アースクライシス2019⑬~ツッコミのない世界に潤いを
●ラグランジュポイント・ナーニワ島
「疲れたなぁ……」
ひたすら流れてくる部品を溶接しながらぼやく、ナーニワ島の住人その1。
「ボケとツッコミのない生活がこれだけ辛いとは……」
疲れた目をこすりながら部品を点検する、ナーニワ島の住人その2。
「しかもツッコミに使えるハリセンは取り上げられたままだしな……」
作業場の隅にうず高く積み上げられている銀のハリセンを横目に、肩を落とすナーニワ島の住人その3。
彼らにとって「ボケ」と「ツッコミ」は生活の一部なのだが、それを奪われている今、ただ意気消沈して日々単純作業に没頭する生活を受け入れるしかなかった。
「こら! 手を止めずにキリキリ働け!!」
作業が止まっている住人を見つけると、量産型スーパープルトンのうちの1体が、バシーン! と左の拳で床を叩き、威圧する。
「「「ひ、ひいいいっ
!!」」」
住民らはすっかり怯えてしまい、すごすごと作業へ戻っていった。
●どうしてこういう状況を予知してしまうのか
「ツッコミと言えば先輩じゃなくて私かもしれんが、これはないだろ!!」
手にする音符キューブのグリモアが齎した予知の内容に、思わずグリモアに鋼鉄製ハリセンでツッコミを入れるグリモア猟兵藤崎・美雪。
どうしたどうしたと集まる猟兵等に、美雪はコホン、と咳払いひとつ。
「……ああ、大声を出して失礼した。集まってくれた皆にはラグランジュポイントの島を1つ、オブリビオンの支配から解放する手伝いをしてもらいたい。頼めるだろうか?」
美雪の頼みに、猟兵等はやや首を傾げながらうなずいた。
「皆に向かってもらうのは、ラグランジュポイントにある島のひとつ、ナーニワ島だ」
ラグランジュポイントの他の島の例に漏れず、現在オブリビオンの手で占領されている。ちなみに住民はスペースノイドによく似ている……ほぼ人間ですね。
「現在、島の住人は日々キリキリと強制労働を強いられていてな……生活に潤いが全くなく、疲れ果てている」
潤いとは? との猟兵たちの疑問を黙殺する美雪さん。まあ最後まで聞いて下さいな。
「そこで、島に伝わる謎兵器を使ってオブリビオンを数体ほど撃破し、住人を活気づけてほしいのだ」
あくまでも全部ではないのがポイントだが、謎兵器とは?
「その謎兵器とは……【謎の合金ハリセン】だ」
……え?
「だから、謎の合金ハリセン」
美雪さん、大真面目な顔して語っています。
「持ち込んだのは、オーサカとかオウミとかイセとかの宇宙商人なんだろうなぁ……」
イセが持ち込むのかというツッコミは受け付けません。
「とにかく、このハリセンを使ってオブリビオンにツッコミを入れながら戦ってほしい。そうすれば住民たちの心が潤い、活気を取り戻すわけだ」
数名がかりでハリセンでビシバシツッコミを入れながら戦い、何体かオブリビオンを撃破すれば、ツッコミ成分に飢えていた住民たちは活気を取り戻し、オブリビオンを追い出すために立ち上がる。そうなればあとは数の暴力でオブリビオンを追い出せるので、全てを猟兵だけで倒す必要はない。
ちなみに自前のハリセンでは住民たちの心は動かない。美雪が持つ鋼鉄製ハリセンも同様だ。あくまでも謎兵器の【謎の合金ハリセン】を使い、戦ってほしい。
「普段ツッコミたくて仕方がない人にはうってつけかもしれんが、相手は一応、スーパープルトンのクローンなので、油断しすぎないようにな」
美雪はツッコミを入れて鋼鉄色に一時的に変色した音符キューブから音符を展開し、ナーニワ島へのゲートを開いた。
●そしてツッコミバトルへ
ナーニワ島にたどり着いた猟兵らは、作業場の隅にうず高く積まれている【謎の合金ハリセン】を手に取る。それは軽くて丈夫で、頭をひっぱたいたら景気のいい音をたてそう。
「なにっ!? 猟兵か!!」
「追い払え! 殺しても構わん!!」
巡回していた量産型スーパープルトンが、さっそく猟兵らを見つけて問答無用とばかりに襲いかかる。
「ひ、ひえええええええ!?」
作業していた住民たちは怯えてその場に隠れるが、逃げられると目撃者が減るだけにむしろ好都合な状況だ。
さあ、猟兵たちよ。
そのハリセン片手に、ツッコミながら戦うのだ!
北瀬沙希
北瀬沙希(きたせ・さき)と申します。
よろしくお願いいたします。
ラグランジュポイントの島を占領している量産型スーパープルトンの群れから、島の解放をお願いいたします。
ただし、謎兵器が謎兵器なので、ギャグテイスト強めです。
シナリオの性質上、アドリブ多めでお返し致します。
また、文字数にばらつきが生じる可能性が極めて高いです。
この点、事前にご了承願います。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「アースクライシス2019」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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状況は全てオープニングの通り。
今回は冒頭への追記はございません。
●本シナリオにおける「プレイングボーナス」
【島に眠る「宇宙人の謎兵器」を使う】場合、プレイングボーナスが付与されます。
本シナリオにおける謎兵器は、オープニングでも触れた通り「謎の合金ハリセン」です! 謎の合金が何だとか気にしてはいけないよ!
がっつりと戦闘するよりは、徹底的にハリセンでツッコミ倒す方向に振り切ってプレイングを書くことをお勧め致します。
ただし、ハリセンの性能は猟兵が使う武器より劣りますので、過信は禁物。
●【重要】プレイングの採用について
本シナリオはプレイングをお預かりした都度判定し、書きやすいと思ったプレイングからリプレイにしてお返しする形を取らせていただきます。
通常の北瀬の戦争シナリオと異なり【戦争シナリオ参加回数は不問】となります。気軽にご参加いただけると幸いです。
ただし、本シナリオは【必ずおひとりで参加をお願い致します】。
合わせ・連携プレイングは採用できません。
早期完結させることを重視致しますので、必要成功数に到達した時点で採用していないプレイングは全て却下してお返しさせていただきます。この点、事前にご了承願います。
それでは、皆様の渾身のツッコミ……もとい、プレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『量産型スーパープルトン』
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POW : 「ザ・サンシャイン」
【右腕から放った炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤々と燃え盛る】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : 「ミス・タイフーン」
【右足から猛烈な突風】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 「マジェスティックマン」
対象のユーベルコードを防御すると、それを【背中から自在に伸ばせる武装骨に記憶して】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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数宮・多喜
【アドリブ改変大歓迎】
……はぁ!?
ちょっと待てやなんでハリセンなんだよ!(すぱこーん)
おい!?そこのアンタ!そうだよそこのなんか燃えたり風吹かせたりしてる奴!
状況を説明しろっての状況を!
はぁ?超兵器ぃ?
アンタバカなヒーローでも食ったのかよっ!?(すぱこーん×2)
第一っ!(バシイッ)こういうっ!(バシバシイッ)
ふざけた代物がっ!(バシバシバシィッ)
超兵器な訳あるかーっ!(バシバシバシバシィッ)
ハァ、ハァ、ハァ……
ってなんでお前がいるんだよ謎生物!?
アレか!?お前の仕業か!?
……え、違う?
紛らわしいんじゃー!(ハリセンフルスイング)
もう最後はツッコミ疲れのやけくそで、
敵にもハリセンでフルスイング!
●ハリセンと! 謎生物に! ツッコミだ!!
「はあ!? ちょっと待てやなんでハリセンなんだよ!」
謎の合金ハリセンを手にするや否や、いきなり手近な量産型スーパープルトンAの頭をすぱこーん!! とはたいたのは、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)さん。なお、本リプレイは全編通してお名前に「さん」を付けさせていただきます。
「おい!? そこのアンタ!」
「わ、我か?」
「そうだよ、そこのなんか燃えたり風吹かせたりしてる奴!!」
多喜さん、先ほど頭をはたいた量産型スーパープルトンAの胸倉掴んで問い詰め始めちゃいましたよ!?
「状況を説明しろっての状況を!」
「聞きたいのは我のほうだ……な、なぜそれを!?」
燃える右手で多喜さんが手にするハリセンを指差し、驚く量産型スーパープルトンA。
「その謎兵器をなぜ猟兵が手にしている!?」
「はぁ!? 謎兵器ぃ?」
この薄っぺらい金属の板でできたハリセンが驚くような代物かよ!? と呆れる多喜さん。
……いやそれが普通の反応と思いますが!
「アンタバカなヒーローでも食ったのかよっ!?」
多喜さん、脊髄反射で量産型スーパープルトンAから手を離し、手にした謎兵器ですぱこーん!!
その後も多喜さんのハリセンでのツッコミは続きます。
「第一っ!!」
頭をバシッ!
「こういうっ!」
左の巨椀をバシバシッ!!
「ふざけた代物がっ!」
右の燃え盛る腕をバシバシバシッ!!
「謎兵器なわけあるかーっ!!」
止め(?)に頑丈な胴体をバシバシバシバシィッ!!
「ハァ、ハァ、ハァ……」
ひたすらハリセンを振り回し、ツッコミまくって息を切らす多喜さん。目の前の量産型スーパープルトンA、すっかり全身ボッコボコ。一方でハリセンもそろそろ根本が曲がってきていますよ?
「ってなんでお前がいるんだよ謎生物!?」
今更目の前の相手がオブリビオンと気づいたんかい!!
「アレか!? お前の仕業か!?」
「なぜ……なぜ我がわざわざ貴様ら猟兵のために兵器を用意せねばならぬのだ……」
「……え、違う?」
「違うに決まっているだろう! こんな変な兵器、誰が使うんだ!」
あ、変な兵器と表現したことで隠れている住民たちがイラッ。
「紛らわしいんじゃー!!」
ツッコミ疲れたやけくそ交じりに、多喜さん全力のハリセンフルスイング!!
「勝手に勘違いし……ぐがあぁぁぁぁ~~~」
ハリセンフルスイングで打ち上げられた量産型スーパープルトンAは、作業場のお星さまになったのでありました……。
ちなみに。
「す、すごい……」
「ナイスすぎるツッコミじゃないか……」
激しく息を切らしている多喜さんを見て、隠れていた住民らが少し活気づいたとかつかなかったとか。
大成功
🔵🔵🔵
真宮・響
そうだね、このプルトン星人は色んな所で全力で突っ込みたい所だ。色々な恨みつらみも込めてね。さて、全力でいくか。(いい笑顔でハリセンを素振り)
まず【オーラ防御】を展開してから、「何故宇宙に隠れてるんだ」でハリセンを一発。「他人の借り物で戦闘するな」で一発。そして「いちいち増えるんじゃない」で一発。そして【二回攻撃】で全力で炎の拳で追撃。そして皆が苦労している分も込めてハリセンフルスイングで最後の一発。まだツッコミ足りないが流石に次の猟兵に譲るか。
●隠れ家と! 借り物に! ツッコミだ!!
「そうだね、このプルトン人は色んなところで全力で突っ込みたい所だ」
色々な恨みつらみも込めてね……と凄みのある笑顔でハリセンを素振りする真宮・響(赫灼の炎・f00434)さん、笑顔が怖いのですが……。
どちらかと言えばツッコミは不得手と思われる響さん、まずは赤のオーラを全身に纏って量産型スーパープルトンBに接近。
「何故アンタらが宇宙に隠れてるんだっ!」
接敵するや否や、頭にハリセン一発ぶちかまし!
すぱこーん!! と景気のいい音立てて、量産型スーパープルトンBの前頭部を直撃!
「何故貴様らがこの工場に乗り込んできているんだ!」
量産型スーパープルトンBもお返しとばかりに「ザ・サンシャイン」から奪った炎を右腕に宿し、響に連射するが、そこは戦闘経験豊富な響のこと、赤のオーラであっさりと炎を散らす。
「他人の借り物で戦闘するな!」
すかさずハリセンで反撃。今度は右腕をすぱこーん!!
「借り物を利用して何が悪いのだ!」
「というかいちいち増えるんじゃない!!」
おかげであちらこちらにぽこぽこ沸いて大変なんだと、三度ハリセンですぱこーん!!
……ちなみに集団戦仕様の量産型スーパープルトンは案外出ていなかったりします。クローンのスーパープルトンと本物スーパープルトンは次々と出現しておりますが。
「ああもう、おかげで皆が苦労してるじゃないか!」
おまけどころかこれが本命とばかりに拳に炎を宿して、響さん、炎対炎の対決とばかりに顔面を拳で殴りつける! これぞまさしく、鉄拳制裁ならぬ炎拳制裁?
「ぐおっ!?」
「まだまだツッコミ足りないけど、次の猟兵に譲るか……ってあれ?」
目の前から巨体が消えたことに気づき、床に目をやる響さん。
そこにいたのは、先ほど拳で殴りつけた量産型スーパープルトンB!
ええ、炎の拳込みで十分突っ込まれましたから、量産型スーパープルトンB、さすがに床に伸びちゃいましたよ……?
大成功
🔵🔵🔵
ナイ・デス
ツッコミ……ツッコミ?ボケは、ボケはどこ、でしょう?
ボケがないと、ツッコミにはならない、のでは……?
一先ず、敵の動きを、止めましょう
【範囲攻撃】『生命力吸収光』です
光は【鎧無視攻撃】防がせず【生命力吸収】します
防がれたら、どうやって防いだーって、ツッコミましょう
わくわく
……気絶したら、抵抗できないんかーいって、ツッコミ、しましょう
【忍び足ダッシュからのジャンプ】勢いのまま全力でツッコミ
【念動力】も込めて【吹き飛ばし】ます
死ななかったら、死なないんかーいって【2回攻撃】
……ツッコミって、こんな感じで、おっけー、でしょうか?
もう後は、死ぬまで、なんでやねんって、叩くしかない、ですが
なんでやねん
●正直! そのツッコミを! 待っていた!!
「ツッコミ……ツッコミ?」
どうしました? ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)さん、首を傾げて。
「ボケは、ボケはどこ、でしょう?」
ここにはなさそうなボケ要素を必死に探すナイさんですが、見当たりませんね。
「ボケがないと、ツッコミにはならない、のでは……?」
ええ、その通りです。ボケとツッコミは表裏一体の存在です。
しかしですね、ツッコミどころはボケだけではないのです。
そもそも、目の前の量産型スーパープルトンの存在そのものがツッコミどころではないでしょうか。何ですか有力敵のクローンって。今までの戦争ではありえない斬新過ぎる戦術じゃないでしょうか。
……撹乱作戦としては大変正しい使い方なのかもしれませんが、既に本体がヒーローと猟兵の活躍で引っ張り出されている今、あまり意味を成さないことにこの量産型スーパープルトンたちは気づいているのでしょうか。
それはさておき。
「一先ず、敵の動きを止めましょう」
目の前のオブリビオンがそこに在るための力を吸収し、動きを止める光を量産型スーパープルトンCに発するナイさんですが……。
「ふんっ!」
あ、筋骨隆々かつ金属上の物質で固められた左手で防がれた。
「この程度の光に我々の生命力がもがれるとはおも」
「どうやって防いだーっ」
すぱこーん!
ナイさん、光が防がれるとみるや、わくわくしながら謎の合金ハリセンでツッコミ。
「がふぁっ!?」
しかもハリセンが脳天にクリティカルヒットしたようで、当たり所の悪かった量産型スーパープルトンC、気絶。
「抵抗できないんかーい」
まあ、当たり所が悪いと気絶しますよね。
とにかく、気絶した量産型スーパープルトンDに、ナイさんは忍び足でそーっと近づき、助走をつけてジャンプしてすぱこーん!!
おまけに念動力も込めて、豪快に壁までハリセンフルスイングでホームラン!!
「……ツッコミって、こんな感じで、おっけーでしょうか?」
色々追い打ちになっている気もしますが……まあいいんじゃないでしょうか。
その後、床に伸びた量産型スーパープルトンCは、天に召される(?)まで「なんでやねん」と口にするナイさんにハリセンでバシバシ叩かれておりましたとさ。
なんでこうなるねん。
大成功
🔵🔵🔵
真宮・奏
いや~・・・この宇宙人はツッコミどころが色々ありすぎて困りますね~。さあ、一杯つっこみまくってスッキリしますか!!(ぶんぶん)
私はハリセンと盾を携えて臨みます。はっきりいって「大量に出過ぎて見飽きた」に付きます!!中ボスクラスのはずが色んな所に出るせいか雑魚敵のようになってると!!【オーラ防御】【盾受け】【武器受け】【拠点防御】で防御を固めながら突進、炎攻撃に対抗して【炎耐性】も併用して【範囲攻撃】【二回攻撃】【属性攻撃】を併せたハリセンでの信念の一撃で薙ぎ払っていきます!!さあ、とっとと消えてください!!
●わらわらと! 出てくる敵に! ツッコミ倒せ!
「いや~……この宇宙人はツッコミどころが色々ありすぎて困りますね~」
さあ、一杯ツッコミまくってスッキリしますか! と、謎の合金ハリセンを片手にぶんぶんと振り回す真宮・奏(絢爛の星・f03210)さん。右手に謎の合金ハリセン、左手にエレメンタル・シールドを構え、颯爽と量産型スーパープルトンDの前へ!
……絵を想像するとかなりシュールに思えるのは気のせいでしょうか?
「おかしいとは思わないのですか!?」
奏さん、ハリセンではなく言葉でのツッコミから始まった!?
「出会い頭に何を言う?」
「あなたたち、大量に出過ぎて見飽きました!」
突っ込みたいことはこれに尽きます! とハリセン突き付け断言する奏さん。
「なんだと!? 我らの本体を侮るな猟兵!!」
「だって、中ボスクラスのはずが、色んな所に出るせいか雑魚敵のようになっていますよ!!」
それを言っちゃダメだよ奏さん!?
「我々を雑魚呼ばわりするとは、猟兵め許さぬ!」
怒り狂って奏さんに炎を浴びせまくる量産型スーパープルトンD。だからそれは本体を倒されないための撹乱作戦ですって……いやもう本体は引っ張り出されているので意味を成しておりませんけど。
「雑魚でも何でもここで倒すだけですから!」
防御をガッチガチに固めた奏さん、炎の嵐の中ハリセン構えて突進!
エレメンタル・シールドで吹き荒れる炎を散らし熱に耐え、ハリセンを炎吹き荒れる中で無造作にぶん回してすぱこーん!!
「ぬおおっ!?」
「さあ、とっと消えて下さい!」
すぱーん!
すぱこーん!
バシバシッ!!
ビシィッ!!
ハリセンによる信念の一撃の連発は、量産型スーパープルトンDをあろうことかメッタ斬りにしちゃいました。
仕方ないよね。ユーベルコードの効果を乗せられたら、たとえハリセンでも斬れちゃうからね。
ぽきっ。
「……あら?」
急激な温度変化に耐えかねたか、奏さんが手にする謎の合金ハリセン、根元から折れてしまいました……。
「や、やりすぎたかもしれませんね……あはは」
猟兵が所持する武器より耐久力は低いですから、炎の中でぶん回しまくっていたら折れますよね。
大成功
🔵🔵🔵
神城・瞬
まあ、良くも飽きずにわらわらと・・・ちょっといらいらするので突っ込んですっきりしますかね。
言いたい事は沢山ありますが、「もう色んな所に現れて邪魔なので出て来るな」ですね。幹部は拠点で構えてるのが普通なのに、雑魚のようにわらわら出てくるものだから、認識がすっかり量産型になってるような気がするのですが。【属性攻撃】【二回攻撃】【範囲攻撃】でハリセンで掃除をするように一気に薙ぎ払います。月光の狩人で攻撃の補助をさせます。僕の方に攻撃がくる場合は【オーラ防御】でダメージを軽減しますね。
●イライラは! ツッコミ入れて! 解消だ!!
「まあ、良くも飽きずにわらわらと……」
もう見飽きた、とうんざりとした顔を見せる神城・瞬(清光の月・f06558)さん、その表情を見せるのは珍しいですね?
「ちょっといらいらするので、突っ込んでスッキリしますかね」
あの、オブリビオンじゃなければ得物で八つ当たりするのはヨクナイコトデスヨ?
「次から次へと猟兵が出て来おる……」
あきれ果てたように呟く量産型スーパープルトンEを前に、大きなため息をつく瞬さん。
「はぁ、言いたいことはたくさんありますが……あえてひとつだけ言いましょう」
「貴様、我々スーパープルトンに向かって!」
「『もう色んな所に現れて邪魔なので出て来るな』です」
――ドキッパリ。
「幹部は拠点で構えているのが普通なのに、雑魚のようにわらわら出てくるものだから、認識がすっかり量産型になっているような気がするのですが」
いやだって彼ら本当に量産型だし。
使える技も本体と大きく異なりますし。
そもそも本体がまだ健在ですから、ぽこぽこ現れてもおかしくないですし。
「量産型とは……我々に対しては失礼でもなんでもなかったな」
あ、潔く認めちゃいましたよ、量産型スーパープルトンE。
「しかし! 我々の役目は数でせめ」
「獲物はそこですよ、容赦は不要です」
瞬さん、溜息一つついて戦闘鷲を60体以上召喚。くちばしに小さな謎の合金ハリセンを加えさせ、ハリセンで量産型スーパープルトンEを叩かせるように飛び交わせると、ビシバシ叩く音が無数に響き渡る!
「痛いだろうが!」
イラついた量産型スーパープルトンE、右足から「ミス・タイフーン」が使用していたと思しき猛烈な突風を吹き荒れさせ、戦闘鷲を一気に吹き飛ばそうとするが、察した鷲は巧みに突風を避けてゆく。
代わりに吹き飛ばされたのは……住人たちが必死にはんだ付けしていた部品や機材の数々!!
「ひええええええ!!」
住人達も必死に逃げ惑うが、どこか表情が晴れやかになりつつあるのは瞬さんの気のせいかな?
「このまま一気にお掃除してしまいましょう」
瞬さんも飛び交う部品と機材に紛れて接近し、全力でお掃除をするかのようにハリセンでなぎ払い!!
すぱこーーーーーーん!!
「ぐぐふぉっ!!」
量産型スーパープルトンEは鷲のハリセン乱舞と瞬さんのなぎ払いで、ばっちり昏倒しましたとさ。
大成功
🔵🔵🔵
天星・暁音
ハリセン?
まっかせて、天星流ハリセン術の一端見せてあげるから
アドリブ可
奥義が1、破裏閃乱舞陣
二刀流で踊る様に回転しながら相手の周囲を回って滅多打ち
奥義が2、ハリセンスマッシュ
シンプルかつ強威力の横薙ぎで相手を吹き飛ばす
他の敵にぶつけたりもする
吹き飛べ吹き飛べー!
うん?吹き飛んだ先に仲間がいたらどうするの?
…まあ、頑張れ
流演舞
回転して避けながら、若しくは見切ってハリセンで手を叩いて機動をずらしてからのカウンター攻撃
閃華三連
目にも止まらぬ3連撃、刀術の刀をハリセンに持ち替えただけ
月影閃駆
一直線に駆け抜ける
駆け抜けながら側にいる敵に三日月を思わせる軌道の薙ぎ払い
駆け抜け止まった1拍後に衝撃襲いかかる
●ハリセンは! 格闘術へと! 昇華した!(?)
「ハリセン?」
謎の合金ハリセンをふたつ手にした天星・暁音(貫く想い・f02508)さん、軽く振って重さや感触を確かめ、にっこり。
「まっかせて、天星流ハリセン術の一端見せてあげるから」
というわけで、本邦(?)初公開。
天星流ハリセン術の数々をご覧ください。
「まずはお近づきの印に、『月影閃駆』っ!」
暁音さん、三日月を思わせる軌道を描いたハリセンを機材にお見舞いしつつ、目の前の量産型スーパープルトンFに向けて一直線に駆け抜ける!
ハリセン自体の威力は然程ではなかったものの、暁音さんが駆け抜け終わって1拍終わると、三日月が一気に衝撃波と化して機材を吹き飛ばした!
「こ、こんな子供が!?」
「続きまして『閃華三連』っ!」
ただ単純に目にも止まらぬ3連撃をお見舞いするだけだが、左右から頭めがけてすぱこーん×3!
「ぐうぅ……っ!」
頭を左右から叩かれよろめく量産型スーパープルトンF、負けじと右腕から炎を暁星さんに撃ち出すが。
「回避技もあるんだよね。『流演舞』っ!」
炎の軌道を見切りながら回転しつつ避けた暁音さん、ハリセンで炎に包まれている右手を叩いて狙いを逸らしつつのカウンター! 景気のいい音と共に炎は明後日の方向へ!
「ぐぐぅ……ここまでコケにされて黙っていられ」
「奥義が一『破裏閃乱舞陣』!」
暁音さん、捨て台詞を吐く時間も与えず、ハリセン二刀流で踊るように回転しながら、量産型スーパープルトンFの周囲を回って、ビシバシと景気のいい音とともに滅多打ち!!
「ばかな、ハリセンを使った格闘術など……ありえん!?」
いやそれが普通の認識だとは思うのですが、あるものは仕方ないのですよ。
それはともかく、量産型スーパープルトンF、もうズタボロ。ならばフィニッシュだ!
「これでおしまい、奥義が二『ハリセンスマッシュ』!」
そのままだろう!? と量産型スーパープルトンFがツッコむ前に、シンプルかつ強威力の横薙ぎが右胴を直撃!!
「吹き飛べ吹き飛べー!!」
「うわー」
量産型スーパープルトンFの吹き飛ぶ先にいるのは、量産型スーパープルトンG!
「……まあ、頑張れ♪」
暁音さんがにこやかにエールを送った直後、量産型スーパープルトンFとGは頭と頭をぶつけあい、お互い床に伸びたのでありました。
いやー、もう作業場の中は無茶苦茶ですねー。住人にけが人がいないのが奇跡ですよ。
「あの小さな子供が、ハリセンを使いこなすなんて……」
しかし一方で、諦めの境地に至っていた住人らの目には、徐々に生気が戻りつつあるようです。あと一押し!
……ところで天星流ハリセン術って、どれだけ技があるのでしょうか?
大成功
🔵🔵🔵
フロース・ウェスペルティリオ
【謎の合金ハリセン】……
材質が謎ならハリセンとしての意義が強くて兵器としての性能も謎なまさに謎兵器だねぇ。
……あ、納得してないでツッコミしないとだった。
では、全身のバネをフル活用(バウンドボディもとい水まんじゅうがあちこち跳ねてスピードをハリセンに乗せていくスタイル)で行こうか。
ミス・タイフーン……失敗前提の技名もどうかと思うというか、突風で飛ばされたら、跳ね返ってさらにスピードが上がりそうで、逆にありがたい限りです。
むしろウチの方がツッコミされそうな戦い方なんじゃないかって……?
気のせいだよ。
●バウンドボディで! 飛び跳ねて! ツッコミだ!
「謎の合金ハリセン……」
ハリセン片手に首を傾げるフロース・ウェスペルティリオ(蝙蝠花・f00244)さん。ブラックタールたる彼は自在に形状を変えることができますが、ハリセンをまじまじと眺める今はヒト型をとっております。
「材質が謎なら、ハリセンとしての意義が強くて、兵器としての性能も謎な、まさに謎兵器だねぇ」
フロースさん、それ正しい分析です。だからこそ謎兵器なのですよ。
しばらく謎の合金ハリセンをじっと眺めつつ考え、おもむろに首を縦に振るフロースさん。何か納得したようで。
「……あ、納得していないでツッコミしないとだった」
納得しちゃいけないと思うヨ!?
「では……全身のバネをフル活用していこうか」
フロースさん、全身をヒト型からバネを活用しやすい形状に変化し、ハリセンを片手に量産型スーパープルトンHに近づきます。ちなみにGは格闘術に巻き込まれ昇天されました……。
それはともかく、「全身のバネをフル活用」できる姿とは……。
水 ま ん じ ゅ う !!
「その身体でどうやってハリセンを持っているのだ!?」
水まんじゅうの形をしたフロースさんがぼよんぼよんと跳ねながら接近し、ハリセン片手にしゃべっている絵に、思わずツッコまずにいられるか! と逆にツッコミをいれてしまう量産型スーパープルトンH。
「気のせいだよ、うん気のせい」
水まんじゅう姿のフロースさんが首(?)を縦に振ったようにも見えたけど、仕方ないよね。持っているんだものね。
「ええい、ミス・タイフーンの技で吹き飛べ!!」
「その失敗前提の技名もどうかと思うよ?」
いや、おそらくかつてのヒーローチーム「マジェスティック」にいたヒーローのひとりの名前ですが、フロースさんは素で勘違いしているのか、はたまた挑発か?
それはさておき、なぜか怒り心頭の量産型スーパープルトンHは右足を振り抜き猛烈な突風を発生させ、周りの機材や部品ごとフロースさんを吹き飛ばした!
「あーれー」
もちろんフロースさんも突風で天井まで飛ばされるが、むしろ好都合!
――ぼよよーん。
弾性高い身体は、天井に飛ばされた程度では傷を負うものではなく。
天井で跳ね返ったフロースさん、跳ね返りで落下速度をさらに上げ、高速落下しながらハリセンを振りかぶる!
「あっそーれ!!」
――すぱこーーーーーーん!!
スピードと重力が乗った謎の合金ハリセンの一撃は、量産型スーパープルトンHの脳天にクリーンヒット!!
「ぐ、ぐおぉ……」
そのまま量産型スーパープルトンHは仰向けに倒れ、ばたんきゅー。
もちろん、謎の合金ハリセンは衝撃に耐えかねて壊れてしまいましたけどね!
――一方その頃。
謎の合金ハリセンを取りに行く一団の姿があったのだが、猟兵も量産型スーパープルトンも気づかなかった。
大成功
🔵🔵🔵
アルフレッド・モトロ
普段どちらかというとボケている方なもんで
ツッコミの作法は良く分からん!
以前キマイラフューチャー辺りの動画配信サイトで見た
「マンザイ」という古典芸能を必死に思い出しながら、UCの炎を纏わせたハリセン片手に戦うぞ!
ハリセンを使ったマンザイ術、確か掛け声は「ナンデヤネン」だったはずだ。
ザ・サンシャインの炎を【火炎耐性】と【気合い】で耐えながらスーパープルトンへにじり寄り、
「ナンデヤネン」と【大声】で叫びながら【怪力】でハリセンを振り抜くぞ!
ハリセン初体験の俺だ、きっとバシーンとイイ音がしたら夢中になってしまうだろう。
ある時は【薙ぎ払い】ある時は【吹き飛ばし】
我を忘れて量産プルトンたちを叩き回すんだ!
●ツッコミは! 初体験でも! 爽快だ!!
「普段どちらかというとボケている方なもんで、ツッコミの作法は良く分からん!」
現地に駆け付けたのは良かったが、普段の役割と真逆のことをやらねばならぬことに気が付いたアルフレッド・モトロ(蒼炎のスティング・レイ・f03702)さん、頭を……いや、頭のエイを抱えながら必死に考える。
モトロさんが考えた、いや、思い出したのは、キマイラフューチャーあたりの動画配信サイトで見た覚えのある古典芸能。
「そうだ! 『マンザイ』だ!」
モトロさん、ハリセンを使うマンザイの記憶を必死に思い出し、何となくお作法を把握。何、UDCアースにも似たものがあるどころかそちらがオリジナルだって? キノセイキノセイ!
(「ハリセンを使ったマンザイ術、確か掛け声は『ナンデヤネン』だったはずだ」)
謎の合金ハリセンに自分の指を傷つけて噴出させた地獄の炎を纏わせて、量産型スーパープルトンIの前に立つモトロさん。
「なにっ、まだ猟兵が……」
モトロさん、量産型スーパープルトンIが放つ炎を気合で耐え抜いて近づいて。
「ナンデヤネーン!」
ツッコミのお作法(?)に則り大声でツッコミを入れてから、炎を纏ったハリセンを右わき腹めがけてフルスイング!
――バシィィィィィィン!!
モトロさんのはじめてのハリセンたいけんは、すごくイイおとがしました。
爽快な音ですっかりハリセンに夢中になってしまったモトロさん、その後は遠慮なくハリセンを振り回しまくってバシバシといい音を立てまくる。
「うわー楽しいぞコレ!!」
我を忘れたモトロさん、ひたすらハリセンを縦横無尽に振り回し、量産型スーパープルトンIをバシバシと殴りまくる。
「ま、待て話せば……」
「ナンデヤネーン!!」
火傷に加えてボコボコにされた量産型スーパープルトンIが制止しようとも、すっかりハイになっているモトロさんのハリセン乱舞は止まらない!
かくしてモトロさん最後の一撃は、量産型スーパープルトンIの後頭部を捉え、完全に昏倒させました!
●かくして! 住民たちは! 潤った!!
謎の合金ハリセンを使いこなしてツッコミをバシバシ入れながら戦う様子を見ていた住人たちは、失いかけていた心の潤いを取り戻していた。
また、猟兵達がハリセンを使い量産型スーパープルトンたちに立ち向かう状況は、住人たちの心に火をつけていた。
住民らはこっそりと取り戻していた謎の合金ハリセンを配り、その時に備えていた。
「猟兵とはいえ、たかだか数人で我々に……」
数体ほど床にノしたとはいえ、次から次へと駆け付ける量産型スーパープルトン相手に、徐々に追いつめられる猟兵達。
だが、その時。
「今こそこの島から奴らを追い出すチャンスだ!!」
『おーーーーーっ!!』
「ツッコミで潤いを取り戻してくれた彼らに加勢しろー!!」
『おーーーーーっ!!』
謎の合金ハリセン片手に、強制労働に従事していた住民たちが一斉に蜂起し、片っ端から量産型スーパープルトンをぼこすかと叩き始める!! 突然の反乱に、驚く量産型スーパープルトンたちはなす術がない。
猟兵たちも、ある者はハリセン二刀流で滅多打ちにし、ある者はぼよんぼよんと跳ねながら脳天にハリセンを振り下ろし、ある者は我を忘れて炎を纏ったハリセンでなぎ払い……思い思いの方法で加勢する。
量産型スーパープルトンたちも反撃はするものの、住人たちの方が圧倒的に多い状況では量産型スーパープルトンたちには勝ち目はなかった。
やがて、量産型スーパープルトンたちは全身ボコボコに殴られて次々と床に昏倒する。
かろうじて難を逃れた量産型スーパープルトンたちは、ほうぼうの体でナーニワ島から逃げ出していた。
こうして、猟兵らは謎兵器の力を借りて、ナーニワ島を奪還し、もとのボケとツッコミが溢れる日常を取り戻したのでした。
おしまい!
大成功
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