21
泡沫シーサイド(作者 志羽
30


●泡沫シーサイド
 海底島のひとつである海闊島は、夏の賑わいに満ちていた。
 島は大きな空気の泡で包まれている。だからだれもが普通に過ごせるのだが島の端は――泡と海水が入り混じる場所。
 といっても、それも一部で大体の浜辺は地上の其れと変わらない。泡と海の境界は、しばらく泳いだ海の先にあるのだから。
 けれど、この泡と海水が混ざり合ったところに構えられた宿がある。
 そこはお手軽にグランピングのできる所となっていた。
 敷地は広く、小高い丘にはゆるやかに道が奔り、巻貝テントがたっている。そこは様々なものが備え付けてあるので手ぶらで訪れることができるのだ。
 巻貝テントはウッドデッキの上に張られており、デッキには籐で編まれた椅子やテーブルなどもある。
 テントは四人くらいが過ごせる広さがあり、中には備え付けのベッドや、ふっかふかのクッション、皆で囲めるローテーブルがあり快適に過ごせるようになっている。
 デッキではバーベキューをすることもできるので、皆でわいわいと過ごせることは間違いない。
 そしてこの宿はプライベートビーチを擁しているのだ。
 プライベートビーチは泡と海水が入り混じる場所がある。つまり島と、海中との境界に僅かにかかった場所でもあるのだ。
 浜辺から少し泳いだ海には、ゆうらり伸びる大きな海柱がいくつもたっており、そこではカラフルな魚たちが気儘に過ごしている。潜って、その海柱を泳いで上にあがり――途中で飛び出したりなんて遊びもできたりする。
 そして浜辺では、海柱も気儘なもので――突然現れたり、突然消えたりする場所もある。
 そんな場所でビーチバレーをするのはなかなか楽しい物なのだ。
 ジャンプした瞬間に突然現れた海柱に包まれてしまったり、アタックしたボールが攫われてしまったりちょっとばかりスリリング。
 そして昼間沢山遊んだならば――夜はおいしい、シーフードバーベキューはどうだろうか。
 巻貝テントの傍でバーベキューをするならシーフードや肉、野菜、飲物などの手配もばっちりしてくれる。
 ダッチオーブンで調理する魚は香草敷き詰めたり、はたまた塩釜焼きにしてみたり。
 飲物からデザートまで、良い感じに用意してくれるだろう。
 もっとにぎやかで、わいわいした所がよければ浜辺の一角に用意されたバーベキュー会場に足を運ぶと良さそうだ。ここは昼から、夜までずーっとにぎやか。
 ビールやカクテル、ワイン。しぼりたてのジュースなどもあり、好きな串を選んで自分たちの席で炭火焼きに。
 他にも、海の家のように屋台も並んでいる。焼きそばやお好み焼きなどのちょっとジャンクなものもあれば、取れたての魚をさばいてカルパッチョに仕立てた皿なども振る舞われているようだ。
 そして、デザートはアイスクリーム。ヒトデや貝殻、魚の形をしたカラフルな最中にバニラやチョコ、他にもさまざまなアイスを詰めて挟んで食べるのは幸せのひととき。
 もちろん、これらはお願いすれば巻貝テントへ持ち帰りもできるので、ここで食べるものを調達していくのもありだろう。
 そして昼間は遊び、夕方から夜は美味しいものを。夜もまた楽しく過ごし、眠って目覚めたら――朝食の時間だ。
 海底では、朝はじんわりと明るくなっていくくらいだ。
 海の上よりももっとやわらかに少しずつ明るくなっていく。その光景の中で静かに、朝食セットを口にするのもよさそうだ。
 巻貝テントの前にある椅子に座ってみえるのは境界の海。
 泡がはじけて、海と島の境界が揺らぐ様がよく見えるのだ。
 それを見ながら温かなスープと、海の幸のサンドイッチや、マリネやフライ、フルーツなど詰まったバスケットを楽しむのもまた幸せの一時になるだろう。

●案内
「海底にある島に遊びいかんか」
 ふっさふさと尾を揺らして、終夜・嵐吾(灰青・f05366)は猟兵たちへと誘いをかける。
 その手には遊ぶ気満々、ビーチバレー用のボールやほかにも色々なものがあった。
 海闊島という所にある宿は、巻貝テントの誂えでグランピングができる。
 そこに行ってみないか、ということだ。
 面倒くさいキャンプの支度は何もいらない。身一つでいって、遊んで。美味しいものを食べて――要するに楽しい時間を過ごせる場所、ということだ。
「てことで、良かったら案内できるからの、遠慮なく遊びにいっておくれよ」
 ちなみに――と、嵐吾はビーチボールをその手で遊ばせて。
 浜辺は楽しいことになるようじゃから、そこで遊ぶときは色々気をつけてなと口端上げて笑って。
 何はともあれ、仲良しどうしでも、ひとり気まぐれに向かうでも。
 きっと良い時間となるだろうと、嵐吾は笑って紡ぐのだった。


志羽
 お目通しありがとうございます、志羽です。
 プレイング締め切りなどのタイミングはお手数ですがマスターページの【簡易連絡】をご確認ください。

 このシナリオは既に猟兵達によってオブリビオンから解放された島となります。
 また、このシナリオは【日常】の章のみでオブリビオンとの戦闘が発生しないため、獲得EXP・WPが少なめとなります。

 一章まるっと、お遊びシナリオです。
 巻貝テントで過ごす時間でも。
 ちょっといたずら心のある浜辺でビーチバレーをするも。
 海柱に遊びにいってみたりするも。
 バーベキューメインでも。朝ごはんメインでも。
 出来そうなことをどうぞご自由に!
 ただ、やることはひとつかふたつに絞った方が良い感じかなと思います。

 公序良俗に反しない。また他の方に迷惑のかからない内容でしたら問題ありません。
 当然の事ながら、未成年の飲酒喫煙については絶対禁止です。(なお見た目年齢で判断致します)

 グループ参加などの場合は、ご一緒する方がわかるように【グループ名】や【ID】を記入していただけると助かります。また、失効日が同じになるように調整していただけると非常に助かります。

 お声がけあれば志羽のグリモア猟兵も遊びに参ります。

 以上です。
 ご参加お待ちしております。
217




第1章 日常 『猟兵達の夏休み』

POW海で思いっきり遊ぶ
SPD釣りや素潜りを楽しむ
WIZ砂浜でセンスを発揮する
👑5

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。