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電車(レトロ)に乗って

#UDCアース


●今日も電車は止まらない
 UDCアースの日本でも鉄道網は交通の要として全国に縦横無尽に張り巡らされ今日も通勤に通学にそして旅する者を運び朝晩関係なく走り続けていた。
 だがそのような日常を支えるものにさえ混沌の魔の手は人知れず迫ってきているのだ。

 いつの頃からだろう?
 幾人もの人々がとある電車に乗ったまま行方不明になるという噂が流れ始めたのは。
 それは最初は噂程度でしかなくあまり真剣に取り合うものはほぼ存在しなかった。
 何処の誰がいついなくなったのかという情報が出ているわけでなく、UDC組織がそれがどうやら怪異の仕業であると目星をつけるまでに実に一年以上の時間が経過してしまっていた。
 集められた情報を要約するとこうである。

 「特定の時間帯に来るはずのない列車がホームに入ってくる」
 「その列車が入ってくる駅は日本各地に点在しているらしい」
 「次にその列車に誘われる人間については組織により特定が出来ているので同行(尾行)すれば同じ列車に乗れるはず」
 ……ということらしい。

 調査に向かった複数のUDC現地協力者によると、それぞれ全く別の種類の電車に乗り込み全く別の危機的状況に陥り……そして連絡が途絶えた。
 朝の通勤列車、人気の少ない終電電車、違和感しか感じない満員列車、夜の寝台特急などなどシチュエーションは様々なようで起こるトラぶるに統一性などはない。

●そして猟兵達の出番です
「はい、そんなわけで事件ですよ~」
 エルフのグリモア猟兵である村雨・ベルが眼鏡をキラリと光らせ皆に説明を始めた。
 要は『怪しい電車に乗ってしまうと何らかの危機的状況に陥り行方不明になる』ということらしいのだ。
「電車の行きつく先に邪神の気配のようなものを感じますので、そこに到着するまでは命の危険だけは無いはずですね~」
 生贄にするなりするまでは殺されるという事などはない、つまりはどうにかして件(くだん)の電車に乗りそして途中の障害を耐え抜き目的地に辿り着く事。
 それが当面の目標ということになるらしい。
「現地の協力者さん達により”次の犠牲者”となる人は目星がついているので、まずはその人と入れ替わり目的の電車に乗り込む事が最初の目標になりますね」
 そう言いながら目の前に広げられた何人もの人物達のリストが机に広げられた。
 行動時間帯も場所もバラバラだがその人物が駅に到着するタイミングに転送はできるようなので後は上手く接触するなり尾行するなりして入れ替わる必要があるだろう。
「終点にさえ辿り着けば邪神に辿り着くのは容易だと思いますから、思いっきりやっつけちゃってくださいね!」
 ただし、と付け加える。
「電車に乗り込むまでと乗車中は派手に暴れると敵に気付かれてしまいますので暴力抜きでトラブルは避けるようにお願いしますよー」
 そこまで言い終えるとコホンと咳払いしつつ全員を見渡し笑顔で皆を送り出すのだった。


轟天
 こんにちは、もしくはこんばんは。
 UDCアースでの依頼ということになります。

 第1章は、駅で目的の電車に乗り込むまでに次の犠牲者と入れ替わってください。
 目的の電車にさえ乗らなければホームに残しておいてももう危険はありません。

 第2章は電車内でのさまざまなトラぶるを如何に乗り切るかです。
 どのような内容かは乗り込んだ電車次第です。

 第3章は終点に辿り着いた猟兵達の前に現れたオブリビオンとの決戦になります。
 きっちり退治して世界に平和を取り戻してください。

 プレイング次第でどうなるやら楽しみというか恐々というかというわけで、自分らしいと思うようなプレイングをお待ちしています。
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第1章 冒険 『駅の怪』

POW   :    実際にその駅に行き調査する

SPD   :    噂を知って居そうな人達に声をかけて調査する

WIZ   :    ネット情報など駆使して調査する

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
マクベス・メインクーン
電車か…結構ホラーでは怪異が起こる定番だったりするよな
何が起こるか分かんねぇとこが、ちょっと好奇心刺激されるが…
依頼だから真面目にやんねぇとな

犠牲者になるだろうお姉さんに声をかけて
遠くから来たばかりで乗る電車が合ってるのか分からない
お姉さんおんなじ方に行くみたいだから
一緒について行ってもいい?と甘えるように【誘惑】する
勿論先にお姉さんの目的地を聞いてから
自分もそこだと合わせて会話を弾ませていく

一緒にホームまで行って
お礼に自販機で飲み物を買ってくるからちょっと待ってて
とその場にお姉さんを留めて
人混みに紛れながら別の乗車口から電車に乗り込むぜ

アドリブ歓迎




『電車』……しばしばホラーなどで怪異が起こる定番になったりもする日常とは切り離せない交通網。
 日常に知らず知らずのうち危機が迫っているということはUDCアースでは別段珍しくはないのかもしれない。
 何気ない平日の昼下がり、喧騒に塗れた私鉄の駅構内に転送されたマクベス・メインクーン(ツッコミを宿命づけられた少年・f15930)は周囲を見渡し目的の人物を探し始めた。

 駅は通勤ラッシュの時間帯とは違いそこまで混雑しているというわけではなく、ごく普通規模の駅のためそこまで苦労せずとも探し出せていた。
 見たところは20代の独身女性といったところだろうか?
 服装や手荷物から察するに観光にでも出るといった様子で今はまだホームへの階段を登っている最中のようだ。 

(何が起こるか分かんねぇとこが、ちょっと好奇心刺激されるな……)
 興味津々な様子で他に違和感などが無いか視線を飛ばすが別段異常といえるものもなくあっけなく2階のホームへと足を踏み入れることとなった。
 今のところ何かが潜んでいる気配もなく怪しい人物がいたりということもない。
あまりに平和すぎるせいかついつい気が緩みそうになり首を振って気を取り直した。
(……っと、依頼だから真面目にやんねぇとな!) 
 まずは目的の女性に接触しよう、マクベスは階段を二段跳びで軽やかに駆けた。


「お姉さんちょっといいかな?」
 突然背後からかけられた少年の声に十三和美はなんだろうとゆっくり振り向いた。
 まだ十代であろう少し不良風の少年(マクベス)の身なりに少し驚いてしまったが少し話を聞いてみるとそんなにも怖い子ではないようで内心ほっとしてしまっていた。
 どうやら地元の子ではなく遠方から着たばかりでどの電車に乗ればいいのかわからないらしい。
 それもしょうがないかなと和美は思う、快速特急、通特急勤、特急、快速急行、快速などなど地元民以外に判別のつきにくい名前がずらりと並ぶのだ。
 幸いその少年が向かう方向は自分と同じ方向らしい。
「一緒についていってもいい?」
 ……などと甘えるように尋ねられれば断る道理もない。
 平日に休みをとりわざわざ歴史探訪をしようとしている程度のことでとりわけ急ぎの用があるわけではなかったのだ。
 それもあるのだがとにかくその年下の少年は何と言うか……とても可愛らしいのだ。
 仕草も口調もとてもとても好みのもので……。

「教えてもらった礼にジュースでも買ってくるからちょっと待っててくれな」
 ホームに着いたマクベスはそう言いその場を離れると時刻表と時計を確認した。
 ちょうど登りの快速特急Aがホームへと進入し停車するが他に乗り降りする人影はない。
(時刻表に載っていないこの電車で間違いなさそうだぜ)
 少し離れた場所まで進み閉まる寸前の乗車口から急ぎ駆け込むと背後でプシュっと音が鳴り電車が発車した。
 ホームには自分が戻るのを待つ女性の姿が見え少し罪悪感が湧いてしまったが、この電車に乗らなかった事で彼女が犠牲者になることはもうないだろう。

 こうしてマクベスを乗せゆっくりと発車した電車は何処かへと向かい走り始めたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・まどか
人が行方不明になる。それが自分の意思ならともかく、邪神が関与しているなら猟兵が解決しないとね。
……トラぶるが発生するなら、なおのことね。

”次の犠牲者”となる人物に目星がついているなんて、UDC職員さん凄い!
それで職員さん。今までの犠牲者や”次の犠牲者”の人達に何か共通点や条件なんかあるのかな?知ってたら教えてね。

まあ、何があろうと私達のやることは変わらないわけで穏便に”次の犠牲者”と入れ替わりますか。
駅のホームで対象に【忍び足+目立たない】動きで接近、【早業+催眠術】で行動を制御して対象と入れ替わり。
兎に角、目立たず・騒がず・穏便に行動。

アドリブ・トラぶる・絡み 大歓迎




 普段利用している電車に乗っただけで行方不明になってしまう。
 考えてみれば恐ろしい話だ……日常的に利用するものにとってもたまの移動手段に利用する者にとっても望まぬ理由で事件に巻き込まれるなどとうてい納得など出来る者はいないだろう。

 今回の事件がUDC案件だろうと特定された時点でこれは警察などの手には負えない案件になってしまったということだ。
(人が行方不明になる。それが自分の意思ならともかく、邪神が関与しているなら猟兵が解決しないとね)
 青葉・まどか(玄鳥・f06729)はUDC職員から手渡された資料を見ながら”次の犠牲者”に共通点や条件がないかなどと推理を進めてみたが少しばかり手詰まりといったところだった。
 場所も時間帯もバラバラでそのままでは推理をするのは不可能といったところで、実際現地の協力者達も占い師などさまざまな種類の人々からの情報を得てようやく”次の犠牲者”の目星をつけたにすぎないのだ。

(まあ、何があろうと私達のやる事は変わらないわけで……)
 ちょうど改札を潜った女子高生を見てまどかはもう一度確認のために資料の写真と見比べてみた。
(あの子で間違いなさそう)
 そうとわかれば後は行動あるのみ。
 見失わないように注意しつつホームまで付いていくと周囲にはちょうど誰もいない事に気付きまどかの背筋に緊張感が走った。
 まるで人払いでもかかったかのように今このホームにいるのは”次の犠牲者”になる予定の女生徒とまどかのみ。
 先ほどまで一緒にいたはずの現地協力者でさえ今はこの場にいないと気付きこの状況はもうすでに怪異の第一歩なのだと理解することができた。

 ちょうどその時、アナウンスも何もなくゆっくりと走ってくる列車がホームに入ってきて一迅の風が吹いた。
(ちょっとだけ……ごめんね?)
 音も無く女生徒に忍び寄ったまどかが大きく胸を揺らし女生徒の視界に入りその視線を交えると、とろんと女生徒の目が緩み惚けたようになってしまう。
 まどかの催眠術のあまりの手際の良さに恐らくはまどかを見たことにすら女生徒は気付かなかったかもしれない。

「ふうっ……ここまでは順調っと」
 まどかは今回騒がず穏便に事を済まそうとしていたのが概ね成功に終わりほっとした表情で胸を撫で下ろした。

 後ろでプシュっと音がして停車した電車の扉が開き乗客を待ち受けている。
 この電車にさえ乗らなければこの子はもう大丈夫。
 そう確信したまどかは女生徒に次に来る電車に乗るようにと指示を出すと踵を返しそのまま件(くだん)の電車へと足を踏み入れた。
 一瞬この世とあの世の境界を越えてしまったかのような感覚に襲われたが恐らくは気のせいではないはずだ。
  
 静かに乗車口の扉が閉まりまどかは逃げ場の無い車中の人となり何処かへと出発するのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

マーリス・シェルスカナ
(※アドリブ、PC絡み歓迎)
fm、謎のtrainに乗ると人が行方不明になル、しかもその原因が邪神?
Wao、神秘の香りが満点デス♪
神秘にたどり着く為にモ、調査してみないといけないですネ。

(WIZ)
情報は集めて次の発生Pointを探すヨ。
Meの電脳とこの世界のネットワークをつないでみて
ここ数ヶ月で同一現象が出てないか調べるネ。(世界知識+情報収集)

あと特定の時間帯、という事が判っているナラ…きっと何人か目撃者
もいて、噂好きが登校してると思うネ。
そういうスレッド?とか投降記録とかあるカシラ?
現場からの生の情報って、結構貴重デスヨ。

後は場所さえわかれバ、その人と入れ替わって乗り込むだけネ。




 世界は不思議に満ちているそういった者もいた。
 この世には不思議なことなどなにもないという者もいた。
 UDCアースおいて神秘や怪異はすぐ隣にある物だと織っている者は……まだあまりにも少ないのだ。
 
(fm、謎のtrainに乗ると人が行方不明になル、しかもその原因が邪神?)
 グリモア猟兵より手渡された簡単なレポートに目を通しながらマーリス・シェルスカナ(宇宙(そら)飛ぶマーリンレディ・f15757)は自身の電脳をネットワークに繋ぎここ数ヶ月に渡り同様の事件が無かったかを精査してみたのだが……。

「Wao、神秘の香りが満点デス♪」
 少し調べてみれば出るわ出るわ噂話レベルではまさに膨大という量が。
 ある一定以上のフィルターをかけてみてもそれらはまだまだかなりの数で、今回の事件が長期的にわたったものであると確信するには十分んものだった。
 いくつかのオカルト系サイトなどの書き込みや電車系の書き込みを見比べ情報の刷り合せをすることが出来たのは幸いだった。
 幾人もの”目撃者”を語る人物達の投稿は玉石混交という有様ではあったが粘り強いマーリスの努力の賜物かようやく”次の犠牲者”に繋がりそうな情報を発見することが出来た。

 書き込みの情報から本人を特定しその行動範囲を把握するのにはさほど時間がかからず、さらにはそれがマーリスが転送された地区周辺であると
なれば後は行動あるのみだ。


 1時間後、近くの駅のホーム。
「HEY♪」
 やってきた電車に乗ろうとしていた少年は突然声をかけられ思わずビクリとしてしまったが、声の主がとても可愛い少女(マーリス)だと気付くと思わず唾を飲み込んでしまっていた。
「え、えぇと何か用かな?」
 少し声が上擦ってしまっていた、情けない。
 そう思いながら見知らぬ美少女に視線を送るがチラリチラリとついつい胸元を見てしまう。
 自己主張の激しいそれを見る視線に気付いてはいないのか少女はにっこりと笑顔で話しかけてくるのだ。
「Where is this train bound for?」
「え、ええと……」
 突然のことに頭が回らない確か今の意味は……。
 そう悩み答えれないうちにその少女は先に乗降口の中へと身を躍らせてしまった。
「え……??」
 少年を残し閉まり始める自動扉。
「Bye♪ このTrainに乗ってはNoデス♪」
 マーリスが悪戯っぽく微笑みながら小さく手を振ると、扉は完全に閉まり電車が動き始め少年は駅のホームにポツリと取り残されてしまった。

 ザワザワと先ほどまでの静寂が嘘のように周囲に音が戻り喧騒が周囲に満ち始めた。
「なんだよ、日本語喋るじゃないかよ」
 口を尖らせ先ほど自分をからかった美少女の事を思い出す。
 さきほどの電車には乗り損ねてしまったが数分後には次の電車が来るはずだ。

 ちょっとした駅での思い出を胸に違う電車に乗り去っていく少年、この瞬間マーリスは確かに一人の犠牲者の命を守る事に成功したのだ。
 だがマーリスを乗せて発車した電車が次の駅に到着することはない、そう忽然と姿を消し何処かへといなくなってしまったのだ……。

成功 🔵​🔵​🔴​

花園・スピカ
【WIZ】
事前に赴く駅や鉄道会社の車両について【情報収集】

赴くのは日本一のカオス駅と噂の愛知県の某ターミナル駅
(車両が来る度に瞳が輝いている事にまだ本人は気づいていない)

ターゲットは…電車にカメラと熱い視線を向けているあの人ですね
【コミュ力】と調べた知識、電車を見るとわくわくするこの不思議な気持ちを武器に話しかけてみます

相手と意気投合したらこそっと一言
「そういえば今日他社路線にあの黄色い車両が来るっぽいですよ…ダイヤ非公開なので運用予測でしかありませんが…」
見ると幸せになれると噂のレア車両…そう聞いて食いつかない人はいないはず!多分!

…とりあえずUDCに巻き込まれる事を防げたのは『幸せ』かな?




 UDCアースにおいて日々の生活を支える交通網にも色々な場所がある。
 辺鄙な田舎から大都会まで様々な駅や施設などがあるがその中でも大量の移動に欠かせないそんな場所もある。
 所謂ターミナル駅と呼ばれる種類の物でそこには知らない者にとっては想像もつかないほどの場所なのだ。

(あぁ……とても楽しみです♪)
 事前に今回赴く場所について下調べをしていた花園・スピカ(あの星を探しに・f01957)は一度出向いてみたかったその場所に到着するとありとあらゆる物が珍しく瞳を輝かせている。
 今回出向いたN駅は日本有数のターミナル駅の中でも特筆すべきはさまざまな路線のホームを共有していること。
 首都方面にあるS駅やG駅などのように路線ごとに違うホームが用意されているわけではなく、同じホームに次々と”違う路線の電車”が入ってくるのだ。

「あぁ……あれは!」
 スピカは幾つもあるホームに次々と入ってくるすでに夢中。
 ついつい熱が入りあれよこれよという間に時間が過ぎていき、目的の人物がやってきたのを確認するとゆっくりと近付く事にした。
 
「ちょっといいですか?」
「ん? 僕の事かな」
 大きなバックから一眼レフカメラを取り出しレンズを組み立てていた青年は可憐な少女が恥ずかしそうにしつつも熱意を持った目で話しかけてきた事に内心ドキドキとしていた。
 聞けばスピカというこの少女もかっこいい電車などに興味があるらしく、色々な種類の電車が見れるこの駅へと訪れたのだという。
 所謂『撮り鉄』と呼ばれる存在の青年と違い純粋に珍しい電車やただただ日常の通勤に使われる電車を愛でたいというスピカに、共通の話題で盛り上がれるというそれだけで青年はとても嬉しそうに電車について語り始めた。
 スピカもスピカで事前に調べた知識もだが持ち前のコミュニケーションを上手くとるという資質により上手く青年と打ち解けれ楽しく会話を続けていた。
 好きなものへの想いが強すぎると一歩間違うと拒絶へと繋がる、そんな地雷を踏む事無いのは大したものなのだ。

 写真を撮り続ける青年と並び和気藹々と話していたスピカがはっと思い出したように手を重ねた。
「そういえば今日他社路線にあの黄色い車両が来るっぽいですよ…ダイヤ非公開なので運用予測でしかありませんが…」
「えっ! ドクター今日来るの! うぉぉぉっ見れたらラッキーなんてもんじゃないぞ!」
 1ヶ月、下手すると2ヶ月に一回しか見れないと噂のそれは鉄道マニアにとってもは幸運を運ぶ青い鳥のようなもの。
 それが今日見れるとなれば撮り鉄の血が騒ぐのか青年は慌ててバッグに荷物を仕舞うとスピカの両手を握り大きくシェイクハンド。
「ありがとうスピカちゃん! 写真撮れたらアップするんで絶対見てほしいな!」
「あっ はっはい。 楽しみにしていますね♪」
 笑顔で返し小走りに立ち去っていく青年を見送ったスピカの横で一台の電車が入場しスカートを揺らした。

(…とりあえずUDCに巻き込まれる事を防げたのは『幸せ』かな?)
 ちょっと騙したようで悪いが”この電車”に乗っていれば確実にあの青年は犠牲者になっていた。
 あくまで”予測”なんだから許してくださいね。
 そう思いつつスピカの足は乗降口を越え電車の中へと進んでいた。

 静かに自動扉が閉まり電車がゆっくりと発車する。
 ダイヤには乗っていない種類の”来るはずのない電車”が今どこかへ向けて進み始めた……その先に待つのは何なのか?
 スピカの胸の奥に広がる熱い想いは次第に全身に広がっていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

モルテマリア・ベルフェゴール
[POW]選択

「うんうん、やっぱり実際にいってみるしかないですもんね?」
私服のオープンショルダーミニワンピスタイルでふらふらぁ~っと駅へ
邪な神様は…ええまぁ、やっぱりよくないですもんね…?
さてっ、目星もついてるなら手っ取り早くホームでみつけてっとぉ――…
こぉっそり尾行して。あやしー電車に入っちゃうよーなら…

「と、いう訳で~…ごめんね~…♪」
先に電車に乗り込んでる犠牲者(予定)クンを背中からハグっとして、くるん、として、とん♪
ホームに戻して閉まる扉越しにおててをふりふりしながら無事入れ替わり成功~~…ってできるかな? 

※大アレンジ変更アドリブ大歓迎ですっ




 日常生活に欠かせない電車に乗るだけで事件に巻き込まれるなんて犠牲者になった人にとっては災難なんてもんじゃないですよね~。
 などと説明を受けたものの、まぁそうなのかな?程度にしか当事者以外にはピンとこないときもある。

 ぽややんとした雰囲気で説明を聞いたもののモルテマリア・ベルフェゴール(サクラメント・アップル・f17390)もまたその一人のようで。
「うんうん、やっぱり実際にいってみるしかないですもんね?」
 などと緊張感の欠片もないのだがそれはそれ仕方がない。
 普段から軽やかでセクシーなファッションを好むモルテマリアは今日は適度なセクシーさが可愛いオープンショルダーミニワンピスタイルで決めていた。
「~~♪」
 さっそく目的の駅と人物の資料を受け取ると転送されその姿は駅構内へと現れていた。
 すれ違う人々がチラリと見える肩や布地に包まれているとはいえ自己主張の激しい胸に惹かれただ歩いているだけなのにある意味すでに注目の的。
 あまり目立ちすぎるのもあれかなと時間はまだ余裕があるようなので売店で購入したタピオカティーを手に壁へともたれ掛かった。
(邪な神様は…ええまぁ、やっぱりよくないですもんね…?)
 変装のつもりなのかつけているお洒落な伊達眼鏡をズラし一口吸いながら視線だけを周囲に送るってみるとこの時間帯でもそれなりに利用客が多いものなのだなとうんうんと一人頷く。
 姿勢のせいか飲み物を胸に置く『タピオカチャレンジ』をしているように周囲には見え視線を独り占めしていると本人は気付いていないがそれはそれ別の話である。

 少しして改札を通りホームへと歩く目的の人物を見つけると飲み終わった容器をゴミ箱へと捨て軽い足取りで付いていった。
 相手はモルテマリアよりも背が低い小学生の男子のようでおそらくは塾にでも出かける最中なのだろう。
 (不自然に)人気の無いホームに辿り着いた時点でピンとくる。
 この邪悪な気配はすでに怪異は始まり始めているのだと一瞬で理解できた。
 だとすると次にホームへと入ってくる電車がかなり怪しいのだろう、その少年もそのつもりでホームに立ち到着を待っているようだ。
 
 すぐにその電車はホームへと入場してきた、時刻表に載っていないどこ行きかもわからない怪しい車輌。
 これは間違いないと見るものが見れば一発でわかる。
 だが少年は手元のスマホを見ていたのかそれには全然気付いていないようで停車し開け放たれた自動扉の中へと一歩足を踏み出そうとした。

「はーい、こんにちは♪」
「えっ!?」
 後ろから突然ハグをされ少年は思わずスマホを落としそうになってしまうのをどうにか我慢できることができた。
 頭を包み込む未知の柔らかさに慌ててしまいそれに手で触れてしまうと余計に混乱してしまった。
「えっえっ、何???」
 肩を掴まれクルリと180度回転させられると少年の頭を包み込んでいた正体が見知らぬ女性の豊かなバストだとどんな鈍感でも気付いてしまう。

「と、いう訳で~…ごめんね~…♪」
 優しくハグされ赤面した少年の身体がポンと後ろへと軽く押された。
 少年は数歩後ずさり身体はホーム上へと取り残され目の前で自動扉がプシュっと音をたて閉まってしまった。
 そして静かにゆっくりと発車する電車。

 今のは何だったのだろう? 夢? 悪戯?
 そんな事を考えながら少年は走り去る見慣れない電車を見送るのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

高原・美弥子
【恋華荘】で参加だよ

寝台列車ってドンドン無くなってるって聞いたけど、というか今ある寝台列車ってほぼ豪華列車じゃなかったけ?
少なくとも、これ凄い予約待ちな豪華列車じゃないよね。女子高生グループじゃ金銭的にも無理あるだろうし
で、夜の寝台特急って現役車両ってまだあったけ?

まぁ席の乗っ取りはアイさんといちごにお任せかな
あたしは荷物置いたりして占拠しちゃって此処を動かないし席変わらないぞ、って無言でアピールするよ

無事?まぁ無事入れ替わって女子高生グループを列車から降ろせたら一旦は一安心だね
これからどうなるか油断は出来ないけどね
って、アイさんズルい!いちごと個室とか独占反対!抜け駆け禁止だよ!?


彩波・いちご
【恋華荘】で参加

私達が来たのは、寝台列車に乗ろうとする女子高生のグループでした
丁度人数も一緒
「折角の旅行なんでしょうけれど、諦めてもらわないといけないですねぇ…」
アイさんのハッキングで、チケットをダブルブッキングさせてもらい、
「すみません、そこは私たちの指定席なんですけど?」
出発前にここは私たちの席だと言いくるめて列車から降りてもらいましょう
必要なら催眠術でいう事聞かせちゃいますよ?

…彼女たちには次の列車のチケットを組織に手配してもらえないですかねぇ…

というわけで女子高生グループに成りすまして、いざ出発
しばらくは寝台列車の旅を…
…って、狭いんですからわざわざ同じベッドに入ろうとしないでっ?!


アイ・リスパー
【恋華荘】
いちごさんを意識しています

「私たちのターゲットは、あの寝台列車に乗ろうとしている女子高生たちですね」

仲良しグループでの旅行を邪魔するのは気が引けますが、このまま被害に遇わせるわけにはいきません。

【チューリングの神託機械】で情報処理能力を向上。
ネット経由で鉄道会社のデータベースをハッキングして、女子高生たちと同じ席の指定席券を手に入れます。

「あれ、私たちと同じ席ですね。
予約システムの不具合でしょうか?」

いちごさんの催眠術で後押ししてもらいましょう。

「さて、それでは私たちは旅行を楽しみましょうか」

密かに私といちごさんが同じ二人用個室になるように仕組みましたので、旅行が楽しみですね!


フロウヴェル・ゼフィツェン
【恋華荘】の皆と参加なの。

寝台列車に乗ろうとしてる女子高生グループと入れ替わって乗り込むの。
予め、アイにハッキングでそのグループと同じ席の乗車券を取って貰って、件のグループに接触したらその乗車券を見せ、ベル達が先に取ったと主張し列車を降りてもらうの。
彼女達が別の列車に乗せて貰えるよう、UDC組織の人にはお願いしておくの。

無事乗れたら、なんか起こるまでは寝台列車の旅を楽しむの。
初めて乗るし、わくわくするの…

あ、ベルはいちごと一緒のベッドで寝るの(さも当然のように彼のベッドへ潜り込みに)
大丈夫なの、ベルちっちゃいからそこまできつくないの(一部が大きいことは言わない)




 列車の世界において時代の徒花と呼ばれた物の一つに寝台列車というものがある。
 スピード重視で利用客の減ったこの時代のニーズに合わず次々と姿を消していき日本ではもはや絶滅種。
「っていうか……今は運行しているのは確か観光用の豪華列車だけじゃなったっけ?」
 高原・美弥子(ファイアフォックスのファイアブラッド・f10469)がううーんと首をひねる。

「んーっ、私もそう思ったんですが”次の犠牲者”になっちゃう人のネット予約情報調べたらあるんですよね何故か」
 アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)の『チューリングの神託機械』にかかればクラッキングなどお手の物。
 あっさりと該当の列車とそれに予約している女子高生達のデータを入手しその顔写真まで表示してみせていた。

「それで首尾のほうは如何です?」
「えっええと……っ」
 作業中に不意に覗き込んできた彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)に上目遣いで見られたせいか赤面して尻餅をついたアイがしどろもどろになりつつ浮かべた画像を一枚いちごの視界に動かした。
「わわわ……私たちのターゲットは、寝台列車に乗ろうとしているこの女子高生たちですね」
 画像を見てみるとそこに映っているのは名簿と写真、4人の仲良しグルプといったところだろうか。
 
「んーっ、ベル達の邪魔……追い出してほしいの」
 いちごの後ろからひょこりと顔を出したフロウヴェル・ゼフィツェン(時溢れ想満ちて・f01233)がアイに手を差し出して立つのを手伝ってくれると、立ち上がりお尻についた埃をぱたぱたと掃いウィンクしてみせる。
「すでに仕込みはバッチリです♪」



 夜の帳が下りた頃、駅のホームで停車中の寝台列車の中では一悶着始まろうとしていた。

「そこ私達の席なんですけど!」
「すみません、そこは私たちの指定席なんですけど?」
 女子高生達と車内の廊下で口論になりかけいちごが矢面に立ち対応していた。
「あれ、私たちと同じ席ですね。予約システムの不具合でしょうか?」 
 アイがとぼける横でフロウヴェルがチケットを取り出し可愛らしくそれを見せ付ける。
 美弥子に至っては先に荷物を寝台に放り出し”ここは私達の席だぞ”と無言でアピールをしていた。
 ここまで自信満々に対応されると女子高生達もさすがに不安になりそれぞれがチケットを懐より取り出そうとしていた。
(んー しょうがないですねー)
 いちごがさりげない仕草で催眠術を仕掛けるとトロンとした表情になった女子高生達に耳元で囁いた。
「どうやらチケットの発券ミスのようですよ、表で係員がいますから相談してくださいね?」
「「「「は……い……」」」」
 惚けた表情のまま寝台列車から降車していく4人はホームにいた駅員らしき人物に話しかけている。
 フロウヴェルが窓から駅員に手を振ると後はお任せをとばかりに礼を返してくる。
 これは事前にUDC組織より派遣してもらった支援要員でおそらくは別の列車への手配なども上手く済ませてくれるだろう。
 こうして”次の犠牲者”になったであろう女子高生達は死の運命から外れ普通の生活へと戻っていくことができたのである。



 寝台の入れ替わりに成功したからにはここからは身内間の静かな戦いが幕を開けていた。
 そう……恋華荘恒例”いちご争奪戦”の幕開けである。

 真っ先に手を打っていたのはもちろん予約そのものをクラッキングしていたアイだ。
 寝台席をいちごと相部屋にし残りの二人は隣の個室だ。
 B寝台なら四人一緒なのにというツッコミは野暮というものだ、勝負はとっくの昔に始まっている。

「さて、それでは私たちは旅行を楽しみましょうか!」
 鼻息も荒くガッツポーズのアイ、さっそく同室のいちごのベッドに潜り込んでみたのだが……。
 ムニュリ。
 何だか柔らかい感触だ。
(いちごさんにそんな柔らかい場所なんて……ありまくりですよね!)
 思わず鷲掴みにしてみると可愛い声が返ってきた。
「ひゃん、いちご 激しい♪」
「えっ……その声 ベルさん?」
 思わずアイが毛布を取り払うとそこにはいちごにしがみついたフロウヴェルの姿が。
「なっ なっ なっ……なんでそこにいるんですかー!」
「えっ ええとその……女子高生さんが立ち去ってからすぐ ですね」
 赤面したいちごが答えるのだがフロウヴェルがしがみついているために身動きは取れないようだ。
「大丈夫なの……ベル、ちっちゃいからそこまできつくないの……」
 小柄な身体には不釣合いなサイズの乳房をいちごの腕に押し付けアイのほうを見てコクリと頷く。

「ちょーと、あんた達ーっ!!」
 個室の扉が開け放たれ美弥子がゼーゼーと息を荒げ入ってきた。
「って、アイさんズルい!いちごと個室とか独占反対!抜け駆け禁止だよ……ってあれ?」
 目に映るのはベッドに入ったいちごとフロウヴェルそして反対サイドからしがみつこうとしているアイ。
「せっかく同部屋にしたのに~~っ」
「ここはベルの特等席なの」
「え……ええっと……これはそのっ……」
 それぞれが思い思いに声を発するが傍から見れば乳繰り合っているようにしか見えない。
 
「えぇーい! 問答無用ー!!」
 美弥子までもが正面からいちごに抱きつこうとしベッドの中へ。
 狭いベッドの中はすでに4人でギュウギュウ詰め。

「…って、狭いんですからわざわざ同じベッドに入ろうとしないで~~~~~っ?!」
 寝台列車にいちごの叫びが響くと同時にゆっくりと汽笛を鳴らし発車したようだった。
 こうして行き先不明の寝台列車の旅が幕を開け夜の暗闇へとその姿を消していくのだった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月宮・ユイ
アドリブ◎※身に<呪詛>宿す
日常の中に潜む危険ですか
これ以上犠牲者を出さない為にも対処しましょう

▼状況
時間帯は朝の通勤通学時、満員電車に不自然な程見送る人がいる一方で誘われる様乗り込んでしまう学生がいると。
犠牲者候補の方は、この女子学生の方ですね
同じ年頃で同じ黒髪、入れ替わる為にも服も同じセーラー服にしておきましょう

▼接触
《機能強化》起動
<誘惑の呪詛・情報収集・コミュ力>技能活用し上手く接触図る。
彼女には申し訳ありませんが、ホーム到達時<生命力吸収の呪詛>用い軽く眩暈に似た症状を誘発。咄嗟に助ける様に駆け寄り支え椅子に座らせる。
電車が来ても無理せず次待つ様誘導することで入れ替わり目指す




 ジリリリリ……。
 駅のホームにまた発車のベルがけたたましく鳴り響いた。
 朝の7時台は過密すぎるほどに通勤通学で人が押し寄せる時間帯、電車がくれば多少不自然であろうと慌てて乗り込んでも何もおかしくはないのかもしれない。
 スーツに身を包んだサラリーマンや学生服に身を包んだ学生達がひっきりなしに電車の中へと押し込まれていきそしてまた次の乗客がホームへと押し寄せ続けていた。
(日常の中に潜む危険ですか、これ以上犠牲者を出さない為にも対処しましょう)
 普段着とは似つかないセーラー服に身を包み月宮・ユイ(捕喰∞連星・f02933)はベンチに座ると手元のスマホを操作し配布されたデータを閲覧する。
 この駅で”次の犠牲者”に選ばれたのは自分と同じ年頃で同じ黒髪、万が一浚う相手を観察する相手がいたとしてもごまかしがきくレベルではないかと予測していた。

 現地協力者からの連絡で目的の相手が少ししたらエスカレーターを登ってくることを確認しユイは席を立つと歩き始めた。
(あの子かしら?)
 自分と同じ背格好で同じセーラー服を着た少女。
 資料を閲覧し学校名や名前まですでに把握済だ、後はいかに上手くやりすごすかなのだがそれはここからの自分次第だ。

「あれ? 城之崎さん……次の電車?」
「えっ、あっ はい?」
 まるで顔見知りのように話しかけてくるユイに城之崎と呼ばれた少女は誰だっけこの子?とばかりに首をひねり思い出そうとする。
 もちろん幾ら思い出そうとしてもユイの名前が出てくるわけはないのだが同じ制服を着ているということがそれを阻害するのだ。
 さらにはとても親しみやすいユイの口調や態度にきっと思い出せないだけなのだろうと警戒感が自然と薄れていった。

 少ししてホームに電車が入ってくるのだが不自然なほどに誰もがそれに反応しない。
(ん、この車輌で間違いなさそう……かな?)
 ユイは目的の少女だけがそれに反応してるのを再確認すると、その手にそっと触れると軽い呪詛を流し込んだ。
「あれ……んんっ」
 立眩みを起したように崩れかけた少女をユイが咄嗟に支えそのままベンチへと座らせた。
「大丈夫? 無理しないで次の電車が来るまでここで座っていて……ね?」
「そ、そうね。ちょっと昨夜頑張りすぎた かな?」
 そう言うと少女は俯き気味に背もたれへと体重をかける。

(10分もしたら治るからごめんなさい……)
 心の中で謝りつつユイはその場を離れると今まさに閉まりかけようとする乗車口へと駆け込んだ。
「んんーっ きついっ」
 思わず声が出てしまうほどの混雑具合に乗車数秒で嫌になるユイだった。
 背中を誰かに押されどうにか詰め込まれると音をたて扉が閉じられた。
 後はこれをどう乗り切るかだが……、身動き一つ取れそうにない満員電車に揺られユイは何処かへと運ばれていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

藤堂・遼子
時刻表にない列車なのよね?
アナウンスはあるのかしら、アナウンスも無かったらあきらかさまに怪しいのだけど、もしそうだったらよくそんな車両に乗るわね
まぁなんであれ、被害出さないことが第一ね
私の担当は、満員列車ね
……うわ、こんな半端な時間帯で、しかも通勤時間でも満員はまず無いだろう路線で満員列車とか違和感しかないのだけど
突っ込みどころだらけだし、本当は嫌だけどギュウギュウ詰めの中に先に私が入るわ
ほら、もう乗れないわよ。大人しく次の列車を待ちなさい。そもそも若い女性がこんなおっさん塗れの満員列車に乗るとか痴漢被害に遭いたいのかしら?
……我ながらブーメランが酷くて顔を覆いたいわ、なんで私がこんな目に




「んーーーーっ」
 人通りの少ない駅のホームで藤堂・遼子(狂気を狩る者・f09822)は伸びをして周囲を見渡した。
 ラッシュ時からはだいぶ時間のズレた時間帯なので歩いている人自体が少ない。
 渡された資料によればこれで間違いないらしいのでとにかく今は目的の人物が現れるまでここで待機するしかない。
(時刻表にない列車なのよね? アナウンスはあるのかしら?)
 当たり前の疑問を思い浮かべるがそれはその時にならないとわからないことだろう。
 邪神の絡む怪異においては人の常識などというものはとても微弱なものであり全てを疑ってかかるぐらいでちょうどいいのだと遼子はそう思う。
 あからさまに怪しい車輌になど乗りたくもないのだが、被害を出さない事がまずは第一。
 その辺りを弁え覚悟を決める。

 目的の人物がホームへと現れ乗車位置に立つとそっと遼子もその背後へ並ぶように移動を始めた。
 ほどなくして現れた電車を見てこれは間違いないと遼子の勘が囁いていた。
 というかこの混雑などありえない中途半端な時間帯だというのにこの露骨なまでの満員列車などありえるのだろうか?
 朝のラッシュでしか余り見ることのないすし詰め状態というのはこのようなものを言うのだろう。
(うわぁ、突っ込みどころしかないわね……)
 先ほどからアナウンスもなくそして当たり前のように時刻表にも載っていない正体不明の列車なのだ。
 乗降口が開くがもう何人も乗れるスペースがあるようにはとうてい見えない。
 それなのにまるで導かれるようにその目的の女性はふらふらとその電車へと乗ろうとしている。
「覚悟を決めるしかないかしら」
 足早に女性を追い抜きギリギリ一人が乗れるかどうかのスペースに身を躍らせるとそれでちょうど押し込めるギリギリぐらいにはなったらしい。
 さすがにそこへ潜り込む気が起きなかったようで女性は唖然と遼子を見るばかりで。
「ほら、もう乗れないわよ。大人しく次の列車を待ちなさい」
 などと急に話しかけられればさすがに驚きその場で動きを止めていた。
 その僅かな後にベルと共に自動扉が閉じ遼子は身動きのとれぬ満員列車のドアに身体を押し付けどうにか落ち着く事ができた。

(こんなおっさん塗れの満員列車に乗るとか……痴漢被害にでもあいたいのかしら?)
 そう思いながらも自分こそがその立場にいるではないかと内心溜息をつく。
 ゆっくりと動き始めた事でさらにガラスへと身体が押し付けられ思わず声が出そうになってしまった。
(……我ながらブーメランが酷くて顔を覆いたいわ、なんで私がこんな目に!)

 こうして存在しないはずの満員列車に乗り込んだ遼子は事件の真相へと至る細い糸を紡ぐように邪神の陰謀渦巻く車中の人となったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

丹羽・真菜
WIZ
その日は日直だったのでいつもより早くに駅へ向かいました
歩行者信号に何度もつかまってしまったせいで、ホームに着くとすでに電車は出発寸前
「あ、待って!」
いけないと思いつつも、駆け込み乗車を決めてしまいます
その時、同じく駆け込み乗車しようとした女の子にぶつかってしまい…
私はギリギリ乗れたのに、その子は私にぶつかったせいで乗り遅れてしまったんです
「ご、ごめんなさい…」
私は呟きますが、相手の子に伝わったかどうか…
まぁ、とにかく乗ろうとしていた電車には間に合った訳なので、ちょっと罪悪感に苛まれながらも安堵の息を吐き…気付いたんです
乗換検索画面に映っている乗車予定の電車は2分後の到着で…この電車は何?




 謎の電車に乗るだけで行方不明になる、それが今回の事件の巻き込まれ方。
 猟兵達は”次の犠牲者"達と入れ替わりその先へと進むのだが世の中にはそんなトラブルや事件に巻き込まれる不幸(?)な体質の者がいるのもまた確かで、ここにいる女子高生にして猟兵の丹羽・真菜(特異限定霊媒体質・f16135)もまたその一人なのだった。
 平凡な女子高生の真菜にとってはグリモア猟兵から説明を受け飛ばされた先が自分の地元とあってはいつもの生活に戻るしかない。
 自宅からグリモアベースに赴いたのにまた自宅前に転送されてしまったのだから今度会ったら文句でも言ってあげましょうなどと思わないでもない。
 それにおかしなことに今回に限って”次の犠牲者”については何も説明を受けなかったし誰と入れ替わればいいのかの指示すらも無かった。

(職務怠慢というものでしょうか?)
 真菜がそう思うのも無理はない、これではいつも通りの生活を送るしかやることがないということだ。
 今日も普段通りに真菜は登校しようと自宅を出たのだがそれは普段よりも少し早めの時間帯。
 その日は日直当番なので急いでいるというのに行く先々の信号は赤赤赤。
 ようやく駅の改札を抜けホームに辿り着いた時にはちょうど乗りたいと思っていた電車が到着したようでこれに乗らないと日直当番には間に合わない。
「あ、待ってくださーい!」
 サラリーマンや学生達の隙間を駆け抜け一番近い乗降口へとホームを横切った。
 ドンッ。
 真菜と同じく慌てて駆け込み乗車をしようとしていた女子高生とぶつかり相手はその場で尻餅、真菜はどうにか無事乗りたかった電車に間に合ったようで車内の人に。
 音をたて自動扉が閉まり振り返るとホームでぶつかった女子高生が何やら怒っているようだ。

「ご、ごめんなさい……」
 後ろめたさに口から零れた謝辞はあまりにも小さく相手に伝わったかどうかはわからない。
 罪悪感が尾を曳いたものの今更謝りようもないため真菜はこの電車で間に合うかどうかを調べようとスマホを操作し「あれ?」と小さな違和感に気付いた。
 表示されている乗換検索画面によると乗車予定の電車は2分後の到着であり時間厳守を旨とする日本の鉄道会社において何の案内などもなくズレることなどあまりありえない。

(え……じゃあ、この電車はいったい何?)
 振り返り車内を確かめたいがどうにも恐怖感から身体が強張って動きが鈍い。
 あぁ……そうかと突然気付いてしまった。

 グリモア猟兵が何故”次の犠牲者”について語らなかったのか……。
 この事件において”次の犠牲者とは真菜自身”だったという事実に。

 大きな汽笛をあげ小さなトンネルを潜った電車はそのまま出口から出てくる事は無く何処かへとその姿を消してしまったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

フランチェスカ・ヴァレンタイン
つまりは… 罠を踏み抜いて蹴散らす前提の、囮的なアレですね?

だいたいいつも通りな感じの流れになりそうな気配がひしひしと勘に触れつつ
犠牲者と目される女性に近付き、偶然一緒に並んだ風を装いながらコミュ力で世間話など

あら。これからデートなのに彼氏さんとはぐれた、と
そういえば先ほど、誰かを探してうろうろしている殿方がいたような…?
お相手、どんな方です? …なるほど。容姿を伺うに、たぶんその方ですねえ。ええ、あちらの… 別ホームの辺りに

などと言いくるめて女性はこの場から遠ざけ、後のことは現地協力者にお任せしましょう

こちらはこのまま乗車ですね、と
さてさて、ナニが出てきますことやら…?

※諸々ご自由にどうぞー




「つまりは… 罠を踏み抜いて蹴散らす前提の、囮的なアレですね?」

 グリモアベースより説明を受け転送される際、その内容を聞きながら何となく今回の事件についてすでに察している勘のいい者も何人かいたのだがフランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)もその中の一人だ。
 
(だいたいいつもの流れになりような……って、今思いっきり目を逸らしましたねこのグリモア猟兵!)
 さらなるツッコミを入れてやろうかと資料を手に近付こうとしたがその前に現地へと飛ばされて気付けば駅の待合室に座っていた。
 こんな時だけ仕事が速い、次に会ったらとっちめないといけませんよねなどと思ったが仕事は仕事。
 まずは”次の犠牲者”と入れ替わる所から始めなければいけない。
 目的の人物の情報を頭に叩き込むとさっそくフランチェスカは行動を開始したのだ。

「あーもうアイツ、いったいどこにいったのよ!」
 駅のホームでキョロキョロと誰かを探している碧はスマホをもう一度タップし誰かへとメッセージを送る。
 先ほどから何度も送るのだが既読もつかずさらには電話に出る様子もない。
 何なのよ、今日のデートがそんなに気に入らなかったっていうの?
 ……などと思わず怒りがこみ上げてしまうがそれもしょうがない。
 今日は久しぶりのデート、これから中華街まで出向いて二人で楽しく過ごす予定だったというのにこの駅につきトイレに行くと言ってから彼氏が帰ってくる様子がないのだ。
(あいつ、昔から方向音痴だったし!)
 などとまるで幼馴染のような事を思い浮かべるが二人が出会ったのは大学のゼミで一緒になってからというもの。
 その辺は勢いで考えているので気にしないであげてほしい。

(実は彼氏はUDC協力者の駅員に別室へ連れて行かれ携帯の電源も切られてしまっているのだがそれを碧が知る余地は無い)

「どうかされました?」
 白い羽根と金髪が綺麗な女性(フランチェスカ)に話しかけられ碧は思わずドギマギとしてしまった。
 まるでモデルのような容姿に豊かなバスト、女性である碧から見てもその人はとても魅力的で。
「あ、はい。 実は彼氏とはぐれてしまって……」
 ちょっとした世間話をふられ答えているうちに話が弾み、見も知らぬ相手だというのに何故か碧はフランチェスカに事情を説明してしまっていた。 
「彼氏さんですか……あっ そういえば」
「そういえば?」
 時刻表に載っていない目的の列車がホームに入ってきたタイミングを見計らいフランチェスカが何かを思い出したような仕草をする。
「容姿を伺うに、たぶんその方ですねぇ。 えぇ……あちらの反対路線のホームでお見かけしたような」
「あいつ何やってるのよ! あっ ありがとうございます。 私ちょっと探しにいってきます」
 そう言いながら階段を駆け下りていく碧、これで彼女が”次の犠牲者"になることはないだろう。

 そのまま近くにいたUDC協力員に二人の事を託すとフランチェスカは意を決して乗降口へと身を滑らせた。
 現世とあちらの境界を越えた……と一瞬思わせる感触がこの電車にはある。
(さてさて、ナニが出てきますことやら…?)
 自動扉が閉まった車内を見渡し……フランチェスカはゾクリと背筋に嫌な予感が走るのをはっきりと感じ取ってしまった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

藤宮・華澄
エルーゼ先輩と共に電車に乗り込むわ。
電車に乗せない様にしないとね。入れ替わる形で乗り込むわ。
これでも薬剤にも精通してるんだから、睡眠導入効果の液体薬品を用意するわ。
これを気化させて、香水として偽装し、相手に嗅がせて眠らせる。眠らせたら駅員に変装したUDC職員に任せて乗り込む。
気になる事はあるけど、乗り込めればOKね。

※アドリブ、他の猟兵との絡みOK


エルーゼ・フーシェン
華澄と共に行動するわ。
狙われている女性二人と入れ替わり、満員電車に乗り込むわ。
まず接触しないといけないのだけど、方法はあるかしらね。
華澄と相談して、新しい香水の試供品と称して使うわ。
UDC職員に任せたら、電車に乗り込むわよ!
……女性しかいないのは気になるけど、なるようになるわよね?

※アドリブ、他の猟兵との絡みOK




 ”次の犠牲者”が現れるのがイベント開催中の駅の構内と聞き藤宮・華澄(新米猟兵・f17614)とエルーゼ・フーシェン(双刃使い・f13445)の二人はさっそく策を練り始めた。
 ちょうどこの駅に現れる目標は女性二人、華澄とエルーゼが交代するにはちょうどいい人数ということもあり怪我などさせないで入れ替わるには何がいいかと持参したアイテム類をチョイスするのに忙しい。
 今日は何やらイベントということで色々女性向けのセールスや販売員があちこちにいるあたり二人が少しばかり露骨な行動を行ってもばれにくいのではないかと思われた。

「エルーゼ先輩、この薬品なんてどうかな?」 
「いいと思うけど……液体のままじゃちょっと使いにくくないかしら?」
 華澄が振って見せる瓶に入っているのは強力な睡眠導入剤でもちろん市販などされておらず軍用の流通品だ。
 これならば耐性の無い一般人はすぐに眠りに入るだろうが液体のままだと飲ませるなり口に含ませる必要がある。
 この人混みだ、あまり不自然なことはしたくないのだが……。

 UDC職員のバックアップがあるとはいえ大事にはあまりしたくはない。
 そこで二人が考えた案は女性ならではというものだった。
「あぁなるほどこれなら……」
「でしょ? これをこうしてっと」
 エルーゼがイベントを数店回り手に入れた試供品の化粧品の容器を華澄が分解し中身を捨てそこに先ほどの睡眠導入剤を混ぜ始めたのだ。
 霧状に吹き付けることで効果自体は弱くなってしまうがそれでも一般人相手ならば十分なはず。
 どちらにしろ時間があまりない以上はこれに賭けるしかないのだ。


「そちらの方、新製品のお試しは如何ですか?」
「今年の夏の流行を先取り……いかがでしょう♪」
 エルーゼと華澄の二人が通路脇に呼び込んだ二人の対し笑顔で香水を進め始めた。 
 ”次の犠牲者”となりはずのこの女性達を死なせるわけにはいかない。
 必死のアピールでどうにか香水を二人に向けると全身にそれを振り掛けはじめ……徐々に顔周辺に多めにスプレーをしていった。
「あ……れ……?」
「うぅぅん……」
 崩れ落ちかけた二人を支える猟兵達、そこへ駅員がどうしましたかと現れ少し医務室に連れて行くと二人を運び始めた。

「後はよろしくね」
「はい、ご武運を」
 この駅員ももちろんUDC職員の変装で後の細々した処理は彼等が行ってくれるだろう。
 ちょうど現れた時刻表に無い列車にエルーゼと華澄は急ぎホームへと駆ける。
 他の乗客たちには見えていないのか誰も乗り降りをする様子がないおかげで二人は扉が閉まる寸前にどうにか中へと駆け込み乗車をすることができた。
(気のなる事はあるけれどとりあえず間に合ったかな)
(……女性しか乗っていないのが気になるけど、なるようになるわよね?)
 息を落ち着けながら周囲を観察する二人を乗せ電車は静かに発車するのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

トリガー・シックス
さて、誘拐の手立てが掴み難いとはな。
調べている内に来るのが遅れてしまい、二人とは合流できずか。
狙われている一人の男性と入れ替わる。
なにやら思い詰めてるように見えるから話を聞き、自ら命を絶つ事を仄めかすなら話をする。
「もう少し、生きてみてはどうだ?」
この電車に乗せるわけにはいかんと伝え、封筒を渡す。
「暗い時代だが、強く生きる者たちは多い。乗るべきはこの電車ではない」
お前にも何かを変える可能性を秘めていると伝え、寝台特急へと乗り込む。
名前を聞かれたらこう答える。
「死神……」

※アドリブOK




 駅には様々な人間模様がある。
 日々の変わらぬ生活を過ごす者、たまの楽しみに喜びを隠せない者そしてすべてに絶望し自ら命を断とうと悩む者である。

 トリガー・シックス(死神の代行者・f13153)は現地に着くまでに色々と調べてはいたようだがあまりにも掴みどころのない事件では調査の仕様がないというのが実情だ。
 もっと専念し時間をかければ情報も集めやすいのだが今はそれを言ってもしょうがないだろう。
 調べているうちに連れの二人は別行動になってしまったが最終的には同じ場所を目指すうえ、まずは犠牲者と入れ替わるという仕事を片付けなければならない。
 一応は入れ替わるべき人物のリストはすでに手渡されているので今やるべきはすぐそこのホームにあるベンチでうな垂れ座っている中年男性をどうにかすることからだろう。
 悲壮を通り越しもはや絶望に近い表情でブツブツと何かを呟いているようだがもっと近づかないと話は聞こえないようだ。
 何か社会的に失敗し全てを投げ出してどこかへと逃避行しようというのか……この時代に不釣合いな寝台列車がホームにて男が乗るのを今か今かと待ちわびているようだった。

「横、いいか……?」
「なんだあんたは……」
 横にあえて座ると無言で缶珈琲を差し出す。
 当初は話す事も億劫そうだった男も今は少しでも愚痴を零したいという欲求が勝ったのか聞いてもいないのに次々と最近起こった身の上を語り始めた。
 それはほんの少しの歯車の掛け違えから始まった悲劇、全てを失いすべてに絶望した男にとってはもしもこの寝台列車が地獄への片道切符であろうとどうでもいいのかもしれない。
 男が見せた切符に書かれているのは怪しげな切符でありこれこそが死への誘いとなっているのだろう。
 トリガーはそれを早業で取り上げると「何をする」と言う男に懐から取り出した封筒をポンと投げてよこす。
「もう少し、生きてみてはどうだ?」
 男がズッシリと重みのある封筒を開けて見ればそこに見えるのは幾つもの束。
「暗い時代だが、強く生きる者たちは多い。乗るべきはこの電車ではない」
 そう言いながら切符を持ったままトリガーは寝台列車のほうへと歩き始めた。
「あ、あんたこの金は一体……」
「ただの切符代だ、釣りはとっておけ」
 列車に身体半分乗り入れ振り返りながらトリガーは言葉を続けた。
「お前にも何かを変える可能性は秘めているはずだ……」
 そう言い終えるや否や扉が閉まり列車が発車する。

 入口の外まで追いかけた男は腹の底から必死に叫び名を問うた、聞こえてはいないはずだがガラスの向こうで男の唇がこう言ったように聞こえた。
「死神……」っと。

成功 🔵​🔵​🔴​

豊原・フィリス
犠牲者候補がわかっているのはありがたわぁ
問題はぁ、どうやって入れ替わるかねぇ

「あら、あの酔っぱらってる人みたいねぇ」
〔タートルネックボディコンワンピース〕で遊び人風に『変装』

「フラフラしてるけどぉ大丈夫?」
みたいな感じで声をかけて『誘惑』しながら『おびき寄せ』る
酔ってるなら十分目はあるでしょう
そして『手をつなぐ』事で相手を拘束、『生命力吸収』して気絶させちゃいましょう
「あらぁ足腰立たないわねえ、大丈夫? ベンチで休みましょう?」

みたいに相手をベンチに座らせて、自分は電車にのっちゃいましょう

アドリブ・絡みok




 夜の街にはいくつものドラマがある。
 仕事を終えそのまま帰宅せず閉ギリギリまで飲んだあげく千鳥足で帰路につく者もそのうちの一人だ。
 終電も近い夜の改札前で豊原・フィリス(セクシー系バーチャルキャラクター・f15722)は壁にもたれ掛かり通り過ぎる者達やナンパしてくる男達を上手くあしらいながら目的の人物が現れるのを今か今かと待ち構えていた。
(予定ではもうすぐ……なのよね)
 スマホで時間を確認してみれば時間的にはそろそろ駅に現れるはずだ。

 タートルネックボディコンワンピースという女の武器を最大限生かした衣装に身を包むフィリスにとってはこれもまた計算のうち。
 自分にとっての最大の武器を把握している者は何においても優位に立ちながら行動することができるのだ。
「あら、あの酔っぱらってる人みたいねぇ」
 目的の人物がフラフラと改札をくぐったのを確認するとフィリスはゆっくりと後ろからその男に歩幅を合わせていく。

 階段を登りホームに上がるとちょうど今はどちらにも他に人はいないようだった。
(タイミングが良すぎる……これも怪異の始まりってやつなのね)
 内心警戒はしつつ千鳥足の男に声をかける。
「フラフラしてるけどぉ大丈夫?」
「ヒック、なんらぁ誰らぁ……?」
 真っ赤な顔をした男が振り返るとそこにはセクシーさが溢れるフィリスの艶姿が目に入る。
 元よりスタイルが良いところにボデイコンワンピースの破壊力は酔った男を夢中にするには十分なほどで、思わず鼻の下を伸ばしフラフラとそちらのほうへとよろけてくるのをフィリスが慌てて抱きとめたのだ。
 自然抱きつく形となりその豊かな胸に顔を埋める酔っ払いの男、半分はわざとで残り半分は酔いが回り足がおぼつかないだけなのだが……。
(手を繋ぐ手間がはぶけたかも?)
 フィリスの感触を愉しんでいた男がビクリと震えそのまま意識を失った。
「あらぁ足腰立たないわねえ、大丈夫? ベンチで休みましょう?」
 わざとらしく声をかけ少しばかりえっちなおじさんに軽めのお仕置きを終えたフィリスが優しくベンチへと男を座らせた。
 1時間もすれば目覚めることだろう……。
 そこへ入場してくる見知らぬ電車、恐らくはこれがこの男が乗るはずだった”例の列車”なのだろう。
 そのいかにもな列車へと迷う事無くフィリスが乗り込むと自動扉がもはや逃げられないぞとばかりに静かに閉じ列車がゆっくりと動き始めた。
 こうして一人の男を救い替わりにフィリスが車中の人となり夜の暗闇へとその姿を消したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

火奈本・火花
「既に犠牲が出ているのは痛いですが、UDCの尻尾を掴むことが出来たのは大きいですね。……このチャンスを逃がすわけにはいきません」

■行動(SPD)
外国人のDクラス職員を伴い、該当の人物に接触します
Dクラスは「日本に初めて来た、日本語がほとんど分からない旅行客」を装い
私は「そんな旅行客に話しかけられ、対応出来ずに困っている人」を装います

『演技』で泣きそうなほど困っているように振舞い、対象者に助けを求めましょう
Dクラスにはわざと私達の意図が伝わらないように振舞って貰い、対象者をその場に留めます

私は電車が近づいてきたタイミングで
「駅員さんを呼んできます」とでも言ってその場から逃げて電車に乗りましょう




 そのレポートは複数枚に及び記された名簿を見るたびに火奈本・火花(エージェント・f00795)の心に痛いものが刺さった。
 だが救えなかった者達とそれを調べ上げた現地調査員の努力の結晶が今読んでいるレポートなのだそれをぞんざいに扱うなど火花にはできない。

「既に犠牲が出ているのは痛いですが、UDCの尻尾を掴むことが出来たのは大きいですね。……このチャンスを逃がすわけにはいきません」
「えぇ、全くです」
 火花の召喚に応じサポートに現れたDクラス職員が首を縦に振り同意を示した。
 こうして最低限の打ち合わせを終えた二人は駅構内で目的の人物を待ち構えたのである。

 日本語の話せない外人とそれをどうにか案内しようと頑張る青年、そんなシチュエーションが二人の選んだ作戦だ。
「Wo soll ich umsteigen?」
「え、ええとその」
 外人を装うDクラス職員と外国語のできない青年を演じる火花。
「Ich möchte ein Ticket kaufen. Wo ist die Verkaufsfläche?」
「え? チケットってあぁ切符切符っと」
 切符はどこで買えるのかという程度の簡単なやり取りをあえてわざとらしく行っていた。

 そこへ通りかかった社会人男性、それこそが今回のターゲット。
 医者であることがわかっているためここで一芝居打つことにしたのだった。
 旅慣れない旅行者と言葉のわからない青年という構図に普通ならば黙っているところだが、それが仕事上聞き覚えのあるドイツ語であるとなれば少しばかり世話を焼くしかないと思わずにいられなかったようだ。
「Hast du irgendwelche Probleme? Lass mich die Geschichte hören, wenn es gut für mich ist.(何かお困りですか? 私で宜しければお話を伺いましょう。)」
 流暢なドイツ語で話しかける青年にDクラス職員が目を輝かせ少しばかり派手に喜んだ。
 泣きそうになっていた(演技の)火花が青年に頭を下げ英語ならばどうにかわかったのだがとお礼を言い始める。
 そして二人が何やら相談を始めたのを見計らいホームを見るとちょうど怪しげな列車が入場してくるのが目に入った。
「ちょっと駅員さんも呼んできますね!」
 そう言ってホームへと走る火花、そしてそのまま誰も乗る人の無い謎の列車の中へと足を踏み入れることに成功したのだ。
 
「はぁはぁ……どうやらっ 成功したようです……ごほっ」
 背中側で自動扉が閉まりようやく一息つくことが出来、火花はようやく周囲を観察することができた。

 そこで火花が目にした光景とは…

成功 🔵​🔵​🔴​

クヌギ・アルマータ
【絡み&アドリブ歓迎 純潔さえ無事なら何してもOK】
さて、リストに乗っている子は…と、あら、丁度駅のトイレに入っていくところですわね♪
うふふ、わたくし好みの可愛い女の子ですし…このまま謎の列車なんかに乗せたら大変なことになってしまいますわ。
そのまま誘惑しちゃうと個室トイレで…♡生やしてもイイかしらね
ほらほら、声を上げると気づかれちゃいますわよ?
初めてでも遠慮なくたべちゃいますわ♪その子の初体験が駅のトイレで妙な性癖が付いちゃわないかちょっと心配ですけれど…まぁ、大丈夫ですわ♪
わたくし、痴漢ならぬ痴女になってるかしら?

気持よさで失神させた後、連絡先を残すとその子に成り代わって電車に乗りましょう。




 全国に跨る交通機関である鉄道は日々の利用者も多く、それに伴い犯罪もまた膨大な数があちこちで行われていた。
 これもまたそれらの一つといっていいものなのだろうか……。
 邪神の手が伸びるこの地にもそれとは関係なく色々なトラブルが起こるものなのだ。

 午後の人通りが少ない時間帯、初々しいOL風の女性が時間を気にしながらトイレへと入っていくのを注視している人影があった。
 まるで値踏みでもするかのような目でクヌギ・アルマータ(百合姫騎士・f00849)はねっとりとした視線を送るとさっそく後に続きトイレへと歩き始めた。

(ふふ、わたくし好みの可愛い女の子ですし…このまま謎の列車なんかに乗せたら大変なことになってしまいますわ♪)
 まあ確かに謎の列車に乗ってしまえば先ほどの女性は間違いなく犠牲になり亡くなってしまうことだろう。
 それに比べればクヌギがしようとしていることはある意味天国へと導く行為だと自画自賛せずにはいられない。
 ちょうど女性が個室に入ろうとしているタイミングだったので隙間に足を挟み熟れた肉体をそのまま個室へと潜り込ませた。
「だ、誰ですかあなたは!」
「ふふっ、怒った顔もとても可愛いですわ♪」
 顎をくいっと上げさせ見つめるクヌギの目はすでに捕食者のそれで……。
 文句を封じるべく二人の唇が怪しく重なった。

 
 用を足し洗面台で手を洗っている女性はどこからか聞こえた声にピクリと反応し辺りを見渡す。
 トイレ内で声がするとすれば奥にある使用中の個室が一つ。
 女性が入ってくる前から使用中で未だに出てくる様子がないようで、少し気になったのか意を決し扉を軽くノックしてみた。
「中の方、大丈夫ですか?」
 すぐに返事が無く不信に思い中を覗こうと思った矢先に小さな声が中から漏れてきた。
「だ、大丈夫です……ご心配おかけしましたぁ……」
 その声を聞くと女性は何かあったら駅員さん呼ぶんですよっと声をかけ外へと立ち去っていく。

 再び訪れる静かな空間にギシギシと何かがきしむ音が響いた。
「ん、んん-----っ!!」
 女子トイレ内にくぐもった声が響きそれが普通の行為ではないということを気付かせる。
「ほらほら、声を上げると気づかれちゃいますわよ?」
 耳元で囁くクヌギの声ももはや女性にとっては媚薬も同じ、すでに状況もわからなくなっているのか聞かれたくない知られたくないと繰り返すばかりでそれが背徳感を生み感覚が鋭くなっていく。
 もう何度このクヌギという女性に天国へと誘われた数えるのはとうの昔にやめてしまった。
 今はただこのトイレという個室で気付かされた新しい自分に驚きそして今ではそれを受け入れ始めていた……。

 30分後、満足しきった表情でトイレから出てきたクヌギは個室に残してきた女性の事を想い少しばかりの吐息を吐き出す。
「あの子……初めてが駅のトイレで妙な性癖が付いちゃわないかちょっと心配ですけれど……まあ大丈夫ですわ♡♡♡」
 指先に付着していた滴をペロリと舐め妖しく微笑むとホームで停車している電車へとゆっくりと足を踏み入れた。
 不自然なまでに待ち受けていたこの列車こそ先ほどの彼女が乗るはずだった目的の列車なのだろう。

(その子からの連絡楽しみですわ♡)
 電車に乗ったことよりもトイレに残してきた女性に残した連絡先を使いいつ連絡をくれ再び会うことが出来るのか……クヌギの興味はそちらのほうへと向いているらしかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シノミ・アルマータ
【アドリブ&絡み歓迎 純潔さえ無事なら何してもOK】
姉とは別の時間帯、夜の駅に行くとホームの端へ行くと
そこには好色そうな太ったオジサンに、言い寄られている女の人が…
力で排除するのは簡単ですけれど…ここで騒ぎになってしまっては敵に気づかれてしまいますわ。
仕方なく、身代わりになる事を了承すると…
駅のトイレに連れ込まれるとそこで散々味見され、奉仕も強要されちゃいますの…
大股開きにさせられ、純潔の証を自ら開帳し写真を撮られ…
地下迷宮でやらされた奉仕を今度は地上ですることに…

最後には首輪にコート一枚、その下にはカラダを縄で緊縛された状態で電車に乗せられてしまいますわ…ああ、どうなってしまうのかしら…




 深夜の駅にはまた別の種類の危険もあるということを忘れてはならない。
 ただただ邪神は関係なく犯罪者が徘徊していてもこの世界においては何もおかしくはない。
 いやもしかすると彼らもすでに邪神の影響で心が荒みそれが原因で犯罪に手を染めている可能性もあるのだが……。

 深夜の駅のトイレにシノミ・アルマータ(清廉なパイレーツ・f01069)の姿があるのもそれに起因した事件に巻き込まれたせいだ。
 好色そうなオジサンに言い寄られた女性を助けるべく割って入りどうにかその女性に手を出させることを止めるとこは出来たのだが……代わりにシノミ自身がその男への奉仕を強要され今に至るのだ。

「うう、こんなの酷いですわ……」
「フン、さっさとしないとそこの女を……」
 脅迫されビクリと視線をずらしシノミは従順にオジサンに従っている。
「うう、わかりましたわ……」
 手足を縛られ猿轡もされ逃げれない女性の見ている目の前で、シノミはありとあらゆる奉仕を強要されてしまっている。
 着衣を脱ぐ事を強制されさらにはその生まれたままの姿を写真に収められそのパーツの一つ一つを品評されるなど恥以外の何者でもない。

 ……はずなのだ、まさかそんな扱いを受け燃え上がってしまう自分がそこにいるなど認めたくはないのだが。
「ほらっ、もっとちゃんとしねえか!!」
「んぐぐ……っ」
 口が塞がり返事が出来ないが頭を縦に振り従順に従っているとオジサンに伝えようとする。
 しなければ捕まっている女性にも危害が及んでしまうかもしれないのだ。

 どれほどの時間がたったのかはわからない、とっくの昔に時間の感覚など無くなって等しいだけの時が流れていた。
 異様なる気配に満たされたこの駅の構内全土に導かれるようにシノミへの扱いはエスカレートしていく。
 服を脱ぐ事を強要され代わりに荒縄を持ったオジサンが近付いて……。

 やがてトイレからホームへとコートに素足姿のシノミがオジサンに連れられ姿を現した。
 よく見れば首輪に繋がれオジサンに曳かれているという屈辱的な姿だ。
 シノミ自身の着衣はトイレの中に脱ぎ捨てられ一枚もここには持ってきてはいない。
 つまりコートの中には荒縄で縛りあげられ燃え上がった情欲に身を焦がすシノミの肢体が収まっているということだ。
 周囲の視線がシノミに突き刺さりそれだけで燃え上がる肉体にもう理性は解けてしまう寸前、いやとっくに溶けてしまっているのかもしれないが。
 
 オジサンに連れられ到着した列車にリードを引かれ乗り込んでしまったのだがシノミはそれが例の列車であると何となく理解していた。
 結果として乗るはずの運命の女性は助ける事ができた、このオジサンは……もう手遅れかもしれないが。
(あぁ、どうなってしまうのかしら……)
 潤んだ瞳でここからの自分の身に降りかかる苦難を想像しシノミはまた幾度目かの絶頂に身を震わせるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルトルファス・ルーテルガイト
(※アドリブ・トラブル・絡み 大歓迎です)
(POW)
(UDCアースの文化に疎い青年が眉を顰め)
…邪神降臨の儀式は面倒な手順をもって初めて成すとは聞いたが、何と言うか…変な儀式だな。
…そのでんしゃ?というモノに、特定の人に代わって乗ればいいのか。
…とりあえずエージェントか猟兵に、次の発生時間と場所は聞いておく。

(彼が向かったのは東京都の某所、オタな連中が集う聖地の駅)
…で、あの…メイド(の格好をした人)か。
…彼女には気の毒だが、【UC】で「この電車に乗るな」と忠告して…さっさと入れ替わる。

……しかし、なんかこの電車…メイドとかが多い様な?
…え、コスプレ?…なんだそれは、これは俺の普段着なんだが。




 邪神の降臨にさまざまな儀式があるということは耳にしていたのだが、変な儀式もあるものだなと素朴な疑問を考えてしまうのはUDCアースの文化にあまり詳しくないからこそ出た疑問なのかもしれない。
 ルトルファス・ルーテルガイト(ブレード・オブ・スピリティア・f03888)はここに来るまでに手渡された資料を閲覧し、だいたいの流れは把握したつもりではあったがそれでも何故これが儀式として機能しているのかまでは理解不可能だった。

(…邪神降臨の儀式は面倒な手順をもって初めて成すとは聞いたが、何と言うか…変な儀式だな)
 ”電車”という乗り物に特定の人物と入れ替わり乗るだけで目的の場所まで行けるというのだから簡単といえば簡単なのだが。
 手に入れた”次の犠牲者”の写真と居場所を確認し向かったのは都心にほど近いオタクの聖地。
 近年では電気街というよりは観光客向けの風俗街に成り果てたとまで言う者もいるがそれも仕方がないのかもしれない。
 ルトルファスに知る余地もないが駅前の再開発や店などの入れ替わりは急速に進んでおり昔を懐かしむ者がそのような言葉を発したとしてもしょうがないぐらいには変化を遂げてしまっているのだ。

 その一つに駅前にもそれなりの数を見る事が出来る者の一つにメイド(の格好をした者)が多いということだろう。
 大量に呼び込みがいるというので事前に説明は受けていたもののこの数はこの街が始めてのルトルファスには異常に映ってしまう。
(さて目的の人物はどこだ……?)
 一人一人の顔を確かめようと街を歩いたのだが、何度も声をかけられ店に連れ込まれ独自の奉仕をいくつも受けることとなった。
 少しばかかり財布が軽くなってしまったがどれぐらいの支払いをしたかは本人にもあまりわかってはいない。
 明らかにぼったくられているのも幾つかあったのだがまだ本人が気付いてはいないのでそっとしておいてあげよう。
 というか先ほどから何度も聞かれる事がありルトルファス自身何度それに答えたかもはや覚えてもいないのだが。

「ご主人様、それって何のコスプレにゃん?」
「……え、コスプレ?…なんだそれは、これは俺の普段着なんだが」

 何だかしらないが彼の服装はこの世界の住人には違和感はないがコスプレというものに映るらしい覚えておこうと心に誓った。

 そして散々時間を潰したあげく駅の改札をメイド服のままくぐる目的の人物に気付きようやく駅構内に彼は足を踏み入れた。
 もしかして最初からここで待っていれば歩き回らなくても良かった気もするがそれはそれ、せっかくのUDCアースを一日楽しめたと思えばこれからの苦労に対する対価として少しばかり遊んでいても罰は当らないだろう。

 駅のホームまで駆け上がるとちょうどこの駅には不釣合いなオーラを放つ列車が到着しようとしていた。
(これで間違いないようだな……ならば急がないと)
 メイドの少女に声をかけ手袋を投げつけた。
「えっ?」
 振り返った少女にユーベルコード『デュエリスト・ロウ』の効果があっという間にあらわれた。
「この電車には乗るな」
 そのルトルファスの言葉が制約となりメイド少女はその場で動けなくなる。
 乗ろうとすると激痛が襲い掛かりそうで動くに動けないというところだろうか。
「次の電車に乗ればもう大丈夫だ」
 そう言い残し到着した電車に乗り込むルトルファス、静かに自動扉が閉まりゆっくりと電車は発車し何処かへと走り始めた。

(悪く想わないでくれよ……)
 そう思いながらホームで怒っているメイド少女を見ながら車中の人となったルトルファスは一つの違和感にようやく気付いてしまった。

(……しかし、なんかこの電車…メイドとかが多い様な?)

 静かに電車は進んでいく、だがその電車が僅か数分で到着するはずの隣の駅へと着く事はない。
 忽然と姿を消し何処かへと走り去ってしまったのだ。


 こうして幾人もの猟兵達が電車に乗り込み次々と儀式の地までの邪悪な旅情を愉しむ事となることになるだろう。
 事件は次の段階へと舞台を移すのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『異界駅への誘い』

POW   :    噂になっている路線の電車に直接乗り込み異界駅に行くまで粘る

SPD   :    噂になっている路線上の駅や車両等を調査し怪しいところが無いか探る

WIZ   :    インターネットで更に詳しい情報を集めたり、電車の利用客や駅員に聞き込みを行う

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 それぞれが乗り込んだ列車は別々のルートを走り邪神降臨の儀式が行われる地へと走り続けていた。
 それぞれの列車はすでに非日常のものに成り果てておりあらゆる障害が猟兵達を妖しく誘い、それこそが邪神降臨への儀式になってしまっているのだ。

 終点に辿り着くまで列車内で起こりえるありとあらゆるトラブルに対処し、時には列車の屋根の上や連結部などに行くこともあるだろう。
 乗り込んだ列車によっては食堂車があったりもするだろう、どのような列車に乗り込んでしまいそれにどう対処するかは猟兵それぞれに対応が求められるのだ。


 ここでも可能な限り暴力沙汰などのトラブルは避けたほうがいいだろう。
 下手に行動すれば敵に気付かれ目的地へと到着することが出来ない可能性があるからだ。
 
 途中には停車駅はない、これらの列車が向かう先こそが……邪神の潜む地なのだから。
花園・スピカ
【WIZ】
乗り込んだのは所謂鉄と呼ばれる方だらけの車両(男性比率高)

特急派と通勤型派が車内で争い始める
「ま、待ってください!
お忘れですか?特急車両として生まれ、最後は普通運用をこなし生涯を閉じた伝説の車両パノラマのことを…!
彼が『元特急車両が普通なんて…』とか思っていたと思いますか?
それぞれの役割を、時には別の運用にも就きながらも『人々を安全に運ぶ』為日夜働いている…そんな車両達に優劣なんてありますか?」
【学習力】と【情報収集】で集めた知識、【コミュ力】(と愛)で争いを収める

不届き者がいたら車掌制服着用のてんちゃんがやり返して御用
痴漢は犯罪です!

…乗りたかったな、パノラマ…(ネットで見ただけ)




 日本中のあちこちから様々な列車に乗せられどこかへと集められていく。
 これもまた特異な形式をした邪神の儀式。
 ガタゴトとお世辞にも静かとはいえない古い車輌に乗り花園・スピカ(あの星を探しに・f01957)は周囲にいる者達を観察することにしてみた。

 乗客はスピカ以外の大半が男性で皆それぞれに荷物を持ち座席についていたのだがいつの頃からか雑談まじりに始まった電車についての話題が徐々に熱を帯びてくる。
(この人達って所謂”鉄”と呼ばれる方達ですね)
 かっこいい乗り物などが好きで最近色々と調べたりしていたからこそわかる。
 ここにいる人達は趣味趣向はそれぞれとしても皆”鉄道”を愛する人達ばかりが集められているようなのだ。
 なるほどそれならば駅で入れ替わった男性もここに加わる資格は十分にあっただろう。
 スピカはまだ目立たぬようにとこっそりと耳を立て議論の花にうんうんと静かに頷き、時には首をふるふると振り会話に加わりたい欲求をどうにか我慢していた。
 気を落ち着かせようと眼鏡を外しはぁっと息を吹きかけ丁寧に拭きながら雑念を追い出そうとするのだが徐々に熱を帯びてくる周囲の議論にうずうずと心に秘めた火に我慢が出来なくなる。

 『特急派』と『通勤型派』に分れいよいよ互いの好みに口を挟みかけたてくるとスピカの我慢ももはや限界。
 気付いた時には立ち上がり凜と通る声で叫んでいたのだった。

「ま、待ってください!」

 驚いた……自分でもこんな声が出せるのだと感心すらしてしまう。
 だが議論に割り込んでしまった以上はそこですごすごと引き下がるわけにはいかなかった。

「お忘れですか? 特急車両として生まれ、最後は普通運用をこなし生涯を閉じた伝説の車両パノラマのことを…!」

 スピカが口にした車輌に周囲はそれぞれに想いをよえるかのように天を仰ぎ見る。

「彼が『元特急車両が普通なんて…』とか思っていたと思いますか?
それぞれの役割を、時には別の運用にも就きながらも『人々を安全に運ぶ』為日夜働いている…そんな車両達に優劣なんてありますか?」

 熱く語るスピカの話に半ば何かを思い出すように皆の脳裏にはスカーレット一色の独特の形状の車輌が思い起こされているのだろう。
 あちこちから「7000系は良かった……」「わし、あいつのさよなら運行を孫と一緒に見に行ったんじゃよ」などという声があがり始め諍いの声はいつしか共通の愛すべき車輌への話へと変わりスピカはほっとしたようにその会話を楽しんでいた。

「ありがとうよお嬢ちゃん、おかげで懐かしい話が出来たよ」
 ポンポンと肩を叩いてくる中年男性の手を車掌制服を着用した柴犬のぬいぐるみ『てんちゃん』がペチペチとお仕置きをする。
「おーい玄さん、今の若い子にそりゃアウトだ」
「あー これは通報しませんと~」
「ままま 待ってくれワシは普通にお礼をじゃな……」

 そのやり取りを見ていたスピカはくすくすと笑いを堪え切れなかった。
 同じ趣味の人達が共通の話題で楽しく会話することのたんと楽しいことか。
「乗ってみたかったな、パノラマ……」 
 ネットでしか知らない世代のスピカは先ほど話題に出した伝説の列車に乗れる機会はもはや無いかもしれないと思うとやはりというか少し悲しい気持ちになってしまった。

「お嬢ちゃん、さっきのお詫びに一つ教えてあげよう」
「え?」

 先ほどの中年男性が立ち上がり座席をポンポンと叩いた。
「この座席のモケットの色をな、当時は『ピーターパン・ブルー』と呼んでおったんじゃ」
 少しの沈黙の後、周囲の皆が揃って首を縦に振っている。
「え、それじゃまさか……っ!!」

 慌ててスピカは先頭車両へと急ぐ、そうかそうなのだ何処かで見たことのある内装。
 そして運転席が二階にある車輌といえばそれはそれは……。
 スピカが歓喜の表情で先頭車両への扉を開いた。

 その日体験したことは邪神召喚の際に起こった一時の怪異、現在では乗れなかったはずの幻の車輌。
 独特のミュージックホーンの警笛が鳴り響き何処ともしれぬ場所へと走り抜けていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マクベス・メインクーン
さてと…お姉さんが巻き込まれずに済んだのは置いといて
列車の中も安全じゃねぇって言ってたっけ
鬼が出るか蛇が出るか…
ま、なんとか終点まで頑張るか

見た感じは普通の車両…
とりあえず【聞き耳】で周囲の様子を把握しながら
【演技】で一般客を装っておく
席を探す振りしながら歩くけど
明らかに居るのは普通のヒトじゃなさそうだなぁ…
(精気のなさそうな所詮幽霊だと思われる姿に気づかない振りしつつ)

襲ってこないならそのまま席で過ごすが
襲ってくるようなら別の車両に逃げて回避
【野生の勘】で安全そうな方に行くぜ

アドリブ歓迎




(さてと…お姉さんが巻き込まれずに済んだのは置いといて、列車の中も安全じゃねぇって言ってたっけ)
 無事に目的の列車に乗り込めたマクベス・メインクーン(ツッコミを宿命づけられた少年・f15930)はほっと一息つくと次の行動はどうしようかと思案を始める。
(鬼が出るか蛇が出るか…ま、なんとか終点まで頑張るか)
 そう思いさっそく周囲の観察を始めてみる、マクベスが乗り込んだ車輌はどうやらごくごく普通の旅客列車というところだ。
 見た感じは普通の車輌ではある。
 乗客もそれなりに乗っているのでさっそくどんな会話がされているのか聞き耳をたててみたのだが……。
「…………」
「………………」
 声はしているはずなのに内容が頭に入ってこないという違和感にやはりここは普通の列車ではないのだと再認識することができた。
 こうなればと危険を冒すのはわかるのだが乗客の姿をその目で見ようと静かに行動を開始した。

 何かを話しているのかなんなのかわからない乗客達の顔を通過しながら覗き見したことでマクベスは一瞬で察してしまった。
 そこで目にしたのはまるで幽霊のように生気のない乗客達。
 いや幽霊のようにというのは正確ではない、あれは幽霊そのものなのだ……。
 そのまま何事もなかったかのように通り過ぎようとしたのだが背後から聞こえてくる物音にどうにも我慢が出来ず思わず振り向いてしまい……。
 ”彼らと視線”があってしまったのだ!

「くっそ、ミスったぜ」
 本能が訴えかけているここにいては危険なのだと。
 暴力沙汰は控えておくべきと説明を受けている以上はギリギリまでそれは避けなければならない。
 急ぎ通路を駆け隣の車輌への扉を開き身体を滑り込ませる。
 だが野生の勘ともいえるものがさらに訴えかけ続けている、ここにいてはダメなのだと。
 さらに後ろさらに後ろと走る開けそして潜り込む、気付けば最後尾車輌に辿り着いてしまい……

「オレ、もしかしてとってもピンチじゃん?」
 押し寄せる幽鬼のような乗客達を見渡しマクベスは不敵にペロリと唇を舐める。
(さあ……終点に着くまでの鬼ごっこはここからが本番だぜ!)
 軽やかにその身を躍らせ列車内を騒がせる大騒動がここに開幕したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

イプシィ・アスモディア
【邪神組】
「モルテったら、こんな事で呼び出すなんて…安くないんだぞ、ボク」
幼馴染と言うか腐れ縁、怠惰担当に呼び出されて来たんだけど…早速始めてる

やわふわ誘惑中のモルテと少年の反対側に座って
主導権を奪うように少年に腕を絡め、驚く彼に上目遣いしつつUC発動!

「…キミその漫画好きなんだ。ボクも大好き…所でボクも、この行き先気になるんだけど、教えてくれない?」

パーカーから覗く瑞々しい素肌、きわど過ぎるインナーを見せ付けるように
迫りながら【誘惑・催眠術・存在感】全力のあざと可愛いアイドルボイスで行き先を聞き出しつつ
彼を挟んでこっちを見ているモルテに向かって『ボクの勝ち〜』と勝ち誇ったドヤ顏です!


モルテマリア・ベルフェゴール
【邪神組】
「さてさて~…乗り込んだはいいけど、イプシィちゃんとついてきてるのかな…ギリギリまでコンビニで漫画読んでたケド」
合流用にスマホから現在地を送ってたんだけど
…ともかく、乗り込みはしたけど現状把握!…とりあえず聞き込みは大事だよね
「あの、すいません~…これって行き先どこなんでしょうか~……あっ」
とすん。学生さんのお隣のお席にお邪魔しまして~…
(むちっむちっ、むにゅゥ…っ)
「あっ、そのマンガぁ…私も好きなんですよね…♪ 今週のは、急いできちゃったからまだ読んでなくって~♪」
…そんな感じのふわふわペースで【誘わ…】聞き込み…「あっ、つ、次のページがきになります…っ!」き、聞き込みです!




 失墜した善神と享楽と色欲を司る魔神にとって邪神召喚の儀式はどのように映っているのだろう。
 誘い込まれた列車の最後尾にコンビニ袋に雑誌とお菓子を詰め込みギリギリ駆け込む事ができたイプシィ・アスモディア(イプシィ・ジ・アスモダイXII・f16507)がやれやれとばかりにスマホに送られてきたメッセージに目を通す。
「モルテったら、こんな事で呼び出すなんて…安くないんだぞ、ボク」
 幼馴染というか腐れ縁であるモルテマリア・ベルフェゴール(サクラメント・アップル・f17390)に呼び出されて来てみたもののよく考えたらモルマテルマ一人でどうにかなったんじゃないの? という疑問がふつふつと湧いてくる。

 さて当のモルテマリアはというと……。
「さてさて~…乗り込んだはいいけど、イプシィちゃんとついてきてるのかな…ギリギリまでコンビニで漫画読んでたケド」 
 駅の構内まで来てるのは覚えてるんだけどと幼馴染の心配をするもののきっと大丈夫と周囲を見渡した。
 まずは現状把握が第一、そして情報を乗客から得ることが出来ればきっと後で役立つと思わずサムズアップ。
 ちょうど話しかけやすそうな漫画雑誌を読んでいる男子学生を見つけるとゆっくりと歩み寄るのことにした。
「あの、すいません~…これって行き先どこなんでしょうか~……あっ」
 少し列車が揺れたのを利用しわざとらしく学生の隣の席へ崩れ落ちるように座った。
 魅惑のボディが押し付けられ学生は赤面しながらモジモジと腕に当る感触が気になって仕方がない様子。
「え、あ、そのっ……」
「ん♪」
 当のモルテマリアが気にしていない様子なので言うに言えず視線が泳ぐ。

(怠惰担当だからって人使い荒すぎなんだよ……っと、早速始めてる?)
 列車内を移動してきてようやく幼馴染を発見したイプシィの目が悪戯っぽく輝いた。
 鼻歌交じりの軽い調子で二人が座る席の前まで来ると……ごくごく自然な仕草でモルテマリアの反対側に座り学生を挟んでしまった。
 こうなっては逃げ場のない学生なのだがはたしてこれは天国か地獄なのか。
 反対の腕にも押し付けられる膨らみの柔らかさに思わず溜息が出そうになるのを必死でごまかそうとするのだが、その仕草その表情が両脇に座る邪神(小悪魔)達の加虐心に火を付けたのだから可哀想としか言いようがない。
「…キミその漫画好きなんだ。ボクも大好き…所でボクも、この行き先気になるんだけど、教えてくれない?」
「あっ、そのマンガぁ…私も好きなんですよね…♪ 今週のは、急いできちゃったからまだ読んでなくって~♪」
 パーカーから覗く瑞々しい素肌やきわどすぎるインナーを見せつけるイプシィに対しふるゆわ風にぽわぽわと甘えようとするモルテマリアの二人の猛アタックに学生は耳まで真っ赤にしながらしどろもどろにページの続きをめくろうとしていたのだが心そこにあらずというのは傍から見れば一発でわかる状態だ。
 その視線はチラチラとイプシイの肢体に吸い寄せられこっそりときわどい部分を見ようと視線が動いているのがまた可愛らしい。
  
 この二人の勝負はジュニアサキュバスアイドルとしてのあざとさを最大限生かしたイプシィの勝ちといったところだろう。
 頬を膨らませちょっと悔しそうに目で文句を言ってくるモルテマリアにイプシィのこれ以上ないようなドヤ顔が突き刺さる。
 これは絶対心の中で「ボクの勝ち~♪」とか言ってるやつだとわかるだけに余計に腹がたつ。

 だがこのままで引き下がるわけにはいかない。
「あっ、つ、次のページがきになります…っ!」 
「そうそう、めくってめくって♪」
 再び身体を押し付け合うように迫る二人に学生の脳はもうオーバヒート寸前でここからさらにエスカレートしていきそうな期待も心の何処かに無いとは言えず青い心を燃え上がらせていた。

 比較的平和なこの列車が終点に辿り着くまで……このささやかな戦いは続けられることだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

豊原・フィリス
人気のない列車の中で泣きながら山盛りの宿題をする小学生?
「でもちょっと、服装が古いような」
どうしたの? これを終わらせないとこの電車から降りられない?
「あらぁ……これは手伝えってことぉ?」

この問題を解き切れば何か進展があるに違いないわ
わたし一人じゃ無理だから視聴者のみんなにも助けてもらいましょう

【グッドナイス・ブレイヴァー】使用
床に広げられたノートに四つん這いで書き入れる様子を
お尻アップで撮ったり、逆に胸の谷間を強調したりのご褒美動画で
視聴者を『誘惑』し『おびき寄せ』て一緒に考えてもらう
「は~いみんなぁ、お勉強の時間よぉ」
「う~んとぉ……みんなわかる?」
「終わったらご褒美動画期待しててねぇ」




 今回の事件では各々が乗り込んだ列車は別々のものでそれぞれが出会う相手もバラバラ……。
 ……そう、中には危害を加えるのではなくそれぞれの欲求を満たす事で儀式に必要なエネルギーを収集しているケースもあるのだ。

 豊原・フィリス(セクシー系バーチャルキャラクター・f15722)が乗り込んだ列車もその一つなのだろう。
 いざ何があるのかと乗り込んだ車輌には人気は少なく聞こえてくるのは子供の泣き声なのだ。
「うぇぇん、うぇぇん。終らないよぅ~」
 その声をするほうに近付いたフィリスが見たものは山のように詰まれたノートや日記帳、そしてその前で鉛筆を投げ出しべそをかいている子供が一人。
(小学生? でも、ちょっと服装が古いような……?)
 そうフィリスの知る限り最近ではあまり見かけない服装や髪型で、何と言うか現代に似つかわしくないレトロさを感じてしまうのだ。
 まるでそれは親やそのまた親の世代の子供の頃のような……。
「どうしたの?」
 そう問いかけたフィリスに返ってきたのはこれを終らせないと電車から降りられないというその一言。
 何かしらの進展こそがこの列車が終点に辿り着くための鍵になると考えたフィリスはピンと閃くものがあった。
 この問題を解ききれば何か進展があるにい違いないと。
「あらぁ……これは手伝えってことぉ?」

 
『だーかーらー、それ違う違う』
『うはっ フィリスたん、もっともっと!!』
 動画コメントが埋め尽くされ再生数が一気に伸びる中、フィリスが四つん這いになり際どいポーズをとる姿が実況され今まさに祭が開催されていた。
 グッドナイス・ブレイヴァーで呼び出したドローン達によるさまざまな角度で撮影される胸の谷間やお尻のアップ映像で視聴者の心を鷲掴み先ほどから大変なことになっているのだ。
 床に広げられたノートに視聴者コメントからヒントを得て次々と回答が書き加えられ次々と完成していく。
「は~いみんなぁ、お勉強の時間よぉ」
 っと急遽始まった宿題実況は回答が揃うたびにご褒美動画が見れることになるという構成になっており、視聴者からはフィリスの豊満な肢体を隅々まで見たいと大量のコメントが押し寄せ思っている以上の速さで宿題が片付けられていった。

 一番の眼福は目の前でそのフィリスの肢体をすぐ傍で見れる事となった小学生。
 宿題が終りつつもチラチラと四つん這いで際どいポーズをとる肢体に興味津々。
 その視線に気付きながらも気分良く実況をすることが出来フィリスもまた達成感で胸いっぱいに……そしていつしか二人は床で眠りにつき列車はガタゴトと静かに目的地へと向かうのだった。

 フィリスが次に目覚めたときには小学生も宿題も夢だったかのように影も形もなく、あれは何だったのだろうとそう思わずにはいられないのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルトルファス・ルーテルガイト
(アドリブ可、PC絡み・色気系歓迎)
(POW)
…周囲の空気が変わった、そろそろ近い。
…だがこの空気、何だ…妙に甘ったるい?

…ん…おい、大丈夫か?(急に倒れかけたメイドを支え)
…何かあったか
(と言いかけた所で「ご奉仕させて!」と唐突に押し倒され
顔や口にキス、更には服まで取られ)

…ちょっ、いきなり何を
(と払おうとした両腕は別のメイド達が拘束
いつの間に周囲は、顔紅く息荒いメイド(全員女学生)がずらり)

……してやられたか。
(と邪神の術中に堕ちたと気づくも既に遅し
其の儘、メイド達の全身ご奉仕プレイ(強制)を受け続け
更には我慢限界のメイド達によって、快感と引き換えに
体から精気を搾り取られ続ける羽目に…。)




 邪神召喚のための儀式において陰の気を高めるというのは非常に一般的な手段であり、叶うならば十分な用意と人員がいればその成功率はとても高いものとなる。
 猟兵という一般人に比べユーベルコードという力を介して力を行使出来る者は儀式の餌としてはまさにうってつけである。
 害あるものへと抵抗は激しいかもしれないが、それが逆に本人にとっては耐え難い誘惑と快楽を共にするもので逃げる事もできない空間で襲い掛かられては抵抗すら出来ないのを非難することなど出来ないだろう。

 ルトルファス・ルーテルガイト(ブレード・オブ・スピリティア・f03888)が乗り込んだ列車の異変に気付いたのは出発してからしばらくたってからのことだった。
(周囲の空気が変わった、いよいよということか?)
 やけに(オタク街で見かけた)メイド達ばかりが乗り込んだ車輌だとは思っていたが別段襲ってくる様子もなかったため油断しなかったとか決して言えないのが少しばかり情けない所なのは内緒だ。
(…だがこの空気、何だ…妙に甘ったるい?)
 
 鼻腔を擽る香りには何か脳裏にある大事な何かを溶かしてしまいそうなそんな感覚に襲われてしまう。
 だがそれを吟味する間もなくガタンと少し揺れたせいで一人のメイドがよろけ倒れかけた。
「…ん…おい、大丈夫か?」
 反射的にそれを支えて小柄なそのメイド少女の様子を伺おうと顔を覗き込んだ。
「あぁ……あっ、ごっご奉仕させてください!」
「何をっ……んぐっ!!」
 唐突に唇が重ねられ不意をつかれたせいかそのまま床へと倒れてしまった。
 床に叩きつけられた背中が少し痛むがたいした事はない、だがそちらに気をとられているうちに顔中にキスをされ再び唇が重ねられた。
「ちょ、いきなり何を」
 ルトルファスは払いのけようと腕に力を入れようとしたがすでに四肢は別のメイド達が押さえつけておりベルトが緩められ見る見るうちに着衣が全て脱がされていく。
 いつの間にか車輌中のメイド達が周囲に集まり高揚した様子で群がってきてしまっていた。
(……してやられたか)
 これはおそらくは邪神の術中に堕ちてしまったということ、そしてこれを振り解こうにもメイド達もまた恐らくはただの被害者。
 傷つけるわけにはいかない……そう心に楔が打ち込まれいるとはさすがのルトルファスでも気付きにくいかもしれない。
 全ては抵抗できなくするために幾多にも練られた罠だったのだ、そしてそれに嵌ってしまったルトルファスに待ち受ける運命は。
 外気に触れた所に発情したメイド達の熱い吐息を受け情けないぐらいに反応してしまっていた。
「くっ……やめる んだ……」
「ダメです ご主人しゃまぁ♡」
 もはや暴発寸前といったところに柔らかな舌の感触が伝われば背筋を走る電撃がルトルファスの理性をあっさりと打ち砕いた。
 車内に流れる甘い香りがすでに理性の蓋を半分押し開けていたせいなので当人に責任があるとは言い切れない。
 小さな口に熱く包みこまれてしまっただけで彼の肉体は限界を迎え我慢出来ずに盛大に解き放ってしまっていた……。

 彼とメイド達を乗せた列車が終点に辿り着くにはまだまだ時間があるだろう。
 そこで儀式に必要な陰の気を存分に高めるべく延々と搾り取られるに違いはないのだ。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

マーリス・シェルスカナ
(アドリブ・絡み歓迎、純潔死守出来れば何でも)
(POW)
乗り込んだはいいケド、変ネ
此処…少年達しかイナイ、Why?

…n、遊んで欲しイ?
Sorry、Meはそれどころじゃ…アッ!?
(子供と思えぬ力で引っ張られ、次いで他の
少年達によって押し倒され、怯んだ所で両腕両足が拘束され)

Hey!?チョット、Meにナンテ事…アァ!?
(体を纏う衣類まで奪われ、少年達の手がMeの体に
胸、お腹、お尻と…大事な所まで、無数の小さい手で無茶苦茶に弄られ)

Ah、コンナのでMeが堕ちる訳に、No…駄目デス♪
(と否定にも嬌声交じり、徐々に自分も受け入れて
到着する迄、何度も達したり…少年の出すモノを口や胸で延々と受ける事に…。)




 発車した列車内はさまざまな喧騒に満ちていた。
 すぅと深呼吸するとマーリス・シェルスカナ(宇宙(そら)飛ぶマーリンレディ・f15757)は車内の様子を調べようとまずは周囲を見渡す事から始めた。
 学者としての本分からまずは観察しそこから起こりうる事象に対応することが一番なのだと考えたのだが……。

(乗り込んだはいいケド、変ネ。此処……少年達しかイナイ、Why?)
 そう。この列車内にいるのは何故か子供ばかり、大人どころか青年と呼べる年代の者も見当たらないのだ。
 学校行事やなどでもない限りは通学の時間帯であってもここまでの乗客の偏りは統計上ありえないのだ。
 思考を巡らせどうしたものかと悩んでいるうちにいつしかマーリスの周囲に一人また一人と子供達が集まってきていた。
「…n、遊んで欲しイ? Sorry、Meはそれどころじゃ…アッ!?」
 甘えるように近付いてくる子供達に屈んで話を聞こうとしたのがいけなかった。
 差し伸べられた手をとった瞬間思い切り引っ張られさらには後ろから押されてしまったためにあっさりと床へ前のめりに崩れてしまったのだ。
 豊かなサイズを誇る乳房が床に押し潰されぐにゃりと形を崩し、まるでお尻を突き出しているかのようなポーズに思わず赤面してしまう。
「Hey!?チョット、Meにナンテ事…アァ……♡」
 群がる子供達の無数の手がマーリスの全身を弄り薄い衣装の上から無遠慮に撫で回しさらには鷲掴みにされ次第に熱を帯びてくる。
 小さな身体故かスカートの中に頭ごと潜り込まれ響き始めた水音に腰を揺らすが子供とは思えない力で押さえつけられ逃げ出す事はできなかった。
 身を守る薄い衣装達もすでにその仕事を果たす事無くずらされてしまいマーリスの白い肢体が周囲に晒されててしまった。
 色白の肌に快楽によるものか赤みがさしいつの間にかスイッチが入ってしまっている事に困惑しつつ未だに快楽に溺れる己を否定しようとするもののもうそれも限界に近く……。
「Ah、コンナのでMeが堕ちる訳に、No…駄目デス♡」
 自分では耐えているつもりの声にもすでに嬌声が混じり始め昂ぶった身体が快楽を求めて自ら動き始めていく。
 吐き出されたモノをゴクリと飲み干し潤んだ瞳に映るのは可愛らしい男の子達、零れた二つの果実に吸い付かれるのにもすっかり慣れてしまい思わず抱きしめてしまった。
(Ah……Meでそんなにも気持ちよくナッテるのデスネ♡)
 さらに群がる子供達によって生まれたままの姿にされてしまったマーリスを乗せ列車は何処かに向かい走り続けていく……。

 停車まであと数時間、ギリギリの所で純潔を守るマーリスの孤独な戦いはまだ始まったばかりなのだ。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

青葉・まどか
無事に乗車したけど、邪神の潜む地に到着するまで油断できないよね。

乗車客の全てが邪神に関わる者なのか分からないけど、車内はかなり混んでいる。
でも、私の周囲には男性しかいない……嫌な予感しかしないよ。

悪い予感は的中。私の身体を男達が本来なら持ちえない触手で無遠慮に触り始める。
悔しい。でも、車内で暴れるわけにもいかないし、我慢……するよ。

私が無抵抗なのをいいことに触り方は激しさを増していく。
身体の隅々を弄られ、遂に身体が反応してしまう。
甘い声を聞きつけた男達は増々、責めたてる。
一度出た声は止まらず、反応は大きくなっていく。

与えられる快楽に乱れながら、列車が停まるまで男達の欲望を受け止め続ける。




 上手く列車内に潜入できたもの邪神の潜む地に到着するまでは油断大敵……。
 そんなことは怪異の関わる事件に何度も参加した青葉・まどか(玄鳥・f06729)にとっては当たり前の事。
 だがすでに敵の手中にいること自体がもはや手遅れに近いとしたら?

 乗客の全てが邪神に関わるものなのかどうかまどかにはわからない。
 だが車内がかなり混んでいることと、周囲にいるのは男性だけという状況に何か背筋に寒気が走ってしまっていた。
(これって……嫌な予感しかしないよ)
 こんな時の悪い予感というものはたいていは当ってしまうのだ。

 かなり混雑していた車内はいつしかさらに狭く隣の男達とはすし詰め状態でまどかはいつしか扉のガラスに押し付けられ外しか景色が見えない状態へと追い込まれてしまっていた。
 にゅるり……太腿から臀部を何かが撫でている、満員電車の中ということで痴漢されてしまうかもという予感は確かにしていた。
 だがまどかが今感じている痴漢はどうも一人ではないらしい、複数の手により最初は控えめな触れ方だったものが次々と大胆さを増していく。
(くっ 悔しい……)
 唇を噛み締めされるがままになっている我が身を呪った。
 目的のため車内で暴れる事は出来ないうえそもそもこれだけ混雑していると身動きをとることすらが不可能に近い。
 制服の上を持ち上げられブラジャーもずらされてしまった、外気に触れた桃色の突起が扉のガラスに押し付けられ押し潰されてしまう。
 さらに太腿まで下ろされてしまい伸びきった下着についた染みがいつしか身体がこの状態でさえも感じ初めてしまっているということに恐怖さえ覚えてしまった。
 それでも身動きできない状態でも途切れる事無く続く愛撫に息も徐々に激しくなりガラスを曇らせる。
「あっ……そこ擦っちゃ……♡」
 我慢していたにも関わらず思わず声が出てしまっていた。
 与えられる刺激にすでに従順になりつつあったまどかの視線がガラスに押し付けられた乳房に巻きつくぬめりを持った器官を見たことで今何が起こっているのかを正確に認識してしまう。
 動く必要などなかったのだ、周囲の男達は皆邪神の眷属……人間にはありえない触手を使えばこの狭い空間で幾らでもまどかを弄る事ができたのだ。
 甘い嬌声を聞き男達の動きに容赦が無くなった、まどかの全身が揉みしだかれ一度出してしまった声はもはや止める事などできはしない。 
「あん♡ そこっ ダメっ……おかしくなっちゃ♡」
 異常な空間でゆっくりと焦らされ燃え上がらせられた肉体はもうまどかの精神から独立した快楽を貪る肉へと堕ちてしまっていた。
(れ、列車が止まれば……かっ解放されるはず……)
 そこまでの我慢なのだと自分自身の心に嘘をつきまどかは触手に合せいつしか腰を動かし始めていた。

(早く終点に着いてえぇぇぇぇぇっ!!)
 僅かに残った理性の叫びは誰にも聞こえることはない、その叫びを最後にまどかの身も心も欲望に塗れたこの列車の唯一の贄に成り果ててしまったのだから。

 悲しげな警笛が鳴り響きまどかを乗せた電車は暗闇へとその姿を消していった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

丹羽・真菜
電車に乗り込むと、そこは自分より一回りも二回りも年上のおじさん達でごった返していました
察するにみな一般人のようでした(真菜は知らないが行方不明になった痴漢達)
もちろん座ることなどできなかった私はドア付近でつり革にも掴まれません
程なくすると背後からお尻に手が…毎朝の痴漢でも気が滅入るのに、この異常事態です
私は震えが止まらなくなりました
助けを呼ぼうにも声がでません
かばんを盾にしようにも、他の方の荷物に引っかかって抜けません
私が抵抗しないと見た彼らは代わる代わる私の体を貪ります
誰の子か分からない赤ちゃんが出来るなんてやだ
そう思いながらも抵抗できず、結局車両内のおじさん全てを受け入れることになりました




 時刻表に載っていないこの電車は一体何なのだろう。
 予知にあったという乗ると行方不明になるという列車とはまさか?
 そんな思いが一気に押し寄せ丹羽・真菜(特異限定霊媒体質・f16135)は思わず立眩みでも起してしまうかと思い扉付近にもたれ掛かる。
 座席はすでに埋まっており吊革すらも掴まるのは厳しい様子でこの扉付近こそが真菜にとっての動ける範囲となってしまっている。
 乗客は真菜以外はどうやら一回りも二回りも年上のおじさんばかり、サラリーマン風のおじさんもいれば私服のおじさんもいる。
 ゾクリと何かの予感が真菜の中を駆け巡った。 
(おじさん達がいっぱいってまさか……)
 乗り損ねた女子高生が視界から消え電車は何事も無かったかのようにしばらく走り続けていた。
 通勤客でごった返す車内の喧騒を聞き流していた真菜は違和感に気付き始めていた。
「あ、あれ? この電車……何処を走っているの?」
 外の景色に見覚えが無い、毎日通学で見慣れている景色とは違う。
 間違って乗ってしまったのかと周りの乗客に聞いてみようと振り返ろうとした時スカートごしにお尻を触ってくる感触にが伝わってきた。
 それはねっとりとした年季の入った触れ方で痴漢の常習者によるものだと真菜にはすぐに理解できてしまった。
 わかりたくはない、だがそんな触れられ方には慣れてしまっている……そう、毎日痴漢被害にあっている真菜にとってこれは日常茶飯事。
 怪異の事件に足を突っ込んでしまっているかもしれないのにさらに痴漢などと気が滅入ってしまう。
(うう……また、ですか……)
 逃げ場もなく助けも無くあまりにも今の状況には救いがない。
 恐怖のあまり足がガクガクと震え始めてしまった、このような孤独な状況で平然としていられるほどに真菜の心は強くはない。
「--っ」
 助けを呼ぼうにも声が出ない……いや、出たとして誰がここで助けに入ってくれるだろうか。
 ふっと急に感じる温度が涼しくなってしまった。
(涼しく……?)
 何があったのか一瞬わからなかった、だがそれがスカートがずり下ろされ上着も持ち上げられてしまい肌が晒されてしまったと気付いてしまえばそこにあるのは純粋な恐怖。
 身を隠す下着だけではもはや隠しきれるわけもなく周囲のおじさん達の目に張りのある若い肢体が映し出されてしまう。
 我先にと群がるおじさん達の手を振り払おうとカバンを振り回そうとしたのだが他の荷物に引っ掛かりそれすらも出来はしない。
「いやっ 助け……てっ」
 ようやく絞り出せた声ももはや周囲に届くことはなくおじさんに吸い付かれ口を塞がれてしまうとそのまま押し倒されてしまい……。

「もう、やめてくださ……い……」
 あれからどれぐらい時間がたったのか車内には濃密な匂いが充満していた。
 経験の無い者がそれを吸えば一瞬で達するかもしれない淫靡な香り。
 その匂いの中心で白く染められてしまった真菜は囲まれたおじさん達の欲望を一身に受け入れるしかなく出来る事といえば命じられるがままに腰を動かし男達を悦ばせるだけのこと。

(誰の子かわからないのなんてやだ……)
 自分が涙を流している事に気付く事もなく真菜を乗せた列車はいつ辿り着くかもしれない背徳の運転を暫しの間続け走り続けるのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

フランチェスカ・ヴァレンタイン
乗り込んだのは然程混み合っていない、それでいて異様な雰囲気に充ちた車両で
違和感と共に周りを見渡せば、いつの間にやらにじり寄ってきている鼻息の荒い様々な風体の男達

案の定といいますか例によってといいますか、ええ。…お約束の展開ですねえ、コレ
肝心の本命にも至っていない状況で踏み抜くにもまいりませんしねー……どうしてくれましょうか

深いため息と共に掴み掛かってくる魔の手を躱して列車内を逃げ回るものの
狭い車両内で完全な回避も儘ならずに徐々に剥かれていき――

気付けばあわれ列車内に充ち満ちた劣情の餌食へと
そのまま終点まで人垣の中心で入れ替わり立ち替わりに貪られ続ける、ご覧の有様に?

※絡み他諸々ご自由にどうぞ~




(この列車、間違いなく邪神に纏わる何かが潜んでいますわ)
 列車に乗車した時に感じた違和感は発車した後になりさらに濃厚な危機感としてフランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)の心に警鐘を鳴らしていた。
 然程込み合ってはいない車内だがそこに漂う負のオーラは隠しようがない。
 警戒を強め周囲を見渡せばいつの間にやら鼻息の荒い男達がにじり寄ってきていたのだ。
 年齢や風体などはバラバラ、だが誰も彼もその瞳は濁り好色な視線をフランチェスカへと飛ばしてくるのだ。
 それは規格外のバストへと一心に注がれ伸びた手は嫌らしく蠢きその手が触れようとしたその時、その手を払いフランチェスカはその場から逃げ出そうと反対方向へと車内を駆け始めた。
(肝心の本命にも至っていない状況で踏み抜くにもまいりませんしねー……どうしてくれましょうか)
 そう……未だ邪神への手掛かりを求めてあえて罠にかかるという作戦の真っ最中、ここで暴れてしまうのは得策でないと判断した以上は逃げの一手に限るというもの。
 乗客を押し退け逃げ続けるのだが気付けば袖が破られてしまている、犯人はわからないがこの列車にいる誰も信用するわけにはいかない。
 通路の足元からしがみつかれ靴を脱がされた、さらにはタイツには電線が走りあちこちに穴が開いている。
 雑踏を越えた際にだろうか腰のベルトも気付かないうちに外されタイトなスカートも何らかの刃物で切り裂かれ足元に落ちる布切れに成り果てた。
「案の定といいますか……やはりこの展開は……」
 どこか達観してしまっていたフランチェスカはそこまでは必要経費だとばかりにすでに諦めていた。
 敵地に単身乗り込んでいるのだ無事に済むとは思っていないがそれでもだ……出来る限りの抵抗はしなければ。
 そう思っての逃避行もいよいよ終盤へと差し掛かっていた、天井すれすれを飛び一気に距離を引き離そうとしたのだがそれがいけなかった。
 人混みから伸びた手が胸元の服の端を掴み勢いがついて止まれない以上待っていたのはビリビリと響く破断音。
 着衣という楔から解き放たれ飛び出した双乳が大きく揺れ男達の目を歓ばせた。
 しかもその拍子に人混みへと落下してしまい床に押し付けられてしまい……。


 雑踏の中で男達の歓声と肌同士のぶつかる音が一定リズムで鳴り響いていた。
「あっ……もう許し……て……っ」
 床に寝かされたまま何人もの男達に弄られ続けすでにフランチェスカの意識は朦朧としてしまっている。
 もう数えるのもやめてしまったが幾人もの男達が襲い掛かってきたせいか足腰にもはや力が入りそうも無くなってしまっている。
 さらには嫌がらせとばかりにスマホでその痴態を何枚も写真に撮られてしまいプライドもズタズタに切り裂かれ心が折れるのも時間の問題と思われていた。
 さらに追い討ちが迫ろうとしていた。
 再び交代するつもりなのか今度は今までで一際妖しい風貌の男が目の前に跨ってきたのだ。
「へ……へなちょこ相手では、わたし絶対に屈しませんわ……」
「まだそんな事を言う余裕があるのだな、それでは遊びは終わりとしよう」
 最後の意地を見せようと口にした言葉が相手の怒りを買ったらしい。
 衣服の中から飛び出した触手が一気に襲い掛かり、列車の中にこれまでで一際大きな悲鳴が響き渡る。
「いやっ そこはっ……そこはダメですわぁ♡」
 人の物とは全く違う責めに苦悶の声をあげるフランチェスカ、本当の責めはどうやらここからなのだと理解し意識が遠のいていくのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

エルーゼ・フーシェン
華澄と共に行動

上手く乗り込めたけど、女性しかいないのは気になるわね。
けど気にしててもしょうがないからなるようになるしかないわね。
女性しかいないから痴漢とかいないと思うけど……。
そういえば、別件で壺とか入れ物から触手出す邪教徒がいたけど、まさかね?
さっきから視線を感じる……ちょ、胸を触られて!
でも迂闊に抵抗なんてできないし……されるがままとしか。

※アドリブ、絡み、お色気OK


藤宮・華澄
エルーゼと共に行動

乗り込んだのはいいけど、女性ばかりね。
見た感じだと普通だけど……考えすぎかな。
とにかく下手な動きはしないようにしないと。気づかれたらおしまいだし。
入れ物に触手か……見てる限り、鞄しかなさそうだけど、まさかね?
そういえばなんだか視線が集まってるような……ひゃ!なにかが脚に!
ちょ、まさか……なんとかしないといけないのに……

※アドリブ、絡み、お色気OK




 二人の連携で上手く列車に乗り込めたもののここは言うなれば敵地。
 エルーゼ・フーシェン(双刃使い・f13445)と藤宮・華澄(新米猟兵・f17614)にとってはまだまだ油断の出来ない場所なのだ。
 特に今回は目的地に着くまでは派手に暴れる事は避けるべきだと説明を受けているので暴力でこれらを解決するわけにはいかない。
「女性ばかりというのは気になるわね」
「そうですね先輩、見た感じは普通なんだけど気のせいかな?」
 さっそく気付いた情報を共有しようと二人は言葉を交わしそして観察を続けていた。
 ちょっとした閃きがこの場での作戦成功率を高めるかもしれないとなると俄然やる気がわいてくるというものだ。
 
 そこまで人混みがひどいわけでもなくしばらくは平穏な電車の旅となっていたのだが、この列車が向かう先も今どこを走っているのかも全てが謎で調べようもないのが実情だ。
 つまりは”いつまで”耐え切ればいいのかを考える事も出来ないために二人の緊張感がいつまでも持つというわけでもない。
 時間だけがすぎ二人はこれまで関わった事件の事を思い出しつつ過ごしていたのだがそれもそろそろ限界で色々調査をしてみようということになったらしい。
 
(んっ 今何か引っかかったような?)
 エルーゼが歩いている最中、何かに気を取られふと立ち止まった。
「どうかしましたかエルーゼ先輩?」
 華澄が後ろから首を傾げエルーゼの見ていた方向に視線を送った。
 そこにあるのは少し大きめの鞄。
「そういえば、別件で壺とか入れ物から触手出す邪教徒がいたけど、まさかね?」
「入れ物に触手か……見てる限り、鞄しかなさそうだけど、まさかね?」
 だがそのような時に叩いた軽口ほど恐ろしいものはない。
 二人の直感はなにげに事実を言い当ててたのだから。

 何かの視線を感じた……それは肌に突き刺さるかのようなチリチリ感を発しており。
「きゃっ 何かが脚に!?」
 突如華澄が声をあげ足元を見てみると纏わり付く触手達。
「待って今はがしてあげ……きゃっ」
 払おうと手を動かしたエルーゼはそれが叶わず驚いて振り返る。
 その腕にはすでに触手が巻きついており腕はすでにその自由さを失っていた。
 見ればそれらの触手は周りの乗客の鞄の中から伸びてきており……先ほどの予感は見事に的中していたのだ。
 だが今はそれを誇っている場合ではない、次々と伸びる触手を払い続ける事が出来ずに手が脚が自由を失い二人は壁に釘付けにされてしまったのだ。
 引き剥がそうにも力が入らない。
 さらには近付いてくる女性客達の手が二人に伸び……その手が二人の着衣を引き裂いたのだ。
「きゃっ」
「やっやめてっ!!」
 零れ落ち桃色突起までが丸見えにされた二人は女性客達の視線に晒され思わず涙ぐんでしまう。
 女性相手なら痴漢はないと思っていたのが油断となっていた、このような場合に性別など関係は無くただただ加害者と被害者という2種類の人種がここにいるだけという話だった。
 伸びた手が二人の双乳を揉み始め吸いつく者までが現れた、屈辱的な扱いを受けながら二人はどうにか脱出したいのだがどうにもいい手が思いつかない。
 動画撮影まで始められてしまいそれをそのまま実況されてしまい恐らくはこの世界の動画閲覧者のフォルダにそれらはきっと収められてしまったことだろう。
「ちょ、まさか……なんとかしないといけないのに……」
 まだ経験の浅い華澄はすでに半泣きになり心がすでに折れかけてしまっていた。
 一方のエルーゼは以前同じようなことがありそれなりに慣れているかもしれないが恥ずかしいものは恥ずかしい。

 女達の嫉妬という恐ろしいまでの原動力に突き動かされエルーゼと華澄に加えられる虐めはさらなるエスカレーションを迎えてしまうだろう。
 触手達の先端が沈みこんでいき理性と羞恥心を溶かされた二人がこの列車で玩具に成り果てるまであとほんの少し……。

 列車は何も変わる事無く終点を目指しさらに加速していく。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

セナ・レッドスピア
POW
※アドリブ歓迎です
密かに犠牲者予定の人と入れ替わって潜入したけど…
満員電車のむしむし感に、
犠牲者予定の人のと同じ学校の
制服姿でくらくらしちゃいます

乗車後、じっとしてたら、
不意にいけない所を触られて、
ビクッとしてしまいますが、
騒ぎになるといけないので、
必死に我慢します。

我慢してたら、触り方が大胆になってきた上に、脱がそうとしてくる人まで…

それでも我慢するけど、上がり続ける過激さに、体がいけない反応をしてしまう中、引き続き騒ぎにならないように、必死に吊り革を握りしめ、声を押し殺します。

けど…

もし、意識を弾けさせてしまったら、朦朧とするなか、取り囲まれて、もっと過激な事をされちゃうかも…!?




(ふぅ……ばれてないでしょうか?)
 満員電車の車内で着慣れない制服を着てセナ・レッドスピア(blood to blood・f03195)は揺れる車内で心配そうに下を向いていた。
 本来の犠牲者だった少女と上手く入れ替わり制服も拝借してきたのだが自分の物とは少しサイズが違ったらしく少し胸元がスカスカしてしまっている。
 心配せずともこのギュウギュウのすし詰め状態の車内でそんな事を気にする者など皆無であるし、そもそも怪異が起こる列車内ということは周囲は全て邪神の眷属であっても何の不思議もないのだが。

 だがそんな事を知らないセナは”周囲の視線”に非常に敏感になってしまっていたかもしれない。
 身動きの取れない状態ではあるが周りにいる者達が自分をジロジロと見ていると感じとり鼓動が早くなってしまっていたのだがそれはある意味では正解だったかもしれない。
 視線は確かにセナへと集中はしていた、ただしそれは制服が借り物という理由ではない……この列車内に紛れ込んだ贄として見分されていたのだ。

「んっ!?」
 ゾクリと背筋に寒気が走った。
 今確かにスカートごしに誰かがお尻を撫でたのだ。慌てて振り向こうとするが人混みで身体の自由が利きにくい。
 今度は誰かが薄い厚みの胸に触れてきた、今度こそそれを見咎めようと視線を下に送るが正面の人物と密着しすぎていてよく見えはしない。
 ”列車内では暴力抜きで問題を起さないように”という説明を受けていたこともありセナは声を押し殺しどうにか耐えようとしたのだが……。
 次第にエスカレートし大胆になっていく触れ方にブルリと電気が走った。
 下着ごしに縦方向に擦られ見えてはいないがすでに湿り気があるのは間違いない。
(そこは……やめてっ……)
 それが耐え難い屈辱という意味ではなく身体がどんどんそれを求めてしまっているという事実にセナの心は揺れてしまっていた。

 服の中でブチンという音がしてブラと下着が何か刃物で切られてしまったらしい。
 足元に落ちてしまった大事な部分を隠す布達が失われ益々心細くなってしまうが騒ぎを起すまいと必死に吊革を握り締め声を押し殺そうとしていたのだが……。
 制服の中へと無遠慮に滑り込んできた手が大胆に小さな双乳やお尻に触れ容赦なく揉み始めた。
 ここまでくるとそれが一人ではなく複数の者による大量痴漢だとさすがに気付いてしまった。
「はぁ……♡」
 だがすでに色々な意味で手遅れだったかもしれない。
 満員電車、制服姿……そして非日常的な体験に身体はすでにこの痴漢達の手を愛撫を受け入れそれどころか自らもっと触れてほしいとさえ思い始めていたのだ。
(だ、ダメ……このままじゃ……)
 リズム良く高められた快楽に朦朧としてきた意識が警告を鳴らすがもはや手遅れ。
 突起を摘まれたそれだけで小刻みに震えセナは今日始めての限界を迎えていた。
 脚の力が抜け崩れ落ちようにもギュウギュウ詰めでそれさえも許されない。
 止む事の無い愛撫にそこからは何度も何度も達するまで弄られ続け……。

「やぁぁ♡ そこは……♪」
 ギリギリ押し留めていた心もいつしか決壊しすでに快楽に溺れている。
 周囲の者ももはや隠す事無くいつしかズボンを脱ぎ始めた。
(あぁ……私どうなっちゃうんでしょうか……♡)
 止まる事のない列車内で期待に満ちた目でセナは全てを甘受してしまうと自ら手を伸ばしてしまうのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シノミ・アルマータ
【絡み&アドリブ歓迎 処女が無事なら何してもOK】
オジサマに乗せられたのは無人の深夜の特急
まずはコートを開けさせられ前を露にされると、ドアのガラスに生の胸を押し付けられ…後ろから色々責められてしますの
電車は止まらないものの、通過駅にいる方にその痴態を見られ…恥ずかしさで熱くなって…

いつの間にか、他の車両から入ってきたぎらついた眼の中年のおじ様方に囲まれており…純潔だけは邪心の供物にするためか奪われないものの、電車内ならではの辱めを受けてしまいますわ…(内容はお任せ)
もし、同じ車両に囚われた猟兵が居たのならその方とも一緒に…
最後には両手を吊革に縛られオジ様方の欲望をたっぷり浴びた状態で終着駅に…




 まるでペットのようにリードに引かれシノミ・アルマータ(清廉なパイレーツ・f01069)が乗車したのは無人の深夜特急。
 ここで衆人の前に晒され高貴な生まれである自分の痴態を他人に見せ付けられると思い込んでいたシノミは少しばかり残念そうな表情をしてしまったことに自覚はあるだろうか?
 普通であれば恥辱に塗れ涙するであろうそれを望んでしまっている自分がいることに気付いてしまえばもしかすると大事な何かが心より失われてしまうかもしれないのだが。
「ほれっ、さっさと脱がんか」
「は……はぃ……オジサマ」
 尻を叩かれビクリと背筋を伸ばす、手を伸ばしコートの前を開放してしまえば自慢の胸が露になり重力に負けつつゆっくりと揺れていた。
 乗ってきたばかりの扉に身体を押し付けられガラスの冷たい感触が胸を押し潰し身体をそこで固定しておくように命じられてしまうともうシノミには逆らう事など出来そうには無い。
 後ろで何をされているのかははっきりとは見えない、見えるのは外に流れる何処かの景色。
 ゆっくりと進行する列車と反射して映る蕩けた表情の自分自身の痴態の数々。
 指が一本二本とシノミを責め立てかき混ぜる。
 まるでそれを望んでいたかのように動きに合わせ腰を動かしている事はすでにシノミの中では仕方がないことだと割り切れてしまっている。
 駅ですでに仕込まれしまった肉体はもうこのオジサマに反逆することなど出来はしないほどに芯まで教え込まれてしまっているのだ。
「そこ、引っ掻いてはダメ……ですわ♡」
 涎を垂らし情けなく声をあげるしか出来ないそんな諦めににた感情に支配されているうちに外の景色が少し変化し始めたのだ。
 ゆっくりと徐行で動く外の景色はいつしかどこかの通過駅のホームのものとなり乗車待ちの客がちらほらと目に入ってしまう。
 逆にいえば外からだとガラスに乳房を押し付け痴態の限りを晒しているシノミの姿も丸見えというわけで……。
「いっ嫌っ見ては……見てはいけませんわぁ……!!」
 嫌がり首を振るも身体は正直なもので太腿を垂れる滴の量はさらに増え足元に水溜りを作った。

(も……もう許して……っ)
 吊革に開脚されたまま手足を吊られ身動きのとれなシノミは生まれたままの姿を目の前にいる大量のオジサマ達に見つめられていた。
 あの後他の車輌から移動してきたオジサマ達に順番に弄ばれ蕾はしばらく使いものにはならないかもしれない。
 邪神への捧げ物として最後の一線は越えないまままだ身体は無事であるがそれもいつまで大丈夫かなど何も保証はないのだ。
「うぅ……オジサマぁ……んぐ」
 声をあげたくとも次々と順番に咥えさせられる臭さに脳が今にも蕩けてしまいそうになる。
 喋る事も許されず限界まで淫靡なる儀式はこのまま続けられるだろう。
 助けなどこない……そこにあるのは邪神に捧げる贄を陰の気で満たす崇高なる儀式。

 何度も飛んだ意識がスパークし冷房の風が当るだけで今ならば達してしまうほどに敏感にされてしまった。
 終点に到着するまでこの邪悪な儀式は続くだろう、シノミは降りることも逃げ出す事も許されず意識はそこで途切れてしまうのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

藤堂・遼子
アドリブ歓迎、NG無し

くっ、こんなおっさん塗れのすし詰め列車に何時までいれば、ってお約束通りに痴漢してくるわよね!?
うわ、しかもイカ臭いわよ!?最悪ねっ!
んぅっ!え、あら?触り方が変わって、というか手じゃ無くて、これはまるで
は?押しつけられてるドアのガラスに反射した後ろを見たら、すし詰めのおっさん達が、人型の触手の群れに変わって
んぶぅ!?ちょっ、これは洒落にならないわよ。人なら近くにいるのだけだけど、触手だと制限ないから車内の触手全部相手にするの!?
ひっ!あぁぁ!?し、しかも吐き出す白濁液は媚薬じゃない、これ!?あんっ!な、ナカに出され!
あ、あは。これ、目的地までに私、正気保ってられるかしら?




 ガタゴトと揺れる満員列車の中で藤堂・遼子(狂気を狩る者・f09822)は完全に今、敵の手中にいるのだと思い知る。
 どちらを見てもおっさん塗れ……身動きの取れないこの列車内は遼子を捕らえる罠そのものなのだ。
(って……何これお約束すぎなのよ!)
 痴漢はしてくる、さらには鼻を突き臭ってくる悪臭に頭がクラクラとしてしまう。
 この匂いは間違いなく男の放った欲望の香り……つまりは遼子を見ながら致してしまったということだ。
(最悪ね!)
 反射的にそう思ってしまう、気分が悪い出来る事ならここから早く離れたいのだが密閉された車内では逃げることなど夢のまた夢だ。
 これが邪神に関わる狂信者共の匂いかと思うと余計に嫌悪感が湧いてしまう。

 少し列車がカーブを曲がった拍子にガラスに押し付けられ何をされているのか視認出来なくなるとさらに痴漢行為は激しさを増していく。
 いやらしい中年特有の触り方でなぞられヒップラインが浮き彫りにされてしまう。
 さらにはねちっこく触れてくる指は執拗に遼子の感じやすい部分を探しているようだ。
 異変はすぐに起こり始めた。
 小さなトンネルを抜けた頃から触り方に変化が現れより隙間へと触れ方が大胆なものになっていく。
 いや大胆どころの話では無い……とても人間の手とは思えない触れ方で隙間にまで忍び込み的確に刺激を与えてくると無意識のうちにそれらを欲した身体が本人の意思とは関係なくお尻を振りおねだりを始めてしまっていた。
 その時……光の差し方が変わりガラスに背後の様子が映し出されたのだがそこに映っていたのは人の形をした触手の群れ。
 手足が絡め取られ衣服が中途半端に破られてしまう。
 露出した部分はどこも敏感な所ばかりで巻きついた触手がさっそく吸い付き始めそのうちの一本は口の中へと容赦なく滑り込み咥えさせられてしまった。
「んぶぅ!?ちょっ、これは洒落にならないわよ!!」
 これはいったい何人(?)分の触手なのだろう、人が相手であれば周囲にいるせいぜい数人が限度といったところだろう。
 だがこれらの触手であれば車内にいる全員に一度に襲われてしまうことも不可能ではない。
 咥えさせられた触手がぷっくりと膨らみドクンドクンと体液を口内へと吐き出した。
「んぐっ んぐっ……ん……っ ぷはっ♡」
 つい今まで拒絶の表情をしていたはずの遼子の顔に浮かぶのは愉悦の表情、たった一飲みで理性の枷は解き放たれ熟れた肉体にスイッチが入ってしまった。
 緩みきった所で下半身に熱い痛みが突き上がった。
 容赦なく動く触手にとって遼子はすでに格好の餌そのもの……体内に解き放たれる体液は全ての理性を溶かしていき……。
「ひっ!あぁぁ!? これ!?あんっ!」
 言葉を最後まで吐き出す事ができない、そんなことを言うぐらいなら今は嬌声をあげてたい叫びたいもっと無茶苦茶にされてみたい。
 残った思考はいかに快楽を貪れるかというただ一点のみ、そこにいるのはすでに猟兵としての使命よりも快楽を優先する一匹の雌。
(あ、あは。これ、目的地までに私、正気保ってられるかしら?)
 いつのまにやら列車の中央にまで運ばれ前後左右からの触手に全てを捧げてしまっているその姿は、お世辞にも正気を保っているようには見えないもので……。

「いやぁ♪ 私、触手様達の玩具れす♡」
 一度決壊した理性はこの列車にいるうちは元には戻らないかもしれない。
 自分から奉仕を始めてしまう遼子の目から一筋の涙が流れた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

アイ・リスパー
【恋華荘】
いちごさんを意識しています

「そ、そうですね。
とりあえず食堂に行きましょう」

いちごさんの提案に乗って食堂車で夕食を。
ふふ、こっそり予約を入れておいたスペシャルスタミナ料理で、いちごさんに元気になってもらいましょう。(他意はない様子)

「って、きゃあっ!」

食事を終えて戻ろうとしたところ、急に停電で真っ暗に!

怖いのが苦手なので思わずいちごさんにしがみついてしまい……
恥ずかしさから慌てて離れようとして転んでしまいます。

「いたた……」

電気がつくと、私はいちごさんに向かって脚を広げて転んでいて……

「あれ、なんかすーすーするような?
って、きゃあああっ!」

何故か下着が無くなるという怪異に遭うのでした。


彩波・いちご
【恋華荘】で引き続き

個室の争い(意味深)の結果、何となく服装乱れた状態の私は皆に言いました
「とりあえず落ち着いて、食堂車でも行きましょう」
腹が減っては何とやらです

というわけで、食堂車で食事…何か妙に身体が温まるような料理でしたが…を終えて戻ろうとしたら急に停電で真っ暗に

誰かに抱きつかれてバランスを崩した私は、そのまま誰かにしがみつくような格好で倒れ…その際に誰かの何かをずり下したような?

電気が付いたら、下半身丸出しのまま尻餅ついてる美弥子さんが(汗
なおアイさんとベルさんが私にしがみついてる状況で

「す、すみませんっ」

慌てて脱がした服を探しますが…あれ、ない?!
まさかこれが異変…なんですか?!


高原・美弥子
【恋華荘】

ぜぇぜぇ、し、仕方ないね。一時休戦でご飯にしようか
何時までも個室戦争してても終わらないし、いちごの言う通り食堂車行こうか

食堂車で夕食取るけど、あれそういえばこの列車ってUDCガッツリ関わってるよね?
……うん、まぁ、その、じみーに身体熱くなるというか発情しちゃうんだけど、もしかして媚薬入り?
だ、大丈夫かなー。と思いつつ戻ろうしたら急に真っ暗に

ひゃん!?
真っ暗な中、誰かに押し倒されて、下半身がすーすーと
明かりが戻ったら、スカートもショーツも無くなってて、いちごに押し倒されてたよ
うん、いちごの顔があたしの股間に。あ、濡れちゃう
そ、そのね。いちご、此処でスるのは、流石にちょっと恥ずかしいよ?


フロウヴェル・ゼフィツェン
【恋華荘】で引き続き参加なの。

いちごの提案もあったし、個室争いは一旦中断。
食堂車へご飯食べに行くの。

美味しい…けど、なんだか、身体が熱くなって、疼いてくる気がするの。
(紅潮する頬、吐息は熱を帯びて)
ね…いちご…これ、どうすればいいの…?
(とか言いつつ彼に擦り寄ろうとして)

って、そこで停電なの。
しっかりいちごにしがみつこうとするけど、いちごも周りもなんだかばたばたしてて…
灯りが戻った時には、いちごに思いっきり抱きついてた…のはいいけど。
なんだかお股がすーすーするの…
(そのままスカート捲って確認)
…ぱんつが無いの。いつの間に…?



●そうだ食堂車へ行こう!
 寝台特急で彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)と二人きりになる部屋割を巡り恋華荘の不毛な戦いはまだ続いていた。
 アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)のせっかくの仕込みもフロウヴェル・ゼフィツェン(時溢れ想満ちて・f01233)の何気に強い押しの前にすでに(結果的に)看破され、つい先ほどまでは大人しく割り振られた別室で部屋を占領していた高原・美弥子(ファイアフォックスのファイアブラッド・f10469)がアイの計略に気付いて乱入してきた今まさにこの部屋はカオスの一言。
 あまりに激しいいちごの取り合いがあったせいか服も乱れて全員が半脱ぎになるほどのキャットファイトが繰り広げられていたせいか(邪神崇拝者の)車掌も切符切りに来るのが怖くて未だに近付いてこないよ……どうしてくれるの本当!

「とととっ……とりあえず落ち着いて、食堂車でも行きましょう」
 戦いはいちごのほんの一言でピタリと止まった。
「そ、そうですね。とりあえず食堂に行きましょう」
 真っ先にそれに賛同したのはアイである。
 彼女の得意分野はこのような直接的なやりとりよりも仕込みに仕込んだ電子戦にあるので一度仕切りなおすつもりなのだ。
 というか、すでに次の一手は早々に打たれていた事を恋華荘の面々は後で体験することになる。
「ぜぇぜぇ、し、仕方ないね。一時休戦でご飯にしようか」
 美弥子もさすがにこれ以上個室戦争を続けても疲れるだけだと気付いたのかあっさりと身を引き着衣の乱れを直し始める。
「……んっ、ベルも食堂車楽しみ♪」
 部屋がどこに配置されようといちごの布団に潜り込む気満々のフロウヴェルはある意味個室戦争などやるだけ無駄なものでしかない。
 だってどうせいちごの布団に潜るのはベル自身のつもりなのだから!

●いつものあれですね
 食堂車に到着するとすでにアイが席と料理を予約していおいてくれたらしく並ばずに4人は席へと案内され優雅なディナータイムを堪能できていた。
 食事はどれも一流の味わいでとても列車内で調理されたとは思えない品品ばかり。
 前菜の生牡蠣(ミネラルたっぷりの精力剤)と共に出てきたトルチェ(すっぽん)というスープは美味しかった。
 サラダにかけられたトリュフ(匂いで発情させる)も絶品でルッコラ(古代から媚薬に使われたハーブ)を大量に乗せカラスミパウダーをふんだんに使ったピザもライト感覚で4人はぺろりと平らげてしまう。
 さらには邪神崇拝者のコックが腕によりをかけて作ったというだけでその効果は何倍にも相乗効果で高められていた。
 
(ふふ、こっそり予約を入れておいたスペシャルスタミナ料理で、いちごさんに元気になってもらいましょう♪)
 注文しておいたアイは自分も食べてみてわかる。身体が芯から温まり膨らみの先端がすでに尖るほどに効果が出てきている事を。
 全員が舌鼓を打つ中で美弥子はふと気になることに気が付いてしまった。
(あ、あれ? そういえばこの列車ってUDCガッツリ関わってるよね?)
 もう散々食べてしまった後なのでどうしようもない気がするが何となく先ほどから違和感があったのだ。
(……うん、まぁ、その、じみーに身体熱くなるというか発情しちゃうんだけど、もしかして媚薬入り?)
 テーブルの下でこっそりと太腿を擦り合わせているのは恐らくはこの食事が原因なのだと美弥子は推理するが……本当に大丈夫かなーと心配になってしまう。
 だって目の前で気付かずにパクパク食べているいちごのトラぶるメーカーぶりを思えば何となく予想はつくのだが。

「はふっ……」
 デザートまでペロリと食べてしまったフロウヴェルが熱い吐息を吐き胸元をパタパタと動かし少しでも風を起こし身体を冷やそうとする。
(美味しい…けど、なんだか、身体が熱くなって、疼いてくる気がするの)
「ね…いちご…これ、どうすればいいの…?」
 食事が終った事もありどうすればいいのかいちごに相談しようと近付こうとした時に事件は起こった。

 突然停電になり照明が全て消えてしまったのだ。
「み、皆さん慌てないで気をつけて!」
 いちごが暗闇の中で声を出し皆を落ち着かせようとしたのだがこれは実は逆効果。
 こっそり抜け駆けしようとした誰かがいちごに腰にしがみつきむにゅりと柔らかい感触を押し付けてくる。
 「あっ」という小さな悲鳴をあげ倒れたいちごの手が何か布を握ったまま床へと倒れてしまった。
「ちょっ 誰!?」
 美弥子の声が暗闇に響きそこに横からアイの声がした気がしたがどうなっているのかを確かめる術は無い。
  
 再び照明が点灯しようやく何が起こっているのかを目視できることが出来たのだが……いちごの目の前に見えるのは尻餅をついた美弥子とアイの丸見えの股間。
「あれ、なんかすーすーするような?って、きゃあああっ!」
「そ、そんなに見ちゃ濡れちゃう……♡」
 スカートとショーツが何故か消え去っていていちごの目にどちらも焼き付けられてしまう。
「なんだかお股がすーすーするの…」
 いちごの腰にしがみついたフロウヴェルも違和感を感じてスカートを自ら捲ってみると忽然と下着だけが無くなっていてこれもまた丸見えに。
「あっ あの皆さんご ごめんなさい!」
 謝ろうとして体勢を崩したせいで前のめりに倒れたいちごの顔が美弥子の股間に埋まってしまった。
「そ、そのね。いちご、此処でスるのは、流石にちょっと恥ずかしいよ?」
「いちごは、ベルとするの……」
「お二人共とりあえず隠すべきです~~~っ!!」

 ただ脱げてしまったにしては周囲に脱げたスカートも下着も見当たらない。
(((これはまさか下着が無くなる怪異?)))
 そう同時に気付いた3人がいちごに目を向けると……いちごの下半身に着用していた物は綺麗さっぱり消え失せていて……。
 食堂車に4人の悲鳴が響き渡り、さらなるトラぶるがここに巻き起こるのだった。

 寝台列車の夜は長い……はたして4人は無事に朝を迎えられるのか。
 それともいちごだけが足腰立たない事になってしまうのか?
 恋華荘のいちご争奪戦第3ラウンドはここに開幕したのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クヌギ・アルマータ
【アドリブ&絡み歓迎 純潔さえ無事なら何してもOK】
わたくしが乗り込んだのは混んでいる女性専用車両ですわ
少し大胆な服装の女性が多いような…?
暫く乗ってるとお尻の辺りに違和感が…触られておりますの?
喋ろうとすると今度は別の女性に深くキスされ口を塞がれ
下着まで下ろされ、幾人もの痴女達に蹂躙され…
もし、他に乗り合わせてる女性の猟兵が居たら、その子とも絡まされてしまいますわ。

何度も絶頂し、電車の床をすっかり汚してしまった後
「解りましたわ、それがこの車両の流儀ですのね…でしたら、わたくしも…」
と、一転反撃を開始しちゃいますわ。今度はわたくしが攻める番ですわね♥
終わる頃には車内は大変な事になってるかしら




 女性専用車輌で深く舌を絡め互いを貪りあうクヌギ・アルマータ(百合姫騎士・f00849)は続いて隣にいた女性に今度はフレンチキスの応酬を受ける。
 服はもう半分以上脱がされてしまい周囲の女性達もそれを潤んだ瞳で眺めまた一人その乱交へと参加をしてくる。
 綺麗なラインを誇るヒップを何度も擦ってくるのは最初に自分に触れてきた女性だ。

 ここにいる女性達は皆大胆な衣装を着た筋金入りの痴女達ばかり。
 この車輌に乗り込んだばかりの時点ではクヌギが周囲を警戒していたこともありすぐには手を出してこなかったのだが、その身に秘めた背徳の香りを嗅ぎ付けたのか一人の女性がヒップを撫でた際に怒るでなく話しかけようとした事でどうやら同類なのだと向こうが勘違いしてしまったらしい。
 一人が身体を許してしまえばそれは回りへとあっさり伝染してしまった。
 クヌギとその女性以外に何組も絡み合う女性達を見ているうちに、クヌギのスイッチも入ってしまい自ら残った着衣を脱ぎ捨ててしまう。
 ひさしぶりに女性同士の絡みとなればゾクゾクと広がる興奮の渦。
 全身を同時に吸われ舐められ弄られ、我慢などしない肉欲に塗れた肉体は何度も何度も絶頂を迎え滴が宙に舞い散った。

 受身のまま幾人もの女性を受け入れだらしなく床にのびていたクヌギが目を覚ましゆっくりと起き上がる。
(あら……気絶しちゃってましたわ)
 淫行の限りをつくした電車の床は女性達の体液ですっかり汚れてしまい足の踏み場もない。
 その光景を見ていると普段はそれなりに自重をしているクヌギも気付いてしまったことがある。
「解りましたわ、それがこの車両の流儀ですのね…でしたら、わたくしも…」
 ここまでされるがままに受けに回っていたクヌギがその本性をここで剥き出しにする。
 すなわち……本来の立ち位置の狩る側へと舞い戻ったのだ。
「あぁ……あなたもようやく目覚めたのね!」
「早く 早くぅ!」
 女性達がそれを受け入れようと手を広げ待ち構えている。
 これが邪神を呼ぶため儀式であろうとなんであろうと迷いなどは一切無い。
「うふふ♪ トイレの娘と同じにわたくし無しでは生きていけなくして差し上げますわ♡」
 下半身に高めた気が身体に変化を齎す、そう責め立てるためのクヌギにとっての最強の”剣”。

 終点に着くまでの間この車輌から嬌声が途絶える事は無いだろう。
 高まった淫気は列車全体を包み込み終点へ向けゆっくりゆっくりと進行を続けていく……。

成功 🔵​🔵​🔴​

トリガー・シックス
食堂車へと赴く。薄暗い車両の中には幼子連れの母子や陰鬱な雰囲気を纏う男女などがいる。
《気づいているか、我が殺し手よ》
左腕に宿る狂える機械と物語の邪神、ZiV(ズィヴァ)の囁きとある男への視線は共通する。
他の自殺志願者たちに何かを書かせている男、ハゲタカと呼ばれる賞金付き手配犯、自殺志願者たちを唆して金を巻き上げる悪魔の様な男。
《ククク、救い手を演じる禿鷹か》
ZiVの嘲笑を聞きながら、ハゲタカに歩み寄る。
「その紙、一枚あるか?」
からくりは読めた、二重にしてある。
名前と拇印だけさせれば、あとは……。
逃げられても追いかけず、志願者たちを助ける方を選び、説得など手助けを約束する。


※アドリブOK




 その電車はひどく陰鬱な者ばかりが乗る寝台列車のようだった。
 人生の終りを求めてそこに乗り込んだ者が大半のような雰囲気でその空気をトリガー・シックス(死神の代行者・f13153)はただそうなのだという程度の感覚で観察している。
 普通の感性であれば嫌悪感を剥き出しにしてもおかしくない雰囲気なのだがこの寡黙な男にそれ以上を求めるのは酷かもしれない。
 幼子連れの母子などにも恐らくは不幸な生活と運命に押し潰されそうになりここへと辿り着いたのだろうか。
 どちらにしろ赤の他人の人生に踏み入るつもりも泣くただ捨て置くだけなのだが。

《気づいているか、我が殺し手よ》
 左腕に宿る狂える機械と物語の邪神からの囁きが心に響く。
 言われるまでもなくトリガーは一人の男に注目していた、何やら他の自殺志願者達に何かを書かせている男なのだ。
 その男には見覚えがある、ハゲタカと呼ばれる賞金付き手配犯、自殺志願者たちを唆して金を巻き上げる悪魔の様な男。
 何をしているかはだいたい察しがつくのだが……。
《ククク、救い手を演じる禿鷹か》
 まあそういうことなのだろう、底辺からさらに吸い上げようとする下衆が目の前にいる男なのだ。
「その紙、一枚あるか?」
 契約書を見せられ僅かな厚みの違いだけですぐにやり口に気付いてしまう。
(からくりは読めた、二重にしてある。名前と拇印だけさせれば、あとは……)
 複写になっている二枚目にはさぞハゲタカのみが喜ぶ内容が書かれているだろう。

「さて、貴様……どういうつもりだ?」
 これは別に騙された連中を助けるわけではない。
 ただ許せないだけだ、気付いてしまった以上はやるべき事をやり賞金付きの手配犯を捕まえ報酬を戴くとただそれだけのこと……。
 ハゲタカの胸倉を掴みトリガーはさっそく行動を開始するのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

月宮・ユイ
アドリブ◎※NGなし酷い目も○
※身に<呪詛>宿す《機能強化》維持
入れ替わりは成功
これで事件を解決すれば、この後も大丈夫ですね

命”は”無事に…ね
幾分か人が減り、雰囲気に変化が…
特定の者以外の乗車をはじく為だったのかしら
そもそも本当に全員人なのでしょうか
《幻影兵団》
近くの人から順に追跡対象に指定、影に潜ませる
と、お尻に手が…
わかりやすい欲と危機ですね。対処も楽っ!?
手を払おうとするも体は碌に動かず声も上手く出せない
意識は無事…慌てて兵団と感覚共有すると
「良いなあいつら、今回大当たりだろう」
「あの子も可哀そうに。あいつら最後までヤるだろ」
「笑って言うことかよ」等々
っ、せめて声出した相手も追跡対象に…




 今回のミッションの第一段階である入れ替わりに成功し目的の列車に乗り込んだ月宮・ユイ(捕喰∞連星・f02933)はほっと胸を撫で下ろした。
(これで事件を解決すれば、この後も大丈夫ですね)

 動き出した列車の中でユイはこの調子でいけば解決はあっという間だと思うのだがそれでも心に引っかかる部分がある。
 ここに転送される前にこう説明を受けたのだ……命”は”無事に……と。
 つまり命以外については無事とは一言も言ってないというか、何となく嫌な予感しかしない。

 途中で駅に止まったわけではないが何時しか幾分かの乗客が減ってきている。
 それに雰囲気にも変化が見られるのは注意したいところなのだが。
(これは特定の乗客以外を弾く為? それとも……ここにいたのは本当に人間?)
 あぁ嫌だ……嫌な予感しかしない、大抵この後待っているのは……。
『(共鳴・保管庫接続正常、能力強化。幻影体生成、共有同調)来たれ…』
 システムを起動し幻影兵団を呼び出すと周囲の乗客を指定し次々と影へと潜るよう命令を発した。
 とりあえずは一安心と思った矢先そちらに意識が向いていたユイのお尻をすっと撫でる手の感触。
 思わずビクリと仰け反り振り返り手を払おうとしたのだが……。
「くっ 動か……ない??」
 振り返る動作どころか声さえもまともに発声することが出来ない。
(これは拘束系の術式……何時の間に??)
 意識ははっきりしているというのに身体の自由が利かないなどただの拷問でしかない。
 動けないと知っているのかお尻を触っていた手がスカートの中に潜り込みスカートと下着を太腿までずり下ろした。
 ブラウスのボタンも全て外され肘まで中途半端に脱がされた状態で身動きがとれないなどこれでは露出狂の痴女そのものではないか。
 桃色の突起が外気に触れて周りの男達の目を喜ばせている。

 振り返れないのならば……っと後ろに配置した幻影兵団と感覚共有すれば何が行われているのかはわかるようになった。
 だがそうしたことで聞こえてきたのはユイにとって絶望的な会話だった。
「良いなあいつら、今回の娘 大当たりだろう」
「あの子も可哀想に、あいつら……最後までヤっちまうな」
「おいおい全然可哀想だなんて思ってないくせによく言うぜ」

(何 何なのかしら!)
 脱がされたままで放置されているが視線だけは全身に突き刺さっている。
 目の前で一人がスマホを片手に実況まで始めている、ということはユイのこの恥以外の何者でもない姿はネット上に垂れ流されているということだ。
 これでは今頃世界中の誰もがこの痴態をリアルタイムで閲覧しているのだ……そう気付いてしまうと羞恥の心で身を捩りたくて仕方がない。
 別の男が指をパチンと鳴らすとユイの身体が勝手に男を誘惑するようなポーズをとり始めてしまいさすがにこれには内心取り乱さずにはいられない。
 開脚し指で広げてカメラのほうへアピールしているのがユイ自身なのだと信じたくはないがどうしても身体が言う事を聞かないのだ。
「じゃあ、そろそろ本番始めるか♪」
「おう、俺は前からいくな♪」
 嫌らしいニヤニヤ笑いの男達が近付いてくる、だがユイにはどうすることもできない。
 それどころか男達を歓迎するかのように手を伸ばし引きつった笑みまで浮かべてしまっていた。
(いや、いや……いやぁぁぁぁぁっ!!)
 声にならない悲鳴をあげたユイはそれから数時間、列車中の男達の玩具にされいつしか快楽に溺れ自ら腰を振るほどに堕ちてしまっていた。

 だが幻影兵団だけは声を出した者達全員に行き渡らせる事ができた。
 後で絶対に……ツケは払わせてみせるのだとそれだけを心の支えにユイの意識は途切れてしまった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

火奈本・火花
「さて、一先ず次の犠牲者は出さずに済みましたが……あの男性が乗る予定だった電車、何が起こるか……」

■行動(POW)
……満員電車ですね。足の踏み場もない、と言った感じでしょうか
私も多少は慣れているとは言え、身動ぎさえ出来ません。乗った瞬間は普通だった気がしますが、別の車両から移ってきたのでしょうか?

殺気立っていると言うか、肘で突かれたり足を踏まれたり、散々ですね
わざとみたいな気もしますが……暴力は厳禁。耐えなくてはいけません

っ!?
今、誰かお尻触りませんでしたか?
思えば胸にもやけに腕が触れますし
到着するまで我慢――と言うか、男性が乗る予定だったはずの車両でこれは
複雑な気分になりますね

■アドリブ歓迎




「さて、一先ず次の犠牲者は出さずに済みましたが……あの男性が乗る予定だった電車、何が起こるか……」
 行方不明になるという謎の電車の事件は日本中に巻き起こっているようだ。
 他の列車でも同じように犠牲者と入れ替わる作戦が実行されているだろう。
 第一段階は上手くこなせたのだがここからが本番になるだろう。

 満員電車に揺られ火花は身動きもとれず火奈本・火花(エージェント・f00795)はどうにか車内で踏ん張っていた。
(乗った時点ではもう少しすいていたはずなのですが……)
 そう思わなくも無い。
 途中で一度も停車していないのだから新たな乗客が乗ってきているわけではないはずなのに気付けばすし詰めのギュウギュウ詰め。
 別の車輌から移動してきたのか? などと想像してみるもののわざわざ混んでいるほうに移ってくる気がれない。

「うっ」
 思わず唸りをあげてしまう。
 すし詰めで身動きが取れない状態で鳩尾に肘鉄をくらってしまい息が苦しくなった。
 さらに脚も何度も踏まれ痛いなどというものではない。
 そこまで今揺れていたか?と思う。
 わざとかも知れない……そう思うがここで確かめようにもこの列車自体がそのような感情を持たせる為のギミックではないかという疑念があるためここは黙って我慢をしていたのだが。
(暴力はもちろん厳禁ですしね)
 溜息を漏らしたいのは山々だが今はただ我慢の時だ。

「……?」
 どれほど満員電車の中で揺られていたのかはわからないがいよいよ変化の時が訪れた。
 誰かがそっと火花の引き締まったヒップラインに指を滑らせてきているのだ。
 そういえば先ほどから胸元にも触れてくる腕も先ほどから確かにあった……。
(元々入れ替わった男性が乗るはずだった車輌でこれは……)
 男性が痴漢被害にあうというのは複雑な気分になる……差別するつもりはないが何と言うか色々悩ましい。
 なぜなら周囲にいるのは男性客ばかり……つまり周囲にいるのはそちら側の趣味の男性ばかりということ。
 耳元に息が吹きかけられた。
 背筋に寒気が走りビクリと震えが止まらない。
 逃げ出したくともここは満員電車の中、到着するまでは逃げ出すこともできはしない。
(まだですか?まだですか? 終点はまだですか????)
 クールさを保とうとしているものの内心はもう赤信号が点灯した地雷原にいるようなもの。

「やめていただけますでしょうか!」
 その一言がはっきりと言えればどんなに幸せなことか。
 恐らくはそれを言ってしまえばさらなる苦難が訪れるはず、今のままならまだ触られるだけ触られるだけ……自分を落ち着かせようとする火花の独白はそれから数時間に及ぶのであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『隔絶閉鎖庭園『マリス・レプリカ』』

POW   :    収穫ノ刻
【庭園全てを喰らう領域捕食形態 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    成長ノ刻
戦闘中に食べた【犠牲者の血 】の量と質に応じて【肉体を構成する植物が強靱になり】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    豊穣ノ刻
自身からレベルm半径内の無機物を【未知の植物で構成された檻 】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11
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●列車に行き着く先に
 地方都市の郊外にはバブル崩壊の煽りを受け建設途中で計画が凍結されてしまったニュータウンと呼ばれる場所は探せば幾らでもある。
 ここもその一つであり延長された線路を今では通る列車は一両も無い。

 一つ手前にある団地までで計画が頓挫されたせいでそこが実質の終点となってしまっておりこのマリス・ニュータウンに建設されるはずだったはずの駅は書面上は存在しないことになっていた。
 だがそれも書類上の事、UDC絡みの事件ともなれば当時の関係者の記憶を操作しさらにそれに関わる役人や地元の顔役を幾人か信奉者へと変えてしまえばどうとでもなってしまうのだ。

 その駅に名前は無く現世(うつしよ)とはすでに切り離された幽世(かくりよ)へと成り果ててしまっている。
 オブリビオンにとってそれはまさに格好の拠点となりこれまでも(何処に通じているのか謎の)線路を通して幾多の犠牲者をこのニュータウンへと迎え入れていたのだ。
 ここに来てすぐに殺されるわけではない、だがここでは現世の記憶はおぼろげに幽人のような生活を送るしかない死のニュータウン。
 そこが今回の事件の終点なのだ。

 この地にそれらを招くべく駅にて鎮座するのは血を吸い上げる姿をした一人の少女の姿をした邪神の眷族。

 名を『隔絶閉鎖庭園『マリス・レプリカ』』

 招き入れた人々より生気と精神を吸い上げ生ける屍と変える邪悪な存在。
 今日も日本中のありとあらゆる列車に乗り運ばれてきた”選ばれた乗客”を新たな住民にするべく駅のホームにて待ち受けていた。
 次々とホームに到着する列車を見て口元だけでニッコリと微笑み歓迎の意を示していた。
 
 この駅もこの地もすでにこのオブリビオンに『庭園』と成り果てている。
 油断をすればおそらく待っているのは庭園に囚われ様々な意味で栄養分にされてしまうという結末のみ。

 苦難を乗り越えここに辿り着いた猟兵達との戦いがここに幕を開けるのだった。
イプシィ・アスモディア
【七罪組】
「…これは確かに凄いね。でも…――これくらいなら、こーして…こう!かなっ」

【誘惑・挑発・威厳・精神攻撃・催眠術】
「悍ましき触手、狂える肉蔦、この"ジ・アスモダイXII"に従い、頭を垂れよ!」

華奢で可憐なボクの肢体、蕩けるようなサキュバスボイス、魔神姫の威厳
この空間を埋め尽くす触手蔦を支配しようとします…が…
…結果、なにやら触手さんたち凄いヤル気満々に!青筋ビッキビキです!

「…あれ、ボクひょっとしてやらかしちゃった?」

苦笑いで隣のモルテにどうしよう…って顔を向けて
そうしてる間にもUCその他の効果でヤル気の触手群が、迷宮の形もをかなぐり捨て
ヤバい感じの体液を撒き散らしながら迫ってきます!


モルテマリア・ベルフェゴール
【七罪組】

「わぁ…♪」
やらかしてますから安心してくだいさいねイプシィ
なんだか色欲狂い気味の触手が支配しきれずに荒ぶって、あらあら…
「…とは言え、纏めてくれたのは正解かもしれませんね…♪」
ねぇちゃり粘液飛沫をたてた触手の高波に押しつぶされかける刹那に――…

【甘く蕩けるデカダンス】――を、わざと外し、周囲の触手くん達から活力を頂戴シちゃって…♪
「ふふ、最低限愉しめるようには残したつもりですけど――……♪」
庭園の一角を崩し、我が物としつつも……胸元、フトモモ――…絡む触手にもぞり…
甘く湿った吐息を零しつつも、精力を吸い上げた鎌はいきり立つようで…
「かわいらしい邪神ちゃんには退場願いたい、ですね…?」




 終着駅に次々と列車が入場してきた中でまず最初に扉が開き降車したのはイプシィ・アスモディア(ジ・アスモダイXII・f16507)だった。
 自称腐れ縁のモルテマリア・ベルフェゴール(サクラメント・アップル・f17390)と共に純情そうな学生を乗車中ずっとからかい続けていたのでストレスなどは皆無。
 まあ……二人の色気に中てられて当の学生は列車に劣情やら何やら吸収されまくっていた気がするがきっと気のせいということにしたい。

 二人が降り立ったホームは見渡す限りの蔦で覆われここが普通の場所ではないことは一目瞭然だ。
 恐らくは絡みつかれていくうちに身動きがとれなくなり最後にはここを維持するための栄養素にされてしまう……そんなところだろう。

「…これは確かに凄いね。でも…――これくらいなら、こーして…こう!かなっ」
「じゃあまずはイプシィのお手並み拝見だね♪」
 ゆっくりと這い寄ってきていた蔦を手で払いのけ艶やかにそれを見つめるとイプシィは魔神姫としての権能を振るうべくすうと深呼吸し服のボタンやチャックを半分ぐらい開け放った。
 蕩けるような魔性の声、性別関係なく襲い掛かりたくなる色気そして駅ホームの柱を使ったポールダンスで魅せる小悪魔的がそこにはいた。
「悍ましき触手、狂える肉蔦、この"ジ・アスモダイXII"に従い、頭を垂れよ!」
 動きを封じ操るるべく放たれた超常の力は触手のような蔦に広がっていき……。
 ……気のせいだろうか蔦が一回り太くなりなんというか青筋ビキビキの卑猥な形状へと変化していってしまう。
 それらは確実に二人のほうへと迫っており……。
「…あれ、ボクひょっとしてやらかしちゃった?」
 はい どう見てもやらかしてますね。
 イプシィがさすがに呆然とそれを見つめ、横にいる緊張感の無いモルテマリアに苦笑しながら振り向いてみたのだがそちらは全く動じている様子は無い。
「わぁ…♪」
 青筋ビキビキの触手蔦をうっとりと見ながら自分の指をエロリと一舐めすると視線だけを慌てているイプシィへと送る。
(やらかしてますから安心してくだいさいねイプシィ。なんだか色欲狂い気味の触手が支配しきれずに荒ぶって、あらあら…)
 なんというかもはやそれは蔦っというよりは凶悪な男性のそれのように醜悪に変化していくのだ。
「とは言え、纏めてくれたのは正解かもしれませんね…♪」
 蔦が怪しく暴れ粘液の飛沫が二人へと飛び散ってきた、おそらくはあれを浴びるだけでも欲情してしまうかもしれない危険な物。
 そんな物を浴びるわけにもいかず黒い瘴気を纏った刃を放ちそれらを吹き飛ばしつつ切り裂きにかかる。
 だがそれらが蔦に命中することはなく外れて地面に傷をつけるだけにおわってしまった。
「ちょ、ちょっとモルテ、ちゃんとやってるかな???」
 イプシイが慌てて声をかけるが返ってきた返事は思ってもみない言葉で。
「ふふ、最低限愉しめるようには残したつもりですけど――……♪」
 そう、先歩のの黒い瘴気の刃は外れたわけではない”わざと外したように見せ足場を狙っていたのだ”。

 『甘く蕩けるデカダンス』により足場を制し蔦から大量の生気を吸い上げたモルテマリアに細い蔦が何本も絡む。
 だがそれらは胸元やフトモモをなぞりつつもそれ以上のことをすることは許されず次々と萎れていってしまう。
 イプシィも蔦に絡まれ服が脱がされかけていたがそれも途中でどうやら蔦の生命力が途切れどうにか助かったらしい。

「はぁ……♡」
 精力を吸い上げ甘い吐息を吐きながらモルテマリアがゆらりと歩き始めた。
 手に持つ鎌が精力を吸い上げた影響でビクリビクリといきり立つように脈動しそれがさらに暴食の権能を満たしモルテマリアの太腿に滴が流れていく。
「あは♡ モルテやっちゃえ!」
 今度こそイプシィの権能が蔦の動きを止めそこへモルテマリアの持つ巨大な収穫の大鎌が振るわれた……。
「かわいらしい邪神ちゃんには退場願いたい、ですね…!」
 巨大な蔦が一薙ぎで消し飛び邪悪なオビリビオンが苦悶の声をあげ苦しみ始めるのを見て二人は確信した、 勝てない相手ではないと。

 こうして戦いの幕は切って落とされたのである。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

マクベス・メインクーン
ふぅ、なんとか無事にたどり着けたか
ああいうのはホラーゲームではよくある事だけど
実際にあるとちょっとビビるよなぁ
っと、此処が終点か…コイツを倒せばこのミステリーツアーも終了だなっ

魔装銃に魔力を込めて風【属性攻撃】で風の刃の弾丸を放つ
敵からの攻撃は【野生の勘】で察知しつつ
【フェイント】をかけて回避する
敵のUCにはこっちも炎の【全力魔法】でUCを使用
植物の檻ごと燃やしてやるぜっ!

オレはこんな薄気味悪ぃとこに残るわけには行かねぇんだよ
それに、てめぇの養分にされんのなんざごめんだ
庭園ごと全部燃やし尽くしてやるっ!




 隔絶された終点駅に停車した列車の窓ガラスを突き破りマクベス・メインクーン(ツッコミを宿命づけられた少年・f15930)の小柄な身体が駅のホームに転がり受身を取る。
 ワンテンポ遅れて飛び出てきた窓から無数の乗客の手が何かを求めるように伸びている光景はどう見てもホラーそのものだ。

「ふぅ、なんとか無事にたどり着けたか」
 一息つくともう追っては来ないことを確認してようやく落ち着く事が出来た。
 車内での追いかけっこはそれこそ数時間に及びよく狭い車内を逃げ続けれたものである。
(ああいうのはホラーゲームではよくある事だけど、実際にあるとちょっとビビるよなぁ~)
 服についた埃を払い立ち上がるとどうやらお目当ての相手を発見し懐から魔装銃を取り出す。
「此処が終点か……お前を倒せばこのミステリーツアーも終了だなっ!」
 『隔絶閉鎖庭園『マリス・レプリカ』』からの返答はないがこのプレッシャーは間違いなく邪神に類するもので常人ならばこの時点で心が折れ屈していたかもしれない。
 愛銃であるリンドブルムとファフニールにまずは風の魔力を装填し狙いは常に敵の額へと向ける事を怠らなかった。
(……くるっ!!)
 マクベスの勘がこの場にいることが危険だと訴えかけ咄嗟にホームの下へと跳び混んだ。
 足元と天井の構造物が蔦へと変化し蓋をしようとするが、迷う事無く撃ちこまれた風の弾丸がそれを悉く切り裂き間一髪その包囲網をできたのは僥倖だった。

「なんだこりゃ?」
 マクベスが先ほどまで立っていた辺りは天井や床が変化した檻で覆われておりあのままでは虜囚の身に成り果てていたかもしれない。
 おそらくはあれで犠牲者を取り込みそしてこの地の贄へと墜とすつもりだったのだろうがその思惑はこうして外してみせたのだ。
(オレはこんな薄気味悪ぃとこに残るわけには行かねぇんだよ! それに、てめぇの養分にされんのなんざごめんだ!!)
 敵の能力は植物をベースにしたもの……ならば選択肢は簡単だ。
 魔装銃への再装填(リロード)を即座に行い撃鉄を引く。薬室へと送られた弾丸に刻まれた刻印は炎の精霊の物である。
 マリス・レプリカが次の動作に移る前にマクベスは両手を交差させ斜め前方向へと銃口を向けた。
「てめぇにゃ、コイツをお見舞いするぜっ!」
 迷いも怖れもない、あるのはただ目の前の敵を討ち滅ぼすための覚悟。
 トリガーを引いた瞬間暴力的なまでの炎の弾丸が次々と撃ち出された。
 UC『ガトリングショット・エレメンタル』それはハンドガンの装弾数を遥かに超える数の暴力で蔦による檻を駅舎の構造物ごと燃え上がらせたちまち周囲が火の海へと変えていく。
「手前の庭園ごと全部燃やし尽くしてやるぜっ!」
 マクベスの咆哮にオブリビオンは苦悶の絶叫で答えることしかできなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

花園・スピカ
(未だ車内で鉄談義中)
某ニュータウンにはピンチライナーとか言われ続けてたら数年で本当に廃線になった路線があったのですか…それはもうピンチどころじゃ…ってもう終点!?(the・KENZEN)

生ける屍はごめんです
やっと手にした自由、まだやりたい事が沢山ありますので…!

【学習力】で敵の動きを観察しつつ敵のUCを一度は防御
(電車は無機物に入るのか密かに心配しつつ)

相手の隙を見計らい駅員服のてんちゃんが植物で構成された檻(改札風味)を放ち敵の動きを封じて一斉攻撃のチャンスを作る
「皆さん今です!」

自身も【破魔】の力を込めた【衝撃波】(ミュージックホーン風味)で【二回攻撃】


切符未所持での改札突破は犯罪です!




 今回さまざまな列車が導かれるように隔絶閉鎖庭園へと集結する中で最も鉄道好きとして道中思う存分に同好の士と語り合えた者も少なからず存在していた。
 普段あまり語り明かせない知識量を持った者同士が今では伝説とまで言われる列車に乗りながら時には論戦、時には頷きあい至福の時間を過ごせていた。
 花園・スピカ(あの星を探しに・f01957)もまたその一人で、今もまたこの路線がどこに続いているのかというお題で熱弁を奮いあっていたのだ。

「某ニュータウンにはピンチライナーとか言われ続けてたら数年で本当に廃線になった路線があったのですか…」
「そうなんだ、終点と地下鉄の連絡が徒歩だとか、あり得ないと思うのですが?」
「電車が不便なら自家用車を使えばいいじゃない」
「身も蓋も無い事を言わないで下さい!」
「日本唯一の潰れた新交通とか言われたアレですか……」
 恐らくは彼等が語る路線とほぼ同じ歴史を辿ったであろう場所こそが今回の事件の舞台なのだが、それを彼ら自身が知る術は今のことろ存在しなかった。

 そして列車はアナウンスと共に終着駅へと乗り入れ静かに扉が開け放たれた。
 夜霧が漂うホーム上に降り立ったスピカはそこは普通の場所ではないと一目で見破っていた。
 普通ではありえない構造、知識のどこを探してもでてこない駅の形状と列車の姿。
 こここそがオブリビオンの作り出した敵の本拠地なのだろう。
 檻に囚われた人々の姿を見、毅然と眼鏡の位置を指で直すと恐怖心を押し殺す。
「生ける屍はごめんです! やっと手にした自由……まだやりたい事沢山ありますので……!」
 その目はマリス・レプリカのどんな動きも見逃さないよう注意し僅かな動きさえも瞬時に学習し幾度かの攻撃を避けいくらか後退さられるはめになっていた。
 次々と地面(無機物)を蔦や檻に変え襲い掛かってくる……そして幾合かの反撃も打ち返された所で邪悪なオブリビオンが両手で掴む仕草をしtみせた。
(何かがきます!)
 先ほどまでのパターンから地面が変質し始めたのを見計らい後ろへ小ジャンプした所で突如列車のボディが変質し蔦の檻となりスピカを包み込んだのだ。
「くっ……やはり電車も……無機物……っ!!」
 ガードはギリギリ間に合ったものの檻の中では身動きをとる事ができずマリス・レプリカが無機質な笑いをその場であげ始めた。
(今ならギリギリいけそうです……てんちゃんお願い!)
 スピカの念に答えた駅員姿のてんちゃんがいつの間にかオブリビオンの至近距離にまで近付いていて刹那の差でユーベルコードが発現しマリス・レプリカへと襲い掛かった。
 それはガードした敵の攻撃をコピーするというスピカの奥の手。
 蔦の檻の替わりに駅の改札風味の物がオブリビオンを締め付け動きを封じたのだ。
「今です! 切符未所持での改札突破は犯罪です!」
 ミージュックホーン独特の音色が轟き衝撃波は確実に白い身体へと打ち込まれたはずだ。
 蔦の檻に体力を奪われつつもどうにか脱出したスピカは片膝をつき、息を荒げながらも倒すべき敵を睨みつけるのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

月宮・ユイ
アドリブ◎※酷い目も○NGなし
※身に<呪詛>宿す《機能強化》維持
意識戻るも頭鈍く謎の熱が
体中に残る匂いや味、脚に垂れる物で車内の記憶が
っ…後で電脳魔術士敵にした事後悔させてあげます

現状は…<情報収集>開始
植物で出来た檻?
手足や体に植物が絡み付き中空に縫い止める様拘束
力吸われている?
そこへふらりと生気のない人が現れ、一部だけ異様に元気なそれを”ずぶり”と…体は過剰に反応し、行為中のみ活き活きと獣の様貪られ、満足すれば出ていき交代
最悪です…両者からの生気活性化と採取の道具扱い。

なんとか耐え力溜めし《不死鳥》召喚
檻焼き脱出、他も在れば破壊
敵近くなら脱出と同時<呪詛>で強化し纏めた不意の一撃を狙う




 終着駅に到着した列車から足取りも不確かな一人の女性がホームへと降り立ちそしてすぐにその場へとへたりこんでしまう。
(あつい……あつい……)
 ぼうっとノイズがかかって思考が麻痺していたのが少しずつ治まって行き月宮・ユイ(捕喰∞連星・f02933)は今の現状をようやく自覚することができていた。
 一度脱がされ着たばかりに見える全身から漂うのは濃厚な雄の香り。
 そして流した汗と交じり合い口内に残る苦い味わいと太腿に垂れるもので全てを察する。
(くっ……電脳魔術士敵にした事後悔させてあげます)
 車内に残っているだろう犯人達に怒りをぶつけつつもユイの意識は正面で圧倒的存在感を放つマリス・レプリカへと向けられていた。

 その周囲に目に入るのは植物でできた檻檻檻。
 中に囚われた人は皆虚ろな視線でただ生きているというだけの屍状態。
 あのようになってはいけないと構えを取ろうとしたユイは……術式が発動せず予知すらも働いていない現状に身を震わせた。
「あっ……いつのまに!?」
 地面を這うように伸びていた蔦が脚に巻きつきいつのまにやらそれは両手両足へと及んでおり……軽い肉体は簡単に空中へと持ち上げられ身動きが全くとれなくされてしまった。
 もがくのだがどうにも力が入らない……。
(力が吸われている??)
 このままでは絶体絶命だそう覚悟したユイの背後から静かな足音がいくつも近付いてきていた。
 
「だっ、誰?」
 振り向いたそこに立っているのは生気の無い男達、あまりにも痩せ細り屍のようになっているのだが一部だけそれはあまりに逞しくユイの瞳に映ってしまっていた。
 嫌がるが身動きのとれないユイに近付き尻を鷲掴みにされた次の瞬間……熱い痛みが下半身に広がりユイは悲鳴をあげてしまっていた。


(あ……あれ、私なんで……)
 意識は再び朦朧としている。
 何度も注がれる力と全身から抜き取られていく力、雌雄混ざり合ったその体内の魔力が檻へと吸い上げられているのをただ見ているしかない。
 ユイと繋がった男は今で何人目なのか、それはもうわからないしわかりたくもない。
 だが一つ言える事はこの状況は敵を利する行為だということ。
(最悪です…両者からの生気活性化と採取の道具扱い……屈辱だわ……)

 そろそろ事切れる按配かと近付いてくる敵を倒すその一瞬を狙いユイは今はただ腰を揺らし限界へと己を高めていく。
 数分もしないうちに体内へと注がれた気を起爆剤に反撃の機会はようやく訪れた。
(共鳴・保管庫接続正常、能力強化。無限連環具現化術式起動。概念制御、効果・対象指定、具現)
 それは滅びから再生しすべてを焼き尽くす概念兵装。
 その名を……。

「舞え……不死鳥(フェニックス)!!」

 ユイを媒介にし出現した火の鳥の炎はあっという間に檻も蔦もそして屍と化していた男達も包み込んでいく。
「GYAAAAAAA……」
 オブリビオンの絶叫、そして解放され自由となるユイの肉体。
 ホームの一部を消し炭にしその中心に立つユイはここまで溜まりに溜まった怒りを全て炎へと転じ暗い夜空へ炎の不死鳥が天高く舞い上がっていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

火奈本・火花
「ひどい目にあったが……UDCの発見に繋がったのなら、それで良しとしよう」

■真の姿
胸から左腕にかけてが樹木化
浮き上がった血管のような根が、顔や腕、脚に張り巡らされている

なお電車内の諸々の影響で
スーツには皺が出来、ワイシャツのボタンも掛け違えている
スラックスには両腿で何かを挟んだような跡と、よく分からない染みも

■戦闘
憂さ晴らし、と言ってはエージェントとしてあるまじき理由だが、今の私は制御が効かんぞ

仲間の攻撃に乗じて車両や掲示板などの『地形の利用』で身を隠し、『暗殺』での『先制攻撃』を狙おう
状態が状態だし、スーツを脱いで下着姿で身軽になろう。ヤドリギの根もあるし、少々露出はあるが恥ずかしさはないな


豊原・フィリス
おそらく宿題をしていたあの子も犠牲に……
「ガラじゃないけどちょっと頭に来ちゃってるわ」

【巨乳激甚撃】を使っておっぱい『属性攻撃』で『鎧無視攻撃』
「おっぱいの浸透衝撃に耐えられるかしらぁ」
敵の攻撃を『見切り』避け、受けても『オーラ防御』と『激痛耐性』で耐える
「きっとあの子も怖くて痛かったはず。このくらいなんでもないわぁ」




「ひどい目にあったが……UDCの発見に繋がったのなら、それで良しとしよう」
 終着駅に列車が到着した瞬間、ガクガクと足腰を震わせながら火奈本・火花(エージェント・f00795)がようやく駅のホームへと降り立った。
 ……まあ道中色々あったのだろうかスーツに皺が出来、ワイシャツのボタンも掛け違えている。
 スラックスには内股に擦れた後と染みがたっぷりと……お察しの様子なのか哀愁の漂う雰囲気となりここまでの苦労が偲ばれるというものだ。
 男だけの車内でこれほどの屈辱に耐えた火花のストレスはすでに爆発寸前。
 視界に入ったオブリビオンの姿を見るなり服を脱ぎ捨てると胸から左腕が樹木化し浮き上がった血管のような根が身体中に広がっていく。
 頂点まで高まった怒りが真の姿を呼び起こしその姿は一瞬で死角へとかき消えた。

 全てが幻のように消えていく乗ってきた車輌を見送り豊原・フィリス(セクシー系バーチャルキャラクター・f15722)は先ほどまで相手をしていた子供のことを思い出した。
(おそらくあの子もすでに犠牲になってたのね……)
 最後に相手してあげて無事に成仏してくれるだろうか?
 だがその前にはやることをやらなければならない、フィリスはファイティングポーズをとると重心を低くしタックルする勢いで『隔絶閉鎖庭園『マリス・レプリカ』』へと飛び込んでいった。

 マリス・レプリカが正面から回避しつつ突っ込んでくるフィリスに気を取られたその隙に看板などの死角から火花が貫手を繰り出し、それを避けながら突き上げてくる蔦を火花は高く跳び間一髪避けきった。
 そのタイミングでタックルを決めたフィリスが腰に掴まったまま勢いで背後へと回り込み一気にバックドロップへと流れるように技を繋いでいく。
 脳天から地面に叩きつけ……る前にそれは蔦がネット状に展開され阻止されてしまい何本かがフィリスの脇腹へと突き刺さった。
 だがそれは身に纏うオーラと不屈の心で撃墜に耐えたのだがそれでもそのままではまずいと地面を転がり一度間合いを取り直す。
「きっとあの子も怖くて痛かったはず。このくらいなんでもないわぁ」
 息を荒げ立ち上がるフィリスが汗をぬぐい再びファイティングポーズをとった。

 さらなる追撃の蔦が伸びるがそれは火花が間に割り込み手刀で叩き落しそれを許さない。
「ガラじゃないけどちょっと頭に来ちゃってるわ」 
「えぇ、こいつは許せない相手ですしね」
 二人は共通の怒りを糧に臨時のコンビとして呼吸を合わせるとまずフィリスが動いた。
 たゆんたゆんの乳房をいつもよりも大きく揺らしさらにはそこにオーラが集中していくとなると狙いはわかりやすいぐらいにシンプルで。
「おっぱいの浸透衝撃に耐えられるかしらぁ」
 突撃を阻止しようとする蔦が揺れる乳房に弾き飛ばされ全く勢いを殺す事が叶わないとなるとマリス・レプリカも慌てて腕でガードしようとするものの……。
 たゆんたゆんの乳房による『巨乳激甚撃』の衝撃はガードなど関係なく浸透し身体の内側へとその衝撃を余す事無く叩き込んだ。
「背中がガラ空きです!」
 受けきれず身体が浮いたその背後に超高速で回り込んだ火花の手刀が延髄へと叩き込まれた。
(憂さ晴らしに付き合ってもらうぞ! 今の私は制御が効かんぞ?)
 めり込む感触に手ごたえを感じオブリビオンが停車中の列車へと吹き飛ばされ車体にめり込んだ。

 どちらがやろうと言ったわけではない、だが火花とフィリスの二人は無言でハイタッチをするとニッっと笑い合うのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ルトルファス・ルーテルガイト
(アドリブ可、他PC絡み・連携歓)

(WIZ)
…め、メイドってあんな旺盛だったか?(結構絞られて下車)
…これ以上、メイド…だけじゃなく、他の奴等を巻き込む訳には。
…早く片付けんと。
(と柄だけの剣を構えるが、あえなく檻に捕らわれ)

…おい、もうやな予感が…って、やっぱり!?
(檻の中にいたメイド集団に群がられて)

…くっ、せめて一撃…だけでも!
(と敵の足元…血管の様な幹に向けて【UC】で重度の霊圧を流しこむ
吸収すれば中毒どころか精霊に身を滅ぼされる濃度で
(属性攻撃+全力魔法+高速詠唱))

…後は、任せた。
(その儘メイド達に押し倒され
メイド達(と、いるなら発情した猟兵(女性))に絞られる羽目に…)




(…め、メイドってあんな旺盛だったか?)
 その到着した列車の中に漂う爛れた香りを背にルトルファス・ルーテルガイト(ブレード・オブ・スピリティア・f03888)は足腰立たぬ足取りでどうにか降車することができた。
 思い返せばこの数時間……水蜜桃を味わうかのような濃密な行為にルトルファスの理性も何もかもが溶けきり淫欲の虜に成り果てていた。
(…これ以上、メイド…だけじゃなく、他の奴等を巻き込む訳には。…早く片付けんと)
 そう思い抜刀したものの手に力が入らない。
 しかも列車内から追いかけて来たメイド達が腰に纏わり付けば回避も何もあったものではない。
 たちまち蔦の檻により囚われ人となってしまってはもうルトルファスに出来る事はたかが知れていた。
 
 蔦による檻は生命力も魔力も一気に吸い上げていく魔性の物で、逃げ出そうにも一緒に檻へと閉じ込められたメイド達による全身愛撫でどうにも力が入らない。
 しかも徐々に脱がされ装備すら奪われていくのだが、止めようとした所で熱い口内で包まれてしまうと前屈みのまま身動きがとれなくなりあっさりと抵抗を断念してしまった。
「…くっ、せめて一撃…だけでも!」
 だがそこで諦めるルトルファスではない、大剣に六精霊の加護を呼び込むと狙いを足元にある瘤へと定め残った力を振り絞った。
「…荒ぶる精霊よ、我が身を依り代…命を導に、今ここに刹那の力を示せ!」
 吹き荒れる精霊力が幹を伝い濃厚すぎるほどの霊圧が注ぎ込まれると最初は高速で育成されていく蔦が一気に寿命を迎えまた次の幹が生まれを繰返す。
(これで……こいつの生体エネルギーの不整脈が起これば後は皆に……任せ……た……)
 大剣が手から離れ変化していた肉体も元へと戻った。

 もはや抵抗の力は残っていない、ルトルファスの着衣が全て脱がされ群がるメイド達とのさらなる背徳の時間が幕を開けてしまった。

 『隔絶閉鎖庭園『マリス・レプリカ』』はその光景を満足そうに見上げ口元を緩めると新たなる贄が加わった事に喜びの声をあげるのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

マーリス・シェルスカナ
(アドリブ可、連携絡み歓迎、純潔は死守で)

(WIZ)
…ちょっとベタつくけど、無事?に付いたのデス♪
(でも顔が赤かったり息荒かったり、色々駄目かも)

アレが神秘…と言うか、邪神の眷属デスね。
脚がPlantみたいデス…、炎で燃えるカナ?
(先行して【UC】を展開し、「属性攻撃」で強化しながら攻撃を行う
その際、反応や様子を「情報収集+学習力」で解析し、情報展開)

(だが攻撃後に檻の中に閉じ込められてしまい)
…Oh No、こうなると次は間違いナク。

(予感は的中し、檻の中の少年達の群れが再び。
前以上に旺盛で、純潔以外のギリギリまでを激しい責め
すっかり発情していた魔女は、自ら激しい責めを受け入れてしまい…)




 終着駅に静かに入場した列車が停車し開けらレア扉からからゆっくりと人影がホームへと倒れこんだ。
 銀河の探求者とも呼ばれることもある知的な少女マーリス・シェルスカナ(宇宙(そら)飛ぶマーリンレディ・f15757)が熱っぽい吐息と乱れた着衣、そして汗ばんだ肢体を衆人に晒し恥的といったほうが正しいと思える有様で列車内での過酷な試練(?)を乗り越えてきたのだと誰の目にもあきらかだった。
(…ちょっとベタつくけど、無事?に付いたのデス♪)
 ゆっくりと起き上がろうとし着衣の中でベタつく感触にビクリと身を震わせる。
 この数時間絶える事無く続けられた行為に肉体はすでにスイッチが入ってしあっておりとてもではないがまともに戦える状態ではないのだが……。
 だからといって敵が待ってくれるわけではない、ここは敵の本拠地『隔絶閉鎖庭園』なのだから。 
 
(アレが神秘…と言うか、邪神の眷属デスね)
 正面に対峙するオブリビオンの外見は白い蔦が集まって最終的に人型へと成り果てたかのようなもの。
 その素材は見るからに樹木のようで。
(脚がPlantみたいデス…、炎で燃えるカナ?)
 マーリスはそう判断するのも当たり前なことで今出来る最適を求め自然に詠唱を紡ぎ始めていた。
 途端に展開される大量の魔法の矢(マジックミサイル)達。
 さらにはこれらを焼き尽くすべく炎が付与され火矢となり次々と蔦へと発射されていく。
「Yes! やはり木には火デスネ! 五行の理は有効そうなのデス」
 マーリスの歓喜に瞳にはオブリビオンの苦悶の声が伝わりこれはやはり正解なのであったと確信する。
 これで正面に広がっていた蔦はほとんど焼き尽くしマーリスとの間に遮る物は何も無い。
 これならいけると思ったがふと気になるものが目に入り思考を巡らせる。
(足元のgroundとほぼ同化、蔦に変化しているとイウコトハ?)
「はっ しまったデス!?」
 マーリスは気付いてしまった、相手が地面など無機物を変化させ肉体とすることが出来るということは”この駅自体”が相手の身体の中にいるということ、つまり今のマーリスは……。
 立っていたホームと停車している電車から伸びた蔦が檻のように周囲を囲むと一瞬にしてマーリスは囚われ人になってしまったのだ。
「…Oh No、こうなると次は間違いナク……っ」
 急ぎ檻を開こうとするがビクともしない頑丈さに寒気が走る、しかもこの狭い空間では先ほどのように火矢で燃やせば自分までもが丸焼けになってしまう。
 しかもどうすべきか思考が纏まらないうちにさらなる危機が迫ろうとしていた。
 列車からの蔦が檻のように伸びているという事はそちらからなら檻の中へ入ってくることが可能ということだ。
 そして車内にいたのは先ほどまでマーリスに甘え続けていた少年達。
「No……これでは先ほどまでと……っ」
 甘えるようにしがみついてくる彼らを振り払う事はマーリスには出来なかった。
 この子達は害意を持っているわけではなくただただ彼女に甘えているだけなのだ。
 だからこそ傷つけたりなど……唇が塞がれ全身に幼い手が伸びる。
 気付けば衣服を剥ぎ取られていき種火が燻っていたままの肉体が晒されると少年達は一斉にしがみつきそして……。

「Oh……ダメデス、許しテ help me♡」
 助けを求めるはずの声も艶やかで嫌がっているようには見えない。
 あまりにも長時間焦らされながら全身を開発されていた為に、もっと激しくもっと情熱的にと肉体が子供達を求め宇宙の魔女はいつしか庭園を支える魔力源へとその身を堕としてしまうのだった。
 この戦いが終るその瞬間まで彼女にとっては幸せな一時が過ぎていく……。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

青葉・まどか
なんとか目的地に到着(ヨロヨロと降車)……まあ、これ位は予想出来ていたし我慢するよ。
さてと、これからが本番。気持ちを切り替えて頑張るよ。

全く、こんな大規模な儀式が今まで感知されていなかったなんて!
でも、足元まで辿り着いた。これで終わらせてみせる。

『庭園』なんていってるけど実際には、邪神の胃袋じゃないか。
逃げ場なんて在りはしない、逃げても逃げても行く先々で未知の植物が襲いかかってくる。
遂には捕まり、邪神の餌食に。
身体を邪神に弄られ蹂躙される。
邪神は私の血を啜り、ご満悦。

そうだ。それでいい。
私の血液と共に【逆しまの毒】を味わうがいい。

アドリブ・トラぶる・絡み 大歓迎


セナ・レッドスピア
※アドリブ歓迎

現場に到着した時は、
電車の中でいけないことたっぷりされちゃった直後で
鞄を抱えつつ、意識がまだはっきりしてない状況…
(服の状態はお任せします)

そこに蔦が絡みついてきて、いけない所をいっぱいいぢられて…
そのまま完全ダウンしちゃう前に
左手に宿した刻印「血は血へ」の力を使い、
蔦を喰らい、【吸血】技能を使ってその血を吸収!

そのまま『刻印覚醒「血力励起」』を発動させ
鞄の中に隠しておいた槍を取り出し
本格的に戦闘へ!

刻印で身体にまとわりつく蔦を喰らって取り除きつつ、
そこからさらに吸血し、UCの効果を高めつつ
槍で向かってくる蔦や敵本体へ攻撃していきます!


蔦がちょこっと残ってたりはしない、はず…?




 到着した列車の扉が開くなり大量の白濁と共に電車の中からホームへヨヨロと出て来るなり倒れた青葉・まどか(玄鳥・f06729)はうつ伏せのままビクリビクリと痙攣してしまっていた。
 腰だけを浮かせ尻を突き出すよう身動きのとれないその姿はもはや戦いなど出来ないように見えてしまう。
 虚ろだった目に焦点が合うと重い身体を無理やりにどうにか立ち上がる事ができた。
(……まあ、これ位は予想出来ていたし我慢するけど……)
 全身に染み付いた眷属達の体液の匂いが鼻をつき思わず咽てしまう。

 そこに警笛と共に別の列車が横にホームへと入場し通過の風がまどかのスカートを髪を揺らした。
 やがて乗降口が開くとふらふらと降車してきたセーラー服の少女が焦点の定まらぬ目のまま、まどかの前で棒立ちになりながら何かブツブツと呟いている。
 着衣は乱れ下着が左の足首ぐらいで丸まって落ちてしまっている。
 その少女、セナ・レッドスピア(blood to blood・f03195)もまた列車での移動中にずいぶんな目に合わされたらしくとてもではないが戦えるよには見えない。
 鞄を必死に抱きしめているのは恐らくは最後に残った防衛本能だったのだろう。
 
「この子、大丈夫かな……?」
 相手も同じ猟兵だと気付くとまどかはセナの傍へ寄りベンチへと案内しそっと座らせる。
 そして周囲を見渡しようやくこの地の全貌を目にし眼鏡の奥でキッと睨みつけた。
(全く、こんな大規模な儀式が今まで感知されていなかったなんて!)
 そこはあまりにも広大な土地がすでに侵された背徳の地、UDC組織に今の今までキャッチされなかったのは偶然なのだろうか。
 だがすでに足元までは辿り着いた……ならばする事は決っている。

 未だ気絶したままのセナを残しまどかは駅の外へと駆け出した。
 何処かにいる本体を倒さない限りはこの事件は解決しない、それは何処なのかと探すのだが一向に発見できず無闇に時間だけが過ぎてしまっていた。
 その途中で見たおぞましい光景に顔を顰めつい目を逸らしてしまう。
(『庭園』なんていってるけど実際には、邪神の胃袋じゃないか!)
 探索していたはずの道中はいつしかただ逃げ延びるための逃亡劇へと姿を変えていた。
 逃げても逃げてもちょっとした隙間から襲い来る植物の蔦が執拗にまどかに狙いを定めていた。
「きゃっ!」
 だが一本の蔦が足首に巻きつき一気に逆さ吊りにされてしまい……。


「ん……ここは?」
 誰もいなくなったホームで目を覚ましたセナはようやく今の状況を理解すると寝かされていたベンチから起き上がった。
 目元にかけられていたハンカチが床に落ち誰かが自分を介抱してくれていたのだと知る。
(誰もいないってことは先に行ったぽいです?)
 ハンカチを拾うとそれをポケットへしまい急いで外へと駆け始めた。
 周囲を見ればわかるがここは普通ではない、一人で行くにはあまりにも危険。
 あせる気持ちが観察を鈍らせ曲がり角を曲がったと同時にセナの身体に蔦が絡み付いてきてしまった。
 制服の中へと潜り込んだ蔦に縛られ未だに収まらない淫欲を刺激してこられると今のセナでは為す術が無かった。
 股間から噴出す滴も自分では止める事はできない。
 スカートの中へと滑り込んだ蔦が一気に突き立ててくるその瞬間、左手に宿した刻印が今こそ覚醒の時を迎えていた。
「させま……せんっ!!」
 襲い来る蔦を思い切り輝く左手で握り締めると蔦が一気に萎れ手足が自由になった。
「身体が、熱い…血が…力が…駆け巡る…!」
 刻印覚醒「血力励起」の力が爆発的なエネルギーを生み出す。
 大事そうに抱えていた鞄を振り回すと中から飛び出たパーツが肥大化しつつ変形し錬血武装『狩罰の血槍』がその真の姿を現した。
 
 壁も足場も何もかもが蔦に変化しながら襲い掛かってくるのを容赦無く払い切り落とすと次なる目標へとセナは狙いを定めた。


「あっ あっ やぁん♡」
 まどかの嬌声が広場に響き仰け反った。
 蔦に吊り下げられ引き裂かれた着衣は地面に落とされている。
 何本もの蔦が襲い掛かりこれでもかとばかりに前も後ろも無くまどかを蹂躙していた。
 しかも蔦の先端から赤い色が吸い上げられているとなると、誰が見るにも吸血されまどかの命は風前の灯といったところだろう。
 マリカ・レプリカから愉悦に満ちた苦笑が漏れ出すのをまどかは確かに聞いていた。

「今、助けますから!」
 広場に駆けつけたセナが槍を振るい蔦を次々と切り裂くがそれでも手数が足りない。
 このままではまどかの命が危ないそう思われたその時、突如としてオブリビオンに変化が訪れた。
「その 力を、逆し まに……」
 リズム良く息を荒げながらまどかが内股に力を篭めニヤリと微笑んだ。
 それはまさに毒婦のそれである。  
『逆しまの毒』を体内に取り込んでしまったオブリビオンの絶叫に近い叫びが辺りに響き渡る。
 蔦が緩み地面へと受身も取れず落ちていくまどかをスライディングしながらセナがキャッチし無事に受け止める事ができた。

 頭上では暴れる蔦が周囲の壁や建物を見境なしに破壊し始め毒の効果が絶大なのだと二人の目には映った。

「GYAAAAAAA!!」
 この地を治めるオブリビオンの放つ苦悶の声は戦いが終幕に近い事を感じさせるものなのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

藤堂・遼子
電車で散々触手に慰み者にされ、全裸で穴という穴から白濁液溢れて、全身ぐちょぐちょどろどろで電車から放り投げられる形でホームに捨てられるわ
その衝撃である程度は正気戻るけど、それでも半分以上は快楽に塗りつぶされた発情思考ね

それでもこの『庭園』がロクなものではないのは理解出来るから、塗りつぶすわ
【異界顕現・邪神胎内(クトゥルーノエサバ)】ふんぐるい、ってね
触手迷宮。いいえ、邪神のハラの中に領域を上書きするわ
庭園から領域を奪えばいいという僅かにある冷静な理性と、触手でもっと快楽を貪りたいという電車で散々ヤられて正気失ってる本能による行動ね
そんな状態だから、もちろん制御出来てないから私も触手に襲われるわ




 終着駅にまた別の列車が乗り入れてきた。
 尋常でない体験をしてしまった者は元にはもう戻れないかもしれない。
 異常を普通だと錯覚した者は普通の生活では刺激を感じる事が出来ずに再びその道へと戻ってしまう。
 そんな過去にあった言葉が藤堂・遼子(狂気を狩る者・f09822)の脳裏で渦巻いていた。

 電車内で無数の触手を相手にさせられもはや体力が欠けらも残っていない有様で、扉からホームにゴミのように投げ出されたその姿は清楚とは無縁の痛ましい姿でとてもではないが無事とは言い切れないものだった。
 屈強な男を相手する程度ならば余裕でそれを喰ってしまうであろう遼子でさえも異形の性欲の前にはあっさりと屈し列車内で何度恥以外の何者でもない言葉を言わされてしまっただろう。

(人以外のも太くぇ……最高ぅ♡)
 あまりの快楽に列車内では今の作った口調ではなく本来のお嬢様のまま快楽を愉しむということまで覚えてしまった。
 気を張る必要ないのだと全てを受け入れればいいだけなのだと心に侵食する負けを尊ぶ黒い心がどんどんと広がり満ちていく。

(はぁ……でもこんなに気持ちはいいけれど、『庭園』がロクなものではないのは理解出来るから……)
「……塗りつぶすわ!!」
 遼子はこの地がすでに足元に至るまで邪神の手に堕ちていることを悟り一つの手段に訴え出たのだ。
 つまりは「領域の上書き」、この邪悪な空間に遼子の作り出す物を重ねればどうなるのか?
「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん」
 冒涜的で背徳的でそして前時代的な発音と共に異形の魔術が施工され周囲の蔦で覆われた空間に大量の触手が現れそして互いに絡み合い消し飛びまた現れてを幾度も繰り返した。
「はぁ……♡ 領域を奪えばこっちのもの……あの逞しい触手で♡」
 ……触手で?
 詠唱中だというのについ雑念が入ってしまった。
 淫行にのめり込む者のように、そしてさらなる快楽を貪りたい一人の女として……願ってしまったのだ。
 ”触手”に犯されたいと!
 一気に膨れ上がり蔦を一掃すると己へと迫り来る触手の群れを……遼子は手を広げ歓迎してしまうのだった。

「太いのキテぇぇぇっ♡♡♡」
 淫欲に飲み込まれた遼子がその後どうなったのか、UDC協力者達に発見された時の出来事は何故か表に漏れる事は絶対にない。
 一般人への記憶操作はこの世界では日常的に行われているのだから。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

高原・美弥子
【恋華荘】

うー、電車の中でパンツとスカート無くなるし、媚薬入りっぽい夕食食べたし、いちご争奪戦争があったり大変だったよ
いや、邪神絡みとしては平和なんだろうけどね!
下半身丸出しで落ち着かないなぁ、見えちゃわないように自前の尻尾で隠してるけどさ

きゃっ!尻尾で隠してる関係上、下手に動けない所為で蔦触手で逆さにつるし上げられた!?
あ、あぅ、いちごにまた見られた。そりゃあたしはいちごの恋人の一人だしヤることヤッてるけど、それでも恥ずかしいものは恥ずかしいよ!
あ、またスライム暴走パターンかな?ほら、やっぱり全裸にされるー!
も、もー!全部燃えちゃえ!【ブレイズフレイム】で血の炎で火力全開だよ!


彩波・いちご
【恋華荘】で引き続き

「やっと着きましたか…」
道中は色々大変でした、詳しくは語りませんが…

それはともかく、あれが倒すべき敵のようですね
「皆さん気を付け……って早?!」
何も言う前に即オチで触手のような蔦に捕まってしまうアイさんたち
あ、列車の中でぱんつとかなくしてるのに逆さ吊りになんかされたら…
赤面しつつ視線はそらします…すでに見ちゃった後ですけど、一応

とにかくあの蔦をなんとかしないと、というわけで
【異界の浸食】のスライムを召喚、蔦を纏めて溶かし喰わせます
「巻き込まれないでくださいね…?」
…って言っても無理かな…(遠い目

結局大惨事になるのを見てしまったりするので、せめて人数分のシーツを…


アイ・リスパー
【恋華荘】
いちごさんを意識中

「ここが列車の終着点ですか……」

列車の中でスカートと下着が無くなってしまったので
カーテンを切って下半身に巻き付けた格好で列車を降ります。(はいてない)

「どうやらすでに敵の支配下にある空間のようですね。
皆さん、油断しないできゃあああっ!」

突如、足元に触手が絡み付いて逆さ釣りの格好に!
慌てて下半身に巻き付けた布を抑えます。

「くっ、なんとか反撃しないとっ」

片手でホロキーボードを操作して【マックスウェルの悪魔】を起動して周囲の蔦を炎で焼こうとしますが……

いちごさんが召喚したスライムに飲み込まれて服を全て溶かされてしまい……

さらに触手によって身体中を弄られてしまうのでした。


フロウヴェル・ゼフィツェン
【恋華荘】で引き続き参加なの。

なんやかんやあったけど、駅に到着なの。
(尚スカートの下ははいてないまま)
…で、オブリビオンも発見なの。

早速やっつけるの…と一歩出たところで、いきなり触手蔦に絡みつかれて逆さ吊りにされちゃうの。
スカートが捲れて、お股が丸出しになって…
「ん…いちごになら、良いの…♪」
身体を揺すって、いちごにもっと見てとアピール。アイや美弥子に見られるのも問題ないし、オブリビオンはこれからやっつけるからこれも問題なし。

いちごのスライムで蔦を(服ごと)溶かされた後は、その過程で流れた血を媒介に咎喰らう血蝕猟犬を発動、オブリビオン本体だけじゃなく蔦も齧らせ攻撃させるの。




 夜も明け朝日が差し込む頃『隔絶閉鎖庭園『マリス・レプリカ』』が支配する終着駅に一際編成の長い寝台列車が到着しようとしていた。
 中で行われていた邪神の儀式を運びながら……。

「ここが列車の終着点ですか……」
 ちょっぴりアンニュイな表情で登る朝陽を見るアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)は気だるい疲れを感じつつもどこか満足そうに廊下の壁にもたれ掛かっていた。
 無くしたスカートと下着はどうしても発見できず諦め今はカーテンを切った布を腰に巻きとりあえずのスカート代わりにしている。
 穿いてないというのはここだけの秘密ということでお願いらしい。

「うー、電車の中でパンツとスカート無くなるし、媚薬入りっぽい夕食食べたし……それに」
 スカートと下着を失い尻尾で下半身を隠しつつ高原・美弥子(ファイアフォックスのファイアブラッド・f10469)が窓の外を見てふぅと吐息を吐いた。
 
「なんやかんやあったけど……駅に到着なの♪」
 衣装のせいか穿いてないのが一番わかりにくいフロウヴェル・ゼフィツェン(時溢れ想満ちて・f01233)がツヤツヤと光る肌で朝陽を浴びご機嫌で窓を外を指差した。
 郊外のニュータウンは朝だというのにあまりにも不気味に新たな犠牲者を迎え入れようとしているのだが、それを全く気にしていない様子で寝台のほうから出てくる人影へと視線を移した。

「やっと着きましたか…」
 柱の物陰から上半身だけを出し彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)が目の下に少しクマを作りながら溜息をついた。
(道中は色々大変でした、詳しくは語りませんが…)
 そう人には言えない秘密があるというもの、そっとしておいてあげるのが優しさに違いない。
 

 駅に降り立った4人が見た光景はまるで食虫植物に食べられた虫の視線そのもの。
 寝台列車の扉も閉まってしまい中へと戻ることもできそうにはなかった。
 となれば目の前のオブリビオンをどうにかするしかないのだが……。

「どうやらすでに敵の支配下にある空間のようですね。皆さん、油断しないできゃあああっ!」
 指示を出そうとしたアイがあっさりと蔦に脚を掴まれ宙吊りにされていく。
「危なっ……きゃあああああっ」
 それを助けようとした美弥子は今はスカートの替わりに尻尾を巻いていたことを思い出ししまったと後悔を始めた。
 これでは思い切り動く事ができず動きは普段の数分の一以下になってしまい避けきれず足首に巻きついた蔦に脚を取られ尻餅をついてしまった。
 そうなてしまえば抵抗も無駄な事あっという間に宙吊りにされていく。

「早速やっつけるの……って、いちご危ないっ!」
 フロウヴェルがやる気まんまんで踏み出すが足元で輪になっていた蔦に気付いておらずあっという間に宙吊りにされ虜囚の人となった。
 ここまで3人合わせてわずか数秒の事。

「皆さん気を付け……って早?!」
 見る見るうちに逆さ吊りにされた3人にさすがのいちごもツッコミを入れたいぐらいなのだがこうなってしまってはどうしようもなく手遅れだ。
「あ、あぅ、いちごにまた見られた」
 吊られた拍子に尻尾が外れ丸見えの美弥子。
 手で隠そうにも逆さまではなかなかに上手くはいきそうにない。
「くっ……なんとかしないとっ」
 アイも布を必死で抑えて入るがすでに丸見えになっていることは本人には内緒である。
「ん…いちごになら、良いの…♪」
 スカートが捲れて股間が丸見えになっているのだが何故か嬉しそうなフロウヴェルは身体を揺すってもっと見てアピールしていたりする。
 三人の恥ずかしすぎる姿に思わず赤面し顔を逸らすもそこはいちごも男の娘。
 視線をどうにか逸らしてはみたものの、今見た光景はくっきりと瞳に焼きつき残ってしまっていた。

(と……とにかくなんとかしないと)
 いちごは考えたこの人質(?)になてしまった3人を救いつつこの場をどうにかする方法を。
 3人を傷付けずに蔦をどうにかするならば燃やすのでは危ないだろう、となればやるしかない……異界の侵食で!
「ふんぐるいふんぐるい…、全てを喰らう形なき我が眷属よ!」
「ちょ、いちご待って待って待って!?」
「いちごさん……私の演算が今それを使ったら大変な事がと言っていまっ」
「いちご、さすがなの♪」
 いちごの詠唱が始まりそれを聞いた美弥子とアイが手足をバタバタさせ
慌て始めた。
 アイの『マクスウェルの悪魔』、美弥子の『ブレイズフレイム』が発動を始めるその前に呼び出されたスライムが3人と蔦ごと全てを飲み込むとその効能を一気に発揮し始めてしまう。
   
「「いやああああああ!?」「~~♪」
 もう下半身だけを隠す必要もないだろう……三人の着衣は一欠けらも残さずにスライムに溶かされてしまったのだから。
 気のせいか一人だけ大喜びしている気がするが気にしてはいけない。
 3人を縛っていた蔦は溶かされ燃やされそして赤黒い猟犬達によりすべてが排除され次々と地面へと投げ出され3人は自由を取り戻すことができたのだ。

「やりました! 上手くいったようですね!」
 嬉しそうにはしゃぐいちごなのだが三人の着衣はすでに溶けてしまっている。
 人数分のシーツを用意しようと後ろを振り向いた瞬間スライムの制御が外れてしまい……。
「いやああ、スライムがお尻にお尻に!?」
「んぐぐ、しゅらいむがおくひにいいっ」
「いちごぉ♪ これとっても素敵なの♡」
 蔦を溶かすだけで良かったスライムがどんどん肥大化し3人を飲み込むと全身くまなく侵食を続け……とても世間様にはお見せ出来ない大惨事が繰り広げられその全てをいちごは目を逸らす事も出来ずに見ているしかない。

「えっあっ……巻き込まれないでくださいって言っても遅いですよね…?」 
 おそるおそる尋ねるいちごに3人はというと。
「も、もー!全部燃えちゃえ!」
「ひ、ひどいですー!!」
「あなた達は犬の餌なの……むぅ」
 炎や牙がスライムを焼き尽くし逃げてきたスライムにいちごまでもが残った服を溶かされてしまう。
 それを見た3人が思い思いに行動したことでさらなるトラぶるが巻き起こってしまい……。
 全裸の4人がぐったりと気絶したまま発見されたのは、それから何時間もたった後のことだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

エルーゼ・フーシェン
破かれた衣類を合わせてなんとかしたが、露出度はさらに高まる事に。
『ゲンドゥル』を構え、『クロス・エレメント』で焔雷の刃を形成して連携しつつ、剣舞を繰り出す。
相手の動きをよく見て回避しつつ、カウンターを繰り出す。
ただ動きやすくなったと同時に少しの攻撃でも
破れてしまうので……。

捕まってしまえばひどいめに遭わされてしまい、過去の経験からか求めてしまう。

※アドリブ、絡み、お色気OK


藤宮・華澄
エルーゼと共に破かれた衣類を合わせてなんとか服を作る。
『サンドレア』を用意して、バックアップ役として動く。
『戦備』にて能力を上げてから狙撃モードにて射撃を行い、援護を行う。
相手の動きが予期しにくいので慎重に立ち回る。

エルーゼ同様、少しでも受ければ破れて動けなくなり……。
さらには電車内での件でまだ
二人とも本調子ではなく、捕まれば色々とされ、快楽に呑まれて……。

※アドリブ、絡み、お色気OK




 終着駅に辿り着いた列車の扉が開かれた。
 駅のホームはすでに蔦に覆われここが戦場なのだと教えてくれていた。
「華澄、準備はいい?」
「okだよエルーゼ先輩」
 エルーゼ・フーシェン(双刃使い・f13445)は光刃を手に後ろに待機する藤宮・華澄(新米猟兵・f17614)へと合図を送った。
 華澄は頷き愛銃であるサンドレアに弾を装填しいつでも大丈夫だと頷いて見せた。

 二人の衣服はここに来るまでに破られたりなど破損が激しかったために千切れた生地を組み合わせどうにか最低限の衣装として着用していた。
 他人から見れば挑発的で好奇の目で見られること間違い無しの格好に羞恥心が上ってくるのを何とか抑えて我慢する。
 二人の立ち位置はいつもと同じつまりはフォワードがエルーゼでバックアップが華澄。
 二人は警戒しつつ列車から飛び出ると物陰を経由しながら改札のほうへと足早に駆け抜ける。
 ここで時間をくってしまっては後で苦しくなるのだと勘が告げていた。
 だが二人は敵がどこにいるのかを把握しきれていない、あまりのも周囲から届く殺気を絞り込む事が出来ずにターゲットを探していたのだがそれも当然。
 『隔絶閉鎖庭園『マリス・レプリカ』』が示すとおりこの地そのものが敵の領域、つまりは今駆けている足場も天井も全てが敵オブリビオンの身体と言っても間違いではなく。
「殺気!」
 横跳びに避けた足場が叩き潰されそれが紙一重だったのだと思い知らされる。
 収穫ノ刻を迎え領域捕食形態となった敵の猛攻に今のエルーゼでは為す術が無い。
 非常食を食べ戦備にて確実に敵を狙える集中力を高めた華澄がどうにかエルーゼを襲う部位に弾丸をいくつも撃ち込みフォローを続けているのだがあまりにも効果が薄く心が挫けそうになってしまう。
 
 さらには二人の衣服は仮止めの応急品。
 激しい動きにはとても耐えられずあっさりと足元に布地が落ちてしまうのだがそれを拾う余裕も無く戦い続けるしかなかった。
(くっ このままでは……っ)
 一糸纏わぬ裸体のまま戦うしかない二人が敵の攻撃から身を守り始めてすでに数十分、体力の限界も近くこのままジリ貧なのはわかっているのだがこうなってしまっては離脱さえもきつい有様で。
 避けようと踏んだ足場が脆く姿勢を崩したエルーゼが一気に捕食され、それを助けようと突撃気味に銃を乱射して飛び出した華澄もまた足元からパクリと捕食されてしまった。

 二人共ここに来るまでに体力もつきかけるほどに疲労があったうえ、さらには初見殺しの敵の動きに耐えうる事も出来なかった。
 捕食された二人が蔦に目隠しされたまま全身を弄られてしまい泣き叫んでしまうなど普段ではありえないことだ。
 だが蔦に縛られながら与えられる刺激に悦びを感じ取ってしまった二人にはもう快楽に逃げる事が一番となり自ら求めて蔦を受け入れ咥えこんでしまう。
(助けて……ぇ……)
(いや……もうダメだよ 耐えられな……っ)
 二人が堕ちるのが先か助けが来るのか先か……ここから長い長い快楽漬けの時間が始まりを告げるのだった。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

トリガー・シックス
『邪神召喚』で召喚されたのは黒いフード付ローブに目と額を覆う布、血涙痕があり、布越しからも分かる黄緑色に光る三つの目を持つ邪神ズィヴァを召喚。
『ZV:cybernetics』で戦闘態勢を整え、『イケロスMEA』をアークエネルギーを帯びたマシンガンに形成。
『再集結する部隊』で乗客たちの護衛をさせ、標的に攻撃を仕掛ける。
邪神に魔力の光球や火炎球で攻撃させつつ、銃撃を行う。
とにかく近づけさせない事を前提に戦闘を行う。

※アドリブ、絡みOK




「やはり多勢に無勢といったところか……」
 爆砕音が響きあちこちで戦闘は続いているようだった。
 終着駅のホームでは停車した列車をバリケードにしトリガー・シックス(死神の代行者・f13153)が呼び出した『再集結する部隊』が配置につき抵抗活動を続けている。
 窓を内側から叩き割り銃口だけを外に出し近付く蔦を一本たりとも近付けまいと奮闘しているのだがとにかく物量の差で押し負けているというのが実情だ。
 乗客達を車内から出ない様にしながらも四方八方から迫り来る蔦を防ぎきるのはすでに限界で手薄になってしまった後方車輌の方から順に次々と乗客たちが檻へと囚われこの地の栄養素として取り込まれていってしまう。
 
 白い蔦が赤色に染まり始めおそらくは犠牲者達の生命力が今この時も吸い上げられているのだろう。
 先ほどまでよりも蔦のパワーが上昇しまた一輌車輌が破壊された音が響いてくる。
(しょうがあるないようだな)
 余り使いたくは無かったがとトリガーが『邪神召喚』を試みた。
「お前の力を借りるぞ……」
 その言葉と同時に現れたのは黒いフード付ローブに目と額を覆う布、血涙痕があり、布越しからも分かる黄緑色に光る三つの目を持つ邪神ズィヴァが一体。
 全身を覆う黒いスーツに明滅する赤いラインが表れ力が満ちるのを感じイケロスMEAにアークエネルギーを帯電させると窓の外へと注意を向けた。
 後続車両を破壊した蔦が今度はこちらへと向いたのを確認しトリガーは車外へと飛び出した。
 マシンガンの弾幕は射程はともかく面を攻撃にするには最適で次々と蔦を千切りその弾丸が尽きぬ限りはここを通さないという強い意思を感じることができた。
「行けっZiV」
 回りこみトリガーを狙う蔦を呼び出した邪神が切り裂き寄せ付けない。
 突如もう無人となった後方車輌から爆発が起こり何本もの蔦が飛び散り降って来る。
 窓から再集結する部隊のメンバーがサムズアップする姿を見、トリガーは背中の心配を一度捨て去り正面へと意識を集中させることにした。

 『マリス・レプリカ』と対峙し次々と繰り出される蔦の一本がトリガー達に襲い掛かり瓦礫が跳び思わず避け切れないと思ったがそれはZiVの放った魔力弾と火炎球が焼き払いどうにか体勢を立て直すことができていた。
「持久戦はこちらも望む所だ……」
 今の隙に間合い外へと駆けたトリガーはマガジンを交換し、次の一手のため再び戦場へと駆け出すのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

フランチェスカ・ヴァレンタイン
ホームには辿り着いた(運び込まれた)ものの、前章の状況を引き継いでいいようにされ続けている状態かと?

責め手にアレな触手蔦も加わりつつ、眷属達に散々になぶられ続け――
やがては諸々に塗れて息も絶え絶えな有様に

お膳立ては済んだとばかりに首魁が姿を見せた瞬間、真の姿(光焔の翼と光焔の鎧が手脚に、胸と局部に申し訳程度の光焔の装甲、浮遊砲台めいた光焔の羽毛)に

「…まあ毎度のことではありますし、ええ。こうして本命が釣れたのですから、目論見通りですわよね?」

UCの発動と共に羽ばたき、慣性無視の無茶苦茶な機動で周辺に生い茂る蔦をズタズタに斬り裂きながら”助走”し――
万倍返しのランスチャージを、召し、あが…れッ!




 長い……そう長い戦いにも終着駅は迫ってきていた。
 数々の猟兵達が命がけでこの地と同化し戦う『隔絶閉鎖庭園『マリス・レプリカ』』の無限とも思える蔦にもいよいよ限界が迫っている。
 血肉飛び散る凄惨な戦いもあれば檻に囚われ栄養素とされる者達もいる。
 どちらにしろ倒しきらねばこの地に平和は訪れないのだ。

(とは言いましても……ねぇ)
 朦朧とした意識の中でフランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)は必死に気を失わないように紙一重のギリギリさでどうにか強く意思を強くもとうと気合を入れていた。
 だがそれも眷属達の人並み外れたサイズとタフさに一突きされただけで淡い花のように簡単に気をやり気を何度も失ってしまっていた。
 身体中どこを探しても綺麗な場所が残っていないほどに汚され眷属達色に染め上げられた身体はもう己の意思で動かすことは出来ない様子で……。

 床に転がされビクビクと痙攣している姿はとても他人に見せれたものではない。
 零れだす諸々がこの数時間のあまりにも酷い仕打ちを物語っている。
 それを見届けたのか蔦が左右に分かれ奥から静かに進み出る固体。
 純白の身体に謎の林檎を手に持つ半植物生命体、『隔絶閉鎖庭園『マリス・レプリカ』』が直接フランチェスカを捕食するつもりなのか静かに近付いてきていた。
 その全身には銃創がいくつも見られここまでの激戦を思わせている。
 おそらくは数々の戦いで疲弊し失った魔力をここで補充するつもりなのだろう。
(お膳立ては……整いましたわ)
 白濁にまみれもう動けぬと思われたフランチェスカの全身から光焔が吹き上がった。
 汚れを、傷を、そして失った体力も……全てを消し飛ばす浄化の炎がその身に充満し身体の奥底から力が湧いてくる。
 光焔の鎧が局部のみを隠し吹き出る翼は光焔の羽を周囲に舞い散らせる。

「…まあ毎度のことではありますし、ええ。こうして本命が釣れたのですから、目論見通りですわよね?」
 転がっていた槍を脚で蹴り浮かすと手に取り一気に助走をつけ宙へと跳んだ。
 慌てて上下左右から蔦が襲い掛かるがそれを無茶苦茶な軌道で飛びかわすと狙いを定め軌道を整える。
 狙うは一箇所……それはもちろん……。

 槍先から光焔を後方へと噴出し音速は出ているかのような轟音と共にフランチェスカの身体が一つの突撃兵器のように蔦ごと全てを貫いていく。
「万倍、返し……の、ラ ンスチャ ージ、召し、あが……れっ!!」
 槍がまるで豆腐に突き刺さるかのようにマリス・レプリカの持つ林檎へと突き刺さり何の抵抗もなくそれは胸板を突きぬけ背中へと達した。
 そして穂先が音速を超え音が後からやってくると同時にオブリビオンの華奢な身体が綺麗さっぱり消し飛んでしまった。


●夢の跡
 ボトボトとバラバラになった残骸が周囲に落ちるのに合せ周囲の駅や街並みにも変化が訪れる。
 終着駅に停車した列車も一気に風化が進み次々と錆の浮いた鉄くずへとその姿を変えていく。
 止まっていた時間が動き出しこの地が正常な時間の流れへと戻る際に色々なものが解放されていっているのだ。
 犠牲者達の魂も解放されいつかは天へと登っていくだろう。
 UDCの脅威は未だ続いているだろう、まだ知られぬ怪異もまだまだあるだろう。
 だがそれらもいつかは猟兵達の働きにより解決されていくに違いない。

 こうして乗ると行方不明になるという列車に纏わる一つの事件は解決した。
 UDCアースに新たな朝が訪れたのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年07月20日


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🔒
#UDCアース


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はルシア・ネクロゥシスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト