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獣人世界大戦⑬〜天に至る波に乗れ

#獣人戦線 #獣人世界大戦 #第二戦線 #人民租界 #有頂天道人



「皆様、お疲れ様なのであります! 有頂天道人との戦いなのであります!」
 風花・ゆきみ(戦場の綿雪・f39971)は元気いっぱいそう告げつつ、猟兵達の前へと降り立つ。
 獣人世界大戦は第二戦線への進軍を開始した。新たな局面を迎え、次なる戦場の道が開けたのだ。

「皆様に戦っていただきたいのはコンキスタドール『有頂天道人』です。彼は人民租界のサイバーマフィア達の統治者で、その肩書に恥じない実力者なのであります。戦いも一筋縄ではいかないと思われるのであります!」
 有頂天道人は『師父』たる人物の命により、他の超大国を差し置いて「はじまりの猟兵」へと至ろうとしている。
 その最中に猟兵との決戦を察し、準備をして此方を迎え撃つつもりのようだ。
「現在、有頂天道人の元には幇大人パンターレン達……人民租界のオブリビオンマフィア達が集まってきているのであります。彼らは機械化義体サイバーザナドゥで武装して、数に任せた波状攻撃を放ってくるでしょう。これに対処しなければ、有頂天道人に攻撃することは難しいのであります」
 幇大人は一人ひとりではあまり強力な相手ではない。しかし数に任せて波状攻撃を繰り返すことで、有頂天道人を守ろうとしているようだ。
「正面から幇大人の数を減らしてもいいですし、攻撃を躱して振り切ってしまってもいいです。対処の方法は皆様にお任せします、どうか得意な戦い方で挑んで欲しいのであります!」
 力押しでも搦め手でも、とにかく波状攻撃を突破出来れば手段は問わない。
 その上で有頂天道人の攻撃にも備え、こちらの攻撃を叩き込む。
 厄介な戦いになりそうだが、攻略法も様々だろう。それらの手段は、猟兵達に委ねられている。

「それでは転移の準備をするのであります。皆様、準備はよろしいですか?」
 ゆきみは猟兵達をしっかりと見つめつつ、グリモアを掲げる。
「行ってらっしゃいませ、ご武運を!」


ささかまかまだ
 こんにちは、ささかまかまだです。
 人々を守るため、儀式を防ぐため、作戦の時です。

●プレイングボーナス
 幇大人パンターレン達の波状攻撃をかわし、有頂天道人に攻撃する。

 この戦場の幇大人は機械化義体サイバーザナドゥで身体を強化し、サイバードスやサイバー拳銃で攻撃してきます。
 単体ではあまり強くないですが、数が多いので厄介です。

●『有頂天道人』
 人民租界のサイバーマフィアの統治者、暴力と智謀に長けたコンキスタドールです。
 「サイバー化」と「渾沌化」により強化されており、単体でも強力な相手です。
 幇大人に守られていますが油断はしていません。どうにか彼に一撃を叩き込みましょう。


 オープニングが出た時点でプレイングを受付開始します。

 シナリオの進行状況などに関しては戦争の詳細ページ、マスターページ等も適宜確認していただければと思います。
 また、プレイングの集まり次第で不採用が出てしまうかもしれません。ご了承下さい。

 それでは今回もよろしくお願いいたします。
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第1章 ボス戦 『有頂天道人』

POW   :    サイバネ殺法 undefined cyberne
【機械化義体でカンフー技】を放ち、命中した敵を【undefined】に包み継続ダメージを与える。自身が【中国拳法の構えを】していると威力アップ。
SPD   :    サイバー渾沌拳 undefined kungfu
【サイバー化した肉体】と【渾沌化した肉体】を組み合わせた独自の技能「【サイバー渾沌拳】」を使用する。技能レベルは「自分のレベル×10」。
WIZ   :    渾沌波動弾 undefined aura
レベル秒間、毎秒1回づつ、着弾地点から半径1m以内の全てを消滅させる【undefined】を放つ。発動後は中止不能。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
白縫・夜雀雅
ふむふむ、なかなかやっかいだねえ。
質より量という言葉もある、数の差というのは軽視できないものだよ。
とはいえ、それを何とか出来るのが猟兵という者だからねえ。
出鱈目には出鱈目で応えようじゃないか。

【エレメンタル・ファンタジア】発動。
属性は「飴」
現象は「津波」
雨じゃなくて飴だ。ふざけてなどいないさ、溶けた飴だ。
その粘度たるや足止めには十分だし、サイバネの隙間に入ったら壊れてくれそうじゃないか。

マフィアを練り込んだ津波が迫れば、向こうも消さざるを得ないだろう?
僕は津波に隠れて近付く……なんて無茶はせず、「爆」と書いた霊符を、津波の影になるようにたくさん飛ばすよ。一発でも当たれば連鎖できるしね。




 戦場には殺気立った幇大人達が集まって、異様な空気を作り上げていた。
 彼らの姿を眺めながら、白縫・夜雀雅(しらぬい診療所・f14316)は目を細める。
「ふむふむ、なかなかやっかいだねえ」
 有頂天道人の作戦は分かりやすく質より量を優先している。決して強くない幇大人であろうと、凄まじい数が集まれば軽視出来ない存在と化すだろう。
 とはいえ、この状況を打破してこそ猟兵だ。夜雀雅は霊符を取り出すと、そこにさらさらと術を記す。
「出鱈目には出鱈目で応えようじゃないか。さあ、僕が君達の相手をしよう」
 霊符を構えつつ、夜雀雅は緩やかに戦場を進む。
 彼の姿を発見した幇大人達は、叫び声を上げながら此方へ接近してきたようだ。

 武器や機械化義肢を振り回し、鬼気迫る表情で迫りくる敵の大群。見るも恐ろしい光景だが、それを見遣る夜雀雅の表情は落ち着いていた。
 夜雀雅は霊符に力を注ぎ込み、敵を迎え撃つ準備を進める。
「属性は飴、現象は津波。さあ行くよ、エレメンタル・ファンタジアだ」
 次の瞬間、戦場には轟音が響き、同時に甘く香る風が吹く。
 夜雀雅が展開したのはどろりと溶けた飴の波だった。一見おとぎ話のような状況でも、それを脅威として操れば話は変わる。
 飴の波はみるみる高さと量を増していき、次々に幇大人を飲み込んでいく。
 一度波に囚われた者ならば、抜け出すことは難しい。一方波に触れただけの者達も、その場にどんどん足止めされていく。
「な、なんだ!?」
「この粘度なら抜け出すのは難しいだろう。そっちの彼は義肢はこわれてしまったようだね」
 動けなくなった幇大人を横目に見つつ、夜雀雅は次の霊符を構える。遠くから聞こえる轟音が、状況の進展を伝えているからだ。

「ええい、邪魔だ!」
 少し離れた位置で準備をしていた有頂天道人は、迫る波に渾沌波動弾を放ち続けていた。
 一刻も早く鬱陶しい波を消し去り、猟兵に接近せねばそう考えた彼は幇大人ごと波を消滅させ、前進を続けている。
 しかし彼の足もまた、その場に止められることとなる――波の向こう側から、夜雀雅が投げた霊符が炸裂したからだ。
 夜雀雅は巨大な波を爆破させ、その爆発に紛れこむように霊符を投げ込んでいた。直撃すれば儲けもの、そうでなくても弾ける炎が有頂天道人を攻撃してくれる。
 その目論見は見事に当たり、有頂天道人の身体には傷が刻まれていく。不利を悟った彼は猟兵達と距離を取り、次に備えるだろう。
 夜雀雅の仕掛けた攻撃は見事に敵の力を、そして勢いを削いだのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レニー・リー
第一戦線で戦ったから、わかってる
有頂天道人は強力な相手だ
猟兵みんなで力を合わせないと勝つのは難しいだろうね

一撃でも食らわせればいいなら…うん、やりようはある
幇大人に真正面から突っ込んでいく作戦でいくよ!

【太陽気功】発動
【亥の形】併用

眩い光を放って敵全体に目眩まし
その隙に、亥の形に切り替えて突進
全力『ダッシュ』の勢いで
幇大人を蹴散らして数を減らしつつ
一気に有頂天道人との間合いを詰めるよ

二回まで方向転換できるから
有頂天道人の攻撃を『見切り』で躱すのに一度目を
最接近&反撃に繋げる為に二度目を使うね

加速を載せた『功夫』の一撃を叩き込む!
敵の攻撃は展開した『オーラ防御』で
『受け流し』てダメージ軽減するよ




 戦場に溢れかえる幇大人達の気配。その遠くにあるものを、レニー・リー(眠れる獅子兎・f43295)は機敏に受け止めていた。
(有頂天道人……第一戦線で戦ったから、わかってる。変わらず強力な相手だ)
 武人同士、一度拳を交えれば相手の力量は十分に理解できる。
 有頂天道人に勝つには猟兵みんなで力を合わせなければいけないだろう。その上、幇大人まで呼び出されている。この戦いは一筋縄ではいかない。
 だからこそ、レニーはこの戦場に立つ。たった一撃でもいい、有頂天道人に叩き込めば、きっと何かが分かる。
「……うん、大丈夫。真正面から突っ込んでいく作戦でいこう!」
 身体中に気は巡らせつつ、それでも心持ちはいつも通りに。
 レニーはただ真っ直ぐに、幇大人の群れを目指す。

 幇大人は迫る何者かの気配に顔を上げ、視線を向ける。レニーに無数の視線が突き刺さるが、それこそが彼の狙いだった。
「――おれを見ろ!」
 高く飛び上がると同時に、放つは強烈な気の輝き。
 レニーは一瞬空を照らす太陽と化し、眼下にある全てを光で射抜く。
 彼を凝視していた幇大人は光にたじろぎ、身動きが取れなくなっただろう。その瞬間をレニーは見逃さなかった。
「猪の如く……真っ直ぐに!」
 身体に纏わせていた気を脚に凝縮し、そのまま空を蹴って。
 レニーは弾丸のような勢いで地上に降り立つと同時に、幇大人を一気に吹き飛ばしていく。
 そのまま勢いは止めず、今度は地面を蹴って前進。レニーの突進は、彼の言葉の通り猪の如き勢いだった。
 彼の進むを阻む者はいない。幇大人達は抵抗することも叶わずに、次々弾き飛ばされているのだから。

 迫るレニーを観察しつつ、有頂天道人はニヤリと笑う。
「また来たか、若造! 今度は逃さぬ!」
「いいや、もう一度おれが勝たせてもらう!」
 レニーは更に勢いをつけて前へと進み、有頂天道人の懐を目指す。
 そんな彼へ向け、有頂天道人が放つはサイバー渾沌拳だ。直線でもあり曲線でもあるその不可解な動きを、レニーはただしっかりと見据える。
 一瞬だけ地を蹴って、方向を転換。迫る攻撃をオーラによって流し、掠った箇所の痛みは呼吸でかき消す。
 ただ今は、最高の一撃を叩き込むために。レニーは更に地を蹴り、今度こそ敵の懐へと飛び込んだ。
「これで――終わりだ!」
 放つは加速と功夫の力を乗せた、シンプルで確かな一撃。
 真っ直ぐなその拳は有頂天道人の胴を打ち据え、どちらが勝者かを示したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎

ヒャッハー!
『師父』とやらの命、はじまりの猟兵に至らせはいたしマセーン!
追討開始デース!

しかし何とも人望を得ているのデスネー。
オブリビオンマフィアたちがこれほど殺到して来ようとは!
ちょうどいいので一網打尽にさせていただきマショー!

群れを成す敵には範囲攻撃がベスト!
ガトリングガンとグレネードランチャーを主軸に他の装備も展開しマシテ。
フルバースト・マキシマム!
HAHAHA! 波状攻撃するべく近づく敵は全て武装で薙ぎ払いマース!
逃げる相手は追いかけて吹き飛ばしマース!
戦いは火力デスヨー!

幇大人を撃滅しながら滑走靴の機動力で突き進み、有頂天道人にファルシオンを叩き込みマース!




「ヒャッハー!」
 バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は元気いっぱいに戦場へと突撃し、有頂天道人の姿を探す。
 彼は幇大人達に囲まれつつ、此方を迎え撃つ準備をしていたようだ。
 バルタンは有頂天道人をびしっと指差し、堂々と言葉を紡ぐ。
「『師父』とやらの命、はじまりの猟兵に至らせはいたしマセーン! 追討開始デース!」
「カカッ、その意気や良し! だが倒されるのは貴様の方だ!」
 有頂天道人の声に応じるよう、幇大人が雄叫びを上げる。彼らは心から道人に付き従っているようだ。
 そんな光景を前に、バルタンはこくりと頷いた。
「何とも人望を得ているのデスネー。オブリビオンマフィアたちがこれほど殺到して来ようとは!」
 その言葉に感銘の念は籠められているが、恐怖などは微塵も滲んでいない。
 大勢の敵を前にしても、バルタンはいつもの調子を崩さなかった。
「ちょうどいいので一網打尽にさせていただきマショー!」
 勢いよく前に駆け出し、滑走靴を起動して。自在に空を舞い踊りつつ、バルタンは眼下の敵を見据えた。
 無数の敵に対するなら、回答はシンプルに。バルタンは全身の武装を展開し、ユーベルコードを発揮していく。

 次の瞬間、戦場には弾丸の雨が降り注いだ。
「HAHAHA! フルバースト・マキシマムデース!」
 バルタンの取った作戦は単純明快、範囲攻撃で全部吹き飛ばすというものだ。
 彼女の身体に備え付けられたガトリングガンにグレネードランチャー、火炎放射器に近距離武器まで。
 その全てを使い、バルタンは目についた敵に片っ端から攻撃を仕掛けたのだ。
 近付いてくる敵はガトリングガンで蜂の巣に、逃げる敵はグレネードランチャーで撃ち落とす。
 相手がいくら機械化義肢や武器を携えていても、それ以上の火力を叩き込むなら問題ない。
「戦いは火力デスヨー!」
 そう言いつつ、バルタンは滑走靴で更に戦場を駆け巡る。
 狙いはたった一つ。ド派手な攻撃で戦局を掻き乱しつつ、本命の元を目指すことだ。
 実際、有頂天道人は迎撃の構えを取っているが、これだけ火の手が上がり幇大人が吹き飛ぶ状況では五感も鈍るだろう。
 その隙間を縫うように、バルタンは一瞬で有頂天道人の元へ肉薄する。
「さあ、行きマース!!」
「貴様、そこにいたのか……!」
 道人がバルタンを見つけた瞬間に拳を振るうが、その動きは一手遅れる。
 決め手はファルシオンによる一撃だ。バルタンの華麗な攻撃が、道人の元へ叩き込まれたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シモーヌ・イルネージュ
これはたくさん敵がいるな。大歓迎だ!
あそこにいる有頂天道人と戦うには、幇大人達をどかしていく必要があるのか。
面倒だけど、やるしかないね。

黒槍『新月極光』で戦おう。
UC【神燕武槍】を発動。敵の攻撃の勢いを利用して【カウンター】。
【怪力】で敵を【吹き飛ばし】することで、道を切り開いて、【瞬間強化】で突破しよう。
有頂天道人はサイバーアイの動体【視力】で相手のカンフー技に対応。
槍で切り返すと共に、【電撃】も乗せて一撃離脱しよう。

あれはさすがにやばいね。
もっと闘っていたいけど、ここまでだな。




 この戦場には達人である有頂天道人のみならず、機械化義肢やサイバー武器で武装した幇大人の群れまで存在している。
 そんな厄介な状況を前にして、シモーヌ・イルネージュ(月影の戦士・f38176)が浮かべたのは――高揚感を隠さない笑顔であった。
「これはたくさん敵がいるな。大歓迎だ!」
 荒事を好む彼女にとって、多くの敵がいる状況というのは喜ばしいもの。
 敵のボスに辿り着くために、幇大人達をどかしていくというのはなかなか面倒ではあるのだが、それでも戦えることに変わりはない。
 とにかく今は暴れて暴れて、とにかく前へ。シモーヌは新月極光を構え、呼吸を整える。
「アンタ達も戦うためにここへ来たんだろ? いいぜ、まとめて吹き飛ばしてやる!」
 一気に前へと駆け出すと同時に、シモーヌはユーベルコードを発動する。
 我に時の流れを委ね、滅びの力を与え給え――意識を集中しつつ前進を続けるシモーヌに対し、幇大人の取る行動はシンプルであった。
「あの女を道人様へと近付けるな!」
「猟兵一人、さっさと始末してくれる!」
 幇大人は怒号をあげながら、次々にシモーヌの元へと迫る。単純に数で囲み、袋叩きにするつもりのようだ。
 シモーヌは猪突猛進に敵へと近付くように見せかけつつ、冷静に彼らの姿を見ていた。

(最初に来るのは……あいつかな)
 青い瞳が捉えたのは、ドスを構えた敵が数体。彼らが攻撃するタイミングに合わせ、素早く黒槍を振るう。
 流れるような動作で振るわれた槍は幇大人の刀を受け止めると、そのまま刃を弾き返す。
 思わぬ反撃に敵はバランスを崩し、陣形が乱れた。ここがチャンスだ。
「はぁぁッ!」
 シモーヌは一気に槍を振り回し、槍の穂先だけでなく柄も当て敵を吹き飛ばす。
 その勢いで開かれた道を突き進み、目指すはただ有頂天道人の元。
「来るか、猟兵!」
 構えを取る有頂天道人の姿を見据え、シモーヌは咄嗟に判断する。あいつと勝負出来るのは、きっと一回だけだ。
(だったらその一撃に全部を賭ける……!)
 もっと戦いたい気持ちはある。けれどそれを飲み込んで、代わりに全てをこの一撃に。
 シモーヌは渾身の力で突きを放ち、道人の胴を強かに打つ。
 そのままの勢いで空へと飛び上がり、あとはただ来た道を戻っていって。相手の反応は見えずとも、確かな手応えが成果を教えてくれていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ガーネット・グレイローズ
ふむ、次の相手は人民租界のマフィアか……。
サイバーザナドゥで強化した体と武術の組み合わせは厄介だな。
こちらも手荒にいかせてもらうぞ?

有頂天道人に近づく前に、まずは幇大人の猛攻をしのがないといけない。
ブレイドウイングを展開し、《ジャストガード》《シャドウパリィ》で
攻撃を捌いてから反撃を。
スラッシュストリングを《念動力》で操り、《斬撃波》を乗せた
攻撃でサイバーザナドゥごと斬り捨てる。
有頂天道人とは《功夫》を駆使した正面対決を。渾沌の力は脅威だが、
《読心術》と《戦闘知識》で攻撃パターンを冷静に分析していくよ。
反撃の糸口を掴んだら【PSY-Teleport】による《連続コンボ》で
一気に勝負を決めよう。




「ふむ、次の相手は人民租界のマフィアか……」
 ガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)は戦場を一瞥し、冷静に状況を見極めていた。
 幇大人達はただ武装しているだけでなく、機械化義肢サイバーザナドゥまで拵えている。
「なら、こちらも手荒にいかせてもらうぞ? 私達の本命は有頂天道人なのだからな」
 ガーネットはブレイドウイングを展開し、軽く浮遊する。そのまま金属の翼を羽ばたかせ、ストレートに敵陣へと切り込んで。
 幇大人は叫び声を上げながら、ガーネットを迎え撃つ準備をしているようだ。彼らの行動は単純明快、とにかく数で力押しし、ガーネットを叩き潰すつもりらしい。
 確かに多くの攻撃が一度に迫る状況は厄介だ。だからこそガーネットは慌てずに、ただ防御の姿勢を取った。
「武を修めようとしているのは、そちらだけではないぞ」
 ブレイドウイングも操りながら、迫る攻撃は片っ端から受け止め、受け流し、弾き返す。
 相手の攻撃は激しかったが、統制の取れたものではなかった。時に敵同士を相打ちにさせつつ、ガーネットはひらりと攻撃を捌き続ける。
「なっ……!?」
「今度はこちらの番だ」
 体勢を崩した相手に叩き込むのは、スラッシュストリングによる斬撃。
 鋭い一撃は敵の肉体だけでなく、機械化義肢すらも次々に切り裂く。そうして道を切り開けば、今度は有頂天道人との戦いだ。

「ほう、手練れと見える。面白い、来い猟兵!」
「言われなくても。さあ、行くぞ!」
 構えを取る有頂天道人の元へ、ガーネットは勢いよく飛び込む。
 互いに数発拳を打ち込めば、相手の力量は理解出来る。ガーネットも有頂天道人も、決して油断せずに互いの功夫をぶつけ合っていた。
(有頂天道人、肩書に恥じない功夫使いだ。それに加えて……)
 ガーネットが危険視していたのは、有頂天道人の渾沌化した肉体だ。
 まったく予想不可能な攻撃を放つこの部位に対し、ガーネットが行ったのはひたすらな観察。
 迫る攻撃を掻い潜り、相手のクセを読み切って――見つけたチャンスは僅か一瞬、それでも十分だ。
「ここで決めさせてもらおう!」
 ガーネットはサイキッカーとしての力を全力で行使し、次々に道人の周囲をテレポートしていく。
 その動きと同時に全力で武術を叩き込めば、道人は最早付いてこれない。
 最後の一撃で大きく吹き飛ばされる敵を見遣りつつ、ガーネットは軽やかに大地へ降り立つのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神酒坂・恭二郎
さて、忙しいがなんとかするか
「スペース絵馬」でスペースシャークの鮫五郎を呼びだして騎乗
幇大人達相手は鮫五郎の機動力を生かし、包囲を斬撃から放つ【衝撃波】で蹴散らして有頂天道人を目指す

有頂天道人に対しては、掬い上げるような風桜子【衝撃波】に【破魔】を乗せて渾沌化を阻害
サイバー化だけなら攻撃の圧は下がるので、剣戟から隙を見て「捩り突き」を差し込みたい【覇気、急所突き、鎧無視攻撃、零距離射撃】




 獣人世界大戦の戦況は目まぐるしく変わり、猟兵達も多くの戦いを強いられている。
 神酒坂・恭二郎(スペース剣豪・f09970)もそのような戦いの中に身を置く一人だ。彼は殺気立った幇大人と静かに構える有頂天道人を見遣り、呼吸を整えていた。
「さて、忙しいがなんとかするか」
 相手の数はこちらより圧倒的に多い。長期戦は不利な上に、まだ戦いは続くのだ。消耗も出来る限り避けたい。
 そう考えた恭二郎は、スペース絵馬を掲げ、声を上げる。
「鮫五郎、出番だ!」
 呼びかけに応じ現れたのは、巨大なスペースシャーク『鮫五郎』だ。
 恭二郎は鮫五郎の背に乗ると、銀河一文字を構える。
「まずは邪魔な奴らを蹴散らそう、一気に行くぞ」
 恭二郎の意思を汲み取り、鮫五郎は凄まじい速度で戦場を突き進む。
 その進撃を止めようと幇大人達も攻撃を仕掛けるが、生半可な攻撃は鮫五郎まで届かない。
 それでも迫る攻撃は、恭二郎の放つ斬撃が切り払って。お返しに衝撃波を叩き込んでやれば、最早幇大人は手も足も出ない。
 恭二郎達は一気に敵の包囲網を突き破り、戦場の奥――有頂天道人の元へと突き進む。

 有頂天道人は拳法の構えを取り、恭二郎のことを待ち受けていた。
「カカッ、幇大人を超えてきたか。ならば俺が直接撃ち落としてやろう!」
「そう簡単にやられはしないさ」
 いつもと変わらない笑顔を浮かべる恭二郎。しかしその笑顔の裏では、冷静に敵の様子を見極めていた。
 様々な世界を巡り多くの戦いを見てきた恭二郎からすれば、道人の構え自体は一般的な武術のものと変わりがない。
 それを厄介なものにしているのは、道人の持つ肉体だろう。機械化義肢のほうはまだいい、問題は渾沌化した肉体だ。
(あれを好き勝手にさせる訳にはいかないな)
 恭二郎は敵へ接近すると同時に、敢えて大きく刃を振るう。それに合わせて道人は肉体を変容させようとするが――。
「そうはさせるか!」
 刃に風桜子を纏わせ、即座に掬い上げるような一撃を。その衝撃で、道人の肉体は一瞬だけ変容を止めた。
 チャンスとしてはこれで十分。道人も負けじと機械化義肢による一撃を放とうとするが、動きは恭二郎の方が速かった。
「神酒坂風桜子一刀流……捻り突き、ってなもんかね」
 すかさず振るった一本突きが道人へと叩き込まれれば、続けて放たれる風桜子が道人を内側から爆破する!
 間近で重い一撃を喰らい、道人は大きくよろめく。確かなダメージが叩き込まれた証拠だ。
 決着は一瞬のことだった。恭二郎は思惑通りに戦いを進め、そして勝利を掴んだのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳴上・冬季
「体格差を筋力と技量だけでひっくり返すのは難しいことです」

「同じ技量であれば、体格差の優劣は覆せません。小兵が一定の体術を修めた大男に勝つのは至難の業です。今回もそういうことです」
嗤う

「行きますよ、闘神アスラ」
巨神に搭乗
空中戦及び空中機動+功夫で軽身功
仙術+功夫で縮地(短距離転移)
全く重さを感じさせない動きで幇大人のドスの上に静止したり
オーラ防御の掛かった胡蝶双刀八斬刀で攻撃を受け殴り飛ばしたり
幇大人の足や頭を掴んで振り回し投げ飛ばしたりする
特に波動弾には積極的に幇大人投げつけ着弾予定地点ずらす

有頂天道人に接敵したら
敵の攻撃を軽身功や縮地で回避
胡蝶双刀八斬刀に雷属性纏わせ連撃
サイバー義体破壊




 有頂天道人の周囲には多くの幇大人が集まり、今か今かと猟兵を待ち受けている。
 道人自身も決して油断はせず、幇大人と共に戦いを挑んでくるだろう。
 その状況を前にしても、鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)はいつもと同じ笑顔を浮かべていた。
「体格差を筋力と技量だけでひっくり返すのは難しいことです」
 幇大人はしっかりと武装しており、道人は確かな強者。しかし彼らの体格は、ごく一般的な獣人や人間のそれと同じだ。
 相手が数で挑むというなら、こちらは別の尺度で挑めばいいだけだ。
「同じ技量であれば、体格差の優劣は覆せません。小兵が一定の体術を修めた大男に勝つのは至難の業です。今回もそういうことです」
 くつくつと嗤いつつ、冬季は二、三度手を叩く。
 直後、現れたのは巨大な存在。冬季はその存在を見上げ、名を呼んだ。
「行きますよ、闘神アスラ」

 周囲を見張っていた幇大人は、目にした光景に思わず情けない声を上げた。
「あ、ありゃなんだ!?」
「落ち着け、恐らくキャバリアだ!」
 別の幇大人が言う通り、彼らの元へ迫っていたのは冬季が乗り込んだ闘神アスラだ。
「アスラが貴方達と殺し合いたい遊びたいそうなので」
 少々付き合って貰えませんか。まるで遊びにでも誘うような、冬季の声。
 それが幇大人の耳に届いた直後、彼らは大きく吹き飛ばされることとなる。
 アスラは軽やかに戦場を飛び回り、次々に敵へと攻撃を仕掛けた。
 胡蝶双刀八斬刀によって一瞬で切り裂かれた相手はまだ幸福だろう。運の悪いものはアスラに捕まり振り回され、そのまま武器にされたのだから。
 破れかぶれにドスを振り回す者がいれば、わざとそのドスの上に乗ってみせたりして。恐ろしい光景を前にした幇大人も、次の瞬間には吹き飛ばされていた。
 最後に波動弾を叩き込んでやれば、幇大人の相手は十分だろう。

「貴様、随分好き勝手にしてくれているな!」
 部下を侮辱されたと感じたのか、有頂天道人も飛び込んできた。相手の放つサイバー渾沌拳は動きが捉えづらく複雑だ。
「おっと、その拳は厄介ですね」
 冬季は仙術や功夫の知識と経験を活かし、紙一重で道人の攻撃を躱し続ける。
 同時に冬季はアスラに刀を構えさせ、そこに雷を流し込む。
「出来る限り壊させてもらいますよ」
 そのまま刀による連撃を叩き込めば、道人も身体で攻撃を受け止めざるを得ない。
 刀を通じ流し込まれた雷は、道人の身体を――特に機械化義肢を大きく傷付ける。
「貴様……!」
「自慢の身体も不調が出れば意味がありませんね?」
 忌々しげに眉を顰める道人に対し、冬季は嗤いを返すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

禹・黄風
幇大人…先に全て仕留めたい位ですがその余裕がないのも承知。
親玉は絶対に潰しましょう。

棍を伸ばし拳銃使い優先で牽制。
ドス持ちが切り込んできたら有頂天道人の位置を確認しつつUC起動、暴風領域で周囲を包み込みます。
直後に有頂天道人の手前までの長さに三節棍を伸ばし真上から振り下ろし叩きつける。
幇大人達が躱そうとしたタイミングで回避方向に向けて突風を起こして回避行動を加速。
想像以上の速度で回避した事により生じた陣形の乱れ目掛けてダッシュで飛び込み有頂天道人への一撃を狙う。
止めようとする動きは逆風で減速、拳法の構えを取る前に棍を一気に伸ばし突風で全身ごと加速して最速を叩き込む!

※アドリブ絡み等お任せ




 恐らくこの戦いで、全ての幇大人を倒すことは難しい。その事実を禹・黄風(武の頂を・f40009)は冷静に受け止めていた。
 しかし、有頂天道人さえ倒せば彼らの統率や士気は間違いなく乱れる。今後のためにも、今この瞬間のためにも、必ずや道人は討ち取らなければ。
 黄風は三節棍を構え、幇大人達を睨む。それに対し、幇大人もまた黄風の行く手に立ち塞がった。
「良いでしょう、出来る限り数を減らします……!」
 人民租界のマフィアとの戦いも慣れっこだ。いつもと同じよう、けれど決して油断せず。
 黄風はその名の如く風のように、勢いよく戦場を突き進み始めた。

 多くの敵に囲まれる以上、まず警戒しなければいけないのは遠距離からの攻撃だ。
 黄風は五感を研ぎ澄ませ、幇大人達の周囲から響く音や匂いに意識を向ける。
 カチャ、という独特の音、火薬の匂い――少し離れた位置から、拳銃を構えた集団がこちらを狙っている。
 それに気付いた黄風は棍を伸ばしつつ振り回し、拳銃持ちの集団を打ち据える。
 悲鳴が聞こえても油断はしない。恐らく攻撃の隙を狙い、今度は近距離武器の相手が迫ってきているだろう。
「おらァッ!」
 予想通りにドスを構えた集団が、黄風を包囲するように接近してきていた。
 そこで黄風は気を練り上げ、棍を握る手に力を籠める。
「――大気掌握」
 気は黄金の龍の形に変わり、凄まじい風を巻き起こす。接近してきていた集団は風に呑まれ、一気に身動きが取れなくなった。
 今がチャンスだ。黄風は棍を更に伸ばし、この戦場で最も高い気を持つ者――有頂天道人の方向を目がけ振り下ろす!
 思わぬ位置からの攻撃に道人は慌てず回避行動を取るが、幇大人の方は大混乱だ。
 逃げ惑う彼らはさらなる突風に飲み込まれ、陣形をぐちゃぐちゃに崩していく。
 黄風はその方向を見据えると――渾身の力で突き進み、一気に道人との距離を詰めた。

「カカッ、いいぞ! 来い!」
 道人は機械化義肢を突き出し、何かしらの構えを取ろうと呼吸を整える。
 しかし黄風の行動はそれよりも速かった。
「構えは取らせません。その殺法を封じます!」
 今まで生じさせてきた突風を、今度は推進力に変えて。
 黄風は弾丸のような勢いで突き進み、有頂天道人へと渾身の一撃を叩き込む!
 勝負の決着は一瞬だった。道人は吹き飛ばされると同時に、骸の海へと消えていく。
 その姿を見遣りつつ、黄風は改めて呼吸を整える。彼の拳は、マフィアの長まで届いたのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年05月15日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト