パワハラと社畜の国のアリス
●そこはパワハラの国
「どうしてこんなこともできないんだ!」
それは仕事をきちんと教わっていないからだ、とアリスは内心で思いながらも頭を下げる。
「すみません、まだきちんと仕事を覚えられていなくて……」
「この役立たずめ! やりなおしてこい!」
「はい」
どこがいけないのかを教えてもらうことができず、どこを直せばいいのかと尋ねればそんなことは自分で考えろ、とにかく全然だめだ、という上司の言葉にアリスはにじんだ涙を拭うともう一度書類を書き直し始めた。
実際のところ、アリスの書く書類に実は不備はない。ただ上司が「それではだめだ、全然だめだ」と圧力をかけて同じ書類仕事をやり直しさせているだけなのである。
ここはオフィス街の一角。アリスは今日も上司の理不尽なパワハラに耐えながら書類のやり直しに苦しんでいる。
いっそ仕事をやめられたら、とも思うのだがこの街で仕事を辞めるということはとても不名誉なことで、仕事ができないということはその次に不名誉なことだった。
「クビにならないだけ、ありがたいのかなぁ……」
仕事を辞めて次の仕事に就いたとき、仕事を辞めた、クビになったというだけで雇ってもらえない可能性はとても高い。それならたとえ発給で、理不尽な上司がいてもここで頑張るしかない。
不思議の国として知られるアリスラビリンスに、パワハラと社畜の国が出来上がっていることを、巻き込まれたアリスは知らない。
ここは通称パワハラの国。アリスを苦しめるためだけにオウガが作り出したオウガの巣である。
●アリスを救え
「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。パワハラの国のアリスを助けてきてください」
なんじゃそりゃ、と雨宮・冬華の言葉に猟兵たちは首をかしげる。
「アリスを苦しめるためにオウガがオウガの巣で社畜とパワハラの巣を作ってアリスに理不尽な仕事を押し付けているんです」
それはまた気の毒なアリスもいたものである。
「まず、皆さんにはアリスと仲良くなっていただきます。励ましたり、仕事を手伝ってあげたり。基本この事件のオウガはちょっと頭足りてないようなので新入社員としてすぐ潜り込めますよ。ユーベルコードを使うと、オウガが気づいてしまうかもしれないので気を付けてください」
仕事を辞めると一番の恥として再就職が難しい世界なんですけど失業歴がない人なら大丈夫みたいです、と冬華は付け足す。
「アリスが元気を取り戻すとオウガの尖兵がアリスを絶望させようとやってくるので、それをめったんめったんにやっつけてしまいましょう。そしたら巣にいるボスのオウガがこれは放っておけない、と立ちはだかってくるので、ボスを倒して事件解決です。ボスはどうやらここで無念の死を遂げたアリスのオブリビオンのようですね……無念の死を遂げたからといって他のアリスまで巻き込まないでほしいものですが」
アリスラビリンスにはいろいろなアリスがいたし、気の毒なアリスもいたが今回のアリスはかなり世知辛い思いをしているようだ。
冬華はぐっと両のこぶしを握り締めて猟兵たちに願う。
「悪しき風習、パワハラと社畜の国、壊してきてくださいな!」
秋月雅哉
珍しくギャグ……ギャグでしょうか、これ。ちょっと世知辛いのですけど秋月的にはギャグのつもりです。ギャグかな……と自問はしてしまいますが。
第一章はアリスと仲良くなるパート、第二章は集団戦、第三章はボス戦という流れになっています。
アリスを理不尽に苦しめるのが目的なので、ちょっと新入社員が増えている、とかになってもオウガたちは気にしませんし、アリスも仕事に一杯一杯で気を向ける余裕がありません。
仕事仲間になるのが一番アリスと接点が多そうですが、退勤したアリスに声をかけたりなどで励ますのもいいのではないかと思います。
第一章でのユーベルコードの使用は禁止ではありませんがオウガに見つからないようにご注意ください。
それでは社畜とパワハラの国からアリスの救助をお願いします。
第1章 冒険
『嫌な現実の国』
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POW : 嫌な奴の嫌がらせに対して、「アリス」を正面から庇う
SPD : 素早く細工や手回しを行い、嫌な奴の嫌がらせをわかりやすく妨害する
WIZ : 親身になって「アリス」の話を聞き、慰めてあげる
👑11
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斑鳩・椿
皆疲弊しているのね…でも、ひとに理不尽なことはしてはいけないわ。
事務員服を着て周囲を観察します。退勤時を見計らい女子更衣室へ呼び込みましょう。
「ごめんなさい、やっと帰れるのに。でも、お顔が疲れていて…無理をして帰ると危ないと思うの。少し休んでからの方が良いわ。…ね、こっちに来て?」
早く帰りたいであろう彼女を【言いくるめ】、ベンチに腰掛け微笑みながら自分の膝を撫でてみせます。同僚女性から膝枕の【誘惑】を。
「いつも頑張っているあなたの姿を見ているわ。求められる成果を出しても…正しく評価をされないことは悲しいことね。だって、あなたには実力があるのだもの」
彼女自身に非はない、ということを伝えたくて。
●疲れ切った時のため息
やり直せ、全然だめだ、という指示だけで具体的な改善策のない要求にめげずにアリスが上司に向かってどこが悪いのか教えていただけないでしょうか、とか細く訴えかける。
「そんなものは自分で考えろ、給料泥棒!」
事務員としてアリスの勤める会社に潜入した斑鳩・椿はそっと眉を寄せる。仕事中に話しかけてアリスがこれ以上上司に目をつけられては心を開いてもらうどころか厄介な同僚、と思われかねない。
タイムカードを切った後、当然のように残業を要求されたアリスは一日中罵声を浴びせかけられたせいか顔色が悪く見えた。
「ごめんなさい、やっと帰れるのに。でも、お顔が疲れていて……無理をして帰ると危ないと思うの。少し休んでからの方が良いわ。……ね、こっちに来て?」
女子更衣室のベンチに座るように声をかけ、自販機で買った温かい飲み物を差し出して引き留める椿。
こんなふうに自分を気遣ってくれるような人は果たしてこの会社にいただろうか、とアリスはすこし不思議そうに眉を寄せたが、同じ女性ということと柔らかな声に逆らう気力もない、というようにベンチに座った。
肩と頭を落とし、深く深くため息をつく。人生に疲れ切った老人よりもなおつらそうなアリスの背を、椿がそっと労わるようにさすった。
「いつも頑張っているあなたの姿を見ているわ。求められる成果を出しても……正しく評価をされないことは悲しいことね。だって、あなたには実力があるのだもの」
「私に実力があったら、もっと要領よくやれると思うんです。目をつけられないように立ち回るとか、もっと毅然としてわかりやすい指示を仰ぐとか」
あれだけの理不尽にあいながらも自分の未熟さが悪いのだ、と思い込んでいるアリスはこのままだと現実世界に戻っても社畜の道一直線なのでは、ブラック企業に就職して過労死するのでは、という危なっかしさがあるほど真面目な女性のようだった。
「あなたはもう少しまっとうな対人関係を思い出すべきだと思うわ。ちょっと肩の力を抜いて、私に預けてごらんなさいな」
膝をポンポンとたたいて、膝枕を促す椿。女性同士とはいえその距離の縮め方に躊躇うアリスだが、言いくるめと誘惑と、なにより久々に触れる人の優しさにひどくぎこちなく頭を膝に乗せた。
「あなたは頑張っているわ。そして、非があるとしたらそれは周りの人たちのほう。どうか自分を責めすぎないで。体も心も、このままでは壊してしまうわ」
今回の事件を解決するためにはまず疲れ切ったアリスを癒すことから。椿はその前提だけでなく、あまりに疲弊した様子を見て演技というわけでもなく優しくアリスの髪をなでたのだった。
成功
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迅雷・電子
【心情】まだ高校生だけどさ、働くってのはこういうことじゃないってのはよくわかるつもりさ!
【作戦】社員として潜入するよ。アリスを庇いつつ上司に刃向かってみるかねぇ
「ちょっとちょっと。そんな頭ごなしに罵倒するだけじゃ仕事を覚えられるわけないと思うんですが。もっと、具体的にかつ分かりやすく教えてくださいませんかねぇ?…え?結局罵倒?やめやめ、こんな仕事する価値ないよ。教える立場のこいつらがこんななんだから。ちょっとあっちで休憩しないかい?」と上司に向かって舌出しつつアリスを誘って飲み物でも買って談笑しようかね。「よくがんばったよあんたは。悪いのはあんたじゃない。あいつらさ」(アドリブ・絡みOK)
●無能なのは上司
まだ高校生だけど、とアリスの勤務先に新入社員として潜入した迅雷・電子は、アリスの上司の要領を得ない、しかも恫喝のような口調のリテイクに眉をひそめる。
(働くっていうのはこういうことじゃないってことくらいは、あたしにだってわかるつもりさ! やり直しを要求するならここがよくないからここを直してって具体的にいわなきゃいけないのに、なだい、あの上司ときたら! ただ全然だめ、お前はまるでなってないしかいってないじゃないか!)
給料泥棒と言われて身を縮めるアリスの後ろから上司に近づく電子。
給料泥棒はお前の方だ、とおもいながら、あくまで最初はアリスをかばう形からはいることを心掛ける。
ここで最初から喧嘩を売ったらきっと皺寄せはアリスへと向かい、アリスの心が折れてしまうかもしれないから。
アリスに辛く当たることでアリスを絶望させる世界。だからこの世界は猟兵以外はアリスに優しくなかった。
「ちょっとちょっと。そんな頭ごなしに罵倒するだけじゃ仕事を覚えられるわけないと思うんですが。もっと、具体的にかつ分かりやすく教えてくださいませんかねぇ? 罵詈雑言浴びせる上司って最近は訴えられたりするらしいですよ?」
パワハラってやつじゃないですか、と電子が抗議すると上司は顔を真っ赤にして怒鳴り始めた。
「だまれ新人! ここを任されているのは俺だ! 俺が何年も取り仕切ってきて、他の部下は仕事をきちんと覚えたんだ! 俺のやり方が悪いんじゃない!お前たちの要領が悪いんだ! 人のせいにせずにきりきり働け!」
「はぁ……また罵倒ですか。それしか能がないんですか? 先輩、顔色が悪いですよ。ちょっと休まないと能率が悪くなります。いきましょ?」
「え、でも休憩時間はまだ……」
「ここで怒鳴られてると他の人の作業効率も下がっちゃいますから。やむを得ない事情によりアリス先輩、休憩はいりまーす。あたしは具合悪そうな先輩の付き添いでーす」
他の人の能率が下がる、といわれればお人好しのアリスは引き下がるしかなく、アリスを罵倒したりない上司は二人ともクビにしてやる、とわめき散らす。
そんな上司に影で舌をだして電子は喫茶室へアリスを誘った。
「クビになったらどうしよう……!」
「よくがんばってるよ、あんたは。悪いのはあんたじゃない。あいつらさ。それにクビになんかさせない。……でも、こんな会社、辞めたほうがあんたのためだと思うけど」
「ここは失業者ってだけで凄く白い目で見られるんです。失業保険も出ませんし、家を追い出されるかも……」
大丈夫だよ、と電子はアリスの背中をさする。
「あたしたちがなんとかしてみせる。だからあんたは、もうすこしだけこの理不尽に耐えちゃくれないかい? 会ったばかりのあたしを信じるのは難しいかもしれない。なら、失業したらもっと悪くなるからよくなると断言できるまで今の環境に耐えよう。そう自分を鼓舞しちゃくれないかい? あんたが心を折られたらあたしたちがきた意味がないんだ」
その言葉はアリスには解りかねた。わかりかねたけれど優しい言葉をかけてくれた同僚も、これが一人目ではなかった。
「……わかりました。どこまで頑張れるかはわからないけれど……上司に私の仕事を認めさせたいって思ってはいるんです。だから、がんばります」
「その意気だよ!」
大丈夫だよ、アリス。あんたのことを認めてくれる人は、弧の世界じゃない場所に、一人くらいは必ずいる。
そこへあたしたちが還してあげるからね。
電子はそう密かに誓って拳を握ったのだった。
成功
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ミモザ・クルセイル
アドリブ等歓迎
◆心情
これ、明らかにパワハラです
アリスさんを助けないと…
◆行動:SPD
流石に自分の歳だと新人は無理そうなので
職場体験の子供で
まずアリスを怒鳴る上司を観察し、
ノート等にメモしつつ
小声で()を呟く
『上司:仕事に厳しく、責任感は強いが視野が狭い。(後は、常に怒る為血圧、オマケで血糖値も高め。これは健康診断で引っかかる…と)』
上司さんは会社に長く勤めて仕事も完璧に熟す方なんですよね?
ではこの『完璧な書類』を、1枚お借りします
すぐ返しますので!
複製を部下達に配れば
具体的な例として参考になり、結果的に効率UPです
コピーは此方でやりますね
勿論アリスさんにも「こう言う形式が良いそうですよ」と配る
●小さな応援者
「この愚図! うすのろ! 能無し! 給料泥棒!」
アリスに味方する猟兵の存在を感じとってか、無能扱いされたことが気に入らないのか、ストレスからの暴言はアリスへと向かう。
この世界はアリスを苦しめ、心折るための場所。暴言を吐く上司に追従する社員はいてもアリスを庇うのは猟兵以外はいない。
(これ、明らかにパワハラです……アリスさんを助けないと。というか、悪口だけのパワハラとか、本当にたちが悪いのです……反論しても逆上されるだけ、いいなりになれば図に乗るだけじゃないですか。アリスさん、心が折れないといいのですけど)
ミモザ・クルセイルは八歳。すこし頭のネジが緩くなっている住民ばかりの世界とはいえ流石に新入社員は無理があるからと職場体験に来た子供として会社の様子を観察していた。
教えてもらったことをメモするふりをして実際に上司を見た感想を書いておく。
万が一本人に見られたときのことも考えて表向きは褒める体裁を取る抜かりなさ。
『完璧に仕事をこなすという責任感が強く、部下にもそのクオリティを求める上昇思考の持ち主。ただし有能すぎるためか、部下がどこで躓いているかがわからない、エリート特有の視野狭窄の傾向あり』
八歳とは思えない観察眼を見せながら、ミモザは血圧と血糖値で健康診断に引っ掛かりそうだなぁ、と眉を寄せる。
アリスを苦しめるためとはいえ、自分の健康を損ねてまでアリスを絶望させる必要はあるのだろうか?
(アリスさんを絶望させるなら、幸せな夢を見せたあとそれを無惨に壊したほうが邯鄲な気もしますけどね……仲間たちと過ごすアリスさんのところに襲撃をかけるオブリビオンの事件の報告もあがってますし)
何を考えてこんなパワハラワールドができたのやら、と思いながらミモザは罵声が途切れたのを見計らって上司に近づく。
「長年勤めてて、仕事も完璧にこなせるからアリスさんの不手際が許せないんですよね?」
「そうだな。こいつは本当に役に立たない。君はこんな大人になるんじゃないぞ」
なったら駄目な大人というのはアリスさんよりむしろ貴方です、と思いながらミモザは上司のデスクに手を伸ばす。
「完璧に処理された書類をお手本にすればアリスさんも仕事を覚えやすいと思うんです。コピーとらせていただきますね」
「仕事というのは自分で考えて行うものであって猿真似をしても駄目なのだ! 返しなさい!」
「でも方向もわからないまま樹海を歩くのは自殺行為ですよ。それともお手本にするほどきちんとした書類に生ってないんですか? あれだけアリスさんを罵倒したのに?」
上司の顔が怒りで青紫色になるのをアリスはハラハラしてみていた。
もし、この子に上司が暴力を振るうなら元凶になった自分が庇わなければ。
パワハラという精神に与えられる暴力にただ流され続けていたアリスは、猟兵との接触で自分でも気づかないほど微かに、けれどはっきりと変わり始めていた。
それを感じ取って上司はアリスに芽生えた強さを押し潰そうとするが、その強さを育てる手伝いをするのが今の猟兵の役割である。
小さな子供であるミモザはその強さの成長を促すのに適任と言えた。
「はい、アリスさん。こういう風に書類をつくればいいみたいですよ。これで立派な社会人に一歩近づけますか?」
「……えぇ、ありがとう。今はまだ駄目な部分しかないかもしれないけど、これを参考にできることを増やしていくわ。貴方のしてくれたこと、無駄にはしないわ」
「たくさん転んだ人は、教えるがわに立ったとき何処に躓くのかよくわかっていい教師になるそうです。頑張ってくださいね」
アリスとミモザは微笑みあう。上司はそれをみて書類を握りつぶしたのだった。
これで、上司はアリスの仕事に文句をつけにくくなった。なにせ、自分のフォーマットを参考にして、これからのアリスは書類を作れるのだから。
大成功
🔵🔵🔵
草野・千秋(サポート)
お遊びも込みの調査であれば
少年のように童心に帰り遊びましょう
そうではない真面目な調査パートでしたら
これまた真面目に情報収集、第六感、戦闘知識で
なんとか情報を得ようとします
物事をよく観察しつつ最適解を探そうとします
必要とあらば誘惑も使いますよ、マダムさんに効きそうです
誘惑、ヒーローたるもの殴ってばかりでもいられないのです、なんて?(ふふと笑み)
とはいえ基本は脳筋として働きもするので
怪力の出番があるかも?
傷ついている人がいるなら歌で癒しますよ
その際は歌唱を使用
こう見えて歌い手としては名を馳せてまして
世界共通で通じるといいのですが、僕の歌が
アレンジアドリブ連携等自由自在
●歌に想いを
(一日様子を見ましたが、なんともまぁ典型的なパワハラと社畜の国ですね)
草野・千秋はメガネの位置を直すと残業を命じられているアリスに声をかけた。
「お疲れ様です、アリスさん。これ、よかったらどうぞ」
千秋が差し出したのは缶紅茶。会社の自販機で購入したものだ。
「ありがとうございます……」
「顔色がよくないですね。今日は退社なさったほうが良いのでは?」
「でも、仕事が残っていますから……」
千秋がアリスの職場に潜入して一日でもわかる上司の横暴とアリスの疲労に千秋はそっと眉を寄せる。
「アリス! 無駄口をたたいていないで仕事に取り掛からないか! お前のせいで納期が遅れているんだぞ!」
「すみません、アリスさんの顔色がよくなかったので僕が話しかけたんです。僕もアリスさんの仕事をお手伝いしてかまいませんよね?」
物柔らかで穏やかな口調だったが長身も相まって迫力はあり、上司はアリスにするように居丈高な態度で千秋に接することをためらったようだった。
「お前のノルマは終わったのか?」
「はい、終わっていますよ。そうじゃなければお手伝いを申し出る余裕も資格もありませんからね」
弱者に対しては強く出る、相手が自分より強そうなら臆病になるタイプか、と分析した千秋は落ち着き払った態度で上司に接する。
「ふん、役立たずの足手まといの手伝いを申し出るとは物好きな男だな。すきにすればいい。ただし納期は守ってもらうぞ!」
自分に対して真っ向から意見を言う相手に慣れていないのか上司は言い捨てるようにそれだけ口にすると逃げるように千秋の前から立ち去った。
「さぁ、仕事を片付けてしまいましょう、アリスさん」
「はい。ごめんなさい、私のせいで目をつけられたかもしれません。それにお手間をかけてしまって……」
「女性のためならこのくらいの苦労は苦労のうちに入りませんよ。それでも気になるようなら……仕事上がりに一曲、僕の歌を聴いていただけませんか? 歌には自信があるんです」
「私でよければ……」
アリスが控えめにうなずくと千秋は安心させるように穏やかに微笑む。
指示というにはあまりに杜撰な指示書をもとにアリスと一緒に残業をこなし、上司に提出する。
「差し出がましいようですが……効率を重視するなら指示書はもっとわかりやすく書いたほうが結果的に時間の短縮につながるかと思います。指示が迷走していては仕事をする側も指示を出したほうも混乱しますから。指示書をもとに、方針を書き直したものがこちらです。参考にしていただければ幸いです」
「私の指示が悪いというのか!」
明確な指示が一切書いていないうえに方針が二転三転する指示書を出しておきながら逆切れする上司を、千秋は微笑みで黙らせる。
「部下がしやすい仕事環境づくりをするのも、上に立つ者の仕事だと思いますが?」
「もういい! 書類には目を通しておく。さっさと退勤しろ! お前たちのせいで私まで残業だ。まったく、最近の若い者は……」
「はい。では失礼いたします。アリスさん、もう遅いですしお送りしますよ」
はらはらした顔で千秋と上司のやり取りを見守っていたアリスが会社を出てから大丈夫なのですか、と千秋を案じる言葉をかける。
「問題ありません。いうべきことを言って風通しを良くしないと皆さん苦労するでしょうから。その役目は私が適任だと思ったから引き受けたんですよ。問題は、私が口を出したせいでアリスさんやほかの社員に八つ当たりがないかですが……」
「私は……慣れていますから」
自分は無能なのだとあきらめたようにため息をつくアリスの耳に、歌声が響いた。
柔らかく、のびやかで、どこまででも遠くへ飛んでいけそうな自由をうたう歌。
「アリスさんは無能なんかじゃありませんよ。顔をしゃんとあげて、きっぱり物事を相手に伝えることができれば、どこでも通用するんじゃないかな。一緒に仕事をしていてとてもやりやすかったですし」
歌い終えた千秋が微笑む。ここ数日会社にいただろうか、と思う相手や見学に来ていた子供などもアリスを励ましてくれた。認めてくれた。
「すぐには、変われないかもしれません」
「……」
リストラをされて、この、働くことがすべての世界の住民から白い目で見られるのは恐ろしい。
でも、心無い言葉に傷ついた自分を、その言葉も自分が無能だから悪いんだと思い込もうとしていた自分を励ましてくれる人がいる。
「でも、変わる努力は、してみます」
「えぇ、変わる時が一番大変ですが、それを乗り越えれば新しい世界が見えてきますよ」
大丈夫です、とうなずく千秋にアリスはそっとうなずいたのだった。
成功
🔵🔵🔴
ウドンチャン・ウドンチャン(サポート)
『パンチをー、します!』
羅刹の聖者×ビーストマスター。
普段の口調は「男性的(ぼく、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、真剣な時は「丁寧(私、あんた、言い捨て)」です。
ユーベルコードは何でも使用します。
大きな声で当たり前の事を言います。人の迷惑になることは基本的にしません。
パンチはします。
とても素直で、人の言うことは大体鵜呑みにしてしまいます。
戦闘時は、手足頭、大体の部位でパンチします。
まっすぐ進んで、ぶつかったらその時に考えるタイプです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●素直な激励
ウドンチャン・ウドンチャンはとても素直な性格をしている。こうなのだ、と言われれば大体のことはそうなのか、と鵜呑みにしてしまう程度には。
そんなウドンチャンでも、この世界はちょっとおかしいんじゃないかと疑問に思うくらいには、パワハラと社畜の国の会社は会社として破綻していた。
「この企画書、指示が滅茶苦茶すぎてこれをもとに仕事をするのは、ぼくは無理だと思うな」
思ったことは大声でしっかり口にする猟兵の言葉に上司は度肝を抜かれたのか呆けている。
「能無しだって決めつける前に指示に一貫性を持たせようよ。じゃないと何度もやり直しになって、仕事する側もさせる側も疲れるだけだよ」
「き、貴様……っ」
怒りで顔を赤黒くし胸ぐらをつかむ上司の腕をウドンチャンはつかんで下す。
「殴るの? 先に殴ったほうに仕返しをしても、正当防衛になるんだよね?」
「ぐ、ぬぅぅ……!」
「部下のみんなに責任を押し付けたりリストラするぞって脅す前に、もっと上司さんができることをきちんとやるのがいい上司だと、ぼくは思うけどなぁ」
誰もが言いたくて、けれどリストラが怖くて言えなかった言葉をウドンチャンは気負うことなく、当たり前のことを言う口調で上司に向かってポンポンと放り投げる。
その「当たり前のことを当たり前に言っている」というゆるぎない自信を持った言動に威張り散らして脅せば誰でもいうことを聞くと疑っていなかった上司は毒気を抜かれたように椅子に座り込んだ。
「貴様なぞ……クビにしてやる!」
「したければどうぞ。僕、クビになっても他の人と違って別に困らないし」
上司にとっての必殺技のクビにしてやる、を聞いてもウドンチャンはどこ吹く風。
言いたいことは言ったとばかりに上司のデスクを離れ、むかうはアリスのところ。
「あとちょっとだけ、辛抱してね、アリスさん」
「え、あ、はい……」
この会社にも上司をやり込められる人がいるのだな、と目を白黒させて顛末を見守っていたアリスはウドンチャンに屈託なく笑いかけられて思わず国利とうなずく。
いたわられ、励まされ、上司に意見を堂々と言う猟兵を見て、アリスの中で何かが変わり始めた瞬間だった。
成功
🔵🔵🔴
奈々詩・空(サポート)
『気づいたら背後にいるガール』
妖狐の咎人殺し × グールドライバー
年齢 7歳 女
外見 107.8cm
特徴 だらしない ポニーテール 実は過去の記憶が無い うろちょろしてる お尻が大きい
口調 ランダム(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)
戦闘中は 何とか固定(オレ、キミ、か、だろ、かよ、~か?)
戦闘以外は口調はころころチェンジ
過去がないため基本的に知りたいことには積極的に行動する
機械城登場時には両腕を組んで出撃
●社会科見学の少女
上司の作ったフォーマットを参考に仕事をするように猟兵が誘導した後も、アリスを苦しめたいがためにいい加減な指示書を作っていた上司だったが度重なる言葉の追撃により、少しずつ自分の思い通りにいかない世界というものを理解し始めた様子だった。
アリスも勇気を出して違うと思ったことは相手に付け入る隙がないように胸を張って主張するようになり、ほかの社員もそれに倣う。
会社は上司の独裁体制から徐々に下克上の流れができつつある。
それは疲弊していたアリスが力を取り戻したこともあるが、上司であるオブリビオンが弱体化している証拠でもある。
もっともアリスは上司がオブリビオンだということを知らないし、自分が立ち上がったことが社畜とパワハラの国を崩す第一歩であることを知らない。
この国はアリスを苦しめるためにオブリビオンが作り出した世界。アリスが絶望から立ち上がり、勇気を出せばほころびはどんどん広がっていく。
奈々詩・空は社会科見学に来たふりをしてオブリビオンの弱体化とアリスの変化を見ながら、さらにオブリビオンを弱体化させ、アリスを勇気づけよう、と決意した。
どうせオブリビオンとはこの後戦うのだし、弱体化させておいて損はない、ということで。
「あなたは頑張っているのね」
「え? あ、ありがとう。勇気をくれた人たちがいたから、私も頑張ろうって」
七歳の少女にしては大人びた口調にアリスが戸惑いながら答えると空はにこりと笑う。
「苦しいのも、つらいのも、アリスが頑張っているからだよ。大丈夫、もうじきもっと良いことが起きるさ」
子供らしい口調になったり、ボーイッシュになったりと口調がランダムに変化する空を見て、アリスは笑う。
「そうね。下を向いて、言いなりになって。それで満足していた私には戻りたくないの。言いたいことをはっきり言わないと相手が調子に乗るだけだってわかったから、正々堂々立ち向かうことにする」
「えらいえらい、それでこそよ。その意識の変化と実行した勇気が会社を席巻しているのが、よくわかるわ」
まるで同年代か少し年上の女性に褒められたような気分になりつつアリスはうなずく。
「あなたも社会科見学に来たの? この国は……生きていくにはちょっと大変な偏見が多いところだけど……あなたが大人になるまでに、少しでも生きやすくするのが私たち若い世代の役割ね」
「頼りにしているよ、アリス」
任せておいて、と少女とアリスは握手を交わしたのだった。
無駄話をとがめるだけの気力は、上司にはもう、ないようだった。
成功
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第2章 集団戦
『トランプ兵』
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POW : 『女王直々の召集令状である!』
【ハートの女王】から【の令状を読み上げ怒号】を放ち、【令状に従い組み付くトランプ兵】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : 『赤く赤く、染めねばなるまい!』
【ハートのスピア】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ : 『――このままでは首を刎ねられてしまうッ!』
自身が【ハートの女王に対する恐怖】を感じると、レベル×1体の【ハートのトランプ兵たち】が召喚される。ハートのトランプ兵たちはハートの女王に対する恐怖を与えた対象を追跡し、攻撃する。
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●上司の変貌
「えぇい、すこし優しくしてやれば調子に乗り追って。アリス、貴様はここで死ね! 苦しませて苦しませて破滅させてやろうと思ったのに、邪魔ばかりが入る! 忌々しいことだ。これもすべて貴様のせいだ、アリス!」
上司……否、オブリビオンがついに正体を見せる。それはトランプ兵だった。
「社長……いや、女王様の命令である! アリスを抹殺せよ! そして次のアリスをこの国へと連れてくるのだ!」
係長、部長、課長、そしてアリスにつらく当たっていた一部の社員が次々トランプ兵へと姿を変える。
「アリスを逃がすな」
「女王の命令を遂行せよ」
「アリス、お前はもういらない」
「抹殺せよ」
アリスは自分は騙されていたのだときゅ、と唇をかんだ。それでも毅然として顔を上げる。
「そう簡単に殺されてなんか、やらないわ!」
本性を見せたオブリビオンと猟兵の戦いが、始まる。
迅雷・電子
【心情】やっと正体を見せたねパワハラ上司やパワハラ社員共!もうこんなの着てられないよ!(社員の時の服を脱ぎ捨てイェカの格好になる)。まとめて相手してやるよ!!散々苦しめられたアリスの為にもね!
【作戦】スピアの攻撃は【見切り】で回避。トランプ兵の組みつきは【怪力】で押し退けるよ!そして、連続つっぱりでたくさんの敵を【吹き飛ばし】、最後は雷電車道で全員押し退けるよ!「さっさと出ていきな!!アリスをいびって楽しむ下衆共が!!」
●トランプ兵との闘い
「やっと正体を見せたねパワハラ上司やパワハラ社員共! もうこんなの着てられないよ!」
迅雷・電子は社員の時に着ていた服から戦闘服へとフォームチェンジしてパワハラ上司やアリスに冷たく当たっていた社員の真の姿であるトランプ兵たちと向き合う。
「まとめて相手してやるよ!! 散々苦しめられたアリスの為にもね!」
「アリスに希望を与えたのはやはり貴様たちか! もうすこしでアリスの心を完全に折るところまで行っていたのに……作戦は成功間近だったのに……邪魔をしおって! 望むところだ、自分を助けた相手が殺されるのを見て絶望したアリスを殺して次のアリスを呼び出してやる!」
上司の中で役職についていたトランプ兵たちはそれぞれが役職に見合った数の配下を率いているようだ。とはいっても数にものを言わせなければいけない力量の敵、挟撃に気を付ければすさまじく苦労する相手でもない。
「女王直々の召集令状である!」
電子に組み付き動きを封じようとしたオブリビオンを彼女は見切りで回避する。
「遅い! そんな動きであたしを止められると思うな!」
怪力で押しのけながら連続つっぱりで吹き飛ばし、全員を押しのけようと奮戦する電子。
「さっさと出ていきな!! アリスをいびって楽しむ下衆共が!!」
アリスは自分のために戦う猟兵の姿を驚いたように目を見開きながら、それでも目を離さずに、あるいは離せずに見守ったのだった。
「が、頑張って! 負けないでください! 私の応援なんかじゃ何の役にも立たないかもしれないけど……っ」
アリスの言葉に電子はにやりと笑う。
「そんなことないよ。おっし、やる気がさらにわいてきた! 全員あたしが相手してやるよ!」
この世界の理不尽を、壊すためにも。そして何より理不尽な世界で苦しみ続けたアリスのためにも。電子は鬼神のように戦うのだった。
大成功
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ルナリリス・シュヴァリエ(サポート)
何かお困りですか? 私は旅の聖剣使いです
誰かの力になりたい、そんな思いから猟兵活動をしています
私で良ければ力になりましょう。
お人好しな性格で、並みいる敵を聖剣でなぎ払い、罠やトラブルは体当たりで乗り越えていく
そんな突撃隊長的なキャラクターです。
そして古今東西のゲームに登場する神器や宝具を具現化(所持アイテム)して、その力(技能)を生かした活躍をします。
あとはお任せで、よろしくおねがいします。
●正義の味方
「何か困ったことがここでも起きているようですね。……なるほど、パワハラと社畜になることを強要してアリス様に無理難題を吹っかけていた上司がオブリビオンだった、と。わかりました、アリス様、旅の聖剣使いたる私にお任せください」
誰かの力になりたい、困っている人を助けたいという思いから猟兵をしているルナリリス・シュヴァリエは通りかかったパワハラと社畜の国でトランプ兵との戦いに呆然としているアリスに声をかけ、事情を聴いてトランプ兵撃破の手助けを約束する。
「どんなに険しい道のりも、過酷な運命も、私を阻む事はできません……お覚悟を!」
意思とは関係なく発動してしまうことを代償に自身の超自然力を強化したルナリリスは古今東西、世界各地のゲームに出てくる宝具や神器を呼び出してオブリビオンに攻撃を加える。
「くっ……アリスをなぜかばう。これでは計画が台無しだ!」
「困っている人を助けることを信条としている私にその問いかけはあまりに無粋に過ぎましょう。アリス様が困っていた。だから私は助けるために聖剣を抜きあなたたちの前に立ちふさがるのです」
そういってルナリリスはトランプ兵の一体を聖剣で切り伏せたのだった。
成功
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阿紫花・スミコ(サポート)
アルダワ魔法学園の生徒。暗い過去を持ちつつも性格は明るい。自信家で挑発的な一面がある。力があれば何をしてもいいというようなダークセイバーの領主達を心底嫌っている。機械系に強く様々な世界の機械知識を広く持ち自作ガジェットの研究・開発を行っている。
からくり人形「ダグザ」:巨大な棍棒で敵を粉砕する。
精霊銃「アヴェンジングフレイム」:黄金に輝くリボルバー。弾丸には炎が宿る。
ワイヤーギア:射出したワイヤーを引っかけ、巻き取りと、蒸気噴出で推進力を得る。
「力があれば何をしてもいいって思ってるんだろう?お前が奪われる立場でも同じことが言えるのかな!」
(エロやグロに巻き込まれなければどんな展開でも大丈夫です)
●力こそすべてのパワハラの国に異を唱える
「力があれば何をしてもいいって思ってるんだろう? お前が奪われる立場でも同じことが言えるのかな!」
続いてトランプ兵に立ち向かったのは阿紫花・スミコ。アルダワ学園の生徒だが暗くつらい過去を持ち、今回は関係ないが特に圧政者として村人を持った力で蹂躙するダークセイヴァーの領主たちのことを心底嫌っている少女だ。
なまじアルダワ学園のおかげであちらはダークセイヴァーをほぼ封じ込めることに成功している分、オブリビオンが我が物顔で人々を虐げるのが許せないのかもしれない。
「次はボクが相手だよ! アリスを相手に何をさせたかったのかは聞かない。聞いても無駄だからさ。キミたちの目論見はここでつぶして見せる!」
ちょっと協力して、とほかの猟兵に時間稼ぎを頼み、どこからか取り出したスイーツを時間をかけて食べる。
一見悠長な行動だがこれもスミコのユーべるコードの一つ。
時間をかけてスイーツを食べた分だけ攻撃力などの次の行動の成功率を上げるのだ。
しっかり味わってスイーツを食べ終わったらスミコ自慢のガジェットを駆使して戦場に残ったオブリビオンを駆逐する。
勝負は猟兵に大きく、有利。
成功
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片桐・公明(サポート)
快活な女性ですが知的な一面もあり、依頼に参加する際事件の背景について思考を巡らせ考察します。感情的な行動は滅多にしません。
主に二挺拳銃『Mathem842』『臥龍炎』を使用した遠近問わない戦闘を行います。時折、または接近戦を重視する場合は妖刀『血吸』を使用します。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、積極的に行動します。ただし敵の攻撃に対しては回避を主体にして、なるべく負傷しないように立ち回ります。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●考察する女性
(パワハラと社畜の国、そして苦しめられるアリスちゃん。オブリビオンの目的は一体何なんなの……?)
片桐・公明は普段は快活な女性だが知的な面も持ち合わせていて、事件の背景を探ろうとする知的好奇心の持ち主だ。
二挺拳銃の『Mathem842』『臥龍炎』で後方から援護射撃をしたかと思えば至近距離でトランプ兵に銃弾を食らわせ、トランプ兵たちの目論見をつぶしていく。
「母の歴史。父の知識。それを興すは私の能力。すべて焼き尽くす!!」
公明が射出の起点として認めた武器である二丁拳銃から業火のごときエネルギー砲が発射される。大蛇のようにまつわりつく焔はオブリビオンをとらえたかと思ったが、トランプ兵のとっさの行動によりかわされた。
「そのような児戯ではわれらを止めることはできん!」
とはいってもオブリビオンたちもボロボロで、次に捕縛の焔をよけることはできないだろうと客観的に推測する公明。
「これを食らってから同じセリフを言えたら、ほめてあげる」
紅蓮『赤壁乃業火』からの狙いすました銃撃でオビリビオンはまた一体倒れたのだった。
成功
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グレース・マクローリン(サポート)
口調 フレンドリーで中性的(アタシ、~君、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )
怒った時は チンピラ(アタシ、お前、だ、だね、だろう、だよね?)
言動:表向きはフレンドリーな態度を装ってるが実際は狡猾で計算高い。…が直情的なのでその場のテンションの高低や感情に左右されがち。
敵対するなら女子供や愛玩動物類などにも容赦はないが、昆虫や節足動物に対してはやたら感傷的になる。
戦闘時には刀剣や長物に銃火器等なんでも使用する。
●直情型の計算高さ
「敵対するなら女子供にも容赦しないし、愛玩動物だろうと倒すけどトランプ兵かぁ。……まぁ、昆虫や節足動物みたいに感傷に浸る相手でもないしパパっと片付けちゃおうかな」
グレース・マクローリンはアリスに対してフレンドリーな笑顔を見せた後、トランプ兵に向き直る。
(パワハラと社畜の国かぁ……アリス君も大変だよね、右も左もわからないままこんなところに連れてこられてさ。あとでなにか助けたお礼とかしてもらえるのかな。ストレスでつぶれかけるほど疲弊して、バケモノから助けてもらったなら何かしらお礼は期待していいような気もするけど……あー、でも報酬以外のもの受け取ったらグリモア君がうるさいかな?)
フレンドリーさを装いつつも実は狡猾で計算高いグレースはこの琴線にも逆鱗にも触れない、ある意味倒し外のない敵を倒した後の特別報酬について一瞬思いをはせる。
「ま。アタシも暇じゃないし、ほかの猟兵も忙しいからさ。さっさとおとなしく倒れてよ。……せいやっ!!」
一番近くにいたトランプ兵に掌底による超高速かつ大威力の一撃をお見舞いするグレース。あっけなく息絶えたオブリビオンに根性ないなぁ、とつぶやいて。
(こりゃボーナスは出ないかもなぁ)
ボーナスが出たら新しい武器を仕入れる軍資金にしようかと思ったのに、とだるそうに息をつくのだった。
成功
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上野・イオナ(サポート)
『英雄イオナ 希望を描きにただいま参上!』
英雄憧れてる系男子です。悪いやつ許せないです。ケツアコアトル虐めたこと許せなくてコルテス3回殴りました。
でもカッコイイもの好きで直接助ける対象が見えてない場合はそちらを優先することがあります。崩れる遺跡で誰か巻き込まれる人が居ないか探さずにカッコイイ剣を集めてました。
正統派英雄を憧れてますがクールなダークヒーロー系も好きです。
ユーベルコードは指定しているものはどれも使いますが。【バトルキャラクターズ】は気づいたら多用してます。色んなゲームキャラ召喚します。
なんか年齢に比べて行動や喋り方が少し幼い気がします。
●締めは英雄登場で
「英雄イオナ、希望を描きにただいま参上!」
颯爽と現れた上野・イオナはヒーローは遅れてやってくるんだよ、とポーズを決めながらあたりを見回す。
「君がアリス君かな? 助ける人が目の前にいるなら悪者をやっつけるのが僕の仕事さ。さぁ、かかってこい!」
パワハラと社畜の国の上司と、一部の先輩たちに扮していたオブリビオンも最初は数が多かったが気づけばあと一人まで減っている。
「遅れてやってきすぎたかな……英雄としてはもっとたくさんの敵をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、したかったんだけど……まぁいいや、救いを求める声を僕は聞いた! そして応えるためにここにいる!」
額と刻印された戦闘用ゲームキャラクターを呼び出し、最後の一体なので複数いるゲームキャラクターを合体させて強化させる。
「さぁ、いっくよー!」
すべてのゲームキャラクターが合体し、一体となったところでイオナがアバターを操るようにゲームキャラクターに指示を出す。
最後の一体となったトランプ兵は逃げ回りながら反撃のチャンスを試みるが、逃げ道はほかの猟兵がふさいでいる。
「逃がすもんか、やっちゃえ!」
強化に強化を重ねたゲームキャラクターの一撃が最後のトランプ兵を引き裂いたのだった。
成功
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第3章 ボス戦
『ガラスの迷宮のアリス』
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POW : 欠けたリンゴはそのまま齧り
【砕いて飛ばしたガラスの破片】が命中した対象に対し、高威力高命中の【ナイフによる一撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 綺麗なリンゴはオーブンへ
【ナイフ】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【のガラスの迷宮の構造を変え】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ : 美味しいパイを作りましょ?
【ガラスの迷宮から噴出する「オウガの炎」】が命中した対象を燃やす。放たれた【青白き】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
👑11
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●ガラスの迷宮のアリス
「みんなやられてしまったのね。自分たちにまかせておけ、って言ってたのに頼りないんだから」
それじゃあ、今度は私と遊びましょうか。
そういってほほ笑んだのは通称ガラスの迷宮のアリス。
「リンゴはいかが? 大丈夫、毒なんて入ってやいやしないわ」
そういってガラスの迷宮のアリスはかけたリンゴを一口かじるのだった。
どうやらこの少女がパワハラと社畜の国の大元締めらしい。
さぁ、最終決戦を始めよう。
ライザー・ヴェロシティ(サポート)
・出身世界「アックス&ウィザーズ」の猟兵だ
元の世界でも傭兵として活動していた
依頼の傾向は純戦闘
重視するのは報酬だ(金銭、食事等)
仕事は仕事として割り切るスタンスだな
あとは強敵と戦う依頼を好む
・性格は荒っぽいほうだろう
デジタルとか近未来の文化にゃ馴染みがない
・風属性の魔法を主体とするマジックナイトだ
剣に風属性を付与して行う近接戦闘を主とするぞ
使用するユーベルコードは主に近接の強化
または攻撃のレンジや範囲を補うモノだ
・耳がいい
乱戦時とかにゃ僅かな音を頼りに見えない敵の位置を把握するぜ
ただ耳がよすぎるんでな、歌や高音は聞きすぎると頭が痛くなる
特に歌は嫌いだ
味方なら兎も角、敵が歌ってんなら全力で止める
●聴力対命中力
ライザー・ヴェロシティはアックス&ウィザーズで暮らしていたころから洋平をしていた、戦闘に特化した猟兵である。
お上品な騎士や正義感の強いヒーローと違ってライザーが重視するのは食料や金銭といった世界を渡るうえで欠かせない報酬だ。
「オウガになったアリス退治、ね。パワハラと社畜とやらはよくわからんが、とりあえずてめぇを倒せば報酬は手に入るわけだ。依頼人がどれだけ出してくれるかはわからんが、まぁ力量を図って、俺なりに正当な報酬を受け取る交渉はするさ」
仕事は仕事として割り切るが、今回彼が相手にするのは社畜とパワハラの国の総元締め。まだ実力は未知数だがボスを倒す手伝いをしたとなればそれなりの報酬は要求できるはずだし、部下を束ねるオブリビオンなら相手にとって不足なし、と定義したのか精悍な顔に好戦的な笑みが浮かぶ。
マジックナイトとして三属性を操り、攻撃力を特化させると先手必勝とばかりにオウガへと挑みかかるライザー。
ガラスの迷宮のアリスは砕いて飛ばしたガラスの破片をナイフに変えて、高威力かつ命中度の高い一撃で迎え撃つ。
「乱暴な人ね。猟兵は正義の味方でオブリビオンは絶対悪だなんて、いったいどこのだれが決めたのかしら。世界には幾通りもの見方があるというのに」
「ぴぃぴぃさえずるな。耳が良すぎるせいで普通の声量でもやかましくて仕方ねぇ。猟兵が正義だの、オブリビオンが悪だの、そんなことは俺には関係ないんだよ。生きるために戦うし報酬のために殺す。それが俺の『仕事』だからだ」
傭兵とオウガはそれから先は無言で戦闘を続行していく。
成功
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バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』
年齢 32歳 女 7月25日生まれ
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的 私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?
下半身が蛇とのキマイラな闇医者×UDCエージェント
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰く薬剤師が本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒の扱いに長け、毒を扱う戦闘を得意とする
医術の心得で簡単な治療も可能
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない一面も
アドリブ、連携歓迎
宇良潟・伝助(サポート)
わたくしは裏方メインの黒子ですから前線に立っての戦闘は致しません。
戦闘になると【目立たない】技能を使って存在感を消し、罠にも使えるアイテム【戦闘用舞台装置】と【罠使い】技能を使って敵の行動の妨害し、罠を使って攻撃をします。
あとは舞台演出のユーベルコードを使って猟兵達を強化して気持ちよく戦って貰います。
日常、冒険ではユーベルコード【黒子の団体】を使っての情報収集、探し物、救助などをします。
口調 は裏方作業中の時は(わたくし、~様、ございます、ございましょう、ございますか?)でございます。
●レディ・ポイズンと黒子と元アリス
宇良潟・伝助は共闘するバジル・サラザールが本領を発揮できるように、そして敵であるガラスの迷宮のアリスが一番戦いにくいようにと、本人が裏方で舞台を支える黒子だと言い切る通りサポートと妨害に徹することに。
「毒を以て毒を制するという言葉を知っているかしら。本業は薬剤師だけれど、猟兵でもある以上戦うすべはいくつあってもいいものよね。薬と名の付くものなら私に任せてちょうだい。救われなかったアリスちゃん、あなたの悲しい人生をお姉さんが終わりにしてあげる」
「救われなかった……そうね、迷い込んだのは私も、そこのアリスも同じなのに、そこのアリスにはこんなにたくさんの救いの手が差し伸べられて、私は誰からも助けられなかった。だからこの国を作ったのよ。アリスを苦しめることでおびき寄せられる猟兵に来たかったの。どうして私を助けてくれなかったのに、そのアリスのことは助けるの どうして助けられることなく命を落として、望んでいないのにオブリビオンになってしまった私を悪者と決めつけるの? って。ねぇ、薬剤師の猟兵さん。黒子の猟兵さん。悪いのは本当に私なの?」
伝助は答えない。黒子とは言葉を発せず、ただ裏方に徹するものだからだ。アリスに攻撃が及ばないように気を配りながら、ガラスの迷宮のアリスが堕ちてオウガになった存在へ、仲間であるバジルがどう答えるかで彼女の本質を見極めようとする。
伝助にとって最重要事項はサポートすることで仲間の猟兵が悔いなく、そしてベストコンディションで戦い、猟兵側に与えられる損害を少しでも減らすこと。
ラミアの女性は基本手的にはマッドサイエンティストで、薬剤師といってもおかしな薬を作ったり毒薬で相手の息の根を止めることに長けた猟兵だが、医術の心得がある分、救われなかったものの悲痛な訴えを聞いて心を痛めることもある。
「アリスちゃん。あなたのことは確かに気の毒だったと思う。あなたを救わなかった猟兵が、ここに迷い込んだアリスちゃんを助けるのを邪魔したくなる気持ちも、完全ではないけれどわかるつもり。私だって同じ立場だったらどうして私は助けてもらえなかったのか、って恨むかもしれないし妬むかもしれない。でもね、こっちのアリスちゃんはまだ生きていて、あなたは死んでいる。その時点でもう、私の優先順位は覆せないの。だって薬剤師って生きている人を救うのが仕事だもの」
「みんなみんな、仕事仕事って……そんなに仕事が好きならどうして私を助けてくれなかったの!」
傭兵のマジックナイトと、毒操るラミアと、舞台のセッティングを淡々と進める黒子にガラスの迷宮のアリスはいっそ痛々しいほどの声で叫んだのだった。
成功
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ナギ・ヌドゥー(サポート)
普段はなるべく穏やかで優し気な感じで話してます。
……そう意識しておかないと自分を抑えきれなくなりそうなので。
それでも戦闘が激しくなると凶悪な自分が出てしまいますね。
オブリビオン相手なら最初から素で対峙し、手段を選ばず殺しにいきますよ。
探索行動の時は第六感や野生の勘などの知覚に頼る事が多いです。
日常的な行動は、寛ぐ事に慣れてないから浮いた存在になるかもしれません……。
武器は遠距離ではサイコパーム、近距離では歪な怨刃、
痛みや恐怖を与える時はソウルトーチャーを使います。
ぼくは所詮、殺戮の為の兵器……
でも人間的な理性を保つ為に良き猟兵を演じなければ、とも思っています。
どうぞ自由に使ってください。
●咎人殺しが裁く咎
「アリスさんを怖がらせたくはないし……救われなかった命に対しては心が痛みますが……それでもオブリビオン相手に、容赦する優しさは持ち合わせていない」
ナギ・ヌドゥーは痛々しいほど絶望に満ちた叫びに惑わされることなく、最初からガラスの迷宮のアリスに対して刺すような殺気と鋭い眼光で向かい合う。
(ぼくは所詮、殺戮の為の兵器……でも人間的な理性を保つ為に良き猟兵を演じなければ、とも思っています。では、今回のオブリビオンにとって良き猟兵とは何なのでしょうか……?)
私を救ってくれなかったくせに、私だって苦しかったのに、アリスになりたかったわけでも、ましてやオウガになりたかったわけでもないのに。どうして、どうして、どうしてどうしてどうして。
そんな叫びが聞こえるようだった。オブリビオンに対しては殺す、という感情しか持てないナギだが、理性的な部分が人間らしい優しさを持ちたいと願っているのもまた事実。
だから彼は選んだ。ことさらに冷酷な殺人鬼のような咎人殺しとして堕ちたアリスに対峙することを。
「助けられなかったのは間が悪かったか徳が足りなかったか、運が悪かっただけだろう。八つ当たりにほかの人を苦しませるアンタが被害者面したって滑稽なだけだ。禍つ魂の封印は今解かれる――恐怖を知れ」
自身の血液を代償に発動するユーベルコード。殺戮のための兵器である自分に、何できるだろうか。咎人殺しとして、その咎を浄化できるだろうか。
一瞬湧いた疑問を鉄の意志で押し殺し、ナギは断罪のための一撃をガラスの迷宮のアリスへとはなったのだった。
成功
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十字路・冬月(サポート)
「どんなダンスが好き?あたしは何でもどんとこいさ!」
隙あらば踊ろうとします。一人でも勝手に踊っていますが、できれば他の人とも踊りたい。
心の声は保護者的存在(多分男性)の、いわゆるイマジナリーフレンドです。
難しいことを考えることは苦手ですが、心の中で会話することで解決策を見出すことがあります。
物欲はありませんが食欲はあります。料理はできません。
子供も大好き。
でも戦闘は苦手。負傷者の救出とか、皆との連絡役とかやりたい。
それでも心のオカンに励まされつつ、誰かを守るために逃げはしません。
他はお任せします。アドリブ歓迎!
●戦い嫌いのスカイダンサー
「うぅ、戦うのって嫌いなんだよね。助けられなかったことを恨んだアリスが悪いのか、とか、助けられなかったからってほかの人を同じ目に合わせていいのか、とか難しいことを考えるのも向いてないし……負傷者の手当てとか連絡役とか、人を励ますために踊るとか、そういうことがしたかったな……」
それでも守るべき人がいるなら背を向けることなく全力を尽くすのが十字路・冬月の在り様だ。心の声がまるで母親のようにこのままガラスの迷宮のアリスに凶行を重ねさせてはいけない、誰かが終わらせなくてはいけないと冬月を叱咤激励する。
「さあ、ダンスの時間だよっ! どんなダンスが好き?あたしは何でもどんとこいさ!」
それでも直接戦闘に向いているのは自分よりほかの猟兵だろう、と判断した冬月は共に踊りたいという感情をガラスの迷宮のアリスに与えようとする。最後くらい、楽しい思い出を作れるように。孤独に冷えた心を温めるダンスを、誰かと一緒に踊るという最後の手向けのために。
ガラスの迷宮のアリスのかたくなな心にはあまり届かず、共に踊ったダンスの時間は極めて短いものだったが隙を作るには十分だった。
「ごめん、あたしにはこれが限界。誰か、あとはよろしく!」
成功
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カグラ・ルーラー
「ほう、あんたがここで力尽きたアリスか。気の毒だったな。同情するぜ」
必殺の一撃を浴びせるべく突撃だ。
ガラスの迷宮のアリスの「欠けたリンゴはそのまま齧り」に対し、ユーベルコード「イメージ・ボコーリング」。
「だが、てめェはもうオウガだもんな。こっちはアリス特有の想像力でボコらせてもらうぜコラァ!」
見えない【想像上の逞しい両腕】でぶん殴る。
ガラスの破片も、ユーベルコードの両腕で受け止める。そしたらアリスはナイフで何もない空間に一直線ってところか?その延長線上からは横っ跳びで避けて、もう一発叩き込んで吹っ飛ばす。
●パワハラと社畜の国の終わり
「ほう、あんたがここで力尽きたアリスか。気の毒だったな。同情するぜ」
ともにダンスを踊りたい、という衝動を与えられごく短い間ではあったが隙を見せたアリスに必殺の一撃を叩き込むために構えたのはカグラ・ルーラーだった。
「だが、てめェはもうオウガだもんな。こっちはアリス特有の想像力でボコらせてもらうぜコラァ!」
不可視の、想像力によって編み出されたたくましい両腕がアリスの放ったナイフを受け止め、真っ向からガラスの迷宮のアリスを糾弾する苛烈な一撃で殴り掛かる。
遠距離からの攻撃にアリスはとっさにナイフをカグラに放つが最初に当たった見えない両腕に引き寄せられるようにナイフが不可解な曲線を描いてカグラからそれる。
「いったろ? 想像力をもってあんたをボコるしぶちのめすってなぁ!」
オウガブラッドのバーバリアンであり、スーパーヒーローでもあるカグラは真っ向からガラスの迷宮のアリスの絶望を受け止めた。
受け止めて、甘えるなと打ち砕く。自分が助けてもらえなかったからと言って他社の足を引っ張るのが正義だなんていうくだらない幻想は、相続力で編み出したこの手でぶち殺す、というように。
吹っ飛んだアリスに追撃を入れ、仲間の猟兵と力を合わせてガラスの迷宮のアリスを骸の海へと還すことで、パワハラと社畜の国という幻想は瓦解したのだった。
大成功
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