バトルオブフラワーズ⑩〜エモって守護月兎
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「えぇと皆さん、いよいよ第二の関門なのです」
集まった猟兵達の前でグリモア猟兵である文車・妖がこくこくと首を振り挨拶している……らしい。
そして本を開くと今回の敵の能力等をムムムと唸りつつ話をはじめた。
「第二の関門を守るのはカワイイ怪人『ラビットバニー』というお姉さんなのです。システム・フラワーズの内部の「咲き乱れる花々の足場」はここに集中してるのです」
壁のホワイトボードに一箇所に集まる矢印を書きながらさらに話を続ける。
「この場所を突破しないと先には進めないのですがこのラビットバニー、非常にやっかいな能力を持っていまして……その絶対無敵バリアなる能力でありとあらゆる攻撃が通用しないのですよ」
そんなものどうやって倒すんだよと声があがるが、その声に対しぺこぺこと頭を下げて妖は話を続けようとする。
「ええとその、何でも……『エモい』ものを目撃すると一時的なんですがバリアが解除されるのでその間にダメージを与えていけばいつかは……という具合らしいのです」
ふわっとした説明に一同が首を傾げるが説明する側も首を傾げているのでどっちもどっちなのだろう。
その後もしどろもどろに説明を続けるが要約するとこういうことらしい。
ラビットバニーが感じる『エモい』の基準はかなり緩々なので、かわいい、おもしろさ、あざとい可愛い、いきなりのトラぶる、イケメンの壁ドン、などなど「SNSでやりそうなやつ」はだいたいエモいと感じるはずだという。
後はちょとしたお約束などが心に刺さりやすいようなので狙っていくのも悪くないかもしれない。
そしてエモいものを目撃している間はバリアが解除されるようでキメるならその時だということです。
大事なのはまずエモいと思わせ、しかる後にダメージを与える事。
ただしバリア無しでも実力者である事は失念してはならないということらしい。
「とても変わった敵さんなのですが、どうかエモいと思わせてやっつけてあげてほしいのです」
そういってグリモア猟兵の少女はおどおどしながらペコリと頭を下げ猟兵達を見送るのだった。
轟天
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ラビットバニーは必ず、猟兵に先制して『絶対無敵バリアを展開するユーベルコード(POW、SPD、WIZ)』を使ってきます。
絶対無敵バリアは本当に絶対無敵で、あらゆる攻撃を無効化しますが、「ラビットバニーがエモい物を目撃する」と、精神集中が乱れてバリアが消滅します。
ラビットバニーのエモい基準はかなりユルいので、バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者です。
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出遅れ感が半端無いですが気にしないでいってみましょう!
などと思いつつご参加お待ちしています。
敵の反応などはプレイング次第、そうプレイング次第なのですよ。
第1章 ボス戦
『カワイイ怪人『ラビットバニー』』
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POW : 赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : うさちゃんカンフー
【絶対無敵バリア展開後、兎面の目が光る】事で【うさちゃんカンフーモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : おはなハッキング
【絶対無敵バリア展開後、両手の指先】から【システム・フラワーズ制御ビーム】を放ち、【花の足場を自在に操作する事】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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カシム・ディーン
エモいのはよく解りませんが
対エモ
取りあえず遅刻遅刻ーって走り寄ってぶつかってのダークネスなトラブル発動ですよ!(おっぱい堪能!
あ、失礼しました(ほっこりしつつ襟を正し
対攻撃
素晴らしき感触でした…故に…全霊を以て堪能させて頂きます!
(上半身の服パージ!防御は薄そうだが素早さそうな構えで命中率重視を選択させる!
その上で…自らまっすぐぶつかる!(ユベコは既に発動中!
流石幹部です…死ぬほど痛いです…だがぁ!其処に素晴らしきナイスバディがある限り!我が執念!我が欲望はこの程度で崩れ落ちる訳にはいかないんですよぉ!!(助平根性で立つ盗賊
高まり切った身体能力で全霊を以て戦いつつ何より徹底しておっぱいを堪能!
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カワイイ怪人『ラビットバニー』の待つ戦場に真っ先に駆けつけたのは誰か!
それは下心全開で駆けてくるカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)なのだが彼の心中は想像を絶する助平ぶりで……。
今、カシムの目に映るのはラビットバニーの豊満なおっぱい。
その魅惑の柔らかさを目指し上半身裸のまま一直線に駆け寄っていくのだ。
「遅刻、遅刻~!」
「えぇ!?」
その口にはこんがりと焼けたトーストが咥えられ、わざとらしいまでの慌てぶりがもはや昭和の伝統芸いやお約束ともいえる領域なのだ。
しかも前を見ないままさっそくぶつかりあいその場にこけてしまうカシム。
なかなかこれは最近は見ない光景。
いやもう使い古されたというか何というかツッコミするのも辛いレベルなのだが当のラビットバニーといえば……。
「えっ何!マジ受ける。あーしここまでお約束なかなか出会った事ないしー」
なかなかこの時代ここまでド定番に滅多に出会えないせいかはしゃいで喜ぶのだがそれだけで終らないのがオブビリオンである。
「それはそうとして、あーしにぶつかったらお仕置きっしょ?」
「失礼しました……って、えええええ!?」
零距離で次々と叩き込まれる赤べこキャノンにカシムが呑み込まれ消し飛んだに見えたのだが、まるでゾンビのようによろよろと歩みを止めないカシムにラビットバニーに旋律が走る。
「流石幹部です……死ぬほど痛いです…だがぁ!其処に素晴らしきナイスバディがある限り!我が執念!我が欲望はこの程度で崩れ落ちる訳にはいかないんですよぉ!!」
UC『欲望全潜在』がカシムの助平根性を媒介にして極限まで高まった耐久力と精神力がここに限界を超えた結果を生み出したのだ。
「こここ、こらっ! あーしはそーいうのダメと思うんですけど!」
ラビットバニーが引き剥がそうと手を押し退けようと手を伸ばし……。
数分後、鼻血を出しながら床に転がるカシムを見ながらどこか疲れたように呟きが漏れてしまう。
「ダメージ全く無いけど何だかとても疲れたんですけど……」
きっと精神的ダメージを与えた、与えたに違いないそう思いたい。
戦いは始まったばかりなのだ。
苦戦
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郁芽・瑞莉
感情を揺り動かさない限りは攻撃は通用しませんか……。
ならば動かしてみせましょう!
相手の攻撃は第六感や戦闘知識残から残像やフェイント、迷彩を使って。
ダッシュやスライディングなど身体を最大限駆使して回避。
回避不能な時は苦無や呼び出した十束剣の武器で受けますよ!
その際胸が揺れたり、美脚が見えたり。
攻撃に転じる際にUCを発動。
魔法少女の如く、今の服が破れ去って、全裸から昔の私に徐々に変身。
(一瞬で変身出来きますが。……そう、演出って奴ね)
「さあ、いくわよ!」
バリアが揺らいだら武器の封印を解いて溜めていた力を開放、
一瞬で間合いを詰めて。
早業で彼女の鎧を砕いて、返す二撃目で砕いた防御の所を狙って串刺しに!
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「あーしの赤べこキャノン受けてみるといいしー!」
絶対無敵バリアーを展開しながらカワイイ怪人『ラビットバニー』から必殺の赤べこキャノンが発射された。
その弾丸がフェイントを交え回避する事に専念している郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)へ次々と襲い掛かっていく。
射線を戦闘経験で予測することでフェイントを仕掛け、回避行動にも緩急をつけたダッシュやスライディングで数発避けてきくのは流石としか言いようがない。
素早く動くたびに豊かな乳房が激しく揺れてしまうが今は気にしている場合ではない。
全て避けきったと思いきや追い討ちをかけるように時間差で弾着された事でさすがに煙の中へと瑞莉が巻き込まれてしまう。
「まっ、まだまだです!」
「今ので倒れないとか生意気だしー」
このまま戦っても拉致があかない、やはり感情を動かさねば通用しないのだと再確認できたのか焦げた十束剣を構え直し瑞莉は奥の手を使うしかないと覚悟を決めた。
「昔の私、申し訳ありませんが今一度お力を借りますね!」
『……良いんだよ私。謝らなくて』
十束剣を天に翳した次の瞬間、瑞莉の衣服が引き裂かれるようにバラバラに破れ去ってしまう。
豊満な肢体が丸見えになりながらもその場でゆっくり回転すると手足の先から徐々に新しいコスチュームがその身に纏わりつき新たな姿へと変化を始めていた。
際どい部分が包まれるたびにわざとらしく揺れるのも忘れてはいない。
(一瞬で変身出来きますが。……そう、演出って奴ね)
際どいポーズや構図で輝きながら魔法少女のように返信していくその様を見るラビットバニーの瞳はもはやハート型。
「エ、エモすぎ! 何これあげあげっしょーっ!」
絶対無敵を誇ったバリアーが揺らぐのを感じ取り『再臨 天覇天翔』により記憶喪失前の自分へと覚醒し終えると、瑞莉は一気に間合いを詰め十束剣を突き立て武器の封印を解きこの一撃二全てを賭けていく。
「さあ、いくわよ!」
初撃が鎧を少し砕いただけに見えた一撃だったがそれで終る瑞莉ではなかった。
さらなる速度を以って同じ箇所に突きたてられた一撃は肉に到達し溜められていた力を一気に解放したのだ。
「変身バンクからの必殺技バンクぅぅエモすぎぃぃぃぃ」
吹き出る血を手で押さえながら痛がってるんだか喜んでいるのだかわからないラビットバニーの絶叫が戦場に響き渡る。
戦いの鐘は今度こそ始まりを告げたのだった。
成功
🔵🔵🔴
アイラザード・ゲヘナ
【心境】
エモいのぅ。無敵バリアー?エモーい。バリアーの発想が許されるのは小学生までだよねー。きゃははは…という奴かのぅ?ん違うのか。
【行動】
さて、先制攻撃じゃが…逃げるのじゃー…ぎゃーわしはか弱いBBAじゃぞー。年寄りはいたわらんかーい。
はぁ、はぁ…。びっくりして首が外れたではないか。ミレナリィドールじゃなければ即死じゃったぞ。いやウォーマシンやサイボーグでも大丈夫かもしれんがのぅ…。
まったく最近の若い者ときたら…のぅ(360度首を回転させつつ)
反撃じゃー。いでよ我が忠実な僕『リザレクト・オブビリオン』我が『呪詛』の加護受けし戦士たち…全力であの無礼者をブッ飛ばすんじゃー(ぽろ)
アドリブ:歓迎
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「エモいのぅ……?」
対峙する敵幹部ラビットバニーを見ながらアイラザード・ゲヘナ(セカイの渡り鳥・f18145)は首を傾げてしまう。
(無敵バリアー?エモーい。バリアーの発想が許されるのは小学生までだよねー。きゃははは…という奴かのぅ?)
口元に手を当てバカにしたように笑い物にするポーズでもとろうと思ったがギリギリ踏みとどまり行動には起さない。
(まあ……違うじゃろな!)
一人で謎の納得をしているが気にしないであげてほしい。
「何だかBBAぽい喋りをするガキんちょなんですけど! ちょっと生意気みたいなー?」
「わしがどう喋ろうとわしの勝手なのじゃ!」
見た目と口調にギャップのあるアイラザードにカワイイ怪人としては文句を口にするものの、すでにバリアーに揺らぎがあるあたりギャップ萌えにすでに反応してる気がしないでもない。
自分自身で言っていたがエモ基準がガバいのは間違いないのだろう。
「とりあえず、あーしの攻撃でボッコボコにするっしょ!」
両手の指先から発射されたビームが次々とアイラザードの足元に命中し、彼女としてはバタバタをそれを避け続けるしかない。
「ぎゃー、わしはか弱いBBAじゃぞー。年寄りはいたわらんかーい!?」
ビームにより操られた花の足場がアイラザードに絡み付き文句はそこで途切れてしまった。
しかも運悪く”外れてしまった首”がラビットバニーの目の前まで転がると静かな沈黙が二人に訪れそして……。
「はぁ、はぁ…。びっくりして首が外れたではないか。ミレナリィドールじゃなければ即死じゃったぞ」
「あははははは、くっ首外れてっ……あははは、頭探して身体があたふたして……えっエモすぎぃ♪」
腹を抱えて笑い始めたオブビリオンは腹筋を抑えつつ指差しながら大笑い。
ようやく落ちていた首を取り付けるのだが今度は前後逆に首がくっついてしまい何ともシュールな光景に一層ラビットバニーの笑い声が大きくなっていってしまった。
「あははは、は……腹痛い! 何これエモすぎなんですけどー!」
絶対無敵バリアーが揺らぎ守りが手薄になるのを見逃すわけにはいかない。
これこそを今回は狙っていたのだから。
「反撃じゃー! 我が我が『呪詛』の加護受けし戦士たち…全力であの無礼者をブッ飛ばすんじゃー」
召喚主の声に応じ現れた死霊騎士と死霊蛇竜が一斉に襲い掛かるのだが通常であればバリアで阻まれたであろう。
だが召喚して気合を入れたアイラザードの首がまたポロリと床に転がったりするものだから話は別だ。
「ひっ、ひぃ……まだ外れるとかヤバイヤバイ、あーしの語彙力死んじゃうみたいな!」
腹を抱えて笑い転げているせいで死霊達からの攻撃を受けるしかないらしく言ってる事がすでに怪しくなっているが仕方のないことなのだ。
「まったく最近の若い者ときたらのぅ」
「首の方向……エモっ♪ あーし、腹筋痛い くすくすくす」
360度首を回転させつつの追い討ちにラビットバニーはもう声にならない笑い声をあげて身震いをするしかないのだろう。
少しずつなのだがラビットバニーへのダメージは確実に届いていくと信じアイラザードは次なる指令を死霊達に送るのだった。
大成功
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雛月・朔
武器:念動力
UC:巫覡載霊の舞 WIZ
作戦:口説く
◆はじめに
『こんにちは怪人さん。この世で最もエモいものをご存知ですか?』
◆攻撃の回避
最初から念動力で宙にふわふわ浮きながら接敵。足場を操作されても特に支障はないんですよね、私は。
また、花びらを直接攻撃に転用して来た場合は三次元的に回避行動をとりつつ敵に近づきます。
◆エモい行動
敵の攻撃を回避し近づいたらそのままバリアに手をつき壁どんをし、笑顔で
『それは、数々のエモいものを見聞し、後世に語り継がれるまでになった貴女自身のことですよ、気が付いていませんでしたかラビットバニー?』
◆攻撃
成功したらUCを唱えきらきらと神霊体に変身し、肩口から両断します。
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「うーらーめーしーやー」
緊張感のない声が戦場に響いた。
ふわふわと幽霊のように浮きながら雛月・朔(たんすのおばけ・f01179)はカワイイ怪人『ラビットバニー』と三度対峙しだいたいの傾向を掴みかけていたのだが周囲にはそうは見えないのは間違いない。
中途半端にエモさを狙うよりも直球勝負が一番、それにはとにもかくにも笑顔笑顔で攻めるのが一番。
思いついた案を実行するにはまずは近付かねば話が始まらないのだが……それにはまずバリアと同時に来る一撃に耐える必要があるのだ。
「あー、またあーしの邪魔しに来るとかー? もしかしてあーしのファン? マジ受けるんだけど!」
口調も態度もこんなではあるが実力は折り紙つき油断はならない。
緊張を悟らせないようニコニコと微笑む朔の演技力はどうやらなかなかのようだった。
「こんにちは怪人さん。この世で最もエモいものをご存知ですか?」
「え! あんたそんなの知ってるとかやばたにえん!」
朔の軽い切り出しにさっそく喰いつき口元に手を当てクネクネし始めているようでまずは第一関門突破ということだろう。
「ここまで来れたらわんちゃん聞いてやるジャン♪」
軽い口調のまま指からビームが放たれ朔が避けた地面ですれは爆ぜて消える。
だがそれはたんなる前段階、本命はここからだったのだ。
ビームの命中した花畑の花達が急に意思を持ったかのように朔に絡み付こうと一気に伸びてき巻きつこうとしてきたのだ。
だがそれを紙一重で避けそして空中で反転し一気に間合いを詰めようと脚に力をこめる。
元から浮いている朔にとって足場を封じられる事はデメリットにはならない。
だからこそあえてこの攻撃を誘ってみたのだ。
三次元的に華麗に空中を舞い謎の横回転などでエモさを増しつつラビットバニーの目の前へと着地という離れ業を魅せつける。
すかさず手をバリアに触れるよう突き出し壁ドンの姿勢へと誘えば互いの顔と顔とがもはや触れる寸前(被り物ごしだが)。
互いの呼吸が伝わりあうほどの急接近に高まりあう鼓動の音が二つ。
すでにこの時点で絶対無敵バリアに揺らぎが感じ取れるほどなのだが朔がその程度で終らせるわけがない。
耳元の近くまで近付くとそっと脳まで蕩けるような甘いボイスでこう囁くだ。
「それは、数々のエモいものを見聞し、後世に語り継がれるまでになった貴女自身のことですよ、気が付いていませんでしたかラビットバニー?」
背筋に電撃が走るほどの甘い囁きにラビットバニーの被り物が真っ赤に染まされり湯気まで噴き出す始末。
「あああああ、あーしがイケてるとか……そそそそ、それな!」
うろたえるラビットバニーはこうなってしまうと無防備さを晒す哀れな目標でしかなく、神霊体と化した朔が持つ薙刀が一閃されると鮮血が吹き上がり花畑に赤い華がいくつも咲くことになった。
壁ドン……それは余りにも熱く心に突き刺さりラビットバニーはバリアー回復までの間、その熱いエモさの代償を払い続けるのだった。
成功
🔵🔵🔴
アルエット・ブラン
アドリブ歓迎
バリア…解除させるんだね…
エモいのが良いの…?
エモ…ん、がんばるね…
「ん、邪魔するの…ダメだよ?」
細い糸を振るいながらラビットバニーを攻撃するね
バリアに弾かれた糸がバニーの周囲で結界みたいに留まるように…
「――っ」
バリアに手も足も出ない演技で、一撃…我慢して貰うね?
その後は、ぺたんって尻餅ついて…うるうる上目遣い
ボロボロ外套から素肌やレオタをみせながら呟く…
「おねえちゃん…だめ、だよ…いたい…」
弱弱しい妹っぽい演技でだまし討ちしちゃうね?
バリアを解いたら…周囲に置いていた糸で拘束しちゃうから…
テラ・ウィンディア
事前
ラビットバニー(以下兎)の戦いの記録を徹底的に調べ尽くす
ええと……エモいってどういうのかわからないがこうすればいいのかな?
…姉様…(少し目を潤ませてきゅるんと首を傾げ
そんな仕草の中冷徹にラビットバニーの動きを【戦闘知識】を駆使して分析しながら…バリアの解除を確認した瞬間
【見切り・第六感・残像・空中戦】を利用して全霊回避!
それでも尚避け切れない場合は両手の太刀と剣で防御
両腕を捨ててでも耐え抜いて見せる!
元々格上なんだ
一撃当てられるかそういうレベルだ
なら…その当てるべき一撃に全てをかける!
腕を失おうと…まだおれには「脚」がある!
【属性攻撃】で炎を脚に付与
メテオブラスト!(【踏み付け】付与!!)
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手痛い打撃を受けたカワイイ怪人『ラビットバニー』が次に対峙したのは幼い猟兵達。
二人共とても小柄で差があるとすれば出るところが出てるか出てないかということ、どっちがどっちなのかは一応伏せておこう。
(なんか今とっても失礼なナレーション聞こえた気がしたんだが!)
ぷんすかとテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)が太刀と剣を構え油断なく目標の敵を見据える。
事前にラビットバニーの戦い方の記録を検証研究してきているので、あとはそれをどう生かすのかが戦闘知識の見せ所といったところだろう。
その横で外套から目元だけ覗かせているのアルエット・ブラン(ゆりかごの月・f03968)もいつでも攻めに転じれるように慎重に間合いを詰めていく。
(バリア……解除させるんだね……エモいのが良いの?)
どうすればエモいと思われるのか自分なりに頑張ってみようと悩めるが出来る事をするしかないだろう。
絶対無敵バリアをどうにかしないことには攻撃は通じないのだが、ぱっと見さほど強敵に見えないのがこのオビビリオンの怖いところで。
「チビジャリ二人だけじゃ、あーし相手にダメダメっしょ♪」
ポーズをとりさっそく絶対無敵バリアを発動させラビットバニーがどちらから攻めたものかと楽しげにちびっこ達を見比べそして急に戦いは始まる。
「まずはそっちのぺたん娘から♪」
「ぺたん娘いうなー!?」
口調は軽いがラビットバニーの放つ赤べこキャノンの連射が次々とテラに襲い掛かった。
だがそれを紙一重で見切りつつ避けるテラ、もはや”見て”から避けるのではなく第六感に身を委ねギリギリの所で回避しているのだ。
仰け反った薄い胸板の上をギリギリ通過する弾丸をやりすごし空中で限界機動をとるのだが、そこに連射していた弾丸が収束されていき追い込まれていく。
「うぉぉぉぉぉぉ!」
”もう避けきれない”そう判断した瞬間、太刀と剣で避け切れないキャノンを十字に構え受け止めようとしたのだがテラの姿はそのまま閃光の中へと消えてしまっていた。
その爆風の中から飛んできた剣が地面に転がるが一向にテラが砂煙の中から出てくる気配はない。
「ん、みんなの邪魔するの…ダメだよ?」
側面に回り込みながら斬糸を放つアルエットだったがその見えない糸も周囲を覆う絶対無敵バリアに弾かれてしまう。
その衝撃を感知したのかゆっくり振り向いたラビットバニーの目が輝きそしてふっと姿が消えた刹那、アルエットの目の前で震脚で地面を踏みしめ掌底で連打を打ち込んできたのだ。
「あーしにそんな細いの無駄無駄無駄みたいなー?」
「----っ!!」
咄嗟に斬糸でそれを受け止めようとするがあまりの速さにそれも叶わず何発も何発も倒れる事も出来ずに掌底がアルエットの身体を揺らしていく。
外套のあちこちが破れ素肌やレオタードが露出するほどにボロボロにされ怒涛のラッシュからようやく逃れるころには足腰に力が入らずぺたんと尻餅までついてしまっていた。
「おねえちゃん…だめ、だよ…いたい…」
アルエットはもはや戦意を喪失したかのようにうるうると目を潤ませてしまっている。
ケモ耳もへにゃりと萎れモジモジとするその姿はまさに泣きかけの可愛い妹そのもの。
「えっ えっ、痛かった? あーしやりすぎちゃった!?」
弱弱しく儚げなアルエットの演技に鼓動の高鳴りを感じたラビットバニーの絶対無敵バリアーに綻びが生まれ始めていた。
そこに先ほどの爆発跡から弱弱しくも確実に一歩一歩歩みを進めるテラの姿が現れる。
その両腕はすでに腫れ上がり火傷などで使い物になりそうにもない。
「……ね、姉様……」
泣きそうに潤んだ瞳ながらも懸命に歩みを止めないその姿にラビットバニーの瞳はすでにハートマークになっており。
「えっ、何やばたにえん! 健気すぎるっしょ」
……バリアはあっさりと消滅したのだ。
その瞬間、アルエットは傷ついた身体に気合を入れ指先をくいっと動かし斬糸を操作する。
先ほどバリアに弾かれた時点で足元の周囲に囲むように仕込みは終っていたのだ。
見えない糸が幾重にも巻きつきラビットバニーを縛りつけ動きを封じる。
「動いちゃ……ダメ」
「えっ、ちょっこれもしかしてピンチじゃん!?」
それを見てテラがニィッと口元を歪めると自分の手足を確認する。
(両腕はすでに使い物にならないが元々格上の相手なんだ、腕を失おうと…まだおれには「脚」がある!)
内に秘めた魔力が足に集約されそして炎を吹きながらテラの身体は一気にラビットバニーの頭上へとロケットのように打ち出され、そして超重力を纏いながら舞い降りたのだ。
「今こそ我が身、一筋の流星とならん…メテオ・ブラスト…受けろぉ!!!」
超重力の踵落しがめり込みラビットバニーは花畑の中へと転がっていき肩で息をし始めていた。
ここまでくればもう一歩というところだろう激戦は未だに続くことになる。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アルテミス・カリスト
「絶対無敵のバリアを持つ敵ですか。
この正義の騎士アルテミスが挑むに相応しい相手ですね!」
とはいえ、まずはあのバリアを解除しなくては!
タイトル的にあらゆる不幸からも守られてそうですし!(
「エモさ……相手を感動させればいいのですね。
ならば!」
敵から離れたところで【騎士剣術】を用いた剣舞を披露しましょう。
くやしいですが、私にできそうなのはこれくらいです!
(何故か今回はスカートは鉄壁)
もし敵が感動してくれてバリアが解除されたなら、そのまま騎士剣術で流れるように攻撃します。
キャノンの攻撃なら、私の大剣で武器受けして進むのみ!
多少の被弾はオーラ防御で身を守ります。
「騎士の誇りをかけた一撃、受けてください」
●
「絶対無敵のバリアを持つ敵ですか。この正義の騎士アルテミスが挑むに相応しい相手ですね!」
手傷を負ったカワイイ怪人『ラビットバニー』の前に一人の騎士が立ち塞がった。
普段より当社比1.8倍はシリアスなアルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)が愛剣を抜き慎重に構える。
目の前にいる怪人の防御力は絶大、まずはそのバリアを破らねばならないのだが正攻法では突破不可能だということはわかっている。
(タイトル的にあらゆる不幸からも守られてそうですし!)
何のことやらわからない……後でお仕置きね!
「エモさ……相手を感動させればいいのですね……ならば!」
「騎士なんかにあーしの心が揺れるはずないしー?」
生真面目そうなアルテミスがくるりくるりとその場で回り始め、そして剣を大きく振るいその場で剣舞を始めたのだ。
それは踊り子などの軽やかなものではなく騎士剣術をベースにしたもので型にはまったその一つ一つの動作はまさに一流のもの。
止め払いそして時折見せる鋭い視線はまさに一流の騎士といえるもので、普段のアルテミスを知る者からすれば頭でも打ったのではないかとちょっと心配になってしまうのだ。
かなり激しくターンしたりポーズをとるのだが先ほどから短いスカートだというのにパンチラをするようでしない。
見えそうで見えない鉄壁のスカートっぷりにラビットバニーの視線はすでに釘付け。
「見えそうで見えないとか、くっ……なかなかやるじゃん!」
焦らしの極地を味わい悔しい捨て台詞すら漏れ始めてバリアーが揺らぎそして消え去った。
(今です!)
剣舞の動きのまま一気に間合いを詰めるアルテミスに赤べこキャノンが一斉に火を噴くのだがそれを剣で受け流しさらに踏み込んだ。
幾発かは命中しているのだがこれぐらいならオーラによる護りでまだ動く事に支障は出ていない。
「騎士の誇りをかけた一撃、受けてください!!」
「ヤバッ なんかカッコいいっ……うぐっ」
そのままの勢いで華麗に回転し横薙ぎに振るわれた剣戟が兎の被り物に命中し独楽のようにオブビリオンが吹き飛んだ。
この一撃に集中力の限りを注ぎ込んでいたアルテミスが片膝をつきそうになるが剣を杖代わりにしどうにか踏ん張ってみせる。
この一合に限り、軍配はアルテミスにあがったのだった。
成功
🔵🔵🔴
チトセ・シロガネ
制御ビームは厄介ネ
ダカラ、【第六感・戦闘知識】でビームを【見切り】
足場を動かされる前に【早業】で【高出力の光刃】の【衝撃波】を飛ばしてビームを相殺するヨ
とにかく接近したいから【ジャンプ】と【念動力】を駆使して足場を八艘ジャンプ、一気に距離を詰めるネ
道中のエモさも重要ヨ、【パフォーマンス】で回転とかしつつボクの美技を魅せつけてやるネ
近づけたらラビットを【グラップル】で抱きついてエモさのダメ押しネ
耳元(?)で「捕まえたネ、可愛い兎ちゃん」とイケボで囁くヨ
バリアが解除されたら【属性攻撃】で電撃を流して
文字通り痺れさせてやるネ
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「あーもう、さっきからエモいの見すぎてボコボコじゃん」
幾人もの猟兵に傷付けられ花畑から立ち上がるカワイイ怪人『ラビットバニー』が不満げに愚痴を漏らした。
絶対無敵バリアーの弱点がわかっている以上少しずつとはいえ削られていくのはそれは腹がたつことだろう。
再びバリアーを張り直し辺りに当てずっぽうで制御ビームを撃ち捲るともなれば接近するのも一苦労になる。
下手に花畑にそれが命中することは足場を制圧されてしまうということ、チトセ・シロガネ(チトセ・ザ・スターライト・f01698)はその弾道を経験と勘とで見切り衝撃波で相殺することに全力をつくしていた。
(制御ビームは厄介ネ……)
相殺しきれなかったビームが命中した花畑が一部クネクネと蠢き始めるのを察してチトセは少しでも距離を取ろうと駆けはじめた。
試しにラビットバニーを狙い放った衝撃波はバリアに弾かれ霧散した。
やはりエモさを見せつけねば勝機はないらしい。
「逃げてばかりでこれなら楽勝じゃん♪」
矢継ぎ早に繰り出されるビームにもはや避ける足場が無くなりチハヤは絶体絶命……と思った瞬間天高く跳躍しその身は宙を舞っていた。
制御ビームがそれを追尾するように射角を上へと変え襲い掛かる。
逃げ場のない空中でもはやこれまでと思ったとき念動力で作った足場を蹴り右に左に上下とまさに空中の八艘跳びともいえる美技にラビットバニーの目はまさにサーカスを見る子供のような純真さで……。
謎の回転などを加えながら降下しラビットバニーに密着したチトセが耳元で囁く。
「捕まえたネ、可愛い兎ちゃん」
チトセの脳髄を溶かすかのようなイケメンボイスの前にはラビットバニーのちょろイン級のハートはイチコロで目がすでにハート状態。
「きゃああああああ♪ 何このイケメン、やばいんですけど!!」
鼻血を噴き出しつつエモさの前に屈してしまった以上バリアーなど綺麗さっぱり消え去っていた。
(この時を待っていた!)
チトセが抱きつくなりものすごい発光と共にスパークが辺り一面に走りまくり、あまりの電撃にラビットバニーの姿がたまに中の骸骨が見えてしまう気がするほどだ。
「あばばばばばばばばばばあばばばばばばっ!?」
黒焦げになりかけつつようやくチトセを振りほどいた頃には疲労の色はもはや隠せないレベルにまで達していた。
無敵のオブビリオンとの戦いはいよいよ佳境へと差し掛かろうとしていた。
成功
🔵🔵🔴
ドロシー・ドロイストラ
赤べこキャノンはドロシーの武器「トゥズ」を突き立てて防ぐ
大きな剣だから折れない限りは盾になってくれるだろう
さて問題はエモだが…ちょっとわからん
トラブる…パンチラとかでもいけるらしいが
はいてないんだよな、パンツ
攻撃を防げたら「旋風の翼」を発動させて飛ぶ
このドラゴンのオーラにエモを感じてくれたらいいんだが…
ああ、見上げられると色々見えてしまうかもしれんがドロシーは気にしないからな
ドロシーの身体で恥ずかしい所などないのだ
ラビットバニーの上を取りながら「ズン」を投げ槍に変形させて【槍投げ】で攻撃するぞ
さながら雷のごとく降る槍を止めてみるがいい
あと槍は投げたら手元に戻るぞ、そういう秘術が込められている
月宮・ユイ
連携アドリブ◎
常時”情報収集、学習力”で行動最適化
エモい……相手の心動かせば良いのかしら?
見栄えがする戦闘を意識してみます。
まずは色々試してみましょうか。
[ステラ+ケイオス]剣、槍、鎚、etc
様々な武器や属性使う”属性攻撃”仕掛ける
攻撃は”念動力で強化したオーラ防御に見切り、受け”で凌ぐ
バリアに加え実力も相当、押されつつも”時間稼ぎ”
焦れた相手の強力な一撃誘い
NINJAの如き”パフォーマンス”込みの<脱衣形代>敵の死角へ転移、視線切る
(一番下のフィルムスーツのみになり頬赤い)実践投入初ですが、このUC想像以上に恥ずかしい。
それでも”力溜め続けた生命力吸収の呪詛”込めた全力の一撃を加速乗せ放つ
●
カワイイ怪人『ラビットバニー』から撃ち出される赤べこキャノンが次々と着弾し花畑に突き刺さる。
避け切れないほどに濃密な弾丸の雨にドロシー・ドロイストラ(寝惚けた氷嵐卿・f13158)に出来た事は愛用の武器「トゥズ」を地面に突き刺し盾にして耐えることだった。
「くぅ……なかなかやるな」
金属の塊という無骨な物に身を隠し必死に耐えるのだが次第に「トゥズ」にヒビが広がっていく。
さすがに一方的なまでに撃ち込まれると耐久性バツグンの武器でさえ限界はいつか訪れてしまう。
(あと少し耐えろトゥズ!)
だが非情にもドロシーの願い空しくトゥズが折れてしまう……そう思った瞬間、急にその射線軸がズレて別方向へそのキャノンの弾幕が向けられた。
「こっちからも来るしー、忙しすぎじゃん!」
ラビットバニーはどうやら別の猟兵が来た事でそちらにも注意を払わねばならずドロシーへの攻撃が中断されたようなのだ。
月宮・ユイ(捕喰∞連星・f02933)が花畑についた時点でちょうど褐色の少女(ドロシー)がキャノンの雨に晒されガードに徹している真っ最中だった。
これまでの敵情報を精査し学習することでユイの動きは対ラビットバニーに特化されていき、この場合の最適を求め反対サイドへと回り込み武装をチョイスする。
接近戦に持ち込みたいということで『ステラ』と『ケイオス』をまずは剣と槍に変形させ駆け寄った。
だがユイの計算よりも敵の動きは遥かに早く、目を輝かせながら襲い来る回し蹴りを剣で受け足が地面にめり込んだ。
「あちょー ちょちょっ!」
「くっ重いっ!!」
気合が入ってるか入ってないか判らない掛け声と共に中腰から飛び込んでくるラビットバニーの猛打に剣と槍が悲鳴をあげ今度は後ろに10m近く吹き飛ばされてしまった。
武器をオーラで纏いさらに念動力で保持していなければ今の攻防だけで細い剣や槍など砕けてしまったに違いない。
反撃に移るにはまずエモさを感じさせないと話にならないのだがドロシーにとってはちょっとわからない。
何をエモいと感じてくれるかはわからないが一つ試してみたいものを思いつくとすぅと大きく息を吸い込んだ。
(トラぶるとかでもいけるらしいな?)
ならばと決意し内に秘めた気を解放するのに躊躇いはなかった。
「ウルド・ラーズ・ヴィーング!」
ドロシーの身体をドラゴンを模したオーラが纏いその身は空中へと飛び出していく。
ユイへの連打を決めていたラビットバニーもこれには目を丸くし興奮気味。
「な、なにあれ!ドラゴンとかすっごくエモいじゃーん!」
ドラゴンオーラを纏い飛ぶドロシーが身に纏うのは幾枚かの布地のみ、そう下着は穿いていないのだ。
そんな無防備な姿で飛んでいるとなると下からは丸見えで……。
「ちょっ! ノーパンとかやばたにえんなんですけどー!」
鼻血まで吹いてるラビットバニーに対して当のドロシーは平気なもので全く動じた様子はない。
(ドロシーの身体で恥ずかしい所などないのだ!)
その外見とのギャップにエモさを感じたのかバリアーに揺らぎが生まれたのを目の前にいるユイが見逃すはずもなく、急速に計算が脳裏で繰り広げられていく。
状況判断力があらゆるパターンから次の行動を算出、反撃の攻撃の一手一手がパフォーマンス重視のものとなりわざとらしい動きが目立つようになった。
ラビットバニーの一撃が命中するたび『脱衣形代』で一枚ずつ着衣を身代わりに避け続けていたのも功を奏している。
そんな曲芸にも見える動きにもエモさを見出しているのか徐々に反撃の準備は整ってきていた。
ちょうどドロシーが頭上をとる位置に来たタイミングでユイがあえて攻撃を受けるかのようなフェイントを見せた。
「もらったじゃん!」
それを見逃すラビットバニーではなく必殺の突きを繰り出した。
(共鳴・保管庫接続正常、能力強化。形代形成、認識偽造、攻撃吸収。転移回避)
拳が突き刺さったと思った瞬間ほんの僅か離れた空間にフィルムスーツ姿のユイが現れる。
ほぼ全裸に近いその姿に羞恥心でモジモジとするユイ、それを見たのがトドメになったのかラビットバニーのバリアがかき消えた。
そのチャンスをドロシーは見逃さない、『ズン』を投槍に変形させ容赦なく投擲するのだがその一投はまるで雷のようにバビットバニーに降り注いだ。
「はっ、どっちもエモすぎてちょーやばいんですけどぉぉっ!?」
さしもの幹部級オブリビオンといえどもバリアー無しでこの一撃を防げるはずもなく、さらにここまで溜めに溜めた呪詛を刀身に載せユイの凶刃が突き刺さりその生命力を一気に吸い取るとラビットバニーの身体は吹き飛ばされ少し離れた花畑へと転がった。
そこにいるのはもはや息も絶え絶え、残された力はあと僅かとなった窮鼠の如き存在。
……決着の刻はもうそこまでやってきているようなのだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ミケ・ナーハ
「私のダンスをお見せします♪」
抜群のスタイルを強調した
きらびやかなベリーダンス衣装姿です♪
まず敵の動きを【見切り】回避に専念♪
【ダンス】するような美しい動きで敵を【誘惑】♪
こぼれんばかりの豊満な胸を揺らし
胸とは対照的に引き締まったお腹をくねらせ
美しく回ってみせる【ダンス】で【誘惑】♪
バリアが解除された隙に
ダンスの自然な流れで
大きなベールを脱ぎ
ラビットバニーの方に投げ
視界を遮ると共に、身軽になり
『シーブズ・ギャンビット』
衣装の一部のように身につけていた
ダガーで素早い一撃を放ちます♪
強敵にどの程度効くか分かりませんが
【毒使い】である私のダガーには体をマヒさせ
呼吸すら困難になる毒が仕込んであります♪
●
「な、なんか酷い目にあったし~」
すでに満身創痍なカワイイ怪人『ラビットバニー』が花畑から起き上がると刺さっていた槍を引き抜いた。
転がった槍はすっと浮き持ち主の下へと還っていき遠く消えていく。
幾人もの猟兵達が蓄積に蓄積を重ねたダメージはもはや回復不能な程度までに至ったのか逃亡を図るでもなくお尻についた埃をパンパンと手で掃い落としていた。
新たな猟兵が目の前に近付いてきたのでかっこ悪い所など見せられないというところなのだろう。
なんせ目の前に近付く女性はきらびやかなベリーダンス衣装に身を包む可憐な踊り子、ミケ・ナーハ(にゃんにゃんシーフ・f08989)がその抜群なスタイルを誇示しながらポーズを決めているのだ。
ラビットバニーがそれに負けているわけにはいかない、胸を強調するように対抗して立つ姿はもう傍から見たら何をやってるのかわからないのは内緒である。
「私のダンスをお見せします♪」
「むむっ、あーしに勝とうなんて甘すぎるし!」
ミケが腰をくねらせ豊満な胸を強調するかのように誘惑を始めるとラビットバニーも対抗し、バリアーを張るなりこちらもくねくねと踊るようにステップを踏み始めた。
互いに踊るように円を描きながら近付いていき、突如リズムが変調したかと思うとラビットバニーが目を輝かせながら一気に間合いを詰める。
踊るように繰り出される手足全てが攻撃攻撃攻撃、上段下段ワンテンポおいて中段と空を切る手刀や爪先をミケは紙一重で見切り避け続けていた。
二人の演舞ともいえる攻防はまるで芸術のような一瞬を思わせラビットバニーはこの至福の刻にうっとりと高揚を隠せない。
「あーし今けっこうイケてるじゃーん♪」
目の前で揺れるミケの乳房に放つ手刀はまたも避けられるがそれすらももはやエモくてしょうがない。
二人の美女による演舞はすでにオビリビオンの心を打っていたのだ。
絶対無敵バリアーがじわりと消え去り無防備になったのを確認するとミケはターンを決め着ていたベールを脱ぎ捨てる。
長いベールは自然接近していたラビットバニーの顔に引っ掛かり一瞬ではあるが視界が封じられた。
それはほんの一瞬のこと。
だがミケにとっては絶好のチャンス、胸の谷間に隠し持ったダガーを迷わず放つとそれらはラビットバニーの身体に次々と刺さり……ビクリと震えた後オブリビオンの身体は花畑へとゆっくり崩れ落ちた。
「エモすぎて油断したしー」
「はぁっはぁっ……あなたの心、盗んじゃいました♪」
ここまで踊りながら回避し続け消耗しきったミケがそれを感じさせないぐらいに笑顔でポーズを決めるとラビットバニーが倒れたままケラケラと笑い始めた。
「あはははは、あーしの負け負け! もっとエモいもの見たかったけどしょうがないっしょ」
その身体が徐々に崩れ躯の海へと還り始めた、絶対無敵バリアーなどというものを持ちながらも幾多の猟兵達が力を合わせここに勝利の刻が訪れようとしているのだ。
おそらくもう復活することはないだろうという予感と共に花畑にはその残滓すらも感じさせずにただ消え去っていく。
こうして幹部級オブリビオンとの戦いは終りを告げ、猟兵達はさらに先へと脚を進めることとなる。
一つの戦いがこうしてひっそりと終りを迎えたのだった。
大成功
🔵🔵🔵