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バッドエンド~収奪の果て、絶望の再誕

#サイキックハーツ #ノベル #敗北

海藤・俊輔



御堂・俊輔




「ほらほらぁ、逆らったらどうなるか、分かってるよねー?」
「くっ、卑怯だろっ……!」
 サイキックハーツ世界、とある廃ビルの一角。まだオブリビオン――それどころか復活ダークネスと言う概念すら、この世界に存在しなかった頃。
 淫魔の生き残りが悪事を働いていると言う噂を聞きつけて単身で討伐に訪れた海藤・俊輔(すれーる・d07111)はしかし、人質を取って屈服を迫る女淫魔達を睨みつけ、唇を噛み締めた。
 ……今思えば、淫魔のような姿をした他世界のオブリビオンだったのかもしれない。それを確かめる術はないが。
「そんな事言ってぇ。じゃああたし達を攻撃する? ほらほらぁ♪」
「良いのよ、私達は。別にそれでも」
 敵は2人組。桃髪に褐色肌のメスガキ淫魔が、俊輔の周りを回りながら、煽るようにクスクスと嗤う。それを攻撃したい所だが、銀髪のクールな美女淫魔が、人質の首筋にナイフを突きつけている。
 どちらも豊満な肉体を持つ絶世の美少女・美女だが、それに見惚れる余裕などあろうはずもない。
「ひっ……こ、殺さないで……助けてくださいまし……!」
「ほらほら、こう言ってる。立派な灼滅者様なら、抵抗はしないでしょう?」
 人質に取られているのは、上品そうな黒髪の少女。その恐怖に怯え縋る瞳で見つめられれば、俊輔に抵抗など出来るはずもない。
 銀髪淫魔を睨みつけながら、桃髪淫魔に服を脱がされる。抵抗を許されないまま、その指が下腹部に這っていく。
「あんたがじっとしてたら、人質を解放したげるから。ほら、動かないでねぇ?」
「くっ……う、嘘だった時は……絶対許さない、ぞっ……!」
 淫魔の指が描き出すのは、ハートの意匠の紋様。その淫らな指使いに、声が漏れてしまう。そんな姿を淫魔達に蔑まれ、その屈辱に歯を食い縛り。
「あはっ、完成~。よく抵抗せず我慢したねぇ、偉い偉い♪」
「ひ、人質を離せっ……約束だろっ……!」
 桃髪淫魔が離れても、その紋様が消える事なく淡く輝く。そこに疼きを感じながらも、銀髪淫魔を睨みつける俊輔。
 もちろん淫魔達に、約束を守る義理などない、が。
「良いわよ。解放してあげる」
「きゃっ……!」
 銀髪淫魔は意外にもあっさりと、人質の少女を解放する。突き飛ばされて来た少女を慌てて受け止めると、淫魔達から守るように背中に庇い。
「あ、ありがとうございます……」
「大丈夫、オレが守るか、らぁぁぁぁぁっ!?」
 そしてその少女の細く長い指が、無防備な俊輔の後ろの穴を穿つ。焼け付くような快感が脳天まで駆け抜けると、のけぞりながら悲鳴を上げた。
 一撃で快楽の迸りを吐き出し、硬直させられてしまう。
「な、何っ……をっ……!?」
「ふふふ……まだ気づかないんですの? 愚かな人……」
 かろうじて首を動かして背後を見つめれば、怯えた人質の少女はもういない。纏っていた高校の制服が消し飛んで、露わになるのはボンデージのビキニ。
 捻じくれた悪魔の角に、先端をハートの形にした尻尾。それが淫魔の特徴である事は、他の2人と見比べるまでもなく明らかだ。
「人質などいませんでしたの。あれはわたくしの名・演・技♪」
「自分で名演技なんて言っちゃう? でも騙されてるあんたの姿は滑稽だったけどぉ」
 少女、改め黒髪淫魔と、桃髪淫魔の嘲りが耳に障る。さらなる怒りと屈辱を掻き立てられ、顔を真っ赤に染める俊輔。
 だが人質がいなかったと言う事は、全力で戦えると言う事――。
「あら、まだ勝てる気でいますの?」
「おほぉぉっっ♪」
 無論それは、黒髪淫魔の指一本で阻止されるのだが。体内で動く細い指先に、ひとたまりもなく喘がされる。
 二発目の迸りを懸命に堪え、必死に逃れようとする俊輔。そこに、銀髪淫魔も歩み寄ってきて。
「……ふんっ♪」
「んぉぉぉっっ♪」
 ずぐんっ、と腹にめり込む拳。ただ暴力的なだけのその一撃が、俊輔に激しい快感を刻みつけた。
 堪えていた迸りを解放してしまいながら、前のめりに崩れ落ちてしまう。
「な、んでぇぇ……♪」
「決まってるでしょ、あたしがあんたに描いたそれ。痛いのも気持ちよくなるって訳♪」
 自分の身体の変質に困惑する俊輔を、桃髪淫魔がくすくすと嘲笑う。蹲る背中にその大きなお尻を乗せられ、椅子のように扱われて嘲られる。
「だから、こんな事されてもぉ……ほらっ♪」
「んぁっ、あっ……!」
 無防備な尻を引っ叩かれるだけで、激しい快感に襲われてしまう。痛いほどにソレを反り立たせ、喘ぎを漏らす俊輔。
 痛み以上に、強い屈辱感が快感へと変わる。桃髪淫魔に嘲笑われ、他の2人に見下されるだけで、身体が熱く火照り、疼いてしまう。
「今のあんたはぁ、負けたがりのザコって事。あたし達に勝てる訳ないわよねぇ?」
「そ、そんな……事はぁ……んぁっ、はぁ、はぁっ……!」
 ようやく退いた桃髪淫魔に、髪を捕まれ立たされる。それでも懸命に戦おうとはするものの、今の俊輔は素人にすら劣るだろう。
「ふんっ♪ ふんっ♪」
「おほぉっっ……♪」
 にも関わらずさらに抵抗の余地を奪うべく、銀髪淫魔の膝蹴りが、俊輔の腹に連続してめり込んでいく。
 ただの暴力なのに激しい快感を覚え、反応する身体。困惑が被虐の快楽に塗り潰され、蕩けるように声を溢れさせる。
 もはや俊輔に、戦う意志など残されていない。虐げられたい、敗北したい。もう、その事しか考えられない。
「おほぉっ……!」
「ふふん……殴られて気持ちよさそうにするなんて、変態ね」
 三度目の迸りを溢れさせ、ぐったりと手前に崩れ落ちる俊輔。その後頭部を踏みにじられて蔑まれているのに、惨めさすらも快感に変わってしまう。
「ほら、2人とも、遊びすぎですわ。わたくし達の目的は……」
「はーい。そんじゃほら、起きなさいよ」
 そんな状態で黒髪淫魔が告げると、桃髪淫魔が髪を掴んで、俊輔を引きずり起こした。嗜虐に満ちた顔で覗き込まれると、ゾクゾクッと背筋が震える。
 逆らえないこちらの姿に舌なめずりした桃髪淫魔は、そのまま――。
「いただきまーす♪」
「んむっ……!?」
 唇を重ねられ、舌がねじ込まれる。凄まじく巧みな舌使いで、口内を余す所なく蹂躙される。
 痛みも屈辱も快感に変わりはするが、やはり純度100%の快感に勝るものはない。そう思わされるほどの激しいディープキスに、脳が焼け付きそうになっていく。
「じゃ、私はこっちね……あむっ♪」
「んむっ、んっ、ん~~~~!?」
 そのキスだけで果てそうになる俊輔のソレを、銀髪淫魔が咥え込む。こちらもねっとりと舌が絡みつき、丁寧に刺激され、快楽の残り滓を舐め取られていく。
 もう、耐えられるはずもない。あっと言う間に、四度目の迸りが銀髪淫魔の口内に溢れ出す。それを、一滴も零す事なく吸い上げられ――。
「ん、むっ……んっ……んふぅっ……!?」
 そして同時に、凄まじい虚脱感に襲われる。ただ体液を搾り取られている、と言うだけではない。気持ちいいから力が入らない、と言うだけでもない。
 2人の淫魔に、何かもっと大事な物が吸い上げられている。
「あなたの全てを……わたくし達に捧げて貰いますわ」
「ん、むぅっ……!?」
 俊輔の耳元で、黒髪淫魔がくすくすと囁く。その言葉に、快楽を上回るほどの恐怖と悪寒を感じ、慌てて抵抗を再開する俊輔。
 もっとも、すでに手遅れではあるが。意志の有無とは関係なく、もはや淫魔達の拘束を振りほどく余裕などない。
 淫魔達の舌が蠢き、快楽を迸らせる度に、疲労とは無関係の、そもそもの元となる力が失われていく。脱力と言うよりも、筋力そのものが奪われている。
「むふぅっ、むぅっ……んん~~っ!?」
 いや、筋力だけではない。これまでに積み重ねて来た研鑽すらも、吸い上げられていく感覚。
 戦い方が分からない。抵抗の仕方が分からない。武器の使い方が分からない。かつては強大なダークネスとも戦った熟練の灼滅者の力が、俊輔の中から失われていく。
「抵抗してももう遅いですわ、それに……」
「ふぅっ、むっ……んっ、ん~!?」
 クスクスと嗤う黒髪淫魔はそんな俊輔のお尻に、硬いモノを当てがった。熱く躍動するソレは無論、本来女性には有り得ない場所。
 俊輔のソレより遥かに立派で逞しいソレが、自分に破滅をもたらすモノだと理解して、しかしもう、抗う事など出来ない。
 それは力が入らないと言う事であり……下腹の紋の疼きによって、抵抗する気力すらないと言う事でもあり――。
「さあ……全部お寄越しなさい!」
「んむぅぅぅぅっっっ――!?」
 ずぐんっ、と腰が打ち付けられ、メリメリとこじ開けられていく。目を見開いて身体を硬直させ、四肢をピンと強張らせる。
 悲鳴は桃髪淫魔の、迸りは銀髪淫魔の口に吸い尽くされながら、それ以上のなにかを奪われていく。一方で黒髪淫魔のモノは、さらに深く打ち付けられて。
「あはっ……いい具合ですわっ……んっ、はぁ♪」
「んっ、ん~~……ん~~~!」
 こちらの身体の事などまるで顧みないように見えて、それでいて一番気持ち良い、乱暴なのに繊細な腰使い。無理やりこじ開けられる激痛を、征服される快感が塗り潰す。
 男である自分が、女として責め嬲られる倒錯感。脳が焼け付くような感覚と共に、止めどなく快楽を迸らせる。
 一緒に、積み上げられた力と経験が奪い取られていく。熟練の灼滅者から、無垢で無力な肉人形へと貶められる。
 ……そうして完全に奪いつくされてなお、淫魔達の責めは止まる事はない。
「ほら、もっと……もっと出せるのでしょう!? 頑張りなさいなっ」
「あひっ……ひっ……むっ……ふむうっっ……!!」
 彼のレベルを奪い尽くした淫魔達は、今度はサイキックエナジーを奪い取りにかかる。体内に溜め込まれた大量のエナジーが、精気と共に搾り取られていく。
「もぉ……もぉ、むり、ぃ……」
「駄目よ、出しなさい。まだまだたっぷりと溜め込んでいるのでしょう?」
 すっかり搾り尽くされ萎えたとしても、決して許される事はない。無理やり立たせられると、エナジーを2つの玉に充填させられる。
「ほら、準備した? だったら出せ、ざーこ♪」
「んふぅぅぅぅぅぅっっ!」
 そしてその直後にはまた、搾り取られ、迸らせていく。そのエナジーの全てが尽きるまで、彼が解放される事はない――。

 ――が。
「ふー、ふー……全く、ざこの癖に無駄に溜め込んじゃってぇ」
 その後、どれほどの時間が経っても、彼のエナジーが尽きる事はなかった。どれほど大量に吐き出しても、淫魔達に刺激されるだけで、何度でもソレが反り立っていく。
 いや、もう萎える事すらない。立て続け、出し続け、それでも溜めに溜め込まれたエナジーが尽きる事はない。
「たひゅけ……ひゅぅ……ひゅぅ……」
 もちろんそれほど出して俊輔がただで済むはずもなく、掠れた呼吸で胸板を上下させながら、虚ろな瞳で身体を痙攣させている。
 あれからもちろん、様々に体位を変えられ、責め尽くされた。身体中を黒髪淫魔のソレに使われ、桃髪淫魔に刺激され、銀髪淫魔に虐げられた。
 もう、身体のどこに指が触れても、それだけで果ててしまう。それでも、やはり萎える気配を見せない。
「ひゅぅ……ひゅぅ……ゆる……ひて……」
「これ以上時間をかけると面倒ですわね……」
 俊輔の懇願など一切顧みず、だが困ったように考え込む黒髪淫魔。だが、すぐに笑みを浮かべると、指を立てて一つの案を口にする。
「そうですわね。この器の中に溜め込まれているなら、破壊してしまいましょう」
「あら、名案ね。ふふ、壊してもらえるなんて嬉しいでしょう?」
 銀髪淫魔に顔を覗き込まれても、何も理解できない。すでに頭の中は真っ白で、思考力は快楽に塗り潰されている。
 が――同時に、本能的な恐怖が、心の奥底から込み上げて来る。このままでは多分、まずい。早く逃げないと、取り返しのつかない事になる。
「ひぃ……やめ……やめ、ひゅうっ……!?」
「逃がす訳ないでしょ、ばーかっ♪」
 もっともそう思った所で、逃げられる筈もないのだが。仰向けのまま這って逃げようとした俊輔の顔を、桃髪淫魔の大きなお尻が押し潰す。
 それでしばらく抑え込まれると、逃亡の意志さえ奪われてしまう。お尻が持ち上がった時にはすっかり蕩けきった顔で、その時を待つばかり。
「はひー……はひー……♪」
「無様ぁ♪ さ、最期の快楽を味わうと良いわ」
 くすくすと離れゆく桃髪淫魔の姿を、虚ろな瞳で追いかける俊輔。だが、それを遮るように広がるのは、禍々しくも淫らに蠢く、肉壁。
 それは、黒髪淫魔の尻尾の先端が広がって出来た、捕食器官だ。唾液のように消化液が垂れて来て俊輔の顔を汚すと、じゅわぁと肌が溶けて白煙を吹き出すが……それに反応する事も、もう出来ない。
「それでは……いただきますわ♪」
「――――!」
 その捕食機関に、頭が呑み込まれた。入口が閉じられて頭部全体が締め付けられると、内部の襞によって揉み解される。
 それによって与えられるのは、今までの比ではない快感。もちろん、これまで与えられた快楽で身体が『出来上がって』いると言うのもあるが、それ以上に、今与えられる快楽が凄まじい。
 ただ、頭を刺激されているだけなのに……まるで脳に直接快楽を注入されているような感覚。
「ん、ぉっ……良いですわっ……♪」
「――!! ――!!」
 さらにその襞が蠕動すると、俊輔の身体が尻尾の中に呑み込まれていく。頭から首へ。首から肩へ。腕ごと胸板を。腰を。
「――――――!!」
 反り立つソレまで中に収められれば、瞬間、全ての思考が快楽で塗り潰される。意識はあるはずなのに、もう何も考えられない。何も認識出来ない。
 気持ちいいと言う感覚だけが、俊輔の全てを支配する。
「ふふ……始まった」
「――――!! ――!!」
 銀髪淫魔がそんな言葉を口にするが、今の俊輔には、それを言葉として認識出来ない。だが代わりに尻尾の蠕動が強まり……ゴキッ、ゴキッ、と不気味な音が響く。
 それは、締め上げられた俊輔の骨が、圧迫によって潰し折られていく音だ。狭まっていく尻尾の肉壁によって、全身が万力のように締め付けられ、砕かれていく。
 だが、本来ならば激痛であろうそれも、今の俊輔には痛みを感じる機能が残されていない。潰され壊される事すら、快楽でしかない。
「――――!! ――――!!」
 言葉にならない声を、声にならない悲鳴を上げながら、さらに潰されていく。さながら咀嚼のような蠕動によって、折られた骨は砕かれ、磨り潰され、肉もひしゃげ、肉塊に変えられていく。
 俊輔が、『俊輔であったもの』へと変わっていく。
(「……たす。……け……て」)
 全てが快楽に塗りつぶされた思考の中で、その奥底に僅かに残った正気が、絶望と共に助けを求める。だがそれは、誰にも届かない。俊輔自身にすら、だ。
 もはや彼の表層思考は快楽に占められ、恐怖も絶望も感じる事すら出来ない。友人にも知人にも恋人にも、誰一人に知られぬまま、殺されようとしているのに。
 それなのに、ただ気持ちいいとしか考えられない。
(「い……や……だ――」)
 ごくごく僅かな思考の深層だけが、その事に絶望していく。だがその絶望すらも、存続を許される事なく消えていく。
 だが今度は、快楽に塗り潰されるのではない。何故なら――。
「あ、はっ……♪」
「――――――――!!」
 ゴキュッ、と。尻尾が一際大きく蠕動すると、俊輔が、俊輔だったものが、完全に消化されていく。骨と肉が混ざりあった肉塊が、消化液によって完全に溶け落ち、尻尾の奥に飲み干されていく。
 快楽を感じる事すら許されない……全ての終わり。絶対的な死によって、俊輔の思考は全てが無に帰った。
「はぁ、はぁ……いいぃっ……♪」
「良いわねぇ。ちゃんと、後で私達の分のエナジーも分けてよ?」
 全てを吸収し尽くして恍惚とする黒髪淫魔に、銀色淫魔達がそんな声をかける。1人の灼滅者を殺した事など、彼女達にとっては何の感慨すら抱かせない。
 肉袋を食した、その程度の扱いだ。
「ええ、分かっていますわ。んふぅ……」
 だが、その大量のエナジーを体内で消化した黒髪淫魔は、再び尻尾を脈動させる。球体がその尻尾の中を通り抜け……排出され、ゴトンと床に落下した。
 その球体は――卵だ。ゴトゴトと揺れると、内側からひび割れていく。
「――!!」
 そうして卵の中から出てきたのは、一体の眠れる淫魔だ。俊輔とそっくりな、未成熟な姿の淫らな『少女』淫魔。
 エナジーを搾り取った俊輔の残り滓に、新たに淫魔の物となったエナジーを混ぜ込んで生み出された、新たな淫魔の眷属である。
「さあ、どうやって可愛がってあげましょうか」
「たっぷりと働いて、あたし達にエネルギーを供給しなさいよ♪」
 楽しげにそう告げ、笑い合う淫魔達。だが新しい『俊輔』は、自身に待つ過酷な運命をまだ知る由もない。

「ここ、は……?」
 そして、三十六世界のいずこか廃社。
 俊輔の残り滓……淫魔に吸収される事すらなく排泄された塵は、骸の海へと落ち、そして、シルバーレインではない別の世界に排出された。
 御堂・俊輔(妖狐の黄泉返り・f31053)として。
「オレは……誰、だ?」
 そんな自分の誕生理由を知る事もなく、いや、今まさに産み落とされた事すら知らず、彼は虚ろに夜空を見上げる――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2024年12月16日


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挿絵イラスト