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ゴリラを従えしもの

#グリードオーシャン #貶める者 #マイ宿敵

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#グリードオーシャン
#貶める者
#マイ宿敵


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「はぁ」
 やたらきわどく露出度の高い服装のまま玉座に座り、手にした槍にしなだれかかる様にしていたそのコンキスタドールは嘆息する。
「それなりに強いし、こちらの言うことは聞く、それ以上を求めるのは贅沢かもしれないのはわかってますヨ、けれど――」
 視線の先に居たのは、戦闘用水中服に身を包んだゴリラ。ドラミングもするし、声をかけてもウホッとしか返ってこない。
「偶には、会話とかしたいですヨ」
 天井を仰いでボソッと漏らしてもウホッと返って来るだけなのであった。

「グリードオーシャンの世界のコンキスタドールが支配するとある島に要塞が存在しまして」
 声をかけて応じた君達へと、フェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)はその制圧をお願いしたいんですと続けた。
「その島はダークセイヴァーから落ちてきたと思われるんですが、島民はおらず存在するのはコンキスタドールのみ」
 そんな島に唯一存在した建築物である廃城を改造しコンキスタドール達は拠点として活用しているようなのだ。
「このまま放置すれば、この拠点を利用して悪さをするかもしれませんし」
 何かやらかす前にコンキスタドール達を倒してきて欲しいというのがフェリクスからの依頼だった。
「それで、皆さんに倒していただきたいのは、要塞の主であるボス格のコンキスタドールと、これに従って要塞を守っている部下であり戦闘用水中服に身を包んだゴリラのコンキスタドールとなります」
 主である槍で斬りつけた相手の姿を写し取ることが出来るコンキスタドール、貶めるものは、玉座の間に居る為これと戦うには要塞内へ足を踏み入れ、要塞を守るゴリラたちを倒してゆく必要があり。
「また、主であるコンキスタドールは槍のメガリスの他に要塞を自爆させるメガリスを所有しているようなんです」
 故に首尾よく要塞の主を倒せたとしても、要塞に改造された廃城を急いで突破し外へ出る必要があるのだとか。
「自爆の影響は外までは及ばないみたいですので」
 戦闘の後できついかもしれませんけれどとしつつも、脱出までは気を抜かないで下さいとくぎを刺し。
「禍根を残さぬためにもご協力よろしくお願いしますね」
 そう言ってフェリクスは君達に頭を下げたのだった。


聖山 葵
 自爆しないなら、廃城ですし肝試しも季節的にまだいけたかもしれませんよね。

 それはさておき、今回は無人島に要塞を構えて支配するコンキスタドール達を倒し、自爆する要塞から脱出していただくお話となっております。

 尚、メガリスによる自爆はメガリスの力なのか、阻止は出来ません。必ず発動して脱出することとなりますので敵を倒したら急いで脱出しませう。

 では、ご参加お待ちしておりますね。
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第1章 集団戦 『アビス・ゴリラ』

POW   :    素晴らしきゴリラの体力
【相打ちを恐れない怒れるゴリラ】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    奪われしヒトの技術力
【どんな船舶も破壊する斧】【近未来装甲を模した銃弾をはじき返す装甲】【水中・空中を高速移動できるジェットパック】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    知性を持ったゴリラの団結力
演説や説得を行い、同意した全ての対象(非戦闘員も含む)に、対象の戦闘力を増加する【状態異常を軽減し、体力を回復する肉体能力】を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

櫻井・クロ
フェリクスちゃんもまた変わったのを見つけたのにゃね
「ゴリラのコンキスタドール・・・強そうにゃけどクロも負けないにゃよ!」
でも全身を戦闘用水中服で包んだゴリラって見た目的にはあんまりゴリラじゃないと思うのはクロだけかにゃ?
ライオンライドでゴリラに負けずに【ダッシュ】で近づいて【野生の勘】を生かして【早業】で攻撃するのにゃ!
「ゴリラの相手はライオンさんなのにゃ!突撃にゃ!」
ゴリラ攻撃は【オーラ防御】【第六感】で回避したり防いだりします
「そう簡単には負けないにゃよ!」
集団線なので数を減らすことを優先にゃ
「森の賢人から盗人になったゴリラは成敗なのにゃ!」

※アドリブや他の人の連携などはお任せにゃ



「フェリクスちゃんもまた変わったのを見つけたのにゃね」
 打ち寄せる波の音を背後に島へ降り立った櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)の瞳に映るのは、朽ちかけた廃城を改築して作られた要塞と、崩れかけた部分を補強した城壁、そして城壁の上を巡回する戦闘用水中服に身を包んだゴリラであった。
「ウホホ!」
「「ウホ!」」
 見張りも兼ねていたのであろう。高所からクロの姿を発見したゴリラの一匹が指させば、城壁の上の他のゴリラ達もクロの姿を認めた様で、城壁から身を投げると背にしたジェットパックを用いて飛翔、クロめがけて飛んでくる。
「ゴリラのコンキスタドール……強そうにゃけどクロも負けないにゃよ!」
「「ウホ―ッ!」」
「ゴリラの相手はライオンさんなのにゃ! 突撃にゃ!」
 黄金のライオンを召喚するとクロはひらり飛び乗り。怯まず迎え撃つべくライオンを駆けさせながら、飛んでくるゴリラたちを見て思う。
(「でも全身を戦闘用水中服で包んだゴリラって見た目的にはあんまりゴリラじゃないと思うのはクロだけかにゃ?」)
 確かに戦闘用水中服に身を包んだことで、かろうじて確認できるのは目の部分だけなのだ。遠目から見ただけで事前情報もなくゴリラと見破るのは、少々難しいかもしれない。加えて、相手は斧を武器として用いるのだ。
「ウホ!」
「にゃっ!」
「オゴッ」
 先頭のゴリラが間合いに入り斧を振り上げがら空きの胴にライオンの前足を叩き込まれて吹き飛ぶ。
「ウホッホ!」
「うにゃっ」
 仲間の仇とばかりに続けて襲ってきた別のゴリラからの横なぎの一撃をクロはライオンの背に寝そべるようにして躱す。なんとなくではあったが、攻撃が来るのがわかったのだ、いわば第六感のなせる業だろう。
「そう簡単には負けないにゃよ!」
「ウボッ」
 反転させた黄金のライオンに叩き伏せさせたゴリラのコンキスタドールは地に伏せるとむ起き上がってくることはなく。
「森の賢人から盗人になったゴリラは成敗なのにゃ!」
「ウボア」
「ウゴガッ」
 駆け抜けざまにライオンの上から放ったクロの蹴りを受けて、更にゴリラ達はバタバタ倒れて数を減らしてゆくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

初志・貫鉄
ゴ・リ・ランドからの参戦だ

よぉ、ゴリラの兄弟。そこを通してもらうぜ

敵アビスゴリラを前に腕を組み、不動のポーズで覇気を練り力を溜める

他のメンバーが前衛型なので、後方からの援護重視
限界突破し他のメンバーが動き始めると同時にリミッター解除
不可視の覇気の拳で、マヒ攻撃のだまし打ち
相手の機動力を奪いながら、ダメージを積み重ねていきます

防御は第六感と野生の勘を駆使し、覇気の残像で回避重視。オーラ防御で直撃は避ける形で

ゴリラで在ることに胡座をかいて、ゴリラ道の歩みを停めちゃあいけないぜ。また、やり直して共に歩もうぜ!


二本木・アロ
【ゴ・リ・ランド】のみんなと参戦

あたしの【動物と話す】技能は低くてゴリラ語しかわかんねーんだが……それが役に立つ日が来たな!
うっほほうほうっほ!(立派な装甲だが、ビキニアーマーだって負けねーぞ!)

基本的に【怪力】任せの肉弾戦、
ココペリ様(鈍器)とナックルでぶん殴る。
んでもって仲間のコトは積極的に【かばう】。
あんたの超攻撃力、あたしの【激痛耐性】で耐えられるか勝負といこーじゃねーの。

速く動く物を無差別攻撃だっけ?
ちょうどイイや、【ダッシュ】で動き続けて、あたしに向かってきたヤツが間合いに入ったら『灰燼拳』をぶち込んでやるわ。
うっほー!(喰らえー!)


ベイル・ガラン
【ゴ・リ・ランド】で参加。
「敵が強ければ強いほど、倒し甲斐があるというもの。いざ尋常に勝負!」
基本的には、【ゴ・リ・ランド】の団員の皆と協調して動こう。
私自身は積極的に前線に出て、【高速詠唱1】で大地を操る魔法を使い相手の動きを阻害し、その隙を見て2本の斧で【気絶攻撃1】や【捨て身の一撃1】、ユーベルコードの【グラウンドクラッシャー】を叩き込む、といったところか。


ゴリ・ゴリ
【ゴ・リ・ランド】で参加

ゴリラ道に背くゴリラなど……ゴリラの風上にも置けぬ奴らめ
貴様らなどさっさと骸の海へと還るが良い!

怒りを胸に、歴戦のゴリラ兵団を使用しよう
前衛の者は十分
故に現代兵器を操るゴリラ兵団へと指示を飛ばし、仲間たちのバックアップをさせるのだ

我が元に集え、歴戦のゴリラたちよ!

敵のアビス・ゴリラどもがうだうだと話すのであれば、ドラミングで以て威嚇してやるわ
黙るが良い! 貴様らはゴリラ坂を一合目から登り直して来るが良い!


アグリ・コルトーレ
ゴ・リ・ランドの皆と参加します 「コンキスタドールのゴリラですね、こちらには正義のゴリラさんがいますし頑張りましょう!」 どうやら先行した人がライオンライドを使ったようなので同じくライオンライドで蹴散らします 他の人と連携を重視して相手を倒していきます 「でもゴリラ分があれだけだと本当にゴリラか怪しいですね・・・」 そう思って自分で育てたバナナで誘導できるか試してみたいですね

他の人との連携やアドリブは歓迎です♪


月守・咲凛
【ゴリランド】で参加
敵もごりごりしてるのです。
ごりら対決、まけませんよー。

うほーどんどん、と口で言いながら仲間と一緒にぺちんぺちんとドラミングして戦闘開始。
空中から俯瞰して味方の位置を把握、アジサイユニットを周囲に飛ばしながら、基本的にガトリングとミサイル、火線砲のビームで空中から味方への援護射撃に回り、敵から仲間への攻撃はアジサイユニットを盾にして防ぎます。
あまり積極的なオフェンスには回らず、味方の防御と、味方がダメージを受けたら追撃を防ぐ事を最優先します。
ただ思考が単純なので味方を守る事しか考えていないので自分の事には頭が回りません。



「今の内だな。いくぜ」
 城壁の上のゴリラなコンキスタドール達は倒され、無人となった城壁を初志・貫鉄(拳食合一の功徳奉士・f26667)は突破し、更にこれへ他の【ゴ・リ・ランド】の面々が続いてゆく。
「とりあえず、ここまでは抵抗らしい抵抗もなく来られたが――」
「ウホッ」
 場内へと一歩足を踏み入れたところで、鎖でつながる大柄な双斧の片割れを担いだベイル・ガラン(黒旋風・f29319)の行く手を中から出てきた戦闘用水中服姿のゴリラが阻み。
「ウホホ」
「ウホッホ」
「敵もごりごりしてるのです」
 次々と場内から現れるゴリラ達を見て月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)が口を開けば。
「コンキスタドールのゴリラですね」
 アグリ・コルトーレ(麦わら帽子の恩返し・f27860)はただ事実を口にするのみ。全く動じず、ただちらりと視線をやった先に居たのは、ゴリ・ゴリ(ミュータント・ゴリラーズ・f18193)。
「ゴリラ道に背くゴリラなど……ゴリラの風上にも置けぬ奴らめ」
 鋭い眼光に怒りをにじませたその姿はまごうことなきゴリラであり。
「こちらには正義のゴリラさんがいますし」
「我が元に集え、歴戦のゴリラたちよ!」
 敵もゴリラ、味方もゴリラであるならば負ける要素なんてないとかそういう意味合いでの発言だったかもしれないが、ゴリが30を超えるゴリラ兵からなる集団を召喚したことで味方のゴリラ数は増し。頑張りましょうとアグリが仲間達に声をかける一方。
「「ウホォ?!」」
 敵方にゴリラが存在し増えるという事態に、コンキスタドールのゴリラ達は激しく動揺した。一瞬固まったかと思えば驚きの声をあげ、ゴリから視線をそらし、仲間同士で目を交わす。
「あたしの【動物と話す】技能は低くてゴリラ語しかわかんねーんだが……それが役に立つ日が来たな!」
 ことごとく相手方の発すモノがゴリラ語の状況に、二本木・アロ(ガードカツィナの娘・f02301)はにぃっと口の端を吊り上げた。嬉しいのだろう、会得したモノを活用する場を得たことが。幸いにもと言っていいかどうかはわからないが、遭遇したゴリラのコンキスタドール達は、一匹の例外もなくウホウホ言っている。
「ごりら対決、まけませんよー。うほーどんどん」
「うっほほうほうっほ!」
 どんどんを含めて口で言いながらぺちぺちと自分の胸を叩き威嚇する咲凛に続く形で、アロは言った。相手の戦闘用水中服の装甲部分を立派と認めつつも、自身のビキニアーマーとて負けてはいないと主張したのだ。はたから聞いてるとウホウホ言ってるだけにしか聞こえないが。
「……ウホッ」
 正しく伝わったのか、気おされたようにコンキスタドールのゴリラが一歩退き。
「よぉ、ゴリラの兄弟。そこを通してもらうぜ」
 腕を組んだまま、貫鉄は戦闘用水中服姿のゴリラ達を不動のまま見据える。もっとも、ただ棒立ちという訳ではない。足は止めているものの、それは次の動作に移るための前準備、ゴリラ達が攻撃の意思を行動に移そうとしたなら練り上げた覇気と溜めた力は軽挙の代償をゴリラのコンキスタドールに支払わせるであろう。
「ウホ」
 ゴリラ語を介するが故、アロにはそれがどうするという仲間へ指示を求めたものだと知れた、だが。
「これで見えます。逃がしませんよー」
 助言を求めたゴリラは気づいておくべきであった、まだ動いていないのが、【ゴ・リ・ランド】の面々のすべてではなかったことに。機甲の翼を用いて空でドラミングのようなモノをしていた咲凛は円盤状の遠隔操作武装ユニット群を展開し、もう戦闘行動へと移っていたのだ。空から俯瞰する戦場の中に隙だらけの敵が居たなら、放置しておく理由など皆無。
「ウボアッ」
「ウ、ホ」
 開いたの両腕外部装甲から覗くガトリング砲とキャノン砲が火を噴き、不意を突かれた仲間が撃ち殺される光景に愕然とするコンキスタドールのゴリラ。
「よそ見は厳禁ですよ」
「ボッ」
 ただ、棒立ちの時間は二秒にも満たなかった。ライオンの右前足に叩き伏せられたゴリラは二度と起き上がることもなく。いつの間にか召喚した黄金のライオンに跨ったアグリはコンキスタドールが倒れ伏し敵陣へ生じた穴へと飛び込んで、傷口を広げてゆく。
「ウホホ?!」
「ウホッ! ウホホ! ウ――」
 浮足立つ味方を叱咤しようとしたのであろう、叫ぶゴリラの前へ、進み出たのは、ベイル。
「敵が強ければ強いほど、倒し甲斐があるというもの。いざ尋常に勝負!」
「ウホッホ!」
 事態の収拾を図ろうにも目の前のベイルが許さないとみて、叫んでいたゴリラのコンキスタドールは斧を振り上げると床を蹴る。
「ウホ―ッ!」
「ウガッ」
 その瞳が怒りに染まったのは直後のことだった。叩きつけるような斧の一撃は勢いあまって後ろから加勢に駆けつけた仲間をも傷つけるが、同士討ちも一切気にはせず。
「ウッ、ホォっ」
 尚も斧を振るおうとして、ベイルの完成させた大地を操る魔法が足元を揺らし、たたらを踏ませ。
「なかなかの気迫だった」
 バランスを崩したゴリラの頭部に振り下ろされた双斧の片割れが戦闘用水中服のヘルメットを断ち割って頭部にめり込む。
「ウボォオオッ!」
 それでも尚動けたのは、理性すら代償に得た力があったからだろう、ただ。
「まだだ」
 ベイルもまた自身の身すら捨てる覚悟でもう一方の斧をも振るっていた、だから。
「間一髪ってとこだな」
 互いの斧が相手に命中する筈だったところをコンキスタドールの斧だけ取りこぼさせたのは、後方から貫鉄の放った不可視の拳だった。
「あんたの超攻撃力、あたしの激痛耐性で耐えられるか勝負といこーじゃねーの」
「ウボッ」
 ただ、同士討ちを恐れず理性を放り捨てたのは、ベイルと戦っていたゴリラだけではない。アロのナックルで頬を抉られヘルメットを凹ませながらも、怒りに染まった目は背けず斧を振り回し。
「庇うのはあたしの仕事じゃん」
 軋みを上げて自分へ向かってくるはずだった斧を受け止めた咲凛のアジサイユニットをちらりと見たアロは、振り返りはせず。
「けど、助かったぜ」
 礼の言葉を返してココペリ様を殴ったばかりのゴリラへ叩きつけた。
「ウ、ベッ」
 流石に二発目の攻撃はこたえたのか、ゴリラのコンキスタドールは起き上がっては来ず。
「ウホッ、ウホホ、ウホ!」
「ウホホホ」
 次々仲間が倒される様にゴリラの一体が他のゴリラ達へ向けて何やら語り始めれば。
「黙るが良い!」
 一括と同時にゴリが胸を叩き、これを妨害する。
「ウホホホホ!」
「ウホーッ! ボッ」
 演説を中断させられたゴリラのコンキスタドールはゴリを睨みつけ、別のゴリラが背中のジェットパックを噴射させてゴリへ飛びかかろうとするも、割り込んで盾になった咲凛のアジサイユニットと激突して墜落すると、ゴリの召喚したゴリラ兵団のメンバーが武器を向けて群がってゆく。
「ウホアーッ!」
「貴様らなどさっさと骸の海へと還るが良い!」
「ウホ―ッ!」
「ウホホホ!」
 断末魔を上げてこと切れたゴリラから別のゴリラへゴリが視線を向けて叫べば、標的を屠り終えたゴリラ兵団が他のコンキスタドール達へと襲い掛かってゆく。襲うのも襲われるのもゴリラ、まさにゴリラ戦争だ。
「でもゴリラ分があれだけだと本当にゴリラか怪しいですね……」
 と、咲凛の射撃と合わせる形で敵ゴリラの腕を騎乗している黄金ライオンに食いちぎらせたアグリは零すが、敵は全身を戦闘用水中服に包んでいるのだから、ある意味やむ無しか。
「試してみましょうか」
 もし、そういってアグリがどこからともなくバナナを取り出していなければ、疑惑を晴らす余地は生まれなかったかもしれない。
「「ウホ?!」」
 バナナが取り出されただけでコンキスタドールのゴリラ達はどよめきを上げ。
「行きますよ、それ」
「「ウホ―ッ」」
 放り投げれば少なくない数のゴリラ達がつられてバナナを追いかける。ただ、投げられたバナナの落ちた先がアロの間合いの内だったのは、きっと偶然だと思う。
「速く動く物を無差別攻撃だっけ? あれ、違う? まぁイイや」
 アロからすれば絶好の機会である。
「うっほー!」
「ウボビッ」
 わざわざゴリラ語で喰らえと言いつつ放った拳の一撃はバナナをキャッチすることに気を取られていたゴリラを叩き伏せ。
「ウ……」
 戦いは続き仲間達がどんどん減ってゆく中、貫鉄の拳に撃たれしびれの残る足を引きずるゴリラは呻きつつ膝をつく。
「ゴリラで在ることに胡座をかいて、ゴリラ道の歩みを停めちゃあいけないぜ」
 どちらかというと歩みを止められかけてる理由は先のマヒ攻撃だから、などとはゴリラはツッコまない。
「ウホッ!」
「おっと」
 足が動かないならジェットパックだと飛翔して襲い掛かるゴリラは覇気を用いた貫鉄の残像のみを貫くと。
「また、やり直して共に歩もうぜ!」
 貫鉄の声を知覚したのを最後に叩き伏せられ。
「ウ、ウホホ」
 気づけば最後の一体となっていたコンキスタドールのゴリラは後ずさろうとするが、これを許す【ゴ・リ・ランド】の面々ではない。
「貴様らはゴリラ坂を一合目から登り直して来るが良い!」
 ゴリの声を合図とするかのように殺到してゆく歴戦のゴリラ兵団。
「ウホ―ッ」
 断末魔を残してゴリラ坂ではなく骸の海へと還らされる途中であるゴリラの骸を踏み越え、【ゴ・リ・ランド】の面々は無人の通路を進み、大部屋と階段を経て王座の間へ至る。
「騒がしいと思ったら侵入者なのですヨ?!」
 ゴリラな部下達が喧嘩でもしていると思っていたのか、驚き腰を浮かしかけたきわどい恰好の女性がそこには居たのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『貶める者』

POW   :    実はこんな服を着る趣味があったのですヨ
いま戦っている対象に有効な【恥ずかしい衣装かエッチな衣装】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD   :    ワタシが盗んだことになってる下着たちですヨ
召喚したレベル×1体の【女性用下着】に【伸縮自在かつ触れることで体力吸収する紐】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
WIZ   :    貴方の姿、いただきますヨ
【斬りつけて得た他者の体の一部】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【自身を体の一部の持ち主そっくり】に変化させ、殺傷力を増す。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠フェリクス・フォルクエインです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

櫻井・クロ
例の敵にゃね、フェリクスちゃんの為にも負けられないにゃ
「ゴリラはクロ達が倒したにゃよ、覚悟するのにゃ!」
後から来た人達もゴリラだったにゃしゴリラ同士のイザコザかと思って気づくのが遅れたのかもしれないにゃね
下着の群れを【スライディング】や【ダッシュ】で躱しながら近づいて【早業】で攻撃するのにゃ!かすり傷くらいならガチキマイラで直すのにゃ
「今回はガブっといくにゃよ!」
相手の攻撃には【オーラ防御】【第六感】【野生の勘】を総動員して回避したり防いだりするのにゃ
「他者の一部を取るならこっちからもがぶがぶいくのにゃ」
ガチキマイラも合わせて肉弾戦で攻撃していくのにゃ

※アドリブや他の人の連携などはお任せにゃ


高柳・零
【WIZ】
おや、ゴリラ人狼は終わってしまいましたか。

「フェリクスさん…何回目の闇堕ちですか?そろそろ戻って来れなくなりますよ」(意味不明な話)
衝撃波で牽制して距離を取り、槍の間合いに入らないようにします。
もし、踏み込まれたり槍を投げて来たりしたら、盾とオーラでガッチリ防御を固めて弾きます。序でに、槍をメイスで叩いて折ろうとします。

「さあ、フェリクスさん!戻って来てください。光を沢山浴びれば、闇も消えますよね?(暴論)」
メイスを置いて、右手と右足の指、合わせて10本を闇堕ちフェリクスさんに向け、10本の光をまとめて落とします。
「火力が強すぎるましたか…?」

アドリブ歓迎です。


グレア・レイスター
「遅くなったがボスには間に合ったようじゃな」
しかし貶める者は顔はフェリクス殿に似ておるが身体つきはわしらに近いのう
あちらが衣装を召喚するならこっちも召喚じゃ
「わしの新しいUCを見せるのじゃ・・・『驚異で驚愕な3段重ね魔城』!」
どんな服装が出てくるが分からんがそれ以上に強大なインパクトをぶつけるのじゃ!
まあわしに有効な服装とかいまいち思いつかないがのう
「室内でもこの迫力!とくと味わうのじゃ」
今回は攻撃力重視じゃな。魔城がどんな攻撃を仕掛けるかわしもよく分からんがまあ大丈夫じゃろ
「敵じゃ無ければ茶飲み話も出来たかもしれんが仕方ないのじゃ(魔城の攻撃を見つつ)」

アドリブや他の人との連携は歓迎じゃ



「後から来た人達もゴリラだったにゃしゴリラ同士のイザコザかと思って気づくのが遅れたのかもしれないにゃね」
 そんな櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)の想像が的中していたのかはわからない。ただ、相手は明らかに迎撃態勢がとれておらず。
「ゴリラはクロ達が倒したにゃよ、覚悟するのにゃ!」
 動揺も収まりきらぬコンキスタドールに事実を突きつけ、クロが一歩足を前に進める。瞳に映る相手は以前戦ったこともある相手であり。
「遅くなったがボスには間に合ったようじゃな」
「っ」
 更にグレア・レイスター(オールドゲーマー・f12088)、つまり猟兵側の新手がクロの横に現れたことで、コンキスタドール、貶める者の表情が歪み。
「おや、ゴリラ人狼は終わってしまいましたか」
 身構えようとしたところで、クロの後ろで声がした。
「ゴリラはともかく人狼って何?! 意味不明ですヨ?!」
 ノリが良いのか、聞き覚えのないキーワードがついてきたからか、すぐさまツッコんできたきわどい恰好のコンキスタードルを見据えたまま、高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)は語り掛ける。
「フェリクスさん……何回目の闇堕ちですか? そろそろ戻って来れなくなりますよ」
「何のことですヨ?! と言うか、フェリクスって誰?!」
 完全に人違いなのだから、コンキスタドールの反応も無理はない。零が口にしたグリモア猟兵と髪と瞳の色、そして髪型といった共通点こそあれ、性別は全く違うのだ。そもそも、依頼をしたグリモア猟兵は男なのだから、あんな豊かな胸の膨らみは備えていない。
「何と言うか、貶める者は顔はフェリクス殿に似ておるが身体つきはわしらに近いのう」
 混同されている相手を知るが故に、グレアは喚くコンキスタドールを見て言う。サポートすべくスタンバイしてるグリモア猟兵が声を届けられたなら、ですよねと同意しようとして女性の体形に触れてしまうことに遅れて気づき、あたふたしていたかもしれない。
「ええい、なんだか訳がわからないけれど、侵入者は侵入者。物理的にお引き取り頂くかここで朽ちてもらうですヨ!」
 ただし、それは猟兵内での話。踏み込まれた貶める者には一切関係なく、招かれざる客から視線を外さず、紐の生えた女性用下着の群れを召喚し、嗾ける。
「フェリクスちゃんの為にも負けられないにゃ」
 この戦い、長引かせれば闇堕ち云々の話で知らぬ者に誤解を与えるかもしれない。走り出したクロは上から覆いかぶさろうとする下着から姿勢を低くし、スライディングすることでその下を滑りぬけ。
「っ、抜けて――」
「今回はガブっといくにゃよ!」
「きゃああっ」
 勢いのまま目にもとまらぬ早業でライオンの頭部に変えた片手をもってクロに食いつかれた貶める者が悲鳴を上げるが、貶める者の前に居る猟兵はクロだけではない。
「うぐっ、このままではいけないですヨ」
 何もない場所から貶める者は布地の少ない衣装を召喚し。
「ぬ、ならばわしも新しいUCを見せるのじゃ……『驚異で驚愕な3段重ね魔城』!」
 西洋城と金字塔と御城の重なった建造物を背景にグレアがこれへ襲い掛かる。
「室内でもこの迫力! とくと味わうのじゃ」
「何のッ、こっちだって負ける気はないのですヨ!」
 攻撃力を重視したグレアの一撃に狙われつつ吼えた貶める者の衣装から複数の何かが切り離され、グレアの攻撃を避けるようにしながらグレアへと向かう。
「あれは――」
 眼鏡越しにグレアの瞳へ映るのは、いくつものマッサージ器具。
「ふっ、肩こりや腰痛から解放されてスッキリするといいですヨ! って馬鹿―ッ! 敵を健康にしてどう」
 一人ノリツッコミを披露した直後であった、グレアの攻撃が命中したのは。
「うきゃーっ」
「敵じゃ無ければ茶飲み話も出来たかもしれんが仕方ないのじゃ」
 悲鳴を上げて吹っ飛ぶ貶める者をマッサージされつつグレアは眺めやり。
「う、ぐ、こうなったらあっちの緑いのに姿を変えてあいつらを惑わすですヨ」
 これ以上手傷を負うことを避けようとするも、そうは問屋が卸さなかった。
「他者の一部を取るならこっちからもがぶがぶいくのにゃ」
「へ? ちょ、攻撃はさっきしたですヨ? 待っ」
 後ろから聞こえた声に追いすがってきたクロを見て、貶める者は慌てふためき。
「さあ、フェリクスさん! 戻って来てください。光を沢山浴びれば、闇も消えますよね?」
 槍を投げられたらと盾とオーラでガッチリ防御を固めて待ち受けていた零はコンキスタドールがそれどころでないのを見ると、武器を置き、右手と右足の指を貶める者へ向け、天から光を降らせる。
「そんな人知らぎゃああっ」
 言葉の途中でも関係なく、光はビシバシ貶める者に命中し。
「火力が強すぎましたか……?」
「う、う、うぅ……まだですよ!」
 漫画か何かの表現のごとく焦げて倒れたコンキスタドールは、零の声にがばりと顔を上げると、槍を杖代わりに立ち上がろうとするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

山梨・玄信
フェリクス殿…またロクでもない部下を使っていたのう。お主…絶対にドMじゃろ。

【SPDを使用】
ドMのにはご褒美になってしまうかもしれんが、全力で殴って闇堕ちから開放させてもらうぞ。
今までの経験上、説得は必要ないようじゃしな。

向こうが下着を召喚するのに合わせて、こちらもガジェットを召喚するぞい。
出て来たのは…大型扇風機。ふむ、これで下着を吹っ飛ばせと。スイッチを入れて風で下着を寄せ付けないようにし、触手は羽に巻き込んで切断するぞい。
序でに闇フェリ殿も風で吹き飛ばすのじゃ。
更に衝撃波で追撃しておくぞい。

後ろで何時もの人が寂しそうにしてるかもしれんが、今回は脱がんぞ!

アドリブ歓迎じゃ。



「フェリクス殿……またロクでもない部下を使っていたのう。お主……絶対にドMじゃろ」
 貶める者が立ち上がった直後、グリモア猟兵への風評被害が生まれた。さすがは貶める者である。
「だーかーらー、そんな人知らないし、ドMでもないですヨ!」
 既に倒れてもおかしくないほどにズタボロの筈だが、ドM認定は腹に据えかねたのかコンキスタドールは地団太を踏む。同一視されたグリモア猟兵の少年もこの場に居れば否定したり地団太を踏んだかもしれない。
「ドMのにはご褒美になってしまうかもしれんが、全力で殴って闇堕ちから開放させてもらうぞ」
 だが、悲しいまでに否定の言葉は山梨・玄信(3-Eの迷宮主・f06912)届かず、さらっと流して話を進めようとし。
「だからワタシの話を――」
「今までの経験上、説得は必要ないようじゃしな」
「話を聞くですヨ?!」
 戦闘に移ろうとする玄信へたまらず叫ぶも。
「ぐぬぬ、もういいですヨ! こうなったら実力をもってその口を閉じさせてやるですヨ!」
 ここまでの反応で聞く耳持たないと踏んだのか、いくつもの女性用下着を召喚。
「こんなときには……これじゃ!」
 貶める者が下着をけしかけようとするのを見て、玄信も召喚したモノがある。
「……大型扇風機。ふむ、これで下着を吹っ飛ばせと」
「っ」
 玄信の言葉もあるが何を目的としているかが誰の目にも明らかな物体にコンキスタドールは顔を歪め。
「こけおどしですヨ! 行けっ!」
 だが今更引くことも出来ず下着へ号令をかけた。
「ゆくぞ!」
 これに玄信はスイッチを入れることで応じ。
「わぷっ」
 案の定吹き飛ばされた下着の一枚が貶める者の顔に張り付き。
「今じゃ、序でに闇フェリ殿も風で吹き飛ばすのじゃ!」
 闇フェリ殿とは何かと抗議しようにもコンキスタドールの口は塞がっている。
「ぷはっ、闇フ」
 風に耐えつつ、手を使って顔の下着をはぎ取り、何とか問いを発そうとするも下着が取れて開けた視界に入ってきたのは、大型扇風機の横で衝撃波を放つべく身構えた玄信の姿。
「今回は脱がんぞ!」
 天井付近の自身にしか見えぬ神々しい女性の幻影に一言断りを入れてから玄信の繰り出した突きで衝撃波が発生し。
「おごふっ」
 回避する暇もなく追撃を喰らった貶める者は吹っ飛ばされたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

グァンデ・アォ(サポート)
《アドリブ、連携、苦戦描写、ユーベルコード詠唱変更、その他何でも歓迎です》

「おや? あれは何だろう……ねーねー、そこのオネーさん、これは何なの?」

通常はだいたいイラストの通りのキャラクターです。
好奇心の向くまま、あちこちウロチョロ飛び回っては、なんやかんやで状況を動かします。
念動力でその場にあるものをなんやかんやしたり、ウロチョロ飛び回ってなんやかんやしたり、危険な行為に勇気を出してなんやかんやします。

「サポートAI、『大人の』グァンデです。よろしくお願いします」

マシンヘルムに変形して誰かに装着してもらう(攻性ユニット化)場合に限り、口調と人格が大人のそれになり、装着者の行動をアシストします。



「おや? あれは何だろう……ねーねー、そこのオネーさん、これはどういうことなの?」
 散らばりつつ紐のようなモノを動かしもがく女性用下着たち、そしてひっくり返った若干焦げの残るきわどい恰好の女性。コンキスタドールだとわかっても、グァンデ・アォ(敖 広徳・f10200)は問わずには居られなかったのだろう。
「どういうことも何も、現在襲撃を受けてる真っ最中で色々と酷い目に――って、新手ですヨ?!」
 オブリビオンには天敵の猟兵が見ればわかる。反射的に答えてその相手が敵だったことに否応なく貶める者の顔は強張り。
「ええと、敵かもしれないけれど、これはよくないよね?」
 翼の様な推力装置からサイキックエナジーの淡い燐光を散らし、上空を飛び回るグァンデが示すこれとは恐らく散らばった下着のことだろう。
「片づけちゃうね? 大丈夫、触らないから」
「待つですヨ?! それは、ワタぶっ?!」
 おそらくは気を使ってのことであろう、サイコキネシスを用いてグァンデが移動させようとした下着が制止しようとした貶める者の顔を直撃し。
「ええい、一度ならず二度までも! もう許さな、あ」
 下着を引きはがしいきり立ってグァンデを攻撃しようとしたコンキスタドールは、よろめいて膝をつく。ダメージが蓄積しボロボロだったのに興奮して動いたのだ、無理に身体の方の限界が来たのかもしれない。
「うぐぅ、まだ、まだですヨ!」
 それでもこんなところでは追われないのですヨと貶める者は再び立ち上がる。手にした槍を杖代わりにして。

成功 🔵​🔵​🔴​

アグリ・コルトーレ
【ゴ・リ・ランド】で参加します
「あなたがボスですよね・・・ゴリラじゃないんですか?」
首をかしげつつもライオンライドを使い、他の人と連携を重視して相手を倒していきます
女性用下着の群れは数が多そうなので適度に迎撃しつつボスを狙って攻撃したいですね
「色んな下着の群れですね、わたしの胸が入りそうなのはなさそうですねー」
(Qカップのメロン農家である)
あと話し相手がいなくて会話がほしいようなら声をかけてみましょうか「ゴリラの味方だけだったみたいですが会話できなくて寂しくなかったですか?バナナでも食べて落ち着きますか?」
ちなみにバナナはわたしの農場で作った自信作ですよ♪

他の人と連携やアドリブは歓迎です♪


二本木・アロ
【ゴ・リ・ランド】のみんなと
手持ち無沙汰に振り回してると見せかけてずっと『羅刹旋風』でココペリ様ぶんぶんしてる。
うほ! うほほ、うほ……え、何? 人語でおk?(ぶんぶん)

同志を見慣れ過ぎて多少の露出じゃ驚かねーな。妹さんのミュリエルちゃんとか。
でも咲凛ちゃんの教育にはよろしくねーな。マネしたらぽんぽん冷えちゃうし。
そんなわけで攻撃は元より、よろしくない光景からも【かばう】!
倫理大事!

「ところで召喚したそれ、使い方理解ちゃんと出来てんの?
じゃ、あたしが教えてやるよ」
動きを見破られやすいのが弱点だからな。
【コミュ力】活かして話し掛け、隙を突いて【頭突き】!
次からはビキニアーマーを召喚するんだな!


初志・貫鉄
ゴ・リ・ランドで参戦だ。POW

さて、君臨してはならぬ島主だが…うん、本当に、ダメなんじゃないかなぁ。
個人的には嬉しくてもな、こう、教育に悪い。
月守さんはあまり見ない方が良いタイプだなー、多分。ターゲッティングで見なきゃいけないんだろうけど。

継戦能力で練り上げた覇気とUC(金剛夜叉明王尊掌)を前戦闘から維持、今回は前に出る。
グラップルを仕掛けながら、不可視の手で死角から攻撃。
覇気の残像と野生の勘・第六感を働かせ回避重視、当たるものはオーラ防御で防御。視覚的攻撃は環境耐性と狂気耐性で耐えられたらいいなぁ。

あー、まぁ、なんだ。今回は色々とタイミングが悪かったな。海の還って静かにしときなよ。


ベイル・ガラン
【ゴ・リ・ランド】として参戦する。 相手がどのような格好していようとも、戦場に立てばそれは戦士だ。
「我が名はベイル・ガラン! いざ尋常に勝負!」
名乗りを上げて突撃する。他の団員と連携しながら【継戦能力】によって絶え間なく【重量攻撃】や【捨て身の一撃】を叩き込んでいくぞ。


月守・咲凛
【ゴリランド】で参加します。
なんかフェリクスさんっぽいゴリラなのです。敵のボスゴリラだと認識しています) えっと、うほほほ、うほ。
適当にゴリラ語に訳しながら行動開始。 初志さん二本木さん、みえないのです、おなかより敵の背筋を冷やさなきゃなのです、せんとうちゅうなのですよ。 味方から目を塞がれてイヤイヤしつつ戦闘開始。
触られるのは好きなので本気で嫌がってはいません。
長鎌二刀流で空中から敵の背後に回り込みつつ、味方の攻撃の合間に一撃離脱を繰り返します。
敵が弱ったところで「さあ、これを食べて素直に骸の海に帰るのです、うほ」と敵の口にバナナをおもむろに突っ込んでトドメを刺します。



「さて、君臨してはならぬ島主だが……うん、本当に、ダメなんじゃないかなぁ」
 未だ倒れることのないコンキスタドールを見て、【ゴ・リ・ランド】の面々の中には複数の見解があった。初志・貫鉄(拳食合一の功徳奉士・f26667)の意見もその一つではあるが。
「なんかフェリクスさんっぽいゴリラなのです」
 ゴリラとは見なす者、月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)。
「あなたがボスですよね……ゴリラじゃないんですか?」
 喚び出した黄金のライオンに跨り、ゴリラであることに疑いを抱くアグリ・コルトーレ(麦わら帽子の恩返し・f27860)。
「うほ! うほほ、うほ……」
 そして、暇を持て余しているかのようにココペリ様を振り回しつつゴリラ語で語り掛ける、二本木・アロ(ガードカツィナの娘・f02301)。見解も反応も様々。
「えっと、うほほほ、うほ」
 倣うように咲凛もウホウホ言い出し。
「ツッコミきれるかぁぁぁぁっ!」
 貶める者は、とりあえず叫んだ。
「え、何? 人語でおけ?」
「まだそんなこと言ってないですヨ! というか何がダメですヨ?!」
 人違いされてズタボロにされても未だ立つ自分がダメだしされることに納得がいっていないのであろう。アロへツッコミを入れると今度は貫鉄に食いつき。
「個人的には嬉しくてもな、こう、教育に悪い」
「えっ、いや、むしろそういうのが偉いですヨ?」
 他者へと変身した時、変身された側が恥ずかしくなるような恰好をわざわざしている貶める者としては貫鉄の指摘に頷くわけにはいかず。
「けどさ、そうだったとしても同志を見慣れ過ぎて多少の露出じゃ驚かねーしな。妹さんとか」
「妹さん?! 誰のことですよ?!」
「え? ――ちゃんだけど」
 アロの指摘に仰け反ってから、返ってきた答えに貶める者は気づく。ひょっとしてこの猟兵も自分を別の誰かと勘違いしているのではと。
「どちらにしてもだ、月守さんはあまり見ない方が良いタイプだなー」
「確かに咲凛ちゃんの教育にはよろしくねーな。マネしたらぽんぽん冷えちゃうし。そんなわけで――」
 貶める者の反論も何のその。二人は共通の結論に行きつき、アロが動いた。
「初志さん二本木さん、みえないのです、おなかより敵の背筋を冷やさなきゃなのです、せんとうちゅうなのですよ」
「倫理大事!」
 まさかの味方からの目隠しにがむずがる様に身じろぎというか頭を振るが、アロとしても譲れないのであろう。
「相手がどのような格好していようとも、戦場に立てばそれは戦士だ」
 そんなこんなで貶める者が敵から小さい子は見ちゃいけないモノとされる一方で、ベイル・ガラン(黒旋風・f29319)はコンキスタドールの服装について一切気にしなかった。
「我が名はベイル・ガラン! いざ尋常に勝負!」
 ただ、名乗りを上げるや大柄な2つの斧を繋ぐ鎖を鳴らして朽ちた絨毯の残骸が微かに残る床を蹴り。
「受けて立」
 貶める者がこれに反応しようとすれば、アグリの跨っていた黄金のライオンも主を乗せたまま走り出す。
「ちょっ」
「こっちも行かせてもらうぜ」
 いや、それだけではない。咲凛への視線を遮る意味合いもあってか、貫鉄までもが拳を握り前に出る形で格闘戦を挑んできたのだ。
「どの辺が尋常ですヨ?!」
 三方からの連携攻撃へとっさにツッコミながら貶める者が召喚したのは、新たな衣装と紐の生えた女性下着群。
「ええいっ、行くですヨ!」
 衣装を使う時間を稼ぐ意味合いもあってか貶める者はまず女性下着達を嗾け。
「色んな下着の群れですね、わたしの胸が入りそうなのはなさそうですねー」
 黄金のライオンが前足で払いのけた下着を見てのんびりとQカップのメロン農家がコメントする一方。
「ワタシだって小さくは無、じゃなかった。そんなことより下着を頭にかぶった残念な姿をお仲間に目撃されて社会的な意味で殺されるといいのですヨ!」
「……環境耐性と狂気耐性で耐えられたらいいなぁ」
 貶める者の口にした光景を想像でもしてしまったのか。視覚的攻撃どころか、社会的な立ち位置をピンポイントに狙ってくる攻撃に貫鉄の目が泳いだのは、きっと致し方ないことだった。
「当たらなきゃ意味がないぜ」
 と、残像を用い、野生の勘と第六感でひたすら女性用下着を避けている貫鉄だが、いかんせん差し向けられた数が多い。
「捉えた」
「もう少し大きいサイズはありませんか?」
 男性の方が下着を被った時に負うダメージが大きいと見てのことだろうが、それが故に下着による迎撃が手薄になったベイルとアグリの両者は貶める者へ肉薄し。
「この距離まで来て言」
 アグリの言にツッコもうとしたコンキスタドールを襲うのは、ベイルの双斧の片割れ。
「ぐっ」
 重量を活かした一撃を貶める者の槍がかろうじて止めるも。
「ところで召喚したそれ、使い方理解ちゃんと出来てんの?」
 いつの間にか近づいてきたフレンドリーなアロに召喚した衣装を指さされ。
「え?」
「じゃ、あたしが教えてやるよ」
 驚き、貶める者がはいともいいえとも答えられないのをこれ幸いと更に距離を詰めたアロは、そのまま頭突きを叩き込む。
「次からはビキニアーマーを召喚するんだな!」
「ぐうっ」
「ここだっ」
 額を押さえ、痛みにアロの言へツッコミ冴え返せずコンキスタドールは涙目でしゃがみ込むが、【ゴ・リ・ランド】の面々の攻撃はまだ終わらない。相手が反撃してきたなら自身の身すら危うい深く踏み込んだ捨て身の一撃で。振りぬいたベイルの双斧が貶める者の手から槍のメガリスを弾き飛ばし。
「あ、ぐっ」
 思わず槍を視線で追ったコンキスタドールをいつの間にかアロの手から抜け出した咲凛が上空から後方に回り込み、二振りの長鎌で斬りつけながら離脱する。
「漸く抜けたぜ。我が意、我が覇気、未熟なれど遠方へ差し出す掌と成らん――喰らえ」
「がはっ、がっ」
 更に頭に下着を乗っけて下着群れを抜けてきた貫鉄の拳が死角から襲う不可視の手と挟み撃ちの形で連撃となって打ちのめし。
「こ、こんな」
 どう見ても多勢に無勢。頼りの槍のメガリスも弾き飛ばされ、周囲は【ゴ・リ・ランド】の面々に囲まれ。
「ゴリラの味方だけだったみたいですが会話できなくて寂しくなかったですか? バナナでも食べて落ち着きますか?」
 コンキスタドール側からすれば絶望的な光景の中、優しく声をかけたのは、黄金のライオンに跨った、アグリ。
「どうぞ、わたしの農場で作った自信作ですよ♪」
「……ありがとうですヨ」
 思うところはあったかもしれない、だが礼を言って受け取った貶める者は皮を剥いてバナナを口に運び。
「さあ、これを食べて素直に骸の海に帰るのです、うほ」
「んぐっ?!」
 一口食べて何か言おうとしたところで咲凛が追いバナナをコンキスタドールの口に突っ込んで、再び鎌を振り上げる。
「あー、まぁ、なんだ。今回は色々とタイミングが悪かったな。海の還って静かにしときなよ」
 抗議するような視線とたまたま目の合った貫鉄は気まずげに視線をそらし、貶める者が倒れ伏す音を聞いたのだった。
「自爆シークエンスを開始いたします」
 無機質な音声が要塞内に響き渡ったのはその直後である。【ゴ・リ・ランド】の面々が振り返れば骸の海へと返ってゆく貶める者、最後の力で自爆用のメガリスを起動させたらしかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 冒険 『廃城の冒険』

POW   :    体力・腕力で突破する。

SPD   :    速さ・技術で突破する。

WIZ   :    知力・魔力で突破する。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「自爆まであと――」
 メガリスの起動によってコンキスタドールの全滅した要塞は死地と化した。猟兵達は廃城を抜け安全域まで離脱せねばならない。
 戦闘の影響が今更出始めたのか、起動した自爆用メガリスのせいか、ところどころ崩れ始めた廃城からの脱出劇が、今幕を開けるのだった。
グレア・レイスター
櫻井・クロ(f12090)と参加

「爆発おちにならんように逃げなくてはのう」
いつもよりマッサージで体調も良いしさっさと逃げるのじゃ
あとクロ殿のライオンに二人乗り出来れば便乗、駄目なら徒歩で脱出じゃな
壊せそうな障害物はバトルキャラクターズを召喚して破壊するのじゃ
「折り紙兵団!てぇーー!」
めぼしい物も他の人もおらんし爆発範囲も分からんからとにかく脱出が優先じゃな
「出口はたしかあっちのほうじゃな。入り口が潰れる前に脱出じゃ」
クロ殿を初め皆と協力しつつ脱出じゃな
「ここまで来れば大丈夫かのう・・・流石にマッサージの後でも腰にくるのじゃ・・・」(腰をさすりつつ)

アドリブや他の人との連携は歓迎じゃ


櫻井・クロ
グレアおばあちゃん(f12088)と参加

「バナナを食べながら撃破されたみたいにゃねー」
なんかゴリラ的な因果でも働いたかにゃ?
ライオンライドをしたらグレアおばあちゃんを乗せて脱出にゃ!
「グレアおばあちゃんは後ろに乗ってクロの腰にしがみついててにゃ」
避けられる障害物は【スライディング】や【ダッシュ】で躱しながら急ぐのにゃ!
「クロのライオンさんは凄いにゃよ!」
降ってくる物や危険物は【オーラ防御】【第六感】【野生の勘】を総動員して回避したり防いだりするのにゃ
「あとちょっとにゃ、グレアおばあちゃんも落ちないように気をつけるにゃよ」
巻き込まれる前に脱出にゃよ!

※アドリブや他の人の連携などはお任せにゃ



「バナナを食べながら撃破されたみたいにゃねー」
 コンキスタドールの最期を見届け、なんかゴリラ的な因果でも働いたかにゃと首を傾げた櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)だが、のんびりしても居られなかった。
「爆発おちにならんように逃げなくてはのう」
「そうにゃね。さ、グレアおばあちゃんも乗るのにゃ」
 未だに時折響く無機質な音声のカウントダウンを聞きつつグレア・レイスター(オールドゲーマー・f12088)が呟けば、黄金のライオンを喚び出し背に収まったクロがこれに応じて手を差し出す。
「すまんのう」
「グレアおばあちゃんはそのまま後ろに乗ってクロの腰にしがみついててにゃ」
「うむ」
 マッサージのおかげかいつもより調子のよさげな動きでクロの好意に甘えたグレアは、ライオンの上に引き上げられると促された通りクロの後ろへ座り。
「それじゃ、脱出にゃ!」
 グレアの両腕が自身へ回されたのを確認してから号令を発せば、吼えた黄金のライオンが傷んだ廃城の床を蹴る。
「クロのライオンさんは凄いにゃよ!」
 とクロが自慢する通り、強靭な身体は二人分の体重をものともせず、飛ぶように階段を降り、大部屋を突っ切って無人の通路へと突入する。
「にゃっ!」
 吹き飛ぶように流れる風景の中、時折壁や天井が崩れてくるも、速さに任せ黄金のライオンはオーラを盾にしつつにこれを潜り抜け。
「折り紙兵団! てぇーー!」
 落ちてきそうに見えたぶら下がる天井の一部はグレアの召喚したゲームキャラクター達の射撃によって粉砕される。
「おばあちゃん凄いにゃ」
「何、今日は調子もよいしの」
 クロの賞賛に笑顔で応じつつグレアは少しだけに意識を腰に回してから前方を示す。
「出口はたしかあっちのほうじゃな。入り口が潰れる前に脱出じゃ」
「だとしたらあとちょっとにゃ、グレアおばあちゃんも落ちないように気をつけるにゃよ」
「うむ」
 頷きつつも一筋の汗がグレアに流れたのは崩れた柱が通路を斜めに等分していたからだろう。
「スライディングにゃ!」
 応じて滑り込む黄金のライオンの動きは、二人乗りの鞍などなかったが故に、直接腰への負担となる。
「出口が見えたにゃ!」
 一足先に脱出を果たす形となって廃城の入り口から外へ飛び出してゆく黄金のライオン。
「ここまで来れば大丈夫かのう……流石にマッサージの後でも腰にくるのじゃ……」
 それが着地して更に少し走ったところでグレアは振り返りつつ腰をさすると、ライオンを止めてくれるようクロに求めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

御狐・稲見之守(サポート)
 100歳超(実年齢秘密) 妖狐の悪霊✕陰陽師 
 口調「ワシ、~殿、ゾ、~んじゃ、じゃ、じゃナ、かナ?」

 荒ぶる力を揮うカミにして、魂を啜る獣、そして幻を繰る妖狐、御狐稲見之守じゃ。
 カミを求め助けを願う声を聞き届けるが我が務め。ヒトの道理で叶わぬならばカミの道理を通してみせよう…なんてナ。

 天変地異を起こす[荒魂顕現]に、[眩惑の術]で幻覚を見せて動きを封じたり、[山彦符][万象変幻]で敵のUCに対抗したりするんじゃ。無論、[狐火]は妖狐の嗜みじゃナ。
 他にも[式神符]で対象を追跡したり〈催眠術〉で情報収集したりと色々出来るゆえ何卒よしなに。


櫟・陽里(サポート)
『操縦が上手いは最高の誉め言葉!』

乗り物が活躍できる場と
レースとサーキットが得意分野
相棒バイク以外も乗りこなしてみせる
配達系依頼もお待ちしてまーす

走りこそが俺の武器!
マシン性能・路面や周辺・相手の動きなど幅広い情報収集
それを扱う集中力・傭兵の経験・判断速度
乗り物と操縦者の総合力で戦う

シールド展開バイクで体当たり吹き飛ばし
補修ワイヤーは補助武器
バイクは機動力のある盾にもなる
壊れたらほら、直すついでに新パーツ試せるし!

明るく話しやすい先輩タイプ
補助仕事もドンと来い
乗り物が無い戦場では手数が少ない
普通の拳銃射撃や誘導、挑発など小技を利かせるしかなくテヘペロしてる

過去は過去に還すべき、その辺割と無慈悲


カズマサ・サイトウ(サポート)
普段の口調は「あっし、お前さん、でさぁ、ですぜ、だよ、ですぜ?」、お偉いさん「わたくし、~様、です、ます、でしょう、ですか?」

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、連携の際はライオットシールドで味方をかばう優先。
基本的に己の能力を武器として使用し手に負えない状況にUC使用。
ガスマスクを装備し耐毒能力を底上げ、得た情報は常に仲間に共有。
罠を発見した場合、ライオットシールドで防御しつつリボルビング・スラッグシューター等で破壊または解除に挑戦する。



「カミを求め助けを願う声を聞き届けるが我が務め。されど、此度は遅かったようじゃナ」
 足を踏み入れた廃城の玉座の間で、自爆までのカウントダウンを聞くことになった御狐・稲見之守(モノノ怪神・f00307)は、空の朽ちた玉座を一瞥してから踵を返そうとし。
「こいつは、あっしもどうやら出遅れたようでさぁね」
 ポツリと呟いたカズマサ・サイトウ(長きに巻かれる、おにぎり大好き風来坊・f26501)も立ち位置としては同じか。ただ、続くカウントダウンはこの場に長居することがよろしくないことを告げており。
「ちょっと、そこ、道を開けてくれ!」
 愛車のライのタイヤを鳴らしながら櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)が玉座の間へと乗り込んでこなければ、二人は廃城からの脱出を始めていただろう。
「どうやら俺の出番だな。走りこそが俺の武器!」
 一刻も早く脱出しなければいけない状況はまさにうってつけであった。
「三人は流石に定員オーバーだよな?」
 などという考えがKDヘルメットを被った頭によぎったかもしれないがそれはそれ。陽里の愛車は稲見之守とカズマサの二人も乗せて動き出す。
「小さきことは便利哉。道案内はワシに任せるのじゃ。既に先へ行った者がおるようじゃしナ」
 稲見之守が式神符を差し向けて脱出的な意味での先達者を追跡させて知った脱出経路を陽里へ伝え。
「なら、あっしは罠の対策と防衛担当ってとこですかい」
 風を圧縮し盾に変えつつカズマサは油断なく周囲を観察する。コンキスタドールが全滅しているとはいえ、今三人が脱出を試みている廃城はコンキスタドール達が要塞に改造し、拠点としていたモノ。トラップを警戒するのは、何もおかしなことではない。
「おっと」
「っ」
 圧縮された風の盾、ライオットシールドが落ちてきた天井の一部をはじいて運転手である陽里を庇ったのは、その直後のこと。
「罠はなさそうじゃが、自爆をしようとしておる影響かあちこち脆くなっておる気がするゾ」
 ところどころパラパラと小さな破片を砂の様に零す天井を一瞥だけして、稲見之守が漏らし。
「確かにベストなコンディションのコースじゃないのは確かだが、走りこそが俺の武器!」
 このまま走破してやるぜと陽里はライを走らせ続ける、そして。
「前方、障害物ですぜ!」
「任せるのじゃ」
 カズマサの忠告があった時にはもう稲見之守が一撃を放っていた。遅れての拳の周囲に発生した風の弾丸がダメ押しの様に放たれ、折れて通路を斜めに塞いでいた柱は粉砕され、残骸の合間を陽里の愛車はすり抜ける。
「そろそろ出口の筈じゃゾ」
「あれか、見えた――」
 追跡していた筈の式神符が見えてきたことで稲見之守が声を発せば、陽里は四角く光の漏れる場所を前方に発見し、勢いを止めぬその愛車は潜り抜けて外へと飛び出したのだった。
「一時はどうなることかと思いやしたが、助かりましたぜ」
 未だどこかでカウントダウンを続ける廃城をカズマサは振り返り、ほっと息をついた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

月守・咲凛
『ゴリランド】で参加。
探査対象周囲の地形、レーダーアクティベートなのです。
対象を周囲の地形にしてレーダーを起動、出口はこっちなのですよ。
みんなに出口の方向を教えながら、はやくはやくーと急かしながら先行してとんでいくのです。
壁を壊した方が早そうな所は、ここを壊すと早いのです!と当たり前のように壁を指差します。壊すのはみんなに任せるのですよ。
みんなの様子には気を配って、遅くなってる人には早くしないとまっぷたつですよー、とアジサイユニットを飛ばして後ろから追いかけさせます。


ゴリ・ゴリ
【ゴリランド】で参加

ゴリラたちを葬っている間に敵の首魁は倒したか……さすが頼もしい仲間たちだ

皆の先導に伴い先へ進む
足場が悪かろうとも、障害物があろうとも、ゴリラのバランス感覚と手足の器用さであれば容易に突破が可能であろう
助けが必要であれば助けよう
時には背負うことも厭わん

しかし残り時間の少なさを考えれば、大胆なショートカットは必須
ということで、最後くらいは役に立たねばな

正義を知らぬ骸の海へと還されたゴリラたちへ、そして往生際悪く自爆などという手段を取る首魁に対する怒りを爆発させ、バイオミック・オーバーロードを使用する

天井に届くサイズへと巨大化することも厭わず、天井と共に壁を破壊するぞ

皆、脱出だ!


アグリ・コルトーレ
【ゴ・リ・ランド】で参加します
「けっこう揺れてますね、うかうかしてると下敷きですね」(揺れる箇所と帽子を押さえつつ)
なお潰れたところで本体(麦わら帽子)が無事なら平気な模様
ライオンライドを使い、先導しつつ障害物を壊して道を確保します
「皆さん逃げますよー逃げ遅れた方はいませんね?」
団長とも合流して皆で出口に向かって急ぎますよ
「ぺちゃんこも黒焦げも嫌ですからね、出口まで頑張りますよ」
遅れそうな人がいたらサポートしつつ駄目そうならライオンに一緒に乗せてあげたりします
「あ、団長が開けてくれましたしあそこから出れますね。早く行きましょう」

他の人と連携やアドリブは歓迎です♪


ベイル・ガラン
【ゴ・リ・ランド】で参戦。
「ふむ・・・勝鬨を上げる暇は無さそうだな」
アグリと並んで斧で障害物を破壊しながら進んでいくぞ。進行方向に不安定な足場や崩れそうな天井があったら【高速詠唱】で草を急成長させて崩れる前に一時的に補強して逃げ道いを確保しよう。皆が廃城から脱出するくらいは保つだろう。


初志・貫鉄
即興歓迎【ゴ・リ・ランド】で参戦だ。

さぁて、帰るまでが戦場だってな。皆、帰ってバナナを食おうぜ。

足場習熟と地形利用、第六感と野生の勘で崩壊する施設内を走るのは問題ないだろう。
瓦礫の破片はオーラ防御で弾くので気にしない。とにかく前へ。
足元が崩れたらジャンプで回避、最悪念動力で瓦礫を支えて大ジャンプで回避。
隊列の後方で走って脱出、出来るだけ普通に走るが、いざとなったらUCを使い孔雀となって飛んでやろう。
落ちてる最中なら掬い上げるように背中に乗せるし、前にいるなら…まぁ、あれだな。

ぶるぁぁぁあああ!(スクラ〇ダークロス!)とか言いながら、がっしりと脚で掴んであげよう。速度は流石に加減するぞ。


二本木・アロ
【ゴ・リ・ランド】のみんなと脱出

どーせ自爆すんならどこぶっ壊してもイイんだよな。
じゃあ壁ぶち抜いて最短距離で……いやこれ仲間が頼もしすぎてあたし出番ねーな! 任せた!
ってコトで『戦士を継ぐもの』で防御力上げたら後は【ダッシュ】でアグリちゃんのライオンについてくぜ。
多少足場が悪くても【野生の勘】で避けたり【クライミング】技能活かして壁や天井を利用。
どーにもならなくなったら即仲間に助けを求める。
誰かの引き立て役扱い上等アレンジ歓迎。
「無理ー! 誰かへるぷ!!」
やっぱライオン乗れるのイイなーあたしも乗りたいなー!
なのでゴリちゃんに背負って貰ったらテンションあげみざわ!
「やったー! ゴリライド!」



「ゴリラたちを葬っている間に敵の首魁は倒したか……さすが頼もしい仲間たちだ」
 玉座の間にやって来たゴリ・ゴリ(ミュータント・ゴリラーズ・f18193)は、自分を待っていてくれた【ゴリランド】の面々に賞賛を送る。グリモア猟兵の説明と廃城に響き渡る無機質な自爆が近づきつつあることを告げる声、コンキスタドールの姿のない玉座の間。これだけ情報がそろえば、敵の首魁ははどうしたんだと問うまでもない。
「自爆まであと――」
 再度響き渡る無機質な声と、まるで合わせるかのように玉座の間が揺れる。
「けっこう揺れてますね、うかうかしてると下敷きですね」
 左手で被った本体の麦わら帽子を右腕で抱くようにたわわな自身の胸を押さえたアグリ・コルトーレ(麦わら帽子の恩返し・f27860)は周囲を見回し。
「ふむ……勝鬨を上げる暇は無さそうだな」
「探査対象周囲の地形、レーダーアクティベートなのです」
 自爆だけでなく崩壊も連想させる状況にベイル・ガラン(黒旋風・f29319)がどうすると言外に続けようとしたところで、別の場所から声がした。
「出口はこっちなのですよ」
 腕時計型のユニットを用いて起動させたレーダーにより集めた情報を空間に表示しながら浮かび上がった月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)は、一点を示しつつ飛翔する。
「はやくはやくー」
「まぁ、せかすのも無理はないな」
 むにゅんと変形したアグリの胸へ向いていた視線をごまかすように【ゴリランド】の面々を呼ぶ咲凛の背に初志・貫鉄(拳食合一の功徳奉士・f26667)は視線を向け。
「さぁて、帰るまでが戦場だってな。皆、帰ってバナナを食おうぜ」
「確かに、こんな状況ではのんびりとバナナを食べられはしませんからね。天井とかからパラパラ欠片が落ちてきてますし」
 仲間へ呼びかければ黄金のライオンを召喚していたアグリが天井を仰いで納得する一方。
「はやくはやくー、ところでバナナはおやつに入るのです?」
「いや、なんか遠足みたいな言い回しになった気はするが、遠足じゃないからな?」
 変わらず先行した場所から味方を呼ぶ咲凛の問いに貫鉄はツッコミを入れ。
「あ、出るならここを壊すと早いのです!」
 さらりと流した咲凛は玉座の間を出て階段を降りた先の大部屋で、側面の壁を示す。防衛上の観点からも普通に通った場合、城は玉座の間が最深部になるような構造になっていたのだろう。だからこそ壁を破壊してしまえばショートカットになるという言にも説得力があり。
「どーせ自爆すんならどこぶっ壊してもイイんだよな。その上で咲凛ちゃんのおススメだって言うなら、壁ぶち抜いて最短距離で……」
 ココペリ様を担いでいかにもここは自分の出番だと二本木・アロ(ガードカツィナの娘・f02301)は進み出るも。
「はい、ここですねー?」
「ここを壊せばいいんだな、わかった、行くぞ!」
 この時既にアグリの跨った黄金のライオンとベイルの振り上げた双斧が大部屋の壁へと襲い掛かっていた。
「壊れましたよー」
「いやこれ仲間が頼もしすぎてあたし出番ねーな!」
 ココペリ様を担いだまま壁に向かおうとしていたアロが何とも言えない表情で立ち尽くしたのもきっと無理からぬこと。
「任せた!」
 と、自分が破壊するのは断念したとして誰が責められよう。
「皆さん逃げますよー逃げ遅れた方はいませんね?」
 壁に大穴が空いた段階で振り返って大部屋内をアグリが確認すれば、一人もかけてはおらず。
「壁の残骸に躓かないようにな」
 言い添えてから自身も残骸をまたいでベイルが穴を潜り抜ける。
「まぁ、この程度であればゴリラのバランス感覚と手足の器用さでどうとでもなるな」
 危なげなくゴリも壁の穴を通過し。
「早くしないとまっぷたつですよー」
「ここまでは順調そのものだよな」
 味方を追い立てる様に飛び回る咲凛のアジサイユニットは見なかったことにしながら、廃城の中を走りつつ貫鉄は呟く。
「無理ー! 誰かへるぷ!!」
 実際、アグリの後を追いかけるアロがそんな風に助けを求めるような事態とも遭遇せず、時折思い出したように壁や天井の欠片が降ってきたりはするものの、貫鉄は身を包むオーラで弾いて事なきを得ていたし、アロも野生の勘に助けられて拳大の欠片をあっさり躱して先に進んでいる。
「この先の部屋と壁を一枚隔てた向こうが外なのです!」
「でしたら間に合いそうです。ぺちゃんこも黒焦げも嫌ですからね、出口まで頑張りますよ」
 咲凛のナビゲートにアグリが黄金のライオンを撫でて一つ頷き。
「やっぱライオン乗れるのイイなーあたしも乗りたいなー!」
「でしたら――」
 羨ましそうなアロに気づいて乗りますかと声をかけようとした時だった。
「ライオンではないがな」
 アロに向かってゴリは背を見せてしゃがみ込み。
「いいの? やったー! ゴリライド!」
 ゴリの気遣いに大喜びしつつテンションを急上昇させたアロはすぐさまその背に乗る。
「自爆まであと――」
 だが、喜んでばかりもいられなかったらしい。
「って、もう時間が」
「大丈夫、この廊下の先が次の」
 部屋です、と続けようとした咲凛の言葉を遮るように廊下の床が崩れ。
「我が覇気、瑞鳥の力を象りて、恵みと改心の嵐を巻き起こさん」
 貫鉄は纏う覇気のを形を変え孔雀明王尊の乗る孔雀に変身すると足元を失った味方めがけて飛翔する。
「ぶるぁぁぁあああ!」
 孔雀ってそんな声で鳴いたっけとは誰もツッコまない。ベイルは高速で詠唱して完成させた魔法をもって崩れる床を支え。
「危ないところでしたね」
「後はこの壁を壊せば」
 貫鉄が脚で掴んだ味方を下ろせば【ゴリランド】の面々を阻むのはただ一枚の壁のみ。
「最後くらいは役に立たねばな」
 ここは俺にやらせてくれとアロを下ろしたゴリが壁へ向かい。
「うおおおおおおおおおおっ」
 正義を知らぬ骸の海へと還されたゴリラたちへ、そして往生際悪く自爆などという手段を取る首魁への怒りを爆発させたゴリの身体は膨れ上がり、頭が天井へめり込み、振るった拳は容易に壁を粉砕する。
「あ、団長が開けてくれましたしあそこから出れますね。早く行きましょう」
 ぽっかりと空いた穴から外の光が差し込むのをアグリが指さして促し。
「皆、脱出だ!」
「悪い、それじゃ、先に行かせてもらうぜ」
「お先にです」
 吼えるゴリを残し【ゴリランド】の面々が離脱してゆき。
「団長!」
「ゴリちゃん!」
「あぁ」
 先に外に出た仲間達の声に壁の穴を更に広げながら跳躍すれば、着地の瞬間を見計らったかの如く、廃城が大爆発を起こす。
「間一髪だったな」
 爆炎に照らされながらゴリは建物の破片を振り払うと【ゴリランド】の面々へでは帰るとしようかと言い、鉄甲船へと歩き出すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年09月20日


挿絵イラスト