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バトルオブフラワーズ⑦〜観戦の花は応援歌

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ


●キマイラフューチャーの危機
「皆さん、大変です。
 もう聞いていると思いますけれど、キマイラフューチャーが真っ二つに割れてしまうという大事件です。……いえ、これがシステムフラワーズのメンテナンスルートなんだそうですけどね」
 慌てた様子で、今回予知をした彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)が語っている。
「とにかくですね、システム・フラワーズを占領しているオブリビオン・フォーミュラ『ドン・フリーダム』を倒さなければいけないわけです。
 そしてそのためにはまず、周囲を守る6つの『ザ・ステージ』を全てオブリビオンから取り戻さないといけません。
 そうしないと、目的地である『システム・フラワーズ』にたどり着くことはできないんです」
 というわけで、今回いちごが示したステージはサウンドステージの一つである。

●コウハクウタガッセン
「このステージでは、『コウハクウタガッセン』という特殊な条件があります。
 簡単に言えば、猟兵もオブリビオンも歌を歌いながら戦う事で、戦闘力が上昇すると共に、ダメージを受けても倒れる事無く戦い続ける事が出来るっていうものです」
 なので、歌わずに戦えばかなり不利になってしまうだろう。
 また、ここでの戦闘は、テレビウム・ロックで救出したテレビウムの画面を通して、キマイラフューチャー中に中継されており、猟兵とオブリビオンのどちらの歌が素晴らしかったかが自動的に判定されることになる。
 キマイラたちはもちろん猟兵を応援しているのだけど、判定そのものは不正なく自動的に行われるので、オブリビオンの歌が良かったと思えば、オブリビオンの勝利になってしまうので注意してほしい。
「歌合戦に敗北した側は、戦闘中に受けたダメージが一気に襲い掛かり、全員が戦闘不能になって敗北することになります。
 もちろん、攻撃もしておかないと、敵は倒せないので、歌うだけでなく戦闘もする必要があります」
 本当は私が歌だけでも援護できればいいんですけれど、と、ローカルとはいえアイドルないちごは申し訳なさそうに頭を下げた。
「で、今回出てくる敵ですけれども、スポーツ怪人です。
 なので、敵が歌う歌は、主に応援歌ですね。
 特に中心にいる野球怪人が、『かっとばせ~~』とか歌ってます。
 皆さんもそれに負けない応援歌で歌合戦にも先頭にも勝利してください。
 とてもめんどくさい形式だとは思いますけれど……皆さんよろしくお願いします」


雅瑠璃
 こんにちは、またはこんばんは。雅です。
 キマイラフューチャーで戦争ですね。

 というわけで、ここは歌合戦をしてもらうことになります!
 詳細はオープニングの通りです。
 個人的には、なんでサッカーボール怪人がいないのかとても不満ですが!(笑)
 サッカーのチャントっぽい歌が来たら泣いて喜ぶ系MSです(笑)

 あ、もちろん、応援歌以外の歌でも全然かまいません。
 あと歌を歌う際には、実在の名称や歌詞を使わないよう気を付けてくださいね。

 それではプレイングお待ちしています。
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第1章 集団戦 『球技ボーイズ』

POW   :    野球怪人・ウェポン
【野球兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    バスケットボール怪人・ジェノサイド
【バスケットボール攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    ボウリングピン怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ボウリングピン】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
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●野球怪人の応援歌
「「かっとばせー! ウェポン! 猟兵た・お・せー! おーー!」」

 野球怪人たちが中心になって、野球怪人にむかって応援歌を歌い、野球怪人はバットを振りまわしている。

「「かっとばせー! ジェノサイド! 猟兵た・お・せー! おーー!」」

 バスケットボール怪人は自らの頭と同じバスケットボールをどこからか取り出すと、応援歌に乗って高速でドリブルを始めた。

「「かっとばせー! リフレクション! 猟兵た・お・せー! おーー!」」

 ボウリングピン怪人は……ボウリングのピンを投げようと素振りをしていた。
 ……ボウリングの玉じゃないのかよ?

 ともかく、球技怪人たちがサウンドステージを占拠しているのだった!
天道・あや
応援!ならあたしの出番だーー!!右よし!左よし!笑顔よしっ!それじゃ、いっくよーー!!


Go!Go!…Go!ゴーー!熱い想いーを!青春を駆けた想いをー!バットにー込めてー!振るうんだ!ストライク!ツーストライク!ピンチ!でも大丈夫!勝負は最後まで分からない!三球目ー!今だ!行けー!!カッキーーン!ヒット!駆けろ駆けろベースを駆けろー!勝利へー優勝へー未来へー走るんだー!

そんな感じで【サウンドオブパワー】を歌いながら敵がボールを投げてきたら【見切り】、そして【グラップル】でキャッチして!【属性攻撃】(炎)で投げ返す!

歌ってたらあたしも燃えてきた!どんどんいっくぞー!


イデアール・モラクス
クク…なかなか面白いじゃないか
良いだろう、私の美声を聴かせてやる!

・歌
いあ!いあ!我が名はイデアール!
いあ!いあ!我を讃えよ!我を崇めよ!
この世の美とは我のこと、この世の悪とは我のこと!
いあ!いあ!我が名はイデアール!
遍く世界で一の魔女!この世で一番美しき魔女!
(歌いながら指を鳴らしてUCを発動、腰を振り踊るようにUCを次々に放つ殺戮のサバトを行う)

・行動
UC【絶殺武刀】を『全力魔法』と『属性攻撃』で威力を増した上で『高速詠唱』を用い一瞬で行使、刀で『串刺し』にして刀身から『吸血』し魔力や魂ごと『生命力を奪い尽くして』完全に搾り殺す。
「私の美声を聴きながら逝けたんだ、幸せだろ?」

※アドリブ歓迎


セシル・バーナード
さあ、Let's Sing! & No Music, No Lifeだ!
ぼく向きだね。実にぼく向きだね。ただのえっちな子じゃないんだよ?
「歌唱」「楽器演奏(ヴァイオリン)」でサウンド・オブ・パワーを歌い上げるよ。
ラブコメチックで甘酸っぱい初恋の歌を「誘惑」的にね。曲調はポップミュージック。

でもあくまで気品は忘れず、「存在感」を示しながら「礼儀作法」に乗っ取った「パフォーマンス」で勝負だ!

歌いながら「全力魔法」「範囲攻撃」でフォックスファイアを展開。演出用のエフェクトも兼ねつつ、狐火で怪人たちを焼いていく。

キマイラフューチャーの皆、ぼくの歌を聴いてくれるかな!?
暑苦しい怪人の歌とどっちがいい!?


保戸島・まぐろ
スポーツ怪人との歌合戦、これは参加しない手はないわね!
私の旅団「光画部」といえば野球、野球といえば応援歌!
切っても切れない関係よ!

演奏はできないから、カラオケで!
「カッセカッセ! いけいけ!」
勢いと大声で歌うわよ!

大切なのは、相手に気持ちを届けること!
応援歌なんだから、当然ね!
私たちの応援する気持ち、届け!!



●アカグミトップバッター:天道・あや
「「かっとばせー! ウェポン! 猟兵た・お・せー! おーー!」」
 野球怪人が応援歌を大合唱しているステージに、まずは天道・あや(駆け出し猟兵・f12190)が真っ先に上がっていった。
「応援! ならあたしの出番だーー!!」
「なんだとっ?!」
 ステージに上がってきたあやに驚愕して野球怪人の応援歌が止まった瞬間、中継画面にあやの笑顔がフレームインしてくる。
「右よし! 左よし! 笑顔よしっ! それじゃ、いっくよーー!!」
 明るい笑顔で元気よく。かつて感銘を受けて目指していたアイドルのように。
 全力で楽しそうな声を張り上げ、テレビウムの画面を通してみているキマイラの観客たちへとアピールする。

 Go♪Go♪Go♪ゴーー♪
 熱い想いーを♪青春を駆けた想いをー♪
 バットにー込めてー♪振るうんだ♪

 あやのオリジナルな応援歌が響く。
 それは同時に【サウンドオブパワー】のユーベルコードとなって、仲間の猟兵たちすべての力へと変わっていく。

「ぐぬぬ……あの歌を止めろーー!!」
 応援歌を中断させられた野球怪人が、一斉に硬球を投げつけてくるが、あやは歌いながらそれを見切っていく。

 ストライク♪ツーストライク♪ピンチ♪
 でも大丈夫♪勝負は最後まで分からない♪

 1球2球と見切り、避けていく様子を、ツーストライクと表現し、歌の中ではピンチに陥るが。

 3球目ー♪今だ♪行けー♪
 カッキーーン♪ヒット♪駆けろ駆けろベースを駆けろー♪
 勝利へー優勝へー未来へー走るんだー♪

 3球目は、炎を乗せてのピッチャー強襲のライナーに打ち返すのだった。

「歌ってたらあたしも燃えてきた!
 どんどんいっくぞー!」

●アカグミ:イデアール・モラクス
「クク……なかなか面白いじゃないか
 良いだろう、私の美声を聴かせてやる!」
 あやがステージを降り、野球怪人と戦いだした頃合いを見て、イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)が次にステージに上がってきた。
 先ほどまでのあやの元気が出る応援歌から、突然曲想が変わったことに、テレビウム越しのキマイラ観客たちも気づく。
 そう、先ほどのあやの歌が皆への応援歌ならば、イデアールの歌は自らを鼓舞し、そして自らに従う臣民を煽るための歌。

 いあ♪いあ♪我が名はイデアール♪
 いあ♪いあ♪我を讃えよ♪我を崇めよ♪

 この雰囲気とイデアールの美貌に魅せられた観客キマイラたちが、いあ!いあ!と中継越しにコールを始めていく。

 この世の美とは我のこと♪この世の悪とは我のこと♪
 いあ♪いあ♪我が名はイデアール♪
 遍く世界で一の魔女♪この世で一番美しき魔女♪

 自身に満ち溢れたイデアールの歌を止めようと、バスケットボール怪人がドリブルで突っ込んでくるが、イデアールは腰を振り踊るようにして【絶殺武刀(アブソリュート・キル)】を発動させる。まるで剣の舞のように。
 ユーベルコードで出現した刀は怪人の投げたバスケットボールを串刺しにし、そして怪人の突進を踊りながら避けつつ、イデアールは堂々とした歌を歌い続ける。
 中継越しにイデアールの臣民となったキマイラたちは、その光景を見てフィーバーしていた。

●シログミ:セシル・バーナード
「さあ、Let's Sing! & No Music, No Lifeだ!
 愛してるよ! みんなのこと!」
 イデアールと入れ替わりにセシル・バーナード(セイレーン・f01207)がステージに上がってくる。
 あがってくるなり愛を語る彼女、いや失敬、彼は、ヴァイオリンを肩に乗せ、演奏を始めた。優雅に気品あふれるバイオリン演奏をバックに、まるでラブコメのような甘い恋の歌がセシルの口から紡がれた。
 そう、これは恋の応援歌。
 甘酸っぱい初恋に悩む少年少女の、想いを伝えたいと願う心を応援する歌だ。

 伝えたい思い♪届けたい願い♪
 難しい言葉は使えなくても♪ただ一言だけ伝えたい♪

 先ほどのイデアールとがらりと変わった曲調に、怪人たちは戸惑いを見せている。
 そして怪人たちの戸惑いをよそに、セシルの【サウンド・オブ・パワー】が周りの猟兵達に力を与えていく。
 慌ててボウリング怪人がピンを投げて演奏を邪魔しようとしてくるが、セシルは基本を忘れず礼儀正しく、その攻撃をかわしながら歌を紡いでいく。
 歌合戦は実に自分向きだと、そういわんばかりに愛の歌を心を込めて。

 キミが好き♪あなたが好き♪みんなが好き♪
 溢れる愛を♪あふれる想いを♪
 届けよう♪届かせよう♪その想い応援してるよ♪

 歌いながら、歌の演出委に合わせて【フォックスファイア】の狐火が枯れの周りを彩っていき、それが歌に合わせてボウリング怪人に降り注いでいく。

「キマイラフューチャーの皆、ぼくの歌を聴いてくれるかな?
 暑苦しい怪人の歌とどっちがいい?」

 そういって、画面の向こうにウィンクするセシルだった。

●アカグミオオトリ:保戸島・まぐろ
「くっ、くそっ! 俺たちの応援歌が、あんな軟弱な歌に負けるわけがねぇ!」
 セシルの歌がひと段落した後、こっちが本当の応援歌だとばかりに、野球怪人が声を張り上げて歌いだした。
「「かっとばせー! ウェポン! 猟兵た・お・せー! おーー!」」
「「かっとばせー! ジェノサイド! 猟兵た・お・せー! おーー!」」
「「かっとばせー! リフレクション! 猟兵た・お・せー! おーー!」」
 何処からか鳴り響くラッパの音に太鼓の音。
 完全に球場スタンドの応援団状態である。曲は単純なうえにパターンにも乏しいが、とにかく力強さだけはものすごかった。
 そして、そんな怪人たちのがなり声の中に紛れて、同じく応援歌を歌っている少女の声が響きだす。
「?! 誰だ?!」
「私よ!」
 同じ応援歌を被せてきたのは、保戸島・まぐろ(無敵艦隊・f03298)だった。
「光画部といえば野球! 野球といえば応援歌!
 ここは私の出番よね!!」
 スポーツ怪人との歌合戦に参加しない手はないと、野球とは切っても切れない関係の部活『光画部』を率いるまぐろ部長がここでフレームインしてきたのだ。
 ……いやちょっと待て。
 光画ぶって、要するに写真関係の部活なのではないですかね?
 いや、細かい事を気にしてはいけないのだろうか。

 エッサー♪ エッサー♪
 アゲアゲホイホイ♪
 もっとー♪ もっとー♪
 アゲアゲホイホイ♪

 まぐろは、野球怪人に負けないように勢いと大声で歌いだす。
 1人でありながら、怪人たち複数の声にも負けない大音声だった。ノリと勢いは誰にも負けないまぐろらしい。

 カッセカッセ♪ ハイ♪ハイ♪ハイハイ♪
 カッセカッセ♪ Go♪Go♪GoGo♪ 

 それもただ声量が大きいだけではない。
 怪人たちとは違って、相手に気持ちを届けたいというまぐろの想いがたっぷりと込められていた。
 それはテレビウム越しのキマイラ観客たちにも伝わっているのだろう。最初は野球怪人たちの歌に合わせたコールだったのが、次第にまぐろの歌に合わせたコールへと変わっていっている。

「私たちの応援する気持ち、届け!!」

 歌いながら、まぐろはそのままステージを飛び降りると、野球怪人との格闘戦に挑んでいき、【ガチキマイラ】で野球怪人の頭のボールに噛みついていく。
 まぐろだけではない。
 あやも、イデアールも、セシルも、それぞれの攻撃を怪人たちにぶつけていった。
 それぞれがそれぞれの思いを込めて歌いながら。
 もはやコウハクウタガッセンの勝敗は明らかだった。

 やがて4人の歌がメドレーのように流れ終わったところで、ウタガッセンに敗北した怪人たちは、一気に吹き飛ばされて戦闘不能になるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月01日


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
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 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト