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『夜』の燃料アルカディア・スーパーソニック

#ブルーアルカディア #レース・フォーミュラ『ウィリアム・ローグ』 #夜闇の領域


●ブルーアルカディア
 どこまでも果てしなく続く青空を1台の漆黒のバイクが猛スピードで駆け抜けていく。
 バイクで駆けるレース・フォーミュラ『ウィリアム・ローグ』は愛車『ローグ・インターセプター』に取り付けられたサイドカーで目を回すフリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)を見やっていた。
(この少女が本当にオリンピアロード442に到達した猟兵というのか?)
 今出している速度は『アルカディアエフェクト』には至らない速さであるにもかかわらず、フリルはその速さに目を回し気を失っているのだ。
 フリルが言うには速さではなく距離だったとか、ちょくちょく挑戦し続けていたらいつの間にか到達していたとのことだった。
 それはともかく、『ウィリアム・ローグ』がフリルを連れブルーアルカディアの空を駆けていたのかというと……。

 ――数時間前。
 『ウィリアム・ローグ』は魔獣狩りに勤しんでいた。
 魔獣狩りが趣味だとかそういう訳ではなく、魔獣が落とす天使核をウィリアムは欲していたのだ。
 帝都櫻大戰の際、アスリートアースのキャンプ・フォーミュラ『キャンピーくん』は共闘者を各世界に連れてきたのだが、その『キャンピーくん』が連れ出した共闘者を放置したまま行方知れずになってしまい各世界に派遣された共闘者は帰還困難となってしまったのだ。
 その一人である『ウィリアム・ローグ』は、
「私の速度であれば、或いは骸の海を振り切り、強引にアスリートアースへマシンを走らせることができるかも知れない……だが、その為には私の『ローグ・インターセプター』に特殊な燃料を大量に補給しなければならない……」
 帰還を願う猟兵達にそう告げ、特殊な燃料である『天使核』を集めに魔獣狩りに向かっていたのだ。
「こんなものだろうか……だが、このままのペースでは埒が明かない。
 このあたりでペースアップを図りたいものだが……」
 そう思案するウィリアムに手を挙げたのがフリルであった。
「それでしたら、私いい場所を知ってます」
 そうして、フリルの示した場所にウィリアムはフリルを連れ向かっていたのだった。

魔獣無法地帯ブルーアルカディア
「ここか……確かにここには多くの魔獣が生息しているようだ」
 フリルの示した場所に着いたウィリアムは息を吞む。
 魔獣無法地帯――アルカディア争奪戦の際、屍人帝国『オーデュボン』が戦力として魔獣を調達しに向かった空域である。
 自然豊かにも関わらず、凶暴な魔獣達が闊歩する無法地帯と化しており、ここならば多くの魔獣を狩ることができる。
 そう考えるのだが……。
「ふええ、もう着いたんですね。
 ウィリアムさん、あちらの真っ暗な場所に向かってください」
 サイドカーで目を回していたフリルは魔獣無法地帯の中でも光の届かない闇に覆われた場所を指さす。
「あそこは『夜闇の領域』と呼ばれる場所で、中で光を出すとその強さに比例した『夜』の魔獣さんが出てくる危険な場所なんです。
 戦争のときは光を出さないで魔獣の王さんを倒すことにしたのですが……」
「あえて光を発し……強力な『夜』の魔獣をおびき寄せるということか……」
 フリルの説明にウィリアムは頷く。
「だが……私の『ローグ・インターセプター』のヘッドライトでは役不足のようだ……」
 愛車に手をかざすウィリアムだが、夜道を照らす光量では全然足りないことに気が付いていた。
「そこは私たちに任せてください」
「そうか……命ある君達の『アルカディア・エフェクト』の輝きで光なき道を照らし出すのだな……!」
 ヘルメット越しだから分かりにくいが、ウィリアムはフリルの返答に笑みを浮かべていた。
 頼もしい後継者たちに、己が人生を越えて手に入れた技術を託した先駆者は感無量に打ち震えていたのだ。
「ちょっと違いますが、光については私たちに任せてください」
 転送を終え現地に集まった猟兵たちにフリルはレクチャーするのであった。


トルシ
 ブルーアルカディアに取り残された『ウィリアム・ローグ』の帰還シナリオになります。
 このシナリオ群で得た​🔵が「299個」を超えると、ローグ・インターセプターに十分な燃料がチャージされ、ウィリアム・ローグは骸の海をマシンでかっ飛ばしてアスリートアースに帰って行きます。

 そして、戦争時に出した『夜闇の領域』が舞台になります。
 魔獣無法地帯には僅かですが魔獣ハンターが住んでいますが、今回かなり危険なことをしますので魔獣ハンターが近づかないようにしてあります。
 今回は戦争時とは逆でバンバン光を出して強力な『夜』の魔獣を誘き出しましょう。
 ※『夜』に何故かルビが見えるという猟兵のみなさんへ。
 この設定は前作の宿敵設定からの引用になります。
 公式でこの場に彼らがいると示されたものではありません。

 今回は一狩り行こうぜ!でこの場所は謎が多そうなので予知無しの各章の説明は断章で行なっていきます。
 採用させていただいた宿敵主さまへ、今回は舞台の都合により『光』はすべて『夜』属性に変換して運営してまいります。
 ご容赦いただきますようお願い申し上げます。

 それでは爆音ではなく、爆光を輝かせて突っ走っていきましょう!
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第1章 冒険 『未墜の地』

POW   :    未知の動植物や食材を探す

SPD   :    可能な限り広範囲を探索し、地理を把握する

WIZ   :    住人を探し、見つかれば交流を図る

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

●夜闇の領域
 深く暗く『夜』に覆われた領域を『ウィリアム・ローグ』は『ローグ・インターセプター』に跨り疾走する。
 点けたヘッドライトの光が『夜』を照らすと『夜』の魔獣を誘き出しウィリアムに襲い掛かってくる。
 ウィリアムはそれらの魔獣を返り討ちにしていくが手に入る天使核は小振りで骸の海を突っ切るには雀の涙でしかなかった。
「やはり私では役不足のようだ……君達の輝きを見せてくれ……!」
 ウィリアムは振り返り、付いて来た猟兵たちへと視線を送るのであった。

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 『夜闇の領域』の探索もとい『夜』の魔獣の誘き出しになり、戦闘は第2章になります。
 どれだけ強い光を発することができるかの判定になります。
 基準としてバイクのヘッドライトの光量では🔵は獲得できません。
 また、この章では光を発しなければ敵が襲ってくることはないので、充分にパワーチャージをする時間はあります。
 そして、ここには猟兵とウィリアムと『夜』の魔獣以外は誰もいませんので一般人を気にせず暴れてもらっても大丈夫です。
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

よう、ウィリアムさんよ。
ウィニングランも度が過ぎたら白けちまうぜ?
アスリートアースにゃアンタの再々来を心待ちにしてるファンも多いんだ。
まずはアタシが先導する『光』となるよ、悪い話じゃねぇだろう!?

ヘッドライトだけじゃ光量が不足するんなら、話は単純だ。
「バイク全部」を光らせてやるよ。
『騎乗』する宇宙カブにアタシのありったけのサイキックエナジーを込め、【壁裂く霊光】で目一杯光らせる!
なんだかんだで宇宙カブは、「武器」カテゴリーだからね。
ぶっつけ本番だけれど、きっとうまく行くと思いたいね!
誘蛾灯に引き寄せられるように近づいてきた魔獣共は、そのまま『騎乗突撃』で蹴散らすよ!




 深く暗く『夜』に覆われた『夜闇の領域』を『ローグ・インターセプター』に乗った『ウィリアム・ローグ』が駆け抜けていく。
 点けられたヘッドライトの明かりに『夜』の魔獣が飛んで火にいる夏の虫のようにウィリアムの前に飛び出してくるが……。
 やはり夏の虫の如くあっという間にウィリアムに蹴散らされていった。
「やはり……『ローグ・インターセプター』のライトでは出力不足のようだ……」
 弾き飛ばした『夜』の魔獣から天使核を集めるウィリアムはごちていた。
 こんな小さな天使核では骸の海を越えアスリートアースへと帰還するのに何年かかる事かと途方に暮れようとしていたウィリアムの耳に聞きなれた音が聞こえてきた。

 ブロロロロ………。
 ウィリアムが走ってきた道のりを1台の宇宙バイクが駆け抜けてきた。
 そして、ウィリアムの前に止まった『宇宙カブJD-1725』のライトがウィリアムを照らし出す。
「よう、ウィリアムさんよ。
 ウィニングランも度が過ぎたら白けちまうぜ?」
 ウィリアムを照らす『宇宙カブJD-1725』から降りた数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は冗談まじりにウィリアムに話しかけてきた。
「ああ……多喜か……。
 私はもう既に死んだ身……ウィニングランには君達が相応しい」
 ウィリアムは謙遜と共に返す。
 帝都櫻大戰で猟兵達はウィリアムにアルカディアエフェクトを示した。
 それは即ちウィリアムがレース・フォーミュラとなってまで戻ってきた目的を果たしたということであった。
「そう謙遜しなさんなって、アスリートアースにゃアンタの再々来を心待ちにしてるファンも多いんだ。
 まずはアタシが先導する『光』となるよ、悪い話じゃねぇだろう!?」
 多喜は『宇宙カブJD-1725』を走らせる。
「ヘッドライトだけじゃ光量が不足するんなら、話は単純だ。
 『バイク全部』を光らせてやるよ」
 多喜はフルスロットルで『夜闇の領域』を駆け抜ける。
 眩く光り輝く『宇宙カブJD-1725』は『夜』に覆われた空間を突き抜ける【壁裂く霊光サイク・インパルス】であるかのように。
「これはアルカディアエフェクト……いや、あのような走りを見せられては私も走らねばならないな……」
 ウィリアムは『ローグ・インターセプター』を駆けらせる。
 死んでも尚、スピードを追い続けた男は前を走る光を追い駆け抜ける。
 スピード狂はどこまで行ってもスピード狂であるかのように……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎

所持品を確認してから「姉を真似しての小細工をしてみるか…」
『アストラル・エレメント・トランスフォーメーション』を起動して展開し姉f02580祝聖嬢を真似して各種精霊,聖霊,月霊,戦乙女,天使,英霊,死神をファンネルビットを変型させて“光”を瞬かせて聖なる光で『夜』の魔獣を誘き出します。
『夜』の魔獣を誘き出せたらウィリアム・ローグに知らせて状況を注視して対処と対応を開始して必要ならリニアロングボウとレーザービームで攻撃を仕掛けます。勿論、敵の攻撃にはテレポートで空間飛翔して回避して透明化と視聴嗅覚を阻害して対処も忘れずに実施します。
他にもウィリアム・ローグと確認をします




「だいぶ奥にまで進んできたようだ……。
 だが、私の『ローグ・インターセプター』に必要な量の燃料にはまだほど遠い……。
 まだ稼いでおきたいところだ……」
 『夜闇の領域』を駆け抜けるウィリアム・ローグは小高い丘に登ったところで、ふと後ろを振り返る。
 どこまでも続くかのような深い『夜』が続いているだけだが、『夜』の魔獣が追って来ているのを感じていた。
 だが、それでもまだまだ数が全然足りないと思案していると……。
「私が一役買うとしよう」
 ウィリアムの元へ駆け付けたティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」・f35555)は『サイコミュ・ファンネルビット』を自身の周囲に展開した。
 周囲に展開したファンネルにまるで血液が巡るかのようにアストラル・エレメント・エネルギーが流れ込み眩く光り輝き。
「姉を真似しての小細工をしてみるか…」
 ふっ、と口元に笑みを浮かべたティティスに呼応するかのように眩く光り輝くファンネルはぐにゃりと形を歪ませる。
「幽魔月精は機械身体、幽魔月精の機械魂魄」
 その言葉と共に光り輝くファンネルは精霊、聖霊、月霊、戦乙女、天使、英霊、死神へと姿を変えていた。
 大きさの対比は異なるが、それはまるで精霊たちに囲まれたティティスの姉のようであった。
 【アストラル・エレメント・トランスフォーメーション】を終えたティティスのファンネルは光り輝き『夜』の魔獣をおびき寄せていくのであった。

 さて、ティティスはこれから襲ってくる『夜』の魔獣との戦闘のシミュレーションに余念がないのだが、そのイメージには現実離れした行動が多く含まれてしまっている。
 この先の戦闘ではそれらの行動が実行できるのだという説得力が必要となるだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ネッド・アロナックス(サポート)
めずらしい そざいはある?
なければ じょうほうを しいれて かえろうかな!
(※セリフはひらがな+カタカナ+空白で話します)

探し物や調べ物は楽しくて得意だよ
"くらげほうき"や"ゆきソリ"で空を飛んだり泳いだりしてヒトや物も運ぶよ

戦闘はサポートに回ることが多いかな
手強い敵は基本隠れながら隙を作って逃げる!
"クリーピングコイン"で物をひっかけて飛ばしたり
"しろくじら"の歌で余所見をさせたりね

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
よろしくおねがいします!




「めずらしい そざいはある?」
 ふらりと現れたネッド・アロナックス(ガムゴム人の冒険商人・f41694)にウィリアム・ローグは『ローグ・インターセプター』を止め律儀に答える。
「どうだろうな……?これ程の暗闇なら、まだ見つかっていないような素材もあるかもしれない……」
 周囲を見渡せば広がる深い『夜』に遮られ、一寸先でさえ見通すことが出来ない。
 加えて、ここでは光を使えば『夜』の魔獣が集まってくるような危険な場所――調査や素材集めなんてされたこともないだろう未開の地であった。
 それにネッド自身、ブルーアルカディアに来るのは初めてである。
 見たことの無い素材の宝庫なのだろう。
 ネッドはウキウキ気分で『クリアバッグ』を漁る。
「それじゃあ これをつかおう」
 『クリアバッグ』から取り出したつるはしを掲げる。
 すると、つるはしに蠍座の模様が浮かび上がった。
「これは ケルベロスディヴァイドで てにいれた ゾディアックソードを かこうした つるはし。
 よぞらに かがやく せいざの ひかりで よるを てらそう」
 『サソリザのつるはし』から展開された【ゾディアックサンクチュアリ】が夜道を照らし出す。
 それに伴い奥から『夜』の魔獣が近づく気配が感じられる。
 ここからは戦闘が始まるようだ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『カラーレス・エンジェル』

POW   :    可変翼
【拳や刃物などに変形可能な翼】で攻撃する。[拳や刃物などに変形可能な翼]に施された【分裂・巨大化機能】の封印を解除する毎に威力が増加するが、解除度に応じた寿命を削る。
SPD   :    過剰暴走
対象の攻撃を軽減する【黒い戦闘体】に変身しつつ、【着弾すると爆発する魔力の翅】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    魔獣化
【理性を奪う試作型の戦闘用人格】に覚醒して【黒い巨大魔獣】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
👑11
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●夜闇の領域
 猟兵達が発した光に引き寄せられるように夜闇の領域の奥地から『カラーレス・エンジェル』がぞろぞろと現れる。
「くすくすくすくす」
 自らの身体を『夜』に侵蝕されながらも天使達は笑みを浮かべている。
 目の前に現れた光を
 ――求めるように
 ――欲するように
 天使達は手を伸ばす。
 光を力づくでも手に入れる為に。

「これが『夜』の魔獣と呼ばれるものか……。
 それなりの力を持っているようだ……。
 だが……君達も気付いているだろう……。
 彼女達の先により強大な『夜』の魔獣がいる……」
 ウィリアム・ローグは『ローグ・インターセプター』のエンジンを吹かせ走り出す。
 天使達を倒し、その先にいる強大な『夜』の魔獣の元へとたどり着く為に。
 その為には引き続き猟兵達のサポートが必要だ。
 強大な『夜』の魔獣が深い『夜闇の領域』の奥地に戻ってしまわないように、
 強大な光で強大な『夜』の魔獣を誘き出しながら天使達を撃破するのだ。

 プレイングボーナス・・・・・・強大な光を発しながら戦闘する。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 カラーレス・エンジェルとの戦闘になります。
 カラーレス・エンジェル達は光を渇望しているので、強い光に誘き出される性質があります。
 また、カラーレス・エンジェル達のさらに奥にはより強大な『夜』の魔獣がいるようで、そいつを誘き出すためにも、ここでも光を発する必要があります。

 それでは集団戦、頑張っていきましょう。
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

来やがったね……光を求める魔獣共が!
これがまだ前哨戦だってんなら、軽く蹴散らしちまわないとねぇ。
さあ、もう一段ギアを上げていこうかァ!
さっきまでカブに込め続けていたサイキックを今度は外へ開放、アタシとカブを覆うサイキックと『電撃』の『オーラ防御』を展開するよ。
そしてそのまま【嵐裂く稲妻】となり、光り輝きながら縦横無尽に駆け回る!この光に引き寄せられるなら好都合、魔獣化したカラーレス・エンジェル達を『騎乗突撃』で弾き飛ばして回るよ!
そうして周囲のボルテージを上げていくよ、本命にどデカい一撃をぶつける為にもね……!




「くすくすくすくす」
 数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)の『宇宙カブJD-1725』が放つ光に吸い寄せられるかのように『カラーレス・エンジェル』達は『夜』に侵蝕された身体で集まってきた。
「来やがったね……光を求める魔獣共が!
 これがまだ前哨戦だってんなら、軽く蹴散らしちまわないとねぇ。
 さあ、もう一段ギアを上げていこうかァ!」
 多喜が『宇宙カブJD-1725』のエンジンを吹かせると、『宇宙カブJD-1725』の放っていた光が多喜と『宇宙カブJD-1725』を覆う膜になる。
 バチバチバチと辺りに漂う塵に弾ける破裂音を示す、
 その性質は――雷。
「稲妻のごとく、駆け抜ける……!」
 【嵐裂く稲妻ストレガ・オーバードライブ】のように多喜は『宇宙カブJD-1725』で縦横無尽に駆け回る。
 稲妻のように『カラーレス・エンジェル』の群れの隙間をすり抜け、
 周囲に展開する電撃のサイキックバリアに触れた『カラーレス・エンジェル』との間に火花を散らす。
 それはまさしく読んで字のごとく電光石火の輝きであった。
「くすくす……?」
 あっという間の出来事に『カラーレス・エンジェル』たちは動揺し、黒い巨大魔獣に次々と変身していくが……。
「光に引き寄せられるなら好都合だねぇ!!」
 理性を失った『カラーレス・エンジェル』たちは多喜の周囲で輝く電撃のサイキックバリアの光を追うように襲いかかる。
 しかし、多喜はそれを躱し電撃のサイキックバリアを『カラーレス・エンジェル』達に触れさせていく。
 戦闘能力が増大したことで激化した戦闘によって多喜の電撃のサイキックバリアのボルテージが上昇していく。
 この先に潜む強大な『夜』の魔獣との戦闘に備えるかのように。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シモーヌ・イルネージュ(サポート)
「苦戦してるようだな。手伝うよ」

クルースニクのデスブリンガー×宿星武侠
口調:「ざっくばらん(アタシ、アンタ、か、だろ、かよ、~か?)」
一人称:アタシ
特徴 さばさばした性格 快楽主義者 大食い 自信に溢れた表情

黒槍『新月極光』で戦おう。
基本は【怪力】を生かした力任せの攻撃。
相手を勢いで【吹き飛ばし】て、壁や地面に叩きつける。

数が多ければ【なぎ払い】をして対応する。

防御は槍で【武器受け】。またはサイバーアイによる【見切り】で対応。
甲冑でも受ける。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用可。

ぶっ飛ばしていこう。




「苦戦してるようだな。手伝うよ」
 駆け付けたシモーヌ・イルネージュ(月影の戦士・f38176)は黒槍『新月極光』を引き抜く。
 深い『夜』に閉ざされた『夜闇の領域』で『新月極光』の穂先が光っていた。
 だが、この暗闇の中では『新月極光』の朧げな光は敵にシモーヌの居場所を教えているようなものであった。
 それならとシモーヌは胸に手を当て、
「地の精霊よ。我の鎧に力を与え、強靭な防壁となれ」
 自身の身を護る強化動力甲冑『アリアージュ』をさらに強固な【重装鎧甲アルミュール】に変換し防御力を高めれば、暗闇の中から襲いかかる敵に対処が可能となる。
 『カラーレスエンジェル』たちの攻撃を受け止めたシモーヌは反撃とばかりに『新月極光』を振るう。
 それは深き『夜』の暗闇に光の弧を描き、その光の軌跡はすぅーと消えていくと、夜闇に浮かぶ新月のように『夜』の中に掻き消え、『カラーレスエンジェル』達はバタバタと倒れていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ギュスターヴ・ベルトラン(サポート)
C’est du soutien, ok.サポートだな、了解

一人称:オレ
二人称:相手の名前+さん呼び、敵相手の時のみ呼び捨て
口調:粗野で柄が悪い

■行動
信心深いため戦う前に【祈り】を捧げる事を忘れない
敵の主義主張は聞き、それを受けて行動する。行動原理を理解しないまま行動はしない
連携相手がいるならば相手のフォローへ、居ないなら全力で敵をシバきに行く
戦場によっては屋内でも空が飛べるタイプの魔導バイクを乗り回す
「公序良俗に反することはしてねえぞ」と言うし実際にそうするタイプ

■攻撃
主武器:リングスラッシャーと影業、魔導書
近距離攻撃が不得意なので敵とは距離を取って戦う

アドリブ連帯歓迎




C’est du soutien, ok.サポートだな、了解
 ギュスターヴ・ベルトラン(我が信仰、依然揺るぎなく・f44004)は膝をつき祈りをささげる。
 それは己が信心深さからくる行為だったが、今回はちょっと違っていた。
(それにしてもよ、本当に相手を間違ってないよな?)
 そう疑問が浮かび上がっていた。
 グリモア猟兵から説明を受けてきていたが、これは逆なんじゃないかと考えてしまう。
 そう、今回は敵が神に仕えるような天使で、協力者が死者ノーライフキングなのである。
 だが、目の前にいる天使達は『夜』に汚染された異常な存在。
 倒すべき敵であると疑念を振り払い、ギュスターヴは祈りをささげる。
「――天にいますわれらの父よ、御名があがめられますように。御国がきますように」
 【人類進化:到達サイキックハーツ】へと至らんと欲する願いが奇跡を巻き起こす。
 それは天から降り注ぐ裁きの光条【ジャッジメントレイ】であった。
 降り注ぐ光に『カラーレス・エンジェル』たちは次々と消滅していき、『夜闇の領域』の奥地に潜む何かが近づく気配が感じられるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

大豪傑・麗刃(サポート)
一人称は『わたし』『麗ちゃん』

どんなシリアスでも一度はネタをやりたい。一応敵を倒す意思はあるので状況が悪化する行為はさすがにやらない。一見悪化するけどネタとして許されるならむしろやりたい。
超どシリアスのためギャグ絶対不可ならシリアスオンリーも一応できなくはないがその時は頭痛が痛くなるのだ(強調表現としての二重表現肯定派)

大軍に無策で挑むのは無謀といろいろ策を考えるが結論は「正面から突っ込んで全員やっつければ(斬れば)いいのだ!」

ユーベルコードが
近接系:何も考えずに突っ込んでって無双狙い
集団系:なるべく多数引き付けて一網打尽狙い
ギャグ系:お手数かけますがなんとかお願いします!
それ以外:まー適当に




「麗ちゃん参上なのだ。
 わたしが来たからもう大丈夫なのだ」
 颯爽と駆け付けた大豪傑・麗刃(26歳児・f01156)であったのだが……。
「ちょっと待つのだ。
 なんで、わたしの時だけ暗さが割り増しになっているのだ」
 そう、麗刃がツッコむように暗さが他の猟兵の時より暗い。
 これまでが暗くてもどうにか視認できていたのに対し、麗刃の時に限り真っ暗な闇の中に目だけが見える。
 そんな状況であった。
「依怙贔屓とは許さないのだ!
 この後どうなるかはなんとなーく分かるけど、
 わたしは超怒ったのだーーー!!!!!」
 世界の麗刃に対する扱いに怒りが沸点を超える。
 青白いスパークを伴う金色のオーラを纏った麗刃は【スーパー変態人2】へと変身したのだった。
 金色の光を発する麗刃に『カラーレス・エンジェル』はぞろぞろと近づいていく。
 麗刃は腰から下げた『サムライブレイド』を引き抜き……。
 ……麗刃は剣豪である。
 素手や気功での戦いではなく、剣戟で『カラーレス・エンジェル』と戦っていく。
 時折、シリアスな戦闘に嫌気がさしてネタに走りながらも……。

成功 🔵​🔵​🔴​

神城・瞬
加勢が必要なようでかけつけてきました。キャンピー君が支援を呼んでくれたおかげで僕の家がある世界が救われたのは確かですが帰りをフォローしないのがフリーダムすぎるというか。恩があるので帰還お手伝いしましょう。

夜の魔獣ですか。月光でよろしければ作れます。道を拓く必要があるので前全力でいきますよ!!【オーラ防御】【残像】【第六感】で敵の攻撃を耐えつつ、【多重詠唱】【魔力溜め】【魔力増強】で月光一閃!!眩い破壊光線で道をひらきます!!

月光に反応するか不明ですが、助けになれば嬉しいですね。




「キャンピー君が支援を呼んでくれたおかげで僕の家がある世界が救われたのは確かですが帰りをフォローしないのがフリーダムすぎるというか。
 恩があるので帰還お手伝いしましょう」
 帝都櫻大戰のあったサクラミラージュに暮らす家のある神城・瞬(清光の月・f06558)はその戦いの際に駆け付けてくれた共闘者の一人ウィリアム・ローグに恩返しに来ていた。
 共闘者を連れてきたのはいいが、そのまま放置して行方知れずになるキャンピーくんの自由奔放さに苦笑しつつも、多くの共闘者をそれぞれの世界に運んでくれたことに恩を感じていた。

「夜の魔獣ですか」
 全身を『夜』で覆われた黒い巨大魔獣に変身した『カラーレス・エンジェル』は正しく夜の魔獣であった。
 理性を失い暴れまわる『カラーレス・エンジェル』に瞬は『六花の杖』を掲げる。
「月光でよろしければ作れます。
 道を拓く必要があるので全力でいきますよ!!」
 『六花の杖』の先端に月の魔力を集め詠唱を続ける瞬に、
「「「光、……光だ」」」
 『カラーレス・エンジェル』たちが群がり始める。
「月の力よ、貫け!!」
 『六花の杖』に溜まりに溜まった月の光は【月光一閃】となって『カラーレス・エンジェル』達を消滅させていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『眩耀のクルーエル』

POW   :    天より降り注ぐ粛正の刃
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【神々しい翼】から【七色に煌めく十字架光剣】を放つ。
SPD   :    我が前に跪け
【支配の極光】が命中した生命体・無機物・自然現象は、レベル秒間、無意識に友好的な行動を行う(抵抗は可能)。
WIZ   :    グリッタリング・フィナーレ
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【七色に煌めく十字架光剣】で包囲攻撃する。
👑11
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●夜闇の領域
 強大な光で『カラーレス・エンジェル』を倒した猟兵達であったが、夜闇の領域の奥地からとてつもない存在の気配を感じていた。
 それは猟兵達の放つ光に誘われるように夜闇の領域の奥地から顕現した。
 『眩耀のクルーエル』
 その天使を思わせる姿から放たれるのは『夜』であった。
 『夜』が眩く光り輝いているという不思議な感覚に襲われるウィリアム・ローグと猟兵達であったが……。
「どうやら……現れたようだ……」
 彼らは臆することはない。
 寧ろ待っていたのだ獲物が現れるのを。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 『眩耀のクルーエル』との戦闘になります。
 クルーエルのユーベルコードの光は全て属性が『夜』となっています。
 また、クルーエルは『超音速の飛翔能力』を有しています。
 夜闇の領域の空を跳び回るクルーエルに如何にダメージを与えるのかもポイントとなります。
 (ウィリアム・ローグのローグ・インターセプターで飛翔することはできますので、オープニングのようにサイドカーに乗せてもらっての飛翔はできます)

 それでは奥地より現れた強大な魔獣ですが、頑張って討伐しましょう。
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

こりゃ驚いた……
昏い光?いやなんだこれ?
不思議な感覚だねぇ、闇に濃淡ができるなんてさ。
……ん、闇の濃淡?
そう言う濃淡があるならもしかして……アレが使えるかな?
ウィリアムさんよ、あの『夜』に当たらないように気を付けておくれよ!
アタシは何とか凌いでみる!

戦場にさっきまで放って満たしておいた静電は、反撃の為にとっておく。
そして宇宙カブを片手『運転』しながら、支配の極光を【災い拒む掌】で吸い込むよ!
更に深い闇に吸い込まれるのは中々ないんじゃないのかい?
そうして逆にアタシから周囲へ支配の極光を『弾幕』のように放ち、動きを鈍らせる。
最後は溜めに溜めた『電撃』を叩き込むよ!




 『夜闇の領域』の奥地より飛翔してきた『眩耀のクルーエル』は身体から『夜』を発していた。
「こりゃ驚いた……
 昏い光?いやなんだこれ?
 不思議な感覚だねぇ、闇に濃淡ができるなんてさ」
 夜闇の中により深い『夜』が発せられるという奇妙な光景に数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は驚きの声を上げていた。
 しかし、ふと気付く。
「……ん、闇の濃淡?
 そう言う濃淡があるならもしかして……アレが使えるかな?
 ウィリアムさんよ、あの『夜』に当たらないように気を付けておくれよ!
 アタシは何とか凌いでみる!」
 クルーエルの放つ支配の極光に対抗策を思いついた多喜はウィリアム・ローグに声をかけ『宇宙カブJD-1725』を翔らせる。
「……ああ、わかった……」
 ウィリアムは多喜の言葉に頷き、『夜』属性の支配の極光に触れぬように『ローグ・インターセプター』を駆けらせていった。

 宇宙カブで飛び上がった多喜は一直線にクルーエルの元へと駆け上がる。
 目の前に広がる『夜』がより深くより暗く輝く支配の極光へと飛び込もうとした瞬間。
 多喜は右手を突き出す。
 多喜の突き出した右手に生じた次元特異点は支配の極光を吸い込む。
「コイツが吸える攻撃で助かったよ……そぉらお返しだ!」
 支配の極光を吸い込んだ次元特異点は今度は支配の極光を放つ。
「これはいったい、どういうことだよ!?」
 多喜から放たれた放たれた支配の極光は文字通り――眩く光り輝く光であったのだ。
 【災い拒む掌キャプチャー・アンド・リリース】でコピーされた【 我が前に跪け】は『夜』ではなく光を放つ。
 そこで思い出されるのは先ほど戦った『カラーレス・エンジェル』だ。
 あの天使たちも『夜』に浸食されていた。
 ということはこのクルーエルもまたこの地で長きに渡り『夜』に浸食され、『夜』に変質していったのだろう。
「まあ、『夜』でも光でもあたしのやることは変わらないんだよ」
 多喜は弾幕のように次元特異点から支配の極光を放ち、周囲の『夜』を照らしていく。
「これでも喰らっときな!!」
 多喜はここに来るまでに溜めこんでいた電撃を一気に解き放った。
 電撃は光の支配の極光に導かれるように飛翔するクルーエルに追い縋り、
 そしてクルーエルへと命中するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎

「光すら夜闇の領域に変化させるのであるならば試行錯誤をしながら挑戦と調整を繰り返すまでか」
「ビームがだめならば私の分体での突撃を試みてみるか」とウィリアム・ローグのローグ・インターセプターに同乗しながら『マルチスタイル・サイコミュ・ファンネルビット』を起動して数機を突撃させながら別のファンネルを接近型吸着機雷と化して近付くタイミングで爆破させて様子と状況を把握して別機を光速起動させながら追尾して途中でシールド爆破ビットに接近接敵させて爆破を試みます。
様子と状況を記録し猟兵に情報提供しながら次に追尾と挟み撃ちやテレポートからの爆破などを試行錯誤を試していきます。




「光すら夜闇の領域に変化させるのであるならば試行錯誤をしながら挑戦と調整を繰り返すまでか」
 『夜』を纏い飛翔する『眩耀のクルーエル』を眺めティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」・f35555)は呟く。
「ビームがだめならば私の分体での突撃を試みてみるか」
 『ローグ・インターセプター』のサイドカーに飛び乗ったティティスは無数のファンネルを生み出しクルーエルへと突撃させる。
 接近型吸着機雷と化したファンネルがクルーエルへと近づき体表に触れる……のだが、ファンネルは爆破することはなかった。
 その他にも光速で飛翔しクルーエルへと接近するファンネルもあったが、それも爆破しなかった。
「誤作動?
 それはありえない、ユーベルコードによるものかもしれない」
 そう呟くとティティスは両手を広げ力を籠める。
「適切対応可変型サイコミュ・ファンネルビット」
 両の手の間に生み出されたのは黒色の【マルチスタイル・サイコミュ・ファンネルビット】であった。
 黒色のファンネルは一直線にクルーエルの元に飛んでいくと爆発しクルーエルにダメージを与えた。
 だが、この【マルチスタイル・サイコミュ・ファンネルビット】が何故正しく起動し爆発できたのか?
 それが理解できればより大きな成果が得られたのだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

田中・香織
ローグさんはあたしたちのために協力してくれたんだから、今度はあたしたちが協力する番だから。
フライトモードで飛びながら機銃掃射で敵全体を削るようにするわ。
もちろん、アームドフォートの大砲や重機関銃などの他の武器も使って手数やダメージを稼ぐようにするわ。
(自動射撃で飛行しながらでも命中するようにコントロールするわ)
暗闇にはアームドフォートの大砲から閃光弾をばら撒いて闇に対抗するわ。
フライトモードならマッハ11位出せるから敵の速度にも追いつけるはず。
敵の攻撃もマッハ11の速度を生かして躱したり振り切って対抗するわ。




 深い『夜』に覆われた『夜闇の領域』を『眩耀のクルーエル』は飛び回り、その神々しい翼から放たれる七色の『夜』の光剣は次々と大地へと突き刺さっていった。
 大地に突き刺さる光剣を躱しながらウィリアム・ローグはローグ・インターセプターを駆けらせていた。
「ローグさんはあたしたちのために協力してくれたんだから、今度はあたしたちが協力する番よ」
 ふと高速で駆け抜けるウィリアムに声がかけられた。
 【フライトモード】に変身した田中・香織(ヒーローに憧れた人形・f14804)だ。
 高速飛翔に特化した【フライトモード】に変身し、ウィリアムと並走していた香織は任せてとばかりにウィンクをし飛び上がった。

 マッハ11という速度で飛び上がる香織は両肩に担いだ『アームドフォート』から機銃を連射し続け、高速でクルーエルに接近していく。
 クルーエルから光剣の反撃が飛んでくるが、危なげなくそれを躱していく。
「そんなもの当たらないわよ」
 機銃の合間合間に閃光弾を混ぜ、『夜』の暗闇の中でも視界を確保し、『セントリーガンシステム』による自動射撃によって飛行に専念できる香織は機銃を撃ち放ちながら、攻撃を躱しつつクルーエルへと接敵する――筈だった。

 香織の接近を察知したクルーエルは急に速度を上げた。
 その速さは優にマッハ20を超えていた。
 一般的にボス敵は猟兵個人より格上である。
 その為、単純に同じ内容での勝負の場合、猟兵に勝ち目はない。
 だからこそ猟兵は知恵を振り絞る。
「スピードはあたしの負けね。
 でも、その速さがあなたの命取りになるのよ!」
 香織はクルーエルに追いつけないながらも機銃を掃射し続けた。
 本来なら弱いダメージしか与えられない機銃掃射だが、高速で移動する者にとっては話が変わってくる。
 たった数cmのネジでも高速でぶつかれば鉄板に穴をあけるのだ。
 音速を超えて飛翔するクルーエルがばら撒かれた機銃の弾幕に飛び込んでしまえば、機銃の弾がクルーエルの外郭を突き抜け、クルーエルに手痛いダメージを与えるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

真宮・奏
夫の瞬さん(f06558)と参加

瞬さん、お待たせしました!!あ・・・瞬さんが作った月光が属性変わっちゃってる・・・真っ黒・・・・ちょっとむかつくなあ。しかも飛んでるのはわかるんだけど真っ暗だから見づらいし!!

悪い予感がするので夫婦そろってスーパー・ジャスティス!!みづらいなか攻撃飛んでくるので【オーラ防御】【鉄壁】【硬化】【衝撃吸収】【自動防御】【回復力】で耐えるしかないなあ・・・。瞬さん大丈夫?本当にやっかいだなあ。

よし、【風を操る】+【衝撃波】+【範囲攻撃】で【限界突破】の風の嵐、飛んでるから効果覿面でしょ!!ウィリアムさん、巻き込まれないでね!!


神城・瞬
妻の奏(f03210)と参加

夜が光として成立していると・・・黒い輝き、ですかね。僕の月光が容赦無く属性書き換えられましたね。ちょっと悔しい。奏、きてくれましたか。くらい領域を自ら生み出した上、自由自在に飛び回る・・・強敵ですね。

夫婦そろってスーパー・ジャスティス発動!!暗闇から攻撃とんでくるので【オーラ防御】【結界術】【自動防御】【回復力】で耐えるしかないですか。大丈夫です、耐えれますよ。辛いですが。

狙って攻撃当てることは無理ですね。【高速詠唱】で【鎧無視攻撃】【マヒ攻撃】【部位破壊】を仕込んだ【衝撃波】+【凍結攻撃】+【範囲攻撃】広範囲の吹雪で攻撃!!ウィリアム、巻き込まれないでくださいね!




「月の力よ、貫け!!」
 神城・瞬(清光の月・f06558)の持つ『六花の杖』から迸る月光の光線はぐんぐんと『眩耀のクルーエル』へ迫っていった。
 だが、クルーエルへと命中する前に月の輝きは薄れ『夜』へと書き換えられていった。
「夜が光として成立していると・・・黒い輝き、ですかね。
 僕の月光が容赦無く属性書き換えられましたね」
 月光が夜闇に溶け込む様に属性が書き換えられる様子に瞬は「ちょっと悔しい」と零す。
「瞬さん、お待たせしました!!
 あ・・・瞬さんが作った月光が属性変わっちゃってる
 ・・・真っ黒・・・・ちょっとむかつくなあ。
 しかも飛んでるのはわかるんだけど真っ暗だから見づらいし!!」
 夫の後を追い駆け付けた真宮・奏(絢爛の星・f03210)は目の前で夫の力が敵の色に染まっていく様に苛立ちを憶えていた。
「大丈夫ですよ。
 僕たちの光が敵に屈する筈がありません」
 瞬は怒りに震える奏の手をそっと握りしめクルーエルを見据える。
「はい!!」
 瞬の意図をくみ取った奏は力強く握り返す。
 そして、二人は大きく息を吸い込みユーベルコードを発動させた。
 二人から湧き上がるのは【スーパー・ジャスティス】の輝き。
 黄金のオーラを纏った二人は互いに手を握りしめ飛び上がる。
 クルーエルから飛んでくる『夜』の十字架光剣を纏った黄金のオーラで撥ね退け、二人は力を籠める。
「ウィリアム、巻き込まれないでくださいね!」
「ウィリアムさん、巻き込まれないでね!!」
 二人がかけた言葉にウィリアムは、
「ああ……大丈夫だ……。
 君達のアルカディアエフェクトとは異なる命の輝きを見せてくれ……」
 『ローグ・インターセプター』で駆けるウィリアムは右上でを掲げ親指を立てた。
 その様子にクルーエルは飛翔する速度を速めた。
 猟兵達を遥かに凌ぐ速度で飛翔するクルーエルだが。
「狙って攻撃当てることは無理ですね」
 それならと瞬は繋いだ奏の手を握りしめる。
「わかっています」と握り返す奏。
 二人が取った戦法は広範囲攻撃だ。
 たとえ追いつけなくても攻撃範囲から逃がさなければいい。
 二人から放たれる吹雪と風の嵐は『夜闇の領域』の空に吹き荒れ、クルーエルの身体を包み込む。
 そして、力尽きたクルーエルは地に落ち大量の天使核を残すのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2025年01月19日


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#ブルーアルカディア
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#レース・フォーミュラ『ウィリアム・ローグ』
#夜闇の領域


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

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※このボスの宿敵主は💠スピカ・ネビュラスターです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト