テレビウム・ロック!~料理番組見てたのに!
●キマイラフューチャーにて
「春キャベツのパスタ、美味しそうね、今晩作ってみようかな……ひゃっ」
ご機嫌で料理番組を観ていた(自分の顔で)テレビウムのクッキーは、突然番組が途切れて飛び上がった。チャンネルが強制的に切り替わったような感触である。
「何なのよ、最後の分量のまとめ観たかったのに、もうー」
と、再び料理番組に合わせようとしたが……合わない。
「……え、なにこれ」
クッキーは、自分の顔に『鍵のような映像』が浮かび上がっていることに気付いた。
「何? なんなの? この鍵一体なに?」
チャンネルを変えようとしたり、側面をバンバン叩いたりしてみても、鍵の映像は消えようとしない。
「やだ、あたしの顔、壊れちゃったの!?」
クッキーが悲鳴を上げた、その時。
『プリプリプリプリ』
妙なかけ声を伴い雪崩れ込んできたのは、金色のソフトクリームの群であった。
「えっ、この食欲失せそうなソフトクリームの群、一体……きゃあっ!?」
『食欲失せそうとは、失礼プリ~!』
ソフトクリームの群が、一斉にクッキーに襲いかかる……!
●グリモアベース
「キマイラフューチャーのテレビウム達の顔に、突如『鍵のような映像』が浮かび上がる現象が頻発してるんだよ」
ヤーリ・ハンナル(学食の母・f10606)が腕組みしながら語り出した。
「しかも、鍵の浮かんだテレビウムを、どこからか出現した怪人達が襲うっていうんだから、放ってはおけないやね」
このチームが救出に向かうのは、クッキーという名の女性テレビウムだ。
「彼女は、ウコンソフトクリーム怪人の群に襲われるけど、今すぐ向かってもらえば、彼女の部屋に怪人が雪崩れこんだところに間に合うよ」
怪人からクッキーを守るように介入するとよいだろうか。
「この鍵映像現象、原因はまだ全然わかってないんだが……ソフトクリーム怪人を撃退すると、事態が動きそうなカンジなんだよね」
まずはクッキーを守って怪人を撃退して欲しいと言いながら、ヤーリは掌にピーマンを光らせはじめた。
小鳥遊ちどり
猟兵の皆様、こんにちは。
この期間限定シナリオは、4月30日朝8:30までの完成した成功シナリオ数』によって、その後の展開が変わります。
●シナリオの目的
各章の敵を撃破してクッキーを守り、鍵の映像の謎を解く。
●シナリオの構造
1章:集団戦
2章:集団戦
3章:ボス戦
●1章の目的
ウコンソフトクリーム怪人を撃破する。
期日までに完結させられるよう、何卒よろしくお願いします。小鳥遊もがんばります!
第1章 集団戦
『自称『ウコンソフトクリーム』怪人』
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POW : たべられません
【硬化させた頭部を回転させること】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : それじゃないプリ!!
【自分を排泄物扱いした相手に連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 芳醇な香り
【頭部】から【奇妙なニオイ】を放ち、【困惑】により対象の動きを一時的に封じる。
👑7
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虚・楓
(アドリブ・絡み歓迎)
料理とは生の糧とする為に行われる儀式のようなものであり、つまり何が言いたいかと言うとじゃ、見た目がどうであれお主達を菓子として貶しはせん。
それはそうとして「角」は取らせてもらう…!
そもそもウコン自体は体にいい物じゃしな……両手に持っている物は目を瞑るとして……。
部屋にダッシュで突入後、依頼人を庇うようにして【UC】を設置、相手の至近距離での攻撃に合わせて発動、迎撃する。(鎧無視攻撃・二回攻撃使用)討ち漏らしがあれば俺自身も攻撃に入る。
まぁ、なんじゃ。己に自信があるのなら、自称なぞせずとも美味しい菓子に見えるじゃろうに、のう…。
「えっ、この食欲失せそうなソフトクリームの群、一体」
真っ先に、ソフトクリームもどきがひしめきあう部屋に駆け込んだのは、虚・楓(霊魂料理人・f14143)であった。
「料理とは生の糧とする為に行われる儀式のようなものである」
揉めているクッキーとウコンソフトクリーム怪人の間にダッシュで割り込むと、
「つまり何が言いたいかと言うとじゃ、見た目がどうであれお主達を菓子として貶しはせん。それはそうとして『角』は取らせてもらう……!」
楓は『まつろわぬもの』達の『角』を取り、元のカタチに戻す行為を『料理』と捉えて旅を続けている。
「そもそもウコン自体は体にいい物じゃしな……両手に持っている物は目を瞑るとして……」
クッキーをしっかり背にかばうと、敵と自分の間にユーベルコードを設置した。調理器具の千枚おろしを巨大化させたようなビジュアルだ。
『邪魔するなプニ!』
『調理器具ごとき、踏み越えてしまうプニ!』
3体ほどのソフトクリーム怪人が、硬化した頭を振り立てて楓めがけて突進してくる。先頭の怪人の頭が楓をかすめた。その勢いに楓は僅かにバランスを崩した……が。
――このタイミングを待っていた!
「風塵逆巻き刃となす! 弐の型・微塵億枚下ろし!」
ユーベルコード発動!
ジャキン!
床に設置された千枚おろし――【弐の型・微塵億枚下ろし】が、瞬時に鋭い刃を立てた。
『プニーーーッ!』
ソフトクリーム怪人の体を、微塵億枚下ろしが容赦なく削っていく。
「まぁ、なんじゃ。己に自信があるのなら、自称なぞせずとも美味しい菓子に見えるじゃろうに、のう……」
ユーベルコードから逃れようとする怪人の無様な姿を見やりながら、楓はそう呟いた。
成功
🔵🔵🔴
エダ・サルファー
料理番組見てたら突然鍵のマークが映って、そしたらソフトクリームっぽい怪人が襲いかかってきたとか、クッキーかわいそすぎでしょ……。
せめて分量のまとめについては、ネットかなんかで私が確認して伝えておこう。
つーかお前ら、絶対にソフトクリームじゃないだろ!
違うって言うのなら、その手に持ったトイレットペーパーはなんだよ!
料理番組見てる最中に出てきていいもんじゃ無いからな!
お前らを叩きのめす理由はそれだけでも充分!覚悟しろ!
……でも正直近寄りたくないし触りたくないってのが素直な気持ち。
なので遠当て使って距離をとってぶっ飛ばすよ!
ただ優先順位はクッキーの安全が一番なので、そのためなら近寄ることも厭わないよ。
「料理番組見てたら突然鍵のマークが映って、そしたらソフトクリームっぽい怪人が襲いかかってきたとか、クッキーかわいそすぎでしょ……」
エダ・サルファー(格闘聖職者・f05398)は、猟兵にかばわれつつも、わけがわからず混乱しているクッキーに駆け寄ると、
「はい、これ分量のまとめ、ネットで確認しておいたよ」
レシピメモを渡して励ましておいてから、びし、とウコンソフトクリーム怪人たちを指して。
「つーかお前ら、絶対にソフトクリームじゃないだろ! 違うって言うのなら、その手に持ったトイレットペーパーはなんだよ! 料理番組見てる最中に出てきていいもんじゃ無いからな! お前らを叩きのめす理由はそれだけでも充分! 覚悟しろ!」
威勢良く啖呵を切ったが……正直近寄りたくないし触りたくないってのがエダの素直な気持ち。
もちろん、怪人たちもののしられて黙っているはずもない。
『失礼なやつプニ!』
『我らのどこがソフトクリームじゃないプニ!』
『よくも排泄物扱いしたプニ!』
「えっ、排泄物とまでは言ってな……うひゃあ!?」
びたん。
エダの顔に何とも言えないカンジのべたっとしたペーストが張り付いた。
「ひゃあ、何だよこれ、いやだあ!」
びたんびたびたびたん。
エダは必死にペーストを振り落とそうとするが、次々に撃ち込まれてくる。
思わずクッキーの後ろに隠れたくなるが……。
「それはできないよ! この任務は、クッキーの安全が一番!」
ペーストの気色悪さを気合いで堪え、ぐっと一歩前に出た。でもやっぱりそれ以上は近寄りたくないので。
「これが空間を超える打撃だ!!」
ユーベルコード【ドワーフ式遠当て】を発動し、ドワーフ力(ちから)を込めた拳を勢いよく突き出した。その力は空間を超え、
「くらえ!」
ガツッ!
『ぷにっ!?』
ペーストを飛ばしていた怪人たちを激しい衝撃が襲った。
成功
🔵🔵🔴
上城・桂悟
テレビウム達に一体何が起こっているんだ……?疑問は尽きないが、とにかく怪人達を倒さないとな。怪人達の姿については気にしない方向で
最初に先制攻撃を仕掛けてクッキーさんに近づく怪人達の足を止める。その後は高速詠唱も利用して主に風の属性攻撃や衝撃波で攻めていく。数も多いし、囲まれないように気をつけながら冷静に戦うようにする。……起こした風で臭いを払えるとありがたいが、無理なら勇気で立ち向かう
タイミングを見計らって全力魔法を乗せた【凍結領域】も使って攻撃。白銀の世界にご招待といこうか!
相手の攻撃は見切りや第六感を使って回避。もし他の人と連携が見込めるなら魔法弾で援護射撃を行い支援
「テレビウム達に一体何が起こっているんだ……?」
上城・桂悟(静かに佇む蒼月・f04997)は、顔に鍵はかけられるわ、変なソフトクリームに襲われるわ、突然猟兵たちが駆け込んでくるわで混乱しまくりのクッキーを気の毒そうに見やったが、
「疑問は尽きないが、とにかく怪人達を倒さないとな。怪人達の姿については気にしない方向で」
見た目はともかく、怪人が放っている奇妙な臭いが、なんだかやたら鼻についてしまう。
「……む、この臭い、漢方のような体によさそうな気配もするが……悪臭であることも確か……」
臭いは段々強くなってきて、くらり、と桂悟は軽いめまいを覚えた。
が、そこでハッと我に返ると、
「だめだ、この臭いに惑乱されてはいかんのだ」
ひとつ頭をふって気持ちを切り替えた。
「臭いなどに惑わされてたまるか!」
臭いを振り切るようにガッと床を蹴り、一足飛びに前に出る。そして水晶で装飾された蒼いロッドをぶん、と一振り。
「てえいっ!」
クッキーへと近づいてこようとしていた3体の怪人の足を、一遍に払った。
『ぷにっ!』
足をすくわれてすっころんだ怪人に向けて、すかさず、
「凍てつく白銀の世界をここに!」
高速詠唱でユーベルコード【凍結領域】を発動する。
「白銀の世界にご招待といこうか!」
ユーベルコードの範囲の気温が瞬時に下がり、凍り付く。立ち上がろうとしていた怪人たちは氷に足をとられ、そこに桂悟の全力魔法を乗せたすさまじいブリザードが吹き渡る。
『ぷ……ぷに』
怪人たちは凍り付いて身動きがとれず、奇妙な臭いもブリザードに吹き流されていく。
「謎は多いが、まずは目の前の的を確実に倒していかねばな……」
成功
🔵🔵🔴
シャルロッテ・エンデ
なんでちか、この小学生並みな
発想のオブリビオンは
倒した後の片付けも面倒でちゅし…
ここは、トイレの神様にお願いでち!
星獣招来で「ウスサマ明王」を召喚し騎乗
全ての汚れを炎で浄化する
水洗便器のボディを持った火の鳥でちゅ
(幻想生物として使役するためのアレンジ)
今回はプリーストとか、プリンセスじゃなくて
獣使いスタイル
でも、白いワイシャツに赤い釣りスカート姿
UDCアースの、トイレにまつわる有名な
女の子のお化けコスプレと聞きまちた
汚物扱いに怒って、突っ込んで来るなら
そのまま便器でキャッチして
骸の海へ流しちゃいまちゅよ
(浄化の炎で「水洗」されるウコン怪人)
汚物は消毒でち!
「なんでちか、その小学生並みな発想のオブリビオンは……!」
敵であるウコンソフトクリーム怪人の説明を受けたシャルロッテ・エンデ(暁のびしょうぢょ神官・f12366)は呆れつつも、
「倒した後の片付けも面倒でちゅし……」
何やら思案した後。
「よし、思いつきまちた!」
攻撃のアイディアが浮かんだのだろう、ササッと装備を調えると、張り切って現場へと飛び込んでいった。
すでに何人かの仲間が戦場へと突入しており、戦端は切られている。
今日のシャルロッテは、得意のプリーストとか、プリンセスではなく、獣使いスタイルである。とはいえ、白いワイシャツに赤い釣りスカート姿。
つまり。
「UDCアースのトイレにまつわる、有名な女の子のお化けのコスプレでち! トイレの神様にお願いでちよ!」
発動するユーベルコードは【星獣招来】
「星の光染み渡り、押し固まりて玉生まれる。深き地底の熱きゆりかごより来たれ、ウスサマ明王!」
密教の五大明王の一、炎の世界に属する明王であるが……現れたのは、水洗便器のボディを持った火の鳥。どうやら幻想生物として使役するため、シャルロットが独自にアレンジした姿のようだ。
「さあ、汚物は消毒でち!」
便器の召還獣を従え、挑発的に叫んだシャルロッテにウコンソフトクリーム怪人が殺到する。
『我らを排泄物扱いにしたプニ!』
『許せないプニ!』
びたん、びたん、とシャルロッテにも、イヤンなカンジのペーストが次々張り付いていくが、
「骸の海に流しちゃいまちゅよ!」
怯むことなく便器鳥……じゃなくてウスサマ明王に命令を出す。
激しい浄化の炎を噴き上げ躍り掛かる火の鳥に、怪人たちは、
『ぷに~~!』
『流されるぷに~!?』
あえなく炎の奔流に『水洗』されていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
百地・モユル
ここにも鍵のテレビウムを狙う怪人が…
よくわかんないけど、オブリビオンに渡しちゃいけないことには間違いないよね
まずは怪人とクッキーさんとの間に割りこんで技能の救助活動で安全そうなとこまで引き離す
だいじょぶ、ボクたちが守ってみせる!
その後はヴァリアブルウェポンで攻撃回数を重視し
両手からビームの刃を出して切り裂くぜ
怪力、グラップル、なぎ払いあたりの技能も使うよ
こい、マズそうなソフトクリームたちめ!
ほんとにソフトクリームなのかなぁ、あれ…
なんかにおう気がするし…
もし敵の攻撃射程に入っちゃったらカウンター、武器受け、咄嗟の一撃なんかでしのぎたい
他の人との絡み、アドリブなどお任せ
「ここにも鍵のテレビウムを狙う怪人が……よくわかんないけど、オブリビオンに渡しちゃいけないことには間違いないよね」
百地・モユル(ももも・f03218)は意を決して戦場に飛び込むと、まずは部屋の奥へと押しやられていたクッキーの元へと向かう。
「さあ、安全そうなとこまで逃げよう。だいじょぶ、ボクたちが守ってみせる!」
【救助活動】の技能を生かし、怪人と仲間たちの激しい戦闘をもカムフラージュに使って、トイレの中へと避難させた。
「こっちにこないよう、ボクが絶対防ぐからね!」
クッキーに言い聞かせると、戦場となっているリビングに戻り、トイレに通じる廊下を背にして、ユーベルコードを発動した。
「ヴァリアブル・ウェポン!」
両手から内蔵されたビームの刃が出現する。
「こい、マズそうなソフトクリームたちめ!」
技能もフル活用し、ビームの刃が勢いよく敵を薙ぎ払っていく……が。
「ほんとにソフトクリームなのかなぁ、あれ……なんかにおう気がするし……」
怪人の微妙な見た目と、薬くさいような、悪臭なような、微妙な臭いにどうしても気をとられてしまい……。
『隙ありプニっ!』
「……ウッ!」
ガツン、と見た目がアレなくせにやたら堅い頭で、頭突きをくらってしまった。
「しまった……えいっ!」
しかしモユルは必死に体を支えながら、条件反射のように両手の光の刃を思いっきり突き出した。咄嗟の一撃だ。
『プニっ!?』
その一撃は敵のアレな頭のど真ん中を見事に貫いた。
『……ぷにぃ~~』
怪しいソフトクリームは、溶けるようにして消滅していく。
「ふう、油断大敵だねー」
頭突きされてまだくらくらする頭を撫でながら戦場を見回すと、戦闘は概ね終わっていた。もちろん猟兵たちの勝利だ。もう立ち上がって戦っているウコンソフトクリーム怪人はいない。
「そうだ、クッキーの鍵は解放されたかな?」
トイレに様子を見に行こうとした、その時。
「いやあ~~、また変なものが映ってるう~!」
トイレから悲鳴が。
すわ残敵かと猟兵達がトイレに駆け込むと。
「顔に地図が増えたのよう~!」
クッキーがテレビ頭を押さえて泣いていた。
顔の画面を見せてもらうと、顔にこの街の地図が現れ、その地図上のある一点を鍵が指し示している。
猟兵たちはクッキーの顔をみんなで覗き込みながら話し合う。
「ここは……公園だな」
「しかも公園のBBQ場のようですね」
「鍵が指し示しているってことは、ここに向かえってことだろうか」
「料理に関係しているし、きっとそうだよ」
「……よし、行こう」
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『ゲソフレイム』
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POW : 汚物は消毒でゲソーッ!
【松明に油を吹き付け発射した火炎放射】が命中した対象を燃やす。放たれた【油の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : 俺色に染めてやるでゲソーッ!
レベル分の1秒で【ベタベタするイカスミ】を発射できる。
WIZ : 見るがいい、これが俺の変身ゲソーッ!
対象の攻撃を軽減する【激情体】に変身しつつ、【右腕に装備された火炎放射器】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
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●2章
クッキーの顔に映る地図と鍵に従い、猟兵たちはクッキーを連れて公園のBBQ場に向かうことにした。
こんな顔で外に出たくないと泣きじゃくるクッキーを宥めすかしつつ移動を始めたが、また唐突にオブリビオンの群が出現した。
『待つゲソーーっ!』
『BBQ場へは行かせないゲソーーーっ!』
追撃してくるのは、ゲソフレイムの群だ。
追撃をかわしながら、鍵が指し示す公園のBBQ場を目指そう!
●2章補足
ゲソフレイムの追撃をかわし、撃退しながら目的地に辿り着いてください。距離は2~3キロメートル(徒歩30分くらい)です。
街中を移動しながら戦うわけですが、周辺の被害などは気にしなくて結構です。
乗り物などを使うと、多少逃れやすくはなるかもしれませんが、敵もそれなりに追いかけてきます。
虚・楓
(アドリブ・絡み歓迎)
追撃をかわし撃退すると言うのならば俺は殿、後ろに回ろうかのう。
基本はダッシュで敵陣につっこみ、UCで空間毎相手を薙ぎ払ってくつもりじゃ。二回攻撃と鎧無視攻撃を乗せてずんばらり、といこうかの。
辺りの建造物も利用する、というのならばパフォーマンスを乗せて壁を蹴って跳んだり回避したり、もしよう。
クッキー殿、他の皆々は先へ。後ろは俺が引き受けた。
相手の攻撃は武器受け、見切り、残像を駆使してどうにか受け流して、返しの刃で攻撃を返していく。両手が塞がったら蹴りも使っていくか、数が多いみたいじゃし確実に減らしていこう。
何がそこまでお主達を駆り立てるのか知らんが。「角」を取るぞ。
『待てだゲソーーー!』
ゲソフレイムの群は、10本もある脚を絡ませることなくクッキーとそれを守る猟兵たちをわらわらわらわらと追いかけてくる。
「よし、俺は殿を務める。後ろに回るぞ!」
虚・楓は【朝霧】【夜霧】立派な鍔の付いた2本の包丁をすらりと抜くと、仲間たちに先へ急ぐように促し、自分はくるりと踵を返し【ダッシュ】で、逆方向に走り出す。
堂々と立ち向かい、しかも接近してくる楓は、当然ゲソフレイムたちにとってもいいマトである。
『汚物は消毒でゲソーッ!』
一斉に松明に油を吹き付け、火炎を放射してきた。数の力を借りた、猛烈な炎が楓を包み込もうとする……!
「く……ッ」
一瞬、楓の全身が油臭い炎に包まれるが、敵までの距離が自分の間合いに入ったとみるや、
「汚物はもう俺等が始末してきたわ!……既にそこも間合いの内よ、参の型・空開き!」
発動したユーベルコードは【参の型・空開き】。両手の包丁からから放たれた無数の斬撃が、炎を打ち払い、ゲソフレイムまで達する。
『ゲソッ!?』
最前列の敵のゲソが幾本か斬り落とされ、
『ゲソーー!?』
固まって走っていたゲソフレイムたちはつんのめって将棋倒しになる。
「よし!」
楓はそのまま突っ込むかと見せておき、群の寸前でシュッと脇に逸れると、傍らの電柱を駆け上って足場にし、
「何がそこまでお主達を駆り立てるのか知らんが。『角』を取るぞ!」
ポンと跳ぶと燕のように軽やかに群の真ん中に飛び下りて――ずんばらり。
料理人の包丁さばきが、幾本ものゲソを見事に斬り落とした。
大成功
🔵🔵🔵
エダ・サルファー
BBQ場へは行かせない、ってことは、こっちはBBQ場へ向かうのが正解っていう証左だな。
ならば迷わず向かうのみ!
クッキーには申し訳ないけど、ちょっとだけ付き合ってもらうんだよ!
しかしBBQ場への道中にイカ、しかもわざわざ火まで持ってるとか、道中で海鮮バーベキューでもやれってことかな?
イカは好きだけど、今は食べてる暇は無いんだよなぁ。
時間も惜しいし、まとめて聖職者式猫騙しの餌食になりやがれー!
というわけで、ゲソフレイムが射程内に入ってくるたびに、猫騙しで迎撃しつつ進むよ。
例によって優先すべきはクッキーの安全なので、そこは最大限留意して進むよ。
殿の仲間が足止めし、幾杯かは減らしてくれたとはいえ、
『待つゲソーーっ!』
『BBQ場へは行かせないゲソーーーっ!』
ゲソフレイムは執拗に追いかけてくる。
エダ・サルファーは走りながら考えた。
「ふむ、BBQ場へは行かせない、って言ってることは、BBQ場へ向かうのが正解っていう証左だな」
追いかける方が目的地を指し示しているのだから、世話は無い。
「ならば迷わず向かうのみ! クッキーには申し訳ないけど、付き合ってもらうんだよ!」
「なんであたしがこんな目に~!」
クッキーは相変わらず嘆いているが、
『俺色に染めてやるでゲソーッ!』
「ぎゃーーーー!」
追ってくるゲソフレイムがイカスミを吹きつけてきた。
クッキーの背中を押すようにして全速力で逃げ、飛沫がかかっただけで済んだが、それでも背中がベタベタである。
エダはクッキーを先に押しやると、
「BBQ場への道中にイカ、しかもわざわざ火まで持ってるとか、道中で海鮮バーベキューでもやれってことかな? とか思ったんだけどっ」
キュキュッと急ブレーキをかけて振り返り、イカが射程に入っていることを確かめた。
「イカは好きだけど、今は食べてる暇は無さそうだし、時間も惜しいし、まとめて聖職者式猫騙しの餌食になりやがれー!」
ぱぁん!!
祈りを籠めた、ユーベルコードの拍手の音が、街に響いた。
『ゲソッ!?』
破裂音はゲソフレイムを驚かせただけではなく、衝撃派となって襲いかかる。
耳を抑えて立ちすくむゲソフレイムたちの姿に、ふふん、とエダは含み笑いを漏らし、またくるりと振り向いてダッシュし、仲間達に追いついて。
「また近づいたら追っ払ってやるからね、さ、急ごう!」
再びクッキーを励ましながら走り出す。
成功
🔵🔵🔴
シャルロッテ・エンデ
この事態
踏み込まれると、オブリビオンに都合の悪い
どこかへの鍵を、何者かがテレビウムを通じて
猟兵に託してきた
そう読めまちゅね
クッキーしゃん、危ないときは
この大盾に隠れるといいでちよ
優しさ・かばう・盾受けを活用
ここからは、いつもの神官スタイルで!
(ボディシートで身体を綺麗に拭き、早着替えしてきました)
ちきゅ〜のアイテム、便利でち♪
盾を背中に背負い、後ろから迫る敵のイカスミを防ぎつつ
優しき冬を発動
墨を凍らせ飛ばなくする
雪の街育ちのシャルロッテちゃんは
地面が凍っても、スケートの要領でスイスイ
敵は転ぶといいでちね!
「この事態、踏み込まれると、オブリビオンに都合の悪いどこかへの鍵を、何者かがテレビウムを通じて猟兵に託してきた……そう読めまちゅね」
小さな身体に大きな盾を背負い、シャルロッテ・エンデも、展開しつつある事態に思いを巡らせていた。
だが、じっくり考えている暇はない。
『待つゲソ~!』
仲間によって半分ほどの数に減ったとはいえ、ゲソフレイムがずんずん距離を詰めてくる。猟兵はともかく、クッキーが疲れてきているせいもあろう。
「10本もあるからでちかね、やたら脚が速……きたでち!」
『俺色に染めてやるでゲソーッ!』
ぶっしゃーーー!
「クッキーしゃん、大盾に隠れるでち!」
シャルロッテは防御系の技能をフル活用して、盾の陰に自分とクッキーを入れ、スミを防いだ。とはいえ、直撃は避けても飛沫はかかってしまう。
「もういや~、こんな顔だし、スミでべとべとだし~!」
クッキーの心が折れそうだ。
「これで拭うといいでちよ」
優しくシャルロッテが手渡したのは、身体を拭くためのウェットシート。
「これであたちも神官スタイルに早着替えしてきまちた。ちきゅ〜のアイテム、便利でち♪」
「あ……あ、ありがとう……」
クッキーがスミを拭っている間に、シャルロッテはユーベルコード【優しき冬】を発動した。
「かつてこの地を襲った惨劇の記憶よ、雪融けの日まで……凍土に眠れ」
シャルロッテを中心に数百メートルの範囲に渡って突如冬が訪れた。気温が急激に下がり、吹雪が吹き荒れ、スミがまき散らされた道路が凍った。
『寒いゲソーー!』
『滑るゲソー!?』
ゲソフレイムたちは自分たちが撒き散らかしたスミに滑って転び、冷凍イカとなっていく。シャルロッテの狙い通りだ。
「さ、今のうちでちよ」
シャルロッテはスケートのように器用にスミの氷面を滑ってクッキーの手を取り、盾を背負い直し、BBQ場を目指して再び走り始めた。
成功
🔵🔵🔴
上城・桂悟
今度はBBQ場の地図が現れた?そこに向かえばよさそうだが、流石に簡単には行かせてもらえないか。……怪人に言うのは野暮だけど、よくイカ焼きにならないよな
余裕があればクッキーさんに変装を使っておく。少しは気が紛れるだろうか?
クッキーさんや他の人達とはぐれないようにペースを揃えながら、出来るだけの速さで目的地に向かう。時間がかかることを考えるとペース配分も気をつけた方がよさそうだ
高速詠唱も利用した水の属性攻撃や【水蛇変化】も使って敵を迎撃していく。【水蛇変化】は敵からの攻撃を防ぐなど防御面でも活用。防御は見切りやオーラ防御も使用。クッキーさんに敵の手が迫らないように注意
他の人との連携、アドリブOK
「クッキーさん、もう目的地は近いが、変装ってほどでもないけど、これを羽織ったらどうかな」
上城・桂悟がクッキーに羽織らせてやったのは、大きめのパーカー。落としきれないスミもカバーできるし、フードをかぶれば顔もある程度隠れる。
「あ、ありがとう……」
「もうちょっとだから、がんばろうぜ」
猟兵たちとクッキーは公園の入り口までやってきた。あとは最短距離をとって奥にあるBBQ場を目指すだけ……なのだが。
『待つゲソーーー!』
「しぶとい……流石に簡単には行かせてもらえないか」
残りわずかとはなっているが、ゲソフレイムは公園の中まで追いかけてこようとする。
「BBQ場に到着するまでには、全て始末しておきたいな」
桂悟は素早く周囲を見渡す。彼らは丁度、子供用の遊具が置いてある遊び場を通り抜けようとしていた。
この場所なら、と判断し、
「クッキーさん、皆と先に行ってくれ」
ここまでクッキーのペースに合わせて駆け続けてきた桂悟は、立ち止まり、追いすがってくる敵と相対する。
『汚物は消毒でゲソーッ!』
ゲソフレイムたちが吐いた炎が、桂悟の前髪を焦がした。
「……言うのは野暮かもしれないけど、よくイカ焼きにならないよな」
油の臭いの向こうに、かすかに香ばしい匂いを感つつ、桂悟はゲソフレイムたちを充分に引き付けると、
「一時の間、水蛇に変われ!」
ユーベルコード【水蛇変化】を発動した。
ザバァ!
遊び場の滑り台が、ジャングルジムが、ブランコが、鉄棒が、巨大な水蛇に変化してイカを襲う。
『ゲソーーーッ!』
大蛇とダイオウイカの戦いを彷彿とさせる光景が一瞬繰り広げられたが……。
水蛇が元の遊具の姿に戻った時には、イカの姿も消え失せていた。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『闇落ち怪人ヤミナベー』
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POW : 怨嗟の叫びを上げる食材達
【材料になった食材 】の霊を召喚する。これは【汁による毒】や【臭いによる麻痺】で攻撃する能力を持つ。
SPD : ショートケーキ・ギャンビット
【毒々しい色の汁を吸ったショートケーキ 】による素早い一撃を放つ。また、【無理矢理食べさせる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : ジャッジメント・出し汁具材
【何故か生えている目玉 】を向けた対象に、【催眠で蛍光色の出し汁一杯の食材を食させる】でダメージを与える。命中率が高い。
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●3章
訳の分からない状況の中、妙な敵を振り切って、クッキーと猟兵たちは公園のBBQ場までやってきた。
「ハァ……ハァ……」
疲れきったクッキーが、丸太のベンチに座り込んだ。
「目的地はここよね……別に何もないじゃない……どうしてこんなとこ」
確かに水場があって丸太のテーブルや椅子が並んでいるだけの、何の変哲もないBBQ場である。平日の夕方ということもあり、人もいない。
しかしクッキーの顔の鍵は、ここを示している。
一体ここで何が……?
と猟兵たちが一応辺りを探索していると。
「きゃああ!?」
またクッキーが悲鳴を上げた。見れば、彼女の顔の画面がピカピカと眩しい程に点滅しているではないか。
「クッキーさん、大丈夫?」
「今度は点滅か、どうしたんだ?」
猟兵たちは慌てて駆け寄って声をかけるが、クッキーは悲鳴を上げた姿勢のまま、凍り付いたように動かない。
「!? どうした? 動けないのか?」
すると、顔の画面の鍵に被さるように『15:00』という数字が唐突に浮かんだ。その数字は刻々と減っていく。
「タイマーか? 15分経てば動けるようになるとか」
「15分経ったら、次の段階に進むってことかもよ」
「ということは、15分間ちゃんと見守ってないと」
「いっそBBQして待つとか」
仕方ない、15分くらい彼女を見守って待とう……と、決めた、その時。
『ヤミナーベーーーー』
唸るような不気味な声と共に現れたのは……!
●3章補足
ここまで大変お疲れ様です、もうちょっとです!
クッキーは約15分間動けませんので、彼女を守りながら闇落ち怪人ヤミナベーを撃破してください。
ではボス戦、よろしくお願いします!
虚・楓
(アドリブ・絡み歓迎)
むぅ、15分経てば何が起こるんじゃろうかのう。それにしても今回の「おぶりびよん」は悉くが食物に関係しているような……。
なんにせよじゃ、こういうまともに扱われなかった食材の成れの果てを見ると色々と、料理人としてはくるものがあるのう。
霊を召喚するんじゃったら、それらを確実に、個別に撃破していく。
後ろに通してクッキー殿に当たったら大変じゃしの、汁て、臭いて。
基本は武器受け見切りで敵の攻撃をしのぎ、ある程度の余裕ができたならダッシュ、鎧無視攻撃、二回攻撃でたたみに行く。
UCに関しては時間を稼ぐ必要もあるわけじゃし、拘束力重視じゃのう。
相手の攻撃の隙間に叩き込むぞ。
さて、どうなる。
虚・楓は、刻々と時を刻むクッキーの顔を見つめていたが、
「むぅ、15分経てば何が起こるんじゃろうかのう。それにしても今回の『おぶりびよん』は悉くが食物に関係しているような……」
サッ、と身を翻すようにして、不気味な敵の方に向き直った。
「なんにせよじゃ、こういうまともに扱われなかった食材の成れの果てを見ると色々と、料理人としてはくるものがあるのう」
料理人としては、なんでこんなことするかな、もったいないし、食材が可哀想……と思ってしまう。
すると、その気持ちが伝わってしまったのだろうか、
『おおお……おおお~……』
闇落ち怪人ヤミナベーの混沌とした鍋の中から、怨嗟の叫びを上げながら食材の霊が次々と飛び出してきた。
「ぬっ……クッキー殿に当たったら大変じゃ!」
楓は、背中に動けないクッキーを庇いながら、まずはユーベルコード【肆の型・八丁乱れ斬り】を発動した。
「肆の型………推して参る!」
【朝霧】【夜露】二刀流の包丁で、果敢に霊魂へと斬り込んだ。
「汁……臭いて」
顔をしかめつつも、ガツッ、と鶏の出汁殻を料理人の刃が砕く。
臭いや、ヴッとくる色合いもものともしない疾風怒濤の乱れ斬りに、むしろ食材の霊魂たちが怯んだように鍋に向かって退いていく。
「逃がさん!」
間をあけることなく、技能を活用して自在にひらめく鋭く研がれた二丁の包丁が、霊魂を激しく刻みまくった……が。
無駄に使われた食材のなれの果ての姿は、彼の胸にくるものがある。
「これも……供養じゃ」
大成功
🔵🔵🔵
シャルロッテ・エンデ
…またでちか
(ウコン怪人に続き、闇鍋怪人にうんざりしつつ)
動けないクッキーちゃんを守るために
敵を出来るだけ遠くへ、吹き飛ばし!
妖精変身を使い、風の魔力操作で暴風を吹かせ
悪臭や汁飛ばし攻撃を封じる
身長1/5のフェアリーに変身して身軽になり
無理矢理食わせる系の攻撃を飛んで避けまくる
食べ物を粗末にする悪い子は、おしおきでち!
(暴風で吹き飛ばす)
あの毒々しい色の汁を吸ったショートケーキが
売れ残りのクリスマスケーキ怪人のなれの果てかと思うと
哀れでちね
ああ、帰ったらヤーリしゃんの料理で癒されたいでち…!
「……またでちか」
ウコン怪人に続いての見苦しい食べ物怪人の登場に、シャルロッテ・エンデはうんざりしたように溜息を吐いたが、
「動けないクッキーちゃんを守るためには、がんばるでちよ!」
と気を取り直し、まずはユーベルコード【妖精変身】身長1/5のフェアリーに変身して身軽になった。
ひゅん、と毒々しい色の汁を吸ったショートケーキが、シャルロッテ目がけて飛んできたが、
「おっと!」
蝶々のような可愛らしい羽をひらひらとはためかせ、身軽な身体でひょいと避ける。
「あの毒々しい色の汁を吸ったショートケーキが、売れ残りのクリスマスケーキ怪人のなれの果てかと思うと、哀れでちね」
避けられて、地べたにビシャ、と落ちたケーキには幾ばくかの哀れさをもよおすし、少々怪しい汁が跳ねかかったりもしてしまったが、気にしている場合ではない。
「クッキーちゃんから遠ざけるだめに、敵を吹き飛ばしまちよ!……あたちに眠るエルフの血……力を貸してくだしゃいでち!」
祈るように両手を挙げたシャルロッテの魔力は大気に届き、突風が吹き始める。その風はかまいたちともなり、発射される怪しい食材や、臭い汁を押し戻し、切り刻む。
これはいける、と見たシャルロッテは、更に風に魔力を送り込む。
「食べ物を粗末にする悪い子は、おしおきでち!」
魔力を得てパワーを増した風は暴風となり、ずりずりずり、とヤミナベーをクッキーから遠ざけていく。
シャルロッテは、必死で風に魔力を送り込みながら呟いた。
「ああ、帰ったらまともな料理で癒されたいでち……!」
大成功
🔵🔵🔵
エダ・サルファー
またなんか不味そうな怪人が……
クッキーはここまで結構怖い目にあってるし疲れてるんだから、これ以上苦労をかけに来てんじゃないよ!
幸い今は気を失ってるっぽいし、気付く前に骸の海に送り返してやるわ!
……それにしても、なんで食べ物っぽい怪人ばっかり来るんだろう……
というわけで真の姿開放!
全力で相手をさせてもらうよ!
容器の中の具材が本体なのか、容器が本体なのか知らないけど、とりあえず容器をぶち破るつもりで殴りかかるよ!
容器も中身も一緒くたに、私の聖拳突きでぶっ飛ばす!
呼び出す食材の霊もまとめて相手にしてやる!
動けないクッキーには指一本触れさせないってつもりで戦うよ!
「またなんか不味そうな怪人が……それにしても、なんで食べ物っぽい怪人ばっかり来るんだろう……」
エダ・サルファーも、もううんざり、というように呟いたが、
「クッキーはここまで結構怖い目にあってるし疲れてるんだから、これ以上苦労をかけに来てんじゃないよ!」
気の毒なクッキーを思うと、うんざりより、マズそうな怪人たちへの怒りの気持ちの方が勝つ。
「クッキーが、幸い今は気を失ってるっぽいし、気付く前に骸の海に送り返してやるわ! 全力で相手をさせてもらうよ!」
ヤミナベーが仲間の攻撃に押し込まれている今こそチャンス、とばかりに、エダは真の姿を開放した。巨大な拳一揃いが、闘気を立ち上らせて顕現する。
「動けないクッキーには指一本触れさせないよ!」
発動するユーベルコードは【必殺聖拳突き】。
この怪人、容器の中の具材が本体なのか、容器が本体なのか……悩むところであるが、
「とりあえず容器をぶち破ればいいよね。中身も一緒くたに、私の聖拳突きでぶっ飛ばす! ――くらえ必殺! 聖拳突きぃっ!」
巨大な拳が、汚らしい鍋の腹に、祈りを籠めた重たい一撃を喰らわせた。
ガブチュッ。
キモチワルイ音がして鍋の胴体がべっこりと凹んだ。
『ヤミナーベーーー!』
「うわっ」
その反動で、中から闇鍋の犠牲となった食材の霊がガバチョ! と噴き出してきたが、ひらりと身を躱して直撃を避ける。
「まとめて相手にしてやる!」
真の姿を現したエダの勢いは止まらない。毒の汁が肌を焼いても、鼻を刺す匂いに目眩を感じても、その動きは鈍ることがない。自らの拳と、顕現した拳が容赦なく食材の霊を殴り、消滅させていく。
大成功
🔵🔵🔵
上城・桂悟
15分後に何が起こるかはわからないけど、ここまで来たんだ。クッキーさんは俺達で護り抜く!
最後は禍々しい闇鍋か、確かに強敵だな……
敵の目をクッキーさんに向かせないために、魔法で誘導弾を放ったりしてこちらに注意を引き付けながら戦う
出汁が多い鍋が相手だし、氷属性の属性攻撃や全力魔法を使った【凍結領域】で凍らせてやろうか。高速詠唱も使って矢継ぎ早に攻撃。敵の動きは冷静に見て隙をついていく
敵の攻撃はダッシュや見切りで回避。例え闇鍋で心が折れそうになっても覚悟と勇気で立ち向かう。あんな奴等に負けるわけにはいかない!
他の人との連携、アドリブOK
「最後は禍々しい闇鍋か、確かに強敵だな……」
上城・桂悟は、おぞましい敵を強い視線で睨み付けた。
そして背後で凍り付いたままのクッキーの気配を感じる。仲間たちの攻撃によりヤミナベーは大分ボコボコになっているが、クッキーが動けるようになると思われる15分までにはまだ時間がある。
「15分後に何が起こるかはわからないけど、ここまで来たんだ。クッキーさんは俺達で護り抜く!」
今のところ、ヤミナベーは攻撃を加えてくる猟兵に反撃するのが精一杯のようだが、本来のターゲットはクッキーであるはず。
「敵の目をクッキーさんに向かせないためには……!」
桂悟はまず魔力を使って誘導弾を放った。派手に煙を上げながら飛び回る誘導弾に敵が気を取られた隙に、全力魔法でユーベルコード【凍結領域】を発動する。
「凍てつく白銀の世界をここに!」
ゴオオオオォォォ……!
防御の姿勢を取らせる暇も与えず白魔が訪れ、猛吹雪がヤミナベーを包み込む。食べ物とは思えない色合いになっている出汁が、周囲の地面もろとも凍り付いていく。水分の多い敵に、氷属性の技は有効なようだ。
それでも。
ギギギ……。
凍り付いた出汁から突き出た不気味な目玉が桂悟を睨みつけきた。
「……む」
ぎらり、と目玉が光り、一瞬意識が遠のく。催眠攻撃だ。
だが桂悟は、覚悟と勇気を振り絞り、
「あんな奴等に負けるわけにはいかない!」
ぶるん、とひとつ強く頭を振ると、銀の短剣を握り、凍り付いた敵目がけて力強く地を蹴った。
大成功
🔵🔵🔵
百地・モユル
バーベキュー…どころかまた食欲の失せそうなやつが出てきたよ…
クッキーさんのことが心配だけど
先にこいつをやっつけないと!
灼熱の束縛に技能の属性攻撃をのせて敵の動きを止めようとする
こんなひどい鍋、いっそのことコゲコゲになっちまえ!
敵の攻撃には勇気、気合い、覚悟で抵抗を試みるけど
それでもダメならなるべく時間稼ぎできるように
鍋にしがみついて捨て身の一撃であえてかっ喰らう!
うえぇ…気持ち悪い…
でもこれでちょっとでもあいつを止められれば…
アドリブ、共闘歓迎
「バーベキュー……どころかまた食欲の失せそうなやつが出てきたよ……」
百地・モユルは、せっかくのBBQ場なのにBBQどころじゃない状況を嘆きつつ、動けないクッキーに寄り添っていたが、ヤミナベーが、
『おおおお~……おおおお~……』
大量の食材の霊魂を放ってきたのを見て、
「クッキーさんのことが心配だけど、ここで一気にこいつをやっつけないと!」
エレメントガントレットに炎を載せながら前線へと飛び出した。
仲間の攻撃によって、ヤミナベーの鍋はボロボロ、中身は半減。その様子からすると、この総攻撃とも言えそうな霊魂攻撃は、最後の悪あがきであろうと判断したのだ。
飛び出す霊魂を、気合いと勇気で跳ね飛ばし、仲間の援護を受けながら、
「ていっ!」
モユルは鍋の縁に手をかけて飛び上がり、
びちゃ。
思い切って鍋の中に飛び下りた。足下がどぶ色の液体で満たされて、とってもキモチワルイ。
そして、当然ヤミナベーは自分の中に入り込んだモユルに、おぞましい姿となった食材を食べさせようとしてくる。
しかし、口元に跳んできたショートケーキの残骸を、何とモユルは敢えてかっ喰らった!
「うえぇ……気持ち悪い…でもこれでちょっとでもあいつを止められれば……」
吐きそうになりつつも、モユルは敵の体内でユーベルコード【灼熱の束縛】を発動する。
「こんなひどい鍋、いっそのことコゲコゲになっちまえ! ボクに触れたら、火傷どころじゃすまないぜ!」
両手から放たれた激しい炎が、残り少なくなっている鍋の中身をどんどん蒸発し、焦げつかせていく。
『ヤミ、ヤミ、ヤミナベーーーーーー!!』
ヤミナベーは悶え苦しむが、なにせ体内で炎が燃えているのだから止めようもない。
「えーい、最強火力だ!」
あっと言う間に鍋の中身は蒸発して、真っ黒い煤となり。
『ヤミ……ナベ……』
ゴトン、と鍋が倒れ……そして消え失せた。
ピーーーー、とアラームの音がした。
クッキーの顔の点滅が消え、タイマーが15分経過したことを告げたのだ。猟兵たちが慌てて駆け寄ると、鍵の映像も消えている。
意識が戻ったクッキーが、
「わ、わわ、やっと消えたわ!」
と、鍵が消えたことを喜び、猟兵たちもホッと安堵の息をついた――その瞬間。
『システム・フラワーズより緊急救援要請』
突如BBQ場に機械的な音声が鳴り響いた。
『全自動物資供給機構「システム・フラワーズ」に、侵入者あり』
管理棟に設置されているスピーカーだけでなく、周辺の設備そのものから響いてきているような音だ。
『テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う』
そこでブツリと音声が途切れ、猟兵たちは顔を見合わせた。
今の音声が述べていた内容は、キマイラフューチャーにとって、とても深刻な事態ではないのか――?
大成功
🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2019年04月26日
宿敵
『闇落ち怪人ヤミナベー』
を撃破!
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