わだつみの夜、降るふる(作者 志稲愛海
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●わだつみさまの通り道
 ――なァ、知っているかい? 今日の島の夜は、一等特別ってことを。
 たまたま居合わせた海賊は、饒舌に語る。
 ……昨日の夜は、わだつみさまがこの海を通ったんだ、って。
「昨晩は、数年に一度の大嵐の日だっただろう? あれは、海の神であるわだつみさまがここを通った証なんだ。そしてわだつみさまは海を綺麗にしてくれて、通った後には沢山の恵みを齎してくださるんだ」

 例えば、夏の夜の海を満たす蒼白い幻想的な数多の光。
 幻想的に輝くウミホタルは、雨の翌日、その煌めきをさらに増す。
 海賊たちが貸してくれたボートでゆっくりとそんな光の海に漕ぎ出すも良し。
 ひとり静かに、大切な人と共に、手を繋ぎ合ってみんなででも。
 ぷかりとその海に身を投じ、ゆらり光の海面に浮かんで揺蕩ってみるのもよし。
 夜の海に潜って、その光に包まれてみるのもいいだろうし。
 海には入らず、島の小高い丘から、空にも海にも満ちる輝きを眺めながら。
 たまに落ちる流れ星を探してみるのもまた良し。

 さらなるわだつみさまの恩恵は、荒天の後の大漁。
 海賊たちが釣った魚や持ち込んだ材料で、浜辺でバーベキューをしているという。
 新鮮で身の締まった魚だけでなく、肉や野菜を大量に持ち込んで。
 美味しく焼いていただきながら、酒盛りと興じているようだ。
 かき氷やアイスなどの甘いデザートや、一服できる珈琲や紅茶や茶も。
 相手は気のいい海賊たち、皆にも喜んで振舞ってくれるだろうし。
 自分達で器具や材料を持ち込んで、魚や肉などを焼いて楽しんでもいいだろう。
 また、食後はわだつみさまへの感謝を込めて、鮮やかな炎を焚くのだという。
 それはいわゆる、キャンプファイヤー。
 炎を見つめ、まったり過ごしても良いし。
 共に在る同行者や海賊たちとお喋りを楽しむのもいい。
 音楽に合わせひとり気儘に、誰かと手を繋いで一緒に、みんなでわいわいでも。
 好きな様に、奏でられる音楽に合わせ踊ってみるのも良いだろう。

 そして砂浜にも、わだつみさまは沢山の美しい光や形をもたらす。
 持っていると願いがかなうという星砂が淡く光る、夜の砂浜に。
 数多打ちあがるのは、キラキラ輝く沢山のシーグラスや貝殻。
 昼の鮮やかな海の様な青に、眼前の夜の海の如き藍、南国の海を思わせる翠。
 透明感漂う白や他にも向日葵の様な黄色や炎の如き赤、珍しい色と出会えるかも。
 シーグラスの他にも、貝殻や模様の入った石なども打ちあげられているので。
 気に入った貝殻を見つけてみたり、拾ったものを繋げてアクセサリーを作ったり。
 願いを込めながら、小瓶に星の砂を入れて持ち帰るのもいい。
 自分だけの思い出の煌めきを、きっと見つけられるだろう。

 けれど、それはほんの一例。
 わだつみさまは、もっと沢山のものを齎してくれるし。
 そんなわだつみさまの恩恵を受け、それを楽しみ感謝するスタイルは自由。
「要するに、今宵の海を好きに目一杯楽しめばいいのさ。そうすれば、わだつみさまもきっと喜ぶだろうよ」
 砂浜で旗取りや水鉄砲遊びやビーチバレーをして賑やかに過ごしたり。
 様々な動物や植物と出会う為、島を探検するのもいい。
 要は、他の人や海賊たちの迷惑にならない程度に。
 夏の夜を好きな様に自由に思いっきり、この島で楽しく過ごせば良いようだ。
「折角だ、わだつみさまが齎してくれた恩恵、お互いたっぷり受けようぜ」
 海賊はそういって、此処で会ったのも何かの縁、と。
 陽気に、持参した飲み物を猟兵達にも振舞って。
 来たる特別な夜に、乾杯をするのだった。

●夜の海を楽しもう!
「つい先日、コンキスタドールの魔の手から解放して貰った、グリードオーシャンの無人島のひとつだが。前夜起こった大嵐が過ぎ去ったこの島では、何やら特別な夏の夜のひとときが過ごせそうだという」
 筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)はそう猟兵達に微笑んで。
 海の神・わだつみさまが様々な恩恵を齎した、夏の海の夜へと皆に誘いを掛ける。

 その島は事件解決に赴いた猟兵達によって命名された、ふわもこきんぐ島。
 今はコンキスタドールの脅威もなく、平和を取り戻しているこの島だが。
 そんな無人島で、特別な夏の夜のひと時を過ごしてみないかと。そう清史郎は紡ぐ。
「他の人に迷惑をかけぬ行為であれば、自由に島を過ごして貰って構わないようだ。蒼白き光の海に、夏の夜の美味な宴やキャンプファイヤー、星の砂浜で思い出を拾ってみたり、島の動物さんと触れ合ったりなど。ただ何もせず静かに過ごすのも、大切な人とゆっくりと思い出を作るのも、大勢で賑やかにすごすのも、それぞれ好きな様に楽しんで貰えばと」
 きちんと後片付けをすれば、持ち込めるものは持ち込んで貰って構わない。
 とにかく、夏の夜の海を楽しむ。そんな誘いである。
 清史郎は集まってくれた皆に、もう一度微笑んで。
「わだつみさまの恩恵を、折角の機会だ、俺達も受けに行こうか」
 翳した手に満開桜のグリモアを咲かせ、皆を海の世界へと送り届ける。
 夏の海の夜の思い出を、たくさん作りに。


志稲愛海
 志稲愛海です。
 よろしくお願いします!

 ※ご連絡※ 7/30(木)朝8:31よりプレイングの受付を開始します。
 それ以前に送信のものは流れる可能性があります。

 今回は、とにかく自由に夏の夜の海を楽しもう! という内容です。
 このシナリオは既に猟兵達によってオブリビオンから解放された島となります。
 そしてこのシナリオは【日常】の章のみでオブリビオンとの戦闘が発生しないため、獲得EXP・WPが少なめとなります。

 時間は夜、できる行動は概ねOPにあるものをはじめ、他にもどうぞご自由に!
 常識の範囲内であれば、何でもしてくださって構いませんが。
 公序良俗に反する事、他の人への迷惑行為、未成年の飲酒は厳禁です。
 締切等はMS個別ページやTwitterでお知らせします。

 お声掛けいただきました場合のみ、もしも必要がありましたら。
 案内している清史郎をはじめ、当方のグリモア猟兵もご一緒できます。

●お願い
 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称可)と、fからはじまるID】又は【グループ名】のご記入お願いします。
 ご記入ない場合、相手と離れてしまうかもしれませんのでお忘れなく。

 グループ参加の人数制限はありません、お一人様~何人ででもどうぞ!
 ですが複数人の場合は失効日の関係上、同行者と送信タイミングが離れすぎていたり、ご指定の同行者が参加していない場合は返金となる可能性もあります。

 可能な限り皆様書かせていただきたく思っています。
 どうぞお気軽にご参加ください!
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第1章 日常 『猟兵達の夏休み』

POW海で思いっきり遊ぶ
SPD釣りや素潜りを楽しむ
WIZ砂浜でセンスを発揮する
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


終夜・還
アメーラ【f03728】を夜の砂浜デートにお誘い
良さそうな依頼見つけたもんで♪

砂浜を歩く前に目についた皿に山盛りなってる丸い小さなアイスを死霊を召喚して霊(冷)気を保冷剤代わりにふわふわと浮かせながら貰っていこうか

それからアメーラに人の少ないとこに行こうか?って言おうとしたら同じことを考えてたみたいで、ふふって笑いが漏れたよね
やっぱ考えること同じかぁって二人でくすくす

明りと人ごみから遠ざかって海蛍のよく見える岩場でアイスを食べながらゆるりと過ごそう

んん、幻想的だなぁ。アメーラと来てよかった


帰りにアメーラの提案で砂浜でシーグラスを拾って行こう
一緒にブレスレットでも作ろっか、なんて会話をしながら


アメーラ・ソロモン
還(f02594)と海デート!
海ではしゃぐよりは砂浜で一緒に過ごしたいかな

アイスは私の氷魔法で…あ、死霊がもういるのかい。便利だねぇそれ
それ持って人の少ない方へ行こうか、できれば二人きりの方が…こう、いちゃつきやすいし
ふふ、ほんと考えること似てきたねぇ私たち

海蛍の輝く夜の海か…ワダツミ様というのも粋なことをするね
還とのんびり過ごしながらそっと手に手を重ねてみたりして
ああ…なんだかとっても幸せ。還といるときはいつもそうだけど、今日は格別に

砂浜に落ちているシーグラス、いろんな色があるし拾って帰ろ?あ、この貝殻もいい感じ
持って帰ってお揃いのブレスレットを作ろう。ふふふ、また還とのお揃いが増えちゃうね


 静かな夜に耳を澄ませば、聞こえてくるのは、わだつみ様が通り過ぎた後の波の音と。
 さくりとさくりと砂浜を並んで歩く、ふたりの足音だけ。
 ――還と海デート!
 アメーラ・ソロモン(数多の魂を宿す者・f03728)の心はそうウキウキと踊っているけれど。
(「海ではしゃぐよりは砂浜で一緒に過ごしたいかな」)
 わいわい賑やかにではなく、今夜は砂浜で静かに過ごしたい気分。勿論、終夜・還(終の狼・f02594)と一緒に。
 そんなアメーラを夜の砂浜デートに誘った還は、島に降り立ってから。
 砂浜を歩く前に、海賊達が振舞う食べ物の中から、目についた皿を手に取る。
 それは、皿に山盛りになっている冷たいもの。
 夏の夜に食べるにはうってつけではあるけれど……早くしないと溶けてしまいそうな、ころんと丸くて小さなアイス。
 でも、心配は無用。
「霊気の冷気が保冷剤代わりになるからね」
「アイスは私の氷魔法で……あ、死霊がもういるのかい。便利だねぇそれ」
 還が喚び出した死霊の、ひんやりとした霊気ならぬ冷気が保冷剤代わりに。
 これでもうアイスが溶ける心配もなくなったから、貰ったそれをふわふわと浮かせて。
 砂浜をふたり歩いてみるべく、賑やかな港を背に、並んで夜の海の方へ。
 そして一緒に歩きながらも、アメーラはふと、すぐ隣にある彼の顔をちらりと見上げて。
「それ持って人の少ない方へ行こうか、できれば二人きりの方が……こう、いちゃつきやすいし」
 そう、口にすれば。
 還から思わずふふって漏れるのは、嬉し気な笑み。
 だって、考えていたことは還も同じ。
 人の少ないとこに行こうか? って、そうアメーラに言おうとした矢先だったから。
「やっぱ考えること同じかぁ」
「ふふ、ほんと考えること似てきたねぇ私たち」
 ふたりはやっぱり同じようなことを言いながら、顔を見合わせ一緒にくすくす笑い合って。
 微かに海の香りを運ぶ夜風がふたりの頬をそっと撫で、ふいに視線が開けば。
「海蛍の輝く夜の海か……ワダツミ様というのも粋なことをするね」
 満天の星空の下、海にも数多の青白い光たちが。
 そして此処は無人島、賑やかな雑踏からも遠ざかった今。
 海の星が輝く邪魔をする明かりなどもなく、ふたりの他に人影も最早ない。
 そう……今見ている景色は、ふたりだけのもの。
 そんな、空にも海にも輝く星々がよく見える、岩場の特等席で。
 貰ったアイスを食べながら、ゆるりとした時間を過ごすふたり。
「んん、幻想的だなぁ。アメーラと来てよかった」
「ああ……なんだかとっても幸せ」
 のんびりと過ごしながらも、そっと手に手を重ねてみれば、じわり伝わって混ざる温もり。
 ふたりでいる時はいつだってそう、すごく幸せなのだけれど。
 でも、今日は何だか、もっと格別に思えるし。
 特に何かをしなくても、こうやって並んで、自然と笑い合える今が嬉しくて。
 一緒に見る景色が、交わす他愛のない言葉が、混ざり合う温度が。
 重ねてゆくそのひとつひとつが……ふたりだけの大切な思い出になっていく。
 そして暫し、冷たくて甘いアイスをお供に、景色を眺め会話を楽しみ、ゆっくりと過ごした後。
 再び砂浜を歩くアメーラの金の瞳にそっと輝くのは、わだつみ様からの贈り物。
「砂浜に落ちているシーグラス、いろんな色があるし拾って帰ろ?」
 ……あ、この貝殻もいい感じ、って。
 それをふと耳に当ててみれば、聞こえる気がする波の音。
 そしてシーグラスをひとつその手に取り、星月夜の空へと翳して。
「一緒にブレスレットでも作ろっか」
「持って帰ってお揃いのブレスレットを作ろう」
 やっぱり、ふたり考えることは同じ。
 アメーラはそんな砂浜に煌めく彩たちを還と集めていきながら。
 すぐ傍にある彼の顔を再び見上げ、星の様なその瞳を柔く細める。
 ――ふふふ、また還とのお揃いが増えちゃうね、って。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
「夏の夜の海、せっかくだからしっかり泳いで堪能するわよ」
水着も新調したことだし楽しませてもらおうかしら。

ひとしきり泳いだら砂浜でシーグラス集め。
小瓶に砂と一緒に集めるわ。

小瓶は2つ。
一つは青と紫のシーグラスを。
そしてもう一つは…

「貴方にあげるわ」

清史郎さんに、紅のシーグラスを封じ込めた小瓶をね。


 静かに広がる夜の海だけでなく、それを見つめる藍と紫の宝珠にも満ちる青い星たちの光。
「夏の夜の海、せっかくだからしっかり泳いで堪能するわよ」
 ……水着も新調したことだし楽しませてもらおうかしら、って。
 そう紡ぐヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)が纏うのは、夜風に靡く布が揺れる上品な紫色のビキニタイプの水着。
 島に着いて水着に着替えれば、青い星の中へと身を投じて。
 満天の夏の夜空の下、暫し光の海を揺蕩うように泳ぎを楽しむヴィオレッタ。
 夏の海は火照った肌をひやりと程よく冷やしてくれて。
 眼前に耀う淡い青の光が、幻想的に波に合わせてゆうらりと揺れている。
 それから、ひとしきり泳いだら。
 次に見つけた煌めきのいろは、砂浜に打ち上げられているシーグラス集め。
 星の砂が月光を浴びて静かにキラキラ輝く中、わだつみ様が運んでくれたそれらのいろは様々で。
 持っていれば願いが叶うと言われているという砂と一緒に。
 ヴィオレッタは小瓶へと、手に取ったいろを閉じ込めてゆく。
 そんな彼女の持っている小瓶は、ふたつ。
 そのうちのひとつを満たすシーグラスのそのいろは、青と紫。
 そして、もう一つは……。
「貴方にあげるわ」
 ふと偶然通りかかった、彼に。
「俺にくれるのか? ……これはとても美しいな、有難う」
 そう柔く細められた瞳のいろの様な、紅のシーグラスを封じ込めた小瓶を差し出して。
 それを受け取った清史郎は、ではお礼に俺からもこれを、と。
 月の光を纏えば仄かな紫を帯びる小さな巻貝と、海賊にお裾分けして貰ったという猫さんクッキーを、ヴィオレッタへ。
大成功 🔵🔵🔵

月舘・夜彦
【華禱】
何をしましょう
賑わう所もあり、美しい所もありますからね
手を繋ぎながら暫し考えて、足元を見る

私は……この砂浜に打ち上げられている、これを集めたいです
足元に落ちている硝子片を手に取って見せる
子供達のお土産にも良いのではと思いまして如何でしょう?

なるほど、びーちこーみんぐ言うのですね
では、一緒にびーちこーみんぐをしましょう

欲張らないよう、一人一つ
渡す相手を思い出しながら探していく
橙の貝殻や巻貝、赤と黄混じりや海色の硝子

持って来た硝子を彼は私の様だと言う
私の掌にも、硝子片を一つ
暁の如く赤と橙が混ざった太陽の光を吸い込んだ色
……貴方らしい色だと思いませんか?

貴方が拾って来たものも、私のも綺麗です


篝・倫太郎
【華禱】
夜彦……何したい?
いつも通り、手を差し伸べてそう尋ねて

夜彦の応えに笑う
はは、ビーチコーミングだな

浜辺に打ち上げられた硝子とか貝殻を拾うのを
そう言うんだよ
そんな話をしつつ浜辺を散策

色が綺麗な硝子や貝殻
わだつみ様からのちょっとした贈り物だから
取り過ぎないよう注意して

夜彦、夜彦
手をくいくい引いて
これ、あんたみたいだ
濃紺と紫と……どっちもあんたの色

拾い上げた硝子は少しグラデーションが掛かって
良く良く見れば、緑の下地に色を混ぜたような感じ
ホント、あんたみたいな硝子

なんだか嬉しくなって翳せば
星明りやウミホタルの光を鈍く弾いて
永い間海を漂流しても砕けなかったそれは
本当に夜彦みたいで

綺麗だよな、夜彦


 つい先日訪れた時は、草原に野生のふわもこの群れはいたけれど、無人島ゆえに人の姿など全くなくて。
 海に囲まれたその景色は相変わらず美しいけれど、昼と夜とはまた全く印象が違う。
 それに……今夜は、わだつみ様が齎したものが沢山あるという特別な夜。
「夜彦……何したい?」
 篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)は月光の降る下で、いつも通りに。手を差し伸べてそう尋ねてみれば。
「何をしましょう。賑わう所もあり、美しい所もありますからね」
 きょろりと翠の視線を巡らせる月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)。 
 賑やかな海賊達の姿や美味しそうに漂うBBQの匂い、一方で広大な海に輝く青い星の風景。
 差し出されたその手を取って、きゅっといつも通り繋ぎながら、夜彦は暫し思案するも。
 ふと興味を惹いたのは、足元に落とした視線の先。
「私は……この砂浜に打ち上げられている、これを集めたいです」
 屈んで拾い上げ、手に取って夜彦が見せたそれは……足元に落ちている硝子片。
 所謂、シーグラスと呼ばれるもの。
「子供達のお土産にも良いのではと思いまして如何でしょう?」
 良い子で留守番しているであろう子供達も、キラキラ綺麗なそれはきっと喜ぶだろうから。
 いや、勿論子供達も喜ぶだろうけれど。
 何より、好奇心に瞳輝かせている眼前の夜彦の姿。
 倫太郎はそんな様子を微笑まし気に見つめながらも、返ってきた応えに笑って。
「はは、ビーチコーミングだな」
「なるほど、びーちこーみんぐと言うのですね」
「浜辺に打ち上げられた硝子とか貝殻を拾うのを、そう言うんだよ」
「では、一緒にびーちこーみんぐをしましょう」
 いつもの様に、そんな会話を交わしつつ浜辺を散策するべく歩き出すふたり。
 そしてキラキラと静かに輝く砂浜へと辿り着けば、慎重に巡らせる視線。
 砂浜に打ち上げられたシーグラスは沢山あるのだけれど。
(「わだつみ様からのちょっとした贈り物だから、取り過ぎないように」)
 倫太郎は色が綺麗な硝子や貝殻の煌めきを見回しながら。
 あまり取り過ぎないよう注意しつつも、わだつみ様の齎した彩をお裾分けして貰う。
 夜彦も同じ様に、欲張らないよう、一人一つと、様々な彩りを順に見つめて。
 橙の貝殻や巻貝、赤と黄混じりや海色の硝子――渡す相手を思い出しながら、探していく。
 それからふと、翡翠の瞳に重なった彩に、ふいに手を伸ばせば。
「夜彦、夜彦」
 おもむろに、くいくいと引かれる逆手。
 そして倫太郎へと視線を向けると。
「これ、あんたみたいだ」
 ――濃紺と紫と……どっちもあんたの色。
 そう紡ぐ、倫太郎の声。
 それから倫太郎は、拾い上げた硝子の彩を、改めてじっと見つめて。
「少しグラデーションが掛かってて、良く良く見れば、緑の下地に色を混ぜたような感じ」
 ……ホント、あんたみたいな硝子。
 なんだか嬉しくなって、夏の夜空へとそれを翳してみれば。
 星明りやウミホタルの光を鈍く弾いて。
 永い間海を漂流しても砕けなかったそれは、本当に夜彦みたいだと、倫太郎はそう思う。
 今、こうやって自分と巡り逢って……伸ばした手の中にあるというところも。
 そんな持って来た硝子を、彼は自分の様だと言う。
 そして夜彦の掌の上にも、硝子片が一つ。
 それは赤と橙が混ざり合い、太陽の光を吸い込んだ――暁のいろ。
「……貴方らしい色だと思いませんか?」
 夜彦はそう倫太郎に、ガラス片に溶かした緑色の様な瞳を柔く細めて。
 互いの手の中にある煌めきを並べ、嬉しそうに紡ぐ。
「貴方が拾って来たものも、私のも綺麗です」
 こくりと頷き、倫太郎は笑みと共に返す。
 目の前でキラキラ輝く、楽しそうな彼の顔をじっと見つめながら。
 ――綺麗だよな、夜彦、って。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ライラ・ユグドラシル
巴(f02927)と

きらきら光る、神秘的な光景に心惹かれて
小さな船から身を乗り出し、海の水に触れてみる

海の上を吹く風って、こんなにも心地のいいものなんだね
鮮やかな昼の海も、やわらかく光る夜の海も、どちらも綺麗で
思いきり遊んだ昼のことを思い出して微笑む

……焼けちゃうの?
どうしよう
ひりひり、するのかな

のんびりとした、いつものやり取りに
楽しい気持ちでいっぱいになる

そうだ
砂浜で、きれいなものを見つけたんだよ

月の光を受けて煌めくのは
この海を彩る光に似た、幻想的な淡い青のシーグラス

ねえ、巴
あとで一緒にシーグラス、探そう
この島で見た色を集めて、小瓶につめて
今日のことを、いつでも思い出せるように


五条・巴
ライラと(f01350)

天も海も、反射して煌めく星々と地平線へ続く道を作る月

乾いた風と静かに引いた櫂だけが海面を揺らす
ライラとふたり、小さな船に乗り込んで
月の道に沿って進んでる

気持ちのいい風だね
焼ける陽射しの中海沿いで遊んだりしてはしゃいだ昼

日焼け止めを塗り込んで挑んだけれど、これは焼けちゃうかもね

家で話す会話の延長線上にある
いつもの会話
けれどお互いの声は昼から弾んだまま
疲れ知らずに笑ってる

見せてくれたシーグラスは月の光に反射して、ライラの小さな掌の中で煌めいてる
ここにも星がひとつ
すごく綺麗

家に帰ってからも今日を思い出せる
いいアイディア
きっとこのシーグラスと同じくらいの綺麗な物を見つけられるよ


 見上げる天にも、眼下に広がる夜の海にも、反射してキラキラと煌めくのは数多の星々。
 そして星の世界の中、地平線へと続く道を作るのは、柔く照る優しい月。
 そんな月の道に沿って、五条・巴(照らす道の先へ・f02927)は静かに櫂を引く。
 乾いた夏の風と共に、青い星が揺蕩う海面をそうっと揺らしながら。
 ライラ・ユグドラシル(星詠・f01350)とふたり、乗り込んだ小さな船で漕ぎ出す。
 暫し楽しむ、夜の煌めきの中をゆく旅路へと。
 ライラはその赤い瞳にもきらきらと、心惹かれる神秘的な光景を映して。
 小さな船から身を乗り出し、ぱしゃりと、海の水に触れてみる。
「気持ちのいい風だね」
 燦燦と照る太陽の熱を帯びた浜辺に吹く昼の風とはまた違った、心地良い温さを帯びた夏の夜風。
「海の上を吹く風って、こんなにも心地のいいものなんだね」
 そんな海風に髪を揺らしながらも、ライラは巴の言葉に頷いて。
 頬を撫でてゆく風と同じ様に、昼と夜とでは全く印象の違う海のいろを見つめてみる。
 けれど印象は違っても、これだけは変わらない。
 鮮やかな昼の海も、やわらかく光る夜の海も……どちらも綺麗だということは。
 そしてふたりが思い返すのは、照りつける日差しの中、海沿いで思いきりはしゃいで遊んだ昼のこと。
 そんな楽しく遊んだ時のことを思い、微笑むライラに、巴は藍色の瞳を向けて口を開く。
「日焼け止めを塗り込んで挑んだけれど、これは焼けちゃうかもね」
 ライラは彼のその言葉に、ぱちくりと瞳を瞬かせて。
「……焼けちゃうの? どうしよう」
 そっと自分の両腕へと視線を巡らせ、ちょっぴり心配気に首を傾ける。
 ……ひりひり、するのかな、って。
 そしてのんびりとした、けれども尽きることのないこんなやりとりは、家で話す会話の延長線上にあるいつもの会話。
 昼からずっと、いっぱい色々な話をしてきたけれど。
 それでも互いの声は昼から弾んだままの、疲れ知らずで。楽しい気持ちでいっぱいになっては、顔を見合せ笑み合っている。
 そんな巴との、幻想的な夜の航海を楽しんでいたライラであるが。
「そうだ。砂浜で、きれいなものを見つけたんだよ」
 そう、ふと思い出したように、彼へと掌を広げてみせれば。
 手の中で煌めくのは、月の光を受けた淡いいろ。
 この海を彩る光に似た――幻想的な淡青のシーグラス。
「すごく綺麗」
 見せてくれた小さな掌の中の煌めきに、巴はそう瞳を細めて。
 月の光に反射した光を見つめ、紡ぐ――ここにも星がひとつ、と。
 そんな星を掴まえたかのような掌の中の輝きから、ライラは彼へと視線を移して。
 ふと、こんな提案を。
「ねえ、巴。あとで一緒にシーグラス、探そう」
 ――この島で見た色を集めて、小瓶につめて……今日のことを、いつでも思い出せるように、って。
 そして巴は紡がれた彼女の声に、微笑みとともに言の葉を返す。
「家に帰ってからも今日を思い出せる、いいアイディア」
 ゆっくりと、ゆうらり揺れる星が揺蕩う月の道を進みながら。
 もう一度、ライラの手の中の青星を見つめて。
 ――きっとこのシーグラスと同じくらいの綺麗な物を見つけられるよ、って。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

クラウン・メリー
わあ、お空も海もキラキラとっても綺麗だな!

パイナップルジュースを手に持ち
ボートに乗ってゴーゴー!

光の海と星空の境目がとっても幻想的で
どっちが本当のお空なのかわからない
俺は確かめるように、ボートから身を乗り出して
腕を空に入れてみる

――冷たいっ!

水で遊んだ後じぃっと海を見つめて
ウミホタルって蛍なのかなぁ?
キラキラまるでお星様が海に落ちたみたい

あ、流れ星!
星空に指差し弧を描く
光は一瞬で消えてしまったけれどまた次の光が落ちてくる

お星様の落ちた場所まで行ったら会えるのかな?
どんな形をしているのだろう
こんぺいとうみたいな形かな?

会えたら友達になってくれるかなっ!
ふふ、楽しみだな!

行ける場所まで進んで行く


 陽気な海賊さん達に、とびきり美味しいパイナップルジュースを貰って。
「わあ、お空も海もキラキラとっても綺麗だな!」
 星の砂が煌めく砂浜を歩きながら、クラウン・メリー(愉快なピエロ・f03642)は星の様な金の瞳にも、満天の光を宿して。
 青白い星のような輝きが満ちる海へと、漕ぎだしたボートで、いざ航海に出発!
 心躍るまま、夜の海を進んでゆけば――光の海と星空が混ざり合って。
 とっても幻想的で、どっちが本当のお空なのか、わからなくなっちゃったから。
 クラウンはそれを確かめるように、ボートからそっと身を乗り出して。
 ぱしゃり、青い星たちが輝く空へと、伸ばした腕を入れてみれば。
「――冷たいっ!」
 火照った腕に急に伝わった感触は、思った以上にひんやり。
 けれど時期に慣れて、揺蕩う海の星とじゃれるかの様に、ぱしゃぱしゃと水滴を上げ遊んでから。
 ふと首を傾げ、じぃっと夜の海を見つめてみる。
「ウミホタルって蛍なのかなぁ?」
 ……キラキラまるでお星様が海に落ちたみたい、って。
 いや、案外そうかもしれない。
 だって、クラウンの瞳が見つけたのは。
「あ、流れ星!」
 海へと流れ落ちる、綺羅星の輝き。
 星空に指差し弧を描いたその光は、一瞬で消えてしまったけれど。また、次の光が落ちてくる。
 そんな煌めきを追う様に、クラウンは満天の夏空を見上げて。
「お星様の落ちた場所まで行ったら会えるのかな?」
 ――どんな形をしているのだろう。こんぺいとうみたいな形かな?
 ――会えたら友達になってくれるかなっ!
 心にキラキラ煌めくのは、どんどん膨らむわくわくするような気持ち。
「ふふ、楽しみだな!」
 そしてクラウンは、再び舟を漕ぎ出し進んでゆく。
 星と出会って友達になりたいから――青星輝く真夏の夜の海を、行けるところまで。
大成功 🔵🔵🔵

栗花落・澪
【氷花】

僕ボートって初めてなんだ
どうやって漕ぐの?僕もやってみたい!
好奇心いっぱいでオールを動かすも
水の抵抗が思ったよりも重くてぷるぷる

ふえぇ疲れた…氷月さん代わってぇ(全然進んでない

周りの景色に瞳を輝かせ
すごいすごい!一面星空みたいだよ!

水面に触れたらその冷たさにひゃあっと驚き
けれどもっと光に触れたくて身を乗り出してみたり

だいじょ、わっ!?

濡れた縁に滑って危うく落ちそうに
…だ、だいじょばなかった
ありがとう氷月さん

失敗を少し恥じらいつつも
流石にもう同じ事はしないよ
でもやっぱりわくわくは抑えられそうにないから
月に、そして青く輝く海に贈るように
細やかな歌を口ずさむくらいは、許してもらってもいいかな


氷月・望
【氷花】
アドリブ歓迎

俺も流石にボート初めてだねー
【情報収集】した感じだと……
腕の力だけじゃなくて、上半身も使う感じかな?

ぷるぷるする栗花落の様子が小動物っぽい
軽く噴き出す様に笑う
ココは不肖、パリピ系男子のひづやんくんにお任せあれってね?
力強くオールを操って、光の海へ

わお、こりゃ絶景!
文字通りの光の海は予想以上の煌めきで
栗花落サーン、あんまはしゃぐと落ち――っ、とぉ!?
滑り落ちそうになる所を即座にキャッチ
ついでにボートのバランスも保てりゃ幸い

……水も滴るイイ男、とは言うケドね?
風邪引くから、落ちない様に気を付けろよー?
栗花落の歌に合わせる様に、ボートを静かに漕ぎ続けて
こっそり、スマホで撮影を


 蒼白い光満ちる夜の海に浮かぶ舟に、そうっと慎重に乗り込んで。
「僕ボートって初めてなんだ」
 ゆらり左右に揺れる感覚を覚えながら言った、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)に。
「俺も流石にボート初めてだねー」
 同じ様にこくりと頷いて、備え付けられていたオールを手に取ってみる氷月・望(Villain Carminus・f16824)。
 そんな彼の手にあるそれへと、澪は物珍し気な眼差しを向けて。
「どうやって漕ぐの? 僕もやってみたい!」
「情報収集した感じだと……腕の力だけじゃなくて、上半身も使う感じかな?」
 望は赤のカバーを付けた黒のスマ―トフォンへと目を遣りながら、澪へとオールを手渡せば。
 好奇心いっぱいにオールを動かして、いざ夜の海へ出発!
 ……の、はずだったけれど。
「あ、あれ……?」
 水の抵抗が思ったよりも重くて、澪はぷるぷる。
 そして、頑張ってはみたけれど。
「ふえぇ疲れた……氷月さん代わってぇ」
 乗り込んだ時の位置から、全く進んでいないボート。
 そんなぷるぷるする澪の様子が小動物っぽくて、思わず吹き出す様に笑ってから。
「ココは不肖、パリピ系男子のひづやんくんにお任せあれってね?」
 きちんと事前に漕ぎ方やコツはリサーチ済!
 澪からオールを受け取った望は、ぐんっと力強くオールを操って。
 さぁ改めて、光の海の航海へ出発。
 さっきまでいた砂浜がみるみる遠くなってゆけば、眼前に広がるのは、夜に耀う光の世界。
「すごいすごい! 一面星空みたいだよ!」
「わお、こりゃ絶景!」
 その光景はまさに文字通りの、光の海。
 そんな周りの景色は予想以上の煌めきに溢れていて。
 星の様にキラキラ瞳輝かせる澪に、その手を止めないまま頷いて声を上げる望。
 それから澪は、ゆらり青の輝き揺れる水面にぱしゃり、手を伸ばして触れてみれば。
 その冷たさに上がるのは、ひゃあっと驚きの声。
 けれども、幻想的な海の星の光に、もっと触れたくて。
 思わずぐっと、その身を乗り出してみれば――。
「栗花落サーン、あんまはしゃぐと落ち――っ、とぉ!?」
「だいじょ、わっ!?」
 刹那、ぐらりとボートが傾いて。
 慌てて伸ばされた望の腕が、間一髪で滑り落ちそうになった澪を即座にキャッチ!
 それから暫し、ついでにボートのバランスも保って。
「ありがとう氷月さん」
 ……だ、だいじょばなかった。
 濡れた縁に滑って危うく落ちそうになった澪は、彼に礼を言いつつも、まだびっくりして速いままの鼓動を落ち着かせるべく、ひとつ息を吐く。
 そんな様子に、望はもう一度笑って。
「……水も滴るイイ男、とは言うケドね? 風邪引くから、落ちない様に気を付けろよー?」
 紡がれた言葉を耳に、失敗を少し恥じらいつつも、今度はひしっと確りボートの縁に掴まりながら。
「流石にもう同じ事はしないよ」
 澪はそう、再び漕ぎだした望へと琥珀色の瞳を向ける。
 でも、落ちそうになってドキドキはしたけれど……やっぱりわくわくは抑えられそうにないから。
 ……少しだけ、許してもらってもいいかな、って。
 心躍る気持ちをそっと乗せた細やかな歌を、澪は口遊み始める。
 月に、そして青く輝く海に贈るように。
 そんな光の海や空に溶ける優しい彼の歌に合わせるように、望はボートを静かに漕ぎ続けながら。
 こっそり、スマートフォンのシャッターを切って。
 眼前に広がる真夏の夜の輝きと思い出を、そうっと閉じ込める。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

鈴久名・紡
わだつみ……海の神様
竜の姿をしてたりするんだろうか……
川は山を下って海に至るから
川の神様も海の神様も
同じものか……もしくは親戚みたいなものなのかもしれないな

ウミホタルの光の海
その海面に浮かんでぼんやり空を眺めながら
そんな事を考える

それにしても、凄いな
海中も海上もウミホタルの光
海の星が沢山あって……
空を見上げれば、本来あるべき空の星

浜辺のキャンプファイヤーやバーベキューの火が無ければ
星の海に放り出された気がするんだろうか……

それはそれで、少し楽しい気もするけど
少し、怖くもあるかな……

……帰る場所、戻る場所を見失いそうで
ほんの少し怖い気もして……

帰る場所の足掛かりとして
今はひとまず浜辺に戻ろう――


 嵐と共に通り過ぎ、沢山の恩恵を齎すというわだつみ様。
(「わだつみ……海の神様。竜の姿をしてたりするんだろうか……」)
 そう青白い光に満ちた海面に身を任せ、浮かんで。
(「川の神様も海の神様も、同じものか……もしくは親戚みたいなものなのかもしれないな」)
 ぼんやり空を眺めながらそんなことを考えるのは、鈴久名・紡(境界・f27962)
 竜神と幽世に住まう何れかの種族とのハーフであるという彼にとって、わだつみ様はやはり気になる存在であるが。
「それにしても、凄いな」
 思わず、そう夜空へと言の葉を紡ぐ。
 海中も海上もウミホタルの光。
(「海の星が沢山あって……」)
 そして見上げる空にも、本来あるべき満天の星の煌めきが。
 それから紡は、夜の如き藍色の瞳の端で揺らめく炎に、少しだけ安堵する。
 だって、浜辺のキャンプファイヤーやバーベキューの火がもしも無ければ。
(「星の海に放り出された気がするんだろうか……」)
 ただひたすらに広がる、漆黒の夜に星々だけが数多耀く世界。
 それはそれで、少し楽しい気もするけど。
 少し、怖くもあるかな……なんて、紡にはそうも思えてしまう。
 ……帰る場所、戻る場所を見失いそうで。
 ほんの少し怖い気もして……。
 だから紡は、夜空にパチパチと上がる炎のいろを目指して、光の海をゆっくりと泳ぎ始める。
 わだつみ様の様に、海と空いっぱいに満ちる星の世界を、このまま揺蕩うのも悪くはないのだけれど。
 帰る場所の足掛かりとして……今はひとまず浜辺に戻ろう――って。
大成功 🔵🔵🔵

周・助
終夜くん(f22048)と一緒に。
アドリブ、マスタリング大歓迎です。

_
…今夜は、女の子としてひっそり遊ぼうかなと思ってたら、ばったり終夜くんと出会い
はしゃいだままうっかり呼びかけたものだから他人のフリも出来ず
…誤魔化すことを諦めて、自身が本当は女であることを打ち明け

…彼が受け入れてくれたのが嬉しくて
差し出された手をとり、重ねた

二人で一緒に浜辺を歩くことに。
「わ、綺麗ですね、終夜くん…!」
心躍るまま笑う
そして所謂「しーぐらす」なるものを見つけ
終夜くんの瞳の色の様で綺麗だと見惚れていたら
彼が、私の大好きな桜色を差し出してくれて

「…はい」
彼の微笑に頬染まりつつ
交換こですね、と私も彼に差し出した


空・終夜
助(f25172)と
アドリブ大歓迎

浜辺を散歩しようとしたんだ
そうしたら偶然に…普段と違う姿の助と出会う
あれ?と首を傾げ
本当は女である事を聞くと驚いたのか否か
ぼーっと見つめた後

「…ふむ
でも…助は助だ」
俺の友人な事に変わりないよな?
だから
「その姿もよく…似合う」

ほら、海…行くぞ
手を差し出し
何事もなかったように促す

「星、落ちているようだな…」
ウミホタルが波に流れ
はしゃぐ助を照らし絵のように綺麗…

「ソレ、初めて見たか?」
…瞳を輝かしてる
助は外の物事に初めての事が多い少女
コレが助に嬉しい物だと理解すると
無意識に桜色のシーグラスを拾ってた

思い出に1つ…海からもらうか?
仄かに微笑しシーグラスを助に差し出す


 真夏の夜の海を前にすれば、どうしても踊る心を擽って止まない解放感。
 周・助(咲か刃・f25172)は、今夜は女の子としてひっそり遊ぼうと思っていたのだけれど。
 浜辺を眠そうな顔で散歩している、よく見知った彼の姿を見つけて。
「あ、終夜く……!」
 はしゃいだまま、うっかり声を掛けてしまって、慌ててその口を掌で塞いだものの。
 時すでに遅し――ふと振り返った空・終夜(Torturer・f22048)と、ばっちり合う視線。
 終夜はそんな普段と印象の違う助の姿に、あれ? と首を傾げるけれど。
「あっ、あの、私……じゃなくて、俺は……えっと、そのっ」
 助は自分から呼びかけた手前、他人のフリをすることも出来ずに、わたわた。
 けれどもう誤魔化すことを諦めて、彼に打ち明ける――自身が、本当は女であることを。
 そして告げられた事実に、驚いたのか否か、終夜は暫しぼーっと彼女を見つめた後。
 ちらりと自分の反応を恐る恐る見つめる助へと、こう返す。
「……ふむ。でも……助は助だ」
 ――俺の友人な事に変わりないよな? って。
 男だと思っていた助も、今自分の目の前にいる女の子の助も、どちらも友達の助。
 印象は変わっても、助であることには変わらない。
 ……だから。
「その姿もよく……似合う」
 終夜は何事もなかったようにその手を伸ばし、友人へと差し出す。
 ……ほら、海……行くぞ、って。
 事実を打ち明けてドキドキしていた助は、そんな眼前の彼の手に一瞬、瞳を瞬かせてから。
 ぱっと微笑み咲かせ、彼の手を取って重ねる。
 ……彼が受け入れてくれたのが、嬉しくて。
 そしてじわりと伝わる優しい温もりと普段と変わらぬ彼の様子にホッとしながらも。
 二人で一緒に浜辺を歩きながら、心躍るまま笑う。
「わ、綺麗ですね、終夜くん……!」 
「星、落ちているようだな……」
 ゆうらり夜の海に耀き、波に揺蕩うウミホタル。
 そんな海に揺らめく青の輝きが、はしゃぐ助を照らして。
 終夜はその姿を見つめ、思う――絵のように綺麗……って。
 それから助は、降り注ぐ月光を浴びてキラリと光った足元に気が付いて。
 そうっと屈んて手を伸ばし、手に取ってみれば。
(「終夜くんの瞳の色の様で綺麗……」)
 掴まえた星の様な輝きは、すぐ傍にいる彼の瞳と同じいろ。
 一方、そんな星を映したかの如くキラキラと。掌の中のいろに見惚れている彼女の藍の双眸を、じっと見つめる終夜は。
「ソレ、初めて見たか?」
 ……瞳を輝かしてる、と。
 隣に並ぶ助が、そういえば外の物事に初めての事が多い少女だということを思い返して。
 そして理解する――砂浜に煌めくこのシーグラスが、助にとって嬉しい物だということを。
 だから無意識的に、ひょいっと同じ様にそれを手に取って。
「思い出に1つ……海からもらうか?」
 仄かに微笑し、彼女へと差し出す――淡い桜の彩りを纏う、シーグラスを。
 それは、助にとって大切な場所にいつも咲き誇っている、大好きないろ。
 そして向けられたそんな終夜の言葉と微笑みに。
 仄かに彼の掌の輝きとお揃いの桜色に、頬を染めながら。
「……はい」
 こくりと頷き、助は終夜と交換こする。
 互いが見つけた、海から貰ったお星さまのようなキラキラの贈り物を。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

英比良・與儀
【海の友】
なんで俺が…こんな…お前らと一緒に……そもそも暑ィ…
俺はパラソルの下にいる、遊ぶならお前らだけで
バレー? いや俺はやりたくは…
いや、じゃんけん? は?
と、あれよあれよと決まって

…………
なんで俺がこいつと…
にこにこ楽しそうにしやがって…
この箱野郎と仲良くする気はねェんだが、こいつ仲良いつもりなんだよな
なんでだ

サーブ、ちょうど真ん中だが俺は動かない
やるからには、やるが……気はのらないので動きは最低限
ヒメ狙ってこ。あいつ、俺の球とかとれねェだろうし

負けたほうが罰ゲーム?
おい…お前と協力は癪だが
負けるのは嫌だからな

打ち下ろすボールと一緒に水を放つ
は、こういうの無しって最初に決めてねェだろ!


終夜・嵐吾
【海の友】
せーちゃん、京杜くん、あ~そぼ!
與儀君もつれてきたんじゃよ~
ふふ…もちろんこれでの(ビーチバレーのボールを手で遊ばせながら)

チーム決めは、ぐーぱー、ほいっ!
あ、わしと京杜くんじゃね。よろしくの!

んでは~、そいっ!
二人の間を狙ってサーブ
返球は、京杜君!わしがわしがおあっ!
むむ、京杜君のが早かったか、ごめんの!
ところでせーちゃんと與儀君はちぐはぐじゃね
せーちゃんは楽しそうじゃけど與儀君はぴりぴりしとるの
仲良うすればええのにな~

そうじゃ。負けたほうは後で罰ゲームせん?
…あっ、やる気にさせてしもた…
京杜君、わしらしんだかも、すまん
ひっ!サーブとか本気だしてきよるし!
水は!なしじゃろ!


「せーちゃん、京杜くん、あ~そぼ!」
 そうご機嫌にゆらりと灰青の尻尾を揺らし笑む、終夜・嵐吾(灰青・f05366)とは逆に。
「與儀君もつれてきたんじゃよ~」
「なんで俺が……こんな……お前らと一緒に……そもそも暑ィ……」
 目に見えてテンションが激低なのは、英比良・與儀(ラディカロジカ・f16671)。
 一見するとそれは、はしゃぐ大人と眉を顰めている子供の図であるが。
「俺はパラソルの下にいる、遊ぶならお前らだけで」
「何をして遊ぶんだ? らんらん」
「ふふ……もちろんこれでの」
「お、ビーチバレーか! 楽しそうだなっ。な、與儀!」
 すかさず計った様に言った清史郎の言葉と嵐吾が手で遊ばせるボールに、己の従者もキャッキャとはしゃぎだして。
 楽しそうににこにこ同意を求められては、苦笑するしかなく。
「バレー? いや俺はやりたくは……」
「よし、では組む相手を決めねばな」
「チーム決めは、ぐーぱー、ほいっ!」
「……いや、じゃんけん? は?」
 反射的にグーにした手を、つい與儀も出してしまう。
 そして。
「あ、わしと京杜くんじゃね。よろしくの!」
「おう、よろしくな、嵐吾!」
 そんなピースかの如くお互いチョキを出して決まった、キャッキャ仲良くはしゃぐふたりを後目に。
 あれよあれよと決まった己の相方をちらりと一瞬だけ見て、あからさまに嫌そうな顔をする與儀。
「ふふ、よろしく頼む、與儀」
「…………」
 ――なんで俺がこいつと……、と。
(「にこにこ楽しそうにしやがって……」)
 明らかに嬉しそうに涼やかに笑む眼前の男・清史郎に、大きく溜息をつきながらも。
「やはり、與儀とはとても気が合うな」
(「この箱野郎と仲良くする気はねェんだが、こいつ仲良いつもりなんだよな」)
 ――なんでだ。
 與儀はそう、いつも不思議でならないのである。
 そうこうしているうちに、またあれよあれよと始まるビーチバレー!
「んでは~、そいっ!」
 清史郎と與儀の間を狙って、嵐吾がサーブを放てば。
 ちょうど真ん中に落ちるボールに対し、全く動かない與儀。
 いや……やるからには、やるけれど。気はのらないので動きは最低限。
 そんな與儀の横で、ひらり舞う様に軽やかにサーブを拾ったのは清史郎。
 また動かなくていい絶妙の場所にレシーブしてくるところが、癪に障るけれど。
 仕方なくボールをあげてやれば、まずは最初だからか、そう強くは撃ち込まず返球する清史郎。
 そして、返ってきたボールへと。
「京杜君! わしがわしがおあっ!」
「よし、嵐吾! ここは俺に任せ……あっ」
 張り切って、狐とわんこがすかさず同時に駆け寄れば。
「むむ、京杜君のが早かったか、ごめんの!」
「いや、俺の方こそ悪かったな。ドンマイだな!」
 張り切り過ぎて、ぽてりと落ちるボール。
 そして與儀がしぶしぶ、けれど的確に京杜を狙ってサーブを打ち込めば。
「京杜君、任せた!」
「えっ、俺、與儀の球取るの無理っ」
 與儀の思った通り、案の定、主の球を取ることに動揺して乱れるレシーブ。
 それを頑張って嵐吾が追い、何とかトスをあげれば。
「いや、與儀は狙えねェ!」
 ダメだ、この従者。
 そんな、どうしても主に勝手に抗えない京杜であるが。
 嵐吾はちらりと、相手コートに目を向けて。
「ところでせーちゃんと與儀君はちぐはぐじゃね」
 ……せーちゃんは楽しそうじゃけど與儀君はぴりぴりしとるの、と。
 何だかすごく楽しそうな一番の友はともかく。
 仲良しな自分達と違い、協力し合う気などないふたりを見遣って。
 ……仲良うすればええのにな~。
 そうふと思案してみれば、閃いてぴこりと立ち上がる狐耳。
 そして皆に、こんな提案を。
「そうじゃ。負けたほうは後で罰ゲームせん?」
「負けたほうが罰ゲーム?」
 嵐吾の仲良し大作戦に、ぴくりと反応する與儀。
 それから相変わらずにこにこ笑む箱に、仕方なく声を掛ける。
「おい……お前と協力は癪だが、負けるのは嫌だからな」
「ああ、勿論だとも與儀。さて、何をして貰おうか、らんらん」
 そんないきなり協力し始めたふたりの本気な表情を目の当たりにして。
「……あっ、やる気にさせてしもた……」
 琥珀の瞳を大きく見開き、ふたりともやっぱり仲いいんだな、なんて呑気に言っている相方に視線を向け紡ぐ嵐吾。
 ――京杜君、わしらしんだかも、すまん、って。
 そして……試合再開すれば。
「ひっ! サーブとか本気だしてきよるし!」
 今までとは比べ物にならないくらい強烈な清史郎のサーブを何とか受けるも。
 大きくゆるーく弧を描いたボールは、そのまま相手コートへ。
 そして砂浜を大きく蹴って飛び上がるのは、與儀。
 チャンスボールとなったそれを、直接相手コート……いや、京杜目掛けて。
 ――喰らえよ。
 全力で打ち下ろし、叩きつける。
「! って、ちょっ、どわっ!?」
 己が生み出した水の衝撃と一緒に。
 そして、流石は與儀、とますますにこにこしている箱を後目に。
「水は! なしじゃろ!」
「は、こういうの無しって最初に決めてねェだろ!」
 ……京杜君、生きとる? と相方の生死を確認しつつも、抗議するように尻尾を揺らし言った嵐吾に。
 與儀はしれっとそう言い放つのだった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

御城・三卵
【ファン・f07547】と一緒に。
呼び名は「きみ」、それでは通じない場合のみ「ファン」

いや、いい夜だねぇ……ロマンチックっていうのかな。
こういう空気は人並みに好きでね、柄にもなく心ときめくよ。
夜の海にカップルが誕生しやすいってのもわかる気がするよ、そりゃこんなところで愛を告げられたら、私でもうっかりコロッといくかもしれない。

で、そんな素敵な砂やら海やら星空そっちのけで私の髪いじってるけど、そんなに気に入ったかね。
髪なんて、触りたいならいつでも触らせてあげるんだけどねえ……
近いうちに少し短く切ろうかと思ってたんだけど、こりゃあもうちょっと大事にしていないとならないか。


ファン・ティンタン
【WIZ】金色の記憶
狼サマ【f18268】と
アドリブ可

浜辺の夜
火の光
煌めき賑やかす祭りの光景は、されど、目前の金色の髪には今一歩及ばない

……髪には、力が宿ると言ってね
話の真偽はともかく、良い髪には自然と惹かれるものだよ
私のコレも、狼サマに劣るつもりはないけれどね

とは言ったものの
生きる彼女の髪は、ヒトを模るヤドリガミのコレとは、やはり違うのだ
生命からの発露とでも言うべき輝きに、形容し得ぬ感情を抱くのは、如何ともし難い
我ながら、この癖は何とかならないかな

……私は、海に来てまで、何をしているんだろうね


黄金色の柔らかさに惹かれるのは
遠く、今は亡き主の、友の姿に影を重ねるからか
けれどそれは、また別のお話


 昨夜は、数年に一度の大嵐であったという話が嘘の様に。
 眼前に広がる海は数多の青星を湛え、静かに寄せては返している。
 いや、煌めきを纏うのは海だけではない。
 見上げれば広がる、満天の夏空。此処は無人島、星の輝きを遮るものは何もない。
 そんな星空へとパチパチ上がるのは、赤星の如き火の粉。
 わだつみ様の恩恵を目一杯受けようと、特別な夜を楽しむべく海賊達が焚いたキャンプファイヤーである。
「いや、いい夜だねぇ……ロマンチックっていうのかな」
 ……こういう空気は人並みに好きでね、柄にもなく心ときめくよ、と。
 御城・三卵(燻む去年草・f18268)はそう、夏の夜の煌めきを映す赤茶色の瞳を細めて。
 ぐるりと周囲に視線を巡らせ、続ける。
「夜の海にカップルが誕生しやすいってのもわかる気がするよ、そりゃこんなところで愛を告げられたら、私でもうっかりコロッといくかもしれない」
 幻想的な風景は、まさに非日常。
 普段は芽生えない様な想いが花開いても何らおかしくはないと、ついそう思ってしまうような。
 甘美で情緒的で、それでいてどこか切なさも孕む気もする、まるで魔法がかかったかの如き景色。
 そんなロマンチックな煌めきの世界の中で。
 三卵は巡らせていた視線を、すぐ傍に在る連れ――ファン・ティンタン(天津華・f07547)へと向けて。
「で、そんな素敵な砂やら海やら星空そっちのけで私の髪いじってるけど、そんなに気に入ったかね」
 そう彼女の邪魔にならぬ程度に、小さくこてりと首を傾ける。
 様々な美しい輝きに彩られた浜辺の夜に、天へと昇る火の光。
 そんな煌めき賑やかす祭りの光景は、されど、ファンにとっては今一歩及ばないのだ。
 すぐ目前の、流れるように柔らかい金色の髪には。
「……髪には、力が宿ると言ってね。話の真偽はともかく、良い髪には自然と惹かれるものだよ」
 ファンの心を捕らえたのは、元より興味はない飲食は勿論のこと、光満ちる海でも輝く夏空でも、燃え盛る炎でもなく。
 むしろその光全てを纏うかのように煌めく、三卵の髪。
「私のコレも、狼サマに劣るつもりはないけれどね」
「そういやきみ自身の髪も随分と長いものな」
 髪の毛をひたすらいじいじと弄られながらも、三卵は彼女の黒混じる乳白色の髪を横目で見遣るけれど。
 ファンの伸ばした手は自分のものではなく、先程からずっと飽きもせず、三卵の金の髪を撫でては弄っていた。
 自分の長い髪も自慢できるようなものであるとは思うし、そう言ったものの。
 ファンはキラキラと艶めく金をしなやかな細い指で梳きながらも、やはり思ってしまう。
(「生きる彼女の髪は、ヒトを模るヤドリガミのコレとは、やはり違うのだ」)
 ただ美しいいろをしているというだけではない。
 金の髪が纏うのは、生命からの発露とでも言うべき輝き。
 そしてそれを目にするたびに、抱いてしまう。如何ともし難い、形容し得ぬ感情を。
「……私は、海に来てまで、何をしているんだろうね」
 ――我ながら、この癖は何とかならないかな。
 ファンはそう思わず苦笑して零すけれど。
 何よりも美しい煌めきと密かに抱く生命への羨望を閉じ込めるかの如く。
 三卵の金の髪をスルスルと綺麗に編みこんでいくその手を止める気は、まだ当分なさそうだ。
 そしてそんなファンの好きな様に髪を弄らせながらも、三卵は思う。
(「近いうちに少し短く切ろうかと思ってたんだけど」)
 ……こりゃあもうちょっと大事にしていないとならないか、って。
 いや、ファンにも、眼前の黄金色の柔らかさに惹かれる心当たりはあるのだ。
 ――遠く、今は亡き主の、友の姿に影を重ねるからか。
 そうそっと心に思うけれど……それは、また別のお話。
 今は――燃え盛る火の傍でのんびりと、こうやって過ごせれば満足だから。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

桜夢・瑠璃
千鶴くん(f00683)と

海がとても輝いている
まるでこの時を待ちわびたような

後追いする形で妖光煌く海へ
この冷たさが心地いい
海は……初めて、かな
地平線の彼方まで続くそれをどこまでも追いかける

共に態と飛沫を作ろう
馳せ廻る彼がどこか愛くるしい
暗闇の中、砂に埋もれたかげろう貝が彼の瞳を灯す
ふふ。確かに中にははなびらが籠っているかもね。
見極めるように囁き、ゆらりと瞳孔が細まる
ふつふつと沸き上がる感情

千鶴くんにはそう見えるのか
君の眸と同じいろは……これかな
砂の中から探り当て、桜色に寄せる
精悍で、どこか柔らかな色

君が望むならどこまでも付き合うよ
わだつみ様の恩恵を受ける為だとしても
彼を導きたいが故掌を差し出す


宵鍔・千鶴
瑠璃(f24928)と

わだつみ様の恩恵からなのか
海のいろが凄く綺麗だ

清閑な宵色の水に足先だけを浸けてみれば
ひんやり冷たさにふるり
瑠璃は海入ったことある?
果てしなき海の中には見たこと無い生き物が沢山で飽きずに何度でも
じゃあ俺と見に行こう
態と波飛沫を上げて子供みたいに際を軽やかに歩いて
星空の瞬くようなきらりと光るものを見つければ
…桜のはなびら、…ん、いや、違う。貝…?
ひとつ摘んで月光に翳して仰ぎ見ればまるで夜桜のよう

瑠璃の片方の眸のいろみたい。
淡くて優しい桜色。
君が見つけてくれた柔いいろも寄り添い笑む

確かお守りにできるんだっけ
わだつみ様の力を借りるために
一緒にもっと、探さない?
逸れぬように掌重ねて


 きっと眼前の海はいつだって変わらずに、こうやって寄せては返しているのだろうけれど。
(「わだつみ様の恩恵からなのか、海のいろが凄く綺麗だ」)
 宵鍔・千鶴(nyx・f00683)は巡らせる瞳にも、特別な夜の海のいろを揺蕩わせて。
 数多の青き海の星を見つめる桜夢・瑠璃(桜瑠璃・f24928)も、眼前の大海原に思う。
(「海がとても輝いている」)
 ――まるでこの時を待ちわびたような、って。
 そして仄かに輝く星の砂の上を、さくりと微か鳴らし歩きながら。
「瑠璃は海入ったことある?」
 そうっと打ち寄せる清閑な宵色に、ちょんっと足先だけを浸けてみれば。
 千鶴は思わず小さくふるり。ひんやりした、その冷たさに。
 そして飽きずに何度でも海を眺められるのは、果てしなき海の中には沢山、見たこと無い生き物が息づいているから。
 そんな彼の足跡を辿るように、瑠璃も妖光煌く海へ。
「海は……初めて、かな」
 さわりとシルク色の髪を夜風に揺らしながら、先程問われた言の葉にそう返して。
 この冷たさが心地いい……そう帯びた熱を冷やしてくれる海を、地平線の彼方まで続くそれを、どこまでも追いかける。
「じゃあ俺と見に行こう」
 刹那、ぱしゃりと夏空に上がる水飛沫。
 わざと作り合った弾ける水が、またこの夜の世界に煌めきを加えて。
 子供みたいに海と砂の際を軽やかに馳せ廻る千鶴を映す瞳を、瑠璃は柔く細める。そんな彼の姿が、どこか愛くるしくて。
 そして真夏の夜空の下、海と陸の狭間を楽し気に彷徨っていれば。
「……桜のはなびら、……ん、いや、違う。貝……?」
 千鶴が見つけたのは、星空の瞬きのようにきらりと光るもの。
 その桜色に手を伸ばし、ひとつ摘んで月光に翳して仰ぎ見れば、まるで夜桜のようで。
「ふふ。確かに中にははなびらが籠っているかもね」
 彼の瞳を灯したかげろう貝を見つめ、見極めるように囁きを紡いだ瑠璃は、己の桜と瑠璃をゆらり揺らめかせる。
 瞳孔細まるそのふたつのいろに――ふつふつと沸き上がる感情を、そっと密かに孕ませて。
 そして、ふと振り返った千鶴の言の葉に、またそれを隠す。
「瑠璃の片方の眸のいろみたい。淡くて優しい桜色」
 ……千鶴くんにはそう見えるのか、って。
 いつもの様に、王子様の如き柔い微笑みを返しながら。
 それから瑠璃も足元の星の砂の中、探り当てて。桜色にそうっと寄せる。
「君の眸と同じいろは……これかな」
 自分を見つめる彼のものと同じ……精悍で、どこか柔らかな色を。
 そんな寄り添い合う色たちに、千鶴も笑み咲かせて。
「確かお守りにできるんだっけ。わだつみ様の力を借りるために、一緒にもっと、探さない?」
「君が望むならどこまでも付き合うよ」
 瑠璃はそんな千鶴へと掌を差し出す。
 わだつみ様の恩恵を受ける為だとしても……彼を導きたいが故に。
 そして、逸れぬようにと掌重ねて。
 もっともっと、いっぱい――煌めく君色を探しに。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

青葉・颯夏
セフィリカさん(f00633)と

にぎやかに過ごすのもいいけれど砂浜を散歩してみません?
ここの星砂、持っていると願いが叶うっていう話なんですよ
そう言って淡い桜色の小瓶を差し出す

ひとつの縁を断ち切ったばかりの彼女に、いい言葉がみつからなくて
星砂をすくいながらじっと様子を見守る
……無理、しなくていいですから
言いたいこと、言いたくないこと、セフィリカさんの思うままに

あたしの願い、ですか?
あるといえばあるというか
皆が幸せでいられますように、かしら
平穏だったり冒険だったり人それぞれだけど
悲しい想いをすることが少なければいいなって、そう思います
そのあとは海の音を聞きながらお姫様の話を聞く


セフィリカ・ランブレイ
【颯夏(f00027)と一緒!】

あれーなんか私元気ないのバレバレ?
確かにそっか
何時もの私ならあれしよこれしよって颯夏の事振り回してるか

行方不明の忠臣が敵として現れて、それを猟兵として倒した
前、向かなきゃって意識してるんだけど、ダメージが態度に出てるかな

でも、颯夏に優しくしてもらえるならたまには落ち込むのもありだね!なーんて!
(瓶に目を細めて、星砂を詰めていく)
こういう素敵な思い出があれば、結構頑張れるからさ
ありがと、ね

願い、かあ……
颯夏はさ、何か叶えたい願い、ある?
私はあるよ。長いお話になるけど、どこぞのプリンセスの話、聞いてくれる?

長い夜、海の音を聞きながら静かに身の上を語る


 真夏の夜を満たす星の様な輝きは、空だけでなく海にも広がっていて。
 満天の煌めきの中、遠くでは海賊達や他の猟兵がキャンプファイヤーを囲む賑やかな声が聞こえる。
 そんな賑やかな場に身を置くのもいいとは思うけれども。
「砂浜を散歩してみません?」
 そう誘ったのは、青葉・颯夏(悪魔の申し子・f00027)であった。
 そして颯夏は、並んで歩くセフィリカ・ランブレイ(蒼剣姫・f00633)へと手渡す。
「ここの星砂、持っていると願いが叶うっていう話なんですよ」
 まだ空の、淡い桜色の小瓶を。
 そんな珍しく彼女の方から声を掛けてくれる颯夏へと、セフィリカは金の瞳を向けるけれど。
(「あれーなんか私元気ないのバレバレ?」)
 少し考えてみれば……確かにそっか、とそれも納得。
(「何時もの私ならあれしよこれしよって颯夏の事振り回してるか」)
 そんな、好奇心のまま颯夏を振り回しているはずのいつものセフィリカではない、その理由。
 セフィリカは巡らせる瞳にも数多の星を映し、そして受け取った桜色の小瓶をそっと握りしめる。
 断ち切ったばかりの、ひとつの縁。
 ――行方不明の忠臣が敵として現れて、それを猟兵として倒した。
(「前、向かなきゃって意識してるんだけど」)
 猟兵として成すべき事を成したけれど……セフィリカというひとりの少女として思えば、そう簡単に完全割り切れるものでもなくて。
 ダメージが態度に出てるかな……なんて、寄せては返す波を暫し見つめながらも思う。
 そんな彼女へと掛けてあげる、いい言葉がなかなかみつからなくて。
 颯夏は月の光を浴びて仄かに輝く星砂を掬いながらも、じっとその様子を見守ることしかできないけれど。
「……無理、しなくていいですから」
 ぽつりとそれだけ、声を向ける。
 ……言いたいこと、言いたくないこと、セフィリカさんの思うままに、って。
 そんな耳に届いた声に、セフィリカはいつもの様な笑みを宿してみせて。
「でも、颯夏に優しくしてもらえるならたまには落ち込むのもありだね! なーんて!」
 手の中の小瓶に目を細め、彼女の隣に並んで屈んで。その手を伸ばし、星砂を詰めていく。
 そしてセフィリカは、颯夏へと告げる。
「こういう素敵な思い出があれば、結構頑張れるからさ」
 ――ありがと、ね、って。
 願いを叶えてくれるという星を、一緒に掬いながら。
 それからふと、いっぱいの星で満ちた小瓶を夏空に翳しつつも。
「願い、かあ……颯夏はさ、何か叶えたい願い、ある?」
 そう訊ねてみれば。
「あたしの願い、ですか? あるといえばあるというか」
 ちらりとセフィリカへと視線を向けた後、颯夏は答える。
「皆が幸せでいられますように、かしら。平穏だったり冒険だったり人それぞれだけど」
 ――悲しい想いをすることが少なければいいなって、そう思います、と。
 そんな彼女らしい願いに、笑んで頷いてから。
「私もあるよ」
 ……長いお話になるけど、聞いてくれる? って。
 今度は、颯夏へとセフィリカが紡ぐ番。
 そして長い夜、海の音を聞きながら。
 静かにこくりと頷いて自分をじっと見つめる、すぐ隣にいる彼女に。
 セフィリカが語り始めるのは――どこぞのプリンセスの話。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

東雲・咲夜
【比翼月】

夏と云えば海
海と云えば夏

馴染みの仕立て屋さんに作ってもろた水着
純白のレエスに桜が揺れて…どやろか?似合うてる?
巻いた横髪をそわそわ弄ぶ
期待した言葉が現実に成れば…嗚呼、胸が熱い

白浜に踏み込んだだけで爽やかな気分
細かな砂に混じる星や海硝子を見つけたくて
こっちの小瓶には星砂
こっちの小箱にはシーグラスを入れまひょ
知っとる?星の砂って実は小っちゃい虫さんの殻なんよ

時も忘れて夢中で集めとった
七彩パラソルの下、サンドイッチを広げまひょ
真っ暗は、確かに不安になるけど
ほら…見て
水面に通る一筋の月路、綺麗やねぇ…
もしもえっくんが水底に攫われても
うちが助けにいくさかい
人魚姫みたいに…なんてね、ふふっ


東雲・円月
【比翼月】

夏の海。いいですねェ
俺は今年は新作の水着なんてないんだけど……
咲夜の水着が素敵すぎてもうなんか自分のことなんてどうでもいい

素敵な水着姿の咲夜と一緒に夏の夜の海なんて間違いが起こってもおかしく……
いや大丈夫。俺は健全な猟兵ですから、それはもう!

でも一緒に砂を拾っていても何をしていても、胸元とか脚とかお尻とかに目が行くのは健全だからこそですよね
咲夜が可愛すぎて綺麗すぎてセクシーなのがむしろ罪!

はッ、いやなんでもないよ
のんびりしようか。お弁当でも食べながら
夜の海ってちょっと怖いところあるよね、こう……
何も見えないと言うか、なんだろう。底も先も見えないっていうか……

吸い込まれそうにならない?


 ――夏と云えば海、海と云えば夏。
 そして、まるで真夏の夜の夢みたいに、ひらり嫋やかに舞い踊る桜のいろ。
「夏の海。いいですねェ」
 東雲・円月(桜花銀月・f00841)はそう口にせずにはいられない。
 夏と云えば海、海と云えば夏、それに何よりも。
「俺は今年は新作の水着なんてないんだけど……」
 ちらりと見遣るのは、すぐ傍に在る東雲・咲夜(桜妃*水守姫・f00865)の姿。
「……どやろか? 似合うてる?」
 馴染みの仕立て屋さんに作って貰ったという水着纏う咲夜は、桜が揺れる純白のレエスを夏空に靡かせながらも。
 そうっと瑞々しい藍眸を自分へと向けつつ、細くしなやかな指で巻いた横髪を弄び、そわそわ。
 そんな姿を見れば、もうなんか自分のことなんてどうでもよくなる円月。
 咲夜の水着が可愛くて綺麗で、素敵すぎて。
 だから耳元でそっと擽る様に、囁くように思いのまま、伝えてやれば。
 ……嗚呼、胸が熱い。
 咲夜はその頬までも桜色に染める。期待した言葉が、現実になって。
 いや、火照っているのは言葉を向けられた彼女だけではない。
(「素敵な水着姿の咲夜と一緒に夏の夜の海なんて間違いが起こってもおかしく……」)
 真夏の夜の海は、アバンチュール。
 けれども、円月はそっと首を振って耐える。
 ……いや大丈夫。俺は健全な猟兵ですから、それはもう! と。
 そんな自分に色々言い聞かせている彼の心は知らず。
 ――白浜に踏み込んだだけで爽やかな気分、と。
 さくりと星の砂浜に足跡をつけていきながら、咲夜はふとその手を伸ばす。
「こっちの小瓶には星砂。こっちの小箱にはシーグラスを入れまひょ」
 柔く照る月の光を浴びて、キラキラ静かに輝く数多のいろたち。
 それを小瓶や小箱に詰めていきながらも、咲夜はすぐ隣で同じ様に屈む円月へと視線を向け紡ぐ。
「知っとる? 星の砂って実は小っちゃい虫さんの殻なんよ」
 そう楽しそうに笑む咲夜の声に、相槌を打ちながらも。
 一緒に砂を拾っていても何をしていても、どうしても。
(「胸元とか脚とかお尻とかに目が行くのは健全だからこそですよね」)
 円月がひたすら見つめる煌めきは、星なんかよりもずっと眩い、隣の咲夜の姿。
 それから、ぐぐっと何気に手にしたシーグラスを握りしめつつも、心の中でこう叫ばずにいられない。
 ――咲夜が可愛すぎて綺麗すぎてセクシーなのがむしろ罪! って。
 そんなやけに手に力が入っている彼を、咲夜は不思議そうに見上げて。
「……えっくん?」
「はッ、いやなんでもないよ」
 ――のんびりしようか。お弁当でも食べながら。
 いつの間にかいっぱいになっていた小瓶や小箱の蓋を閉じて、円月はそう咲夜を促す。
 健全なんだけど、このままだと色々持たなそうだから。
 そんな申し出に、時も忘れて夢中で集めとった、なんて咲夜は笑んでから。
 七彩パラソルの下、広げるのはサンドイッチ。
 空にも陸にも、星の様な輝きが今は無数に煌めいているけれど。
 真っ暗は、確かに不安になる。
 でも咲夜は、ほら……見て、って。
「綺麗やねぇ……」
 藍の瞳にも宿すのは、水面に通る一筋の月路。
 そして円月も同じ色をした瞳に、その路を映して。
「夜の海ってちょっと怖いところあるよね、こう……何も見えないと言うか、なんだろう。底も先も見えないっていうか……」
 ――吸い込まれそうにならない?
 そう、続けて紡ぐけれど。
「もしもえっくんが水底に攫われても、うちが助けにいくさかい」
 咲夜はそう耳元の三日月を揺らし返しつつ、尾鰭のように桜咲く純白をひらりと翻しながら、ふふっと笑み咲かせる。
 ――人魚姫みたいに……なんてね、って。
 吸い込まれても溺れてもいいって……そう彼に思わせる様な、瑞々しい藍眸を細めながら。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ロリーナ・シャティ
【白晶】
夜の海、ウミホタルとイーディスだけが明るい
ぼんやり砂浜を歩いていたら
「わわっ」
転んじゃった
「だ、大丈夫、慣れてるから…」

優しい目を見たらふと口を開いてた
「イーディス、あのね」
イーナの秘密…聞いてくれる?
「イーナ、忘れんぼなの」
アリスラビリンスに来る前の事も全然覚えてないし
「それと、イーナの中には、すごく恐いのが居る…」
不安で怖い時、後は何の前触れもなく出てくる怪物
「終わった時、暴走してる時の事覚えてないの。…その前の事も幾つか忘れちゃう」
この間も
「イーディスの名前…一瞬出てこなくて、」
ごめんね、助けてくれたのにこんなおばかで
涙が足元にぼろぼろ
「…うん」
ありがと、イーディス
だいすき、だよ


イーディス・ヒューズ
【白晶】
空も海も砂浜もキラキラで、とっても綺麗!
見蕩れて転ばないように気をつけて……あら、イーナったら言った傍から仕方のない子。

責め詰る調子は全くなく、朗らかに笑って海風にそよぐ髪を耳に掛けながら告白に傾け。

そう、イーナったら忘れん坊さんなのね。
謝ることなんてないわ。
私も結構忘れっぽいの。
だからお互い様よ。
もしイーナが私のことを忘れても、イーナの中の怖いものが暴れても、私がイーナのこと助けてあげるわ。
だって私は聖女だから。
助けるのは得意なの。
あ!
これ、イーナの瞳と同じで綺麗ね!

砂浜からイーナの瞳色に似たシーグラスを拾い上げて渡し。

大丈夫よ、イーナ。
私が居るわ。

それは聖女の祝福、友達の約束。


 わだつみさまが齎したのは、どこを見ても星の様な輝きで溢れる煌めきの世界。
「空も海も砂浜もキラキラで、とっても綺麗!」
 そう眼前の景色に声を上げるイーディス・ヒューズ(シロイコトリ・f20222)を見つめて。
 ……ウミホタルとイーディスだけが明るい。
 ロリーナ・シャティ(偽りのエルシー・f21339)はそんなことを思いつつ、さくりと音を鳴らしながら。
 ぼんやりと砂浜を歩いていたら――。
「わわっ」
 砂に足を取られて、こてんっ。
「見蕩れて転ばないように気をつけて……あら、イーナったら言った傍から仕方のない子」
「だ、大丈夫、慣れてるから……」
 転んじゃった、と呟きながら慌てて立ち上がる彼に言ったイーディスの声は、責め詰る調子は全くなくて。
 むしろ朗らかに笑っているその青の瞳は、とても優しいから。
「イーディス、あのね」
 ロリーナはそうっと、彼女へとこう口を開いていた。
 ――イーナの秘密……聞いてくれる? って。
 そんな彼の言葉に、月に柔く照り海風にそよぐ金の髪を、そっと掛けながら。
 イーディスは一生懸命に紡がれる告白に耳に傾ける。
「イーナ、忘れんぼなの」
 アリスラビリンスに来る前の事も、全く覚えていないし。
「それと、イーナの中には、すごく恐いのが居る……」
 不安で怖い時、それに何の前触れもなく出てくる――怪物。
 記憶の混濁とそれによって生じている違和と己の中にいる怪物。
 それはロリーナ自身も自覚済で……だからこそ、トルマリンに似た緑の瞳が不安に揺れて。
「終わった時、暴走してる時の事覚えてないの。……その前の事も幾つか忘れちゃう」
 忘れちゃったといえば、この間だって。
「イーディスの名前……一瞬出てこなくて、」
 ――ごめんね、助けてくれたのにこんなおばかで。
 そう絞り出すように紡がれた声と共に、ぼろぼろと。
 零れ落ちた涙が足元を濡らし、そして砂の中へと吸い込まれて消えてゆく。
 けれど、じっとその告白を聞いていたイーディスは、ロリーナに微笑む。
「そう、イーナったら忘れん坊さんなのね。謝ることなんてないわ。私も結構忘れっぽいの」
 ――だからお互い様よ、って。
 それから、振るえるその手を取って続ける。
「もしイーナが私のことを忘れても、イーナの中の怖いものが暴れても、私がイーナのこと助けてあげるわ」
 ……だって私は聖女だから。助けるのは得意なの、って。
 優しく言ってきかけるように、イーディスは紡ぐ。眩く優しい祝福で、包み込むように。
 そんな慈愛の光に、ロリーナはトルマリンの如き瞳をぐいっと拭って。
「……うん」
 灰を帯びた淡青緑の長髪をこくりと揺らしながら、彼女へと返す。
 ――ありがと、イーディス、って。
 それからイーディスは、ふと足元に煌めくいろを見つけて。
「あ! これ、イーナの瞳と同じで綺麗ね!」
 手を伸ばし掬い上げたのは、彼の瞳に似た緑色のシーグラス。
 そしてそれを手渡しながら、その輝きに己の光を添える。
「大丈夫よ、イーナ。私が居るわ」
 それは聖女の祝福、友達の約束――彼が不安にならないように照らす光を。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ヘルガ・リープフラウ
・ヴォルフ(f05120)と

お気に入りの白い水着姿で
ひと繋ぎの真珠はフリルの波間に零れ
耳には人魚の泪の結晶が揺れる
初めての水着なんです……似合いますか?

賑わう街の祝祭を楽しんだ後は、夜の浜辺へ
他の人の目が届かない、二人きりの秘密の場所で
満天の星を眺めながら

綺麗な星……
わたくし、幸せです。あなたと二人、この夜空を見ることが出来て
どんなに辛くても、悲しいことがあっても
あなたがいてくれたから、今のわたくしはここにある
来年の夏も、またその次の夏も
あなたと同じ空を眺めていたい

不意に彼の腕に肩を抱かれ
目を閉じて、その温もりを受け入れて
唇に伝わる柔らかな感触

愛しています、ヴォルフ
これからもずっと……


ヴォルフガング・エアレーザー
・ヘルガ(f03378)と

民族風の水着に、トライバルタトゥーを模したボディペイント
南国の戦士の如き出で立ちで
(去年の水着JC参照)

水着姿のヘルガはとても綺麗だ
他の男が手出しをしないようにそっと守り抜く
渚に咲く可憐な白い花、俺の天使

夜の浜辺、天に輝く星、波間に舞うウミホタル
海から見れば街の灯りも地上の星と映るのだろう
この世界は数多の星に、命の輝きに満ちている
そして俺の腕の中には、いと尊き「輝ける星」が

お前がこうして生きて、傍にいてくれることを、俺は心から嬉しく思う
愛しさが溢れ、強く強く抱きしめ、口付けて
好きだ、ヘルガ……

この世界に輝く命を、希望の星を守り続けるために
これからも二人歩み続けよう


 真夏の夜の海がよく似合う、まさに南国の戦士の如き出で立ち。
 トライバルタトゥーを模したボディペイントを施し、民族風の水着を纏うヴォルフガング・エアレーザー(蒼き狼騎士・f05120)は、やはりいつだって守るのだ。可憐に咲く、何よりも大切な白き花を。
「初めての水着なんです……似合いますか?」
 そうそっと彼を見上げるヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)も今日は、お気に入りの白い水着姿。
 フリルの波間に零れるひと繋ぎの真珠に、ゆうらり耳元で揺れる結晶は人魚の泪。
「ああ、水着姿のヘルガもとても綺麗だ」
 ヴォルフガングは、そう紡いだ自分の言葉に笑み咲かせるヘルガを、そっと守り抜く。
 ――渚に咲く可憐な白い花、俺の天使。
 そんな白き天使の花に、他の男という悪い虫が決して手出しできぬように。
 ふたりは暫し、わだつみさまの恩恵を目一杯受けて楽しむ、賑やかな人々の喧騒を歩いてから。
 足を向けたのは、夜の浜辺――他の人の目が届かない、二人きりの秘密の場所。
 そして静かにふたり、満天の星空を眺める。
 ヴォルフガングは青い瞳を、そんな星の如き光溢れる世界へと巡らせてから。
(「夜の浜辺、天に輝く星、波間に舞うウミホタル。海から見れば街の灯りも地上の星と映るのだろう」)
 ……この世界は数多の星に、命の輝きに満ちている。
 そう改めて、沢山の煌めきが宿す生命のいろを見て感じてから。
 ――そして俺の腕の中には、いと尊き「輝ける星」が。
 海の様な色の瞳にそう、どの星よりも愛しきその輝きだけを映し出す。
「綺麗な星……」
 ヘルガも自分を守るように包み込んでくれる逞しい腕の感触と温もりを感じながら、星空を見上げ呟きを落とした後。
 澄んだその瞳に彼の姿だけを映し、紡ぐ。
「わたくし、幸せです。あなたと二人、この夜空を見ることが出来て。どんなに辛くても、悲しいことがあっても。あなたがいてくれたから、今のわたくしはここにある」
 ――来年の夏も、またその次の夏も……あなたと同じ空を眺めていたい、って。
 けれどそれは、流れ星になんて願わなくても大丈夫。
「お前がこうして生きて、傍にいてくれることを、俺は心から嬉しく思う」
 愛しさが溢れるまま、不意に強く強く抱きしめてくれる彼が、叶えてくれるから。
 そして彼の腕に肩を抱かれ、温もりを受け入れるようにそうっと瞳閉じれば。
「好きだ、ヘルガ……」
 唇に落とされ伝わるのは、優しくて柔らかな熱。
 そんな与えられた接吻けの感触に、ヘルガは微笑みを咲かせ言の葉を返す。
「愛しています、ヴォルフ。これからもずっと……」
 ヴォルフガングはそんな愛しき白い花のような天使を、もう一度ぎゅっとその腕で抱きしめる。
 この世界に輝く命を、希望の星を守り続けるために――これからも二人歩み続けよう、って。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

重松・八雲
【花守】
先日振りじゃな、羊さん達よ!(たぬこさまとうきうき駆け寄り、もふっと感動の再会を!)
やはり平和が一番だのう、今宵は心置きなく一緒に一休み出来そうだのう!(早速埋まって全力で寛ぎ)
おお、清史郎殿にウェリナ殿も今晩は!
良ければ一緒にお宝級のもふもふを堪能されぬか!もふ楽浄土は此処にも在った!

む、何じゃ伊織?やはり亀殿と二人きりが良かったか?そしたらぴよこ殿は預かっておくで、仲良くゆるりと泳いだり踊ったりしてくるが良いぞ!
ああ、その前にまじないを一つ!先程たぬこさまがこれを拾ってきてのう!持っていると願いが叶うという――金の埴輪さん風しーぐらす、らしいぞ!
亀さんと睦まじく結ばれると良いのう!


呉羽・伊織
【花守】
嗚呼…また余計なモノがきらきらと…(眼前のきらきらに堪えきれず、煌めく海へ遠い目で現実逃避)
平和なのは良いヨ?たぬこさまもぴよこも亀も羊も、仲良くのびのびしてて何よりだヨ?
でもネ、夏夜のろまんすにうってつけの光景の中、何でまたオレは子守りならぬ爺守りなんて!
あっ清史郎とウェリナもご機嫌良う――何か、爺サンのせいで島に変な名前がついたみたいでゴメンネ…!
とりあえず、ウン、むさ苦しくて申し訳ないケド、折角だし一緒にゆっくり息抜きでも(疲労気味に羊に凭れ)

…いや何でそーなんの!
乙姫サマみたいな美女の元に連れてってくれるなら兎も角、このコ絶対誘ってる先がオカシイから!
まじない?呪いだろソレー!


 真夏の夜に輝くのは、満天の星空と海に満ちるウミホタルの光と。
「先日振りじゃな、羊さん達よ!」
 一等キラキラと無邪気に宿る、重松・八雲(児爺・f14006)の笑顔。
 そんな八雲の視線の先には、この島にいる野生の羊さんの群れ。
 相変わらずうとうとしている羊さんたちへと、たぬこさまとうきうき駆け寄れば。
 ――ぽふんっ。
 もふまっしぐら、もふっと飛び込んで感動の再会を!
「嗚呼……また余計なモノがきらきらと……」
 そんな眼前のきらきらに堪えきれず、そっと目を逸らして。
 煌めく海へ遠い目を向けながら現実逃避する呉羽・伊織(翳・f03578)に。
「やはり平和が一番だのう、今宵は心置きなく一緒に一休み出来そうだのう!」
 最早声しか聞こえないくらい早速もっふりと埋まって、全力で寛ぎまくっている爺様に。
 伊織は遠い目のまま、口を開く。
「平和なのは良いヨ? たぬこさまもぴよこも亀も羊も、仲良くのびのびしてて何よりだヨ?」
 確かに、きらきらしているのは爺様だけでなく。
 たぬこさまもぴよこも亀も羊もみんな楽しそうで、眼前は超ほのぼの空間なのだけど。
「でもネ、夏夜のろまんすにうってつけの光景の中、何でまたオレは子守りならぬ爺守りなんて!」
 あばんちゅーるなはずの夏の海なのに……きらきらな爺様と動物しかいません!
 さらにやって来たのはやはり、野郎と幼女とひよことドラゴン。
「今宵も八雲の笑顔は一等輝いているようだな」
「おお、清史郎殿にウェリナ殿も今晩は! 良ければ一緒にお宝級のもふもふを堪能されぬか!」
 ――もふ楽浄土は此処にも在った!
 そう声しか聞こえない八雲に微笑む清史郎の隣で、きょろりとウェリナは声の主の探しつつも。
「はわ、リナも、もふらくじょうどにうもれるのです!」
 ピエールと共に、きらきらと瞳を輝かせる。
「あっ清史郎とウェリナもご機嫌良う――何か、爺サンのせいで島に変な名前がついたみたいでゴメンネ……!」
 そんなふたりに声を掛けつつも、ウェリナへと申し訳なさそうに紡ぐ伊織。
 そう……この島、ふわもこきんぐ島の名を付けたのは、羊に埋もれている八雲である。
 そんな伊織に、きゃっきゃとウェリナははしゃいで。
「ふわもこきんぐとう、かわいいのです!」
「うむ、可愛いは正義だ」
 え、それでいいの……そうますます遠い目になる伊織だけれど。
「とりあえず、ウン、むさ苦しくて申し訳ないケド、折角だし一緒にゆっくり息抜きでも」
 そう、疲労気味に羊に凭れる。もうもふもふでいいから、癒されたい。
 そんな伊織に、こてんと八雲は首を傾けて。
「む、何じゃ伊織? やはり亀殿と二人きりが良かったか?」
 ――そしたらぴよこ殿は預かっておくで、仲良くゆるりと泳いだり踊ったりしてくるが良いぞ!
 伊織と亀が色々上手くいくように、気遣い!
 そんな八雲の言葉に、清史郎とウェリナも、そうだったのかみたいな顔をして。
「そうか、今まで気が利かず悪かった。ぴよこはポポ丸と共に面倒をみよう」
「あとはおふたりでごゆっくり、なのですっ。がんばってください!」
「……いや何でそーなんの!」
 ――乙姫サマみたいな美女の元に連れてってくれるなら兎も角、このコ絶対誘ってる先がオカシイから!
 そう何だか期待した眼差しで見つめる亀や、気を遣う皆に、ぶんぶん大きく首を振って。
「ああ、その前にまじないを一つ! 先程たぬこさまがこれを拾ってきてのう!」
 八雲が差し出すそれも、何かきらっきら!
 そう……それはまるで、メガリスのような??
「持っていると願いが叶うという――金の埴輪さん風しーぐらす、らしいぞ!」
「おお、それは縁起が良さそうだな」
「伊織、よかったですね!」
「亀さんと睦まじく結ばれると良いのう!」
 そう自分へと向けられる色々な視線ときらきらなそれを見遣り、伊織は夜の海に叫ぶのだった。
 ――まじない? 呪いだろソレー! って。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

橘・尊
孤檻(f18243)と一緒

夜の砂浜を歩くなんて初めてで楽しみだ
淡く光るのは星砂だっけ…幻想的だよな
持ってると願いが叶うとか、少し貰っていこうか?

うん、記念に作ろうっ

色々あって迷う…どれにしようか。単色も捨てがたいし、色が混ざっているのもいいな

孤檻は何かいいの見つけた?

お互い候補を見せ合いつつ
ゆったりと流れる時間に身を任せる

良いのが見つかったら首飾りにしよう

(アレンジ大歓迎です)


鬼灯原・孤檻
尊(f13751)と一緒。

わだつみさまが通り過ぎると、浜には美しい光がもたらされる…と聞いたが。
なるほど、夜の砂浜をよく見れば、きらきら光るものがそこかしこに見える。

「尊、この夏の記念に、何か作っていかないか?」

足元にあった蒼いシーグラスを拾い上げ、月に透かして見る。
青く透き通る海をそのまま溶かし込んで雫にしたような石。
他にも、あれはこれはと石を拾い上げては、尊と見せ合ってみる。
波打ち際で足首を濡らしながら、一番海の色に近い石を探そう。
いいものが見つかったら、耳飾りにしてみようかな、などと考えつつ。
潮騒と光と、穏やかな時間に目を細める。

<アドリブ歓迎>


 昨晩は数年に一度の大嵐だったようであるが。
 海と共に生きる海賊たちは、むしろそれを歓迎していた。
 それは、海の神様であるわだつみさまが通った証なのだからと。
「わだつみさまが通り過ぎると、浜には美しい光がもたらされる……と聞いたが」
 鬼灯原・孤檻(刀振るう神・f18243)はそう耳にした話を思い返しながら、ぐるりと銀の視線を巡らせて。
 瞳に映る眼前の光景を見つめ、納得する。
 それはわだつみさまからの、小さな贈り物のひとつ。
「なるほど、夜の砂浜をよく見れば、きらきら光るものがそこかしこに見える」
「夜の砂浜を歩くなんて初めてで楽しみだ」
 さくりと鳴っては沈むような足元の感覚に、少しだけそうっと慎重に進みながら。
 孤檻と並んで歩く橘・尊(浮雲・f13751)は、月の光を浴びて煌めく砂浜の星に瞳を細める。
「淡く光るのは星砂だっけ……幻想的だよな」
 そんな足元の煌めきへと、尊はおもむろに屈んで手を伸ばして。
「持ってると願いが叶うとか、少し貰っていこうか?」
 様々な彩を宿すシーグラスと共に、その掌で少しだけ、星を掬い上げてみる。
 そして孤檻も、そんな尊のすぐ傍に屈んでから。
 青いいろをしたシーグラスをひとつ摘まんで、こんな提案を。 
「尊、この夏の記念に、何か作っていかないか?」
「うん、記念に作ろうっ」
 勿論、尊もすぐさま賛成。
 ふたり並んで、とびきりの記念のいろを探す。
「色々あって迷う……どれにしようか。単色も捨てがたいし、色が混ざっているのもいいな」
 掌に乗せたいくつもの彩を、尊が順に眺めては悩む横で。
 孤檻は足元にあった蒼いシーグラスをそっと拾い上げ、月に透かして見てみる。
 青く透き通る海をそのまま溶かし込んで雫にしたような――そんな、海から零れ落ちた様なひとつぶを。
「孤檻は何かいいの見つけた?」
「これなんてどうだ? 尊はどんな色にするんだ?」
「わ、綺麗! うーん、これも綺麗だし、こっちも良くて……孤檻はどれがいいと思う?」
 そう、互いに見つけた候補のシーグラスを掌に乗せながら。
 あれはこれはと、流れついた煌めきを拾い上げては、ふたりで見せ合いっこ。
 そして、一番海の色に近い石を探す。
 ふたり波打ち際に並んで、寄せては返す漣に足首を濡らしながら。
 尊はひとつひとつ手に取って、月の光に翳してみつつも思う。
 ――良いのが見つかったら首飾りにしよう、って。
 そして、孤檻も。
(「いいものが見つかったら、耳飾りにしてみようかな」)
 同じ様に、思い出のいろを纏えるようにと、そんなことを考えながらも。
 そっともう一度、一等の海色を探しつつ、銀の瞳を細める。
 潮騒と光と――何よりもふたりで過ごす、この穏やかな時間に。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ヴォルフガング・ディーツェ
千織(f02428)と貝拾いに繰り出そうか

瞳を輝かせる娘に釣られる様に微笑んで
可愛いお願いは勿論喜んで付き合うよ

ああ、確かに綺麗な石にシーグラスだ
それに桜貝か…何処かの世界では片思いの証、だったかな。先人は随分雅やかな物に願いを託したものだよね

数多を進んで抱える友に落とさない様にね、と揶揄い混じりに片目瞑って思う
…この島の全ては海神の贈り物なのかも知れないな
なんてね、さあて俺もシーグラス、拾ってみようか!

良いね、ならバーベキューなんてどうだろう?魚取りは結構得意だよ
もう1人の俺達の友達、清史郎もがっつり捕まえよう
千織は右側をヨロシク
俺は左側を確保!華一輪と筋肉、今宵参上…ってね?逃がさないよー


橙樹・千織
ヴォルフガングさん(f09192)と

わぁ…砂浜が光ってます!
ヴォルフガングさん…あの、ちょっとだけ、色々拾ってもいいですか?

綺麗な宝貝に巻き貝…ぁ、桜貝も!
シーグラスも色んな色があって綺麗ですねぇ
星の砂も少し分けてもらおうかしら
あ、ほらこの石、花が咲いたみたいな模様してますよ
片想いの?
ふふ、そうですねぇ…素敵な証

ふふふ、綺麗な物が沢山
ん、気をつけます
わだつみさまとヴォルフガングさんのおかげで素敵な夏の思い出になりますねぇ

まだ時間もありそうですし、この後はご飯食べていきますか?
バーベキュー!
ふふ、清史郎さんもいたらもっと楽しくなりますねぇ
え?て、手づかみですか?はわ!?
そっち行きましたよー!


 夏の夜にいっぱいに満ちる輝き全てが、わだつみさまからの贈り物。
 空に輝く満天の星も、海に揺らめく青い星の様なウミホタルの煌めきも、そして。
「わぁ……砂浜が光ってます!」
 ゆらりと楽し気に尻尾を揺らす、橙樹・千織(藍櫻を舞唄う面影草・f02428)の瞳を輝かせる夜も。
 千織はそうっと、仄かに光纏う砂浜を歩いてみながら。
「ヴォルフガングさん……あの、ちょっとだけ、色々拾ってもいいですか?」
 隣に並ぶ彼を見上げて、そわり。
 そんな瞳輝かせる彼女に、ヴォルフガング・ディーツェ(花葬ラメント・f09192)も釣られる様に微笑む。
「可愛いお願いは勿論喜んで付き合うよ」
 楽し気なその様子を見れば、断る理由など、ただのひとつだってないから。
 その声に、嬉しそうにふわふわと笑んで。
 早速屈んで、千織が星の砂をひと掬いしてみれば。
「綺麗な宝貝に巻き貝……ぁ、桜貝も! シーグラスも色んな色があって綺麗ですねぇ」
 ……星の砂も少し分けてもらおうかしら、なんて。
 掌の上の沢山の煌めきに、そう瞳を細めてから。
「あ、ほらこの石、花が咲いたみたいな模様してますよ」
 ふと手に取り、隣の彼へと見せるのは、そのいろに花咲かせた石。
 そんな千織がいっぱい見つけた眼前の輝きたちを眺め、ヴォルフガングは思い出す様に紡ぐ。
「ああ、確かに綺麗な石にシーグラスだ。それに桜貝か……何処かの世界では片思いの証、だったかな。先人は随分雅やかな物に願いを託したものだよね」
「片想いの? ふふ、そうですねぇ……素敵な証」
 それから、ほわりと笑む千織へとぱちり、片目瞑って。
「抱えすぎて落とさない様にね」
 数多を進んで抱える友に、そう揶揄い混じりの言の葉を。
「ふふふ、綺麗な物が沢山。ん、気をつけます」
 そして、自分の言葉に頷き、ぎゅっと大事そうにわだつみさまの贈り物を握り締める千織の姿に笑みながら。
 そっと真夏の夜に赤の視線を巡らせれば、思わずにいられない。
 ……この島の全ては海神の贈り物なのかも知れないな、って。
 けれどすぐに、なんてね、って尻尾を揺らして。
「さあて俺もシーグラス、拾ってみようか!」
 千織は張り切って手を伸ばす彼に、ふふっと笑み零す。
「わだつみさまとヴォルフガングさんのおかげで素敵な夏の思い出になりますねぇ」
 そんな沢山の煌めきやいろを手に入れてから。
「まだ時間もありそうですし、この後はご飯食べていきますか?」
「良いね、ならバーベキューなんてどうだろう? 魚取りは結構得意だよ」
 千織は返ってきたヴォルフガングの提案に、バーベキュー! と再び瞳を煌めかせる。
 けれども……魚を捕まえる、その前に。
 ふたりはふと顔を見合せ、こくりと頷き合って。
「千織は右側をヨロシク。俺は左側を確保!」
「ふふ、清史郎さんもいたらもっと楽しくなりますねぇ」
「おお、ヴォルフガングと千織。ふふ、捕まってしまったな」
 ふらり浜辺を散策していた清史郎を両脇からガシリ、まずは捕獲!
「華一輪と筋肉、今宵参上……ってね? 逃がさないよー」
「それは良いな。華も筋肉もとても良いものだ」
 それから筋肉ふたりは、視線を合わせ頷いて。
「筋肉には美味しい食べ物も必要だからね、清史郎!」
「ああ、美味な魚を得るために、参ろうか」
「え? て、手づかみですか? はわ!?」
 ワイルドに雅やかに、張り切って魚取りを始めた筋肉野郎たちに、千織はぱちくり瞳を瞬かせつつも。
 ――そっち行きましたよー!
 バーベキューのために、頑張って彼らと共にいざ、食材集めから……!?
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

華都・早紗
【KOR】
皆でビーチバレーするんやって。
ん??私もか。
無理無理、体うごかんって。
全部ゆーへー君にとってもらうわ

きたで!ゆーへー!
あれゆーへー君のボールやで!
何しとんねん!!しっかりしてや!

ふぅ・・よく動いたで。(汗ぬぐい)


よく動いた後は皆でBBQするんやって。
皆元気や。
私もお肉一枚くださいな。
あとビールも♪
いやめっちゃ夏楽しんどるやん、夏さいこー。たぶん。


木常野・都月
【KOR】

びーちばれー、ちゃんと賢い電話のシシリーさんから聞いてきた!簡単な練習もしてきた!先輩達に遅れは取らないぞ!

チィ、ちょっとピカーって光っていてくれ。
陽もこんばんは!今日は2匹一緒に灯りをよろしくな。

どうしよう、先輩達、皆殺る気だ……!
俺、もう駄目かもしれない。

これは命を懸けた戦い!
風の精霊様に空気抵抗を減らして貰って打ち返す!

全力で動いたら、お腹が空きましたね!

UC【狐火】で火力を調整しつつ肉や魚を焼いていきたい。

動いた後のバーベキューは美味しいですね。
肉、追加焼きますよー!

陽とチィも粗熱が取れた肉、食べるか?

やっぱり最後野菜が余るんだよな。
余った肉と野菜で、焼きそばにするか?


城島・冬青
【KOR】

幽兵さんが殺る気マックスで怖い!
もしやこのビーチバレーはただのビーチバレーではなくデスゲーム的なビーチバレーなのでは?まさかそんな…
いやうさぎ団ならあり得る?
く!私はアヤネさんと生き残ってみせる
ていうか私達の水着評価が適当すぎません?

カラスくーん!
UCで魔球をブロックしアヤネさんにトス
はぁはぁ…いい運動になりますね
てかこの後料理するので余力を残しておかないと

BBQは市場で買った肉や魚を焼いていきます
もしやここのメンバー
食べる係の人が多い…?
えっアヤネさんも焼くの手伝ってくれるんですか?
ありがとうございます!
肉は逃げないのでよく噛んで食べてね?

食後は花火を楽しむ!
凄く綺麗で夏サイコー!


アヤネ・ラグランジェ
【KOR】
お揃いの水着で参加

輪になってビーチバレー?
緩い感じだネ
ん?一人足りないような
うわユーヘイ露骨に僕の死角にいるし
マスク被ってるし怪し過ぎ

気づいたことを悟られないようにしつつ
ソヨゴに目配せ
彼女も気づいてるネ

ソヨゴナイスブロック&トス!
UC発動触手ぶん回しでユーヘイにボールをアタックするよ

BBQ
ソヨゴ手伝おうか?
じゃあ僕は肉だけを焼こうOKこっちは焼けてるからネ
そっちはまだダメ!

ある程度料理が回ったらお盆から飲み物を二人分もらってソヨゴに手渡そう
お疲れさま
僕らも乾杯と行こうか

食後にみんなに手持ち花火を用意したよ
ソヨゴのはススキ花火7色に変化する
僕のは派手にバチバチ光る

花火文字とか書いてみる


薄荷・千夜子
【KOR】
水着で参加

UCで精霊召喚、陽は皆さんの灯りになれるようお手伝いしてくださいね
本来は強化の光ですが辺りを照らすように力を使いましょう
BBQの前に軽く運動ですね!
飛んできたボールを軽快に打ち返し、たまには自分の代わりに陽が飛び込んだり
陽も器用に打てますね、上手上手!
って、いつの間にデスボールになってるのですか!?

途中でBBQのお手伝いにも行きましょう
野菜も大事ですがやっぱりお肉食べたいですよね(そっとお肉多めに盛りつつ)
こういう場所で皆と食べるというのも美味しいですね
陽はチィさんと一緒に頂きましょうか
精霊たちとやりとりしつつ皆さんにお肉や飲み物配って楽しい一時を過ごしましょう


日隠・オク
【KOR】
輪になってビーチバレー
砂浜は動きにくい、です(ふみふみ
飛んできたボールをふわっと浮かせたり
で、ですげーむびーちばれー……
ではっ頑張って飛ばします!
思い切り球を飛ばそうとして砂浜に足を取られてへろへろ球を返したり

その後はBBQ
わくわくです
あ、お肉、食べたいです
はい、幽兵さん!たくさん動いた後のご飯、おいしいです(お肉もりもりとってる
オレンジジュースをサクラコさんからもらってごくごく

花火ですね!
しゅばばと飛びそうは花火つけて
すごいです!
色んな色があって楽しいです
サクラコさんの線香花火はなんだか花みたいで綺麗です


鏡彌・サクラコ
【KOR】
LEDランタンをいくつか用意
UC発動
銅鏡の上にランタンを置いて宙に浮かべます
砂浜全体を照らしましょう

ビーチバレー!
得意ではなくてわたわた
とりあえず自分に飛んできたボールは銅鏡で弾き返しましょう!
あれー?なんか思ってたビーチバレーと違う光景が展開されている気がするでいす
うさぎ団らしいし
まあいっか!

BBQは焼くのはお任せして
サクラコは飲み物など用意して銅鏡に乗せて配りましょう
もう誰にも鍋の蓋とか言わせませんよ!
オクちゃんにはオレンジジュースをどうぞ
お肉もいただきます!

花火!
いいですね風情というものでいす
オクちゃんの花火は派手ですねい!
サクラコは渋く線香花火を
儚い一瞬の煌めきが好きでいす


花屋敷・幽兵
【KOR】 宜しい、ならば戦争だ。 男幽兵、UCには頼らない。そして女の子であろうと容赦せん! 都月やちょこの協力により照明もある。舞台は整った!最初は気配を消し、ボールが回ってきたらスチームエンジン!(?) そこのリア充触手!くらえええい!おらあ!サクラコ!脳天チョップだ! その後は普通にプレー。忙しいのは視線。心のHHDをフル稼働。今忙しいんだよ早紗。 ちょこもオクもかわええなあ。都月もサクラコも早紗も水着にいいねを連打! 後の二人はお互いが褒めたたえるからいいだろ。
BBQは普通に食おう。その方がご飯が美味しい。 そうだろオクさん。
花火もいいがそれよりも奇麗なものがある。そうだろオクさん。


 眼前に広がる海には蒼白いウミホタル、天を仰げば満天の星と月。
 そんな自然の光を浴びて、仄かに星の砂輝く夜の砂浜。
 そしてそんな明るい月夜に加わったのは。
「チィ、ちょっとピカーって光っていてくれ」
「陽は皆さんの灯りになれるようお手伝いしてくださいね」
 二匹の狐の精霊さんが灯す、月光と陽光。
「陽もこんばんは! 今日は2匹一緒に灯りをよろしくな」
 木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)と薄荷・千夜子(陽花・f17474)の声に合わせ、チィと陽は張り切ってお手伝い!
 さらに、ふわりと宙に浮かび上がる数多の明かりは、鏡彌・サクラコ(鏡界に咲く花・f09974)が複製した銅鏡の上に置かれた、LEDランタン。
 これで、砂浜の視界はバッチリ確保!
 そんな明かりの灯る中、何をするのかといえば――。
 皆で砂浜に円になりながらも、都月はぐっと気合を入れる。
「びーちばれー、ちゃんと賢い電話のシシリーさんから聞いてきた! 簡単な練習もしてきた!」
 ――先輩達に遅れは取らないぞ! と。
 そう、やはり夏の海の定番といえば!
「ビーチバレー!」
 鏡彌・サクラコ(鏡界に咲く花・f09974)は早速、皆とビーチバレーで遊ばんとするも。
 余り実は得意ではなくて、わたわた。
 とりあえず飛んできたボールは、銅鏡でばしりとはじき返して。
「砂浜は動きにくい、です」
 日隠・オク(カラカラと音が鳴る・f10977)は、さくりと埋まる砂から足を取り返しつつ、ふみふみした後。
 向かってくるボールをふわっと浮かせるようにトスを。
 それに飛び込むように、器用にちょんっと返したのは。
「BBQの前に軽く運動ですね! 陽も器用に打てますね、上手上手!」
 そう千夜子に褒められて、どこかえっへん得意げな様子にみえる陽。
 そんな夜空にボールが舞う様子を眺める、華都・早紗(幻朧桜を見送る者・f22938)であるが。
「皆でビーチバレーするんやって。ん?? 私もか」
 ……無理無理、体うごかんって、と。
 いつの間にかビーチバレーの輪に取り込まれている現状に、ぶんぶんと首を横に振るけれど。
「全部ゆーへー君にとってもらうわ」
 これでボールがきても、対策はバッチリです……!?
「輪になってビーチバレー? 緩い感じだネ」
 ぽーんぽーんと、今のところ平和な光景に、アヤネ・ラグランジェ(十二の結び目を解き放つ者・f00432)はそう口を開くけれど。
 早紗の声を聞いた刹那、はたと気付く。
「ん? 一人足りないような」
 それからそっと、周囲へと視線を巡らせてみれば。
(「都月やちょこの協力により照明もある。舞台は整った!」)
 ――宜しい、ならば戦争だ。
 気配を消し、闇に紛れているマスクマンがひとり。
(「男幽兵、ユーベルコードには頼らない。そして女の子であろうと容赦せん!」)
 そんな花屋敷・幽兵(粗忽なダークヒーロー・f20301)の姿をアヤネはチラ見して。
(「うわユーヘイ露骨に僕の死角にいるし、マスク被ってるし怪し過ぎ」)
(「幽兵さんが殺る気マックスで怖い!」)
 アヤネの隣で、城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)も妖しいマスクマンに気付いたけれど、とりあえず今は他人のフリ。
 しかし、彼から感じるのは殺気……!?
 冬青は飛んできたボールをまずは平和にポンッと返しつつも、こう思わずにはいられない……!?
(「もしやこのビーチバレーはただのビーチバレーではなくデスゲーム的なビーチバレーなのでは? まさかそんな……いやうさぎ団ならあり得る?」)
 だって、何ていったって、うさぎ団ですから。
 そしてアヤネはそんな様子の冬青へと視線を移して。
 ……ソヨゴも気づいてるネ。
 虎視眈々と何かやらかさんとしているマスクマンに気づいたことを悟られないようにしつつも、隣の彼女へとパチリ目配せをして。
「そこのリア充触手! くらえええい! おらあ!」
 飛んできたボール目掛け、蒸気エンジン全開のスチームエンジン!
 めっちゃ普通に躊躇なくユーベルコードを使う男幽兵。
 けれど、そうは易々といきません!
「く! 私はアヤネさんと生き残ってみせる!」
 ――カラスくーん!
 超警戒していた冬青が喚んだカラスくんが、すかさず魔球をブロック!
 そしてアヤネへと、絶妙のトスをあげれば。
「ソヨゴナイスブロック&トス!」
 ――UDC形式名称【ウロボロス】術式起動。
 アヤネも異界の触手を自身の影から伸ばしてぶん回し、幽兵へと全力アタック!
 そんなほのぼのビーチバレーから一変、いきなり展開されたデスバレーに。
「どうしよう、先輩達、皆殺る気だ……!」
 ……俺、もう駄目かもしれない。
 都月は驚いて瞳を瞬かせつつも、チィと顔を見合わせる。
 だって賢い電話のシシリーさんは、デスバレーのことは言ってなかったから。
 でも、一瞬だけビックリして弱気になった都月だけれど。
 ――これは命を懸けた戦い!
 きりっと気を取り直し、風の精霊様に空気抵抗を減らして貰って打ち返します!
「あれー? なんか思ってたビーチバレーと違う光景が展開されている気がするでいす」
 ……うさぎ団らしいし、まあいっか!
 サクラコも本気の戦いを前に、うさぎ団ですからねい、とそう頷くも。
「サクラコ! 脳天チョップだ!」
「幽兵さま、なんで脳天チョップなんでいす!?」
 脳天チョップには納得がいきません!
 そんな色々と案の定カオスになり始めた戦場を見遣って。
「って、いつの間にデスボールになってるのですか!?」
 千夜子はそう声を上げつつも、向日葵の様な水着をひらり花開かせて。
 飛んできたボールを軽快に打ち返せば。
「で、ですげーむびーちばれー……」
 オクも思わず瞳をぱちくりとさせるけれど。
 ――ではっ、頑張って飛ばします!
 気合を入れて、思い切り球を飛ば……そうとしたけれど。
 砂浜に足を取られ、辛うじて頑張って夜空に上げたのは、へろへろな返球。
 そんなゆるーいチャンスボールが真正面に飛んできて。
「きたで! ゆーへー!」
 ――あれゆーへー君のボールやで!
 びしりとそう言い放つ早紗。いやめっちゃ貴女の正面です。
 けれど、そう言われたものの。
「今忙しいんだよ早紗」
 当の幽兵は大忙し。主に視線が。
「ちょこもオクもかわええなあ。都月もサクラコも早紗も水着にいいねを連打!」
「何しとんねん!! しっかりしてや!」
 そんな心のHHDをフル稼働している幽兵は、ずびしっと早紗にツッコまれつつも。
 皆の眼福な水着に心のいいねを連打しながら、ちらりと今度はリア充たちへと視線を向ければ。
「今年はソヨゴとお揃いにしたからネ」
「後の二人はお互いが褒めたたえるからいいだろ」
「ていうか私達の水着評価が適当すぎません?」
 折角のお揃いなのに、適当に済ませました……!?
 そんなデスバレーを全力で皆と楽しみながらも。
「はぁはぁ……いい運動になりますね」
 冬青は、余力を残しておかないと、と飛んできたボールをそこそこの力で返球する。
 そう――この後、料理をするから!
「ふぅ……よく動いたで」
 一番何気に動いていない気しかしない早紗は、そう煌めく汗を拭って。
 千夜子も十分に楽しんだ後、お手伝いに行く。
 きゃっきゃデスバレーの後は、そう!
「全力で動いたら、お腹が空きましたね!」
「よく動いた後は皆でBBQするんやって。皆元気や」
 これまたお楽しみな、BBQの時間!
 都月は肉や魚を焼いていこうと、火力を調整しつつ狐火を展開して。
 冬青も、市場で買った肉や魚を焼いていくけれど。
「野菜も大事ですがやっぱりお肉食べたいですよね」
「あ、お肉、食べたいです」
「お肉いただきます!」
「私もお肉一枚くださいな。あとビールも♪」
「もしやここのメンバー、食べる係の人が多い……?」
 肉を多めに取るメンツをぐるりと見遣りつつ、首を傾ける。
 そんな冬青に声を掛けるのは、勿論アヤネ。
「ソヨゴ手伝おうか?」
「えっアヤネさんも焼くの手伝ってくれるんですか? ありがとうございます!」
 そう申し出てくれたアヤネへと、ぱっと冬青は笑顔を向けて。
 仲良く一緒に食材を焼き始めるけれど。
「じゃあ僕は肉だけを焼こう、OKこっちは焼けてるからネ。そっちはまだダメ!」
 やっぱり、肉です!
「動いた後のバーベキューは美味しいですね。肉、追加焼きますよー!」
「肉は逃げないのでよく噛んで食べてね?」
 そんな遊び盛り食べ盛りな、うさぎ団らしい賑やかなBBQを楽しみながら。
「オクちゃんにはオレンジジュースをどうぞ」
 食材を焼くのは皆に任せ、銅鏡に飲物を乗せて運ぶサクラコ。
 そして……わくわくです、と。お肉を食べつつも、手渡されたオレンジジュースを美味しそうにごくごくと飲む、そんなオクの隣で。
「やはりサクラコは鍋ぶ……」
「もう誰にも鍋の蓋とか言わせませんよ!」
 何気に何か言おうとした言葉を遮られた幽兵は、オクへと向き直って。
「BBQは普通に食おう。その方がご飯が美味しい。 そうだろオクさん」
「はい、幽兵さん! たくさん動いた後のご飯、おいしいです」
 びしっとサムズアップして言った幽兵に、オクもこくりと頷く。お肉をもりもり取った皿を手に。
「こういう場所で皆と食べるというのも美味しいですね」
 千夜子も皆に肉や飲み物を配りつつ、陽はチィさんと一緒に頂きましょうか、と。
 精霊たちとも勿論一緒に、美味しくて楽しいひとときを目一杯過ごして。
「陽とチィも粗熱が取れた肉、食べるか?」
 都月も狐たちへと肉を差し出しながらも、首を傾けて思案する。
「やっぱり最後野菜が余るんだよな」
 ……余った肉と野菜で、焼きそばにするか? って。
 それから皆おなかもいっぱい、お肉もいっぱい、満足した頃に。
「お疲れさま。僕らも乾杯と行こうか」
「アヤネさんもお疲れ様です、じゃあ乾杯!」
 冬青とアヤネも微笑み合い、カチリと星を映したグラスを重ねて、労い合って。
「いやめっちゃ夏楽しんどるやん、夏さいこー。たぶん」
 肉にビールという最強の組み合わせにほろ酔い気分で、早紗も夏を満喫しています!
 そして、おなかいっぱいになった後も、まだまだお楽しみは続きます。
「食後にみんなに手持ち花火を用意したよ」
「花火! いいですね風情というものでいす」
「花火ですね!」
 やはり夏の夜といえば、花火も欠かせません!
「凄く綺麗で夏サイコー!」
 7色に変化するススキ花火に照らされたその楽しそうな冬青の横顔を見つめながら。
 アヤネが火をつけるのは、派手にバチバチ光る花火。
 それを宙に翳して、描いてみるのは花火文字。
 それから弾ける特大の星とハートを冬青と一緒に描いて撮影して貰えば、映える記念の一枚が。
 そしてオクがそろりと火を付けてみたのは。
「すごいです!」
 しゅばばと飛ぶ花火!
「オクちゃんの花火は派手ですねい!」
 そう言ったサクラコが慎重に握りつつも楽しむのは、渋い線香花火。
「サクラコさんの線香花火はなんだか花みたいで綺麗です」
「儚い一瞬の煌めきが好きでいす」
 パチパチと音を立て弾ける華を映した金の瞳を細めるサクラコに、オクもうんうんと頷いてから。
 真夏の夜空の下、うさぎ団の皆や精霊さんたちの楽しそうな姿をぐるりと見つめて。
「花火もいいがそれよりも奇麗なものがある。そうだろオクさん」
 向けられた幽兵の言葉に、オクはもう一度、こくりと首を縦に振る。
 ――色んな色があって楽しいです、って。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2020年08月06日
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵