい回す
これはきっと
多分
楽しんでいるのだ


ロキ・バロックヒート
葉釼(f02117)くんと

わ~キラキラしてて綺麗だねぇ
ねぇ葉釼くんどこ行く?
え?仕事だよ?クリスマスに遊園地で楽しむ仕事
ふふ

ジェットコースターから先に行こうよ
引っ張って連れてく
高いところから落ちる時わ~!って手を離したりして
合間に横をチラッと見るけど
面白いぐらい反応がなくて

そういえば葉釼くんって笑わないよね
でも楽しかったりする?ねぇねぇ
はいこれ、と被せるのは花揺れるカチューシャとキラキラ眼鏡
かわいーってにこにこ
俺様は星のを付けて
なんか可愛いから撫でていい?

次はどこ行こ
あ、このティーカップさ
すんごい回すとやばいんだって
言いながら回して…あれ?葉釼くんまで回してない?
ちょっ待って速
わ~…あははは!



 いつもならばこの時間は、眠っているかのようにシンと静まり返っているはずなのだけれど。
「成る程な、遊園地でもこういう催しがあるわけか」
 今宵は特別、夜になっても輝きを失わぬ遊園地のゲートを潜ってから。
 クリスマス色に煌めく園内を、ぐるりと一度見回した後。
「しかし――俺は仕事と聞いて来たんだが」
 真白・葉釼(ストレイ・f02117)がそう、視線と言の葉を向けるのは。
「わ~キラキラしてて綺麗だねぇ」
 ……ねぇ葉釼くんどこ行く? って。
 隣で楽し気に笑む、ロキ・バロックヒート(深淵を覗く・f25190)。
 それから、こてりと大きく首を傾けてみせて。
「え? 仕事だよ? クリスマスに遊園地で楽しむ仕事」
 ふふ、と悪戯っぽくロキが笑んで返せば。
 見返す葉釼の表情は、呆れ顔。
 けれどだからといって、特段嫌がる素振りもなく。
「ジェットコースターから先に行こうよ」
 引っ張られ連行されたジェットコースターの席にも、大人しくストンと座って。
 カタコト動き出せば、わードキドキするねーなんて笑うロキの隣で、そのままの姿勢と表情。
 そして頂上までのぼりつめれば――刹那。
 ガタンッと猛スピードでコースターが落ちれば、わ~! って。
 ロキは手を離したりして、はしゃぐように楽しみつつも。
 上がったり落ちたりうねったり、ぐるっと回るその合間に、横をチラッと見てみれば。
 またくすりと笑み零れてしまう。
 声どころか眉ひとつ動かさずに乗っている、面白いぐらい反応がない葉釼の様子に。
 そして、ジェットコースターを降りてから。
「そういえば葉釼くんって笑わないよね」
 ……でも楽しかったりする? ねぇねぇ、って。
 覗き込むように訊ねるロキに視線を向けて、こう返す。
「昔からよく言われる。多分表情筋とやらが……硬いんだ」
 緩む事の余りない自身の頬に、ふにっと触れつつも。
 そんな相変わらず表情が変わらない葉釼の頭に、はいこれ、と。
 ロキがちょこんと被せたのは――カチューシャと眼鏡。
 葉釼の頭の上でピカピカのお花がふたつ、びよんと揺れて。
 瞳覆う大き目の眼鏡はキッラキラ。
「かわいーっ」
 そうにこにこ笑みながら、自分も星のカチューシャをすちゃっと付けるロキに。
「…………」
 葉釼は思わず肩を竦めるけれど。
 でもやっぱり、特に嫌がる素振りはみせないけれど。
「なんか可愛いから撫でていい?」
「こんな場所に来るのは、久々だ」
 頭上へと伸ばされたロキの手は、ピカピカ光る花をビヨビヨ当てて、すかさずガードします!
 そんな撫で撫では、ビヨビヨ防がれたロキだけれど。
「次はどこ行こ」
 きょろりと蜜彩の視線を巡らせれば、ふと目に入ったのは、ティーカップ。
 可愛いカップたちがくるくる、踊るように回っているけれど。
 何気に知らん顔で愉快なWファンシー装備は着けたまま、隣にやはり、そのままの姿勢と表情で大人しく座った葉釼に、ロキは教えてあげる。
「あ、このティーカップさ、すんごい回すとやばいんだって」
 そしてまた悪戯っぽく笑んで、言いながら全力で回さんと画策するけれど。
 そんな声を聞けば……成る程、と。
 光る花を揺らし、こくりと頷く葉釼。
 それからおもむろに、動き出したカップのハンドルをガシッと握れば。
 ――全力で回す。
「……あれ? 葉釼くんまで回してない? ちょっ待って速っ」
 ……重要なのは体重移動。
 そう真顔ながらもどこかきりっと、全力でハンドルをぐるんぐるん。
 そういう競技かな? っていうくらいに回しまくります!
 ええ、降りた時がちょっとこれどうなるんだろうかなんて、気にしない。
 これでもかと半端ない遠心力で回りまくるカップを、さらに一緒に回しつつ。
「わ~……あははは!」
 楽し気な声を上げては笑み零すロキ。
 そんな彼の横で、表情も姿勢もやっぱり変わらないけれど。
 でも、葉釼も目一杯楽しんでいる……みたい? これはきっと、多分。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

蘭・七結
ルーチェさん/f10134

廃れた遊園地に訪れたことがあるけれど
賑わうところははじめてだわ

ふふ。たのしみね
つい目移りをしてしまいそう
いっとう気に留まるのは観覧車かしら
天高くから見おろしてみましょう

徐々に高度を増す車の中
ふたりきりの空間と一面の夜景
常夜にはないうつくしさに息が溢れるよう
とてもキレイね
じいっと見つめ続けてしまうわ

館に住まうもの同士
こうして共に過ごせるひと時も大切な時間
ルーチェさんにとってのひととせ
今年は、如何なる年だったのかしら

……まあ、ふふ
あなたの名がきらめいているよう

わたしはぬくもりに満ちた年だったと思うの
共にある皆さんのおかげね

耀く夜を堪能しましょう
おしまいだって、こわくないわ


ルーチェ・ムート
七結/f00421

ふふ、そうなの?
ボクも遊園地に明るくないんだ
一緒にいっぱい楽しもうね

ボクも観覧車が気になるよ
うん、行ってみよう

ぐんぐん上がるごんどら
上から見る夜景の美しいこと
こんなに綺麗なんて知らなかった
初めて知ったよ

ふたりきりの空間はどこか擽ったくて
憧れの女の子と夜景が重なるような美しさ
すごく綺麗だね
キミも、景色も

今年は温かなものだったよ
色んな人に救われて助けられたと思う
七結もおんなじ?
館のみんなが居たから今の“私”が居るんだ
みんなにも、七結にも、ありがとう
出逢ってくれてありがとう

おしまいが来ても次の楽しい時間が
巡ってやってくるもんね
今だけの耀きを失うのは、もう怖くない



 遊園地、という場所を訪れたことは初めてではないのだけれど。
 蘭・七結(まなくれなゐ・f00421)は迎えられた光の洪水に、紫の眸をそうと瞬かせ紡ぐ。
「廃れた遊園地に訪れたことがあるけれど、賑わうところははじめてだわ」
「ふふ、そうなの?」
 ルーチェ・ムート(十六夜ルミナス・f10134)はすぐ隣に在る彼女の言の葉に、赤の瞳を細めて。
「ボクも遊園地に明るくないんだ。一緒にいっぱい楽しもうね」
 今宵だけ特別――クリスマス色の魔法がかかったかのような夜の遊園地へと、歩みを進めてゆく。
 そして……ふふ。たのしみね、って。
 笑み咲かせた七結は、ついきょろり。色々と目移りをしてしまいそうだけれど。
「天高くから見おろしてみましょう」
 いっとう気に留まったのは――聖夜の空をぐるりとまあるく巡る、小箱たち。
 そしてそれは、ルーチェだって同じ。
「ボクも観覧車が気になるよ」
 ……うん、行ってみよう、って。
 一緒にふたり、煌めく夜空を巡る暫しのお散歩へ。
 導かれた可愛らしい箱の中、ふたり乗り込んで移ろう外の景色を見つめてみれば。
 ぐんぐんゴンドラが上がってゆくたびに、開けてゆく視界。
 ふたりきりの空間と一面の夜景、それは常夜にはないうつくしさ。
「とてもキレイね」
 息が溢れるように声を紡ぎ、じいっと幾らでも見つめ続けられそうな夜景を眺める七結に、こくりとルーチェも頷いて。
 ……上から見る夜景の美しいこと、と呟きを落としてから。
 空にも地にも満ちる耀きを双眸に焼き付けながら、歌う様に続ける。
「こんなに綺麗なんて知らなかった」
 ――初めて知ったよ、って。
 それからふと、目の前で窓の外を見つめる彼女へと視線を移す。
 ふたりきりの空間はどこか擽ったくて。そして、とても美しいって、そう思う。
「すごく綺麗だね。キミも、景色も」
 憧れの女の子と夜景が重なる、煌めきのいろに。
 そんな声を聞けば、夜景を見つめていた瞳がルーチェを映して。
 館に住まうもの同士、こうして共に過ごせるひと時も大切な時間のひとつだから。
 ふと七結はこう、彼女に問うてみれば。
「ルーチェさんにとってのひととせ。今年は、如何なる年だったのかしら」
「今年は温かなものだったよ。色んな人に救われて助けられたと思う」
 返る言の葉と向けられた赤の瞳に……まあ、ふふ、と。
 そう笑みを咲かせる。あなたの名がきらめいているよう、って。
 そして光の名を抱く彼女へと、咲かせた笑みを向けて。
「わたしはぬくもりに満ちた年だったと思うの。共にある皆さんのおかげね」
 ……七結もおんなじ?
 ルーチェも、改めて紡ぐ。
「館のみんなが居たから今の“私”が居るんだ。みんなにも、七結にも、ありがとう」
 ――出逢ってくれてありがとう、って。
 外に溢れる煌めきみたいに、数え切れないいっぱいの感謝を。
 七結はそんなルーチェの手に、そうと己の手を重ねて。
「耀く夜を堪能しましょう」
 丁度頂上に差し掛かった窓の外の景色を、共に眺める。
 ――おしまいだって、こわくないわ、って。
 そう紡がれた声に、ルーチェもこくりと頷く。
「おしまいが来ても、次の楽しい時間が巡ってやってくるもんね」
 まるで、今ふたりで乗っている観覧車の様に。
 おしまいがきたって……また共に、違った数多の輝きを見ることがきっとできるから。
 だから、ルーチェも恐れない。七結やみんなと一緒だから。
 ――今だけの耀きを失うのは、もう怖くない、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ティーシャ・アノーヴン
風花(f13801)さんと一緒に。

夜ともなると流石にとても寒いですわね。
寒いと言うことはお酒を飲むと言うことになります・・・わよね?

はい、では早速ホットワインを頂きましょう。
今日はのんびり、座ってワインを飲みながら語り合いましょう。
もうすぐひとつの巡りが終わります。また次の巡りに向けて。
風花さんは今年の出来事や冒険、何が一番、印象的でした?

私は、虹の宝具の勇者様や、悪の戦闘員になったこと、ですね。
ああ、それから不思議な薬で風花さんと戦ったこともありましたわね。
・・・一番って決められませんね。

こう寒いとお酒がたくさんすすみますね。
あ、あら、少し目の前がぐるぐると・・・こ、これはもしかして・・・?


七霞・風花
ティーシャ(f02332)と

はぁ、と息を吐くと白く色づいて空に消える
今日はティーシャさんの言うように、本当に寒い
となれば、ええ

ホットワイン、いいですね、という事です

ちょっとはしたないけど、少しでも近くにいようと
向かいの椅子ではなくて、テーブルの縁に腰掛けて
こくり、とお酒を喉に落としながら、じーっとティーシャさんを見上げます

ふふ、悪の戦闘員になってみたりもしましたね
思い返せばどれもこれも、大切な思い出になっています
また来年も、こうして思い出が増えるといい、なぁ

……あ、あら、ティーシャさん?
ちょっとお酒が進みすぎなのではないかと……あ、あ、ちょっと
お水、お水飲んでくださいっ



 澄み渡り冴えた冬の夜空に、煌めく遊園地のイルミネーションはとても映えるのだけれど。
 はぁ、と吐くたびに、白く色づいては空に消えてゆく吐息。
「夜ともなると流石にとても寒いですわね」
 ティーシャ・アノーヴン(シルバーティアラ・f02332)は、のぼってゆく白い息を見つめる七霞・風花(小さきモノ・f13801)へとそう紡いで。
 風花もその声に、白の髪を微か揺らし頷く。
(「今日はティーシャさんの言うように、本当に寒い」)
 ――となれば、ええ。
「寒いと言うことはお酒を飲むと言うことになります……わよね?」
「ホットワイン、いいですね、という事です」
 ティーシャの言葉にもう一度、風花はこくりと頷く。すごく力強く。
 ということでふたりがやってきたのは、園内で開催されているミニクリスマスマーケット。
 クリスマス雑貨のワゴンもあれば、クリスマスマーケット定番の食べ物や飲み物のワゴンもあるから。
「はい、では早速ホットワインを頂きましょう」
 見つけたホットワインを一緒に購入して、ティーシャはきょろり。
 見つけたテーブル席に座って落ち着いてから、のんびり風花と、ワイン片手に語り合いの時間を。
 そして風花が腰掛けたのは、向かいの椅子……ではなく、テーブルの縁。
 ちょっとはしたないけど、なんて思いながらも。でも、今日くらいはきっと無礼講。
 少しでも、近くにいようと。
 それから、あったかいお酒をこくりと喉に落としつつ、じーっとティーシャを見上げる。
 そんな風花に視線を返し、ホットワインを口に運びながら。
 ティーシャはふと、こう訊ねてみる。
「風花さんは今年の出来事や冒険、何が一番、印象的でした?」
 もうすぐ終わる、ひとつの巡り。そしてまた――次の巡りに向けて。
 共に巡ってきたことを、ティーシャは思い返してみるけれど。
「私は、虹の宝具の勇者様や、悪の戦闘員になったこと、ですね。ああ、それから不思議な薬で風花さんと戦ったこともありましたわね」
 自分が紡いだ先程の問いにふと、ちょっぴり首を傾け呟く。
 ……一番って決められませんね、って。
「ふふ、悪の戦闘員になってみたりもしましたね。思い返せばどれもこれも、大切な思い出になっています」
 愉快な棒人間たちの悪の組織のオーディションを受けてみたり、勇者の足跡を追って竜と魔法の世界を駆け巡ったり、時には敵の罠に敢えてかかって戦ってみたり……他にも沢山、一緒の時間を過ごしてきて。
 そして、巡ってくる次のひととせも。
「また来年も、こうして思い出が増えるといい、なぁ」
 こうやってまた一緒に――風花がそう、呟きを落とせば。
 ティーシャはふわりと笑みを返し、頷きながらも。
「こう寒いとお酒がたくさんすすみますね」
 ぐっと、残りのホットワインを口にすれば。
「あ、あら、少し目の前がぐるぐると……」
 ――こ、これはもしかして……? と思ったのも、一瞬。
「……あ、あら、ティーシャさん? ちょっとお酒が進みすぎなのではないかと……あ、あ、ちょっと」
 妙に遠くなる風花の声を聞きながら、ぐるんと世界が回った刹那――ぱたり。
 テーブルに伏せってしまったティーシャに。
「お水、お水飲んでくださいっ」
 風花は慌てて水を差し出し、介抱を。
 けれどこれもまた、今年の大切な思い出のひとつに……きっと、なるはず。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ベルンハルト・マッケンゼン
恋人の【真琴(f22438)】とスイーツワゴンを食べ歩き。
私はシャンパンを飲み歩き。
真剣な表情で、愛しい人に一礼する。
「我が想いは、我が誉れなり。愛しているよ、真琴」

真面目なのは、ここまで! 笑顔でグラスを掲げる。
「こちらこそ、よろしくな。では、メリー・クリスマス。そして……Champagne!」

シャンパンの次はホットワインを。美味しいお酒と愛しい彼女で、寒さも感じない、な。
寒がりの彼女に、自分のコートを掛けよう。

あぁ、甘いものは苦手なんだが……貴女と一緒ならそれでも良いか。
ん? 食べさせてくれるのか? 恥ずかしいが……いただこう。

うん……幸せの味は甘い、な。では、お返しに。(同じく差し出す)


新海・真琴
恋人の【ベルンハルト(f01418)】とスイーツワゴンを食べ歩き。
ボクはクリスマスカクテルを飲みつつ、甘い物と軽食かなー!
クレープも食べちゃお!!
(顔が真っ赤になってしどろもどろにもごもごして)
「……ボクも、キミのこと、とっても大好き……愛してる、ベルンハルト」

「めりくりー!お互い大変な仕事だし、こういう時に息抜きしないとねー!」
あとはホットワインも飲もうかな
えへへ、コートありがと。でもキミは寒くないの?

ビターめのガトーショコラ!ね、一口どうかな?
(フォークで切り分け、彼の方へ向けて)

(パクッと一口)
ふふふ、幸せは甘いね
(にっこりと、はにかむように微笑んで)



 煌めく遊園地に並ぶのは、魅力的なスイーツワゴン。
 そんな沢山のワゴンを覗いていきつつ、いざ一騎当千の甘味食べ歩き……?
「ボクはクリスマスカクテルを飲みつつ、甘い物と軽食かなー!」
 ……クレープも食べちゃお!!
 そう足取り軽く、イルミネーションの煌めき溢れる遊園地を巡る新海・真琴(薄墨黒耀・f22438)であったけれど。
 そんな彼女と並んで、シャンパンを飲み歩きを楽しんでいたベルンハルト・マッケンゼン(黄金炎の傭兵・f01418)は。
 クリスマス色に染まった輝きの中、ふと真剣な表情で愛しい人に一礼し――そして、紡ぐ。
「我が想いは、我が誉れなり。愛しているよ、真琴」
 そう急に告げられた想いの言の葉に、真琴は銀灰の瞳をぱちくり瞬かせて。
 途端にカアッと熱を帯び、真っ赤になる顔。
 そしてチラリと彼を見上げると、しどろもどろにもごもごと。
「……ボクも、キミのこと、とっても大好き……愛してる、ベルンハルト」
 同じく、抱く想いを言葉で返す。
 そんなまだ顔が赤い愛しい人に、ベルンハルトは笑み向けて。
 ……真面目なのは、ここまで!
「こちらこそ、よろしくな。では、メリー・クリスマス。そして……Champagne!」
 そう笑顔で、聖夜の空へとシャンパングラスを掲げれば。
「めりくりー! お互い大変な仕事だし、こういう時に息抜きしないとねー!」
 同じく真琴も、星の様にシャンパン弾けるグラスを掲げて――乾杯!
 カチリとグラスを合わせ、顔を見合わせて笑みあってから。
 シャンパンの次は、ホットワインを。
 夏はまだまだ飲み慣れていなかったお酒だけど、冬の夜は寒いから。
 やっぱり何処か少しずつだけど、暖を取るようにあったかいワインを口に運ぶ真琴。
 けれど刹那、ふとその顔を上げて、彼へと再び視線を向ける。
 ふわりと、自分を包む温もりに気が付いて。
 寒がりな彼女にと、ベルンハルトが掛けてあげたのは、己の脱いだコート。
「えへへ、コートありがと。でもキミは寒くないの?」
 そのあたたかさに笑み零しながらも、真琴はふと首を傾けるけれど。
 ホットワインを口にした彼は、こう笑み返す。
「美味しいお酒と愛しい彼女で、寒さも感じない、な」
 そんな温もりをくれたベルンハルトに、真琴もお礼を。
「ビターめのガトーショコラ! ね、一口どうかな?」
 そうフォークで切り分けて、彼の方へと向ければ。
「ん? 食べさせてくれるのか?」
 甘いものは苦手だけれど、でも……貴女と一緒ならそれでも良いか、と。
 ――恥ずかしいが……いただこう。
 ベルンハルトは彼女から差し出されたガトーショコラを、ぱくりと口にすれば。
 ふわりと口に広がるのは、そう――。
「うん……幸せの味は甘い、な」
 一等甘い、幸せの味。
 そして……では、お返しに、と。
 ベルンハルトも同じように差し出せば、真琴もパクッと一口。
 瞬間、にっこりと咲くのは、はにかむような微笑み。
 ――ふふふ、幸せは甘いね、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

橙樹・千織
【紫橙】

本当に、きらきらですねぇ
イルミネーション、というそうですよ
はしゃぐ様子にふわほわ微笑んで

菫さん
せっかくですしサンタさん探し、してみませんか?
どんな贈り物なのでしょうねぇ
ええ、そうしましょう
本物は頬に星印がついているそうですよ

ふふ、宝探しみたいですねぇ
…?あらあら、私達の邪魔をするというのですねぇ?
野生の勘であちこち歩きまわって
遭遇したトナカイや偽サンタに不敵な笑み

菫さんと分かれ
存在感を出来うる限り薄くして追いかけましょう
ふふふ、久々の追いかけっこは楽しいですねぇ

ばあ!とにっこり飛び出して
本物さんを追い込みましょう

はてさて、結果はどうなるか…
ええ、ええ。とーっても楽しかったですよ


君影・菫
【紫橙】

千織、千織
ここ森と動物がたくさんきらきらしとうよ
いるみねーしょんてすっかり童女の眸
からころ、からころ花下駄が楽しげに鳴る

サンタはん探し?
そういえば本物見つけられたら贈り物もらえるんやったっけ
折角やから探してまう?
星印な、うち覚えた

手練のサンタはんに邪魔っ子のトナカイはん
ふふ、これは逆に心躍るやないの!
ぴょんと跳ねて楽しげに
索敵は多分無意識
サンタはんの話題は聞き耳で拾える?

見つけたら千織と分かれ
うちは正面から追っかけて
あんな追いかけっ子には自信あるんよ
ふふ、ふふ、楽しいなあ

ね、サンタはん!
反対側の千織を避けれる?て

結果がどうでもきっと楽しいばかりなんよ
ふふ、千織も楽しめたならうれしいなあ



 森は森でも、眼前に広がるのは、煌めき溢れる光の森。
 そしてそんな森を行進する動物さんたちも、ピカピカ光っていて。
 そんな動物さん達に負けないくらい、菫色の瞳を興味津々。
 好奇のいろに輝かせるのは、君影・菫(ゆびさき・f14101)。
「千織、千織。ここ森と動物がたくさんきらきらしとうよ」
「本当に、きらきらですねぇ。イルミネーション、というそうですよ」
 ……いるみねーしょん、と。
 そうすっかり童女の眸で呟く菫の姿に、橙樹・千織(藍櫻を舞唄う面影草・f02428)はふわほわ微笑んで。
 からころ、からころ、はしゃぐように花下駄鳴らす彼女へと、ふとこんな提案を。
「菫さん。せっかくですしサンタさん探し、してみませんか?」
 だって今日は、クリスマス。
 だからサンタさんがプレゼントをくれる、らしいのだけれど。
「サンタはん探し? そういえば本物見つけられたら贈り物もらえるんやったっけ」
「どんな贈り物なのでしょうねぇ」
 プレゼントをくれるのは、本物のサンタさんだけ。
 ぐるりと周囲を見回せば、何だかそれっぽい格好の人がやたらいるけれど。
「折角やから探してまう?」
「ええ、そうしましょう。本物は頬に星印がついているそうですよ」
 本物はたったひとり、ほっぺに星がついているサンタさん。
「星印な、うち覚えた」
 そうぐっと気合十分、こくりと菫は頷いて。
 早速、きょろりと視線を巡らせてみる。
「ふふ、宝探しみたいですねぇ」
 千織はとりあえず、そっと近くにいるサンタさんっぽい格好の人の頬を見遣るけれど。
 ハートマークにお花マーク、鳥さんのマーク。
 そして星マークのサンタさんを探そうと、一歩踏み出せば。
「……? あらあら、私達の邪魔をするというのですねぇ?」
 サンタさんを探しているふたりに気付いて、偽物サンタやトナカイさんが、すかさず通せんぼ!?
 いや、本物サンタさんに、邪魔っ子のトナカイさんや偽サンタさんも、確かに手練れなのかもしれないけれど。
「ふふ、これは逆に心躍るやないの!」
 ぴょんと跳ねて楽しげに、菫はその合間を掻い潜って。
 耳を澄まして索敵するのは、多分きっと無意識。
「……観覧車の方に逃げられちゃったな、本物のサンタ」
 そして逃げられた人の呟き拾い、得た情報を千織と共有。
「千織、サンタはん、観覧車の方やって」
「では、あっちですかねぇ」
 索敵による情報と、そして野生の勘を駆使し、あちこち歩きまわって。
 邪魔してくるトナカイや偽サンタに千織が向けるのは、ふふっと不敵な笑み。
 そして、妨害もなんのその。
「! 星印のサンタはんっ」
「見つけましたねぇ、では追いかけましょう」
 ついに見つけた、本物のサンタさん!
 その気配に気づいてか、ダッと駆けだすサンタさんだけど。
 ふたり、顔を見合わせてこくり。
「あんな追いかけっ子には自信あるんよ」
 そう、正面から菫が追いかければ。
 千織はそうっと存在感を出来うる限り薄くして、また別の方向から追跡!
 本物サンタさんも、ひょいひょいっと、巧みに逃げるけれど。
 ――ふふ、ふふ、楽しいなあ。
 ――ふふふ、久々の追いかけっこは楽しいですねぇ。
 次第に追い込んでゆくふたりの方が、一枚も二枚も上手。
 刹那、大きく地を蹴った菫が、サンタさんのすぐ目の前に迫って。
 本物サンタもすかさず、くるり方向転換しようとするけれど。
「ね、サンタはん!」
 菫はにっこり笑みを宿し、サンタさんへとこう続ける。
 ……反対側の千織を避けれる? って。
 そして、慌ててサンタが菫から背を向けた、瞬間。
 ――ばあ!
「!?」
 突然にっこりと飛び出したのは、千織。
 そんな気配を極力断って近づいていた千織に驚いて、一瞬サンタが動きを止めれば。
 ――つかまえた!
 ふたり同時に一気に距離を詰め、ついにサンタさんを確保!
 そして無事に、可愛いクリスマスカード付きの、甘いお菓子がぎっしり詰まったプレゼントを貰って。
「ふふ、楽しかったなあ、サンタはん探し。千織も楽しめたならうれしいなあ」
「ええ、ええ。とーっても楽しかったですよ」
 煌めく聖夜の空の下、ふたり楽し気に、ふふっと。
 大成功のサンタさん捕獲大作戦に、キラキラ満開の笑みを咲かせる。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

天帝峰・クーラカンリ
円(f10932)と

光が溢れんばかりだな
煌びやかで、ひょっとしたら昼より眩しいかもしれん
確かに高揚感を引き出すには丁度いい
おっと、そんなに急くな(長い脚でゆったりとついて行く)

ふふ、私も楽しみにしていた
何せ今まで縁もゆかりも無い場所だったしな
改めて、斯様な機会をくれてありがとう、円

今年か?
そうだな、職場に新人が来たし
私もきみのところへ行った
有意義な一年だったと思う

おっと、もう順番か
このじわじわ昇る感覚…焦らしているな
ウッ!!(初の重力圧に声も出ない)
おいあそこ一回転してるが上で落ちないのか!?

…何だかあっという間だったな
だがこの勢い、嫌いではない
美味しいものもあるのか、では先導の程よろしく頼む


百鳥・円
クーラのおにーさんと(f27935)!

わーー夜の遊園地ですよう!
なんだかわっくわくしてきましたの!
おにーさーん、こっちこっち!
ジェットコースターはあっちですって!
駆け足で参りましょー!転けないように、ねっ

んふふ、遊園地わっくわくしてたんです
いーっぱい楽しみましょーね!
おにーさん、着きましたよう!

待ち時間も楽しいですよねえ
すこーしお話をしましょーか
今年はどんな年でしたか?
わたしはとーっても楽しかったですん

わわ、気づけば順番ですよう!
少しずつ上がっていって……急降下!
きゃーー!たのしーーい!
急回旋もぜーーんぶたのしーです!!

ふう、お疲れ様でしたん
美味しいものでも食べませんか?
ささ、いきましょー!



 聖夜の空に煌めくのは、数多の星々だけではなくて。
「わーー夜の遊園地ですよう! なんだかわっくわくしてきましたの!」
 思わず心もわくわく躍る、キラキラ輝くクリスマスイルミネーション。
 はしゃぐように足取り軽い百鳥・円(華回帰・f10932)と共に、そんな園内へと足を運んだ天帝峰・クーラカンリ(神の獄卒・f27935)も青の視線をぐるりと巡らせて。
「光が溢れんばかりだな。煌びやかで、ひょっとしたら昼より眩しいかもしれん」
 ……確かに高揚感を引き出すには丁度いい、と。
 煌めき灯った双眸を微か細める。
 眼前の光は深く愛する人間が創ったものだから。その輝きもやはり、何処か愛しい気がする。
 そんな、夜であるはずなのに、日が出ている時よりも眩い光たちを眺めていたクーラカンリだけど。
「おにーさーん、こっちこっち! ジェットコースターはあっちですって!」
 逸るような響きが耳に届けば、声の主へと視線を向けて。
「おっと、そんなに急くな」
「駆け足で参りましょー! 転けないように、ねっ」
 そう言う彼女の方が転びやしないかと思いながらも、長い脚でゆったりとついて行きながら。
「んふふ、遊園地わっくわくしてたんです。いーっぱい楽しみましょーね!」
「ふふ、私も楽しみにしていた。何せ今まで縁もゆかりも無い場所だったしな」
 ……改めて、斯様な機会をくれてありがとう、円。
 そう、初めての遊園地を共にする彼女へと礼を紡ぐクーラカンリ。
 普段ならばとっくに遊園地は閉まっている時間なのだけれど……今夜だけは、特別。
 開かれたゲートを潜り、迎えられた光の中、勿論存分に楽しむつもり。
 そんなふたりがまず向かうのは――そう、ジェットコースター!
「おにーさん、着きましたよう!」
 人気のジェットコースターは人でいっぱい、乗るまで少し並ばないといけないみたいだけど。
 待ち時間だって、楽しいから。
「すこーしお話をしましょーか。今年はどんな年でしたか?」
 列に並びながらも、そう彼に訊ねてみる円。
 そんな問いに、今年か? とふと首を微か傾けるクーラカンリだけれど。
「そうだな、職場に新人が来たし、私もきみのところへ行った」
 ……有意義な一年だったと思う、と。そう返せば。
「わたしはとーっても楽しかったですん」
 円もこくりと頷いてから、いろの違う宝石菓子の如き瞳を細める。
 そして言の葉を交わしながら進んでゆけば。
「わわ、気づけば順番ですよう!」
「おっと、もう順番か」
 話していればあっという間、順番がきてコースターに乗り込み、並んで座って。
 出発のベルが鳴れば、カタカタとゆっくりと高度を上げてゆくコースター。
「このじわじわ昇る感覚……焦らしているな」
 待っている間に目にした時は、かなりのスピードが出ていたようであるが。
 クーラカンリはそう呟きつつも、ゆっくりとあがるにつれ、徐々に開け広がる景色を眺めていたのだけれど。
 ――ガタンッ。
「……!」
「きゃーー! たのしーーい!」
 頂上まで上り詰めれば……一気に急降下!
 ウッ!! と、初の重力圧に声も出ないクーラカンリの隣で、きゃあきゃあ楽し気にはしゃぐ円。
 そしてクーラカンリがふと、猛スピードで駆け抜けるその先を見つめれば……思わず、こんな声を。
「おいあそこ一回転してるが上で落ちないのか!?」
 そう言っているうちに、ぐるんと一回転の急旋回! 大丈夫、落ちていません!
 そんな急降下も猛スピードも、ぐるり急回旋だって、ぜーーんぶ楽しくて。
「……何だかあっという間だったな」
 気が付けばスタートした乗り場へといつの間にか戻ってきて、コースターから降りながらも。
 クーラカンリはこくりとひとつ、何処か満足気に大きく頷く。
 ……だがこの勢い、嫌いではない、って。
 そして夜の遊園地で楽しめるのは、刺激的なアトラクションだけではなくて。
「ふう、お疲れ様でしたん。美味しいものでも食べませんか?」
「美味しいものもあるのか」
 キラキラ眩く煌めく聖夜の下、ふんわりと漂ってくるのは美味しそうな匂い。
 腹が減っては戦も、遊園地をいっぱい楽しむこともできないから。
「では先導の程よろしく頼む」
「ささ、いきましょー!」
 弾む様に聖夜の空に靡く亜麻色の髪を追うように。
 クーラカンリは彼女のものよりも大きな一歩を、やはり心躍り急く足取りに合わせゆったりと踏み出す。
 ……落ちなくてよかった、なんて。
 絶叫聞こえるジェットコースターをそっと振り返り、見上げてから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒川・文子
きよ(f21482)

わたくしめはデパートで見たショーが忘れられないのです。
あわよくば、あの仮面をかぶったヒーローになりたいのですが……。

悪役が足りていない?
きよにぴったりではありませんか。
動きとか、ツッコミ具合とか。
わたくしめも一緒になるのでしたら全力で立ち向かわせて頂きます。

きよ!行きますよ!
普段戦う通りに戦います。
主人公があっさり勝ってしまうと盛り上がりに欠けます。
ですから全力で立ち向かわなければならないのです。

甘いですね。きよも何ですか!
仁王立ちをするよりもこうして構えた方が雰囲気が出ますよ。

行きます。
わたくしめは負けません!
食らえ、キック!パンチ!


砂羽風・きよ
文子(f24138)

ショー忘れられないなら
折角だしヒーローショー見ようぜ!

スタッフに話を聞き
俺は悪役にいそうな顔なんてしてねーぞ!
動きもツッコミも別に悪役じゃねー!

どーする?
よっしゃ、子供達の為にやってやるか!
お、おいおい、勝ちに行くなよ?
確かにそーだけどよ!
ダメだからな!ちゃんと負けるんだぞ!撃退される方だからな!

黒タイツと頭に動物の耳を付けて
てか、文子どこ行った?

うおお!もうあんなところにいる!
や、やべぇ!とりあえず早く飛び入りしねーと!

仁王立ちで
文子、それガチなやつだ!あかん!
くそ!止めねーと!

好きにはさせんぞ!!
俺のビームで攻撃してやる!

文子!やりすぎだ!ちょ、ちょっと待て!
ぎゃーー!



 聖夜の夜にキラキラと煌めくのは、遊園地を飾るクリスマスカラーの輝き。
 けれど、それに負けぬくらいに何気に瞳煌めいているような気がするのは、あるポスターを見つめる黒川・文子(メイドの土産・f24138)であった。
 そう――思い返すはあの時の光景。
 それは、お面を被ったキラキラ魔法少女たちが着ぐるみと麗しく戦う姿。
「わたくしめはデパートで見たショーが忘れられないのです」
 そんな文子がガン見していたのは、『もふもふ戦隊にくきゅうジャー』のヒーローショーの案内であった。
 麗しい魔法少女とは少し違うにくきゅうジャーではあるが、着ぐるみと戦うということは同じっぽい。
 ……いや、着ぐるみではありません、悪の怪人です。中の人などいないのです!
 そして彼女の落とした呟きを聞いた砂羽風・きよ(ナマケきよし・f21482)は、文子にこんな提案を。
「ショー忘れられないなら、折角だしヒーローショー見ようぜ!」
「あわよくば、あの仮面をかぶったヒーローになりたいのですが……」
 丁度、次の公演がタイミングよくもうすぐ始まるらしい。
 ということでふたり、いざヒーローショーの会場へ!
 けれど会場に付けば、ショーのスタッフたちが困った様子。その話を聞けば。
「悪役が足りていない?」
 そう、夜の遊園地はイレギュラーなので、悪役が別の深夜バイトに……いえいえ、別の悪事を働きにいってしまっていて、頭数が足りないのだという。
 けれど、そういうことなら!
「きよにぴったりではありませんか。動きとか、ツッコミ具合とか」
 適役がここにいます!
 そんな文子の声に、きよは瞳を見開いて。
「俺は悪役にいそうな顔なんてしてねーぞ! 動きもツッコミも別に悪役じゃねー!」
 やられ役に相応しい大きなリアクションで、悪足掻きよしするけれど。
 どーする? と、文子に訊いてみれば。
「わたくしめも一緒になるのでしたら全力で立ち向かわせて頂きます」
 そうぐっと気合を入れた様に拳を握りしめる姿に、きよも大きく頷く。
 だって、客席で瞳輝かせるちびっ子たちを見れば、ひと肌脱いでやりたくなるというもの。
「よっしゃ、子供達の為にやってやるか!」
 そして。
「きよ! 行きますよ!」
「お、おいおい、勝ちに行くなよ?」
 何だかめっちゃやる気満々な文子の様子に、何だか一抹の不安が過ぎるけれど。
「主人公があっさり勝ってしまうと盛り上がりに欠けます」
「確かにそーだけどよ!」
「ですから全力で立ち向かわなければならないのです」
 ――やっぱりやる気満々だ!
 そんな、にくきゅうジャーを本気でぶちのめしかねない文子に。
「ダメだからな! ちゃんと負けるんだぞ! 撃退される方だからな!」
 きよはそう、念入りに言って聞かせた後。
 スタッフから支給された黒タイツに着替え、ナマケモノ怪人の仮面と動物耳をつけていれば。
「てか、文子どこ行った? うおお! もうあんなところにいる!」
 悪の女幹部・冥土リアンの衣装に颯爽と着替えた文子は、すでにステージへ!?
 しかも、めっちゃガチな構えしています。
「や、やべぇ! とりあえず早く飛び入りしねーと!」
 そう慌てて、ナマケモノ怪人ことナマケきよしも、ヒーローショーに飛び入り参加!
「悪の女幹部・冥土リアン! パフェに下剤を入れるとは極悪非道にゃ、成敗にゃ!」
 そしてチラッとナマケきよしを見る、にくきゅうジャー。次の台詞を言えと、促す様に。
 そんな突然の振りに、俺!? と戸惑いながらも。
「ふ、ふははは! みんな熱々のたこ焼きにして、このナマケモノが美味しく食ってやるぜ!」
 仁王立ちしてそう言い放つ出オチ。
 そんなきよに、ガチな構えのまま、文子はふるふると首を横に振って。
「甘いですね。きよも何ですか! ピックで目玉をたこ焼きみたいに転がしてしてやる、くらい悪な台詞言えないのですか」
「いや待て、それ、子供怖がっちまうだろ!?」
「それに、仁王立ちをするよりもこうして構えた方が雰囲気が出ますよ」
 ――行きます。わたくしめは負けません!
 刹那、ダッと地を蹴った文子に、きよは大きく瞳を見開いて。
「文子、それガチなやつだ! あかん!」
 ……くそ! 止めねーと!
 そう慌てて、冥土リアンとにくきゅうジャーの間に立ちはだかるけれど。
「文子! やりすぎだ! ちょ、ちょっと待て!」
「食らえ、メイドキック! メイドパンチ!」
「く、負けないニャー! にくきゅうキック! にくきゅうパンチ!」
 もう既に、ガチな必殺技が両者から繰り出されんとしていたから。
「く、好きにはさせんぞ!! 俺のタコビームで攻撃してやる! ぎゃーー!!」
 メイドキックとにくきゅうパンチを同時に受けて。
 見事な出オチを果たして煌めく星になった、ナマケモノ怪人であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

飛砂・煉月
アレンジ歓迎
ハクと一緒にッ!

よーし清史郎探してみよっと♪
ハロウィンの時みたいに見つけられるかな?
また迷子になってないとイイんだけど

見つけられたら食べ歩きしよってお誘い
スイーツとかスイーツとかスイーツとか!
甘いもの巡りだ~
今回もシェアしよーって提案ひとつ
折角なら一緒に同じ味がイイなって♪
どれもこれもクリスマス仕様で特別感あるね
あっは、食べるの一寸もったいないや

飲み物はクリスマスカクテルとかホットワインもいいね
ねぇ清史郎はどれが好き?
買う時見た目で間違えられそうだけど
お酒も飲めるって店員さんは云わないとだ
いっつも年齢確認されちゃったりジュース出されるんだよなー

光の遊園地で美味しいを満喫したいトコ!



 いつものこの時間の空は、静かに星が瞬いているだけだけれど。
 今夜は特別、夜も開いている遊園地は、鮮やかなクリスマス色にキラキラと輝いていて。
 そんな聖夜の空を、白銀に赤灯る今宵のいろにぴったりなハクもご機嫌にひらり。
 そしてハクと一緒に、飛砂・煉月(渇望の黒狼・f00719)が、よーしと探すのは。
「ハロウィンの時みたいに見つけられるかな?」
 ……また迷子になってないとイイんだけど、と。
 迷子になっていそうな誰かさん。
 けれど、煉月はちゃんと知っている。
 その迷子常習犯が、無類の甘い物好きということを。
 そして思った通り、甘い香りが漂うクリスマスワゴンの近くで。
 相変わらず謎にくるくる回している地図と睨めっこしている彼を発見!
「見つけた、清史郎! 食べ歩きしよっ」
 ――スイーツとかスイーツとかスイーツとか!
 そんな甘党にとって魅力的すぎるお誘いに、彼……清史郎が頷かないわけはなく。
「おお、それは良いな、レン」
「やった、甘いもの巡りだ~。今回もシェアしよー。折角なら一緒に同じ味がイイなって♪」
 色々いっぱい食べられるように、ハクやみんなで仲良く分けっこ大作戦。
「どれもこれもクリスマス仕様で特別感あるね」
「ふむ、このトナカイさんはチョコレート、サンタさんはクッキーなのか」
「あっは、食べるの一寸もったいないや」
 でもとても可愛いんだけど……やっぱり最後は、みんなでいただきます!
 そして飲み物も勿論、特別なクリスマス仕様。
「クリスマスカクテルとかホットワインもいいね。ねぇ清史郎はどれが好き?」
「俺は甘い酒……クリスマスカクテルにしよう」
 やはり乾杯するお酒も甘いもののようです。
 そして飲み物が売っているワゴンで、店員にしっかり忘れずに伝える煉月。
「いっつも年齢確認されちゃったりジュース出されるんだよなー」
 ちゃんと、お酒も飲める年齢です!
 逆に、俺は実年齢よりも上によく見られるな、と言う清史郎の方が、煉月より何気に年下です。
 けれど成人していれば、お酒を飲むのに細かい年齢は気にしない!
 まずは買った飲み物で、乾杯してから。
 光溢れるクリスマス色の遊園地で、一緒に思いっきり満喫する。
 沢山シェアするために買い込んだ、甘くて美味しいものをいっぱい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルクセンディア・エールハイム
【月見里美羽(f24139)と】
友人と一緒に見て回ろう。放っておけないしな。

マーケットを覗いてみよう。掘り出し物でもあるかもな。
光る物っていいよな、夜店でよく売っていた。
プレゼント…此方も置けるものにしようか。
ツリーを模した置物を送ろう。2020年のクリスマスの思い出にな?

観覧車に乗ったら、今日は楽しかったなという話をしよう。
ちょうど花火も上がる頃だ、いい景色が見られるぞ。
美羽のプレゼントはありがたく頂こう。
殺風景な部屋に彩ができたな。

心配して見守っているのは確かだが、それでも結んだ友諠に嘘はない。
良ければ来年も仲良く、お互い無事でいよう
出会うことが出来てよかった。よろしく頼むよ、指切りだ。


月見里・美羽
【ルクスさん(f24257)と】
友だちのルクスさんと、夜の遊園地を満喫するよ

まずはミニクリスマスマーケットを覗いてみるんだ
光るカチューシャをルクスさんとつけて笑ったりしながら
お互いのプレゼントを探すよ
ボクは…迷った末にスノーボールを
今日の思い出にしてもらえたらいいな

花火が上がり始めたら観覧車へ
花火を眺めながら、さっき買ったプレゼントを交換
ルクスさんの意外なセンスのよさにびっくりしたりして
…ありがとう、大事にするね

とても不安定な「友だち」だけど、「好き」の気持ちは嘘じゃない
だから、一緒にクリスマスを過ごせてよかった
どうか、これからもよろしくね
花火に誓うように、…指切りしてもいいかな?



 聖夜の空の下、クリスマス色の煌めきを纏う園内を一度見回してから。
 ルクセンディア・エールハイム(不撓不屈の我様・f24257)は、訪れた夜の遊園地を見て回らんと歩み出す。
 放っておけない友人と一緒に。
 そんな彼と、夜の遊園地を満喫するべくきょろりと視線巡らせながら。並んで歩く、月見里・美羽(星歌い・f24139)。
 そしてふたりがまず向かった行先は、ミニクリスマスマーケット。
 本格的なものに比べて、規模は確かに小さいけれど。
「あのワゴン、覗いてみてもいいかな?」
「掘り出し物でもあるかもな」
 でも並ぶクリスマスワゴンには、聖夜にぴったりな食べ物や飲み物、それに雑貨がところ狭しと並んでいて。
 美羽が立ち寄ったのは、何だか一際ピカピカと光っているワゴン……?
 そしてふたり、お揃いの光る星のカチューシャを試しに一緒につけてみたりして。
「光る物っていいよな、夜店でよく売っていた」
「ふふ、ルクスさん似合ってるよ」
 ピカピカゆらゆら、頭の上でお星さま揺れるお互いの姿に、くすりと笑い合う。
 けれど、クリスマスマーケットで探す本命はカチューシャではなくて。
 お互いに贈り合う、クリスマスプレゼント。
「プレゼント……此方も置けるものにしようか」
 ルクセンディアが探すのは、飾っておけるもの。
 そして巡らせた瞳にふと映ったのは――可愛らしい、小さなクリスマスツリー。
 美羽も、並ぶ雑貨たちに色々と目移りしてしまうけれど。
 迷った末にそっと手に取ったのは、遊園地に雪が舞い降るスノーボール。
 でも、そんな互いに選んで買った贈り物の交換は、まだお預け。
「ちょうど花火も上がる頃だ、いい景色が見られるぞ」
 ルクセンディアがそう言った瞬間、見上げた聖夜の空を彩るのは、弾けるように咲いた大輪の華。
 そしてふたりが向かうのは、夜空を巡る観覧車。
 再び咲いた花火を眺めながら、今日は楽しかったな、って。
 笑みと言葉を向ける彼に、美羽もこくりと頷いてから。
 先程互いのために買ったプレゼントを、交換こ。
「2020年のクリスマスの思い出にな?」
 そうルクセンディアから手渡された小さなツリーは、とても可愛らしくて。
 彼の意外なセンスのよさに、美羽はびっくりしたりするけれど。
「今日の思い出にしてもらえたらいいな」
 彼にも、自分が選んだスノーボールをプレゼント。
 そして互いに、貰った贈り物を嬉しそうに見つめながら。
「殺風景な部屋に彩ができたな。ありがたく頂こう」
「……ありがとう、大事にするね」
 窓の外に咲いた花火のいろが、ふたりの笑みをさらに鮮やかに彩る。
 それから美羽はすぐ傍に在る彼を見上げ、思う。
(「とても不安定な「友だち」だけど、「好き」の気持ちは嘘じゃない」)
 ……だから、一緒にクリスマスを過ごせてよかった、って。
 そんな彼女の瞳の青に、己の赤を重ねて。
「良ければ来年も仲良く、お互い無事でいよう」
「うん。どうか、これからもよろしくね」
 言ったルクセンディアに、こくりと頷いてから。
 美羽がそっと彼の前に差し出したのは、自分の小指。
 そして、こう訊ねてみる。
「……指切りしてもいいかな?」
 観覧車からふたりで観ている、聖夜の花火に誓う様に。
 そんな彼女の言葉に、ルクセンディアも己の小指を立てて。
「よろしく頼むよ、指切りだ」
 指と指を絡め合い、指切りげんまん。
 花火が咲き誇る聖夜の空を共に巡りながら――出会うことが出来てよかった、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

兎乃・零時
💎🐰
アドリブ歓迎

夜にも遊園地があるなんてすげぇよな…
…え、本物のサンタが居るの?
プレゼントももらえんの?
…フレズ!サンタ捕まえようぜ!こんなチャンス滅多にねぇじゃん!

星のペイントが目印…ならパルにも協力して貰って全力捜索だ!
トナカイの妨害?馬鹿め!
パルの援護射撃や閃光の魔術の目潰しで逆に妨害だ!
更に全身を魔術で強化した状態でダッシュ!
フレズもいるなら不可能なんてありゃしねぇ!

甘い菓子沢山食べる
イチゴミルク味ポップコーンも有るんだ!?

あぁ、そうとも
フレズにクリスマス用の奴どうかと思ってな!
…あ、星型の髪飾り!似合いそうじゃね?
これをプレゼントだ!
おぉ、フレズもありがと!

メリークリスマスだー!


フレズローゼ・クォレクロニカ
💎🐰
アドリブ歓迎

ひゃー!盛り上がってるんだ!兎乃くん!
え?!サンタさんを捕まえられるだって?!
……兎乃くん、これはやるしかないよ
ボクらの手で捕獲してエブリデイクリスマスなんだ

兎乃くんがそっちを探すならボクは逆から
あ!いたよ!
ボクらのチームワークをみせてやるんだから!
そんな妨害なんてことないさ
追いかけて追いかけて
気がつけばたくさん笑顔を贈られていた

あまいスイーツを楽しむ
そのポップコーン食べたことない!一緒に食べようよ!
え?ボクにプレゼント?
やだ…イケメン…
ありがとうなんだ、兎乃くん
じゃあボクは、キミにお星様のバッチをあげる!
キミが星のように煌めいていられるようにさ

メリー!クリスマスなんだー!



 いつもならば、もうとっくにゲートは閉じられているはずなのに。
 今宵の遊園地は特別、まるでクリスマスの魔法にかかったかのように。
「ひゃー! 盛り上がってるんだ! 兎乃くん!」
「夜にも遊園地があるなんてすげぇよな……」
 円な苺月と水色藍玉にもいっぱい煌めくのは、聖夜を彩るイルミネーションの輝き。
 そして巡らせた瞳に刹那加わるのは、好奇心のいろ。
 フレズローゼ・クォレクロニカ(夜明けの国のクォレジーナ・f01174)は、ふと受け取ったチラシを見遣った瞬間、思わず声を上げる。
「え!? サンタさんを捕まえられるだって!?」
「……え、本物のサンタが居るの? プレゼントももらえんの?」
 兎乃・零時(其は断崖を駆けあがるもの・f00283)もそう、ぱちくりと瞳を瞬かせた後。
 ふたり顔を見合せ、大きくこくりと頷き合う。
「……兎乃くん、これはやるしかないよ」
「……フレズ! サンタ捕まえようぜ! こんなチャンス滅多にねぇじゃん!」
 ――ボクらの手で捕獲してエブリデイクリスマスなんだ。
 そう……いざ、ふたりが気合いをいれて臨むのは、サンタさん捕獲大作戦!
 目指せ、プレゼント! エブリデイクリスマス!
 けれどきょろりと視線を巡らせてみれば、何だか妙に沢山いるサンタさんやトナカイさん。
 だがそのサンタさんの大半がフェイクだという。
 本物は頬に星のマークがある、たったひとりだけらしい。
 けれど零時にとっては、そんな偽物たちもなんのその。
「星のペイントが目印……ならパルにも協力して貰って全力捜索だ!」
 刹那、夜の遊園地に放たれるのは、家族が贈ってくれた式神の『紙兎パル』。
 フレズローゼも、零時探す逆からサンタさんの捜索を開始。
 そして、程なく。
「あ! いたよ!」
 ほっぺに星のマークがある、本物サンタさんを発見です!
 そんなふたりの行く手を咄嗟に阻むのは、赤鼻のトナカイたち。
 でも、それで怯むふたりではありません。
「トナカイの妨害? 馬鹿め!」
「ボクらのチームワークをみせてやるんだから! そんな妨害なんてことないさ」
 零時の紙兎パルの援護射撃や閃光の魔術がトナカイたちの目を眩ませ、逆に妨害を妨害して。
 ふたりすかさずトナカイたちの間をすり抜けて、挟み撃ち!
 本物サンタさんも手練れの逃亡者、ふたりの追走を必死で撒こうとするけれど。
「フレズもいるなら不可能なんてありゃしねぇ!」
「兎乃くん、今だよ!」
 零時が更に全身を魔術で強化して、猛ダッシュ!
 追いかけて追いかけて――せーの! でふたり一緒に腕を伸ばせば。
「よし! サンタ捕まえた!」
「やったね、兎乃くん!」
 お見事、サンタさん捕獲大成功です!
 そしてサンタさんに、クリスマスカード付きのお菓子のプレゼントを無事に貰って。
 顔をもう一度見合せ、ふたりまた楽し気に笑い合う。
 気がつけば、たくさんキラキラ溢れる笑顔。それもきっと、サンタさんからの贈り物。
 それからふたり、夜の遊園地を歩いていれば。
 ふと鼻をくすぐるのは、ワゴンから漂ってくる甘ーい香り。
「イチゴミルク味ポップコーンも有るんだ!?」
「そのポップコーン食べたことない! 一緒に食べようよ!」
 甘いスイーツを他にも沢山食べたいから、イチゴミルクのポップコーンは半分こ。
 はむりと一緒に頬張れば、ふわりと広がる幸せの甘さ。
 それから零時は、雑貨が並ぶクリスマスワゴンにも立ち寄って。
「え? ボクにプレゼント?」
「あぁ、そうとも。フレズにクリスマス用の奴どうかと思ってな! ……あ、星型の髪飾り! 似合いそうじゃね?」
 ――これをプレゼントだ!
 見つけて買ったお星様を、甘い蜜色抱いた苺ミルクの髪に飾ってあげれば。
「やだ……イケメン……」
 彼のイケメンぶりに、フレズローゼの心は思わずトゥンク。
 それからふと、自分の髪に煌めくそれと同じものを見つけて。
「ありがとうなんだ、兎乃くん。じゃあボクは、キミにお星様のバッチをあげる!」
 ――キミが星のように煌めいていられるようにさ。
 お揃いのお星様バッチを買って、彼にも飾ってあげれば。
 ――メリー! クリスマスなんだー!
 ――メリークリスマスだー!
 煌めき溢れる聖夜の空の下……夜の遊園地をまだまだ一緒に遊び倒すべく、ふたり並んで歩き出す。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

片羽・サラ
【dayz】
ミニスカサンタ服
駒知ちゃんとお揃い
ヴァレンタイントナカイ似合うね…?
袋にお菓子の入ったプレゼントも詰め込んで準備万端!
さあ、皆でサンタさん捕まえるよー!
大好きな皆がプレゼント貰えるようにさ!

子供達にプレゼントを配りながらサンタ捜索
サンタさん多すぎない!?
僕みたいなコスプレもいるし…。えーと、目印は頬のお星様…
出たなトナカイ!僕達が相手してやるんだからね!
食らえマドレーヌのプレゼント攻撃!
ばさーっとプレゼントする
ここは僕達に任せて先に進め、だよ!

トナカイの相手が終わったら合流
凄い!捕まえられたんだ!
8人分あるんだ、ありがとう!プレゼントなぁに?
皆で笑い合う
この日常がかけがえのないもの


犬童・るい
【dayz】

サンタのコスプレで参加

見た目も本物に近づけたい、って思ってましたけど。
これは思った以上に動くのが難しそうです。

俺達が目指すのはサンタの捕獲!
力を合わせて捕まえてやりましょう!
こんなナリですが、足には自信があるので任せてください。
プレゼントの中身、楽しみですね。

百舌鳥サン、そっちはどうでしたか?
……なるほど、それじゃあこの辺りを探してみましょうか。

……!!頬に星のペイント…本物だ!
尾宮サン、明日川サン、るるサン、追いかけますよ!
俺に着いてきて下さい!

……は、はあ。
な、何とか捕まえられましたね。

本当は良い子にしてないとサンタは来ないんですよ。
肝に銘じておいてくださいね、トモサン。


七・トモ
【dayz】
なんだい?今日のトモちゃんかい?
勿論、ゆめかわサンタコスプレだよワハハ
良い子のプレゼントはね、偽物の仕事じゃないさ
今宵のミッションはサンタの捕獲だよ
ちゃーんとサンタ捕獲組とトナカイ足止め組と分担済みだ、
ふふーん。もらう気満々さ。

ん?プレゼント?トモちゃんは貰う専門なんだよねー
ほらほら、すずくんがくれるって、ね?
トモちゃんはその隙にトナカイまんを食べながら妨害トナカイを虐めようかな。

やいやいトナカイやい、トナカイまん食べる?
トナカイとイルミネーションを楽しんでたら、
やや?るいるい?え、もう捕まえたの?

わー、トモちゃんまだもらってないや
わー、わー、サンタさん!
あわてんぼうかい?きみ!


尾宮・リオ
【dayz】

サンタ服を着て
同じ学校の皆さんと参加
サラ先輩を参考にして
小さな白い袋を腰に提げる
プレゼントは準備しましたよ

百舌鳥さんから教えられた情報を頼りに
頬にお星様があるサンタさん探しへ

ジーヴィルさんが
トナカイさんを相手してくれてる間に
トモちゃんさんは、
あまり苛めすぎないでくださいね?

るるさん、見つけられたなんて凄いですね
犬童さんの合図で後ろを付いて行く
駒知さんも、ほら、行きますよ
きっと、もうすぐ
本物のサンタさんに会えますから

最後は合流しましょうか
無事に捕まえられたのなら
クリスマスプレゼントを八個
全員で分け合いましょうね


夜明・るる
【days】
暗い夜、きらきら、楽しそうな音。
気を取られそうになるけど、
さんたさんを探そう
なりきるよ、さんたさん
赤い帽子、もこもこおひげ。ほらね?
むむ、るいくん本物らしい。

……ねえ、さんたさん
どうして隠れてるの?
贈り物が欲しい子、一杯いるよ

私からは小さくて甘いお星様を。
ねえ、お星様のついたさんたさんみた?

あ、あの人の星、ピカピカ輝いていた気がするよ
るいくん!おてがら!
みんなの贈り物のために!
コマちゃん、リオくん、がんばろ!
ほらコマちゃん、手をつなぐ?

みんな良い子だよ、ね?トモちゃん
あのね、私たち8人でお友達なの
だから8つ欲しいな、贈り物


百舌鳥・寿々彦
【dayz】
バイト先で貰ったサンタの服着て参加
ペイントが無いサンタに仲間っぽい雰囲気で話しかける
「今、本物サンタってどの辺にいるの?
ほら、そっち側に行かないように誘導しなきゃでしょ?」
居場所を聞けたら、仲間に教える

目をキラキラさせながら僕を見てる子供と目があった
サンタ?
あ、僕か
えーっと…衣装についてた袋の中からお菓子を出して
「はい、メリークリスマス」

あ、トナカイ発見
って事はここら辺に本物がいるんじゃない?
サンタを探すのは仲間に任せて、トナカイの足止め
「はいはい、君達は僕らと遊ぼう〜」
トナカイの前に回り込んで邪魔をする

皆、お疲れ様
サンタは捕まった?
クリスマスプレゼントなんて何年ぶりだろう
嬉しいな


明日川・駒知
【dayz】
アドリブ、マスタリング歓迎
_

サラさんとお揃いのミニスカサンタさん
…サンタさん
孤児院にいた頃、長女だった私がサンタさん役で、私にサンタさんは来ませんでした
弟妹たちの笑顔が私のクリスマスプレゼントだったので問題は無かったのですけれど
…一度見てみたくて
サンタさん…。
「ヴァレンタイン」
巨躯の犬たる相棒(トナカイカチューシャ着けました)を呼び、子どもたちへプレゼント配り
同時にサンタさん捜索を
とは言え私は役に立たずあっちへこっちへ流され
その度相棒へ連れ戻され
るるちゃんと手を握り
皆の背を追って

…私、今年は良い子だったかしら
けれど貰ったプレゼントは嬉しく相棒と半分こ
そしてサンタさんをきらきら見つめ


ジーヴィル・シラー
【dayz】
アドリブ歓迎
サンタ服で参加

片羽に倣ってプレゼント袋を準備
ガキ共にプレゼントを配り
大量出没しているサンタを見ると
げんなり顔

赤い奴らばっかだな
(まァ、俺もだけど)
サンタは黙ってガキの夢盛大に叶えてやがれ

トナカイの相手をする
他の奴らにはサンタをとっ捕まえてもらおうじゃねェの
ほゥら、赤っ鼻
大人しくしてろや
角を掴んで足止めしてやろう
良い子が待ってんだよ
いい加減プレゼントくれてやれ

トナカイの相手終了したら合流
オツカレ…
…プレゼントゲットできたか?
あー、できたのか
よかったじゃねェの

(ああ、クリスマスはこうでないとな)



 普段ならば、廻るお馬さんも空を巡る円環も回転するカップも……みんな静かに明かりを落としておやすみしている時間なのだけれど。
 今宵の遊園地は、夜になってもまだ眠らない。
 だって今日は特別な、クリスマスの魔法が掛けられた聖夜なのだから。
 ――暗い夜、きらきら、楽しそうな音。
 聞こえる賑やかなクリスマスソングは、探しているあの歌とは、ちょっと違うけれど。
 夜明・るる(lost song・f30165)は思わず紫の瞳視線をきょろり、色々なものに気を取られそうに。
 けれどすぐに、ぐっと気を取り直す。だって、今はいつもとはちょっぴり違って。
「なりきるよ、さんたさん」
 赤い帽子、もこもこおひげ。ほらね?
 今のるるは、さんたさんなのだから。
 いやサンタさんなのは、るるだけではなくて。
「なんだい? 今日のトモちゃんかい?」
 いつだって好きに過ごしている七・トモ(七不思議・f29745)は、今日も豪快愉快に笑って。
「勿論、ゆめかわサンタコスプレだよワハハ」
 ゆめかわサンタさんに大変身!
 片羽・サラ(星空蝶々・f29603)も皆と過ごす大好きな夜に、星の形が煌めく瞳に溢れる彩りを映しながら。
 お揃いのミニスカサンタ服を纏う明日川・駒知(Colorless・f29614)と、彼女と共に在る巨躯の犬たる相棒さんへと視線を向けて。
 ――ヴァレンタイン。
 そう駒知に喚ばれ、頭にちょこんとトナカイカチューシャをつけられたヴァレンタインに一言。
「ヴァレンタイントナカイ似合うね……?」
 そんなトナカイさんと一緒の駒知は、そっと闇宵の眼を細め、呟きを落とす。
 ……サンタさん、と。
 あの頃――孤児院にいた時も、今みたいにサンタさんの格好はしていたけれど。
(「長女だった私がサンタさん役で、私にサンタさんは来ませんでした。弟妹たちの笑顔が私のクリスマスプレゼントだったので問題は無かったのですけれど」)
 問題はなかったのだけれど、でも。
 ずっと密かに思っていた想いを、駒知は白い息に乗せて聖夜の空にそっと紡ぐ……一度見てみたくて、と。
 今宵は一緒に遊びに来たみんなで、サンタさん。
 けれど、ただサンタさんの格好をしているわけではありません。
 サラは用意した袋にお菓子の入ったプレゼントを詰め込んで。
 いざ、準備万端!
「さあ、皆でサンタさん捕まえるよー!」
 そう――これから皆で挑戦するのは、サンタさん捕獲大作戦!
 用意したプレゼントの袋は、本物のサンタさんに、大好きな皆がプレゼント貰えるように。
 そんなサラに倣って、準備したプレゼント袋を颯爽と担げば。
 やっぱりサンタ服を着たジーヴィル・シラー(ノータッチミー・f29638)も、白いお面のサンタさん。
「僕もプレゼントは準備しましたよ」
 尾宮・リオ(凍て蝶・f29616)も、先輩のサラを参考にして。
 腰に提げるのは、プレゼントの入った小さな白い袋。リオも勿論、優しい眼鏡なサンタさん。
 そして、サンタさんの格好をしている皆に混ざっているのは、ウワサの本物サンタさん……!?
「見た目も本物に近づけたい、って思ってましたけど。これは思った以上に動くのが難しそうです」
「むむ、るいくん本物らしい」
 いいえ、るるも思わず唸るほどの本格仕様なサンタさんは、犬童・るい(死屍累々・f29748)。
 そして本物と間違えられるほどの彼も、ぐっと気合を入れる。
「俺達が目指すのはサンタの捕獲! 力を合わせて捕まえてやりましょう! こんなナリですが、足には自信があるので任せてください」
 そうです、皆で目指す目的は、サラも言っていたようにサンタさんの捕獲と。
「プレゼントの中身、楽しみですね」
 本物を捕まえたら貰えるという、クリスマスプレゼント!
 そんなるいの言葉に、トモもこくこく頷いて。
「良い子のプレゼントはね、偽物の仕事じゃないさ。今宵のミッションはサンタの捕獲だよ」
 良い子たちへのプレゼント配りは、本業のサンタに任せて。
 自分達、今夜だけのサンタ達がやるべきは、本物サンタの捕獲ミッション!
 しかもただ闇雲に追いかけるなんて、そんな愚策はとりません。
「ちゃーんとサンタ捕獲組とトナカイ足止め組と分担済みだ」
 作戦もばっちり、ふふーん、と貰う気満々です!
 ということで早速、バイト先で貰ったサンタの服をすちゃっと着用して。
 周囲にやたらいる、星型ペイントがない偽物サンタたちへと声を掛けるのは、百舌鳥・寿々彦(lost・f29624)。
 まるで仲間みたいな雰囲気で、しれっと。
「今、本物サンタってどの辺にいるの? ほら、そっち側に行かないように誘導しなきゃでしょ?」
 そしてサンタの格好が功を奏して。
「確か今は、メリーゴーラウンドあたりって聞いたな」
 まんまとぽろり情報を漏らす、ちょろい偽物サンタ達。
 それから寿々彦はすかさず皆と共に。
 本物サンタが今いるだろうというメリーゴーラウンドを目指し、いざ出陣!
 本物サンタさんは、頬に星の印があるのだというが。
「……ねえ、さんたさん、どうして隠れてるの? 贈り物が欲しい子、一杯いるよ」
 そうこてりと聖夜の空の様な黒髪を微か揺らし、首を傾け言ったるるに。
 ハート型の印の偽物サンタさんは、にこにこと笑んで返す。
「だって、サンタさんと遊ぶのは楽しいだろう? サンタさんは手強いけど、きっと出逢えるよ」
 でも、遊ぶのなら全力で遊びたいからと、本気の鬼ごっこです!
 勿論、それを受けて立ち、プレゼントを貰う気は満々。
「頬にお星様があるサンタさんが本物ですよね」
「百舌鳥サン、そっちはどうでしたか?」
「今は、メリーゴーラウンドあたりって聞いたから、この辺かなと」
「……なるほど、それじゃあこの辺りを探してみましょうか」
 リオとるいは、そう寿々彦から教えられた情報を頼りに、メリーゴーラウンドの近くまでやって来て。
 さり気なく星型のマークを探して、周囲をきょろり。
 とはいえ、自分達も今、サンタさんには違いないから。
 ヴァレンタイントナカイさんと一緒に、駒知サンタさんは子どもたちへプレゼント配りを。
 勿論、本物サンタさんを探しながら。
 ジーヴィルも、わーっと集まってきた子供達ひとりひとりに、プレゼントを配って。
 これからも良い子にしてるんだぞ、なんて優しくくしゃり頭を撫でてあげつつも。
「赤い奴らばっかだな」
 大量出没している偽物サンタを見ると、げんなり顔。
(「まァ、俺もだけど」)
 何気に自分も、傍から見ればその赤い一員には違いないのだが。
 寄ってくる子供達に小さな兄妹の姿を重ねながらも、嬉々と妨害してくる偽サンタ軍団に言い放つ。
 ……サンタは黙ってガキの夢盛大に叶えてやがれ、って。
 サラも子供達にプレゼントを配って、サンタ活動に励みつつも。
「サンタさん多すぎない!?」
 やたらいるサンタ軍団に、そうツッコミを入れずにはいられない。
 でも、本物のサンタさんは、ただひとり。
「僕みたいなコスプレもいるし……。えーと、目印は頬のお星様……」
 そうきょろきょろ、周囲を見回してみて。
「ねえ、お星様のついたさんたさんみた?」
 小さくて甘いお星様のプレゼントをあげながら、るるが子供達に訊いてみれば。
 さっきはあっちにいたよ、って。
 やっぱりさされる指の先は、メリーゴーラウンドの方。
 でも、本物のサンタさんはそう簡単に捕まえさせないと。
「出たなトナカイ! 僕達が相手してやるんだからね!」
 颯爽と妨害をしてくるのは、愉快なトナカイさんたち。
 でも逆に、簡単に妨害はさせないと。
 ――食らえマドレーヌのプレゼント攻撃!
 サラがばさーっとプレゼントするのは、甘くて美味しいマドレーヌの贈り物。
 そして、トナッとトナカイさんたちが喜んでいる様子を後目に。
「ここは僕達に任せて先に進め、だよ!」
 仲間達へと託すのは、本物サンタさんの捕獲。
 そんなサラに頷いて、寿々彦が踏み出そうとすれば。
「あ! サンタさん!」
 そう聞こえた無邪気な声に、思わず視線をきょろきょろ巡らせるけれど。
「サンタ? あ、僕か」
 ぱちりと目が合ったのは、自分をキラキラした瞳で見つめている小さい子。
 そして、えーっと……と、衣装についていた袋をごそごそ。
「はい、メリークリスマス」
 出したお菓子を目の前の子に手渡せば。
 返ってきたのは、サンタさんありがとー! とキラキラの笑顔。
 そして同じ様に、ゆめかわトモちゃんサンタの周りにも、子供達が集まってくるけれど。
「ん? プレゼント? トモちゃんは貰う専門なんだよねー」
 けれど、ちゃんとゆめかわサンタさんは教えてあげます!
「ほらほら、すずくんがくれるって、ね?」
 寿々彦サンタさんがお菓子をくれることを。
 そしてめっちゃ囲まれているすずくんサンタを後目に、ゆめかわサンタが向かった先は、ほかほか湯気が立つクリスマスワゴン。
 それからワゴンで購入したのは、トナカイまん。
 ……いや、きっと多分、これも多分作戦のうち……の、はず?
「トモちゃんはその隙にトナカイまんを食べながら妨害トナカイを虐めようかな」
「トモちゃんさんは、あまり苛めすぎないでくださいね?」
 リオはそう、トナカイさんとある意味楽しく遊ぼうとするトモを一応たしなめてから。
「ほゥら、赤っ鼻。大人しくしてろや」
「……トナ!?」
「良い子が待ってんだよ。いい加減プレゼントくれてやれ」
 ……他の奴らにはサンタをとっ捕まえてもらおうじゃねェの、と。
 ガシイッと黒い手袋越しに角を確りと掴み、トナカイの足止めをしているジーヴィルにこの場は任せて。
 子供達にようやく全員お菓子を配り終わった寿々彦と共に、再びメリーゴーラウンドの方へと向かえば。
「あ、トナカイ発見。って事はここら辺に本物がいるんじゃない?」
 何だか異様に数がいる、トナカイたち。
 そしてリオと寿々彦に気が付いたトナカイたちが、行く手を塞がんとするけれど。
「はいはい、君達は僕らと遊ぼう〜」
 すかさずトナカイ軍団の前に回り込んだ寿々彦が、逆に妨害の邪魔をします!
 そしてトナカイ軍団の足止めは寿々彦に任せて。
「あ、あの人の星、ピカピカ輝いていた気がするよ」
「るるさん、見つけられたなんて凄いですね」
 先へ急ぐリオは、自分を手招くるると合流して。
 恐らくすぐ近くにいるだろう、星マークのサンタさんを探すべく視線を巡らせれば。
「……!! 頬に星のペイント……本物だ!」
 ついにるいが、本物サンタさんを発見!
「るいくん! おてがら!」
「尾宮サン、明日川サン、るるサン、追いかけますよ! 俺に着いてきて下さい!」
 駒知もその声に、ハッと顔を上げるけれど。
 沢山の人や偽サンタさんやトナカイさんにわたわた、あっちへこっちへと流されて。
 その度に、トナカイさんな相棒に連れ戻されるけれど。
「駒知さんも、ほら、行きますよ」
「ほらコマちゃん、手をつなぐ?」
 優しく導いてくれるのは、リオの声とるるが差し出す手のひら。
「きっと、もうすぐ本物のサンタさんに会えますから」
「コマちゃん、リオくん、がんばろ!」
 ――みんなの贈り物のために!
 先導するるいの背をリオと追って、るるとぎゅっと手を繋ぎながら。
 駒知とヴァレンタインも一緒に駆けだす。本物のサンタさんに、逢うために。
 そして煌めく光の中、トナカイたちの妨害を楽しくみんなで掻い潜って。
 顔を見合せ、こくりと全員で頷いて。せーの、で一斉に地を蹴れば。
「……わ!?」
 ――つかまえた!
 お見事、本物サンタさんの捕獲作戦、大成功です!
 そしてトナカイ軍団を前に、トナカイまんをはむり。
「やいやいトナカイやい、トナカイまん食べる?」
 そうトナカイさんたちにも、トナカイまんをお裾分けしようとしたトモは。
「……は、はあ。な、何とか捕まえられましたね」
「やや? るいるい? え、もう捕まえたの?」
 みんなが取り押さえ、下敷きになっている星印のサンタさんを見下ろして、きょとり。
 ええ、皆の連携プレイで捕まえました!
 いえ、サンタさんを逃がさぬよう、仲良くがっちり捕獲している面々は勿論。
「皆、お疲れ様。サンタは捕まった?」
「オツカレ……プレゼントゲットできたか?」
「凄い! 捕まえられたんだ!」
 数多迫るトナカイを相手取った、寿々彦やジーヴィル、サラも合流して。
「あー、できたのか。よかったじゃねェの」
 皆が捕まえたサンタさんの頬の星を見れば、ジーヴィルのお面の下の瞳も自然と細められる。
 そしてるるは、ひょこりと本物サンタさんを覗き見て、こんなお願いを。
「あのね、私たち8人でお友達なの。だから8つ欲しいな、贈り物」
 そんなるるに、サンタさんは勿論じゃ! と笑って。
 幾つものプレゼントを取り出すけれど。
「わー、トモちゃんまだもらってないや」
 あれ、数が足りない……?
「おっと、7つしかだしてなかったか」
「わー、わー、サンタさん! あわてんぼうかい? きみ!」
 わざとじゃありません、ちゃんと8つあります!
 そんなトモに、ちらりと夕焼けの瞳を向けて。
「本当は良い子にしてないとサンタは来ないんですよ」
 ……肝に銘じておいてくださいね、トモサン、と。
 るいがそう口にするけれど。
「みんな良い子だよ、ね? トモちゃん」
「8人分あるんだ、ありがとう! プレゼントなぁに?」
 ふふっと笑むるるの隣で、サラは並ぶ8つのクリスマスプレゼントに瞳をキラキラ。
「クリスマスプレゼント、全員で分け合いましょうね」
 リオはそうひとつずつ、サンタさんからのプレゼントを皆に手渡して。
 開けてみれば――甘くて可愛いお菓子が、ぎっしり。
「クリスマスプレゼントなんて何年ぶりだろう」
 ……嬉しいな。
 そう呟きを落とす寿々彦に大きく頷きながら、サラも皆と顔を見合せ笑みを零し合う。
 こうやってみんなで笑い合う、この日常こそがかけがえのない宝物で。
 本物のサンタさんからは勿論……きっと、ここにいる全員のサンタさんからの、何よりのクリスマスプレゼント。
(「ああ、クリスマスはこうでないとな」)
 皆に宿る満面の笑みを見て、そうジーヴィルが思う隣で。
「……私、今年は良い子だったかしら」
 駒知はぽつりと口にするけれど。
 相棒と仲良く半分こするプレゼントはやっぱり、とっても嬉しくて。
 サンタさんをきらきらと見つめながら、貰った贈り物をそっと、大事に抱きしめる。
 大好きなみんなと一緒に――プレゼントをくれる本物のサンタさんに今、出逢えたのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

清川・シャル
【WD】カイム以外、名前にさん付けで敬語です

寒いですからね、みなさんにカイロ配りますね。ポケットがあたたかい。
私遊園地初めて!絶叫マシーン制覇しましょう!
乗ったらめちゃめちゃ笑うタイプです。たーのしい!ひやっとするのもまた楽しい。あははははって感じです。
私は中学生ですからね、元気が有り余ってるんですよ。筋力自慢の羅刹ですしね。ひたすら走ります。振り回しちゃうかも
転ばないし周りみてるので大丈夫です
お化け屋敷も好きですね〜。でもビックリさせられるのには少し弱くて、殴ってしまいそうになるのをこらえる感じです
皆さんで暖かいものをお腹に入れられたらいいですね
カイムあのカチューシャつけようよ、似合うよ。


周・翠々
【WD】四人
名前+様

まあまあ!皆様見て下さい!
遊園地とやらはなんて賑やかな場所なのでしょう!
きらきらしていて心が躍りますね!

もしかしてあちらが絶叫ましんですか?
意外とた、高い…のですね
…叫び声も凄い
でも制覇を掲げてましたし、行きましょう…!

上がっている間はやはり怖いので、無意識に隣にいる方の手や服を掴んでしまうかも

す、すごい…早かった
心臓がとてもどきどきしております
カイム様もシャル様も全然平気そうで凄いです!
悟郎様、わたくし達も負けていられませんね

乗り物探し中はカイム様達のお話に耳を傾け
一度乗ってしまえば他の絶叫も問題なく楽しみ

ふぁ…乗り物沢山乗りましたね
とても楽しかった
また皆様と遊びたいです


カイム・クローバー
【WD】
夜の絶叫マシンを全制覇する。
メインはジェットコースターになるか?フリーフォールも遠くまで見渡せてきっと景色が素晴らしいモンになるだろう。
テーマパークがクリスマスのイルミネーションに彩られてる。この時期だけは眠らないんだろうな。
上手い具合にジェットコースターから打ち上がる花火を眺められると良いが。花火に彩られたコースターなんて最高だろ?
きっと絶叫どころじゃなくて…空に目を奪われちまうぜ。

余裕があるならサンタも見付けてみてぇな。偽物が多いらしいが、本物のサンタが一人紛れてるんだろ?
そういうのを見付けるのも楽しみの一つさ。
夜はまだまだ長い。必ず見付けるとしよう。


薬師神・悟郎
【WD】4人

親友とその彼女、俺の嫁と遊びにきた
俺は絶叫系が初めてだが、カイムやシャルがあれだけ楽しそうにしているんだ
きっと面白いんだろう

…そう思っていた
アトラクションに近づけば、聞こえてくる叫び声
翠々の手前、格好悪いところは見せられないと思いつつも顔がひきつってしまいそうだ
…どうか無事に帰れますように

時間が許す限り他のアトラクションも乗りに行こう
お勧めはあるだろうか?
乗り物を巡りつつ、その途中では温かい飲み物で体を暖めつつ、軽食で腹を満たす

サンタを見かければ、彼等の中に本物がいるらしいぞ
知っていたか?等と話をし、待ち時間も楽しむつもりだ
カイム達の仲の良さに当てられれば、俺も翠々と仲良くしよう



 はあっと天を仰ぐ度に、聖夜の空へとのぼってゆく白の吐息。
 澄んだ冬の空に、夜の遊園地に煌めくイルミネーションの彩はとても映えるけれど。
 冴え渡るキンとした空気と吹き抜ける風はその分、とても冷たいから。
「寒いですからね、みなさんにカイロ配りますね」
 清川・シャル(夢探し鬼・f01440)が皆に手渡すのは、ほかほかのカイロ。
 それを入れていたポケットの中は、手を出したくないくらい、よりぬくぬくあったか。
 そんな渡された温もりに笑み返してから。
「まあまあ! 皆様見て下さい! 遊園地とやらはなんて賑やかな場所なのでしょう!」
 思わずはしゃいだように声を上げるのは、周・翠々(泪石の祈り・f15969)。
 確かに、今の時期の夜はとても寒いけれど。
「きらきらしていて心が躍りますね!」
 シャルから貰ったカイロのあたたかさと、わくわく踊る心があれば、寒さだって何のその。
 そしてどの煌めきにも負けない、すぐ隣に在るキラキラした翠玉のいろを微笑まし気に見つめながら。
 薬師神・悟郎(夜に囁く蝙蝠・f19225)は、親友と彼の大事な人、そして己の可愛い嫁との時間を楽しむべく。
 今宵だけ特別に開いている光り輝くゲートを皆と共に潜る抜ける。
 そんな夜の遊園地で、早速何をしようかと……迷うまでもなく。
「私遊園地初めて! 絶叫マシーン制覇しましょう!」
「アトラクション全制覇って訳だな! 全員で絶叫マシン乗ろうぜ!」
 シャルの提案に、カイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)も勿論全力で乗って。
 腕が鳴るぜ! なんて張り切るカイムと、楽し気に大きく頷くシャルの姿を見れば。
(「俺は絶叫系が初めてだが、カイムやシャルがあれだけ楽しそうにしているんだ。きっと面白いんだろう」)
 悟郎はこの時は、そう思っていたし。
「楽しそうですね、その絶叫ましん? とやらに乗ってみたいです」
 翠々もそうこくりと頷くから、一緒に賛成したのだけれど。
 だけれど……アトラクションに近づけば、聞こえてくるのは叫び声……!?
 いざ、絶叫マシンを目にすれば、思わず顔がひきつってしまいそうになる悟郎。
 でも、やはり。
「もしかしてあちらが絶叫ましんですか? 意外とた、高い……のですね」
 ……叫び声も凄い、と。
 隣には、自分と同じくちょっぴり怯んでいる様子の翠々。
 そんな彼女の手前、格好悪いところは見せられないし。
「でも制覇を掲げてましたし、行きましょう……!」
 意外と気持ちの切り替えと覚悟を決めるのが早かった彼女と共に、アトラクションに乗るべく歩き出す。
 ひきつる顔がバレないように、一見何食わぬ表情を繕いながらも。
(「……どうか無事に帰れますように」)
 心の中で、そう祈りつつ。
「絶叫マシンもいくつかあるけど、メインはジェットコースターになるか?」
「ジェットコースター! いきましょう!」
 そうカイムとシャルに促され、まず最初は遊園地の花形とも言えるジェットコースターに乗る事に。
「テーマパークがクリスマスのイルミネーションに彩られてる。この時期だけは眠らないんだろうな」
 カタカタとゆっくり高度をあげてゆくコースターから煌めく園内を見下ろす隣のカイムに頷いて。
 わくわくドキドキ、いろんないろでいっぱいの世界を彼と眺めるシャル。
 そしてその後ろの席では、やっぱり高く上がってゆくのが怖くて。
 隣の悟郎の手をきゅっと無意識に掴んでしまう翠々だけれど。
 そわそわ実は落ち着かない彼にとっても、そんな彼女の手は密かな心の支え。
 それからカイムはふと、眼下に見える時計に目をやって。
「上手い具合にジェットコースターから打ち上がる花火を眺められると良いが。花火に彩られたコースターなんて最高だろ?」
 ――きっと絶叫どころじゃなくて……空に目を奪われちまうぜ。
 そう言った、瞬間。
「あっ、花火……わっ!?」
 カイムの思惑通り、聖夜の空に大輪の華が、ぱっと咲いたと同時に。
「!!」
「……!?」
 ガタン、と一瞬だけ頂上で揺れたかと思えば――猛スピードで、一気に急降下!!
「花火もこのスピード感も、最高だな!」
「あははははっ、たーのしい!」
 ひやっとしたのは一瞬だけ。シャルは、コースターが落ちたり回ったりするたび、めちゃめちゃ楽し気に笑い声を上げて。
 そんな彼女と一緒に、花火もコースターも両方、目一杯堪能するカイム。
 そして、そんな刺激的な時間は、あっという間。
「す、すごい……早かった」
 ……心臓がとてもどきどきしております、と。
 乗っている最中は、声を上げることすらできなかった翠々はようやく大きく息をついて。
「カイム様もシャル様も全然平気そうで凄いです!」
 楽し気なふたりにそう瞳を瞬かせた後、隣の悟郎へと視線を向けて。
「悟郎様、わたくし達も負けていられませんね」
 そう、アトラクション制覇に向けて気合いを入れなおします!
 何気に暫し言葉を失っていた悟郎も、そんな嫁の姿を見れば、心の中で密かに悶えるしかなく。
「時間が許す限り他のアトラクションも乗りに行こう。お勧めはあるだろうか?」
 カイムとシャルにそう訊ねてみれば。
「フリーフォールも遠くまで見渡せてきっと景色が素晴らしいモンになるだろうな」
 同じ絶叫系でも、ジェットコースターとはまた違ったタイプのフリーフォールを指すカイムと。
「お化け屋敷も好きですね〜」
 毛色の違った楽しみ方ができる、お化け屋敷もプッシュするシャル。
 とはいえ、ビックリさせられるのには少し弱くて。つい、殴ってしまいそうになるかもですけれど……!?
 翠々はそんなふたりの話に真剣に耳を傾けつつ。
 聞いたおすすめからひとつずつ、みんなで乗ってみるけれど……もう一度乗ってしまえば、どれも問題なく楽しめます!
 そしてアトラクションを巡りつつ、時々一休みも忘れずに。
「ふぁ……乗り物沢山乗りましたね」
「ちょっと暖かいものをお腹に入れられたらいいですね」
「温かい飲み物で体を暖めつつ、軽食で腹を満たそうか」
 彼女たちの声に、悟郎はそう、食べ物のワゴンへと足を向けて。
 彼が飲み物や食べ物を購入している間に。
「カイムあのカチューシャつけようよ、似合うよ」
 ピカピカ光る星や花のカチューシャを見つけたシャルは、催促するようにカイムの服をくいくいっ。
 そして一緒につけてみて、愉快に光る花や星の触角をみょんみょんさせては笑い合った後。
 ふと周囲を見回せば……何だか妙に沢山いる、サンタさん??
「彼等の中に本物がいるらしいぞ、知っていたか?」
「サンタも見付けてみてぇな。偽物が多いらしいが、本物のサンタが一人紛れてるんだろ?」
 悟郎の問いに、こくりと頷くカイム。
「そういうのを見付けるのも楽しみの一つさ」
 そんな彼の手を振り回すかのようにぐいぐい引く、小さいけれど筋力自慢のシャル。
 ……私は中学生ですからね、元気が有り余ってるんですよ、なんて。
 言葉通り、まだまだ元気な満開の笑顔で。
 けれどちゃんと、転ばないように周りはみてるので大丈夫。
 そんなふたりの仲の良さに当てられれば、悟郎も翠々と仲良く寄り添って。
「とても楽しい。また皆様と遊びたいです」
 そう笑む翠々に、カイムはシャルと共に振り返って笑み返す。
「夜はまだまだ長い。必ずサンタも見付けようぜ!」
 煌めき纏う夜の遊園地にかかけらた、眠らないクリスマスの魔法は。
 カイムの言う様にまだまだ、とけそうにないから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ベル・ルヴェール
【灼熱】

クリスマスナイトパークだ。
僕はこのような賑やかな場所に来たことがない。

あれは何だ?あれは?

砂漠にはない物ばかりだな。
ショーを見たい気持ちもあるが、僕はあれに乗りたい。
ジェットコースターだ!
悲鳴が聞こえているが笑い声にも聞こえる!
楽しそうだと思わないか!?

僕は駆け足でジェットコースターに向かう。楽しみだ!

ジェットコースターに乗ったら僕は沢山叫ぶ。
遊園地の明かりも街の明かりも綺麗だ。

とても速い!!!
息が出来なくなる!!!
アヤカ!アキラ!ジェットコースターは楽しいな!
街も綺麗だ!

僕は両手を挙げて沢山叫ぼう。
終わった時に叫びすぎて声が枯れても僕は楽しかったって笑う
もう一回行くか?!


天音・亮
【灼熱】

夜の遊園地なんてなかなか遊べるものじゃないから
バイブスあがりまくり!

あれはねぇこう、じわじわ上がってって
頂点に来たと思ったらー…
ッブワー!!って下に急降下する乗り物だよ!
説明する身振り手振りも大きくなる

ジェットコースター!乗る!
よーしレッツゴー!
一歩出遅れた綾華さんの背中押して
ベルの後追って駆け足駆け足っ

きゃー!たのしいー!
うんうんっ
すっごく綺麗な景色!

一緒に両手バンザイで大きな声
一周しても興奮冷めやらず提案に返す言葉はもちろん
もう一周!行くー!
今度はこう叫ぼうなんて話ながら

あっ
あとで光るカチューシャ買いに行こう!
もちろん二人も付けるんだよ
ベルが星、綾華さんはお花ね
私は丸のやつで!


浮世・綾華
【灼熱】

おーすげ
遊園地って普段も賑やかだが
クリスマスだと余計華やかだなぁ

あれはねえ
パンフレットを確認しながら説明しようとするが
亮ちゃんのが詳しそう
俺も数えるくらいしか来たことないしな
あ、ベル、待てって
背を押されれば行く行くと楽しげに

ちょっとドキドキする
苦手ってわけじゃないんだケドやっぱ慣れねえ

乗ってる最中はむ、と口を結ぶも
ふたりの叫び声に思わず笑って

はぁー、すごかった
ふふ、ベルの叫び声もすごかった

よし、ちょっと休憩――マジ?
亮ちゃんは…そうなるよな
置いてけぼりはやだしもち俺も行く

花――ちょっと可愛すぎじゃ?
でも周りをみればみんな気にせず楽しんでいたから
おっけー、つけよ
亮ちゃんは何つけるの?



 遊園地は賑やかで楽しいところ、という認識は前からあったけれど。
 ……おーすげ、と。
 今夜だけまだ開いているゲートを潜った浮世・綾華(千日紅・f01194)は、思わずそう呟きを落として。
「遊園地って普段も賑やかだが、クリスマスだと余計華やかだなぁ」
「夜の遊園地なんてなかなか遊べるものじゃないから、バイブスあがりまくり!」
 煌めく園内をはしゃぐように歩く天音・亮(手をのばそう・f26138)のバイブスもあげあげ!
 そんな特別な聖夜の遊園地、クリスマスナイトパークを見回しながら。
「僕はこのような賑やかな場所に来たことがない」
 ベル・ルヴェール(灼熱の衣・f18504)は、沢山の輝きを映した緑色の瞳をぱちくりと瞬かせる。
 そんな遊園地自体はじめてなベルにとって、見るもの殆どが物珍しくて。
「あれは何だ? あれは? 砂漠にはない物ばかりだな」
 ……ショーを見たい気持ちもあるが、僕はあれに乗りたい、と。
 彼が一等興味を示したもの、それは。
「悲鳴が聞こえているが笑い声にも聞こえる! 楽しそうだと思わないか!?」
 そう、遊園地の花形アトラクション、ジェットコースター!
「あれはねえ……」
 綾華は手にしたパンフレットに赤の視線を落とし、ベルに確認しつつ説明しようかと思ったけれど。
「あれはねぇこう、じわじわ上がってって」
 そう口を開いた亮に、お任せ。
 自分も数えるくらいしか来たことないし、何より彼女の方が詳しそうだから。
 そして自分の言葉を興味深げに聞いているベルに、亮は刹那、思い切り勢いよく両手を上げて。
「頂点に来たと思ったらー……ッブワー!! って下に急降下する乗り物だよ!」
 より臨場感を表現するように、大きな身振り手振り!
 そんな彼女の説明に、楽しみだ! と。駆け足でジェットコースターに向かうベル。
「あ、ベル、待てって」
 そんな逸るように走る彼に一歩遅れて、綾華は声を上げるけれど。
 その背中を、亮はぐいぐいっ。
「ジェットコースター! 乗る! 綾華さんも、ベルの後追って駆け足駆け足っ」
 ――よーしレッツゴー!
 そう背を押されれば、行く行く、と綾華も楽しげに駆け足!
 そしてふたりと共にいざ、ジェットコースターに乗り込めば。
(「苦手ってわけじゃないんだケドやっぱ慣れねえ」)
 ちょっぴりだけ、ドキドキ。
 それから出発のベルが鳴れば、カタカタと音を立てて聖夜の空へとあがってゆくコースター。
「遊園地の明かりも街の明かりも綺麗だ」
 ベルは眼下に広がる光の洪水を、呑気にそう見下ろしていたのだけれど。
 頂上に到着して――ガタン、と音が鳴った瞬間。
「……!?」
 コースターが猛スピードで、一気に急降下!!
 ――とても速い!!! 息が出来なくなる!!!
 ベルはそんな初めての感覚に、一瞬大きく瞳を見開くけれど。
「アヤカ! アキラ! ジェットコースターは楽しいな!」
「きゃー! たのしいー!」
「街も綺麗だ!」
「うんうんっ、すっごく綺麗な景色!」
 亮と共に、いっぱい叫びます!
 そんな、落ちたり回ったりしている最中は……む、と口を結ぶ綾華であったが。
 聞こえるふたりの叫び声に、思わず笑ってしまって。
 やっぱり沢山大きな声で叫びながらも、ベルと亮は再び落下するタイミングで、思い切り両手バンザイ!
 そしてまさにあっという間、刺激的なジェットコースターの旅が終わりを告げれば。
「はぁー、すごかった」
「僕は楽しかった」
「ふふ、ベルの叫び声もすごかった」
 叫びすぎて声が枯れ気味ながらも満足気に笑うベルに、亮も笑みを返して。
「よし、ちょっと休憩――」
 綾華がひと休みを提案しようとした、瞬間。
「もう一回行くか!?」
「……マジ?」
 マジだ、と言わんばかりにこくり頷くベルに瞳瞬かせつつ。
 亮ちゃんは……と目を遣れば。
「もう一周! 行くー!」
「……そうなるよな」
 興奮冷めやらず返る彼女の言葉は、予想通りだったから。
「置いてけぼりはやだしもち俺も行く」
 綾華もふたりに並んで、もう一周いきます!
 そしてわくわく、順番待ちの列に並んで。
 今度はこう叫ぼう、なんて話ながら、亮がふと見つけたのは――ピカピカ。
「あっ、あとで光るカチューシャ買いに行こう!」
 ……もちろん二人も付けるんだよ! と。
 そう、いい笑顔で。
「ベルが星、綾華さんはお花ね」
「砂漠にも角がある動物はいるがあんなに光ってはいない!」
「花――ちょっと可愛すぎじゃ?」
 何気に興味を示すベルの隣で、綾華はそうピカピカ光る花のカチューシャを見遣るけれど。
 ……いや、少し前ならば、何とか言ってつけなかったかもしれない。
 でも、ぐるりと周りをみれば、みんな気にせず楽しんでいたから。
「おっけー、つけよ。亮ちゃんは何つけるの?」
「私は丸のやつで!」
 またジェットコースターを目一杯楽しんだ後は――3人で愉快なピカピカのお揃いの、約束。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

津々楽・善人
【琥藍荘】
はじめてのゆうえんち

は〜賑やかだこと
お前ら迷子んなんないようにお手手繋いどきなさい

あ、俺も付けるのね…(カチューシャぴこぴこ

メリーゴーランド
俺は乗らんぞ外で待つ
2人が通り過ぎるたびにハイハイ手ぇ振り
あいつの顔なんなん…後でデコピンしたろ

ヒーローショー
悪役飛び入り
肉球は俺のモンじゃグヘヘゲヘヘ(迫真
やっべ、琥珀が興奮してるぅ
嫌な予感にさくっともふっと爆散
ぎょぇえ〜

ジェットコースター
きゃっきゃ!たーのしー!
琥珀といぇ〜いハイタッチ
…よし、みんな楽しめたな!もっかい乗ろう!

満喫したなぁ
眠そうな主従に呆れ半分
あ〜あ〜無理すんな琥珀
しゃーない俺が背負ってく
藍、お前はまだ寝んなよ

そーねと笑って


不知火・琥珀
【琥藍荘】
はじめてのゆうえんち

らん、ぜん、すごいぞ!

きらきらの賑やかな雰囲気に目を輝かせながら
周りをきょろきょろ

頭にぴかぴかを付けた人間が多いな?
こはくもあれ、つけたい!
みんなで、おそろいだ!

メリーゴーランド
あの馬なら、こはくも乗れるのではないか?
らん、たづなは、まかせた!

ヒーローショー
これ知ってる!てれびで見た!
あぁぁ大変だ、ピンチになった!
ここはこはくが助けるべきか
護符ならいつも持ってるぞ

コースター
初めてのスピードに大興奮
降りたらぜんとハイタッチ
もう一回!もう一回!

日が暮れる頃には、体力はゼロ
歩きながらもうとうと
言葉に甘えて背負われながら

また、来ような、ぜったいだ…

言い終わる頃には、夢の中


不知火・藍
【琥藍荘】
はじめてのゆうえんち

おお、見事だな
煌めきと雰囲気に圧倒され目をぱちくり

主人である琥珀様の様子に微笑み
折角です、遊び尽くしましょう
主と手繋ぎ、皆でお揃いの光るカチューシャを着け、いざ

メリーゴーランド
これは優雅だな
琥珀様と白馬に2人乗りしきゃっきゃうふふ
善人にドヤ顔向け

ヒーローショー
観賞側
悪役:善人(がやられる所)に期待だな
さすが琥珀様頼もしい
しかし大丈夫ですよ
ほら負けた

コースター
…何だこの激しい乗り物は
くらくらする
もう一回?ハハハ冗談を
…えっ?

帰り道
うむ、大分遊んだな
琥珀様、お疲れではないですか?
問うた自分もやや眠い
待て、背負うなら私が…(ふらつく)
…不服だが任せよう

ええ
また来ましょう



 本来ならば、おやすみなさいと眠りにつくような夜の時間。
 遊園地も、そして不知火・琥珀(不知火家当主・f06806)にとっても。
 けれど今日はクリスマスなのだから、特別に夜更かし。
 むしろ、眠さなんてどこへやら。
「らん、ぜん、すごいぞ!」
 キラキラ眩いくらい光溢れる賑やかな雰囲気に負けないくらい、目を輝かせながら。
 琥珀はあっちこっち興味津々な様子で、周りをきょろきょろ。
 そして主と同じく、煌めきと雰囲気に圧倒され目をぱちくりとさせる不知火・藍(藍澄鏡・f06808)であったが。
「おお、見事だな」
「お前ら迷子んなんないようにお手手繋いどきなさい」
 は〜賑やかだこと、と口にした津々楽・善人(綴れ生く・f12578)に言われるまでもなく。
「折角です、遊び尽くしましょう」
 夜の遊園地に視線を巡らせる琥珀をガン見して、わくわくした様子に微笑んでから。
 主とうきうき、おててを繋ぐ藍。
 いや、何気に全員、初めての遊園地……迷子になっては大変ですから!
 そして藍に手を引かれ並んで歩いていた琥珀は、ふとあることに気付いて首を傾ける。
「頭にぴかぴかを付けた人間が多いな?」
 そう、頭の上でピカピカみょんみょんと光っては揺れる、星やお花。
 それから、そんな光るカチューシャが売っているワゴンを見つけて。
「こはくもあれ、つけたい! みんなで、おそろいだ!」
 星がピカピカ光るカチューシャをすちゃっと付け、ふたりにも促せば。
「琥珀様、とてもよくお似合いです」
「あ、俺も付けるのね……」
 ふたりもお揃いのカチューシャをつけて、ピカピカぴこぴこ。
 そしていざ、乗り物が沢山並ぶ園内を歩き出せば。
「あの馬なら、こはくも乗れるのではないか?」
 まず琥珀の目に留まったのは――そう、メリーゴーランド!
 ……俺は乗らんぞ、と断固拒否し外で待つ善人にも構わず。
「らん、たづなは、まかせた!」
 主にそう任せられれば、やる気も爆上がり!
 藍は、琥珀と共に早速白馬に乗り込んで、嬉々とその手綱を取れば。
「これは優雅だな」
 キラキラ輝く世界をくるくる、上下にうぃんうぃん。
 白馬に主従で2人乗りして、きゃっきゃうふふ!
 そして、通り過ぎるたびにハイハイと手を振る善人に、ふふんと。
「あいつの顔なんなん……後でデコピンしたろ」
 えっへん、どやぁっ。
 そんな大満足が過ぎる顔で降りてきた藍と、無邪気に楽しかったと笑む琥珀を出口で迎えてから。
 次に足を向けたのは、何だか人が集まっているイベント会場。
 刹那、琥珀の瞳がキラキラ輝いて。
「これ知ってる! てれびで見た!」
 興奮気に『もふもふ戦隊にくきゅうジャー』のヒーローショーを見つめるけれど。
 どうやら、悪役の頭数が足りないらしい……?
 ということで、出番です!
「肉球は俺のモンじゃグヘヘゲヘヘ」
「善人に期待だな」
 迫真の演技で飛び入り参加した善人に、観客席から期待の眼差しを向ける藍。
 見事にやられる出オチっぷりに。
 そして肉球を狙う悪の雑魚戦闘員の乱入により、にくきゅうジャーの危機!?
「あぁぁ大変だ、ピンチになった!」
 ……ここはこはくが助けるべきか、と。
「護符ならいつも持ってるぞ」
「さすが琥珀様頼もしい」
 藍はそう正義感溢れる主の姿を絶賛しながらも。
 しかし大丈夫ですよ、と笑んで返す。
 この後の展開は、御察し。
(「やっべ、琥珀が興奮してるぅ」)
 護符を取り出さんとする琥珀の様子に気付き、善人はいやーな予感がして。
「ぎょぇえ〜やられた~」
「ほら負けた」
 何か酷い事になる前に、さくっともふっと、出オチ爆散です!
 そんな愉快なショーを楽しんだ後、今度は刺激を求めて。
 颯爽と皆で乗り込んだのは――そう、ジェットコースター。
「おお、たーのしー!」
「わ! らん、ぜん、すごいはやいぞ!」
 のぼったり落ちたりうねったりするたびに、善人と琥珀はきゃっきゃ!
 そしてコースターを降りれば、いぇ〜いと。
 ふたり笑顔で、ぱちんっとハイタッチ! ……する、傍で。
「……何だこの激しい乗り物は」
 ――くらくらする、と。
 めっちゃふらふらしている藍であったが。
「……よし、みんな楽しめたな! もっかい乗ろう!」
「もう一回? ハハハ冗談を」
「もう一回! もう一回!」
 ……えっ? と。
 善人はともかく、きゃっきゃはしゃぐ主の言葉に。
 ……えっ??
 思わず藍色の瞳を見開いて高速瞬きする藍。
 そしてそんなジェットコースターのおかわりが、一回で終わるはずもなく。
 立て続けに何回もぐるぐる乗った後。
「満喫したなぁ」
 ドヤ顔されたり、爆散したり、きゃっきゃ楽しんだりと。
 そう改めて今夜のあれこれを思い返しつつ、呟きを落とした善人だけれど。
「うむ、大分遊んだな。琥珀様、お疲れではないですか?」
「あ〜あ〜無理すんな琥珀」
 もうすっかり体力はゼロ……歩きながらも、うとうとしている琥珀に気付いて。
 ――しゃーない俺が背負ってく、と。
 善人がひょいっとしゃがみこめば。
「待て、背負うなら私が……」
 主である琥珀を背負うのは、従者である自分……なんて、踏み出すも。
 ――ふらっ。
「……不服だが任せよう」
「藍、お前はまだ寝んなよ」
 善人は、うとうと眠そうな主従に呆れ半分。
 というかふたりも背負えないし、それ以前に重いし。
 そして琥珀は言葉に甘え、善人のその背中に身体を預け、背負われながらも。
「また、来ような、ぜったいだ……」
 そう口にするやいなや……言い終わる頃には、夢の中。
 そんな、すうっと寝息を立て始めた琥珀に、善人と藍は笑んで返す。
「そーね」
「ええ、また来ましょう」
 こんなクリスマスの魔法にかかった夜遊びも、たまにならば悪くないから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ベイメリア・ミハイロフ
【KOR】

ヒーローショーの悪役、でございますか
では、お手伝い致しましょう
幽兵さま、お手本をお願い致します!

ええっと、その
うわー!やられたー!
…このような感じで良うございましょうか?

遊園地内どこもかしこも
イルミネーションできらきらしてますね
サクラコさま、幽兵さま
わたくし二階建てのメリーゴーランドに乗ってみたく存じます!
サクラコさま、高さのあるメリーゴーランドは
いかがなものでございましょう?
幽兵さまより前のお馬さんに乗って
ふふっ、幽兵さま、追い抜いてみせてくださいませ!

お空に咲く大輪のお花に目を奪われため息を零しつつ
お食事!嬉しゅうございます!

サクラコさま、幽兵さま
メリークリスマス、でございますよ


鏡彌・サクラコ
【KOR】
夜の遊園地なんてとてもロマンチックでいす!
ベイメリアさまは雰囲気がバッチリお似合い
幽兵さまは…暗がりに溶け込んで良い迷彩でいす

え?悪役でいす?
サクラコはヒーローがいいなあ
幽兵さまお覚悟!パーンチ!
ええっニセモノじゃないでいすー(爆発四散)

メリーゴーランド良きですねい
高いところから見下ろす景色は良いものでいす
優雅に馬車に乗っちゃいます
サクラコのは銅鏡なのでそんなに光りませんよ
あとサクさんって誰ですかねい
まさかの競馬?
野暮なツッコミは心にしまって観戦しますか
幽兵さまどこ見てるんですか!
銅鏡でどついておきましょう

たまやー!
メリークリスマス!
ごはんやったー!
行きましょう!


花屋敷・幽兵
【KOR】
ほう、英雄劇で悪役が不足と来たか。
「悪役登場だゴルァ!」と勢いよく登場。
ガラの悪く脳筋まみれのキャラクターを演じる。
二人ともやるじゃない。

ふむ、イルミネーションか。サクラコのアレとどっちが上だろうか。
どうかなサクさん。
むっ、競馬か。受けて立とうベイメリア。
待てコラ!くっ、鞭はどこだ!(と周囲を見渡しながら視点は部位指定で凝視。主にベイメリア)
(*ここは素敵な描写でお願いします)

空に花?花火か。実に色とりどりで美しいな。
相違やプレゼントも何もないが…メリークリスマスだ。
府、この後食事でもどうだ?あぶく銭があるから高いのは無理だが奢るぞ二人とも。
プレゼントの代わりだ。



 キラキラ輝く、聖夜だけの特別な煌めき。
 園内に続くゲートを潜れば、そこにはクリスマス色のイルミネーションが。
「夜の遊園地なんてとてもロマンチックでいす!」
 鏡彌・サクラコ(鏡界に咲く花・f09974)は煌めき溢れる空の下、はしゃぐように歩みを進めつつ。
「ベイメリアさまは雰囲気がバッチリお似合い」
 そう周囲の光に照らされ、一層輝きを増した金の髪を躍らせるベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)を振り返った後。
 きょろりとちょっぴりだけ視線を巡らせて。
 見つけた花屋敷・幽兵(粗忽なダークヒーロー・f20301)に続ける。
「幽兵さまは……暗がりに溶け込んで良い迷彩でいす」
 傍にいたんですけど、黒いから一瞬見失いました。
 けれど、そんな黒い幽兵にぴったり……?
「ほう、英雄劇で悪役が不足と来たか」
 足を踏み入れたイベント会場で聞いたのは、そんな困り事。
 困っていると聞けば、放ってはおけなくて。
「え? 悪役でいす? サクラコはヒーローがいいなあ」
 サクラコは悪役よりもヒーローの方がいいみたいだけれど。
「ヒーローショーの悪役、でございますか。では、お手伝い致しましょう」
 ――幽兵さま、お手本をお願い致します!
 ベイメリアがすかさず、そんな振りを投げれば。
「悪役登場だゴルァ!」
 勢いよく登場するのは、悪の脳筋ダークマスクマン!
 ガラの悪い脳筋まみれな出オチ……いえ、すごい悪な役を立派に演じます!
 そして。
「幽兵さまお覚悟! パーンチ!」
「サクさんやるじゃない」
 何故かサクラコのパンチで爆散??
 けれどやっぱり、悪役だから。
「にくきゅうパーンチ!」
「ええっニセモノじゃないでいすー」
「ええっと、その、うわー! やられたー!」
 にくきゅうジャーのせいぎのパンチをふにっと受けて、ふたり同時にパタリと爆散四散!?
 ……このような感じで良うございましょうか?
 そうっと退散したベイメリアが、先に星になった出オチの幽兵を見遣れば。
 ……二人ともやるじゃない。
 ぐっと、サムズアップ!
 そんな大成功に終わったヒーローショーの会場を後にして。
「遊園地内どこもかしこも、イルミネーションできらきらしてますね」
 ベイメリアは緑の瞳にもいっぱいの輝きを映しながら。
「サクラコさま、幽兵さま。わたくし二階建てのメリーゴーランドに乗ってみたく存じます!」
 ……いかがなものでございましょう?
 ふたりへと、こんな提案を。
「メリーゴーランド良きですねい。高いところから見下ろす景色は良いものでいす」
 勿論、サクラコも賛成!
 早速上の階を巡る馬へとそれぞれ跨って。
 ゆっくりと音楽とともに廻り始める世界。
 そんなキラキラ輝く中、幽兵は首を傾けつつもサクラコを見遣って。 
「ふむ、イルミネーションか。サクラコのアレとどっちが上だろうか。どうかなサクさん」
「サクラコのは銅鏡なのでそんなに光りませんよ。あとサクさんって誰ですかねい」
 鏡だけどそんなに銅鏡はピカピカ光らないし。
 先程も何気に聞いた呼び名に、ツッコんでおくサクラコ。
 そして、幽兵のものよりも前の馬に乗ったベイメリアは、くるりと振り返って無邪気に笑む。
「ふふっ、幽兵さま、追い抜いてみせてくださいませ!」
「むっ、競馬か。受けて立とうベイメリア」
 ――まさかの競馬?
 サクラコはそうぱちくりと視線瞬かせるも。
(「野暮なツッコミは心にしまって観戦しますか」)
 そっと見守る事に、しようとしたのだけれど。
「待てコラ! くっ、鞭はどこだ!」
 周囲を見渡しながらもジョッキーかのように姿勢を低くして。
 鞭を探すべく、主にベイメリアを凝視……!?
 ということで、申し訳ありませんが素敵な描写は割愛して。
「幽兵さまどこ見てるんですか!」
 ――ドコォッ!
「……!?」
 サクラコの銅鏡でどつかれて、敢え無く降着処分です!?
 そしてキラキラ巡る煌めきの世界から降り立った後も。
 空を見上げれば、また別の輝きが弾ける。
「空に花? 花火か。実に色とりどりで美しいな」
「たまやー! メリークリスマス!」
 そう声を上げるサクラコの隣で、ベイメリアも聖夜の空に咲いた花火に目を奪われ溜め息零せば。
「そういやプレゼントも何もないが……メリークリスマスだ」
 幽兵はふたりに、こうお誘いを。
「ふ、この後食事でもどうだ? あぶく銭があるから高いのは無理だが奢るぞ二人とも」
 ――プレゼントの代わりだ、と。
 そんなまた暗がりに溶け込まんとする幽兵の姿を、鮮やかな花火が浮かび上がらせる中。
「お食事! 嬉しゅうございます!」
「ごはんやったー! 行きましょう!」
 ふたりは勿論、喜んでご馳走になります!
 そんなクリスマスディナーに心躍らせるように向かいながら。
 ベイメリアは聖夜の空を共にゆくふたりに、微笑みと共に言の葉を贈る。
 サクラコさま、幽兵さま――メリークリスマス、でございますよ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シン・バントライン
アオイ(f04633)と

故郷には無い煌びやかな行事は2回目で、前年同様に皆が楽しそうに笑っている。
クリスマスは好きな人と過ごすのだと彼女が言う。
いつもアオイと過ごしているからクリスマスなんて要らないし、逆に毎日がクリスマスだって構わない。

アトラクションは好きだ。
普段見れない恋人の顔が見れるから。
ジェットコースターで落ちる時、楽しそうに叫ぶ彼女の手を取り自分も叫ぶ。

ホットワインは懐かしい味。
スパイスの効いた膨よかな香りが全身を温かくする。
冷えないうちに手を繋いで大きな光の環の方へ。
観覧車に初めて乗ったのも彼女とだった。
賑やかな場所で2人きりになれる空間は何だか面白く特別だ。
彼女と一緒なら特別。


アオイ・フジミヤ
シン(f04752)と

環が夜の彩を飾る
観覧車はとっておきの楽しみにしましょう

クリスマスはきらきらみんなが笑ってる
”すきなひと”と過ごすのだと聞いた
家族、友達、恋人

私のこいびと
ねえ、まだこの言葉をあなたに当てはめるとき
倖せで嬉しくてたまらない
蕩ける唇がばれないように彼の背中を押す

乗ろう、夜空を駆けるジェットコースター!
手を繋げば怖くない、うわー!って思いっきり叫ぼう

手が冷えて思わず息を吹きかける
じんわり身体に染みるホットワイン
飲んだら観覧車に乗ろう

遠くまで見える先にはキラキラ煌めく人の灯
一緒に乗ったのは去年の秋

こうして何度も同じ時を繰り返しても
変わらずあなたとの時間を欲しいと願う私を
どうか笑って



 クリスマスである今宵だけ特別にかけられたのは、煌めきの魔法。
 聖夜の空を巡る輪は、夜になった今もその輝きを失わないどころか。
 澄んだ聖なる日の空に、眩い程の光を放っている。
 そんな夜の彩を飾る環――観覧車はとっておきの楽しみにしましょう、って。
 そう、アオイ・フジミヤ(青碧海の欠片・f04633)が後に取っておくと言うから。
 シン・バントライン(逆光の愛・f04752)はそんな彼女に頷き返した後、ふと周囲を見回してみる。
 故郷には無い煌びやかな行事は、これで2回目で。
 初めてのあの時と同じように、今日も皆が楽しそうに笑っている。
 いや、彼女も言っていた。
 ――クリスマスはきらきらみんなが笑っていて。”すきなひと”と過ごすのだと聞いた、と。
 ”すきなひと”、それは……家族、友達、そして恋人。
 ……私のこいびと、と。
 アオイは聖夜にのぼる白い吐息に隠す様に、そう小さな呟きをそっと落として。
 やっぱり、きらきらと笑みが零れてしまう。
 ――ねえ、まだこの言葉をあなたに当てはめるとき、倖せで嬉しくてたまらない、って。
 そして、大きな背中に手を重ね、彼を押すアオイ。蕩ける唇が、ばれないように。
 ……”すきなひと”と過ごす日。
 それはシンにとっては、何も今宵だけに限らないから。
(「いつもアオイと過ごしているからクリスマスなんて要らないし」)
 そしてどんな煌めきにも負けない、眼前の愛しい笑顔を見つめ、シンは思う。
 ――逆に毎日がクリスマスだって構わない、って。
 それから、アオイがぐいぐい彼を押しつつも向かうのは。
「乗ろう、夜空を駆けるジェットコースター!」
 聖夜の空を猛スピードでゆく、ジェットコースター!
 そんな誘いに、シンも喜んで頷いて。
 コースターに乗り込めば、すぐ隣にいる彼女の横顔をそっと見つめる。
 ……アトラクションは好きだ、と。
(「普段見れない恋人の顔が見れるから」)
 そしてわくわくドキドキ、ゆっくりと聖夜の空へ、ふたりを乗せたコースターがあがっていって。
 眼下に煌めきの世界が、ぱっと広がった――瞬間。
「きゃっ!?」
「……!」
 ガタンッと音がきこえれば、一気に急降下!!
「うわー!! わぁぁっ!!」
「おわっ! うわぁぁっ!!」
 ふたり一緒に、思いっきり声を出して叫ぶ。
 手を繋げば怖くない――ぎゅうっと握った掌から伝わる互いの熱を、分け合いながら。
 そして声が枯れるくらい、お揃いで叫んだ後。
 コースターを降りれば、冷たい冬の風が吹き抜けて。
 はあっとアオイは、白い息をかじかむ掌に吹きかけて。
 暖を取るべくふたりが買ったのは、ほわりとあったかい、じんわり身体に染みるホットワイン。
 煌びやかな行事は故郷には無いけれど、でもこれはシンにとって懐かしい味で。
 スパイスの効いた膨よかな香りが、ぽかぽかと全身を温かくする。
 そして――その熱が冷えないうちに、と。
 細くしなやかなその手を取って、シンは彼女ととっておきの楽しみへと向かう。
 そう……大きな光の環の方へ。
 それからゴンドラに乗り込み、ぐるりとふたりだけの夜空の旅が始まれば。
 共に見つめる窓の外……遠くまで見える先には、キラキラ煌めく人の灯。
 それを眺めるふたりのこころに蘇るのは、同じあの時のこと。
(「観覧車に初めて乗ったのも彼女とだった」)
(「一緒に乗ったのは去年の秋」)
 あの時も一緒に観覧車に乗って。
 そしてクリスマスの今宵も、また一緒にこうやって空を巡っている。
 けれどアオイは、想って止まないのだ。
 まるで、煌めきの中をくるりと、何度だって廻り続ける観覧車のように。
(「こうして何度も同じ時を繰り返しても、変わらずあなたとの時間を欲しいと願う私を」)
 ――どうか笑って、って。
 そんな彼女へとシンは優しく、しあわせないろで笑う。
 だって、シンだって同じだから。
(「賑やかな場所で2人きりになれる空間は何だか面白く特別だ」)
 何度繰り返したって、クリスマスだってそうじゃなくたって、変わらないこと。
 そう――”すきなひと”と……彼女と一緒なら特別、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

夜霞・よすが
心結(f04636)と

なあなあ心結どっから行く?
イベントづくしで迷っちゃうな!
イルミネーションに負けずに目輝かせ

カチューシャ付けて写真撮ろーぜ!
俺はこれ!耳と一緒にボールがぴこぴこ
心結どれにした?って見てみたら
おおかみゆになった!色違いの狼友達だ!
一緒にがおーって笑ったら記念の1枚

ジェットコースター!いいな乗ろう!
こんなにキレイなイルミネーションなんだから
地上からも空からもこの景色を焼き付けるんだ!
じゃあ両手もあげちゃお
全身で楽しまなきゃだな!
夜の空にめいっぱいはしゃぎ声

遊びまわったらお腹が空いた
クリスマスの特別メニューも食べちゃおう!
ジュースで乾杯
どれから食べよっか
楽しい夜はまだまだこれから


音海・心結
よすが(f24152)と

何にしようか迷っちゃいますねぇ
やりたいことはいっぱいありますっ

選んだカチューシャは白狼の耳
お揃いですね♪
今日は狼友達として、よろしくお願いするのですっ
嬉しそうに笑めば、がおーと手でポーズを撮ってパシャリ

ぐるりとアトラクションを見渡し
ジェットコースターがありますよ
あれに乗りましょうっ!

今宵を鮮やかに照らす彩に落ちる前から騒がしい
ちゃんと、きゃーってゆうのですよ?
もちろん、両手もあげましょうっ
喜びを体で表せば響き渡る声は楽しさ一色
下りた後も興奮は中々収まらない

クリスマスの特別メニューがありますよっ!
裾を引っ張り食べたいアピール
乾杯したら喉を潤して
まだまだ遊びますよね?



 クリスマスの夜だけに開かれる、特別な光のゲートを潜り抜けて。
「なあなあ心結どっから行く?」
「何にしようか迷っちゃいますねぇ」
 夜霞・よすが(目眩・f24152)と音海・心結(瞳に移るは・f04636)は、光溢れる園内を一緒にぐるり。
「イベントづくしで迷っちゃうな!」
「やりたいことはいっぱいありますっ」
 何をやろうか、何からやろうか。
 わくわくすることが沢山あって、つい迷ってしまうけれど。
 キラキラ輝かせた瞳は、イルミネーションにだって負けない。
 そんなよすがの瞳にピカピカと飛び込んできたのは、クリスマスワゴン。
 足取り軽く近づいて、伸ばしたその手が取ったのは。
「カチューシャ付けて写真撮ろーぜ!」
 ……俺はこれ!
 そうすちゃっと装着したのは、ピカピカぴこぴこ。
 耳と一緒にぴこりと揺れる、光るボールのカチューシャ。
 心結も並ぶカチューシャへと視線を巡らせて。
「心結どれにした?」
 ひとつ選んで手に取った彼女へと瞳向ければ。
「お揃いですね♪ 今日は狼友達として、よろしくお願いするのですっ」
「おおかみゆになった! 色違いの狼友達だ!」
 そこには、嬉しそうに白狼のお耳をぴんと立てた、狼友達のおおかみゆさんが。
 そしてふたり笑み合って、がおーと仲良く。おおかみポーズでぱしゃり、記念撮影!
 それから今度は、園内のアトラクションへと目を移せば。
「ジェットコースターがありますよ。あれに乗りましょうっ!」
「ジェットコースター! いいな乗ろう!」
 いざ乗り込むのは、遊園地の花形のジェットコースター!
 ゆっくりと空へと徐々にのぼっていけば、やっぱりドキドキしてしまうけれど。
「こんなにキレイなイルミネーションなんだから、地上からも空からもこの景色を焼き付けるんだ!」
「ちゃんと、きゃーってゆうのですよ?」
「じゃあ両手もあげちゃお。全身で楽しまなきゃだな!」
「もちろん、両手もあげましょうっ」
 今宵を鮮やかに照らす彩に落ちる前から、きゃあきゃあと騒がしくて楽しくて。
 頂上に辿り着き、聖夜の光の絶景が広がった――瞬間。
「えっ、あ! わぁあああ!!」
「わ、わわっ! きゃーーっ!!」
 約束通り、両手をぐんといっぱいに広げて。夜空に響く、目一杯の叫び声!
 喜びと楽しさと興奮を体で表せば、響き渡る声に煌めくのは楽しさ一色で。
 下りた後だって、なかなか心臓のドキドキは収まらない。
 そして全力で遊びまわっていたら、ふんわり漂ってきたのは、美味しそうな良い匂い。
「クリスマスの特別メニューがありますよっ!」
 くいくいっと、お強請りするように裾を引っ張って。
 おおかみゆの食べたいアピール。
 いや、よすがだってお腹が空いたから。
「クリスマスの特別メニューも食べちゃおう!」
 聖夜に掲げたジュースで、カチリと乾杯して。
「どれから食べよっか」
 きょろり、やっぱり目移りしちゃうよすが。どれも美味しそうだから。
 心結はこくっとひとくち、喉を潤しながら。
 そんな彼を見つめて、こう訊ねてみる。
「まだまだ遊びますよね?」
 いや、返ってくる答えなんて、分かっているのだけれど。
 よすがは心結の問いに、笑顔で大きくこくりと頷く。
 ――楽しい夜はまだまだこれから、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

灰神楽・綾
【不死蝶】
梓、梓、俺あれに乗ってみたいー
指差した先にあるのはティーカップのアトラクション
ほらほら、可愛い仔竜たちもおねだりしているよ?

わっ、結構速く動くんだね
そういえば、このハンドルを回すともっと速くなるんだっけ
おっ…結構重いねコレ
えいっえいっと力任せにハンドルを回し
君たちも一緒にやる?
興味津々そうに見つめる仔竜たちも誘ってみる

あれ?回すのに一生懸命で全然気付かなかった
これはこれで絶叫マシーンみたいで楽しくない?
なんて呑気に考えてしまうけども
反対側に…うわっ、速すぎてなかなか回せない
猟兵の馬鹿力を最大限発揮して
なんとか回転を緩やかにすることに成功
あはは、焔と零ってばすっかり目回してるねー


乱獅子・梓
【不死蝶】
随分と可愛らしいやつに乗りたがるんだなお前…
成人男性二人組で乗り込むのは若干恥ずかしい
…ん?お前たちも乗ってみたいのか?
な、なら仕方ないな、付き合ってやる
焔と零にもせがまれたら断れない

乗ってみれば案外楽しい
周りのイルミネーションも眺められるしな
焔と零がハンドルにちょこんと手を添えて
綾と一緒に一生懸命回そうとする姿も実に可愛い
何だか子連れの父親みたいな気分だ

……んん??
待て、めちゃくちゃ速くないか!?
気付けば周りの景色が識別出来ないほどに
高速回転しているティーカップ
ハッ、このままじゃ遠心力で
焔と零が外にふっ飛ばされかねない!
急いで焔と零をガシッと確保し
綾!ハンドルを反対側に回すぞ!



 クリスマスだけ特別に開いている、夜の遊園地へと続く光の入り口。
 そんなキラキラ煌めく園内をきょろり、灰神楽・綾(廃戦場の揚羽・f02235)は見回してから。
 ちょいちょい、と隣の乱獅子・梓(白き焔は誰が為に・f25851)の服を軽く引いて、見つけたそれを指差す。
「梓、梓、俺あれに乗ってみたいー」
 そんな綾の指差した先を視線で追いかければ――そこにあるのは、やたらファンシーなティーカップのアトラクション。
「随分と可愛らしいやつに乗りたがるんだなお前……」
 いや、最近ちょっとわかってきたのだ。
 意外と眼前の綾は、可愛いものが好きなのかもしれないと。
 けれど、それでもやっぱり。
 ちらりともう一度、キラキラファンシーなそれを見遣ってみる梓だけど。
(「成人男性二人組で乗り込むのは若干恥ずかしい」)
 ちょっと恥ずかしいし、男二人でくるくる回る姿を思うとシュールな気がする……。
 でもそれは、成人男性二人組であったらの話。
 綾はすかさずにこにこと、こう梓へと紡ぐ。
「ほらほら、可愛い仔竜たちもおねだりしているよ?」
 キュー、ガウ、と、わくわく鳴く仔ドラゴンたちを見遣って。
「……ん? お前たちも乗ってみたいのか?」
 梓はそんな綾の声を耳にし、焔と零へと訊ねてみるけれど。
 そわそわした様子で翼をぱたぱた、乗ってみたい! アピールをする二匹。なにそれ可愛い。
 それに、綾だけならばともかく……焔と零にもせがまれたら、どうしても断れない。
「な、なら仕方ないな、付き合ってやる」
 梓はそう、ある意味覚悟を決めつつも、こくりと頷いて。
 ふたりと二匹で、いざティーカップへ!
 最初こそ、やはり梓はちょっぴりだけ恥ずかしかったものの。
(「乗ってみれば案外楽しい。周りのイルミネーションも眺められるしな」)
 それよりも何よりも、実に可愛いが過ぎるのだ。
 ハンドルにちょこんと手を添えて、綾と一緒に一生懸命回そうとする焔と零の姿が。
 ――何だか子連れの父親みたいな気分だ。
 きゃっきゃはしゃぐ焔と零、そして綾を見つめながら、そんなことを梓は考えていたのだけれども。
「わっ、結構速く動くんだね。そういえば、このハンドルを回すともっと速くなるんだっけ」
 おっ……結構重いねコレ、なんて。
 綾は力任せにハンドルを、えいっえいっ。
「君たちも一緒にやる?」
 そう興味津々そうに見つめる仔竜たちも誘ってみれば、嬉しそうにそれぞれひと鳴きして。
 綾と一緒にハンドルを、えいっえいっえいっ。
 そして梓はゆったりと、流れる聖夜の煌めきを眺めていた……はず、なのだけど。
「……んん?? 待て、めちゃくちゃ速くないか!?」
 気付けばめっちゃぐるぐる、高速回転……!
 周りの景色が識別出来ないほどに回りまくるティーカップ。
 そんな梓の声に、綾は瞳をぱちりと瞬かせて。
「あれ? 回すのに一生懸命で全然気付かなかった」
 ……これはこれで絶叫マシーンみたいで楽しくない?
 そう、呑気に考えてしまいつつも口にする綾だけれど。
 刹那、梓はハッと気が付く。
「このままじゃ遠心力で、焔と零が外にふっ飛ばされかねない!」
 ……いや、そんな状況でも何だか、仔竜たちはきゃっきゃはしゃいで楽しそうな感じはするのだけれど。
 梓は急いで手を伸ばし、焔と零をガシッと確保して。
「綾! ハンドルを反対側に回すぞ!」
 そう咄嗟に声を掛けるけれど。
「反対側に……うわっ、速すぎてなかなか回せない」
 ぐるんぐるん張り切って回しすぎて……逆に回転させられなくなりました!?
 けれど、綾だって立派な猟兵ですから。
 ぐっと最大限発揮するのは、猟兵の馬鹿力!?
 ティーカップを降りてからが何気に、色々な意味で怖い気がしないこともないけれど。
 ぐぐぐっ! っと、再びみんなで力を合わせて。
 なんとかカップの回転を緩やかにすることに成功!
 ……は、したみたいだけど。
「あはは、焔と零ってばすっかり目回してるねー」
「!? 焔! 零!?」
 はしゃぎすぎた仔竜たちが、ぐるぐるのふらふらに……!?

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ユルグ・オルド
f18759/ウィアドと

めいっぱい回すカップに急降下アトラクションは全力で
ホットワイン片手に折角なんだから楽しまねェと

さってもうおしまい?
挑むように悪戯な眸に問い掛けて
やァね退屈しないよう気遣いだっての

提案には口笛一つ
のんびりすんにはもってこいネ
思いっきり揺らしたら落ちるかなァ
だってそう思うとちょっとどきどきしない?
んふふ、面白い方がイイじゃん
花火を見られるかの運試しもね

ぱっと光に照らされるのを見遣って
まァ運が良いんじゃない
はしゃいでくれたんなら十二分で
そんでも、そうだな、
花火よりももっとわくわくすること
待ってるだけでない遊びをまたしよう

ふは、うん、――断らないのは知ってたケドも!


ウィアド・レドニカ
ユル(f09129)と

遊びに行くかと誘われて着いた先
本当に遊び倒すから面白いね
全力すぎてハードなのがまた
ついてくのが精一杯なんて言わないけども?
礼と共に受け取って一口飲めば
ようやくひと息
うまいね

俺よりずっとはしゃいでるんじゃないか?
でも挑まれたなら負ける気はなくて
まだまだこれからでしょ
あぁそいや見たいものがあったわ
花火を
観覧車から見てみたいんだよね

だからなんで揺らすかなっ!?
なんでも絶叫にしたがるの初めて知ったわ
落ちはしないんだろけど景色がね
折角なら花火しっかり見たいし
運次第って酷いな
じゃあ祈っとく

咲いた光に目を輝かせ
はは綺麗だな
見られてよかった

ユルの誘いには悪戯っぽく

もちろん
行くに決まってる



 今夜だけ特別にゲートが開いている夜の遊園地は、眠らない煌めきで溢れているけれど。
「本当に遊び倒すから面白いね」
 ……全力すぎてハードなのがまた、なんて。
 ウィアド・レドニカ(クカラ・f18759)は溜息交じりの白い吐息を聖夜の空へとのぼらせつつも。
 全力でこれでもかとティーカップを回しまくって、一気に急降下するアトラクションだってやたら全力で。
(「ついてくのが精一杯なんて言わないけども?」)
 ウィアドは、そうハードに遊びまくるユルグ・オルド(シャシュカ・f09129)をちらりと見遣る。
 そんな連れに、折角なんだから楽しまねェと、なんて。
 ホットワイン片手にしれっと言うユルグは、ウィアドにもほかほか湯気たちのぼるそれを手渡して。
 礼と共に受け取って、ふうっとウィアドも一口飲めば。
 ――うまいね。
 言の葉と一緒にそっと漏れる、溜め息ひとつ。
 そんな様子に、ユルグは赤の瞳を細めて。
「さってもうおしまい?」
 悪戯な眸に挑むように問い掛ければ。
「俺よりずっとはしゃいでるんじゃないか?」
 ウィアドはユルグへと、すかさず返す。
 ――まだまだこれからでしょ、って。
 挑まれたのなら、負ける気はないから。
「やァね退屈しないよう気遣いだっての」
 そして、そうわらう彼に、こうウィアドは続ける。
「あぁそいや見たいものがあったわ」
 ……花火を、と。
「観覧車から見てみたいんだよね」
 そんな提案には、ひゅうと口笛一つ。
「のんびりすんにはもってこいネ」
 なんて……そう言っていたくせに、やっぱり。
「思いっきり揺らしたら落ちるかなァ」
「だからなんで揺らすかなっ!?」
「だってそう思うとちょっとどきどきしない?」
 乗り込んだ観覧車のゴンドラを、ユルグはフリーフォールにする気満々??
「なんでも絶叫にしたがるの初めて知ったわ」
 ウィアドはそんな刺激を求めすぎ感ある連れに、もう何度目か分からない溜息を吐いてから。
「落ちはしないんだろけど景色がね」
 ……折角なら花火しっかり見たいし、って。
 そう、琥珀色の瞳を窓の外へと向ければ。
「んふふ、面白い方がイイじゃん。花火を見られるかの運試しもね」
「運次第って酷いな。じゃあ祈っとく」
 ちょっと大袈裟に祈った姿をユルグへと見せてみせる。
 そして……その甲斐があってか。
 ぱっと聖夜の空似刹那弾けて咲いたのは、大輪の華。
「まァ運が良いんじゃない」
「はは綺麗だな、見られてよかった」
 そう咲いた光に目を輝かせる連れの、鮮やかに染まったはしゃいだような顔を見つめつつ。
 ユルグは……そんでも、そうだな、とまた悪戯っぽくわらう。
「花火よりももっとわくわくすること」
 ――待ってるだけでない遊びをまたしよう、って。
 そしてウィアドは、聖夜に咲き誇る花火から、誘いの声を掛けた彼へと視線を移して。
 負けじと同じ様に悪戯っぽくわらってみせながら、返す。
「もちろん、行くに決まってる」
 そんな笑みと言の葉にユルグは思わず、ふは、と笑み漏らす。
 再びキラキラと観覧車から花火を眺める、その嬉し気な横顔に。
 うん、――断らないのは知ってたケドも! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

重松・八雲
【賑】
(防寒なのか何なのか、珍しくぴょこっと出た狐の耳尾を上機嫌に揺らし――馴鹿帽子にも寧ろ更にテンション上げて全力満喫中のきめら🦊)

清史郎殿やウェリナ殿もめりぃくりすます!
良ければ共に動物さんのぱれぇどを楽しみに行かぬか!
あ!序でにあれやこれも共に如何か!
(かちゅや帽子のわごんや、可愛い動物さんばけっとが並ぶぽっぷこーんわごんを指差して!)

いや本当はこぉすたぁ等にも乗りたいとこなんじゃが、伊織が怖がってのう!
む、おかわり?まずはその肉まんを食べてからにせよ!

(きらきら笑顔できらきら動物達眺め)
おおお!可愛いのう!
帰ったら、あんな風にたぬこさま達もきらきら飾って仲良く行進してもらいたいのう!


呉羽・伊織
【賑】
(保護者不在の恐怖にふるえたり
煌めく世界とお熱いリア充に対し、色んな意味で肌寒い己の温度差にうちふるえたり
児爺に迷子防止帽子…もとい目印にリボン馴鹿帽被せたら、珍獣が出来上がり更に妙な気分に陥りつつ)

あ、二人ともメリークリスマス
ちょっと児爺の遊び相手になってやって…!(既に疲労)
ってこら早速あちこち駆け回るなー!

んで怖いのは乗物じゃなくて、はしゃぎすぎて爺サンが腰痛める可能性(抱えて帰らねばならぬ恐怖)だから!
てかなんでこんな日に児爺と遊園地おかわりなんてしてるんだろオレ…(見つめ合ったまま食べられない馴鹿まんを眺め)

(何とかパレードで一息つき)
あ、良いな
んじゃ後で贈物選びもしないとな!



 確かに、今の時期に吹き荒ぶ風はとても冷たくて。
 思わず身を震わせるほどの寒さではあるけれど。
 色々な意味で、呉羽・伊織(翳・f03578)はふるえていた。
 ……それは、保護者不在の恐怖。
 ……煌めく世界とお熱いリア充に対し、色んな意味で肌寒い己との温度差。
 いやまぁ、それは慣れているといえば悲しい程に慣れてはいるのだけれど。
 何より、純粋な瞳をキラキラと輝かせる児爺こと重松・八雲(児爺・f14006)が迷子にならなようにと。
 迷子防止帽子……もとい目印にと、リボン付きトナカイ帽子なんてシロモノをかぶせてしまったから。
「いや、ソレ……どんな珍獣なの……」
 遠い目になって更に妙な気分に陥ってしまうほどの、アレな生き物が爆誕してしまったのである。
 けれど、当の多分トナカイさんな本人は、至っていつも通り。
 防寒なのか何なのか、珍しくぴょこっと出た狐の耳尾を上機嫌にゆうらりゆらりと揺らして。
 かぶせられたトナカイさん帽子も、寧ろご褒美といわんばかりに、更にテンション上げ上げ!
 誰よりも、キラキラクリスマスを全力満喫中のきめら狐……いえ、八雲であるのだった。
 そんな連れとの物凄い温度差に、再び身を震わせながらも。
「清史郎殿やウェリナ殿もめりぃくりすます! 良ければ共に動物さんのぱれぇどを楽しみに行かぬか!」
「あ、二人ともメリークリスマス。ちょっと児爺の遊び相手になってやって……!」
 楽しそうだな、とにこにこ八雲を見つめる清史郎と、メリクリなのです! と元気にご挨拶するウェリナに、トナ狐児爺の遊び相手を心から頼む伊織。
 けれど、既に相当疲労しているというのに。
「あ! 序でにあれやこれも共に如何か!」
「ってこら早速あちこち駆け回るなー!」
 伊織の叫びもやっぱり空しく。
 カチューシャや帽子のワゴンや、可愛い動物さんバケットが並ぶポップコーンワゴンを指差して、キャッキャとトナ仲間へとふたりを勧誘する八雲。
 そして、そう……何といっても今は、保護者不在。
「おお、では俺もトナカイさんになろう。ぽっぷこーんばけっととやらも良いな」
「リナも八雲みたいなトナカイさん、なるのです!」
「え! ホントにそれでいいの、ねェ!?」
 なんか……トナカイさんが、一気に増えました。
 そしてトナカイ仲間に、ふうっとひとつ溜息を漏らす八雲。
「いや本当はこぉすたぁ等にも乗りたいとこなんじゃが、伊織が怖がってのう!」
「伊織はコースターがこわいです?」
「怖いのは乗物じゃなくて、はしゃぎすぎて爺サンが腰痛める可能性だから!」
 ええ、もしグキッとやってしまったら、抱えて帰らねばならぬ恐怖が待っているのだから。
 そんな伊織の話を聞いてくれるのは、見つめ合ったまま食べられないトナカイまんだけ。
「てかなんでこんな日に児爺と遊園地おかわりなんてしてるんだろオレ……」
「む、おかわり? まずはその肉まんを食べてからにせよ!」
 もう、返す言葉を探すのも諦めました。
 そんな伊織を後目に、キラキラした動物さんのパレードにはしゃぎまくるトナカイたち。
「おおお! 可愛いのう! 帰ったら、あんな風にたぬこさま達もきらきら飾って仲良く行進してもらいたいのう!」
 でも、パレードの間は、じっとしていてくれるだけでも一息つけるし。
 確かに八雲の言う通り……留守番している子たちのきらきら大行進は、きっと可愛いと思うから。
「あ、良いな。んじゃ後で贈物選びもしないとな!」
 折角のクリスマス、伊織ももう細かい事は見ないようにしつつ、楽しむことにしました!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

宵鍔・千鶴
ヴォルフ(f09192)と

夜の遊園地、って一寸贅沢
ヴォルフと久し振りに遊べて嬉しいな
眼前で景色彩る星の様な光と
きらきら瞬くヴォルフを見つめて頷いて

あ、清史郎だーって駆け寄って
彼のカチューシャに微笑みながら
寒いから、はい、差し入れ。
ホットショコラを手渡してまたね、を

観覧車からの見下ろす宝石箱と
夜空の華に、このままずっと見ていられたら
…ふふ、俺もヴォルフと一緒に見られてしあわせ、だよ

…じゃあ、ずっときみが諦めないように
簡単に果てるなんてこと無いように
…呼んでよ、俺のこと。
ヴォルフの為なら飛んでいくから

そうしたら、独りで足掻くよりも
今みたいな素敵な景色が二人で視られるかも

欠けたなら埋めていこう?


ヴォルフガング・ディーツェ
千鶴(f00683)と
2人で出掛けるのも久し振りだね、目一杯楽しもう!

煌めくイルミネーションにため息
綺麗だ…空からお星様が落ちてきた、なんて

記念に光るカチューシャを買って、園内の清史郎にもえいやと手渡し
今日は有り難うね、また遊ぼうと掌ひらひら

その足で花火を見がてら観覧車へ
間近に咲く光華に目を細め、幸せだなと言葉ほろり
…この素敵な風景も、他ならぬ君とだから更に楽しいと思えるんだ

今年はね、と前置き一つ
この何時果てるとも知れない身体にも変化があって
前までなら諦めていただろうけども…千鶴、君が俺を惜しんでくれた顔が浮かんでさ

生きる為に足掻いてみようと、初めて思えたんだ

…有り難う、俺を拾ってくれて



 いつもならば、園内へと続くこのゲートは閉じられている時間なのだけれど。
 今宵は、開かれたその先……沢山の煌めきが迎え入れてくれる特別な日。
 だって今日はクリスマスだから、遊園地だってちょっぴり夜更かし仕様。
 ……夜の遊園地、って一寸贅沢、って。
 澄んだ聖夜に輝くたくさんのいろに、そう瞳を細めてから。
 宵鍔・千鶴(nyx・f00683)は並んで歩く彼に、咲かせた笑みを向ける。
「ヴォルフと久し振りに遊べて嬉しいな」
「ふたりで出掛けるのも久し振りだね、目一杯楽しもう!」
 ヴォルフガング・ディーツェ(花葬ラメント・f09192)もそう返しながら。
 イルミネーション煌めく聖夜の空に、ほうっと白い吐息をのぼらせる。
 ――綺麗だ……空からお星様が落ちてきた、なんて、って。
 そんな眼前で景色彩る星の様な光と、きらきら瞬く彼を見つめ、こくりと頷きつつ。
 千鶴も、彼のいろを追いかけるかのように、そうと落とした白を夜空へ。
 それから光に満ちる園内を並んで歩いていれば、見知った姿が。
「あ、清史郎だーっ」
 そう見つけた清史郎に駆け寄る千鶴に続いて。
 ヴォルフガングがえいやと友に贈るのは、桜のようなピンクのお花がピカピカ光るカチューシャ。
 そして、おお有難う、と何の抵抗もなく雅やかにそれを装着した彼に。
「寒いから、はい、差し入れ」
 さらに千鶴が手渡すのは、一等甘いホットショコラ。
 それから清史郎も、ふたりへお返しにと。
「今日は有り難うね、また遊ぼう」
「またね、清史郎」
「ああ、お互い佳い夜を」
 また、と手渡すのは、やっぱり甘い、クリスマスリースのようなドーナツ。
 そして掌ひらひら、友人とわかれてから。
 ――幸せだな。
 大輪の鮮やかな華咲く聖夜の空を観覧車で巡りながら、ほろりと。
 間近に咲く光華に目を細め、ヴォルフガングが落とした言の葉。
 そして様々ないろに煌めく、見下ろす宝石箱と弾ける夜空の華。
 それを、このままずっと見ていられたら――なんて。
「……この素敵な風景も、他ならぬ君とだから更に楽しいと思えるんだ」
「……ふふ、俺もヴォルフと一緒に見られてしあわせ、だよ」
 想い満ちる幸せな気持ちはやっぱり、一緒だから。
 それからヴォルフガングは、今年はね、と前置きを一つ告げてから。
 ゆっくりと、伝えたい言の葉を紡いでゆく。
「この何時果てるとも知れない身体にも変化があって」
 ふたりだけしかいない、巡る円環の中で。
「前までなら諦めていただろうけども……千鶴、君が俺を惜しんでくれた顔が浮かんでさ」
 ……生きる為に足掻いてみようと、初めて思えたんだ、って。
 そんな耳に届く声を、ひとつずつ大切に受け止めながら。
「……じゃあ、ずっときみが諦めないように。簡単に果てるなんてこと無いように」
 千鶴はヴォルフガングへと、囁くように告げる。
 ――呼んでよ、俺のこと、って。
 ヴォルフの為なら飛んでいくから、って。そう、わらって。
「そうしたら、独りで足掻くよりも、今みたいな素敵な景色が二人で視られるかも」
 だってふたりは、夜明けの空にだって消え残るふたつ星なのだから。
 ――欠けたなら埋めていこう?
 そう鮮やかに弾けるいろたちに染まる笑みを、そっと千鶴が咲かせれば。
 ヴォルフガングも柔く細めた赤に映る彼へと、灯る想いを紡ぐ。
 まだまだ終わらない特別な、星彩煌めくクリスマスの空へと。
 ……有り難う、俺を拾ってくれて、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年01月06日


挿絵イラスト