初日の出暴走を取り締まれ! 密着猟兵24時大作戦
●次期キングを決める戦い
「さぁ野郎どもォ、おっぱじめるぞォ!」
夜闇に響き渡るヒャッハーの大合唱。モヒカンや棘付き肩パッドのいかにもなレイダーたちが気勢を上げる。中央の篝火の炎が、レイダーたちの熱狂をさらに煽っていた。
ヴォーテックスシティの一角で、レイダーが大集合していたのには理由がある。度重なる猟兵の襲撃で、このエリアを治めるキングが撃破され、後継者がいない状態だったのだ。ヴォーテックス一族の直轄領という暫定的な措置を受けていたものの、ついに新たなキングを決めるため、人間狩り大会が企画されることとなった。
ヴォーテックスシティからやや離れた村や町を襲い、そこに暮らす一般市民を殺害したり拉致したり。最も戦果を挙げた者が新たなキングとしてヴォーテックス一族に認められる。
「次期キングは俺のものだァ!」
「いいや俺だァ!」
「何でも良い、とにかく暴れようぜェ!!」
秩序という言葉がどこかへすっ飛んでいったレイダーたちの宴は続く。日の出を合図に出撃だ。
●猟兵24時 in ヴォーテックスシティ
「……という予兆を見たところでわたくし思ったんですの。UDCアースにも似たような習慣がありましたわねぇ、と」
グリモア猟兵、南六条・ヴィクトリア三世(株式会社UAI最高経営責任者(現職)・f30664)の発言に「いやねーよ」のツッコミが飛ぶ。ややしばらくして猟兵の一人が挙手して「もしかして暴走族の初日の出暴走のことを言っているのか」とおずおずと聞く。
「そうそれですわ!」
ヴィクトリアは我が意を得たりと、発言した猟兵に閉じた扇子の先を向けて食い気味に言った。とは言え最近は警備も厳しくなって以前のような大々的な暴走行為は見られなくなっている。UDCアースでは暴走族の数も減っているという事情も大きい。
「ま、そんなわけでこの人達、遅れに遅れた初日の出暴走をやらかそうとしているんですのよ。アポカリプスヘルにはこれを取り締まる警察も存在しませんし、我々で取り締まりをしましょうというご提案ですわ」
さて例のものをお渡ししますわね、と、ヴィクトリアはぱちんと指を鳴らす。すると猟兵たちの目の前にいつの間にか大きな紙袋が現れていた。グリモアベースの神秘である。
中には山のようなプラスチック爆弾と、「株式会社UAI謹製 ヒャッハーなりきりセット ~これで君も世紀末の住人だ~」と書かれたパッケージが入っている。ヒャッハーなりきりセットには、モヒカン頭のカツラ、肩パッド、サングラスなどが用意されており、これをつければあら不思議、たちまち汚物を消毒したり水があれば狂喜乱舞したりする姿がよく似合うヒャッハーの皆さんの姿へと早変わりである。なんと光学迷彩を応用した技術が使われており、ウォーマシンだろうがテレビウムだろうがヒャッハーにしか見えなくなるのだ。
「暴走行為の取り締まりで最も手っ取り早いのは『暴走行為をさせないこと』ですわ。つまり、ヒャッハーになりきったりこっそり忍び込んだりしながらヴォーテックスシティに潜入、上手いこと爆弾をマシンに装着して起爆。後は爆破から逃れたマシンを徹底的に破壊すればOKですわ」
上手くいくのかそれ、と訝しむ猟兵たちを他所にどこからともなくドラムロールが鳴り響く。グリモアベースの神秘である(2回目)。
「作戦名は……『初日の出暴走を取り締まれ! 密着猟兵24時大作戦』ですわ!」
ツクテーン、というドラムの音とともに作戦名の大発表。まるで番組改編期の特番のような作戦名だが、放っておけば周辺の街の市民に危害が及ぶので重要な作戦だ。
「あ、それとひとつ注意が。マシンの規模によっては爆弾での破壊が難しいかもしれませんわ。何か隠してる気がしますわねあのヒャッハーの皆さん。キャバリアをお持ちの方はスタンバっておくことをおすすめしますわ」
それだけのマシンが出てくる可能性があるということであろう。グリモアの扱いに慣れていないせいか、ポータルを開くのに四苦八苦するヴィクトリアを他所に、猟兵たちは出撃準備を始めた。
バートレット
みなさんどうもバートレットです。あけましておめでとうございます(5日遅れ)。
今回はアポカリプスヘルでヒャッハーを取り締まるシナリオです。取り締まりと言っても80年代の警察ドラマ風の取り締まり……まぁ即ち爆破祭りになるかと思いますのでゆるく考えてください。
なお、トンチキ度高めのシナリオとなっておりますのでそのあたりをご了承ください。
第1章では、ヴォーテックスシティに潜入してレイダーたちのマシンに爆弾を仕掛けます。ヒャッハーなりきりセットを使えばウォーマシンやテレビウムもヒャッハーさんに早変わりしますので、ヒャッハーしながら爆弾をこっそり取り付けて離脱しましょう。
第1章と第2章の間に断章が挟まり、爆弾が起爆します。第2章では突然の爆破に怒り狂ったレイダーが隠していた巨大秘密兵器で襲いかかるので、これを完全破壊しましょう。
第3章は掃討戦です。巨大秘密兵器に搭載されていたマシンが続々と飛び出してくるので、これを撃退してミッション完了です。なお、第2章と第3章の間は爆弾の爆発による連鎖爆破の中で戦うことになるため、爆発に巻き込まれないように戦いましょう。
プレイングボーナスは第1章が「ヒャッハーのふりをする」「取り付けた爆弾を上手く隠す」、第2章・第3章は「爆発に巻き込まれないように戦う」です。
各章に断章が挟まりますので、プレイングは断章執筆後に受付を開始します。成功数に達したら以降はシステム的に締め切られるまでの受付とさせていただきます。
それでは、皆さんのアツいプレイングをお待ちしております!
第1章 冒険
『人狩りマシンに爆弾を』
|
POW : 喧嘩騒ぎを起こすなどして注意をそらしている隙に、他の誰かに爆弾を仕掛けてもらう
SPD : レイダー達に見つからないように隠密行動を行い、秘密裏に爆弾を仕掛ける
WIZ : 怪しまれないように他のレイダー達から情報を得て、効率的に爆弾を仕掛ける
|
●深夜、ヴォーテックス・シティにて
「ヒャッハー!」
お手本のようなヒャッハーシャウトである。
そんなわけで眠らぬ街、ヴォーテックス・シティの片隅ではヒャッハーの皆さんが自慢のマシンを並べながらヒャッハーしている。日の出を合図に爆走開始、"悪運"(ハードラック)と"踊"(ダンス)っちまう準備は万端である。
「明日は祭りだぜェ!」
「初日の出と言えば爆走だァ!」
しかし中にはやや冷静なヒャッハーもいないわけではない。
「……いや、もう1週間近く経過してるぞ初日の出」
「馬鹿だなぁお前! 1月1日は取り締まりが厳しいから敢えて警備の緩い日にやるんだろうが!」
このヒャッハー、変なところで頭が回る。余談だが、実際に昨今は警備が緩くなる1月2日以降に初日の出暴走が行われることが多いらしいのだ。
ヒャッハーのボルテージは天井知らずだ。このままのテンションで日の出を迎えれば大勢のマシンが大挙して地平線の彼方から押し寄せてくるだろう。もちろん近隣住民の皆さんにはいい迷惑であるばかりかそのまま人間狩りと洒落込む以上見過ごすわけにはいかないだろう。
ヴォーテックス・シティの程近くの荒野にて、ポータルから出てきた猟兵たちは早速、プラスチック爆弾の山とヒャッハーなりきりセットを前に潜入方法を考えはじめた。
罹災・祥雲
不採用含め全て歓迎でござる。
ヒャッハーなど恐るるに足りず。某、個人的恨みもある故、きっちりニンニンするでござるよ。
早速ヒャッハーなりきりセットを…むむっ。某、舌が無くてヒャッハーッ言えないでござる!
ヒャッハー衣装で他の面子と目を合わせないようにコソコソするでござるよ。
場合によってはUCで装甲戦闘車両に変身、ヒャッハー衣装のまま故ヒャッハー仕様にて候。
そのまま駐車スペースに潜入して爆弾を仕掛けるが良かろう。
爆弾を仕掛けている所にヒャッハーと出会った場合は素顔をお見せ致す。びっくりどっきりニンニン大作戦でヒャッハーを退散させるでござろう。
書置きするでござるよ。
ヒャッハーや、打ち上げる花、爆弾よ。
●無口なヒャッハー
宴に混じりつつも足音を忍ばせるヒャッハーが一人。他者との視線を一切合わせず、さりとてその場から浮くこともなく。よほど注意深くこの場にいない限り、そのヒャッハーに気づくものはいないだろう。
その正体は猟兵、罹災・祥雲(変幻自在の疾風、屍機甲忍者・f31621)。彼はグリモア猟兵より支給されたヒャッハーなりきりセットを身につけて、無口なヒャッハーを演じていた。
無口なヒャッハー。実に哲学的な存在である。ヒャッハーはヒャッハーと声を上げるからしてヒャッハーたりうるのだが、ヒャッハーと言わないヒャッハーは果たしてヒャッハーと言えるのだろうか。
もちろんこれには事情がある。祥雲はここアポカリプスヘルでかつて命を落とし、その屍に再び禁忌技術で命を宿した存在、すなわちゾンビである。そして彼には舌がない。以前ヒャッハーたちの襲撃により、連れ立って旅をしていた恩人の研究者と共に失ってしまったのである。
そのためヒャッハーに対しての恨みは人一倍強い。今回の依頼に真っ先に志願したのはそういう事情からだった。
難なくヒャッハー自慢のマシンが停められている駐車スペースにたどり着くと、めぼしいマシンを見つけて燃料タンクやエンジン部分にプラスチック爆弾を仕掛けていく。
「……あれぇ? 今ここに誰か来たような」
ベロベロに酔っ払ったヒャッハーの一人が駐車スペースにやってくる。しかし、彼の目には人っ子一人認めることはできなかった。
「誰か酔い覚ましの一服でもしにいったのかぁ? ったく、戻ってきたらガッツリ酔わせてやるかぁ」
泥酔したヒャッハーは早々に引き返す。そのヒャッハーが駐車スペースから完全に立ち去った後、不意に1台のマシンが祥雲の姿に変わる。これぞ機甲忍者の真骨頂、機甲変化・自在ノ型。自身の姿を装甲戦闘車両に変ずる術である。今の彼はヒャッハーなりきりセットを身につけているがゆえに、変化後の姿もヒャッハー仕様であり、周りにすっかり溶け込んでいた。木を隠すなら森の中、ヒャッハーを隠すならばヒャッハーの中なのだ。とは言え変化を解いた祥雲は内心でほっと胸をなでおろした。
(いや危ない危ない。後少し気づくタイミングが遅れていれば素顔を晒して脅かす秘技、びっくりどっきりニンニン大作戦の発動をせざるを得なかったでござる)
一仕事終えると、満足そうにぽんぽんと手を払う。しかしふと、なんとなく不足を覚えた。画竜点睛を欠くような、そんな感覚。
(──ここはひとつ、犯行声明代わりの書き置きをするのが良いでござろうな。花火を上げるからには風流に……)
懐から書状と筆ペンを取り出すと、一句したためる。
ヒャッハーや
打ち上げる花
爆弾よ
──罹災・祥雲
大成功
🔵🔵🔵
ユージィーン・ダイオード
※1アドリブや他猟兵との連携などはご自由にどうぞ。
※2判定:SPD
Happy New Year...(ハッピーニューイヤー)
Hasta la vista, baby.(地獄で会おうぜくそったれども)
欺瞞装置を発動…。
光学迷彩機能で目立たないようにゆっくり…しかし確実に侵入する。
先行させたスカウトボール(辛丑仕様)に情報を収集させ、その情報を元に目標を捜索する。
―ム。目標(ターゲット)確認...。
任務を遂行する。
目標の駆動部に爆弾を設置。しかしすぐにバレぬ様に偽装も必要か…。
今年は辛丑…ならばの偽装を用意してきた(爆弾を仕込んだ赤べこを置く)
完璧(パーフェクト)だな。
●ヒャッハーのマシンが爆風の中で親指を立てながら沈んでいくシーンは(ry
ヒャッハーのマシンが並ぶ駐車場に続いて現れたのはユージィーン・ダイオード(1000万Gの鉄面皮・f28841)。彼は自前で光学迷彩を持っていたため、ヒャッハーなりきりセットについては「不要だ」の一言と共にグリモアベースへと置いてきている。
2021年の干支は辛丑(かのとうし)。それにちなんで、ところどころにくすんだ金色の装飾をあしらった牛の意匠のスカウトボールが周囲を偵察する。この場への潜入でも先行偵察を行わせていた。
なんでもこの日のために作らせた特注品らしいが……多額の借金を背負う身でそれは大丈夫なのだろうか。
「Happy New Year... Hasta la vista, baby」(あけましておめでとう、そして地獄に落ちろクソッタレども)
ユージィーンは持ってきたプラスチック爆弾を取り出すと周囲を見回しターゲットを探す。夜だがサングラスは決して外さない。偵察でそれは良いのだろうかと疑問するところだが身体の9割近くがメカのサイボーグだから問題ないのだろう。多分、きっと、メイビー。
目標のマシンのうち、まだ爆弾が仕掛けられていないマシンに近づくと、手持ちのプラスチック爆弾をセットする。駆動部に設置することで行動不能を狙う格好だ。これでたやすく追いつくことはできまい。
ところで、このプラスチック爆弾だが、彼は偽装を施して持ってきていた。何しろ誰かが見に来た時に目立ってしまうと作戦がおじゃんである。
「今年は辛丑……それに相応しい偽装を施して正解だったな」
そう、辛丑という良き年に相応しい偽装。すなわち、福島県会津地方名物・赤べこの置物である。体色の赤は魔よけの効果があると信じられており、振り子の仕掛けが施された頭部は愛嬌たっぷりにカクカク揺れる。
かえって目立つんじゃないか、と思われた読者諸兄も多いかと思われるが、その答えをご覧に入れよう。見よ、ヒャッハーの一人が駐車スペースにふらりと現れたではないか。先程赤べこプラスチック爆弾が仕掛けられたマシンの持ち主である。人の気配を感じたユージィーンは光学迷彩で身を隠し、様子を伺う。
「へぇー、赤べこかぁ。そうか今年は丑年だったか。整備してた連中も粋なはからいするじゃねぇの。いいねぇ、赤べことドライブってのも悪くねぇ」
ひとしきり赤べこの頭を揺らして遊ぶヒャッハー。その様子を見届けたユージィーンは親指を立てながら立ち去る。
「完璧(パーフェクト)だ」
結果論では? というツッコミもどこ吹く風とばかりに、ユージィーンは光学迷彩の下で満足そうに微笑むのであった。
大成功
🔵🔵🔵
蛇塚・ライム
申し訳ありませんが、私はアイドル猟兵なので……
ヒャッハーとびきりセットは置いてきましたわ
えっ、何かが違う?
でも大丈夫ですの
私は怪奇ヘビ人間
UCで毒蛇に変身よ
(衣服ごと毒蛇になるから、青少年の健全さは保全)
車輌の隙間や影を這い回って移動するわね
これで宴に夢中になってるヒャッハー達の目には留まらないはずですわ
それに私の怪力があれば、毒蛇の姿でも爆弾くらい身体で運搬できますわよ
(宴に興じるヒャッハー達を影から眺めて)
ただお酒を飲んで騒ぐだけなら、まだ許容範囲ないですのに……
と、心の中で呟いたり
ヒャッハーのひとりに接近された場合
首に巻き付いてグラップル+暗殺
毒牙を突き立て、そのまま絞殺も辞しませんわ!
●潜入任務で蛇ということはつまり
「こちら蛇塚、目標に潜入しましたわ」
誰にともなく宣言する蛇塚・ライム(その罪名は『憤怒』/IGNITE POP DiVA・f30196)。アイドル猟兵を自認する彼女は今回のヒャッハーなりきりセットの使用に関して難色を示していた。よってユージィーン同様グリモアベースに置いたまま現地へやってきた。
しかし心配は御無用。彼女は怪奇ヘビ人間。ユーベルコードの力を使えば毒蛇に姿を変じることくらいわけはないのだ。もちろん衣服ごと蛇に変わるという便利仕様のため青少年のなんかにもあんしんだ。
そんなわけでプラスチック爆弾を蛇の姿で器用に運びながら目標のマシンへと向かう。もちろん宴に興じるヒャッハーたちが蛇を気に留めることもない。そもそも視線を下にして注意深く見ない限り見つかることなど早々無かった。
無事にマシンの駐車スペースへとやってくると、爆弾を設置してそのまま離脱。実にスムーズな任務遂行であった。
「ノーキル・ノーアラート達成ですわね。……もしも見つかったら蛇の姿のままCQCでも披露していたところですわ。毒蛇ですからうっかり殺してしまいますし」
それにしても、とライムは立ち去り際にどんちゃん騒ぎを繰り広げるヒャッハーたちを振り返る。
(ただお酒を飲んで騒ぐだけなら、まだ許容範囲ですのに……)
ライムの盛大なため息は夜闇に消えていった。
大成功
🔵🔵🔵
キャプテン・ハマーヘッジ
『かくして、私は完璧な変装を済ませた上で悪徳の都ヴォ―テックスシティに潜入したのだった。死の人狩りマシン軍団を徹底的に破壊し、この世に正義を示すために』 ―“宇宙紳士回顧録”キャプテン・ハマーヘッジ篇第13章
回顧録にそう書き記しつつ登場。では、私の完璧な変装を御覧に入れよう。レイダーの魂…それはモヒカンだ。モヒカンこそレイダーの証。即ち、誰よりも巨大なモヒカンを備えていれば並のレイダーは畏怖の念を覚え自ずと道を譲るのだ(巨大モヒカンを何故か宇宙服のヘルメットの上から装着)。
周囲に溶け込むには堂々と振舞うことが肝要。それにしても、まさか誰も巨大モヒカンの中に爆弾を仕込んでいるとは思うまい…!
●“宇宙紳士回顧録”キャプテン・ハマーヘッジ篇第13章
※筆者よりおことわり:以下の文章はスペースシップワールドにて大好評発売中の書籍「宇宙紳士回顧録 キャプテン・ハマーヘッジ篇」より引用したものです
第13章 -ヒャッハーすら欺く我が奇策-
私、キャプテン・ハマーヘッジの2021年はアポカリプスヘルにて幕を開けることとなった。レイダーたちが初日の出暴走に加えて人狩りを行うことを目論んでいるという。宇宙紳士として見過ごすわけにはいかない。グリモアベースで支給品をグリモア猟兵のご婦人から受け取ったとき、私の心は使命感に燃えていたことを告白せねばなるまい。支給品はプラスチック爆弾、そして「ヒャッハーなりきりセット」だ。かくして、私は完璧な変装を済ませた上で悪徳の都ヴォーテックス・シティに潜入したのだった。死の人狩りマシン軍団を徹底的に破壊し、この世に正義を示すために。
現地に到着して変装を行うにあたり、私は何よりもモヒカンを重要視していた。優れたモヒカンこそレイダーの証だからである。我がシンボルたる宇宙服のヘルメットの上から巨大なモヒカンを装着し、ヴォーテックス・シティへと足を踏み入れる。誰よりも巨大なモヒカンを備えていれば並のレイダーは畏怖の念を覚え自ずと道を譲るのだ。
おぉ、見よ。レイダーたちの驚愕の表情を。
「イカれてんのかお前……」
「おい、あいつと絶対目ェ合わせんなよ完全にキてやがんぞこいつ」
気まずそうに目線を反らす辺り、我がモヒカンの威光に当てられたのだろう。作戦は順調だ。このキャプテン・ハマーヘッジの戦略眼に狂いは無かった。周囲に溶け込むには堂々たる振る舞いこそが肝要なのである。
目的のマシンに到達した私は、周囲を見回す。こちらに注意を向けているものはいない。むしろ皆、私の存在を意識から排除しようと躍起になっているようだ。……ところで、この巨大なモヒカンは威圧目的のためだけに装着したわけではない。何故ならば、肝心の爆弾はこのモヒカンの中に隠してあるからだ。
モヒカンの中をまさぐり、プラスチック爆弾を引っ張り出すとマシンのバイタルパートに装着。これで後は離脱するだけだ。帰路も同様に私に畏怖を覚えたレイダーたちがそそくさと道を開け、半径5m以内に誰も近寄らない状況が作り出されたため、スムーズに現地から離脱することができた。これぞ、作戦の勝利と言っても過言ではあるまい。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『武装飛行船』
|
POW : 光の雨
【レーザー光線による激しい弾幕】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD : 鉄の雨
自身が装備する【ホーミングミサイル】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ : 炎の雨
レベル×5本の【炎】属性の【ナパーム弾】を放つ。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
●Party Time!!
猟兵たちが仕掛けた爆弾が起爆したとき、ちょうどヒャッハーたちは宴もたけなわといったところであった。
「何が起きたァ!?」
「お、俺達のマシンが吹っ飛んだ!」
「派手にやりやがって……野郎どもォ! アレを出せェ!」
すると、何ということだろう。ヴォーテックス・シティの一角の地面がぱっかりと割れ、中から巨大な武装飛行船が姿を現したではないか。
「こうなったら次期キングなんぞどうでもいい! こいつで近場の村を襲ってやろうじゃあねぇか! これぞ俺達の本当の初日の出だこの野郎! ぶっ込むぞ野郎ども夜露死苦ゥ!」
「「「夜露死苦ゥ!」」」
武装飛行船からはパラリラパラリラとホーンの音が鳴り響き非常に煩い。
「おいゴラァ! 今何時だと思ってんだァ!」
ヴォーテックス・シティでぐっすり安眠していた無関係なレイダーたちも突然の騒音被害に怒り心頭であるが、
「うるせぇ黙ってろォ!」
レーザービームが容赦なく飛んできて無理矢理沈黙させられる。
近隣住民の安眠のため、そして何よりこれ以上の被害を防ぐためにも、あの武装飛行船は破壊せねばなるまい。ヴォーテックス・シティの程近くでことの成り行きを見守っていた猟兵は武装飛行船を止めるべく動き出した。
遠桜・星黎凪(サポート)
クロムキャバリア世界の小国出身、アンサーヒューマンのキャバリア乗りです
普段の口調は「明るく丁寧な幼女(わたし、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。
■性格
明るく天真爛漫
ロマン(キャバリア的な意味で)が好き
■戦闘
愛機のクロムキャバリア「夜桜」に乗り
近距離なら「天桜剣」「桜和剣」で斬り、遠距離なら「閃桜」で狙撃します
生身でも刀を振るって戦えます
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
アイオライト・セプテンバー(サポート)
ハイカラさんのストームブレイド×クロムキャバリア、16歳
女装している男の娘
口調は女言葉
「私、貴方、○○ね、○○だわ」という感じの口調
男の娘ですが、オカマバーのママのような性格
肝っ玉が強く、自分の美学に忠実なタイプ
基本的に善意で動きます
新世界学園というキャバリアパイロットの学園に所属
美化委員長なので綺麗好き、可愛い物好きです
機動性に優れたクロムキャバリア「ブルーテイル」を使用
【推力機動】を活かし、敵の攻撃を避けつつライフルやミサイルで攻撃し、懐に飛び込んだら「スラッシュ」という名のビームダガーで格闘
というパターン
倫理的に正しい行動>民間人の安全>敵パイロットの安全>自分の生存
という原理で動きます
久遠寺・遥翔(サポート)
UCでフレアライザーや派生形態に変身するか
イグニシオンに【騎乗】して戦う
死角を突いたりといった戦法に躊躇はない
戦いでは取れる手を全力でとる
ただ人質を取ったりなんて義にもとる真似はしないけどな
救助対象がいる場合それ優先で動くぜ
変身・騎乗どちらの場合でも基本的に【空中戦】を仕掛ける
飛行系UCの速度やワイヤーを使った【地形の利用】【ダッシュ】による高速機動戦闘だ
相手の攻撃は【第六感】【視力】を駆使した心眼で【見切り】ながら【残像】でかわし
避けきれない攻撃を【オーラ防御】や【各種耐性】で受け流しながら【カウンター】の
【生命力吸収】する黒焔で対象を【焼却】する【2回攻撃】を叩き込む戦術になる
●キャバリア部隊、駆ける
「こーいうのは俺達向きと見たね」
深夜のヴォーテックス・シティ上空に現れた武装飛行船を見た久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー/『黒鋼』の騎士・f01190)は自信たっぷりに呟く。
「飛行船相手もキャバリアなら割とサックリ行けますからねぇ」
「故郷と違って自由に飛べるものね……」
遠桜・星黎凪(桜花の機士・f29963)とアイオライト・セプテンバー(〝ブルーテイル〟・f29954)も遥翔に同調した。
この3人はキャバリア乗りである。故に、大型のマシン相手は彼らの得手分野と言えるだろう。特に、クロムキャバリア出身の星黎凪とアイオライトにとっては「いくら高速で飛んでも問題ない」「相手はクロムキャバリアではポピュラーな飛行船」ということもあって余裕綽々といった様子である。
「何だァあのブリキ人形共はァ!?」
「鉄屑にしてやらァ! 撃ちまくれェ!」
ヒャッハーたちは飛行船の搭載火器をこれでもかと撃ち込んでいく。レーザーにミサイルが次々と着弾し、地面にもうもうと爆煙や砂煙が立ち昇るが、その煙が晴れたとき、3機のキャバリアの姿は消えていた。
「イグニシオンにそんな攻撃が当たるかよ!」
「流石に攻撃が単調すぎじゃなぁい?」
ヒャッハーたちがふと見れば、散開して空を自由に飛び回る遥翔のイグニシオンとアイオライトのブルーテイル・ダッシュ。そして、
「弾幕はこうやって張るんですよー」
同じく飛んでいた星黎凪の夜桜が無数のホーミングレーザーを放ち、先刻の飛行船からの攻撃よりも密度の濃い弾幕を披露してみせる。
「回避しろォ!」
「あんなん避けれるわきゃねーだろォ!?」
ヒャッハーたちが狼狽える中容赦なく飛行船にホーミングレーザーが突き刺さっていく。加えて、ブルーテイルからのライフルやミサイルの斉射も飛んできて、飛行船に乗るヒャッハーたちはさらにパニック度合いを深めていく。
「あー、ありゃ素人だなぁ。これ時間かけずにとっとと落とすのが良いんじゃないか」
イグニシオンに備わったワイヤーを駆使して変則的な動きを取りながら、呆れたような口調で遥翔が提案する。
「そうねぇ……なんか単に弾をばらまいてるだけ? というか……うーん、センスが足りないわ。せめて偏差射撃くらいできないの?」
アイオライトはヒャッハーたちを軽く挑発する。
「知るかぁ! 撃ってりゃそのうち当たるんだよ!」
「避けるお前らが悪いんだお前らが!」
「えぇ……」
無茶苦茶なことを言い出すヒャッハーたちに星黎凪の表情も引きつっている。
「あの、私も流石にある程度狙って撃ってるんですけど」
「小さな女の子にもこんなこと言われて恥ずかしくないのかしらねぇ」
「諦めようぜ……ヒャッハーは頭もヒャッハーだから……」
「誰の頭がヒャッハーだってェ!?」
3人の言葉にトサカに来たヒャッハーたちはそれまで以上の弾幕を披露する。とにかくめくらめっぽうに撃っているせいか、まっすぐには近づけない。
だが、遥翔はイグニシオンを覚醒形態へと変貌させ、一気に接近する。
「CODE-REVELATION発動! これ以上恥を晒す前に楽にさせてやるよ!」
焔の翼を纏ったイグニシオンは弾幕をものともせずに飛行船に肉迫すると、手にした太刀"迦具土"を一閃。
「有難く食らいなさい。ついでに反省しなさい、色々と」
さらにその手にビームを纏わせたブルーテイルの拳、ライトニング・パイルが突き刺さり、痛烈なダメージを立て続けに食らった飛行船は火を吹き始めたのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ハルア・ガーラント(サポート)
口調:基本丁寧、時々くだける
「だ、大丈夫――わたしもやれる!」
「恐怖に竦んでばかりでもいられないもの」
翼は大型で出し入れできませんが、代わりに飛ぶことに関しては得意です。あと[念動力]である程度の大きさ迄なら動かせますよ!
攻撃は〈銀曜銃〉による魔弾の射出ですが、中に棲む聖霊にお願いする事で聖[属性攻撃の誘導弾]や閃光弾・照明弾にも出来ます。〈咎人の鎖〉を操作し[捕縛やマヒ攻撃]も可能です
敵の攻撃は[第六感や視力]で予感・感知し[オーラ防御]か飛翔回避。鎖にオーラを張り巡らせ壁・盾のように使う事もあります
UCは援護系を優先して使用、攻撃した方が有効だと判断した場合は攻撃系UCを使いますね
●安眠を守るために
「今何時だと思ってるんですかー! 騒音はやめてくださーい!」
ハルア・ガーラント(宵啼鳥・f23517)は両手をメガホン状にしながら大声で呼びかける。パラリラパラリラとやかましく鳴り続けるホーンの音や搭載火器の射撃音でかき消されそうになるが、なんとかその声はヒャッハーたちに届いた。
「知らねぇよ! 俺達はやりたいようにやらせてもらうだけだぜぇ!」
「姉ちゃんよぉ、お前こそとっとと帰っておねんねしてなァ!」
ヒャッハーたちはハルアの注意にもどこ吹く風だ。しかもハルアが線の細い女性と見るやいなや、ヒャッハーたちがここぞとばかりにマウントを取ろうとしてくる。
「帰ったってそううるさいと眠れないんですけど……」
困りましたねー、とハルアはしょんぼりと肩を落とす。こころなしか背中の翼もしゅん、と力なく垂れ下がっているように見えた。しかし気を取り直す。これでも自分は天界の法執行機関たる天獄に選ばれた身。天にある裁きの機関の加護を受けている自分が、暴走族の取り締まりもまともにできないでどうするのだろう。
「……これも皆さんの安眠を守るためです!」
ぱちん、と頬を両手で叩いて気合を入れ直すと、味方の猟兵たちが動きやすいように天獄からの祝福を受けた無数の光の羽根を降らせ、味方が環境による悪影響を受けない祝福の地を作り出す。弾幕が降ってきても安心して動けるだろう。さらに、咎人の鎖を操作して飛行船の動力部分を捕縛し、鎖を錨のように地面に縫い付けることで飛行船の動きを封じた。
「ぐっ……動けねぇ!」
「どうすんだよ、これじゃあ良い的だ!」
その様子を見たハルアはびしっと指を突きつけた。
「過度の騒音は犯罪ですよ!」
成功
🔵🔵🔴
キャプテン・ハマーヘッジ
二丁の光線銃だけで巨大飛行船に挑むのは余りに無謀だ。という訳で、ここは内部から破壊すべし!
背中のロケットパックで飛翔し、戦闘補助AIの支援で攻撃を華麗に回避しながら船内に突入!内部で大立ち回りを演じて混乱させてやろう(突入が叶わなければ蚊のように船に張り付いて飛びつつ銃座や砲口を攻撃)。
残念ながら私は攻撃力には欠けるのでね…ここは敵をひたすら苛つかせる事で仲間たちを援護しようではないか!
(アドリブ・連携超歓迎)
●“宇宙紳士回顧録”キャプテン・ハマーヘッジ篇第13章第2節
※筆者よりおことわり:以下の文章はスペースシップワールドにて大好評発売中の書籍「宇宙紳士回顧録 キャプテン・ハマーヘッジ篇」より引用したものです
(承前)
ヒャッハーたちは驚くべき兵器を持ち出した。巨大な武装飛行船である。しかもそこから吐き出されるのは耳をつんざく騒音。全くけしからん。近隣住民の迷惑を考えない、実に後先考えない刹那的な若者の衝動の暴走である。宇宙紳士として掣肘を加える必要があるだろう。しかし我が身を顧みれば、その装備は二丁の光線銃だけである。巨大飛行船に挑むのは余りに無謀だ。そこで私はこう考えた。ここは内部から破壊すべし、と。
私は地を蹴り、背中のロケットパックで飛翔した。私には歴代宇宙紳士の経験が蓄積された補助AIがついている。偉大な英雄達の記憶と経験の助けを受けながら、攻撃を華麗に回避する。すでに異界の巨大人型兵器「キャバリア」が船体に大穴を開けているので、船内へと侵入することは容易かった。
船内へと侵入した私は大立ち回りを演じてみせる。襲い来るヒャッハーたちをちぎっては投げ、ちぎっては投げ。我が二丁の光線銃と体術は群がるヒャッハーをものともせず、さながら台風の目のようだったと言えよう。かくして敵は大混乱に陥り、搭載火器の制御どころではなくなっていた。そして、勇敢なる猟兵の仲間がトドメの一撃を喰らわせる頃、私は颯爽と飛行船から離脱する。背後で爆炎を背負いながら、私はしばし心地よい達成感に身を委ねていたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ユージィーン・ダイオード
※アドリブや他猟兵との連携などはご自由にどうぞ。
目標確認...殲滅(ターミネイト)を開始する。
咆哮凶虎を発動…浮遊砲台と列車砲を設置…爆撃を開始せよ。
二基の特殊兵装を囮にし、再び欺瞞装置を作動。
光学迷彩で姿を隠し移動を開始する。
スカウトボールが集めた情報を元に爆発の影響範囲外を移動し、敵飛行船への有効射程距離に侵入した。
この位置なら零式直接支援火砲もビームキャノンも届く…。
―ム…。これは飛行機能のあるキャバリアの購入も検討の必要があるか…(通帳残高を思い出して)却下だな。
―さて…Game setだ
continueは無い!!
手持ち兵装の一斉攻撃を開始する。
蛇塚・ライム
あんな隠し玉を持っていたのね……
空を飛ばれるとやりづらいんだけど……
(苛立ちで素の口調に戻りかける)
いいえ、こんなときこそ私の半身の出番ですの!
ヒヒイロカネの勾玉から、炎鋼巨神カマドGを召喚!
すぐさま乗り込んで高さを補いますわ
敵機の光の雨を爆炎紅蓮色の覇気で武器受け
敢えてダメージを蓄積しますわ
「どうしたのかしら? それで弾切れですの?」
他の猟兵の方々も被弾が重なってくる頃合いを見計らってUCを撃ちます
カマドGに装着されたヒヒイロカネの勾玉から
蓄積ダメージに比例した憤怒のエネルギーが噴出!
「私の憤怒の炎は1億℃ですの!」
白光が天を貫き、武装飛行船を飲み込みますわ!
「最後に笑うのは、この私よ!」
●炎の決着
「あんな隠し玉を持っていたのね……空を飛ばれるとやりづらいんだけど……」
空を覆い尽くさんばかりの巨大な飛行船に思わず素の口調に戻りかけるライム。
「とは言えあれは止めなければならない。幸い他の猟兵の活躍で奴も虫の息だ。何故か砲撃もまばらになってきている……おそらく内部に誰か侵入したな」
一方のユージィーンは状況を冷静に見極めていた。
「……そうですわね、ここは私の半身で一気に決めてしまいますわ! 援護をお願いしてくださるかしら?」
「了解だ、前衛は任せた。……殲滅(ターミネイト)を開始する!」
2人は役割分担を決めると、それぞれ己の武装を召喚する。ライムは愛機「炎鋼巨神カマドG」を召喚して乗り込み、ユージィーンは浮遊砲台と列車砲を呼び出して設置、飛行船めがけて集中砲火を浴びせ始めた。
「くそっ、あのブリキ人形が厄介だ! 撃ち落とせ!」
ヒャッハーたちはカマドGを脅威と認定し、砲火を集中させる。しかしカマドGはスーパーロボット、その装甲はちょっとやそっとの攻撃ではびくともしない。ライムは敢えて敵の砲火を避けずに、その身に攻撃を食らっていた。
カマドGに攻撃が集中する中、ユージィーンは光学迷彩で身を隠して飛行船の死角へと移動する。浮遊砲台と列車砲は単なる陽動だったのだ。
「しかし、飛行船か……今後同様の敵が現れたことも考えて飛行機能のあるキャバリアの購入も検討の必要があるか……」
カマドGの姿を見ながら、ユージィーンはそんなことをぼんやりと考えていた。しかし、自分の預金通帳の残高を考えるとそんなことは言っていられない。
「……却下だな」
懐の寒さは如何ともし難いものであるが、生身でもやりようはあるのだ。そうこうしているうちに自らの武装の有効射程距離に入り、光学迷彩を解くとライムに合図を送る。
「あら、ユージィーンさん、どうやら位置についたようですわね。さぁ、私の憤怒の炎は1億℃ですの! 最後に笑うのは……この私よ!」
ユージィーンの姿を見てにっこりと微笑むと、ライムは大技、「蛇炎神拳・肆式『卯月』」を発動した。ヒヒイロカネの勾玉からそれまでに自分や仲間が受けた被弾に比例する威力の爆炎を放つカウンター技だ。爆炎はプラズマ光となって収束し、飛行船を貫く。
これに合わせてユージィーンもその身に搭載した零式直接支援火砲とビームキャノンを一気に撃ち込む。バイタルパートに致命弾が当たったのか、飛行船は推力を失い、地面めがけて落ちていく。
「…Game setだ。Continueは無い!!」
ユージィーンは落ちていく飛行船を見届けながら言い放った。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 集団戦
『キルドーザーズ』
|
POW : キルドーザーズ鉄の掟『遅ェ奴はクソ!』
【敵に向けてチキンレースのような集団突進】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD : キルドーザーズ鉄の掟『雑魚は死ね!』
自身の【モヒカン】が輝く間、【同士討ちを全く厭わぬ突進】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ : キルドーザーズ鉄の掟『敵は轢き殺せ!』
【ドーザーブレードを振り回しながらの】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【雄叫びを上げながら無秩序に走り回る仲間】の協力があれば威力が倍増する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
|
●ヒャッハーアイムイジェクティン
猟兵たちの猛攻を受け、火を吹いて落ち行く武装飛行船。このまま何事もなく終わるか、と思ったその時、落ちる飛行船から無数のマシンが飛び出す。バイクにドーザーブレードを装着した攻撃的なフォルムが特徴のそのマシンからは、先刻の武装飛行船と同様にパラリラパラリラとホーンの音が威勢よく鳴り響く。邪魔なものをドーザーで片っ端から弾き飛ばす……言うなればキルドーザーと呼ぶべきか。
「こうなったら貴様らだけでも血祭りに上げてやるぜヒャッハー!」
「明日に向かって走るだけだぜヒャッハー!」
「「「ヒャッハー
!!」」」
草木も眠る丑三つ時に、耳をつんざくエキゾーストノート。喧しい夜は続く。真に安らかな夜を取り戻すためには、この騒音を撒き散らすヒャッハーバイク集団をきちんと殲滅しなければならない。猟兵たちとヒャッハーたち、最後の戦いが幕を開ける──!
テケリリケテルリリ・テケリリテケリャア(サポート)
『テケリャア!!!』
バイオモンスターのフードファイター × 四天王
年齢 101歳 女
外見 243cm 黒い瞳 赤茶の髪 白い肌
特徴 特徴的な声 声が大きい 実は美形 虐殺を生き延びた 奴隷だった
口調 テケリャア(私、呼び捨て、言い捨て)
お腹が減ると ケテルャア(私、呼び捨て、言い捨て)
常に飢餓感に苦しんでいます
てけりゃあ叫んで捕食したり怪力任せに潰すのが得意です
不定形の化け物として描写してください
連携歓迎です
●暴走の代償はSAN値直葬
「テケリャア!!」
突然だが、ここでSAN値チェックの時間である。
不定形の化け物が得体のしれない奇声を上げてヒャッハーたちをちぎっては投げ、ちぎっては投げしているのだ。しかもヒャッハーたちめがけて煎餅が次々と飛んでくる。
確かに現在は草木も眠る丑三つ時、化け物や幽霊が出てくるには丁度いい頃合いだがまさかこんな冒涜的な奴が出てくるとは思うまい。
その正体はれっきとした猟兵である。テケリリケテルリリ・テケリリテケリャア(ロード・ケテル・f16871)、肉が大好きなフードファイターにして四天王。煎餅にすると美味らしいが精神を汚染する効果がある。しかもグリモアの力に覚醒して人並みの知性があるというのだから驚きだ。
「ぎゃああああああ!!」
「あぁ、ドーザーに、ドーザーに!」
もっともヒャッハーたちはそんなことなど知る由もないのであるから、続々と不定形の化け物の大暴れに巻き込まれて物理的に飲み込まれるか、物理的にノックアウトされるか、SAN値を削られて発狂するかの3択である。
そんなわけで、ひとしきり大暴れして満足したテケリリ以下略が去ると、後に残ったのは不定形の化け物にもみくちゃにされたヒャッハーの成れの果てと、SAN値が吹っ飛び廃人と化したヒャッハーの成れの果てが転がる地獄絵図。
深夜に暴走行為をした代償がこんな冒涜的な結末とは、ヒャッハーたちも相当日頃の行いが悪かったのだろう……。
成功
🔵🔵🔴
ネオン・キャメル(サポート)
『楽しませて頂戴ね。』
西洋妖怪の神器遣い×ウィザード、女の子です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
嘘をつく時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
戦闘では、ウィザードロッドを用いて魔法のUCを使用して
戦う事が多いです。
また、色々な事に興味津々で、楽しそうな事柄には
積極的に関わろうとします。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●妖怪だって深夜に五月蝿いのは嫌である
「草木も眠る丑三つ時……つまり妖怪である私にはパーティタイムってことね! 暴れるわよ!」
打って変わってこちらはネオン・キャメル(西洋妖怪の神器遣い・f27957)、西洋妖怪である。妖怪たちが元気になる時間帯でもあるからか、こころなしかテンションが高い。
「っはァ! 知らねぇなぁ! 妖怪だろうがこの文明の象徴のドーザーバイク様に敵うかよぉ!!」
しかしヒャッハーたちはどこ吹く風、ドーザー付きのバイクでネオン目掛けて快哉を上げながら殺到する。
「……ていっ」
掛け声と共にちゅどーん、という爆音が轟き、爆炎とともに複数のドーザー付きバイクが吹っ飛んでいった。ネオンの方を見れば、彼女が手にするのは三種の神器。
「確かに妖怪にとってはパーティタイム、裏を返せばあなた達はお呼びじゃないってことよ! 深夜にパラリラブオンブオン五月蝿いの! 静かに楽しませなさいよ!」
ネオンは流石に深夜に騒ぐ暴走族にも思うところがあったらしい。確かに静かな夜だからこそ妖怪の神秘性や恐怖が引き立つのであって、そんな横で喧しい騒音を立てられてはたまったものではない。
「だから吹っ飛びなさい!」
神器を駆使して次々とヒャッハーたちにお灸を据えていくネオン。封印解除の必要もないとばかりにただひたすらヒャッハーを神器の魔力で懲らしめていく。
「大人しく帰って寝てなさい!」
ネオンはただひたすら神器の力を振るい、ヒャッハーたちを骸の海へと返していくのであった。
成功
🔵🔵🔴
ユージィーン・ダイオード
※アドリブや他猟兵との連携などはご自由にどうぞ。
―ム。丑年なだけに丑三つ時か…うまいことをやったつもりか…
(注:たぶん違う)
残存勢力を確認。掃討(モップアップ)を開始する。
武装展開(オープン・コンバット)アサルトライフルとビームキャノンを装備に選択(セレクト)掃討火鼠を発動する。
―うむ。突進か…ボアなど恐れることはない。あ、丑年か…。
突撃される寸前に欺瞞装置で姿を隠し、横へ回避する。
初戦は突撃するだけのボア…隙アリだ。
モヒカンがドーザーを回頭させる前にアサルトライフルの弾幕とビームキャノンの射撃による制圧射撃で殲滅(ターミネイト)する
年末のゴミ掃除をさぼると…年明けが台南いい教訓だな。
キャプテン・ハマーヘッジ
敵が暴走マシン軍団で追跡してくるなら、私の愛車フューチャー号の出番。華麗なバイクテクで翻弄し、敵の注意を仲間たちから私に引き付けようではないか。
マシン軍団が私を追いかけてくるなら好都合。背中のジェットパックを起動しバイクから跳躍、空中で宙返りして頭の巨大モヒカンを敵めがけて投擲!そしてモヒカンを光線銃で撃ち抜く!
何故かって?それはモヒカンの中に隠した最後の爆弾を起爆するためさ!
能ある紳士はモヒカンに隠す。フフフ、如何に変装のためとはいえ、まさか理由もなしにこんな無駄に大きいモヒカンを付けていると思ったのかね…!?
(アドリブ・連携歓迎、仲間を積極的に支援)
蛇塚・ライム
あら、幕引き間近だと言うのに騒々しいですわね
でも空を飛ばないなら、まだ勝機があるというものですわ
引き続き、カマドGに搭乗中
勾玉からの熱光線(レーザー射撃)をしながら、
近付くキルドーザーを爆炎紅蓮色の覇気で吹き飛ばしますわ
炎属性の覇気で、乗り手ごと車体を焼却ですの
そしてヒートクローの出力全開!
赤熱した指先で、突進してくるキルドーザー集団をなぎ払いますわ
(グラップル・なぎ払い・怪力・属性攻撃)
きっと先頭車両が横転したり、ひっくり返って、後続が渋滞するでしょう
その渋滞した車両の塊へ向けて、UCを全力で叩き込んでみせますわ!
更に地形が壊れて後続を巻き込みますの!
私の怒りを思い知りなさい!
全て消し飛べ!
●穏やかな夜明けを迎えるために
「あら、幕引き間近だと言うのに騒々しいですわね」
迫りくるヒャッハーたちを見てもライムは動じない。先ほどと違い、空中の敵ではないためまだ勝機があると判断している。引き続きカマドGに搭乗し、迎撃を行う構えだ。
「──ム。丑年なだけに丑三つ時か……うまいことをやったつもりか……」
「上手い。後ほど座布団を進呈しよう」
ユージィーンとハマーヘッジは軽口を飛ばし合う。数が未だ多いとは言え、所詮は雑兵。如何様にも対処の仕様はある。
ユージィーンはアサルトライフルとビームキャノンを装備し、引き続きその身一つでの戦闘を行う。一方ハマーヘッジは愛車の宇宙バイク、フューチャー号に跨りアクセルを吹かす。
なお今回はハマーヘッジの自伝からの引用はない。気になる続きは是非彼の自伝を入手して自分の目で確かめてみよう。そしてユージィーンにはこの言葉を贈らせてもらう。「信じてもらえないと思いますが本当に偶然です、言われて気づきました」と。
「残存勢力を確認。掃討(モップアップ)を開始する」
「では、この私が敵を引きつけよう」
「了解、ではこちらは一気に仕留めますわよ」
迫りくるヒャッハーたちを相手に、まず仕掛けたのはハマーヘッジだ。宇宙バイクが縦横無尽に動き回り、ヒャッハーたちの目を向ける。
驚くべきことに、ハマーヘッジは未だに「ヒャッハーなりきりセット」を装備し続けていた。もちろん巨大なモヒカンも健在である。
「あいつは……イカれた巨大モヒカン野郎! さっき飛行船の中で大暴れしやがった奴だ!」
「舐めやがって! 俺達とバイク勝負しようってのか!」
単純なヒャッハーたちは頭に血が上り、ハマーヘッジを追い回す。
「ははは来るが良いヒャッハー諸君、この私のドライビングテクニックについてこれるか?」
一方、別のバイク集団はユージィーンを目ざとく見つける。
「おいおい一人だけ生身で来るってよォ!」
「好都合だ、このドーザーでテメェを粗挽き肉団子にしてやらァ!」
迫りくるドーザーバイクの群れを前にしても、平静を保つユージィーン。
「──うむ。突進か…ボアなど恐れることはない」
ドーザーの群れに押しつぶされそうになる刹那、ユージィーンは欺瞞装置で姿を消し、横へと回避する。ドーザーが虚しく空を薙ぎ、ユージィーンは五体満足だ。
「……ボア? 丑年か、そう言えば」
横へと飛びながら、ユージィーンはそんなことを呟いていた。まだそこにこだわるのかユージィーン。
一方、宇宙バイクを駆りながら次々とヒャッハーたちを引きつけたハマーヘッジは、ライムに通信を送っていた。
「ライム、こちらで敵を引きつけた。先頭集団を頼めるか」
「合点承知ですわ」
ライムは自らを狙ってくるヒャッハーを、カマドGから放つ爆炎紅蓮色の覇気で吹き飛ばしつつ、勾玉からの熱光線で着実にヒャッハーをドーザーバイクごと葬り去る。そこでハマーヘッジからの援護要請を受け、カマドGの大技を起動した。
「ヒートクローにジェネレータ出力を回して……全開で参りますわ!」
ハマーヘッジの宇宙バイクが通り過ぎるのと同時に、カマドGが入れ替わるようにハマーヘッジを追うヒャッハーたちの前に出る。ヒートクローの出力を全開にすると、そのまま横へ大振りの一閃を行う。先頭集団のヒャッハーたちはたまらず吹き飛び、後続も急ブレーキをかける。その結果発生するのは玉突き事故だ。後ろから来たバイクが次々と前のバイクに衝突し、後続を巻き込みながら大破炎上していく。難を逃れたヒャッハーもたまらず急ブレーキだ。
一方、ユージィーンを狙っていたヒャッハー達は突如ユージィーンが姿を消したことに気が付き驚愕する。
「おい、手応えがねぇぞ」
「馬鹿な……消えたってのか!?」
「状況判断が遅い」
回避と同時にターゲットのロックオンを終えていたユージィーンはアサルトライフルとビームキャノンの一斉射を行う。次々と後ろから撃ち抜かれていくヒャッハー達。そして、そこに現れたのは宇宙バイクから飛び降り、その身を空中に躍らせたハマーヘッジだ。
「フフフ、如何に変装のためとはいえ、まさか理由もなしにこんな無駄に大きいモヒカンを付けていると思ったのかね
……!?」
なんと、彼は空中で宙返りしながら自らのモヒカンをむしり取り、ヒャッハー目掛けて投擲したではないか!
「ユージィーン! あのモヒカンを撃て!」
「──ム? 了解した」
半ば反射的にユージィーンは宙を舞う巨大モヒカンをビームキャノンで撃ち抜く。すると、モヒカンが大爆発を起こし、ユージィーンを狙うヒャッハーを残らず消し炭にしたではないか!
「まさか」
「能ある紳士はモヒカンに隠す。モヒカンの中に残しておいたのだよ。プラスチック爆弾を一発だけな」
ふっ、と笑うハマーヘッジにユージィーンは素直になるほど、と頷く。
「いや、そもそも紳士はモヒカンでは……」
ヒートクローで続々と敵を沈めたライムはツッコミを入れようとしたが、言うだけ野暮かと思い言葉を引っ込める。あちらもヒャッハーは殲滅したのだ。ならば自分も仕事をしなければ。
「……では、気を取り直して。私の怒りを思い知りなさい! 全て消し飛べ!」
ヒートクローを地面へと叩きつければ、全てを焼き尽くさんばかりの熱波と地形すら変わるほどの衝撃がヒャッハーたちに次々と襲いかかる。断末魔の叫びを上げる間もなく、ヒャッハーたちは地割れの中に消え、熱波で骨も残らず消し炭にされた。
戦いは終わり、3人はしばし佇む。ドーザーバイクの残骸から黒煙が上がる向こうで、徐々に空が白み始めた。
「年末のゴミ掃除をさぼると……年明けが台無しになるいい教訓だな」
「まぁ、それでも今日やれたのだから良しとすれば良いのではなくて?」
「あぁ、これでようやく気持ちのいい日の出を迎えられるというものだ」
日の出を前に、猟兵たちは誰ともなく拝む。願わくば、今年1年がよい年でありますように、と。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵