始まりと終わりの先へ―融解の怨霊
●グラン=ルベレア戦争
クロムキャバリア北部の小国、グランドールとルベレア。
ルベレアの将校ロアルームによるグランドール国境線侵攻に端を発して高まった緊張は、両国の関係性を悪化させるばかりか、第三の勢力の跋扈を許してしまっていた。
その勢力の名は『メイルシェイダ』。かつて両国に隣接し存在していた国家と同名の組織である。
北方プラントはそのメイルシェイダの、かつての国土であった地域から発見されたものであり、彼らは自分達こそが正当な所有者であると主張、プラントを占拠してしまう。
ルベレアの介入を許さずに事態を収束したいグランドールと、グランドールの失態に漬け込んでプラントを強奪したいルベレア。そしてその両国に跨り内部をかき回したメイルシェイダ……。
様々な思惑が複雑に絡み合うこの事件は、両国の作戦に大きな遅延を招き、結局、両国どちらにも属さない猟兵達の活躍によって事態は収束した。
しかし、メイルシェイダの遺した影響は大きかった。
両国ともに、国内に未だ潜伏するメイルシェイダ残党の対処に追われる中、度重なるトラブルや北方プラントへの不甲斐ない対応などが市民より糾弾され、世論はメイルシェイダへの同情と、長く続く両国の緊張状態への批判へと発展。
それらの声に押されるように、両国はついに、関係改善を目指す会談の場を設けるに至る。
雪は溶け、両国にとって短い夏が始まった。
●両国首脳会談
「まさかこのような日が来るとはな」
北方プラントの内部で、ルベレアの将校ロアルームが感慨深げに呟いた。
元はと言えば自らのまいた種。さらには自分の義弟がメイルシェイダの首魁とあれば、自国で英雄と持て囃す声も静まり返る。
ただでは済むまい。会談の内容によっては命による償いを言い渡されることも覚悟していた。
その時であった。
「おい、誰が稼働の指示を出した?」
そんな戸惑いの声を皮切りに、プラント全体が戦慄き始めた。
「まさかグランドール!」
「違う! この行為になんの利があるか!」
突然のプラント稼働に混乱する両国上層部。
その騒ぎを尻目に、ロアルームは呟いた。
「プラントが、ひとりでに動いている……」
それはまるで巨大な生き物のように、どくんどくんと脈動を始めるのであった。
●融解の怨霊
「皆様、クロムキャバリアで事件ですわ!」
集まった猟兵達にエリル・メアリアル(
孤城の女王・f03064)が叫んだ。
クロムキャバリアでは、オブリビオン化したキャバリア――オブリビオンマシンによって様々な事件が発生中しており、北方に並ぶ二つの国家、グランドールとルベレアも度々オブリビオンマシンによる暗躍により、両国の関係を劣悪なものへと変えていってしまっていた。
「今回はその両国がようやく再び手を取ろうとしたというのに……なんと、その火種となったプラントそのものがオブリビオン化してしまいましたの!」
通称オブリビオン・プラント。戦闘能力は持たないが、急激な速度で自立型キャバリア――オブリビオンマシン――を製造する、危険な存在だ。
今回オブリビオン化したプラントも既にキャバリアの大量生産が始まっており、生産されたそれらによる軍隊が形成されようとしていた。
「こうなってはもう、プラントを破壊する他ありませんわ」
エリルが苦々しい顔で告げる。
プラントが破壊されるということは、資源の生産に影響が出るということでもあるからだ。
「ともかく、まずは皆様、プラントへと急行していただけるかしら」
気を取り直し、エリルは猟兵達にそう言うのであった。
「現在、両国の首脳陣がプラントに取り残されていますわ。プラント破壊の前に、彼らの救出をしていただけるかしら」
エリルが告げる。和平に向けた首脳会談の場なだけあり、最高責任者等も数多く出席している。今彼らが失われれば、各国ともに大混乱を招くことになるだろう。
それを知ってか知らずか、オブリビオンプラントは彼らをプラント内に閉じ込め、人質のように扱っている。これで外部からの攻撃を防ごうというのだ。
「ですから、これは最重要事項と捉えてくださいまし!」
エリルが脅すように告げた。
首脳陣はそれぞれの国ごとに集まってじっとしている。カメラでの監視、及び出入り口の施錠などをされているが、過度な拘束はされていないようだ。
プラント外への出口や、キャバリアが通れる通路内においては無人機による見張りもついており、脱出の際の妨げとなるだろう。
両国とも、この緊急事態においては相手国を出し抜こうなどという気も起きないようで、救出には素直に従ってくれる。
「どのように救い出すかは、皆様にお任せしますわ」
なるべく安全にね、と付け加え、エリルはふと思い出したように告げる。
「それから、何名かの将校や護衛の兵士も、プラント内のどこかで脱出の機会を伺っているようですわ」
彼らは首脳陣のように重要な人物ではない。が。
「出来ることならば同時に助けていただけますかしら……」
エリルは猟兵達にお願いするのであった。
「救出が完了したなら、あとはプラントごとオブリビオンマシンを倒すだけですわ!」
エリルが言う。しかし当然、敵もこれまで生産したオブリビオンマシンを使って妨害するであろう。
オブリビオンマシンを倒し、その隙にプラントを攻撃する、という行動が求められそうだ。
「そして、プラントを壊しても油断してはいけませんわよ」
生産したオブリビオンマシンをすべて破壊せねば、完全に終わったとは言えない。
「だから最後まで後始末を、よろしくお願いしますね!」
そう言って、エリルのグリモアが輝き始めた。
グランドールとルベレア、二つの国の命運を賭けた戦いが始まろうとしていた。
G.Y.
こんにちは、G.Y.です。
クロムキャバリアを舞台にした二国の争いを描いたシリーズも、とうとう終わりを迎えようとしています。
今までのシリーズに関連したシナリオではありますが、初めてでもお気軽にご参加頂ければ幸いです。
第1章は冒険です。
オブリビオンプラント内に潜入し、各国の要人を救出してください。
オブリビオンプラントは各所のカメラで常に監視をし、動向を見張っています。
敵戦力はキャバリアのみなので、要人の閉じ込められている部屋等や、そこへ続く人間用の通路などで敵が現れることはありませんが、その分キャバリアが戦闘可能な要所要所では待ち伏せが予想されます。
また、警護の兵士や将校は各所に散らばっており、所在はわかりません。
どのように探索し、救出経路を見出すかが鍵となるでしょう。
要人が救出出来れば章はクリアです。
ここで救出出来なかった兵士らがいた場合は第二章以降でも登場する可能性があります。
第2章は集団戦です。
オブリビオンマシンを蹴散らしながら、プラントへ攻撃を行ってください。
オブリビオンマシンとプラントをどのように攻撃するかがポイントです。
第3章も集団戦です。
オブリビオンプラントを破壊してもまだキャバリアは残っています。すべて倒しきりましょう。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております!
第1章 冒険
『脱出援護』
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POW : 派手に暴れて敵兵を引き付ける
SPD : 脱出ルートを見つけ、兵士達を誘導する
WIZ : 変装し、敵地に怪しまれず潜入する
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フレスベルク・メリアグレース
オープン回線から音声を流す
グランドールとルベレア両国首脳陣と将校兵士へ
わたくしはフレスベルク・メリアグレース
此度のプラント暴走において皆様の救出へと向かいました
そう言ってドローンを両国の兵士や首脳陣へと向け、案内人の如くオブリビオンマシンがいない場所を未来予測で割り出し、本体のわたくしがいるキャバリア用通路内にて合流させ、脱出させます
指定の通路内はわたくしがノインツェーンによって無人機を破壊させて貰いました
皆様、和睦の会談がプラントの暴走によって破算になったのは不幸です
しかもプラントを破壊しない限りこれらの騒乱は収まりません
故に後の調停と支援を我が国がサポートしたいのですが、如何に?
ベルト・ラムバルド
アドリブ上等
プラントそのものがオブリビオンになるとは!
プラントを破壊する…心痛むが二国間の危機ならば仕方ない…
人質救出が為、ベルト・ラムバルドが行くぞ!
フローターに騎乗し地上を駆け抜けプラントへ侵入
ヘルメットでプラント内を索敵し情報収集・検索
敵の位置や人質が収容されてそうな場所を探し
共闘者がいれば情報を交換し合おう
礼儀作法とコミュ力で人質と接触
人質を逃がす為に私自身が囮となろう
通信機で私のキャバリアを召喚!
「騎士であるワタクシに勝てると思いまして~!?」
…て、なにー!?人型に変身してやがる~!?
うぐぐ…恥ずかしい…えぇーい!
この存在感で悪目立ちして惹き付けて攻撃だ~!
クソー!チェスト~ッ!!!
鳴上・冬季
「それはどちらかの陣営を一気に助けた方が効率が良い、ということですか。それでは特に偏りがなければ、ルベリア陣営を」
嗤う
侵入前に式神使い目立たないルート探索
キャバリアと接触しないよう2m以下の通路(ダクト含む)でレーザー等致死の罠がないルート選ぶ
ルート確定したら黄巾力士と侵入
匍匐前進でなければ進めない場所除き
自分は風火輪
黄巾力士は飛来椅で飛行し移動
「お初にお目にかかります、ルベリアの方々。オブリビオンプラントからの救助にまいりました」
嗤う
「貴方達を壺中天内に匿い、外まで連れ出します。不明な点があれば中で式神にお尋ね下さい」
陣営で部屋分け
同じルートで外へ脱出
途中警備員も発見したら壺中天での脱出誘う
オブリビオン化したプラントは、不気味な唸り声を上げながらキャバリアを生み出し続けていた。
「プラントそのものがオブリビオンになるとは!」
ジャイロフローターに跨ったベルト・ラムバルド(自称、光明纏う暗黒騎士・f36452)が、プラントに近付きながら叫んだ。
オブリビオンになってしまった以上、このプラントは破壊せねばならな。
「……心痛むが、二国間の危機ならば仕方ない……人質救出が為、ベルト・ラムバルドが行くぞ!」
ヘルメットから飛び出たカメラ付きバイザーを操作すれば、プラント内部の見取り図と要人たちが閉じ込められているだろう部屋が表示される。
「むぅ、やはりそれぞれ離れた部屋に閉じ込められているようだ」
「それはどちらかの陣営を一気に助けた方が効率が良い、という事ですか」
鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)が言うと、ベルトもそれに同意する。
「うむ、手分けしよう!」
すると、さらに二人の背後からいくつものドローンがプラントへと飛んで行く。
「わたくしのドローンで、安全な道を割り出しましょう」
そう言って、ドローンを操作するのはフレスベルク・メリアグレース(メリアグレース第十六代教皇にして神子代理・f32263)であった。
フレスベルクは自身のキャバリア『ノインツェーン』に乗り込みながら、ドローンから送られてくる情報を猟兵達に共有する。
「それでは、私はルベレア陣営を」
冬季はその情報を受け取るや、式神を呼び出しながらプラントへと侵入するのであった。
『グランドールとルベレア、両国首脳陣と将校兵士へ』
ベルトと冬季、そしてフレスベルクのドローンがプラント内へ入り込んだのを確認したフレスベルクは、オープン回線を用いてプラントへと通信を試みる。
『わたくしはフレスベルク・メリアグレース。此度のプラント暴走において皆様の救出へと向かいました』
突如スピーカーから流れてくる声に、囚われていた者達が戸惑い始める。
「どういうことだ、これも罠か?」
「そうではないぞ!」
訝しむグランドール勢に堂々と告げたながらドアを開いたのは、ベルトであった。
「お初にお目にかかります。ルベレアの方々」
それと時をほぼ同じくして、冬季が黄巾力士を伴って、ルベレア勢へと接触する。
「オブリビオンプラントからの救助にまいりました」
そう言いながら、冬季は慇懃に笑ってみせた。
『わたくし達がサポートいたします。今すぐそこから脱出を』
スピーカーから聞こえるフレスベルクの声とともに、二つの国の要人たちが動き出す。
「貴方達を壺中天内に匿い、外まで連れ出します。不明な点があれば中で式神にお尋ねください」
そう言って冬季の式神がルベレアの要人たちに触れてゆく。彼らは壺中天の中へと吸い込まれ、それを手に走り出す。
「罠の類が無いのは救いでした」
風火輪で通路を走りながら、冬季が安堵する。元は物資生産施設でしかなかったプラントであったうえに、現在はキャバリアの製造に力を注いでいる。その分、プラントそのものの戦闘能力は皆無といえた。
「……!」
その代わりに戦力を担うのは、生産されるキャバリア達である。
脱出ルートに配置されたキャバリアが冬季を見つけ銃口を向けた……が。
『ここはわたくしにお任せください』
どう、と倒れ込むキャバリア達。その背後にはフレスベルクのノインツェーンが立っていた。
「助かりました」
冬季は小さく礼を言うと、機能を停止した敵キャバリアの脇をすり抜け出口へと向かってゆく。
敵キャバリアの待ち伏せはグランドール側でも発生していた。
「来たぞ来たぞキャバリアがぁー!」
要人達を先に進ませ、ベルトが走る。当然、ベルトもキャバリアの襲撃は想定済み。
「私自身が囮をなろうではないか!!」
そう言い、ベルトは通信機を手に、キャバリアを召喚する。
「おーっほっほっほっほ!!」
「……って、なにー!?」
高笑いと共に現れたのは、パロメデス……ならぬキャバリアお嬢様『パロミ・デス代』であった!
「人型に変身してやがる~!?」
『ご機嫌いかがかしら~?』
縦ロールをぶんぶんと振って、決めポーズ。しかし明らかにベルトのご機嫌はよろしくない。
ぽかんとデス代を見るグランドールの要人達の視線も相まって、滅茶苦茶に恥ずかしいのだ。
「うぐぐ
……!!」
だが、これはチャンスでもあった。キャバリアは無人だが、それでもこれだけ目立つキャバ嬢(キャバリアお嬢様のこと)を目の当たりにしてしまえば、否が応でも標的はそっちに向いてしまう。
「えぇーい!!」
ベルトは覚悟を決めてデス代に乗り込んだ。毒を喰らわば皿まで。悪目立ちするならば、それを最大限に活用して見せる!
「クソー! チェスト~~ッ!!」
『おぉーっほっほっほっほ!!!』
こうしてベルトとデス代は、要人たちが脱出をするまで大暴れをするのであった。
「おや、あれは……」
冬季が通路で座り込む男を見つけた。どうやらはぐれた将校の一人のようだ。
「あなたもこちらへ」
冬季が式神を放つと、男は顔を上げ、疲れた顔を安堵させる。
「救助か……助かった」
どうやら一人でいたところを事件に巻き込まれたらしい。脱出しようにもキャバリアが徘徊していて、どうしようもなかったと、男は告げた。
「もうすぐ出口です」
脱出ルートのキャバリアは、既にフレスベルクが片付けてくれていた。冬季は難なく脱出に成功すると、グランドール側からも要人たちが脱出してくるのを確認する。
「あぁー、もう、恥ずかしかったぞ!」
遅れてベルトもプラントから一時的に脱出を果たし、これで内部にいる要人は全て救出に成功したことになる。
要人たちが集まった中で、フレスベルクは告げた。
「皆様、和睦の会談がプラントの暴走によって破算になったのは不幸です」
要人たちは『仕方ない』と顔を見合わせる。この場を納めさえすれば、会談の機会など、まだ何度だってあるだろう。
だが、それよりも残酷な事実をフレスベルクは突き付けた。
「しかも、プラントを破壊しない限り、これらの騒乱は収まりません」
ここで、両国にどよめきが走った。それでは、今までは一体何だったのだ、と口々に告げる。
「……これで、良いのかもしれん」
そんな中、壺中天から出てきた将校が呟いた。
「このプラントさえ無ければ、我等はまた、手を取り会える」
全てはこのプラントが始まりであった。このプラントが見つかってしまったからこそ、両国は戦い、いがみ合い、ここまでもつれてしまった。ならば。
その言葉には、両国の首脳も黙らざるを得なかった。彼らも心の底ではそう思っていたのだろう。
「後の調停と支援を我が国がサポートしたいのですが、如何に?」
フレスベルクの申し出に、両国は丁重に断りを入れる。
「今はまだ、我等二国にて決着を付けさせて頂きたく存じます」
そうして、首脳たちはプラントを見上げて猟兵達に懇願した。
「その為にも、このプラントの破壊を、お願いいたします」
大成功
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第2章 集団戦
『MCK04N-パラティヌス』
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POW : RXキャバリアソード/EPキャバリアシールド
自身の【補助CPUを停止、搭乗者への制御負担】を代償に、【力量に応じ近接戦闘力を向上した状態の機体】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【砲火を潜り抜ける運動性と近接武装】で戦う。
SPD : RBXSランスライフル
レベル分の1秒で【近接突撃/射撃モードに切り替え】【ビーム】を発射できる。
WIZ : EPオプションバックユニットスラスター
【作戦に応じた追加兵装(通常はミサイル)】を向けた対象に、【射撃攻撃を行った後、追撃の突撃】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
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黒い騎士のようなキャバリアが列をなす。
プラントから生み出された無人機達は、搭乗者のいないまま自動で動き、整然とした隊列を組んでゆく。
一定数量の生産が終われば、キャバリア達はプラントを出撃し、圧倒的物量でもってグランドール、ルベレアへと侵攻をするだろう。
「まるでメイルシェイダの怨霊だな……」
事態を見守る将校が呟いた。今まで北方プラントを巡って起きた様々な出来事が、隣国メイルシェイダを滅亡させた二国への復讐であるならば、少しは納得が出来る気がしたが、これまでのことを全て正当化出来るような、体の良い言い訳だという理解もあった。
だが、そんな言い訳でも良いのだ。
グランドールが、ルベレアが、そして僅かに残るメイルシェイダが。彼らを絡めた『始まり』を終わらせ、その先へと進むには、そんな言い訳を掲げながらこのプラントを破壊しなくてはならない。
猟兵達の攻撃を察知し、キャバリア達はプラントを守るべく布陣を始めた。
今こそ戦いの『種』に終止符を打つ時であった。
鳴上・冬季
「人が乗っていない体長5mの人形を踏み潰し15mの施設を叩き壊す…ふむ。手の平が10m、つまり体長80mあれば事足りると言うわけですね」
嗤う
「おしなべて破壊するだけで済むとは何とも気楽で素晴らしい。全て平らかにして差し上げよう…合一・黄巾力士」
100m級まで巨大化した黄巾力士と融合
オーラ防御で敵の攻撃を防御しつつ鎧無視・無差別攻撃で敵集団もプラントも蹂躙する
特にプラントは地下設備ごと完全破壊するよう砲頭と金磚から金行の徹甲榴弾を連射
地下シェルターすら残さず破壊
「高速飛行を封じると巨大化に行きつくと思いませんか?巨大化した重量で踏み潰す分には殲禍炎剣も反応しませんから」
嗤う
「人が乗っていない体長5メートルの人形を踏みつぶし……」
冬季が親指と人差し指の間で、前方のキャバリアのサイズを測るような仕草をしながら呟いた。黒騎士のような姿のキャバリア『MCK04N-パラティヌス』。無人のオブリビオンマシンは冬季が何をしているか気に留める様子もなく、直立を続けている。
「15メートルの施設を叩き壊す……ふむ」
さらに二回、三回と指を動かし、オブリビオンマシンの背後にあるプラントを見やって何かを考える。
「手の平が10メートル、つまり体長80メートルあれば事足りるというわけですね」
そう言うと、冬季は黄巾力士に目を向け、嗤う。
「おしなべて破壊するだけで済むとはなんとも気楽で素晴らしい。全て平らかにして差し上げよう」
そう言い、黄巾力士へと近付いた冬季が手をかざす。
「……合一・黄巾力士」
直後、黄巾力士の姿が膨れ上がってゆく。ぐん、ぐんとみるみる巨大化したそれは、僅かな時間に実に100メートルもの全高を誇るまでに巨大化していた。
「さて、行きましょうか」
ずん、と黄巾力士が進む。一歩歩くだけで地響きを鳴らし、パラティヌス達を威嚇する。
パラティヌス達も、巨体が接近するのを確認するや、次々と身構え始めた。
背面に装着したランチャーの蓋を開き、前衛のパラティヌス達が一斉にミサイルを発射する。無数のミサイルは黄巾力士へと次々着弾してゆく。これほどの巨体であれば、当たらない方がおかしいというものだ。
しかし。
「高速飛行を封じると、巨大化に行きつくと思いませんか?」
ミサイルの煙がもうもうと広がる中、ずぅん、と巨大な脚が現れ、パラティヌス達を踏みつけた。パラティヌスは圧倒的な圧力にぐしゃぐしゃと潰れ、足の裏で爆散する。
煙の中から現れたのは、傷一つついていない黄巾力士の姿であった。
黄巾力士はパラティヌス達を踏みつぶした足を上げて、もう一歩前へと進む。
「巨大化した重量で踏みつぶす分には、殲禍炎剣も反応しませんから」
にぃ、と冬季は嗤い、もう一歩踏みつける。この巨大な存在に、パラティヌス達になすすべはない。冬季は悠々と金磚を構え、プラントへと狙いを定める。
「何もかも、蹂躙してくれましょう」
そう言うと同時に、金行の属性を持つ鉄鋼榴弾が連射された。
鉄鋼榴弾は着弾と共に巨大な爆発を起こし、プラントの外壁を破壊してゆく。
それでもまだ飽き足らず、鉄鋼榴弾は次々とプラントへ放たれ続ける。
「地下施設すら残しません」
巨大な爆炎を上げるプラントを見つめながら、冬季は嗤うのであった。
大成功
🔵🔵🔵
アリス・フォーサイス
プラントがオブリビオン化することもあるんだね。まあ、どうあれ、オブリビオン殺すべし。潰すよ。
召喚!ブライダルベール!
邪魔されないよう、守るオブリビオンマシンを先に殲滅するよ。
各機の動きを並列で把握。ビーム、突撃を見切って避ける。
突撃を避けたところで大鎌で切り伏せるよ。
ビットビームで補助。足元を狙って行動を阻害するよ。そのうちに個別破壊だ。
プラントはどう潰せばいいんだろう。コア的なものがあるのかな。ビットでプラントをスキャン。攻略すべき地点を割り出し、そこへ集中攻撃だよ。
ベルト・ラムバルド
アドリブ上等
無人機!?まるで黒い騎士の亡霊だ!
…むぅ…黒ってのが若干被ってるので気に食わない…が!
私は暗黒騎士のベルト・ラムバルドだ!
貴様等よりもレベルが上って事を思い知らせてやるよ!
キャバリア操縦して
地を滑るように駆け抜けて二刀の剣を振るい
接近戦を仕掛けよう!
鎧無視攻撃と鎧砕きで敵機の機体諸共
ソードとシールドを真っ二つだ!
そして!
RBXSサークランサーを重量攻撃でぶん回して敵をなぎ払い
串刺して貫いてやる!
さらに!
災いの一撃で零距離巨大荷電粒子ビーム砲をぶっ放し
貫通・範囲攻撃で貫いた敵と周囲の敵も巻き添えにして
滅茶苦茶にしてやるー!
亡霊騎士め~!
さっさと消えろー!成仏しろー!
「プラントがオブリビオン化することもあるんだね」
アリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)は自動で動き続けるプラントを眺めて、興味深げに目を見開いた。
そのプラントから出てくる無数のオブリビオンマシンは、自身に危害を与える者達の襲来を察知し、臨戦態勢で迎え撃とうとしている。
主戦力は『MCK04N-パラティヌス』。黒い騎士のような出で立ちのキャバリアだ。このキャバリア達もまた、オブリビオンプラントと同様に無人のまま、自動で動いている。
「無人機!? まるで黒い騎士の亡霊だ!」
ベルトがパラティヌス達に戦慄する。無人であるがゆえに生気も殺気も感じられない。兵器としての冷たさを剥き出しにしていた。
黒きキャバリア『パロメデス』に搭乗したベルトは苦々しい表情をして呟く。
「むぅ……黒ってのが若干被ってるので気に食わない……が!」
すぅっと大きく息を吸い、キャバリアの軍勢に向かって剣を突き付ける。
「私は暗黒騎士のベルト・ラムバルドだ! 貴様等よりもレベルが上って事を思い知らせてやるよ!」
気合を入れるベルトの横で、アリスはにこりと笑う。
「まぁ、どうあれ、オブリビオン殺すべし。潰すよ」
そう言ってアリスが手をかざし、叫んだ。
「召喚! ブライダルベール!」
空から大鎌を携えた、純白のキャバリアが舞い降りる。
アリスはそれに乗り込むとビットを放ちながら空を舞った。
「まずはプラントを守るオブリビオンマシンを先に殲滅するよ」
プラントとキャバリアの群れを見下ろしてアリスが言う。大地を滑るように駆けるベルトもそれに応じ、二刀の剣を構える。
「よぉし、接近戦だ!」
ベルトはパラティヌスへと肉薄すると、すれ違うように切り抜ける。直後、パラティヌスの手にしていた剣と盾が真っ二つに切り裂かれ、それを追うように胸の装甲がぱっくりと割れる。
「一刀両断だ!!」
ベルトとパロメデスの背後で大きな爆発が巻き起こった。ベルトは続けざまに、並み居る敵を次々と切り裂いてゆく。
「無人のせいかな、動きがすごく単調だね」
空からアリスが笑う。パラティヌスがブライダルベールめがけて放つランスライフルは実に直線的で、正確すぎる動きはかえって読みやすい。
「避けた先に……」
ビームを避けたアリスに向かって、パラティヌス達が突っ込んでくる。回避した瞬間を狙って、ランスの近接突撃モードで仕留めようというのだ。
「突撃だよね」
迫るパラティヌスをするりと躱して、ブライダルベールの大鎌が煌めく。パラティヌス達は見事切り裂かれ、空中で爆散するのであった。
「倒しても倒してもプラントから這い出てくる! きりがないな!」
ベルトが剣を振いながら叫んだ。既に何体ものパラティヌスを撃破したベルトであったが、その数を補充するかのようにプラントの内部から新たなキャバリアが出撃してくる。
やはりプラントを壊さねば、敵キャバリアを殲滅することなど不可能なのだろう。
「プラントはどう潰せばいいんだろう。コア的なものがあるのかな」
アリスはパラティヌス達の隙を突いて、ビットをプラントの内部へと飛ばした。
「スキャン……うーん」
コアらしいものは見当たらない。代わりに、今もなお稼働を続けている製造機械が、キャバリアを作り続けている様子を確認する。
「ならあれを壊せば、まずは止まるね」
「よぉしそれなら!」
アリスの言葉を聞いたベルトが、剣を大地に刺した。代わりに取り出したのは『RBXSサークランサー』である。
「ふんっ!!」
パラティヌスの一体をサークランサーで串刺しにし、迫る敵を薙ぎ払う。
「援護するよ」
空からビットのビームが降り注ぐ。アリスはベルトのパロメデスを守り、パラティヌスの行動を阻害するようにビットを放つ。
周囲からの邪魔が無くなったベルトは、にやりと笑って、サークランサーをプラントに向ける。
「いいかぁ~! この一撃はすっごく痛いぞ~!!」
きぃん、とサークランサーの中心に光が収束した。
「亡霊騎士め~! さっさと消えろー! 成仏しろー!!」
その叫びと共に、巨大荷電粒子ビームが放たれた!
串刺しにされたパラティヌスは当然のこと、射線上のキャバリア達がビームに巻き込まれ次々と爆発をしてゆく。そしてビームはプラントに到達すると、内部に激しい爆発を巻き起こした。
プラントは屋根が吹き飛び、もうもうと黒煙を上げている。どうやらキャバリアごと製造機械を壊すことに成功したようであった。
「まだまだ製造機械はあるみたいだね。どんどん壊してこう」
アリスはビットのスキャン内容を確認しながら言う。
「任せておくがいい! 暗黒騎士とはこの私だということを刻み込んでやる!!」
サークランサーを掲げて、ベルトは高らかに笑うのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
フレスベルク・メリアグレース
さて、このタイプのオブリビオンマシンですか……
出し惜しみをする暇はありませんね
指を鳴らすと同時、パラティヌスが放った作戦に応じた追加兵装が瞬時に『切り刻まれる』
それは過去そのものから浮かび上がる斬撃
この世界に存在する全ての森羅は、このUCから逃れることはできません
次いでパラティヌスの群れからも次々と斬撃が機体から浮かび上がっていく
追撃の突撃がわたくしのノインツェーンに届く前に、斬撃によって解体されている事でしょう
念の為、というよりは駄目押しとしてエンジェリックSSA・ガイオウガによる熱の魔弾で残党を薙ぎ払います
「さて、このタイプのオブリビオンマシンですか……」
ノインツェーンに搭乗したフレスベルクは、オブリビオンマシン『MCK04N-パラティヌス』の数を見て息を吐いた。
無限とも思える生産量。猟兵達がいくら破壊をしたとしても、プラントの奥から新たなキャバリアが出撃してくる。
「出し惜しみをする暇はありませんね」
大元であるプラントを破壊せねば、この事態は収まりそうもない。だが、その為にも――。
パチン、とフレスベルクは指を鳴らす。
直後、パラティヌスのミサイルランチャーが切り刻まれた。
「それは過去そのものから浮かびあがる斬撃」
フレスベルクは語る。
「この世界に存在する全ての森羅は、それから逃れることは出来ません」
その言葉の通り、虚空から生まれた斬撃はパラティヌスそのものの装甲も切り裂き、破壊してゆく。
ごろりと転がる鉄屑を踏みしめて、パラティヌスが続く。
「同じこと」
フレスベルクは薄く微笑むと、再び先頭に立つパラティヌスがばらりと崩れ落ちた。
パラティヌス達は近付くことすら出来ずにいた。しかし同時に、フレスベルクも攻め手には欠けているようでもあった。
「やはり数が多いですね」
迫るキャバリアは破壊できても、プラントまでは届いていない。同時に、破壊されたキャバリアは新たに出撃した機体によって補充されてしまっている。
仲間達によってプラントはかなりの損傷を受けている筈であったが、それでもまだ生産力は目を見張るものがあった。
「ならば、こちらです」
フレスベルクはそう言うと、ノインツェーンに武器を取らせる。『エンジェリックSSA・ガイオウガ』だ。
ノインツェーンは銃口を向け、エネルギーを集束させてゆく。
その熱量に気が付いたか、それを撃たせまいと、パラティヌス達が一斉にノインツェーン目掛けて突撃してきた。
「無駄な事です」
迫るパラティヌス達が過去よりの斬撃によって解体され、バラバラに飛び散ってゆく。その隙間を狙い、フレスベルクはプラントを見据えた。
「今です!」
爆発的なエネルギーの奔流が、プラントへと放たれた。その余波で、周囲の機体までもが巻き込まれ、爆発してゆく。
奔流が収まった時、プラントはその機能を完全に停止していた。猟兵達は、オブリビオンプラントの破壊に成功したのであった。
大成功
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第3章 集団戦
『セレナイト』
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POW : RXサイ・ブレード
【増幅されたサイキックエナジーを纏う長剣】が命中した対象を切断する。
SPD : EPサイ・ブースター
自身に【強制的に増幅されたサイキックエナジー】をまとい、高速移動と【斬撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : EPサイ・リフレクター
対象のユーベルコードを防御すると、それを【盾の纏うサイキックエナジーにより反射し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑11
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猟兵達によってオブリビオンプラントは破壊された。
もうこれ以上、このプラントより新たなキャバリアが生まれることはないだろう。
「これでよかったのだ」
両国の誰もが、プラントを眺めながらそう言い聞かせた。
だが、まだ戦いは終わっていない。
プラントによって生産された、数々のキャバリアが未だ戦場には残っているのだ。
自律機動のそれらは主を失いながらも、決められたプログラミングの通りに、破壊されるまで行動を続ける。いまだ両国が危険な事には変わりがないのだ。
白いキャバリアが、廃墟となったプラントより這い出てくる。
さぁ、最後の後始末だ。
アリス・フォーサイス
オブリビオンを殲滅して、本当の意味でこの地の戦いを終わらせるよ。これこそクライマックスだよね。
ブライダルベールに乗ったまま戦闘に入る。
個々の動きをシュミレートして、量子テレポートでかわすよ。
後ろから現れ、大鎌で切り取る!
その横から衝撃波を放ってくるのもよんでる。それは残像だよ!
オブリビオンプラント全体にサーチをかけ、絶対に一定も逃さないよう、効率的に廻っていくよ。
崩壊したオブリビオンプラントからは、先程までの主力であったパラティヌスではなく、白騎士のような姿をしたキャバリア『セレナイト』であった。
彼らを生み出した者はすでになく、それでも戦場を漂う姿は、まさしく怨霊と言って良いだろう。
「これこそクライマックスだよね」
ブライダルベールの中からセレナイト達の様子を見定めながら、アリスは笑う。
大鎌を振り上げ、構え、そして告げる。
「本当の意味でこの地の戦いを終わらせるよ」
空に白い花びらが舞った。
セレナイト達の全身に禍々しい靄がかかる。内蔵されたサイ・ブースターが無人である筈の機体のサイキックエナジーを増幅させてゆく。
「あれは、なんだろう?」
アリスがその異常なエネルギーを敏感に感じ取る。特定の誰かのようで、多くの人々のようで、しかし間違いがないのはそのサイキックエナジーが機体を強化し、猟兵達を倒すことだけを求めて増大している事である。
セレナイトが大地を蹴る。爆発的な加速力で大地を蹴ると、サイブレードを振り下ろす。
「ざんねん」
サイブレードの斬撃がアリスを貫く、かと思われた。しかしブライダルベールの像がブレ、代わりにセレナイトの背後にブライダルベールが現れる。
「皆の動きはシミュレートさせてもらってるんだ」
大鎌を自然に振って、セレナイトを真っ二つに切り裂いた。だが、残るセレナイト達は間髪入れずに襲い来る。横から迫るセレナイトの刀身から衝撃波が放たれ、ブライダルベールを襲う。
「それも読んでる」
にやりと笑うアリスの身体を、衝撃波がすり抜けた。
「それは残像だよ!」
再びセレナイトの背後に現れたブライダルベールは、周囲に飛ばしたビットからビームを放つ。ビームはセレナイトの手足を破壊し、動きを止める。
「それっ!」
そこに追い打ちをかけるような大鎌の一薙ぎで、セレナイト達は切り裂かれるのであった。
「ふぅ、残りはどれくらいかな?」
周辺のセレナイトを倒したアリスは、プラント全体にサーチをかける。
「うん、まだまだたくさんいるね」
整然と並ぶキャバリアの他にも、瓦礫の影、プラントの下、まだ残るキャバリアは多いようであった。
「絶対に一体も逃がさないよ」
自信ありげに笑うアリスとブライダルベールは、大鎌を構えながら空を駆けた。
大成功
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ベルト・ラムバルド
アドリブ上等
プラントは沈黙した…がなんと!?今度は白い騎士だと!
ぐぬぬ…黒ではないが…黒より目立つのが気に食わん!
こっちは暗黒騎士のベルト・ラムバルドだぞ!
貴様等よりも格が上って事を分からせてやるー!
やっぱキャバリア操縦して
カリスマオーラでの防御纏わせて敵機へと突貫!
槍と剣をぶん回して蹴散らしてゆこう!
白い騎士の亡霊共め…こうなりゃお化け退治だ!
ゴーストバスターだ!亡霊らしく往生せいやー!
ナムサーン!!!
覇気を放ってUCを発動!
剣を振り回して鎧砕きと鎧無視攻撃の乱れ斬りだ~!
白よりもなぁ…黒のほうが強くてイケててカッコいいんだよ!
つまり暗黒騎士は強い!
身の程を知れよ!真っ白しろすけめ~!
「今度は白い騎士だと!?」
黒いキャバリアを撃破し、プラントをも破壊したベルトが一安心したのも束の間、再び彼に不安が襲う。
「ぐぬぬ……黒ではないが……」
現れたキャバリアは『セレナイト』。膨大なサイキックエナジーを内包した白いキャバリアであった。
純白の鎧は太陽光に輝き、凛とした佇まいで猟兵達を迎え撃とうとしている。
「黒ではないが、黒より目立つのが気に食わん!」
そう、どっちみちベルトにとって、このプラントから生産されたキャバリアは皆気に食わない相手だらけだったのである。
だからこそ、ベルトの対抗心も燃え上がるというもの。
「こっちは暗黒騎士のベルト・ラムバルドだぞ!」
剣を高く掲げて、ベルトが叫ぶ。
「貴様等よりも格が上って事を分からせてやるー!」
その堂々とした立ち振る舞いから溢れ出すカリスマオーラが戦場に吹き荒れる。そのオーラで勢いをつけて、ベルトはセレナイトへと突撃してゆくのであった。
「うおおおっ!」
敵陣へと突っ込んだパロメデスのサークランサーがセレナイトの装甲を穿った。そのまま穂先からビームを放てば、セレナイトはバラバラに崩れ去る。
「ふんっ
……!!」
槍を振り下ろし、代わりに剣を構えると、ベルトは周囲の視線が一手に集まっていることを実感する。
周囲のセレナイト達は一斉にパロメデスに向かって切っ先を向けて、サイキックエナジーを増幅してゆく。
「白い騎士の亡霊どもめ……」
搭乗者のいない機体にしては異常なサイキックエナジーだ。このプラントの怨念でも詰まっているのか、ベルトの言う亡霊と言う言葉は相応しいように感じられた。
だが、それならばとベルトは叫ぶ。
「こうなりゃお化け退治だ! ゴーストバスターだ!」
カリスマオーラと覇気が混ざり合って、戦場中に気迫が広がってゆく。セレナイトはその気迫に一瞬たじろぎ、動きを止める。そこにベルトの剣が振り下ろされた。
「亡霊らしく往生せいやー!!」
装甲が割れて、機体が爆散する。その爆炎の奥から何重もの剣閃が煌めき、さらに周囲のセレナイトが斬り裂かれる。
「白よりもなぁ……黒の方が強くてイケててカッコいいんだよ!」
さらに大地を踏みしめ、剣を払う。ベルトの連撃は止まらず、その度に白い鎧が弾け、炎が上がる。
「つまり、暗黒騎士は……」
真っ赤に輝く炎をバックに、漆黒の鎧がゆらりと揺れた。
「強いっ!!」
パァッとベルトに後光が射した。その後光が斬撃を後押しするようにさらに速度を上げてゆく。
「身の程を知れよ! 真っ白しろすけめ~!」
腕を裂き、足を砕き、頭を飛ばす。
残る1機を前にパロメデスは跳躍し、剣を振り下ろしながらベルトは叫ぶ。
「ナムサーン!!」
斬撃が深くセレナイトへと沈み込む。僅かな間の後、セレナイトは縦に真っ二つに割れて動かなくなった。
「ふははは、やっぱり私って凄い!」
後光をさらに輝かせ、ベルトは笑った。
戦場を意気揚々と舞う暗黒騎士は、この地に巣食う白い亡霊を駆逐するべく再び剣を掲げるのであった。
大成功
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フレスベルク・メリアグレース
さて、決着を付けましょうか……
UCを起動させ、対象の未来の因果に向けられたレーザーに更なるUCが内包される
内包するUCは過去の鍛錬の経験を封じる白の呪剣、過去の戦闘の経験を封じる黒の呪剣、戦うに至った過去を封じる灰の呪剣を放つ三の呪剣を放つUC
その黒き剣を内包した白き光は強制的に増幅されたサイキックエナジーを纏うという『未来の因果』をUCの発動が完遂される前に貫き、オブリビオンマシンの過去諸共過去を封印していく
過去と未来、それら二つを組み合わせる事の出来るこのUCはお気に入りなのですよ
そう言いながらノインツェーンのコックピット内でカーテシーを振る舞う
ノインツェーンに搭乗したフレスベルクが、迫り来るセレナイト達に対峙する。
オブリビオンプラントの遺した最後の無人機達。今だ暴走を続けるそれらを倒さねば、この戦いは終わらない。
「さて、決着をつけましょうか……」
そう告げたフレスベルクが、詠唱を始める。
「事象の地平をも貫く白き光よ、悪魔の如く未来を掌握するその力は、罪深き刃を内包する事で万象を貫く光へと昇華する事だろう」
その言葉と共に、ノインツェーンが白き輝きを放つ。その輝きはセレナイト達へと向けられ、フレスベルクはその内側にもうひとつの『力』を内包させた。
「その剣は過去を封ずる黒き剣」
白き輝きの中に、剣のシルエットが浮かび上がる。黒の剣が切っ先をセレナイトへと向き、白い光とともに、勢いよく発射された。
「その光は未来の因果を貫く光」
白き光と黒き剣がセレナイトに吸い込まれる。だが、セレナイトに大きな変化はない。
いいや、変化が無いのではない、変化が出来ないのだ。
セレナイトはサイキックエナジーの増幅を行う未来を光によって奪われ、戦う為に蓄積された過去を剣によって封印された。それはすなわち、セレナイトがセレナイトである為の全てを断ち切ったことに他ならない。
「未来と過去、それら二つを組み合わせる事の出来るこのUCはお気に入りなのですよ」
ノインツェーンの中でフレスベルクがしずしずとカーテシ―を振る舞うと、セレナイトが消失した。過去を失ったモノが現在に存在する矛盾と、未来を奪われたモノが辿り着けない運命が、機体そのものをこの世界から放逐したのだ。
「さぁ、終わらせましょう」
フレスベルクは迫る敵群に光を放ちながら、最後の後始末を続けるのであった。
大成功
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鳴上・冬季
「木偶は木偶らしく無為に消えるが宜しかろう」
嗤う
「ユーベルコードを借用しても、木偶の武装が宝貝になるわけではありません。この地で攻撃に使えるのは、宝貝…雷公鞭と黄巾力士、そしてその武装のみ。…蹂躙せよ、黄巾力士」
自分は風火輪
黄巾力士は飛来椅で上空20mから戦場俯瞰
自分は雷公鞭振るい雷撃
宝貝製の黄巾力士はその砲頭と金磚から火行の火球と実体弾で鎧無視・無差別攻撃
敵全滅まで攻撃続行
「蜃夢は味方も巻き込みますから。これでも他の方を巻き込まないよう、戦況は読んだのですよ」
嗤う
「この夢の跡をルベレアとグランドールがどうするのか、興味はあります。首脳陣交代後再戦、辺りが落とし所でしょうが」
嗤う
「この夢の跡をルベレアとグランドールがどうするのか、興味はあります。首脳陣交代後再戦、辺りが落とし所でしょうが」
迫るセレナイト達と対峙しながら、冬季は嗤い、未来の図を思い描く。
だが、どのような未来図も、この戦いが終わらねば来ることはない。
だからこそ、猟兵達はオブリビオンプラントより生み出された亡霊を討つ。
黄巾力士と共に戦場を征く冬季。その冬季の通る道に沿うように白い靄が漂い始め、戦場中に広がってゆく。
「これは蜃が吐く気が見せる夢の世界」
歩きながら冬季が告げる。靄は瞬く間に戦場を覆い包み、その景色を一変させてゆく。
「ただし、これを夢に出来ないものには現実です」
そう言って見せたのは、封神武侠界、それも仙界の光景であった。
「良夢となるか悪夢となるか、全ては貴方次第です」
それこそが蜃夢。しかし、セレナイト達はそんな変化にピクリとも反応を返さずに、盾を構え冬季を待ち構える。
「木偶が……」
吐き捨てるように言いながら嗤う冬季。この世界の変化を、セレナイト達は無人故に感知することが出来ないでいた。
冬季が黄巾力士を浮上させる。上空20メートルにまで昇った黄巾力士に、冬季は告げた。
「……蹂躙せよ、黄巾力士」
その言葉に従い、砲塔と金磚から火行の火球と共に砲弾を放つ。セレナイト達は盾を構え、それを受け止めようとする。しかし、砲弾は盾を貫き、機体を穿ち爆発した。
「この地で使えるのは、宝貝……雷公鞭と黄巾力士、そしてその武装のみ」
冬季が雷公鞭を振って告げる。この世界において、もはやセレナイトの盾は意味を為さない。
「ユーベルコードを借用しても、木偶の武装が宝貝になるわけではありません」
例えセレナイト達が冬季のユーベルコードを反射したとしても、意味はなかったであろう。
「蜃夢は見方も巻き込みますから。これでも他の方を巻き込まないよう、戦況は読んだのですよ」
広がってゆく夢の世界の中で、冬季の雷公鞭が振るわれる。周囲に味方はいない。ならばもはや、戦場は冬季の独壇場だ。
雷公鞭がセレナイト達を斬り裂いてゆく。黄巾力士による上空からの砲撃の嵐も止むことはなく、敵群はたちまちのうちに壊滅状態に陥った。
そして、残るは最後の一体――。
「木偶なら木偶らしく無為に消えるが宜しかろう」
冬季が雷公鞭を振り下ろし、雷撃を放つ。小さな爆発が何重にも連鎖して、黒い煙を上げたセレナイトががくりと膝をつく。
そしてようやく、戦いは終わりを告げたのであった。
こうして、二つの国に動乱を巻き込んだプラントは崩壊し、互いの国は手を取り合う為に歩き出した。
この二つの国がこの後どうなるかは誰にもわからない。
だが、これが新たな始まりを告げる鐘の音となったことは確かであった。
崩壊したプラントを前に、二つの国は互いに信じあっていた。
始まりと終わりの先に、希望の未来を――。
―終―
大成功
🔵🔵🔵