バトルオブフラワーズ⑧〜ヤミ色鍋を塗り返せ!
「皆様!だいだいだい、大事件ですわっ!!」
グリモアベースで、エリルが慌てた表情で猟兵達に詰め寄った。
「キマイラフューチャーのテレビウム・ロックの事件はご存じかしら?」
エリルが猟兵達に問う。
テレビウム・ロック事件とは、テレビウムの顔に鍵のマークが表示された事件である。これは、キマイラフューチャーの中枢システム『システム・フラワーズ』からの救援要請だったというのだ。
「システム・フラワーズにはオブリビオン・フォーミュラ『ドン・フリーダム』が占拠しているそうですわ。その占拠に対抗するためにシステム・フラワーズがメンテナンスルートを開いた結果……なんと地球が真っ二つに割れたっていうんですの!!」
エリルがあまりの出来事に、興奮気味に語った。
ともあれ、メンテナンスルートが開かれ、中枢へと向かう道が生まれたわけだが、当然ながらオブリビオン達はそのルートを閉じようと行動しているし、猟兵達を侵入させまいと迎え撃ってくる。
「そこで皆様にはまず、6つの『ザ・ステージ』を攻略して頂きますわ!」
エリルが作戦地図の表示を始めた。
「このステージでは、それぞれ特別な条件下でのバトルを行っていただく必要があるようですの」
そのうちの一つを、エリルは指さす。それが今回向かうステージのようだ。
どうやらステージはキマイラフューチャーの街並みを模されているようだが、一般人は一人もいないらしい。
「このステージで待ち構えるオブリビオンの周辺は『闇のような黒色』で塗りつぶされているようなのですわ。これがある結果、この状態でユーベルコードを放っても、直接ダメージを与えることが出来ませんの」
このままでは一方的に敵から攻撃を受けてしまうだろう。
「けれど、打開策はありますわ! ここではステージにユーベルコードや武器での攻撃で、黒色を別の色で塗り返すことが出来るんですの!!」
塗り返す色は様々で、そのほとんどは鮮やかな色合いだ。この鮮やかな色で黒色を一定範囲塗り替えせば、一度だけ本来のユーベルコードでオブリビオンを攻撃することが出来るのだ。
ちなみに塗りつぶす色は猟兵によって違うようだ。自分で色を思い浮かべれば、その色が発現するだろう。
「塗りつぶし範囲が3/2まで達すれば、通常通り攻撃を仕掛けることも出来そうですわね。ですから後々戦いやすくする為に、最初に一気に塗りつぶすっていうのも一つの手じゃないかしら?」
つまり、塗りつぶす行動は大前提ではあるが、攻撃のチャンスを塗りつぶしに費やすことも可能だということだ。
「このバトルを……名付けてヌリツブシバトル!!」
エリルがばーんと指を高く突き上げた。
しばしの沈黙ののち、エリルはこほんと咳ばらいをして説明を続ける。
「さて、肝心の敵オブリビオンですわね。今回の敵は闇落ち怪人ヤミナベー。おぞましい液体を土鍋で煮えたぎらせたオブリビオンですわ。中の液体を周辺に撒いた結果、周囲が黒色に変質していったようですわね」
色合いといい、見た目といい、あまり近付きたくない敵ではあるが、猟兵としては戦わないわけにはいかない!
「そもそも黒って時点でイカしてませんわよね。皆様の素敵な色で、キマイラフューチャーの世界を綺麗な色で塗っちゃってくださいまし!!」
エリルがそう言って、猟兵達を激励する。
「さぁ、皆様! しっかりばっちり、頑張ってくるのですわよーっ!!」
そして、グリモアが輝き出す。
キマイラフューチャーの未来を担う、バトルオブフラワーズが今、幕を開けた!
G.Y.
こんにちは。G.Y.です。
今回はキマイラフューチャーで発生した戦争、バトルオブフラワーズの一つで発生するバトルを紡がせていただきます。
●ヌリツブシバトルについて
ヌリツブシバトルでは、まず戦場の黒色を塗り返す必要があります。武器での攻撃や、ユーベルコード等、思い描いた塗り返し方法で周辺を塗りつぶしてください。
この塗りつぶし行動が無い場合は攻撃に失敗してしまいます。ご注意ください。
塗りつぶしに成功したら、攻撃を一度だけ行うことが出来ます。
渾身の一撃を叩き込んであげましょう。
この攻撃チャンスを放棄して、さらに広範囲を塗りつぶす「スーパーヌリツブシ攻撃」も可能です。
塗りつぶし範囲が全体の2/3を越えれば、通常通りの戦闘が出来るようになります。
状況に応じて塗りつぶし範囲をアナウンスしますので、ご確認の上プレイングを書いて頂ければと思います。
なお、選択するユーベルコードは、攻撃の際に使用するものを選択するのがおススメです。
塗り用にユーベルコードを使用する際はプレイングに記載してください。
※塗りを重視する場合は塗り用を選んでも問題ありません。
また、塗りつぶしをする際の色は、ピンク、青、緑、紫など、黒以外であれば任意で選んでいただいてOKです。特に指定がない場合はいい感じの色を選びます。
それでは、皆様のイカしたプレイング、お待ちしております!
第1章 ボス戦
『闇落ち怪人ヤミナベー』
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POW : 怨嗟の叫びを上げる食材達
【材料になった食材 】の霊を召喚する。これは【汁による毒】や【臭いによる麻痺】で攻撃する能力を持つ。
SPD : ショートケーキ・ギャンビット
【毒々しい色の汁を吸ったショートケーキ 】による素早い一撃を放つ。また、【無理矢理食べさせる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : ジャッジメント・出し汁具材
【何故か生えている目玉 】を向けた対象に、【催眠で蛍光色の出し汁一杯の食材を食させる】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
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ここは、キマイラフューチャーの街並みを模したバトルステージ。
見慣れた光景……かと思いきや、ステージ一帯は黒一色で塗りつぶされていて、とても猟兵達の記憶の中にある華やかな街並みとはかけ離れているようだった。
闇落ち怪人ヤミナベーは、その黒い街並みの中央で、今もタールのように黒い液体をぐつぐつと煮込んでは、辺りにまき散らしている。
この黒を塗り返さなくては、攻撃は届かない。
猟兵達はそれぞれの武器を取り、ヌリツブシバトルに挑むのであった!
キャロライン・ブラック
ヌリツブシバトル、ですか
普段、攻撃の手段として使用しているものを
単に塗り潰す目的に使うのは……
何と申しますか、不思議な気分ですわ
ですが、折角の機会です
普段はできないことをいたしましょうか
攻撃された箇所が塗り潰されるというのお話ですから
此度はウィザードミサイルを用い
一本ごとに塗りつぶす色を変化させます
わたくしの出せる限界の数、都合170本もの炎の矢が織りなす彩色
想像いたしただけで、高揚してしまいますわ
本当はオブリビオンも攻撃するべきなのでしょうけれど……
今回ばかりは、スーパーヌリツブシ攻撃に専念させて下さいまし
だって、これほどの多彩な色を扱うなんて
早々ありませんもの……ね?
キャロライン・ブラック(色彩のコレクター・f01443)が黒一面の戦場を見渡し、呟いた。
「普段、攻撃の手段として使用しているものを単に塗り潰す目的に使うのは……何と申しますか、不思議な気分ですわ」
ヌリツブシバトルの特殊な戦闘条件に興味を持ったキャロラインは、これを折角の機会として颯爽と戦場に降り立った。
早速ワンドを高く掲げ、力を集中させる。
「わたくしの出せる限界の数……170本もの炎の矢が織りなす彩色……」
はぁ、と熱いため息をつくキャロライン。口には笑みがこぼれる。
ワンドに集まった光が、赤、青、黄色……様々な色へと変化を続けながら大きくなる。そして、その光が限界まで大きくなった時、それらの色を称えた炎の矢が一斉に発射された!
ミサイルはそれぞれ違った色の軌跡を描きながら、戦場に飛び込んでいく。
「素敵……!」
想像の通り。鮮やかなグラデーションが辺り一面に広がり、黒が塗り替えられていく。
その色は本物の虹よりも美しく、気付けば戦場はまるで別世界の様に華やかな色彩に染まっていた。
そして、その色の絨毯がヤミナベーへの攻撃の道を拓く。今こそ攻撃を与えるチャンスだ。
しかし。
「今回ばかりは、スーパーヌリツブシ攻撃に専念させて下さいまし」
炎の矢がヤミナベーを避け、地面を、壁を、鮮やかに染め上げ始めたのだ。攻撃を放棄し、塗りに専念した結果、通常一人で塗りつぶせる量の何倍もの範囲が美しく染まっていく。
「だって、これほどの多彩な色を扱うなんて、早々ありませんもの……ね?」
美しく彩られた戦場にうっとりとする彼女は、色彩の魔術師キャロライン。戦場を彩る魔女。彼女が染め上げた戦場は後続の猟兵達の行動を優位にしていくに違いない。
大成功
🔵🔵🔵
春霞・遙
ここに撒かれているのがあの中身だと考えるとそれ自体恐ろしいんですけれど……。ヤミナベーを倒せばこの辺り一帯浄化されるんでしょうか。
【葬送花】を使用して杖を筆のように振るって周囲の黒を花びらの桃色で塗りつぶします。
相手の攻撃はできるだけ避けて、ひたすら花びらで埋め尽くします。鍋も、飛んでくる具材も、その根源の鍋の中身も。
ダメージにはならなくとも新たに黒を広げたり臭いが出てきたりしないように表面を覆えると良いのですけど、それは難しいかな。
猟兵の力のおかげで、戦場はかなりの範囲が塗り返された。だが、まだ攻撃だけを行うには十分な範囲ではないようだ。
春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)はそんな戦場を眺め、ヤミナベーを見据える。
「ここに撒かれているのがあの中身だと考えるとそれ自体恐ろしいんですけれど……」
ヤミナベーは塗り返された黒を取り戻そうと、必死で鍋の中に溜まった液体を振りまいている。その様子に遥はうぇっ、と顔をしかめた。
「ヤミナベーを倒せばこの辺り一帯浄化されるんでしょうか?」
きっとそうだ、という気持ちで遥が手に持った杖を握りなおす。
「風に舞う薄紅の嬰児よ……惑う命の導きと成れ」
その呪文と共に、杖が淡く輝きだした。溢れた光を周囲に向けると、戦場中に桜吹雪が舞い始めた。
「さあ、舞って!」
ぶわっと風に舞う桜の花びらが戦場の黒色に付着すると、じわりと広がるように桃色へと塗り替えられていく。
それはまるで桜の花が咲き乱れた春のようであり、桃色が導く先に居座るオブリビオン、ヤミナベーへと続く桜並木のようでもあった。
「あの根源の鍋の中身も、塗りつぶせないでしょうか」
今こそ攻撃の機会だと悟った遥が、再び杖を振り上げ、ヤミナベーへと向けた。
ヤミナベーの周囲に、桜吹雪が舞い散る。ヤミナベーは反撃とばかりに遥へと鍋を向け、内部に浮かんだ目玉が遥に催眠を促す視線を送ろうとする。
だが、その視線は桜吹雪で遮られ、花びらが目玉へと貼りついた。桜がヤミナベーの内部の液体の表面を埋め尽くすと、内部の液体が淡い色に染まっていく。
「ダメージにはならなくても、新たに黒を拡げたり出来なくなれば……!」
遥は桜を鍋へと集中させた。鍋の表面いっぱいに、桜が埋め尽くされる。
それはヤミナベーにとっては異物の混入であった。遥の予想に反して、ヤミナベーが苦しそうに悶え始めた。
ぼん、ぼんと内部の液体が爆発するような音を立て、液体を黒で塗り返そうと抵抗するヤミナベー。
暫くの間は周囲を黒で塗り返されることもなくなっただろう。遥の思惑は、思った以上に良い方に作用したのであった!
成功
🔵🔵🔴
月隠・望月
キマイラフューチャー、一風変わった世界だ、と聞いてはいたが……ここでの戦いは一筋縄ではいかない、のだね。勉強に、なる
こういった戦いは慣れない、が、全力を尽くそう
まずは、周囲の黒を塗りつぶす? 必要がある、のか。刀を素振りして【剣刃一閃】を放つことで塗り返せる、かな
刀を【なぎ払い】つつ、ユーベルコードと共に【衝撃波】を放つことで、塗り返す範囲を拡大できないか試して、みよう。また、可能な限り攻撃回数を増やし、より広い範囲を塗り返すよう努めよう(【早業】【2回攻撃】)
塗り替えしに成功、したら、敵に一撃叩き込んで、やる
変わった見た目の敵、だが、関係ない。【剣刃一閃】で思い切り斬りつけよう(【怪力】)
戦場はさらに鮮やかに、黒の領域は徐々に狭まっている。
月隠・望月(天賦の環・f04188)は、その戦場を無表情に観察していた。
「一風変わった世界だ、と聞いてはいたが……ここでの戦いは一筋縄ではいかない、のだね。勉強に、なる」
ぽつりぽつりと、抑揚のない声で呟く望月。感情の表現に乏しい彼女であるが、こと戦いへの関心は高いようで、言葉の端々や目の輝きに、わずかに感心している様子が感じられる。
「こういった戦いは慣れない、が、全力を尽くそう」
しばらく様子を観察した望月は、スラリと刀を抜いた。
「こう、すれば、塗り返せる、かな?」
刀をぶんと振ると、振った周囲に染まっていた黒が、蛍光がかった紫へと変質した。それを確認した望月が再び刀を構えると、今度は横薙ぎの一閃を放つ。
その一閃は鋭く速い。生み出された衝撃波が広い範囲を紫に染め上げ、それとほぼ同時に望月は自ら塗り返した色の上に踏み込む。
「もう、一度」
再び繰り出された一閃が戦場を駆け巡り、塗り返された紫の上にさらに踏み込む。気付けば望月の背後は彼女の塗り返した色に染まり、眼前にはこの戦場の主、ヤミナベーの姿を捉えるに至っていた。
「一撃叩き込んで、やる」
キンと刀が煌めく。その光に反応して、ヤミナベーの周囲にどろどろに溶けたリンゴや魚などが浮かび始めた。食材にされたものの霊である。ツンと腐った臭いが周囲に充満する。
「変わった見た目の敵」
だが、その臭いを前にしても望月の表情は変わらない。
「だが、関係ない」
正確無比、かつ持ち前の怪力を乗せた爆発的な一閃。まるで空間を斬り裂いたかのように錯覚するほどの一撃は、ヤミナベーの呼び出した霊を真っ二つにするだけではなく、本体の鍋の一部をも綺麗に斬り落としていた。
欠けた鍋から液体がどぼどぼと零れ落ち、周囲が黒く塗り返される。だが、その黒は猟兵達の勢いを止めるには、圧倒的に足りていなかった。
成功
🔵🔵🔴
猟兵達の怒涛の攻撃の結果、当初戦場を覆っていた黒は見る影もなく範囲を狭め、代わりに鮮やかな色に染め上げられていた。
その範囲は2/3を上回り、既に戦場の主導権は猟兵達の手の中にある。
それは、今後は塗りつぶしを行わなくとも攻撃を行うことが可能となったことを意味していた。
だが、これ以後の塗りつぶしが無意味になったわけではない。
何故ならこれは、ヌリツブシバトルだから!
蛇塚・レモン
連携歓迎◎
よーしっ! 塗りつぶしちゃうよっ!
あたいは自分の名前の通りレモン色だよっ!
まずは蛇神様を召喚!
念動力で広範囲に結界を張ってもらって、
その中をレモン色で塗り潰すよっ!
(念動力+範囲攻撃+なぎ払い)
目玉と食材は『白蛇の鏡盾』と『超霊力オーラ』、そして結界でガード!
(オーラ防御+盾受け+毒耐性)
反撃開始っ!
蛇神様、連携だよっ!
(動物使い+コミュ力)
蛇神様の邪眼の念動力とあたいの『オーラガン(指鉄砲)』で、
怪人を吹き飛ばしちゃえ!
(2回攻撃+視力+念動力+鎧無視攻撃+衝撃波+吹き飛ばし+クイックドロウ+スナイパー)
目玉を撃ち抜いて一時的にユーベルコードを封じるよっ!
(目潰し+武器落とし)
「よーしっ! 塗りつぶしちゃうよ!」
蛇塚・レモン(叛逆する蛇神の器の娘・f05152)が元気一杯な様子で戦場に登場した。
「来てっ! 蛇神様!」
レモンが叫ぶ。巨大な白蛇が現れ、レモンに寄り添うようにとぐろを巻いた。
レモンから蛇神様と呼ばれる白蛇がレモンを護るように結界を張り巡らせると、レモンはその中心で力を込め始めた。
「あたいのレモン色で塗りつぶしちゃうんだから!」
瞬間、レモンから黄金に輝くオーラが発せられ、周囲の黒が淡い黄色……レモン色に染まっていく。
既に丸裸となっていたヤミナベーは、これ以上猟兵達の好きにはさせまいと視線や食材を差し向けるが、蛇神様の結界に阻まれてレモンには届かない。手をこまねいているうちに、ヤミナベーを護っていた黒は、ほぼ全てレモンの色に塗り替えられていた。
「さぁ、反撃開始! いくよ、蛇神様!」
オーラの光が収束するとともに、レモンが駆ける。それに追随するように蛇神様がうねり、ヤミナベーへ向かって鋭い眼光を向ける。
ヤミナベーの本体である鍋に、びしりと小さなヒビが入り、まもなく砕けた。その綻びから液体が漏れ出し、内部の目玉が露出する。
「今だっ!」
レモンが両手を前に出し、人差し指を向ける。腕のブレスレッドが共鳴して、きんと高い音が周囲に鳴り響いた。
「あたいの念動力で……吹き飛んじゃえ!」
ばきゅん、とでも言うかのようなジェスチャーとともに、レモンの両方の指から巨大なエネルギーが放たれた。そのエネルギーは重なり、速度を増し、衝撃波を伴って見事にヤミナベーの目玉を撃ち貫いた。
あまりの勢いに、後方へとのけぞり、回転しながら吹き飛ばされるヤミナベー。
ごろごろと転がり、その都度中身がだばりと地面を黒く塗り返すが、もはやその程度の量では猟兵達の攻撃を防ぐには至らないだろう。
戦いの決着は、もう間もなく。
大成功
🔵🔵🔵
メグレス・ラットマリッジ
食べ物と分類するのも憚られる物体ですが、今のアレはご馳走にしか見えません。
据え膳食わぬは少女の恥……美味しいところ、いただきます!
これまでに塗り返した色を辿るように近づき、手持ちの武具による接近戦を仕掛けます。
その際UCを使用し可能な限り回避を狙いますが、もし避けきれぬのあれば相手の体積を減らすためにSPDUCを優先して食らいます(二重の意味)
勝者が捕食者となるのが自然の流儀、綺麗に食らってやりますから成仏しなさいよ!
【マヒ攻撃】等の行動妨害技能で隙が生まれたなら、出力全開の雷杖を思いきり叩き込みます。
ヤミナベーを護る黒は既に剥がれ、本体も随分とボロボロだ。
メグレス・ラットマリッジ(襤褸帽子・f07070)は、その様子にふふっと笑う。
「食べ物と分類するのも憚られる物体ですが、今のアレはご馳走にしか見えません」
残すはもう一撃。
「据え膳食わぬは少女の恥……美味しいところ、いただきます!」
誰にともなく、あくまで少女と主張しつつも意気込んだメグレスは、雷杖をぐっと握りしめヤミナベーへ向かって走り出した。
ヤミナベーとしてもそのまま攻撃を受けるわけにはいくまいと、ドロドロに溶けたショートケーキを放ってくる。
「悪あがきですね」
メグレスの目には、そのショートケーキが描く未来の軌道が映っていた。猟兵達の描いた鮮やかな色を踏みしめながら、ショートケーキを華麗にかわしていく。
そのままメグレスは鮮やかな色の絨毯の上を突き進み、あと数歩で射程圏内に捉えよう、という時であった。
「はっ!」
ほんの一瞬の隙に、ヤミナベーのショートケーキが顔前に飛び込んできた。これでは避ける暇などない。直後、メグレスの顔にドロドロのショートケーキが直撃した。
メグレスの顔は真っ黒に汚れ、べちゃりと崩れたショートケーキが地面に落ちる。これまで快調にステップを踏んでいたメグレスの足が止まってしまう。
ヤミナベーは好機と見たか、鍋の中から大量のショートケーキを取り出してメグレスへと接近する。そして、大量のショートケーキを口に突っ込もうとした時だった。
ごくん。
メグレスの喉がなった。そして、ヤミナベーの手にあったショートケーキを、自ら大きく口を開けて食らいつく!
「勝者が捕食者となるのが自然の流儀、綺麗に食らってやります!」
ショートケーキを咀嚼しながら、メグレスがヤミナベーを睨みつけた。想像を越える『反撃』にヤミナベーの身体が凍り付く。メグレスはこの時を狙っていたのだ。
雷杖がメグレスの血を吸い上げ、バチバチと電光が轟く。出力は最大だ。
「だから、成仏しなさいよ!!」
振り下ろした雷杖の一撃が、ヤミナベーに叩き込まれた。
大きな音を立てて、ヤミナベーの本体である鍋全体にヒビが走った。その線を辿るように、電光がヤミナベー全体を駆け巡り、刹那、鍋が弾けるように砕け散った。
中身の液体は地面に染み込みながら塵となり、ステージ全体を覆っていた黒色もまた消えていく。このステージでの戦いに勝利した証であった。
「御馳走様でした♪」
メグレスが口の周りに残ったショートケーキをぺろりと舐めた。
こうしてシステム・フラワーズを巡る一つの戦いは幕を閉じた。
だが、中枢へと侵入するには、まだまだ多くの怪人を倒さなければならない。
キマイラフューチャーの未来を護る為の戦いは、まだ始まったばかりであった。
成功
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最終結果:成功
完成日:2019年05月03日
宿敵
『闇落ち怪人ヤミナベー』
を撃破!
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