帝都櫻大戰⑪〜憂世の護り手
●堕ちゆく世界のSOS
「御機嫌よう、一気にスケールが大きくなった第二戦線も大詰めだ。集まってくれた皆に此度も感謝を」
グリモアベースにある作戦会議室、招集に応じた猟兵たちをカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手・f21100)は一礼で出迎えた。
カタストロフをもたらさんとする幻朧帝イティハーサ復活の迫る帝都櫻大戰。
彼の帝を封じるサクラミラージュに始まったこの戦争は、今や無数の異世界にまで波紋を広げている。
「今回の戦場はデビルキングワールド。『護国鉄神零號』との戦闘になるよ」
かつて幻朧帝イティハーサを封印したエンシェント・レヰスの一角である彼もオブリビオン化して蘇った。
本来の彼は故郷である鋼鉄共栄圏が滅びた時、喪われた全ての魂を搭載して『敵』を倒す者。
だが零號に搭載された八億の魂はオブリビオン化によって邪悪に歪み始め、彼を望まぬ暴走に駆り立てている。
特に大きな問題は二点。
一つは膨大な魂を搭載し「世界そのもの」と言っても過言ではない零號の戦闘能力。
一つは多世界に
破壊を振り撒きかねない、零號に備わった骸の海を航行する『世界移動能力』。
「とはいえ悪いニュースばかりじゃない。この戦場にも共に戦ってくれる助っ人が駆けつけてる」
このデビルキングワールドに5thKINGとして君臨した『勇者リリリリ』。
彼女は「盾のオーラを任意の仲間に付与するユーベルコード」を操り、本人も異常にタフな防御力で猟兵を守ってくれるようだ。
「一方、リリリリの剣は零號の装甲に分が悪いらしい。つまり適材適所という訳だね」
リリリリに防御は委ね、攻撃に専念する事で戦いを有利に進められるというのがグリモア猟兵の見立てだ。
「生前の彼等と相討ちになったという幻朧帝の力も気掛かりだけど、まずは差し迫った被害を抑えるところからだね。
今回も君たちの勝利と無事の帰還を祈っているよ」
見送る言葉と共にグリモアが輝き、豪奢な装飾の施されたゲートが開いて。
ふーみー
当シナリオをご覧くださりありがとうございます、ふーみーです。
急展開を迎えた帝都櫻大戰@第二戦線、今回は『護国鉄神零號』とのボス戦になります。
プレイングボーナス:隙や反動を顧みず、全力の攻撃を叩き込む/勇者リリリリに守ってもらいながら戦う。
プレイング受付は断章投稿~送信可能な間はいつでも。
また、希望する展開の指標として難易度オプションも実施しています。
興味のある方はMSページをご覧ください。
それでは皆様の健闘をお祈りしています。
第1章 ボス戦
『護国鉄神零號』
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POW : 零式噴進飛翔拳
かつて喰らった「【鋼鉄共栄圏の人々】」の魂を纏い、2倍ダメージ・2回攻撃・自動反撃を有した【ロケットパンチ】を装備する。
SPD : 八岐大蛇機関砲
【自在に射角調整が可能な蛇型四連機関砲】を最大レベル秒間連射し続け、攻撃範囲にダメージと制圧効果(脱出・侵入を困難にする)を与える。
WIZ : 護国熱血破壊砲
装備武器から【護国英霊波導砲】を発射する。自身の【放熱装置】削減量に応じ、威力・速度・発射数が増加する。
👑11
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●勇者の護りは砕けない
突如としてデビルキングワールドに咲き乱れるは異界の幻朧桜。
住民の悪魔達をサクラミラージュに引きずり出そうとする謎の力、目新しい大事件に魔界はてんやわんや。
そんな中……この世界への侵攻の核である『護国鉄神零號』と真っ向からぶつかり合う者が居た。
「馬鹿な、我の拳の直撃を受けて、無傷だと
……!?」
「すごくいた~い。でも勇者なのでほれこのように元気です(ぶんぶん)」
八億の魂を搭載し、世界そのものに匹敵する零號の一撃は文字通り桁が違う。
三十六世界有数の強靭な種族である悪魔たちでさえひとたまりも無いであろうそれを、かつての魔王にして勇者は周囲に被害を広げる事も無く防ぎ切った。
ふと。
戦場への転移は途中だと言うのに、
猟兵をリリリリの紅い瞳が捉える。
「でも剣は刺さりそうにないな~。盾パワーをレンタルするから、だれかかわりに攻撃して~?」
言葉でこそ“誰か”とは言っているが……御指名のようだ。

朱鷺透・小枝子
リリリリ殿!ご助力感謝いたします!
そして『護国鉄神零號』!貴殿を穿てずして、
どうして幻朧帝を穿てようものか!夜剣!全力で回せ!!世界を穿つほどに!!!
【継戦能力】リリリリ殿から盾のオーラを付与して頂き機体強度増強、
夜剣大蛇【操縦】リリリリ殿がロケットパンチを防いだ瞬間に【早業】
『吶喊弾雨』を発動メガスラスター【推力移動】
【闘争心】を燃やし更なる加速をし!神への破壊衝動を【呪詛】にして夜剣大蛇の神殺兵装たる長身ドリルへ注ぎ込み大回転させ!
【頭突き】激突ダメージ!ドリルの先端その一点に集中された破壊のエネルギーで【貫通攻撃】『護国鉄神零號』を穿つ!!
壊れろ!!神の名を持つ機械神よ!!!
●
敵を殺すモノ
「リリリリ殿! ご助力感謝いたします!」
「どういたしまして~。勇者なので愛と勇気に生きるのです(ふんす)」
鈍く響く地響きと共に現れたのは異形なる鋼鉄の大蛇。
朱鷺透・小枝子(
亡国の戦塵・f29924)の駆る
まつろわぬ大魔『
夜剣大蛇』である。
「そして『護国鉄神零號』! 貴殿を穿てずして、どうして幻朧帝を穿てようものか!」
「おお……そうか。そうだな……我等の遺してしまった禍根……世界を、人々を護るなら……」
世界そのものだという零號が如何に強大であれ、そんなエンシェント・レヰス四種族が命と引き換えにしなければ封印の敵わなかった幻朧帝を討たねばカタストロフの脅威が去る事は無い。
こんなところで手詰まりになってはいられないのだと闘志を燃やす。
「リリリリ殿! 自分の機体に盾のオーラを!」
「は~い。ほれこのようにお安い御用です(ぴかー)」
「夜剣! 全力で回せ!! 世界を穿つほどに!!!」
応えるは劈くような駆動音。
迸る呪詛、煮え滾る憎悪に晒された八億の魂は本能的な危機感と共に撃滅を選択する。
「心ある者達よ、命ある者達よ、我等鋼鉄共栄圏の残骸……どうか乗り越えてくれ……!」
「でもそのロケットパンチはあぶないので勇者が防ぎます(がっ)」
「其処だッ!」
狙いは一点。
零號の【零式噴進飛翔拳】をリリリリが防いだ瞬間、攻撃直後の隙を狙ってメガスラスターに火が点く。
「吶喊する――この身など、何するものか!!」
「なんという気迫か……!」
大蛇の機体が欠けて零れる。
零號の迎撃に依るものではない。
異能も乗らない兵装にリリリリの付与した盾のオーラを超えられはしない。
反動だ。
意思持つ対神キャバリアである夜剣大蛇は決して柔な機体ではない。
その身が削れる程の、操縦者への負荷など歯牙にも掛けぬ常軌を逸した加速。
「壊せ、壊せ、壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊壊壊壊壊壊壊壊壊壊壊壊壊壊壊――――」
罅割れた絶叫が歪なハウリングを伴い、大蛇の頭部に備わった
ドリルの駆動音と重なる。
闘争心の爆発は彼我の距離を瞬時にして喰い潰し、神殺しの切っ先が零號のコアを捉えた。
「…………ッ!」
「――――神、を!! 壊せッ!!!」
その是非を論ずる権を零號は持たない。
護国の名の下に八億の魂を喰らった禁忌の兵器は、敵を滅する為に全てを擲つ兵士の狂気を知っている。
ならば齎される結果も必然。
オブリビオン化により邪悪に歪められた
程度で。
今や内包する八億の魂の一つとして、朱鷺透小枝子の闘争心に匹敵する熱を持つもの等ありはしない。
穿ち、砕き、砕けて猶も突き進む。
「壊れろ!! 神の名を持つ機械神よ!!!」
貫く――内側より喰い破り、蹂躙するは神を呪う憎悪の猛毒。
世界の敵へと堕したその存在、一欠片さえ赦しはしないと。
壊し尽くした。徹底的に。
大成功
🔵🔵🔵
アルテミシア・アガメムノン
ほほほ、それではわたくしが代わりに攻撃してさしあげましょう!
リリリリさんは相変わらず元気に頑丈そうで何よりですわねえ。
久しぶりの里帰りでしょう。後でお茶でもしましょうか。奢りますわよ?
そして護国鉄神零號さん。貴方も大変ですわねえ。
わたくしがきっちりぶっ飛ばしてあげるので安心なさい!
という事でリリリリに防御は完全にお任せして自身は攻撃に専念します。
『魔王の肉体』に宿った無限の魔力を高めに高めて限界突破。
それを超圧縮して――【虚無への追放】を発射!
護国鉄神零號をその周囲の空間ごと虚無へと還してあげましょう!!
流石に疲れますわねえ。(深呼吸)――はい、もう大丈夫です。(無限に湧いて出る魔力)
●KING共演
「ほほほ、それではわたくしが代わりに攻撃してさしあげましょう!」
三対六翼を背負い、堂に入った高笑いと共に姿を現すはアルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)。
魔王と勇者、奇しくも堕天使同士。並び立つ姿は不思議と絵になるようで。
「リリリリさんは相変わらず元気に頑丈そうで何よりですわねえ。後でお茶でもしましょうか。奢りますわよ?」
「お~、先輩を買収しようとは中々の
悪な心掛け。流行最先端のお茶菓子も所望します(きらきら)」
「久しぶりの里帰りでしょう。どうぞご期待くださいな」
リリリリが付与したきらきらのオーラの前では一帯を灰燼に帰す零號の火力も傘に弾かれる雨のようなもの。
さて、と望まぬ破壊に駆り立てられる護国の鉄神へと視線を戻し。
「そして護国鉄神零號さん。貴方も大変ですわねえ。わたくしがきっちりぶっ飛ばしてあげるので安心なさい!」
「済まぬ……頼る事しか出来ぬ有様で心苦しいが、どうか鋼鉄共栄圏の魂に平穏を……!」
「という事で防御はお任せしますわねリリリリさん」
「やばそうなロケットパンチもなんと無償で防いでしまいます。勇者なので」
痛切な祈りと裏腹に飛来する【零式噴進飛翔拳】はデビルキング法への叛逆アピールと共にリリリリがカット。
ただでさえ凄まじい威力にダメージ倍増の恩恵を乗せた二連撃、その双方を真正面から食い止めてみせる。
魔界を震撼させる極大規模の攻防を見つめながら、アルテミシアも魔王の肉体に宿る無限の魔力を励起。
尽きる事を知らない絶大なそれを汲み上げ、高め、本来在る筈の限界すら超えて更に練り上げる。
「こんなところでしょうか。それでは――」
恒星の如く輝く魔力を砲弾程度にまで超圧縮。
強すぎる重力が時空を歪めるように、とてつもない魔力密度はただ在るだけで天地鳴動の威を発する。
狙いを定め、解き放つ。
「――護国鉄神零號さん。虚無へと還してあげましょう!!」
「おお……礼を言う……これで、八億の魂も……」
触れた存在すべてを消滅させる極大魔力波、全開で放たれた【
虚無への追放】は世界たる鉄神さえ消し去って。
代償は指一つ動かなくなる程の魔力枯渇状態。
無限の魔力を備えようと、完全に使い切ったそれが再び心身に行き渡るには多少の時間を要する。
「流石に疲れますわねえ」
「お疲れ様~。おうちまで運んであげた方がいいかな?」
「――はい、もう大丈夫です」
尤も、無限に湧き上がる魔力であるからして回復に掛かる時間も然したるものではない。
深呼吸一つで立ち上がれば、勝鬨代わりの高笑いが魔界へと響き渡って。
大成功
🔵🔵🔵
劉・涼鈴
世界そのものであるあのロボをやっつければ、劉家拳が世界最強の証明になる!
やってやるぜー!!
今から使うのは、威力は強いけど射程に難がある技
だからリリリリに、盾を持ってない方の手で掴んで運んでもらう!
どーせ剣は刺さんねぇんだし、盾に近い方がご利益ありそうじゃんね!
びゅーんと飛んでる間に、【気功法】で全身に【覇気】を巡らせて【気合い】を入れる!
もっと近づいて、もっともっともっと……いっそ投げ付けちゃって!
今だ!! 鍛え上げた【功夫】と【怪力】で繰り出す、【劉家奥義・神獣撃】!!
●鉄拳、世界をも砕きて
「世界そのものであるあのロボをやっつければ、劉家拳が世界最強の証明になる! やってやるぜー!!」
溌溂と戦場に降り立ち、劉・涼鈴(鉄拳公主・f08865)は爛々と護国鉄神零號を見据える。
その身に宿すは紛れもなく道を究めんとする者の覇気。
相手の強大を見誤る事無く、その上で怯む事の無い胆力は得難い資質であると言っていい。
「今から使うのは、威力は強いけど射程に難がある技なんだ」
「ふむふむ」
「だからリリリリ、盾を持ってない方の手で掴んで運んで! どーせ剣は刺さんねぇんだし、盾に近い方がご利益ありそうじゃんね!」
「おっけ~。酔わないように気を付けてね~?」
掴んだ手は見掛けから想像もつかない程に力強く、堕天使の黒翼が空を打てばその身は軽やかに舞い上がった。
通常火器の弾幕は盾のオーラで弾き返し、一度宙返りの要領で身を翻す事で助走を付け更に加速。
「それじゃ、どれくらい近付く~?」
「もっと近づいて、もっともっともっと……いっそ投げ付けちゃって!」
「ではご要望にお応えして全力投球しちゃいます(ぶんっ)」
「我に真っ向からぶつかって来るか……! だが、迎撃機構が……!」
警告と共に撃ち出された【零式噴進飛翔拳】が唸りを上げ……ひときわ眩く形を成した盾のオーラに受け流される。
絶妙な角度で軌道を逸らされた二回攻撃が激突し合う。
オーラの堅牢は吹き荒れる衝撃波も通しはしないが、星さえ砕く破壊力が間近で炸裂する迫力は別だ。
ともすれば死より壮絶な
破壊の猛威。涼鈴はそんなものに怯みはしない。
気功法で覇気を巡らせた全身に気合いがみなぎる。
狙いはコアらしき一点から揺らぐ事無く、彼我の間合いは遂に零距離にまで迫る。
「――今だ!!」
それは劉家に伝わる絶技。使い手が矮躯であろうと、その威力は山をも砕く……と言われている。
そこに鍛え上げた怪力、
理外の業にさえ勝るとも劣らぬ功夫の粋を込めれば世界さえ砕けるか。
否。
砕くのだと、そう決めて涼鈴は此処に居る。
「ぶちかます――【劉家奥義・神獣撃】!!」
「見事……強き者……よ……!」
全身全霊の一撃、破壊力の全てを叩き込んだ鋭い手応え。
全ての音が世界から消えて――直後、爆発。
世界そのものに匹敵する鉄神の躯体は、完膚なきまでに砕け散った。
大成功
🔵🔵🔵
オリヴィア・ローゼンタール
文字通り、世界を丸ごと背負う鋼の神……
その力、誤った方向に使わさせはしません
無謬の盾持つ勇者よ、護りはあなたに任せます
半身に構え、掌を突き出す――さながら、砲身のように
聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな……
聖句を唱えるたびに魔力が練り上げられ、光と熱の魔力(属性攻撃・神聖攻撃・焼却)が充溢し、煌々と輝き魔界の天地を照らす
強すぎる負荷に総身が軋みを上げるが、【気合い】と【根性】で捻じ伏せ、無限に威力を強化する(限界突破・全力魔法)
はち切れんばかりに膨れ上がった魔力を解き放つ――【至高天極星砲】ッ!!!
極光よ、世界を穿て!!
●極光の下に救い在れ
「文字通り、世界を丸ごと背負う鋼の神……」
滅びた世界、喪われた八億の魂全てを搭載し幻朧帝を封じたエンシェント・レヰスの一角。
想像を絶する犠牲、そこにはどれ程の覚悟があったか。
……今、その在り方を歪められる無念はどれ程のものか。
確固たる決意を胸に、オリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)はその威容と相対する。
「その力、誤った方向に使わさせはしません。……無謬の盾持つ勇者よ、護りはあなたに任せます」
「任されます(きりっ)」
「心苦しいが……どうか、頼む……!」
オーバーヒートも厭わない【護国熱血破壊砲】は強力無比。
オブリビオン化により邪悪に歪められた衝動の突き動かす儘、周囲一帯を破壊し尽くさんとする火力の暴威はリリリリの操る盾のオーラが受け止める。
規格外の破壊と護りは拮抗し、爆炎の向こうに揺らぐ鉄神の姿は脚を止め砲撃に専念しているように見える。
静かに呼吸を整え半身に構え、機影へと掌を突き出す――さながら、砲身のように。
「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな……」
そのユーベルコードが備えた性質は詠唱時間に応じた威力の無限上昇。
聖句を唱えるたびに練り上げられる魔力。
オリヴィア自身の力量も合わさり、充溢する光と熱の魔力は煌々と輝いて魔界の天地を照らす。
「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな……ッ」
世界を砕く程の御業を示そうと言うのだ。その負荷は猟兵の頑健な総身をして軋ませる。
それがどうした、と意思一つで捻じ伏せる。
オリヴィアが力と技の全てを攻撃に注ぎ込めるよう、勇者が一手に防御を引き受けているのだ。
我が身を惜しむ余地など初めから在りはしない。
一言一句刻み込むように峻烈な祈りを込め、魔力ははち切れんばかりに膨れ上がる――――今!
「――聖なるかな聖なるかな聖なるかな。輝かしきかな極光よ! 無窮の神威を纏い、万象滅尽の一撃となれ!」
恒星を思わせる輝きは突き出す掌に収束。
自壊寸前にまで高まった魔力、その熱量は余波でさえオリヴィアを焦がす程に。
「解き放つ――【
至高天極星砲】ッ!!! 極光よ、世界を穿て!!」
「おお……強き魂……なんと眩い輝き……か……!」
金色の瞳を見開き、撃ち抜く。
超極大の破壊光線は鉄神の波導砲さえ切り裂き、その巨躯を呑み込んで消し飛ばした。
……望まぬ暴走に苦しむ事は、もう無いだろう。
大成功
🔵🔵🔵
アメリ・ハーベスティア
零號さんは、心では望んでいないのに
中のたくさんの魂がオブリビオンになった歪みに引きずられて
助ける事が出来るなら……アメリはそう思うのですが
『破壊の因子の無い例外もあるけど、彼は……引導を渡してあげるしかないよ、アメリ』
⚫POW
ランちゃん(ラングリフ)を『操縦』し
『早業』UC攻撃力重視発動なのですっ!
『守りはリリリリさんが担ってくれるから、代償は装甲で良いよね』
はいなのです、ランちゃんっ!
魔導騎士(人型形態)に変形し
『空中戦&推力移動』駆けながら
リリリリちゃんと連携し
零號さんの攻撃をリリリリちゃんが防いだタイミングで『高速詠唱&多重詠唱&全力魔法』でマジックカードの【トロンマッシュ&アイスマッシュブロウ&カエンダケフレア】を【特機用キノコミコン】と言う名前の『武器に魔法を纏う』わせ、スーパーよいこランド名物のヒアウィーきのこの『ご当地パワー』で強化したキノコ合成魔法『エネルギー弾&弾幕』を零號さんにお見舞いするのです!
(ランちゃんについて、ステシの『運命の出会い、アメリとラングリフ』参照)
●ありったけの想いと力
「零號さんは、心では望んでいないのに中のたくさんの魂がオブリビオンになった歪みに引きずられて……」
オブリビオンは時として精神も生前から掛け離れた形に歪められる事がある。零號の内包する八億の魂のように。
だが他のエンシェント・レヰス同様、彼自身も恐らくは生前と同じ心を持ちながら、望まぬ破壊を強いられている。
かつて世界を護る為に幻朧帝と戦った者にとって、それはどれほど酷な仕打ちか。
「助ける事が出来るなら……アメリはそう思うのですが」
『破壊の因子の無い例外もあるけど、彼は……引導を渡してあげるしかないよ、アメリ』
事情を知ればこそ、アメリ・ハーベスティア(キノコ好きの「よいこ」な地竜の末裔・f38550)のように考えるのも無理は無い。ダークリーガーや極一部のオブリビオンのような例外を知れば猶更だろうか。
そうしたイレギュラーが如何に奇跡的な存在か、そして実際に八億の魂が影響を受けている事を知るが故にアメリの愛機ラングリフは努めて冷静に進言する。
「済まぬ……心優しき者よ。叶うなら、どうか……鋼鉄共栄圏の魂に平穏を……!」
「……わかりました。行きましょう、ランちゃんっ!」
「ふぁいと~。そして攻撃はこの勇者リリリリがガードします(がきんっ)」
辺り一帯を火の海に変える制圧火力の弾幕は盾のオーラが。
歪みし八億の魂を纏う【零式噴進飛翔拳】はリリリリ自身が阻み、アメリたちが攻撃に専念できるよう守り抜く。
勇者の堅牢は揺るぎないが、天地を震わす熾烈な攻防に割って入る事それ自体が並大抵の技量で叶うものではない。
「魔導回路展開、魔導書……特機用のキノコミコン召喚、ランちゃん受けとるのですっ!」
『解ったよアメリ、接続……メイジナイトフレームッ!』
淀みなくコマンドを実行すれば白きグリフォン型特機は人型の【ラングリフ・メイジナイトフレーム】へと変形。
ぶつかり合う規格外の力にも怯む事無く宙を駆け、間合いの内側に零號を捉える。
『守りはリリリリさんが担ってくれるから、代償は装甲で良いよね』
「はいなのです、ランちゃんっ!」
「は~い、お任せあれ~」
零號のロケットパンチは数多の兵装の中でも群を抜いた威力は勿論の事、攻撃への自動反撃という性質も有する。
故に狙いは先んじて零式噴進飛翔拳が放たれた直後。
リリリリが二連の鉄拳を受け流すのを合図代わりに、三種のマジックカードを纏めてスキャン。
召喚した故郷名物のきのこはアメリのご当地ヒーローとしての力を強く後押ししてくれる。
「トロンマッシュ&アイスマッシュブロウ&カエンダケフレア、強化合成ミックスマッシュ!」
『ヒア・ウィー・Goーー!』
「これがアメリの、ありったけ……なのです……っ!」
一つ読み込むだけでも凄まじい力を発揮するマジックカードの三重起動。
更にユーベルコードの強化と重ねた飽和弾幕は零號の火力をも乗り越え、遂にその巨躯を呑み込んで。
「八億の魂に代わって……礼を言おう。願わくば、平和な未来……を……」
「零號さん……どうか、安らかに眠ってくださいです」
最期まで人々の平和を案じ続ける姿を見届け、その魂に平穏の在る事を祈る。
――刻一刻と、決戦の瞬間は迫っていた。
大成功
🔵🔵🔵
カイム・クローバー
↓
レディからの御指名なら断るワケにはいかないな。(ボウアンドスクレープで大仰に挨拶)如何なる時も紳士で在れ。ある友人に教わった事さ。「世界」程度が相手じゃ俺の矜持を曲げる事は出来ないぜ?
勇者様、弱い者の味方なんだろ?仕事の案件があるんだが、どうだ?依頼内容は膨大な魂の救済。あとはまぁ──あのデカブツも救えるなら救ってやろうかってトコだ。
魔剣を腰の横に構え。
全力で。けど、ほんのちょっと熱を調節してやらなきゃいけない。面倒な話だぜ。あのデカブツが骸の海からやって来た破壊と死の巨人だってんなら、こんな面倒な事しなくて済むんだが。
盾パワーのレンタル料金は払えそうにない。俺は猟兵でも文無し、その道では有名でね。変わりと言っちゃなんだが、面白い景色を見せてやるよ。
UCをデカブツに向けて魔剣で振るう。黒銀ではなく真紅の炎が焼き払うのは『オブリビオン化』という現象の【焼却】。
あのデカブツが耐えられるかどうかは──さぁ、賭けだろうぜ。
ま、魂は救えるだろう。幻朧桜、ね。魂の見送りの餞としちゃ、景色は悪くない
●Not for Gold
「レディからの御指名なら断るワケにはいかないな」
絶えず砲火の降り注ぐ戦場、身軽に降り立ったカイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)は大仰な
ボウアンドスクレープの挨拶を決めてみせる。
如何なる時も紳士で在れ――ある友人に教わった流儀。
歪められた八億の魂が荒ぶる儘に暴走を強いられる鉄神へと挑発的な流し目を向けて。
「「世界」程度が相手じゃ俺の矜持を曲げる事は出来ないぜ?」
「なんか余裕だ~。とりあえず度胸は合格点をあげます(ぱちぱち)」
「勇者様、弱い者の味方なんだろ? 仕事の案件があるんだが、どうだ?」
「ふむふむ」
「依頼内容は膨大な魂の救済。あとはまぁ──あのデカブツも救えるなら救ってやろうかってトコだ」
「なんたる大役。でも勇者なので乗ってしまいます(ふんす)」
決まりだと指を弾き、顕現した神殺しの魔剣を腰の横に構える。
零號の猛攻への対応は不要。勇者の護りはその一切を通しはしない。
故にただ、力の行使にのみ集中できる。
世界そのものである鉄神にも通じるよう全力で。だがほんの僅か、熱を調節してやる必要がある。
面倒な話だとわざとらしく嘆息一つ。
「あのデカブツが骸の海からやって来た破壊と死の巨人だってんなら、こんな面倒な事しなくて済むんだが」
言わばそれも流儀。
かつてカタストロフの脅威を封じた護国の鉄神、蘇って猶も今を生きる者たちの平和を想う者。
そんな相手に対するなら相応の作法というものがある。
黒銀から真紅へ、魔剣の従える色彩が変わる。
単なる強化の括りには収まらない封印の解放、その本質を感じ取り真っ先に鉄神の防衛機構が反応した。
放たれる【零式噴進飛翔拳】……八億の魂を力と変えた一撃にもカイムは眉一つ動かさない。
横合いからそっと手を添えるように、それでいて捻じ伏せるように力強く、勇者の盾は星さえ砕く破壊の業すら完璧に防ぎ切ってみせる。
「盾パワーのレンタル料金は払えそうにない。俺は猟兵でも文無し、その道では有名でね」
「勇者の助けはプライスレスだからね~。払おうとして払えるもんじゃないのです(ぶんぶん)」
「代わりと言っちゃなんだが、面白い景色を見せてやるよ」
準備完了だ。
値が付けられないのは此方も同じだと嘯き、聳える
鉄神へと魔剣を振るう。
「――showdown!」
「グ、オオ……ッ……この力は……!」
【
神を殺す炎の魔剣】が焼き払うのは八億の魂を歪めるオブリビオン化という現象そのもの。
エンシェント・レヰスに暴走を強いる程の呪いを焼き尽くそうと言うのだ。鉄神の躯体が耐えきれる保証は無い。
「ま、魂は救えるだろう」
「かたじけない……強き者よ……!」
煌々と燃え盛る炎の熱に花弁が舞う。
魔界の景色と異界の桜、その光景は数多世界に跨る戦争の危機など意にも介さぬとばかりに美しく。
「幻朧桜、ね。魂の見送りの餞としちゃ、景色は悪くない」
いよいよ大一番を迎える大戦だが……此度の依頼はこれで完了だ。
―― 護国鉄神零號、撃破 ――
大成功
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