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泥棒は酒蔵にいる。

#サムライエンパイア


「ちっ……なんでぇ親父の野郎…ヒック…俺を顔を見りゃ小煩ぇ事ばっか言いやがって」
 花菱酒造の跡取り息子、梅五郎は悪態を尽きながら蔵の扉を乱暴に開けた。
 時刻は既に子の刻―――深夜である。
 何時ものように夜更けまで馴染みの遊郭で浴びるほど飲み、家に戻ったところを待ち構えていた父親の甚右衛門に大目玉を喰らったのだ。
 其処から先は売り言葉に買い言葉。いつもの事である。
 やれお前は跡取りとしての自覚が足りんだとか。
 町でこんな噂を耳にするとか。
 大抵はうちの下男下女が町で仕入れてきた噂話だ。
 最も、それらは多少の尾ひれが付いているものの基本的には全て事実。
 今更弁解する気にも慣れない。
「あぁー胸糞悪ぃ、寝酒でもしねぇと寝れやしねぇ……んぁ?」
 火入れ前の生酒の瓶から一杯貰おうと、薄暗い蔵の中に歩を進めた先。
 其処には―――異形の先客がいた。

「皆さんお酒は飲める方ですか?」
 ある日のグリモアベース。
 ユノ・ウィステリアから猟兵達に向けて、ふとそんな問い掛けがあった。
「実は泥棒退治をお願いしたいと思ってまして。サムライエンパイアに代々続く老舗の酒蔵が寄り集まった町があるのですが、どうもそこがオブリビオンに襲われてしまう様なのです」
 ホログラムウインドウに映し出されるのはエンパイアの地図。カメラがズームアップし中国地方の拡大図となった。
「町の所在地は播磨国、UDCアースで言う所の兵庫県ですね。今回標的となっているのは花菱酒造と言う町一番の長い歴史を持つ蔵元さんだそうで、此処で作られている銘酒【赤蛇】は幕府への献上品として市場には出回らない幻の酒と言われてるそうです。老舗ですね」
 最も、その幻の酒がオブリビオンまで呼び寄せてしまったのは皮肉としか言えないが。
 次いでユノが新しいウインドウに映し出したのは豪放磊落を絵に描いたような髭面の男だ。ご丁寧に時代劇風の人相描きになっている。
「では肝心の手配書ですね。今回のターゲットは大泥棒『石川五右衛門』。予知に依ると彼の犯行予定時刻は深夜、己の使役する蛇の妖怪達を蔵に放ち、酒を根刮ぎ盗み出そうとするので、皆さんは其処を待ち構えて現行犯逮捕しちゃって下さい」
 ユノの天球儀型グリモアが回転を始めた。
「花菱酒造の前までは私が転送します。無事事件を解決した暁には例の幻の酒を特別に飲ませてもらえるかもしれませんね。あ、勿論未成年の方々は甘酒ですよ?」
 ふと、ユノがグリモアを掲げたまま思い出したように言った。
「それから……これは私からの個人的なお願いです。件の花菱酒造には梅五郎さんと言う跡取りがいらっしゃるのですが……最近は蔵を継がないと反発していて、当代の杜氏と余り仲が良くないみたいなんです。なのでお酒を飲みがてら話し相手になって上げてもらえませんか。元々優秀な方なので、真意が解れば杜氏との溝も少しは埋まるかもしれません」


龍眼智
 日本酒は辛口が好き。
 龍眼智です。
 今回はサムライエンパイアで酒蔵を大泥棒から守って頂きます。
 という訳で以下構成。

 第一章:VSうわばみ
 第二章:VS石川五右衛門
 第三章:宴会!

 戦闘場所は酒蔵の内外周辺と思って下さい。深夜ですのでうっかり遭遇してしまった梅五郎君以外の人はいませんが、余りに大きな音を立てると隣近所の住人が起き出してしまうかもしれません。
 三章では幻の酒『赤蛇』の今年の初出しが試飲出来ます。
 つまみの類も言えば大抵のものは出てくるでしょう。勿論、その場で調理して新たなるマリアージュを研究してみるのも一興かもしれません。

 ○梅五郎君について
 花菱酒造の跡取り息子(21歳)。
 杜氏としての技量は荒削りながら光るものがあるものの、最近は夜遊びに現を抜かす事が多い様子。
 事件の第一発見者は彼ですが、基本的に臆病者な上逃げ足が早いので猟兵に助け出されるまでもなく逃げ果せます。
 彼の出番はあくまでも三章と言うことで一つ。
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第1章 集団戦 『うわばみ』

POW   :    噛みつく
【鋭い牙】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    巻きつく
【素早い行動】から【巻きつき攻撃】を放ち、【締めつけ】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    炎を吐く
【体内のアルコールを燃焼した炎】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
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「ぁ……」
 月明かりに照らされ青藍に染まる蔵の中。
 梅五郎は入り口に程近い酒の瓶に群がる「ソレ」を見た。
 酒で霞んだ目を擦り、改めてよぅく中を見る。
 麻縄で縛られた巨大な木桶は高さにして六尺半と言ったところか。
 梅五郎の背丈よりも高い麻縄で縛られた巨大な木桶に、これまた極太の縄のようなものが首を突っ込んでいた。
 ギラつく猩々緋に黒のサシの入った斑模様。
 桶から頭を上げた「ソレ」が、ごくりと喉を震わせた。
 吸い込まれる様な漆黒の同心円が―――梅五郎を捉える。
 「ソレ」は、巨大な蛇だった。
「ヒ、ヒィィィィィィーーーー!!!!ば、化けもんだぁぁぁぁーーーー!!!」
 酒の余韻なぞ瞬時に吹っ飛んだ梅五郎は泡を食って逃げ出した。
 この時、彼の行動は即座であり、同時に懸命だったと言えるだろう。
 後一瞬その場に固まっていたとしたら……酒蔵の酒諸共、蛇の胃の中に収まっていたに違いない。
 
 ―――ナンダアレハ。
 ―――何だアレは!!
 ―――こうしちゃいられねぇ、一刻も速く親父に伝えないと!
 
 転がる様な勢いで母屋に向かって駆けるその途中。
 ふと、誰かに声を掛けられた様な気がした。
枯井戸・マックス
「よう放蕩息子、助けに来たぜ……って逃げ足速いな。
まあいい、あとは任せな。
こっちの面倒は俺が見といてやるよ」

選択した装備はポイズンウィップ(フック付きワイヤー)とウツシムラマサ(日本刀)。
酒造の中で暴れて折角の酒樽が台無しになるのは避けたい。
【迷彩】で近づき、不意打ちを狙ってワイヤーで敵を縛り上げ、【怪力】で蔵の外に引っ張り出せないか?
ついでに仕込んだ蠍毒【毒攻撃】で弱らせる事が出来たら御の字だ。

外に引っ張り出したらユーベルコード発動。
持ち込んだ大量のスプーンを日本刀に変換し、銀輪を描くように俺の周りを周回させながらうわばみを切り裂くぜ。
炎を吐いてきたら銀輪を盾にして防御だ。

アドリブ連携大歓迎



「よう放蕩息子、助けに来たぜ……って逃げ足速いな」
 枯井戸・マックス(強欲な喫茶店主・f03382)はほうほうのていで逃げ出す梅五郎の背中が母屋に消えた事を見届けると、ヒュゥと口笛を吹いた。
「まあいい、あとは任せな。こっちの面倒は俺が見といてやるよ」
 程なく蔵の入り口まで辿り着いたマックスは開け放たれたままの扉の陰に身を寄せると、腰に付けていたフック付きワイヤーを取り出す。
 ぬらりと湿った釣り針状の先端には、無限に蠍毒が滲む特殊な毒針が使われている。
 彼の収集する魔術的遺物の一種だ。
 うわばみ達は既に梅五郎には興味を無くしたのか、再び木桶に頭を突っ込み酒を貪っていた。
「おぉおぉこりゃまたうじゃうじゃいるねぇ。だが……そいつはお前さん達にくれてやるにはちょいと勿体無ぇな!」
 言うと同時。
 扉の陰から飛び出したマックスは懐から取り出したスプーンの束を勢いよく頭上にばら撒く!
 そして即座に持ち替えたのは先程のワイヤー。
 勢いを付けて投擲した先端が一匹のうわばみの首に絡み付いた!
「かかったな、そら一本釣りだ!」
 マックスはそのまま姿勢を低く体の向きを後ろに反転。
 強靭な肩が野球の投球フォームめいてワイヤーを引っ張った!
 ―――球は勿論、先端に絡め取られたうわばみである。
「シャアァァァァ!!」
 蔵から引き摺り出されたうわばみが苛立たしげに首を捩ると、マックスに向けて炎を吐きかけて来た!
 そこに落ちてくるのは先程頭上に放り投げたスプーン達。
 月明かりに照らされた銀色の雨が、一瞬その表面に両者を移す。
 その全てが瞬時に日本刀と化して炎を受け止めた!

「またの名を銀輪『部隊』。さあウツシムラマサよ、存分に猛り踊れ!」

 鎌首をもたげ威嚇するうわばみに、紫電を纏った刀身の群れが殺到する。 

成功 🔵​🔵​🔴​

笹乃葉・きなこ
【POW】
ほぉ。酒の飲みオブリビオン退治で報酬は幻の酒(の試飲)だべか。
乗った!一丁いくべっ!

噛みつかれそうになったその口をなぎなたでなぎ払いして、
あ、ユーベルコードで上の顎と下の顎を掴んで広げてやるのも面白そうだべなぁ
お前さんももっと飲めるようになって嬉しいべぇ?

それとも噛みつかれたらカウンターでそのまま掴んで投げ技いくべ。
一回転回って地面に叩き付けてやる。
掴んでいる間も攻撃できるならユーベルコードでなぎなたもって切り付けるのもわるくねーなぁ

なぁ?なんで逃げるべぇ?そういえばコイツ食えるのかな?
他の依頼だと食えるオブリビオンいるっていうし…。

冗談だべ。妖怪なんてまずそう。(なぎ払い)


緋月・透乃
銘酒【赤蛇】かー。お酒は割りと好きだけれど、知らなかったよ。出回らないんじゃしかたないかな。それに、播磨は駿河(出身地)からは遠いからね。
そんなお酒が飲めるかもしれないとなれば、ここは頑張るしかないね!

敵を待ちながら手持ちの食べ物を食べて【色々食べよう!】を防御力重視で発動させておくよ。
敵がでてきたら近づいて重戦斧で叩き斬って次の敵、と繰り返して倒していくよ。
武器を少し長めにもって間合いに入られる前に倒すようにするけれど、もしも間合いに入られても防御力を上げてあるから敵の攻撃は食らいながらこっちも攻撃していくよ。

ふーむ、このオブリビオンは赤蛇だね。蛇酒に使えたりするのかなー?



「「「シャアアアアアアアアア!!!」」」
 蔵の入り口から我先にと大量のうわばみが姿を現す。
 鉄砲水の如き衝撃に蔵の扉が吹き飛び、漆喰の壁がぱらぱらと白い粉を振り落とした。
 それを迎え撃つのは二人の猟兵。
 何れも露出度が高い豪快そうな女性である。
 片や真紅の髪に真紅の水着、片や褐色の肌に戦化粧を施した巫女服。
 水着の方を緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)、巫女服の方を笹乃葉・きなこ(キマイラの戦巫女・f03265)と言った。
「銘酒【赤蛇】かー。お酒は割りと好きだけれど、知らなかったよ」
 まぁ出回らないんじゃしかたないかな、と彼女は手にした大ぶりの骨付き肉を齧る。
 彼女の出身地が遠く駿河国であると言うのも一因ではあるのかもしれない。
「こいつらをぶった切ればその幻の酒が報酬に飲めるかもしれねぇんだべ?ふふ……おらは乗ったべ!」
 肉食獣特有の獰猛な笑みを浮かべたきなこが薙刀を構え、瀑布の如く迫りくるうわばみの群れに突っ込んだ。
「シャアアアアアアアアア!!」
 先頭を切って突進してきていた一匹が大口を開けてきなこに迫る!
 しかし、最早手で触れられるのではないかと言う距離まで迫った時、その動きが止まった。
 ―――否、掴まれているのだ。
 きなこの放つ、不可視のエネルギーによって。
「笹乃葉式気功術ってんだ。面白ぇべ?」
 ギギギギ……と骨が軋む様な音を立て、徐々にうわばみの顎が大きく開かれていく。
 その中心点、口蓋の支点とも言える場所に薙刀が来た。
 宛ら鰻でも捌くかの様に水平に真っ二つにされたうわばみが、左右に泣き別れて地に落ちる。
 更にきなこは裂いたうわばみの半身を掴み、その身を鞭の様に振り回すと後続のうわばみ達に叩き付けた!
「ふっへっへ、お前さんももっと飲めるようになって嬉しいべぇ?」

「わぁーお、豪快ー!」
 肉を食べ終わり、今度は人参を丸齧りしながら見物していた透乃にもうわばみは襲い掛かっていた。
 一匹のうわばみが胴体に絡みつき、瞬く間に豊満な肢体が縛り上げられる。
 そのまま一匹、二匹と数が増えてゆき、蛇達は先を争うように柔らかな女体を貪っていく。
「よし、そろそろ良いかなー、よいしょっと!」
 うわばみに囲まれ、遠目にはもう完全に透乃の姿を見ることは出来ない。
 最早誰も、彼女が助かるとは思わないだろう。
 ―――そんな折、正にうわばみの中心部から脳天気な彼女の声が響いた。
「ギッ、ギィィィィィ!!」
 次の瞬間、断末魔を響かせ巻き付いていたうわばみが肉片と化して爆ぜた。
 酒蔵に蛇の雨が降る。
 その中心地には、力任せに引き千切ったうわばみだった残骸を放り捨てる透乃の姿。
 何と無傷である。
「もー困るなー、女の子は準備に時間がかかるんだよ?まぁ、蛇に言っても仕方ないかもしれないけどさー」
 そう言い彼女がガシャリと担いだのは、真紅の装飾が施された重厚な戦斧。
「じゃ!今度は私の番って事で良いよね!」
 酒蔵の空に、新たなうわばみの死骸が舞った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

神楽・鈴音
幻の酒、ね…
私の祭神への供物としては最上級の上物だわ
大蛇なんかに飲ませるのは勿体ないわね

とりあえず、蛇が酒を飲んで油断しているところを狙うわね
【先制攻撃】で【怪力】使用の賽銭箱ハンマーによる【なぎ払い】を仕掛け、蔵の外へ複数まとめて【吹き飛ばし】狙い

敵の攻撃は【オーラ防御】で軽減するしかないわね
巻き付かれたら【怪力】で振りほどく
こちとら、技能は攻撃に全振りな感じだし、【気絶攻撃】【力溜め】【鎧無視攻撃】【怪力】をフルに使ったUCで一撃必殺を狙ってやるわ
攻撃を外しても反動を【衝撃波】として周りの蛇にも叩き付ける!
「そんなにお酒が好きなら、その頭を叩き潰して、蛇酒の材料にしてあげるわよ!



―――同時刻、酒蔵内部。
 ここにもまた一人、物陰から木桶に群がるうわばみの様子を伺う巫女服の少女がいた。
「幻の酒、ね…私の祭神への供物としては最上級の上物だわ」
 神楽・鈴音(歩く賽銭箱ハンマー・f11259)は肩に担いだ愛用の賽銭箱ハンマーの柄を握り直す。
 そう、古来より神饌と言えば酒、餅、米と相場が決まっている。
 それが幕府のお殿様だけが口に出来る非売品とあらば、もう最高だ。
 彼女の社が祭る『物理ハ女子力ナ姫』もさぞお喜びになる事だろう。
「まぁ、その為にはまず目の前の害獣を駆除しなくっちゃね……」
 人の性格が十人十色ならば妖怪にもその理屈は通用するのだろうか。
 蔵に溢れかえっていたうわばみ達は大きく分けて二つの勢力に分かれていた。
 外で猟兵が待ち構えていると解るや血気盛んに飛び出していった者達。
 そしてもう一つは、そんな事より酒が大事だとその場を離れない者である。
 今、彼女の眼前にいるのは間違いなく後者。
 鈴音はこっそりと木桶を挟んだうわばみ達の死角に回ると、徐に賽銭箱型ハンマーを構えた。
 脳裏にスイングの軌道を描き、慎重にタイミングを見計らう。
 ギリギリと身を捻り、華奢な体躯が力の解放を求めるように限界まで膨張していく。
 それは鉄槌。
 神意を宿し、神威を行使する天罰の具現。
 最早射爆と言っても過言ではない程に膨れ上がった運動エネルギーが臨界点を迎えようとした刹那。
 美味そうに喉を震わせていたうわばみが再び木桶に首を突っ込んだその時。

「天罰覿面!お賽銭を寄越しなさい!!」
 ―――鈴音は解き放たれたエネルギーを賽銭箱に載せ、横薙ぎにぶち込んだ。
「「「ギィエエエエエエエエエ!!!」」」

 何が起こったのかも解らず木桶ごと吹き飛ばされたうわばみが轟音と共に蔵の壁を突き破って表を吹き飛んでいく。
「ふんっ、もうたらふく飲んだでしょ!そんなにお酒が好きなら、その頭を叩き潰して、蛇酒の材料にしてあげるわよ!」
 



 

成功 🔵​🔵​🔴​

葛乃葉・やすな
幻の酒、銘酒【赤蛇】か。
存在は知っておるが実際に飲んだ事は無いのう。
貴重な献上品であれば守ってやらぬとな。

まずは酒造から蛇を引き離すかのう。

酒ばかり飲んで無いでそろそろわしと遊ばぬか?

ベビに向けて声をかけて【おびき寄せ】をし酒造から引き離したら戦闘開始じゃな。

この蛇は炎を吐く。ならばその炎利用させて貰おうかのう。
妖狐扇を取り出して【衝撃波】を放ち蛇の吐いた炎を蛇の顔面へ【吹き飛ばし】をする。これが【目潰し】となり相手の動きが止まれば重畳。

こちらのUC【美技・風化雪月】でわしの護符を無数の花びらに変えて攻撃じゃよ。

いかに巨大な蛇とは言え、酒に酔った状態でわしの相手をできると思う出ないぞ。



 深夜に鳴り響いた地鳴りを伴った破砕音に、たちまち辺りは騒然となった。
「親父何してんでぇ!こっちだって早く!」
「な、なんでぃ今の音は!……なっ、う、うちの蔵が……」
 血相を変え母屋から飛び出してくる花菱酒造の親子、甚右衛門と梅五郎。
 何だ何だと門の前に出張ってくる隣近所の住人達。
 遠目ではあるが、今彼らの目の前に晒されているのは蛇妖の死骸が散乱する荒れ果てた酒蔵。
 壁に開いた大穴には初夏特有の湿った夜風が流れ込み、木桶の残骸がカラカラと音を立てている。
「こいつぁいってぇ……何が起こったってんだ……?」
 
 ―――その問いに答える者が、甚右衛門の横を通り過ぎた。

「ふふふ、簡単な事よ。あやかしの類に襲われておるのじゃ、お主の店はな」
 こつりと響く下駄の音。
 月光に揺蕩う金色の尾と揺らして現れたのは又もや巫女服の少女、葛乃葉・やすな(子供好きの妖狐・f14023)
「……嬢ちゃん、巫女さんかい?見ねぇ顔だが……」
 訝しむ甚右衛門にやすなは懐から一枚の符を取り出す。
「邪魔しとるよ花菱の。まぁこんな成りじゃが……わしはこういうものでな?」
「そ、その紋所は上様の!!?」
 ざざっとその場に膝を付き頭を垂れる住人達。
 それを見下ろすやすなは手にした扇で蔵を指した。
「まぁそう畏まるでないわ。ほれ、わしらはアレを退治しに来ただけよ」
「へ、へぇ……そいつぁありがてぇ話でごぜぇやすが……」
 歯切れの悪い甚右衛門に背を向けやすなは蔵へと向かう。
 彼の心情を察するに、つまりこう言いたいのだ。
 ―――お前で大丈夫なのかと。
(ふ、小童め……わしを幾つだと思っとるんじゃ)
 頭の中で独り言ちる内にその身は蔵の中へ。
 最早台風でも直撃したかと言う様な荒れ様だが、酒はまだまだ残っている。
 御馳走を求めて蠢くうわばみも、果たして後どれ程いるのか。
 やすなは足元に転がっていた柄杓を拾い上げると、近くにいたうわばみに向かって放り投げた。
 コーンと間抜けな音がして、鱗が柄杓を弾き返す。
 漆黒の二重円がぎょろりとやすなの方を向く。
 目が、合った。
「のぅ、酒ばかり飲んで無いでそろそろわしと遊ばぬか?」
「シャアアアアアア!!!」
 ニヤリと嗤い問い掛ける先、うわばみの返答は炎で返ってきた。
「おっと!そうはいくか!」
 だがやすなも同時に妖狐扇を一閃!
「ギエェェェェェェェ!!」
 放たれた衝撃波が炎を押し返し、うわばみの頭を包み込んだ。
「シャアアアアアアア!!!」
「はははは!何処を見ておるんじゃ!こっちじゃよこっち」
 加えた瓢箪にも引火し、炎上した頭でのたうち回りながら蔵の出口を目指すうわばみを尻目に、やすなは壁の穴から外へと周り、屋根の上へ。
 眼下では外に飛び出したうわばみが尚も荒れ狂っている。
「冥途の土産じゃ。わしの花吹雪、御覧あれ」
 やすなは懐から護符を取り出すと夜闇の空へと放った。
 風にひるがえった護符が淡い光を放ちながら溶け崩れる様に消えていく。
 やがて光の粒子の一つ一つが菊の花弁と化して酒蔵に降り注いだ。
「ふふ……銘酒【赤蛇】を菊を肴に一献か。風流じゃのぅ」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『天下御免の大泥棒『石川五右衛門』』

POW   :    煙管の一撃
【手にした煙管】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    煙遁の術
対象のユーベルコードを防御すると、それを【手にした煙管に煙として封入】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    天上天下の叛逆
戦闘力のない【貧しき民の霊】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【彼らの応援と天下転覆の気運】によって武器や防具がパワーアップする。
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<追って第二章幕間を更新致します。プレイング送信は更新後をお勧め致します>
「なぁんでぇ……アレだけ放ったってぇのに一匹も戻ってこねぇからおかしいたぁ思ったが……邪魔が入りゃがったな?」
 暗闇に閉ざされた酒蔵の屋根の上、のっそりと起き上がる何かがいた。
 巨漢である。
 一瞬熊かと見紛うほどの長身も去る事ながら、分厚い筋肉と脂肪が奥行きも感じさせる。
 着流しをはだけた肩には興奮した猛牛の刺青が睨みを効かせていた。
 男は丸太の様な指で煙管を口に加えると気怠げに煙を吐き出した。
「これだから畜生はいけねぇ……大方酒に夢中で気付きもしなかったんだろうよ……だが」
 雲の切れ目から差し込んだ月光がスポットライトの如く男を照らす。
 灰色のざんばら髪の奥から、狂気じみた眼光がぎょろりと猟兵達を睥睨する。
 男はやおら屋根の端に歌舞伎じみた動きで走り寄ると見た目にそぐわぬ身軽さで地面へと降り立った。
「この石川五右衛門様が来たからにはそうは問屋が卸さねぇ!幻の酒【赤蛇】!一滴残らず、あ!頂戴に上がり候〜〜〜!!」
 
緋月・透乃
おおー、これがあの有名な泥棒の、えーと、なんだっけ……まあいっか。赤蛇は私も飲んでみたいし、オブリビオンには渡さないよ!その代わりに、心踊る熱い戦いを私と楽しんでもらうよ!

ユーベルコードを食らわせたいけれど、泥棒だけあって敵は素早そうだね。まずは当てるための状況を作らないとね。
武器は引き続き重戦斧を長めに持って、手数を重視した攻撃を繰り出していくよ。
とにかく煙管の攻撃を嫌がって近寄らせないようにしていると思わせたいね。
勝負を決めるために敵が接近してきたら、罷迅滅追昇を繰り出して一気に決めたいね!



「おおー、これがあの有名な泥棒の!」
 バッチリ決まった見栄切りに感嘆の声を上げたのは緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)。
「……えーと、なんだっけ……?」
 ……かと思えばいきなりの手のひら返しに思わず五右衛門もズッコケそうになってしまう。
「おぉぉい!? おめぇさん俺の事を知ってたんじゃねぇのかい! って言うか今名乗っただろうがよ!」
「まぁまぁ、細かい事は良いじゃない。とにかく! 赤蛇は私も飲んでみたいし、オブリビオンには渡さないよ! 代わりと言っちゃ何だけど……」
 そう言うと透乃は手にした重戦斧【緋月】を長めに持ち、構えた。
 月光に煌めく新緑の瞳が、スッと細められる。
「楽しんでもらうよ? 私と、心踊る熱い戦いをね!」
「ハッ、上等だやってやらぁ……盗みは障害が多いほど燃えるってもんよ!」
 そして瞬間、音も無く火蓋は切られた。 

 深夜の酒蔵に激音と共に紅白の火花が散る。
 先に仕掛けたのは透乃。
 身の丈程もある長大な重戦斧を、まるでバトンか何かの様に軽々と振るい連撃を繰り出す。
 絨毯爆撃と言っても過言ではない鉄塊の雨はしかし、五右衛門の手にする小枝の様な煙管に尽く受け止められてしまう。
 如何なる原理が働いているのか、見た目の質量差からすれば有に5倍以上は違う筈の煙管は、重戦斧の一撃を受け止めて折れるどころかしなりすらしない。
 寧ろ小回りが効いて重武装の相手には有利では無いのかと思われたが、それはもう一つの差によって阻まれていた。
 ―――即ち、長さ。
 長柄の端を持って振り回している形になっている透乃の攻撃範囲を突破して彼女へ攻撃を届かせるには後半歩、間合いが足りない。
「アハハハハ! どうしたの? 防戦一方じゃお酒は手に入らないよ!」
「てやんでぇ! おめぇさんこそそんな大振りばっかじゃ―――」
 ふと、五右衛門の煙管の軌道が変わった。
 袈裟斬りに振り下ろされる重戦斧の一撃を受け流し、下に叩き落とした!
「すぐに動きが読まれちまうぜぇ!?」
 空気が動く。
 奇しくも武器の質量では負けているものの、体格差では圧倒的に勝っている巨漢が紅の少女目掛けて肉迫する。
 煙管が鋭く風を切り裂き、透乃の頭上目掛けて振り下ろされた!
「……フフッ、ほんとにそうかな?」
 
 ―――トンッ。

 五右衛門の胸に何か柔らかいものが当たった。
 それが飛び込んできた透乃の肩だと気付いた時には、もう彼女は攻撃に移っている。
 そう、これこそ狙っていた瞬間。
 勝負を決めようと相手が突っ込んできた際に放つ渾身のカウンターである。
「くたばれ、消え去れ、あの世の果てまで飛んでいけー!罷迅滅追昇!!」
「なっっっ!!?」
 ゴルフのスイングめいて下段から強烈にブチ上げられた重戦斧の一撃が、五右衛門の胴体を深々と抉った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神楽・鈴音
天下の義賊が酒泥棒とか、石川五右衛門も地に落ちたわね
っていうか、貧者の味方なんだったら、ちょっとは私にお賽銭寄越しなさいよ!

最初は主に【呪詛】を使った護符での牽制
近づかれるのが嫌だと思わせ、小柄な体格と合わせて油断させる

相手が近づいて煙管で攻撃して来た時がチャンス
賽銭箱ハンマーの柄で【武器受け】し、同時にUC発動!
肉体が肥大化して巫女服が破れ、上半身はサラシのみ
全身から金色の闘気を発し、巨漢と見紛うようなムキムキ状態に!

【怪力】で相手の喉元を掴み、【力溜め】【鎧無視攻撃】【鎧砕き】を併用したハンマーを脳天に何度も叩き込む!
「大槌地獄! お次は極楽! 大泥棒よ……小銭になれぇぇぇっ!!



「チッ……結構ザックリ行きやがった。あぶねぇあぶねぇ、ちょいと焦りすぎたか」
 ボタボタと籠手の様な指先から鮮血が滴る。
 五右衛門は落ち着きを取り戻すように煙管を咥えると、ぷはぁと円環状の煙を吐き出した。
 その眼前にザリッと草履の足音を立て進み出たのは巫女服の少女、神楽・鈴音(歩く賽銭箱ハンマー・f11259)。
「天下の義賊が酒泥棒とか、石川五右衛門も地に落ちたわね……っていうか、貧者の味方なんだったら、ちょっとは私にお賽銭寄越しなさいよ!」
 ビシッと指を突きつけ啖呵を切る鈴音を五右衛門は一笑に付する。
「ガッハッハッハ! 泥棒が酒を盗んで何が悪りぃってんだ! 大体地に落ちたとかどの口がほざきやがる。神職っていやぁ身分的にゃお侍と同じじゃねぇか。それが選りに選って巫女服で銭乞食たぁ恥ずかしいと思わねぇのか!」
 血塗れの腹を揺らして爆笑する巨漢の言が、鈴音の額に青筋を浮かび上がらせる。
「フフフフ……やっぱり馬鹿は死ななきゃ治んないわよね……いいわ、零細神社の悲哀、この賽銭箱でたっぷり教えてあげるから!」
 鈴音が袖から護符の束を取り出すと扇の様に広げた。

 ―――掛けまくも畏き物女神社の大前を拝み奉りて
 ―――畏み畏みも白さく大神等の広き厚き御恵を辱み奉り
 ―――高き尊き神教のまにまに天皇を仰ぎ奉り
 ―――直き正しき真心をもちて誠の道に違ふことなく
 ―――負ひ持つ業に励ましめ給ひ家門高く身健やかに
 ―――世のため人のために尽さしめ給へと畏み畏みも白す

 唱えるは祭神「物理ハ女子力ナ姫」へと捧ぐ奉納の祝詞。
 放った呪符が燃え上がるような神気に包まれると、五右衛門の着物を覆い尽くさん勢いで埋め尽くしていく。
「ぬぁぁぁぁっ! なんじゃこりゃあ鬱陶しい!」
 呪符の神気によって動きが制限されているのか、全身の呪符を剥がそうと懸命に抗う五右衛門。
 ふと――彼の周りに一つ、また一つと青白い灯火が現れ、やがてその一つ一つが半透明の人影として顕現した。
「五右衛門様……」
「旦那……頑張ってくれ……」
「儂ら…もうアンタだけが頼りなんじゃ……」
 それは義賊、石川五右衛門の守るべき貧しき人々。
 否、守るべき【だった】人々。
 彼らの口から霞のような者が溢れ出し、猛牛の刺青へと吸い込まれていく。
 ―――ドクン。
 妙な姿勢で固まっていた灰色の巨体が一瞬震え、次の瞬間。
 殺気が爆発した。
 轟と物理的な質量すら伴って放たれた強烈な気当たりに、遠巻きに様子を伺っていた酒蔵の人々がバタバタと気を失って倒れていく。
 衝撃で弾けとんだ呪符の残骸を撒き散らしながら、紙吹雪の中から五右衛門が現れる。
「嗚呼、任してくんなお前さん達……こんな豆粒みてぇな小娘にやられる五右衛門様じゃねぇぜ!」
 そこには―――鬼が立っていた。
 墨絵のようだった漆黒の猛牛は今や不気味に発行する猩々緋となり、小枝程度しかなかった煙管が棍棒の如き極太の柱と化している。
 何よりも、光を全く反射しない灰色の両眼が、狂気じみて鈴音を見つめている。
「全く狡っ辛い手使いやがって、だがもうその手は食わねぇ。そのけったいな鎚、飾りじゃねぇってんなら見せてみなぁ!」
 五右衛門は、その巨体からは信じられない速度で鈴音との距離を詰めると、大上段に振り被った巨大煙管を振り下ろす!
 深夜の酒蔵に金属同士の激突音が響き、周囲一体に放射状に地割れが発生した!

 鈴音は―――受け止めていた。

 頭上に掲げた賽銭箱ハンマーの柄が、軋む音と共に巨大煙管とせめぎ合っている。
「そうね……ようやく準備も整ったところだし、ご要望に応じて見せてあげるわ……」
「ッ!?」
 鈴音の全身から金色の闘気が噴き上がったかと思うと、何とその身体がどんどん肥大化していくではないか!
 膨張に耐えきれなくなった巫女服が破れ、サラシを巻いた胸部が露出してもまだ止まらない。
 あっと言う間に華奢で小柄な少女だった鈴音は、五右衛門すら凌ぐ筋肉達磨へと変貌を告げた。
「な、なんだぁ……そりゃあ……」
「できれば、この姿だけは見せたくなかったけどね。ゴツイったらありゃしない……」
 恐らくオブリビオンと化す前の人生においても、人から見下されたと言う経験は余りなかったのだろう。
 五右衛門は呆然とした表情で鈴音を見上げていた。
 図らずも無防備になっている喉仏が、ガシッと鷲掴みにされる。
 何と鈴音は片手のみで五右衛門の巨体を持ち上げると、今や小槌の様になってしまった賽銭箱ハンマーで滅多打ちにする!
「ガッ! グホッ!! ゴフッ!」
 一撃加える毎にチャリーンと音を立てて飛び散る鮮血が小銭と化して宙を舞う。
「大槌地獄! お次は極楽! 大泥棒よ……小銭になれぇぇぇっ!!」
 鈴音はトドメとばかりに巨漢を空中に軽くトスすると、卓球か庭球のサーブめいて渾身の一撃を叩き込んだ!
 小銭を撒き散らしながら大泥棒が酒蔵の空を舞う。
 

成功 🔵​🔵​🔴​

葛乃葉・やすな
石川五右衛門。義賊として生きた漢。その活躍から庶民からの人気は絶大じゃったか。
そんなお主がオブリビオンとはのう。

さて、一つ聞こうか。
お主はこの酒を盗んでなんとする?
この酒は幕府への献上品。
幕府からの盗みならいざ知らず。
酒造から盗むとなればこの町のみなが苦しむだけだろうに。

問うてはみたが此奴はもうオブリビオン。わしの知っているものとは違うのじゃろう。
此奴の逸話は好きじゃっただけに惜しいのう。

久しぶりに妖狐らしい攻撃といこうかのう。
UCで美女二人を召喚。
一方は民の霊に向けて【破魔】の【衝撃波】を放ち相殺。
もう一方は【誘惑】で体を密着させながら酒を勧めつつ【生命力吸収】で攻撃じゃよ。



 ―――轟音。
 既に今夜何度目であろうか。
 吹き飛んだ五右衛門の巨体が酒蔵の壁に激突して大きな窪みを形作り、丁度そこに置いてあった箒や木桶の砕けた破片が降り注ぐ。
 石川五右衛門。義賊として生きた漢。
 時の権力者達を相手に数々の盗みを働き、その活躍から庶民からは絶大な人気を誇っていたと言う。
(そんなお主がオブリビオンとはのう……)
「ぬぁああああああ!! まだまだぁぁぁぁーーー!!」
 不屈の闘志で起き上がってくる大泥棒を複雑な心境で眺めながら、葛乃葉・やすな(子供好きの妖狐・f14023)は一つ、問いを投げ掛けた。
「さて、一つ聞こうか」
「あぁ!?」
 激昂する五右衛門とは正反対の落ち着いた口調。
 何故、と思う。
 戦闘の場に置いて、本来個人的な胸の支えは横においておくべき事なのかもしれない。
 しかし、やすなは確かめずにはいられなかった。
「お主はこの酒を盗んでなんとする?この酒は幕府への献上品じゃ。幕府から盗みと言うならいざ知らず、酒造から盗むとなればこの町のみなが苦しむだけだろうに……義賊を名乗るお主がそこを気に留めぬはずは無いと思ったがな?のぅ……石川五右衛門」
 或いは、これは問い掛けと言うよりは挑発か。
 五右衛門が巨大煙管をドスッと杖の如く体の前に打ち立てると、再び彼の背後に半透明の人影がわらわらと現れる。
 よく見ると人影は老若男女いるものの総じて痩せこけ、みすぼらしい格好を格好をしていた。生前、とても裕福だったとは思えない風貌の者達である。
「てやんでぇ! 今の俺に取っちゃあ大事なのはこいつらよ! それ以外がどうなろうが知ったこっちゃねえやな! そもそもこの酒はお上への貢物として作ってるらしいじゃねぇか……んなもん同罪に決まってンだろうが!」
 やはりオブリビオンはオブリビオンでしか無いということだろうか。
 名前こそ同じではあるが、自分が知っている者とは既に似て非なる者なのだろう。
(惜しいの……此奴の逸話は好きじゃっただけに)
「そうか……もうよい、後はよろしく頼むぞ、理想のわし達」
 やすなは広げた鉄扇で顔を隠すと二人の美女を召喚した。
 何れもやすなと同じ顔、同じ服装であるが、一つだけ本人と違うのは長身でスタイルが抜群に良いという事だろうか。
 白い毛並みのスラリとしたモデル体型の妖狐が鉄扇を振るう。
 突風が巻き起こり、五右衛門の背後を漂う民衆の霊が風に吹き消された蝋燭の火めいて掻き消えた。
「あぁ! おめぇさん達!」
「これ……よそ見をするでない。わしはここじゃぞ……」
 片手で視界を覆っていた五右衛門が声を上げるが、其の時既に彼の側にもう一人の妖狐がすり寄っていた。
 黒い毛並みの此方は白い方とは違いむっちりした肉感的な肢体をしている。
 彼女は妖艶な手付きで五右衛門の顔を自分の方に向けると、躊躇なくその唇を奪った。
「むっ!?……んぐっ!」
 五右衛門の喉が動き、何かが口移しで流し込まれたことが解る。
「なにしやがる! ……これは、酒か……チッ、どうなってやがる……力が……入らねぇ」
 黒狐を振り解いた五右衛門がふらつきながら壁にもたれかかる。
 ダメージは、着実に積み重なって来ていた。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

笹乃葉・きなこ
あれぇ?もう酒飲めるんじゃないんだべかぁ?
て、あの天狗モドキが放ったペットだったんだべかぁ。

そんじゃぁ、ペットの躾がないってないから、思いっきりぶっ潰すとするんだべぇ。おらも酒飲みてぇしとっとと潰させて貰うんだべぇ。

とりあえず、倒せるまでユーベルコードで掴んでぶん投げて、跳ねたらまたつかんでぶん投げての繰り返しだべ。お前さんが何回ぶん投げたら消えるか楽しみにカウントさせて貰うべ。

あ?なんだべ。抵抗するんだべかぁ?
別にいいけどお前さんが苦しむだけだべぇ?
ほーら何回目だべ?まぁいいや投げて投げて投げまくるとするべ。



「あれぇ? もう酒飲めるんじゃないんだべかぁ?」
 笹乃葉・きなこ(キマイラの戦巫女・f03265)は如何にも不満そうな声を上げた。
 てっきり蛇の妖怪を倒したら酒盛りが待っていると思ったのに……とでも言いたげな様子で彼女は手にした薙刀を背後に放り投げた。
 見据える先。
 半壊した蔵の軒先では、丁度五右衛門がふらつきながらも何とか身体を起こしたところだった。
「へ、へへへへ……俺も焼きが回ったもんだ。もう武器なんざいらねぇってかよ?」
 吐き捨てるように言う彼の視線からは完全に遊びと言う物が消えていた。
 最早傾奇者としての心意気も、何なら義賊としての矜持すら要らぬ。
 只々目の前の存在が許せない。
 そんな憤怒が見て取れる。
 しかし、それでもきなこは何処吹く風である。
「さっきの蛇はお前さんのペットだったんだべなぁ、全く躾がなってないべぇ。ま、おらも早えとこ酒飲みてぇし、とっとと潰させて貰うんだべぇ」
「まるで俺なんざ軽くあしらってやれる、みてぇな言い草じゃねぇか……」
「あ? なんだべ。抵抗するんだべかぁ? 別にいいけどお前さんが苦しむだけだべぇ?」
「うるっせえええええええええ!!!」

 ―――その一言が遂に、大泥棒の堪忍袋に決定的な穴を開けた。

 飛び散る血潮すら置き去りにして、爆発的な加速で五右衛門の巨体が迫る。
 今宵一番の速度で薙ぎ払われる致死の一撃。
 当たれば一撃の下に全身を砕かれ死に至るだろう。
 そう―――当たれば。
「だから言ったべ。お前さんが苦しむだけだって」
「ッッ!!!???」
 攻撃は、止められていた。
 と言っても煙管の一撃を防がれたわけではない。
 煙管を持つ五右衛門の腕が、きなこの小さな手に掴まれているのだ。
 体格差から言って大人と子供程も差があると言うのに、腕が僅かたりとも動かす事が出来ない。
「もう逃がさねぇべ。お前さんを投げ技地獄へ招待してやるな? 何回ぶん投げたらお前さんが消えるか楽しみにカウントさせて貰うべ」
 次の瞬間、背負投の要領で宙を舞った五右衛門の身体が危険な角度で地面に叩き付けられる。
「グフッ!」
「いーち、ほらもういっちょだべ!」
「ガッ!?」
「にぃーい、まだいけるべぇ!?」
 宛ら巨人の足音の様に、地鳴りと共に深夜の酒蔵に轟音が響き続けた。
「ほーら何回目だべ?……反応がねぇな」
 息を切らせたきなこがふと視線を向ける。
 既に彼女の手に握られているのはオブリビオン石川五右衛門ではない。
 歪な形をした、人型の肉塊だった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『特産品や名産品を楽しもう』

POW   :    とにかく食べる、飲む。力仕事を請け負う。

SPD   :    器用に食べる、飲む。特産品や名産品の加工を手伝う。

WIZ   :    賢く食べる、飲む。新しい加工の仕方や楽しみ方の提案。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

<追って第三章幕間を公開致します。少々お待ちくださいませ>
 明くる日の朝。
 花菱酒造では早くも半壊した酒蔵の修繕が行われていた。
 杜氏である花菱家は勿論、野次馬として群がっていた隣近所の住人達も手伝いに訪れている。
 母屋にある大部屋で夜を明かした猟兵達の前には今、お待ちかねの銘酒【赤蛇】の樽が山と詰まれていた。
 地元の名産品だと言う猪肉料理を運んできた甚右衛門が梅五郎を連れてやってくる。皿を置くや否や、甚右衛門は梅五郎の頭を強制的に下げさせながら自らも深々と頭を下げる。
「この度は、うちの愚息を助けて下すったばかりか、蔵の酒まで守って貰い、旦那方には本当に世話になりやした」
 被害状況を心配する猟兵達だが、意外にも甚右衛門の顔色はそれほど深刻そうには見えない。
「確かに蔵は大分やられちまった。だが、幸い彼処に寝かしてあったのは火入れ前の生酒だ。お上に出す熟成済みの奴は丸ごと残ってるから心配要らねぇ……それにだ。恩人に酒を振る舞わねぇなんざ杜氏の風上にも置けねぇってぇもんだ! どうか気にしねぇで今日は浴びる程飲んでってくんな。じゃ、あっしらはこれにて」
 そう言うと花菱親子は修繕へと戻っていった。
 君達は母屋で御馳走に舌鼓を打ってもいいし、お猪口と徳利を持って修繕の様子を冷やかしに行っても良い。
 
 ―――さぁ宴会だ!
神楽・鈴音
鈴音の台詞「」
女神の台詞『』

「さて、後は名産のお酒を供物にいただいて帰ろうかしら?

一通り片付けを手伝ったところで、まさかの祭神召喚……というより、酒の匂いを嗅ぎつけて、勝手に出て来たと言った方が正しいかも
『あら、あたしを差し置いて宴会なんてズルイじゃない。最近、供物が安物ばっかりで、ちょっと物足りなかったのよねぇ~♪

勝手に宴会に乱入しつつ梅五郎へと絡む女神様
呆れる鈴音を放置して、酔った梅五郎へ色仕掛け
『あんたが、この酒造の跡取りなのぉ? こんな上物を絶やしちゃうなんて勿体ないわよぉ
『それに、幕府のお墨付きなんて、いかしてるわぁ♪
『ねぇ……あたしのために、お酒を作ってはくれないのぉ?



「さて、後は名産のお酒を供物にいただいて帰ろうかしら?」
 神楽・鈴音(歩く賽銭箱ハンマー・f11259)は丁度修繕の手伝いを終え大部屋に戻ってきたところであった。
 まだ日は高い時分ではあるが、既に室内は猟兵達のどんちゃん騒ぎが繰り広げられている。
 その中には梅五郎も混ざっていた。昨夜の狼狽っぷりはどこへやら。何やら妖艶な雰囲気を持つ女猟兵からお酌を受け、上機嫌で一気飲み等披露している。
 鈴音の目が、お酌をしている女猟兵に止まる。
 否―――猟兵ではない。
 だがしかし何故彼女がこんなところに?
 鈴音はズカズカとお膳の間を横切り、二人の前で仁王立ちになる。
「神様……?」
「あら鈴音、遅かったじゃない。私もう始めちゃってるわよぉ」
「いや何でいきなり違和感なく混じってるんですか!?」
「だぁってぇ〜、あたしを差し置いて宴会なんてズルイじゃない。最近、供物が安物ばっかりで、ちょっと物足りなかったのよねぇ~♪」
「ほぇ? 神様?」
 梅五郎が呆けた様な顔で女猟兵?を見る。
「あれぇ? 言ってなかったっけ? 物理ハ女子力ナ姫でぇーす♫これでも女神様でぇーす♫」
 可愛らしくダブルピースで自己紹介する女神様と掌で目元を覆う鈴音。
 そんな女神様は直であおった徳利をお膳に置くと、未だに状況が飲み込めていない梅五郎に芝居がかった仕草でしなだれかかる。
「そーれーよーりー……あんた、この酒造の跡取りなのぉ? こんな上物を絶やしちゃうなんて勿体ないわよぉ? それに、幕府のお墨付きなんて、いかしてるわぁ♪」
 梅五郎の表情が明らかに曇る。
「別に俺には何の力も無ぇ……結局お上に召し上げられる程の酒を作り上げたのは全部親父なのさ。俺じゃあどうやったってこの味は出せねぇ。逆立ちしても親父に勝てねぇって思ったら……何だかおっかなくなっちまって」
「怖い……? 何が?」
 そう鈴音が尋ねると、彼はバツが悪そうに頭をかき
「客の反応だ。いざ俺が杜氏をやるってなった時に、味が悪くなったとか言われたら……代々続いてきたうちの看板にも泥を塗っちまう」
「ふ〜〜ん……」
 ぼんやりと聞いていた女神様がふと起き上がり、新たな徳利から手酌でお猪口に注ぐと、一息に酒を飲み干した。
「よし、こうしよう。あんた、あたしのお供え物用の酒を作りなさい」
 梅五郎の目が点になる。
「お父さんが幕府御用達なら、あんたは神様御用達から始めたら良いじゃない? 充分美味しいわよコレ?」
「あ、そいつぁ俺の……」
 それは大部屋の樽の中に彼がこっそり混ぜておいた自作の【赤蛇】だ。流石に神様の目は誤魔化せなかったと言うことだろう。
「いや……でも……」
「ねぇ……あたしのために、お酒を作ってはくれないのぉ?」
 渋る梅五郎だったが、女神様のトドメのおねだり光線に遂に首を縦に振った。
「わ、分かったよやれば良いんだろ!?」
 渋々と言った口調で応じる梅五郎だったが、その表情は不思議と晴れやかだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

葛乃葉・やすな
ふむ、酒造が壊れはしたものの献上品の品が無事で良かったのう。

酒はそこまで得意ではないが誘いを無下にする訳にもいかぬな。

それでは、一献いただこうかのう。
うむ、わしにも分かるぞ。これは素晴らしい酒じゃのう。
そうじゃなぁ。お主らもこの時を飲んで一緒に楽しもうぞ。

美女2人を召喚し集まっていた住人たちに酌をし、余興に舞を踊らせる。

盛り上がっている横で甚右衛門に話しかける。

酒も良いが、油揚げはあるかのう?
わしはそれを頂ければ満足じゃ。
あぁ、それからこれをお主に授けよう。

商売繁盛の霊符を手渡す。

お狐様特製の霊符じゃ。効果はバツグンじゃよ。これからもこの素晴らしい酒を守っていくんじゃよ。


笹乃葉・きなこ
お!さ!け!お!さ!け!ふぅー♪
飼い主も倒したことだし、早速お酒を貰うんだべぇ♪

え?!浴びるほどのんで良いんだべかぁ?!
やったー!うんじゃぁ、お言葉に甘えて飲みまくるんだべぇ♪
猪料理はあんまり食べた頃ないから楽しみなんだべぇ♪
肴も一緒にいただきまーす♪
(ただ酒の様なものなのでるんるん気分)

そういえば修繕の様子とかどーなってるんだろう。
ちと、冷やかしに行くんだべぇ。
ユーベルコードつかって手伝おうかぁ?
あ、でもオラ酒飲んじまってるし…。

(※樽酒を1樽サイズのお酒を飲んでも大丈夫な酒豪)



(ふむ、酒造が壊れはしたものの献上品の品が無事で良かったのう)
 葛乃葉・やすな(子供好きの妖狐・f14023)は正直そこまで酒に強いわけではない。しかし、せっかくの行為を無下にするのも気が引けるというもの。此処は一つ話の種に幻の酒とやらを味わってみるのも悪くない。
「それでは、一献いただこうかのう」
 お猪口に注いだ【赤蛇】をやすなはぐいっと一息に煽る。
 瞬間。
 ふわりと芳醇な果実の様な香りが鼻を抜け、舌先にピリリとした刺激。次いで軽い酸味と旨味が来る。
「 うむ、わしにも分かるぞ。これは素晴らしい酒じゃのう」
 如何に酒に疎いやすなでも解る。これは最上級の酒だ。
 幕府が独占したくなるのも解る気がするというもの。
「そうじゃなぁ。お主らもこの時を飲んで一緒に楽しもうぞ。出よ理想のわし達!」
 気を良くした彼女が扇子を一振りすると、花魁風の衣装を纏った長身の美女が二人、煙に包まれ現れた。
「お! 今日は芸者さんまでいんのかい!」
「よっ! いいぞ姉ちゃん!」
 談笑していた近所の住人達から歓声が上がり、拍手が巻き起こる。
 二人の美女は優美な動きで舞を披露しながら、時折器用に手近にいた住人達に酌をして回っている。
 その中で一際良い飲みっぷりを見せているのは笹乃葉・きなこ(キマイラの戦巫女・f03265)だ。
 待ちに待ったタダ酒の時間とあって、ホクホク顔で巨大な盃を一気に飲み干すとドカッと畳の上に置く。
「くぅ〜〜! 浴びる程飲んでいいなんて太っ腹だべなぁ! 張り切った甲斐があったってもんだべぇ!」
 一体その小柄な身体のどこに入っているのか。
 きなこは貪るように酒を流し込み、猪肉に齧り付く。
「ははっ! 嬢ちゃんいけるクチじゃねぇか。いっちょおいらと勝負すっかい?」
「ふふーん、返り討ちにしてやるべ!」 
 近所で一番のザル自慢が飲み比べ勝負を挑めば嬉々として受けるきなこ。
 盃が掲げられ、派手に打ち合わされた。
「おっと、こいつぁ酒が足りなくなりそうだな。追加で何樽か持ってこねぇと」
 そう言い、甚右衛門はいそいそと宴会場を出ていった。
(そういえば修繕の様子とかどーなってるんだろう……)
 ふと感じたきなこの疑問も、程なく宴会場の喧騒に消えていく。

 部屋を出ようとしていた甚右衛門に声をかけたのはやすなである。
「あぁ主人よ、酒も良いが、油揚げはあるかのう?」
「油揚げでやすかい? 確かあったはずですが……炙ってお出しすればいいんで?」
「うむ、後はわしはそれを頂ければ満足じゃ。あぁ、それから……」
「これをお主に授けよう」
 そう言ってやすなが取り出したのは一枚の護符だ。
「お狐様特製の霊符じゃ。効果はバツグンじゃよ。これからもこの素晴らしい酒を守っていくんじゃよ」
 息子と一緒にな、と笑う彼女。
 甚右衛門は恭しく護符を受け取ると、未だ勢いの衰えぬ宴会場の酒豪達に改めて視線を移す。
 
 そこには、とっくに酔い潰れ【赤蛇】の空き瓶を枕に眠る梅五郎の姿があった。

「えぇ……まだまだ、手は掛かりそうですからな」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年07月11日


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠銀山・昭平です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト