大祓百鬼夜行㉓~あなたと食べたいバズレシピ
●今北産業社歌斉唱
ゆーびのけむりっ。ほーほのハモりっ。
なんかそんな感じのあやふやなダンスを踊りつつ全速前進ムーンウォークを決める謎のレディはキミ達の前で萌えキュンハートマークを両手で作りおいしくなあれっと魔法をかけ長い棒をリンゴにぶっ刺しア゛ァ゛ンと野太い声かーらーのーハンマー振りかざしてトリプルアクセル決めたポーズはSEI☆MEI溢れるかの如く、脈絡なんて知った事かと散々意味のない行動とった挙句に曰く。
「よーっしよし、よくぞここまで辿り着いた! ここまで生き残ったなら勝ったも同然、第三部・完! あ、ワイちゃんの事知らへん顔しとるな? ワイちゃんが親分や、新し親分ことバズリトレンディや! 略してバズトレちゃんとか呼んどる人もいてるけどちゃんと名前で呼んでや? そいでな、(中略)それはそれとしてお腹空いたなぁ」
そう。すなわちバズレシピ対決である。
●お料理バトル~虞知らずのカロリー編
ものごとには、適材適所というものがある。
知略溢れる敵には知性、暴勇を誇る敵には勇ましき者を。
そして、嗚呼とも。トンチキにはトンチキをぶつけて対抗する他ない。
「って誰がトンチキよー!!」
リグ・アシュリーズ(こういうの請負人・f10093)は思わず心から叫ぶ。
毎度押し付けて悪いが、仕事なのでね。諦めてもらおう。
さて、まどろっこしい前振りもアバンで終わり。観念したリグより説明してもらおう。
「えっとね、新しい妖怪さんたちの親分、バズリトレンディさんが皆のことを待ってるわ。親分との対決に勝って、皆の心を示してきてほしいの!」
バズリトレンディの力の源は、皆の心に浮かんでは消える流行りもの。
彼女は流行そのものを愛し、人々の心から忘れ去られた後も留めおく存在だという。
「忘れられるものを拾っていく、ある意味優しい人なのかもね? でも、勝負となると一筋縄じゃいかないわ」
これまでの親分を思えば、きっと恐ろしい力を秘めているのだろう。
ゴクリ――唾を飲む猟兵たちに、リグは拳をぐぐっと握り。
「彼女はね――バズレシピ対決を、挑んでくるわ」
ま た 料 理 か ! そう、またなんだ。すまない。
どこをどう要約してもそうはならんが、要約しよう。
バズリトレンディは猟兵たちに料理対決を仕掛けてくる。
ただし基準はバズるか否か、御殿に押し掛けた観衆の心を掴まねば勝つ事はできない。
対決に負ければ彼女のきっつーいお仕置き(ユーベルコード)が直撃するが、
勝てばショックにより親分は精神的ダメージを受けるとの事だった。
「どうやってバズらせるかだけど、色々方法はあると思うわ! 見た目が映えるかだけじゃないもの」
視覚に訴えるのも勿論アリだが、レンジだけでできる、レンジすらなしでできる、なんなら缶詰開けて上からぶしゃーしてできるレシピだっていい。
多少ジャンクでも手軽で美味しい、酒のつまみになるなど、人の数だけ『バズる』の基準はあるはずだ。
「自分のためにとことん楽して作る料理も素敵なものだもの! 皆の好き、これ食べたい! って気持ちを、どーんとぶつけてみて!」
自身も食べるのが大好きなリグは、キミ達の不安を和らげるようにウインクを飛ばした。
説明を終えたリグは、グリモアの転送ゲートを開く。
「いってらっしゃい! お手軽レシピ、いいのができたら教えてねっ」
手を振るグリモア猟兵に見送られ、抜けた先で――。
キミ達は冒頭の、どうリアクションとっていいかわからない光景を目にするのだった。
ふりだしに、もどるっ。
晴海悠
お世話になっております! 晴海悠です。
当シナリオでは、新し親分『バズリトレンディ』との料理バトルに挑んで頂きます。
今回は殆ど料理しなくてもオッケー、手抜き万歳! な仕様ですので、食べ専の皆様もお気軽にどうぞ!
『運営スケジュール』
OP公開時からプレイングを受付し、4~5名様の採用をもって完結予定です。
(先着順ではありません。また確約は出来ませんが、過去に受理できなかった方・カクリヨの戦争への参加回数が少ない方は若干優先したいと考えています)
『シナリオについて』
1章のみで完結する戦争シナリオです。
また、下記のプレイングボーナスに沿って行動すると、戦いが有利になります。
プレイングボーナス……バズリトレンディよりもバズる事で、より多くのハートを集める。
『1章:ボス戦』
新し親分『バズリトレンディ』。
フラグメントの攻撃方法は基本、気にしなくてオッケーです。
どうしても普通に戦いたい場合はご希望があれば対応しますが、たぶん今回は殴らなくても倒せます。
『その他』
ボス戦とは名ばかりの、勢い重視のシナリオです。
これ作ったらおいしいんじゃなかろーか! 的な皆様の食い気をぶつけて下さい。
なお、料理本やブログには著者や考案者の方がいらっしゃいますので、参考にされる場合はレシピそのままでなく、何かご自身でオリジナル要素を加えて頂けるとありがたいです!
また、実在の製品名(商標登録されたもの)などが記されていた場合、素敵プレイングでも泣く泣く採用を見送る場合がございます。可能な限り、伏せる、言い換えるなどのご配慮をお願いいたします……!
それでは、思わずお腹がぐうの音あげちゃうプレイングをお待ちしています!
ぐう。
第1章 ボス戦
『新し親分『バズリトレンディ』バズリ形態』
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POW : HPAH
単純で重い【ハンマーパイナッポー&アッポーハンマー】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : タピオカボディ
自身の肉体を【もちもちのタピオカ】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ : いいねストーム
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【ハートマーク】で包囲攻撃する。
👑11
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麦屋・灼
よし来た、料理とくりゃあ料理人たるわしの出番よ!
これでもうどん屋台で酒も出す身、手軽に作れるつまみのストックはようけあるのう。かっかっか!
作るのは鶏ハムの海苔チーズ巻き。普通に作る鶏ハムより、海苔が入る分見た目も映える。これぞ映えっちゅうやつじゃな。
作り方は簡単、鶏むね肉の皮を剥いで観音開きに包丁を入れて、フォークで全体に穴を開けて塩と砂糖をすりこむ。
そこに焼き海苔、スライスチーズを乗せてくるくるっと巻いたもんを耐熱ラップでくるみ、耐熱性のある袋に入れて沸騰した湯の中に放り込んで火を消すだけじゃ。
「カットすれば……どうじゃ? 綺麗な渦巻きが出来とるじゃろ」
戦闘になったら鶏ハム摘んで強化後に殴る
お腹さするバズトレちゃんの元に、颯爽と現れるきつね色の影。
「よし来た、料理とくりゃあ料理人たるわしの出番よ!」
自らも屋台を営む麦屋・灼(燃ゆる狐は赤々と・f33507)、料理にかける情熱は人一倍だけにここは譲れない。
「手軽に作れるつまみのストックはようけあるからのう。かっかっか!」
「むむっ。のっけから強敵の予感! ワイちゃん、負けへんでー」
最初の刺客が本職と来ては、御殿の観客が盛り上がるのもやむなし。かくかくしかじか前略で、バトルスタートッ!
~Battle1 おつまみ対決~
数ある食材から灼が選んだのは、鶏むね肉。
包丁の腹で押さえて皮をびっと剥ぎ、慣れた包丁さばきで観音開きにし。
フォークでぷすぷす穴を開けたら、全体に塩と砂糖を馴染ませ少しの間おく。
「海苔はの、面倒がらずに炙ると風味が出てうまいんじゃ」
コンロの火で一度ぱりっとさせた焼き海苔を、スライスチーズと一緒に重ねて鶏むね肉をくーるくる。
耐熱ラップにくるんで袋に入れ、湯が入らぬよう蓋をして。
「あとはこうして、沸いた湯の中に……それ、ぽーんじゃ」
火を止めて、あとは余熱で火が通るのを待つだけだ。
できあがったのは鶏ハムの海苔チーズ巻き。
鶏むねの淡白な味わいに、チーズと海苔の風味が絡み合う。
「こうしてカットすれば……どうじゃ? 綺麗な渦巻きが出来とるじゃろ」
薄ピンクの肉の中に黒と乳白のうずが鳴門のように折り重なり、まるでロールケーキのような見た目にハートが乱れ飛ぶ。
「皆さん落ち着いて! ハートは、ハートはいいねボトルの中にお願いしますっ」
御殿のスタッフがあわてて回収すれば。
■■■■■■■□□□ ❤76
ああっと、いきなりの高評価!
これには一生懸命大根もち作ってたバズトレちゃんも出る幕なし!
「おにょれー! ワイちゃん頑張ってすりおろしてたのに……!」
「かっか、そう急くでない! 大根もちか、どれ。ここはひとつ食べ比べと行かんか?」
かくして灼とバズトレちゃんは互いの健闘を称えつつ、お皿を取り換えっこしておつまみを味わうのでした。……あ、酒がない。
成功
🔵🔵🔴
御十八・時雨
ばずる……
ええと、つまり人の心を動かすお料理ということでしょうか
お料理ならちょっぴり修行してきましたゆえ!
精一杯その……ばずるようがんばります!
まずはたまごを割……あっ殻が
ええと、殻を取り除いたらかき混ぜて、かき混ぜて……
ふらいぱんへ油を引いたら、ええと……
すみませんばずりとれんでぃ殿、火の付け方教えてくだされ……
あっ、ありがとうございます!
そしてじゅじゅーっとたまごを焼きます
焼き上がったらそっちの炊きたて白米を拝借して……
……できました
おれ特製のたまごやきおにぎりです
中にたまごやきを入れた、大きいおにぎりです
味見だけでもお願いいたしまする!
……おいしいですか?
そうですか!!(ぺかぺかに喜ぶ)
煌びやかな装飾の数々。わきあがる歓声。そのどれもが珍しく、少しだけおっかなくも思えて。
「ばずる……ええと、つまり人の心を動かすお料理ということでしょうか」
会場入りした御十八・時雨(帰依・f28166)は、もし此処にとと様かか様がいればと、誰かの服の裾をきゅっと握りたい心地になった。
「慣れぬ事もございますが……お料理ならちょっぴり修行してきましたゆえ!」
けれど、気圧されてはならぬとちいさな握りこぶしを固め。
「精一杯、その……ばずるようがんばります!」
力む可愛い妖怪の姿に、バズトレちゃんは鼻血まき散らしながら『3000兆点』のプラカードを掲げた。
~Battle2 おにぎりは心のメインディッシュ~
早速調理台へ向かい、卵をいくつか手にした時雨。
「まずはたまごを割……あっ、殻が」
ちいさなおててでは上手く割れず、慌てて菜箸で殻を除き。
「ええと、かき混ぜて……かき混ぜて」
大人用の菜箸の真ん中を握り、白身を切るようにぐるぐると混ぜ。
「ふらいぱんへ油を引いたら、ええと……すみませんばずりとれんでぃ殿」
ここで好敵手親分の顔をじっと見上げ。
「火の、付け方を教えてくだされ……」
「火はね勝手に点くのよあなたは何もしなくていいの何でもワイちゃんに任せてうおりゃー!!」
ものすごい勢いで下僕と化しながらコンロの火をつけるワイちゃん、あなた料理忘れてません??
「あっ、ありがとうございます! そしてじゅじゅーっとたまごを焼いて」
卵液を数回にわけて流し入れ、ほくほくのたまご焼きを巻いていき。
「焼き上がったら……炊きたての白米……なんてないですよね」
「あります! ご用意してますから!!」
自分の料理用にとってたご飯を献上するワイちゃん氏、なんかもう対決の体を成していないが一応最後まで見届けるとしよう。
さて、できあがったのは。
「……できました。おれ特製のたまごやきおにぎりです」
中にふかふかの玉子焼きの入ったシンプルなおにぎりに、見守る観客はごくりと唾をのむ。
白いおにぎりの中から少しだけ黄色のはみ出た不格好さも、少年の手作りとあればまた愛らしく。
「一生懸命つくりました。味見だけでもお願いいたしまする!」
袖まくりして口元に運べば、バズトレちゃんは震えながら口にし。
あ、この人――泣いてる。あまりの感激に言葉失って泣いてる!
「……どっ、どこか痛みまするか!?」
慌てふためく時雨へと、ふるふる首を振るバズトレちゃんはゆっくり口を開き。
「ちゃうんよ……あまりに、おいしくて」
言われた事を反芻するように、二、三度瞬いた後。
「……おいしいですか? そうですか!!」
ぺかー、と喜ぶ少年の笑顔に、場内は『テメェ待てや何独占しとんじゃワレ!!』と観客スタッフ入り乱れる乱闘騒ぎになった。
□□□□□□□□□□ ❤0(全スタッフが仕事放棄したため計測不能)
大成功
🔵🔵🔵
戒道・蔵乃祐
これ美味しかったですよ。低カロリーバナナスフレケーキ
バナナの実を…木ベラでボールに潰す!ふんふんふんっ
卵を…卵黄と卵白に分けます
黄身はバナナミンチとまぜまぜ
白身はホイッパーでメレンゲを立てます!腕が結構疲れるやつつつ!
で、ミンチとメレンゲをサックリと合わせます。調理用語って独特な表現ですよね
スコップで掘り返すような?感じ?
あとはオムレツ風にフライパンで焼くだけですぞ!
ふふふ低カロリー
低カロリー…っツあ!!手が滑ってバターを引いてしまったあ!
焼き上がりにちょっとだけ…ちょっとだけだから…(蜂蜜をたっぷりと)
そしてバニラアイスを添えて完成です!!一個…二個!!もう一個!いやしんぼめ!!
めしあがれ!
場内の騒ぎが収まった頃。
現れた戒道・蔵乃祐(荒法師・f09466)は、すっと一枚の写真を掲げる。
「これ、美味しかったですよ。低カロリーのバナナスフレケーキ」
「おおっ、これなら夜食でも心痛まへんなぁ」
バズトレちゃん、早速乗り気だけど一応あなたも作る方ですからね?
というわけでワイ氏をずりずり調理台へ引きずり、レッツ・クッキン。
~Battle3 カロリー・オーバーフロー説~
「まずはバナナの実を……木ベラでボールに潰す!」
体力自慢の蔵乃祐、こんな柔らかい実程度じゃブレンダーなど不要。
ふんふんふんっ、と威勢のいい声は暑苦しいが、そこはひとまず目を瞑ろう!
卵を卵黄と卵白に分け、黄身はすり潰したバナナと混ぜていく。殻を使って黄身白身を分けるあたり、地味にこの坊主慣れているッ。
小麦粉をふるい入れ、これで生地の半分は完成だ。問題は残りのもう半分。
「白身は……このホイッパーで、泡立てます」
すちゃっ、と取り出したのはやはり手動の泡だて器! 手作業メレンゲは角立つまで混ぜなきゃならない地獄の作業だが、大丈夫か。
「ぬうう、腕が結構疲れるっ!!」
あ、地味に響いてる。いくら筋骨隆々でも、筋持久力があるかはまた別問題なのかもしれない。
「で、ミンチとメレンゲをサックリ合わせます……調理用語って独特な表現ですよね」
せっかくのアワアワを潰さないよう、ヘラで切るように混ぜていく。
「あとはオムレツ風にフライパンで焼くだけですぞ!」
いつの間にかバズトレちゃんの見守る中、蔵乃祐はフライパンをじっくり温めて。
「ふふふ。低カロリー、低カロリー……っツあ! 手が滑ったあ!」
「きゃーー!!」
フライパンに大きめのバターがころん! 美味しいから実質カロリーゼロ、せーふせーふ。
さて、これで焼き上がりかと思いきや。
「ちょっとだけ……ちょっとだけだから」
蜂蜜をたっぷりと塗りこんで。
「そしてバニラアイスを添えて……え、何? 一個……二個??」
スクープですくったアイスを一、二……三個!
「このいやしんぼめ!!」
この時点で会場は拍手大喝采、ジークなんたらとかいうシュプレヒコールまで響く始末である!
で、お判りかとは思うが。
「……ん~~」
やっぱり勝負を放棄してたバズトレちゃん。
バナナスフレのお味にほっぺを押さえた彼女はなんと自らいいねハート回収箱(通称:いいねボトル)を手にし、会場を巡った後。
「ワイちゃんからも一個、あげる!」
魅惑のゼロカロリーの前に敗北を認め、追加で一個いいねを入れるのだった。
■■■■■■□□□□ ❤67(うち一個は特大サイズのワイちゃん仕様)
成功
🔵🔵🔴
實生・綿糸楼
アドリブ歓迎
美味い料理、健康にいい料理、食事には様々な方向があるが
『ばずる』料理といえばやはり見た目にこだわったものにしよう
白玉粉、煎じた桂心、朝鮮人参、砂糖を水で練って混ぜたものを分け、大多数をクチナシで黄色に着色、一部は着色を濃くしてオレンジにしておこう。
これを丸めて蒸せば我が一族にて愛用される兵糧丸の完成…だがここからさらにひと手間。
黄色の兵糧丸にゴマを二粒、小さく成型したオレンジの嘴を取り付ければあら不思議、ひよこの完成だ
これを餡子の上にのせるもよい、果実水の中に浮かべるもよい
見た目も愛らしいスイーツの完成だ!
ちなみに、実際に携行食にする場合はここから乾燥させる必要があるから注意だぞ!
他の出演者の料理に目を輝かせていた實生・綿糸楼(二代目實生忍軍棟梁・f31351)は、出番が来たと張り切って秘伝書を紐解き。
「美味い料理、健康にいい料理。様々なものがあろうが、『ばずる』料理とあればやはり見た目は欠かせぬところよな!」
忍軍の棟梁も務めるという綿糸楼は、多忙の身。絶えず動き続ける忍者には食事が欠かせず、したがって秘伝の巻物には食にまつわる事も記してある。
「というわけで、此度は忍び秘伝の兵糧丸をお見せしよう!」
「ひょ、兵糧丸ってあの忍者飯? デジマー!?」
何かだいぶ昔のリアクションが聞こえた気がするが、当時バズってたからOKとしよう。とりあえず、料理バトル・スタート!
~Battle4 兵糧丸(ひよこ)~
綿糸楼が取り出したのは、日常生活ではあまり目にしない珍食材。
「朝鮮人参に白玉粉、煎じた桂心……今風に言えば『しなもん』だな」
他に砂糖を水で練って水あめ状にしたもの、これらをすり潰して混ぜていく。
なお使う粉は各家によって配合が異なり、そば粉や小麦粉に胡麻などを練りこむ場合もあるとの事。
練り切りのようにもぎ取って分け、大きい方の塊にはクチナシで黄色に、一部だけ濃くしてオレンジ色に着色していく。
「あとはこれを丸めて蒸せば、我が一族にて愛用される兵糧丸の完成……だがそれだけでは面白くなかろう!」
ここからさらに一手間と、黄色の兵糧丸にゴマ粒を二つちょちょんとつけ。
オレンジの欠片で嘴を付ければあら不思議、地元銘菓のようなひよこ型に!
「ふふっ、これで完成だ! ちなみに実際に携行食にするにはここからさらに乾かす必要があるから注意だぞ!」
日持ちをさせるには更に数日、便利なものほど手間がかかっているというわけだ。
さて、待ちに待った実食タイム。
あれから更に一ひねり加え、綿糸楼の用意した器には餡子の座布団に乗るかわいいひよこ。
また、もう一つの硝子の器には浅く果実水を注いであり、水に浮かぶひよこは水遊びの最中のよう。
「これなら見た目も愛らしかろう!」
「おわー……こんなん可愛らしゅうて食われんやん」
などと言いつつ食べちゃうバズトレちゃん、口にした瞬間「!!」と飛び上がり。
「なんやめっちゃ元気でた!! 口ん中ニッキ味ですーすーするわぁ」
さり気に漢方に使われるものが入るだけあって、兵糧丸は見た目以上にパンチが効いていて。
これを食べれば疲れ知らず、とまでは言い過ぎだろうが、重だる~い気分など吹き飛んでしまいそうだ。
「あ、ワイちゃん作のタピオカもちにも投票よろしくやでー!」
さり気なく乗っかるバズトレちゃん共々、綿糸楼は笑顔で観客にひよこ兵糧丸を振る舞い続けるのだった。
■■■■■□□□□□ ❤56
成功
🔵🔵🔴
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
バズ…?映え…とな…?
よくわからんが、料理を作れば良いのだろうとそう芋と人参、肉、水を鍋に入れ、アースの文明の利器ブイヨンを投入
ポトフを作ろうとそう思う
宵と初めて出会った時もこれを囲み食したなと、そうついぞ表情を緩め声をなげるも、見た目が大事だとそう聞けば困ったように眉をさげつつ宵へ助けを求めよう
…簡単に作れ美味いが派手さはないゆえに…
だが、宵の手で整えられた野菜の浮かぶ彩り美しいスープが完成すればついぞ笑みを浮かべ宵と囲み食そうと思う。
己の為だけに作っていたあの時とは違いお前の為にと作るようになってから少々味は違うが…その、なんだ
お前と囲む思い出のスープは矢張り美味い、な
逢坂・宵
ザッフィーロ(f06826)と
いまいち要領を得ていない様子のかれにそうですよと肯定して
僕たちのお勧めするバズり間違いなしの料理は「なつかしの味! ベーシックポトフ」です
ひとは基本の味を懐かしみますからね
ええ、きみの手製のこれをご馳走になりましたねとしみじみ思い返しつつ
見た目が大事といえば、いかに飾り気なくとも美味しそうに見えるかです
芋や人参の切り方も簡潔に一口大なおかつ均等に
野菜のもつ彩りも重視しながら
仕上げには乾燥バジルもふりかけましょう
はい、できあがりですね
それから椀に掬ってかれと食し
ふふ、たとえ互いの好みに合わせてレシピを変えても
僕にとってはこれが、きみとの思い出の味ですから
人より長くを生きてみても、慣れぬ事はあるもので。ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)は聞きなれぬ言葉に困惑を隠せない様子。
「バズ……? 映え……とな……?」
なんかキラキラしてる御殿の照明に眩しそうに目を細めつつ、意見を求めるように隣を見る。
「よくわからんが、料理を作れば良いのだろう」
「そうですよ。人の喜ぶ料理を作れば良いようです」
いまいち飲み込めずにいるザッフィーロへと、逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)は静かに頷き背中を後押す。
「しかし……問題は何を作るかだな」
表情に出にくい男の眉間に、僅かに寄る皺。腹満たすレパートリーは複数あるが、人前でお披露目するものが浮かばず、ザッフィーロは黙り込んでしまう。
「僕たちはポトフで勝負しましょう。ひとは基本の味を懐かしみますからね」
そんな彼を勇気づけたのは、宵の言葉。言われてハッとしたザッフィーロも、何か思うところがあるようで。
「……ああ、それは佳い」
ふと笑みを見せる青年たちのやりとりに――バズトレちゃんはなんかもう、食い入るような視線で見入っていた。観客かな。
~Battle5 思い出の味~
じゃがいも、人参、玉ねぎ。鶏肉にソーセージ。
揃えた具材はどれも味のよく浸みる、煮込み料理に欠かせぬものばかり。
並べたそれらを、ザッフィーロは慣れた手つきで切り分けていく。
「……初めて出会った時も、これを囲み食したな」
傍らに導く星のある間は、青年の表情もつい緩み。
「ええ、きみの手製のこれをご馳走になりましたね」
二人思い返すは共通の記憶、あの時ザッフィーロが作ってくれた味を懐かしむように宵は目を閉じる。
「しかし、見た目……か」
ばずる、なる未知の概念には見た目も大事と聞き。青年は眉尻を下げ、困ったような顔で宵に助けを乞う。
「簡単に作れ美味いが、派手さはないゆえに……」
「深く悩む必要はありませんよ。飾り気がなくとも、いかに美味しそうに見えるかです」
そう言って宵の切ったにんじんは、どれも一口大の均等なサイズ。
乱に切った断面からは、野菜本来の鮮やかな色が覗く。
「野菜のもつ彩も活かしながら、食べやすく食欲をそそるように切れば良いのです」
「……成程。それなら出来そうだ」
自身を取り戻したザッフィーロは、宵の助言通りに野菜を切っていく。
鍋に肉を炒め、野菜の上から水を注いで煮込むことしばし。
UDCアースの文明の利器『ブイヨン』の欠片を放り込み、仕上げに宵が感想バジルを振りかけ緑と香りを上乗せすれば、食欲そそるポトフの仕上がりだ。
「はい、できあがりですね」
穏やかな笑みと共に。宵がお椀に掬って渡せば、見目の整えられたスープに思わずザッフィーロも笑みを浮かべる。
「己の為だけに作っていた、あの時とは違い。お前の為にと作るようになってから、少々味は変わったが……その、なんだ」
青年ははにかみ言い淀んでいたが、喉元まで出かかったのならと最後まで想いを口にして。
「……お前と囲む思い出のスープは。矢張り美味い、な」
「ふふ、たとえ好みに合わせて味を変えても。僕にとってはこれが、きみとの思い出の味ですから」
食事を楽しむ二人の世界を邪魔しないよーに、バズトレちゃん以下場内の観衆たちはいいねボトルにハートクッションを叩き入れ続けるのでした。
■■■■■■■■■■ ❤0(水位満杯によりいいねボトル転覆、測定不能)
大成功
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オズワルド・ダウナール
【アドリブなどご自由にどうぞ】
簡単スイーツレシピ…あるさっ!ここに1つな!
混ぜて冷やすだけの簡単カッサータを伝授してやろう!
必要なのはクリームチーズ、生クリームと砂糖、
あとはお好みでドライフルーツとかナッツとか用意しておくれ。
シリアルとかでも好い。私は砕いたナッツ類とチョコだ。
ああ、道具類は割愛するぞぅ。
まず砂糖を入れた生クリームを泡立てる。
次に、泡立ったクリームとクリームチーズ、
残りの材料をボウルで混ぜ合わせ、
最後に型や牛乳パックに移してラップをし、冷蔵庫で固めれば…
簡単低コストな冷たいスイーツ、カッサータの完成だ!
…っちゅうわけで、そこの腹ペコお嬢さんも一切れ如何かな?
さあ、バズレシピ対決もそろそろ終盤。
変わり種にカロリーの化け物といろいろあったが、最後は楽して作れるオシャレシピに登場してもらいたいところ!
「簡単スイーツレシピ……あるさっ! ここに一つな!」
鼻にかけたフィンチ型眼鏡を自慢げに揺らし、オズワルド・ダウナール(オズのイカレた魔法使い・f30698)は自信満々、高らかに告げる。
気分屋で長続きしない彼だけに、彼の勧めるレシピはものぐさな者でも作れるものがほとんどだと言い。
「混ぜて冷やすだけの簡単カッサータを伝授してやろう!」
「カッサータ……! 一時期流行ってワイちゃん食べ損ねたヤツやん!」
そろそろ観客入りが板についてきたバズトレちゃんはもう食べる気満々だが、一応最後の敵として審査員の観客たちがいるのでバトルはしてもらおう!
~Battle6 締めは魅惑のアイスケーキ~
さて。オズワルドが用意したのは室温に戻したクリームチーズ、それから生クリームに砂糖、それから幾つかの具。
「中に入れるものはお好みだな。ドライフルーツやナッツ、シリアルとかでも好い。ちなみに私は砕いたナッツとチョコを入れる」
ボウルに砂糖と生クリームを泡立て、角が立つまでミキサーで混ぜていく。
別のボウルに溶いたクリームチーズを加え、袋に入れて砕いたナッツやチョコも全部一緒くたに混ぜ合わせる。
「いちいち包丁で刻むなんて御免だからな。面倒なのは楽しくない、つまり良くない!」
かっかと笑い声を立てながら牛乳パックの型に流し込んでぴったりラップをし、冷蔵庫に入れて待つ事しばし。
「さあ、手間は僅かこれっぽっちのお手軽スイーツ! そろそろ固まったろうし、イチニのサンで開けるぞ」
奇術師の如くかけ声を煽り、ドアを開けば――そこには。
観客の目の前、開かれた牛乳パックの上に乗る白いケーキはいかにもオシャレで、手抜き工程とは思えない。
フルーツ入りヨーグルトを冷やし固めたような見た目、それでいてクリームの波模様の残る表面。
これで中はぎっしり甘くチーズの味がするのだから、詐欺ではなかろうか。
「簡単低コストな冷たいスイーツ、カッサータの完成だ! ……っちゅうわけで、そこの腹ペコお嬢さんも。一切れ如何かな?」
さくっと切り分けて皿に乗せれば、たちまち「食べりゅ!!」と飛びつくバズトレちゃん。
このチョロさ、最後の親分がこんなで大丈夫だろうか。
「ん~~、おいひー!!」
冷たさに唇をきゅっと尖らせつつご満悦の親分の様子に、オズワルドも得意げに胸を張る。
「ふふん。だろう、そうだろうとも!」
なおオシャレ型とか使わず牛乳パックな庶民感が幸いしてか、場内は例によってハートが飛び交った事を付記しておく。
■■■■■■■■■□ ❤91(この後めっちゃくちゃ妖怪スタグラムにのった)
◇ ◇ ◇
と、ここで流れる場内アナウンス。ぴんぽんぱんぽろーん。
「えー、皆様にお知らせします。我らが親分バズリトレンディ様が戦いを放棄されたため、この勝負、チーム猟兵ズの勝ちといたします」
今バズトレちゃんが「やば、忘れてた」みたいな顔したが後の祭りである。
「というわけで、ボッシュートです!」
「あっ、ちょっ、何やのその仕掛け聞いてへん――」
がこん。
勢いよく足元に開いた穴に、バズリトレンディは吸い込まれていき。
「我が精鋭達ー! ワイちゃんの虞知らずの極意、しかと授けたでー! 大祓骸魂を無事打ち払って、そんで……そないな事に予算使うなってうちの部下に言い含めたっ……」
最後の方、何言ってるかわかんないっすね。
ともかく勝利です。勝利。喜ぼう。……どんな顔して?
大成功
🔵🔵🔵