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海上大決戦! 猟兵武闘会

#グリードオーシャン #お祭り2020 #夏休み #みなさわタイマンシリーズ


●グリードオーシャン
 とある島に設営された、海上闘技場。
 夏になると島中の力自慢が集まり、そこで自らの武勇を競い合うという。
 あるものは拳一つ、あるものは剣、そしてあるものは弓。
 闘技場も複数あり、人から巨人まで、誰もが戦える。

 ルールは二つ。

 場外に出て海に落ちたら負け。

 衣服を奪い取るのは反則。

 島へ名だたる武芸者が集まる中、ある島民は思い立った。

「そうだ、猟兵も呼ぼう」

●グリモアベース
「というわけで、水着猟兵一本勝負! ならぬ、武闘会――出てみねえか?」

 グリモア猟兵、雷陣・通(ライトニングボーイ・f03680)がチラシ片手に皆へ呼びかけた。
「場所はグリードオーシャンのとある島。そこの海の上に作られた闘技場を舞台に武闘大会が開かれるんだ。戦いの形式はワンマッチ、つまりは一回の勝負。勝敗はKOとギブアップ、そして場外に落ちたやつが負け……なんだけどさあ」
 そして悔しそうな顔を見せる少年。
「本当は俺も参加したかったけれど、今年、水着用意してないのと、この服濡れるとお袋に怒られるから不参加なんだよね。だから代わりに楽しんできてよ」

 これから、始まるのは。
 猟兵達の一騎打ち。
 拳、刀、槍、そして銃すら使用可能のなんでもありの闘者の舞台。

「あ、念のため言っておくけど、水着や衣服を取ったら反則だから、気をつけてね」
 少年は笑いながら、念を推した。

 ゲートの向こうには海上リングが複数。
 ――俺達のBattleを潮風が待っていた。


みなさわ
●水 着 猟 兵 一 本 勝 負 !
 別に水着がなくても参加できます、ご安心ください。

●章構成
 一章:日常『猟兵達の夏休み』
 今回の舞台は既に猟兵達によってオブリビオンから解放された島となります。
 オブリビオンとの戦闘が発生しないため、獲得EXP・WPが少なめとなります。ご了承くださいませ。

●シナリオ
 今回は猟兵同士の戦いを描くシナリオとなります。
 フラグメントに関しては「君たちはPOWを選択した、いいね?」

 舞台は海上に設置された特設リングによる一対一の勝負。
 勝敗はKO、ギブアップ、そして場外への落下のみです。
 反則は水着や衣服をはぎ取る行為となります。

 今回は敵が居ないため対策を練るとしても場外に落とす方法くらいとなります。
 それよりは自分の戦い方、攻め方、守り方に力を入れてくださると幸いです。

●特別ルール
 当シナリオはPvPコンセプトのスタイルになります。
 円滑な進行のため、以下のルールを採用させていただきます。

『まず、文頭に印をつけてください』

 〇:勝利希望。
 ●:敗北希望。
 ◎:MSに決着をゆだねる。

 プレイングの文頭の上記の記号を必ずお書きくださいませ。
 記載無き場合は◎として判定し、場外へ落ちる形に濁す方向になると思います。
 また勝敗に関するトラブルについてはMSでは責任を持てませんのでご了承ください。

●マッチング
 合わせで対戦したい方は【合わせ相手の呼び方】及び【目印となる合言葉】を記載ください。
 その他の参加者様については体格、武器の相性、等々でこちらが組み合わせます。
 文頭の印が合うように組合わせますが、状況によってはマスタリングが入ることをご了承ください。

●その他
 マスターページも参考にしていただけたら、幸いです。

 それでは皆様、よろしくお願いします。
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第1章 日常 『猟兵達の夏休み』

POW   :    海で思いっきり遊ぶ

SPD   :    釣りや素潜りを楽しむ

WIZ   :    砂浜でセンスを発揮する

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●舞台

 潮風の香るなか、砂浜から橋が伸びる。
 その先にあるのは板を打ち付けられて作り上げられた、戦いの場。
 広さは様々、巨人から妖精まで、戦うことに不利はない。

 誰からともなく、『彼ら』はやってきた。
 ある者は拳に魔力を秘め。
 ある者は刀に炎を灯す。
 研鑽したガンナーもいれば、サイバネの骨法使いもいる。
 誰もが、そこへ集い、そして――相手を求めた。

 とざいとーざい。
 これより始まるは猟兵同士の一騎打ち。
 名前なんぞは要りはしない、ただ戦うだけの修羅が集う。
 猟兵武闘会!
 いざ、いざいざいざ!
 いざ、開幕!! 
才堂・紅葉

お祭りですし、気楽に参りましょう
それはそれとして盛り上げていきましょう

基本に則って、水着姿で柔術にてお相手します
相手が長目の白兵武器なら「六尺棒」で応じますね
銃火器の場合は「紋章板」で防ぎつつ「リボルバー」で応戦するスタイルで

まずはしっかり受け止め【情報収集、戦闘知識、見切り】で動きに対応
打撃や関節の応酬、剣戟には積極的に応じます。テンション上がりますし、観客がいれば盛り上がりますしね
急所に当たらない限りは【気合、激痛耐性】で受けてでも、間合いを詰めますね
狙いはしっかりと戦術を練って試合を組み立てた上での黒虎
まずはこの一発を綺麗に叩き込むことを目的にし、後の勝敗は流れに委ねます


草剪・ひかり


POW判定
お色気、キャラ崩し、即興連携描写歓迎

こういう場での戦いに、私が出ないわけにはいかないよね!
というわけで、次元を股にかけるプロレス女王・ひかり様の参戦です!

当然、ファイトスタイルは「普段通り」のプロレスそのもの
どんな相手にも、まずは受けから立ち回る
私の攻め手は小手調べ気味の基本技から、徐々にグレードアップ
大体のフィニッシュはパワーボムとかムーンサルトプレス、ジャーマンスープレックスホールドかな

これらをしのいだ上で、私の必殺右ラリアット「アテナ・パニッシャー」を出させてくれる相手はいるかしら?

チャンピオンはどんな時でもチャンピオンらしく
倒した相手の強さを称えてこそ女王の風格ってものだね



●第一戦、令和異種格闘技戦

 プロレスは総合格闘技において柔術に敗北した。
 だが、その柔術はルールに特化したものであり、プロレスは過去の異種格闘技においての優位を逆に奪われたともいえる。
 では、改めて問おう?
 柔術とプロレス、どちらが強いのだろう?

 白のビキニに身を纏う才堂・紅葉(お嬢・f08859)と相対するのはアメリカンビキニの草剪・ひかり(次元を超えた絶対女王・f00837)。
 かたや柔術を得意とし、かたやプロレスの絶対王者。
 そして二人とも互いの領域に歩み寄れる人間であった。
 言葉はなく、相手の動向をうかがうように伸ばされる二つの手……それが固く握り合わされたとき、戦いが始まった。

 先にリストを取ったのは紅葉。
 荷重をコントロールし、関節を極めようと試みれば、ひかりがクラッチを切って、軸足へのタックル。
 重心を下げられたレスラーが相手を抱え上げて倒すことは出来ないが、代わりに膝裏に肩を入れ、そのままうつ伏せに崩す。
 流れるようにリードを奪うひかり、体重をかけて動きを封じつつ、ポジションを変えるためにリストを掴んだ。
 その時、柔術家が独楽のように動いた。
 紅葉が相手から逃げるように動き、腕を取ると切り返しの脇固め。
 そのまま体重を肘へ乗せれば戦いは終わる。
 だがレスラーの体が跳ね、前転することで関節はロックできず、互いの体は崩れた。
 すぐに立ち上がり距離を取る二人……柔肌に滴る汗は熱さだけでは足りない量であった。

 踏み込みと共に板張りの舞台に音が響き、リーチの長いひかりの逆水平が空を切る。
 けれどそれは牽制、レスラー独特の一歩踏み込む動作を踏み切りのアクションへ変化させて跳躍すると叩き込むのは、柔術家の胸元へのドロップキック!
 体重の乗った伸びのある両足による飛び蹴りが、貫くように衝撃を伝える。
 受けた紅葉がダメージを逃がすために敢えて後ろに倒れ込むと、そのまま後転倒立から立ち上がる。だが衝撃は身体の動きを鈍らせる。
 けれど機会がここで訪れた、立ち上がった柔術家の視界には起き上がろうとするひかりの姿。
 体重の乗ったドロップキックだからこそ、同じタイミングで受身を取ったとしても立ち直りの速さが違う。
 身体に染み渡るように残るダメージを隠すように紅葉が中足による蹴りで腹を狙う。
 咄嗟、両腕でそれを防いだレスラーはやはり転がるように体勢を立てなおし、スタンディングへと戻った。
 だが闘いはまだ続く。
 流れを断ち切らないように柔術家の蹴りが膝を狙い、意識をそちらに向けた後、リストをクラッチ、極めに掛かろうと引き寄せれば、ひかりが力ずくでそれを持ち上げる。ドロップキックのダメージが残る紅葉が逃れるには一歩遅かった。
 太陽の下、相手の身体が浮く。
 直後、その胴をレスラーの腕がクラッチした。

 バスター……またの名を――パワーボム!

 板張りの舞台に叩きつけられた衝撃が柔術家の脳を揺らし、世界を変える。
 そのタイミングを逃さない絶対王者ではなかった。
 腕をつかんで引き起こし、背後を取る。
 そう狙うはジャーマンスープレックス。
 だが、それこそが紅葉の戦術。
 敢えて受けることで間合いを詰め、自らの技へと捉えていく。
 胴へ回された腕を掴むと羽根を折るように関節をロックしつつ背後を取り、投げるその技は――

 才堂式柔術居反り投げ・黒虎!

 ブラックタイガースープレックスとも呼ばれる受身の取れない投げ技が、ひかりの脳を揺らした。
 すぐにクラッチを解き、残心の構えを残す紅葉。
 そこに油断などなかった。
 だが、予想を超えていたのだ。
 十五年を超える草剪・ひかりという存在が培っていた受身の経験を。
 一瞬だけでも立ち上がれる、タフネスを!

 立ち上がりつつ跳ね上げられるように振るわれた右ラリアット――アテナ・パニッシャーが柔術家の首を捕らえ、その足を大地から引きはがす。

 意外に知られていないことだが、プロレスのラリアットは下から上に跳ね上げるように打ち込む。
 その結果、相手の身体は宙に浮き、頭から地面に叩きつけられる。
 打撃と落下の二重奏。
 基本にして王道の技と共にひかりは紅葉の上に倒れ込んだ。

 沈黙が場を支配し……やがて立ち上がったのはアメリカンビキニのレスラー。
 遅れて白ビキニの柔術家が立ち上がるとひかりは紅葉の腕を上げる。
 そして、改めて紅葉はひかりの腕を上げた。
 もう戦いは終わり、健闘を称える時間なのだから。

 柔術とプロレス、どちらが強い?
 答えを聞く必要は――無かった。


 勝者:草剪・ひかり

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

榎・うさみっち
【ニコ/ニコうさ】

ステシ水着SD参照

フッ、あたりめーだ!(シャドーボクシング
うさみっち様がボッコボコにしてやんよ!
もし俺が負けたらニコの言うことを何でも聞いてやるぜ!
まぁ俺が負けるわけ無いけどなー!
もちろんニコが負けたら俺の言うことを聞くのだ!

むむ!オシャレな攻撃してきやがって!
確かにこれをいちいち避けるのはキツイ
なら敢えて喰らってやる!
いでよせみっち軍団!!(UC発動
俺の周囲をせみっち達でがっちり固めて
こいつらを弾除けにしながらニコの元へ強行突破!
脳天目掛けてうさみっちばずーかを発射!
ニコ喰らえー!!

フフフ、さすがニコ君、話が早いね~
もちろん!抹茶ラテと抹茶シフォンをご馳走したまえ!


ニコ・ベルクシュタイン
【うさみ/ニコうさ】

ステシ内水着(2019年度)参照

伴侶に手を上げるなど言語道断ではあるが
俺達は猟兵同士でもある、躊躇する理由は無い

待て、今何でもすると言ったな? 二言は無いな?
良かろう、リングに上がれ! いざ尋常に勝負だ!

体躯の小さなうさみに攻撃を当てるのは至難の業
ならば花弁をリングいっぱいに広げる「範囲攻撃」を乗せた
【花冠の幻】で逃げ場を無くしてくれよう
絵面的にも物理的にも極力痛みが無いよう配慮した結果だが……

馬鹿な、お前達は……せみっち!? もうそんな季節か!!
ぐわあああ!!!(蝉が苦手なのですぐ死ぬ)

約束だ……何でも言う事を聞こう
しかし大体読めている、抹茶スイーツが欲しいのだろう?



●第二戦、フェアリーvsヤドリガミ無差別級勝負

 戦いにおいて体格差の壁は大きい。
 技術が同じなら、武装の質が同じなら、体格差は全てを凌駕する。
 それを上回るのは相手が知らない技術、魔術、そして破壊力。
 そして今始まるのは……そういう戦いではなかった。

「伴侶に手を上げるなど言語道断ではあるが」
 ニコ・ベルクシュタイン(時計卿・f00324)がラッシュガードを脱げば、鍛え抜かれた精悍な肉体が露わになる。
「俺達は猟兵同士でもある、躊躇する理由は無い」
 汗が反射し、何か輝くように見えるのは多分気のせいだろう。
「フッ、あたりめーだ!」
 榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)が羽音を鳴らしながら、虚空へと拳を放つ、これは、そうシャドーボクシング!
「うさみっち様がボッコボコにしてやんよ!」
 上着を脱ぎすてると、こちらは日焼けの跡が別の意味でセンシティブになった肉体を見せる。
 ちなみに謎の光は出ない、世の中は無常である。
「もし俺が負けたらニコの言うことを何でも聞いてやるぜ!」
「――ほう?」
 もし、誰かが見ているならニコの眼鏡が光ったのを見逃さないであろう。
「まぁ俺が負けるわけ無いけどなー!」
「二言は無いな?」
 念を推すようにヤドリガミが問う。
 だがフェアリーは意に介さずに言葉を続けた。
「もちろんニコが負けたら俺の言うことを聞くのだ!」
「今何でもすると言ったな? 良かろう、リングに上がれ! いざ尋常に勝負だ!」
 ――これは誘い受けってやつなんですかね?
 なんにしても、体格差を超越する闘いが今、始まった。

「イヤーッ!!」
「なんの! うさみっちビジョン!!」
 ニコの攻撃をうさみっちが避ける。
「やはり……体躯の小さなうさみに攻撃を当てるのは至難の業」
 普段より二割増しで真剣な表情を浮かべ、ヤドリガミが呟く。
「あったりめーよ! これぞ、蝶のように舞い、ファエリーのように刺すってやつだ」
 普段よりも三割増しで慢心した表情を見せ、フェアリーが答えた。
 実際、自由に飛び回るものを捕らえるのは人間には難しい。
「ならば花弁をリングいっぱいに広げる範囲攻撃なら!」
 だからこそ、ニコは飛んだ――そう、虹色の薔薇と共に。

 Rainbow flowers
 花 冠 の 幻

 舞台を覆う花びら、板張りの床は花畑と変わり、虹色の花が舞う。
「むむ! オシャレな攻撃してきやがって!」
 これにはさすがのうさみっちも困り顔。
 実際、飛んでくる相手の対処は弾幕が定番。
「確かにこれをいちいち避けるのはキツイ」
 自称、湯たんぽ生命体であるフェアリーもそれを熟知している。
「なら敢えて喰らってやる!」
 けれど、そういうときの思い切りは多分、違うレベルに尖がっていた。
「ぐあぁあああああああっ!!」
「うさみーーーーーーっ!?」
 断末魔の悲鳴に思わず声を上げるニコ。
 絵面的にも物理的にも極力痛みが無いよう配慮したのにまさか……。
「なんて――死んだと思ったかばかめ!」
「「ばかめ!」」
 同じトーンの声色が重なり、そして花弁の中をリアルなセミ形態うさみっち集団でガードしたうさみっち(本体)が突っ切ってきた!

  シ ン タ フ リ ナ ラ マ カ セ ト ケ
 きょうふときょうきのせみっちファイナル

「馬鹿な、お前達は……せみっち!? もうそんな季節か!!」
 ヤドリガミが固まる。
 何せ蝉が苦手なのだから。
 嗚呼、フェアリー、伴侶と言えど容赦なし。
「ニコ喰らえー!!」
「ぐわあああ!!!」
 ニコの脳天にうさみっちばずーかを発射したところで勝負は決まった。

「約束だ……何でも言う事を聞こう」
 蝉地獄から解放されたヤドリガミが伴侶へ視線を向ける。
「しかし大体読めている、抹茶スイーツが欲しいのだろう?」
 寝そべっている姿勢で目の前を飛ぶうさみっちはその言葉に悪戯っぽい笑みを見せた。
「フフフ、さすがニコ君、話が早いね~」
 共に歩む関係とはいえ、やはり好みの物を当てられると嬉しいもの。
「もちろん! 抹茶ラテと抹茶シフォンをご馳走したまえ!」
 ご機嫌な妖精に引っ張られるように時計のヤドリガミは舞台を後にした。
 そう二人の時間は戦いだけではないのだから……。


 勝者:榎・うさみっち

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルカ・ウェンズ
◎新技を試しに来たわよ~。戦うからには勝利を目指すけど、まあやってみるわ!

相手が私のことを知っていたり、私が受けた依頼の報告書を読んでいたらばれるけど、接近戦が苦手だと思わせるために【空中戦】を仕掛けて、オーラ刀を銃に変形させ一撃離脱を心掛けて【オーラ防御】で身を守り【残像】の見えるような速さで飛び回り、引き撃ちで戦うわ。

この作戦が通じなくても、新しく編み出したユーウベルコードを使い相手を【怪力】任せにオーラ刀で攻撃するわ。これでKOできなかったり武器が使えなくされても拳や蹴りで戦えるし怪力で場外へ落下させたり【グラップル】これで相手にギブアップさせるのを狙って戦うわよ。


トリテレイア・ゼロナイン

※戦機の為KO不能
それ以外希望

(これまでのデータからオブリビオンの大規模攻勢発生の可能性は極めて高い筈、それに備え戦闘経験を積むまたとない機会。ですが…相対の間だけは眼前の相手のみに集中)

よろしくお願いいたします
では…いざっ!

今回のスタイルは単純至極
センサーでの●情報収集で敵の武装、挙動、仕込み等戦場全ての情報●見切り攻撃は●武器受け●盾受け
遠間となれば肩部や腕部格納銃器の●スナイパー射撃で応戦
脚部スラスターでの●スライディング移動で距離詰め●怪力近接武装で攻撃
多少の搦手やUCなど捻じ伏せる正攻法

此度は全力
至近距離での頭部格納銃器の●だまし討ちも辞しません

…お見事!
まだまだ研鑽が必要ですね



●第三戦、大総力戦

 今回の武闘会に武器の制限はない。
 ならば、知りたくはないだろうか?
 火力とオーラ、そして剣という全てがぶつかり合うというものを。

 ――これまでのデータからオブリビオンの大規模攻勢発生の可能性は極めて高い筈、それに備え戦闘経験を積むまたとない機会。

 トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は戦機にして騎士である。
 だからこそ、この機会の有効性を見出していた。

 ――ですが……相対の間だけは眼前の相手のみに集中を。

 そして戦士として、今、視線を向けるべき相手のことも。
「よろしくお願いいたします」

「新技を試しに来たわよ~」
 一方のルカ・ウェンズ(風変わりな仕事人・f03582)は気分がいい。
 新しいユーベルコードを試せる機会に恵まれたのだから。
「戦うからには勝利を目指すけど、まあやってみるわ!」
 勿論、自分も相手も歴戦の戦士。
 勝つのは容易ではないことは分かっている。
 でも、そこから先――勝利をつかみ取るには何が必要かも知っていた。
「では……いざっ!」
 構えている目の前の戦機と同じように。

 ルカのオーラが刃となり、その右手に生まれれば、トリテレイアは重厚な剣と大盾を構える。
 互いに間合いを探り、そして剣が交わされる――ことは無かった。
「――飛んだ!?」
 予想外の行動に戦機が言葉を発した。
 依頼のデータでは接近戦を好むはずだった、現に得物はオーラの刀。
 ――ならば……欺瞞?
 思考は銃撃に遮られる。
 女の手に握られるのはオーラが作り出す拳銃、残像を見せるほどの速度で飛翔し、射程距離ギリギリからの遠距離攻撃でトリテレイアの動きを封じる。

 だが騎士は性格が示すように愚直な男。
 そして、こういう時に何をすべきかも理解している。
 盾を剣で攻撃を受け止め、センサーがパターンを分析する。
 あとはもう簡単だ、ルカが移動する先に向けて肩から展開した単装銃から発射された弾丸を『置く』
 俗に言う偏差射撃であった。

「しまっ――」
 衝撃を腹に受け、落下する女に戦機が迫る。
 だが騎士の振りかぶった一刀は仕事人たるルカの刃に弾き飛ばされる。
 怪力と呼ばれるほどの膂力。
 二人とも充分に備わっていたが、女の力はトリテレイアを上回っていた。
 オーラ刀による切り返しの袈裟が騎士を襲う。
 だが戦機は盾を前に出し、体格差を活かしてぶつかり、相手の姿勢を崩す。
 そこに追い打ちをかける胴を薙ぐ剣の一撃。
 けれど、それは手首のスナップで振るわれたルカの一撃によって叩き落された。

 闘いはまだ続く。
 騎士は戦い方を変え、護衛機としての性能を開放。
 正面からプレッシャーをかけ、剣を振るい、格納された銃にて追い打ちをかける。
 しかし、ルカもやられっぱなしの女ではない。
 軽さと取り回しそして切れ味の増す、刀で剣を吹き飛ばし銃弾を切り裂き、盾を両断する。
「――獲った!」
 盾を失った戦機の左肩――そこから滑らすようにオーラの刃をルカが振るう、行き先は首。相手はウォーマシン故KOは狙えないが、寸止めの勝負をつけるか、回路切断による機能不全を狙う!
「まだまだ!」
 トリテレイアの頭部が展開し銃が火を噴いた。
 女が銃声と共に吹き飛ばされ、転がっていく。
 オーラの障壁が防いでくれたとはいえ、ダメージは大きい。

 広がった間合い、騎士は一歩ずつ間合いを詰め、そしてルカは決意した。

 女が構えるのは脇構え、寝せた刀を右脇に、切っ先は後ろに。
 トリテレイアがその姿を警戒し、スラスターの吸気を全開にし、突撃の体勢を取る。
 剣は肩に押しつけるように、近代の騎兵が行うような騎馬抜刀突撃の構え。
 空気が戦機の機体に吸い込まれる音が響く。
 それが止むと――互いが動いた。

 騎士がスラスターを噴射し、滑るように迫る。
 ルカが一歩踏み込み、捻転を開放する。

 ――相手が速い、だが……遠い!

 トリテレイアが確信し、軌道を変える。
 タイミングをずらし、後は一撃を叩き込む。
 それで勝負が決まる――だが、その思考は胴へ叩き込まれる衝撃のよって寸断された。
 女の振るう刃はとてつもなく長く、そして抵抗となりうる空気すら切り裂く一撃、その剣撃の名はコスモス。
 宇宙すら引き裂く、長大斬馬刀!

「……お見事」
 自分を上回る怪力を叩き込まれた騎士が負けを悟り、呟く。
 そして場外に盛大な水柱を打ち上げた。

「まだまだ研鑽が必要ですね」
 海面から這い上がり、トリテレイアが呟いた。
「それはこちらもよ」
 歩み寄るルカが手を伸ばし助け上げつつ応えを返した。

 闘いは互いが自らを知る機会。
 だからこそ、人は研鑽を求めるのだ。
 たとえ、その手にあるものは剣であっても、銃であっても。


 勝者:ルカ・ウェンズ

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

木常野・都月


魔法…精霊術は特に禁止されていない感じか?
禁止されてないなら、俺でも勝機があるかも?

ダガーとエレメンタルダガーで参加したい。
精霊様が大丈夫なら、エレメンタルダガーには雷の精霊様を最初に召喚しておきたい。

戦術としては、[野生の勘、第六感]を活かしたヒット&ウェイを基本に、相手の隙を突きたい。

ダガーで捌きつつ、エレメンタルダガーでの峰打ちと、雷の[属性攻撃、気絶攻撃]で相手を気絶させたい。
仮に、術禁止でも基本は峰打ち狙い。

相手の攻撃は、力で対抗したら、術師の俺が力負けするのは分かりきってる。
可能なら風の精霊様に空気抵抗を減らして貰い、敵の攻撃を[ダッシュ]で避けるか、ダガーで受け流したい。


高砂・オリフィス

アドリブ自由NG描写なし

あははっ! 舞踏会ときいて、ぼく参上!
……武闘会、だとぅ?! んなーっ!? もしかして間違えたー! も、もーいもんねっ、踊って帰るついでに勝って帰る! なんであれ、真剣に挑まなきゃ損だしねっ

目に余る格好だって?! いーじゃん動きやすければ! でも目は瞑らないでねっぼくの踊りを見て!

何を隠そうぼくはカポエイリスタ♪ 足場が悪かろうと相手の方が武器を持ってようと、バリバリ平常運転さ!
みよ! 得意技《かつて過ぎたる現在》! 当たればダウン間違いなし、外れても派手で盛り上がって美味しいって寸法! じゃなかった戦法!

勝っても負けても最後は握手! ナーイスファイトー♪ いぇーい!



●第四戦、ダンス・ウィズ・ウィスプ

「あははっ! 舞踏会ときいて、ぼく参上!」
 ビキニ姿で現れる高砂・オリフィス(南の園のなんのその・f24667)。
 彼女の間違いは心優しい人々によって訂正された。
「……武闘会、だとぅ?! んなーっ!? もしかして間違えたー! も、もーいもんねっ、踊って帰るついでに勝って帰る! なんであれ、真剣に挑まなきゃ損だしねっ」
 間違ってもただで帰らないのがオリフィスの良きところ、早速ステップを刻み、ジンガを舞う。
「目に余る格好だって?! いーじゃん動きやすければ! でも目は瞑らないでね
っ、ぼくの踊りを見て!」
 しかし目の前の相手は彼女を見ていなかった。

「魔法……精霊術は特に禁止されていない感じか?」
 木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)が確認するのはルール。
 気になるのは得意である精霊術の使用。
「禁止されてないなら、俺でも勝機があるかも?」
「へーい、お兄さん聞いてる?」
「あ、ああ……ごめん、ルールを確認していた」
 オリフィスの言葉に謝罪し、都月は両手にダガーを持つ。
 諸刃と片刃の短剣、そのうちの片刃に紫電が走る。
「へえ、面白そうな武器だねっ!」
「精霊様の力さ。君こそ不思議な動きをしてるな。求愛のダンスか?」
「ちがーう!」
 天然狐の問いかけを南国の踊り手は強く否定した。
「何を隠そうぼくはカポエイリスタ♪ 足場が悪かろうと相手の方が武器を持ってようと、バリバリ平常運転さ!」
「そうか、違ったのか。なら……そろそろやろうか?」
 都月が腰を落とし、オリフィスがステップを刻む。
 特徴的なスタイルを持つ二人の闘いが今、始まる。

 ジンガ――よちよち歩きという意味を持つその動きはカポエイラ独特のステップにして基本。これの動きを速めたものがサンバのステップである。
 カポエイリスタはこの動きで人を惑わし、身体に溜めを作り、一刺しへの威力へとつなげていく。
 一方、狐は肉食獣がその前肢で相手を捕らえるかのように腰を屈め、前へ荷重をかけていく――いつでもダガーを突き立てられるように。
 このままでは平行線を辿っていくだろう……だがジンガは空気を作り、場を作る。
 知らず知らずにステップに、世界に、引き込まれ、都月が一歩踏み込んで諸刃の刃を振るう。
 オリフィスが頭を振り、白刃は空を刻む、そして流れるように身をひねったカポエイリスタの蹴りが狐の頭を狙う。
「――くっ!」
 咄嗟に腕をクロスし、蹴りを受ける都月。そこへさらに回転を増したオリフィスの掌が襲う――ガロパンチ。
 またの名をギャロップ。
 文字通りの襲歩たる一撃が狐の耳を打ち、脳へ浸透を与える。
 だが、やられっぱなしの男ではない。
 一撃が入り、動きが止まる一瞬に紫電を纏った刀身がオリフィスの腕を打ち据える。
 斬撃ではなく、峰打ち。だが放電は海原に響き渡り、二人が離れる。
 一人は衝撃にたたらを踏み、もう一人は紫電に片腕を奪われ、力なく揺らすのみ。
「痺れるね♪」
「雷の精霊様の力だ」
 二人の顔に笑みが浮かぶ。
 アドレナリンが痛みを誤魔化し、高揚した神経が闘いのリズムが二人をそうさせているのだった。

 次に動くのは都月。
 今度は踊りに引き寄せられてではなく、自らが切り開くための動き。
 警戒されるであろう紫電を纏った片刃のダガーではなく、左手の諸刃の短剣で刺突を繰り返す、一回、二回、三回、四回!
 直線的な一撃がジンガの曲線を断ちれば、狐はその場で手を離し、回転するダガーを逆手に持ち変える。
 一歩踏み込んでのフック気味の一撃。
 刃がカポエイリスタのいる空間を切断しようと疾走した。
 咄嗟にオリフィスの上体が反れ、そのまま跳ね上がった足が相手の顎を狙う。
 力強く板張りの舞台を蹴る音が響き、狐が距離を離れた。
 野生動物としての動き、つまりはヒット&アウェイ。
 距離を取り、牙を立てる時だけ追い詰める、肉食動物の狩り。
 都月はそれを忠実に守る。
 そう、一撃で屠れる牙があるのなら、じっくりとプレッシャーを変え、ダガーで牽制し、雷の刃で討ち取る。
 それが王道。
 だからこそ、蹴りが空を切り、倒立から着地している女へと一撃を振るうべく走る。
 だが、衝撃は狐の腹を襲った。

 ――ベンサォン

 押し出すように放つ前蹴りは相手の動きを止め、自らの蹴りの間合いを作り、そして……意識を腹に持っていかせる。
 直後、都月の脳が揺れた。

 アルマーダ!

 身体を回転して外回し蹴りがこめかみを揺らし、そして追い打ちの回し蹴り――マルテーロが意識を刈り取っていく。

 Bênção Armada com martelo
 かつて 過ぎたる ――現在

 カポエイラが生み出した嵐は獣を狩った。


 勝者:高砂・オリフィス

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

燈夜・偽葉

テラさんのお誘いですが、お相手はどなたでも構いません

猟兵同士の戦いですか、腕が鳴りますね!
頑張りましょう!

黄昏の太刀(サムライブレイド)を構え
先制攻撃・早業で「剣よ、心を統べて」を発動、ダッシュで書けて斬りかかり接近戦を挑みます!
相手の攻撃は見切り、第六感で感知し、残像やフェイントを交えて回避したり武器受けで防御します
見切り・第六感・残像・フェイントは攻撃の際にも応用し、確実に削っていきます

その間にこっそりと、目立たないように使っていない刀の一振りを念動力で動かし、相手の死角から突き刺して暗殺

いやぁ、皆さんお強いです…!


テラ・ウィンディア

偽葉(f01006)に挑戦

偽葉とは一度戦いたいと思ってたんだ
その空間斬撃におれは挑む!

【戦闘知識】で海上リングの状況と過去の偽葉の戦い方の癖と動きを把握

【見切り・第六感・残像・空中戦・盾受け】でその斬撃を可能な限り回避
避け切れない場合は盾で受け止め致命だけは避け

【属性攻撃】炎を全身と剣太刀に付与
【早業・二回攻撃】による高速の二刀による斬撃猛攻

偽葉のユベコは全霊を以て回避し受けても致命を避け

絶対にここで倒れない!

その技も…強さも使わせて貰う!

斬撃空間から回避を封じる為
その瞬間
【踏みつけ】でリングを踏み揺らし

消えざる過去の痛み発動!
己だけでなく偽葉の斬撃も須らく再生させる!

(斬斬斬斬斬斬斬!!)



●第五戦、剣よ空よ

「偽葉とは一度戦いたいと思ってたんだ」
 テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)が笑みを見せる。
「その空間斬撃におれは挑む!」
 目指すもののために。
「猟兵同士の戦いですか、腕が鳴りますね!」
 一方の燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)は戦いそのものへと意気込みを見せた。
「頑張りましょう!」
 その言葉に応えようとしたテラは偽葉の目を見て息を呑む。
 言葉と裏腹に妖狐の眼は笑ってはいなかった。
 ――もう闘いは始まっていた。

 ユーベルコードにはいくつかの使い方がある。
 相手に対して一撃を与えるのもあれば、自らを強化し闘いを優位に持っていく方法もある。
 偽葉が選んだのは後者の方法であった。

 ――剣よ、心を統べて

 まさに真剣たるそのユーベルコードが導くのは無念無想の領域。
 最早剣聖と呼ばれるに相応しい力を持った妖狐が先手を奪うのは明白の事実。
 エルフの少女が剣とその身を炎にしなければ、手痛い一撃をこうむっていたであろう。
 だが、炎が相手に選択肢という迷いを作り出し、テラが反撃する道筋を作り上げる。
 一歩踏み込んでからの刺突、追撃の片手袈裟。
 エルフが振るう炎の二刀を妖狐は残像を囮にかいくぐり、小手を狙うように誘ってからの上段、唐竹割り。
 咄嗟、テラが二刀を十字に合わせて斬撃を受け止めた。
 衝撃が膝を折らせ、低くなった頭を偽葉が蹴る。
「絶対に!」
 必死に頭を逸らすエルフ、致命傷は逃れたが不安定な体勢への追い打ちにその身が転がった。
「ここで倒れない!」
 だが、その意志は決して折れることはない。
 だからこそ、剣聖は全力を以って相手を倒すのだ。

 立ち上がったテラ、構えるは正眼。
 一刀に集中する意思が激しい炎となる。
 すり足で迫る偽葉、構えるは正眼。
 無念無想が故に、正道の強さを知るが故。

 互いの息遣い、炎がはぜる音、波音。

 様々な音が耳朶を打つ中、支配するのは互いに狙う一撃への意志。
 限界まで引いた弓のようなテンションを保ちつつ、じわり……じわり……と間合いが近づいていく。

 ――衛
 ――応

 誰が言ったかはわからない、戦うものか、見守るものか、それともイクサガミか。
 だが、確かに聞こえたのだ。
 弦から手を離し、矢を放つがごとし一撃を叩き込む時が!

 両者が踏み込んだ、偽葉は一刀にて仕留めるため、そしてテラは――そのタイミングを狂わせるため。
 床を踏み抜く激しい音、そして振動が剣聖のタイミングを狂わせる。
 そこへ斬撃が生まれた。
 エルフの剣ではなく、過去に振るった剣がよみがえるが如く。

 ――キエザル カコノ ヤイバ
 悔恨『消えざる過去の痛み』

 空間に刻まれた斬撃を呼び起こすユーベルコード。
 その刃が妖狐を襲う。
 刺突、袈裟、小手、唐竹、蹴り、そして踏み込んでの一刀。
 全ての刃が一度に襲えば、勝負はもう着いたも同然――誰もがそう思ったとき。

「……えっ?」
 突然襲った冷たい感触にテラが背中を見れば、そこにあるのは自らに突き刺さった刀一振り。
 念動力による偽葉の隠し剣。
 斬撃に耐え切れず、妖狐が膝をついたとき、エルフの剣士はその場に倒れた。
「いやぁ、テラさんお強いです……!」
 そこに嘘はなかった。
 実際、この一手を仕込んでいなければ負けていたのは自分だと知っているのだから。
 それは体中を流れる汗と、荒い息が証明している。

 たった一つ、たった一つの空を駆け抜けた刃。

 それが勝負の天秤を傾けた。


 勝者:燈夜・偽葉

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

セシリア・サヴェージ


今回は水着で参加します。鎧が無いので暗黒の使用は制限されますが、その分身軽さを活かした戦いをしましょう。
UC【暗黒剣技】による戦技をメインに、足技や体当たり等の格闘術等を絡めた戦闘を行います。

さて、戦闘開始となりましたが……申し訳ありません。上着を脱ぐので少しお待ちいただけますか?
……と油断した相手に上着を投げつけ視界を奪いその隙に足払い。転倒したら追い打ちます。
【騙し討ち】の【先制攻撃】です。生憎私は正道の騎士ではありませんので。

しかし、暗黒が使えないのでは流石に限界がありますね。暗黒剣も普段より重く感じます。
残念ですがここまでのようです。場外に落されてしまう前に潔くギブアップしましょう。


仇死原・アンナ


時は来た…それだけだ…!
新しい水着に着替えて相手しよう…!

[足場を習熟]しつつ、相手の攻撃を[戦闘知識で見切り]回避しよう
鉄塊剣での[なぎ払い範囲・重量攻撃]で相手を追い詰めて
細剣での[早業、カウンター]で[体勢を崩そう]

相手の体勢を崩したら【吊るし首の刑】を発動
鎖の鞭を振るい相手を[捕縛]で巻き付けて[ロープワーク]で
ぶんぶん振るいまわして遠く場外へ[吹き飛ばそう]…!

勝てたら…少し恥ずかしいけど嬉しいな…
場外で負けたら…海でぷかぷか浮かんでいよう…

太陽が眩しい…海は広いなぁ…



●第六戦、暗黒vs炎獄

「時は来た!」
 仇死原・アンナ(炎獄の執行人・f09978)が一言だけ口にした。
「……それだけだ!」
「…………はい?」
 パレオをはためかせ、語るアンナの言葉にセシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)はそう答えることしかできなかった。
 もしこれがタッグ戦だったら……いや、よしておこう。
 賢明なセシリアは考えるのを止めた。
「コホン……では、そろそろ始めたいところですが……申し訳ありません。上着を脱ぐので少しお待ちいただけますか?」
「ああ、こちらも同じようなものだから、助かる」
 暗黒の騎士の言葉に処刑執行人は同意し、麦わら帽子を脱いだ。そこへ――丈の長い上着をアンナの顔面に投げつけたセシリアが相手の足を払い、続けざまに腹へと蹴りを叩き込んだ!
「生憎私は正道の騎士ではありませんので」
 暗黒の騎士の宣告と共に勝負は始まった。
 ちなみにルール上は反則じゃないんですよね、これ。

「くっ……」
 目くらましの上着を投げ捨て、立ち上がるアンナ。
 地形を把握していたのが幸いだった、下手をすれば場外へと追い詰められるとこだったが、まだ戦える。
 セシリアの上段から振り下ろす暗黒剣の一撃を片手に持った鉄塊剣で跳ね上げ、カウンターの細剣で肩を狙う。
 咄嗟、身を翻して暗黒の騎士がそれを避ければ、体勢を立て直さずに無理に踏み込んで肩をぶつける体当たり。
 吹き飛ばすのが目的ではない、相手と同じように体勢を崩す繋ぎ。
 そして切り上げへのコンビネーション。
 けれど、勢いの不足した無理矢理の体当たりでは完全に崩すには至らない、処刑執行人が舞台に鉄塊剣を刺し、体重をかけて受け止める。
 金属のぶつかり合う音が響き渡った、得物が跳ね上がった両者が、追撃を警戒して距離を取る。
 簡単に終わる程度の実力を両者とも持ってはおらず、それが後の決着に繋がるとはこの時は誰もが思わなかった。

 スナップを聞かせ、波を刻むようなアンナの細剣がセシリアの足を止める。
 そこは真横から振り回される鉄塊剣、暗黒の騎士が剣で受け止めるが武器の重さが勢いとなり、その身を吹き飛ばされる。その位置は場外すぐ近く。
 すぐに処刑執行人が追い打ちの一撃を叩き込もうと走れば、その顎先に膝蹴りのカウンター。
 セシリアがステップを刻んで回り込めば今度はアンナが海を背に、そこへ叩き込まれる暗黒剣のラッシュ。

 二刀と一刀、鉄塊剣と細剣に対して剣一振り。
 プレッシャーを掛けていくには大小二振りは常道ともいえるほどに安定している。
 だが、それは間合いをリードしていた場合。
 逆に間合いを奪われれば取り回しと重さのバランスがいい暗黒剣の方がスピードに勝り、そして重さに勝る。
 故に鉄塊では追い付かず、レイピアでは打ち負ける。
 けれど、ここで終わる処刑執行人ではなかった。
 暗黒の騎士が次の攻撃につなげる動作が一瞬、遅れる――その隙を逃さなかった。

  ツルシ クビノケイ
 吊るし首の刑

 アンナの放つ、鎖の鞭がセシリアを拘束する。
 必死に振りほどこうとする暗黒の騎士。
 けれど、彼女の力の源である暗黒を発揮する鎧がなければセシリアの身体は技量に追い付かず、そして疲労となって、暗黒の騎士を蝕んでいた。
 力任せに振り回す、処刑執行人。
 あとはこのまま場外に投げ飛ばせば、試合は終了。
「――――」
「――!?」
 だが、セシリアの唇が動くのを確認すれば、鎖を解き、アンナは相手を舞台の中心へと転がした。

「……聞こえてましたか」
 片膝をつき、両腕を上げる騎士。
「残念ですがここまでのようです」
「もし……いや、やめておこう」
 愚問だと首を振り、アンナが近づくと、セシリアを立たせる。
 騎士は執行人の腕を上げ、その勝利を称えると勝者ははにかむ様に俯いた。
「……少し恥ずかしいけど嬉しいな……」
「そういうものです。そして次は戦場でご一緒できたら幸いです」
「……ああ」
 セシリアの言葉にアンナは強く頷いた。


 勝者:仇死原・アンナ

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アスカ・ユークレース
◎アドリブ絡み歓迎
今年新調したおNEWの水着で参戦

心情
模擬戦とはいえ、今まで猟兵同士共闘する事はあっても戦う、ってことはなかったわね……ちょっと楽しみだわ。

性格
白熱すると戦闘狂の一面が出てくる
「もっと遊びましょう?」

戦法
機動力重視
地形を利用し舞台端直前まで引き付けてかわしたり等のジャンプを交えたフットワーク
交わした隙を利用し素早く誘導弾で反撃、時折フェイントも織り交ぜて。

相手の勢いや力、スピードを利用して最終的には場外落とし狙い
相手の足場を撃っていい感じのところに誘導できたらいいですね

バトル後
勝っても負けても相手をたたえましょう


シリン・カービン


相手との距離を開けて狙撃態勢に。
障害物も無いこの距離、
私の目は相手の動きを一切見逃さない。

強大な獲物を仕留める時に必要なことが二つあります。

一つは、相手を好きに動かさせないこと。
攻撃の起点を見定めそこを潰します。

【シャドウ・ステップ】を発動。
射撃動作の高速化で、遅れることなく
相手の攻撃動作の始まりを狙い撃ちます。
微動だにしない様に見えながら、
細かく調整される照準に何人が気づくでしょう。

もう一つは、相手の全力を潰すこと。
最大の攻撃は最大の隙。
近接戦、あるいは広範囲ならと
業を煮やして攻撃するのであれば、
時の精霊の助力で瞬時にダッシュ。
残像を囮に死角から強力な一撃を与えます。
「あなたは、私の獲物」



●第七戦、ロングレンジハンティング

 この手の武闘会において、射撃を得意とするものが出ることは少ない。
 勝負の種類が違うからだ。
 だからこそ……それを得意とするものがぶつかり合ったらどうなるか?
 それはこれから明らかになるであろう。

 舞台の端と端に二人は居た。
 一人はシリン・カービン(緑の狩り人・f04146)、葉を思わせる緑の水着にボルトアクションライフルを構える。
 もう一人はアスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)、骸骨を模した水着に身を纏い、ピストル式ピストル式機械弩を片手に立つ。
 互いに動くことはなかった。
 ただ、同時に狙いをつけて引鉄を絞るのみ。
 双方の背後で巻き上がる水柱。
 それが闘いの狼煙であった。

 ボルトアクションライフルとピストル型の機械弩。
 射撃を得意としても武器の種類が違えば、動きは変わる。
 遮蔽物のない戦場。
 アスカが走り出すのは当然で、その動きを制するようにシリンが狙撃するのも当然であった。
 エルフの狙撃が引き続き叩き込まれる。
 それはボルトアクションとはいえ、速い――そう、ユーベルコードである。

 ――Shadow Step
 精霊は影すら消す

 時の精霊による加護は装填動作を速め、着弾の修正を速める。
 炎天下の海とはいえ、数発撃たれれば、もう急所への一撃は避けられない。
 だから、アスカは引鉄を引く。
 その軌道を見て、攻撃を見定めたシリンがその場から走った。
 彼女の居た場所には矢が突き刺さっていた。
 ――誘導弾。
 それがアスカの選択。
 エルフが狙撃で『相手』を制するなら、バーチャルキャラクターは射撃で『場』を制する。
 それは武器の特性故か、それとも個人の好みが故か。
 どちらにしても、互いの射撃が互いの特性を殺し、そして自らの戦術へと引き寄せる。
 弾丸と矢が織りなす、それはさしずめチェスのようであった。

 アスカが跳躍した。
 左右に動くだけでは、もはや逃れられないと知っているから、ならば立体的に跳ぶという手は当然であった。
「――逆光!?」
「もっと遊びましょう?」
 炎天下の空という盤面を支配したバーチャルキャラクターが太陽を背に矢を連射する。
 日光を避け、フェイルノートの雨から逃れようと走った時、目の前の舞台に矢が降り注ぎ、足場が失われる――戦術の幅になりうる場所を奪われた。
 その場に止まり、相手を見るエルフ。
 アスカは両手で機械弩を構え、獲物を捕らえる。
 引鉄がゆっくりと絞られる中、シリンは意を決して走った――相手に向かって。
 時の精霊の加護がエルフに速度を与え、一気に間合いを詰める。
 だがバーチャルキャラクターは意に介さない。
 ここで心揺れた方が負けなのだから。
 矢が放たれ、シリンの額を貫いた。
 だが、その姿は霞となって消える。
「残像!?」
「あなたは、私の獲物」
 声は後ろから聞こえた。
 残像を囮に転がりながら死角を確保したエルフの狙撃手がボルトを引き、最後の弾丸を薬室へ送り込む。
 好みの重さに調整した引鉄に指をかけると、シアが解放されハンマーがピンを叩いた。
 銃声が木霊した。
 木霊が止むころ……一人の女が倒れ、一人の女が立ち上がった。

 射撃を得意とするものが相対すればどうなるか?
 それが今、ここで証明された。


 勝者:シリン・カービン

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ベルンハルト・マッケンゼン
◎【真琴】【夏空桜戦】
新海真琴(f22438)と参加

お誘い有難う、真琴。
麗しき乙女のお相手とは光栄だ。
どうか怪我の無いように、な。

(右足を引きボウ&スクレープの礼、と見せ掛け…
隠し持つ発煙手榴弾のピンを抜き相手へ転がす。
先制攻撃の煙幕で目潰し、UC発動後に名乗り上げ)

燃える焔は黄金炎、天下御免のオリフラム!
誰が呼んだか酔いどれバーニィ…マッケンゼン流撃剣術、一指し舞うて仕る!

・戦術
近付けば銃剣で突き、離れれば銃で撃つ。
戦闘知識で相手の初動分析、リズムを妨げ間合いを支配
ハルバードの斬込はカウンターで懐に飛び込み、銃床でグラップル打撃
スパイクの刺突は穂先の外側へ回り込み、
相手の身体を開かせ制圧射撃


新海・真琴

【ベルンハルト(f01418)】【夏空桜戦】

模擬戦といえど全力勝負。正々堂々と正面から……って言っても、ベルンハルトは絶対に遠距離射撃で来るだろうし
ええい、ままよ!女のみちは喧嘩上等!

向かってくる銃弾はオーラ防御で何とかする!何とかならないやつは、桜の拳鍔で受けて弾く!痛くても泣かない!

學徒兵として格闘技(ステゴロ)も修めててな、初手より奥義にて仕るッ!
距離を詰め、全力の怪力を乗せた『地駆ける女王』で回し蹴り
戦闘知識でタイミングや相手の姿勢から判断し、確実に当てに行く

蹴り、更に続けるナックルでの殴り攻撃には、気絶攻撃と吹き飛ばしも乗せてくぞ!

(決着後)
ゴメン、ついノッてきて……
い、痛くない?



●第八戦、ナックル&バレット

「模擬戦といえど全力勝負。正々堂々と正面から……って言っても、ベルンハルトは絶対に遠距離射撃で来るだろうし」
 新海・真琴(薄墨の黒耀・f22438)が退魔の刃を備えた長柄の洋斧を片手に相手を見る。
 対するベルンハルト・マッケンゼン(黄金炎の傭兵・f01418)はいつも通りに小銃に弾倉を装填し、バヨネットを着剣する。
「ええい、ままよ! 女のみちは喧嘩上等!」
 大股で歩く真琴。
 その姿に気づいたベルンハルトが胸に手を当て、右足を引き貴人への礼を示す。
「お誘い有難う、真琴。麗しき乙女のお相手とは光栄だ……どうか怪我の無いように、な」
 彼女の誘いに応えた男はその栄誉に預かったことに敬意を表し、足元に転がった手榴弾を真琴の元へと蹴った。
 闘いの狼煙が麗人を幻惑する中、傭兵は黄金銃の引鉄を引いた。

 銃撃戯曲『黄昏』
 Gotterdammerung

「燃える焔は黄金炎、天下御免のオリフラム!」
 左手に握ったマシンピストルから焼けた真鍮が床に転がる中、ベルンハルトは名乗りを上げる。
「誰が呼んだか酔いどれバーニィ……マッケンゼン流撃剣術、一指し舞うて仕る!」
 普通なら、ここで「やりすぎだよバーニィ!」と誰かが言うだろう。
 だがここは、ルール無用の武闘会。そしてそれを理解する女が煙の中、銀の双眸に光を宿す。
「學徒兵として格闘技も修めててな」
 桜の拳鍔を媒介に展開したオーラの盾にて弾丸を防いだ真琴が左足を踏み込んだ。
「初手より奥義にて仕るッ!」

 ヒクイドリノイチゲキ
 地駆ける女王

 軸足が回転し、捻転から解放された右足をしなるようにベルンハルトの頭部を狙う。
 咄嗟に小銃を盾にしなければ意識を持っていかれる勢い。
 威力に負け、たたらを踏む傭兵へ真琴が拳鍔を握り殴りかかった。
 バーニィが銃を回転させる。銃床を先端にし、殴打に鈍器を合わせ、激しい激突音の後、ぶつかり合った二人の腕が跳ね上がった。
 だが、お互いにそれで終わることはない。
 傭兵がスリングを引き寄せて、銃の向きを変えるとグリップを掴み、フルオート射撃。
 威力を求めていない、大量の弾丸によって動きを止めるのが目的――つまりは制圧射撃。
 対する學徒兵が床を強く蹴る。
 跳躍した足元を弾痕が穿つと同時に長い脚が鞭のように伸びて狙うは頭。
 すんでのところでベルンハルトが身を屈め、軍靴が空を切る。
 かわされた真琴が着地する。男と女、互いに腰を屈め、間合いは狭い。
 バーニィが銃床を掴み、麗人が拳を握る。
 神鋼とクルミ。互いの顔面に硬いものがぶつかり、目の奥が光、鼻の奥から鉄の味がした。
 だが……だが……終わりはまだ。
 ほぼ同時に二人が構えた。

 一人は小銃を槍のごとく構え、銃剣に体重を乗せる。
 もう一人は大地を力強く蹴り、その威力の蹴り足に乗せる。
 銃剣刺突と上段回し蹴り、共に一撃を狙える技が交錯し――倒れたのは男。
 最初、当てた時に見せた挙動と癖。それを女が覚えていた。
 それが真琴のユーベルコード。
 だからこそ――銃剣が届くより速くこめかみを蹴り抜き、そして逸れた刃は茶色の髪をひと房、奪うに終わった。

「ゴメン、ついノッてきて……」
 夢心地から覚めたベルンハルトの視界には心配そうに覗き込む真琴の顔。
「痛くない?」
「大丈夫だ」
 と答えを返してバーニィが立ち上がれば、麗人はその手を掴んで助け起こす。
 互いに全力。
 故に、わだかまりなど残らなかった。
 残るのは酒の肴となる鉄の味の思い出一つ。


 勝者:新海・真琴

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アロンソ・ピノ

(アドリブ歓迎)

腕試し、か。勝つに越したことはねえが、最悪でも研鑽にはなるな。
とりあえず、まずは対応力のある手札から切るべ。
誰と当たるか分からねえしな。
ユーベルコードは秋弦。刀身の代わりに鋼糸を生やす技で……
これで相手の武器を武器を奪うか、身体に括り付けてから【怪力】で振り回して場外狙うか、水着を脱がさないように狙うなら打ち付けてある板を振り回す、くらいか。

……どした?(星形のグラサンと「一花咲かす」とデカデカと書かれたTシャツなど要所要所がダサい水着を恥ずかしげもなく着ながら)

名乗りは不要と言われようが、こちとら流派の武名背負ってるもんでな。名乗らなきゃならん。
――春夏秋冬流、参る。


ニレッド・アロウン
◎△

ほうほう。
つまり吹き飛ばせと。やってやろうじゃないですか。

水着といつもの鋏に眼帯セットで登場。
堂々と鋏を構え……床に突き刺し、腕を組み直立。
さあ、かかって来なさいです。

相手からの攻撃を障壁を張らず諸に食らっていきましょう。
ですが、脚は動かさず。体は曲げず。己が意思で動くことなく直立し続けましょう。

さて、あなたの猛攻、御見事です。
ですので、負けてられません。今度は私の番です。

貯めに溜めていた魔力を突き刺した鋏に通し、術式刻印より強烈な衝撃波を発生させ吹き飛ばすようにしていきましょうか。
私ですか?んなもんまけてられっかです。反骨心全開で今までの被弾分だけ脚を奮い立たせ、下がらぬ様立ち続けます。



●第九戦、春夏秋冬反骨精神

「ほうほう」
 普段の服装より明るい色を取り入れ、夏を感じさせる水着姿のオラトリオ、ニレッド・アロウン(水晶鋏の似非天使・f09465)が呟き頷く。
「つまり吹き飛ばせと。やってやろうじゃないですか」
 水着で開放……いや、普段から、脳筋に近いニレッドが大会の趣旨を脊髄反射で理解し、舞台へと上がった。

「腕試し、か」
 先に舞台で待っていたアロンソ・ピノ(一花咲かせに・f07826)が口を開く。
 だが、どんなに格好よく決めても、彼のグラサンは星形だし、Tシャツには『一花咲かす』とデカデカと書き込まれている事実は消えない。
「勝つに越したことはねえが、最悪でも研鑽にはなるな」
 だが、アロンソがそれを知ることはない。
 今、気を留めるべきなのは目の前の相手であり、如何に全力を尽くすかのみ。
「名乗りは不要と言われようが、こちとら流派の武名背負ってるもんでな。名乗らなきゃならん」
 腰に差した一振りに手を添え、エルフは鯉口を切る。
「――春夏秋冬流、参る」
「さあ、かかって来なさいです」
 対するオラトリオは腕を組み、超然とした姿で誘いをかけた。

 結局はそういう生き物かもしれない。
 そんな二人が相対すれば、もう何が始まるかは決まっていた。
 アロンソの刀が抜かれ、闘いは始まった。

 エルフの刀が煌めく。
 しかし、奔るのは白刃ではなく――鋼糸。

 春夏秋冬流に伝わる秋の型、名は秋弦。

 抜刀の度に変化する異形の流派よりアロンソがこれを選んだのは対応力故。
 糸を絡めて武器を奪い、相手を縛って場外へ投げ飛ばし、また場合によっては舞台の破損した床板を武器に変えることが出来る。
 対するニレッドは板張りの床に身の丈近くある水晶鋏を突き刺して腕を組み、飛んでくる糸に身を任せた。
「マジか!?」
「マジです!」
 二人の言葉が重なった。
「アンタ、このまま糸を引いたらどうなるか分かってるのか?」
 エルフが糸を手繰り、投げ飛ばそうとすれば、それを耐えるオラトリオ。
「わかっているに決まってるでございますよ!」
 オラトリオが応える。
 糸は絡めた、だが投げ飛ばせないとなれば選択肢は一つ。
「どうしました、さあ?」
 それをニレッドは求めているのだ。
 拒み、場を支配しようとアロンソは糸を手繰る。
 だがオラトリオの体は崩れず、その柔肌に糸が食い込むのみ。
 選択肢はなかった――エルフが一気に糸を引けば鋼糸は摩擦でニレッドの皮膚に食い込み、肉を割く。
 鮮血が天使を染めた。
 そしてそれが狙いであった!
 「うりゃあっ!!」
 裂ぱくの気合と共に鋏を持ったオラトリオが我が身を顧みずに飛び込んで来たのだ。
 咄嗟に跳ぶアロンソ、その床板を衝撃波が砕き、亀裂を走らせる。
「ユーベルコード……そういうことべか!」
 意図を見抜いたエルフの口調が少しだけ訛った。

 喧嘩上等・反骨精神

 自ら不利な行動をすることで身体能力を増大する業。
 オラトリオ蛮族的言語故、読みを記載することははばかられるが、要は反骨心で耐え抜いてぶん殴りにかかっているのだ。
「うっしゃー!」
 勢いに任せ、どてっ腹をぶち抜くニレッドの蹴りにアロンソがたたらを踏む。
 だが、そこで終わるアロンソではない、迫りくるオラトリオに対して糸を絡めて引き寄せると柄尻の一撃をその鼻っ柱に叩き込み、そして鋼糸を水晶鋏に絡める。
 互いの武器を封じた状況。
 エルフが武器を奪いにかかろうにも、引き上げた身体能力で無理矢理距離を詰められて鋏に込めた魔力を叩き込まれる。
 かと言ってニレッドが攻撃に転じた瞬間、その勢いを使ってアロンソはその怪力で場外へ投げ飛ばすだろう。
 張り詰めた糸。
 そのテンションが互いの緊張を表す様。

 ――だが、それもいつか切れる。

「しまっ……」
 出血によるニレッドの疲労。
 それが一瞬だけ、彼女の視界を曇らせ、膝から力を奪う。
「――今ぁっ!!」
 そこに機を見出し全身の力を込めて、アロンソがオラトリオを投げる。
 空高く舞い上がるニレッド、後は海へ投げ飛ばすのみ!
 全力を以って刀を降り抜くエルフ、そして海中に落ちるのは――水晶鋏一本!
「あなたの猛攻、御見事です!」
 声は上から聞えた。
「ですので、負けてられません!」
 武器を離したニレッドが男の頭上高くから自由落下で飛び降りて、その両足でアロンソの顔面を踏み抜いた。
 その勢いは床板をも貫き、盛大に水柱を上げるほどだった。

「立てますか?」
 海面より顔を出したアロンソにニレッドの手が伸びる。
 エルフはそれを黙って掴むとオラトリオは彼を引き上げる。
「……どした?」
 自らに刺さる視線、アロンソが気づき問いかける。
「ええっと……その水着、流行りなんですか?」
 ニレッドの問いにエルフは力強く頷いた。
「格好良いだろう」
 次の日、オラトリオの眼帯に星形サングラスが増えたのは、また別の話。


 勝者:ニレッド・アロウン

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アン・カルド


水着品評会だと思ったら水着猟兵一本勝負だったとは…おかしいとは思ってたんだよ、エントリーの仕方とか。
まぁいいや、たまには訓練も必要だろう。

リングに立ってからじゃあ召喚も間に合わないだろうしこっそり【ライブラの愉快話・子猫】、下半身蛸の子猫を海に放流。

戦いが始まったらとにかく防御、多少は硬い銀の羽で前面を守りつつ重心を前へ…足元は滑らない様に蛸猫に吸盤でホールドしてもらう、僕自身は動くつもりないしね。
後は海中から空飛ぶ蛸猫を延々けしかける、相手に絡みついて引っ掻いて墨をかけて。
ああ、水着は汚さないように…狙いは顔だ。
視界を奪って押すなり引っ張るなりすれば、蛸猫のぬるぬるで転んでくれる…かも?


石守・舞花

今年の水着着用

武芸の腕を競うなら、細かい策は不要ですね
武器は薙刀一本で、身につけた武術の全てを出し切ります

基本は中段の構えからの薙ぎ払いで、相手を不用意に近づかせないよう間合いをキープします
いったん胴を狙って敢えてガードさせてからの、返す刀でガラ空きになった部分をピンポイント狙いです
相手の攻撃が当たってしまっても【激痛耐性】で慌てず騒がず持ち直します

警戒すべきなのは飛び道具と長柄武器、あと刃を恐れず向かってくる手合いでしょうか
その場合は……低身長を活かして敢えて懐に潜り込み、拳で殴りかかります
「おぉー……なんかできちゃいました」
実戦で身につけた柔軟な判断に、自分でもびっくりです



●第十戦、蛸猫薙刀乱舞

「水着品評会だと思ったら水着猟兵一本勝負だったとは……」
 アン・カルド(銀の魔術師、或いは銀枠の魔術師・f25409)が咥えていたソーダアイスを口から落とした。
「おかしいとは思ってたんだよ、エントリーの仕方とか」
 がっくりと肩を落とすアン。
 無理もない、まさか水着姿で戦うなんて思いもしなかったのだから。
「まぁいいや、たまには訓練も必要だろう」
 けれど、思い切りは良い方らしい。
 それとも何かが壊れてしまっているのか?
 それを知るのは当人のみ……。
 そして、舞台には石守・舞花(神石の巫女・f17791)が待っていた。
 気だるい表情で上着を脱ぐビキニ姿の少女。
 だが彼女が薙刀を持つと周りの空気が張り詰めたものに変わる。
 流石に銀の魔術師もそれに気づかない訳がない、銀の翼で身を守るようにしつつ――海に隠していた、下半身蛸の子猫を呼び出した。

 ライブラの愉快話が呼び出すのは子猫。

 けれど、それは異形。
 猫とも蛸とも言い難い生物が襲いかかるのが闘いの始まりだった。

 魔術師たるアンはこのような闘いは得意ではない。
 それは当然であろう。
 彼女は魔術師で、前に進んで戦うものではないのだから。
 故に重さのある銀の羽にて防御の構えを取り、足元を蛸猫に支えてもらいながら、攻撃は召喚した猫に任せる。
 蛸猫が触手を伸ばし、舞花の四肢に絡みつこうと近寄る、だが一陣の風と共に蛸足は薙刀によって切り払われ、猫も次々と消えていく。
「…………うそ?」
 銀の魔術師の開いた口が塞がらない。
 無数の蛸猫で押し切れば転倒を狙えると思ったからだ。
 だが戦巫女は、こういう時こそ忠実な手を選び対応する。
 中段の構えを基本に、薙ぎ払いで間合いを維持する戦法。
 薙刀は長柄の武器、よって肉薄を避けねばならない。
 だからこそ、飛び掛かる猫を迎撃するには相性が良かったのだ。

 近寄る第一陣を切り払った舞花が魔術師本人を狙う為に走り出す。
「まだまだ……水着は汚さないように……狙いは顔だ」
 そうはさせじと、アンが新たに召喚された蛸猫が一斉に墨を吐く。
 機先を制され、たちまち戦巫女の顔面を黒く染まり、視界をふさがれる。
 そこへ迫る猫たち。
 伸びる触手がビキニ姿の少女に絡みつこうとしたとき……。
「センシティブなのは……いけないと思うのです」
 下がりながらの薙ぎ払いで蛸猫はまとめて吹き飛ばされた。

 金属音が鳴り響き、蛸猫をすべて薙ぎ払った舞花の刃をオラトリオの翼が防ぐ。
 その翼は羽根ではなく純銀。
 故に刃を食い止め、そして荷重を前にかければウェイトの差で薙刀を弾くことも可能であった。
 態勢を崩す、戦巫女。
「――今だ」
 そこを見逃さないアンではなかった。
 ここが最後のチャンスと蛸猫を召喚すると一斉に墨を吐かせる。
 けれど、そこに舞花の姿はなかった。

 鈍い音が響いた。遅れて銀の魔術師が倒れる。
 そして、まっすぐに拳を伸ばした戦巫女がそこに立っていた。
「おぉー……なんかできちゃいました」
 身長差を活かし、懐に飛び込んでのボディブロー。
 薙刀を弾かれた舞花が選んだ起死回生の一手。
 さすがに翼の隙間を貫くように打ち込まれた細い拳をアンが防ぐ術はなかった。
「思いもよらない結果に、自分でもびっくりです」
 拳を見つめながら戦巫女は呟いた。
 これ以上の勝負は――いや、やめておこう。
 アンさん、お腹殴られて地獄の苦しみを味わっているから。


 勝者:石守・舞花

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

オリヴィア・ローゼンタール

つかささん(f02032)とご一緒に
ビキニ水着を着用

サムライエンパイアの模擬戦では後れを取りましたので、リベンジマッチですっ
ユーベルコードなしの肉弾戦!

――いざ、尋常に!

つかささんを敵手としてする場合、警戒すべきは何を措いてもその膂力
猟兵数多しと言えど、彼女に膂力で勝るものは見たことがない

故に正面から相対さない、四つに組むなど以ての外
極限の集中力で拳を捌いて捌いて捌き切る
速さと器用さで勝ることを活かして、痛打を貰わないように

全霊の踏み込みで闘技場を踏み砕く(地形破壊)
つかささんも、踏ん張るための足場が崩れれば一瞬は隙ができる筈
倒せないなら――場外へ【投擲】!

終えたら互いの健闘を称えましょう


荒谷・つかさ


オリヴィア(f04296)と一緒に
今年の水着着用

誘ってくれてありがとう、オリヴィア。
貴女と仕合うのは確か、昨年の四月以来かしらね。
あれから互いにどれくらい成長したか……ふふ、楽しみだわ。

――ええ、勝負よ!



左腕と左脚を前にした半身の構えで様子見
牽制に左で直突きを使い、隙を見て右の正拳突きや前蹴りを叩き込みに行く
基本的に隙の少ない技で後の先を突いていくが、時折「怪力」任せの強引な攻めも織り交ぜてリズムを崩す
オリヴィアの攻撃に対しては相対距離を見て、各方向へのステップで躱すか、腕で適切に捌いて踏み込むか判断

勝敗関わらず、終えたら互いの健闘を称えあう
勿論勝ちにいくけれど、楽しむことが何より大切だもの



●最終戦、一年三ヶ月の再戦

 長い戦いもやがては終わる。
 最後を締めくくるは――
「サムライエンパイアの模擬戦では後れを取りましたので、リベンジマッチですっ」
 銀の競泳水着姿が眩しいオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)の言葉が示す通りのリベンジマッチ!
「誘ってくれてありがとう、オリヴィア」
 一方、こちらは抑えた赤の破壊力あるビキニ姿の荒谷・つかさ(逸鬼闘閃・f02032)。
「貴女と仕合うのは確か、昨年の四月以来かしらね」
 一年三ヶ月、人によっては長く、そして短い。
「あれから互いにどれくらい成長したか……ふふ、楽しみだわ」
 だからこそ、それまでの歩みを知りたい。
 それはオリヴィアも同じ。
 誰かが促すこともなく、互いに構え。

「――いざ、尋常に!」ダンピールの言葉に!
「――ええ、勝負よ!」羅刹が応えた!

 互いの成長を確認し、そして武闘会での最後の闘いが今、始まった。

 構える姿は互いに半身。
 違いがあるとすれば、重心を落とすつかさに対し、フットワークを刻むオリヴィア。
 先手は羅刹。選んだのは発射の速い左の直突き。
 それを捌いたダンピールはサイドに回り込んで、左膝裏へのローキック。
 即座に反応したつかさが身体を開くように左手を伸ばしつつ片足を上げて、下段を殺す。そして踏み込んでの前蹴りからの正拳。
 オリヴィアがバックステップで蹴り足から逃れ、追い打ちの正拳を叩き落とした手を変化させる――フリッカージャブ。
 特異な軌道に反応が遅れ、羅刹の額に軽い衝撃が伝わった。
 けれど深追いせず、離れるオリヴィア。
 その姿につかさは成長を感ると、足から重さを『抜いた』
 彼女も同じくフットワークを刻み始めたのだった。

 それから始まるのは舞踏にして武闘。
 動く先を塞ぐようにつかさが足を踏み込めば、横に動くオリヴィアが牽制の拳を放つ。
 羅刹が上体を捻ってそれを捌くと、返しの直突きが顔面を狙う。
 咄嗟に放ったダンピールの前蹴り。
 それが距離を作り、拳を空に切らせ、そして二人はまたフットワークを刻み始める。

 だがそんな闘いもそろそろ終わりを告げる。
 それは互いが踏み込んだ音であった。
 前蹴りを起点に踏み込んだつかさが正拳を放つ、そのタイミングに合わせてオリヴィアは――床を踏みぬいた!
 蜘蛛の巣のように亀裂が走り、崩れる会場。
 バランスを崩した羅刹に向かってダンピールが走る。
 狙うは投げ技――場外戦術。
 腕を取り、体を回転させて潜り込めば、後は背負うだけ。
 そのタイミングでオリヴィアの胴を掴む腕があった――つかさだ!
 咄嗟に脱力し、重心を落とす銀髪の少女。
 だが、それをぶっこ抜くように羅刹の膂力が――天下無双の怪力がダンピールを持ち上げて、そしてひび割れ、へこみのできた床に叩きつけた。
 今度こそ、会場が二つに割れ半分が海に沈んだ。
 盛大に上がる水柱。
 やがて、半分を失った舞台の上に立ち上がったのは――ビキニ姿の黒髪の女であった。

「お疲れ様」
 海に落ちたオリヴィアを片手で拾い上げ、つかさが呼びかける。
「リベンジ失敗ですか……」
 力なく肩を落とすダンピール。その手を羅刹の女は掴み高く掲げた。
「今回はね。でも、危なかったのは事実だから次は私かしら」
 悪戯っぽく笑みを浮かべるつかさの姿にオリヴィアも相好を崩す。
「今度は負けませんよ!」
 その手を掴み、勝者称えながら。
「ええ、待っているわ!」
 勝者は頷き、そして必ず来るであろう未来に興奮を隠せなかった。


 勝者:荒谷・つかさ


 こうして武闘会は終わった。
 これはひと夏の思い出。
 猟兵達が自らの全てを出し切ったMemory。
 この日を誰もが忘れないだろう。
 この島の潮風を浴びるかぎり――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月01日


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト