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羅針盤戦争〜未熟者の海戦

#グリードオーシャン #羅針盤戦争


●グリードオーシャン、とある海域にて
 荒れる海上を大船団が移動する。このような危険な海を行くのはさぞかし力のある船乗りに違いない……と思いきや。
「取舵いっぱーい」「アイアイサー」
「甲板掃除が返事してんじゃねぇ!操舵手!」
「トリってどっちだ?出番が最後のヤツだから後ろか?後ろだな!?」
「ぶーつかーるぞー」
 操船をミスし、隣の船にぶつかって沈没。
「おーい、砲撃手どこ行った?」
「さっきタバコ吸うって火薬庫の方に行ったぞ?」「え?」
 ドカーンと爆発し周囲の船を巻き込んで沈没。
 船同士の距離が近すぎて波にあおられ沈没。
 大砲を誤射し味方と撃ち合いになって沈没。
 ……沈みゆく船を背に、それでも彼らは渦潮を目指すのであった。

●グリモアベース
「というわけで、彼らの討伐をお願いいたします」
 予知の映像が終わり、イリス・ノースウィンド(とある部隊の元副隊長・f21619)は言葉を紡いだ。
「改めてご説明いたします。場所はグリードオーシャン、『サムライエンパイアに通じる渦潮』を狙う大船団が現れると予知いたしました。現在行われている羅針盤戦争の一手、いずれかの首領の策謀と思われます。この渦潮を破壊されるとグリードオーシャンへ行くことができなくなってしまいますので、何としても防衛する必要があります」
 その船団の様子が、冒頭でイリスが見せた映像である。
「見て頂いた通り、彼らは素人です。放っておいても、渦潮に到達できないかもしれません。ですが可能性がある以上、見過ごすわけにもいきません」
 彼らもまたコンキスタドールであり、一度死んで骸の海から蘇った存在でもある。放置すれば、世界へ悪影響を与える可能性を秘めているのだ。
「グリードオーシャンの海は常に荒れており、向かっていただく海域も例外ではありません。鉄甲船は揺れますし甲板も濡れていますので、足元に注意してください。また、飛行やテレポートを行う際は、かなり短い距離でなければ成功しないでしょう。相手の船を飛び移りながら戦うのも良いかもしれませんね。船数が多いため、船ごと薙ぎ払うという手段も有効かと思います。心苦しいと感じる方もいるかもしれませんが、どうかご協力をよろしくお願いいたします」
 イリスが頭を下げ、グリモアが淡く輝いた。


鏡面反射
 はじめまして。こんにちは。こんばんは。鏡面反射(きょうめんはんしゃ)と申します。当シナリオへ興味を持っていただき、ありがとうございます。
 このシナリオは『戦争シナリオ』であり、1章で完結します。難易度は通常のシナリオと変わりありませんが、オープニングでイリスからも説明している通り、『海上戦、船上戦を工夫する』ことでプレイングボーナスが発生し有利となりますので、積極的に狙ってみてください。ただし、海上では飛行や転移が阻害されていますのでご注意くださいね。もちろん、通常シナリオと同じ基準でもプレイングボーナスが発生します。
 では、みなさまのプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『ドロップアウト・ルーキーズ』

POW   :    初歩的な斬撃
【大剣】が命中した対象を切断する。
SPD   :    未熟な第六感
【山勘で】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    軽率な限界突破
【闘志】を一時的に増強し、全ての能力を6倍にする。ただし、レベル秒後に1分間の昏睡状態に陥る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​
宮落・ライア
?????????????????
え、それでもグリードオーシャン生まれ?
恥ずかしくないの?

とりあえず船の一つに降り立って。あとは…一般人よりは強いとは思うけれどルーキーズは普通に薙ぎ払えるのでは。
対策が思いつかん。モブ過ぎる。(酷

まぁ船一つ占領出来たら、見えざる手で他の船の進路を無理やり変えて
他の船と衝突させるとかそんなことする。

怪力で砲弾投げるのもありか



 鉄甲船の甲板から、宮落・ライア(ノゾム者・f05053)は敵船の様子を見る。その表情には困惑と、大量の疑問が浮かんでいた。
「え、それでもグリードオーシャン生まれ?恥ずかしくないの?」
 ライアの疑問は強風に運ばれ、ルーキーズの耳に入る。
「うるっせー!見習いで乗った船が初航海で沈没したんだよ!」
「コンコンコンしたら食料が出てきたから航海の必要が無くてな?」
「深海島だったから……帆船はちょっとね」
 口々に事情を語る。もっとも、いくら語ったところで実力不足なのは変わらない。そしてその腕前で航海に、さらには戦場に出てしまったという事実も変わらないのだ。
「馬鹿にすんじゃねー!」
 ライアの言葉を挑発と受け取ったか、1人のルーキーズが分不相応な大剣を構えようとし……横にあった帆柱へぶつけてしまう。斜めに切り裂かれた帆柱は重力に従って落下し……船の中央を貫いた。沈没の衝撃で波が起こり、鉄甲船が揺れる。
「………………」
 言いようのない惨状にやる気の起きないまま、それでもライアは別の敵船へと飛び移る。迎撃に向かってきたルーキーズ達へ無造作に刀を振るえば、バタバタと倒れ伏して骸の海へと帰っていく。
「手ごたえがない……対策も何もあったもんじゃないよね」
 戦闘慣れてしていないルーキーズは連携も作戦もなくライアへ襲い掛かる。結果、何の盛り上がりも無く1隻の船を制圧した。
「……砲弾でも投げてみようか。って、甲板に砲弾出してないってどういうこと?」
 戦闘準備すらまともに出来ていない状況にウンザリしながらも、倉庫から出した砲弾を怪力でもって投げつける。砲撃と変わらぬ勢いで投げつけられる砲弾に、成す術も無く沈む沈む船。オタオタしている船上のルーキーズを見て、モブ過ぎるという酷い感想が思い浮かんだ。そうしているうちに、あっさりと砲弾が尽きる。船の装備を考えれば、明らかに弾数が少ないという状況に、ライアはもはや溜息すら出なかった。不可視の巨大な左手を振るい、不用意に近づいてきた1隻を掴み上げる。そのまま別の船へぶつければグシャリと音を立てて2隻の船が波間へと沈む。あとはただ黙々と、ライアは船を潰し続けるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

外邨・蛍嘉
さてさて、海上戦か。慣れないんだけど、そうも言ってられないしね。
(内陸部出身)
武器は藤色蛇の目傘だよ。

船を飛び移りつつの戦いといこうか。歩き巫女だけど、同時に忍びの頭領家出身だからね。
滑らないように気を付けつつ。
…まるで牛若丸だね、これ。

ああ、本当に腰引けてるね、相手。素人が技術のいることやるとこうなるよね。
相手からの攻撃は、第六感で回避。
こちらのUCは【棘一閃】で。いいかい、切断ってのは、こうやるんだよ!
敵はもちろん、船も切断する対象にいれてるからね。



「海上戦は慣れないね。そうも言ってられないけどさ」
 外邨・蛍嘉(雪待天泉・f29452)はそう呟く。かつては歩き巫女を統括する存在として、内陸にある里から指示を出すことが多かった。猟兵となってからは空飛ぶエイ型戦艦に乗ってもいるが……海上での戦いとなれば、また勝手は違う。滑らないようにと慎重に、されど身は軽やかに。藤色の蛇の目傘を片手に、冬を写し取ったような着物を翻し、音も無く敵船へと飛び移る。その体さばきには不慣れな様子は微塵も無い。外邨家の裏の顔は忍びの頭領であり、その技術は蛍嘉も余すことなく習得していた。いくら足場が悪くとも、この程度で無様をさらす真似はしない。着地と同時に傘を振るう。どのような仕掛けによるものか、その一閃は船そのものを真っ二つに断ち切った。沈む前に次の船へと飛び移り、再び傘を振るう。
(……まるで牛若丸だね、これ)
 有名な伝説、八艘飛びと今の状況をなぞらえる。こちらは小舟ではなく帆船が相手、逃げるではなく攻め込む立場。そう比すれど驕りはせず、戦場を駆けては斬る。そうしていくつもの船を沈め、ある船上でふと足を止めた。対するはルーキーズの1人。身に合わない大剣を何とか構え、蛍嘉を睨みつけている。
(ああ、本当に腰が引けてるね)
 導く立場にいた蛍嘉にとって、それはある意味見慣れた姿であった。武器の扱いも満足にできない駆け出しが、少し自信を付けて先達の技を真似ようとする。鍛えられていない体幹は揺らぎ、それを無理やり筋力で押しとどめれば丁度今のようにバランスを欠いた姿になる。呼吸と視線から攻撃を先読みし、避けると同時にその手へと傘を振り下ろした。パシンと音がして大剣は床へ転がった。
「いいかい、切断ってのは、こうやるんだよ!」
 教導のように蛇の目傘を振るう。中入り模様の白色が、帯のように軌跡を描いた。大剣へ手を伸ばした敵は声に反応し不安定な体勢で見上げる。蛍嘉の赤い瞳が、青年を捕らえた。その姿ごと、船すらも一閃のうちに切り捨てる。感慨は浮かばない。戦闘が終われば、浮かぶ何かもあるかもしれないが。今はただ振り返らず、蛍嘉は次の船へと歩を進めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フェルト・ユメノアール
なんか放っておいても勝手に自滅しそうなへっぽこ軍団だけど油断は禁物
全力でやっつけちゃうんだから!

鉄甲船に乗って敵船に接舷、『フックロープ』で素早く相手の船に乗り込んだら作戦開始だよ!
『ワンダースモーク』を複数使用して敵船上を煙で包み込んで視界を奪い
さらに手近な敵に『トリックスター』で攻撃を仕掛ける事で、どんどん相手を混乱させていく

ここでダメ押しの一手だよ
さあ、キミの出番だ!現れろ!【SPキャンドール・フラン】!
フランの炎で敵船に火を点け、さらに
「大変だ!船が燃えているぞ!早く逃げないと焼け死ぬぞー!」
と慌てふためいている敵の『演技』をして恐怖を煽り、船を捨てて逃げるように仕向ける


イコル・アダマンティウム
「死んでからも、失敗続き?」
ちょっと……不憫
殲滅してあげなきゃだ、ね

僕は格闘特化の愛機、キャバリアに搭乗して出撃する、よ

【海上戦】
僕は機体で海の上を走っていく、ね
<ダッシュ><水上歩行>
沈んだ船の木片や船員が浮いてたら
足場にして一気に跳躍もしよう、かな
<ジャンプ><地形の利用><踏みつけ>

【攻撃】
大船団、数は、多い……
「ちゃっちゃと、沈ませる」
この敵は、沈めたら復帰できなそう
船に乗り込まず船を殴って
壊す、ね<暴力><貫通攻撃><吹き飛ばし>
「えい」

もしも砲撃で攻撃されたら砲弾を蹴り返す、ね
「狙いが、甘い」
<暴力><見切り><カウンター>


「海賊に……ならなければ、よかったのに」
せめて、海に還って



「死んでからも、失敗続き?」
 イコル・アダマンティウム(ノーバレッツ・f30109)は感情の見えない瞳で敵船を見つめる。その視線の先、強風域で帆を張っていた1隻が風にあおられ転覆した。
「なんか放っておいても勝手に自滅しそうなへっぽこ軍団だけど……」
 フェルト・ユメノアール(夢と笑顔の道化師・f04735)はその様子を見て気合を入れなおす。いつ自滅するかわからない船へ、今から乗り込むのだ。
「ちょっと……不憫」
「でも油断は禁物だね!」
「殲滅してあげなきゃだ、ね」
「うん!全力でやっつけちゃおう!」
 頷き合わせ、まずは互いに敵船へと移動を試みる。
「さて、どうしよっかなー」
 先の猟兵の活躍もあり、敵船は少し離れた位置にいる。フェルトは当初、鉄甲船で敵船に接近する心づもりであった。だが実際に敵の自滅を目の当たりにし、ほんの少し躊躇する。近づいた瞬間に爆発でもされれば、鉄甲船を巻き込む可能性を秘めていた。
「頑丈だから大丈夫だと思うけど、ひっくり返ったら危ないよね」
 船員を危険にさらしたくはないと悩むフェルトへ、横合いから声がかかる。
「乗る?」
 イコルの搭乗するクロムキャバリア、『T.A.:L.ONE』。闇色の機体に光る赤い瞳が、静かにフェルトを見つめている。
「いいの?ありがとー!お礼に今度、ボクのサーカスに招待するね!」
「ん。揺れる。気を付けて、ね」
 たまにイコル自身がそうするように、キャバリアの肩へフェルトを乗せる。強風と波しぶきで濡れたキャバリアは滑りやすいが、フェルトのバランス感覚はものともしない。大丈夫そうだとイコルは頷き、水上へと"着地"した。『T.A.:L.ONE』の特殊加工されたレッグパーツは水上の歩行を可能とする。フェルトの様子を確認しつつ、スラスターで加速する。遠くに見えた船が、グングンと近づいた。
「すごーい!はっやーい!」
「この辺りで、いい?」
「うん、助かった!ありがとー!」
 笑顔を返し、フックロープを敵船へ引っかけ、鮮やかな手並みで敵船へと侵入する。
(さぁ、作戦開始だよ!)
 ショータイムとばかりに、ワンダースモークを起動する。白い煙、次いで黒い煙が船を覆えば、たちまち船上はパニックに陥った。
「なんだこれは!?ギャッ!!」
 声のした方へ投擲用のダガーを投げる。狙い過たず射抜かれた敵の倒れる小さな音がした。
「どうした!火事か?」
「侵入者だ!ピンク色の何かが見えた!」
(わお、バレてる。でも好都合だね!さあ、キミの出番だ!現れろ!SPキャンドール・フラン!)
 1枚のカードへ魔力を注ぐ。解き放たれ、具現化するは美しく可憐な少女の霊。薄く青みがかった髪の内から、炎が燃えたような赤い瞳が覗く。さらにその周囲に、コミカルな丸い幽霊と、白い炎を燃やす蝋燭が現れる。フランと幽霊たちが船へ火を付けたことを確認し、フェルトは声を張り上げる。
「火事だ!侵入者が船に火をつけやがった!早く逃げないと焼け死ぬぞー!」
 その声は、先ほど侵入者を知らせたルーキーズのものと瓜二つ。すぐに、辺りには次々と水音が響き始めた。船を捨てて火事から逃れようと、ルーキーズが海へと飛び込んでいるのだ。
(さ、ボクも脱出、脱出)
 フックロープを近くの船へ伸ばし、華麗に飛び移る。近くで燃え始めた船を見て、早くもパニックを起こしかけている船員の目から逃れながら、フェルトは次の仕掛けを始めるのであった。
 一方、イコルは少し離れた場所へ移動する。途中、船から落ちたのか、命からがら木片へ掴まっていたルーキーズを踏みつけ一気に距離を稼ぐ。
(この敵は、沈めたら復帰できなそう)
 たとえ着衣水泳に秀でた歴戦の海賊であっても、嵐の海へ放り出されれば無事ではいられない。ましてや素人、さらに飛ぶなどの手段も持たないとあっては、海へ落ちるイコール死と考えて問題ない。そう結論付け、イコルは手近な船へと拳を構える。全長5メートルのキャバリアに比べ、帆船は二回りほど大きい。
「えい」
 気の抜ける掛け声と共に放たれた拳は、しかし圧倒的な威力を秘めていた。貫かれた船の腹に大穴が開く。穴の向こうには拳の衝撃によって次々と沈没する船が見えた。メキメキと音を立てて沈む船を捨て置き、次の標的を探す。すると衝撃をかろうじて逃れた船から、砲弾が飛んでくるのが見えた。
「狙いが、甘い」
 放置しても届かず落下するであろう砲弾へ、一息に飛んで近づく。そのまま蹴り返せば、狙い過たず砲撃した船へと着弾し、派手なしぶきと共に沈没する。
「海賊に……ならなければ、よかったのに」
 砲弾の威力にあおられ転覆する船から、ルーキーズたちが放りだされるのが見えた。彼らが望んで海に来たかはわからない。だがコンキスタドールとして猟兵へ敵対したことで、彼らの運命は決まってしまった。
(せめて、海に還って)
 祈るように一瞬だけ瞳を閉じ、次の船へと移動する。一刻も早く、この戦いを終わらせるために。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ナイ・デス
「ダイウルゴス」を【武器改造】変形させて船にして、海上ぷかぷか待ち受け……

まだ何もしていないのに、自滅していきます……!?
せ、せめて、せめて自滅ではなく、猟兵に倒されたからと骸の海に、還してあげましょう
みんなー!協力、お願いしますー!

『文明守護竜』連続発動
彫像達や海水、大気に協力お願い、一時的に竜となってもらい、合体
無数の竜の集合体として、百m以上の大きさに
海から上半身だした怪獣のようになって、敵船を見下ろして

奇跡的に反撃されても【念動力オーラ防御】で弾き
通っても【覚悟激痛耐性継戦能力】聖なる光がすぐに再生し

口からの【レーザー射撃】それは巨体故【範囲攻撃】
無自覚に【恐怖を与え】ルーキー、絶望?



 嵐のごとき風が吹く甲板から、ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)は海上の巨竜へと飛び移る。その偉容は、かつての帝竜戦役で猛威を振るった帝竜『ダイウルゴス』に酷似していた。何かあればすぐ対応できるよう構えつつ、ダイウルゴスの上でナイは近づいてくる船団を見据える。異常は直ぐに発生した。光と共に、船団へ雷が落ちる。落雷地帯へ入ってしまったのか、船は次々と落雷へ呑まれていく。しかし回頭する様子が無い。ただ時々、船から逃げるように人が海へ落ちていくのが見えた。
「!?あぶない、です」
 何が起きているのか。確かめるため、ナイはルーキーズの乗る船へと向かった。近づくにつれ、状況が見えてくる。嵐の揺れを軽減するためか、船同士がロープや鎖でつなぎ合わされていた。そこへ次々と雷が落ち、一部の船は炎上し始めている。甲板上でうろたえる1人のルーキーズと目が合った。
「ま、まさかこの落雷はお前の仕業か!」
「まだ、何もしてない、です」
 パニックになりかけているルーキーズへ、冷静に言葉を返すナイ。そうこうしている内に1隻の船が爆発した。沈没しながら、鎖でつながれた周辺の船を巻き込み始める。爆発に驚いたのか、啖呵を切ったルーキーズは逃げるように海へと飛び込み、直ぐに姿が見えなくなった。
(まだ何もしていないのに、自滅していきます……!?せ、せめて、せめて自滅ではなく、猟兵に倒されたからと骸の海に、還してあげましょう)
 それはナイなりの優しさであった。あるいは、強い相手との戦いを誉とする誇り高い少女の影響かもしれない。
『みんなー!協力、お願いしますー!』
 声ならぬ声で、世界へと呼びかける。ナイとダイウルゴスの彫像を波が包む。風が周囲を取り巻き、炎は青くその内で輝き始めた。かつて文明を侵食した竜は、その力をもって周辺環境を浸食し、一時的に竜に変える。さらに竜と合体する力でそれらを取り込み、ダイウルゴスは百メートルを超えるサイズまで巨大化した。
「な、なんだあれは!?」
 ルーキーズの怯えた声が響く。その巨体により下半身が海へ沈んだダイウルゴスは、まるで怪獣映画のように船団を上空から見下ろしていた。閃光、爆発。ダイウルゴスの口から放たれたレーザーは複数の船を巻き込み塵へと変える。
「……もう……ダメだ」
 絶望の声もまた、光の中へと消えていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
…かわいそすぎる
ほんとに生き残る気ある?
役割分担はしっかり決める!
何かやる時はほうれんそう!
航海士の一人くらい…はっ
敵にアドバイスしてどうする僕

揺れる足場は得意中の得意だから
【ダンス】の要領でステップ踏みながらバランスを取り
足場が濡れてる?好都合だね
ジャンプと同時に【高速詠唱】で氷魔法の【属性攻撃】
足場を凍結させて滑りやすく
あ、敵も濡れてたら一緒に凍るかもね
だからジャンプしろって言ったのにー(言ってない

★靴に風魔法を宿して跳躍力強化
攻撃来る前に次の船に跳び移り
【オーラ防御】と合わせて攻撃回避しながら【指定UC】
【破魔】を宿した炎の鳥で
最初にお邪魔した所も含め
周囲の船まとめてどっかーんしますね


ザガン・アッシム
【アドリブ及び連携歓迎】

素人が戦場に出るんじゃねぇ!死にてぇのか!
まあ、最終的には殲滅するんだがな…。

敵の船が見えたら【UC】で一番近い敵船に『跳び』乗る

戦闘訓練(ガチ)の時間だオラァ!!手前らのその舐め腐った根性と未熟な腕をたたき直してやらぁ!!(ただし対価:命)

敵船の甲板に立ったら周辺の敵にサウンドユニットの【衝撃波】による【マヒ攻撃】で動きを止め、そのままミサイル二種による【誘導弾】での【範囲攻撃】で殲滅、最後にフレイム・ツインズで丁寧に船を【焼却】して【UC】で次の船に移動する

良いかお前ら、陸上だろうが船上だろうが戦いってのは遊びじゃねぇ。半端な覚悟で戦場に出てんじゃねぇ!!(激おこ)



 ルーキーズの乗る船の甲板に乗り込む影が1人と1機。慌てて迎撃しようとしたルーキーズたちは、銃か剣か、攻めるか守るかとオロオロしている。
「役割分担はしっかり決める!」
 栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は、思わず声を張り上げていた。
「ほんとに生き残る気ある?……そこ、何かやる時はほうれんそう!」
「素人が戦場に出るんじゃねぇ!死にてぇのか!」
 何故か大砲へと向かうルーキーズを澪が叱咤すれば、ザガン・アッシム(万能左腕の人機兵・f04212)もまた怒声を上げた。澪の瞳とザガンが乗るキャバリアのアイセンサーが交差する。
「敵にアドバイスしても、意味はないとわかってるけど……」
「こうも舐めた動きをしてくれると、な」
「仕方ないよね。じゃあ、僕はこっち」
「俺は向こうだな」
 手早く受け持ち範囲を決めると、ザガンは『The・Big・Magnum』の脚部バーニアを起動する。小刻みにバーニアを吹かせながら嵐の海を飛び超え、そのまま別の船へと移動した。

 澪は船へ残り、揺れる甲板の上を踊るように進んでいく。
「ほら、また大波が来るよ!」
 澪の言葉通り、波に乗り上げた船は転覆こそ免れたものの大きく揺れる。その中にあっても、澪は背筋を伸ばし涼しい顔をしていた。一方ルーキーズのほとんどは身構えることも出来ぬまま甲板に転がっている。
「もう、航海士の1人もいないなんて!」
 澪の言葉を聞き、ルーキーズたちは顔を見合わせる。
「だって、なぁ……」
「海図の読み方、誰もわからなかったし」
「クジには入れたから、だれか引いたんじゃね?」
 どうやらこの船は役割をクジで決めたようだ。惨状を見るにどの船も似たようなものなのだろう。
「……かわいそすぎる」
 人材不足の状況にか、無知なまま海へ出た状況にか。あるいは、それでも何とかなると思っている彼らの思考にか。澪は本気で、悲痛な視線を向けた。だが同情はしても手加減はしない。踊る足さばきのまま澪が飛び跳ねた瞬間、甲板は冷気に包まれる。海水で濡れた甲板は凍り付き、転がっていたルーキーズは氷漬けになった。何とか動けるルーキーズも、氷の上へ立ち上がることができず藻掻いている。次の瞬間には荒波で船が大きく揺れ、そのまま船外へと放り出された。
「だからジャンプしろって言ったのにー」
「言って……ないじゃ……ないっすか」
 律儀にツッコミを入れ、力尽きるルーキーズ。そんな彼らを背に、澪は次の船へと向かう。風の魔力を乗せた靴には翼が生え、澪は嵐の空中を跳ぶ。次の船へわたると同時、ルーキーズの闘志に満ちた叫び声が聞こえた。
「うおぉぉ!やってやる!」
 ルーキーズの一刀を、澪は半身になって躱す。大剣はかなりの勢いで澪の横を通り抜けるが、途中で意識を失ったのかルーキーズ自身もその勢いのまま床へと叩きつけられた。
「締まらないなぁ。気合は良かったのに」
 少し残念そうにつぶやく澪の周囲に、炎で出来た鳥が現れる。
「鳥たちよ、どうか彼らを導いてあげて」
 澪の意志に従い、周囲の船へと鳥が飛ぶ。やがて次々と爆発が引き起こされた。
「火薬庫の周囲は、火気厳禁だよ」

 他方、ザガンは甲板上で多数のルーキーズを前にしていた。
「戦闘訓練の時間だオラァ!!手前らのその舐め腐った根性と未熟な腕をたたき直してやらぁ!!」
 戦いを楽しむ傾向のあるザガンには珍しく、その口調には明確な怒りが込められていた。それは戦場に生まれ育った身の上ゆえか。
「サーイエッサー!」
 ザガンの迫力に押されたか、ルーキーズも返事を返す。こうして命を懸けた訓練が始まった。ザガンはまず手近な相手へと、キャバリアに搭載した布槍を振るう。
「ひぃ……」
 悲鳴を上げながらも躱そうとしたルーキーズの身体を、布槍が容易く両断する。その惨状に他のルーキーズたちは息をのむ。
「目を瞑るな!視線を逸らすな!見るのは武器じゃねぇ!手足の動きだ!」
 言葉を紡ぐたび、命が散る。ここは教導の場で、同時に戦場であった。
「しゃがむな、立て!立てねぇなら転がれ!武器にでも何でもしがみつけ!てめぇらが立ち上がるまで……」
 敵は待っちゃくれねぇぞ、と言おうとして言葉をのむ。敵とは他ならぬ己のことだ。
「……俺様は待たねぇぞ!」
 苦々しい顔をして、吐き捨てる。言葉と共に放たれた一撃で、船上のルーキーズが全滅した。無言で両腕のフレイムランチャーを起動する。そうして、火葬するようにゆっくりと、丁寧に船を燃やしていった。炭と化した船が沈むと同時、ザガンは次の船へと降り立つ。迎撃に向かおうとしたルーキーズは、しかし頭を押さえてうずくまる。『The・Big・Magnum』の両肩に搭載されたサウンドユニットから、音波が放たれていた。音は衝撃として空気を伝わり、ルーキーズたちをマヒさせる。
「オラオラ、死ぬ気で避けねぇとホントに死ぬぞ!」
 動けないルーキーズたちへ、容赦なくミサイルの雨が降り注ぐ。動けぬ者はそのまま絶命し、辛うじて転がり避けた者も誘導弾の餌食となった。再び船を灰に変え、次の船へと移動する。次も、その次も。
「良いかお前ら、陸上だろうが船上だろうが戦いってのは遊びじゃねぇ。半端な覚悟で戦場に出てんじゃねぇ!!」
 ザガンの教導は、いつまでも戦場に響くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

トリテレイア・ゼロナイン
何故あのような状態で出て来たのです…!

騎士として見過ごしてやりたい感情も、無いと言えば偽りとなってしまいますが…
渦潮を破壊される可能性の芽は確実に摘まねばなりません

水中用装備を装着し水中機動で船に接近
怪力ランスチャージで船底に穴を開けつつ甲板に侵入
ランス背負い剣を抜き放ち

船の揺れをセンサーでの●情報収集で計測し●瞬間思考力で重心制御を修正
不安定な足場での移動を熟しつつ、沈みゆく船からの離脱試みる敵を追撃

向かってくる敵は剣盾で倒しつつ、逃走する敵はUCの機械妖精のレーザー●スナイパー射撃

これ以上成長出来ぬのも、過去たるオブリビオンの哀しき性なのやもしれません

…妖精の回収完了
次の船に向かいましょう



「なぜ、何故そのような状態で出てきたのですか……!」
 トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は抑えきれぬ憤りを言葉に込める。物語にある騎士道を理想とし、行動規範とするトリテレイア。彼にとって、戦うことはおろか生きることすら難しいルーキーズを、純粋に悪と切り捨てることは困難だった。
(騎士として見過ごしてやりたい感情も、無いと言えば偽りとなってしまいますが……)
 僅かな思案。論理的な最適解は最初から出ている。だが、鋼鉄の身に宿る情が問う。彼らに手をあげて良いのか、と。弱者に拳を振るうのは正しいのかと。
(しかしここで彼らを見過ごせば、多くの人々を悲しませる未来も起こり得ます。渦潮を破壊される可能性の芽は、確実に摘まねばなりません)
 覚悟を決め、行動へと移す。トリテレイアが選んだのは水中からの侵入。エイの翼のような水中装備で船底付近へと近づいていく。水中装備に格納されていた槍を引き抜き、船底へ一閃。空いた大穴から素早く身を引き、船へ流れ込む水流に逆らいながら、船の外壁を駆けあがるように水中を移動する。そのまま一息に甲板まで駆け上がり、ランスを背負うと腰に履いた長剣を抜き放った。
「なんださっきの揺れは……傾いている!?」
「沈むぞ!逃げろー!!」
 船上はパニックに陥っていた。徐々に傾き始めた船上を、トリテレイアはルーキーズたちへと歩み寄る。接近する間にも船の揺れをセンサーで捕らえ、その演算回路で最適な移動方法を更新し続けていた。ようやく、ルーキーズが騎士に気づく。力任せに振るわれた大剣を、トリテレイアは盾で受け止める。金属同士がぶつかる不快な音が響き、トリテレイアの盾にかすかに跡を残した。トリテレイアが長剣を横なぎに振るえば、ルーキーズの身体は上と下に別れどさりと落ちる。
「敵わねぇ!逃げろ!」
 蜘蛛の子を散らすように、一斉にルーキーズたちが逃げ始める。その1人1人を追うように、妖精型のロボが飛行した。牙をむくように、トリテレイアの騎士兜が開く。その内側からは、無機質な機銃が顔をのぞかせた。
 ――掃射。
 一斉に放たれたレーザーは妖精によって導かれ、逃れるルーキーズたちを一瞬の内に仕留めたのであった。
(これ以上成長出来ぬのも、過去たるオブリビオンの哀しき性なのやもしれません)
 もし、彼らが普通の人間であったなら。過ちを正し、技術も精神も成長する機会があったのかもしれない。もしそうであれば自分は――頭を振り、思考を止める。もしもは、ない。既に彼らは死者であり、戦いの結果は決まったのだから。淡々と妖精を回収し、トリテレイアは次の船へと向かうのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朱鷺透・小枝子
誰しも最初は未熟。
それを笑いはしません。ですが、戦場に出てきた以上、
敵は待ちません。自分は容赦しません。

亡国の主に搭乗。
『劫火業臨』巨大化し、海中を推力移動。
一度浮上し、巨体の一部をわざと見せ混乱を促す。

さぁ、次は船を倒すぞ!なぎ倒し、呑み込め、主よ!
後は、シールドを展開、海底から勢いをつけて、船を下から
シールドバッシュ、ふっ飛ばして、潜航。大波を立てて敵船を横転させる。

生かしてはならない。新兵は、
生き延びた者はより強くなって立ちはだかる!だからここで壊す!
海中に投げ出された敵を、船を、機体各所に生成したミサイルポッドから、誘導弾、魚雷で纏めて範囲攻撃、壊します。



「誰しも最初は未熟でありますな。自分も身に覚えがあるのであります」
 朱鷺透・小枝子(亡国の戦塵・f29924)は誰ともなしにそう呟いた。クローン兵である小枝子は、ある王国の学園施設で戦闘技術を学んだ。アンサーヒューマンとして作られた遺伝子は高い戦闘適性を有していたが、それでも習得に苦戦する技術はあったのだ。共に学園で育った兄弟姉妹たちと、教え合うこともあった。だからこそ、小枝子は未熟を笑いはしない。そして同時に、容赦をするつもりも無かった。
(ここは既に戦場であります。自分は兵であり、彼らもまた兵。そこに何かを差し挟む余地は、無いのでありますよ)
 覚悟ですらない、小枝子にとっての常識であり日常。故に気負うことなく、小枝子はキャバリア『亡国の主』へと乗り込んだ。恐竜の骨のようなデザインの白い機体はジャイアントキャバリアであり、その装甲の内には破壊の意志が宿る霊物質を内包していた。
(さぁ、往くでありますよ)
 亡国の主で海中へ向かう。ルーキーズの船団へ向かいながら、その姿が徐々に大きくなっていく。亡国の主から膨大な霊物質があふれ出し、その身を大きくしているのだ。スラスターで海中を移動し、ルーキーズの船へ接近する。
(この辺りで良いでありますな)
 船団から少し距離を置き、亡国の主を浮上させる。ザザザと海を割って現れる巨体に、船上のルーキーズが右往左往しはじめる。パニックになっているのだろう、逃げる素振りすら見せず船は同じ場所に浮かんでいる。小枝子は再び海中へと身を沈め、船の下へと回り込んだ。
「さぁ、次は船を倒すぞ!なぎ倒し、呑み込め、主よ!」
 亡国の主を、サイキックシールドが包み込む。そして、そのまま船底へと体当たりをした。その巨体は推力もすさまじく、最高速度はマッハ7を優に超える。押し上げた船と共に海上へ飛び出し、再び潜航。速度と巨体によって起こされた大波は周囲の船を巻き込み、次々と転覆させていった。
(1人たりとも……生かしてはならない)
 海中に沈んだルーキーズも、そして船も照準する。
(生き延びた者はより強くなって立ちはだかる!だからここで壊す!)
 敵は滅ぼさなくてはならない。そうでなければ、やがてこちらが滅びるのだ。今は亡き国で、敵対国と戦う中で学んだ事実。ゆえに迷いは無く、トリガーを引く。ポッドから吐き出された魚雷は、全てを跡形も無く塵に変えた。かくしてこの海域のコンキスタドールは全て、骸の海へと還ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月14日


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#グリードオーシャン
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#羅針盤戦争


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト