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アルダワ魔王戦争2-A〜運命の墓地

#アルダワ魔法学園 #戦争 #アルダワ魔王戦争


●地下墳墓
 そこはアルダワ魔法学園の地下に眠るファーストダンジョンの中でも一際“死”というものが身近に感じられるような場所だった。
 どのような明かりもここでは薄暗い怪しげな光度にしかならずそして埋め尽くすかのような誰の物とも知れない墓がどこまでも佇んでいる。
 そこは地下大墳墓、死せる者が徘徊する魔性の地。
 だがそのような中にあって果敢に挑んだ冒険者たちはある者は突然首元に水滴が落ちてきて大声をあげ、またある者は突如足首を掴まれ倒れこんでしまう。
 そこからか怨霊達の声が響き渡り、気付けば同行者ともはぐれて独りぼっち。
 そして一際大きな墓標の前まで来た者はその怪しげな静けさとそよ風に悪寒が止まらなくなり……。
「わっ!!」
「いやあああああああ!?」
 突如耳元で出された大声に座り込み地面に世界地図を描いてしまった一人の少女。
 あまりにも……そう、あまりにも恐ろしい光景とシチュエーションに皆ただただ怯え逃げ出してしまいたいが腰が抜けて逃げ出すこともできない。
 そこへ近づいてくる足音に少女は意識がぷっつりと途切れてしまった……。

●グリモアベース
「なんていうか東洋の肝試しっていう雰囲気?」
 ちょっと宗派が違うのであまりわかってないグリモア猟兵ユウラ・キッペンベルグが集まってくれた猟兵達に挨拶をしそして説明を始める。
「今回はダンジョンの奥にある地下墳墓で徘徊するお化けを退治してもらいたいんだよ!」
 場所はもうわかりやすいぐらいに墓標がいくつも立っている墳墓でありここに足を踏み入れると勝手に現れる亡霊こそが今回の倒すべき敵だ。
「亡霊なのにまだ怨霊がくっついちゃって……なんだかもう何て呼べばいいかわからなくなっちゃう相手なんだよね」
 十字を切りながら迷える魂に安寧をなどと呟いてからさらに説明は続く。
「敵はこの一体なんだけど墳墓にいるかぎり時間がたてば怨霊達によって回復してしまうだろうから、きっちりお祓いしてそれから倒すとやりやすいと思うんだよね」
 自分が行けたらなどと思っていそうだがグリモア猟兵は大人しく皆の生還を祈るしかない。
「怨霊を浄化したり鎮めたりやり方は色々あるだろうけど、上手くやってくれるときっと魂も救われていい事尽くめのはずだから頑張ってね!」
 などと言いながら転送の準備にかかると一同に深々とお辞儀をして送り出すのだった。


轟天
 これは戦争シナリオです。

 この敵は怨霊に憑りつかれパワーアップしています。
 
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プレイングボーナス……怨霊を浄化したり、鎮めたりする行動
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 戦争シナリオ中は6人前後の方を採用させていただいて、依頼を進行させていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
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第1章 ボス戦 『無限回廊の亡霊』

POW   :    ……あナ……タ、も…………
【怨念を宿した弾】が命中した対象を爆破し、更に互いを【引きずり込む亡霊の腕】で繋ぐ。
SPD   :    …………た、ス……け………
いま戦っている対象に有効な【ジョブの、冒険者の亡霊】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    ……ア、ああアアあアあああアアアアアアアア
対象の攻撃を軽減する【おぞましい亡霊の姿】に変身しつつ、【断末魔の金切り声】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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リジューム・レコーズ
地下の墓場ですか
私はウォーマシンなので幽霊を怖がる気持ちはよく解りませんけど、死を連想させる場所が人間に与える不快感はなんとなく理解出来ます

【WIZ・全歓迎】

アンデッドを浄化すれば良いんですね
了解です
浄化するにはやはり熱処理が一番最適かつ確実ですよね
アグニバーナーで焼却しましょう
放出した炎を予め自身の全方位へバリア状に展開
不意打ちを阻止します
敵を発見次第展開中の炎をミサイルのようにホーミングさせ着弾と同時に一纏めにして巨大化
最大火力で完全燃焼させます
消滅するまで燃やし尽くしてあげますよ
敵は音響兵器を使用してくるようですが聴覚センサーを遮断する事で対処します




 地下大墳墓、このような場所すらが普通に存在しているという事にリジューム・レコーズ(RS02・f23631)は世界とは広いのだと再認識しつつ対応を考えることにした。
 ウォーマシンである彼女にとって非科学的な幽霊と呼ばれる存在に対し恐怖するという感情はどうにも理解しがたいものではある。
 だが“死”という現象を身近に感じ連想できてしまう場所が人間にとっては不快感を呼び起こしやすい事、それぐらいならば演算などいらずどうにか理解でいるというものなのだが。

 “――アンデッドを浄化せよ“
 与えられたオーダーはスンプルにして完結、それに対し有効な打撃を与えれる手段を有するリジュームにとってそれは任務の一環でしかない。
「了解です」
 視認できる範囲に反応がありそこに現れた幽霊と亡霊がセットになった無限に続く回廊にて呻き声をあげる存在を確認すると武装をリロードしさっそく腰だめに構え狙いを定めた。
「アグニバーナーセットアップ、目標をロックオン……燃焼効率95%を維持しつつ展開完了……」
 用心のために自らの周囲に蒼い炎を展開させ万が一の不意打ちに備える、戦闘兵器たるウォーマシンとして万全の対策を打ちそして敵を駆逐するのだ。
「……ア、ああアアあアあああアアアアアアアア」
 こちらの存在に気付いたのか金切り声をあげ近づいてくる亡霊に次々と撃ち出されていく炎の流星雨が轟音と共に地下墳墓を蒼く照らし出した。
常人であれば灰も残らぬ業火でもまだ耐えているのは恐らくはあの金切り声が周囲の空気を震わせ熱伝導を著しく下げているせいかもしれない。
そしてそれはまだ距離があるはずの聴覚センサーにまで悪影響を及ぼし始め急ぎセンサー機能をカットした直後に最大音量の金切り声が木霊した。
「危ない所でしたがあなたの攻撃手段に対する対策は万全です」
間一髪カットが間に合いどうにか戦闘継続が可能であるとチェックを終えたリジュームはここからが正念場だとホーミングさせていたアグニバーナーを一つの大火球へと集めていき……。
「……ア、ああアアあアあ」
「消滅するまでお付き合いしましょう!」
 最大火力になるよう導き出した組み合わせで蒼い炎が亡霊を中心にして大爆発を起こしていく。
 それはまるで葬送の送り火のように蒼く地下墳墓を照らしていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

フィロメーラ・アステール
「た、すけ……て欲しいって?」
わかった、マッハで助ける!
いや、それ以上の速度で助けてやるぞー!

【星界式光速魔法術】を使う!
コイツで【破魔】の魔法を光に変えて放つぞ!
なんか亡霊が出てくるっぽいけど、使い方を理解されるよりも早く浄化する! つまり【先制攻撃】だ!

一発で浄化できなくても、聖なる光なら【目潰し】としても効果があるんじゃないかな?
その間にビシバシ連射する【早業】で、もりもり怨霊をお祓い!

ただ連射するのも味気ないし、いっそ【ダンス】も絡めてみる?
【空中浮遊】して、なんかキラキラした【パフォーマンス】を添えたら、墳墓の陰気な空気を吹き飛ばせるかも!
そしたら怨霊も成仏したい気持ちが高まるさ!




「…………た、ス……け………」
 地下墳墓の静寂を打ち破り怨讐の声が響き渡る、それはあまりにも悲しげでありそして心の奥底までもが凍り付くような寒さで覆われているようだった。
 転送された先でその声を耳にしたフィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)は小さな身体でありながらもその声の主達の重すぎる想いを受け止め立ちふさがろうとしている。
「た、すけ……て欲しいって?」
 そう確かに聞こえた彼はどうやら助けを求めているのだ、それがベースになっている怨霊なのか憑りついている怨霊なのかどちらのものかはわからないがそんな声を聞いてしまえばもう彼女を止められるものなどいないのだ。
(わかった、マッハで助ける! ……いや、それ以上の速度でだぞー!!)
 軽やかに空中を舞いそして狙いなど定めず勘だけで敵がいる方向へと意識を向けただ一言呟いた。
「ぴっ」
 眩い光が墳墓を照らし怨霊の目の前に現れたばかりの何か術者だったらしい怨霊へと突き刺さる。
 それは一瞬の事、あまりにも早く到達したがためにまるでバターでも切っているかのように何の抵抗も無く焼き切れそしてかき消えた。
 破魔の力が載せられた星界式光速魔法術の前では、妖精の術者に有効である力を持つモノであっても一瞬で蒸発させられててしまうということだ。
「あああああああ……ぁぁぁぁあ」
 叫びをあげながら次々と怨霊が現れては容赦なく降り注ぐ光弾の前に蒸発を繰り返す、あまりの眩しさに目が眩み常人ならば前が見えないだろうがここにいるのは怨霊達だけでそれには期待できそうにもなかった。
(でもこれじゃ……浄化するにはちょっと足りないよな?)
 そう……何かが物足りない、であればここは怨霊をお祭りするような風習に倣ってと一瞬で決意し高々と高度を上げて怨霊を見下ろした。
「お前をきーっちり浄化してやるからな!」
 びしっとポーズを決めた後そのまま華麗にくるりとターンすると空中で優雅にダンスをはじめてしまうフィロメーラ。
 それはあまりにも場違いでこの陰鬱とした墳墓には似つかわしくないそんな明るい雰囲気漂う純粋な踊り。
 キラキラ輝くその姿にもしかすると天使を思い浮かべるものもいるかもしれないほどにそれは周囲の満ちていた陰気を吹き飛ばしていた。
「さあさあ♪ お前もきーっと成仏したい気持ちが高まるさ!」
 そんな光景を見上げながら何か咽び泣くようなそんな慟哭をあげ怨霊はただただその踊りに見惚れたかのように立ちすくんでしまっているのだった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

郁芽・瑞莉
怨霊や亡霊を祓い、鎮めるのは私の得意分野ですね。
いつもはあれやこれやで本領を発揮てきていない気もしますが……。
いざ!

神霊体に変身したら、まずは祓い清めの舞を収めますよ!
亡霊の攻撃に対してはジャンプやスライディング、ダッシュの緩急、フェイントなど回避も組み込んで相手も舞の一部に巻き込みつつ。
舞う度に破魔の力が同心円状の衝撃波として広げて怨霊を浄化し、鎮めます!
そして相手の金切り声のダメージを破魔の攻撃力へと変換。
溜めた力を開放してドーピングで身体の動きを更に限界突破、
全身のバネを穂先に集中させたランスチャージで串刺し。
破魔の力を叩き込みますよ!
「もう還りましょう。命の輪廻の輪の中へと」


黒鵺・瑞樹
アドリブ連携OK
右手に胡、左手に黒鵺の二刀流

これ、経文きくかなぁ。宗派というかそもそもの宗教概念が違う気がするけど。
うーん一応UC試すか。

UC炎陽で清めの炎を放つ。
金谷子神は死の穢れを好み、神仏習合で金谷子神と同一とされた三宝荒神は清浄を好む。
その炎で怨霊を浄化できりゃいいんだが。
俺自身は【存在感】を消し【目立たない】ようにしておく。うまく浄化できたら亡霊へ【マヒ攻撃】を乗せた【暗殺】攻撃。
相手の他の攻撃は【第六感】で感知【見切り】で回避。回避しきれない物は黒鵺で【武器受け】での受け流し【カウンター】を叩き込む。
それも出来ない物は【オーラ防御】と【激痛耐性】でしのぐ。




 この世界で怨霊を浄化するとして全員がまず気になっているかもしれないのは……宗教概念が違いすぎるとはたして効果はあるのか?ということだった。
 だからこそ黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)もまた浄化するにあたり儀式や対話などではなく炎による浄化を試みようとしていた。
 それに対して怨霊や亡霊を祓い鎮めるという巫女としての鍛錬を積んできた郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)としては、普段全くと言っていいほどにそれっぽい事をしていないので今日の今日まで退●忍と思ってましたことをここでお詫び申し上げます。
 そのように対極の二人が地下墳墓にてたまたま居合わせ彷徨える亡霊と対峙すると正気などすでに失われた亡霊の絶叫が響き渡る。
「……ア、ああアアあアあああアアアアアアアア」
 その金切り声を聞いたものはそれだけで冷静さを欠き狼狽えてしまうのが普通だろうがこの二人は違っていた。
「巫覡なるこの身に神祇を宿し、禍を薙ぎ清めましょう!」
 神に願い奉り神霊体へとその身を変化させた瑞莉が祓い清めの舞を踊りながらくるくると回転しながら亡霊の周りを厳かに執り行う。
 当然のことながら亡霊たちの注意はそちらに向き物陰に隠れ隙を伺う瑞樹は手にした胡と黒鵺の二刀を握り深呼吸すると自らの力がどこまで通じるのか祈るように力を集中した。
 炎陽と呼ばれる金谷子神及び三宝荒神の清めの炎が空中に現れ亡霊の前で舞を披露する瑞莉の援護へと次々と伸びていくのだ。
 死の穢れを好み、さらには清浄を好むこの炎は瑞莉に注意が向いていた怨霊達を包み込み炎の柱となり一気に吹き上がる。
 苦悶の声をあげる亡霊にはさらに懐へと飛び込んだ瑞莉がターンする際に生まれた衝撃波で次々と霊的な光がぶつかり合いさながら線香花火のように弾けては消えるを繰り返す。
 金切り声と衝撃波がぶつかり合ったエネルギーを自らの破魔の力へと取り込んでいきここぞのタイミングを狙い溜めているのだ。
「隙ありっ!」
 死角から飛び込み胡を突き刺すと怨霊を貫通し亡霊へと刃が打ち付けられた。
「あ“あ”あ“あ”っ」
 本能的に振るわれた腕を逆手の黒鵺で受け止め刃の上を衝撃を走らせ受け流すとそのままの勢いて腹を切り裂き霊気を流し込むとさらなる光が弾け亡霊が尻餅をつき隙が出来た。
「その恨み……断ち切らねば!」
 溜めに貯めた力を開放し一気に突撃する瑞莉が破魔の力を叩きつけ怨霊が一度霧散した所に頭上から瑞樹の炎陽が降り注ぎ亡霊は火だるまになるとそれはまるで葬送の火柱のように爛々と墳墓を照らし出し……。

 亡霊が苦しみながら暴れ逃亡するまでそれは確実に怨霊達を焼き浄化していたに違いないのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

黒影・兵庫
ダンジョン内の墓標ですか
やっぱりというか、お墓は荒れ放題ですね
せめて綺麗にしてあげないと...
(『念動力』を使いながらお墓の汚れを取り除いていく)
これでよし!大分綺麗になりましたね
(綺麗になったお墓の前で鎮魂の祈りをする)
...ここに眠る人達の魂に安らぎが訪れますように...
(『第六感』で察知)
ん?せんせー、どうやら例の亡霊が現れたようです
(脳の中の教導虫に話しかけながら敵に対峙する)
UC【穿つ言霊】発動!
言霊兵さん、俺の言葉を言霊にして、あの亡霊にぶつけてください!
「よぉ、アンタを弔いに来たんだ。俺はここでアンタの魂に
安らぎが訪れるのを祈るからさ、アンタもおとなしく成仏してくれないかな?」


リオ・ウィンディア
アドリブ・同伴歓迎

お墓、骨、幽霊!
最高のシチュエーション、まるで我が家に来たような…

姿と断末魔の金切り声聞いて
え…まぁ、うん……頑張った。
あえていうならば、死者の発声って掠れちゃうのが…独特の味があっていいわよね。
えぇ、あなたもいい声しているわ。ねぇ、もっと聞かせてくれる?

そういう私はどうなのかって?
任せなさいな。
こほん。
イメージ演目:夜の女王のアリア
手巻きオルガンの【楽器演奏】と【歌唱】で高らかに
それはある意味悲鳴のように響き渡り・・・

…あれ、選曲これでよかったかしら。
つい、気持ちが怨霊よりになってしまったわ。
じゃぁ、これはどうかしら

イメージ演目:ハバネラ
死者への愛を歌います。


ミラリア・レリクストゥラ
苦しみに苦しみを塗り重ねるような事態は…オブリビオンといえど、同情が湧きます。

【WIZ】

しかし私も猟兵として進まなければならない身、戦闘は苦手でも情けをかけてはいられません。
…敵の本体も、周りの怨霊も安らぎが効果的なのでしたら。
眠りという、安らぎを。
【ゆりかごの子守歌】で苦しみから解き放ちましょう…




 地下墳墓に転送された猟兵が皆が皆、闘いだけをしにくるわけではない事は意外と知られていないかもしれない。
 相手によっては有効な対策も違えばさらにはその接し方で違う側面が見えてきたりすることもあるからだ。
「あーやっぱりというかお墓荒れ放題ですね、せめて綺麗にしてあげないと」
 濡れタオルなどが宙を浮き墓標を一つ一つ綺麗に磨き上げていく、それらを操作しながら黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)もまた持参した花を供えてから静かに鎮魂の祈りを捧げる。
(ここに眠る人達の魂に安らぎが訪れますように..)

 心からお参りしているとどこからか歌声が聞こえ始めてくる、誰の歌声なのかと振り返ればそこにはエルフの少女が祈るかのような安らかな表情で静かに歌っていたのだ。
 透き通るようなソプラノの歌声、その持ち主リオ・ウィンディア(Cementerio Cantante・f24250)はこの墳墓という場所に特別な想いをこめて歌っていた。
(お墓、骨、幽霊! 最高のシチュエーション、まるで我が家みたい……っ♪)
 何処か他の者とは違う感性なのは周囲にはわからないだろう、だがリオにとっては墳墓とは骸骨と出会えそして死霊使いとして交流を持てるとても大好きな場所なのだ。
「~~~♪」
 ちょっぴり断末魔と金切り声を聞いてテンションあがったせいかそれに聞き入りかけ、死者の発声をうっとりと聞きいってたとか他の二人にばれないようにね?
(はぁ……♥ 独特の味があっていいわよね♪ えぇ……あなたも“いい声“しているわ、もっと……聞かせて♥)
 ちょっと表情が緩みかけてしまう、これはちょっと人に見せれない顔なので後ろ姿にしておきますね。

 そしてリオのソプラノとハモるようなもう一つの歌声がある。
祈るようにミラリア・レリクストゥラ(目覚めの唄の尖晶石・f21929)のそのクリスタルの身体から発せられる歌声はこの地を蘇らせ少しでも幸せを呼び込もうという想いに溢れたものだった。
 この怨霊も亡霊もこの地に囚われた悲しき者達、それでも……そう、それでもだ猟兵として進まなければならないミラリアにとっては避けては通れない道。
 戦闘は苦手であっても情けをかけて放置するわけにはいかず強い意志を持ってあたらねばならない。

 この3人に共通していたのは怨霊達を静かに浄化してあげようという優しい心、ただ打ち据えるだけでは辿り着かないアプローチを試みて力を合わせようとうのだ。
 そんな気配を感じ取ったのか墳墓の奥から亡霊と怨霊の呻き声がセットで近づき始める。
 それは生者への渇望かそれとも……。
「……ア、ああアアあアあああアアアアアアアア」
(せんせー、どうやら例の亡霊が来たようです)
 その姿がみるみる怨霊そのものへと変化しかねないのを察し兵庫は脳の中の教導虫へと語り掛けながら一語一句間違えないよう注意しながら言の葉を紡いでいく。
 言霊兵への囁きが効果を表しそれが迫りくる亡霊たち一つ一つへと染みわたっていくと動きが少し遅くなった。
 まだ人の言葉が届くという証拠だ!
「よぉ、アンタを弔いに来たんだ。俺はここでアンタの魂に安らぎが訪れるのを祈るからさ、アンタもおとなしく成仏してくれないかな?」

 その言の葉にさらにまるで赤子を眠らせるような優しい声、ミラリアのゆりかごの子守歌が共に心に染み入るように墳墓に静かに流れていく。
 眠りと言う安らぎで安らかな場所へと誘うその歌声に怨霊達が大人しくなっていき先ほどまでの暴力的な呻き声は少なくなっていった。
 世界を問わず鎮魂のために歌うというのは一般的な物でさまざまな形態の方法はあるだろうが大事なのは相手に安らかに眠って欲しいという、これは“人の願い”なのだ。
 
「ああ、恐れおののかなくてもよいのです、わが子よ♪ 復讐の心は地獄のように~♪」
 手巻きオルガンで演奏しながらリオが歌い始めると兵庫とミラリアから“それアウトー!”とばかりに手でバツマークを出されダメ出しされてしまう。
(あぁ……うっかり怨霊よりになってしまったわ♥)
 内心舌をペロリと出しながら今度こそ“死者への愛“を唄い直し3人の鎮魂の想いは立ち止まってしまっていた亡霊へと染みわたっていく。
「アアア……あぁぁああ……あぁぁ」
 まるで天への慟哭のような声をあげたと同時に亡霊に纏わりついていた怨霊が半分以下になり残りはまるで癒されたかのように掻き消え始めた。
 三人の戦わず鎮魂を求める祈りと歌声がきっと……彼らにも届いたのだと信じたい、さあ後は仲間に任せるとしてコクリと頷き合うと歌と言葉を3人はかけ続け始めたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

神元・眞白
【SPD/割と自由に】
迷路、線路の次は墓地。…何でもありそうで何もなさそうな所。
使えるモノはあるみたい。けれど勝手に使う訳にもいかないしそっとしておこう。
怨霊と亡霊。亡霊だけならそっとしておく事でいいけど、怨霊もいると。
結構大変そう。やる事をしてそっとしておけば消えてくれる、かも。

憑かれているなら怨霊を沈めればいい。簡単。話し合いから。
聞いてくれるか分からないけどまずは相手の要求も聞かないと。
その上でしっかり対応してあげて、難しいなら考えよう。

相手次第ではこちらも相応の手を。魅医、動ける様にはしておいて。
実力行使は避けたいけれどその際はしょうがないし。
せめて安らかに消えてもらう様にしてあげて。




 「迷路を抜けると今度は墓地……」
 地下墳墓を見上げ天井までもが怪しげな雰囲気であることに気付くが何だろう使える物も探せばあるのだろうが勝手に使うのも失礼かとそっとしておく事にした神元・眞白(真白のキャンパス・f00949)。
 亡霊と怨霊と言う組み合わせについては説明を聞いたものの少しばかりどうすべきか悩んでいるのも事実だった。
(亡霊だけであればそっとしておくんだけれど……怨霊もいるとなると……)
 眞白が少しばかり考えこみそして結論を出す、やはり怨霊というものはこの世に未練などがあるのではないかと。
 そしてそれを鎮める事ができればきっと道は開けるのではないかと。
「魅医、いざというときは動ける様にはしておいて」
 傍に控える戦術器『魅医』にそう告げると無言で頷くのを横目で見、眞白は“彼ら”に静かに話しかけるべく前へと一歩を踏み出す。
「ああああああ“あ”あ“アアア」
 怨霊達の呻き声と亡霊自身の叫びが混ざり合い何を言いたいのかわからない、だがそれでも真摯に対峙しそして語り合うという事は理解し合うための第一歩ではないだろうか?
「私は眞白……あなた達は何を望むの……?」
「ああああ“アアア……あぁぁああぁぁあ”」
 先ほどとは少しばかり違う呻き声な気がする、こちらが話を聞こうとする姿勢が少しでもではあるが伝わったのかもしれない。
 これも別の猟兵達が祈りや鎮魂の舞などを捧げた後であるというのも大きいのかもしれない。
 眞白が話しかけ何かを聞こうとしている限りは彼らはそのまま襲ってきたりはしないようだがそれでも何を言っているのかわからないのでは交渉にならないというのもある。
 それでも粘り強く物静かに受け答えをしている眞白相手だからこそ相手も興奮せずにこの互いに通じない言葉での会話(と呼べるかはあれだ)が続けられたというのは奇跡に近いかもしれない。
「ん? 何……」
 魅医が袖を引き上のほうにいる怨霊の一体を指差すのでそれを見ているとどうやら少しだけ他の者より言葉を解せる者がいるようだ。
「アア……私達を……ここから、解放シテ……アァァァ」
「あぁ……それがあなた達の望み、なのね」
 胸が締め付けられる想いがする、だがそれでも彼らが何を望んでいるのかははっきりわかった。
 静かに付き従う戦術器達へと振り返りやるべきことを伝えるしか眞白にはもう出来ることはないらしい。
「せめて……安らかに消えてもらえるようにしてあげて」
 そう……決断を下し命を発する事しか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

チガヤ・シフレット
無累是空(f16461)といくぞっ。

ははぁん、肝試し。
ユーレイかぁ。別に怖くはないなぁ。
そういう情念も含めて人間だろう。
神様にはなかなか理解し難いか?
案外私も適当なところで死んだら、動き続ける化け物になるかもしれんぞ〜。

さて、やることやるか!
御祓だのなんだのは難しいなぁ。塩撒いて……適当に調べてお経でも流してみるか?

あとは、喋れる奴がいるなら話でも聞いてやるか。
話して楽になることなら話すがいいさ。
お仲間にはなってやれないから、しつこい奴は霊験あらたかなガントレットでガツンとやってやろう。

ある程度片付いたら、撃ち抜いて終わりにしよう。
笑顔であの世へ!
もう戻ってくるなよ。


無累・是空
チガヤ(f04538)と組むぞ
肝試しのぅ。チガヤ、幽霊とかって怖いかの?
死してなお残るほどの強い情念っちゅうのは、たしかに恐ろしいとは思うがの。
生命を生み出す側からすると、なんちゅうか……あんまりこわくない。それはそれとしてビックリはするけどの!

怨霊を祓って退治の。専門外じゃがやってみよう。
「志半ば、天命を全うせず果てた者たちよ。地下に溜まるでない。このような場所にしがみついていても、なんら救いはないし得るものもないぞ」
「つまりは気持ちを切り替えていこうっちゅうことじゃな!お主らはこれ以上、苦しむべきではない。安らかに眠るがよい」
塩を相撲取りばりにばっばっと撒くぞい
あとは『虹霓弓』で撃ち抜こう




「肝試しのぅ……チガヤ、幽霊って怖いのかの?」
 神という立場と生い立ちではなかなかに理解しがたい感情があると無累・是空(アカシャ・f16461)は思い至り相棒にそれを聞いてみたのだが。
「ははぁん、肝試し……ユーレイかぁ。 別に怖くはないなぁ?」
 東洋の遊びの一つだと聞く肝試しに関してはチガヤ・シフレット(バッドメタル・f04538)は全くといってほど恐怖心や違和感などなくただただそれを受け入れているようだった。
 というよりも意識すらしてないようにも思える反応だ。
 この二人立場は違えど幽霊というものに対しているものはいるしいないものはいない、それもまた人の情念というものだろうという事で落ち着いているといった様子だ。
「神様にはなかなか理解し難いか?」
「ん~、強い情念っちゅうんは、たしかに恐ろしいとは思うがの。生命を生み出す側からすると……あんまこわないんじゃ……ただ」
 少しばかり悪戯っぽい表情で是空はニヤリと笑いチガヤがそれを問う。
「ただ……?」
「それはそうとしてびっくりするけどの!」
 ……はぁやれやれと肩を竦めて歩き出すチガヤ、何か思いついたのかように振り返るとニィっと笑って見せる。
「案外私も適当なところで死んだら、動き続ける化け物になるかもしれんぞ〜」
「あぁチガヤ怖い怖い、ついでに饅頭も怖い」
 是空も慣れたもので返答がすでに棒読みになっている、そんな軽口を叩き合いながら二人はすぐそこまで近づいてきている亡霊と怨霊のフルコースにさぁどうしたものかと思案を走らせる。
「ほいっと……確かこうか?」
 携帯プレイヤからお経を流しそして塩を撒くチガヤ。絶対そっち系の宗派じゃないだろうに適当にやることやるとこうなるのは仕方がない、大事なのは対話する場面での雰囲気作りなのだ。
「さー、お前ら未練があったら聞いてやるぞ!」
「あ“-あああぁぁぁぁアアアアぁぁぁぁ”」
 何を言っているのかわからないがチガヤをどうにか引きずりこもうとしているようにも見えなくはない。
「志半ば、天命を全うせず果てた者たちよ。地下に溜まるでない。このような場所にしがみついていても、なんら救いはないし得るものもないぞ」
 是空の言葉が届いているのか届いていないのかわかりにくいがだからといって自力ではどうしようもない状態なのかもしれない。
 そう思いつつもお祓いはどのような形であれすることに意味がある、塩を握りしめそして周囲へと思い切り撒いて清めの塩とする。
 気持ち先ほどよりも澱んだ空気が澄んだそんな気分になってくるから不思議なものだ。

「あ“……ぎみも”いっじょにい“ごう“」
 怨霊の一人が語る言葉がようやく聞き取れるほどになってきたのだがそれが意味するのはある意味霊界への歓迎とも呼べるもの、二人を仲間にしようと呼び寄せているというわけだ。
「あー、それはお断りだぜー?
 断るチガヤに纏わりつく怨霊、それを霊験あらたかなガントレットでガツンと一発お清めの一撃。
 ザワッと苛立つ空気が張り詰めるが二人は気にも留めずに武器を構えた。
「しょうがない」
「あの世への導き……」
「「笑顔であの世に送ってやるぜ!」」
 是空の虹霓弓が七色のレーザーで周囲を照らしながら乱射され、チガヤの全身から飛び出したどっきり兵器が纏わりつく怨霊を焼き払うかのように輝いた。
 浄化のため二人はここでもう一肌脱がねばならないようで、気合を入れ見事なコンビネーションを見せる事になりそうだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

イデアール・モラクス
浄化…浄化か…良いだろう、私が亡霊達を逝かせてやる。

・浄化の眠り
「クク…そういきり立つな亡霊よ、私が永遠の眠りを与えてやる」
周囲の全ての霊を対象に『高速詠唱』でUC【究極魔法テラスリープ】を行使、眠らぬ霊すら強制的に眠らせる。
「恐れるな…怒るな…悲しむな…お前達が世界に刻んだ記憶は私達が継ぐ…お前達はこのまま永遠の眠りの中で心地よい輪廻の輪を辿るが良い…」
霊達が眠ったらこの地全体に『全力魔法』の『属性攻撃』【聖なる光を降らせ魂の癒しを施す術式】を『範囲攻撃』となるほどの広範囲にかけ、私の祈りと魔力で霊達を浄化してゆく。
「私にも、エクソシストの真似事くらいは出来るさ」

※アドリブ歓迎




「ククッ、浄化……浄化か……いいだろう!」
 黒髪をかきあげバサリと翻すとイデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)は自信満々に亡霊へと視線を向ける。
 そこにいるのは怨霊と亡霊の合わさった憐れな存在、そして暴虐の魔女ならではの方法で片を付けるとそういうのだ。
「……ア、ああアアあアあああアアアアアアアア」
「クク…そういきり立つな亡霊よ、私が永遠の眠りを与えてやる」
 優雅に手を掲げそして魔力を高めていく、それは闇なのか無なのかそれとも……幽体にすら影響を与える魔力の奔流が亡霊達へと伸びていく。
「恐れるな…怒るな…悲しむな…お前達が世界に刻んだ記憶は私達が継ぐ…お前達はこのまま永遠の眠りの中で心地よい輪廻の輪を辿るが良い…」
 それは普段イデアールが使う魔術とは正反対の静寂を、そうどこまでも静寂を紡ぐ呪文でありそれらが霊体である怨霊達の動きをも限りなく0へと導いていく。
 先ほどまで恨みの声をあげ続けていた怨霊達が眠りにつきそして亡霊さえもが動きを止めその場で棒立ちになるとようやく長い長い詠唱をするのに十分な時間が出来た。
 イデアールがそれほどの時間と手間をかけるとなればそれは普通の魔法ではない、なぜならそれはこの墳墓そのものを効果範囲に入れようとする大きなる術式。
 聖なる光を降らせ魂を癒す祈りの力、それが満ちていくにつれ亡霊に纏わりつく怨霊達の大半が引きはがされそして消滅していく。
 これがあと一歩、亡霊をどうにかするだけでこの地に平和が戻るだろう。
「私にも、エクソシストの真似事くらいは出来るさ」
 イデアールはそれを見届け少しばかり派手に使った魔力の反動で少しばかり疲れを感じつつ後に続く者へと道を切り開いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴木・志乃
UC発動
跳ねあがった祈りを乗せてレクイエムを歌唱
怨霊が纏わりついて来ても拒まない
ただ、黙って抱き留める

さあ、帰ろう
大丈夫、もう苦しまなくていいからね

敵攻撃を第六感で見切り光の鎖で早業武器受け
至近距離に来たなら抱きしめて離さない、絶対に
そのまま祈り、破魔を乗せた全力魔法で衝撃波と共になぎ払い攻撃を行う
オーラ防御は使わないよ、少しでもバリア張っちゃったらちゃんと皆を抱き留められないじゃん

もうこれ以上ここを彷徨わなくていい
もう誰かを呪ったりしなくていい
貴方の心も、魂も、ちゃんと休める
大丈夫、眠れるまで傍にいるよ
(鼓舞)


オリヴィア・ローゼンタール
彼は墓場を住処とし、誰も繋ぎ止めることはできなかった……
大勢の怨霊が凝り固まった軍勢、聖なる書物に伝わるレギオンのような状態ですね

悍ましい亡霊の姿に臆することなく接しましょう(勇気)
断末魔の金切り声を聞き、しかし引きずられることなく(狂気耐性)
【祈り】を以って怨霊を【慰め】、浄化する(破魔)
救われてあれ、救われてあれ、救われてあれ……

核となっていた亡霊へ向けて
あとはあなたです
未練をお持ちのようですが、もはやそれを叶えることはできません
この輝きを最期の慈悲と識りなさい
【属性攻撃】【破魔】【全力魔法】で【聖天烈煌破】を放つ




 地下墳墓で幾多の猟兵が様々な戦いを繰り広げ亡霊に纏わりつく怨霊は大半が払われ後はもう一歩というところまで追い詰めることができた。 
 それでもまだ怨念を纏うその姿は尋常ではなく聖なる書物に伝わるレギオンのようだとオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)はそう思いながら祈りを捧げる手に力が籠ってしまうことを自覚する。
(彼らは墓場を住処とし、誰も繋ぎ止めれなかった……)
 それの何と悲しいことよ、そんな想いがどこまでも心に染み込んでくる。
「……私達がこの方々を救ってあげましょう」
「えぇ……そうですね」
 オリヴィアのすぐ横で同じくこの状況に心を痛め祈りを捧げていた鈴木・志乃(オレンジ・f12101)がやるべきことをやらねばと決意を込め前に歩き出す。
「その願い、きっと守ってね」
 志乃の祈りが増幅され鎮魂のレクイエムを唄い始めると亡霊や怨霊達に変化が現れた。
「救われてあれ、救われてあれ、救われてあれ……」
 そのすぐ横で膝をつき祈りを一身に捧げるオリヴィア、その祈りを捧げる心に怨霊達のさまざまな声が響き渡る。
 それは助けて、どうして、なぜ、ここは暗いなど未練ばかりのそんな悲しい声。
 だがそれらを受け入れそして慰め続けるしかない。
 怨霊達が二人を引きずり込もうと迫ってくるのだが二人は逃げずにそれらに耳を傾けそして抱き止める。
 志乃は怨霊達一人一人を抱きしめていく……。
「さあ帰ろう、大丈夫、もう苦しまなくていいからね」
 抱きしめた怨霊達は身体に這わせた光の鎖で包み込まれそして包まれた腕に中で破魔の力で浄化され次々とその姿を消していった。
 その間にも志乃の身体にはいくつもの傷が走り霊障のような跡がいくつもできるがそれさえも気にしない。
 オーラで守ればそのようなこともない、だがそれではちゃんと抱きしめられないではないかと……だ。
「あああ“……アァァァあああ”」
 怨霊が引きはがされた亡霊はただただ呻き声をあげ現世への執着を訴えるしかない、だがそれもこれで終わりの時を迎える時がきたのだ。
 祈りを捧げながら片手を天高く振り上げたオリヴィアの真上に巨大な光の玉が現れ触れた怨霊が次々とかき消えていく。
「あとはあなたです……未練をお持ちのようですが、もはやそれを叶える事はできません」
 聖なる光を圧縮した巨大な光球、それこそがこの奇跡の御業たる聖天烈煌破。
 その輝きを突き出され破魔の力を最大限に発揮し亡霊を包み込んでいく。
 そして横で志乃が捧げる祈りもまたそれに力をさらに与えると辺りが眩い光に包まれていった。
「もうこれ以上ここを彷徨わなくていい もう誰かを呪ったりしなくていい
貴方の心も、魂も、ちゃんと休める 大丈夫、眠れるまで傍にいるよ」

 光が収まった時には墳墓にはもはや亡霊たちの姿はなかった、これまで漂っていた邪悪な気配も無くなりそこにあるのはただただ墳墓とそれに伴う不気味さのみ。
 それでも浄化の限りを尽くされたこの地はこのままおそらく最期の時までは平和が訪れるに違いない。

 一つの救いがここに封じられていた魂を救うことになったのだ……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年02月07日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はバルディート・ラーガです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト