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宇宙を浮かんでぷかぷかと。後で残党掃討もよろしくね

#スペースシップワールド #戦後



「皆さん、お集まりいただいてありがとうございます」
 涼月・カティア(仮初のハーフムーン・f05628)が一礼とともに猟兵たちに告げる。
「今回の予知はスペースシップワールドのもの。銀河帝国の残党を見つけました」
 先の銀河帝国攻略戦を経て、銀河帝国勢力はなりを潜めている。しかし、完全に力を失った訳ではなく、銀河の各地にその残党が残っている状態だ。
「皆さんにその残党の掃討をお願いしたいのです」


「今回の敵はとある小惑星帯に自身の宇宙船を隠し、そこで勢力を強化していたようです」
 強化の目的までは定かではないが、きっとろくなことではあるまい。
「その宇宙船は『アナリシス』というオブリビオンが支配しています。そして現在の配下が『ブルーム・スター・にゃんこ』になります」
 どちらも知っている猟兵は、アナリシスの周りにブルーム・スター・にゃんこがいっぱいいる光景を思い浮かべていただきたい。

「こほん。絵面はともかく、ひとたび騒動が起きれば、相手はオブリビオン。被害は甚大なものになるでしょう」
 そうなる前にアナリシスの宇宙船を強襲し、内部に潜入。しかるのちに退治してほしいというのが今回の目的だ。


「現地まではミディアさんが用意してくれた宇宙船で向かいます」
 彼女の手によってワープドライブが搭載された宇宙船は、ワープ移動でこの宇宙を縦横無尽に駆け巡る。
「とはいえ、現地到着まで時間があるので、宇宙船の中の設備でゆっくり英気を養ってください」

 というわけで今回の宇宙船に設置されているのが『ぷかぷか浮かぶ宇宙のプール』である。
「宇宙船の中にとても広い一室がありまして」
 部屋の中には風呂桶からビニールプールやドラム缶、果ては普通の温水プールまで大小様々な『お湯を貯める器や設備』が備え付けられている。
「湯の温度も個別に設定可能です。ですから、お風呂のように入ることも可能ですね」
 それだけではただのお風呂や温水プールでしかない。この設備の凄いところは!
「なんとですね。部屋の中にいる利用者が部屋の中の重力を自由にコントロールできるようになっているんです」
 このため、重力を無重力にしてしまえば、お湯の玉が浮かび上がる。もちろん猟兵たちも浮かび上がるので。
「温水プールに浸かりながら、ぷかぷか宇宙体験ということができるんですね」
 そして、この部屋は室内から宇宙空間が眺められる。
「全てを組み合わせると、温水プールで遊びながら、まるで宇宙遊泳をしているようになるとのことです」
 せっかく備わっている設備なのだから、遠慮なく活用してほしい。
 また、物を壊さない、部屋の外に出ない、えっちなことをしないという制限はあるものの、お湯を楽しむには制限が無い。なので、例えば、色や香りを自分でつけるなど、オリジナルの温水プールを作ることも可能だ。先程述べた制限を守れば、中でちょっと騒いで遊ぶ分ももちろん問題ない。

「現地に着けば、素早く作戦開始です。それまでゆっくり楽しんでくださいね」
 そう言ってカティアは猟兵たちを送り出すのであった。


るちる
 はじめまして、あるいはこんにちは、るちるです。ぷかぷかふわふわまったり系のシナリオのお届けです。

 第1章の補足をしますね。
 温水プールなので水着必須です。代替物でもいいですが、とにかく大事な所は隠してください。何、全裸で来た? 備え付けのスク水着せますからね?
 それからリプレイは、個人か、指定されたペアまたはグループでの描写となります。『他の人と絡み可』と明確に書いてある方たちのみ、一緒に書く可能性があります。でも期待するな、肌を見せたい相手は決めてから来てね。
 第2章、第3章は戦闘になります。ガチな感じではないと思いますが、ネタでもありませんのでしっかり戦闘してくださいね。

 それではぷかぷかなプレイングお待ちしていまーす。
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第1章 日常 『ぷかぷか浮かぶ宇宙のプール』

POW   :    浮かぶ水の玉から玉へ、ばしゃばしゃ泳ぎ回る

SPD   :    ゆっくりお湯に浸かって、宇宙を眺める

WIZ   :    色や香りなど、自分好みの温水プールを作る

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
星川・杏梨
POW判定の行動を行う
アドリブ、他猟兵との絡み歓迎

▼心情
銀河帝国の残党か、まだ残っていたのね。
まぁ、後の憂を断つために、ここでしっかりと残党を倒さないとね。
その前に、宇宙遊泳が楽しみだわ。

▼行動
とにかく、浮かぶ水の玉から玉へ、泳ぎ回ってみるわ。
【水泳】の技能で、無重力空間や水の玉の中を泳いでみるわ。
「こうやって泳いでいると、幻想的な世界に入ったみたいな感じがするわね」

【地形の利用】で無重力空間でも慣れる様に頑張るわね。
「っとと、やはり無重力空間は動くのが難しいわね」
「まぁ、後の戦いの為にも、英気を養っておこうかな」

後は、時々休憩を交えつつ、泳ぎに慣れておこうかな。




 目的地へ向かう宇宙船の中、廊下を歩いている猟兵が一人。クールな雰囲気を纏った一匹狼系少女である星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)だ。
(銀河帝国の残党か、まだ残っていたのね)
 足を止めることなく、また思索も巡らせながら。後の憂いを断つために、ここでしっかり倒しておかないと、と決意を新たにする杏梨。
 しかし、その前に。
「宇宙遊泳が楽しみだわ」
 と呟く杏梨の気持ちも間違いなく本物でして。


 そんなわけで『ぷかぷか浮かぶ宇宙のプール』の部屋に辿り着いた杏梨。どうやら今回の一番乗りらしい。
 マニュアルに沿って部屋の重力を操作し、宇宙と同じ無重力の状態にする。部屋の中にあるプールの水が重力の縛りを失って浮かび上がり、ふよふよとした水の玉となって宙へ浮かび上がる。浮かび上がるのはもちろん杏梨もだけれど。
「さて……」
 服を脱ぎ、水着姿となった杏梨が近くの壁を、とん、と蹴る。その勢いを利用して、水泳の要領で姿勢を制御しながら、水の玉へ向かう杏梨。
 とぷん、という感触と共に水の玉に突入すると、水のような空のような空間の中を遊泳する。
「こうやって泳いでいると、幻想的な世界に入ったみたいな感じがするわね」
 視界の360度が水、なのはいつも通りだけど、その先に見える空間が空中であったり、あるいは別の水の玉であったり。普段に無いこの光景は何か故郷とは違う世界に紛れ込んだようで、とても不思議な感覚だ。

 下から上へ水の玉を泳ぎ切ると、また無重力の空間に出る。このままでは天井にぶつかりそうだと方向転換を試みる杏梨。
「っとと。やはり無重力空間は動くのが難しいわね」
 咄嗟に周囲の地形を利用して、なんとか方向を変えられたものの、やっぱり重力下の動きとは力の働き方が全く違うようでして。
「……泳ぎに慣れておこうかな」
 もちろん、この無重力下での話です。
(とにかく、浮かぶ水の玉から玉へ、泳ぎ回ってみるわ)
 と、この空間での泳ぎに慣れるために、宙を泳ぎ回る杏梨。ただ、ここに来たのは特訓の為ではないので。
「まぁ、後の戦いの為にも、英気を養っておこうかな」
 その後、時折休憩を交えながら、この空間を存分に楽しむ杏梨なのでした。

成功 🔵​🔵​🔴​

パティ・チャン
【POW】
それでは泳ぎますか!
(水着ですが、羽根を逃がす都合上、背中がら空きの競泳水着)
元々、飛べはしますが、羽根使わずに、というと、何か変な感じですね~

しかも、上下感覚もありませんし
泳げはしますが、羽根があるので背泳は出来ませんし、これなら背泳(みたいな泳ぎ方)も出来ますね~

肌を見せることに禁忌はないですが、あまり露出度が過ぎた水着は、ちょっと……(そもそも体型に、女性としての魅力が欠けてることは自覚済)

対帝国軍戦では、こんなコトできる余裕はありませんでしたし、気持ちいいですね~

※アドリブ、連携は歓迎します…が度を超した濃厚なのは、勘弁を




「それでは泳ぎますか!」
 いまだ重量が働く部屋の中、自前の羽根で滞空しながら、パティ・チャン(月下の妖精騎士・f12424)がのたまう。
 今のパティは、ぱたぱた動く羽根を邪魔しない、背中がら空きの競泳水着姿。普段の妖精騎士然とした衣装からすると、かなり肌を見せていて、それは禁忌ではないけれども。しかし、それを気にする人目は幸いにして無いようだ。

 そんなわけで、さっそく重力操作ON。途端に羽根にかかっていた下向きの力が無くなり、下からの力がパティを支える。
「元々飛べはしますが、羽根を使わずに、というと……何か変な感じですね〜」
 体に力を入れなくてもふわふわとした感覚。上下感覚もなく、視覚無しにくるくる回るとたぶん何が何だかって感じになることうけあい。
 しかし、発見したこともある。羽根が邪魔にならない。
「これなら背泳ぎも出来ますね〜」
 もちろん泳げはするのだ。しかし背中の羽根がある以上、重力下の水中ではなかなか背泳ぎができない。でも今なら少し羽目を外してもいいだろうか?
「対帝国軍戦では、こんなコトできる余裕はありませんでしたし……」
 背泳ぎ態勢で、ふよ〜っと宙を漂うパティ。自力で無い分、体のリラックス具合はすごい。
「気持ちいいですね〜」
 滅多に味わえない、他力浮遊に満足のパティであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

春野・歪
【ケイラ・ローク f18523】と同行
心情
ケイラと一緒に宇宙体験か、思う存分楽しむぞ。
ケイラが笑ってくれて良かった、初めてだ…、こんなに楽しいって思えたのは。

服装
基調黒と青のラインの入ったシンプルな水着を着用

行動
ケイラと一緒に宇宙を満喫する
彼女の水着を想像しながら待ち、似合っていると褒める
夕焼け色&暖かい匂いのする温泉を作る
内緒にして見せ合う
ケイラを隣に呼んで一緒に宇宙を全方位眺めながら楽しむ。
「全方位宇宙って、面白いもんだな。ケイラは楽しいか?」
技能歌唱で歌声を披露し、手を取り宙に浮く
「二人でこの場所に来れて良かった、また、一緒に来てくれるか?」
ゆっくりと浮かぶ水の玉を渡るように、泳いで行く


ケイラ・ローク
【春野・歪f18397】と同行

宇宙の温水プールなんて贅沢だね♪
何処を観ても星、星…すごい!
うん、楽しいよ!とっても!
来て良かったね、歪♪

平時よりはしゃぐ様子を見せる
水着は黒のツーピース(スカートタイプ)
薄い紫やピンクのお湯を張り
柚子など柑橘系の香りを楽しむ

わ、これが無重力?
えっ?思ったよりお湯の弾力が…!
お、溺れないようにしなきゃ

顔を付けないよう注意しながら
歪の隣へたどり着き、ふう、と安堵

あら、唄?
…聞こえるのは歪の唄…?
星の中に浮いて手に触れて
大人の人にそんな事言われると凄く照れるなあ…

うん
また一緒にどこか行こうね

顔を赤くしながら
そのまま手を繋ぐと
進む方向は歪みのリードに任せる




 もう少しすれば宇宙船が目的地に着く。その前に、と。

 春野・歪(人狼のシンフォニア・f18397)は『ぷかぷか浮かぶ宇宙のプール』へケイラ・ローク(トパーズとアメジスト・f18523)を誘う。
 先に行っていて、という話になり、歪は一足先にプールルームへ。
(ケイラと一緒に宇宙体験か、思う存分楽しむぞ)
 黒を基調に青のラインが入ったシンプルな水着に着替え、ケイラを待つ歪。彼女の水着姿がどんなものだろうと想像しながら。

 そんな歪が待つプールルームへ走っていくケイラ。今は上着を羽織っているが、その下は黒で揃えた、スカートが可愛いツーピースの水着姿である。
(宇宙の温水プールなんて贅沢だね♪)
 そんなことを思いながら、ルームを覗き込むケイラ。視界に入ってくるのは大小様々なプール、そしてその上に広がる……宇宙(そら)。そこに散りばめられた星の数々。
「……!」
 その景観に息を飲んだケイラ。そしてこちらを振り返った歪の元へ駆けていき、言葉を紡ぐ。
「何処を観ても星、星……すごい!」
 そんなケイラに、歪は微笑み、言葉を贈る。
「似合っている」
 ケイラの水着を褒めて、手を差し出す歪。その手にケイラが自分の手を乗せて。二人はぷかぷかプールを楽しむべく、歩き出す。


「わっ、これが無重力?」
 ルーム内の重力制御が行われ、プールの水と共にケイラたちの体も浮かび上がる。その様子に、平時よりはしゃぐ様子を見せるケイラ。側にぷかぷか浮いていたお湯の塊に手を押し当ててみると。
「えっ? 思ったよりお湯の弾力が……!」
 ぷよん、とした弾力に手が跳ね返されたので、今度はもう少し強く。えい、と手を押し当てると今度は強すぎたらしい。
「わっ?!」
 ざぷん、とお湯の塊に体が沈みそうになる。
「お、溺れないようにしなきゃ」
 と、お湯に顔をつけないように注意しながらケイラはその中を泳ぎ、なんとか歪の隣まで辿り着く。
「ふう……」
 どうにか無重力にも慣れてきたようだ。先ほどより落ち着いて行動できるようになったケイラに歪が提案するのは、お互いの温泉を作ろうというもの。作るところは内緒で、後で見せ合うという条件で。

 しばし後。別々の場所で温泉を作っていた二人は、無重力の中でもう一度向かい合う。
「あたしのはこんなの」
 そう言ってケイラが歪を連れて行った先にあったのは。薄い紫、そしてピンクのお湯が浮かぶ空間。漂ってくる香りは柚子などの柑橘系の匂い。
「なるほどな」
 ケイラの作った温泉を見て、歪は笑みを浮かべる。
 今度は歪の番だ。彼がケイラを連れて行った先にあったのは、夕焼け色。どこかしら暖かい匂いがする温泉が浮かぶ空間。
「すごいね」
 ケイラもまた感嘆の言葉を歪に贈って。


 お互いの温泉を堪能した歪はケイラを隣に呼んで。
 二人で湯に入りながら、一緒に全方位の宇宙を眺めて呟く。
「全方位宇宙って、面白いもんだな。ケイラは楽しいか?」
「うん、楽しいよ! とっても! 来て良かったね、歪♪」
 そう言って笑うケイラを見て歪は思う。
(ケイラが笑ってくれて良かった、初めてかもしれない……こんなに楽しいって思えたのは)
 その想いが自然と歪の口を動かしていた。紡がれるのは歌声。ケイラの手を取り、その温度を感じながら歪は歌う。
(……聞こえるのは歪の唄……?)
 心地よさからか、いつの間にか目を閉じていたケイラの耳に。歪の歌声が届く。少し力が込められた歪の指先がケイラの手をしっかりと握っていて。
 目を開けたケイラの前には歪の顔があった。
「二人でこの場所に来れて良かった、また、一緒に来てくれるか?」
 まっすぐに届けられる言葉に。ケイラは少し視線を逸らす。
(大人の人にそんな事言われると凄く照れるなあ……)
 ましてや、星の中で浮いて、手が触れている状態で。頬が火照るのがわかる。このまま視線を逸らしていてもいいのだが……それでも出て来る言葉がある。
「うん。また一緒にどこか行こうね」
 顔を赤くしたまま、ケイラも手を握り返す。

 そして歪のリードで、二人はゆっくりと。浮かぶ水の玉を渡り歩くように、宙(そら)を泳いでいく。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『ブルーム・スター・にゃんこ』

POW   :    サイキックイリュージョン
「属性」と「自然現象」を合成した現象を発動する。氷の津波、炎の竜巻など。制御が難しく暴走しやすい。
SPD   :    スターダストブラスト
自身に【サイキックの星屑】をまとい、高速移動と【星屑を纏った突風】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    メテオスウォーム
【肉球スタンプ】が命中した対象に対し、高威力高命中の【サイキック流星群】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
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 ワープドライブを終え、猟兵たちの視界に目的地が見える。小惑星帯の中、隠れるように佇む巨大な宇宙船。それは銀河帝国の残党たちのもの。
「ここからは微速前進。こちらも小惑星帯を利用して近付きます」
 宇宙船の乗組員が猟兵たちに説明する。まだ向こうにもこちらの存在はバレていない。それを利用して回り込み、接舷。しかる後に猟兵たちが敵宇宙船に乗り込むのだ。
「行きますよ。準備、しておいてくださいね」
 そう言って操舵を握る乗組員が笑った。

 そして。宇宙船同士が接舷する。流石に接近すれば見つからない道理はないが、敵の抵抗の第一波は難なくしのぎ、ここまで辿り着いた。後は乗り込んで……。
「……!」
 敵宇宙船の中に入った猟兵たちが見たのは、通路にわんさかいる『ブルーム・スター・にゃんこ』であった。視界内にもめっちゃいるが、たぶん宇宙船中にたくさん潜んでいるのだろう。
 これを倒さないことにはアナリシスまで辿り着け無さそうだ。

 猟兵たちは戦闘態勢へ移り、箒星にゃんこたちを迎え撃つ!
パティ・チャン
【WIZ】
こ、これは!
(可愛いモノには、私も女の子……と言うのには、問題大ありにしても、やっぱり大好きですし)
※目、キラキラ~

あまり近接の直接攻撃するのは、さすがに気が引けますし、ここは遠目から【魔弾の射手】で攻撃しますね。38本はありますし、あえて合体までさせなくてもよさそうですね。
【2回攻撃、なぎ払い、鎧砕き、衝撃波】のせで戦います

先を急ぎましょう!スペースシップワールドも、銀河帝国だけで終わるとも思えませんし。




 接舷した宇宙船から敵の宇宙船へ、パティ・チャン(月下の妖精騎士・f12424)が降りたつ。
「こ、これは!」
 そしてパティが進んだ廊下にて。目の前に立ち塞がる敵を見て、目をキラキラと輝かせた。妖精騎士とて女の子。可愛いモノはやっぱり大好きなのだ。

 しかし悲しいことがある。残念なことに、箒星にゃんこたちは戦闘態勢であった。パティに向かって肉球スタンプを飛ばしてくる箒星にゃんこたち!
「むぐっ?!」
 ちょっと油断していたパティはその肉球を存分に味わい、間違えた、うっかりくらってしまうが、その後に続いたサイキック流星群を何とかなぎ払う。
「くっ」
 やばい、このままぼーっとしていたらやられてしまう。パティが構える。でも箒星にゃんこやっぱり可愛い。
(あまり近接の直接攻撃するのは、さすがに気が引けますし)
 なのでここは遠目から。
「Freikugel!!」
 ユーベルコード『魔弾の射手』を発動するパティ。38個の魔法の炎がパティの周囲に出現する。敵の数と炎の数を見比べて。
(あえて合体までさせなくてもよさそうですね)
 そう判断したパティは魔法の炎を解き放つ。38個を個々に操作して、ひとつずつを武器としつつ。同じ炎を二度叩きつけたり、炎の軌道で箒星にゃんこをなぎ払ったり。
「これはどうですか!」
 炎を高速で飛来させ、衝撃波を発生させたり、その勢いで箒星にゃんこの防御を砕く。時折降ってくるサイキック流星群も炎をなぎ払うことで攻防一体と成った魔法の炎を操り、繰り出し続けるパティ。
 ほどなくして、パティの前に立ち塞がっていた箒星にゃんこは皆廊下の床にへちょっと墜落していた。
「先を急ぎましょう!」
 スペースシップワールドも銀河帝国だけで終わるとも思えない。そんな想いを抱きつつ、パティは先に進むのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

メイスン・ドットハック
【WIZ】
うーん、こんな可愛い生物を倒すのは気が引けるのー
じゃけど、残党討伐のためにやむを得んかのー

素早く動いたり、突風を発生させるにゃんこのために、UC「電脳黒死病」を発動
空気感染する電脳ウィルスを散布し、動いて近づいてくるにゃんこや、突風で攻撃をガードする際に風に乗って感染させる
そうしてウィルスから発される【ハッキング】ジャミング波より、行動命令機能を阻害して行動不能にする
行動不能したにゃんこを【誘導弾】ミサイルで【一斉射撃】して丁寧に倒していく
さらにワイヤーを張り廻らせて【罠使い】【地形の利用】を駆使して、即席トラップを作り爆破などで叩き落としたりもして、敵を着実に減らしていく




 一方こちらはメイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)が進んだ廊下の先。こっちにも箒星にゃんこが大量に待ち構えていた。
「うーん、こんな可愛い生物を倒すのは気が引けるのー」
 ぽりぽりと頬を掻きつつ、足を止めるメイスン。
「じゃけど、残党討伐のためにやむを得んかのー」
 猟兵としてそこは覚悟を決めて。メイスンは箒星にゃんこたちを相対した。

 箒星にゃんこたちが一斉に肉球スタンプを放って来る。
「っとと」
 解析用システムコード「ONOMICHI」で素早く情報収集した攻撃のパターンを分析して、メイスンはそれらをかいくぐる。と同時に。
「どんな生物じゃろーと機械であってものー、ウィルスからは逃れんけーのー!」
 ユーベルコード『電脳黒死病』を発動するメイスン。周囲にばらまかれる電脳ウィルスと、そこから発せられるジャミング波が、箒星にゃんこに直接作用して、その行動を封じる!
「みやすいのー」
 効果は上々と、次の一手は動きの止った箒星にゃんこへメイスンが誘導ミサイルを撃ち込む。一斉射されたミサイルが、身動きの取れない箒星にゃんこたちを丁寧に撃ち抜いて倒していく。
 しかし、ジャミングは一時的なもの。箒星にゃんこたちの動きが徐々に戻ってきそうな気配を感じたメイスンは。
(次はこーじゃのー!)
 ミサイルを目くらましにして、密かに周囲に放ったワイヤーで、箒星にゃんこを取り囲む。狭い宇宙船の廊下という地形も利用して作った即席トラップ。ミサイルの爆破と合わせて、反撃も許さず、着実に、箒星にゃんこを仕留めていくメイスン。
「ふー、先に進むかのー」
 周囲の箒星にゃんこを全て倒したメイスンは先へ進むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

星川・杏梨
POW判定の行動を行う
アドリブや他猟兵との絡み歓迎

●心情
可愛い猫さんね、しかしこれも私達の目的を阻むもの、
それなら、倒してしまうしかないわね。

●行動
スーパー・ジャスティスを使用して戦うわね。
敵のサイキックイリュージョンに対しては
飛翔能力を駆使して、自然現象を避ける様に動いて敵に接近するわね。
自然現象を避けきれない時は、
盾受けで防御しつつ、電撃耐性や火炎耐性で耐える様にするわ。

空中戦を使って戦い、なぎ払いで纏めて敵を攻撃しつつ、
負傷した相手に対しては、2回攻撃で
確実に敵を倒していくようにするわね。

常に周囲に気を配りながら戦い、
敵に囲まれない様に注意しておくわね。




「可愛い猫さんね」
 星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)もまた、目の前の箒星にゃんこたちに対して、そんな感想を抱いていた。そして、これもまた他の猟兵と同じく。
「しかしこれも私達の目的を阻むもの、それなら、倒してしまうしかないわね」
 決意を以て、箒星にゃんこへ立ち向かう。

「いくわよ!」
 先手必勝といわんばかりに、速攻でユーベルコード『スーパー・ジャスティス』を発動する杏梨。
 それに対して、箒星にゃんこはサイキック・イリュージョンで対抗する。箒星にゃんこの振るった杖の先から放たれた、かまいたちを纏う流れ星が杏梨に襲い掛かる。
「甘いっ」
 しかし、攻撃が来ることは予想済。ふわりと浮きあがった状態から、高速飛翔を行い、十数条もの流れ星を全てかいくぐって箒星にゃんこに接近する!
(負けていられないのよ)
 手に握るのは『流星の聖剣』。そう、星こそ杏梨を象徴するものなのだ。

 飛翔の勢いのままに、流星の聖剣を一閃。敵を纏めてなぎ払いつつ、同時に箒星にゃんこを吹き飛ばし、敵陣の態勢を崩す杏梨。その一撃で負傷した箒星にゃんこを逃さず、追撃、2回攻撃で確実に仕留めていく。敵の攻撃に対しては、囲まれないように同じ場所には留まらず。そして、接近しては剣を振るい、間髪入れず零距離射撃で別の個体を撃ち抜いていく。
 杏梨の敵に的を絞らせない高速戦闘に、ゆるふわな箒星にゃんこたちがついていけるはずも無く。
「これで、フィニッシュ!」
 上段からの大振りかつ大胆な聖剣の一撃が箒星にゃんこを捉えた。そしてその場に残っている箒星にゃんこは1匹もいなくなり。
「よし、これで先に進めるわね」
 杏梨もまたアナリシスがいる宇宙船の奥へ進むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
【ソロ希望・WIZ】
愛しのアナリシスが猫達と戯れる光景……
想像するだけで尊い! ますます好きになっちゃう❤
でも同時に、猫達への嫉妬が……!!

(戦争中に別個体のアナリシスと戦い
一目惚れしたヤンデレ娘です)


『狂愛』で35体に分身し
夜魔の翼の【空中戦】で飛びかかる。
敵の攻撃を【残像】や【見切り】で回避して
全身に纏わりつき【生命力吸収】

攻撃を避け切れない時は
【オーラ防御】【激痛耐性】で耐える


貴方達、アナリシスと
もふもふスリスリしたでしょ!?
アナリシスの匂いと体温、私にも感じさせなさい!
アナリシスにどこを触られたの!?
ここ!? ここ!? それとも、ここぉっ!?
あぁん、アナリシスっ❤ 愛してるわぁぁっ❤❤




 目の前に立ち塞がる箒星にゃんこの大群。それを眺めてドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は声をあげた。
「あぁん♪」
 身悶えしながら。どうやら、ボスであるアナリシスが箒星にゃんこたちと戯れる光景を想像して尊さでそうなったらしい。
「ますます好きになっちゃう……でもそれはそれとして」
 同時に、目の前の箒星にゃんこたちに嫉妬がめらめら。この人、どうやらアナリシスに恋焦がれるヤンデレっぽい。

 そんな想いを乗せつつ、ユーベルコード『狂愛』を発動するドゥルール。35体の分身(二頭身の)に変化したドゥルールは、『夜魔の翼』の名を持つマントを蝙蝠の翼と変え、箒星にゃんこたちへ突撃する。
 対して箒星にゃんこたちは肉球スタンプからのサイキック流星群でドゥルールを迎え撃つ。飛び交う流星、それをかいくぐるドゥルール。残像や見切りを駆使して流星をかわし、時には叩き落として。しかし全ての流星をかわし切れず、一部の分身はオーラ防御で流星を受け止める。勢いに負けてそのまま墜落する分身もちらほら。

 かくして流星群を切り抜けたドゥルール(分身)は箒星にゃんこに肉薄。そして。
「貴方達、アナリシスともふもふスリスリしたでしょ!? アナリシスの匂いと体温、私にも感じさせなさい!」
「……?!」
 ドゥルールの攻撃(纏わりつき)に声にならない叫びをあげる箒星にゃんこ。まぁ実際この勢いで攻め寄られたら怖い。しかし、ドゥルールは止まらない。
「アナリシスにどこを触られたの!? ここ!? ここ!? それとも、ここぉっ!?」

「に゛ゃーー!!」
 あまりの攻勢(?)にドゥルールを振り払って逃げ出す箒星にゃんこたち。そして、周りににゃんこたちはいなくなり。
「あぁん、アナリシスっ、愛してるわぁぁっ!!」
 語尾にハートマークを乗せる勢いで、ドゥルールは愛を叫ぶのでした。

成功 🔵​🔵​🔴​

ケイラ・ローク
【歪・f18397】と共闘

敵だけど可愛い~…あ!
見た目に欺されてる場合じゃないわ
今は余計な事考えちゃダメね(表情を引き締め)

宇宙プールでリフレッシュしたし
まともな戦闘は初めてだけど精一杯やるよ!

敵の攻撃に対し【野生の勘】で避けるようにする

まず近い個体からガチキマイラで攻撃
前方面からの敵>腕から先を
背後からの敵>2本束にした尻尾を
それぞれ変化させて

うう
何度攻撃しても箒猫だらけだよ
宇宙船の中がコイツでてんこ盛りみたいだし
もう根比べなのかなあ
でもまだ前哨戦
歪、倒れない程度に無理しなきゃだね!
隠れてる個体が居そうなら
出てこーい、とばかりに尻尾を揺らし【パフォーマンス】してみる
(空振りだと恥ずかしい…)


春野・歪
【ケイラ・ローク f18523】と共闘

さて、可愛いが敵なのは間違いない
さっさと片付けて、ボス戦と行くか

敵の集団に狙われにくい物陰に隠れユーベルコードを使い、死霊を呼ぶ
瓜二つの自分を出す
ただ死霊は自分の真の姿をしている

動けないので、蛇竜と死霊騎士(もうひとりの自分)に任せる
もし、見つかるなら、ネクロオーブで先回りさせ撃破
同行者が危ない目に遭えば蛇竜を操り庇う
それを繰り返す敵の数が少なくなったら、真ん中に集め同行者を自分のもとに呼ぶ

敵の前にやってきて同行者に攻撃が当たらない距離で「人狼咆哮」を放つ
それでも敵がいるのであれば「リザレクト・オブリビオン」で死霊騎士を呼び出し撃破する




 敵宇宙船に潜入した猟兵たちの最後の組、ケイラ・ローク(トパーズとアメジスト・f18523)と春野・歪(人狼のシンフォニア・f18397)の前にも箒星にゃんこたちは現れていた。
「敵だけど可愛い~…あ! 見た目に欺されてる場合じゃないわ」
「さて、可愛いが敵なのは間違いない」
 ケイラの言葉に歪がわずかに笑みを零す。確かに可愛い見た目なのは間違いない。しかし、彼らは猟兵。
「今は余計な事考えちゃダメね」
「さっさと片付けて、ボス戦と行くか」
 表情を引き締めるケイラと歪。ここに対箒星にゃんこ戦、最後のひとつが始まった。

 まずはケイラが前に出る。
「宇宙プールでリフレッシュしたし、精一杯やるよ!」
 まともな戦闘は初めてかも、という彼女であったが、そのプレッシャーに気負いすることなく、ユーベルコード『ガチキマイラ』を発動させる。前方からの敵用に腕から先を、背後からの敵用にもうひとつ発動させて、2本のしっぽを束ねた先をライオン化させる。そんなケイラを見て、箒星にゃんこたちが星屑を纏った突風を一斉に放って来る。
「わっ、っと、くっ……きゃぁっ!」
 野生の勘でほぼ大部分をかわすものの、最後の一条の突風がケイラをかすめた。態勢を崩されるが、すぐに立て直し。
「もう!」
 怒りを滲ませて、箒星にゃんこたちの群れに突入するケイラ。腕としっぽのライオンで箒星にゃんこたちを次々とかじっていく。

 一方、歪の攻撃の手は、ユーベルコード『リザレクト・オブリビオン』によって召喚された死霊騎士と死霊蛇竜。死霊騎士は歪の真の姿を模していて、彼に対する影武者の役目も担っているようだ。
「いけ」
 身を隠し、ネクロオーブを通じて指令を出す歪。『リザレクト・オブリビオン』中の制限を考えるなら、最適な作戦と言えよう。ケイラが突っ込んだ群れの方角とは別の集団を死霊騎士が攻撃していき、死霊蛇竜はケイラの援護へ。
「わぁっ……って、歪ありがと!」
 ケイラに向かって放たれたスターダストブラストを代わりに受けて、彼女を庇う。

 ケイラと歪、二人で連携して、次々と箒星にゃんこを撃破していく。……ものの。
「うう……何度攻撃しても箒猫だらけだよ」
 いまだに全方位の視界に箒星にゃんこがいる状態。思わず泣きたくなるケイラの気持ちもよくわかる。
「宇宙船の中がコイツでてんこ盛りみたいだし、もう根比べなのかなあ」
 ほろり涙をこぼしながら、しっかりと箒星にゃんこをかじっていくケイラ。でもこれはまだ前哨戦なのだ。
「歪、倒れない程度に無理しなきゃだね!」
 ケイラが歪を振り返り、そう叫んだ。

 その声を聞いて歪もまた戦況を確認し直す。
(よし、このタイミングなら)
 歪が『リザレクト・オブリビオン』を解除し、前線へ戻る。箒星にゃんこの少なくなった今なら。
「さがってろ」
 ケイラを退避させて、彼女に当たらない距離からの『人狼咆哮』を放つ歪。

「やった!」
 歪の『人狼咆哮』で一掃された箒星にゃんこたちを見て歓声をあげるケイラ。その時、気付いた。こっそり物陰に隠れている箒星にゃんこがいることを。
「……」
 試しに、ガチキマイラを解除したしっぽをゆらーりゆらーり、『出てこーい』と言わんばかりに揺らしてみる。
「……!」
 しっぽに仲間感を感じたのか、ぴゅーんと飛び出て来る箒星にゃんこ。
「ごめんね」
 その箒星にゃんこをぺちっと倒すケイラ。

 それが最後の箒星にゃんこだったようだ。今、二人の目の前に、廊下を塞ぐ配下たちは1匹もおらず。
 ケイラと歪もまた、アナリシスの元へ急ぐのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『アナリシス』

POW   :    アナライズ&コードテイカー
【ダメージのない解析ビーム 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【対象のユーベルコードを借用した攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    カウンターコード
【近くで使われたユーベルコードを解析する事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【そのユーベルコードのコピーを使用する事】で攻撃する。
WIZ   :    ミラーフォーム
対象の攻撃を軽減する【対象と鏡映しの姿(ミラーフォーム) 】に変身しつつ、【対象が所持するユーベルコードを借用する事】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​


 宇宙船の最重要区画。その一画にあるコントロールルームにこの船の主、アナリシスはいた。
「船内が騒がしいと思ったら……やれやれ。猟兵ですか」
 おそらくはこれまで集めた情報を分析していたのであろう、コンソールから手を離し、アナリシスは猟兵たちへと向き直る。
「研究の邪魔をされても面倒なので。まずは掃除といきましょうか」
 臨戦態勢を取るアナリシスに、猟兵たちもまた戦闘態勢を取る。
星川・杏梨
■心情
とうとうボスのお出ましね。
ここまで来たからには、絶対に負けないわよ。

■行動
スーパー・ジャスティスを使用して戦うわね。
「さぁ、貴女は私のスピードに付いて来られるかしら?」

【ダッシュ】で一気に初期加速をして、
【空中戦】で飛翔能力中の戦闘も有利に進められるようにするわね。
攻撃は、【力溜め】で攻撃準備をし、
【2回攻撃】や【串刺し】などで攻めていくわよ。

敵の解析ビームには、【残像】で避ける様にし、
借用した攻撃を放たれたら、【盾受け】で防御をし
機会を伺って【シールドバッシュ】で跳ね飛ばしたり【カウンター】で
反撃を試みるわね。
「ただ相手の真似をするだけでは、私たちに勝てないわよ」


メイスン・ドットハック
【SPD】
こちらのユーベルコードを解析して攻撃してくる奴かのー
厄介じゃけど、それならそれでやりようがあるというものじゃのー

ユーベルコード「血を越えて輝く叡智」を発動
AIによる過去の定石を分析、未来を予測、現在の最適行動を解析し、アナリシスの行動予測地点に電脳ミサイル【誘導弾】を【一斉発射】する
そしてカウンターコードを発動させてこれをコピーさせて使用させることこそ目的
こちらも電脳ウィルスや脳負荷、血管損傷で動きが徐々に鈍くなっていくが、それはあちらも同様
我慢比べで限界まで未来予測・過去分析を繰り返し、敵が弱るまで粘る
あとはパンクしたアナシリスを味方に任せる形で、電脳結界を張る
アドリブ・絡みOK




 アナリシスに対して、まず最初に動いたのは星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)とメイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)。
「とうとうボスのお出ましね」
「こちらのユーベルコードを解析して攻撃してくる奴かのー」
 杏梨の言葉を受けてメイスンが呟く。アナリシスの大雑把な性能は既にグリモア猟兵から伝えられている通り。
「厄介じゃけど、それならそれでやりようがあるというものじゃのー」
「ここまで来たからには、絶対に負けないわよ」
 されど、それで怯むような二人では無く。
 アナリシスに対して、それぞれの得手で攻撃を仕掛ける。

「さぁ、貴女は私のスピードに付いて来れるかしら?」
 ユーベルコード『スーパー・ジャスティス』を発動した杏梨が、文字通り空を駆ける。黄金のオーラを纏った杏梨の空からの攻撃に、アナリシスは防御態勢を取るが、その防御に構わず、その上から2連撃を叩き込む杏梨。
「ちっ、面倒な」
 舌打ちと同時にアナリシスがアナライズ&コードテイカーを放つ。杏梨の『スーパー・ジャスティス』に有用性を感じたからこその反撃。それは杏梨の動きが止まった確実なタイミングで放たれたが。
「っ?!」
「残念。それは残像よ」
 それは手の内を読んでいた杏梨のフェイクにしてトラップ。アナリシスが動揺したその瞬間に、横から回り込んだ杏梨がシールドバッシュでアナリシスを吹き飛ばした。

(今じゃけーのー)
 アナリシスが吹き飛ばされたその隙を利用して、メイスンがユーベルコード『血を越えて輝く叡智』を発動する。
「手早く決めてしまおうかのー!」
 メイスンの声にアナリシスが気付く。
「マズ……!」
 吹き飛ばされている最中では対応しきれない。そう判断したアナリシスは空中で無理矢理姿勢を整え、着地しようと試みる。メイスンがどう来ても対応できるように。
「ソレ、いただきじゃのー」
 着地した直後、顔を上げたアナリシスの視界を覆ったのはメイスンの電脳ミサイルによる一斉射。誘導されたミサイル群は時間差すらコントロールされてアナリシスに降り注ぐ。
「なっ!?」
 かわそうとしたアナリシスの体はうまく反応しない。吹き飛ばされた慣性、無理矢理な着地の態勢と力の入り具合、そして意識の隙。それらすべてを分析、予測、解析したメイスンの『血を越えて輝く叡智』による今の最適解がこれであった。
 かわすこともできず、次々とミサイルがアナリシスを捉えて爆発する。
「厄介ね、その力!」
 ミサイルによるダメージに口元の血を拭いながら、アナリシスがカウンターコードを放つ。厄介であるがゆえに、奪えば戦況を互角以上に持ち込めるはずだと。その思惑通り、アナリシスのカウンターコードがメイスンに直撃する。直後、『血を越えて輝く叡智』を発動するアナリシス。
 しかし、メイスンが浮かべるのは笑み。
「ああ、言い忘れ取ったがのー。『出血はするけー』、気ぃつけーのー」
「……っ! 謀ったな!」
 超強化の後、アナリシスの体から不意に血が流れ出す。見ればメイスンもまた、体の所々から血が流れ出している。上手く隠した上に距離を取って戦っていたのもまた作戦の内。『発動した以上、その身を蝕む代償が発生する』ユーベルコードなのだから。
(まー、こちらも動きが徐々に鈍くなってくけんど、それはあちらも同様じゃけーのー)
 電脳ウィルスや脳負荷、血管損傷。それらがお互いにダメージを与えていくのは同じ条件。その上で、能力が互角というならば。後は我慢比べといこうじゃないか!
「限界まで付き合ってもらうけーのー!」
「えぇいっ! 忌々しい!」
 メイスンが攻撃を仕掛けるならば、迎撃しなければ。『血を越えて輝く叡智』を使った攻撃をしのぐには、それを予測しなければならず、アナリシスもまた『血を越えて輝く叡智』を使って、メイスンの攻撃を相殺していく。それが延々と続き。
「ぐっ、この……」
「ぜぇ、ぜぇ、あと、まかせ……」
 アナリシスとメイスンが膝をついて動かなく、いや、動けなくなる。その最後にメイスンは電脳結界を張り、アナリシスの動きを制限して。

 託した先は共に戦う仲間。

 杏梨もまたメイスンが戦ってくれている間に、自分の力を溜めに溜め込んでいた。それは星の力、ヒーローとしての力。そして、猟兵としての絆の力。
「ただ相手の真似をするだけでは、私たちに勝てないわよ」
 言葉とともに放った『流星の聖剣』の一閃がアナリシスを大きく斬り裂いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
【ソロ希望・POW】
ああ、やっと愛し合える!
このアナリシスは女の子?男の娘?
どっちだろうと、私はアナリシスが好きっ❤❤

私を分析し、全く同じ力で戦う貴方を堕とすには
どうすればいいかずっと考えたわ。
その答えが、これよッ!!

真の姿で背中に黒炎の翼。
『欲望解放』で一糸纏わぬ女神の姿となり
愛欲に比例して戦闘力を増強

技を真似しても 心までは真似できないし
アナリシスが一糸纏わぬ姿になれば
私の愛欲が増し、更に強くなる

【催眠術】を用いた愛の囁きで脱力させ
抱きしめて【早業】を活かした激しい愛撫と
濃厚なキスで【生命力吸収】
抵抗しても【激痛耐性】のある私には愛撫も同然

愛してるわ、アナリシス。
貴方の全てを私に頂戴……❤




 杏梨の一撃で深手を負ったアナリシスが大きく後退する。一時撤退も辞さない。そんなアナリシスの退路で待ち構えていたのは、ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)であった。
「ああ、やっと愛し合える!」
 身悶えするような仕草でドゥルールがアナリシスへ熱い視線を送る。
「っ、なんですか、あなたは……」
 その行為にたじろくアナリシス。しかし、ドゥルールはアナリシスの反応を気にもせず、言葉を続ける。
「このアナリシスは女の子? 男の娘? どっちだろうと、私はアナリシスが好きっ!」
 唐突なドゥルールの告白に、アナリシスもかえって冷静を取り戻す。
「私は、そんな気(け)はありませんので。どいてもらえますか?」
 そして両者の戦いが始まる。

(私を分析し、全く同じ力で戦う貴方を堕とすにはどうすればいいかずっと考えたわ)
 過去に何度か遭遇したアナリシスとの戦闘。その経緯を以てドゥルールが持ち込んだ手段、それは。
「その答えが、これよッ!!」
 背中に黒炎の翼を背負う真の姿を解放し、ドゥルールがユーベルコード『欲望解放』を解き放つ。
「ありのままの私を見せてあげる!」
 一糸纏わぬ女神の姿となったドゥルールに、自身の『愛欲――アナリシスへの想い』に比例した戦闘力の増強と飛翔能力が宿る。
「さぁ!」
「その力、いただくとしましょう!」
 悠然とたたずむドゥルールに対し、アナライズ&コードテイカーを放つアナリシス。ダメージのない解析ビームがドゥルールに命中し、その能力を解析したアナリシスが『欲望解放』を使用した攻撃を放つ。しかし。
「ちっ、最低ですね!」
 全然ダメージが出ないその攻撃と副作用で露わになった全身を確認して、舌打ちするアナリシス。とりあえず近くにあった布で身を包み隠し、次の策を練るが。
「ふふっ、ふふふ……」
 これこそがドゥルールの狙いであった。『欲望解放』は愛欲、つまり心を基点とする攻撃。技は真似できても、心までは真似できない。ましてやアナリシスはオブリビオン、人と同じ感情など持ち合わせているはずもない。
 加えて、ドゥルールの病的なまでのアナリシスへの執着。アナリシスの一糸纏わぬ姿を見て興奮することでさらに戦闘力を増すドゥルール。
「さぁ、愛しあいましょう……?」
 愛の囁きと見せた催眠術。『欲望解放』によって強化されたそれらはアナリシスの意識を絡め取る。がくん、と力が抜けたアナリシスの体を素早く抱きしめて、腕を回し、体中を撫でまわすドゥルール。催眠術によって意識と本能を抑えこまれたアナリシスは抵抗すらなく。
「愛してるわ、アナリシス。貴方の全てを私に頂戴……?」
 ドゥルールが囁き、口づけをする。それがただの愛の表現なら良かった。
 濃厚なキスによる生命力吸収。アナリシスの命を、全てを貪ろうとするその感覚に、催眠術に抑え込まれていたアナリシスの防衛本能が一気に覚醒する。
「ふざけるなっ!」
 呪詛のような愛の呪縛を自身がもっていた耐性で跳ね返すアナリシス。咄嗟の一撃でドゥルールを振り払って、アナリシスは風の如くその場から逃げ去るのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

パティ・チャン
ここでキッチリと奪還しなくちゃ!

サイコキネシスで遠隔攻撃しますよ
【2回攻撃、なぎ払い、衝撃波】で手数と威力を増やして、攻撃側に倒しておきましょう。

■対・解析ビーム
体躯の小ささを生かして逃げましょう!
【学習力、世界知識、物を隠す、変装、地形利用】での情報秘匿と、【カウンター】でのはね返しも忘れずに

※アドリブや仲間との連携は、構いません。むしろ連携無くしては、勝てませんし。




 部屋からほうぼうの体で逃げ出したアナリシス。やり方はともかく、ドゥルールの攻撃の全てはアナリシスにどうしようもないくらいのダメージを残していた。
「このままでは……しかし、ここを放棄すれば、これまでの研究が……」
 親指の爪を噛む仕草で、命惜しさと未練の狭間をゆれるアナリシス。
 そこへ駆けつけたのはパティ・チャン(月下の妖精騎士・f12424)であった。
(ここでキッチリと奪還しなくちゃ!)
 宇宙船を、しいてはこの空域を。禍根どころか、オブリビオンを残すことは未来のためには絶対ならないから。レイピアを模る光剣を構えて、妖精騎士はアナリシスに戦いを挑む。

 パティがレイピアを振るう。
(ここは、手数と威力の増し増しで!)
 ユーベルコード『サイコキネシス』によって放たれたサイキックエナジーがアナリシスを襲う。ひゅんひゅん、とパティの振るうレイピアの軌道に合わせて放たれるサイキックエナジーは衝撃波を伴ってアナリシスをなぎ払っていく。
「えぇい、何で私の研究の邪魔ばかり!」
 アナリシスが手をかざしてアナライズ&コードテイカーを放つ。
「はっ!」
 小さく息を吐きながら、持ち前の体躯の小ささを活かして解析ビームをかわしていくパティ。しかし、お互いの攻撃が一撃必殺とならない以上、何度もそのやりとりが行われ、ついにはパティを解析ビームが捉える。
「シンプルだけど、良い能力ね」
 今度はアナリシスが『サイコキネシス』を放って来る。しかし、パティに慌てる様子は無く。
「シンプルだからこそ!」
 見えない攻撃と言えど手も読める。何せ『同じ能力』なのだから。アナリシスから仕掛けてくるタイミングが分かれば、その攻撃は相殺できなくとも。
「カウンターを仕掛けることくらいなら!」
 アナリシスの攻撃にあわせて、パティもまた『サイコキネシス』を放つ。
 パティの体躯が小さい分、攻撃にしても捕縛にしても捉えるには精度か範囲かが必要だ。ゆえにパティは動き回ることでそれらを乱すことができる。対してパティの攻撃は、針の如く、鋭くアナリシスを貫く。

 手数を重視したパティの『サイコキネシス』がアナリシスを確実に削り取っていき。
「これで最後です!」
 大きく振りかぶったレイピアからの鋭い一閃、二閃。それに伴って放たれたサイキックエナジーがアナリシスを大きく穿つ。
「私は! まだ! 研究を……研究をォォォォォ!!」
 パティの攻撃を受けたアナリシスは断末魔を上げて、塵と化した。


 かくして、スペースシップワールドに潜んでいたオブリビオンは猟兵たちにより、無事骸の海へ送り返された。
 まだ、この宇宙の海の中には残党が残っているのかもしれないが。

 今はゆっくり、オブリビオンらを撃破した結果を胸に、ゆっくりと休んでほしい。また、戦いがあるかもしれないのだから。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年06月25日


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#スペースシップワールド
🔒
#戦後


30




種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠鏡繰・くるるです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト