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花嫁(衣装)を喰らうちゅんちゅんさま

#ヒーローズアース


●ウェディングドレス『の』悲劇
 ヒーローズアース。
 常々ヒーローとヴィランの対決を手に汗握って見守っている一般人にも、日々の仕事や勉学、生活があり、人生設計がある。
 結婚もその一つだ。
 強化人間だって神々だって生涯の伴侶を見つければ結婚する。
 故に、ヒーローズアースでもブライダル業界は一定の需要を保っていた。
 人前式、1.5次会、レストランウェディングや果てはナシ婚など結婚式の形態や人気には流行り廃りがあれども、ウェディングドレスや婚約指輪はいつの時代も憧れの的であり続けたからである。
 何せ神々が人前式をする世界だ。
 とある町にあるブライダルショップも、ジューンブライドの駆け込み需要に対応しようと、新作ドレスを沢山揃えて試着見学会など営業に励んでいた。
 しかし。
「ちゅんちゅん!」
 何とも間の悪いことに、ブライダルショップの近くで蘇ったオブリビオン『ちゅんちゅんさま』の群れが、餌を求めてブライダルショップに雪崩れ込んできた。
 そして。
「ちゅんちゅんちゅん!」
「嫌ぁあああ! フェアの目玉の7桁するドレスが!」
「あぁっ、花嫁様が予約なさっているドレスまで!!」
 あろうことかちゅんちゅんさまが食べ応えのある餌と見定めたのはオーガンジーやシルクでボリュームたっぷりのウェディングドレス。
 哀れ、純白のウェディングドレスたちは、ちゅんちゅんさまの嘴によって、ボロボロの虫喰いならぬ鳥食い状態にされてしまったのだった。


「それでは、此度の依頼についてご説明いたしますわ」
 椀種・クルトン(憂き実・f00365)が皆の視線の高さに合わせて浮きつつ説明を始める。
「皆様にはヒーローズアースのとある街へお出向き願いまして、オブリビオン『ちゅんちゅんさま』の群勢の掃討にあたっていただきます」
 ちゅんちゅんさまの使うユーベルコード をよく確認して、いかに効率的に数を減らすか戦略を練って欲しい。
「以前サムライエンパイアで殲滅してくださったぶんちょうさまと同じように、1体1体の戦闘力は低くてございますから、ちゅんちゅんさまのもふもふを堪能なさるとか新しいユーベルコードの試し撃ちとでもお思いになって、お気軽に参戦いただけると幸いですわ」
 だが、ちゅんちゅんさまの脅威を退けたからといって、ブライダルショップへ平穏か訪れるわけでは無いらしい。
「実は、強そうなオブリビオンが単体でブライダルショップへ向かっている光景も予知いたしましたの」
 なんでも、そのオブリビオンは『氷雪王国の女王たる妾に相応しいドレスを』と、血眼でウェディングドレスを漁っては強奪していくそうな。
「とはいえ、まだ予知でちゅんちゅんさまが襲来した時刻までは、かなりの余裕がございます。まずはブライダルショップでの休日をご存分にお楽しみくださいませ」
 クルトンは笑顔で説明を締めくくり、ヒーローズアースへ転送する猟兵たちを見送った。


雨都瑣枝
 ご覧くださりありがとうございます、雨都です。

 今回のシナリオは、日常→集団戦→集団戦という流れでボスが登場しません。
 ブライダルフェアでのドレス試着や婚約指輪選び、プロポーズ、ちゅんちゅんさまのもふもふ、氷雪女王とのドレス対決等、お気軽にお楽しみください。

●第1章について
 ブライダルショップでの日常パートです。

 婚約指輪……石の種類、カット、配置、石の数、リングの材質(マット加工するか否か)、細さ、装飾の形状などなど、考え始めると大変ですね。
 専門用語で固めるもよし、雰囲気だけ伝えて後はお任せもアリです♪
 また、もしも今回ガチプロポーズに挑む豪気なお方は、指環詳細よりもそちらのセリフ等頑張ってください。

 ウェディングドレスについて……華美なものからシンプルなものまで何でもあります。
 好みのベール、ドレスの生地やスカートのライン、丈、トレーンがある場合はシルエットや大きさ、ブーケの花の種類など、もしご希望がありましたらお書き下さい。
 ファッション用語で固めるか、ふわっとイメージを羅列するかはお好みで♪
 特にご希望が無い場合はこちらで判断致します。

●第2章について
 ちゅんちゅんさまとのバトルに突入です。
 彼らのユーベルコードに癒されつつ、ボコボコにしてやりましょう。

●第3章
 氷雪女王とのバトルです。
 下手をすると花嫁を喰う美しさの彼女。
 謹んでボコボコにしてご退場願いましょう。

●第2章と第3章のプレイング受付開始について
 冒頭に事態の変転や敵さん登場シーンの文章を挟みます。
 それが載ったらプレイング受付開始となります。
(シナリオ進行のペース次第では、都合により受付開始を数日遅らせる可能性があります)

 皆様のプレイング、楽しみにお待ちいたしております。
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第1章 日常 『満喫ブライダル店(Wドレス試着や撮影可』

POW   :    気合を入れてウェディングドレス(やタキシード)の試着と記念撮影

SPD   :    (恋人と一緒に、或いは1人で)種類豊富な色やデザインの中から運命を託す婚約指輪選び

WIZ   :    (選んだ婚約指輪を箱パカしながら)真剣に考えた言葉でプロポーズ(の予行演習)

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九尾・へとろ
◼️SPD

花嫁衣装、此方ではうぇでいんぐどれすと言ったかの。
ひょひょ、良いものじゃのー。
白無垢にない軽妙な華やかさが実に雅じゃ。

まぁ恋しい相手もおらんし、一先ずはウチの好みを着てみるかの。
店員様とやら、適当に見繕って欲しいのじゃよ。

ほー、動きやすそうな布の少ないのもあるんじゃな。
動き易い服は好きじゃ。
あ、でも背中が開いとるものは勘弁じゃよ。

そして…宝石じゃー!ウチは宝石に目がないんじゃー!
ふむ、金剛石に金と銀、赤やら緑やら目に楽しいのー。
…指輪にせんでいいからこれ持ち帰ったらダメかの?

あとは…適当に1人参加を冷やかしたり、2人参加を冷やかしたりするかの。
ひょひょひょ。

◼️アドリブ絡み歓迎です



●軽妙洒脱
「花嫁衣装、此方ではうぇでいんぐどれすと言ったかの」
 九尾・へとろ(武舞の姫・f14870)は、初めて見るウェディングドレスの数々を、興味津々といった様子で眺めていた。
「ひょひょ、良いものじゃのー。白無垢にない軽妙な華やかさが実に雅じゃ」
 日頃は振袖にも似た華美な装飾の武舞装束【煌】を着ているへとろだけに、和装と比べて洋装へは詳しくないらしい。
 とりあえずは好みのドレスを着てみようと、店員へ助言を求めるへとろ。
 まだ恋人がいるような歳ではないため、相手の好みと擦り合わせる必要もなくて気楽だと思う。
「こちらはいかがでございましょうか。お客様でしたらノースリーブであえてウエストのないフレア調のワンピースタイプがお似合いかと存じます」
 そう説明しながら店員が持ってきたのは、シルクの光沢と縁にあしらわれたレースが上品な、大人びたIラインのドレス。
 襟ぐりはあまり開いておらず、首から膝下へかけて入った数本のピンタックが繊細な雰囲気だ。背中も同じデザインであり、へとろの希望通り露出はしていない。
「ほー、動きやすそうな布の少ないのもあるんじゃな。動き易い服は好きじゃ」
 それでいてスカートは布地に余裕を持たせており、活発な動きを阻害しないように出来ている。
 恐らくはへとろの年齢を考えてのデザインだろう。
 敢えて定番のプリンセスラインを外したのは、シルエットが子どもっぽく見えないよう気を遣ったものか。
「宝石じゃー! ウチは宝石に目がないんじゃー!」
 大人っぽさと子どもらしい愛らしさの両方を表現したドレスに満足して、次は婚約指輪へ瞳を輝かせるへとろ。
「ふむ、金剛石に金と銀、赤やら緑やら目に楽しいのー」
 婚約指輪といえばやはり眼を引くのはダイヤモンド。
 キラキラしたブリリアントカットのソリテールリングをうっとりと眺めたり、小さなメレダイヤのついたフェミニンなリングへ感嘆したり、実に楽しそうなへとろ。
「……指輪にせんでいいからこれ持ち帰ったらダメかの?」
「大丈夫ですよ。ルース単体でお売りもいたしております」
 終いには店員へそう頼んで、大粒のダイヤのルースが仕舞われた箱を持ってきて貰うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アネット・シェルティ
やっぱりウェディングドレスっていいよね!
普段から使ってるからもう何着か欲しいなぁ。

ロングトレーンは憧れるけど普段使い出来ないよねぇ……。
戦闘になったら上手く動けないしなぁ。
やっぱりAラインが良いかなぁ。
王道のプリンセスラインも捨てがたい。
マーメイドラインも良いなぁ。
でも、動きやすさならミニ丈だよね。

うーん。どれも好きー。
とりあえず着てみたいかな目に付いたもの全部!!

店員さん!試着させて下さいー!
今後の参考にさたいから撮影もお願いします!!



●戦場へ赴く花嫁
「やっぱりウェディングドレスっていいよね!

 アネット・シェルティ(いのち短し恋せよ人狼・f15871)は、最初こそティーンエイジャーらしい素直な憧れを口にしていたが、
「普段から使ってるからもう何着か欲しいなぁ」
 と、次いで飛び出した言葉がなかなかに斬新であった。
 本人の言う通り、何とアネットにとってウェディングドレスは普段着そのもの。
 レースでできた薔薇とフリルのリボンが華やかなミニ丈の のドレスを常に身に纏い、猟兵として戦いに明け暮れているのだ。
 勿論、わざわざウェディングドレスを着ているのは人狼の宿命に絡んだ切ない理由がある訳だが、それを加味してもまだ見ぬ恋人へのアピールとしてウェディングドレスを着るというアグレッシブさが薄れたりはしない。
 無知ゆえの大胆さとでも言うべきか、良い意味で怖いもの知らずのお嬢さんである。
「ロングトレーンは憧れるけど普段使い出来ないよねぇ……戦闘になったら上手く動けないしなぁ」
 やっぱりAラインが良いかなぁ——流石に着慣れているだけあって、ウェディングドレスへの造詣が深いアネット。
「王道のプリンセスラインも捨てがたい。マーメイドラインも良いなぁ」
 幼い顔立ちにプリンセスラインはよく似合うだろうし、その豊満な胸元を見れば、マーメイドラインでメリハリを強調するのも捨てがたい。
「でも、動きやすさならミニ丈だよね」
 ……どうやらドレスを着て戦うのは前提のようだ。
「うーん。どれも好きー……とりあえず着てみたいかな目に付いたもの全部!!」
 スカートの形状だけでも何種類もある上に、袖や襟元の形、ウエストの装飾などの組み合わせを考えれば、アネットが数多のドレスに目移りして迷いに迷うのも頷ける。
「店員さん! 試着させて下さいー!」
 結局、試着したもの全ての写真を今後の参考にすべく撮って貰ってから、
「えっと、これとこれとこれ、下さい!」
 アネットは動きやすそうなミニ丈に短めのフィッシュテイルが垂れ下がったシルクのドレスと、ふんわりしたAラインのシルエットが愛らしいミドル丈のサテンドレス、そしてシルクの光沢が映えるタイトなシルエットのXラインドレスを購入したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

真宮・響
【真宮家】で参加。

子供達が何か企んでるようだったが・・・「母さんにウェディングドレスを着せて上げて記念撮影をしよう」・・・まあ、駆け落ちで結婚したから結婚式は挙げてないが・・・本当にとんでもない事を考えるものだ。

何かドレスを選ぶ奏の拘りが凄いんだが・・いつその知識覚えたんだが。気慣れないウェディングドレス姿に目を輝かせる子供達には本当感謝の気持ちしかない。新郎はいないが、ウェディングドレスを着れたことは凄く嬉しい。夫の律にも見せたかったねえ。あなた、アタシは今最高に幸せだ。極上の笑顔で、写真に収まるよ。


真宮・奏
【真宮家】で参加。

ブライダルフェアと聞いて、瞬兄さんと計画していたことがあるのです。響母さんにウェディングドレスを着せて上げて、記念撮影することです!!私と瞬兄さんから日頃の感謝としてサプライズです!!

えっと、とてもスタイルがいい母さんには肩出しのマーメイドラインが似合うと思うのです。素材はシルクで、ブーケはクレッセントで!!ウェディングドレスを着た母さんはとても綺麗です!!お父さんは本当幸せものだなあ。お父さん、天から見てますか?今の母さんの笑顔はとても素敵ですよ!!


神城・瞬
【真宮家】で参加。

響母さんに内緒で奏と計画してた事があるのです。それは、「母さんにウェディングドレスを着せて上げて記念撮影をしよう」いつも僕と奏の為に頑張ってくれてますから、お礼をさせてください。

響母さんと奏がドレスを選んでる間に僕は響母さんの婚約指輪を選びます。ウェディングドレスを着るなら、必要かと思いまして。(デザインはお任せします)ウェディングドレスを着て笑顔を見せる母さん。やっぱり僕達の母さんは世界一綺麗で素敵な母さんです。



●日頃の感謝を込めて
「頑張りましょう、瞬兄さん」
「ああ、楽しみだな」
 その日、真宮・奏(絢爛の星・f03210)と神城・瞬(清光の月・f06558)は結託して、何事かと呆気に取られる真宮・響(赫灼の炎・f00434)をブライダルショップへ引き摺ってきていた。
「こんな所へ連れてきて。一体何を企んでるんだ?」
「決まってるじゃないですか。私たちで母さんにウェディングドレスを着せて、一緒に記念撮影をするんです!!」
 ——私と瞬兄さんから日頃の感謝としてサプライズです!!
 意気込んで計画を披露する奏に、少々気圧されつつも、
「……まあ、駆け落ちで結婚したから結婚式は挙げてないが……本当にとんでもない事を考えるものだ」
 苦笑する響の表情はどこか嬉しそうである。
「えっと、とてもスタイルがいい母さんには肩出しのマーメイドラインが似合うと思うのです。素材はシルクで、ブーケはクレッセントで!!」
 そこからは奏の独壇場。
 響の抜群なスタイルには、胸元のボリュームをそのまま活かしつつウエストや腰のラインは身体にぴたっと合わせ、膝下から足元にかけて人魚の尾ビレのようにドレスの裾が広がるマーメイドラインが一番だ。
 そう見極めて、シルクのシンプルなマーメイドラインのウェディングドレスを探し出してきた。
「何か奏の拘りが凄いんだが……いつその知識覚えたんだが」
 年頃の乙女らしい奏の拘りと知識量に、ドレスをあてがわれた響が驚く。
 ちなみにクレッセントブーケとは、その名の通り三日月の形をしたブーケのこと。
 端にかけて細くなっていく両端が房のように垂れ下がる様が今風で洒落ている。
 何より、人魚と月とは奏のセンスが光る組み合わせである。
 弧を描く三日月の下、月光を浴びて海面に佇む人魚など、一幅の絵になりそうだ。
「母さん……とても綺麗です!!」
 現に、ドレスを纏った響の姿は、どんな絵にも負けない美しさであった。
「私の見立てたドレスも似合ってますが、母さんは何を着ていても最高に綺麗ですよ!! お父さんは本当幸せものだなあ」
 奏が瞳を輝かせて母を褒めていると、瞬もやってきた。
「いつも僕と奏の為に頑張ってくれてますから、お礼をさせてください」
 そう言って差し出すのはベルベットの小箱。
「これ……」
 響が箱を開けると、見た目の華やかさとデザイン自体のシンプルさが同居した、ダイヤのフルエタニティリングが。
「婚約指輪です。ウェディングドレスを着るなら、必要かと思いまして」
 着慣れないウェディングドレス姿に戸惑いながらも響が指輪を左手薬指に嵌めれば、目の前には興奮した面持ちの子どもたち。
「母さんは余り派手な指輪は好まないかと思って迷いましたが、それでも父さんが母さんに贈る婚約指輪なら、永遠の意味を持っていて欲しい……と思ったんです」
 いつになく多弁に、何故フルエタニティにしたか語る瞬。
(「本当、2人には感謝の気持ちしかない。新郎はいないが、ウェディングドレスを着れたことは凄く嬉しい」)
 ドレスと指輪、どちらからも奏と瞬の想いが伝わってきて、響には感無量だった。
「ありがとう、2人とも。夫の律にも見せたかったねえ」
 思わず涙ぐむ響だが、記念撮影が始まると、子どもたちに挟まれて極上の笑顔でフレームに収まる。
(「あなた、アタシは今最高に幸せだ」)
(「お父さん、天から見てますか? 今の母さんの笑顔はとても素敵ですよ!!」)
(「やっぱり僕達の母さんは世界一綺麗で素敵な母さんです」)
 ドレスを着た響の幸せそうな姿も、3人それぞれが父親へ向かって語りかける言葉も、きっと天国へ届いていることだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ちゅんちゅんさま』

POW   :    頑丈なくちばし
単純で重い【くちばし】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    鋭い翼
【翼】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    羽根ガトリング
レベル分の1秒で【翼から羽根】を発射できる。
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●ウェディングドレス防衛戦
 街のブライダルショップは、一般人だけでなく猟兵たちの需要も満たして、順調に売り上げを伸ばしていた。
 Iラインのフレアスカートドレスやミニ丈の動きやすいドレス、マーメイドラインのドレスに加えてダイヤモンドルースの梱包が急がれる中、とうとう変態妖精の予知していた時刻となった。
「ちゅんちゅんちゅん!」
「ちちちちち!」
 ちゅんちゅんさまの襲来である。
「きゃー!」
 慌てふためく店員たちだが、この事態を見越して今まで店内にいた猟兵たちだけに、きっとウェディングドレスを守ってちゅんちゅんさまを返り討ちにしてくれるだろう。
 もしかすると、ちゅんちゅんさまと戯れたい勢の新たな助太刀すら期待できるかもしれない。
 腹を空かせたちゅんちゅんさまとウェディングドレスで胸いっぱいの猟兵たちとの、お互い後に引けぬ戦いが、今始まる。
真宮・響
【真宮家】で参加。

全く、まだウェディングドレスを梱包して貰っている途中に出現するとはね・・・いっとくが、女性の最高の夢であるウェディングドレスを餌にしようとする不届きな鳥は力づくでふっ飛ばさせて貰うよ!!

悪いが、アタシは何倍もの力が出せる。奏と瞬の愛の力に満たされているからねえ。本格的に店内に突入する前に【ダッシュ】で敵の群れに飛び込み、【範囲攻撃】【二回攻撃】で竜牙で敵集団を蹴散らすよ!!ここにはアンタ達の餌は無い!!とっとと骸の海に還りな!!


真宮・奏
【真宮家】で参加。

出ましたね、勘違い鳥集団!!ウェディングドレスを餌扱いして食い破るとは断じて許しません!!生涯の大切な誓いの式を邪魔するような輩は、とっとと退場願います!!

鳥の集団を店内に入れる訳にはいきませんので、【オーラ防御】【盾受け】【武器受け】を使った上で信念の盾を発動、【拠点防御】も併用して、壁として立ちはだかってこれ以上の鳥の集団の進行を食い止めます。その代わり攻撃は響母さんと瞬兄さんに一任。私が食い止めてる間に蹴散らしてやってください!!


神城・瞬
【真宮家】で参加。

まだ梱包中なのに現れるとはなかなか悪辣ですね。女性の最大の人生のイベントの象徴であるウェディングドレスを餌にするとはなかなか度胸がありますね?女性の敵は許しません。容赦なく倒させて頂きます。

いつもの氷の精霊術だと周りに被害が出るかもしれませんので、月読の同胞の力を借りましょう。同胞の攻撃に併せて【誘導弾】【鎧無視攻撃】【マヒ攻撃】【目潰し】【武器落とし】を載せて【援護射撃】。【二回攻撃】【範囲攻撃】も併用しましょうかね。



●家族戦線
 ブライダルショップ。
「出ましたね、勘違い鳥集団!! ウェディングドレスを餌扱いして食い破るとは断じて許しません!!」
 真宮・奏は、店内へ転がり込むちゅんちゅんさまの群れから大切なウェディングドレスを守るべく、出入り口へ向かって単身突撃していた。
「生涯の大切な誓いの式を邪魔するような輩は、とっとと退場願います!!」
 奴らを1羽たりとも店内へ入れるものかとオーラ防御を駆使しつつ、盾受けや武器受けの体勢をいつでも取れるようにエレメンタル・シールドやブレイズセイバーを構える。
「目の前のものは、絶対護ってみせますよ!!」
 更には、拠点ごと防御するつもりで信念の盾——いわゆる超防御モードを発動し、壁としてちゅんちゅんさまたちへ立ちはだかる奏。
「私が食い止めてる間に蹴散らしてやってください!!」
 ちゅんちゅんさまの鋭い嘴攻撃を防ぎながら、攻撃は母と兄を信頼して任せるつもりだ。
「まだ梱包中なのに現れるとはなかなか悪辣ですね」
 神城・瞬は、奏の要請を受けてすぐに戦闘態勢へ入る。
「しかも女性の人生最大のイベントの象徴であるウェディングドレスを餌にするとは、なかなか度胸がありますね?」
 奏に食い止められて店へ入れず立ち往生しているちゅんちゅんさまを見れば、自然と溜め息が零れた。
「女性の敵は許しません。容赦なく倒させて頂きます」
 普段から奏や響に対して優しく思いやりの深い態度で接する瞬が言うのだから、その怒りの度合いも伝わるというもの。
「いつもの氷の精霊術だと周りに被害が出るかもしれませんので、ここは月読の同胞の力を借りましょうか……」
 とはいえ、幾らちゅんちゅんさまへ憤っていても、瞬はあくまで冷静さを保っていた。
 月虹の杖を振るって喚び出したるは、月読の紋を付けた戦士の霊。
 彼が剣で斬りかかるのへ併せて、瞬も杖を翳して誘導弾による援護射撃を放つ。
 鎧を無視して貫通する弾にはマヒや目潰しの効果があり、羽根ガトリングを撃とうとしていたちゅんちゅんさまたちを、大いに苦しめた。
 一方。
「全く、まだウェディングドレスを梱包して貰っている途中に出現するとはね……」
 ちゅんちゅんさまの凶行に対し、娘や息子以上に頭にきて、もはや怒り心頭に発していたのが真宮・響。
「いっとくが、女性の最高の夢であるウェディングドレスを餌にしようとする不届きな鳥は、力づくでふっ飛ばさせて貰うよ!!」
 そう断言する響は、奏が立ち塞がるよりも早くダッシュしてちゅんちゅんさまの群れへ飛び込んでいく。
「悪いが、アタシは何倍もの力が出せる。奏と瞬の愛の力に満たされているからねえ」
 響の言う通り、母が子を想う愛情に加えて、子が母を想う愛情を実感できた時、全身に漲るパワーは何物にも勝るであろう。
「ここにはアンタ達の餌は無い!! とっとと骸の海に還りな!!」
 赤々と燃え盛るブレイズフレイムでちゅんちゅんさまの群れへ斬りかかり、文字通り奴らを次々と蹴散らしていく響の姿は、まさしく鬼神そのものであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アネット・シェルティ
これがちゅんちゅんさま!?
はぅぅ……可愛い、可愛いよう。
撫でたいなあ。撫でよう!

◆行動
へへへー。ナデナデ。可愛いー!
え?あれ?ちょ……やーん、わたしのドレス食べないで〜!お気に入りなんだよ〜!

うぅ……。怒ったよ……。
許さないからー!

怒りに任せてUCを使用。
がるるるるー!

一匹のちゅんちゅんさまは狼のツメで切り裂く。
二匹目は思いっきり鷲掴みにして地面に叩きつける
三匹目も鷲掴みにし壁におもいっきりぶつけて擦り付ける
四匹目は牙で……。

一通り暴れた後は自己嫌悪。
あぁ、また暴れちゃった……。
最近は抑えてたんだけどなあ。
お店にも迷惑かけちゃったかなあ。


満月・双葉
……??
服は食べ物だったのですか…?


数が多いですかね?
敵の攻撃は視力、暗視、聞き耳で把握し、第六感や野生の勘も活用して見切ります
見切れないものはオラトリオベールが展開するオーラ防御で防ぎます
利用できそうな攻撃なら武器を盾として盾受けし、シードバッシュの要領で殴りつけます
武器をスナイパーで精度を上げて投擲し、穴はユーベルコードで埋めます
虹瞳による生命力吸収攻撃で攻撃全体の精度を上げていきます

ウェディングドレスですか…僕には縁のない代物ですが、縁のある人に可哀想なので食べないであげましょうよ…全く…大根食べます?…ぁ、その大根爆発するんですよ(武器改造)すいませんね。



●服は食べ物、尊い犠牲
「……?? 服は食べ物だったのですか……?」
 店先に押し寄せるちゅんちゅんさまたちを見て、きょとんと首を傾げるのは満月・双葉(星のカケラ・f01681)。
 虹色が鮮やかな翼と世を拗ねたような乳白色の瞳のコントラストが印象的な、オラトリオの女性だ。
「ウェディングドレスですか……僕には縁のない代物ですが」
 とりあえず、双葉は視力を研ぎ澄ましてちゅんちゅんさまたちが乱射してくる羽ガトリングの弾道を見切り、第六感や野生の勘もフル活用して何とか避けようと試みる。
 それでも避けきれなかった羽根は、オラトリオヴェールが効果を引き出してくれるオーラ防御で防いだ。
「縁のある人には可哀想なので食べないであげましょうよ……全く」
 と、口先では落ち着いた——やや呆れた物言いでちゅんちゅんさまを諭しながら、羽根の突き刺さった馬の置物で思いっきり殴りつける様は、なかなか迫力がある。
 その傍ら、虹瞳から眩い輝きを放って、ちゅんちゅんさまたちから満遍なく生命力を吸収する事も忘れない双葉。
「……大根食べます?」
「ちゅんちゅん! ……ちゅん?」
 ちゅどーー……ん!!
「……ぁ、その大根爆発するんですよ。すいませんね」
 終いにはちゅんちゅんさまを餌もとい餌に見える武器で釣ってダメージを与え、数羽へ引導を渡していた。
 げに恐ろしき大根である。
 同じ頃。
「これがちゅんちゅんさま!?」
 アネット・シェルティは、ちゅんちゅんさまを一目見るなり、そのころころしたフォルムの可愛らしさにノックアウトされていた。
「はぅぅ……可愛い、可愛いよう」
 ちゅんちゅんさまの集団を心ゆくまで撫で回したいという欲を抑えきれず、真宮家の面々が奴らへ応戦する傍ら、勢いよく店の外へ飛び出すアネット。
 ちゅんちゅんさまの食欲と彼女の庇護欲とのぶつかり合いである。
「へへへー。ナデナデ。可愛いー!」
 最初こそ欲望のままにちゅんちゅんさまの羽毛の感触を堪能して、ご機嫌なアネットだったが。
「ちゅんちゅん!」
 めりめりめり。
「え? あれ?」
「ちゅんちゅんちゅちゅん!」
 べりべりべりべり。
「ちょ……やーん、わたしのドレス食べないで〜! お気に入りなんだよ〜!」
 次第に我が身に起こった異変に気づく。
 購入したばかりのミニ丈ウェディングドレスと意気揚々と着ていたせいで、ちゅんちゅんさまたちに生地を啄まれてしまったのだ。
「うぅ……怒ったよ……。もう絶対許さないからー!」
 これには怒り狂ったアネット。ウェディングドレスを着たまま戦うからだ、と言ってはいけない。元々戦闘服として買ったのだから。
「がるるるるー!」
 ともあれ、強制的に満月時と同様の凶暴化を果たして、アネットはちゅんちゅんさまを狼のツメで切り裂く。
 2羽目は頭からガバッと鷲掴み、全力で地面へ叩きつける。
 3羽目も頭から持ち上げて壁へぶつけてはグリグリと擦りつけ、4羽目は丸い腹へ牙をズブリと立てて引き裂いた。
「あぁ、また暴れちゃった……。最近は抑えてたんだけどなあ」
 周りに転がるちゅんちゅんさまの亡骸を見て、思わず自己嫌悪に陥るアネットだが。
「お店にも迷惑かけちゃったかなあ」
 その心配は杞憂であり、むしろアネットや響のバーサーカーっぷりのお陰で、店のドレスをちゅんちゅんさまの被害から完全に守る事ができたのだった。
 アネットが着ているドレスに関しては、やむを得ない犠牲であろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 集団戦 『氷雪女王』

POW   :    見誤ったな、愚か者が!
【ダガーくらいの大きさの氷柱 】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    避けてみるがいい!
【杖を掲げる 】事で【大型のシロクマ】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    受け取るがいい、妾が祝福を!
自身の装備武器を無数の【氷の花片 】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
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●女王の御成
 さて、最小限の犠牲に留めてブライダルショップとウェディングドレスを守った猟兵たち。
 これで予知された事態さえ起こらなければ、平穏に試着会を再開できるのだが、やはりオブリビオンの襲来だけはどうあっても覆らないようだ。
「氷雪女王たる妾に相応しいドレスを探しに来てやったぞよ」
 氷雪女王のお出ましである。
「ほう、この六花のような繊細なレースのドレス、綺麗よの。試着するぞよ」
「お客様、そちらは既に売約済みで……」
「妾に口答えするとは生意気な。分を弁えよ!」
 女王は美しい見た目に違わぬプライドの高い性格らしく、傍若無人に振る舞っては店の商品を無理やり奪い取ったり、店員を突き飛ばしたりして被害を増やしている。
 ここは氷雪女王の傲慢な鼻っ柱をへし折って、店からも現世からもお帰りいただくべきだろう。
 ウェディングドレスを巡る最後の戦いの火蓋が、遂に切って落とされた。
真宮・響
【真宮家】で参加。

今度は高慢な勘違い女か。確かに白いドレスは似合うだろうが、よりにもよってウェディングドレスかい。相手もいない奴がウェディングドレスを着るのは無理なんだが。既婚者としてもこんな無理解な奴は許せないねえ。とことんお仕置きしてやるか。

奏と瞬に敵を引きつけて貰って【目立たない】【忍び足】で敵の背後に回り込んで【残像】も使いながら【先制攻撃】【二回攻撃】で奥の手を使って最高の屈辱を与えてやるよ。永遠の誓いの式の意味も分からないような奴はこれぐらいが丁度いい。次いでに子供達の追撃で店の外に追い出すことが出来れば上出来だね。


真宮・奏
【真宮家】で参加。

何故にウェディングドレス?理解に苦しみますね。何か色々勘違いしてるようなので、存分にそれを突いた上でご退場願いましょう。響母さんの方が断然綺麗です!!

【オーラ防御】【盾受け】【武器受け】【拠点防御】で敵の攻撃を防ぎながら、「ウェディングドレスを着て結婚する相手はいるのか」「もしかしてその性格のせいで男達に逃げられてるとか?」とえげつない言葉を投げつけて敵の注意をこちらに引き付けます。勿論、背後からの母さんの攻撃が確実に当てて貰う為です!!屈辱的な姿にした上で仕上げに信念の拳で敵を殴って体勢を崩し、瞬兄さんの追撃で店外へ追い出します!!


神城・瞬
【真宮家】で参加。

・・・何かとコメントに困るお人で。勘違いもここまで極まると清々しさを感じますね。とっても迷惑なので、常識を叩き込みつつ、ご退場願います。


引き続き月読の同胞の力を借ります。【誘導弾】【鎧無視攻撃】【マヒ攻撃】【目潰し】【武器落とし】で敵の動きを制限しつつ、「社会の常識もしらず、自分勝手に振る舞う貴女がウェディングドレスを着て永遠の誓いをする相手などいません」「はっきりいって凄く醜いですよ。貴女」と声を掛けて引き付け、響母さんの奥の手が確実に当たる隙を作ります。更に奏の攻撃で体勢が崩れたら追撃として【誘導弾】に【吹き飛ばし】を乗せ、敵を店内から追い出します。



●独善の代償
 2度に渡って襲撃を受けたブライダルショップ。
「……何かとコメントに困るお人で。勘違いもここまで極まると清々しさを感じますね」
 神城・瞬は、早速気に入ったドレスに着替えようとする氷雪女王を前に、やはり苦笑いせずにはいられない。
「とっても迷惑なので、常識を叩き込みつつ、ご退場願います」
 そして彼女がドレスへ袖を通すより早く、月読の紋を付けた戦士の霊と息を合わせて、氷雪女王のみを狙った太刀筋でその腕を斬り裂いた。
「狼藉者め……!」
 女王の顔が鋭い痛みと怒りで歪む。
 ドレスをあっさりと取り落としたのは、瞬と月読の同胞の剣で体を麻痺させたからだろう。両手が痺れて物を掴めなくなったのだ。
「社会の常識もしらず、自分勝手に振る舞う貴女がウェディングドレスを着て永遠の誓いをする相手などいません」
「妾を愚弄するか、後で悔やんでも知らぬぞよ」
 女王が冷たい笑みを浮かべて、氷の花弁を吹きつける。
 一方。
「何故にウェディングドレス? 理解に苦しみますね……」
 瞬よりもずっと醒めた目で冷ややかに女王の愚行をバッサリ切り捨てたのが真宮・奏。
「下賤の民に理解して貰わずとも構わぬ!!」
 女王の怒りに任せた氷柱刃をエレメンタル・シールドやブレイズセイバーで受け止める最中も、
「そもそもウェディングドレスを着て結婚する相手はいるのですか貴方?」
 単身で拠点を守り抜く気概でオーラを発しつつ、女王へひたすらえげつない罵倒をぶつけた。
「もしかしてその性格のせいで男達に逃げられてるとか?」
「何をッ!!」
「はっきりいって凄く醜いですよ。貴女」
 瞬も辛辣な言葉で奏を援護する。
 これも攻撃役の響の奥の手が確実に当たるよう、女王を自分たちに引きつけて隙を作る為である。
 さて、高威力の氷柱 が乱れ飛ぶ一方。
(「今度は高慢な勘違い女か。確かに白いドレスは似合うだろうが、よりにもよってウェディングドレスかい」)
 真宮・響は、内心で氷雪女王をボロクソにこき下ろしていた。
 尤も、誰が見ても女王のドレス強奪や暴力は非難されて当然の行為である。
(「相手もいない奴がウェディングドレスを着るのは無理なんだが。既婚者としてもこんな無理解な奴は許せないねえ」)
 ましてや、響は、ウェディングドレスを買う側の気持ちが痛いほどにわかっていた。
 幸せいっぱいのカップルが自分たちで大枚はたいて買う事もあれば、自分のように大切な家族が結婚祝いとして花嫁へ心を込めて贈ったという可能性だって充分にある。
 そんな当事者の幸せや家族の温かな想いを踏み躙る氷雪女王を、到底許せる筈もない。
 響は極力目立たぬように忍び足を駆使し、女王の背後へ回り込む。
「永遠の誓いの式の意味も分からないような奴はとことんお仕置きしてやるか。最高の屈辱を与えてやるよ」
 そして残像を目に焼きつける素早さで、『奥の手』を披露。
 手枷、猿轡、拘束ロープを投げつけて、氷雪女王の動きを封じたのだ。
「んーっ! んーっ!」
 独りでに猿轡を噛まされ、手を縛められて、屈辱に唸る氷雪女王。
「響母さんの方が断然綺麗です!!」
 と、すかさず奏が籠手をつけた拳へ全身全霊の力と勢いを乗せて、奴を殴りつけた。
 更に瞬が誘導弾をぶちこみ、哀れロープでぐるぐる巻きの女王は、そのまま店外へ吹っ飛ばされたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

佐藤・非正規雇用
(オブリビオンを一瞥して)
せっかくの美人さんだが、
他の恋人たちを邪魔しちゃいけねぇなァ。

ここにはアンタに着せるドレスはねぇぜ……。
そして俺のためにも、全裸で帰ってもらう!!
(相手を挑発することで、動作を単純にさせる)

ユーベルコード"一縷の望み"で、真正面から打ち合う。
相手の【ダガーくらいの大きさの氷柱 】を
粉砕しながら突撃できたら理想的だが、
最悪、俺もダメージを覚悟しよう。

相手のプライドと、俺の信念、
どちらが硬いか確かめてやる……。
輝け、ルミネセンス……!!

攻撃に使用した武器は砕け散り、悲しそうに呟く。
「あーあ。この武器、高かったのに……」
手に残った灰を、フッと吹く。


アネット・シェルティ
許せないな。
そのウェディングドレスは他の人の幸せが詰まった大事なドレスだよ!
間違ってもキミに相応しいドレスなんかじゃない!!
他のウェディングドレスだってそう、無理やり奪い取ってるようじゃドレスに嫌われちゃうよ!!

◆行動
ウェディングドレスを諦めないなら容赦しないよ。
相手の下までいっきに走り、間合いに入ったら怪力全開の拳で相手の顔面をおもいっきり殴るよ!!

相手の攻撃は見切りとオーラ防御と激痛耐性で致命傷にならない程度に耐えるよ。
多少ダメージをもらっても構わない。
何を犠牲にしたって殴り抜いてやるもんね!
人の幸せを奪うようなまねは許せないんだから!!



●信念の剣と乙女の拳
 氷雪女王は真宮家の母の先制ダブル拘束ロープで動きを封じられ、子どもたちの連携プレイによって店の外へと投げ出された。
「せっかくの美人さんだが、他の恋人たちを邪魔しちゃいけねぇなァ」
 そんなロープぐるぐる巻きの無様な姿を見て、佐藤・非正規雇用(ハイランダー・f04277)がやたらとカッコつけたセリフを吐く。
「ここにはアンタに着せるドレスはねぇぜ……そして俺のためにも、全裸で帰ってもらう!!」
 かと思えば、まさかのドレスの奪い合い勃発である。
 例え相手がオブリビオンであろうと、果たして非正規雇用に女性の衣服を無理やり剥ぎ取る無謀な獣性があるのかは不明だが、挑発の効果は上々。
「んぎーっ!」
(「どいつもこいつも、妾の邪魔をしおって……!」)
 怒りに我を忘れた女王が必死に力み返り、ダガーくらいの大きさの氷柱 を飛ばしてきた。
「相手のプライドと、俺の信念、どちらが硬いか確かめてやる……」
 それに合わせて、自身も黒剣の封印を解く非正規雇用。
「輝け、ルミネセンス……!!」
 刀身がみるみるうちに赤熱して輝き、切っ先がトナカイのツノのように枝分かれして、見た目にも殺傷能力が劇的に増したと判る黒剣。
 非正規雇用は剣を構えて女王へ突撃、迫りくる氷柱と真正面から打ち合った。
 パァン!
 赤い刃が氷柱を破砕し、勢いを保ったまま女王の胸を刺し貫く。
「ぐぅっ……!」
 だが、その一撃を最後に、黒剣は役目を果たしたとばかりに砕け散った。
「あーあ。この武器、高かったのに……」
 悲しそうに呟いて、手に残った灰をフッと吹く非正規雇用。
 一方。
「許せないな。あのウェディングドレスは他の人の幸せが詰まった大事なドレスだよ!」
 胸と口から血泡を噴きながらもなお、戦おうとする女王へ立ちはだかるのは、アネット・シェルティ(いのち短し恋せよ人狼・f15871)。
「間違ってもキミに相応しいドレスなんかじゃない!! 他のウェディングドレスだってそう、無理やり奪い取ってるようじゃドレスに嫌われちゃうよ!!」
 日頃からウェディングドレスに慣れ親しんでいるアネットが言うと、ドレスの気持ちの代弁にも深い説得力が生まれる。
「んぎぎ……!」
 さっきからユーベルコードを封じられていた女王は真宮家へ一切の反撃ができなかった。
 そして決死の氷柱も非正規雇用に打ち砕かれた今、ただ冷気を発して威嚇するのが精一杯のようだが、その冷えた空気の中には花弁が混じっている。
 自らの武器を冷たく鋭い花弁に変えて、猿轡や拘束ロープを切ろうと必死なのだ。
(「多少ダメージをもらっても構わない。何を犠牲にしたって殴り抜いてやるもんね!」)
 アネットは氷の花弁が全てを切り刻もうとする空間へ、恐れる事なく飛び込んでいく。
 自分にはオーラ防御と激痛耐性がある、だから女王が再び動き出す前に重い一撃をお見舞いしようという腹である。
「人の幸せを奪うようなまねは許せないんだから!!」
 ——バキィッ!!
 女子力も怪力も全開にした拳を女王の顔面へ思いっきり減り込ませ、頬骨も鼻も砕けよと力一杯殴りつけたアネット。
 怒りに燃える乙女の前では、氷の花弁による切り傷など大した痛みを与えられなかったに違いない。
「おのれ……妾のドレスは……渡さぬ……ぞ」
 それが、ブライダルショップへ乗り込んできた氷柱女王の、最期の言葉だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年06月19日


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#ヒーローズアース


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

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※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
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※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト