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羅針盤戦争〜虚無なる迷宮司りし者

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #カルロス・グリード #オブリビオン・フォーミュラ #六の王笏島 #プレイング受付締め切り


「……アリスラビリンスを司る『六の王笏』、ね」
 そう呟くのはアリス適合者の猟兵、シャルロット・シフファート(ツンデレの国のアリス・f23708)。彼女は己が猟兵として覚醒した世界であるアリスラビリンスを司る『王笏』たる『六の王笏』の画像をみて何やら考え込んでいる。
「……揃ったようね。ブリーフィングを開始するわ」
 そう言って試案を断ち切りグリモアベースに集った猟兵たちに向かい合うシャルロット。
「『王笏』の最後の本拠地、『六の王笏島』が発見されたわ。これで『王笏』に関して私達は全ての本拠地を発見することに成功したわ」
 つまり、猟兵たちは勝利条件を満たすことが出来るようになった、という訳だ。
「無論、残り十日で全ての王笏島を制圧しなければならない……けれど、『三の王笏』、『四の王笏』は既に制圧済み。一と二も比較的制圧が進行しているから時間的余裕はあると言っていいでしょうね」
 順調に行けばこのまま勝利は容易い、と令嬢のグリモア猟兵は呟くがその顔は妙な顔つきであった。
「で、今回アンタたちに行ってもらうのは『六の王笏』の本拠地よ」
 表示されるは時計ウサギの意匠が見える黒いタキシードを着こなした『六の王笏』の姿。但しその顔はアリスラビリンスのフォーミュラであるオウガ・オリジンと同じく無貌であった。
「こいつの用いるユーベルコードは『終の王笏』と同じくメガリスを使用するものと……『自身の体を虚無へと変容させることで、触れたもの全てを飲み込む』というものなのよ」
 と、ユーベルコードを説明していくシャルロット。
 『六の王笏』は分身精製やユーベルコードのコピーなどを鋏へと変貌したメガリスを用いて行い、虚無と化した自身の体を用いるなどと言った能力を持つ。
 故に、アリスラビリンスに招かれたアリス適合者としてシャルロットは考える。
「……なぜ、アリスラビリンスを司る『六の王笏』の体そのものが【全てを飲み込む『虚無と化した漆黒の体』】なのかしら。アリスラビリンスに関係ないように思えるけど……?」
 そう再び思案に暮れるシャルロットだったがかぶりを振って今はグリモア猟兵としての務めを果たすべきと説明に戻る。
「いつも通り先制攻撃が放たれるから、それを対処して反撃に繋げなさい」
 そう注意点を纏めながらシャルロットは説明を終えた後、転移の術式を起動させていった。


黒代朝希
 個人的には、何かと【全てを飲み込む『虚無と化した漆黒の体』】が何故『六の王笏』の能力なのか謎です。
 とはいえ、今は『王笏』撃滅を執行するのみ。

 プレイングボーナス
 『敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する』
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第1章 ボス戦 『七大海嘯『六の王笏』カルロス・グリード』

POW   :    メガリス『銀の鋏』
自身の【体をメガリス『銀の鋏』で切り裂くこと】を代償に、【新たな自分】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【全てを飲み込む『虚無と化した漆黒の体』】で戦う。
SPD   :    メガリス『金の鋏』
【メガリス『金の鋏』の刃】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、メガリス『金の鋏』の刃から何度でも発動できる。
WIZ   :    虚無なる起源
自身が【地面や床に足を付けて】いる間、レベルm半径内の対象全てに【全てを飲み込む『虚無と化した漆黒の体』】によるダメージか【飲み込んだ物体を分解吸収し力と為すこと】による治癒を与え続ける。
👑11
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四王天・燦
オリジンの顔は黒ではなく、己さえ喰い尽くした故の無だったのかな―
ようやく得心いった

虚無に触れられちゃたまんねえ
ジャンプやアークウィンド振るって起こす風の反作用を活かして回避するぜ
触れられて肉を抉られても激痛耐性で堪える

虚無に浸蝕されていない空間を見切り、時限爆弾・カウントダウンを投げ込み大爆発を待つ
爆風で足が浮いた機を狙って反撃に出る

負傷は計算の内、ピンチはアタシを強くする!
肉体の限界を凌駕する魂を発露させ、カルロスの攻撃を3倍の回避力で寸避けして接敵
早業で抜いた神鳴を居合いで一閃、叩きつけてやる
ですとろーい!

躯の海でオリジンに会ったら伝えてくれ
その虚無を満たしてやれなくて済まななかったってね


キング・ノーライフ
漆黒の体はオリジン、虚無は…おそらく完全体の奴の正体だったのかもしれんな。

さて、先制攻撃と言われてもUCカウンター技の先制攻撃?
まあ普通に【見切り】や【ノーライフ】の【弾幕】で鋏攻撃を避けよう。

ある程度凌いだら【神は神を呼ぶ】で少年邪神を呼ぶか。
ほれ、別場所で貴様を操ろうとした不届き者に一矢報いるぞ。

このUCは呼ぶだけ、邪神本体に鋏を突き刺せば転写出来るかもしれんが操る触手は邪神その物ではない使役物。つまり触手で防ぎ攻めれば無効化できるって寸法よ。

念の為、服を着ている所だけを攻撃するか。
そこは全てを飲み込まんだろうしな。

さあ、友よ。神を愚弄する者に神罰を与えるぞ。
我も【限界突破】して前に出る。


岩永・勘十郎
「お前さんに恨みは無いが、まぁ災難だと思って諦めてワシに斬られてくれ」

と相手を【挑発】。もちろんそれを受けて敵は銀の鋏とやらで全てを飲み込む『虚無と化した漆黒の体』とやらで攻撃してきた。もちろん食らうつもりはない。勘十郎の鍛えた仙術による【読心術】や【第六感】で回避。【幸運】にも飲み込まれないギリギリの間合いで回避。

「銀ってのは、脆いぞ?」

純銀というのは柔らかく脆い。もし合金だとしても彼の敵ではない。【戦闘知識】から出た戦略で敵の鋏の攻撃を【受け流し】ながら刀で叩き斬り、UCを発動。敵の全てを飲み込む『虚無と化した漆黒の体』と敵の存在という概念その物を目にも留まらぬ【早業】で切り裂いた。


リーヴァルディ・カーライル
その姿はもしかしてオウガ・オリジンの似姿…?

全ての封印が解かれる前に倒したから予想でしか無いけど…まさかね

第六感を頼りに敵の微かな殺気や闘争心を暗視して見切り、
今までの戦闘知識を基に最適な回避動作で攻撃を受け流し、
"影精霊装"の闇に紛れる魔力で陽光を遮りUC発動

…一つ、問いを投げかけても良いかしら、六の王笏

…全てを呑み込む虚無と虚無

それらが衝突すればどうなるか、教えてくれる?

自身の肉体を"虚無の闇"化して敵に切り込み、
虚無の魔力を溜めた大鎌を怪力任せになぎ払い、
空間ごと敵を切断する虚属性攻撃の斬撃を乱れ撃つ

…やはり同じ力ならば無効化されない
見様見真似だけどこれでまた一つ、私は強くなれたわ


フェルト・ユメノアール
コピー能力、なかなか厄介なメガリスだね
でも、決闘者たるものミラーマッチの事は常に想定しているのさ!

鋏による先制攻撃は『トリックスター』の二刀流で受け止め、ガード
さらに帽子の中に潜ませていた『ハートロッド』を放ち、顔に纏わりつかせる事で相手の動きを鈍らせ、一度距離を取る

お楽しみはこれからだ!
ボクは手札からスペシャルゲストをご招待!
カモン!【SPタンブルタイガー】!
タンブルタイガーに騎乗し、そのままカルロスに攻撃だ
コピーを出されるのは想定内、たとえ同じUCだとしても『動物使い』じゃないカルロスじゃその能力を引き出す事は不可能
さらにダメ押しの『ワンダースモーク』で相手を攪乱、すれ違いざまに一閃する


七那原・望
全てを飲み込む……アサイラムからアリス適合者を拉致する所とかから来てるのですかね?

ユニゾンに【魔力を溜めて】おき、【第六感】と【野生の勘】で敵の行動を【見切り】対処を。

アマービレでねこさんをたくさん呼んでおき、敵が鋏を使おうとしたらオラトリオで鋏をぐるぐる巻きにして鋏を開けなくし、更にねこさん達と【クイックドロウ】【全力魔法】【結界術】の重ねがけで鋏を封印。
体を切り裂けなくします。

多分長くは保たない。
攻撃チャンスは今この一瞬だけ。

ユニゾンの【リミッターを解除】し、【全力魔法】【クイックドロウ】攻撃特化【Lux desire】をねこさん達の【高速】【多重詠唱】【全力魔法】と共に【一斉発射】です。



「その姿はもしかしてオウガ・オリジンの似姿……いえ、完全体の能力の断片?全ての封印が解かれる前に倒したから予想でしか無いけど……」
「オリジンの顔は黒ではなく、己さえ喰い尽くした故の無だったのかな……半年たってようやく得心いった」
「その虚無は……おそらく完全体の奴の正体だったのかもしれんな」
「全てを飲み込む虚無……アサイラムからアリス適合者を拉致する所とかから来てるのですかね?」
 そう、『六の王笏』の無貌の正体について考察するリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)、四王天・燦(月夜の翼・f04448)、キング・ノーライフ(不死なる物の神・f18503)、七那原・望(封印されし果実・f04836)の四人の猟兵は、そのアリスラビリンスを統べるオウガの頂点にして始まりたるフォーミュラ『オウガ・オリジン』の正体を、目の前のアリスラビリンスを司る『六の王笏』は恐らくユーベルコードとして用い、体現している可能性が示唆されている。
 しかし、あくまで示唆されているだけだ。その可能性が真実かどうか、その真偽は現在進行している『羅針盤戦争』において検証することは不可能だろう。
 今、判明している事実はこの『六の王笏』を討伐すれば『羅針盤戦争』にて猟兵が勝利に近づいていく、という事だ。

「コピー能力、なかなか厄介なメガリスだね」
「お前さんに恨みは無いが、まぁ災難だと思って諦めてワシに斬られてくれ」
 そして、純粋に『六の王笏』との闘いに専念する猟兵もまた、この場に転移してきている。
 フェルト・ユメノアール(夢と笑顔の道化師・f04735)と岩永・勘十郎(帝都の浪人剣士・f23816)の二人がそうだ。
「でも、決闘者たるものミラーマッチの事は常に想定しているのさ!」
「(コピー……複製のメガリスは金、だが分身体を作るメガリスは銀か……なら、やりようはある)」
 そうして、二人の猟兵はそれぞれ魔法のトレーディングカードと軍用刀剣を構える。

「来るぞ!」
 そう言ったのは岩永か。迫り来るは金と銀の鋏に変形したコピーと分身の異能を宿すメガリスと全てを飲み込む虚無の体そのもの。
 虚無の体はその人型から変容させて拡散を開始。右手には複製の金を、左手には分身の銀を握りしめて猟兵たちに襲い掛かってくる。
「虚無に触れられちゃたまんねえ!!」
 そう叫んで燦は飛びあがることによって回避を試みる。
 無論フォーミュラの先制攻撃に対してただ飛び上がるわけでは断じてない。
 彼女は妖精の祝福を受けた風属性の短剣、『アークウィンド』を用いて自身の体が行った運動、そのものを加速することによって『六の王笏』の虚無の射程範囲内から脱出することに成功する。
「『ノーライフ』」
 キングは取り出した電気の力を用いて超高速弾を射出する拳銃を取り出し、弾幕を張っていき金の鋏を迎撃する。
 金の鋏の複製の対象となる存在はユーベルコード。そして、『ノーライフ』は
「あくまで我の拳銃であり、ユーベルコードではない」
 故に、ただ刃と弾が弾き合っていく。
「おっとっと……こっちも『トリックスター』で何とかしているけど」
 ユーベルコードごとフェルトを切り裂かんと迫る金の鋏。
 フェルトはそれに対して投合用のダガーを金の鋏が振るわれるごとに投げつけて弾いていく。
「願いを、避けるのです」
 懐から黄金のリンゴと言った見た目をした、願望に応じて数多の奇跡を引き起こす勝利の果実『真核・ユニゾン』を手にする望。
 そして、彼女が願ったのは先制攻撃に対する回避の実現。
 黄金のリンゴが光ると同時、因果律が歪んで銀の鋏が空振る。
「……第六感と戦闘経験を頼りに避ける。そして……」
 そう、銀の鋏の一閃を避けながらリーヴァルティは自身が身に纏う陽光を遮断する物質化した闇で編まれた精霊衣を用いて陽光が当たらぬよう闇を展開していき。
「銀ってのは、脆いぞ?」
 同じくその銀の一閃を、岩永は仙術によって鍛えた肉体と備えた第六感を用いて回避していくと同時に、『六の王笏』へと含むような笑みと共に言葉を投げかける。

「全員先制攻撃は凌いだわね?ならば、今度はこちらの番よ」
「おお、任せてよ!」
 そうリーヴァルティの問いに対してフェルトが応える。
「それじゃあ、まずはボクから行かせてもらうよ――『<ユニットカード>SPタンブルタイガー』!」
 応えと同時に、フェルトはユーベルコードを起動させる。
 それはビーストマスターとしてのユーベルコードをフェルトのオリジナルと化したユーベルコード。
 召喚されるのは赤いマフラーを巻いた白虎、タンブルタイガーに跨ってフェルトは『六の王笏』へと突撃していく。
 当然ながら『六の王笏』はフォーミュラ、身体性能においては猟兵はおろか並みのボス級オブリビオンを遥かに凌駕する。
 故に、その金の鋏でフェルトの命を絶つことは出来なくとも、タンブルタイガーの身を削りそのユーベルコードを複製することは可能であった。
「だけど、それが目的さ!」
 ――それを、あえてだと快活に笑って告げるフェルト。
「君の本質は『海の男』で『侵略者』だ。『動物使い』じゃあないだろう!?」
 ならば必然的にその真価をフェルトと同じく域で引き出すことは考え難い。
 それに無貌が苛立ちに顔を歪めたような仕草を見せ、代わりに銀の鋏を用いようとするが、
「その鋏は、封印したのです」
 そう、結界によって封印の術式が付与された糸が鋏を開けないように縛り上げられているのを『六の王笏』は目にする。
「(多分長くは保たない……攻撃チャンスは今この一瞬だけ)」
 手にした黄金のリンゴにして願望器から放たれる聖光。
 それは次第に集束していき――
「――『Lux desire』」
 浄滅せんと膨大な光の奔流となって放たれていく。それを『六の王笏』は残った金の鋏で切り裂いて防ごうとする。
「言ったはずだぞ」
 ガキィン!!
 と、銀の鋏が大きく破損。ユーベルコード起動や戦闘に用いる際には問題ない程度の物だったが、自慢のメガリスが破損する事態は『六の王笏』に少なくない動揺を与えた。
「銀ってのは、脆いってな」
 それは岩永のユーベルコード『六道・龕灯返しの太刀』の肉体以外の事象や概念を切る魔剣によるもの。
 そして、銀の鋏は肉体ではない。
 無論強力なメガリス故に全損は不可能だったが、それでも大きな影響を与えたのは間違いない。

「負傷は計算の内、ピンチはアタシを強くする!……と言うのが、作戦だったんだけど、思ったよりうまく連携が取れているねぇ……」
 燦が発動させたユーベルコードは自身が逆境に陥ることで逆に自己を強化させるというものであったが、予想以上に上手く猟兵たちが連携をとれていたので逆境には陥っていない。
「なら、せめて伝言だけでも伝えるかね」
 呟くと同時、『六の王笏』の元へ切り込んでいく燦。
「これが終わった後、躯の海でオリジンに会ったら伝えてくれ」
 神鳴を抜き放ち、『六の王笏』を袈裟切りにしながら耳元で囁く。
「その虚無を満たしてやれなくて済まななかったってね」

「さあ、友よ。神を愚弄する者に神罰を与えるぞ」
 そう呟くと同時、キングは召喚する。
「――『神は神を呼ぶ(サモンゴッド)』」
 ――無数の触手を操る少年の姿をした邪神を。
 それに対して反応を見せる『六の王笏』。
 自身とは別の自身、『三の王笏』の能力とは邪神の召喚。
「ほれ、別場所で貴様を操ろうとした不届き者に一矢報いるぞ」
 その邪神はその『三の王笏』が制御できなかった触手を開放した際にキングと友誼を結んだ存在。
「念の為、服を着ている所だけを攻撃するか。そこは全てを飲み込まんだろうしな」
 そう呟くと同時に『六の王笏』に絡みつき、締め上げ、貫いていく触手の群れ。

「……一つ、問いを投げかけても良いかしら、六の王笏」
 そして、満身創痍となった『六の王笏』に語り掛けるリーヴァルティ。
「……全てを呑み込む虚無と虚無、それらが衝突すればどうなるか、教えてくれる?」
 瞬間、リーヴァルティはユーベルコードを起動させ、展開した闇と『同化』していく。
 それは『六の王笏』を見たリーヴァルティが好奇心を以て試みたアプローチ。
 自身の肉体を展開した闇と同化させることにより"虚無の闇"と化して、同じく全てを飲み込む肉体をリーヴァルティも有せるかどうかを。
 そして、その賭けには勝った。
 『全てを飲み込む』という互いの性質が相殺していき、お互いに無効化し合う故にリーヴァルティの体――闇を、虚無は蝕めない。
「……やはり同じ力ならば無効化されない。見様見真似だけどこれでまた一つ、私は強くなれたわ」
 そうして放つは空間ごと敵を切断する虚属性攻撃の斬撃。
 その虚無に虚属性の斬撃を乱れ放ってリーヴァルティは『六の王笏』を斬滅していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
『虚無と化した漆黒の体』ね。オリジンちゃんのあの肉体はつまりそういうことで現実改変能力にも納得がいくわ。
先制攻撃対策、ふむ、これなら自らに飲み込まれよう。そこに“虚無”があるならば“虚無”という概念を材料に私という概念をいくらでも“再構築”できるしね(結界術/肉体改造/化術/継戦能力)。
多くの神話で混沌や虚無と交わりし世界創世の概念“変化”。
森羅万変、私(変化)の前ではあらゆるものが移ろい変わりゆく。
“虚無”ならば好都合、さぁ“一つになりましょう”。
現状維持もまた維持する方向への“変化”、つまり私の権能の内よ。
“虚無”を材料に“変化”させた創世“現実改変”。あなたを私で塗りつぶしてあげるわ


セシル・バーナード
逃がさないよ、『六の王笏』!

分身を作ってその『虚無』の身体で攻撃する戦術か。
無駄なことを。ぼくの「存在感」は簡単に『虚無』に呑まれたりしない!
もっとも、実際に試したくはないから、動きを「見切り」接触しないように。

待たせたね、ぼくの番だよ。「全力魔法」「範囲攻撃」の砂塵蹂躙。把握している味方は避けるようにエアポケットを作って、砂鉄の大竜巻で動きを封じ身体を削る。
きみの『虚無』とぼくの砂塵、どちらが先に限界を向かえるか試してみよう。
これでもスタミナには自信あるんだよ? お嫁さん四人を一晩中相手してるんだから。

そろそろ竜巻が収まってきたかな。後は、本体の背後へ回って、「暗殺」の手刀を一撃喰らわせる!


ティノ・ミラーリア
虚無と化した体…アリスラビリンスにはまだ、僕たちの知らない何かがあるんだろうか……
それを聞いても答えてはくれないだろうし今は倒すだけ…その何かに備えるのはまた別の話かな。

狩猟銃の「呪殺弾」で遠距離攻撃をメインに戦う。
あまり触れたくはないから、このまま削っていかせてもらうね…。
近距離は処刑人の剣にて攻撃し、纏影と眷属による「かばう」で防御。
UCは≪影の逆戟≫で自身が影に沈んで回避と死角に浮上して不意打ちに使用。
カルロスへの直接攻撃には使用しないことで鋏で受け止めてのコピー対策。

【アドリブ・連携可】



「『虚無と化した漆黒の体』ね。オリジンちゃんのあの肉体はつまりそういうことで現実改変能力にも納得がいくわ」
 そう呟くのは奇しくも件のフォーミュラが担当する世界にとって重大な意味を持つ単語、『アリス』という名を持つ猟兵、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト魔少女・f05202)。
 しかしそんなアリスの思案する時間を『六の王笏』は当然斟酌しない。
 振るわれるは銀の鋏。それを見たアリスは少し好奇心をくすぐられたのか、銀の鋏で自らを切り裂きいて虚無の分身を複製して屠ろうとする『六の王笏』のユーベルコードの発動を一瞥した後、
「ふむ、これなら自らに飲み込まれよう」
 そうしてアリスの存在に触れ、そこから虚無を侵食させていく分身体。
「そこに“虚無”があるならば“虚無”という概念を材料に私という概念をいくらでも“再構築”できるのよ?私は」
 ――アレが見たのは、異能の域に到達した結界術を用いて自らの存在を蝕んで行く虚無を材料として再構成していくアリスの姿。
「多くの神話で混沌や虚無と交わりし世界創世の概念“変化”。森羅万変、私(変化)の前ではあらゆるものが移ろい変わりゆく。そして、“虚無”ならば好都合」
 何もないが故に、何物にもなり得る概念。それこそが虚無。
 それを媒介として再構築を果たしたアリスから放たれるユーベルコード。
 その名は『森羅万変(ワンダーメタモルフォーゼ)』
 万物万象を構成する材料となる概念、『混沌』、『虚無』、そして『変化』を用いて『創造』と『維持』、『破壊』と『再生』の権能を増強するアリス。
「これこそ、“虚無”を材料に“変化”させた創世の――“現実改変”。あなたを私で塗りつぶしてあげるわ」

「逃がさないよ、『六の王笏』!」
 そう叫ぶと同時、セシル・バーナード(セイレーン・f01207)に向けられて放たれた『六の王笏』の先制攻撃たる分身のユーベルコード。
「分身を作ってその『虚無』の身体で攻撃する戦術か。無駄なことを。ぼくの「存在感」は簡単に『虚無』に呑まれたりしない!」
 了解、ではそんな自信のみで虚無へと挑みかかるセシル。その雄姿は正しく生命の埒外にある猟兵の中でも勇ましく……
「もっとも、実際に試したくはないから、動きを見切って接触しないように立ち回るよ」
 あ、そう?ならその卓越した見切りの技術を持ってセシルは回避していく。
「よし、回避成功!そしてこちらの番だ――『砂塵蹂躙』」
 全ての回避を終えると同時に発現する空間変容型ユーベルコード。
 それは周囲の440mの周囲の空間を微細な粒子を含んで吹き荒れる砂鉄の暴嵐に変容させる異能。
 必然的に、このユーベルコードを使用する者の敵対者は空間ごと削られていく。
「と、必然的に持久戦になるけど……これでもスタミナには自信あるんだよ? お嫁さん四人を一晩中相手してるんだから」
 と、幼いながら妖艶な笑みを浮かべる妖狐の少年。それは雄としての業を体現した存在特有の笑み。
「そして、ここで一度ユーベルコードを停止させる。あたかも案外直ぐに限界が訪れたと思わせる様に」
 その隙に、手刀を叩き込まんと『六の王笏』の背後へと回り込むセシル。
「おめでとう。罠だよ」
 延髄を穿たんと放たれる貫手が、『六の王笏』を襲った――

「虚無と化した体……アリスラビリンスにはまだ、僕たちの知らない何かがあるんだろうか……」
 当然ながら、目の前にいる消えかけている『六の王笏』はティノ・ミラーリア(夜闇を伴い・f01828)の問いには答えない。
「まぁ、それを聞いても答えてはくれないだろうし今は倒すだけ……」
 そう言って手負いの『六の王笏』から放たれるは絶対先制攻撃権を介した肉体変容型ユーベルコード『虚無なる起源』。
 それに対してティノがとった対策はいたってシンプル。
「あまり触れたくはないから、このまま削っていかせてもらうね……」
 異端の神々や魔獣を狩る銃から呪殺弾を放って虚無の浸食を阻んでいき、その隙に押し返した分で『六の王笏』に反撃し返すというものだ。
 その結果生まれた状況は、神殺しを想定した魔導銃へ逆に対処することになった『六の王笏』。
「この隙を逃すわけにはいかないね……『影の境界(シャッテン・グレンツェ)』」
 瞬間、ティノの姿が消え去った。
 慌てて周囲を見渡す『六の王笏』、生憎と『六の王笏』は分身の維持と運用が存在意義とされた『王笏』。
 フォーミュラとしての権能で戦闘運用に用いることは出来ても、生憎と索敵能力は有していなかった。
「そこ……」
 パァン、と背後からの銃弾によって胸から鮮血と一発の呪弾を撒き散らす『六の王笏』。
 影媒介型転移ユーベルコード『影の境界(シャッテン・グレンツェ)』による転移、それを用いた奇襲。
 それによって『六の王笏』に止めを刺したティノは、骸の海へと還っていくその姿を見て、呟く。
「アリスラビリンスを探せば存在するかもしれない虚無なる起源……そんな物かそれに値する存在があると仮定するとしても、その何かに備えるのは今はまだ別の話かな……」
 そう言って、主の消えた六の王笏島から転移によって去って行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月22日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト