【サポート優先】封印されし魔導
●グリモアベース
「皆、聞いて欲しい。……さて、今回も厄介なことが起こりそうだ」
赤褐色の狐、ピート・オルティース(賢獣・f40956)は静かに猟兵達へと言葉を続ける。
「十数年前に封印されたある残忍な魔女を――」
言いかけて、首を傾げ、言い直す。
「――魔法少女? と言うのだったか? そのデウスエクスを復活させようとする動きが予知された」
……変な所で生真面目に言葉の定義を考え込みそうになったが、とはいえそこは戦いのヒントにこそなれ本質ではないのだ。咳払いしてピートは話を続けた。
「この復活は一般人の殺戮によるエネルギー回収を伴うものとなる。……しかし、それさえ防いでしまえば、封印されたデウスエクスの力は十分に我々で対抗できるレベルまで弱体化する。襲来するデウスエクス軍団から街を守った上で、逆に我々の手でデウスエクスの封印魔術を破り捨てて、決戦を挑んで欲しい」
それから、とピートは付け加えた。
「最初に襲来するのは『ローカスト』の下級兵だ。硬質な攻撃は侮ることこそできないが、一体一体の力はそこまでではない。但し数は多い。撃ち漏らして街の人間の殺戮を起こさないようにだけは注意して欲しい」
一匹見たら三十匹。考えるだにおぞましいけれど。
「また、魔法少女の封印は非常に巨大な魔法陣によるものとなる。魔術的素養のある猟兵が力を合わせて干渉すれば押し通ることができるだろう。あるいは魔法陣を維持している特殊な塗料を物理的に書き換えることでも何とかなるかもしれないが、繊細な作りのものとなるのでくれぐれも慎重に」
ピートは足元に転がした丸いグリモアにそっと触れて告げた。
「頼んだぞ。君たちの武勇伝を楽しみに、私はここで待とう」
野の道
お久しぶりです。
サポート優先シナリオになります。
第1章 集団戦
『下級ローカスト』
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POW : ローカストアタック
【手足や武器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : アルミニウムブレード
【オウガメタルを刃状にしたもの】が命中した対象を切断する。
WIZ : アルミニウムブレット
【命中と同時に硬化するオウガメタルの弾】を放つ。他のユーベルコードと同時に使用でき、【命中箇所を固める】効果によってその成功率を高める。
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カグヤ・モンデンキント(サポート)
モンデンキント級植民艦3番艦カグヤに宿ったヤドリガミですわ。
女性に年齢を聞くものではなくてよ。
まずは地球型惑星を破壊できる規模の主砲であるユーベルコード「ジャッジメント・クルセイド」を放ちますわ。
あるいは周囲から慌てて止められ、仕方なしに別のユーベルコードを使いますわね。
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は致しませんわ。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします。
茶の装甲がヌメリと輝くローカストの群、群、群。そのおぞましい光景に動揺することもなく、カグヤ・モンデンキント(天体娘・f31348)は厳かに指先を向けた。
「――。主砲、撃ちなさい!」
彼女の本体はモンデンキント級植民艦3番艦カグヤ。本来はこの地球からは遠い存在だが、そこから撃ち放たれた極大のエネルギー砲撃が亜空間を通して今蹂躙を開始した。
「……尤も流石に街を破壊してしまいますから、エネルギーは本来のものの何分の一かに削ぎ落とさせていただきましたけれども」
小声で誰にとも無く捕捉した。……だって艦隊であるからにして、当然この主砲は地球型惑星を破壊できる規模の物騒なものなのである。
「てぇーーー!!!」
連射される光の嵐。虫人間はアルミニウムの弾で対抗するが、それは巨大な砲撃に対抗するにはあまりに頼りないものであった。幾つかがカグヤの腕を、肩を掠めて血を溢れさせるが、反撃虚しく虫たちはあっという間に数を減らしていった。
成功
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アイクル・エフジェイコペン(サポート)
猫っぽい舌足らず口調にゃ。こんにゃ感じで、末尾だけじゃにゃくて途中にも入れてほしいにゃ。めんどいならなくてもいいけど。
ちなみに機嫌悪い時は「に゛ゃ」って濁点入る感じにゃ。
正直状況とかよくわかってにゃいけどなんとなく気に入らない顔してるからぶっ殺すに゛ゃ。
パワーイズジャスティス。真正面から行っておもいっきり攻撃するのみにゃ。ユーベルコードは何使ってもいいにゃ。
基本はむちゃくちゃ猫かぶってかわいい子演じてるものだから、なるべくスマートに『せーとーはなれでぃー』的な感じで戦おうとするけど、むちゃくちゃ怒ったら地が出てむちゃくちゃ口が悪くなる。
「ぶっ殺おおおおおおす!●ぁぁぁぁぁぁっく!!」
「正面突破でどんどん行くにゃ!」
チロリと赤い猫舌を可愛らしく舌なめずりしつつ、しかしアイクル・エフジェイコペン(クロスオーバー三代目・f36327)の両手は近づく虫の触覚をむんずと容赦なく鷲掴み。
「びったんにゃ!」
地面に叩きつける。頭が砕けた。
「びったんびったんにゃ!!」
砕けた虫の身体を隣の虫に叩きつける。猫とは可愛らしいお嬢様のように見えても、非常に残酷な一面を合わせ持つものなのである。虫たちは纏めて吹っ飛んだ。
無論、彼らもただ黙って攻撃されているわけにはいかない。攻撃力を重視した腕の一撃で決死の反撃を試みる。
腕がアイクルの腹にヒットした。アイクルは息を詰まらせながら、何とか衝撃を殺すように後ろに飛んで――
「ぶっ殺おおおおおおす! ●ぁぁぁぁぁぁっく!!」
……そのまま弾丸のように再度前に出た。表情が明らかに怒りの形相に染まっている。痛かったらしく、その様は少しお嬢様が剥がれていた。
お猫様と虫達の追いかけっこは続く――。
成功
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不破・静武(サポート)
年齢イコール彼女イナイ歴なので基本的な行動原理は「リア充爆発しろ」「リア充は死ね」です。オブリビオンは彼の中では全員リア充です。リア充に見えそうにないオブリビオンに対しては最初はやる気なさそうにしますが、状況を前進させる意思は一応あるので無理やり理屈をつけてリア充と決めつけます。一度敵とみなせば以降はもう容赦はしません。
オブリビオンに対しては基本的には『リア充ころし(焼却)』と『ガソリン』を併用して消毒という名の焼却を図ります。状況に応じて『リア充ころし(爆破)』や『リア充爆破スイッチ』等を併用して物理的にリア充爆発しろを実現させようとします。
見た目がやられ役なので逆襲くらう展開も可能です。
並ぶ虫の群、群、群。この大群を前に、不破・静武(人間の非モテの味方・f37639)ははっきり言ってやる気がなかった。……だってそうだろう? 彼の行動原理は「リア充爆発しろ」「リア充は死ね」。しかしこの虫たちは「リア充」という言葉からは大凡かけ離れており、よって――。
「……あれ?」
静武は訝しんだ。本当に彼らはリア充ではないのか? なにかを見落としている気がしたのだ。
「あ、ああ、あああ
……!!」
やがて彼は気づいてしまった。
虫は大群。
大群であるということは繁殖が盛ん。
繁殖が盛んであるということはそれ即ち、
「――リア充は消毒だ~~
!!!!!!」
叫んだ刹那、静武の背中の有に二、三倍もある大きな炎が立ち上った。突然の言いがかりにローカストたちの頭に次々と「!?」マークが浮かぶが静武は気にしない止まらないぶっ殺す。
やがて炎は前方に放射状に撃ち放たれ、哀れな
リア充達は次々と焼け落ちていった。
成功
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シホ・エーデルワイス(サポート)
助太刀します!
人柄
普段は物静かで儚げな雰囲気ですが
戦闘時は仲間が活躍しやすい様
積極的に支援します
心情
仲間と力を合わせる事で
どんな困難にも乗り越えられると信じています
基本行動
味方や救助対象が危険に晒されたら身の危険を顧みず庇い
疲労を気にせず治療します
一見自殺行為に見える事もあるかもしれませんが
誰も悲しませたくないと思っており
UCや技能を駆使して生き残ろうとします
またUC【贖罪】により楽には死ねません
ですが
心配させない様
苦しくても明るく振る舞います
戦闘
味方がいれば回復と支援に専念します
攻撃は主に聖銃二丁を使用
戦後
オブリビオンに憎悪等は感じず
悪逆非道な敵でも倒したら
命を頂いた事に弔いの祈りを捧げます
ティティス・ティファーナ(サポート)
召喚獣「幽魔月精(アストラル・エレメント)」の鎧装騎兵➡サイバーニンジャ(機幽忍)にしてアーチャー➡ブラスト(レーザー)ガンナー、9歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、年下には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
リア充たちのから騒ぎから少し離れたビルの上、ティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」は静かに佇んでいた。
「――幽魔月精は機械身体、幽魔月精の機械魂魄」
呟くと、その小さな右腕がアストラル・エレメント・エネルギーと化してふわりと戦場に「薄く偏在した」。
「狙い撃つ」
偏在した腕から打ち出されるレーザー射撃は、薄く細くそして鋭かった。騒ぐローカスト達の首筋を大動脈を心臓を精密に捉えたこの射撃は、炎からコソコソと逃れ戦場を逃れた一般人の元に向かおうとする小狡い個体達の命の炎を一つ一つ確実に潰していった。
「……」
感情もなく足を見下ろす。苦し紛れに投げ返されたオウガメタルの刃が、脚に突き刺さったようだった。損傷は大きい。さて、どうしたものか。
「大丈夫ですか?」
そこに心配そうにそっと寄り添うのは、シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)である。
「問題ない」
そうは言っても、その太ももは痛々しく抉れており。シホは痛ましそうに目を伏せると、やがて優しく労わるように祈りを捧げた。
「私は祈る、私は払う、私は背負う、主よこの身を捧げます」
すぅ、と溶けるように傷口が消える。
「これで大丈夫ですよ。……余りご無理はなさならないでくださいね、ティティスさん」
ティティスは答えず小さく礼を言うように頷くと、再び攻撃を開始した。
「では、私は次の方を癒やしに参りますので」
シホは優しく微笑むと、そっとその場を離れた。
そしてティティスの視界の外まで離れた所で、限界を迎えてずるずると壁に体重を預けるように崩れ落ちた。
「――っぅ……」
シホの癒やしの奇跡は、対象の負傷を己に移すことで成している。彼女の太腿には深々と裂傷が刻まれ、とめどなく血が流れ落ちていた。
苦しくても、明るく。ただ心配をかけないように。シホは無理をしてでも明るく振る舞う。
「……さあ。次の、戦場に――」
成功
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キノ・コバルトリュフ(サポート)
キノキノ、キノが来たから
もう、大丈夫だよ。
キノノ?キノだけじゃ心配だって?
マツタケ!キノには星霊の仲間がいるから大丈夫!!
トリュフ!!キノ達の活躍を見せてあげるよ。
シメジ?キノが苦戦はありえないけど、その時は一発逆転を狙っていくよ。
キノキノ、みんなよろしくね。
ローカストのほとんどは猟兵たちの手によって葬られつつあった。だが、どうしてもこれだけ数が多いとうち漏らしというのが出てしまうものである。
「ひ……っ」
壁際に追い詰められた街人の女性が喉の奥で悲鳴を上げる。その喉に食らいつこうと、虫人間は喜び勇んで飛び出そうとして、
「ぎゃっ」
その飛び出す速度より早く走り込んで――駆け込んで? 地面から生えた姿勢のまま横移動したのを走ったと表現してよいのかはわからないが、ともあれ素早い体当たりで虫を吹っ飛ばしたのはキノ・コバルトリュフ(キノコつむり🍄🍄🍄🍄🍄の星霊術士・f39074)である。
「あ、ありがとうございます
………!」
「キノキノ! キノが来たからもう、大丈夫だよ!」
礼を言った女性が無事であるのを確認すると、改めてキノは己の
得物を虫につきつけた。エリンギ? マイタケ? ブナシメジ? いいや触れれば食中毒必至のこのキノコ、キノはキノコであってつまりはキノキノなのである。
「トリュフ!!!」
それは掛け声であった。素早く押し出されたキノコの笠がローカストの口元を掠めると、それは瞬く間に腹を抑えて絶命したのであった。
成功
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第2章 冒険
『防御魔術を破れ』
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POW : 魔術を維持する魔法陣や魔導設備を破壊する
SPD : 僅かな隙を見つけ出し、突破口を作る
WIZ : 敵の魔術に魔力で干渉を仕掛ける
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網野・艶之進(サポート)
「正直、戦いたくはないでござるが……」
◆口調
・一人称は拙者、二人称はおぬし、語尾はござる
・古風なサムライ口調
◆性質・特技
・勤勉にして率直、純粋にして直情
・どこでも寝られる
◆行動傾向
・規律と道徳を重んじ、他人を思いやる行動をとります(秩序/善)
・學徒兵として帝都防衛の技術を磨くべく、異世界を渡り武芸修行をしています
・自らの生命力を刃に換えて邪心を斬りおとす
御刀魂の遣い手で、艶之進としては敵の魂が浄化されることを強く望み、ためらうことなく技を用います
・慈悲深すぎるゆえ、敵を殺めることに葛藤を抱いています……が、「すでに死んでいるもの」や「元より生きていないもの」は容赦なく斬り捨てます
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから10年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
『この街は巨大な魔法陣でできている』――この襲撃がある前に街の人間にそれを伝えたら、それはもしかしたら冗談に違いないと一蹴されたかもしれない。だが、いまデウスエクスの襲撃に反応して街の道路が、街灯が、建物が、線上に薄青く光っているのを見れば、もうその言葉を疑うものもいないだろう。
薄青い光は複雑に絡み合って線から紋様を成し、脈動するように緩やかに明滅を繰り返していた。
「ふむ、これが魔法陣というものでござるか。拙者の刃でこれを断つこと、果たして可能であろうか。」
網野・艶之進(斬心・f35120)は刀の柄に手をかけ、難しい顔で街を見回した。
「艶之進さん、そんなこわーい顔をしても始まりませんですわ。力技で参りましょう!」
納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)はおおらかに笑うようにシーツを震わせた。その手には愛用の『箒ちゃん』。
「何か策があるでござるか?」
「お掃除ですわよ! お掃除!」
ピンチンは飄々と笑いながら、箒で魔法陣の一部を乱雑に掃いてみせた。
まるでジョークのような振る舞い。艶之進は眉を顰めたが、次第にその目が感嘆に見開かれる。ピンチンの動きに合わせて、『掃除』した箇所の薄青い光が次第に薄まり、線に途切れが生まれたのである。
なにせ精密な魔法陣であるがゆえ、地面を削れば乱れるものである。ましてやこれは魔法の箒であるからにして。
「ほな――おっと間違えましたわ、『ほら』艶之進さん、今度はそちらの番ですわ!」
「お見事でござる。……であれば、」
艶之進は深く息を吸い込み、その愛用の
御刀魂を構えた。それは邪心を切り落とす活人剣であり、よって今回はあえて刀を抜かず鞘に収めたまま用いる。
「参る!」
力強い掛け声とともに、一閃が空を裂いた。光を帯びた刃が紋様を切り裂くと、街灯の一つに衝撃が走る。絡み合った線の一つの交点であったその街灯が音を立てて崩れると、魔法陣全体の輝きがやや薄くなったように思えた。
「地道な作業とはなるが、繰り返していけば封印も弱まろう」
「さすがですわね! アタシのお掃除と、艶之進さんの刀のコンビ、最強ですわ!」
ピンチンはシーツを翻しながら楽しそうに笑った。
成功
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小宮・あき(サポート)
お困りの方がいる、と聞いて参りました。
スポット参戦のような形でフラリと。
◆性格・人柄
敬虔な聖職者として猟兵に目覚めた、人間の聖者。
です・ます口調の礼儀正しい女性。
ピンクの髪に、透き通る水色の瞳が特徴的。
ふふ、と微笑み、愛らしい見た目で佇んでいますが、
本業は商人。ホテル経営者。冷静で非情な心も持ち合わせています。
また敬虔な聖職者故、邪教徒や魔女に寛容さが無く、苛烈な面も持ちます。
既婚者。
神と夫に報告できない行動は、絶対に取りません。
◆戦闘
ユーベルコードは指定したもので臨機応変に。
基本は後衛の魔法職。
・範囲魔法(神罰)
・回復(コルセオ)
・拘束(光の鎖)
・人手が必要な作業(戦場のハレム) 等
陰日向・千明(サポート)
「正直ダルいんスけど、なんかほっとけないんで……」
◆口調
・一人称は「うち」、二人称は「あんた」、くだけた敬語をつかう
◆性質・特技
・インドア派で怠惰
・雨女
◆行動傾向
・特権階級者の車に轢かれた恨みで黄泉還った女子高生の悪霊。竜神の力と復讐心から受肉を果たす
・利己主義にして合理主義。その世界の秩序や慣習にとらわれない傾向にあるが、良心がいたむのかなんだかんだで面倒見はよい
・霊界通信販売サービス「天孫(あまそん)」でさまざまな道具を配送召喚できる神器スマホは異世界の必需品
・一度死んだ経験から傷付くことへの恐怖心が鈍っており、あえて窮地に飛び込むフットワークの軽さを発揮することだろう
諏訪野・啓太郎(サポート)
『唯のろくでなしの旅烏ですよ。』
スペースノイドのスターライダー×電脳魔術士、33歳の男です。
普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、負傷した仲間には「元気に(俺、~くん、~さん、だね、だよ、~かい?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
街に仕込まれていた巨大な魔法陣は、先行組の働きにより既に色彩が乱れ、不安定な状態になっていた。
ビルの屋上からその光景を見下ろしながら、小宮・あき(人間の聖者・f03848)は静かに祈りを捧げていた。
「これは……何とも強力な呪いの刻印ですね。神に背きし者たちの痕跡でしょうか」
透き通る水色の瞳が魔法陣を冷静に見つめ、淡い光に照らされたピンクの髪が揺れる。その神々しい横顔には、解決策を算段する冷静さと、時に非情さを感じさせる凛とした表情があった。
「でもまあ、そんな大層なもんじゃないっしょ?」
陰日向・千明(きさらぎ市の悪霊・f35116)がその肩越しに無造作な声を投げる。彼女は制服を思わせる装いにスマホを手にし、飄々とした態度で画面を見つめていた。
「っと、霊界ショップの在庫にちょうど良さげなもんがあるわ」
このスマホ――霊界通信販売サービス「天孫(あまそん)」に繋がる神器。……怠そうな態度を取りつつも、なんだかんだ彼女の行動は的確なのだ。
そして諏訪野・啓太郎(さすらいのライダー・f20403)は、宇宙バイクから降り、スマホにも似た小型端末を取り出していた。
「この構造、複雑すぎるな。幾つもの次元が重なり合ってる。俺の技術だけじゃ面倒そうだが――」
肩をすくめた啓太郎に、あきが微笑んで頷く。そして聖印を柔らかく握りしめた。
「では、私が神のご加護でこの魔術を中和します。それからお二人の技で破壊してください」
「了解っス。うちはこいつでやっちゃいますわ」
応えた千明は亜空間から転送されてきた黒い槌を受け取っていた。それは黒く光る槌のような祭具であった。魔術的な力を破壊する特化アイテム……らしい。スマホの画面に映った商品説明欄を見るとそのように書いてある。
……スマホの画面に「特価」だとか「霊環最新版」などと不安になる文字が見えた気もしたが、啓太郎は見なかったことにした。使えればよいのである、使えれば。
「ああ、分かった。俺はこの魔法陣のコアプログラムにバックドアでも仕込んでやるよ」
啓太郎は気にせず、端末から投影されたキーボードを叩き始めた。光の軌跡が浮かぶ。魔法陣のコアの侵食は、静かに始まろうとしていた。
●
その作業を行っていた時間は数分だろうか、あるいは数時間だろうか? 集中していると、時間の境目は曖昧になるものだ。
ともすれば逆に侵食してきそうな気配を放つ禍々しい魔法陣の輝きを、額に汗を浮かべながらあきは一つ一つ改めていく。
「神のご加護を――」
静かに祈り続ける中、千明が槌を振り上げた。
「畳み掛けるっすよ」
地響きを伴う一撃が魔法陣に叩き込まれる。紋様に決定的に大きなひび割れが入ると、それらは脆くも崩れ去っていく。
「プログラム完了。最後の命令を……」
啓太郎が力強くキーを叩くと、魔法陣の中心部へとそのひび割れは拡大されていった。やがて紋様の脈動が断末魔のように一瞬だけ強まり、そして、街を包んでいた青い光は萎れるように失われていった。
成功
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第3章 ボス戦
『シャイターン『マジカル・シザー』』
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POW : 「じょっきん」
【呪いを帯びた鋏の刃】が命中した対象を切断する。
SPD : 「ざくざく」
【呪いを帯びた鋏の刃】が命中した部位にレベル×1個の【傷跡】を刻み、その部位の使用と回復が困難な状態にする。
WIZ : 「めらめら」
【自身の掌から放たれる炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【紅蓮の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
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シン・クレスケンス(サポート)
◆人物像
落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。
窮地でも動じず冷静な状況判断で切り抜ける。
◆戦闘
射撃(愛用は詠唱銃だが、様々な銃器を使い分けている)と魔術による広範囲攻撃が主。
魔力の操作に長け、射撃の腕も確か。
作戦次第では、闇色の武器を召喚(UC【異界の剣の召喚】)して前衛を務めることもある。
◆特技
・情報収集
・機械の扱いにも魔術知識にも精通している
◆UDC『ツキ』
闇色の狼の姿をしており、魂や魔力の匂いを嗅ぎ分けての追跡や索敵が得意。
戦闘は鋭い牙や爪で敵を引き裂き、喰らう。
◆口調
・シン→ステータス参照
(※使役は呼び捨て)
・ツキ→俺/お前、呼び捨て
だぜ、だろ、じゃないか?等男性的な話し方
劉・久遠(サポート)
口調は基本京風イントネーションの丁寧語、『~どす』は言いません
『いくで! やったるで!』系ノリと勢い関西人にならんようお願いします
性格は飄々とした愉快犯、常に口元に笑みを浮かべとります
ただ子供が関わる案件やと我が子と重ねて静かにキレとるかも
戦闘は搦め手を好む遊撃手タイプ、前・後衛問いません
主役はガラやないんで他人に譲ります
敵味方を観察して状態異常・行動阻害や味方に強化・回復
近接時は詠唱定規、音響攻撃時はスラッシュギター使用
陽動として自分が囮になったりもします
UCや技能はどれでも使用ok、迷惑行為や公序良俗に反する行動はしません
あとはマスターさんの感じたボクをクールにキメたってくださいな
街全体に食い込んでいた魔法陣が光を完全に失うと、そこに現れたのは一人の魔女――いや、魔法少女。
「まじかるぅ~♪ うふ、うふふふ……♪ あなたもだぁいすき――」
少女は病的なまでに熱い恋の炎に燃える瞳で、ゆらりと歩み出た。
「……可哀想に。悪しき存在に取り憑かれ、そして封印指定を受けるまでに至ったのでしょう」
シン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)は狼との上から、その異常さに怯むことなく冷静に状況を分析する。
『コイツ喰っちまって構わないよな、シン』
腰の下で涎を垂らした巨狼「ツキ」がそう言って涎を垂らせば、
「殺気が駄々漏れですよ。抑えてください」
やれやれ、と肩を竦めてシンは小さく笑う。気にもせずに弾丸の様に走り出すツキ。魔法少女はゆらりと笑って腕の鋏を振るった。牙と刃が邂逅し、交錯しようとする――。
その時だった。
「お邪魔は任しとき。……それ、お行き」
ビルの屋上の柵に腰を掛け、いつの間にか状況をゆるりと見下ろす影一つ。劉・久遠(迷宮組曲・f44175)は両者のぶつかり合うこのタイミングをこそ好機と捉え、踵をトンと柵に打ち付けた。
ビルのひび割れからしみ出るように育つ植物。それは最初は小さく、やがて長く巨大な蔦の集まりとなって、シン達とは挟撃する形で少女の足元へと這い寄った。
熱病に冒されたかのように笑うデウスエクスにとっさの回避は難しく、その手首や足首は蔦に固く捉えられた。
次の瞬間、シンの振るう剣が動けないデウスエクスの脇腹を深々と切り裂いた。
「……援護、感謝しますよ」
おおきに、とビルの上から久遠が返したのは聞こえたものか聞こえていないか。
駆け抜けたシンとツキは、油断なく魔法少女に向き直った。
「うふふふ」
敵は痛みなど感じないとばかりに微笑んでいる。確かに裂傷は刻まれているのだけれど。
久遠が植物の制御を解くと、少女はそれを意味もないのにわざとらしくじょきじょきと切り裂いて、長い紐のようなそれらが足元に落ちた。
成功
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シェリー・クサナギ(サポート)
「美しくない世界なんて、生きるに値しないわ」
◆口調
・一人称はワタシ、二人称はアナタ
・女性的な口調
◆性質・特技
・血液の形状を自在に操作する能力を保有する
・可愛いものには目がない
◆行動傾向
・暴力と砂嵐が支配する狂気の世界において、美しいものと可愛いものこそが人の心を救うと信じ、それらを護るために戦ってきた歴戦の奪還者です。社会通念や秩序に囚われることなく、独自の価値観を重んじます(混沌/中庸)
・彼にとって『美しさ』は外見だけでなく、義侠心や献身的な姿勢、逞しく生きようとする精神の高貴さも含まれます。これを持つものは敵であっても尊重します(が、世界を脅かす存在は『美しくない』ので結局戦います)
「まあ、可愛い女の子ね!」
シェリー・クサナギ(荒野に咲く一輪の花・f35117)は冗談めかしてそう言ってから、なんてね、と肩を竦めた。
「でも残念ね。……己の心を律することもせずに、ただ破壊衝動を撒き散らすのは全然美しくない」
「うふ、うふふふ……だぁいすき~♪」
ゆらゆらと笑いながら病的な眼差しでそう繰り返しながら、愛するアナタを永遠に自分のものにするべく鋏を手に駆ける魔法少女。シェリーはがっかりねと呟くと、落ち着いてそれを向かい受けた。
鋏はシェリーの腕を狙っていた。
しかしシェリーはそれをあえて胸の中心で受けた。
「えぇ、私は美しい。アナタが私を愛するのも仕方がない――」
不思議そうに首を傾げる少女の前で、シェリーの胸から血が溢れ出た。
「――アナタの愛は、しっかりと受け止めたわ❤️」
否、これは血ではない。血液の形をとる偽神兵器である。
「その愛は倍返しでお返ししてあげる!」
兵器は魔法少女の鋏を象ると、優美な軌道をとって少女を何度も斬りつけた。
美しい血の華が舞う。
成功
🔵🔵🔴
マグラ・ユメノミヤ(サポート)
「木戸銭は結構――貴方がたの苦痛と骸さえ頂ければ、十分ですから」
◆口調
・一人称は私、二人称は貴方。持って回ったような物言いで、敵にさえ敬語を用いるものの内容は悪辣
◆癖・習性
・コワモテに反してぬいぐるみや人形を好む
・苦痛を受ける度に気分が高まる性癖
◆行動傾向
・妻と部下をオブリビオンに殺された経験から生命の埒外に到達した悲しみの猟兵。胸中に渦巻くのは、復讐心と愛する者を護れなかった罪悪感……
・見えざる魔力のからくり糸で、凶器を仕込んだ球体関節人形を自在に操ってあらゆる試練に挑む。ダークセイヴァーを出自とするだけあって、そのスタイルは冷徹で老獪
・死霊術士であることから、魔導にもいちおう通暁している
処刑人形ルーチェ従えたマグラ・ユメノミヤ(堂巡魔眩の人形師・f35119)は、だらりと力を抜いて魔法少女の前に立ちはだかる。
「ざくざく~♪」
チャンスと見た少女は、怪しむこともなく鋏を振るう。鋏が男の肩口を深く裂いた瞬間、男の唇が僅かに緩んだように見えたのは――それが戦術的成功を意味していたからか、その苦痛が僅かな救済を齎していたからか。
「あなたの業、しかと『自見』させてもらいました……」
彼の肩から血は流れなかった。
代わりに、処刑人形ルーチェの胎の中からぬるり。
産まれる。
斬撃という概念が。切り裂くという事象が。痛みと喜びを伴う産声を上げて世界の法則に斬り込んでいく。
「……?」
魔法少女は何も視界では捉えることができなかったというのに、いつのまにかその斬撃を肩口に受けていた。不思議そうに首を傾げる前で、今度は大量の血液が流れ出るのであった。
「木戸銭は結構――貴方がたの苦痛と骸さえ頂ければ、十分ですから」
成功
🔵🔵🔴
バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』
年齢 32歳 女 7月25日生まれ
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的 私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?
下半身が蛇とのキマイラな闇医者×UDCエージェント
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰く薬剤師が本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒の扱いに長け、毒を扱う戦闘を得意とする
医術の心得で簡単な治療も可能
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない一面も
アドリブ、連携歓迎
エリー・マイヤー(サポート)
フラスコチャイルドのサイキッカー × 寵姫です。
常に丁寧語で、あまり感情を乗せずに淡々と話します。
ユーベルコードは習得した物をどれでも使用し、目的達成のために全力を尽くします。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
***
ごきげんよう。
戦力が必要と聞いて手伝いに来ました、エリーです。
念動力で、戦いをサポートしますね。
敵の攻撃を妨害したりとか目潰ししたりとか、そういうセコイ工作は任せてください。
攻撃は念動力で締めたり潰したり斬ったり突いたり。
敵の物性に合わせてそれっぽくやりましょう。
キャバリアは……まぁ、必要そうなら乗ります。
「ぐしゃぐしゃにしちゃいますね」
エリー・マイヤー(被造物・f29376)が淡々とつぶやきながら、表情も変えずに右腕を振る。瞬間。街の景色が歪んだ。ぐしゃぐしゃ――という言葉に全く遜色なく、街という空間ごと押し潰す力が魔法少女を飲み込んでいく。
奇しくも彼女は魔法の炎をその手の平に燃やしていたところで、本来ならば数瞬後、強大な炎は猟兵達を飲み込むはずだった。しかしその試みも、流石に空間ごと歪められてしまえば叶わない。
「まじ……かる……あなた……好――」
歪んだ時空の中でくぐもったように耳に届く魔法少女の声。そこに、バジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)が呟いた。
「薬も過ぎれば毒となる。……恋っていう思いだって、同じなのかもしれないわね」
魔法少女の恋がこの熱病のような有様ではなく、本来あるべき甘酸っぱい青春の一幕であったなら、きっとこのような結末にはならなかっただろうに。
「まあ、私のこれは元々毒だけどね」
バジルが手を掲げると、生み出された毒の槍がオブリビオンを取り囲んだ。その数、優に数百を超える。
流石に魔法少女も顔色を変えて逃れようとするが、
「お膳立ては任されました。ざっくりやっちゃってください」
それをエリーの念動力が締め上げる。動けない。動かせない。オブリビオンの可愛らしい顔が無様に歪んだ。
「――たっぷりと味わいなさい」
バジルが手を振った瞬間、槍は四方八方から降り注いだ。
頭が。腕が。脚が。腹が。修復不可能と思えるまでに大量の穴が開く。
「好……き――」
完全に肉体を破壊された魔法少女の変身衣装が――解けた。
最後の最後にオブリビオンからただの少女に戻った元魔法少女は、最期までその呪文を呟きながら静かに息絶えようと、
「ったく、薬剤師の前でそういう死に方されると困るのよね。……エリー、まだ
念動力で締めるの一ミリたりとも緩めるんじゃないわよ?」
「分かっています。サポートとかはお任せあれです」
そう、彼女には医術の心得もあるがゆえ。
そうして、街には平和が戻る――。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴