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絶界詩篇殺戮者ゴッドキラーは闇を纏う

#ゴッドゲームオンライン #ゴッドキラー


 ――ゴッドゲームオンライン、通称GGOのとあるクエストMAPにて……。
 そいつは突如現れた。
「な、何だよコイツ!? やっと倒したのに……蘇りやがった!!」
 咄嗟に先程この手でモンスターの心臓を貫いた小太刀で、大将軍の大男は再び蘇ったモンスターの首筋を掻っ切った。それはあまりにも呆気なさすぎた。無論、大将軍の実力が高かったからだ。
「な、なんだよ……脅かしやがって……うぐうううッ!?」
 大将軍は突然目を白黒させてもがき出すと、そのままログアウトしてしまった。
 後日、大将軍のプレイヤーの遺伝子番号ジーンアカウントは消滅したとゲーム内で囁かれたのだった。

 ――グリモアベース。
「今まではバグプロトコルを討伐すれば、遺伝子番号ジーンアカウントは戻ってきたけど、今回は勝っても奪われちゃう特殊なケースだよっ!」
 蛇塚・レモン(白鱗蛇神憑きのシャーマンクイーン・f05152)は招集に応じてくれた猟兵達へ、今回の任務内容を伝達し始めた。
「今回の討伐目標は、絶界詩篇殺戮者ゴッドキラーって呼ばれる危険な存在だよっ! この存在は都市伝説としてGGOで語り継がれていたのだけど、本当に実在したからびっくりだよね~っ? もちろん、猟兵のみんなで討伐してプレイヤーのみんなを安心させなきゃだねっ!」
 実際、今後の大きな戦いが発生した場合を考えると、一体でも絶界詩篇殺戮者ゴッドキラーの個体数は減らしておきたいところである。
 レモンは予知で見付けたクエストに、その絶界詩篇殺戮者ゴッドキラーが発生するとのことで、猟兵達は早速グリモアの導きによって転送していこうとした、その直前だった。

「待って! 今回の任務に『統制機構に住んでいる』猟兵さんはいないかな? 詳しくは分からないけども、彼等の協力が絶対に必要って、あたいの予知で見たんだけど……?」

 どこか意味深な言葉を伝えたレモンは、戸惑いながらも猟兵達を見送るのであった。


七転 十五起
 ゴッドゲームオンラインにイクサの気配あり……?
 これは討伐しがいがありそうですね!
 なぎてん はねおきです。

●概要
 第1章は集団戦です。絶界詩篇殺戮者ゴッドキラーが出没すると予知されたクエストのダンジョンに挑みます。
 今回は巨木の森のダンジョンです。
 襲ってくるゴブリンの群れを蹴散らし、『隠しボス部屋』として設定されたエリアを目指します。

 第2章ボス戦では、このダンジョンの隠しボスを撃破します。
 このボスは絶界詩篇殺戮者ゴッドキラーではありません。

 第3章ボス戦、倒した『隠しボス』が蘇り、姿が変わります!
 それこそが『絶界詩篇殺戮者ゴッドキラー』の真の姿です! 正直、真正面から挑んでも猟兵とはいえ達目は薄いほどの強敵です!!
 ……ですが、この姿を見た『統制機構に住んでいる』猟兵だけは何故か【とある場所で特殊なプログラムが稼働しているパソコンとサーバーが置いてある光景】が幻視できます。統制機構に住まうプレイヤー達は、現実世界でこの場所へ向かってパソコンとサーバーを破壊活動を行えます!
 パソコンとサーバーを破壊すれば、GGO内の絶界詩篇殺戮者ゴッドキラーは超絶弱体化して倒せるようになります!

 それでは皆様のご参加をお待ちしています!
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第1章 集団戦 『ゴブリンアサシン』

POW   :    アサシネイト・ハイド
自身と武装を【データ改変効果のあるバグ】で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能にする。また、[データ改変効果のあるバグ]に触れた敵からは【バグっていないキャラデータや遺伝子番号】を奪う。
SPD   :    フライ・スラッシュ
【両手にナイフを構えた攻撃体勢】から、物質を透過し敵に【データ改変】の状態異常を与える【飛ぶ斬撃】を放つ。
WIZ   :    スレット・エッジ
【大量のデータ改変バグ】を籠めた【両手のナイフ】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【キャラデータのバグ化していない部分】のみを攻撃する。
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 猟兵達は早速、鬱蒼と茂った巨木が入り乱れる森のダンジョンへ足を踏み入れた。
 森の中は重なる枝葉の影で陽の光は遮られ、まるで洞窟の中を探索しているかの如き暗闇が目の前に横たわっている……。
 更にあちこちから生えた草木の茂みから、バグプロトコルのゴブリン部族達が、今か今かと奇襲の機会を伺っているようだ。
 どこで襲われてもおかしくない状況で、猟兵達は『隠し部屋』を目指して奥へと進むのだった……!
カシム・ディーン
此処ってサイザナの電脳空間と何が違うんだ?
「…似てるけど…此処は少しばかり秘密が多そうだぞ☆」…死んだら肉体じゃなくて遺伝子記録が消えるとかなんか訳わからねーよな
「メルシー達はこの世界だとプログラムだから危ないぞ☆」
生身と変わらねーって事だな
つかシーフはアサシンの下位ジョブ…だと?(びきぃ
よし格の違いを教えてやる…!
【情報収集・視力・戦闘知識・念動力】
念動力を広範囲に展開し敵の位置を補足
【属性攻撃・迷彩】
光水属性を己達に付与
光学迷彩と水の障壁で視聴嗅覚での感知を妨害
【空中戦・弾幕】
飛び回り念動光弾を叩き込み
【二回攻撃・切断・電撃】
切り刻み電撃を流し込む
今回は盗み無し!なんか危なそうだしな!



 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)はゴッドゲームオンラインの世界観に違和感を覚えていた。
「なぁメルシー? 此処ってサイザナの電脳世界サイバースペースと何が違うんだ?」
 問い掛けられた相棒のメルシーが答える。
「……似てるけど……此処は少しばかり秘密が多そうだぞ☆」
「大体……死んだら肉体じゃなくて遺伝子番号ジーンアカウントが消えるとか、なんか訳わからねーよな?」
「ご主人サマ、メルシー達はこの世界だと生身同然だから危ないぞ☆」
「データなのに生身と変わらねーって事だな。ますますサイザナと変わらねーな?」
「あ、こっちは生体データをオブリビオンに直接イジられるからヤバいんだぞ☆」
「ばっきゃろー! それが一番やべーじゃねーか! つかシーフはアサシンの下位ジョブ……だと?」
 ステータス画面を開いたカシムは、衝撃の事実に苛立つ。
「よし……格の違いを教えてやる……! いくぞ、メルシー!」
「あいあいさー☆」

 ゴブリン達は困惑していた。
 すぐ近くに罵詈雑言をまくし立てながら巨木の森ダンジョンを突き進む男女二人組に襲いかかっていいのか迷っているのだ。
 ここに来る冒険者達はビギナーでさえ警戒心を露わにするものだ。強者といえどもあれほど無防備になれるはずもない。
 なのにアホアホ猟兵コンビは……!

「「エンヤ〜コーラヨッシヨ! ドッコイサ〜のコーラヨッシヨ!」」

 揃いの衣装でよさこい音頭を森の中で踊っていたからだ!

「ゴブリンのマヌケ〜スカポンタンのノータリン〜!」
「おら汚ねえケツ差し出してヨツンヴァインになるんだぞ☆ あくしろよ☆」
 2人の煽り文句は、次第にゴブリン達を刺激して怒りを呼び覚ます。
「「ギャアァァァ!」」
 怒り狂うゴブリン達が茂みから飛び出した!
 しかし、ゴブリン達の目の前からカシムとメルシーの姿がこつ然と消えてしまう。
「まんまとハマりやがって……」
「やっぱゴブリンは知能低いんだぞ☆」
 カシムとメルシーは十八番の光学迷彩魔術で姿と気配を消すと、全方向からの念動弾幕と雷撃の打刀の斬撃がゴブリン達をあっという間に粉砕してしまう。
「はっ……他愛もねーな?」
「ご主人サマが強すぎるんだね☆」
 この調子でカシムとメルシーは順調に裏ボス部屋へ向かうのだった。 

大成功 🔵​🔵​🔵​

印旛院・ラビニア
「まーたゾロゾロと雑魚達が集まっちゃって」
ここで躓いている訳にはいかないからね最近習得したUCで蹴散らすよ
「さあ、みんな出番だよ!」
【高速詠唱】【召喚術】で戦乙女モンスターを次々召喚
「そこ、状態異常の回復お願い!」
特にデータ改変に対しては【浄化】【回復力】のある癒しの戦乙女の力で対処する
「お、早速カードが出てきたね」
UCの効果で戦乙女の数を倍に増やしたり、回復が追いつかない場合は技能レベルを増やしたりなどと、状況に合わせて軍団を強化させてゆく
「ここまで来ると作業ゲーかな?楽チン楽チン」
そーいえば、統制機構に住んでる猟兵の力が必要ってどういうことだろ?とか一瞬頭をよぎるけど、今は殲滅タイムだね



 印旛院・ラビニア(エタらない人(仮)・f42058)が巨木の森のダンジョンを探索していると、いつの間にかゴブリン達に周囲を包囲されてしまっていた。
「まーたゾロゾロと雑魚達が集まっちゃって。ダッサぁ〜!」
 ラビニア、口では強がるものの、内心では少しビビりかけていた。
(そのナイフからデータ改ざんする『飛ぶ斬撃』が出るとかチートじゃん! ってバグプロトコル自体がチートだった……こんなとこで躓けないよね!)
 数々の冒険をこなしてきたラビニアは、いつの間にか心も成長していたのだ。
 ゆえに、この場を逆転できるユーベルコードでこの場を終わらせにかかる。
終末戦争ラグナロク・タイム! さあ、みんな出番だよ!」
 ラビニアの呼び声によって、戦乙女が召喚された。そしてラビニア自身がアサルトライフルでゴブリン達を射殺するたびに、自身の【指揮する戦乙女(または別の配下)の数】【装備や拠点のグレード】【特殊能力の威力(または技能レベルなど)】を倍化する3枚のカードが現れ、1枚だけ使えるのだ。
「おっ、5匹倒したから早速カードが出てきたね。まずは最大指揮数に全ツッパだよ!」
 いきなり2の5乗分の戦乙女がラビニアの周囲に大量召喚される!
 ゴブリン達の飛ぶ斬撃を盾で弾き返し、ラビニアの判断で一気に剣と槍で畳み掛けた。
「おー、どんどんカードが集まるね! えーと技能強化10枚追加に装備強化に8枚、人数も更に2の5乗! 一気に1000人超えだー!」
 もはや騎士団となったラビニアの戦乙女達は、物量と類稀なる装備とデータ改ざんを物ともしない回復技能を駆使して、そのまま裏ボス部屋を目指しながらゴブリン達を蹴散らしていった。
「ここまで来ると作業ゲーかな? 楽チン楽チン! そーいえば、統制機構に住んでる猟兵の力が必要ってどういうことだろ?」
 一瞬そんな考えが頭をよぎる。
「けど、今は殲滅タイムだね。ワハハハ! 圧倒的じゃないか我が騎士団はー!」
 こうしてしばらくラビニアはウッキウキのままスラッシュ&ハックに勤しむのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナリュー・コンクルード
……何?こちらの現実世界で動く必要があるのか?
ナリューは兎も角、向こうではただの小娘なんだが……
しかし向かえる人物が少ない以上、立候補はしておくべきか
実際に向かうかは状況次第、場所によっては無理な事もありそうだ

どちらにせよ、奥に向かわねば場所はわからんか
なに、ダンジョンを往くだけならば慣れている、問題はないさ
襲ってくるのならば回避しつつ『意想外の侵入者踏み込んで』、『ブレードインパクト纏めて切り裂く』だけだ
……しかし隠しボス部屋か、こういう場所なら樹の中などが割とポピュラーか……?



 ナリュー・コンクルード(黒き刃の闇妖精ダークエルフ・f41995)はグリモアベースでの話を思い返していた。
「……何? こちらの現実世界で動く必要があるのか? ナリューは兎も角、向こうではただの小娘なんだが……」
 GGO内では完璧なロールプレイかつ高度なスキル練度によって、上位プレイヤーの確固たる地位を得ているナリューだが、現実世界である統制機構の彼女は気弱な読書家少女に過ぎない。ゲーム内の万能な自分と違い、理想を願い続けるだけの自分に何ができるのかの不安が募る。
 だが、GGOでのナリューはそれをおくびにも出さない。ナリューは勇敢でなければならないからだ。
「しかし向かえる人物が少ない以上、立候補はしておくべきか。実際に向かうかは状況次第、場所によっては無理な事もありそうだから」
 ……それでも一応、予防線を張るのは忘れなかった。
「どちらにせよ、奥に向かわねば場所はわからんか。なに、ダンジョンを往くだけならば慣れている、問題はないさ」
 ナリューは黒刃の聖剣ブラックキャリバーを担ぐと、意気揚々と巨木の森のダンジョンへ足を踏み入れていった。

 ゴブリン達は狡猾にも、前に出ようとせずに茂みの中からナイフを構えて『飛ぶ斬撃』を集団で放ってくる。
「コソコソと逃げながら削り切るつもりか。しかし当たらなければ意味をなさないさ」
 防具というには布切れ同然の前掛け……回避特化のユニーク装備によって身軽な身のこなしを見せるナリュー。ほぼ全裸の肉厚な身体が躍動し、斬撃を全て掻い潜る。
「悪いな。『意想外の侵入者踏み込んで』、『ブレードインパクト纏めて切り裂く』だけだ」
 ナリューが敵の虚を突いて急加速、茂みの中へと飛び込む。次の瞬間、7〜8体いたゴブリン達の身体がたちまちバラバラに斬り刻まれてしまうのだった。
「ふっ、他愛もないな……しかし隠しボス部屋か、こういう場所なら樹の中などが割とポピュラーか……?」
 ナリューは此後も散発的に敵を撃破しつつ、巨木をひとつひとつ丁寧に調べていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

皇・絶華
御三家
神機の主発動中
おお…此処は…まさか…ラグナ〇クオンラインか!(アサシンク〇スの格好
「いや絶対違いますよ!?つか…生身で入れる電脳空間とかどうなってやがるんだこの世界…!?」
「所で朕たちの扱いは…?」
……ペットだな!
【戦闘知識・念動力】
茶番中も常に念動力を展開し敵の位置捕捉
「「うわーん!」」
…って…おお…あの姿は…もしや…銀せ…ぐぼぁ!?
「主様ー!?」
「おいてめぇごらぁ!何主様を…って…え?お前…主様…に…は?オーディン?ってキャラ変わりすぎじゃね!?」

…この狂暴さ…もしやお前はケルベロスの銀静!?…って…違う…か(しょぼん
お前は異世界の銀静なのだな…だが…異界とは言えお前と再会できるのは嬉しい(にこにこ

【薬品調合・バーサーク】
UC発動
全員振舞い!
このゴブリン達…どうやら病気の様だな!ならば我がチョコの出番だ!
【二回攻撃・切断・貫通攻撃】
鎌剣やTCで切り刻んだりころちゃん拳で貫通

安心するがいい…我が健康に良いぜっちゃんチョコでお前達に圧倒的なパワーを与えよう!
(バグより恐ろしいナニカ


皇・銀静
御三家
UC常時
…オンラインゲームの世界か…懐かしいな
「主もやった事あるの?」
神々の黄昏って意味のをな

……!(絶華の姿を見てダッシュ!
「おや☆あの子は…☆」

【念動力・戦闘知識】
グリム
念動力を広範囲に展開
隠れたゴブリン達を捕捉☆

(絶華に怒りの鉄拳)
おい絶華兄さん……お前には九条家の監視を命じていたよなぁ…?なんでこんな所でオンゲしてるのかなぁ…?(びきびき
「主ー☆良く見てみて☆この絶華君は灼滅者じゃないよ☆」
は?お前何を言って……って誰だお前?気配は絶華兄さんなんだが…
「さっちゃんやっほ☆今の私はグリームニル☆グリムちゃんって呼んでね☆」

…僕だけじゃなく絶華兄さんも異世界にもいたのかよ…

「主ー☆ゴブリン達が襲ってきてるからそろそろ迎撃手伝って欲しいな☆」
ちっ…異世界とはいえ…この程度の奴らに後れをと…ぐぼぁぁぁ!?
ぐ…ぐぎ…がっ!(全力でキャラ崩壊だけは防ぐ!
何だこのチョコ…この僕の400%懲罰チョコより最悪な味なんだが!?

「でもバグを防げるよ☆」(ごくごく

魔剣と槍で刻み暴れまわる!!



 皇・絶華(影月・f40792)はどうやら初めてゴッドゲームオンラインに足を踏み入れたようだ。
「おお……此処は……まさか……? ラグナロクオ――」
「いや絶対違いますよ!?」
「もごぉ……!」
 下僕のサートゥルヌスが絶華の口を抑える。これ以上言葉を発したら巨大な権力に抹消されてしまうからだ。
「つか……生身で入れる電脳空間とか、どうなってやがるんだこの世界……!?」
「外界の環境も他の世界と何ら変わらんしな?」
 金髪幼女コロニスが深呼吸をしてみせると、空気の新鮮さに驚いていた。
「ところで、朕たちの扱いは……? おそらく主のようにプレイヤー扱いなのであろう?」
「いや……ペットだな! アレを見ろ!」
 絶華が目の前にステータス画面を表示させると、驚きの文言が記載されていた。

 E:サートゥルヌス
 E:やくたたず

「やくたたずとは朕のことかー!?」
 コロニスは咽び泣いた。
 サートゥルヌスは悟りきった表情を浮かべて彼女の肩に手をかけた。
「まぁ、実際のところ最近、俺達ってチョコの被害者っていうリアクション担当だからな」
「サートゥルヌス、それ以上は申すな……! む、主様、誰かが猛然と駆け寄って来てごぼぉぉぉ!?」
 ナムサン! 哀れコロニスは唐突なトビゲリ・アンブッシュによって爆発四散! サヨナラ!
「コ、コロニースッ! おい貴様、誰だあ!? ってゲェェェ! お前、その気配、オーディンなのか!?」
 トビゲリを仕掛けてきたのは金髪少女であった。彼女は自身をグリムと名乗った。
「もー! おでんみたいな名前で呼ばないで! 今はグリムちゃんって呼んで☆」
「はぁ? なんかキャラ変わりすぎだろ……メルクリウス見てーだぞ?? ってアイエエエ!」
 サートゥルヌスも地雷を見事に踏み抜いたおかげで、グリムの鋭いアッパーカットを顎に受けて天空の彼方へ飛び立ってしまった!
「サヨナラ!」
 下僕達は帰らぬ星となってしまった!
 しかし絶華は目を輝かせてグリムに抱きついた!
「そこのお嬢さん! なんてパワーなんだ! どうだ、私の漢方薬チョコを食べて」
「ぎゃああ! 助けて主! グリムちゃん、変態に犯されちゃう!!」
 その悲鳴に対して、気だるそうに、しかしながらブチギレながら近づく戦闘狂の男がいた。
「おい絶華兄さん……お前には九条家の監視を命じていたよなぁ……? なんでこんな所でオンゲしてるのかなぁ……? つか僕的にはそいつのことなどどうでもいいが、見境なく女児に飛びつくことがどういう意味なのか理解ってるだろうなぁ? このド腐れ社会不適合者のノータリンクソボケナス底辺ロリコンカス野郎が……!」
 皇・銀静(陰月・f43999)は知り合いによく似た人物が変態行為を満喫中な現実にサツイが充満する。
 しかし、グリムは肌に直接触れられたことで絶華を瞬時にスキャンしていた。
「主ー☆ よく見てみて☆ この絶華君は灼滅者じゃないよ☆」
「は ?お前何を言って……って誰だお前? 気配は絶華兄さんなんだが……僕だけじゃなく絶華兄さんも異世界にもいたのかよ……」
 うんざりする銀静に対して、絶華はひとりで表情がくるくると変わる。
「……この狂暴さ……もしやお前はケルベロスの銀静!? ……って違う……か。残念だ……だが、お前は異世界の銀静なのだな……異界とはいえ、お前と再会できるのは嬉しい仲良くしてくれ」
「嫌だよ気持ち悪い……身内の顔した他人とか、同接していいか分からないんだが?」
「あのさー主ー☆ ゴブリン達が襲ってきてるから、そろそろ迎撃手伝って欲しいな☆」
 気付けばグリム単騎でゴブリン達を抑え込んでいるではないか。
 他の神機達は……あ、グリムがオタッシャさせてしまったんだ! ヤンナルネ。
「ちっ、異世界とはいえ……この程度の奴らに後れをとるものか……
「こっちの銀静! 私にいい考えがある!」
「なんだよこっちの銀静って!? つかカカオ汁? 皇家は異世界でもチョコで敵を殺すのか?」
「何を言ってるんだ、こっちの銀静! これは飲めば猟兵の力を1億倍に高めて一時的に不老不死を獲得できるユーベルコードだ! さあ、飲ませてやろう!」
「いや、自分で飲めるからいいって! つか圧エグいなオイ!? なんか匂いヤバいんだがってぐぼぁぁぁ!? ぐ、ぐぎ…があっ!?」
 全力でキャラ崩壊だけは防ぐ銀静!
 絶華の漢方薬チョコはこれまで幾多の猟兵の理性を破壊してキャラ崩壊を誘発させ、おかげで『あいつと二度と共闘させないで下さい』という名指しのクレームが届いたほどの威力を誇る特級呪物! その分、細胞一欠片からでも1秒で完全再生出来てしまう脅威の効能を誇るのだ!
「何だこのチョコ……この僕の400%懲罰チョコより最悪な味なんだが!?」
「でもバグを防げるよ☆」
「お前平気なのかよ!?」
「世の中にはもっとマズイものがあるからね……」
 グリムの表情に影が差したのを見た銀静は、色々と察してツッコミをやめた。
 一方、絶華は大盤振る舞いフィーバータイム中である!
「このゴブリン達……どうやら病気の様だな! ならば我がチョコの出番だ!」
 人間業だと思えない早業で、襲いかかってきたゴブリン達の口の中へ激マズカカオ汁を流し込む!
「安心するがいい……我が健康に良いぜっちゃんチョコで! お前達に圧倒的なパワーを与えよう! ぶっ生きろ!」
 こうして細胞異常分裂を起こして異形とかしたゴブリン達は、バグを強制修正されて01のでーたへと爆発四散してしまう。
 その頃、銀静とグリムはせっせと魔剣と槍で刻み暴れまわる。
「悔しいが、体のキレが段違いだな!」
「時速800kmで駆け抜けちゃうよ☆」
 暴力で解決し続けた2人は、なんやかんやでこのまま力技で裏ボスの部屋まで特定してしまうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『紫黒の貴族聖剣士・ネーベル』

POW   :    聖剣士の技を見切れるか!
【神速のレイピア突き】が命中した敵を【神速のカウンター】で追撃する。また、敵のあらゆる攻撃を[神速のカウンター]で受け止め[神速のレイピア突き]で反撃する。
SPD   :    私の剣技に見惚れるかい?
自身が装備する【レイピア】から【紫の衝撃波と剣撃】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【麻痺や毒や魅力】の状態異常を与える。
WIZ   :    我ら聖剣士の力を見よ!
【レベル×5のNPC聖剣士達を召喚し剣】で装甲を破り、【NPC聖剣士達の連携】でダウンさせ、【NPC聖剣士達とネーベルが連携しレイピア】でとどめを刺す連続攻撃を行う。
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 猟兵達がたどり着いた裏ボスの部屋。そこは秘匿された黒薔薇の園であった。
「私の花園に足を踏み入れる愚か者は、どこのどいつだい? 実に腹ただしい事だよ」
 黒髪の騎士風の優男がいつの間には猟兵達の前に姿を見せていた。
 ハヤイ!
「私はここでひっそりと暮らしたいだけなんだけどね? だが、私の平穏を邪魔するなら、それなりの代償を払ってもらうよ? 例えば……」
 男は怪しく微笑むと、一瞬で猟兵達の視界から消えてみせる。
 スゴクハヤイ!
「君の遺伝子番号ジーンアカウントなんてどうかね!?」
 鋭い殺気がすぐそこまで迫ってきていた……!

(※敵は先制攻撃をしてきます! 防御や回避を行ったうえで反撃しましょう!)
印旛院・ラビニア
うわ、いかにも鼻につくような感じに設定されたような感じの優男
「どう言う設定かは分からないけど、さっさと倒れてもらうよ!」
スピードに自身があるようなので、無理に目で追わず【聞き耳】でタイミングを計り、行動パターンを【学習力】で【見切り】、攻撃に対応する
「そうやって攻撃するのは読めたよ」
UCで生成したカーソルをレイピアが振るわれるであろう軌道上に置いておき、クリックして【略奪】。逆にこっちが攻撃に利用させてもらおう
「自分の攻撃を喰らっちゃうってどんな気分かな?」
もし魅了の状態異常にかかってこちらに言い寄ってくる場合は「僕、そっちの方の趣味はないから!」とレイピアを突き刺し返却



 印旛院・ラビニア(エタらない人(仮)・f42058)はゴッドゲームオンラインのプレイヤーである。今まで様々なダンジョンボスに挑んできたが、今回の裏ボスは一段と香ばしい印象をラビニアへ与えた。
「うわ、いかにも鼻につくような感じに設定されたような感じの優男だ!」
 思わず声に出た感想に、裏ボスこと『紫黒の貴族聖剣士・ネーベル』は整った顔立ちの眉間にしわを寄せた。
「君は愚かすぎるようだね!? 無許可で他人の庭園に足を踏み入れるどころか、その主の私への侮辱を挨拶代わりにするとは! 君の頭の中は野蛮で無秩序で汚らわしいったらありゃしないよ!」
 傲慢な口振りで激怒し、ラビニアを批難する裏ボスに思わずドン引きしてしまう。
「どういう設定かは分からないけど、さっさと倒れてもらうよ!」
 ラビニアが身構えた次の瞬間、裏ボスは既に視界から消え失せていた。
 ハヤイ!
「あのねぇ? 侵入者の行動を待つほど私はお人好しじゃないのさ!  ところで君、私の剣技に見惚れるかい?」
 裏ボスは素早い身のこなしからエイピアを繰り出し、紫色の衝撃波を剣先から放った。
 これをラビニアはなんと側転して緊急回避!
 驚くラスボス!
「なに!? 避けただって!?」
「スピードに自信があるようだったし、僕はただ、無理に目で追わず聞き耳立てて風切音を聞いただけだよ! で、タイミングを計って回避しただけ! それと今ので行動パターンが大体わかったからね、もう当たらないよ!」
 トントンとその場で跳躍してみせるラビニア、裏ボスを挑発してみせた。
「ほらどこからでもどうぞ? 僕の遺伝子番号ジーンアカウントを奪えるものならね?」
「小癪な! 今度こそ私の剣技に見惚れるがいいさ!」
 裏ボスは先程よりも素早い動きでラビニアの資格へ回り込むと、影すら残さぬ早さで紫の衝撃波を放った。
 しかしラビニア、今度は地面を前転で転がりながら回避!
「そうやって攻撃するのは読めたよ。あと僕がただ避けてるだけだと思った?」
ユーベルコード『誘いの矢印クリック・アンド・スティール』で生成したカーソルを、あらかじめレイピアが振るわれるであろう軌道上にラビニアは置いておいた。そして前転回避の最中にクリックすることで、裏ボスのレイピアをストレージポーチ内の電脳空間へ転移させて奪ってみせたのだ。
「おのれ、我が剣を……!」
「さて、ゲットさせてもらうよ〜。自分の攻撃を喰らっちゃうってどんな気分かな?」
 ラビニアはお返しとばかりに素早い連続刺突を裏ボスへ繰り出し、相手を徐々に追い詰めてゆく。
 しかし、ラビニアは気付いていなかった。敵のユーベルコードの状態異常は、紫の衝撃波が命中しなくても付与されることを!
「ふふふ、いくら攻撃を仕掛けようが無駄さ。君はもう私の魅了の術に罹っているのだから。さあ、麗しい仔兎ちゃん? その剣を大人しく私に返却してくれたまえ!」
 差し出された裏ボスの手はなんてきれいなんだろう、とラビニアは一瞬注視してしまう。
 そしてラビニアは手にしたレイピアを、裏ボスの喉笛狙って切っ先を突き刺したのだった。
「僕、身体は女の子でも心は男だし、そもそもそっちの方の趣味はないから!」
「ぐえぇぇぇ!? 我が魅力が通じぬだとぉ!?」
 口から血を吐く裏ボスが地面でのたうち回っている隙に、ラビニアは魅了を解除するべく一旦戦闘から離脱してゆくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナリュー・コンクルード
何か勘違いされているような気がするが……まぁいい、先に進ませてもらう
俺が戦闘できるのはここまでの可能性が高い訳だからな、精々頑張らせてもらうさ

俺を相手に速さで向かってくるだと?
その程度で当たるようなら聖剣士の上位陣は名乗れんさ、当然見切って回避する
先制攻撃がどの程度かわからんからな……可能なら初撃から『リバースカウンター』を合わせて斬りに行くぞ
接近したのならば唯々斬り続け"アクセルコンボ"、相手の攻撃は『リバースカウンター』で回避しつつコンボ継続
高速の剣戟勝負と行こうじゃないか?まぁ、俺には被弾する気は毛頭ないがな



 ナリュー・コンクルード(黒き刃の闇妖精ダークエルフ・f41995)は、裏ボスの言い分に困惑していた。
「何か勘違いされているような気がするが……まぁいい、先に進ませてもらう。俺が戦闘できるのはここまでの可能性が高い訳だからな、精々頑張らせてもらうさ」
「そこの女、私の許可なく発言をしないでくれないか? 無遠慮にここへ踏み込んでおいて、なんて傲慢な態度なんだろうか!?」
 裏ボスは怒り心頭のまま素早い身のこなしでナリューの視界から消え去った。
 刹那、背後から鋭いレイピアの突きから紫色の衝撃波の乱れ撃ちがナリューを襲う!
「俺を相手に速さで向かってくるだと? その程度で当たるようなら聖剣士の上位陣は名乗れんさ、当然見切って回避だ!」
 ユーベルコードで強化された感覚が1度だけ裏ボスの先制奇襲攻撃を回避させる。技能レベルはお世辞にも一般人より多少上回ってる程度の熟練度だが、埓外の力はそれをねじ伏せる効力がある。
「先制攻撃がその程度か……ッ! 喰らえ! 『リバースカウンター』!」
 相手の攻撃を『リバースカウンター』で回避しつつ、素早い一撃でダメージを与えることでコンボ継続させるナリュー。
「高速の剣戟勝負と行こうじゃないか? まぁ、俺には被弾する気は毛頭ないがな」
「くっ、おのれ!」
 裏ボスの攻撃はすべて空振りしてゆくが、ナリューの剣撃はすべて裏ボスの身体を斬り刻んでゆく。
 形成は明らか、圧倒的優勢でナリューは裏ボスを圧してみせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

皇・絶華
御三家
おお
銀静と共闘できるとは嬉しいものだな
「ってふざけんなよこの…ちくわぶ野郎が!」
「裏切ったなぁ!朕の想いを裏切ったなぁ!貴様皇子じゃなかったのか!?ずっと…愛でて朕の愛妾(♂)にしようと思ってたのに(よよよ」

さっちゃん達も元気そうだが…うん?勿論使えるぞ!

対POW
【戦闘知識・見切り・第六感】
敵のレイピア突きの動きを解析
直感も生かして見切り回避
うむ
真面目に回避するのも久しぶりだな!
「主様って避けるとかできたのか…!」

!銀静…お前迄裏の奥義を…!正当後継者であるお前が!?
…お前…余程ショックな事が…ぜっちゃんチョコ食べるか?

【念動力・弾幕・空中機動・二回攻撃・切断・貫通攻撃】
UC発動
神機の主発動
さっちゃんにころちゃん
念動光弾と鎌剣や拳による猛攻

私は銀静と息を合わせての超連続斬撃を叩き込む
受け止められ反撃されようと続けながら…受けたダメージは邪気で生命力を吸収して弱らせる

…ぅん?
デウスエクスに壊滅させられたぞ!
我が弟の銀静も攫われエインヘリヤルにされた…!
おのれ対神組織デュランダル…!


皇・銀静
御三家
…僕らに遺伝子番号ってあるのか?
「そういえばそうだね☆というか誰がおでんだって?しばくぞ老害神機☆そして切り落とすぞ腐れ黎明皇☆ってもうないんだった☆」
お前も煩い!
取り敢えず…此奴から遺伝子番号とか奪えないか試すか
「主ってば鬼畜☆」
だがまずはぶちのめすとしよう
絶華兄さん…四門開門・凶は使えるか?
合わせるぞ
対POW
【戦闘知識・オーラ防御・念動力】
レイピアの技を解析
更にオーラを展開してその動きから攻撃パターンを見破る
回避した所で
【弾幕・二回攻撃・切断・功夫】
疾駆する神
槍の神発動
「ここからフルボッコたいむだよ☆」
念動光弾乱射
UC発動
…僕は天才だからだ
「主は精神が病んだショックで四門の奥義が反転しちゃったんだよ☆」
喧しい!後チョコはこれ以上いらん!

絶華兄さんと息を合わせての連携
魔剣による連続斬撃を叩き込み
それぞれの死角を容赦なく突く

そういや絶華兄さん…お前の世界の御三家はどうなった…?
……そうか(しんみり
…ケルブレ世界の僕も碌な目にあってないな
アルジェンの奴は相当幸福だったんだな…



 皇・絶華(影月・f40792)と皇・銀静(陰月・f43999)のコンビは、なんやかんやで共闘する方向に至った。
「おお、銀静と共闘できるとは嬉しいものだな!」
 喜色満面の絶華に対し、銀静は溜息を吐いていた。
「お前は別世界の他人だがな……まあ一応、絶華兄さんと呼んでやる」
「もー主ってば素直じゃないんだから♪」
 魔力回路で精神が繋がっているグリムには、絶華の心境は筒抜けだった。
「異世界でもお兄さんと戦えて嬉しいくせに☆」
「おいグリム……僕達に遺伝子番号ジーンアカウントがあると思うか?」
「いい質問だね! 結論から言うとよく分かんないよ! だってここで死んじゃったら主は本当に滅んじゃうし☆」
「そうか……ではまず、お前を潰して遺伝子番号ジーンアカウントとやらを取り出してみるか」
「わぁ、主ってば鬼畜☆ グリムちゃんのすべては主様の所有物なのに☆」
「やめろ何処を掴んでやがる! 揉むなバカ!!」
 一方的にすり寄ってくるグリムに掌底を食らわす銀静。
 その様子を命からがら帰還したサートゥルヌスとコロニスが目撃した。
「さっきは良くもやってくれたな!? ふざけんなよこの……ちくわぶ野郎が!」
「裏切ったなぁ! 朕の想いを裏切ったなぁ! 貴様、皇子じゃなかったのか!? 朕は……ずっと……貴様のことを、愛でて……朕の小姓にしようと思ってたのに! 夜伽の名誉を授けてやろうとしていたのだぞ!」
「きっも……失せろ虫けら共が」
 ドスの利いた低い声がグリムから漏れる!
「つかさっき何つった? おでん? 潰すぞ? あ、ごっめーん☆ ふたりとも股間のイチモツは潰れてるんだったね! てへぺろ〜☆」
「「はぁぁぁ!?」」
 ここでブチギレた神機達は本来の姿……キャバリアの姿になって抗争が勃発!
「潰れたんじゃねーよ! あの奇っ怪なチョコのお陰でなくなったんだ!」
「朕の身体は貴様の親にいじられたせいだ! 責任を取れ!」
「知らねーよボケ! ちょうどいいや、じゃパニアの神滅戦争ラグナロクの再戦といこうか!?」
 こうして神機3機がゴッドゲームオンラインで大暴れを始めてしまった。
 裏ボスは当然巻き込まれて、何度も踏み潰されてライフを消費してゆく。
「やめろ鉄くず共! ここは私の庭園だぞ!」
「「知るかうんこ貴族!!」」
 3機の魔力を束ねた魔弾が連射され、裏ボスはあっという間に爆発四散していった。

「絶華兄さん、もうあいつらだけでいいんじゃないか?」
 呆れる銀静。しかし絶華は目を血走らせていた。
「いや、駄目だ! あの貴族を見てみろ! あんなに神機の猛攻を受けても、瞬時にリポップして復活している! となると……相当なパワーがあると見た! 我がチョコの材料にしたい!」
「異世界の兄さんの様子がおかしい……!」
 銀静は狂気に飲まれた絶華にもはや恐怖しか抱けなかった。
「もういい、絶華兄さん……四門開門は使えるか? 合わせるぞ」
「…うん? 勿論使えるぞ! 見せてくれ! 正統後継者の力を!」
 なんやかんやあったが、皇家の奥義が今、揃い踏みする。
 まずは銀静が構える。
「四門……窮奇……饕餮……橈骨……渾沌……開門……! ……須らく叩き潰す……!」
 次の瞬間、周囲の生命力を奪う邪気を纏う銀静。
 これに絶華が唖然と開いた口が塞がらない。
「銀静……お前、裏の奥義を……! 正当後継者であるお前が!? ……お前……余程ショックな事が……ぜっちゃんチョコ食べるか?」
「要らん!」
「主はある事件でトラウマを負ったお陰で奥義が反転したんだよ☆ おらサートゥルヌス死に晒せボケエエエェェー!」
「なんでグリムが知ってるんだ!? って閉所でフルバーストをぶっ放すな!」
 事情を察した絶華は、涙を流して頷いた。
「おおーん! その苦しみ、私も寄り添う! そう! あの貴族の睾丸をチョコの材料にしたら、きっと元気が出るはずだ! 古来より動物の睾丸は精力剤になるからな!」
 支離滅裂な言葉を言い放った絶華は、ユーベルコードで纏った闘気を爆発させて裏ボスの股間にヤクザキック!
「〜〜〜〜〜!?」
 クリティカルヒット! 裏ボスは剣技を繰り出す前にスタンの状態異常を付与された!
「砕いた方がエキスが出て効能がアップするぞ! 今だ! 仕留めろ!」
「ああもうめちゃくちゃだな!」
 銀静はジグザグにフェイントステップをかけながら、裏ボスの顔面を右ストレートで精一杯に殴り飛ばしたのだった。
「そういや絶華兄さん……お前の世界の御三家はどうなった……?」
「……ぅん? デウスエクスに壊滅させられたぞ! 我が弟の銀静も攫われ、敵の尖兵としてエインヘリヤルにされた……! おのれ対神組織デュランダル……!」
「……そうか。……そっちの世界の僕も碌な目にあってないな。アルジェンの奴は、相当幸福だったんだな……」
 妙にしんみりする銀静は、未だに暴れる3機の神機の必殺技に巻き込まれる裏ボスの不憫さをみて、すこし笑うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
「ご主人サマー☆イケメンだぞ☆聖なるイケメンがでたぞ☆」
うげぇ…しかも貴族じゃねーか
いやまてよ…つまり…!
おうおう!おめー貴族だな?だったら金目の物を寄越せー!
「おらケツだせよ☆」(序盤に出てくるモブ盗賊な構え)

【戦闘知識・情報収集・視力・瞬間思考】
敵の技と動きを解析
回避するにはどうするかを見いだす
対SPD
【念動力・浄化・空中戦・武器受け】
飛び回り可能な限り回避と迎撃
デバフは浄化!

野郎なんぞに見惚れるかぼけぇ!
おめーがこの天才カシムさんの剣技(我流)に見惚れろやぁ!
【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み・電撃】
UC発動
鎌剣と打刀でずたずたに切り刻み金目の物は身ぐるみ剥ぐ
レアドロップだせこらぁ!!



「ご主人サマー☆イケメンだぞ☆ 聖なるイケメンがでたぞ☆」
「うげぇ……しかも貴族じゃねーか」
 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は裏ボスと対峙すると、あからさまに辟易とした表情を見せた。
 対して相棒のメルシーは喜々としていた。
「でも貴族ならきっとお金持ちだぞ☆」
「なっ!? それを早くいいやがれ! つまり……!」
 途端にカシムの目付きが変わった!
「おうおう! おめー貴族だよな? だったら金目の物を寄越せー!」
「おらケツだせよ☆ 良い声で鳴かせてやんよ☆」
 まるで序盤に出てくるモブ盗賊ムーヴでオラつくカシムとメルシー。
 これに裏ボスはおぞましいものを見る目つきで嫌悪感を露わにした。
「なんだこの下品な生き物たちは!? 私の庭園に相応しくない! とっとと出ていけ!」
 ブチギレた裏ボスは華麗な身のこなしから素早いレイピアの連続突きを放つ。そこから紫色の衝撃波が波状攻撃となってカシムとメルシーを襲う!
 だが、2人にとってただの音速などもはや静止しているのと同然である。何故なら、彼らの最高速度は地球の重力から脱出できるほどの超音速……マッハ48だからだ!
「遅すぎて当たってやる気も起きねーな?」
「一応、デバフは反転術式を仕込んだ念動障壁に吸わせておくぞ☆」
 十八番の光学迷彩魔術を纏ったうえでの超音速機動は、もはやバグプロトコルの裏ボスでさえチートですらなくなる威力を誇った。
「大体なぁ!? 誰が野郎なんぞに見惚れるかぼけぇ! おめーがこの天才カシムさんの剣技に見惚れろやぁ!」
「ちなみにご主人サマの剣技は我流だぞ☆」
 雷迸る打刀とビーム大鎌剣の超音速連続斬撃が裏ボスの身体を照射なく何度も切り刻む!
「が、はっ!? な、んだ、こいつら……つよすぎ、る……!?」
 裏ボスの身体が崩れ落ちると、二度と組成せずに動かなくなってしまった。

 ♪て〜れれ〜! Level Up!

「ご主人サマ! 裏ボス攻略おめえでとう☆」
「おお、レアドロップあるぞ! なになに? 黒薔薇の冠だと?」
「うわ、独自技能を使用できるうえに技能レベルがとんでもない事になるって、チートアイテムじゃん!!」
「スキルクロス・リユニオンの派生じゃねーか。つまりこれを媒介にユーベルコードでなんか使えってことだな?」
 どうやら新たな力の媒介を手に入れてしまったようだ……。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ダークストーカー』

POW   :    速やかに死を齎す者
【己の足音と姿を消す透明化の魔法】で敵の間合いに踏み込み、【アサシンダガーによる急所への一撃】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
SPD   :    死の雨
【暗殺者の弓】から無限に供給される【50%の確率で敵に即死効果を与える闇の矢】を、レベル分間射撃し続ける。足を止めて撃つと攻撃速度3倍。
WIZ   :    黒の死神
自身の【装備する暗殺者の弓矢】を【あらゆる防護を貫通する狙撃銃『黒の死神』】に変形する。変形中は攻撃力・射程が3倍、移動力は0になる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

 かくしてえ、裏ボスは撃破された。
 だが、倒したはずのボスの死体は消滅せずに、そこに残り続けていた。
 しばらくすると死体が不自然にボコボコと歪に膨張し始め、遂に中から何かが死体の骨肉を裂いて飛び出してきた!

『……!』

 あれこそが絶界詩篇殺戮者ゴッドキラー
 しかも暗殺者型のバグプロトコルだ!
 即死と隠密を得意とする上に、一般プレイヤーが戦闘した時点で遺伝子番号ジーンアカウントが奪われることが確定する危険な存在だ。
 ただし、どうやら猟兵達ならば負けない限り何の支障もなく討伐できるらしい。
 故に、この敵の討伐は猟兵しか行えないのだ……!

 一方で、統制機構にいるプレイヤー達はとある場所で特殊なプログラムが稼働しているパソコンとサーバーが置いてある光景を幻視する。

 そこはどこにでもあるような取り壊し工事現場……もっとも、長らくの間全く工事が中断したままだが……そこの取り壊し予定の廃ビルであった。
 すぐさま統制機構に住まうプレイヤー達は、この場所へ向かってパソコンの破壊を試みるのであった。
印旛院・ラビニア
「こんな楽しくないオフ会もなかなかないよね」
会いに行く相手はサーバーだしね

幻視した現場に向かう。顔がバレないよう設定資料のような格好で顔を隠して侵入。その際、【忍び足】【ハッキング】【鍵開け】などを駆使。警備があるなら気づかれないように近づき【気絶攻撃】
「む……体が重くてゲーム内ほどには動けないけど、技能は無駄にはなってないかな」
サーバーまでたどり着いたら、余裕があればボスの行動が矛盾を起こしたり狂ったりするよう【データ攻撃】
「裕美さんから色々教わってて良かった」
余裕がなければそのまま叩き壊しておくよ
「あとは向こうに任せればいいかな」
目的を果たしたらとっとと退散



 印旛院・ラビニア(エタらない人(仮)・f42058)のプレイヤーは幻視の内容を理解すると、赤毛頭にニット帽を眼深に被ると、更にフードを被ってマスクで顔を隠す。そして気乗りしない様子で自宅をあとにした。
「こんな楽しくないオフ会もなかなかないよね。鉄パイプ片手に向かうオフ会のシチュエーション、なかなかないんだし。それに会いに行く相手はサーバーだしね」
 ラビニアは自然と目的地の工事中のビルへと忍びこんだ。その際、忍び足で物音を立てずにビル内を徘徊し、電子錠はハッキングで鍵開けして先を急ぐ。
「工事が中断してるって聞いてたけど、巡回する警備がいるんだね」
 明らかに何かを守っているかのような巡視の光景に、ラビニアはいよいよこの先にサーバーがあることを確信する。
 ラビニアは警備の背後へ忍び寄り、鉄パイプで警備の喉元と頸部を圧迫しつつスリーパーホールド!
 そのまま気絶させると、隙を見て冷気が漂う部屋へ忍び込んだ。
「む……体が重くてゲーム内ほどには動けないけど、技能は無駄にはなってないかな」
 無数に乱立するサーバー群に圧倒されるラビニアだが、すぐに行動を開始する。
「裕美さんから色々教わってて良かった」
 それはデータ改ざん! 絶界詩篇殺戮者ゴッドキラーの行動を狂わせるプログラムを仕込んだうえでシステムクラック!
「あとは向こうに任せればいいかな」
 目的を果たしたらとっとと退散……の前に、サーバーの一角を鉄パイプで殴ったり、コンセントの一部を引っこ抜いてゆくラビニアであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナリュー・コンクルード
廃ビルの工事現場、か
懸念していたような向かえない場所ではなさそうだ
ならば向かうしかあるまい、後は頼んだぞ

まずある程度正体を隠せる変装とパチンコ玉サイズの鉄球を用意していきたいと思います
廃ビルとは言え、相手側がプレイヤーを特定する罠を用意している可能性を考えています
よって基本はゲームで磨いた隠密行動、監視カメラだけなら鉄球を蹴り飛ばして破壊します
良く使うスキルのおかげで、こちらでも物を蹴るのは得意なんです……はしたないでしょうか……?
鉄球なのはここに来たのが月穹士の中の人だと誤認させる為です
まさか蹴り飛ばしているとは思わないでしょう
PCの破壊も同じ方法で
残念ながら剣技を披露するには筋力不足です…



 ナリュー・コンクルード(黒き刃の闇妖精ダークエルフ・f41995)は、早速、幻視した工事現場へ向かうことにした。
「廃ビルの工事現場、か。懸念していたような向かえない場所ではなさそうだ。ならば向かうしかあるまい、後は頼んだぞ」
 他の猟兵達へそう告げると、現実世界へとログアウトしていった。

 現実世界へ戻ってきたナリューのプレイヤーこと流田 結那は、急いで現場へ急行した。
「念の為に変装して……護身用にスリングショットと、弾丸のパチンコ玉を持っていきましょうか。罠がないとは限りませんからね」
 見るからに地味で大人しそうな少女は、怪しまれずに周囲に溶け込むように行動する。これはゴッドゲームオンラインで身に付けた技能である。
「あ、監視カメラ……この位置ならスリングショットよりもユーベルコードのほうが、ってゲームの中ではあるまいし難しいですね」
 ゴッドゲームオンラインのキャラクターで使用出来るユーベルコードは、現実世界である統制機構では使うことが出来ない。何故ならプレイヤーである結那は一般人で非覚醒者だからだ。ゴッドゲームオンラインのキャラクターが異世界へ転移するのはらゲーム世界にログイン中に行えるし、ナリューが猟兵としての素質を持っているのだ。そのためのスリングショット持参である。
「ごめんなさい!」
 伸ばしたゴムから放たれたパチンコ玉が監視カメラに命中!
 カメラの向きが明後日の方向へ向いたのを確認すると、そのままサーバールームへ駆け込んだ。
「鉄球なのはここに来たのが月穹士の中の人だと誤認させる為です。まさか蹴り飛ばしているとは思わないでしょう」
 さて、冷房がガンガンにきいたサーバールームで、結那はスリングショットを乱射したり、コードの束を引っこ抜いたり、持参したペットボトルの水を流し込んでみたりとできる限りの妨害を行う。
「ゲームの中みたいな剣技は無理ですね……」
 ナリューの万能感を羨ましく思いつつも、警備員の気配を察した結那は急いでその場から離脱していった。

 これでゲーム内の絶界詩篇殺戮者ゴッドキラーは弱体化した!
 あとはゲーム内に残る猟兵達に任せよう!!

大成功 🔵​🔵​🔵​

皇・絶華
御三家
さっちゃんにころちゃん…其処迄暴れるとは…やはり我がチョコの
「「すみませんでした!!」」
神機の主発動
おお…貴族がアサシンにジョブチェンジとは…私も対抗せねばならないな!
「そういえば主様って忍者でしたっけ?」
「そういえばこの世界では見かけぬな…若しかして産廃に…?」
おお、それでは忍者とチョコの素晴らしさを教導せねばな!
【戦闘知識・念動力】
敵の動きと攻撃の癖や立ち位置を把握
【弾幕・貫通攻撃・空中機動】
UC発動
超高速で飛び回り念動光弾を乱射したりころちゃんの拳で襲いかかり足止めなんぞさせない
【二回攻撃・切断・爆破】
鎌剣やTCによる連続斬撃を叩き込み
さぁ!我がチョコでバグの治療だ!
チョコ捻じ込み


皇・銀静
御三家
おいグリム…いい加減にしろ(びきぃ

疾駆する神発動
「わ…!ご、ごめんなさい主ー!さっちゃんころちゃん共…とりあえず此処は共闘でいいな…!」
格好つけの貴族気取りからあのクズ小僧のようなアサシンスタイルとかイラつかせてくれるな?
「カシム君が聞いたら激ギレしそうだね☆」
しかも迷彩攻撃とか…イラつかせてくれるが
「此処は対抗だよ☆」
【属性攻撃】
グリムお前…この使い方は…
「ぎくっ☆」

光水属性を己達に付与
光学迷彩で存在を隠し水の障壁で音を隠蔽


【念動力・戦闘知識】
敵の取るだろう有効な立ち位置を予測
更に念動力を広げ位置を補足
【二回攻撃・切断】
UC発動
槍の神発動
超高速で飛び回り万物を絶つ刃で切り裂く



 皇・絶華(影月・f40792)は歓喜した。
「さっちゃんにころちゃん……其処迄暴れるとは……やはり我がチョコのパワーの賜物だな! さあ、もっとだ、遠慮しなくていいぞ!」
「「すみませんでした!! もうお腹いっぱいです!!」」
 人間態に戻ったサートゥルヌスとコロニスは土下座して、追い漢方薬チョコを全力回避した。
 一方、皇・銀静(陰月・f43999)もまた、暴れていたグリムを強制的に人間の姿へ戻すと、持っていた魔剣でその首を刎ね飛ばした。グリム即死!
「おい……さっさと蘇生しやがれ。つかいい加減にしろ……僕まで巻き込むつもりか?」
 グリムは首なしの身体で己の首を拾い上げると、何事もなかったかのように頭部を頸部へ接着してみせた。復活!
「わ……! ごめんなさい! えっと、ひとまず共闘がんばるよ☆ ね〜、ふ゛た゛り゛と゛も゛?」
 強張る笑顔をサートゥルヌスとコロニスに向けるグリム。
 二人は逆らうと絶華から死のチョコを振る舞われるため、頷く他なかった。
「おっと、相手がジョブチェンジしたぞ! 私も対抗せねばならないな!」
「そういえば主様って忍者でしたっけ?」
 サートゥルヌスの問いに絶華は頷く。
「ニンジャ、この世界では見かけぬな……若しかして産廃ジョブに……?」
「なんてことだ、ころちゃん! おお、それでは忍者とチョコの素晴らしさを教導せねばな!」
 嫌な予感しかしない!
「はん、格好つけの貴族気取りからあのクズ小僧のようなアサシンスタイルとか、イラつかせてくれるな?」
 銀静は絶華達のやり取りに苛立ちが募っている。これにグリムが思わず口を滑らす。
「カシム君が聞いたら激ギレしそうだね☆」
「あいつのなを出すな! しかも迷彩攻撃とか……イラつかせてくれるが」
「此処は対抗だよ☆」
 グリムはなんと光学迷彩魔術を銀静に付与!
「おい、これは何の真似だ……?」
「ぎくっ☆」
「あのクズガキの真似とか……まあいい、今回は大目に見てやる」
 銀静はユーベルコードで覇気を解放すると、透明化した敵へ飛翔する。
「気配を消したつもりだが、僕にはバレバレだ!」
「グリムちゃんの『神の槍』で必中効果を付与☆ もう逃げられないよ☆」
 つまり、青き光の次元切断はどこを斬っても敵へ命中する!
「グワアアアアー!」
 本当に何もない場所から血飛沫と断末魔があがった!
「そこだな! さっちゃん、ころちゃん、やってしまえ!」
「「エッホ、エッホ!」」
 サートゥルヌスの砲撃とコロニスの拳の弾幕が暗殺者を強襲!
 しかし反撃で放たれた影絵の矢がコロニスを襲う!
「バカガード発動!」
「サートゥルヌス、貴様ぁ!?」
 サートゥルヌスの盾となったコロニスはしめやかに爆発四散!
 そこへ絶華が素早く敵の懐へ潜りこむと……。
「姿を見せないとは、さては引きこもりだな! ゲームは1日1時間! このチョコを食べてパワーを獲得し、外で遊べ!」
 アサシンの顔に押し付けられた地獄のチョコが、その全神経を毒して大ダメージを与えたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
貴族から暗殺者だぁ?生意気だなおい!
「でも調子悪そうだぞ☆きっとプレイヤーが色々してくれたんだぞ☆」
なら後はボコるだけだな!

【戦闘知識・情報収集・視力】
敵の動きとパターン
そして今の状態も把握
【属性攻撃・迷彩】
光水属性を己達に付与
光学迷彩で存在を隠し水の障壁で音を隠蔽
【空中戦・弾幕・念動力】
UC発動
超絶速度で飛び回りながら敵の周囲を円を描くように飛んで念動光弾を乱射して固定
「先ずはターゲットを中央に固定☆」
【電撃・二回攻撃・切断・盗み・盗み攻撃】
後は鎌剣と打刀で切り刻み電撃を流し込む
後は接近してボコって身ぐるみ強奪だな!
「呆れる程有効な戦術だぞ☆」

後はこいつはレアドロップとかねーかな?



 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は類稀なる観察眼から、眼の前のアサシンが弱体化していることに気が付いた。どうやら現実世界で妨害行為に遭ったのだろう。
「貴族から暗殺者だぁ? 生意気だなおい!」
「でも調子悪そうだぞ☆ きっとプレイヤーが色々してくれたんだぞ☆」
 相棒のメルシーもそれに気が付き、ビーム大鎌剣ハルペーを構えた。
「ああ……なら、後はボコるだけだな!」
 カシムは先程のヤバい2人組の戦闘を観察したおかげで、敵の行動パターンを読み切っていた。
「姿が見えなきゃ、ご自慢の矢も狙いが定められないだろ?」
 カシムとメルシーはお得意の光学迷彩魔術を自らに施すと、更に水の障壁で音を隠蔽する。
 そのままユーベルコードによって超絶速度で飛び回りながら、敵の周囲を円を描くように飛んでみせる。
 当然、絶界詩篇殺戮者ゴッドキラーはカシムとメルシーの位置を特定できずに狼狽するのみ。そこへ浴びせられる念動光弾! 敵は釘付けになった!
「先ずはターゲットを中央に固定☆」
「いいぞ! 後は鎌剣と打刀で切り刻み電撃を流し込んで……ボコって身ぐるみ強奪だな!」
「呆れる程に有効な戦術だぞ☆」
 その後は一方的な略奪行為であった。
 たとえ強力なバグプロトコルといえども、百戦錬磨のカシム達の前では瞬殺される運命なのだった。
「こいつはレアドロップとかねーかな?」
「ご主人サマ! なんか良さげな弓を拾ったぞ☆」
「なんか無限の剣製できそうな弓だな……」

 こうしてカシムは不思議な弓を獲得し、クエストクリアしたのであった!

<了>

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年03月13日


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 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#ゴッドゲームオンライン
🔒
#ゴッドキラー


30




種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は推葉・リアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は仇死原・アンナです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト