狂気のインキュベーター
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「う、嘘……わたしは! わたしはまだ負けて……ブヒィィィィ❤️」
何もない通路で見せられた過去の幻影。それは敗北し拘束された後に魂と身体に刻まれた己の本当の正体を曝け出させるには十分な代物。
下腹部に輝きながら浮かび上がる淫紋はただドクンドクンと淫魔の女を雌に堕としていく……。
アポカリプスヘルの近く深くにいくつも残された表には出せない研究施設の跡地。
その中には未だ稼働し秘密裏に実験を行い続けている宇宙悪が確かに存在していた。
ドクトル・ディスチャージと呼ばれる研究者が今なお挑むのは宇宙の真理。
宇宙の幼生によって変質させられた世界の心理へと至るべく日夜研究に励んでいるのである。
そして今日ここで手に入れた実験体、リサ・コットンテイル(ダークメサイア・f44387)という固有名を持つらしい雌淫魔がやってきたのは僥倖だった。
過去に宇宙の幼生によって植え付けられた敗北と隷属を思い出されてしまい抵抗できなくなったリサは今日の実験には最適の逸材と言えるのだ。
「な、何をする気なの! ……ひっ」
「ほう、どうやら君は出産経験があるようだ。ならば心配することはない、よりよき存在へと至る踏み台になってもらうだけだよ」
目が覚めた時にはリサの着衣は剥ぎ取られ豊かな胸もそして豊満すぎる下半身も全てが晒し出されていた。
だがドクトルは性的な目ではなくただただ実験生物としてのみリサを観察し、
股間の具合などからすでにリサが何度も経産経験があるとだけ確認すると装置の数値を微調整し最適な数値を弾きだしていく。
「それがどうしたって言う……の? って、なにこれ……注射器そんなに一度に、嘘でしょ、やめて、いやぁぁぁぁっ!?」
「いやいやいや。君のぉ素体テストだよ。見たところ強度はあるが受容性が鈍そうだからねぇ」
そう言いながらドクトルは壁のスイッチを押し何かを作動させた。各注射器には色とりどりの内容物が含まれていたが、それらの濃度が明らかに濃くなりチクリと全身に痛みが走った。
「痛い痛い痛いっっ!! えっ、なにこれ……ひぎっ❤️」
ビクンビクンと腰を跳ねさせリサは一気に注射された薬剤の効果を全て味わう羽目になった。
常人ならばとっくに致死量に至っているというのにそれでも死なない猟兵の肉体。
だが生きているというだけでそれが状態異常にも無敵なのかといえばそんなわけもない。
「おっおほっ❤️ お腹いた……ぃ、出ちゃう出ちゃう漏らしちゃうぅぅぅ❤️」
腰をガクガクンと跳ねさせ突き出した股間から噴き出した黄金の雫。弧を描き床に広がる水たまりから湯気が上がりアニモニア臭が部屋に充満し始めた。
だがドクトルはそれを気にすることなく……リサの腹を踏みつけた。
「なにを我慢しているのです。ちゃんと全部、出しなさい」
「ひぎぃぃぃぃぃ!? 踏まないでぇぇぇぇっ❤️」
ミチミチと音がして尻に広がる解放感、溜まっていた物がガスの抜ける音と共に噴き出しリサは下半身にこめていた力が全て抜けていってしまうのを感じる。
ブリブリと聞きたくもない音が耳に届き異臭が漂い流れ落ちる涙。
人前で排泄の全てを見せてしまった事によってプライドは傷つき、それだけでも悔しいのに今度は胸元が熱く熱く燃え上がってしまう。
「はぁはぁ……なにこれ、おっぱいがまた熱くっ、最近収まってたのに何でっっ」
「不要なものを体内から排出し極限まで“あのお方”達を受け入れるスペースを作りませんとねぇ」
突然全身に降り注ぐ熱いシャワー、それが全身の汚れを洗い流し異臭が消えたかと思った矢先、油断した胸先からチョロロと滲みで始め止まらなくなった母乳が噴水のように噴きあがり止まらない。
出せば出すほど心地よく、ただこれだけで絶頂を味わうほどに敏感にされてしまった肉体。
そしてそんな母体として十分に熟れたリサは全身に異物感を感じ狂ったように手足をバタつかせてしまう。
「ひいっ、ナニコレっ身体の中にっ何かっいるっっっ!?」
「おっと、ようやく孵化し始めましたか……では私は明日また来ますので、よき母胎生活を❤️」
嫌味のような笑いを残し去っていくドクトル。だがリサはそれどころではなく突然膨らみ始めた腹に驚きを隠せない。
いくらなんでも薬品を注入されこんなにも早く
デキてしまうなどありえないことだ。
だが実際に胎内に宿った異星の種は生誕の時を待っていた。
「おほぉ……股裂けりゅぅぅぅぅぅっ❤️」
情けない声をあげながらガニ股になったリサの股間から次々とウミガメのように生み出される異形の卵。
謎の化け物を産み落とすはめになりぼぅとそれを眺めるしかできないリサ。
そんなリサの疼きは止まらず次は腰を浮かし突き出した股間からニョロリと何か触手のようなものが顔を出しゆっくりと押し広げながら生まれ出てきてしまう。
「おほぉ❤️ 出ちゃう赤ちゃんデキちゃう❤️ いやぁ……わたしもうママになんかなりたく……ほぉん❤️」
どう見ても肉塊にしか見えない化け物が産み落とされ噴き出したミルクを吸いながら急速に成長していく地獄のスパイラル。
股間で伸び放題になっている銀の茂みをブチブチと引き千切りながら身体を這う化け物はあっという間にリサ並のサイズに成長するとあまりにも早い親離れを行い部屋の外へと出ていった。
「はぁはぁ……もう、無理……っ」
惚けたまま倒れこんだリサ、普通ならばすでに意識が途絶えているはずなのに何故か身体は動かないがわかってしまうのだ自分の身体に何が起こっているのかを。
「あぁ、君に投与した薬剤の中に絶対に意識を失えない物もいくつか混じっていたねぇ。実にいい、検証結果が出ればもっと偉大なるあの方たちに近づけるというものだ」
両手を広げ歓喜するドクトル・ディスチャージの声を聴きながらリサはこれから自分が待つ生き地獄へと引き渡されていった。
暴走プラントに設置されたカプセルに入れられ、無意味な肉塊を産み続ける苗床として今日も妊娠出産を繰り返す孕み淫魔ユニットと成り果てて……。
成功
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