バトル・オブ・オリンピア⑯~アタシ等最強!
●アスリートアース
「アハハッ、どうやらアタシの出番が来たようだねぇ。まあ、アタシが本気を出せば、どんな相手であっても、イチコロ! なんたって、アタシは宇宙史上初めて第三銀河を統一した最強のギャラクシィリーガーであり、究極美少女『エル・ティグレ』だからなっ! だって、宇宙だぞ、宇宙! 凄くねぇか?」
頭髪に封印した暗黒星雲を力の源とする、銀河最強のシャーマンにしてギャラクシィリーガーにして第三銀河の征服王、サッカー・フォーミュラ『エル・ティグレ』が、高笑いを響かせた。
「……って、あれ?」
しかし、既に試合は始まっており、誰もエル・ティグレの話を聞いていなかった。
「つーか! なんで、試合が始まっているんだよ! アタシは、まだ何もしてねぇぞ! それなのに、試合開始って! おい、マジか! 責任者、出て来やがれ!」
エル・ティグレが顔を真っ赤にしながら、ギャーギャーと喚き散らした。
だが、みんな、それどころではない。
エル・ティグレの配下が勝手に『ギャラクシィリーグサッカー』を開催したため、完全アウェー状態であった。
しかも、配下達は超絶美少女揃い!
圧倒的な美しさと可愛らしさで、観客達を味方につけていた。
「てか、これで負けたら、アタシ達みんな支配下に置かれちゃうんですけど……」
その事に危機感を覚えたエル・ティグレが、第三銀河にきらめく幾つもの『暗黒星雲』をサッカーボールの形で放出し、猟兵達に先制攻撃を仕掛けてきた。
ゆうきつかさ
基本的には、何でもアリです。
ノリと勢いで、何とかなります。
プレイングボーナス……敵の先制攻撃に対処する/暗黒星雲攻撃を奪って使いこなす。
第1章 ボス戦
『エル・ティグレ』
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POW : ティグレ・スーパーノヴァ
【蹴りつけたサッカーボール】に【猛虎の如く吼え猛る超新星の輝き】を注ぎ込み変形させる。変形後の[蹴りつけたサッカーボール]による攻撃は、【重力反転】の状態異常を追加で与える。
SPD : ダークネビュラ・タイフーン
【「獣」の形に変幻する暗黒星雲のエネルギー】を纏いレベル×100km/hで疾走する。疾走中は攻撃力・回避力・受けるダメージが4倍になる。
WIZ : 銀河猛虎帝
光輝く【ギャラクシィエンプレス】に変身する。武器は【己の肉体】しか使えないが、[己の肉体]の射程外からのダメージは全て100分の1。
👑11
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岩永・勘十郎
勢い良く蹴り飛ばされたボールが物凄い速度で勘十郎に迫る。ただ恐れる程じゃない。そのまま蹴り返してやろうと思っ――……
「ほぉ?」
勘十郎の第六感や仙術による感覚で未来予知気味に相手の攻撃を受けた後の自分を察知。普通に受けてはいけないと分かり足でボールを真上に蹴り上げるような感じで受け流し
「倍にして返す!」
重力反転の効果を受けると同時に地面を蹴り上げふわっと空に浮かび上がる。そして落ちてくるボールに合わせUCを発動。心鎧の炎を纏った足でボールをオーバーヘッドで蹴り着け相手に返す。バカみたいな怪力で飛ばしたボールからはベイパーコーンが発生し、残像さえ残らぬ速度に。

ベルト・ラムバルド
アドリブ上等
クロムキャバリア出身のスゴ腕パイロットのハイカラさんです。
騎士道物語に憧れ騎士道を目指しています。腕は確かですがお調子者です。俗にいう残念なイケメンです。
キャバリアに乗って闘ったりします。キャバリアに乗らなくても戦いますが生身ではそんなに強くないですがそこは知恵を振り絞って頑張ります。
口調 (私、君、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
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「これは随分な御挨拶だな」
岩永・勘十郎(帝都の浪人剣士・f23816)が、『エル・ティグレ』の前に陣取った。
勢い良く蹴り飛ばされたサッカーボールが、物凄い速度で勘十郎に迫る!
だが、恐れるほどではない。
このまま蹴り返してやろうと、覚悟を決める。
「アハハハッ! ひょっとして、自殺願望とかあるの? そんな事をしたら、ガチで死ぬから、オダブツよ」
それを目の当たりにしたエル・ティグレが、腹を抱えて笑い出した。
「だったら、試してみるか」
勘十郎が第六感や仙術による感覚を駆使して、サッカーボールを受ける寸前で、真上に蹴り上げるような感じで受け流し、重力反転の効果を受けると同時に地面を蹴り上げ、ふわっと宙に浮かび上がった。
「えっ? 何それ! 怖いんだけど……!」
エル・ティグレが青ざめた表情を浮かべ、怯えた様子で身体を震わせた。
「倍にして返す!」
それと同時に、勘十郎が落ちてくるサッカーボールに合わせ、【不俱戴天(フグタイテン)】を発動させ、心鎧の炎を纏った足でオーバーヘッドキックを繰り出した。
次の瞬間、怪力で蹴飛ばしたサッカーボールから、ベイパーコーンが発生し、残像さえ残らぬ速度になって、エル・ティグレの身体にぶつかった。
「がはっ!」
その一撃をモロに食らったエル・ティグレが、何度も地面をバウンドし、ズタボロになりながら、グッタリとした。
「……ん? 死んだか? 成仏しろよ」
ベルト・ラムバルド(自称、光明の暗黒騎士・f36452)が、エル・ティグレの方を向いて、なむなむと両手を合わせた。
「いや、死んでないから! 元気って言う訳でもないけどさ。……と言うか、何っ! 見せ場もなく、死ぬ予定だったの、アタシ? 『エル・ティグレ先生の次回作に、ご期待ください』レベルでアレだから! いや、本当に、もう少し見せ場とか作ってよ」
エル・ティグレが涙目になりつつ、猟兵達に文句を言った。
「つまり……、なんだ。迷わず、成仏できるように、ド派手な技で倒してくれって言う訳か。だったら、私に任せてくれ。私は騎士でありながら、天才であり、イケメンで、高身長な上、キャバリアも操縦できてぇ……とにかくすッごいんだ。だから、そんなイケメンの繰り出す技を喰らえば、骸の海に帰るのだって怖くないさ」
その間に、ベルトがキャバリア『パロメデス』に搭乗すると、【てんぷのさい(ワタシッテバウマレツキテンサイ)】で成功率を上昇させ、存在感を示しながらリミッターを解除し限界突破すると、エネルギーを充填して、RXカリブルヌスソードから光線を放った。
「ち、違う! そう言う意味じゃなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
そして、エル・ティグレが、空に輝く星となった。
数分後。
「こ、こ、殺す気かああああああああああああああ!」
エル・ティグレが大粒の涙を浮かべ、土煙を上げて戻ってきた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
神城・瞬
まあ、お気の毒な面はあるんですが、彼女もこの世界にとって危険な存在には変わりありません。純粋な身体能力は劣るかもしれませんが、僕なりの全力を持って、貴方と戦いましょう!!
先制攻撃は在らん限りの【残像】【第六感】【心眼】を持って回避するしかないですね。体スレスレにすり抜けていったボールの威力に焦りますが、反撃せねばなりませんね。ボールの軌道でティグレの位置は確認済みです。
月読の騎士発動!!強化された飛翔能力でティグレに肉薄し、強化された杖の一撃で殴り飛ばします!!僕だって接近戦はできます!!勿論杖には【マヒ攻撃】【鎧無視攻撃】【凍結攻撃】のサプライズ付き!!
骸の海まで吹き飛んでください!!
宇宙空間対応型・普通乗用車
オレは宇宙空間対応型・普通乗用車。
陸海空宙、ありとあらゆる環境に適応したイケメン車両だ。
そんなオレは当然水中への備えも万全!
どんなに深い海の底でも一切の浸水を許さず!
安心安全快適な水中旅行を乗客にお届けするスーパー一般車両だ!
競技車両ではない普通乗用車なオレではあるが!
水中での走行力ではそんじょそこらの競技車両には負けやしねぇ!
そんなわけで水中モーターレースに挑みに来たってわけなんだが!?
あらゆるアスリートが集う夢の祭典やってるなら、水中モーターレースも当然やってるよな!?
オレの圧倒的水中適性を全力でアピールできる場があるに決まってるよな!?
あったよな!?見つけたよな!?
よっしゃ乗り込めー!

仇死原・アンナ
ダークセイヴァー出身の処刑人です。
普段はぼんやりですが敵には冷酷な処刑人と化します。
鉄塊剣振るい怪力で攻撃したり妖刀で斬り付け串刺したりします。
鎖の鞭や拷問具で敵の行動を阻害し、肉体より生じる地獄の炎を操り範囲攻撃で敵を燃したりします。
口調(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
敵には(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)

ベルト・ラムバルド
アドリブ上等
クロムキャバリア出身のスゴ腕パイロットのハイカラさんです。
騎士道物語に憧れ騎士道を目指しています。腕は確かですがお調子者です。俗にいう残念なイケメンです。
キャバリアに乗って闘ったりします。キャバリアに乗らなくても戦いますが生身ではそんなに強くないですがそこは知恵を振り絞って頑張ります。
口調 (私、君、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
●
「まあ、お気の毒な面もありますが、この世界にとって危険な存在には変わりありません。純粋な身体能力は劣るかも知れませんが、僕なりの全力を持って、貴方と戦いましょう!!」
神城・瞬(清光の月・f06558)が、エル・ティグレの前に陣取った。
「い、いや、そんな答え、望んでないから! もっと、こう……大丈夫かい、ハニー的な甘い言葉を期待していたのに……悪・即・斬の精神で対応されても困るんだけど……。いや、そこでキリッとしない。不意打ちとかするつもりじゃないから……」
エル・ティグレが涙目になりながら、八つ当たり気味に文句を言った。
「そもそも、オレ達にケンカを売った事が原因だろ? だったら、覚悟を決めて、戦うべきなんじゃないのか?」
宇宙空間対応型・普通乗用車(スペースセダン・f27614)が、キッパリと言い放った。
「い、いや、それは……配下が勝手にやった事で……ううぐっ!」
エル・ティグレが悔しそうに、拳をぶるりと震わせた。
そんな事を言ったところで、猟兵達には関係ない。
それよりも重要なのは、配下達が猟兵達にケンカを売ったという事だった。
「でも、配下達は違う事を言っていたぜ。『これは、すべてエル・ティグレ』の意思だって」
ベルト・ラムバルド(自称、光明の暗黒騎士・f36452)が、グッタリとした配下を高々と掲げた。
「ちょ、おま……。うぐぐ、勝手な事を言いやがって! それじゃ、まるでアタシが全部、指示したみたいじゃん!」
エル・ティグレがイラついた様子で、地面を何度も踏んだ。
おそらく、配下は良かれと思って、今回の暴挙に出たのだろう。
配下も『ヤバイ』と思ったのか、死んだフリをして、時間が過ぎるのを待っていた。
「いい加減、あなたも覚悟を決めなさい」
仇死原・アンナ(処刑人、地獄の炎の花嫁、焔の騎士・f09978)が、冷たくエル・ティグレに言い放った。
「あー、もうっ! こうなりゃ、ヤケだ! みんな纏めて、死にやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
エル・ティグレが叫び声を上げながら、サッカーボールを蹴り飛ばした。
それが風を切って、徐々にスピードを上げていき、猟兵達に迫ってきた。
「そんなに殺気を放って、攻撃したところで、僕には当たりませんよ」
即座に、瞬が第六感と心眼でサッカーボールの軌道を見切り、残像を繰り出しながら身体スレスレのところで避けた。
「えっ? ちょっと待って! 今の一撃、アタシの全力を注ぎ込んでいるんだけど!? それなのに、ヒョイッて避ける? どうせなら、利き足が折れるくらいの勢いで、蹴り返してきなさいよっ!」
エル・ティグレがプンスカと怒りながら、口汚い言葉で瞬を罵った。
「……と言うか、もしも蹴り返していたら、利き足だけで済みませんよね?」
瞬が最悪の結末を脳裏に浮かべ、エル・ティグレに視線を送った。
「まあ、確かに……。運が悪いと、そのまま空の星になっていたと思うけど……」
エル・ティグレが苦笑いを浮かべながら、気まずい様子で頬を掻いた。
「そこまで分かっているのなら、覚悟が出来ているな?」
アンナがエル・ティグレに冷たい視線を送り、【疾走する地獄の炎(フィアンマ・デ・インフェルノ)】で、肉体より生じる赤く燃える地獄の炎を身に纏い、一気に間合いを詰めて、錆色の乙女(鉄塊の如き巨大剣)をエル・ティグレめがけて振り下ろした。
「ぎゃああああああっ! マジかよっ! 肩の血が止まらねぇ。うぐ、ぐわあっ! 本当にムカツク! 腹が立つ! こうなったら、やるしかねぇぇぇぇぇぇぇ!」
エル・ティグレが傷ついた身体を庇いながら、猛虎の如く吼え猛る超新星の輝きを、サッカーボールに注ぎ込み、力任せに蹴り飛ばした。
「まさか、それで全力か? その程度で、オレが本気を出す訳にはいかねぇな! これで十分だ!」
普通乗用車が真正面から突っ込んでいき、サッカーボールに体当たりを食らわせた。
次の瞬間、サッカーボールが龍の如く咆哮を響かせ、エル・ティグレを吹っ飛ばした。
「……って、なんで! どうして? ありえないでしょ! ほら、脇腹を見て! 真っ赤でしょ、真っ赤! これ、絶対アザになる奴だよ」
その一撃を喰らったエル・ティグレが、涙を浮かべて普通乗用車に文句を言った。
「おいおい、本気か。今のは手加減した方だぜ?」
普通乗用車が軽く流しながら、エル・ティグレの注意を引いた。
「あ、あれで手加減していたの? し、信じられない」
エル・ティグレがワナワナと、声を激しく震わせた。
「ボーっとしている暇はないぞ。このベルト・ラムバルドは、戦えば戦う程強くなるからなッ!」
その間に、ベルトが【ハイカラ・バトルセンス】で、移動力・攻撃力・身体硬度・勝負勘が上昇させ、鎧無視攻撃を繰り出した。
「ぐ、ぐぐ、畜生、こんなところで!」
エル・ティグレが傷ついた身体を庇いながら、悔しそうに悲鳴を上げた。
「残念ですが……これ以上、無駄に時間をかける訳にはいきません。……ですから、これで骸の海まで吹き飛んでください!!」
次の瞬間、瞬が【月読の騎士(ツクヨミノキシ)】を発動させ、月読の紋が入った銀の鎧を着た騎士に変身すると、六花の杖と月虹の杖の威力を増強し、自身の背に生える純白の翼で飛翔し、マヒ攻撃・鎧無視攻撃・凍結攻撃を付与した一撃を放った。
「う、嘘、嘘、嘘! こんなところで、嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
そして、エル・ティグレが断末魔を響かせ、空の彼方に輝く星となった。
大成功
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