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ドラゴンゾンビを退治せよ!

#アックス&ウィザーズ


●ブリーフィング イン グリモアベース
「皆さん、よく集まって下さいました。今回ですが、アックス&ウィザーズでドラゴンゾンビを退治して頂きたいのです」
「ドラゴンゾンビ!?」
 グリモアベースで、緑の板金鎧とマントに身を包んだクリスタリアン、ウィルヘルム・スマラクトヴァルト(緑の騎士・f15865)が告げる。それに対し、猟兵の一人が素っ頓狂な声を上げた。
「そうです。アックス&ウィザーズのビオ山で、ドラゴンゾンビが出現しました。今はまだビオ山に留まっていますが、瘴気と腐肉を捲き散らすため、もし動き出せばその被害は甚大なものとなります。そうなる前に、倒してきてほしいのです」
「なるほど。それで、部下とか眷属とかはいたりするの?」
 別の猟兵が問う。
「はい。ドラゴンゾンビの瘴気や腐肉を浴びたビオ山の木々が、荒ぶる山神と言うオブリビオンに変わってしまいました。ドラゴンゾンビに辿り着くためには、荒ぶる山神を突破していく必要があります」
「突破? 殲滅するんじゃなくて?」
「ええ。山の木々のかなりの数が変わっているため、全滅させようとするとこちらが消耗してしまいます。幸い、この荒ぶる山神はドラゴンゾンビを倒せば動かなくなるようですので、ドラゴンゾンビまで辿り着くことを優先して下さい」
「了解。他には?」
「そうですね。ドラゴンゾンビが倒れてもビオ山は荒れたままになりますから、そのフォローをお願いします。垂れ落ちた腐肉や動かなくなった荒ぶる山神などを処理して、木がなくなったところには苗木などを植えて、元の自然に戻るのを少しでも早めて欲しいのです」
 そこまで告げると、ウィルヘルムは掌の上に巨大なエメラルド――グリモア――を乗せ、念を込める。緑色の輝きが、周囲を照らし出す。
「ドラゴンゾンビは難敵ですが、皆さんならきっと見事に倒して下さると信じています。どうか、よろしくお願いします」
 アックス&ウィザーズに転送されていく猟兵達に向けて、ウィルヘルムは深々と頭を下げた。


緑城雄山
 皆さん、こんにちは。緑城雄山(みどりのじょう・ゆうざん)と申します。まだまだ新人のマスターではありますが、皆様に楽しんで頂けるよう頑張って参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、4本目のシナリオをお送りします。今回はシンプルに、アックス&ウィザーズに現れたドラゴンゾンビを退治する、と言うものです。

●第1章
 荒ぶる山神との集団戦です。無限沸きしますので、全滅させるのは不可能です。ドラゴンゾンビまで突破することを考えて頂ければと思います。

●第2章
 ドラゴンゾンビ相手のボス戦です。

●第3章
 ビオ山での日常シーンです。垂れ落ちた腐肉や動かなくなった荒ぶる山神などドラゴンゾンビが残した影響を除去し、植樹などを行って、ビオ山の自然が元に戻るのを早める手助けをして下さい。

 それでは、皆様からのプレイングを、お待ちしております。
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第1章 集団戦 『荒ぶる山神』

POW   :    握り潰す
【人ひとり覆い隠すほどの掌】が命中した対象に対し、高威力高命中の【握り潰し】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    踏み潰す
単純で重い【地団駄】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
WIZ   :    叩き潰す
【大きく振りかぶった拳】から【地震】を放ち、【その振動】により対象の動きを一時的に封じる。
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デナイル・ヒステリカル
確かにこの大きさの相手を無数に倒し続けなければならない、となれば消耗は必須ですね……。
しかも元を正せば相手は山の木々。
倒せば倒すだけ損でしかありません。
迅速に、そして慎重に駆け抜けてしまいましょう。

【WIZ】
UCを起動。
山神が拳を振り上げた瞬間を狙い、彼らの足元へ槍の雨と雷とを叩き込みます。
バランスを崩して倒れさせてしまえば、あの巨体では立ち上がるのにも時間がかかるでしょう。
その間にドラゴンゾンビの元まで駆け抜けてしまおうと思います。

※連携アドリブ歓迎


桑原・こがね
よーし、いっちょやってみるかー!

うわー、大木が動いてる。大きいわねー。
あの木は全滅させなくて良いのね。なるほど。
こっそり通れば良いのかもしれないけど、性に合わないわね。

うーん、空を飛べれば簡単にびゅーんって行けるのかなー。
飛べる人たちが羨ましい。

まあ良いわ、正々堂々と突破しましょ。
「桑原こがね、推して参る!止められるものなら止めてみろ!」
言葉通じるかしら?まあどっちでも良いわね!
雷を一発かましてこっちにちゅうもーく!あたしを見ろ!
目も……なさそうだけど、なんとなくこっち向いてるのは分かるわね。よしよし、行くわよ!
邪魔なやつだけ斬って正面突破!雷鳴を轟かせろォ!



●山神達のドミノ倒し
「うわー、大木が動いてる。大きいわねー。あの木は全滅させなくて良いのね?」
「ええ、この大きさの相手を無数に倒し続けなければならないとなれば、消耗は避けられません。しかも元を正せば相手は山の木々、倒せば倒すだけ損でしかありません」
 山神の大きさに感心したように言ったのは、金髪碧眼で快活な雰囲気の小柄な少女、桑原・こがね(銀雷・f03679)。それに応じたのは、眼鏡にワイシャツにネクタイが知的な印象を与える、長身のデナイル・ヒステリカル(架空存在の電脳魔術士・f03357)。
「こっそり通れば良いのかもしれないけど、性に合わないわね……まあ良いわ、正々堂々と突破しましょ」
「ええっ!?」
 山神に向かってかけ出していくこがね、それを慌てて追うデナイル。
「桑原こがね、推して参る! 止められるものなら止めてみろ!」
 こがねの名乗りと共に、私を見ろとばかりに山神に向けて放たれる雷。まず、雷を浴びせられた山神が、次いで周囲の山神達が、こがね達の存在に気がついてそちらを向く。そして、こがね達を叩き潰そうと雷を受けた山神が拳を振り上げた、まさにその時。
「ああもう……でも、これはチャンスですね。あの敵を穿て……!」
 デナイルはユーベルコード、騒がしい雷雨システム(ノイジーレイニー)で、こがねの雷を受けた山神を中心に、二百本近い槍の雨を山神達の足下に降らせ、そこから雷を迸らせる。
「ありがと!」
 すかさず、雷を浴びせた山神の脚を、ずばっと横一文字に切断する。そこは、最初の雷と、槍の雨とそれが放った雷によって脆くなっている部分。さらにはこがね自身がユーベルコードで身体能力を増強されていることもあり、完全に断ち切ってしまうのはたやすいことだった。
(……なるほど、そういうことでしたか)
 その様を見て、こがねの行動はどうやら身体強化系のユーベルコードの発動条件だったらしいと得心するデナイル。
 ともあれ、片脚の下部を喪った山神がそのまま立っていられるはずもなく、バランスを崩してズシンと倒れる。倒れた山神にのしかかられた山神は、自身も脚にダメージを受けていることもあり、これまたバランスを保ちきれずに倒れる。うようよと数がいるのが逆に災いしたか、それが連鎖してドミノ倒しとなる山神達。
 ジタバタと起き上がろうとする山神達の側を、こがねとデナイルは駆け抜けて突破し、ドラゴンゾンビの元へと向かっていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

イデアール・モラクス
ほぅ、ドラゴンゾンビとはなかなか面白い奴が出てきたじゃないか!
死霊術の研究には丁度いい、私も行こう。

・行動
「道を拓けば良いのだろう?
私には造作も無い!」
UC【隕石招来】に『範囲攻撃』で着弾範囲を広げ、『全力魔法』で隕石を更に巨大化させ威力を高め『属性攻撃』で炎を纏わせた上で『高速詠唱』を用いて唱え、敵陣に打撃を与える。
そして着弾地点の更地の上に立ち戦闘力を上昇させた上で【広範囲に火炎の嵐を放つ超高威力の攻撃魔法】の術式を『範囲攻撃・全力魔法・属性攻撃・高速詠唱』により構築して放ち、敵を一網打尽にして道を拓く。
「我が前に立ち塞がるならば、命は無いと知るがいい!
アーハッハッハ!」

※アドリブ歓迎



●その魔法、最早暴虐の域にて
「ほぅ、ドラゴンゾンビとはなかなか面白い奴が出てきたじゃないか! 死霊術の研究には丁度いい、私も行こう」
 そんな動機でビオ山に現れたのは、豊満な肢体の美女でありながら傲岸不遜な魔女、イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)。ひしめく山神の群れを目の当たりにしても、彼女は動じない。
「道を拓けば良いのだろう? 私には造作も無い! ……我招く無窮の厄災に慈悲は無く、汝に救いと希望の一切も無し…メテオストライク!」
 自信満々にユーベルコード、隕石招来(メテオストライク)を発動するイデアール。しかもそのユーベルコードは様々な技能で強化されており、巨大な隕石が炎を纏って降ってくると言うものになっていた。
 その結果、隕石の着弾点を中心に、爆風と熱波が吹き荒れる。しかも、イデアールの暴虐とも言うべき攻撃はそれだけに留まらない。山神が焼き払われて炭だけの更地になった着弾点に立つと、隕石招来によって刻まれた不可視の巨大魔法陣によって自らを強化し、火炎嵐(ファイアストーム)と言うべき猛火の嵐をその先の山神達に浴びせて道を拓いていく。
「我が前に立ち塞がるならば、命は無いと知るがいい! アーハッハッハ!」
 高笑いしながら、炭となって崩れ落ちた山神達の骸の中を、悠然と進むイデアールなのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リアーナ・シルヴァネール
夫、仁郎(f10077)と連携

◎夫と2人
ここが私の故郷、アックス&ウィザーズ…仁郎の世界でいうとファンタジーとでも表現すべきかしらね。
良い世界よ、楽しんで…コイツらを蹴散らしてから、だけど。

◎突破
私はスカイステッパーで空から二丁拳銃の一斉射撃をクイックドロウで浴びせて夫を援護。
「仁郎、貴方は私が守るわ」
跳躍回数限界が来たら敵を踏みつけて再び空へ上がり、援護射撃をしながら前へ前へと進み突破するわ。
「倒す必要がないのは、ある意味で楽ね」
目標はあくまで突破、それを見誤らないように空から夫を助けてゴールを目指しましょう。
「ドラゴンゾンビ、首を洗って待ってなさい」

◎アドリブ歓迎


毒島・仁郎
同行者:リアーナ・シルヴァネール(f07102)

ここがリアーナの、妻の故郷のA&W世界か。ここも色々と大変なようだな……だからこそ、俺がやることも変わらない。
まずはこのデカブツの群れを突破するか。

全て倒す必要はないのであれば、ここはさっさとすり抜けるに限るな。
「残像」を使って山神を攪乱しながら駆け抜けていくことにしよう。
リアーナの空中援護とうまく合わせて山神の足を【剣刃一閃】で斬るようにすれば、バランスを崩した山神同士で将棋倒しにすることもできるだろうか。

にしても、他の奴らは結構派手にやってるな。俺はその間にこっそりとやっていくのがお似合いか。
とはいえ、妻に危害が及んだらその限りでもねぇがな。



●駆け抜ける比翼
「ここが私の故郷、アックス&ウィザーズ……仁郎の世界でいうとファンタジーとでも表現すべきかしらね。良い世界よ、楽しんで……コイツらを蹴散らしてから、だけど」
「そうか、ここがリアーナの……。ここも色々と大変なようだな……だからこそ、俺がやることも変わらない。まずはこのデカブツの群れを突破するか」
 夫婦でビオ山に現れたのは、赤紫の右眼と金の左眼を持つオッドアイに端正な顔立ちのリアーナ・シルヴァネール(空を舞う銃姫・f07102)と、眼光鋭く左目に傷が通っていて何処か「その筋」の雰囲気を感じさせる毒島・仁郎(孤狼・f10077)。
 仁郎は山神達に向かって駆け出していくと、残像を残して俊敏に移動し、山神達を翻弄する。
「仁郎、貴方は私が守るわ」
 ユーベルコード、スカイステッパーで二十段のジャンプを敢行し、その仁郎を空中から援護射撃するリアーナ。仁郎の邪魔になる山神だけを的確に狙い、二丁拳銃の早撃ちで次々と腕のように太い枝を折り、脚のような幹の動きを止める。それもあって、瞬く間に山神達を半ばまで突破する仁郎。
 その彼の目に入ったのは、スカイステッパーの回数が尽きたために山神を踏みつけて再びスカイステッパーを使おうとするリアーナを、握り潰さんと掌で狙う山神。
「……わしの妻に、何しようとしてやがる!」
 ドスの効いた声で叫びながら、仁郎はすかさずその山神の足下に飛び込む。そしてユーベルコード、剣刃一閃でたちまちに脚を横一文字に斬り捨てた。
「私は大丈夫よ、仁郎……でも、ありがとう」
 その時にはリアーナは既にジャンプの最中だったが、夫が自分を心配して山神を攻撃してくれたことが嬉しくて、感謝の言葉を告げる。
 一方、脚を斬り捨てられた山神はと言えば、バランスを崩して後ろ倒しになってしまい、それが山神達の将棋倒しを誘発した。ズシンズシンズシーン!と巨体が連続して倒れていく音の中、二人は突破に成功する。
「倒す必要がないのは、ある意味で楽だったわね」
「そうだな」
「これで後は、ドラゴンゾンビだけね……首を洗って、待ってなさい」
 夫と一緒に討つべき敵の元へと駆けながら、リアーナは前をきっと見据えた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

紅葉・智華
※アドリブ・連携歓迎

ドラゴンゾンビによって環境が破壊されるとなれば、止める必要があるでありますね。とにかく、今はこの山神を突破する事を考えるでありますよ。

無理に相手にする必要もないでありますから、【選択UC】(第六感10)で山神の攻撃を【見切り9】、回避する。地形が破壊されようと、未来演算でどのような地形になるかも把握済の為、その【地形の利用5】もできるから問題ない。
右手の04MVや左手の[K's]Sirius(鎧無視攻撃15)で牽制、【時間稼ぎ2】をしながら、【ダッシュ10】で奥――ドラゴンゾンビの下へと急ぐ。

「取り急ぎ、此処を突破するでありますよ!」



●まさに完全回避
 最後に山神達の前に現れたのは、黒い短髪に紅い瞳の凜々しさを感じさせる美人、紅葉・智華(紅眼の射手/妹捜索中/自称・全サ連風紀委員・f07893)。
(……ドラゴンゾンビによって環境が破壊されるとなれば、止める必要があるでありますね。とにかく、今はこの山神を突破する事を考えるでありますよ)
 内心でそう呟き、山神達の方へと駆けていく智華。当然、それを叩き潰そうと山神が拳を振り上げるが――。
「――見えた」
 虚構の神脳(イミテーション・ラプラス)。物質の動きから未来を計算したかのように対象の攻撃を予想し回避する、智華のユーベルコード。それにより予知レベルの未来予測を得た智華は、山神達の攻撃を次々と予測して回避していく。
「邪魔でありますね」
 仮に未来予測を以てしても回避が困難とあっても、両手の火器で牽制することで予測を書き換えて、回避可能な予測を創り出す。そうして、山神達の全ての攻撃を見切った智華は、何らの擦り傷も受けることなくドラゴンゾンビの元へと駆け抜けていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ドラゴンゾンビ』

POW   :    異種再生
戦闘中に食べた【ゾンビや死骸、腐肉】の量と質に応じて【自らの体の欠損箇所を再構築し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    戦場の記憶
【戦いを挑み返り討ちにあった冒険者達】の霊を召喚する。これは【生前と同じ手段】や【霊体を生かした攻撃方法】で攻撃する能力を持つ。
WIZ   :    生まれるゾンビの群れ
レベル×5体の、小型の戦闘用【ゾンビ】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
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「オオオオオオオオ――――」
 腐肉をボタボタと垂らし、瘴気を周囲に撒き散らしながら、迫る猟兵達の存在を察したのか咆哮をあげるドラゴンゾンビ。その体は半ば崩れかかっており、骨さえ見える部分も少なくない。それでも、動きこそ鈍いものの活力には溢れており、決戦に備えて次々とゾンビの群れや自身に敗れた冒険者達を召喚していく。
 そうして、山神達が突破された方を睨め付けながら、ドラゴンゾンビは間もなく来るであろう猟兵達を虎視眈々と待ち受けるのだった。
桑原・こがね
うええ、デロデロしてる。
確かにあんなのが居たら山に良くないわね。
さて、やりますか!

ええ?あれ、ゾンビ食べるの?見た目がもう、嫌すぎるわね……。
食べさせなければ良いのかな。それが弱点?
よし、妨害しよう!
なんか食べようとしたら攻撃して注意を引いたり、肉を雷で焼き払ったり、なんかやりようあるでしょ!

よく見ると、体に武器が刺さりっぱなしね。隙があったらちょっと拝借させてもらお。
いや、持って帰らないけど、この場で投げて攻撃するのに良いと思うわ。
使い捨てにはちょうどいいじゃない。


デナイル・ヒステリカル
数の利は敵に有り、しかし時間を掛けすぎれば先ほどやり過ごしてきた山神が追い付いて来ないとも限りません。
となれば一気呵成に畳み掛ける方針が良いと判断します。

【WIZ】
数で此方を上回る敵に対して無策で個々に仕掛けるのは少々分が悪いかもしれませんね
他の猟兵が攻勢に移るまでは援護射撃に留め、折を見て連携するように攻撃しましょう
僕はスマートガンを手に、変幻自在の弾道を操作する事のできる誘導弾で味方に寄り付く敵へ援護射撃をします

仲間のUCに合わせてこちらもUCを発動
強力な雷属性攻撃をお見舞いしてやりましょうか

※連携アドリブ歓迎



●雷使い、二人
「うええ、デロデロしてる……」
 ドラゴンゾンビの姿に、つい気持ち悪そうにそんな声を漏らしてしまったのは、桑原・こがね。一方、デナイル・ヒステリカルはその姿に動揺することなく、冷静に状況を分析していた。
「……数の利は敵に有り、しかし時間を掛けすぎれば先ほどやり過ごしてきた山神が追い付いて来ないとも限りません。となれば一気呵成に畳み掛ける方針が良いと判断します」
「そうね。あんなのが居たら山に良くないし、やりますか!」
 地を蹴って、一気にドラゴンゾンビに接敵せんとするこがね。そして、彼女に近づこうとする亡霊やゾンビを誘導弾で排除して掩護するデナイル。
「隙あり! ちょっと借りるわね!」
 迫り来る瘴気と臭気に耐えながら、おそらく生前から刺さりっぱなしなのであろう、ドラゴンゾンビの脚に刺さっている槍を引き抜くと、こがねは雷を纏わせながら横一文字に薙いで、骨もろとも腐肉を吹き飛ばす。――――が。
 次の瞬間、ドラゴンゾンビは手近なゾンビの一群を顎で捕らえ、グチャッ、グチャッと気持ち悪くなるような音を立てて食らっていった。
「ええっ!? あれ、ゾンビ食べるの……? 見た目がもう、嫌すぎるわね……」
 心底気持ち悪そうに、げんなりした様に呟くこがね。
「……まぁ、食べたら再生するなら、食べさせなければ良いわよね」
 相手のユーベルコードの弱点を指摘し、実証すると三分の間使用不能にするこがねのユーベルコード、達人の智慧。こがねはドラゴンゾンビがゾンビ達を食べようとする度に、腐肉を雷で焼き払い、こちらを見ろと言わんばかりに斬りつけて、ドラゴンゾンビがゾンビを食らうのを阻止していく。
「なるほど……では、強力な雷属性攻撃をお見舞いしてやりましょう! PSIプログラム実行……収斂完了!」
 轟く雷鳴(ライトニングストライク)。握り締めた手から雷にの比ではないレベルの電撃を放ち、絶大なダメージと共に動きを封じるデナイルのユーベルコードが炸裂する。広範囲に腐肉が焼け焦げ、身体を動かそうとして痙攣するかのように悶えるドラゴンゾンビ。
 ――身体の自由を取り戻すまでの間、ドラゴンゾンビは二人によって次々と腐肉を吹き飛ばされ、骨を断たれ、並々ならぬダメージを受けたのであった。だが、元がドラゴンなのか、アンデッドとなってタフになったのか、未だ倒れる様子は見られない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

イデアール・モラクス
クク…成る程こういうシロモノか、応用すれば我が死霊術は更なる高みへ登るだろう…。

・行動
『世界知識』を用いてドラゴンゾンビを観察し、その術式や存在の在り方を解析。
「よし、貴様はもう用済みだドラゴンゾンビ…殺し方も分かったよ、要は跡形も無く消し飛ばせばいい訳だ」
魔導ビットのオールレンジ攻撃で『武器受け』し雑兵を軽く露払いをしてから、UC【合魔・天煌竜覇】を『全力魔法』と『属性攻撃』で威力を増した上で『高速詠唱』を用い一瞬で行使、破壊光線の一本一本を『範囲攻撃』で極太レーザーと化して眼前の敵を跡形も無く葬り去る。
「全てを滅する我が魔力、冥土の土産に堪能するがいい!
アーハッハッハ!」

※アドリブ歓迎



●魔女と竜王、主人と寵姫
「クク…成る程こういうシロモノか、応用すれば我が死霊術は更なる高みへ登るだろう…」
 こがねとデナイルが戦っている間に、ドラゴンゾンビの存在の在り方やそれを再現するための術式を解析しきったのは、イデアール・モラクス。
「よし、貴様はもう用済みだドラゴンゾンビ…殺し方も分かったよ、要は跡形も無く消し飛ばせばいい訳だ……行け、魔導ビット」
 指を鳴らし、無数の自律攻撃兵器を召喚するイデアール。召喚された魔導ビットはドラゴンゾンビの周囲の亡霊やゾンビに四方八方から魔力のビームを浴びせかけ、瞬く間にその数を減らしていく。
 その間に現れてイデアールの側に寄りそうは、彼女が最も愛する寵姫、黄金の髪と瞳と翼の竜王エステシアの思念体。
「我らの敵に等しく滅びを与えよう…ドラゴニック・デストロイ!」
 合魔・天煌竜覇――イデアールとエステシアの合体魔法にして合体ユーベルコード。二人が手を前方に突き出すと、巨大な魔法陣が現れ、そこから収束されて極太の光の奔流となった、滅びの光線が放たれる。
「全てを滅する我が魔力、冥土の土産に堪能するがいい! アーハッハッハ!」
「オオオオオオオ――――!!」
 哄笑するイデアール、絶叫するドラゴンゾンビ。亡霊やゾンビ達は跡形なく光に飲まれ、ドラゴンゾンビも胴を半ばまで吹き飛ばされる。普通の生物なら即死か戦闘不能のダメージではあるが、アンデッド故か、ドラゴンゾンビはまだ残りの身体を動かすことは出来るようだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

リアーナ・シルヴァネール
夫、仁郎(f10077)と連携

◎夫と連携戦闘
「本気でいくわ…仁郎、見惚れないでよ…お愉しみは夜までお預けだから」
服を脱ぎ捨て、ボンテージ姿になってドラゴンゾンビに肉薄。
動きを見切り無数の残像を残して霊を翻弄し、仁郎の守りを頼りにドラゴンゾンビの懐に入る。
「ただの蹴りとは思わない事ね」
魔力刃を纏った【迅影脚】で肉を削ぎ、すかさず二丁拳銃の一斉射撃をゼロ距離からクイックドロウで連射、足技と銃技のコンビネーションで徹底的に攻め抜くわ。
「派手な技はないけど、削がれていくのって割とキツイでしょ?」
仁郎との息の合った連携なら、こんなに強い相手にも怯まず対等に戦えるのよ。

◎アドリブ歓迎、NG無し


毒島・仁郎
同行者:リアーナ・シルヴァネール

さて、お前さんがこの騒ぎの元凶か。竜は凶暴であると同時に知性や智慧も兼ね備えているのがイメージだが……ここまでゾンビ化するとそれも期待できないか。リアーナ、俺の背中に見惚れるなよ? 愉しい夜が激しくなっちまうからな。

「2回攻撃」と「残像」で竜を攪乱しつつ、リアーナへの注意をそらして肉薄。竜の直接攻撃を受ける間合いに入ったら【侠靭防壁】で立ちふさがりつつ「来い!」と挑発。妻の攻撃が十全に活きるように囮として耐え、竜が自分から気を反らしたら即座に攻撃を加えて注意をひきつける。「残像」による回避と【侠靭防壁】による防御で妻を守り切ってみせる。

※アドリブ歓迎



●比翼、ビオ山に舞う
「本気でいくわ……仁郎、見惚れないでよ……お愉しみは夜までお預けだから」
 突然服を脱ぎ、ボンテージ姿になるリアーナ。均整の取れた肢体をぴっちりと包む黒革のレザーと、白い素肌との対比が艶めかしい。
「リアーナこそ、俺の背中に見惚れるなよ? 愉しい夜が激しくなっちまうからな」
 ふ、と微笑を浮かべて頼もしい漢の背中を見せるは、彼女の夫である仁郎。
「……期待してるわよ」
 言葉を返しつつ、白い頬を微かに紅く染めるリアーナ。そんなやりとりと共に、二人は残像が残るほどの俊敏な動きで、ドラゴンゾンビに肉薄していった。
「体張るのが任侠の極意! 来い!」
 ドラゴンゾンビと近接戦の間合いに入り、仁郎はドラゴンゾンビを挑発するかのようにロングドスで斬りつけると、ユーベルコード、侠靭防壁(キョウジンボウヘキ)で自らを何物にも屈しない絶対の肉壁と化す。
「オオオオオオオ――――ゥ!!」
 挑発が効いたか、仁郎を爪で引き裂き、脚で踏み潰しにかかるドラゴンゾンビ。だが、それでも立っている仁郎に苛立ったか、顎を開き仁郎に噛みつこうとする。
「それ以上はやらせない――ただの蹴りとは思わない事ね」
 仁郎に迫る顎を、ユーベルコード、迅影脚(ジンエイキャク)で蹴り抜くリアーナ。ボンテージ姿となって身軽になったことで加速されたその蹴りは、ドラゴンゾンビの口を跡形もなく吹き飛ばした。そしてすかさず、二丁拳銃の早撃ちを零距離から顔面に浴びせかけ、さらに蹴りで片目を潰す。
「ゥゥゥゥゥゥ――――!!」
 半壊した胴から、最早咆哮にもならない呻きで叫ぶドラゴンゾンビ。その腕がリアーナに向くが――。
「……こっちだって言ってるだろうが!」
 すかさず、双狼の零距離射撃とロングドスの斬撃でドラゴンゾンビの注意を引く仁郎。そして気を取られたドラゴンゾンビが仁郎に当たらない攻撃を繰り出す間に、リアーナが蹴撃と射撃で次々とドラゴンゾンビの腐肉と骨とを削り取っていく。
「派手な技はないけど、削がれていくのって割とキツイでしょ?」
 その言葉どおり、ドラゴンゾンビの動きは次第に鈍っていく。仁郎とリアーナの連携は、ドラゴンゾンビと対等に渡り合うどころか、翻弄さえしていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

紅葉・智華
※アドリブ・連携歓迎

正しくゾンビ、といった外見でありますね……安らかに眠るといいでありますよ。
【選択UC】を常に展開し、敵の攻撃あるいは不意打ちに警戒(第六感10,見切り10)。敵の攻撃を壁で受け(盾受け5)、高圧電流(属性攻撃5)で【カウンター6】を実施。見えない壁でありますから【だまし討ち5】、此方からの不意打ちになるかもでありますね。
また、両手には04MVと[K's]Sirius(鎧無視攻撃15)の手数(2回攻撃10)で抑え込む(援護射撃10)。

「今度こそ、迷わずに逝くでありますよ」
「安らかに、眠れ――」



●攻撃も放置もままならず
「此処には壁があるでありますよ。見えないと思うなら攻撃すればいいであります」
 ユーベルコード、矛反転する見えぬ壁(ヴェンジェンス・ウォール)によって不可視の壁を展開しながらドラゴンゾンビに接近するのは、紅葉・智華。この壁は、攻撃を向けた対象を追尾する高圧電流を放つ。つまり、不可視の壁に気付かず攻撃すれば高圧電流でカウンターされるのであるから、相手から見ればタチの悪い罠であると言えた。
「――さて、答え合わせの時間だね?」
「ゥゥゥゥゥゥゥ――――!?」
 果たして、壁に気付かず智華を鉤爪で引き裂かんとしたドラゴンゾンビは、高圧電流のしっぺ返しを食らう。辺りに、腐肉が焼け焦げる匂いが広がる。
「如何したでありますか?」
 追撃とばかりに、智華は両手にそれぞれ構えた04MVと[K's]Siriusの一斉射撃でドラゴンゾンビにさらなるダメージを与えていく。
「ゥゥ、ゥゥゥゥ――――!!」
 智華を放っておけば銃撃でダメージを受け、攻撃すれば壁に阻まれ高圧電流を受け、打てる手のないドラゴンゾンビの咆哮が次第に力ないものになっていく。やがて地面にどう、と倒れ伏し、ビクビクと痙攣を繰り返すばかりになった。
「今度こそ、迷わずに逝くでありますよ。安らかに、眠れ――」
 トドメとばかりに、智華は両手の銃による集中攻撃を浴びせ続け、ドラゴンゾンビの頭部を吹き飛ばす。すると、痙攣も次第に弱くなりやがては動きを止め、ドラゴンゾンビは再度骸と化した。
「それにしても――これで任務完了といかないのが、疲れるところでありますね」
 ドラゴンゾンビが完全に動かなくなったのを確認した智華は、辺りを見回して呟く。これから、ドラゴンゾンビの死骸や動かなくなった山神などを片付けて、ビオ山がかつての姿に戻る手助けをしていかねばならないのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 日常 『新たな芽吹きのために』

POW   :    散らばったゴミや瓦礫をきれいに掃除する

SPD   :    樹や花々の苗を植え、環境を保全する

WIZ   :    保護した鳥獣の雛や子どもを自然にかえす

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デナイル・ヒステリカル
さて後始末のお話です。
腐れ落ちたドラゴンの肉体をどう処理するべきか……
穴を掘って埋めてしまうのが良いのかもしれませんが、万が一にも山に悪影響が出てしまうことは避けたいですね。
僕の記録しているこの世界に関する知識に正しい処理方法などが記載されていれば良いのですが。

環境の保全に関してもそうです。
出来る限りの範囲でこの山をオブリビオンが出現する前の状態に近づけたいと思います。

ともあれ意気込みも程々に。先ずは知識の検索から始めなければ。

これ絶対に依頼完了の時には倒れてますね僕、ひ弱なので……!


紅葉・智華
※アドリブ・連携歓迎

とりあえずはドラゴンゾンビの討伐は完了。あとは原状復帰が残るのみでありますね。すぐに元通り、とはならずとも軌道に乗せる位はしたいところでありますよ。

【方針:POW】

電脳魔術で汚染された空気の情報を書き換えて、正常な値に近づける。
あるいは【選択UC(WIZ)】で必要なものを電脳空間から取り出して、可能な限り今回のエリアを洗浄する。他の方にお貸ししても良いし、物によっては現地の人に与えても良いかもしれない。
長い時間がかかるようなら、現地の人が管理するべきだし、そのあたりは臨機応変に対応するであります。



●汚物は消毒
「……さて、後始末ですね」
「そうでありますね。すぐに元通り、とはならずとも軌道に乗せる位はしたいところでありますよ。瘴気に侵された空気は私が電脳魔術で書き換えるとしましても……」
「これをどう処理するべきか、ですね……」
 ドラゴンゾンビが倒された後、デナイル・ヒステリカルと紅葉・智華は、半ば困ったように死骸や腐れ落ちた腐肉を眺めていた。
「万が一にも山に悪影響が出てしまうことは避けたいですからね。僕の記録しているこの世界に関する知識に、正しい処理方法などが記載されていれば良いのですが」
「では、調べてみてもらえるでありますか? 必要なものがわかれば、電脳世界の倉庫(サイバーアーマリー)で取り出すでありますよ」
「わかりました。それでは……」
 そうして記録を調査するデナイル。ほどなくして、処理方法は見つかった。炎で灰にして、可能であれば聖水で浄化すると良い。
「炎と聖水でありますか……聖水は難しいでありますが、炎ならこれの出番でありますね」
 智華がユーベルコード、電脳世界の倉庫で取り出したのは、背中に背負うタイプの火炎放射器。
「私は瘴気を浄化するでありますから、デナイルさんはこれをお願いできるでありますか?」
「うっ……わ、わかりました。がんばります」
 重そうな見た目に一瞬引き気味になるも、可能な限りこの山をドラゴンゾンビが出現する前に近づけたいと言う志は同じ。二人は手分けして、瘴気と腐肉を浄化していく。
 果たして、ドラゴンゾンビの死骸を中心として瘴気は概ね除去され、腐肉もそのほとんどが灰になった、のだが。
「……はぁ、はぁ。……ぜぇ、ぜぇ」
「……大丈夫でありますか?」
 ただでさえ体力が無く脆弱なのに、火炎放射器なんかを背負って歩き回ったものだから、デナイルはすっかり息が上がってしまい疲労困憊と言う有様になっていた。
「も、もう駄目ぇ……」
 その場にバタリと倒れ込むデナイル。
「……仕方ないでありますね。でも、お疲れ様でありますよ」
 智華は火炎放射器を外して電脳世界の倉庫に戻すと、優しい微笑みを向けながらデナイルが落ち着くまで介抱するのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リアーナ・シルヴァネール
◎同行者
夫の仁郎(f10077)

◎後片付け
暴れるモンスターを叩きのめして、終わったら後始末…これも私がここでずっとやって来た冒険者ライフってやつよ。
仁郎も楽しんでね?

私は仁郎のお手伝いをメインに後片付けをしていくわ。
身軽な私が小さな物をサクサク運んでしまえば彼の助けになるかしら。
…一生懸命に働く仁郎、ちょっと素敵ね。

◎それから
後片付けが終わったら私の故郷であるこの世界を案内するわ。
近くの街に行って冒険者の酒場でお酒を飲んだり、武具屋に連れて行ってこの世界の武器を見せたりして、私が猟兵になる前にしていた生活や住んでいた場所の雰囲気を体験してもらうわ。
次は貴方の故郷に連れて行ってね。

◎アドリブ歓迎


毒島・仁郎
同行者:リアーナ・シルヴァネール

さて、と。山神もドラゴンも結構暴れてくれたもんだ。こう、昔いた組織が近隣住民との「円滑な関係」を維持するために奉仕活動してたのを思いだすが……とにかく片づけっかね。こういうの、嫌いじゃねぇし。

主に大きな瓦礫を片付けていく。大きすぎるものは【剣刃一閃】で小さく斬ってから運んでいく。瓦礫はうまくすれば環境保全の資材にできるかもしれないが……そこは他の人のアイデア次第、だな。リアーナも手伝ってくれるし、できるだけ早く片付けを済ませよう。

片づけが終わったらリアーナにこの世界を軽く案内してもらおうかな……デートと言えばデート、か。妻の故郷、どんな世界なんだろうな……



●夫婦の共同作業
「暴れるモンスターを叩きのめして、終わったら後始末……これも私がここでずっとやって来た冒険者ライフってやつよ。仁郎も楽しんでね?」
「なるほどな。……こう、昔いた組織が近隣住民との「円滑な関係」を維持するために奉仕活動してたのを思いだすが……とにかく片づけっかね。こういうの、嫌いじゃねぇし」
 そんな会話をしながら後始末にかかるのは、毒島・仁郎とリアーナ・シルヴァネールの夫婦。腐肉と瘴気はデナイルと智華によってほぼ浄化されたので、二人はそこら中に転がっている動かなくなった山神を片付けていくことにした。
 仁郎が剣刃一閃で山神を細かく切り刻んで解体し、二人して一カ所にまとめていく。そしてリアーナが火を付けて焼いていく間に、仁郎が次の山神の解体にかかる。息の合った二人の作業は、次々と山神を灰に変えていく。
(……一生懸命に働く仁郎、ちょっと素敵ね)
 その最中、山神を解体すべくロングドスを振るう仁郎の背中に、見惚れてしまうリアーナなのであった。

●その後の二人
 残された山神をほぼ全て灰に変えてしまうと、リアーナと仁郎はアックス&ウィザーズを巡る。まずは冒険者の酒場で酒を酌み交わし、吟遊詩人の詩を聴く。
 その詩の中には、いつの間に誰が作ったのかビオ山のドラゴンゾンビを退治した英雄の詩も含まれていた。直接見聞きしたわけではないらしくいろいろと不正確ではあるのだが、その英雄六人の中に仲睦まじい夫婦が出てきた時には、思わず顔を見合わせてしまう。
「……これって、私達のこと、よね?」
「ああ、そうみたいだな……」
 二人して照れくさそうに笑みを浮かべたのであった。
 そして日が変わって、酒場の二階の宿で夜を明かした二人は、今度は武器屋に赴く。
「おお、正しくファンタジーなんだな」
 店先に並べられた中世ヨーロッパを思わせる武器の数々を見て、感心したように呟く仁郎。その側で、何処か嬉しそうに微笑むリアーナ。
 そんな調子で、二人はデート同然のアックス&ウィザーズ巡りを進めていった。夫に自分の世界を体験してもらったリアーナは終始笑顔であり、仁郎もまたそれが嬉しくて相好を崩す。アックス&ウィザーズ巡りを終えると、夕日の中、リアーナは仁郎の耳元に唇を寄せて囁いた。
「次は貴方の故郷に連れて行ってね、仁郎」
 

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

イデアール・モラクス
ふむ、派手にやったから山も悲惨な有様だなぁ。
無論、私にかかれば山の緑を蘇らせる事など造作もないが。

・行動
失われた木や緑を再生し、山の命を取り戻してやろう。
まずは『全力魔法・範囲攻撃・属性攻撃』の力で【失われた木や緑の種を魔力で生み出し植える、土属性の魔法術式】を練り上げて広範囲に放ち、土壌を蘇らせて命の種を植える。
「緑の息吹よ!再びこの山を覆い、生い茂りたまえ!」
そしてそこにUC【禁呪・生命創造】を重ねて使い、禁呪の力で生命を与え、繁殖力を強化する事で一気に芽吹かせて山を元の緑豊かな姿に戻すのだ。
「アーハッハッハ!オブリビオン共が齎す破滅など、私が全て再生し否定してやる!」

※アドリブ歓迎



●ビオ山に蘇る緑
「ふむ、腐肉と山神は片付いたか。では、山の緑を取り戻してやろう。私にかかれば造作もないことだ」
 悠然とイデアール・モラクスが練り上げたのは、木々や草花の種を魔力で生み出し広範囲に植える、土属性の魔法術式。イデアールを中心に、辺り一面に無数の種が生み出され、蒔かれていく。
「緑の息吹よ!再びこの山を覆い、生い茂りたまえ!」
 その種に対してイデアールはユーベルコード、禁呪・生命創造(アルスマグナ・スフィロート)で生命と強力な繁殖力を与える。種はすぐさま芽吹き、超早送りの映像でも見ているかのように、瞬く間に木々として、あるいは草花として、緑豊かに生い茂っていく。
 さすがに一度で山の全てを元に戻すとは行かなかったが、何度もそれを繰り返していけば、ビオ山は元の姿に戻せる。そして、イデアールにはそれを成すだけの魔力が十分にあった。イデアールは場所を次々と変え、都度その場に緑を蘇らせていく。
「アーハッハッハ!オブリビオン共が齎す破滅など、私が全て再生し否定してやる!」
 かくして、ビオ山はドラゴンゾンビが出現する前の姿を取り戻した。そして、その空にはイデアールの高笑いが響き渡るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月19日


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#アックス&ウィザーズ


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアズール・ネペンテスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト