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幸せってなんだっけ

#UDCアース



 ぼくなんて生まれてこなければよかったんだ。
 どうして私だけ学校に行けないの?
 ただ、幸せになりたかっただけなのに。みんなと同じように笑いたかっただけなのに。
 でも、ここなら大丈夫。ぼくは選ばれたんだ。私は救われるんだ。少しだけ、少しだけ我慢すれば『楽園』に連れて行ってくれるんだ。だから神さま、どうか――。


「皆様仕事です。UDCアースにて児童が失踪する事件が発生しました」
 エルデラント・ズィーマ(ロストメモリーズ・f02581)は語る。複数の児童が連続して消息を絶っているらしい。ただそれだけなら猟兵やエージェントが動くような話ではないのだが、やや込み入った事情があるらしい。
「実は今回攫われた子供の元には謎の手紙が届いていたのです」
 エルデラントは胸元からしわくちゃになった手紙を取り出すとそれを雑に広げる。中にはしわにまみれて『君は資格を手に入れた。自由になれる時が来た』と書かれている。
「この手紙に加えて今回の予知を見たということは何かしらオブリビオンやその復活を目論む邪教が絡んでいるとみて間違いないでょう。なので皆様には子供の捜索をお願いしたいのです」
 場所は山奥にある寂れた療養所。特に複雑な構造なわけでもなく、廊下に病室が淡々と並んでいる簡素なものだ。恐らく病室には行方不明になった子供もいるだろう。しかし問題はもう一つある。調査によれば子供はいずれも悩みや不満を抱えていたらしい。

 生まれつき体が不自由で親に虐待され生まれてこなければ良かったと告げられた男の子ユキオ。
 重い患いを持っているため中々学校にも通えず友達も少ない女の子ミユキ。
 裕福であったが両親が仕事で留守にしがちで物だけでは心が満たされない男の子コウタ。
 初恋の相手が既に誰かと付き合っていて溢れる嫉妬を抑えきれない女の子サチエ。

「我々の目的はオブリビオンの完全復活の阻止及び討伐です。ですが……」
 ふっと目を閉じる。虫食い状態の心をゆっくりと手繰り寄せてから猟兵へ告げる。
「彼らの負の心がオブリビオンを引き寄せるのなら和らげてあげることが一つの対策になるかもしれません。どうかよろしくお願いします」
 一人で全員を相手する必要はありません。誰か一人でも救われるものがいれば、オブリビオンの力を弱められるはずですから。と言葉を添えた後、エルデラントは静かに頭を下げると再び淡々と送り出す準備を整えるのであった。


ぷっさん
 皆様と物語を共に紡いでいけることがMSをやっている上で一番幸せです。ぷっさんです。
 世はまさに戦争時代ですかUDCアースの依頼です。現場には心に闇を抱えた少年少女がいます。彼らの心に寄り添うことができればオブリビオンとの戦闘でプレイングボーナスが付きます。人数が多ければ多いほど戦いが有利になります。
 全員無視して俺は祭具を探すぜ!なプレイングでもオッケーです。探索に制限はありません。
 それでは皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『サナトリウムの秘密』

POW   :    ヤマカンで探す

SPD   :    部屋をしらみ潰しにあたる

WIZ   :    うってつけの場所を推測する

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 降り立つは薄暗い山奥にあるそう大きくはないサナトリウム。ただただ陰鬱で湿っぽい空気だけが辺りを包んで離さないでいた。
 ここに行方不明の子供がいる、子供を見つけて話すもよし、別の手掛かりを捜すもよし。
 猟兵達はギィギィ音を立てる古びた木製のドアを開けて中へと進んでいく。
黒夜・天
どこもかしこも不幸のニオイばかりで、オレの食べたい幸せのニオイが全然しない
と思ったら。なんだするじゃねえか。金持ちのニオイだ

なあガキ。テメエの家は金持ちで、両親は仕事が幸せなんだな?
ならオレが今からテメエの家族を不幸にしてやろう
貧乏で、不健康で、外に出られないように
神様らしく、テメエの望み通りに、いつまでも家に居られるようにしてやろう
テメエがここでなんだかよくわからねえのに救われようってのは止めねえよ
テメエからはイイニオイはしないからな
オレのオーラはテメエの家族の大切なものに向かうぞ? それが金か仕事かガキかは知らねえがな

さて、オレはテメエの家族を不幸にするけど、テメエはどうする?




「チッ……美味そうな話かと思って来てみりゃ随分とシケた場所じゃねえか」
 黒夜・天(有害無益の神・f18279)は鋭い眼光を右へ左へ動かし、頭を無造作に搔きあげる。黒髪はボサボサと揺れ、心底不愉快なのか歯をカチカチと鳴らしながら一人声を漏らす。
 彼女を纏う陰気なオーラがサナトリウムの空間によく溶け込んでいる。しかし、彼女が求めているのは負のエネルギーではない。むしろその逆だ。

 幸福、健康、財産――。多くの人々が欲してやまないモノ。それらを天は糧としているのだ。

「仕方ねぇ、適当に探索して切り上げ……なんだ、あるじゃねえか」
 ある気配を察知した天は舌舐めずりをしながら療養所の一角にある部屋の戸に手を掛ける。重い音を立てて開いた扉の先には綺麗な身なりをした少年が呆気にとられた様子で天を見ていた。


「な、なんだよお前!」
「なんだとは随分な物言いだな。まぁいい」
 まさか誰か来るとは思わなかったのだろう。少年は声を震わせながら怒鳴りつける。そんなことに物怖じせずに天は続ける。
「なあガキ。テメエは金持ちで両親は仕事が幸せだ。オレはこう見えても神なんでな、テメエの家族を貧乏の不健康にしてずっと家に居られるようにしてやるぜ?」
「何が言いたいんだよ!」
「テメエの願いを叶えてやるって言ったんだよ。幸せと引き換えにな」
 ギシィと鋭い歯を見せてニヤニヤ笑う天。金持ちの少年、コウタは怯える心を必死に抑えるようにキッと天を睨みつける。
「そんなことしていいわけねーだろ!」
「だがそれがテメエの望んだ幸せだ。そしてここで救われようと、幸せになろうと思ったんだろ?なぁ?」
 そう言われて口を閉ざすコウタ。自分の幸せを手に入れるために家族が不幸になる。家族と一緒に居たいのが望みの彼にとっては耐え難い苦痛であろう。
「さぁ、オレはテメエの家族を不幸ににするが……どうする?」
「そんなの……決まってるだろ!」
 そこから先は言葉にしなかったが、その瞳には強い天への反抗の意志が宿っていた。このサナトリウムは山の奥。降りるにはまだ時間を要するが、コウタの心に何かが刺さったようだ。それを見て天は忌々しそうに舌打ちをする。
 天の本能は幸せを食らうこと。しかし初めから好き好んでいたわけでは無い。折り合いをつけたわけでも無い。心を歪めてまで今を諦め、ありのままを受け入れるしかなかった。だからこそ、現状を拒絶し受け入れないコウタに目をつけたのだ。

「……あーあ、結局食い損なっちまった」

 しかしその表情と誰にも届かぬ声量の言葉はどこか楽しげであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ウイシア・ジンジャーエール
私は、過去の記憶がないから。相談に乗る事は控えるわ。
何に悩んでいたのかさえ思い出せない私が、
知った顔で悩みを聞くなんて、子供といえど失礼でしょう。

種族特性の羽と花は隠して、〔変装〕で〔目立たない〕パンツスーツに。

子供ばかりとは思えない。大人も要る筈だ。
職員を探しUC【透明】になり〔忍び足〕で〔追跡〕。
人物が1人になったタイミングでUCを発動し、詰問。
(UC1つの場合は技能追跡のみ)

UC【真実の強要】
「施設の目的は何?」
「この虎は獰猛よ。噛み千切られなくなければ、答えなさい」
〔言いくるめ〕〔時間稼ぎ〕
相手は一般人。ダメージは〔気絶攻撃〕に変更します。

(子供の部屋を聞き出すも可、アレンジ任せます)




 静かに扉を開けるウイシア・ジンジャーエール(探索者・f09322)。侵入してから数刻の間、彼女はサナトリウムにいるであろう大人を捜していた。ウイシアには記憶がない。この名前も自己を伝達するための表現の一つに過ぎない。故にそんな自分が誰かの心を詮索するのは失礼に値する。そんな風に考えていた。しかし彼女にとって大切なのは空いた記憶を埋めたがるように湧き上がる知的好奇心探究心を満たしたい。という心だった。
「建物が広いわけじゃないのに人気を感じられないのが少し気になるわね」
 腐った木材質の柱をそっと撫でてから呟く。否、ここまでに全く人と出会わなかったわけではない。ただ、大人がいないのだ。人が多いわけではないが、途中であったのは皆子供ばかり。まるで予め排除されてるかの様に。
 そうして歩くけばふと足下に違和感を感じる。歩みを止めるとそこは療養所の一室と――。

 部屋の内側から染み出している赤黒くて生温かい小さな血の池がウイシアの足下に広がっていた。


 扉を思い切り蹴破る。そこは小さな机と1人が横になれるくらいのベッド。診察室の様な光景と腹から血を流し壁にもたれて小さく呻く男の姿があった。
「ッ!何があったの、説明して」
 ウイシアは反射的に駆け寄り体を揺するが、反応が鈍い。白衣ではなく、あからさまな呪術的ローブ姿からして邪教団の構成員である可能性があると判断したアイシアは聞き出すべくユーベルコードを行使する。
「説明して。ここで何があったの?なぜ子供達をここに集めた?」
 大きな白い虎が喉を低く鳴らし男の横へゆっくり回り込む。男は眼を虚ろに泳がせたまま、ブツブツと何かを唱えている。
「エデンの海に偉大なる叡智あり。無垢なる心に宿せ。全てはエデンの大いなる意志の御心のままに――」
 そこまで言ってから血を一度吐くと、男は力尽きた。
「……これは予想以上に大変な案件ね。一刻も早く子供達を保護しないと」
 一つの『謎』を与えられたウイシアは、男の遺体をベッドに寝かせてから血だらけの部屋を後にして探索を続行するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

村井・樹
子供を巻き込む邪教。……良い気はしませんね
一刻も早く見つけて保護を

修羅双樹を発動

私と『不良』で、内部を探索します

お子さんを一人でも見つけたらそのまま対話しましょう

可能なら、コウタ君とお話したいところです

「会いたくても会えない。幾ら、親御さんが君の欲しいものをくれても、本当に欲しいものはそれじゃない。……だって、君にとっての一番は両親だから。
正直に、ご両親に君の気持ちを伝えましょう?
『もっと皆で一緒にいたい。僕は寂しいんだよ』って。
ここから出たら、君の会いたい人に会うことができる
これから向かう楽園に、君の大事な人が居てくれるとは、私には到底思えないんです」

※他猟兵との絡み、プレ外の言動等大歓迎


デナーリス・ハルメアス
コウタ君とお話しします。許可をもらって彼の横に座り、ゆっくりと話します。

私のパパは本物の愛を見つけたと言っていなくなりました。
私のママは世界の真理を見つけると言っていなくなりました。

パパはママの手を一度も握ったことはないし、ママはパパを軽蔑していました。
両親は一度も他人の愛し方を教えてくれませんでした。

それでも私は周りの人に支えられて苦しいながら楽しくやってこれています。
幸せは誰かに与えられるものではなく、手に入れるもの。
君は色々ご両親から貰ってますよね?でしたら、それを使って幸せを見つけるやり方が必ずあるはず。
私も考えるのをお手伝いします。さあ、此処を出て幸せを手に入れる戦いを始めましょう。




 薄暗いサナトリウムの一室。ここに二人の猟兵と男の子がいた。外の日差しは鬱蒼と生い茂る青々としたカーテンに遮られ狭い部屋は闇に溶けてるかの様な静けさに包まれていた。
 身なりのいい服を着ている少年コウタ。彼の正面には紳士然とした柔らかい佇まいで村井・樹(Iのために・f07125)が視線を合わせて屈んでいる。また少年の横にはデナーリス・ハルメアス(The Waking Dreamer・f01904)が横に椅子を掛けて座っていた。


「コウタ君。キミはどうして一人でこんな所にいたんだい?」
 樹がコウタを警戒させぬように優しい口調で話す。
「……手紙が届いたからだよ。もしかしたら父さんも母さんも俺を探してくれると思ったし楽園なら俺の望む幸せが手に入ると思ったから」
 そこまで言ってコウタは押し黙る。彼は親の愛に飢えていた、だからこそその穴を埋めるために楽園への片道切符に手を伸ばそうとしたのだ。
「楽園は、本当にキミの欲しいものだったのかい?聞けばキミは親御さんから沢山物を貰っていたそうじゃないか。違うはず、キミも分かっているでしょう」
 少年はそこでコクリと頷く。樹には会いたくても会えないコウタの気持ちが痛い程分かるのだ。今の主人格である【紳士な樹】ともう一人の【不良な樹】、そのどちらも樹本来の人格ではない。本当の樹は自分が宿っている身体だけの存在なのだ。そして今も本当の樹を捜して旅をしている。そんな彼が同じく思いで胸を締め付けているコウタを放っておける訳がなかった。
「気恥ずかしいかもしれません。ですが正直に伝えましょう?『もっと皆で一緒にいたい。僕は寂しいんだよ』って」
「俺に、出来るかな……」
「出来ますよ。ずっと孤独に耐えてきたキミは強い。それに比べれば些細な勇気です」
 ニコリと笑う樹を見て、コウタは俯いた。少年には樹の笑顔が眩しく見えたのかもしれないのであった。


「私はコウタ君とは反対で両親がいなくなりました」
「父さんと母さんが……?」
「はい。パパは本当の愛を見つけたと言っていなくなりました。その後にママも世界の真理を見つけると言っていなくなりました」
 デナーリスがポツリポツリと言葉を紡ぐ。彼女は両親の過去とコウタを重ねていた。少年が家を飛び出したのと彼女の両親が蒸発した状況はあまりにも似ている。
 デナーリスはコウタに同じ過ちをして欲しくなかった。このまま彼が行方をくらませるのは自分を捨てた両親と同じ事をしているのに他ならない。それは彼女にとってはとても耐え難いことだった。
「お姉さんは一人で怖くなかったのか?」
「もちろん初めは怖いし苦しかったです。でも私は周りの人に支えられたおかげで今すごく幸せです」
 両親から与えてもらわなくても幸せを掴むことはできる。そう生きてきたデナーリスはコウタにも幸せを掴んで欲しかった。そっと頭を撫でて続ける。
「樹さんの言うようにまずは正直に気持ちを伝えましょう。それでもご両親が気持ちに応えてくれないなら……」
 出来ればそうあって欲しくはない。そんな想いもあったが、万が一応えてくれなければ少年は折れてしまう。
「ご両親から貰ったものがあるでしょう。それを使って幸せを見つけるのです。幸せを与えてくれるのは何も両親だけじゃありませんよ」
 両親だけじゃない。友達だって心を埋めてくれる。大きくなれば隣で支えてくれる恋人だって出来るかもしれない。


「コウタ君、ですから楽園へ行くのはやめましょう。まだキミにはやらなきゃいけないことが沢山ありますよ」
「そうです。私達も一緒に考えて力にまりますから、ここを出て幸せを捜しに行きましょう」
「うん、お兄さんもお姉さんもありがとう。俺、父さんと母さんに行ってみるよ。寂しいんだ!って。少し恥ずかしいけどさ」
 二人の猟兵の言葉に少年は確かに前を向いた。その小さな一歩はきっと明るい未来に向かって進んでくれるであろう。お互い別々ながら影のように付き纏う変えられない過去を抱えた二人には赤灼けに染まる少年の顔が、どこか大人っぽく見えたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

真田・さな
●アドリブ大歓迎です
●部屋をしらみ潰しに探索します。ユキオ君を第1優先で、次にミユキちゃんを探します
●説得では無くて、普通にお話をする感じで。。

少しお姉さんの昔話につきあってくれないかな?

本当に生まれって色々あるよね。
誰もが両親に望まれて生まれてくるのに、なんで上手くいかないんだろうね。。
お姉さんも、親に愛されて生まれて期待されて育てられて・・・でも生まれつきの障害が私の一族には致命的すぎたから、親から捨てられちゃったんだ。
辛かったけど、私の場合は自分を支えてくれる人がいたから、向き合えて今があると思うの。
だから、私でもいい。他の誰でもいい。
もっともっとあなたについてお話しましょう?




「やっと見つけた……」
 とある一室の扉が開く。真田・さな(捨てられ王女・f05145)は少し息があがった様子で小さな部屋の中にいる少年に目を向ける。
 ここで溢れ出そうになる気持ちを必死に抑える。依頼に必要な子供の心の解放。その為には説得ではなく寄り添うことが必要だとさなは感じていたからだ。
「お、お姉さんはだれ……?」
「私はさな。真田さなよ」
 たどたどしく訊ねる少年ユキオに対して視線を合わせながら優しく答えるさな。
「ユキオ君は今1人なの?」
「……うん」
「実はね、今お姉さんも1人なんだ。だから少しだけ、お姉さんの昔話を聞いてくれるかな」
 さなが1人であることに安心したのか少年は小さく頷く。まずは話をできるきっかけが作れたことに安堵したさなはユキオの隣に座ると思い出話を始めた。


「生まれってさ、色々あるよね。誰もが両親に望まれて生まれてくるのに、なんで上手くいかないんだろうね」
 さながゆっくり語り出す。少年は黙って聞いていた。さなにとってユキオは過去の自分を見ているような気がしてならなかったのだ。
 両親に望まれて生まれない――。この残酷な現実はユキオもさなも生まれながらにして抱えていた、言わば永遠に解けぬ呪いの様な宿命だ。
 自分と似た境遇を持つ者として愛していた者に傷付けられた心を少しでも癒してあげたいとさなは強く願っていた。
「お姉さんも、親に愛されて生まれて期待されて育てられて……でも生まれつき一族にとって致命的な障害があって親から捨てられちゃったんだ」
「いちぞく……?」
 少し難しい話だったのかユキオは首をかしげる。しかし、彼も分からないなりに必死に理解しようとしている。少年は動かない左手に視線を落としてからようやくさなが自分と同じなんらかのハンディを抱えていることを幼心に感じ取った。
 さなは難しい言葉を無意識に選んでしまったことにハッとしてからごめんね、と言葉を添えて話を続ける。
「辛かったけど、私の場合は自分を支えてくれる人がいたから、向き合えて今があると思うの」
「おねーさんは、1人じゃ無い?」
「うん、私は親はいなくても同じくらい大切で大好きな人が沢山いるから」
 肉親からの愛を与えられなくても、心は満たされる。現にさなは親は無くとも笑顔でいることができた。
「でも、ぼくは……」
「大丈夫、ユキオ君にはお姉さんが付いてるんから。今度はユキオ君のお話が聞きたいな」
 さなの言葉を聞いて少年は泣いた。ただ泣いた。誰からも必要とされなかった少年は今初めて誰かに存在を認められた。さなはそっと抱きとめ、ユキオの思いが収まるまで寄り添い続けたのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

芦屋・晴久
アドリブ歓迎

やれやれ……医師としては耳が痛い。
実際入院時の精神的負荷は人によっては馬鹿に出来ない物です、溜め込んだ不満を増長させる事もあります、そこをつけ込むというのは敵ながらよくやりますね。

どれ、私は少し細工を致しますか

行動
【御魂】を召喚、子供(誰でも良い)を捜索して手紙を頂きましょう。
物には思念が残ります、手紙を媒体に似た気配を周囲で感じられないか探索してみます
御魂には子供の相手をさせましょう、私が何か聞き出すよりはまともに返してくれるでしょうしね

心や身体が弱った者達を狙うのは戦略としては間違っておりません
猟兵に嗅ぎ取られたのが失敗でしたね、消させて頂きましょう


真田・さな
*アドリブ大歓迎です
*可能なら、ユキオ君と一緒に行動しながら、ミユキちゃんの居場所へ。
●WIZ使用

ユキオ君、落ち着いたかな?
涙が流せるのはね、とっても大切なこと。
優しい人の心が君にはあるんだよ。
それでね、そんなユキオ君に少し提案。うんうん、力を貸して貰いたいの。
きっと、ここに来た子はみんな・・・ユキオ君と一緒で一人きりなんだ。
だからね、お姉さんと一緒にね、他の子のところに行ってあげましょう。
それで・・・もしも、だれかが苦しんでいるなら、わたしとユキオ君で寄り添ってあげよう?
たぶん、ここにいるみんなは・・・心のどこかでは助けを求めると思うの。
まずは、ミユキちゃんを二人で探してみるのはどう?




「やれやれ……医師としては耳も頭も痛くなる事件ですねぇ」
 芦屋・晴久(謎に包まれた怪しき医師・f00321)は埃まみれの療養所を見回してから肩をすくめる。医療に従事する彼にとってこの事件は大変複雑なものであった。
 邪教徒やオブリビオンが人々の心につけ込んで復活を目論んでいることは勿論だが、何よりそれだけ心に負荷を抱えている子供たちがいるという事実が彼の心に突き刺さっていた。
「では少し細工をしましょうか。……ミタマ」
 晴久は杖を使って床にガリガリと召喚陣を描く。最後に杖でトン、と叩くと術式が仄かに赤く光った。すると銀髪の少女が現れる。
「ミタマ、誰でも構いません。子供達を探してきてください。そして彼らに何か形に残るものを貰ってきてください」
 その言葉にミタマと呼ばれた少女がコクンと頷く。主の命令を受けた式神はギシギシ軋む廊下を駆けて奥へと消えていった。
「さて、私も探すとしましょうか」
 晴久もまた、ミタマの後を追うようにゆっくりと歩き始めたのであった。


「ユキオ君、落ち着いた?」
「うん……」
 一方で真田・さなはユキオと共に行動していた。彼が1人ではないという安心感を与えるために一緒に子供を探そうと考えていたのだ。ユキオも心を開ききったわけではないものの、共感を持てる相手というのもあるのかさなの服の裾をきゅっと握ったまま歩いていた。
「まだこの建物には一人きりの子供がいるはずなんだけど……」
 すると二人の前に一人の銀髪の少女が現れる。先程晴久が召喚したミタマだ。
「こんにちは。私はミタマと申します。主の命令で施設の子供を探して参りました」
「ユキオ君を……?」
 訝しむさなを前にミタマは頷く。ミタマは事情を軽く説明すると紙とペンを取り出し、屈んでからユキオに話し掛けた。
「ユキオ君、もしここにいる他の子に自分の事を伝えられたらどうでしょう。寂しく無くなるかもしれませんよ」
「でも何を書いたら……」
「何でも大丈夫よ。きっとここにいるみんなはユキオ君みたいに悩んでる子がいっぱいいると思うから。お話しようってことを伝えればいいと思うわ」
 悩むユキオだったがミタマとさなに説得され恐る恐るペンに手を伸ばす。そこには平仮名が多めの少しよれよれの筆跡で自分のこと、ここでの出会いのこと、そして同じような気持ちになっているであろう他の子を案ずることが書いてあった。
 少年は髪を四つ折りにするとミタマへそっと手渡す。
「ではこれをご主人様に――」
「その必要はありませんよ。ミタマ」
「あなたが彼女の言っていたご主人様ね?」
 その声にハッとしてミタマが振り返る。するといつのまにか晴久が背後に立っていたのだ。
 自分も手分けして捜索をしていた所を見かけたので最初にミタマに命じた媒体となるものを受け取りに来た、と彼は口にする。そしてミタマから書きたての手紙を受け取るとその指で印を刻む。
 目を閉じて集中する晴久。事情が全く読めていない二人と主を信じて見守る式神。やがて晴久が目を開ける。だがその表情は苦虫を噛み潰したような苦しげなものであった。
「この廊下の角を曲がった先に数人の子供の濃い気配がしますが……同時に過去の骸の臭いも強くしますね。急いだ方がいいでしょう」
「それってオブリビオンよね!?だとしたら大変よ!」
 楽園へと誘おうとする濃厚な死の臭い。それを感じ取った晴久とさなはその臭いの元へと急いで向かって行くのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『楽園の『僕』』

POW   :    かあさまのいうとおり
【手にした鳥籠の中にある『かあさま』の口】から【楽園の素晴らしさを説く言葉】を放ち、【それを聞いた対象を洗脳する事】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    とおさまがしたように
【相手の首を狙って振るったナイフ】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    僕をおいていかないで
【『楽園』に消えた両親を探し求める声】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
👑11
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「迎えに来たよ、迎えに来たよ。みんなでいこうよかあさまの元に……」
 ペタ、ペタと裸足で歩き回る小さな女の子の集団。その手には鳥かごともう一つの手には血に濡れたナイフが握られていた。
「ひっ……!」
 子供達は見た目は同じ歳くらいであろうその過去の骸に酷く怯えている。
「一緒にいこう、一緒にいこう。みんなでいこうよとおさまがしたように……」
 虚ろな瞳の少女がナイフを振り上げた。このままでは子供達がオブリビオンの言う楽園へと強制的に連れて行かれてしまうだろう。見た目は子供でもオブリビオンに遠慮は無用だ。全て退治してしまおう。
村井・樹
他の子供達はここに居ましたか、ですが、このままでは……!
『不良』、あの子達の相手はお前に任せます!
修羅双樹を発動

私自身は子供達を背にし、『盾受け、オーラ防御』で守ります
安心させるように声をかけて、楽園の『僕』からの攻撃が届かない方まで少しずつでも誘導しましょう
「きみも見たでしょう、あの先に楽園なんてない。そこでは、貴方達の抱えているものも決して癒やされない。どうか、下がってください」


不良には、戦闘行動を指示
『フェイント、ロープワーク』で相手を惑わし、進行を封じ、そのまま捕えなさい

相手の動きを封じたのなら、『暗殺』してトドメを。
彼女達の苦しむ時間が少しでも少なくなるように、手早くお願いします




 光る刃、細く白い腕が子供達へ伸びる。だが二人の間に割り込むようにして巻きつくロープがその手を阻む。
「間一髪って奴だな」
「お兄さんありがとう……」
 村井・樹(Iのために・f07125)のユーベルコードで現れたもう一人の人格が飛び込むようにして割って入る。もう一人の樹の番犬のような眼光と敵の虚ろながらも敵意に満ちた瞳が見えない亀裂の空間を生み出していた。
 その睨み合いの中、紳士然とした方の樹が子供達の近くへ駆け寄り、自分の元へ避難するように声掛けをする。
「君たちも見たでしょう。あの先に楽園なんてない。そこでは、貴方達の抱えているものも決して癒やされない。ですからどうか、下がってください」
 ナイフとロープの攻防戦を指しながら子供達へ説得する。血に塗れたナイフを手に持つ少女が楽園になど導くはずがない。そんなことはさせまいとの思いを乗せる。
 子供達は紳士の樹の後ろへと下り、樹も子供達を守るべくオーラを纏い、準備するのだった。
「どうして、どうして、どうして……」
「そりゃアンタが連れてこうとしてるのは楽園なんかじゃねえからな!」
 狼狽えるオブリビオンとロープで縛り付ける樹。かれこれこれで何体目になるのだろうか。手刀でナイフを落としてから素早く手を拘束。そこから素早く身体も一周縛ってから動けなくする。
 樹は敵が落としたナイフの一本を拾い上げる。残りの分は蹴飛ばして遠くへと滑らせてから縛ったオブリビオンへとゆっくり近づく。
「そんなに連れて行きてぇならよ。まずはアンタから逝けってんだ!」
 首を一閃。声を出す間も無く跳ねる少女の首、紳士然とした樹は逃げずに残ってしまってる子供達が視界に入れぬよう必死に隠しながらもう一人の樹は敵の首を確実に仕留めていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒夜・天
楽園か
いいね。本当に楽園なら、幸せでいっぱいなんだろうなア
喰いつくしてやるから、オレも連れてけよ

禍害の残滓で赤黒い霧を出して目潰し。床から奇禍の鎖を出してガキどもを縛りに行く。そのままカラスの群れの幻影を生み出して範囲攻撃
残った連中は背中から伸びるオーラの腕で殴りに行くぜ
攻撃されそうになったらオーラの腕で掴んだ敵を盾にして防御
そのままUCで攻撃! さらに暴れるぜ




「楽園かァ……」
 黒夜・天(有害無益の神・f18279)は暴れ回るオブリビオンを見て呟く。どちらかといえばこの狂乱を楽しんでいるかのような表情だ。
「いいね。本当に楽園なら幸せでいっぱいなんだろ?オレの腹も満たされるわけだ。こんなガキ共よりオレを連れて行けよ」
 楽園の僕達は応えることもなく、ただその虚ろな瞳に入れた対象を『楽園』へ連行することしか考えていない。天はややつまらなさそうにしながらもその身体から赤黒い霧を漏らす。
「暗い……暗い……楽園……?」
「てめぇらの言う楽園ってのは随分湿気臭そうだな!美味そうな感じがしねぇぞ」
 黒く覆われた視界。研ぎ澄まされた感覚で床から禍で作られた鎖を伸ばし拘束をする。相手の動きは速くも無く視界を掌握しているので搦めとるのは造作もないことだった。
「仕方ねぇからここで腹を満たすとするか!喰らい尽くしな!」
 チラッと一瞬だけ子供達の位置を確認してからカラスの幻影と黒いオーラを飛ばす。この場にも残っている療養所の子供を巻き込まんと彼女なりの配慮だろう。実際は敵の悲鳴どころか窓ガラスの割れる音や壁を破壊する音、滅茶苦茶に暴れ回っているのが現実ではある。
「僕を置いてかないで……なんで……どうして……」
「ッ!?うるせぇ!」
 不意に闇から忍び寄る楽園の僕。そのナイフが天の首を刈り取ろうと押し迫る。だが天は咄嗟に不幸で出来た黒いオーラをあさっての方向へ伸ばしてから一気に自分の前に引き寄せる。

 次の瞬間、首が跳ねた。天のものではなく、オブリビオンの首が。

「ヒヒッ、どうだ?自分のお仲間を楽園とやらに連れて逝けた気分はよぉ!」
 そのままオーラで殴り飛ばす。どうやら少し離れた所にいたらしい別の敵集団にぶつかったらしい。大きな音を立てて人の塊が崩れていくのを黒い濃霧の中で天は感じていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ウイシア・ジンジャーエール
「お父さんがお母さんを殺したのかしら、ご愁傷様ね」

屋内なので注意しつつオラトリオの羽を広げ〔空中戦〕。
〔オーラ防御〕〔激痛耐性〕〔呪詛耐性〕
高い位置から敵数や状況を確認した上で〔高速詠唱〕〔全力魔法〕の【白木蓮の舞】

●敵攻撃対策
POWの「楽園の素晴らしさ」は知識探求を生き甲斐にしている私には響かない。
WIZの「子供が親を呼ぶ声」も、記憶のない私に共感は出来ない。知らない感情だもの。
〔呪詛耐性〕

SPDはアイテム【花の盾】で防御しつつ、攻撃の隙を探す。
〔早業〕〔カウンター〕で【白木蓮の舞】で攻撃を繰り返す。
目くらましを兼ねて、敵の体に巻き付くように発動。

アイテム【花通り】で〔視力〕〔暗視〕を補強。




「楽園に行こう……楽園に行こう……みんな待ってるよ」
 ヨロヨロと僕がナイフを片手に近付いてくる。その声は互いに楽園を探す者の声として呼応し合い、彼女達の楽園へ導く使命感をより一層強いものに仕立て上げていく。
「お父さんがお母さんを殺したのかしら、ご愁傷様ね」
 振り回し投擲されるナイフを左右に、時には数歩下がって躱し、ウイシア・ジンジャーエール(探索者・f09322)は冷たく言い放つ。そこには憐れみの感情すらない。過去の記憶が欠落している彼女にとってはただの他人事に過ぎないのだ。彼女にとっては溢れる知的好奇心を満たすことが生き甲斐であり、他人の心へ必要以上に踏み込むことを良しとしないが故に如何なる状況であっても冷静さを保っていられる。
 ウイシアは白い翼を広げ飛翔する。天井があるためそう高くは飛べないが、広範囲に散らばる敵の数を視認するには充分な高度を保って自身の武器である【真実の木】を取り出す。

「花よ、散って」

 次の瞬間、春が訪れたかの様に白木蓮の花が咲き乱れる。風に吹かれたかのようにその花弁が舞い散り、楽園の僕を包んでいく。視界を奪われ更にユーベルコード【白木蓮の舞】によってたちまち数を減らしていく。
「どうして……どうして……かあさま……」
「楽園は……すべて……見つかる……」
 その言葉を遮る様に一際強い魔力弾が僕の腹を穿ち風穴を開ける。白木蓮の花弁に染まった床に降り立ちもの言わなくなったオブリビオンに対して物申すかの様にウイシアの言葉が突き立てられるのであった。

「戯言ね。真実とは自分の力で解き明かすものよ」

大成功 🔵​🔵​🔵​

真田・さな
*アドリブ大歓迎
*他のキャラクターとの絡み大歓迎(特に同行されている芦屋様は大歓迎です)!

この世界は確かに残酷で、無慈悲なのかもしれない。
でも、この世界には美しいもの、正しいものも・・・同じように存在しているから。
だから、その子達が美しいものも、正しいものも知らないうちに楽園に連れていかせることなんて私がさせない!

●戦闘
ウィザード・ミサイルを使用しながら、相手を攻撃します。

*敵オブリビオンの姿や彼女たちが使うUCの影響で、自分のifの姿を敵に重ねてしまい、いつもほどのキレが魔法に発揮できないかもしれず、仲間の足を引っ張ってしまうかもしれません。申し訳ありません


デナーリス・ハルメアス
神が楽園へ誘う、それは真実でしょう。
しかしながら、何も功績もなく、努力もない者を誘ったりはしないのです。
あなた方の言う神は偽神でしょう。
偽の神をまつる不届き者に、裁きを与えましょう。

ここは、【バトル・インテリジェンス】で動きをサポートしてもらいましょう。
ナイフが首を狙うなら、直線的に飛び込み、ナイフの当たる寸前でドローンに一気に横に引っ張ってもらうよう動作指示を設定しておきます。
うまく躱せればチャンスを作れるでしょう、懐に飛び込んで衝撃波を接射、ぶっ飛ばしてやりましょう!

【アドリブ・連携など歓迎です!】




「楽園ですか。神が楽園へと誘うのは真実です。ですが――」
 ズドン!と衝撃波が弾ける。近くにいた楽園の僕の体が宙を舞い、中には窓ガラスを割って外に放り出されるものもいた。
「何も功績もなく、努力もない者を誘ったりはしないのです」
 デナーリス・ハルメアス(The Waking Dreamer・f01904)がドローンを召喚し、見えない電子の線でお互いを繋ぐ。自身の反射の限界をAIにカバーしてもらうことで一人でも多くの敵を一度に相手することが可能となっていた。
 楽園の僕が次々とナイフを突き立てようとしてくる。一つ見切っては後ろへ下り、右方向から来る攻撃の手をドローンの動作支持によって反対側へ引っ張られるように回避をする。
「でやぁーっ!」
 攻撃を空振りしたオブリビオンの横っ腹へ真田・さな(捨てられ王女・f05145)の剣による横一閃の一撃が叩き込まれた。デナーリスを狙う敵は不意の攻撃によって認知出来ぬまま斬られた部位から泥となって溶けていく。
「そうよ!楽園なんて簡単に言わないで!」
 ただ、敵の姿を見てさなの胸の内がズキリと痛む。もしかしたら自分がこのオブリビオンのようになっていたかもしれない。そんなありえたかもしれない未来が脳裏をよぎる。震える手を必死に抑えて。
「確かにこの世界は残酷で無慈悲で時には逃げ出したくなることだってあるわ。でもね……」
 さなの周囲に炎の矢が一斉に展開される。熱を持った魔法の矢が射出され敵を焼き焦がす。
「それでも同じくらい世界には美しいものもあるの!そんな美しくて正しいものも勝手に楽園に連れていくなんてこと絶対にさせない!」
「どうして……どうして……私を置いていかないで……」
 燃えて炭と化していく身体から煙のようにか細い声が漏れる。覚悟はとうに決まっていた。
「さなさん!後ろです!」
「ッ!?」
 後ろから伸びる凶器の魔の手をデナーリスがドローンによる高機動で咄嗟に飛び込み、得物の槍でその一撃を庇い受け止める。そのまま弾いて押し返すとそのままオブリビオンの腹を貫いた。
「ごめんなさい……」
「構いません、それよりも」
 敵もその数をかなり減らしていた。虚ろな瞳は彼女達への攻撃の手を止め、同じ方向へ向けて歩き出していく。まるで一つの場所へと集まるかのように。
「なんだか嫌な予感がします。追いかけましょう」
 思いの外速い速度で退散していく敵を追いかける二人。療養所の一幕は次のステージへ。そこで最後の戦いが待ち受けているのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『三四四『デビルズナンバーあんらくし』』

POW   :    悪魔の慈悲(デビルメルシー)
【慈悲の祈り】を向けた対象に、【異次元から現れるギロチンカッター】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    悪魔の後光(デビルヘイロー)
対象のユーベルコードに対し【禍々しい後光】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
WIZ   :    悪魔の信者(デビルビリーバー)
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【自身の信者】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

「連れていかなくちゃ……連れていかなくちゃ……」
 楽園の僕達が向かった先は、とある猟兵が見つけた血塗れのローブの男がいた部屋だった。赤黒い血溜まりと男の骸だけが無造作に放置されている。
「みんな一緒に……みんな一緒……」
 オブリビオンの輪が遺体を取り囲む。すると墨汁のような色をした泥となり、男を包み込む。泥の塊はたちまち大きな人の形を取ると、一体の邪神型オブリビオンとして顕現する。

「全てのものに死をもって楽園へと導く。それこそが永遠なる幸せに他ならん……」

 この世の不幸を憐れむかのように血の涙を流し、オブリビオン【デビルズナンバーあんらくし】が甦る。だが子供の心の解放によってその力は不完全なものとなっているようだ。仕留めるなら今しかない。追いついた猟兵達は武器を手に最後の戦いに臨むのだった。
村井・樹
なんだそのナリは。女神サマにでもなったつもりか
というか、お前がこのガキの保護者か?
だったら、このチビ共がやろうとしたことの責任はとってもらわねぇとな

唯我独尊を発動
邪神如きに俺がひれ伏すと思うな
俺が従うのは、『樹』の意思、ただそれだけだ

鋼糸を用いた『フェイント』で相手を翻弄し、『ロープワーク、罠使い』で戦場を囲い、敵の動きを封じ込める事を狙う
その間にも偽メメを操作し、あんらくしに向かわせる

俺自身は、ヤツが偽メメに意識を取られている間に『目立たない』よう相手の予想外の位置に潜んでやる
敵の隙をついて、『だまし討ち』
苦しまないように、さっさと終わらせてやるよ

※プレ外の言動など大歓迎


ウイシア・ジンジャーエール
羽を広げ〔空中戦〕を継続。
〔視力〕〔暗視〕〔オーラ防御〕〔激痛耐性〕〔呪詛耐性〕

「カミサマにでもなったつもり?」
オラトリオの方が、よほど神々しいのではなくて?

私のUC【天罰】
武器を向けた相手に攻撃をする、敵のUCと同じ技。
攻撃速度が、祈りと武器では、相手に負けてしまう。
敵UCのSPD対策も難しいので、周囲に人間がいる場合は動かないよう伝えよう。
子供がいれば「目を閉じて動くな」と。猟兵なら「自分の身は自分で守れ」と。

〔高速詠唱〕〔全力魔法〕の【暴走】。
今の私に、ギロチンカッターは通用しない。
後光は相殺どうするのかしらね? 串刺しにしてやるわ。

スマホに5分のアラームを。これが私の合図。




「なんだそのナリは。女神サマにでもなったつもりか?」
 顕現したオブリビオンに対して村井・樹(Iのために・f07125)が言葉を吐き捨てる。オブリビオンは何も言わずに目から血の涙を流し、凝固させた血の塊をレーザーのように飛ばす。
「だとしたらこの責任はとってもらわねぇとな!」
 樹は【メメ】と呼ばれる紫色のUDCの偽物を召喚し、糸を這わせながら自分の前を通過されるように高速移動させる。血の閃光は鋼をも思わせる糸に直撃し、赤い鮮血を撒き散らしながら糸を赤く染めていく。
「安らかな死を……安らかな死を与えん」
 敵の注意が動く偽メメへと向く。あんらくしは固定砲台の様にその場を動かず、指先から赤黒い液状の球体を生み出し、発射を試みようとするが失敗に終わることとなった。
「ほんとね。カミサマにでもなったつもり?」
 ウイシア・ジンジャーエール(探索者・f09322)の上空からの魔法弾の一撃が、あんらくしの腕に直撃。詠唱中の血の塊が霧散して消えたからである。
 敵はウイシアを睨み付ける。しかしそんな視線に動じる事も無く、今も糸を精製しながら駆け回るメメに目をやるとスマホのアラームをセットする。カウントダウンが始まったことを確認すると、純白の翼を黄金色に変化させる。ウイシアのユーベルコード【暴走】である。
「さあ、私を見なさい」
 高機動高火力を手に入れたウイシアは、その加速力と翼でオブリビオンの身体を切り裂く。巨体となり鈍重になった分、その一撃をオブリビオンが避けるのは到底叶わぬことだった。
 更にウイシアは素早く動くメメを追尾する様な軌道を描き、飛び回っている。メメが動けばウイシアも飛び回り通りすがりに斬撃をお見舞いする。
 あんらくしは金切り声をあげてギロチンカッターを召喚するが捉えきれない。刃はただ虚しく空を掠めるばかりであった。


 その時ウイシアのポケットから電子アラームが鳴り響く。5分が経過したのだ。
「さあ、覚悟はいいかしら?」
「幸福を享受せぬ者に断罪を……!」
 ウイシアがユーベルコードを解除する。その一瞬の隙を狙ってギロチンが空間を割いて現れた。敵の視線がウイシアに集中する。

「どこを見てやがる?断罪されるのはテメーだ」

 一瞬。たったその一言と共にあんらくしの身体を何重にも束ねられた糸が締め付けに掛かる。部屋の隅、死角となる地点で潜伏していた樹がメメを引っ込めロープワークを駆使して拘束させたのだ。
 ギロチンがゴトンと地に落ちて刺さる。その巨体を激しくよじらせ暴れるあんらくしだが鋼糸は容易には千切れない。
「なぜ受け入れぬ……なぜ足掻く……?」
「愚問ね。そんなことも訊かなければ分からないのかしら?」
「だったら教えてやるよ」
 ウイシアがオブリビオンの首めがけて急降下する。同時に樹も狙いをつけて部屋の中央へと駆けつける。

「私が求めるのは幸福じゃ無くて探究心」
「俺が従うのは樹の意思だけだからだ!」

 天地からの一閃。泥とかしたあんらくしの首が跳ね、胴が二つに裂かれる。血と泥がないまぜになった体と悲痛な金切り声の叫びが部屋中に轟くのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

黒夜・天
不幸を憐れんでくれるのか? 嬉しいねえ
それじゃあ行くぜ、案山子(あんざんし)さんよ。アア、名前間違えたか?
まあいいか、しっかりオレを幸せにしてくれよ?

禍殃の幻影で大量の蠅の群れを作り出し、オーラ防御で一気にテメエまでの道を作り出す
敵の攻撃は念動力で物を盾にして、それでも駄目なら激痛耐性で耐えながら、ダッシュで踏み込んでUCによる攻撃だ
当たったか?
これでテメエは他者の不幸を肩代りしなきゃならなくなったな。テメエがどれだけ信者を作ろうが、その不幸を、怪我を全部テメエが肩代りするんだぜ。こうなりゃ、信者なんかただのデカい的だろ
禍殃の幻影をハイエナに変えて範囲攻撃だ。構わねえ、貪りつくすぜ


真田・さな
*アドリブ大歓迎!
*戦闘後は可能なら子供達との会話

仲間との連携を重視
接近戦は控えて、ウィザードミサイルで敵の攻撃を逸らしたり、仲間の攻撃の援護に徹します

敵の攻撃が仲間や子供たちに向かうことがあったらどんな目にあっても身をていして守ります

*戦闘後は子供たちと会話を
*子供との会話後、戦闘ダメージで気絶。芦屋様に可能なら治療をお願いします

みんなが無事で良かった・・・
お姉ちゃんはね、親の期待に応えられなくて・・・捨てられた子供だけど。
今、私は自分の力で自分の居場所を見つけられたわ
だから、みんなも本当の幸せを目指して自分らしく命を燃やして生きて・・・
そこにきっとみんなの幸せがあるはずだから。


芦屋・晴久
アドリブ・連携歓迎

お手伝い致しましょう。
血で塗られたこの地相、火殺となりてこちらに災いを運ぶ気の流れになっております
私のやる事は二つ、アレが慈悲の祈りを用いて向かってくるのならば、此方は呪詛を用いて対するのみ

先ずはこの場の運気をこちらに取り戻します、幸いにして地相を変化させているアレの存在がこの地の龍脈を活性化させている、そこに顕現させた我が力、天道柱を媒介にして流れを奪取するのです

属性は土。私を狙えば弾丸が、天道柱を狙えば私は遠慮無く呪詛をアレに叩き込みましょう

戦闘後
真田君を治療
生かす為に身を削る……困った子ですねこの子も
その瞳は言葉と裏腹に優しい物であった


デナーリス・ハルメアス
嫌な予感、当たってしまいましたね。
もっとも私の予感が外れたことはありませんが。

操られた敵の信者を引き付けながら避け続け、援護射撃で時間を稼ぎます。
時には衝撃波で信者の足を狙い、押し戻すことで距離を作りましょう。

引き付けながら距離をとれたら、私の武器、ドロゴンを竜のまま飛ばし、ブレスを吐かせて隙を作ります。
そのままドロゴンを上空に逃げさせ、F.I.F.Tキャノンで信者ごと消し飛ばしに行きます。
「楽園を目指すのは人の当然の心理。なのにどうして死が永遠の幸せなどと嘘を述べるのです?死んで償いなさい!」

【アドリブ・連携など歓迎です!】




「アア……アアアアア!」
 切断された泥の塊が再び形を作る。大きな黒い塊は再びあんらくしへと姿を戻した。結合に間に合わなかった小さな墨のような液体は小学生ばかりかの大きさの少年少女の形を取り、まるで影に魂が吹き込まれたかの如くヨロヨロと動き出す。
 ユーベルコードによって【自身の残骸】を【自分の信者】と見立てる事で己の戦力を増やす算段を立てたのだ。
 小さな信者はあんらくしから流れる血の涙が固まった粗末な血のナイフを片手に物量を以ってして猟兵達へと迫り来る。
「数が増えたって私達は負けないんだから!」
「ええ、そうですね。ここは私も一つお手伝い致しましょう」
 意気込む真田・さな(捨てられ王女・f05145)とサングラスを軽く掛け直した芦屋・晴久(謎に包まれた怪しき医師・f00321)が後方へ下がり、術式を組み立て始める。さなは炎の矢を生み出し、泥の集団へ放り込んで焼き焦がしていく。
「事態を好転させましょう。広範囲攻撃の準備に入ります。ほんの少しの間ですが、時間をいただけますか?」
「わかりました。引きつけを請け負いましょう」
「オレもそうさせてもらうぜ?考えがあるからよ」
 晴久の提案に黒夜・天(有害無益の神・f18279)とデナーリス・ハルメアス(The Waking Dreamer・f01904)が乗るや否やすぐさま行動に移す。


 デナーリスが手に持つ魔導書【秘められし黄昏】を開いて光球の弾を幾十にも生み出し、泥の信者に向けて放つ。頭に胸に風穴を開けられた泥は溶けて地に広がる。
 天も幻影で生まれた蠅の群れを周囲に纏い、あんらくしに向けて一直線に駆け出した。
「幸せかァ……ヒヒヒ!嬉しいねえ、それならオレをしっかり幸せにしてくれよ。案山子(あんざんし)さんよぉ!」
 蠅が信者に纏わりつき、邪魔をする。その隙にユーベルコードの準備をしながらあんらくしまでの道を確保していく。しかしその時であった。

「愚かな……愚かな愚かな愚かな!汝に愛を!慈愛の裁きを!」

 天の正面上空の空間がいくつも裂け、隙間からギロチンが顔を出す。まとめて落としてすり潰さんと刃が降りかかろうとする。
「そんなことはさせないわ!」
 さなが横から跳躍し、体当たりを食らわせた後に炎を纏わせた剣をギロチンに向けて一撃、二撃、三撃と叩きつける。鉄の塊は全てが大きく吹っ飛ばされると、炎上させながら左右の信者の群れへと吸い込まれていった。
「チッ……悪りぃ」
「気にしないで!さぁ早く前に!」
「さなさん、もう一度ウィザードミサイルを。私も援護します」
 デナーリスが【小竜槍ドロゴン】を竜に変化させて上空に飛ばし、あんらくしの前にいる信者の上空へ待機させる。
「了解よ!とっておきの曲射を見せてあげる!」
 さなが上空に向けて矢を放つのと小さな竜となったドロゴンがブレスを吐いたのはほぼ同時だった。炎の矢はブレスを浴びて大きくなり、大きな弧を描いて巨大な炎の雨が焼き払い濡らしていく。
「おかげで道が開けたってな!行くぜ!ミゼリー・ラブズ・カンパニー!テメエが不幸世界の中心だ!!」
 炎に包まれた道を走る天の言葉と共に背後から黒い人型の霊が出現する。その霊はユラユラと揺れたかと思うと天の拳を振る動作に合わせて同じように拳を動かし、身体の一部に火が残っているあんらくしの胴体を一撃殴りつけた。
「これでタッチダウンだ。数を産んだテメエ自身を呪うんだな!」
「何を……ガアアアアア!これは一体……!?」
 天のユーベルコードによる一撃があんらくしに直撃する。他人の不幸を肩代わりする技。それは即ち信者の痛みや苦しみを全てあんらくしが請け負うことに他ならなかった。
 泥となり消えていった信者の痛みが纏めて振り返る。悶え苦しみ、払うことの出来ない災厄は着実に敵の思考と体力を削っていく。


「……お待たせしました。一気に決めてしまいましょう」
 地面から晴久の周囲に柱が出現する。彼が【結界柱】と呼ぶ柱は周囲の気を吸い込み膨大なエネルギーを溜め込む。
「向こうが慈愛を用いて来るならばこちらは呪詛を用いて対すればよいのです。黒夜君の技の効果増幅に一役買えるでしょう」
 結界柱が発光する。その光が濃く強くなる程、あんらくしはその身体をうずめ動きがより緩慢になる。
「動きが鈍っている内に一気に決めましょう」
 デナーリスが術式を整えると異空間から巨大なキャノン砲が出現する。屋内に収まりきらず、壁をミシミシと破壊しながら強引にゲートを突き破って機体の三分の一程がようやく顔を見せた。
 【F.I.F.Tキャノン】と呼ぶその機体はみるみるうちにエネルギーを充電させていく。結界柱が吸い取ったエネルギーの一部も加えて回す事で急速に力を蓄える。瞬く間に白い光が集まっていき――

「楽園を目指すのは人の当然の心理。なのにどうして死が永遠の幸せなどと嘘を述べるのです?死んで償いなさい!」
「其は歩む者を阻みし試練の一柱。結界柱に宿せし元素は大地。お見せしましょう、破道の鎚・天道柱!」

 デナーリスのキャノンから極太の粒子レーザーが、晴久の柱からは小さな光弾が拡散するかの如く同時に放たれた。
 光は邪神を飲み込み、建物を巻き込んでことごとくを破壊し尽くしていく。
「私は……ただ、幸福を……」
 邪神は掠れるような声を残して掻き消えていったのだった。


 かくして療養所を巡る戦いは終わった。ある者は子供達をUDC組織に保護させ、ある者は仲間の治療に専念した。
 胸の内に秘めたるものは異なれど、彼らは彼らの幸せの形を掴み取るために今日も歩み続ける。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年06月13日


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#UDCアース


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は六六六・たかしです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト