4
帝竜戦役㉓〜鮮緑なる混沌

#アックス&ウィザーズ #戦争 #帝竜戦役 #帝竜 #オロチ #群竜大陸


●竜なる科学者
「ムシュ〜、もう来ちゃったか。相変わらず早いなぁ〜」
 脳髄の地平線。大地を埋め尽くす肉塊がひしめき合う。その大地を滑空するのは、毒々しいほどの緑の体を曝け出す、鮮緑の帝竜。

 すなわち、名を『ドクター・オロチ』。

「記憶のバックアップの実験は成功したし、万全な状態で「持ち帰り」たいんだけど、どうなるかなぁ」
 巨竜の眼の間で、悪趣味なパーカーを来た脳髄の化け物が笑う。
「ま、別にいいか!今のボクは帝竜だからね。「オロチのパワーを見せつけてやる!」とか、そういうシンプルな動機で戦おーっと。ムシュシュシュシュ……」

●その邪悪を討て
「みんなも予兆を見ただろう?『ドクター・オロチ』。スペースシップワールドで確かに撃破したはずだ……なんで竜の姿になって復活してる?」
 アイン・セラフィナイト(精霊の愛し子・f15171)の問いに答える者はいない。当然ではあるが、予想外の事態に全ての猟兵が戸惑っているのは事実だろう。
「ドクター・オロチは帝竜と化している。攻撃手段は、かつて戦ったあの時と同様……とは言い難いな」
 帝竜『ドクター・オロチ』のユーベルコードは、あらゆるものを溶かす緑色の粘液の放射に、自身の分体の召喚、そして複数の属性のエネルギー弾を放射する力がある。
 帝竜と化してその攻撃方法は変化してはいるが、彼の本領……緑の粘液による溶解の力は未だに健在のようだ。
「他の帝竜たちと同様に、オロチは先制攻撃をしてくる。ユーベルコードに頼らない対抗策で先制攻撃を掻い潜らない限り、戦いは厳しくなるからな」
 アインが杖を掲げると、周囲に集った猟兵に転移の輝きが纏わり付く。
「見渡す大地は蠢く脳髄の満ちる場か。正直、かなり見たくない光景だが……頼んだぞ、皆!」


夕陽
 皆さん、多分予感はしてましたよね?……ですよね。
 OPをご覧頂きありがとうございます。初めましての方は初めまして、すでにお会いしている方はこんにちはこんばんは、夕陽です。
 帝竜『ドクター・オロチ』。かつて銀河の戦いで散ったはずの敵がなぜ復活したのかは置いておきましょうか。
 というわけで、この戦争シナリオには以下のプレイングボーナスが存在します。

 プレイングボーナス……『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』。
(敵は必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります)

 それでは、皆様のプレイングお待ちしております!
123




第1章 ボス戦 『帝竜ドクター・オロチ』

POW   :    グリーン・ディザスター
【口から放射される緑の粘液】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    オロチ分体
【水火闇光樹雷土のうち1つの属性を持つ竜】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    オロチミサイル
レベル×5本の【水火闇光樹雷土の7つの】属性の【エネルギー塊】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
高柳・零
草野さん(f01504)と

草野さん、気持ち悪い戦場にお付き合い頂きありがとうございます。
そうですね。今度こそドクターオロチに引導を渡しましょう!

「粘液の方はお任せします。その代わり、必ずオロチに一撃入れてみせますから!」
草野さんにオーラ防御を被せてから、一気に前に走ります。
凍った粘液の動きを見切りで読んで、回避して行きます。
万が一避け損なったら、盾で受けます。盾が破壊されたら投げ捨て、怯まず進みます。

「何度も生き返るなら、何度でも倒すまでです!」
敵の近くに来たら空中浮遊でふわりと浮いた後、衝撃波を下に撃ち一気に加速して敵の頭の上に行きます。
そして、天斬りで瞼ごと右目を斬ります。

アドリブ歓迎です


草野・千秋
【POW】
零さんと/f03921
アドリブ等歓迎

オロチ……お前というやつは
銀河帝国攻略戦から生き延びていたのか
なんてしつこい奴なんだ!
例え今のお前が帝竜でも
ここが年貢の納め時、決して逃がしはしない

零さん、共にに行きますよ!

勇気を出して行動
UC【Judgement you only】で状態異常力をアップさせます
アップ後にアサルトウェポンに
武器改造→氷の属性攻撃を付与
サイバーアイの視力でよく狙いつつ
スナイパー、2回攻撃、部位破壊で
敵の緑の粘液を凍らせて攻撃を凌ぐ

敵攻撃は第六感、戦闘知識、視力で見切りつつ
零さんのオーラ防御を頼りにします
流石聖騎士、人を護るのに相応しい!
激痛耐性、盾受けで耐え凌ぐ



●再臨者
「ムシュシュシュ~早速ボクを倒しにきちゃったみたいだねぇ」
 脳髄蠢く牧場の中、異形の科学者が不気味な声を上げた。巨竜の上、結晶の生えた眉間に佇みながら、転移によって現れた猟兵を見て愉しそうに。
「オロチ……お前というやつは。銀河帝国攻略戦から生き延びていたのか」
「ムシュシュシュ……そんなことないよ、ボクは死んだよ、キミたちに殺されたんだ。ほら、今のボクは帝竜だからさ。昔のことは忘れて、今はボクの力を見せつけてやろうかなってね?」
 全身を最先端のアーマーで包み込んだ草野・千秋(断罪戦士ダムナーティオー・f01504)がぎり、と拳を握り込む。あのときと同じように、他者を卑下するような発言を繰り返すドクター・オロチ。一体どうやって竜と化したのか、どうやって復活したのか、それぞれ不可思議なことは多いが……。
「なんてしつこい奴なんだ!……例え今のお前が帝竜でも、ここが年貢の納め時、決して逃がしはしない」
 猟兵という立場である以上、世界を脅かす存在を見逃すわけにはいかない。……いや、千秋の本質がそれを許すはずがなかった。ヘルメットの隙間から覗く眼が激情に揺れていた。
 と、千秋のその隣にもう一つの転移の輝きが収束、現れたのは、全身緑色のテレビウム、高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)だ。『バスタードソード』と『天霧の盾』を構え、帝竜へと視線を向けた。
「草野さん、気持ち悪い戦場にお付き合い頂きありがとうございます」
「いいえ、ここでオロチを逃してはいたちごっこが続くだけです。お誘い頂いたこと、感謝します!零さん、共に行きますよ!」
「そうですね。今度こそドクターオロチに引導を渡しましょう!」
 覚悟を込めて言い放つ。……しかし。
「ムシュシュシュシュ~それじゃあボクの帝竜としての力を味わってもらおうかな。ボクのマネをして緑色に着込んでくるテレビウムもいるみたいだし、ここは本気を出さないといけないなぁ」
 依然として、不敵に笑う。帝竜として現れたオロチの力量は、かつて銀河帝国攻略戦で戦った時と同等……いや、それ以上だ。
「貴方に合わせて服装を選んだわけではありませんよ!草野さん、粘液の方はお任せします。その代わり、必ずオロチに一撃入れてみせますから!」
「了解です!」
 刹那、零から緑光のオーラが立ち昇る。まるで意志を持つ生き物のように千秋の全身へ纏わり付く。
「話し合いは終わった?じゃあボクの粘液、受けてもらおっかな!」
 がぱぁ、と帝竜の顎が開かれる。奥底から瞬く光の渦は転じて、脈打つような粘液の束へと変換された。

 そして、それが解き放たれる。

 足元の脳髄の束を蹴るように、二人の猟兵が駆け出した。粘液が放射されるのと、その疾走はほぼ同時。
 上空から降りかかる粘液は、まるで無数に拡散する雹の如く。降りかかる溶解の雨を、千秋が持ち前の瞬発力で回避する。零もまたそれに倣うように回避を行いながらオロチへと肉薄していく……が。
「ムシュシュシュシュ~頑張るねぇ、まあ別にキミたちに向けて粘液を放つよりは……」
 再び、口腔内に粘液の渦。
「纏めて溶かしちゃったほうが早いよね!」
 だばぁ、と洪水のように襲いかかる粘液の束。猟兵たちを包み込む、破滅の雨。
 全てが緑の粘液に覆われた視界の中、ドクター・オロチの哄笑が響き渡った。
「ムシュシュシュ!ボクの力しっかりと味わってくれたかな?あ、もう溶けちゃって聞こえない―――」

「お前のその慢心が、付け入る隙になる!」

「ムシュッ!?」
 粘液の海が、ひび割れていく。いや、厳密には“凍っていく”。零のオーラによって防護された千秋のスーツがひび割れて今にも壊れそうになってはいるが、圧倒的なオーラ防御によって肉体に届くことはなかったようだ。
「僕は負けられないんですよ、僕を信じてくれた零さんの為に!」
 【Judgement you only】。誰かの為に、自分を信じてくれたもう一人の猟兵のために。思いを力に変えるヒーロー故に。全身に漲る力と、氷結の力は想いによって増大する。
「零さん!」
「任せてください!」
 その背から、緑色のテレビウムが飛び出した。千秋の突進力を活かした圧倒的な跳躍力でドクター・オロチの頭上を取る。
「何度も生き返るなら、何度でも倒すまでです!」
「ムシュシュシュ!それならもう一度粘液を食らえばいいよ!」
 再び竜の口から迸る緑の粘液はしかし、零の『天霧の盾』によって阻まれた。いかに絶対的なオーラ防御を纏っていても、オロチの粘液はあらゆるものを破壊する力を持つ。直線的に粘液を浴びた盾が砕け散るが、それでも零の特攻は止まらない。
「天に変わって悪を斬る!緑色の座は奪わせませんよ!」
 【天斬り】。振り切ったバスタードソードの切っ先が、帝竜の右目を深々と斬り裂いた。落下していく零の体を千秋が受け止めて着地する。
「ムシュシュシュ……ボクへの攻撃を諦めて、竜を攻撃するなんてね。これだからキミたちと戦うのは嫌なんだよねぇ」
 竜の咆哮が轟く。ダメージを受けたのにもかかわらず、オロチはそれでも愉快そうに笑っていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

メンカル・プルモーサ
…ふむ…ある程度以前の記憶が残っている…それがバックアップという事なのかな?
…となればここで倒してもまたバックアップがあるのかな…?
まあ、倒してみれば判るか…さっさと叩き潰そう…

…多属性のエネルギー塊に対しては…【アルゴスの眼】で属性を分析…
…そして7つの属性それぞれに対応した属性の障壁を多数展開…エネルギー塊を対応属性で防いで時間を稼ぐよ…
…稼いだ時間で【竜屠る英雄の詩】を発動…装備武器に竜殺しの力を付与…
以前の記憶が残っているなら…「対応型の魔術師」と思っているはず…
…その先入観を付いて…飛行式箒【リントブルム】に捕まって一気に接近…
黎明剣【アウローラ】でオロチの水晶と中の人型を斬るよ…



●記憶は語る
 竜の右目に深々と傷を受けたドクター・オロチはしかし、その態度を変える素振りも見せなかった。
 再び、転移の輝きが脳髄に満ちた場に収束する。現れた猟兵を見て、ドクター・オロチは愉しそうに笑った。
「ムシュシュシュシュ!久しぶりに見る顔だ!」
 表情変えることなくオロチを見据える白衣姿の猟兵、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)が口を開く。
「…ふむ…ある程度以前の記憶が残っている…それがバックアップという事なのかな?」
「ムシュシュシュ!そうやって探るのがキミの本質かな?まあそんなものだよ、これで良いかなー?」
「…となればここで倒してもまたバックアップがあるのかな…?」
 ちゃきり、と眼鏡を上げる。大質量の巨躯がこちらを見据えている。それでも、メンカルは揺らがない。
「まあ、倒してみれば判るか…さっさと叩き潰そう…」
「そうそう!科学者ならジッケンとコウサツを繰り返さなきゃ、でしょ?」
 かっ、とオロチの周囲を廻る属性球が光り輝く。それは無数に分裂し、水火闇光樹雷土の属性に分かれて飛び散った。圧倒的な暴力の雨を煌めかせ、オロチは再び笑った。
「あの時は服の下に妙なもの入れてたり、炎で焼き切ったり色々とされたからね!ボクだってカガクシャ、えーっと、キミたちの言葉で言うなら……考える葦ってやつだよ!ムシュシュ~」
 オロチ・ミサイル。属性の破滅がメンカルへと襲いかかる。『アルゴスの眼』を起動したメンカルが、周囲に飛び交うエネルギー塊の属性を収集すると、即座に属性別の障壁を展開する。
「ムシュシュシュ!そうそう、キミはいつだって念には念を入れるタイプだよね!それなら、これはどうかな?」
 襲いかかる無数の色を持つ属性弾。すぐさまメンカルがそれに対応した結界を構築する……が。
「……!?」
アルゴスの瞳の情報収集結果。火、と定義された属性弾の色は水色。
 閃いた閃光、結界を火と水、それぞれに分けて配置したメンカルが安堵する。
「ほらほら、そのミサイルはどんな属性かなー?」
 飛び交う属性弾の色と、属性そのものが合わない。収集結果を疑う必要はないかもしれないが、それでも念の為、がある。

 ―――オロチの声。

「その眼鏡、キミの視界内に存在するエネルギー塊しか解析できないみたいだねぇ?」
「―――!?」
 真後ろから、何かが迫る音。ミサイルが後方から飛んでくる。振り返ったその刹那の内に解析する時間はない。
 被爆と共に、爆煙が立ち昇る。属性弾に呑まれていく猟兵を見ながら、オロチが面白そうに笑った。
「ムシュシュシュ!!ボクも念には念を入れされてもらったよ!これで―――」

「―――終わりじゃない」

 粉煙の中から飛び出す猟兵。属性弾によっていくらか負傷してはいるが、飛行式箒【リントブルム】に乗った魔女がオロチへと迫りゆく!
「ムシュ!?キミはそんな大胆な行動を……!」
「……私はいつも後方支援に回る猟兵じゃない。科学者には、時に大胆な行動を取ることも必要……」
 構えられた黎明剣【アウローラ】に宿る青と紅の光が混ざり合う。【竜屠る英雄の詩】によって昇華された力は、竜の概念を持つ者全てを断ち切る竜滅術式。
 振り切った剣がオロチへと向けられる。撃滅の一刀がオロチの肩を掠めただけにもかかわらず、帝竜本体が激痛の声をあげて咆哮する―――!!
「ムシュシュ……本当に皆、ボクを殺す気満々だね。まあ、それでこそボクの力を見せつけることができるんだけどね」
 ―――オロチが、笑う。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

カイム・クローバー
ああ、名前だけは聞いてるぜ。確か、過去の戦争で猟兵にアッサリやられた奴だろ?参加しようと思った時には既に骸の海に帰った後でね。折角だ、姿形はちょいと変わったみてぇだが、俺とも遊んでくれよ。

…口から嘔吐するとは斬新なUCだ。真似はしたくねぇがな。
【残像】を伴って接近。無策で挑む訳じゃねぇ。口の動きに注意し、【見切り】で躱しつつ、顎下へ。真下、つまり直角には撃てねぇだろ。
UCを発動しつつ、跳躍(飛翔)。竜の鼻っ面に飛び乗るぜ。これで嘔吐塗れにならなくて済むぜ。
ドクター・オロチに挨拶の一つでもしておこうか。
二丁銃を向けて【二回攻撃】、紫雷の【属性攻撃】の銃弾、【クイックドロウ】で『今後とも宜しく』だ


枯井戸・マックス
◇対策
着弾点や起動を読んで回避専念【第六感、フェイント】
避けきれないと判断したら、水や重力など効果ありそうな星座武装をありったけ召喚し、攻撃を放つ事で毒液の起動を逸らす【属性攻撃、戦闘知識、クイックドロウ】

◇攻撃
属性てんこ盛りなら下手な攻撃は相克されかねん
なら柄じゃないが純粋な暴力をぶつけさせてもらう
「纏うは獅子座!来いグレートファング」
黄色い鬣を備えた鎧と荒ぶる力を秘めた大剣を召喚装備【封印を解く】
剣を盾にし暴食の本能のままに突進、力の続く限り食らいつく!
【武器受け、激痛耐性、捨身の一撃、怪力】
「ガルルル!悪いが、レオは俺でも制御できてなくてね。お前を食い尽くすまで止まらんぞ!グルァアア!」


トリテレイア・ゼロナイン
復活の絡繰りが判明するか、これ以上の蘇生がなくなるまで
幾度でもあの狂科学者を打ち倒しましょう
故郷を多くの猟兵に救われた一人の宇宙の騎士として

物資収納スペースの煙幕手榴弾を戦場に大量に●投擲し●目潰し
粘液の照準を狂わせ、その間にスラスターでの●スライディング移動で回避
爆発音で位置を誤魔化す為の時限式の手榴弾も混ざっていますよ(●破壊工作)

UCの準備が完了したらワイヤーアンカーを敵に撃ち込み●ロープワークで接近
粘液の良い的でしょうが…UCの●盾受けで防御
接触せずに反射することで防御と反撃を両立させます

そのまま相手の体躯に着地し、自己●ハッキングで●限界突破した●怪力の剣の一閃で翼を破壊



●邪悪を誅す
「ムシュシュシュ……どうやら、ボクと初対面の人もいるみたいだね?」
 緑竜の頭上から、転移の輝きによって現れた猟兵を見て気味の悪い笑い声をあげるオロチ。
 銀髪、褐色肌の猟兵、カイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)は、オロチの発言を鼻で笑った。
「名前だけは聞いてるぜ。確か、過去の戦争で猟兵にアッサリやられた奴だろ?お前の討伐に参加しようと思った時には既に骸の海に帰った後でね。折角だ、姿形はちょいと変わったみてぇだが、俺とも遊んでくれよ」
「あらら、そうだったんだ?じゃあ是非ボクと命がけのアソビをしようか。ムシュシュシュ!」
「やれやれ、こんな気味の悪い戦場で竜討伐とはね。勘弁して欲しいものだ」
 目の前のオロチの軽口を遮るように、枯井戸・マックス(マスターピーベリー・f03382)が黒メガネを吊り上げた。
「ボクの脳髄牧場、ここまで広げるのに時間がかかっちゃったんだよねぇ。気味の悪い、なんて言わずにもっと見ていってよ」
「貴方の言葉遊びに付き合っている暇はありません。復活の絡繰りが判明するか、これ以上の蘇生がなくなるまで、幾度でも貴方を打ち倒しましょう」
 白き鎧装甲に身を包むウォーマシン、トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)がランスを掲げる。オロチの無駄口など聞く耳持たない、という意思表示だった。
「ムシュシュ……あれ、キミは見覚えがあるね?騎士らしく盾を使う力技、しっかりと覚えているよ!」
「……であれば、それこそ分かるでしょう。すでに戦いの火蓋は切って落とされたのですよ、ドクター・オロチ!」
 トリテレイアが駆け出す。次いで、カイムとマックスが続いた。脳髄の地面に揺らぐことなく、目の前の巨躯、帝竜『ドクター・オロチ』へと。
「ムシュシュシュ!仕方ないなぁ、じゃあボク特性の粘液を浴びてもらおうかな!」
ぐぱぁ、と帝竜の顎が開かれた。粘液の渦がそこに収束、嵐のような粘液の雨が敵対者へと襲いかかる!
「……口から嘔吐するとは斬新なUCだ。真似はしたくねぇがな」
「とはいえ、このままでは飲まれてしまいそうだ。お前さん、俺の後ろに立ってくれるか?」
「……ったく、まあ、こりゃあ避けるのは厳しそうだな」
 にっ、とカイムは不敵に微笑む。いくら相手が強大でも、自身のあり方は揺らがない。それが、どんなに危機的状況でもだ。
「星座武装、グレイスポッドに……ジャスティスギャザーも追加かね、これは!」
 マックスの星座武装、それぞれの星座のあり方を抽出した武装の力が解き放たれる。降りかかる粘液の雨が、高圧の水流によって弾かれ、重力場によってマックスたちに到達する前に地に落ちる。
「私も負けてはいられませんね……!」
 トリテレイアが投擲したのは、無数の煙幕手榴弾だった。オロチが今まさに二撃目を放とうとした瞬間だった。目標を見失って、オロチが唸る。
「あらら、見失っちゃったか。じゃあ、もう面倒だから粘液の津波で押し流しちゃおうかな!」
 大口の奥に膨大な粘液が蓄積、そしてそれは解き放たれた。
 上空から降りしきる粘液の塊、煙幕弾によって姿を隠した猟兵たちに、無慈悲な怒涛が降り掛かった。
「ムシュシュシュ!はい、終わり!あの時の戦いよりも、ボクはずっと強くなって―――」

「強くなってるなんて重々承知なんだよ、脳みそ野郎」

 はて、と竜が真下を見つめる。すでに懐に入り込んでいた猟兵はカイムだ。そしてもう一人。
「無数の属性、粘液の放射。下手な攻撃は相克されかねん。……なら柄じゃないが純粋な暴力をぶつけさせてもらう」

 カイムの横で、マックスが構えた。

「纏うは獅子座!来いグレートファング!」
 まるでそれは、金色の獅子の如く。黄色い鬣、暴力を具現化したような、圧倒的な“熱”を秘めた武装。【ゾディアックアーマー】によって、マックスの力は増大する!
 百獣の王が吼えた。
 竜の体を瞬時に登ると、その体へと食らいつく。
「ムシュシュ!?ボクの体を食らうなんて!?」
「ガルルル!悪いが、レオは俺でも制御できてなくてね。お前を食い尽くすまで止まらんぞ!グルァアア!」
「取り込み中の所悪いが、俺も忘れんなよ?」
「ムシュ!?」
 すでに、竜鼻に立っている。オロチの目の前に仁王立ちしているのは、銀髪の猟兵。全身を紫電で覆う姿は、まさしく【紫雷を纏う者】だった。
「嘔吐塗れは勘弁被りたくてね。さて……」
 じゃきり、と銃口が向けられる。
「“今後とも宜しく”、ドクター・オロチ!」
 撃鉄の音と共に、ドクター・オロチの体に二つの風穴が空いた。流れ出す血の色は、緑。
「ムシュシュ!全くこれだから猟兵っていうのは!ボクにトドメを刺すつもりなら、百発の銃弾ぐらいは持ってこないと!」
 ぶしゃっ、と血液が飛び散った。思わず身を引いたカイムの行動は正解だったようだ。緑の血液に触れた服の一部が溶解している。
 刹那、竜の咆哮が轟き、カイムが振り落とされるように落下する。同時に、食らいついていたマックスが竜の咆哮の衝撃波によって弾き飛ばされる。

「―――では、私の反撃で最後のようですね」

 衝撃波によって晴れた煙幕の間から、白い騎士が現れる。すでに飛びかかるモーション、竜の目の前だ。
「本当にしつこいなぁもう!ボクの粘液の良い的だ!」
 竜の再び開口、粘液をチャージする時間が少ないためか、トリテレイアに向かって的確な一撃が放たれる。
「貴方も凝りませんね。先程貴方が言ったとおりですよ。私は、あらゆる攻撃を防ぐ騎士なのですから」
「ムシュ……!?」
 【個人携帯用偏向反射力場発生装置】が起動する。展開した偏向反射力場が、オロチの粘液を反射、転じてそれは巨大な楔となって竜へ襲いかかる。
 竜のうろこを穿ち突き刺さった楔を足場にしながら、トリテレイアが竜の懐へ入り込む。全身の装甲から迸る赤い燐光は、自身の能力値を底上げする自己ハッキング―――!!

 ―――恐るべき、斬撃音。

「ぼ、ボクの翼を……!」

 ぐらり、と揺らぐ帝竜ドクター・オロチを見ながら、三人の猟兵が戦場を後にする。

 あと一手。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

大神・零児
なるほど
今度は『龍脈』の力か

対策
鮮血の氣のオーラ防御を纏わせリミッター解除したC-BAに騎乗し各種センサー、戦闘知識、第六感、野性の勘でわずかな事前動作等も情報収集
運転と操縦技術も駆使し残像を使い挙動や攻撃を見切り回避
武器改造済のマルチグレネード使用

火:火炎耐性
水:氷結耐性
樹:環境耐性とナパームグレネードで焼却
土:地形の利用と環境耐性
闇:フラッシュバンと闇に紛れる
光:光を分散させるスモークグレネード
雷:電撃耐性と武器をアースに

距離をある程度つめたら
妖刀『魂喰』の封印を解くことでUC発動

咄嗟の一撃による早業のだまし討ち範囲攻撃でオロチと竜の体内へと入り込み
内部のいたるところから攻撃

アドリブ共闘可



●龍脈を絶つ
 帝竜の体が揺らいでいる。それは頭上に居座るドクター・オロチも例外ではない。体に空いた風穴から流れていく緑色の血液、しかしそれでも、ドクター・オロチは笑い続ける。
「ムシュシュシュ!面白い勝負になってきたかな?翼を切断されちゃったのはヨソウガイだけどね!」
「―――ったくよ、お前の遊びに付き合ってるほど猟兵は暇じゃねぇんだよ」
 転移の輝きから、重機械のようなバイクに跨って現れたのは、人狼の猟兵大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)だ。バイクのアクセルを握り込み、その手に妖刀「魂喰」を構える。
「いやぁだってさ、今のボクの行動原理は単純なんだよねぇ。帝竜オロチの力を猟兵の皆に見せつける!こんなチャンスは二度とこないかも?」
「頭脳みその化け物科学者が吠えるな。あの時倒してやったのに復活しやがって。……なるほどな。『龍脈』の力か」
「ムシュシュシュ!そんなこと言ってもさ、キミだってボクを追い詰めるために人狼を活かした攻撃をあの時何度も何度もしてきたじゃない?今度は通用しないかもよ?」
 記憶が残っている。ぴくり、と反応した零児が、C-BAエンジンを稼働させて突撃する!
「さあて、じゃあキミのすばしっこさを圧倒してみせようか!」
 ぶん、とオロチの体にノイズが走る。刹那、現れた竜はもう一体。土塊のように淀んだ色の分体が出現する。
「バイクってさ、やっぱり丘陵地帯とか走りにくかったりするよねぇ?」
 大地が震える。脳髄の地面が隆起、陥没し、地形の迷宮を造り出した。
「ムシュシュシュ!さあ、どうやってボクに接近してくるのかなぁ?楽しみ!」
「悦に浸ってんじゃねえぞ!こんなもんじゃ俺は止められねぇ……!」
 バイクが飛翔する。凸凹の道をバイクが疾走、驚くべき操縦技術によって、脳髄の迷宮を越えていく。
「ムシュシュ!やるねぇ!でも……これで終わり!」
 土色の帝竜の巨体が降りかかる。頭上を見上げながら、零児はそれでもバイクから引かない。
 恐ろしい轟音が降りかかり、脳髄の迷宮が帝竜の体に押しつぶされた。
「ムシュシュシュシュシュ!!はい、ペチャンコ!いやぁ、楽しかった!」
 分体が消滅、クレーターとかした脳髄牧場を覗き込んだドクター・オロチがはっ、と気付く。
「あれ?いない……?」

 ―――「魂喰」、体は預けたぞ。

「ムシュ?」
 そんな声が空間に響いた気がした。
「……ムシュ!?こ、これはまさか……!」
 帝竜が刹那暴れまわる。全身から緑の血を噴き出し、周囲をのたうち回る。

 ―――終わりはこっちのセリフだ。消えろ。

 ばしゅう!!と飛び切りの緑色の血の雨を降らして、帝竜が沈黙する。頭上に居座っていた本体のオロチの体にヒビが入っていった。
「ムシュシュ……なあんだ、ここまでかぁ。ま、ボクの力、タンノウしてくれたみたいだから……じゃあまたね、猟兵さんたち」
 そんな、お気楽な言葉を遺して、ドクター・オロチは骸の海へと消えていった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年05月21日


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アックス&ウィザーズ
🔒
#戦争
🔒
#帝竜戦役
🔒
#帝竜
🔒
#オロチ
🔒
#群竜大陸


30




種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト