帝都櫻大戰④〜黄泉蝕影
●黄泉が満ちる
逢魔が辻と化した廃墟の如き繁華街は、深い静寂に満ちている。
闇を照らすのは、空に輝く満月。暗がりを照らす黄金の月はしかし。
どろり、と飴細工のように溶け落ちた。
滴る月の残滓は繁華街へとこぼれ落ち、黒い泥に似た呪詛が地面を侵していく。
そこへ現れたのは、影朧『『幻朧怪狐録』黒天金星の九尾狐』だった。
足元へ落ちた呪詛の泥を身に纏えば、その力は爆発的に増大し、九尾狐の変化の術を何倍にも増幅させる。
狐の咆哮が、薄暗がりの繁華街へと響き渡っていた。
●黄泉変異
「サクラミラージュがまさか、幻朧帝を封印するための大地だったなんてね」
集った猟兵たちに、アイン・セラフィナイト(全智の蒐集者・f15171)は続けて口を開いた。
「幻朧桜が暴走する中、各所で異変が起こり始めてる。僕が予知したのは、逢魔が辻の暴走だよ。
アインが杖の柄で地面を叩けば、魔術の投影によって逢魔が辻と化した繁華街の状況が露わになる。
「逢魔が辻が暴走して、サクラミラージュの古代神話に伝わる死後の世界への入口……黄泉比良坂の如く、その体に特徴的な変異を持った『黄泉変異』を発症した影朧が大量に湧き出てきてるんだ。これは……」
繁華街を徘徊する影朧『『幻朧怪狐録』黒天金星の九尾狐』の様子を見て、アインが渋面を浮かべる。
「空に浮かぶ偽りの月が、呪詛の泥を地上に撒き散らしてるんだ。九尾狐は『呪詛親和の黄泉変異』のおかげで、泥に触れれば問答無用で力が強化される……のもあるし、月の光から影になっている場所に入ると、『敵味方関係なく不可視の状態』になってしまうみたいだね」
もし九尾狐たちが繁華街立ち並ぶ家屋の影に入れば、その姿は見えなくなってしまい意図しない急襲を受ける可能性もある。
とはいえ、それは敵側も同じこと。猟兵たちが影に潜めば、逆に九尾狐たちへ強烈な一撃を叩き込める機会を得ることもできるだろう、
アインが再び杖で地面を叩けば、猟兵たちに転移の光が纏わり付く。
転移先は逢魔が辻と化した繁華街のメインストリート。呪詛の完全耐性を身に着けた九尾狐をたちを掃討せよ。
「みんな、頼んだよ!」
夕陽
お久しぶりです、夕陽です。
OPをご覧いただきましてありがとうございます。
以下、プレイングボーナスとなります。
プレイングボーナス……影朧の『黄泉変異』に対処する/元の街の地形を利用する。
戦場は逢魔が辻と化した繁華街。
空には偽りの月が昇り、そこから滴り落ちる黒い泥が戦場に撒き散らされています。
黒い泥には膨大な呪詛が宿っており、猟兵が触れればダメージを受けますが、影朧たちは黄泉変異によって逆に強化されてしまいますので、黒い泥への対策が必要になります。
また、月の光から影になっている場所は、敵味方問わず体が不可視の状態になりますので、うまく使えば有利に戦えるかもしれません。
以上、プレイングお待ちしております。
第1章 集団戦
『『幻朧怪狐録』黒天金星の九尾狐』
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POW : 千変万化・天
戦闘力が増加する【様々な武具を装備した『鬼神』の群れ】、飛翔力が増加する【翼を持った『応龍』の群れ 】、驚かせ力が増加する【闇に潜み多様な獣の能力を操る『鵺』の群れ】のいずれかに変身する。
SPD : 千変万化・地
戦場の地形や壁、元から置かれた物品や建造物を利用して戦うと、【分身できる数と、回避率と、技能名「化術」】の威力と攻撃回数が3倍になる。
WIZ : 千変万化・人
【レベル×1体に分身し】【相手を油断させる弱者、相手を威圧する強者】【相手を誘惑する美人のいずれかに変身する事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
👑11
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出水宮・カガリ
カガリの都も、幻のようなものであったが。この世界自体が、そもそも。
……さりとて。カガリは些かも揺るがない。
黄泉と現世。幻朧櫻の上と下。その境界に建ち、隔てる
泉門であるまで。
月から呪詛が降るならば。カガリも【泉花咲】にて地上を浄化しよう。
敵は呪詛への完全な耐性はあるようだが、降る呪詛が浄化されていれば強化も抑えられよう。味方への呪詛もこれで守る。
これは地上から咲き、風に舞う花だ。月の影でも関係ない。
術者のカガリを狙うなら、敢えて月の影へ向かい(おびき寄せ)、盾を構えてオーラ防御。攻撃があればカウンターで『鉄血の明星』でなぎ払う。
国栖ヶ谷・鈴鹿
【厭穢欣浄】
ヨナ、悪いけど、囮になって。
浄化の噴水を撒きながら、索敵、敵を炙り出して!
月の影を利用して、相手がヨナの方に向くタイミングで、
「かかった!厭穢欣浄パラダヰムシフト!」
ユーベルコヲドで、敵の地形を一気に改変して影朧の周囲を浄化の池に。
相手に地形は利用させない、状況を把握する前に、二丁の機関銃にこめるのは浄化と破魔の弾薬、一斉射で弾幕を形成、浄化と破魔の力の濃度をあげて、強化している泥を消滅させて行くよ!
相手が水から上がったら、ヨナからの直接の浄化の噴水で一気に押し流しちゃおう!
これで数を削って、逢魔が辻を正常に糺ていこう!
偽りの月は、そこに在り、煌々と輝いている。
闇に落ちた世界を優しく照らし出すだろうそれはしかし、悪意に満ちた呪詛を大地に落とし続けていた。
「カガリの都も、幻のようなものであったが。この世界自体が、そもそも」
黄泉の如き様相の領域で、出水宮・カガリ(死都の城門・f04556)は独りごちた。
サクラミラージュはその名の通り、幻影のような世界にして、封印そのものだった。
だが。だがそれでも。
(……さりとて。カガリは些かも揺るがない)
鉄血の明星と鉄門扉の盾を構えて、カガリは闇に落ちた逢魔が辻の先を見渡した。
「黄泉と現世。幻朧櫻の上と下。その境界に建ち、隔てる
泉門であるまで」
故に、ここから先、影朧を逃す気など一切ない。
「どうやら、影に潜んでいるみたいだね」
ソラクヂラ型航空巡航艇ヨナと呼ばれるスカイクルーザーと共に、国栖ヶ谷・鈴鹿(命短し恋せよ
乙女・f23254)もまた戦場に現れる。
呪詛と邪悪に満ちた領域。地面にところどころ落ちているのは、呪詛を宿した泥の塊だ。
であるならば、やることは一つだけ。
「ヨナ、悪いけど、囮になって。浄化の噴水を撒きながら、索敵、敵を炙り出して!」
ヨナが内側から響くような声を出して、周辺を飛翔する。
月が呪詛を振りまく中、優しき浄化の雨が、戦場に降り注いだ。
グル、と唸るような声がした。
呪詛親和の黄泉変異を起こした、九尾狐たちの苦悶の声だ。
「月から降る呪詛、潜む狐たち。であれば、カガリも地上を浄化しよう」
「……よし、かかった!」
二人の猟兵の超常が領域を、世界を包む。
「黄泉津比売神、ははなるきみ。ひとの安寧を守る華を」
「【
厭穢欣浄パラダヰムシフト】!」
折り重なったユーベルコードは、あらゆる呪詛を否定する領域へと拡散していく。
【
泉花咲】力の奔流が、桜吹雪と彼岸花と化して戦場を覆い。
ハイカラさんの後光が創り変える世界――【【
厭穢欣浄パラダヰムシフト】】が、戦場を浄化の池へと変えていく。
呪詛に完全耐性を持っていた九尾狐にとって、この領域は――地獄に等しい。
グルウウウァアアァァ――!!
凄まじい雄叫びと共に、黒い体毛に覆われた九尾狐たちが痛み耐えきれず月の影から飛び出てきたのだ。
「地上から咲き、風に舞う花だ。月の影でも関係ない。それに……この領域で、潜伏など不可能だろう」
カガリが大盾を構えて九尾狐を迎え撃つ。化術を幾多にも繰り返し、その度に変容する九尾狐に対して、カガリは鉄血の明星を振りかざした。
鉄塊の一撃が九尾狐の胴体を打ち据え、激烈な激突音と共に魔性を繁華街の家屋の壁へと吹き飛ばす。
「狐たちの攻撃はカガリに任せてくれ」
「助かるよ! それじゃあ……いくよ!」
浄化の池によって足を取られる九尾狐たちへ、機関銃の弾丸が雨のように降り注いだ。
浄化と、破魔、2つの力を宿した銃弾に耐えきれず、九尾狐たちが黒い霧となって消えていく。
「ヨナ! 一気に押し流しちゃおう!」
頭上を旋回していたヨナから、再び浄化の噴水が迸れば、津波の如き勢いで九尾狐たちが押し流されていった。
逢魔が辻に満ちた彼岸花と桜吹雪、そして清浄の池が、暗黒の領域に正しい輝きを齎していたのだった。
大成功
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木元・明莉
...逢魔が辻の暴走って、その言葉通りだな
櫻咲く美しい街のあちこちに落ちる泥を眺めて思わずぽつり
気を引き締め事に対応しよう
四方からの道が交わる小広場の真中に敢えて位置取り
隠れるのは苦手でね
これだけ視界が広ければ影からの奇襲は難しかろう
問題は広場のあちこちに溜まる泥
ならば【鉄茨結界斬弦糸】
広場の範囲を広がる黒い有刺鉄線は泥の上に掛かるよう浮き張り巡らせよう
九尾狐達が泥に足を踏み入れればその身を切り裂き、それを合図に大刀「激震」を振り払い衝撃波も喰らわそう
そして棒高跳びの棒さながら激震を地に付き泥を跳び越え、着地の勢いも乗せて激震を振り下ろし鎧砕き
連続する攻撃で敵に立て直しの隙を与えない
夜刀神・鏡介
衝撃の真実を告げられ、それを飲み込む余裕も与えられずに開戦だ
ま、敵に此方の都合や心情を考慮しろというのが無茶な話ではある――故に、俺も敵の事情は考慮しない事にしよう
まずはざっと周囲の状況を確認して、黒い泥や影の影響範囲を確認
泥には触れない辺りに陣取って、神刀の封印を解除
とりあえず影になっている辺りに向けて斬撃波を放つ。が、これが当たるとは思ってないので、不意打ちを警戒しながら敵が襲ってくるのを待ち構え
襲ってきた所で、澪式・参の秘剣【藍空閃】を発動
先ほど斬撃波を放った地点から、時間差でもう一度斬撃波を飛ばす事で不意打ちをやり返す
神気の力で泥の悪影響は幾らか抑えられる。逃げられた場合は追撃しよう
「...逢魔が辻の暴走って、その言葉通りだな」
呪詛に満ちた逢魔が辻の中で、灼滅者である木元・明莉(蒼蓮華・f43993)は小さく呟く。
その言葉に反応するように、腰に差してある刀の柄に手をかけているのは夜刀神・鏡介(道を貫く一刀・f28122)だ。
「衝撃の真実を告げられ、それを飲み込む余裕も与えられずに開戦だ。まったく、頭が痛くなる」
サクラミラージュ出身である鏡介にとって、この世界が幻朧帝封印のための大地、という真実は些か身に余るものだろう。
だが。
「ま、敵に此方の都合や心情を考慮しろというのが無茶な話ではある――故に、俺も敵の事情は考慮しない事にしよう」
「さっさと終わらせて、元の綺麗な場所に戻さないとな」
大刀と太刀。異なる武器なれど、この戦いにおける方向性は同じだ。
四つ辻の中心にて、二人の猟兵は背を預け合っていた。
周囲を見やる。
偽りの月からこぼれ落ちた呪詛の泥はそこかしこに。月の影は繁華街の家屋に満ちている。
周囲から殺気も――感じる。
だが、見通しが効くために、九尾狐からの奇襲はほぼ不可能と言って良いだろう。
「まずは――牽制だな」
鏡介が神刀【無仭】を抜き放ち、その力を解放する。
「……神刀解放」
振りかぶった一撃は、金切音に似た衝撃波を伴って、空虚な一角を切り裂く斬撃波となる。
びゅう、と鳴った風の後、動きは……あった。
甲高い獣の咆哮だ。影に潜んでいた九尾狐たちが、猟兵たちを大爪で切り裂こうと突撃してくる――!
鋭い爪が、鏡介の喉笛を切り裂く、はずだった。
「獲物を前にして油断したな」
――是は空を裂く第二の刃――澪式・参の秘剣【藍空閃】。
九尾狐たちが、その眼を大きく見開いた。
先ほど斬撃波が轟いた空間から、更に遅れて斬撃波が迸ったからだ。
真後ろからの突然の強襲に対応しきれずに、九尾狐たちが叫び声をあげた。届くはずだった爪が刀によって難なく弾かれ、切り返された刃によって九尾狐の一体が黒い霞となって消え失せる。
一瞬で形成を逆転された九尾狐たちは、傷ついた体を引き摺りながら近くにあった泥へと足を埋めた、その時だった。
「おっと、それはいけないな。そこは立入禁止だ」
ぴん、と空間に走った黒線。それは明莉を起点にしていつの間にか周囲に拡散していた漆黒の鋼糸だった。
【
鉄茨結界斬弦糸】が、九尾狐の四肢をいとも容易く両断したのだ。
痛みに唸り、よろめく九尾狐へと大刀『激震』を振るえば、大気を震わす衝撃波となって九尾狐の体が微塵に斬り裂かれる。
二人の猟兵が高く跳躍する。
大刀を、太刀を構えて、振りかざす。
一つの音は、骨さえ砕く
激震と。
一つの音は、虚空さえ裂く
閃光だった。
大成功
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家綿・衣更着
アドリブ歓迎
「綿狸忍者、衣更着参上!うわぁお化けっす…カクリヨだと悪霊も珍しくないっすけど!」
事前に地図確認
どろんと大量に「演出可能な妖怪煙」を出し煙幕に、自分は影に入って不可視に
影から影に移動する際は気付かれないよう化術で迷彩し忍び足
避けづらい黒い泥はUC『収納鏡』(フレーバー)で回収
煙を化術で変化させ幻影使いと催眠術を組み合わせることで敵に偽りの黒い泥や家屋や影を見せつつ本物を隠すことで、強化を阻んだり地形を十分活用できないよう仕向ける
UC『妖怪忍法葉っぱ乱舞』で自身の立体映像を見せて敵を釣り、投擲武器(手裏剣)や時限爆弾で敵をなぎ払っていく
「狐には化術でも隠形でも負けられないっす!」
高天原・光明
月夜の狐狩りとは、故郷の日々を思い出すな。だが今度の相手は強力な妖狐、油断はできん。確実に一匹ずつ狩るとしよう。
辺りに撒かれた呪詛は學徒正装の〈霊的防護〉で軽減し〈破魔〉矢を放って〈浄化〉を試みる。とはいえ矢弾にも限りがある、〈闇に紛れる〉ようにして手早く敵を倒していくとしよう。【UC:虚より飛翔せし魔弾】(SPD)を発動、こちらも影に潜み音もなく〈呪殺弾〉の矢で狙撃だ。不可視の敵は影朧の纏う霊気を〈追跡〉して見つけ出していこう。
偽りの月に黒い泥……まさか逢魔が辻の侵蝕がこれほどとは。あまり長居はできそうにないな。一匹でも多く、確実に仕留めるとしよう。
(アドリブ負傷連携等々歓迎)
夜闇の中を、征く者たちがいる。
「綿狸忍者、衣更着参上! うわぁお化けっす…カクリヨだと悪霊も珍しくないっすけど!」
繁華街の建物の上から広場を覗き見れば、黒天金星の九尾狐たちが徘徊しているのが見えた。黄泉の如き世界を彷徨するように、影に紛れるように動き回る影朧たちはかなりの数だ。
東方妖怪の家綿・衣更着(綿狸忍者・f28451)は、逢魔が辻の状況に目を瞠った。
「偽りの月に黒い泥……まさか逢魔が辻の侵蝕がこれほどとは。あまり長居はできそうにないな」
傍らに降り立ったのは、學徒兵の高天原・光明(彼方より禍を射貫くもの・f29734)だ。琥珀色の瞳、その視線を真上に向けて、死後の世界のような惨状に眉を顰めている。
呪詛の泥が降りしきるこの領域で長居すれば、侵蝕を受けるのは必至だろう。
「月夜の狐狩りとは、故郷の日々を思い出すな。だが今度の相手は強力な妖狐、油断はできん」
「そうっすね……! それじゃあ、おいらが先に行くっすよ!」
屋上から飛び降りて、すぐにユーベルコードを発動させる。
着地した足音を聞いたのか、九尾狐たちがそちらを見やる。
猟兵の到来に気づき、九尾の数体が、そして影に潜んでいた狐たちが、鋭爪をぎらりと輝かせて襲い来る――!
――だが、空を切った。
九尾たちの動揺が伝わってくる。
衣更着の胴体を確かに切り裂いたはずだった。けれども、なんの手応えもない。
大気を斬り裂く、投稿武器の音。
別の方向から飛んできた手裏剣の不意打ちによって、九尾たちが狼狽える。
そちらを見るがしかし、誰もいない。
「狐にも化術でも隠形でも負けられないっす!」
どこからか聞こえた声。しかし猟兵の居場所を掴むことは出来なかった。
【妖怪忍法葉っぱ乱舞】による撹乱攻撃が影朧たちを翻弄し、至る所から手裏剣が飛来する。
そして極めつけは。
「隙だらけだな」
また、別の場所から声。
夜闇を切り裂く、一閃だった。
浄化と破魔を宿した一矢――光明の放った弓矢が、呪詛の泥を蹴散らしながら九尾狐へと突き刺さった――!
「猟師相手に、見通しの良い広場で立ち合うとはよほど勇気があると見える。兎のように逃げてくれるなよ」
【
虚より飛翔せし魔弾】による一撃。見えざる、殺気。
九尾狐たちは、気付くだろう。
この領域、呪詛に満ちた世界の中、この広場は――猟兵にとっての絶好の狩り場だと。
この場から離れようとした数体の九尾の前に、今度は火の付いた時限爆弾が投げ込まれた。
爆裂し、爆炎と粉塵を巻き上げ、視界が覆われる中、九尾狐は目の前に仲間の顔が見えて安堵する、が。
「言ったっすよね? 化術では負けられないって」
――目の前の
仲間は、猟兵が変化したものだ。
後ずさって粉塵から逃れた九尾狐は、近くにあった黒い泥に足を踏み入れるが……それさえも化術が成した幻だ。
自分の体に何の変化もなく硬直していた影朧へと、光明の一矢が突き刺さる。
広場を徘徊していた影朧たちは、たちまちに黒い霞となって消え失せていった。
大成功
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空桐・清導
SPD
アドリブ連携歓迎
「黒い泥に月の光だな?OK!任せてくれアイン!」
戦場に転送されて天に昇る月を見上げる
「つまるところ、月の光の影がなくなりゃ良いんだな?
だったらやることは簡単だ!輝けええええ!!」
UCを発動して周囲を果てなく照らし続ける
これで影は月のものではない!オレのものになる!
この絶対的な輝きによってオレの存在を知覚することは出来なくなる
「一気に勝負を決めさせて貰う!
超必殺!ブリリアント・シャイン・スパーク!!」
更に強い光を放ち、次々と九尾狐を撃ち抜く
回避率もあがっているから避ける奴もいるだろう
そいつらには直接拳を叩き込む!
泥については壁を使ってジャンプして避けていこう
魔性の月の輝きが周囲に満ちる中、それでもその光景は神秘とは言い難い。
周囲を見れば、地面に落とされた呪詛の泥、そして、徘徊する影朧たち。
ヒーローズアースのヒーロー、空桐・清導(ブレイザイン・f28542)は、その月を見てよし、と深く頷く。
「黒い泥に月の光……なるほどな。つまるところ、月の光の影がなくなりゃ良いんだな?」
身に纏う真紅の機械鎧"超鋼真紅ブレイザイン"が、熱を持つかのように明滅し出した。薄い闇の中でも目立つそれは、九尾狐も気がついただろう。
「だったらやることは簡単だ! 輝けええええ!!」
ユーベルコードの超常を、清導は身に纏う。
それは、闇を引き裂く極光。悪しき者のみの五感さえも灼き切る、正義の光。
「コイツが……ブレイザイン・ブリリアントシャインモードだ!!!」
【
赫灼たる超発光纏】。それはまるで、地上に現れた太陽。
あらゆる闇と影を引き裂く、超常の煌めき。そしてそれは、光という力を以て敵対者の認知を阻害する――!
九尾狐たちの苦悶の声が響き渡った。
呪詛に親和性を持った体には、清導の力はまさしく毒だ。
まるで太陽そのものに焼かれるように全身から煙を出し始める九尾狐が逃走を開始するが、それを許す清導ではない。
「一気に勝負を決めさせて貰う!」
光と共に、奔る。
地上に光の軌跡を描き、九尾狐にその拳を叩きつけた。
周囲の地形を利用し、跳躍し、加速し、鉄拳を以て正義を成す。
それこそが、清導のヒーローとしての姿だった。
――黄泉の如き世界が、鎮静に向かっていく。
大成功
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メンカル・プルモーサ
呪詛により強化されるわ月の光の影に入ると不可視になるわ…ギミックが多い事で…
呪詛の解除が最優先だな…重奏強化術式【エコー】で効果を高めた【神話終わる幕引きの舞台】を発動…呪詛を減衰してしまおう…
…これで敵を弱体化したら…あとは月光の陰に隠れて不可視になった状態で心理隠密術式【シュレディンガー】を発動…影から出ても見つからないようにして…
…あとは現影投射術式【ファンタスマゴリア】で幻影の囮を作ってそれに気を取られた敵に爆破術式や雷嵐術式でまとめて倒すとしようか…
…影に入れば不可視になるからこそ…姿を消して月の光の元に居るとは思いづらいからね…見つからないうちにどんどん倒して行くよ…
数多の猟兵の力によって、黄泉の如き世界が閉じようとしている。
それでもまだ、呪詛の月は昇り続けていた。
その月の様相に、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)は小さくため息を吐く。
「呪詛により強化されるわ月の光の影に入ると不可視になるわ…ギミックが多い事で…」
家屋によって出来た影の奥に、悪意の気配を感じる。
影朧たちが潜んでいるのは明白だろう。
地面に落とされた数々の泥を見据えて、メンカルは術式を展開する。
「呪詛の解除が最優先だな…」
きん、とガラスの薄板を叩くような音と共に展開されるのは、ユーベルコードの超常。
折り重なる魔法陣が、周辺に展開する――!
「人知及ばぬ演目よ、締まれ、閉じよ。汝は静謐、汝は静寂。魔女が望むは神魔の去りし只人の地」
刹那、空から数多の鍵剣が舞い落ちた。
夜闇を裂く鋭い音と共に、周囲に鍵剣が刻まれる。
【
神話終わる幕引きの舞台】。加護と呪詛を否定する、世界法則上書きの結界だ。
その魔法陣に折り重なるように展開されているのは、重奏強化術式【エコー】。それは、ユーベルコードの力を高める強化術式。
影の奥に潜んでいた九尾狐の真紅の眼が、苦痛に歪んだのが見えた。呪詛を否定されたこの世界にいる影朧たちにとって、存在そのものへのダメージは免れない。
――キエエェェェェ……!
苦しみの声と共に、メンカルへと突進してくる。ユーベルコードをうまく発動することもできず、その爪で敵対者を切り裂こうと迫ってくる――!
「無駄だよ…」
小さく呟いた声の主は、
そこにはいない。
なぜならばそれは、現影投射術式【ファンタスマゴリア】が成した幻影だったから。
虚しく空を切った一撃に瞠目した九尾狐はしかし、刹那の内に数多の魔術に晒される。
爆撃音、雷撃の嵐。
たちまちに引き起こされた魔術の檻に、影朧たちは尽く消滅していく。
心理隠密術式【シュレディンガー】による隠密に気付いた影朧は、誰一人としていなかったようだ。
大成功
🔵🔵🔵
ウィズ・ザー
SPD
アドリブ◯連携重視
随分、既視感のある敵だァな。アレは会いに行った妻が醜い姿に成り果てちまったンだっけか…黄泉の神話を思い出しつつ戦闘開始
影に溶けて潜み仲間と並走して侵攻。泥を喰らい、相手の影を闇に置き換えて行く。闇顎を、技能を使い全力使用
「闇は常に『傍らに。』」
「偽の月から溢れる雫、黒い涙もあったモンだ。」
敵が影に潜み姿が見えなくなった途端、喰らい付く
「闇の中、力を得るのは其方さんだけじゃ無ェって事よ。」「俺には元々眼が無ェしな。」
長時間は潜ませない。必ず狩る。
「お前も、美味そうだよなァ?」

バルタン・ノーヴェ
アドリブ連携歓迎
呪詛親和の黄泉変異!
バッドステータスをプラスに変えるとは、見事デスナ!
路上の泥に触れぬよう滑走靴で空中を移動して……偽りの月、上手く活用させていただきマショー!
変幻自在な九尾狐の群れ!
その変身した姿一つ一つに対処するのはキャパオーバーになりマース!
なので、鬼神も応龍も鵺も、まとめて相手にできるUCで対抗デース!
エブリワン! 戦場の一角をお借りしマース!
「骸式兵装展開、笠の番!」
半径157mを覆う九龍城砦!
この建物そのものが月から滴る黒い泥を遮断し、月光を遮る影になりマース!
そして摩天楼に取り込んだ影朧から吸収した感知能力を活かして、不可視の敵をサーチ!
各個撃破して参りマース!
「随分、既視感のある敵だァな。アレは会いに行った妻が醜い姿に成り果てちまったンだっけか…?」
「オーウ! 約束を破って姿を見てしまった、という神話デスネ!」
黄泉の国、暗黒と呪詛の月。異様な逢魔が辻の様相に、ウィズ・ザー(闇蜥蜴・f11239)とバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)が顔を合わせた。
「呪詛親和の黄泉変異! バッドステータスをプラスに変えるとは、見事デスナ!」
「こっちは戦いにくいったらありゃしないンだよなァ。ま、どーにかなるだろ」
「では、ワタシは空中からいきマスネ!」
「おうよ。そんじゃ俺は地上からいくぜ~」
二人の猟兵が、行動を開始する。
月夜は影朧たちの潜む場所を与えている。そうして、滴り落ちる月の残滓は、呪詛の泥となって戦場に撒き散らされていた。
バルタンが陸海空対応型滑走靴によって飛翔する。月の光を浴びながら、地上に潜む悪意を探査していく。
「偽りの月、上手く活用させていただきマショー!」
「偽の月から溢れる雫、黒い涙もあったモンだ。そんじゃ、失礼」
――闇は常に『傍らに。』
どぼん、とウィズの胴体、その内側が波打つ。ユーベルコードの超常は、ウィズの影を肥大化させた。
周囲に撒き散らされた泥が、ウィズの力によって吸収されて消えていく。
「変幻自在な九尾狐の群れ! その変身した姿一つ一つに対処するのはキャパオーバーになりマース! ウィズ殿! 一緒に影の中を行きマショー!」
「おうよ。場を整えるのは任せたぜ」
バルタンの華麗なムーンサルトと共に、その双眸がユーベルコードの超常に光り輝いた。
「骸式兵装展開、笠の番!」
それはまるで、かつて存在したコンキスタドール『網笠』の如く――かつてかのオブリビオンが支配していた、砦を此処に。
大地が揺れ、光景は変容し、あらゆる障害物がそそり立つ。
眩いネオンの光と、無機質な鉄製の配管が入り組んだ、九龍城砦が現実に具現化したのだ。
「エブリワン! 戦場の一角をお借りしマース!」
【
模倣様式・香港摩天楼】は、敵の視聴嗅覚での感知能力を吸収する。
それは、すなわち――。
ギエエェェェェェエ!!
九尾狐の苦悶の声が響き渡った。
九龍城砦によって月の影ができ、有利に戦えるかと思えば、結果はこれだ。
主要な感知機能を奪われた九尾狐は、その化術の力さえもうまく使えないままに、バルタンのガトリングガンによって殲滅されていく――!
「ヒャッハー! 蹂躙デース!」
射線から逃れようと手探りに別の影に逃れようとした九尾狐が目を瞠る。
何かが、そこに居る、気配。
「よぉ、いらっしゃい。
ご同輩」
ぐん、影が伸び、捕われた。
大蜥蜴のあぎとが開き、九尾狐が影と共に喰い潰されていく。
「闇の中、力を得るのは其方さんだけじゃ無ェって事よ。俺には元々眼が無ェしな」
【
闇顎】。影に呑まれ、断末魔の声を上げて消えていく影朧。そうして影にまた潜めば――闇の奥に鈍く光る、ウィズの
漆黒の瞳が。
「お前も、美味そうだよなァ?」
ここから逃げれば、ガトリングガンの餌食に。
逆に立ち向かえば、影に呑まれる。
何も見ることさえも出来ない影朧たちの恐怖の感情が、九龍城砦に満ちて、消えていく。
大成功
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ラスク・パークス
アドリブ連携歓迎
『(何かジャズっぽいBGMを流す)』
照らす満月のもたらす影。呪詛の泥、月影の闇。
良い戦場。パクス・ザナドゥ、最後の死神は、黄泉変異に適応する。
ザナドゥの黒霧、起動。繁華街の家屋の影に、私は浸透する。
『・Д・)つ 闇に飲まれよ!(お疲れ様です!)』
漆黒の闇と化して、その上不可視になる。
黒い泥には触れないよう、街中の狭い隙間を利用して、暗躍。
暗がりから、射撃武器で、黒天金星の九尾狐を、攻撃。暗殺的活躍。
戦況に合わせて、銃器を活用する。
『>▽<)つ 速射連射掃射乱射!』
闇に潜みに、逃れ来るなら。入る間際を狙い、迎撃。
タイマ・カタナとフォトンセイバー。光の刃と聖なる刃で、スンバラリン。
レイチェル・ノースロップ
●SPD
Hmm…桜の都だった帝都もこうなればHorror Cityデース
明らかにDANGERな呪詛の泥にDROPしたらOUTデスガ、落ちなければ良いだけデスネー
繁華街の屋上から屋上へとJUMPして、ワイヤードウィップをHook Shootingしながら飛び移ってSEARCHデース
ドーモ、黒天金星の九尾狐=サン
スワローテイルです
DETECTIONシマシタら、まずアイサツデース
強化されてマスから、分身されれば
Many a fox drive away a Hound…多勢に無勢デース
デスガ、月の光の影に入った瞬間がGame time
ソード・ミラージュによるワザマエ・ギリを一瞬で決めマース!
九龍城砦が幻影の如く消え去れば、繁華街の町並みが再び映し出された。
偽りの月は幻のように揺らぎ始めており、逢魔が辻の暴走が沈静化し始めている証拠でもあった、が。
影朧たちは、未だに其処にいる。
――途端に流れ出す、ジャズじみたBGM。
「……照らす満月のもたらす影。呪詛の泥、月影の闇」
バイザーに顔文字を流しながら、ラスク・パークス(
最後の死神・f36616)が口を開く。
「良い戦場。パクス・ザナドゥ、最後の死神は、黄泉変異に適応する」
立ち並ぶのは、ニンジャヒーローであるレイチェル・ノースロップ(ニンジャネーム「スワローテイル」・f16433)だ。
「Hmm…桜の都だった帝都もこうなればHorror Cityデース。明らかにDANGERな呪詛の泥にDROPしたらOUTデスガ、落ちなければ良いだけデスネー」
「泥を回避しつつ、臨機応変に対処」
「OK」
ラスクの全身が闇に覆われていく。否、それは月影による影ではない。正真正銘の、闇への変質だ。
「ザナドゥの黒霧、起動。繁華街の家屋の影に、私は浸透する」
『・Д・)つ 闇に飲まれよ!(お疲れ様です!)』
【
ザナドゥの黒霧】。体を漆黒の闇に変異させる力だ。
「行動開始」
『`・ω・)いくぞー!』
ぶわり、と闇が動く。繁華街の通路を、闇の残滓が軌跡を引きながら飛んでいく――!
「それじゃ、Mission Start!」
レイチェルが尋常ならざる跳躍力で繁華街の屋上を征く。ワイヤードウィップが甲高く唸り、中空を征く影と闇が、交差する。
影朧の姿を確認し、レイチェルがそこに降り立てば、九尾狐たちはその眼を凶暴に輝かせた。
「ドーモ、黒天金星の九尾狐=サン。スワローテイルです」
『・ω・) ドーモ、黒天金星の九尾狐=サン。ラスク・パークスです』
アイサツは、とても大事。とはいえ、ラスクのバイザーは闇そのものとなって見ることは出来ないが。
九尾狐の姿がぶれれば、数多の九尾狐へと分身する。集まる影朧の群れは、猟兵の数の何十倍だ。
「Many a fox drive away a Hound…多勢に無勢デース。――デスガ」
レイチェルが印を結ぶ。
偽りの月はすでに崩壊を開始している。その月光は、移り変わり――猟兵たちのいる場所を影で覆い尽くした。
「すでにワタシたちの手のひらの上デース」
闇が閃いた。
それは、不可視の猟兵二人が為す怒涛の連撃だ。
【ソード・ミラージュ】によって同様に残像分身を召喚したレイチェルは、見えざるワザマエ・ギリによって狐たちを両断する。
『>▽<)つ 速射連射掃射乱射!』
対してラスクは、闇へと変質した体を自在に動かし、四方八方から銃撃を開始していた。
ここは、見えざる者たちのキルゾーン。暗躍を得意とする者たちの、土壇場。
九尾狐たちが鋭い断末魔を上げて、消えていく。
タイマ・カタナとフォトンセイバー。そしてザンテツブレードが交差した。
やがて、逢魔が辻は沈静化する。
闇に閃いた剣閃の後、偽りの月は崩れ――逢魔が辻は暖かな陽を迎えることだろう。
大成功
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