【相談】おともだち
杜鬼・クロウ 2020年12月6日
此処はアルダワ魔法学園のとある街。
時間帯は星々も眠りにつく深夜。
現れた猟書家の一人、ミスター・グースを退けるべく現場へと急いだのだが──。
「コレ、俺一人で来ちまったのはマズかったかもしれねェ」
”失敗作”の彼女を誘き寄せるには、とある行動が必要だった。
ふたつ星を探して
https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=30259
・ゆるりと。
・常桜鬼を知る異の烏が期せずして交錯する。
1
杜鬼・クロウ 2020年12月7日
おーおー感謝してるぜ。実際、困ってたのは事実だからなァ(調子良いこの返しは何処か己にも重なる部分があり、からからと陽気に笑い飛ばして)ンじゃ、この依頼の間は宜しく頼むわ。……名前、聞いてもイイか?俺はクロウ。杜鬼クロウだ(手短に自己紹介済まし)
猟兵なら出来るヤツは確かに他にもいそうではあるな。お前の場合だと、その団扇……イヤ、今はその絡繰りについて聞くのは止めておく。どうやら俺達の方針は「12/9(水)中」までに決めなきゃいけねェらしいしよ。
杜鬼・クロウ 2020年12月7日
”この香り”に思い入れでもあンのか?
(はっきりと言いのける彼の発言が妙に引っ掛かる。正確に言うと、心がざわつくこの、)(──ちりちりする)
何が成程なァ、なんだ。
……、…そうだが。
(一人納得した面持ちの彼を腑に落ちない様子で見上げて、一言、そう口にした)
神狩・カフカ 2020年12月7日
杜鬼クロウ殿。ふむ、クロウ――クロウとは、どこぞの世界では鴉を指す言葉だったか。ははっ、これも巡り合わせってやつかねェ。おれの名前は神狩カフカってンだ。こちらこそ、よろしく頼むぜ。
(にっこり。満面の笑みだが、どことなく嘘くさいもので)
方針か。催眠ガスはおれがどうにかするとして、楽しそうにお友達になれそうな雰囲気を作ればいいンだったか。腕でも組んでもみるかい?
(言うや否や腕を絡めようと、また距離を縮めて)
神狩・カフカ 2020年12月7日
ふふ。お前さんは、どうにもおれの素性が気になるらしい。
(彼の心中を読み取ったのか否か、面白そうに月色の片目を細める)
そうさな、思い入れなんて言葉で片付けられないほどにはな。
……気になるかい?
そンじゃ、答え合わせだが――お前さん、ただの知り合いじゃァねェだろ? あの姫さんが、自分の一部とも言えるその桜の香りを籠めたお守りなんざ渡すくらいだ。それなりに……いや、かなり深い仲だと思えるンだが、違うかい?
杜鬼・クロウ 2020年12月8日
お、よく知ってるなァ。俺がその意味を知ったのは物心つく時だったのが懐かしい。ン、今回は宜しくなカフカ(…入りこませねェ壁を感じるなオイ)カフカも”鴉”に由縁が?
ガスは俺じゃァどうにも出来そうにねェからお前に任せるわ。とにかく楽しそうな雰囲気出してればどうにかなるだろ…工場や街ン中を探索しながら話そうぜ……って腕?別に構いやしねェが端から見ると、変に誤解されねェか。こんなンで大丈夫かよ(口ではやんわりと嗜めつつ、彼のしたい儘にさせ)
杜鬼・クロウ 2020年12月8日
あァ、それと。
ざっくりだが俺の方針を記しておいた手紙をお前へ届けさせた。
確認しておいてくれ(にっこり)
杜鬼・クロウ 2020年12月8日
──…ハ。
普段から俺はひとに興味を持っている方ではあるぜ。
だがまァ、お前の場合は…それだけじゃねェってコトは確かだ。俺にわざわざ話しかけたのも、この様子だと只の慈善だけじゃなさそうだしなァ。
(話しやすさとは裏腹に空を掴むような。実体があるのに、無いような)(純粋な興味よりも、もっと深い──其れは彼が彼女の”何か”だから?)
……あァ、あの桜は”代わり”にと渡された。
そうだよ。俺にとっては特別な女だ。……本当は、”だった”と言わなきゃならねェンだが。
カフカがどこまで想像してるかはわからねェが、思い入れと片付けられねェ香りと豪語するお前の方がよっぽど縁がありそうなンだが?(違うのか、と言わんばかりに込められた圧は重く)
神狩・カフカ 2020年12月9日
そうさな……おれは巷では探偵で通っててなァ。この程度の知識だったら知ってて当然ってこった。(己の頭をトントンと指で示して)
カフカって言葉もどこぞの世界では鴉って意味なのサ。ふふ、音は違えど意味は同じ。面白いねェ。
んー? 何に誤解されるってンだい? それとも、誤解されたくねェ相手でもいるのかな。
(にやにやーっと腕を絡めて、顔を覗き込む)
――――と、ありがとさん。おれも返事しといたぜ。
神狩・カフカ 2020年12月9日
おやおや、お前さんの考え過ぎだと思うがなァ? “偶々”ここで出逢って、“偶々”同じ女を知っていた――それだけじゃァないのかい?
(探りを入れるような物言いに、のらりくらりとそう返す。まだまだ己の実体を掴ませる気はない)
ほう、“特別だった”――とは……中々入り組んだ話のようだ。
(重苦しい圧に、どうどうと手で制して)
おー恐ェ、恐ェ。とは言え、お前さんの中で答えは出てるじゃねェか。その通り、おれと姫さんは深い縁で繋がった仲ってことサ。
杜鬼・クロウ 2020年12月10日
探偵?言われてみればそんな雰囲気が…無くもねェケド流石に分からなかったわ。(一連の観察眼から顧みて納得はしており)探偵には助手がいるイメージだが、カフカにはそんな人物はいるのかねェ?
へェ、そいつも知らなかった。カフカは物知りなンだなァ(素直に関心)
っ…!だーから、お前あんまし俺をおちょくるなっての!(眸が合わさる前にふいと顔背けて)ンな相手は、もういねェケド。
手紙あンがとよ。無事に彼方に届けは出し終わってる。後は連れてって貰えるかどうか暫く待つだけだな(煙草を取り出そうとして、吸ってもイイか?と軽く彼に目配せ)
杜鬼・クロウ 2020年12月10日
……真相は知らねェケド、ココで出逢ったのは何かの巡り合わせだとは思うし、そういうコトにしておいてヤるわ(これ以上の押し問答は無意味と感じ、言葉を区切って)
杜鬼・クロウ 2020年12月10日
まァ、そうだろうな(平静を装っているつもりでも、声色の中に絡まった複雑な感情は隠せておらず)(姫さん、ねェ…)
エリシャの過去について詳しそうな雰囲気だケド。
”俺より早く出逢ってただけ”でそう言われちまうとなァ。
(口角上げて焚き付ける様な物言いで告げて)(俺が知らないアイツの貌。整理がつかない取っ散らかった儘の、行き場が無いこの気持ちが醜い嫉妬に繋がっている様で自分で自分が厭になる)
深い縁、それはそれはご立派なこって。ンじゃァ紡いできた御噺、是非お聞かせ頂きてェモンだわ。
神狩・カフカ 2020年12月11日
助手か……同行した奴に頼むことがあるくらいだな。ああ、そういや姫さんに助手をしてもらったこともあったっけなァ。
(ふふーん、と得意げな声。横目でチラリと反応を伺うように)
ほう……もういない。前はいたということかい? そりゃ、姫さんと関係があるのかねェ。
(にやにや顔のまま、満足いく反応が見れたからか絡めていた腕をぱっと離して)
おっ、なんだ一人だけ狡ィなァ。おれにも一本くれよ。
(ん、と今度は手を差し出す。子どもがおねだりするような仕草だ)
神狩・カフカ 2020年12月11日
(へらへら笑顔のまま、僅かだが眉がぴくり。声音は一段低くなって)
――――へェ……言うじゃねェか。
一緒にいる時間が長ければ長いほど、自然と思い出も多くなるもンだろうに。おれは姫さんの寝顔だって知ってるぜ。
(眸がキラリ光れば意地の悪い笑み。言葉通りの意味か、或いは――)
杜鬼・クロウ 2020年12月11日
助手が居なくてもカフカは優秀そうだからなァ。一人で解決するコトの方が多か……へーえー?お前は俺を一瞬で不機嫌にする才能が一番秀でてるンじゃねェのかね。ま、エリシャと”仲良く”事件解決出来たンなら何よりだ(張り付けた笑顔の背後には露わになる負のオーラ。発言もどこか刺々しく)
他に誰が関係してるよ(つんと澄まし顔一つ、それ以上は自ら言うつもりもないのか口噤み)
未成年ではねェだろと思ってたケド、カフカも煙草吸うンだな。お前好みの味じゃねェかもしれねェが許せよ(子供の前では吸わないと己の中で定めているが故の断りだった。煙草を彼へ渡し、自分は金蓮花柄のジッポで着火して。慣れた手つきでジッポに火を点した儘、彼の煙草にも火をつけようと)
杜鬼・クロウ 2020年12月11日
確かに過ごした時間が長ければ、その分積み重なる思い出も多い。それはカフカにしか知りえねェコトもあるだろうな。
ただ、時間だけが全てじゃねェとも俺は思う。
(同調する様に聲のトーンは下がり、ふた色の眸が彼を冷静に映しながら再び口を開く)
──俺も、見てきた。アイツを。
俺にしか紡げなかった思い出も間違いなく、ある。
(ここで誇れなかったら、本当に何も遺らない)
寝顔?……(含みが込められた言葉と笑みの意味は、)
(真実がどうあれ。色々な考えが交わって…キモチワルイ)
そこまでエリシャが気を許してる相手なのはよーく分かったわ。
神狩・カフカ 2020年12月12日
ははっ! とんでもねェ才能に目覚めちまったみてェだな! お前さん、褒めたりむすくれたり忙しいこって! おうともよ。とぉ~っても愉しい道行きだったぜ。
(ゲラゲラ笑いたいのを我慢するように、喉奥で笑いを噛み殺してくくっと)
いやいや、お前さんモテそうだし他にもいるだろうと思ったンだが……どこ突っついても姫さんが出てくるンだな。
(それだけ存在が根深いということだろうか。伺い知れる二人の関係にふむ、と息を吐く)
それなりに長く生きているからなァ。嗜好品も多少はな。おっ、ありがとさん。
(渡された煙草を咥えれば、さも当たり前のように彼の火の着いた煙草の先に、己の煙草の先を重ねた)
神狩・カフカ 2020年12月12日
(ふぅん)(観察するように、その先の真意を探るように、陽色の眸が鋭くなる)
そこまで誇るのに、どうして過去にしちまったンだか。あいつに他に好いてる男でも出来たから身を引いたとか……そういう聞き分けのいい類の話か? お前さんは、そういうタイプには見えねェけどな。
神狩・カフカ 2020年12月12日
(張り詰めた空気を一掃するように、はぁーっと大きな溜息。それから視線も声も和らげて)
…………悪ィ、悪ィ。少し誂い過ぎたか。少なくとも今生の姫さんに対しては、文字通りの意味サ。安心したかい?
杜鬼・クロウ 2020年12月13日
ンな才能、開花しなくてイイから!一体誰の所為だと思ってンだ。ったく…(乱雑に前髪掻き撫ぜた後に大きく息吐いて)具体的に何処行ったンだよ。
いンや、俺はモテねェよ。年下に慕われるっていうなら、あると思うが。そういうカフカこそ、言い寄ってくる輩は居るンじゃねェの?女が放っておかなそうだし(揶揄うやり取りはさておき、彼の端正な容貌や接し方を眺めて零す)
!……(多少たじろくも音鳴らしてジッポを仕舞う。煙草に火が移りやすい様に息吸えば、瞬く間に白煙が二本立ち上る。切れ長の眸で真っ直ぐ見上げながら)お前、初対面の相手でもこういうコトするタイプなンか(それとも、”彼女”という繋がりがあるからか)
杜鬼・クロウ 2020年12月13日
……、…それについて総て応えるには、この場所は相応しくねェな。
(今は依頼の真っ只中、悠長に話す時間は無い。というのはあくまで建前)
カフカの言うように其れが理由じゃねェよ。
他の輩がどうであれ、俺は俺のしたいようにする。それは変わらない。
…言えるのは、例え幻だとしても、一度でもアイツを自分の手で殺しちまった俺が、この先絶対にそうはさせないと豪語した所で、どうしても、僅かでも…揺らぎが付き纏っちまうなァと思ったから。
もう俺の大切な人を、誰も、失いたくねェ。
俺は、何があっても救う。その為の手を伸ばす。その為に力を揮う。
未来がどうなるかは誰にも分からねェが、もしもの話……アイツが堕ちても──俺は一緒に堕ちてはヤれない。
ずっと、居てヤれない。
アイツの望みを、きっと俺は全部叶えられねェなって…思っちまった。
だからかなァ。
杜鬼・クロウ 2020年12月13日
そうだ、お前の所為だ……と言いてェ所だが俺にも非があるわ。俺の方こそ突っ掛かりすぎて悪かったな(物憂げな表情から小さく笑って詫びを入れ)さっき言ったコトは他愛ねェ戯言だから忘れてくれや。
今生…お前、まーた引っ掛かるような言い方しやがって。安心?できねェケド?まァ俺には到底想像出来ねェような背景があるコトな、ハイハイ(軽く流してはいるが底には溜まる一方で)
丁度、報告書も返ってきてたなァ。お前だけ凄ェ楽しそうで狡ィ!俺、怒ってばっかだったし!次は俺がもっと弄るから覚悟しろよ!(理不尽)
神狩・カフカ 2020年12月14日
ああ、アリスラビリンスの戦争でな。探偵を必要としている戦場があったから、そこへ行ったのサ。
ははっ! 謙遜するねェ! そういうのもモテるって言うと思うンだが……おや、随分とおれのことを買ってくれるじゃねェか。おれの容姿をお気に召してくれたかな?
(問には答えず、にやぁと口角を上げる。まあ、それが答えなのかもしれないが)
(火が着けば、すいと離れて。異彩の眸を見下ろす)
んー? どうだろうなァ。少なくとも嫌いな奴にはやらねェよ。
(ふぅーっと煙を吹かした。それこそ煙に巻くように)
神狩・カフカ 2020年12月14日
ほう……そういうつまらねェ理由じゃなくてよかったぜ。ははっ、随分な幻を見ちまったなァ。
(すっと眸を細めて)
要するにお前さんはその幻で、一人を失うよりも大多数の救いを取っちまったわけだ。如何にも正義の味方らしい。人の世には必要な人材だ。
(軽口は鳴りを潜め、真意を見透かすように、まるでその幻を見てきたかのような言い草。だが決して否定をするつもりはなく、むしろ関心したような素振りすら見せて)
――――おれは姫さんが堕ちるっていうなら、どこまでも付き合ってやるつもりサ。たとえ世界の敵になる未来であっても……それがおれの愛の形だからな。
神狩・カフカ 2020年12月14日
ははっ! お前さん、見た目のわりに素直だなァ! 結構、結構!
(くくっ、と喉奥で笑いを噛み殺す。これが年下に慕われる所以だろうと実感した)
ふふ、まあそういうことサ。姫さんに複雑な想いを抱いているのは、お前さんだけじゃねェってことだ。
お陰様で楽しい道行きだったなァ。お疲れさん。ほほーぅ? それじゃ、楽しみにしておこうか。
さて、次はついに実戦か。やりにくそうな相手だがどうするかねェ。お前さんが前出るってンなら、おれは援護に回るが。
杜鬼・クロウ 2020年12月14日
アリスラビリンスでそんな依頼があったンだなァ……フーン。
謙遜じゃなく事実だっての。格好イイ服着てる俺は格好イイと思ってるケド(溜息一つ零した後にさらっと口にして)
カフカは同性の俺から見ても眉目秀麗って言葉が似合うと思うぜ。俺が気に入ったかは、また別の話だが(彼の笑みにはジト目で返す。そう思ったとしても言ってやるつもりは毛頭無い)
(紫煙の様に掴めない彼の言動に問い詰めはせず。そうかよ、と一言洩らして暫し余韻に浸った)
杜鬼・クロウ 2020年12月14日
ハ、探偵と名乗るだけのコトはある(察しの良さに思わず苦笑した)
どう足掻いても、何をしても、救えないのなら。
世界の敵に成り果てたのなら。
きっちり俺の手で、──それが俺の答えだった。
(複雑な感情が絡み合った声色滲ませて)
お前”も”共に堕ちる方を”選べる”ヤツなンだな。
(自分の身命さえ容易く擲てる彼が……少し、羨ましい)
其れはきっと、(彼女が真に望む形なんじゃねェかと、そう思う。自分には作れない容)
杜鬼・クロウ 2020年12月14日
突っ掛かったのは少しは悪かったと思ってっからだよ(軽く鼻鳴らして面白くない顔)
というかンな重っ苦しい話もする気なかったンだからな!俺の柄じゃねェンだよ。全部忘れろイイな!(ビシッと彼の鼻先へ指差して)まァ、でもカフカも色々抱えてンだなァってコトが少しは分かったから良しとするわ。
次なンだが、相手が相手だからヤり辛ェな…お前が援護してくれるなら俺が前出るぜ。とりあえず「おともだち」は阻止だな。
失敗作(あいつ)に本当にそいつはお前の「おともだち」なのか?みてェな感じで揺さぶりかけてみようと思う。
神狩・カフカ 2020年12月15日
ふぅーん? おれはお前さんのこと気に入ったけどな。
(余韻の最中に、そう口にする。顔を見れば、ふわりと微笑むだろう。そこに誂いの意図はない)
神狩・カフカ 2020年12月15日
鴉は頭がいいからな。
(にやり。先程と同じように頭とトントンと示して)
それがお前さんの愛の形ってことだろう。自分の道に反せずに生きているンなら誇ってもいいンじゃねェかと、おれは思うがねェ。
おや、お前“も”とは妙な言い方をなさる。他にも身を捨てる奴がいるとはなァ
。…………おれは、そうなっても絶対に救うと豪語する傲慢な奴を知っているがな。
(ふぅーっと煙草を吹かしてから、ぽつりと洩らす。声はやや憎々しく、煙と一緒に吐き捨てるようだった)
神狩・カフカ 2020年12月15日
おいおい、さっきまで素直だった癖によォ! 照れンなって!
(にやにやからかい顔を浮かべれば、肘で脇腹辺りをうりうり)
ま、忘れるかどうかはおれが決めるがな。
はいよ。援護は任せな。へェ、声を掛けてやるとは優しいねェ。
ま、楽しいって感情しかねェなら、自分が壊されても何も感じないのかもしれないがな。それが救いになるかはわからねェが。
杜鬼・クロウ 2020年12月16日
そいつはどうも(切れ長の眸で一瞥した後に淡々と礼を告げる。ツンデレではない)
知識もだが…よく視てるなって印象だわ。達観してるって言われねェ?(先程から何度も見透かされてならない。その視点や思考の手繰り寄せ方はまるで人ならざる者故の──複数の意味を持たせて言葉に乗せ)
そうな。俺は己が義の為に、これからもその姿勢は変わらねェ。
…俺のダチにはカフカみてェな愛がとーっても深いヤツが多くてなァ。
?……(途端、彼に陰りが見えた気がして訝し気に見遣る)
へェ、カフカの知り合いにそういう輩がいるのか。ンなコト言ったら俺だって、……イヤ、これ以上は水かけ論になっちまうケド。
その”傲慢なヤツ”は、カフカにそんな貌させるぐらいだ。そいつも……エリシャが絡んでるのか(彼の煙の行方を追いながら、煙をゆっくりと吐いて聲低く問うた)
杜鬼・クロウ 2020年12月16日
ハ!?照れてねェわ、バーカ!(売り言葉に買い言葉の如く思わず反論し、咄嗟に彼の膝裏蹴ろうと)
そうか、忘れる気ねェのな。じゃァ何発殴れば記憶飛ぶか?(指鳴らし、にっこりスマイルで彼にじりじりと近寄って)
うっし、そしたら今日中には一度お前に俺の方針を展開するわ。
俺が声掛けた所で届くかは分からねェがな。何もしねェっつーのは…可哀想だと思ってよ。カフカが言うように何も感じないのが救い、知らねェ儘の方が救いってコトも…あると思うが俺のエゴかね。
神狩・カフカ 2020年12月18日
おや、お前さんにおれはそう見えているのかい。探偵には観察眼も必要だからな。そういや、若いのに達観してるなんて言われることは多いかもしれねェなァ。
(己の素性に辿り着くヒントは、出逢った当初から言葉の端々に滲ませている。果たしてここで掴んでくるのか――はてさて)
おっと! おれとしたことが顔に出ちまったか!
(くゆる煙を晴らすように笑い飛ばす。それからふぅーっと一服して)
――――ご明察の通り。ま、姫さんだけでなく衆生の何もかもを救うなンて抜かす聖者なンだがな。おれとはどう転んでも相容れねェ、気に入らねェ奴サ。
(今度は隠すことはせず。表情は消え失せ、低い声で吐き捨てた)
神狩・カフカ 2020年12月18日
(膝裏を蹴られて、ものの見事に体勢を崩す。うわっと、つんのめりながら姿勢を戻して)
あだだ……おいおい……おれァ、文系なンだ。加減してくれよなァ
。…………お前さん、脳筋って言われねェか?
(どうどう、と両の手で制しながら後退って)
さァて、出発したな。これでお前さんとの道行きも最後だと思うと寂しいねェ。
ははっ! 自分の筋を通し、己の道を往くことにエゴは付き物じゃねェか。(何を今更、と言わんばかりに目配せ)
杜鬼・クロウ 2020年12月20日
あァ、見える。でもひけらかしてる感じはしねェな。寧ろ……隠す方が得意なようで(だからといって全て有耶無耶にする事は無く、手掛かりの散りばめ方が彼が口にしていた「己で確かめてみろ」──まさにその通りで。鏡(め)で彼を射抜きながら口開く)
やっぱり、お前も”ひと”じゃねェンだな。
(不思議な団扇、鴉、常春桜との縁。探偵としての素養は持ち合わせているとしてもそれだけでない何か言いようのしれない違和感)
杜鬼・クロウ 2020年12月20日
お前って、エリシャのコトになると何かしら態度に出るよな。それだけ大事にしてるってコトなンだと思うが(携帯灰皿でとんと灰を落としながら再び口に咥えて)
”聖者”ねェ……己が思う義を掲げて”救う”姿勢とそいつの人となりは、俺は嫌いじゃねェ気がするなァ。でもそいつがエリシャに絡んでるっていうなら、それはそれで俺は引っ掛かるケド。
カフカはそいつの何が一番気に食わねェの?(口許には薄い笑み浮かべながら毒々しげな彼を見上げた)
杜鬼・クロウ 2020年12月20日
文系ィ?何言い抜かすかと思えば。探偵だから頭脳でパパっと解決する方がお得意ってか(綺麗に嵌ってくれるとは少し予想外で、呆気に取られて)言われるコトあるな。実際、脳筋なトコあるから否定しねェが。
そうだなァ、短い間だったがつい話し込んじまった。それだけカフカが話しやすかったのもあるし…(彼女が関係していたから、が一番か)
ハ、違いねェ。結末がどうあれ、最期まで共に見届けてヤろうじゃねェの。
神狩・カフカ 2020年12月22日
(片眉を上げて、それから堪えきれないとばかりに笑い出した)
は、はははっ! ……そうだな、及第点をやろう。その先を突き止めることが出来りゃァ花丸をやってもいい。
それにしても“お前も”ということは、お前さんも“ひとじゃない”ってことか。ま、猟兵なんざ人間じゃねェやつは然程珍しくもねェがな。
(つまりはこの程度はわかって当然だと、言外に示しているのだ。彼の鏡(目)に挑発するような顔を映した)
神狩・カフカ 2020年12月22日
その台詞、そっくりそのままお返しするぜ。
(さも当たり前のような自然な動作で、彼が取り出した携帯灰皿に自分も灰を落とす)
あの傲慢聖者に一般的な聖者像を重ねないほうがいい。温度差で風邪引いちまうからな。
…………あいつの気に食わねぇところだァ? そらもう存在すべてが気に食わねェが、一番はそうさな……、
――――……姫さんの心があいつに向いているところだ。
(くるり、そっぽを向く。あなたからは眼帯をしている横顔しか見えず、表情を伺い知ることは出来ないだろう)(吐き出した煙が高く高く立ち上った)
神狩・カフカ 2020年12月22日
そりゃそうサ。探偵の武器はこの頭脳だからな。なんでもかんでも暴力で解決しようとする脳筋とは違うのサ。
(嫌味を籠めて、舌をべーっと出して)
――――さて。結果も返ってきて、これにて一件落着ってところか。ま、縁ある者に導かれて、よかったンじゃねェか?
杜鬼・クロウ 2020年12月24日
さっきまで俺のコト脳筋とか抜かしてヤがったのに、高く買われたモンだな(分かってさも当然な態度示され、眼差しに鋭さが増すも大きく溜息ついて)その先ねェ…俺は探偵じゃねェからなァ。ただ、カフカからは唯ならぬ雰囲気は感じてる。何と言うか、俺よりももっと上の……(天上人に近しい立場にいるような、常人では持ち得ない感覚)イヤ、やっぱ分からねェわ(柔く首を振って降参のポーズ)
そうだ、俺もひとじゃねェよ。どうせ分かってただろ(挑発には煽る口調で返して)
杜鬼・クロウ 2020年12月24日
…俺は自覚あるからな(いずれは昇華しなければならないこの想いも今だけは──煙を吐きながら目を伏せて)
ン?聖者、なンだよな?(思い描いてた想像とどうやら違う人物のようで首傾げ。彼が洩らした台詞と同時に周囲の空気が張り詰めた)
……、…。
……カフカにはそう、映ると。
(思ったより愕然としなかったのは、常春桜の心の行き先は何処かへと既に向かっている気がしていたからなのかもしれない)
杜鬼・クロウ 2020年12月24日
おっまえなー…ま、スマートに解決出来りゃァ苦労は要らねェケド、頭脳だけじゃァ解決できねェコトもあるからな(負け惜しみにしか聞こえなかった)
ン、報告書は読んだぜ。どうなるかと思ったが、良い結末が見られたように思う。これについて”は”声掛けてきてくれたカフカに感謝だなァ(一人で向かっていたら、最後まで彼女に会えなかった可能性も否めない)
つーかお前、煙管!持ってたンじゃねェか!俺の煙草吸わなくても良かったじゃねェかよ。
神狩・カフカ 2020年12月28日
察しがいい奴は好きだからな。ほほーう? お前さんこそ、おれのことを高く買いすぎじゃァないのかい? おれはただのしがない探偵なンだけどなァ。
(やれやれ、と大袈裟に肩を竦めて見せる。ここまで明かしておいて、この言動は冗談でしかない)
おや、降参か。それじゃ、謎解きパートはお預け。楽しみにとっておくか。
ふふ、そりゃァな。お前さんは人間よりも人間らしく――いや、そうあろうとしているように見えてな。高潔とでも言えばいいのか。その反骨心溢れる見た目に反してな。
(売り言葉に買い言葉か。余計な一言を足して)
神狩・カフカ 2020年12月28日
奴さんがそう言ってるンだからそうなンだろうよ。おまけに神も信じていねェみたいだがな。
(くるり。再び向き直れば、またいつも通りの顔)
ははっ! その反応! いいねェ!
――――ま、気に食わねェは気に食わねェが……その程度でおれは想いを捨てたりはしねェのサ。
神狩・カフカ 2020年12月28日
ふふ。それじゃァ、その頭脳だけじゃ解決できねェことはまた次の機会に見せてもらおうか。おやおや、他にもおれに感謝してくれていいンだぜ?
持ってねェとは一言も言ってねェだろォ? ごちそうさんっと。美味かったぜ。
(彼の携帯灰皿に、己の吸い殻を押し付けて)
さァて、おれはそろそろ行くぜ。楽しい道行きをありがとさん。またおれの“頭脳”が必要になったら呼んどくれ。それじゃ――――
(にやぁーり。煙管を吹かせば、煙が雲のように立ち籠めて青年を包み込む。煙が晴れれば、その姿は消えていた)
杜鬼・クロウ 2021年1月5日
ち、ホント食えねェヤツ。…この謎は次に持ち越しってか?じゃァ、その時までにもう少し考えておくわ(暗に再会を仄めかす様な、己も一期一会で終わらすには惜しいと思っており。本音を吐露するならば…゛彼自身゛をもっと深く知りたくなった)
お前、最後の一言は余計だっつの(眉根寄せて不機嫌そうに鼻を鳴らして。彼が告げる聖者の正体も気にはなるが、桜で導かれた者同士ならいずれ逢う時も来ようかと思い言を紡がず)(──もしくはもう、何処かで擦れ違っていたりしてなァ)
………カフカの、エリシャに対する感情は、(きっと俺が至れない境地へ既に達しているのだと、そう思う)
杜鬼・クロウ 2021年1月5日
あーハイハイ、そうだったなー俺が早とちりしただけだわ(一つ睨めつけた後に自分も吸殻を携帯灰皿にじゅ、と押し付けて)
……あァ、また(出会い頭と同様に易々と尾を掴ませず、残る香は其の儘に彼らしい飄々とした去り際に目眇めて。濁った空気からは一変、星すら眠る昏い空を仰ぐ。依頼自体は最善の結末を迎えられたというのに…緋の彼に乱された心は置いてきぼり。いずれこの借りは──苦い余韻は胸の狸に残して帰路へつく。今宵はこれにて終幕)