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惨苦に染まった黒刃

#ブルーアルカディア



 グリフォンを使役する漆黒の騎士は背丈ほどある槍のような長い柄に、刀のような長い刃を持つを軽々と振り回していく。
 肉を裂かれた騎士たちの鮮血が靄を舞う。青空へと吹き上がり、それは煙る雨となって降りしきる――。

「――苦悩から、苦痛から、苦惨から、俺がお前たちを解放してやろう」
 騎士はまさに災害だった、暴風が過ぎ去った後には悉く騎士たちは斬り散らされ躯を晒す。
 無論、逃げ惑う民も例外ではない。獲物を見定めグリフォンは青空と舞い上り、猛禽類の翼を一打ち落下した。

 平和だった王国に、総毛立つ苦鳴が鳴り響いた――……。


「あふぅ、今回は浮遊大陸にあるアヴァロムって王国へと進軍する屍人帝国の大軍勢が相手なの」
  溜息を吐いたのはグリモア猟兵のリュート・アドラー(f26123)、眠たそうに【予知】と通じて知りえた情報をあなた達に伝える。

「屍人帝国からは時間差で攻めてくるはずなの、まずはクラゲ獣人型オブリビオン達の相手」
「相手は空を漂うオブリビオンだからそのまま戦っても、相手の方が有利なの。だからーー」
 猟兵達は勇士達の駆る沢山の飛空艇に乗り、飛空艇を足場として次々飛び移りながら空中戦をしなければならない。勇士達には操舵の腕を発揮さる事でかなり戦況が有利なる。また、勇士達は猟兵ほどの強さはないが指示の元でオブリビオンとの戦闘も可能だ。

「その後は黒き鎧を纏う騎士の大軍勢が攻めてくるの」
「これはすっごく数が多いから、猟兵のみんなだけで突出すると敵に数で押されてしまうかもなの……」
 王国の正規軍は敵軍と真っ向からぶつかり合いますが、先んじて猟兵だけで突出すると敵に数で押されてしまう。正規軍と足並みを揃えて進軍したり、彼らに指示を出すことで連携する事が出来るはずと、リュートは言う。

「最後はグリフォンナイト、これが敵の司令官なの。司令官を倒せば残った敵も浮遊大陸から潰走するの」
 司令官は生前はとある亡国の将軍であったが、高潔さや誇りは失われ、屍人帝国ために殺戮を繰り返す。このようなオブリビオンをこれ以上生まないためにも、あなた達猟兵たちの力が必要不可欠。

「あふぅ……いっぱい話して疲れたの……」
 とびきり大きなため息と主に吐かれた綿雲は、もこもこと大きな雲の魔法陣になる。
「その綿雲から落ちないように乗ってほしいの、それじゃあいくのー」
 あなた達は綿雲の魔法陣で、オブリビオンを向かい撃つための飛空艇へと転送された。


橄欖石
 こんにちは、本シナリオを担当させていただく橄欖石です。
 今回は、大きな浮遊大陸にある平和な王国へと押し寄せるオブリビオンたちと戦うシナリオです。
 最後は敵司令官である、グリフォンナイトを倒すことでこの戦いに勝利をおさめられます。

 以下、補足です。

● プレイングボーナス
 1章と2章ではそれぞれ、勇士達と王国の正規軍との共闘になります。
 1章の勇士たちは足場となる飛空艇の操舵として、2章の押し寄せる無数の王国の正規軍と戦う援軍として。それぞれに的確な指示を出す事で力を存分に発揮してくれるはずです。

● 第1章 集団戦『クラウドジェリー』
 飛空艇を足場として次々飛び移り、オブリビオンとの空中戦を繰り広げます。
 空中戦と言う事もあり、風に乗って漂う、クラゲ獣人型オブリビオンは厄介かもしれません。

● 第2章 集団戦『黒翼騎士』
 集団の戦闘を得意とする黒き鎧を纏うエンジェルの軍団。
 かつて人々を守るため屍人帝国と戦い、雲海に消えた亡国の騎士達です。

● 第3章 ボス戦『グリフォンナイト』
 魔獣「グリフォン」を使役する、屍人帝国の騎士です。
 生前はとある亡国の将軍であったが、高潔さや誇りは失われて殺戮を繰り返す。

 皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『クラウドジェリー』

POW   :    無痛麻痺毒
【麻痺毒】を籠めた【触手】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【運動中枢】のみを攻撃する。
SPD   :    毒触手
海の生物「【クラゲ】」が持つ【刺胞毒】の能力を、戦闘用に強化して使用する。
WIZ   :    透き通る体
自身と自身の装備、【触手で締め上げた】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。
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藤堂・こずゑ(サポート)
あまり見た目妖狐っぽくないけど、妖狐なの

右目を何とか見せない、見ない様に生きてるわ
妖狐な部分は出したくないから…

依頼に拘りは無いわ
誰とでも連携し、どんなのでも遂行してみせるわよ
日常パートはアンニュイな感じでクールに過ごすわ
一応喜怒哀楽はあるつもり

戦闘パートは古流剣術で挑むけど…
流派は忘れちゃった
マイナーだから廃れちゃったみたい

振るう刀は宵桜(ヨイザクラ)ね
可愛いでしょ

大気の流れを読んで攻撃したり避けたり、後の先を得意とするわ

UCはどれでも使用し、攻撃するUCばかりだけど…
他の猟兵との連携などで避けて敵を引き付ける必要がある時は『流水の動き』を使ってね

後はマスター様にお任せするわ
宜しくね


アメリア・イアハッター(サポート)
【サポート】
他の猟兵の行動が成功するようにサポートに徹し、下記のような行動をとります。
・機動力が必要であれば宇宙バイク「エアハート」に仲間を乗せる。
・仲間の攻撃が当たるように、敵の行動をUC「風の友」で読んだり、氷系のUCを使って敵の機動力を封じる。
・仲間の攻撃を強化するために支援系UCを使ったり、鼓舞をする。
・敵の注意を逸らすため、宇宙バイク騎乗や空中にて囮となる。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●大空に浮かぶ月を斬る
「クラゲの数は、ひ、ふ、み、よ、い、む、な、や、こ、と……想像以上に多いみたいね。どうしたものかしら」
ぱっと数えただけでもクラウドジェリーの数は10体。藤堂・こずゑ(一閃・f23510)は大空に浮かぶその姿をどう捌いていくか小さく思案を始める。
「どうやら困っているみたいね。良かったら力を貸すわよ?」
 そんなこずゑの沈んだ思考を引き上げたのは、アメリア・イアハッター(夢想空流・f01896)だった。相棒の宇宙バイク【エアハート】のシートを手のひらで数度叩く。どうやらクラウドジェリーたちの元へとこずゑを届けてくれるようだ。
「ええ、丁度どうしようか困っていた所でお願いしたいわ」
「それだったらよかった、安全運転で行く?それとも――……」
「愚問ね、全速力でお願いするわ。手加減無しでやって頂戴」
 こずゑは問いかけに食い入るように答える。それが気に入ったのか、アメリアはそう来なくっちゃと小さく口角をあげて不敵に笑う。
「心配いらないと思うけれど落ちないようにだけ気を付けて、それだけ守ってくれたら絶対に君を届けて見せるか」
 頷いたこずゑがエアハートに乗り込むと同時に飛翔を始め、風のバリアがバイクを包み込んだ。風を纏った宇宙バイクは無数の飛空艇の間を縫うように駆け抜け、瞬く間にクラウドジェリーたちと猟兵は交叉する。
「……いきます……」
 そこはこずゑが振るう宵桜の得意とする間合いだ。"抜刀術-音斬-"、刀を用いた居合いによる超高速かつ大威力の一撃を放つ。その必殺の斬撃でクラウドジェリーは真っ二つに切り裂かれるときにはもう、次のクラウドジェリーたちが間合いへと迫りくる。
「全速力で向かうから休んでいる暇なんて無いわよ、どんどん倒していきましょう」
 スターライダーのアメリアが操るエアハートはまさしく風の特急便、こずゑが居合いを放つと瞬く間に次の相手が現れ、これを幾度となく繰り返す。
 二人の猟兵たちの活躍により、着実に戦場一帯を埋め尽くしていたクラウドジェリーたちはその数を減らしていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

満月・双葉(サポート)
敵の攻撃を別の敵に当たるようにするなど、攪乱して敵の自滅を誘い効率的に数を減らすなど知略を得意とする
攻撃は【野生の堪】で察知して避け、避け切れなかったものは痛覚を遮断し(【激痛耐性】)で痛みを無視して動く
戦闘における立ち位置は主戦力になりそうな人を見極め、その人が動きやすいようサポート
【読心術】で敵味方共に心理を読み、敵の隙は付け込み(深追いはしない)、味方の動揺は素早く鎮める
戦闘が円滑に進み、仕事を完遂させるためなら手段は問わない冷酷さを持つ


朝霞・蓮(サポート)
●キャラ
人間の竜騎士 × 探索者 18歳 男
口調:(僕、呼び捨て、だ、だね、だろう、だよね?)

●戦い方
至近:アイテム『百膳』を使用して切り結んだり、竜言語で身体強化して格闘したり
近中:槍投げしたり銃で射撃。その時に機動力を求められるなら竜に騎乗
遠:攻撃手段がないので接近

●その他できること
錬金術でいろいろ

●長所
探索者として狂気に免疫があるので逆境に強く、恐怖と威圧に動じない

●短所
詰めが甘く、天然

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用
多少の怪我は厭わず積極的に行動
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


兎乃・零時(サポート)
アドリブ歓迎

夢は、何れ全世界に置いて最強最高の魔術師になる事

例え夢が奪われかけたとしても、消されかけたとしても
彼は血反吐を吐いて立ち上がり、何が何でも事を為す

兎乃零時とは常に諦めず夢へ向けて突き進む存在である


得意魔術は光、水系統の魔術
それ以外の魔術に関しても鋭意特訓中
敵が多い時は範囲系の魔術を多用する

たとえどれだけの無茶に成ったとしても!
俺様が諦める事は、絶対にないっ!


アルタ・ユーザック(サポート)
ダンピールの16歳女性です。
ユーベルコードを使える場面では、指定したユーベルコードを使用し、直接攻撃系か精神攻撃系で敵を攻撃します。
一人称は「わたし」(ひらがな)です。口調は「~だわ」や「~だな」の様なものではなく、「○○…。」の様に…で終わり語尾に何もつけない口数少な目のクールタイプの話し方です。
服装・体型・容姿・持ち物などは、ステータスシートの参照お願いします。

上記内容以外は全てNGなど無しでアドリブ・連携などもOKです。
よろしくお願いします。


榎・うさみっち(サポート)
◎:ほのぼの、ギャグ、冒険
△:シリアス、心情

▼性格
誰にでも強気で態度がでかい、口も悪い
でもすぐビビるヘタレ
ボケもツッコミもこなせる
貧乏なみっち家の家計を支えているからか、とてもがめつい

▼戦闘スタイル
小さい身体と逃げ足技能を活かしてぶんぶん飛び回り攻撃を避ける
逃げに徹して隙を見て一撃食らわせる
挑発して気を引いて、他猟兵にアタッカーを任せる
UCのみっちシリーズを大量召喚して数の暴力で攻撃
など、トリッキーな戦い方が多い

▼その他得意な事
料理
裁縫
アート



● 勇士達と猟兵
 既に先陣を切った猟兵たちによって、飛空艇が動く余裕が出来始めた。
 しかし、それを操る勇士達それぞれに十分な操舵の技術があったとしても、このように入り混じった戦場の経験があるものは決して多くなかった。そのせいかー―。
 勇士たちが、「おい、それはこっちの進路だ。気を付けやがれ!」「ふざけるな、そっちこそ急に俺たちの進路に入って来たんだ」そんな怒号も交わされ始め、このままではいつ仲互いを起こしてしまうか分かったものではない。

 そんな勇士たちへと満月・双葉(時に紡がれた人喰星・f01681)は秘策があるという具合に自信たっぷりに靴音を鳴らして近づいていく。
「上手に連携が取れないのは、それぞれに明確な役目が無く自由に動いているから。ここは僕が役目を振り分けて見ますので聞いて貰えないでしょうか」
 双葉が提案をしたのは大きく分けて4つ。1つ目は敵に近づいて戦う飛空艇、2つ目は遠距離から敵と戦う飛空艇、3つ目は戦場に散った敵を倒して回る飛空艇、最後は敵の陽動を行う飛空艇だ。
 それぞれの振り分けを聞いた勇士たちは自分たちでも驚くほど、すんなりと受け入れる事が出来た。それはひとえに双葉の卓越した【読心術】があったからこそだ。
「(あれだけ感情を荒げて話していたら、何をしたいかくらいは分かって当然です)」

「そういう分け方なら、俺は近づいて攻撃する飛空艇を担当させて貰いたいね」
 朝霞・蓮(凌駕の先・f18369)は攻撃手段が乏しいので接近が一番活躍する事が出来ると名乗りをあげる。
「――で、あれば。俺様は至近での魔術も当然習熟しているが、遠距離での戦いを担当させて貰おう。何、俺様は最強最高の魔術師になる男、安心してくれていいぜ」
「敵への挑発なら俺に任せてよ、そういう事なら得意分野だから。敵を引き付ける役目だから危険手当とかも出るはず」
「わたしは氷桜丸を使って離れていた敵を各個撃破出来るから、最後のお片付けでいいよ……」
 続けて残った3人の猟兵たちが、遠距離から攻撃をする飛空艇には兎乃・零時(其は断崖を駆けあがるもの・f00283)、各個撃破をして回る飛空艇にはアルタ・ユーザック(クール系隠密魔刀士・f26092)、陽動を担当する飛空艇には榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)を担当する事となった。
「承知した、何。面倒な事は僕が全部調整しよう。あなた達は敵に全力でぶつかる事だけを考えて貰えれば十分です」
 戦闘における立ち位置は主戦力になりそうな人を見極め、その人達が動きやすいようサポートする事には自信がある。今回もその役目を双葉は担う事にした。

 まず初めに動き出したのは当然近づいて倒していく飛空艇の蓮、出来るだけ"足場"となる飛空艇を必要とするため、一番の大所帯での移動が彼の部隊だ。
「ここまで来てくれたら十分、後は僕たち猟兵たちの仕事の時間だ」
 十分に自らの得意とする近接とたどり着く事が出来た連は、【百膳】を構えてクラウドジェリーへと向かってゆく。
 " AF〈月蝕〉(ツキハミ)"、アーティファクトを構えると自身に【百善の呪い】をまとう。それは使用を続ける限り、常に寿命を削るほどの狂気に満ちた呪い。
「――もうすこし、そう。今……ここだっ!」
 そんな恐怖の中でも連は怯む事なく、狂気を飲み干して間合いに入るまで動じる事がなかった。
 彼にとってはこの程度は恐らく逆境と呼べる程の事ではないのだから。
「きっと、死ぬまで間違え続ける」
 次々と連は怨嗟の炎を籠めた斬撃波でクラウドジェリーたちを倒していくのであった。
 一方、別の飛空艇では――。

「ちょっとした固定砲台になった気分だな、だったら都合がいい」
「俺様が夢にどれだけ近づいたか試させて貰おうか――っ」
 一撃で"全て"を吹き飛ばすために時間がかかる、零時はそれまで勇士たちへとそれまで距離を保つようにと指示を出す。勇士たちは本当に一撃で倒せるのかと、半信半疑ながらも素直に指示にしたがう。
「我が夢は、何れ全世界、最強最高の魔術師の頂へと至る事!」
「例え、その先に何が待とうとも!その悉くを超え続ける!その覚悟を此処に示す!」
 限界まで収束を重ねた魔術"其は壁を越え続けるもの(リミテッドオーバー)"、「光」を含めた、零時が使える全ての属性の魔術を組み合わせ、最高の一撃を放つ。
 一直線に放たれた光の魔術は、クラウドジェリーたちをだけではない、雲を切り裂き、どこまでも広がる青空を貫いた。
 勇士たちは口々にこう溢した、眩い光と共に"天が割れた"と。

「ぎゃーーーー!? 殺さないでぇぇぇぇ、ってなんだ……。あれは味方の攻撃じゃん」
 遠く離れた陽動部隊のうさみっちは光線に思わず絶叫するが、仲間の猟兵が放った一撃だと気づくとあっという間に気を取り直す。
「それにしてもクラゲを挑発か、何かいいデザインがあったかな。そうだ!」
 うさみっちは何かを閃いたように次々とうさみっちスケブセットへと描き描きと筆を走らせていく。しばらくすると、完成っ!と一言発し。先程描いたページを見せつけるように開く。
「うさみっち先生のエモい作品、その目に焼き付けろー!!」
 そこから現れたのは、ウミガメにマンボウといったクラゲが天敵とするような生物。
「うさみっち水族館軍団、やってしまえーー!!」
 次々と実体化していく創造物たち、途中からはペンギンにアザラシ、カワウソやカピパラなどと言ったクラゲとはあまり関係のない者たちも混ざり始めたが大きな問題ではないだろう。どれもが人間以上の知性を持つ、大量召喚に召喚したうさみっちの仲間たちは"彼女”が倒しきれるように敵を陽動するのであった。

 こうして、うさみっちが陽動したクラウドジェリーたちは全てアルタの元へとやってきた。
「――氷桜丸解放・・・スカイ」
 "氷桜解放・空戦装衣(ヒョウオウカイホウ・クウセンソウイ)"、氷桜丸の力を解放と同時にアルタは氷の鎧と氷の翼をまとう。
「どうやら、ここに集まったクラウドジェリーたちで全部のようですね、行きます……」
 氷の翼により手に入れた飛翔能力で次々と空に漂う、クラウドジェリーたちを切り裂いていく。まるで空を踊るように飛び回る彼女は飛空艇よりも、クラウドジェリーよりも、この場の誰よりも空に愛されているかのようだった。
 切り裂かれた雲間から天使の梯子がアルタへとかかり、氷桜丸に刻まれたルーンを煌めかせる。
「これで最後……」
 氷の精霊属性を宿す魔法刀で切り裂かれた、クラウドジェリーたちはその体の水分を全て凍らせ、霰のように細かく砕け散ると周囲に乾きいた音を響かせた――。

「なんとかなりましたね、苦労したかいがあったというものです」
 双葉はほっと溜息を溢す、どんなに猟兵たちが無茶をしても"全体の連携が取れるようにしていた"ようにと、全体を把握して勇士たちへと連絡を飛ばし続けた。
 すっかり縁の下の力持ちの役割であったが、今回の作戦は彼女無くしては叶わなかった事だろう――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『黒翼騎士』

POW   :    集団突撃戦術
【背中の翼と飛行魔術】によりレベル×100km/hで飛翔し、【一緒に突撃を仕掛ける人数】×【速度】に比例した激突ダメージを与える。
SPD   :    黒翼斧槍
【敵の頭上に飛翔し、ハルバード】による素早い一撃を放つ。また、【追い風を受ける】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    黒翼防御戦術
自身の【部隊の守備担当】になり、【翼に風を受ける】事で回避率が10倍になり、レベル×5km/hの飛翔能力を得る。
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子犬丸・陽菜(サポート)
 ダンピールの咎人殺し×聖者、14歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、リーダーには「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 宝珠による臓物を掻き回しを多用し、知られざる枷を使います。怪我は厭わず積極的に行動、臓器の負傷でユーベルコードの威力が上がるので負傷は状況によりわざと受けたりもします。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
 潜在的なマゾヒストなのでユーベルコードの苦痛になにか感じる場面もあるかも?
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ユーリィ・ミニットマン(サポート)
招集に応じ馳せ参じた。魔獣狩人のユーリィだ、宜しく頼む。
相手は魔獣か?それともそれ以外か?
いずれにせよ、全力を以てこの狩りに臨もう。

オレの主な武器は、鋸鉈に散弾銃──一般的な狩人の装備だな。何方も射程は短いが、補う為の狩道具もある。
例えば、この小型天使核を内蔵した変形式の罠は浮遊させることが出来る。飛ぶ相手に対しては空中機雷の形として運用することが多いな。

それに、攻撃が届かないなら近づけばいいだけの話さ。そうだろう、皆?
……紹介が遅れたが、この群狼たちはオレの仲間、家族とも呼べる存在だ。共に狩場を駆け、狩猟を行う。
つまり、オレは獣と共に魔獣を狩る狩人だということだ。覚えておいて貰えると助かる。


政木・朱鞠(サポート)
確かに集団相手の対応は厄介だけど悩む時間が勿体ないし、困っている人をほったらかしにしてたら、あっと言う間に未来が過去に喰い潰され無いように、今は目の前のターゲットを倒すことに集中しないとね…。
死ぬこと以外はかすり傷とまでは言わないけど、ここで退くわけには行かないよね。

戦闘
相手は多勢…手数で押し負けないようにしないとね。
武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして、『咎力封じ』を使用して動きを封じて、【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使い【傷口をえぐる】でダメージを与える戦法を取ろうかな。

アドリブ連帯歓迎


星川・杏梨(サポート)
『この剣に、私の誓いを込めて』
 人間のスーパーヒーロー×剣豪、女の子です。
 普段の口調は「聖なる剣士(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 時々「落ち着いた感じ(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格はクールで凛とした雰囲気です。
常に冷静さを念頭に置く様に努めており、
取り乱さない様に気を付けています。
戦闘は、剣・銃・魔法と一通りこなせます。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


七星・彩華(サポート)
 羅刹の妖剣士×宿星武侠の女です。
『呪詛で溢れた戦場は私の舞台さ!』
 普段の口調は「我が道を行く姐さん(私、お前、呼び捨て、言い捨て)」「仲間にはフレンドリーな姐さん(私、お前、呼び捨て、言い捨て)」

自身が支配する呪詛も武器として扱う戦闘狂、頭脳派で行動に穴があるようで抜け目が無い。
闘う事を至高と考える一方で守る者や仲間との共闘も戦闘の重要な要因と考えている。
行動は天上天下唯我独尊を貫く。
猟兵の夫と娘がいる。


 ユーベルコードは指定した物を使用、怪我は厭わず行動します。
迷惑をかける行為はしません。
例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません。
 あとはお任せ。よろしくお願いします!


メイリン・コスモロード(サポート)
『一緒に頑張りましょうね。』
人間の竜騎士×黒騎士の女の子です。
普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「対人恐怖症(ワタシ、アナタ、デス、マス、デショウ、デスカ?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
人と話すのに慣れていなくて
「えっと……」とか「あの……」とか多様します。
戦闘ではドラゴンランスを使う事が多い。

その他、キャラの台詞はアドリブ等も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



● 正規軍と猟兵達
 屍人帝国の先遣隊との戦いに勝利した猟兵たち。
 次なる相手は屍人帝国の軍勢が浮遊大陸の端に着陸し、王都目指して進軍を開始し始めた、黒翼騎士の姿をしたオブリビオンの群れ。
 王都を守るために出陣した王国の正規軍はまもなく敵軍と真っ向からぶつかり始めるだろう。予知では正規軍はオブリビオンの群れに成すすべなく押し返され、王都の陥落を赦す事となってしまった。しかし、そうはならない。ここには彼らを助けるべく集まった猟兵たちが来たのだから……。

● 右翼軍と猟兵達
「……正規軍がいるとは言え、随分な数のオブリビオンたちね」
 政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)は思わずそう1人、ごちる。確かにこの数の集団相手の対応は厄介だけど悩む時間が勿体ないし、このまま戦っている正規軍たちをほったらかしにしてたら、あっと言う間に未来が過去に喰い潰され無いように、今は目の前の黒翼騎士たちを倒すことに集中しないとね………。
「そうはいうものの……もう1人くらい、こっち側に猟兵を回してくれているといいのだけれど」
 しかし、居ないものならば仕方がない。そう諦めかけた時だった――。

「招集に応じ馳せ参じた。魔獣狩人のユーリィだ、宜しく頼む」
「相手は黒翼騎士で間違えないな? 魔獣ではないが、全力を以てこの狩りに臨もう」
 そう言いながら武器を構え始めたのは、ユーリィ・ミニットマン(寄る辺無き民・f33966)。いつの間にか朱鞠の傍らには群狼を連れた青年の猟兵の姿があった。
「うわっ……驚いた、私は化身忍者の朱鞠よ。まさか本当に呼んできてくれたからびっくりしちゃったわ」
 朱鞠の言葉はあながち間違えではない、彼の名であるユーリィ・ミニットマン。〝ミニットマン〟とは他者が付けた渾名のようなものであり、『呼べばすぐ来る』ことに由来する。この浮遊大陸ではちょっとした有名人なのだから。

「相手は多勢…手数で押し負けないようにしないとね。ちょっと一丸となった黒翼騎士たちを相手をまとめて相手をするのは大変そう。1体づつなら簡単に倒せると思うんだけど。どうしようかしら?」
「だったら簡単だ。この群狼たちはオレの仲間、家族とも呼べる存在だ。共に狩場を駆け、狩猟を行う。普段から罠へと追い込むのは慣れている。敵を必要な分だけ連れてくるくらい訳ないさ」
 自信満々に答えるユーリィに、朱鞠は不敵に笑って『忍法・火煙写身の術(ニンポウ・カエンウツセミノジュツ)』を唱え始めた。
「言霊にて煙火に暫しの魂魄を与えん……疾く攻めよ! それじゃあ、"私たち"に黒翼騎士たちを連れてきてね」
 現れたのは5人で1組となった、狐火で模った分身たち。そのそれぞれに連れてきて欲しいと中々に無茶を言う、しかし……。

「そこだ!追い込め!」
 ユーリィは的確に群狼を用い、黒翼騎士たちの動きを誘導する。号令を合図に、待ち構える朱鞠という名の仕掛け罠に追い追い込んでいく。それだけでなく交戦を始めている正規軍が戦いやすいように、黒翼騎士たちを切り崩していくその姿はまさしく『罠連鎖(トラップコンボ)』。

「きたきた、どんどん倒していくから。おかわりは早めにね?」
 拷問具の荊野鎖を手にし咎力封じを使用して動きを封じて、鎧砕きや鎧無視攻撃によって強固な黒翼騎士たちを次々と倒していくのであった。

● 左翼軍と猟兵達
 1人の猟兵が黒翼騎士たちに囲まれて苦戦を強いられている。次々と猟兵の頭上に飛翔し、ハルバードによる素早い一撃をが放たれ、玻璃の散る音。澄んだ鮮血の色が広がっていく。
「――っ、――っ。この程度…‥全然へっちゃらなんだから……ん、んんっ!」
 黒翼騎士たちの攻撃を一身に受けるのは子犬丸・陽菜(倒錯の聖女・f24580)、こぼれる吐息はまるで触れるものの意識を惑わすほどに、奇妙な熱を帯びているようだった。
 猟兵は苦悶をその貌にはりつけ、身を悶えさせている陽菜へと黒翼騎士たちは追い風を受けさらに加速したハルバードの一撃が迫りくるはずだった。

「させませんっ!! 遅くなってしまいました、大丈夫でしょうか?」
 手にした流星の聖剣でハルバートを受け流して、すれ違いざまに星が流れるかの様な流し切りを邪悪なるものを浄化する力を込めて放った。
 スーパーヒーローにして剣豪の星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)はクールで凛とした雰囲気を纏いながら、常に冷静さを念頭に置く様に努めており、取り乱さない様に気を付けて今日も戦いに赴いた。
 そんな彼女が思わずその冷静さを欠いてしまうほどに、陽菜の様子は異質だった。こんなに苦しみながら戦っている猟兵はそういない、だからこそ当然の言葉を投げかける。
「私がこの剣で奴らを倒して見せます、無理をせず休んでいてください」
「えっ、ぁっ……ん、大丈夫。心配してくれるのは嬉しいけど、それだったら今から敵の動きを止めるから、倒して欲しいな。……えっ、ぁっ……」
 杏梨はその陽菜を止める事が出来い、ヒーローも時としてどんなに苦しくとも誰かを守るためならば、歯を食いしばって立ち上がらなければいけない。そういう事を彼女は一番知っているのだから。
「分かりました……そういう事ならば。最速で終わらせます」

「あたしの、苦痛の一端……感じてみますか? ん、ぐ、んぐぅっ!!」
 黒翼騎士たちに陽菜の苦痛が伝播していく。それは視線から依代の宝珠による内臓をかき回される苦痛を放ち、はらわたの異様な感覚を共有することにより対象の動きを一時的に封じる。
 それは内臓が奇妙に膨れ、捲りあがり、焼けただれていくようでないか。『知られざる枷(シラレザルカセ)』により、動きを封じられた黒翼騎士たちは猟兵たちへと大きな隙を晒してしまう。
 そんな隙を杏梨が当然逃すはずもなく、高い集中力で狙いを定めたライフルの弾は宙で悶え苦しむ黒翼騎士たちの急所へと的確に吸い込まれていく。
「私の狙撃からは、逃れられるとは思わない事ね!」
 『シューティング・パレード』による雷の属性の遠距離魔法が同時にオブリビオンの身を焦がして、次々と地面へ勢いよく打ち落としていく、少しでも恍惚とした苦悶の表情を浮かべる彼女の苦痛を早く終わらせるために。

● 中央軍と猟兵達
 黒翼騎士部隊の守備担当と交戦を始めた王国の正規軍たちは信じられない者を見て言葉を失ってしまう。そこに居たのはかつて人々を守るため屍人帝国と戦い、雲海に消えた亡国の騎士達に混ざり……多くの失った戦友たちの姿があったからだ。かつての戦友たちの姿に思わず正規軍の面々は呆然と立ち尽くしてしまう。

「こんな呪詛で溢れた戦場は私の舞台さ。しっかし……お前ら何腑抜けた顔をしてんだい、いくら呆けたって睨んだってどこかに行くような相手でもないだろう、それとも何か……」
「――ようやく再会した戦友を止めてやろうって気概もないのかい?」
 七星・彩華(鮮血狂い咲く呪詛の華・f32940)は情けない顔をした正規軍の面々を煽るように矢継ぎ早に言葉を投げる。正規軍はその言葉で頭に血が上ると同時に、冷静さを取り戻すと彩華に向き直り小さく武器を構えて礼をする。

「あの……、素敵な鼓舞でした……。皆さん、これでやる気を出してくれたはずです」
 彩華の言葉がわざと彼らを怒らせて気合を入れてもらう抜け目が無い行動だったことを、メイリン・コスモロード(飛竜の鉾・f13235)は察して感銘を受けたように。
「私は、あの……そういう風にあまり知らない人を元気づけるとか、得意じゃないから」
 自分が人と話すのに慣れていないと思っているメイリンは真っ直ぐな言葉と視線で彩華を見つめる。

「はんっ、うじうじしているのが気に入らなかっただけ。それに猟兵にとって至高なのは戦う事。言葉が苦手だろうと腕っぷしさえあれば、そうだろう?」
 お膳立てはしてあげるから、その猟兵として力を私に見せて欲しいと。呪詛刀を構えて彩華は黒翼騎士たちへと向き直った。
「喰らい尽くせ!!」
呪詛を籠めた「呪詛刀・魂喰」による一撃で、肉体を傷つけずに黒翼騎士たちの魂や精神体のみを攻撃する。黒翼騎士たちはある種の呪詛と妄念の塊が動いているようなものだ、「魂喰」はその身を削り取り侵食をするように呪詛を喰らいつくしていく。
「さぁ――部隊は整ったよ、お前さんの力を見せておくよ」

「竜よ、私に力を貸して下さい。一緒に往きましょう」
 全身を紅い飛竜のオーラで覆うと、飛竜の双翼(ドラゴニック・スカイハイ)に飛翔能力を得る。ドラゴンランスから力を引き出し戦闘力の増強を行う。
 それは夜空の星の名を持つ、光の属性を宿し闇の力をかき消すとされるとされる、聖槍。
「護りたかった人たちを傷つけさせたりなんてしません」
「これで終わりです――騎士たちに誉れあれんことを!」
 大地を踏み抜いて、光と共にメイリンは黒翼騎士たちへとドラゴンランスを突き穿った――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『グリフォンナイト』

POW   :    グリフォンスパイク
自身の【グリフォン】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[グリフォン]から何度でも発動できる。
SPD   :    鷲獅子の主
【グリフォン】を操縦中、自身と[グリフォン]は地形からの激突ダメージを受けず、攻撃時に敵のあらゆる防護を無視する。
WIZ   :    ソニックグレイヴ
【グレイヴ】から【衝撃波】を放ち、【全身に走る痺れ】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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琥珀川・れに(サポート)
※アドリブ好き過ぎて全てお任せ


「貴族たるもの余裕を忘れてはいけないな」
「やあ、なんて美しい人だ」

ダンピール貴族
いかにも王子様っぽければねつ造歓迎さ
紳士的ジョークやいたずらも好きかな

敵も味方も性別か見た目が女性ならとりあえず一言は口説きたいね
ナンパではなくあくまで紳士的にだよ?

実は男装女子で
隠しはしないが男風源氏名レニーで通している
その方がかっこいいからね

戦闘スタイルは
・剣で紳士らしくスマートに
・自らの血を操作した術技
が多い
クレバーで余裕を持った戦いができれば嬉しいよ
早めに引くのも厭わない

説得系は
キラキライケメンオーラやコミュ力で
相手を照れさせてみせよう


架空・春沙(サポート)
『断罪します』
人狼の女性
ピンク掛かった銀髪と同色の狼耳・狼尻尾、緋色の瞳
スタイルが良い
服装:ぴっちりスーツ
普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」
罪有る者には「冷徹(私、あなた、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。

・性格
通常は明るく人懐っこい女性ですが
罪有る者に対しては冷徹に、処刑人として断罪しようとします

・戦闘
大鎌「断罪の緋鎌」を振るって戦います

ユーベルコードはどれでもいい感じで使います


あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ロラン・ヒュッテンブレナー(サポート)
※絡みアドリブOK
※感情が尻尾や耳によく表れる
※人見知りだが【優しい】性格で育ちのいいお坊ちゃま
※戦闘時は魔術器官と電脳空間の演算力を用いて知略で戦う
※「ぼく」「~なの」「~さん

体のあちこちにつけた魔道具の回路を起動し(【高速詠唱】)、
狼の嗅覚聴覚視覚(【聞き耳】【暗視】)を駆使した【情報収集】と、電脳空間からの【ハッキング】で敵戦力を分析(【学習力】)

適切な魔術(UC)を組み合わせたり【乱れ撃ち】する
防御は【結界術】で作る【オーラ防御】壁や、
小柄な体系と狼の機動力(【ダッシュ】【残像】)を使う

仲間を守り、敵には【勇気】をもって容赦ない作戦・攻撃を行う(【全力魔法】)


月影・左京(サポート)
アドリブ・連携・苦戦描写・UC詠唱改変・その他OK!

「はわっ!?……大丈夫。私も手伝うから♪」

一人称:私
口調:女性的でラフ(〜よね、なの?、あら〜等)
口癖:はわっ!?
性格:おっとりのんびり。「わぁ!頼りにな……る、の?(笑)」な印象

基本戦法:【忍び足】で敵の死角に入りメイスによる【気絶攻撃】を【2回攻撃】。【鎧砕き】も狙う。

敵の攻撃は【聞き耳】を立てて【第六感】も使い、【見切り】ます。
※不意打ちを受けた時など、「はわーっ!?」と叫ぶ傾向あり。

指定したUCを何でも使用。
但し負傷した猟兵がいれば戦況次第で攻撃より【祈り】の力と【医術】及び【救助活動】で治療。

後はお任せします。よろしくお願いします。


蒼月・暦(サポート)
 デッドマンの闇医者×グールドライバー、女の子です。

 普段の口調は「無邪気(私、アナタ、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 嘘をつく時は「分かりやすい(ワタシ、アナタ、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

無邪気で明るい性格をしていて、一般人や他猟兵に対しても友好的。
可愛い動物とか、珍しい植物が好き。
戦闘では、改造ナノブレード(医療ノコギリ)を使う事が多い。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




 王都目指して進軍を開始していた、黒翼騎士たちを王国の正規軍たちと共に押し返して進んでいく。
 足並みの揃った猟兵たちと王国の正規軍たちはオブリビオンの群れを蹴散らしつつ、敵司令官を探し当てる事に成功した。
 ――敵司令官、グリフォンナイト。魔獣「グリフォン」を使役する、生前とある亡国の将軍だった。
 オブリビオンから人々を守る筈だった高潔さや誇りは失われて、苦しみからの救済と称して虐殺を繰り返して回る。

「さ、ここからは僕ら猟兵たちの仕事だ。君たちは無理せずに軍団の騎士たちを引き続き抑えていて欲しい」
 ダンピールの貴族の琥珀川・れに(男装の麗少女 レニー・f00693)は、すっと手を伸ばして王国の正規軍たちを制止させる。ただのその仕草1つが何処か芝居めいており、やけに目に焼き付く。
「王都で暴れさせたりなんかしたら、無辜の民たちがどれ程怪我をしてしまうか……君たちにはそれを守ってあげられる力がある。お願い出来ないだろうか?」
 もっと力を発揮できる場所があると、彼らが納得しやすい理由を提示して強敵との戦いから遠ざけんとする。
「……分かった、恐らくやつがこの戦いの要。必ずやグリフォンナイトを打ち取ってほしい」
 任せてほしいと、小さくウィンクをすると王国正規軍たちは小さく咳払い……もしかしたら照れたのかもしれない。

「随分と口の回る猟兵がいたものですね……」
 王国の正規軍たちをいともたやすく言いくるめた、れにへと架空・春沙(緋の断罪・f03663)は脱帽とも苦笑ともとれるため息を溢す。
「でも、言っている事は間違っていないよ。これで僕たちも思う存分戦うことが出来ると思うし」
 わずかに耳を小さく垂らしていうのはロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)、優しい性格の彼はれにがどのような気持ちで彼ら言ったのか、よく聞こえる耳で伝わった感情を春沙に誤解して欲しくないと顔に少しの影を落とす。
「間違っているとは私も思っていません、無辜の民たち――何の罪もない人々を救済と称して虐殺を繰り返すだなんて、まるで悪鬼羅刹の如き所業を止める人も必要ですから」
「よかった、ふふ。しっかりと伝わっていたみたいです」

「どれほど多くの苦悩を受けて、彼はオブリビオンと化してしまったのかしら」
 其れでも尚、と堕ちた亡国の将軍であるグリフォンを思いはかるのは月影・左京(夫婦ゲーマーのはわっ担当・f06388)はオブリビオンが戦う理由を推し量る。
「いやいや、それでも他人の生死を決めるのは横暴が過ぎるでしょう。そんな事たとえ神様だって医者だって許されるような事じゃないし」
 その言葉は医療用とはいえぬほどに物騒な改造ナノブレードを手にした闇医者の蒼月・暦(デッドマンの闇医者・f27221)が言った。
「ええ、だから。……止めてあげたいなって。オブリビオンになってしまった以上、私たちに出来る事は限られているもの」
「そういう事なら私も同意、けれど―――あんまりアンタもそういうのに引っ張られ過ぎないようにね」
 たとえ聖女であろうとも人間は人間だ、あまりに他人の苦しみを飲み込もうとしてしまえばいつか限界は来るのだから。
「こうして心配してくれいる、そんなあなたも私は優しいと思いますよ」


 猟兵たちとグリフォンナイト……、先に動き始めたのはオブリビオンであるグリフォンナイトの方だった。
「お前たちか、救済を邪魔にきた連中は――いいだろう、そんなに救いたいのならばやってみるがいい」
 そうして助けられなかった、という苦悶に囚われ俺の救済を理解するはずだ。言い放つと同時に煌めくグレイブから次々と漆黒の衝撃波が放たれていく。
「一体どこを狙っているの? ――って、アイツまさか!?」
 ユーベルコードの無限の眼力で予想した先には、親からはぐれたのだろう。座り込んで泣き出している少女の姿があった。駆けだすように衝撃波を先回りして、暦は改造ナノブレードで斬撃を切り裂いてた。
「私たちを狙わずに罪なき人々を……どれ程の罪を重ねるのか」
 暦は幼い少女を助けて急ぎ戦場から逃がしていく様子を視界の端に捕らえた、春沙は断罪の緋鎌を握り直しすと。
「断ちます――緋鎌殲波ッ!」
 斬撃から緋色の衝撃波を放つことで、相手のグレイブにより生み出された衝撃波を相殺していく。緋色の衝撃波が漆黒を飲み込んでいくが、圧倒するのは威力。手数は騎士の物が多いようですべてを対応する事には至らない。

「はわっ!?……大丈夫。私も手伝うから」
 一瞬驚いた声を出すものの、直ぐに冷静を取り戻して左京はグリフォンナイトの攻撃に聞き耳を立てて、第六感と併用する事で見切り的確な行動に取り掛かる。
 ユーベルコードの生まれなながらの光で、余波により生み出された瓦礫で怪我をした人たちを高速治療し安全にこの場から逃げられるようにと――。
「……全員無事に助けますからね!」
 自身の疲労を気にせずに、許す限りの同時使用の救助活動で治療していく。
「ふぅ……すみませんでした、お待たせしましたね」
 発動のために時間と魔術陣が5つ必要な儀式魔術、仲間の傭兵たちを信じてそれを完成させたのはロラン。少しばかり手間のかかる魔術だがその分広範囲で強力な拘束魔術。
「魔術回路装填……、1号投下……、2号、3号、4号……、5号投下、回路接続……、励起。複合魔術陣、発火」
 電子音声のように淡々とロランが詠唱をすると、設置した5つの魔術陣から漆黒の雷が放たれて、電撃と重力の檻によりグリフォンナイトの動きが鈍りだし、漆黒の衝撃波を止める事に成功する。

「どうやら逃げ遅れた人たちも、皆が稼いでくれた時間と王国の正規軍たちで後退は完了したよ」
 残念だけれど、君が救済を従っていた人々はここには居ない。僕らの相手をして貰おうか、と――れにはスマートに言い放つ。
「――ならば、空を駆けて向かうのみ」
 鷲獅子の主たる将軍はグリフォンの翼を数度強く羽ばたかせ勢いを付けて、戦線の離脱を試みようとする。
 しかし、それはたった1本の漸糸により阻まれる。
「僕と君とをつなぐ運命の赤い糸。運命の糸はそう簡単に切れたりはしないさ」
 自らの血を操作して生み出された運命の赤い糸はグリフォンナイトを絡めとり、決してこの戦場から逃がす事を赦さない。

「小癪な……そこまで言うのなら、貴様らから救済を――与えてやろう!!」
 グリフォンナイトは猟兵たちへと向き直った――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

政木・朱鞠
さてと…ここが大詰め、災禍の幕引きと行きますか!
可哀想に…誇りも信念を失ったまま眷属として取り込まれてしまったんだね…。
でも、今の貴方は命を軽んじて抗う術のない人達に不安と厄災を撒き散らして苦しめた…その咎はキッチリ償ってから骸の海に帰って貰うよ。

戦闘【WIZ】
己を失ったとはいえ、亡国の将軍に無傷でなんて甘い考えは毛頭ないよ。
でも…せめて『忍法・鋳薔薇姫』でほんの数秒だけど動きを封じて隙を作りたいね…。
得物は急所への【貫通攻撃】を狙って刑場槍『葬栴檀』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使いつつ【傷口をえぐる】【生命力吸収】の合わせで間を置かずダメージを与えたいね。

アドリブ連帯歓迎


納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから7年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!

あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ

商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません

あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします


桜井・乃愛(サポート)
 桜の精のパーラーメイド×咎人殺しの女の子です。
 普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


炎武・瑠美(サポート)
 私でも何かお役に立てるでしょうか?

●戦闘(生身)
得意なのは接近戦になります
手甲・脚甲に魔力を通しての打撃戦を中心に小太刀の二刀流での切り結びなど、相手を手数で叩き伏せたりします
戦闘中は気持ちが高ぶってUC名を無意識に轟き叫んでしまいます
空中戦の際は炎竜に乗って戦います

●戦闘(キャバリア)
烈火に乗り厚い装甲で敵の攻撃を防御&大火力で押す戦い方を好みます
杭による接近戦も大好きです!

●日常・冒険
私は基本的に天然な所があるらしいのですが
何かお手伝いが出来る事があれば精一杯頑張ります
料理は出来ません

●基本行動
周囲の皆さんにご迷惑などは掛けないよう心掛けています
ご迷惑にならない範囲のオチ役にもどうぞ


厳・範(サポート)
長年の修行で誘惑に強いお爺です。
食べ物に制限はありません。
話し方は古風です。

亡き親友との約束(世界を守る)で、封神武侠界のみで活動していましたが、『仁獣』性質と親友の幻影の後押しで決意し、他世界でも活動し始めました。
「放っておけぬのよ」

動きとしては、主にサポートに回ります。
【使令法:~】では、麻雀牌を利用して、対象生物を呼び出します。
【豹貓】は睡魔を呼ぶ、【胡蜂】は恨みの毒(理由は秘密の設定にて)という感じです。

また、半人半獣もしくは本性の麒麟形態だと、背に人を乗せることがあります。

なお、武侠の血が騒ぐと足技が出ます。

依頼達成のためとはいえ公序良俗に反する行為はしません。
あとはお任せします。


サエ・キルフィバオム(サポート)
アドリブ歓迎

基本的には情報収集が得意かな
相手が何かの組織だったら、その組織の一員になり切って潜入して、内側から根こそぎ情報を頂いちゃうよ
そうじゃなければ、無害で魅力的な少女を演じて、上手く油断させて情報を引き出したいね

戦いになったら、直接力比べの類は苦手だから、口先で丸め込んだりして相手を妨害したり、糸を利用した罠を張ったり、誘惑してだまし討ちしちゃうかな
上手く相手の技を逆に利用して、手痛いしっぺ返しが出来ると最高♪
敢えて相手の術中に陥ったふりをして、大逆転とかも良く狙うよ


チヒローズ・イッシー(サポート)
自由都市を故郷に持ち、本人も自由を愛する女性です。
戦闘では指定したユーベルコードを状況に応じて使い、人々の自由を取り戻す為に皆さんと力を合わせて戦います。
オラトリオの聖者×プリンセスということで、もしよければキラキラっとした華やかな戦闘演出を描写していただけると嬉しいです。

口調はステータスシートの通り、「なの、よ、なのね、なのよね?」という感じの優しく人当たりのいい女の子といった感じの喋り方です。
一人称は「私」、二人称は基本的に年齢や男女を問わず「さん」付けの呼び方です。
あとはマスターさんにお任せします。よろしくお願いします!




 完全にグリフォンナイトを孤立状態に追い込んだ猟兵たちここが大詰め、と政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)は高潔さや誇りは失われた亡国の将軍をその眼に映し心情を思わず吐露していく。
「可哀想に……誇りも信念を失ったまま眷属として取り込まれてしまったんだね……」
 グリフォンナイトが無辜の民を救済しようとしている、その言葉そのものには嘘などないだろう。だからこそ、ならばこそだ。

「今の貴方は命を軽んじて抗う術のない人達に不安と厄災を撒き散らして苦しめた。
 ――その咎はキッチリ償ってから骸の海に帰って貰うよ」
 朱鞠はその強敵に敬意を払う、故に己を失ったとはいえ、亡国の将軍に無傷でなんて甘い考えは毛頭なかった。
 その身を削る覚悟でグリフォンナイトを止める事に決めた。
「ちょっとの間だけ、大人しくしていてくれるかな……その苦しみに私も付き合うから……さ!」
 先に交戦を行った猟兵が生み出した赤い糸に這わせるように、朱鞠は自身の足で踏んでいる影から金属鎖状の触手を放出し、グリフォンナイトの攻撃を一時的に封じ隙を作らんとする。
「糸の次は鎖か……だがこれしき。分かったように嘯く貴様の喉笛をこのグレイブで掻っ切ってやるわ」
「永く持たないなんて"そんなこと"当然分かっている。だから――頼んだよみんな、この隙を無駄にしないでほしい」

「なんて凄まじい気迫や無駄にせんよう……って、違いますわ。彼女が作ってくれた隙を逃がさぬように追撃しますわよ」
 思わず驚きとともに関西弁がちょっとこぼれてしまったのは、納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)。
「さ、亡国の将軍さん。当然全力で挑ませて貰いますわ。どうぞどうぞ、その身で味わってくださいな」
 ピンチンは可愛い取手をつけた勇者の武器である剣から、戦場の仲間や正規軍にこの国の民が受けた負傷をにより増幅させた光の斬撃を放つ。
「やりすぎはいけませんわ! ……こんくらい痛かったんやでっ!! ――じゃない、皆さんは苦しんだんですわよ!」
「ぐっ…‥、く、くく……これほどの救済を俺は与える事ができたのだなっ」
「そういう無駄なポジティブシンキングは要らないんやで!!」

 続けざまに蹂躙の弾丸放射が矢継ぎ早に放たれる、猛然たる弾丸の驟雨が降り注ぎグリフォンナイトを追い詰めるのは桜井・乃愛(桜花剣舞・f23024)。
「うーん、想像以上に頑丈みたいね? もうちょっと工夫が必要な見たい」
「ほざけ、弾丸程度……惨苦に比べれば、大したことではない……」
「そ、でも……もう私の攻撃からは逃れられないわよ?」
 ブルーミング・ファイアを再びグリフォンナイトへと乃愛は放ち続ける。
 グリフォンナイトは先ほど同様にグリフォンを巧みに操りその身に纏わりつく鎖を苦とせずに、旋回行動で弾丸の雨を掻い潜る。
「うんうん、自由に動けるのはそこまでだよね?」
 ――しかし、当然。動きが制限されているのならば綻びは生まれてしまう、乃愛は反射神経、回避行動の癖、防御の脆い箇所から総合的に。
 回避困難な場所へと攻撃を重ねていった。

「それでは私も微力ながらお手伝いをいたします!」
 傷だらけの翼でなお、制空権を譲らないグリフォンへと果敢に挑むのは炎武・瑠美(天然系お嬢様…らしき者・f31245)。
 得意の近接距離の間合いにするに強引に宙に浮くグリフォンナイトへと近づいていく、脚甲に魔力を通しながら王都の住居の壁を駆使して三角跳びの要領で空へと駆ける。
「さ、あなたの顔がはっきりとこれでみえますね?」
 続けざまに手甲に魔力を通しての打撃戦、グリフォンナイトがその凄まじい手数で微かに怯みを見せたところで。
「全て打ち貫きます、炎武式……ソニック、インパクトーー!!」
 瑠美は必殺のユーベルコードを放つ。魔力を纏った超高速の衝撃波で悠然とこちらを狙い続けていたグリフォンナイトを大地へと叩き落とした。
「さって、ここからは地上戦ですね。覚悟はよろしくって?」
「――望むところだ、いいようにやられ続ける訳にはいかない」

 未だにグリフォンナイトをどうにか拘束し続ける朱鞠は焼け、爛れ、焦げ付く膚に苦痛の咆哮を洩らしかける。
「はっ……私がこんなに苦しんだ、つまるところ……あんたもただじゃあ済んでいないっていうことなのよね?」
 オブリビオンの動きを封じる、鋳薔薇姫を使い続ける限り朱鞠は大きく消耗をしてしまう。さらにはこのお互いを繋ぐ鎖からユーベルコードの衝撃が常に朱鞠へと伝播し続けているのだ。

「この世界に来て正解だったな、畜生に落ちた武人を見るのは見えるに堪えぬ」
「貴様に僅かでも騎士道というのならば、このわしに示してみるのだな」
 つまるところ――放っておけぬのよ、ということだ。封神武侠界から今では他世界でも活動し始めて人々を救ってまいる、厳・範(老當益壮・f32809)だ。
 まずは小手調べとばかりに雷撃を放つことのできる、鋼鉄製の多節鞭を無数の桃の花びらに変えてグリフォンナイトへと放つ。
「ただの花びらと侮るでないぞ、その花弁はまるで刃の如く。さらには多節鞭の持つ性質を喪っておらぬ故――」
 迂闊に触れると、武器や鎧を通じて雷撃が奔る。年の功ともいえる巧みな技巧でグリフォンナイトを追い詰めるが、グレイブの流麗な剣閃を無数に走らせて次々と落ち落とす。
「何やら罠でもあったのか? ならば触れずに切り伏せればいいだけ」
「惜しいな、悪くない腕前だ。生前あっていれば指南の1つでもしてやったものを」
 しかし、そんな未来はない。この場にいるのは猟兵とオブリビオンを、それだけなのだから。
「舞いて切り裂け――さて、"何本"まで凌ぐことが出来るかな?」
 次々と武器を桃の花へと変えていく範。次第に花びらは花吹雪となりグリフォンナイトの逃げ場をなくしていく。

 咲き乱れる桃の花の暗がりに潜行して、グリフォンナイトへと不意打ちの蹴りが命中したさせたのは、サエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)。
「あのお爺ちゃんは中々素敵なものを用意してくれたじゃない、潜伏するのにも便利だしなにより――」
 私の髪と似た桃色の花っていうのが気に入ったわ、とサエにとって有利な戦場になった"桃吹雪"の中を再度潜行して再びその姿を影に溶かすように消す。
 リズムを刻むように一撃を与えては退き、再び影から現れると一撃を与えてを何度も繰り返していく。どれもが的確にグリフォンナイトにとって最も対応し辛い位置からのだまし討ちによる一撃。
「……ふん、随分と行儀のいい攻撃だな?」
 だからこそ、グリフォンナイトは次なる一手を読むことが出来た。後ろへと振り返り桃吹雪へと研ぎ澄まされた漆黒の衝撃破を放つ――。
「ど~こに目を付けてるのかなッ!」
 サエが現れたのはグリフォンナイトが振り返った位置とは真逆の場所。
「あなたが強いなら狙いを読んでくれると思っていたよ、最も私はその上を行くけれど」
 ここまでがサエの"だまし討ち"、先に勝利を確信したほうが隙を晒すものなのだ。

 ――ユーベルコード、ドレスアップ・プリンセス。
 舞い散る桃の花びらを、豪華絢爛なドレス姿として変身したのはチヒローズ・イッシー(オラトリオの聖者・f20852)。
「それじゃあ最後は正々堂々と戦いましょう?」
 空飛ぶ謎のハートの心のドキドキに合わせて鼓動する、プリンセスハートで舞い散る桃の花びらをブーケの剣に変えてグリフォンナイトと向き直る。
「どうしてあなたは……何の罪のない人たちを虐殺して回るの?」
「虐殺ではない――苦悩から、苦痛から、苦惨から、民を解放する救済だ」
 そんなのおかしいよ、と強い祈りを込めてブリセスハートでグリフォンナイトへ光を放つ。
「何もおかしくはない。屍人帝国により王都を焼かれ、苦しむ民を私は見た。この耳に眸に嫌というほどに焼き付いて離れないのだ」
 決して己への慟哭と屍人帝国への憤激を綯い交ぜに吶喊と共にグレイブを振るう。
「それなあなたの惨苦、もう少しだけ待っていて。直ぐにあなたを救ってあげるから」
 チヒローズは聖者として、グリフォンナイトへと赦しの言葉を投げた。
「――俺は、救済を与える側だッ!」


「やっちまいなー!……ではなくって――やっておしまい!」「最後の出番は頼んだわよ!」「どびっきりのを叩き込みましょう」
 光の斬撃でグリフォンを放ち追い詰めたピンチンが、弾丸の驟雨を降らし続けて弾丸を叩き込んだ乃愛が、魔力を纏った超高速でグリフォンを叩き落とした瑠美。
「せめて武人らしい終わりをあたえてやってくれ」「さ、大逆転の役目は譲ってあげるから頑張って☆」「彼に救済を!」
優美な桃の花で逃げ場を奪っていった範が、見事なだまし討ちでグリフォンナイトを手玉に取ったサエが、救いの光を届けようとしたチヒローズが最後の一撃を託す。

「我慢比べはこれで終わりだよ――」
 金属鎖状の触手を力任せに引き寄せグリフォンナイトを間合いへと引き込む。当然、抵抗を試みるが既に満身創痍であるグリフォンナイトはそれに抗うことは叶わなかった。
「ば、馬鹿な。これほどまでの苦痛を受けてどうして戦えるッ!?」
 急所への貫通攻撃を狙って刑場槍『葬栴檀』を構えると、鎧無視攻撃の技能を駆使し猟兵たちが散々与え続けた傷口へ、トドメの一撃を撃ち放った。
「平気じゃないよ、痛いし、辛いし、苦しいし――それでも、私たち猟兵は前を向いて戦うんだ」

「ああ、貴公らは……強いな、ようやく。ようやく……永い戦いを終える事が出来た」
 亡国の将軍は最後に微かに瞳に光を取り戻すと、猟兵たちへと深い感謝と経緯を浮かべた。
 これにて王国へと進軍する屍人帝国の大軍勢との戦いも終わり、アヴァロムは平和を取り戻したのだ!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年10月14日


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#ブルーアルカディア


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト