帝都櫻大戰㉒〜オーシャンレイド
「性懲りもなく侵略してくるカルロス・グリードを撃退をお願いしたいんだ」
その名前を聞いただけで、グリモアベースに集まった猟兵達はおおよその状況は理解できただろう。
だが今回のカルロス・グリード戦は規模が桁違いである。
「どうやらずっと昔から、幻朧帝イティハーサとカルロス・グリードは結託していたみたいだね。イティハーサとはカルロス・グリードの鎧となる事に同意し、そして融合して新世界を想像してしまったんだ」
その名は『グリードオーシャン・アルゴ』、オーシャンボールによって大地の殆どが水没し、ふたつめのグリードオーシャンと化した場合のサクラミラージュである。
グリードオーシャン・アルゴでは、幻朧桜の残骸が、異世界の生命体を、洪水を免れた高地を『島々』にへと転生させてゆく。
「そしてカルロスはこう言っていたそうだよ。『汝らが知るグリードオーシャンも、かつてはこのようにして生まれた。海に沈む前の世界の名を、サクラエリュシオンと言う』とね」
カルロス・グリードを放っておけば、真っ先に他世界への侵略にへと乗り出す事だろう。
だから何としてもカルロス・グリードを倒し、『グリードオーシャン・アルゴ』を破壊しなければならないのだ。
「敵の戦力だけれど、大海原に多数の『オブリビオン海賊船団』が広範囲に展開されているんだ。そして大海原のどこかで潜伏している旗艦で指揮を執っているカルロスを撃破する事が目的だよ」
グリードオーシャン・アルゴの9割が大海原であり、どれだけ広大であるかは言うまでもないだろう。
海賊船団を相手にしつつ旗艦を見つけて、カルロス・グリードを撃破しなければならない。
一見物量戦に思えるが、そうなれば世界中の海賊船団を率いるカルロス・グリードが圧倒的に有利となってしまう。
その物量差を覆すには、いち早くカルロス・グリードが居る旗艦を見つけて本人を撃破しなければならないないが、向こうもそれは理解している以上、カルロス・グリード側も簡単には旗艦を表には出さないだろう。
大海原を覆う程の海賊船団から、カルロス・グリードの乗る旗艦を探し出す情報戦にもなるだろう。
「でも能力の規模が大きい分、ピンポイントでの攻撃には弱いのではないかと思うかな。それに打てる対策も数多くあると思うんだ」
大海原が舞台でも、必ずしも海戦に拘る必要もないという事である。
何らかの方法で旗艦を見つけ出し、海賊船団に気付かれることなく、カルロス・グリードだけを暗殺するというのも有効な手段となり得るのだ。
圧倒的な火力と戦闘力で海賊船団素早く蹴散すことで、カルロス・グリードの旗艦を炙り出し、そして撃破するという正攻法でも勝機がない訳ではない。
「だから皆の得意なやりかたで挑んでくれればいいんじゃないかな!今回の戦争の中でも最大規模の激戦になるだろうけれど、皆なら必ずカルロスを討ち取ってくれると信じているよ」
説明を終えたリリスフィアは、志願した猟兵達を侵略世界『グリードオーシャン・アルゴ』にへと送り出すのであった。
吾妻 銀
吾妻 銀です。
帝都櫻大戰の8本目のシナリオとなります。
戦争シナリオとなりますので、1章構成となります。
『カルロス・グリード幻朧態』との直接対決となります。
やや難となりますので判定は厳しめとなります。
先制攻撃こそ仕掛けては来ませんが、特に対策が無ければ海賊船団との集団戦は避けられず、幻朧帝と融合したカルロス個人の戦闘力も極めて高いので、苦戦は免れないでしょう。
プレイングボーナスは「海上戦に適応する/海賊船団を素早く殲滅する。」となります。
参加受付ですが今回は24日の8時半以降からの受付開始とさせて下さい。
締め切りは参加状況を見て、タグに記載します。
それでは皆様の参加をお待ちしております。
第1章 ボス戦
『カルロス・グリード幻朧態』
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POW : 海王の矢
【無限に広がりゆく大海】から無限に供給される【『死の海水』の矢】を、レベル分間射撃し続ける。足を止めて撃つと攻撃速度3倍。
SPD : 王錫海巨人
全長=年齢mの【『海水の巨人鎧』を纏った姿】に変身し、レベル×100km/hの飛翔、年齢×1人の運搬、【生命を蝕む呪いの海水拳】による攻撃を可能にする。
WIZ : インヴェイジョン・オーシャン
全身を【数万トンに及ぶ海水】で覆い、自身の【侵略への欲望】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
御桜・八重
ふふふ、潜入ミッション開始!
桜の花弁に身を変え、密かに海賊船に侵入。
弾薬庫に時限式の発火装置を仕掛けるのを数隻に繰り返す。
花弁のまま操舵席の近くの隙間に潜み、会話に耳を傾ける。
爆発が起こり敵襲と勘違いした、海賊はカルロスに指示を仰いだり、
カルロスを守るべく船を動かすだろう。
その情報を基に花弁姿で船から船へと渡り、カルロスの旗艦へ向かう。
カルロスを見つけたら花弁のまま音も無く忍び寄り、
隙を見て死角から攻撃。
接近できれば二刀で、離れていればホウキングで射撃。
船の隙間を花弁になってすり抜けて死角を狙い、カルロスを翻弄する。
死の海水の矢は船の構造を遮蔽にして回避。
カルロス、あなたの好きにはさせないよ!
カルロス・グリードと幻朧帝イティハーサが融合した事で創り出された『グリードオーシャン・アルゴ』は、その9割が大海原と化しており、オブリビオン海賊船団が世界中に展開されている。
まさにカルロス・グリードの為の世界と言ってもいいだろう。
「ふふふ、潜入ミッション開始!」
そんな海賊船団の1隻の潜入に成功した、御桜・八重(桜巫女・f23090)は、早々にカルロスを見つける為の作戦を開始する。
その表情はどこか楽しそうであった。
「ひらひら変われ、花吹雪」
八重は桜の花弁に身を変え、弾薬庫に時限式の発火装置を仕掛け、その後で花弁のまま操舵席の近くの隙間に潜み、会話に耳を傾ける。
「猟兵か…本当にやってくるのか?」
「油断するなよ。もうすぐ側に来ているかもしれないぜ」
(どうやらここでは…カルロスの手掛かりは見つかりそうにないかな?)
海賊たちの会話から、見切りをつけた八重は、爆破する前に次の海賊船にへと飛び移る。
「う、うわあああ!」
その直後に弾薬庫から爆発が起き、海賊船の1隻は大海原の藻屑と化すのだった。
そして同じことを繰り返して数隻を沈めた所で、八重はようやくカルロスの手掛かりを掴む。
「く…姿は見えないが敵襲に違いない!カルロス様に知らせるんだ!」
海賊の一人が甲板の上に立ち、花火をあげる。
敵襲を周囲に知らせる為の合図のようである。
通信で知らせないのは傍受されるのを避ける為だろうか。
「ふふふ、私の目は誤魔化せないんだよ」
それでも花火を打ち上げた方角に、大船団の影が見えたからである。
八重は花弁姿まま船から船へと渡り、大船団の奥に居るであろう、カルロスの旗艦へと向かう。
「何をしている?猟兵共を炙り出し殲滅するのだ!」
そして思いの外早く、旗艦の上でカルロスが指揮している場面を目撃できたのである。
「見つけたよ!」
花弁のまま音も無く、旗艦に飛び移り、死角にカルロスの忍び寄った八重は、二刀を手に不意打ちを仕掛けようとする。
「そこに居るのは誰だ!」
だがその直前でカルロスに気付かれてしまう。
「見つかったのなら仕方ないね!」
八重はホウキングに持ち替え、エネルギー弾を発射して射撃戦に切り替える。
「小娘が!その命、女神オーシャンに捧げるがいい」
カルロスも負けじと号令をかけて、無限に広がりゆく大海から、死の海水の矢を発射させる。
「おっと危ないなぁ」
それに対して八重は再び、花弁になって船の隙間をすり抜けるようにして、死の海水の矢を回避しつつ、カルロスを翻弄する。
下手に撃っても旗艦を損傷させるだけだと判断した、カルロスは止むを得ず射撃を中断させるが、その隙に変身を解いた八重が、接近して斬り付ける。
「ぐ…抜け目のない奴め!」
「カルロス、あなたの好きにはさせないよ」
その後も八重はカルロスから離れることなく、翻弄し続けるのだった。
成功
🔵🔵🔴
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第二『静かなる者』霊力使いの武士
一人称:私 冷静沈着
武器:灰遠雷
なるほど、船団ですか…。ならば、空を行きましょう。
…ええまあ、張り切ってる孫的存在がいるので、任せますが。
四天霊障を広域展開しまして、カルロスの気配を探りましょうか。
まあ…最終手段としては、この見えている範囲全てにUC攻撃をしてもいいのですけどね。海水は雷通しますし。
今の射程、24kmはいっているので…呪詛で強化した視力で補えばいけますよ。
ああ、巨人になったとして。それは目立ちますので、いい的です。
※孫的存在
陰海月「ぷう!」
コンキスタドール大嫌い!おじーちゃんを乗せて、空を飛ぶ!
夜刀神・鏡介
カルロスの目的が叶うのは、イティハーサにとっても好都合だろうし再孵化だってしてやるだろうが
だからといって、鎧になるとは……過去になにがあったのやらだが
まあ、纏めて倒してしまえばそれで良しだ
神刀の封印を解いて、合の型【澄心】を発動
視聴嗅覚による感知を回避して、手近な敵船に飛び乗る事にする
気配などで感知される可能性はあるけれど、雑多な海賊にそこまでの能力はなかろう
見つからない為に、海賊たちには手を出さない
船上でざっと周囲を見渡して、ついでに気配やらでカルロスの船を探して
見つからなければ別の船に移動しての探索を繰り返す
カルロス相手には流石にギリギリまで気配を殺して接近して、不意打ちで一撃叩き込もう
陽環・柳火
「本丸を探し出して仕留めろってか。厄介だが……お前ら行くぞ!」
UCでバルカンを召喚。半数ちょっとは【属性攻撃】特化で多方向から【弾幕】を叩き込んで船団を襲撃。その動きで守るべき旗艦の位置を割り出しつつも残りのバルカンとで【化術】でネズミなどの小動物や船員などに化け、命令や情報伝達の系統を辿ってカルロス・グリードの元まで追う
「こういう回りくどいやり方は好きじゃねえんだけどよ」
辿り着ければ、バルカン達を再召喚して炎の弾幕で飛翔を妨害したり海水を蒸発させたりしつつ、海水ごと【切断】する気迫で【居合】一閃を叩き込む。
「好き嫌いばっかしてたら成長はできねえからな」
倒せなくても味方へのアシストになれれば
「カルロスの目的が叶うのは、イティハーサにとっても好都合だろうし再孵化だってしてやるだろうが。だからといって、鎧になるとは……過去になにがあったのやらだが」
彼等が融合したことで創り出された侵略世界『グリードオーシャン・アルゴ』の小さな島に降り立った、夜刀神・鏡介(道を貫く一刀・f28122)は、哨戒しているオブリビオン海賊船団の様子を観察しながら、考えを巡らせる。
だが後続の猟兵達も到着した事で、その考えを中断する。
「なるほど、船団ですか…カルロスの姿はまだ見えないようですが」
「本丸を探し出して仕留めろってか。厄介だな……」
多重人格にして複合型悪霊である、馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)と、カクリヨファンタズムの東方妖怪である陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)が、カルロス・グリードの姿を探すも、見えるのは海賊船団と乗っている海賊たちだけである。
「まあ、纏めて倒してしまえばそれで良しだ」
「私は空を行きましょう」
「ああ、……よし、お前らも行くぞ!」
海賊たちに発見されていない内に3人は行動を開始した。
「我が心は静にして無。合の型【澄心】」
鏡介は神刀の封印を解いて、周辺の環境と合一した神気で覆い、周囲からは見えないように気配を消す。
「来やがれ星霊バルカン!」
柳火は護符から9体の星霊『バルカン』を召喚する。
召喚された猫の星霊たちは、火が付いた尻尾を振ってやる気をアピールしている。
「張り切ってるようですし、海上は任せても問題なさそうですね」
義透は第二の人格『静かなる者』を表に出し、バルカン達と同様に張り切っている様子の|陰海月《大きなミズクラゲ》に乗って空を飛び、四天霊障を広域展開して、カルロスの気配を探る。
「ならば先に向かわせてもらう」
神気で姿を消した鏡介は一足先に、手近な敵船に飛び乗る。
「ん、何だ?ただの風か?」
乗船していた海賊たちもかすかな違和感から、気配に気づく素振りを見せるが、鏡介の存在に気付くまでには至らず、すぐに持ち場に戻る。
「やはり海賊たちにそこまでの能力はないようだな」
鏡介は海賊たちには手を出さず、船から船にへと飛び移ってカルロスの旗艦を探す。
「いよっし! 盛大に行こうぜ!」
鏡介とは反対に柳火は派手な行動に出る。
「て、敵襲だ!」
バルカンの半数を多方向から炎の弾幕を叩き込んで海賊船団を襲撃しにかかる。
その可愛らしい見た目とは裏腹に、バルカンたちの攻撃は激しく、海賊たちも慌てふためいている。
「…最終手段としてのつもりでしたが、ここは便乗して攻撃してもいいですね。海水は雷通しますし」
義透は|灰遠雷《雷の力秘めし強弓》を手に上空から、分裂し追尾する矢を広範囲に発射させる。
「ぎゃあああ!」
「こ、このままではまずい!援軍を!」
海賊船の砲弾が届くよりも遠くから撃ってくる義透に反撃する事も出来ず、海賊達は助けを呼ぼうとしている。
「こういう回りくどいやり方は好きじゃねえんだけどよ」
チャンスと見た柳火は化け術で猫に変身して、残りのバルカン達と共に海賊船団に潜り込む。
そして命令や情報伝達の系統を辿り、その先にいるであろうカルロス・グリードの姿を探すのであった。
「お前達何をしている?」
海賊達の伝令を受け、カルロスが指揮する旗艦が姿を見せた。
「姑息な真似を…まあ、猟兵どもらしいといえばらしいがな」
カルロスはすぐに襲撃者の正体に気付き、幻朧帝イティハーサの力を引きだして『海水の巨人鎧』を纏い、巨大化して大海原にその姿を現した。
逃げも隠れもせず、逆に猟兵達を炙り出し、自らの手で葬るつもりなのだろう。
「いい的ですね」
「ぷう!」
コンキスタドールなんか大嫌いと主張している陰海月に乗ったまま、義透は巨人となったカルロスに向けて、超遠距離から雷の矢を放つ。
「ふん、そこにいたか!離れているつもりなのだろうがな!」
呪詛で強化した視力で、並みの相手なら到底手の届かない距離からの射撃を、その身に受けながらも、カルロスは狙いを定める。
そして大海原の海水から生命を蝕む呪いを宿した拳を形成して、遥か遠くに居る義透に向かって飛ばした。
巨人化したことでカルロスの攻撃範囲も、義透の想定以上に広がっているのだ。
「ぷう~!!」
「危ないですね」
陰海月は慌てて飛び上がって回避しようとするが間に合わず、義透が庇う形で海水拳をその身に受けてしまう。
「油断しましたかね?まあ、私は悪霊なので呪いには強いですが」
蝕まれるような感覚に襲われながらも、義透は再び雷の矢を放つ。
「矢を放てるのはお前だけではない!」
雷の矢を受けた、カルロスは憎悪に表情を歪めて、死の海水から矢を形成して発射する。
だがその狙いは義透だけではない。
「気付かれたか!だがもう遅い」
気配を殺して接近してカルロスに接近し、不意打ちをしかけようとしていた鏡介であったが、ギリギリの所で気付かれ矢による迎撃を受けてしまう。
それでも鏡介は飛び交う矢を潜り抜け、巨人化したカルロスに神刀による一撃を浴びせた。
「ぐぅ…たかが刀の一撃程度で」
圧倒的な体格差であるにも関わらず達人の一撃は、巨人化したカルロスをよろけさせる。
「お前達もいくぜ!」
そこへ柳火もバルカン達を再召喚して炎の弾幕で追い打ちをかける。
「調子に乗るな!」
それに対してカルロスは数万トンに及ぶ海水で防壁を構築し、炎の弾幕を無効化する。
「好き嫌いばっかしてたら成長はできねえからな!」
それでも勢いは止まらず、柳火は名刀『マタタビ丸』を手に、気迫の居合による一閃を叩き込み、防壁となっていた海水を切断した。
「だがそこまでだ!」
海水の防壁は切断されても、カルロス自身にはダメージはなく、すぐに反撃に移ろうとするが、義透と鏡介が黙って見過ごす筈もない。
「隙だらけですね」
「巨大化したぶん、小回りは聞かないようだな」
雷の矢と神刀による斬撃が、カルロスの反撃を阻止したのである。
「つくづく邪魔な奴等よ。まとめて海の藻屑にしてくれる!」
猟兵達の猛攻を受けながらも、尚もカルロスは倒れる様子はなく、海賊船団も続々と集まってくる。
それからも大海原での激戦は長い間続くのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
フォー・トラン
【むにー】
攻撃やら索敵やら応援やら良い感じに手分けできてるみたいだから、あたしは回復と補助を担当しよう。
でっかいおシノギちゃんさんに【精霊術“賦活”】を注入してダメージの回復を行いつつ戦闘能力の強化を図る。
これによってただでさえスーパーパワフル状態なおシノギちゃんさんがよりスーパー、よりパワフルになるわけ。
そして味方が敵旗艦を発見したらこのゲイルタクトによる天候操作でおシノギちゃん号に追い風を吹かせて加速するよ。
ところでおシノギちゃんさん、時速700km以上って浮いてない?
いや海に浮かぶんじゃなくて、こう、宙にふわっと。
なんでもいいけど振り落とされないようにしっかり捕まっとかないといけないね。
アリスティアー・ツーハンドソード
アドリブ連携歓迎
【むにー】の皆と出撃
干し草の中の針を見つけるような事を言うね、しかしまあ……問題はない
ブレイクミラー・ホッパーションで敵船団の砲弾を反射して【カウンター】
またルーチャがカルロスを見つけたらそちらに砲撃が集中するよう鏡で弾道を変えて相手が逃げられないよう【援護射撃】を行う
この時鏡の破片ができるだけ広範囲かつカルロスを囲むように仕掛けておこうか
相手が選択UCを使用したらこちらも返す刃で選択UCを発動
相手が飛行する前に更に上から剣で串刺しにしダメージを与えると同時に海に落とし、シノギの追撃に繋げよう
少々大きいが今の君なら問題なく使えるだろう?容赦なく叩き切ってやれ
シノギ・リンダリンダリンダ
【むにー】
海戦です海戦ですよ皆様!
こんな楽しい戦場をありがとうございます、カルロス・グリード!
さぁ皆様、海賊の時間です!!!
【スーパーパワフルおシノギちゃん号】に変身!
ちょっと飛ばしすぎると危ないので抑えめで動きますよ!
航海術に長けた私が船そのものになれば一騎当千!
敵船団に向けて黄金化砲弾を撃ち込む事で手っ取り早く財宝化!
身近なやつにはスーパーパワフルパンチをお見舞いします
サポートも手厚いのでガンガン攻めましょう
基本的に仲間のサポートは全部受け入れます
カルロスを発見したら接敵!
巨大なアリスティアー様剣を巨大私が振るってぶった切ってやります
これが!海賊の結束力です!!
アドリブ等は歓迎します
ルーチャ・ネット
【むにー】
我々の力を見せつけてやりましょー!【スーパーパワフルおシノギちゃん号】に乗り込めー☆
船の索敵連絡係であるルーちゃんはUCで空飛ぶ【サメのキグルミ】を召喚し周囲に飛ばします
カルロスをいち早く探し出し距離を詰め先制攻撃を行う為に電脳魔術でサメのキグルミの視界を共有し探しだします
視界情報はアイテムの旗を使い光速で処理し得た情報は即端末を使い周囲に発信
そうして自身は索敵をに集中し、キグルミに撃ち洩らした敵を対処させつつ船のサポートを行います
それを終えるとアイドルであるルーチャ自身は戦えないので海賊らしく、【旗】を振り【歌唱】や【ダンス】で戦場を盛り上げます
(特にバフ能力はありません)
地鉛・要
アドリブ連携歓迎
【むにー】の皆と出撃
あー、つまりあれだろ?
全部なぎ倒してからコルネウスだったものを見つければいいんだろ?奥に引きこもってる奴はそうやって死ぬのがお似合いだからな。
攻撃の手は足りてるようだし援護に回ろうかな
はい、テレレテッテレー萌え属性付与ユベコー
敵には「不運、ドジっ子、病弱」等の弱くなる属性を、味方には拒絶されなければ「幸運」や「元気」みたいな見た目や性格に出ない感じの属性を付与。
あ、シノちゃんは特別にこれでもか!ってくらいもりもりにして強化するな!遠慮しなくて良いぞ!
ケモミミも2種類くらい付けて、デカい双角も生やして突撃しようぜ!
侵略世界『グリードオーシャン・アルゴ』の大海原を舞台に、猟兵達と幻朧帝イティハーサと融合したカルロス・グリード率いるオブリビオン海賊船団との戦いは激しさを増すばかりである。
そんな中でもひと際、賑やかな一団があった。
「海戦です海戦ですよ皆様!」
猟兵向け幽霊海賊遊戯船の案内役であり、海賊団の船長、シノギ・リンダリンダリンダ(|強欲の溟海《グリードオーシャン》・f03214)率いる『しゃにむにー』である。
この大海戦はまさに彼女達の為にあるといっても過言ではないのだ。
「こんな楽しい戦場をありがとうございます、カルロス・グリード!さぁ皆様、海賊の時間です!!!」
シノギは自身を海賊船『スーパーパワフルおシノギちゃん号』に変身し、団員たちを乗り込ませる。
「我々の力を見せつけてやりましょー!」
普段はアイドルでもあるルーチャ・ネット(バーチャルネットアイドル☆とアンチテーゼ・f17222)は、船の索敵連絡係として、空を飛ぶサメのキグルミを召喚し周囲に飛ばす。
しかし周辺には海賊船と海賊達は山ほどいるが、肝心のカルロス・グリードと旗艦は影も形も見当たらない。
そして当然、海賊達も黙っている筈もなく、シノギが変身した海賊船を覆い尽くす程の砲弾が発射される。
「カルロスはこの海のどこかに居るはずです、頑張って探しましょう!」
「干し草の中の針を見つけるような事を言うね、しかしまあ……問題はない」
意志を持った両手剣、アリスティアー・ツーハンドソード(王子気取りの両手剣・f19551)が矢面に立ち、強力な反発力を生み出す鏡を展開して、砲弾を反射する。
それでも全弾防げるという訳ではなく、次々と着弾して船体を大きく揺らすが、数々の荒波を越えてきたであろう『スーパーパワフルおシノギちゃん号』はビクともしない。
「そ、そんな馬鹿な!」
その一方で反射した砲弾が海賊船の方に飛来し、海賊達が慌てふためき、自らの砲弾で沈没してしまう船も出る始末である。
「ちょっと飛ばしすぎると危ないので抑えめで動きますよ!」
元々、航海術に長けているシノギが船そのものになったことで、海戦では一騎当千の活躍を見せる。
「ぎゃあああ!」
急接近した所で、敵船団に向けて黄金化砲弾を撃ち込み、手っ取り早く海賊船と海賊達を黄金の財宝にへと変えていく。
「あー、つまりあれだろ?全部なぎ倒してからコルネウスだったものを見つければいいんだろ?奥に引きこもってる奴はそうやって死ぬのがお似合いだからな」
何か深い事を考えているようで何も考えていない、地鉛・要(夢幻の果て・f02609)は、攻撃の手は足りていると判断し援護に回ることにした。
敵には不運を与え、味方には幸運を与えるUCを発動する。
「ああん、ドジッちまったー!?」
「くそお!こんな時に膝がー!」
早々にその効果は発揮され、敵船団からは情けない悲鳴があがり、海賊船同士で衝突したり、大砲が暴発するなど阿鼻叫喚な事態にへと陥っている。
「おお、いい風が吹いてきましたね」
その一方で『しゃにむにー』側には向かい風が吹き、勢いがついた事で敵船団を易々と突破し、ルーチャの索敵範囲も格段に広がる。
「攻撃やら索敵やら応援やら良い感じに手分けできてるみたいだから、あたしは回復と補助を担当しよう」
アルダワ魔法学園OG、精霊術士、冒険者等の複数の肩書を持つ、フォー・トラン(精霊術士・f12608)は、状況を更に好転させるべく、精霊術“賦活”を船に変身しているシノギにへと注入させた。
先の戦闘で多少なりとも損傷していた、『スーパーパワフルおシノギちゃん号』を回復するだけでなく、より強力にパワフルに進化させる。
「この調子でガンガン攻めましょう!」
スーパーパワフルになったシノギは船体から巨大な拳を作り出して、近くに居た海賊船を粉々に粉砕する。
「そろそろ見つけられないですかね?」
ルーチャは索敵から得られた視界情報を光速で処理しつつ、空飛ぶサメのキグルミに命じて、打ち漏らした海賊達を対処させる。
「あー、それっぽい船を見つけましたよ」
膨大な情報から、ようやく旗艦と思しき船が混ざっている船団を特定できたルーチャは、その位置情報を携帯用端末を使って周囲の仲間達に発信する。
「後は頑張ってくださいね」
それからルーチャ自身はアイドルそして海賊らしく、範囲内の電化製品を操る旗を振り、歌唱やダンスを披露して、戦場を盛り上げるサポートに回った。
尚、特別なバフ能力はない模様。
「ならば攻撃を集中させようか!」
ルーチャの情報にあった座標に集結している敵海賊船団に向けて、アリスティアーは砲弾の弾道を変える。
この際に鏡の破片ができるだけ広範囲に、カルロスが居ると思われる旗艦を囲むように仕掛けておく。
「それじゃ突撃しようぜ」
要も引き続きUCによるサポートを続けた。
「遠慮しなくて良いぞ!」
「全て受け入れましょう!」
要はシノギが変身している船に2種類のケモミミを付け、ついでのデカい双角も生やさせる。
より多くの属性を付与させることで自分達に元気と幸運を与えるのだ。
「ところでおシノギちゃんさん、時速700km以上って浮いてない?いや海に浮かぶんじゃなくて、こう、宙にふわっと。なんでもいいけど振り落とされないようにしっかり捕まっとかないといけないね」
その結果、凄まじい速度を得た、『スーパーパワフルおシノギちゃん号』はカルロスが居ると思われる旗艦を目掛けて、猛スピードで突き進むのであった。
「猟兵共め…どこまでも邪魔してくれる…」
自らが創り出したグリードオーシャン・アルゴでも猟兵達に散々煮え湯を飲まされ、カルロス・グリードの苛立ちは頂点に達しつつあった。
「このような展開は契約になどなかった筈だが…」
思わぬ劣勢に快く融合した幻朧帝イティハーサも後悔の念を抱きつつある。
そんな中、更なる脅威が迫る。
「ぜ、前方からもの凄いスピードで突っ込んでくる船が!」
配下である海賊から悲鳴にも似た、報告があげられる。
「見ればわかるわ!」
とっくに『スーパーパワフルおシノギちゃん号』が真っすぐに自分が乗る旗艦に迫ってきているのが、カルロスの目に映っていたのだ。
「今度こそ契約を果たしてもらうぞ!」
カルロスは即座に融合した幻朧帝イティハーサの鎧の力を無理矢理引き出し、巨人化した後で全身を数万トンに及ぶ海水で覆う、そして無限に広がりゆく大海から無限に供給される死の海水の矢の全てを、突っ込んでくる一隻の船だけに向ける。
「お前達も迎撃するのだ」
更に生き残っている海賊達にも砲撃を命じ、空が黒に染まる程の砲弾が一隻の船に降り注ぐ。
もはやなりふり構わぬ総攻撃である。
「盛大なフルコースでの歓迎感謝します!」
カルロス達の総攻撃を受けながらも、団員たちを乗せたシノギは、怯むどころか喜び勇んで、猛攻の嵐の中を、自ら飛び込んでいく。
「これでは命がいくらあっても足りないような気もするが…まあこれも問題はあるまい!」
アリスティアーはやれやれといった感じで、広範囲に仕掛けておいた鏡の破片を、カルロスが乗る旗艦を包囲するように展開させる。
「墜ちよ写し身、大地を穿て!」
そして自身の真の姿を模した巨大な剣を旗艦の上に落とすのだった。
「皆に届け!ルーちゃんの愛のラヴを☆」
ルーチャは緊迫した状況下でもマイペースに歌い続け、戦場を盛り上げている。
その周囲では空飛ぶサメのキグルミが懸命に死の海水の矢と海賊達の砲撃を凌いでいた。
「カルロス!お前もネタキャラにしてやろうか」
アリスティアが落とした巨大な剣とカルロスを守る海水の壁が拮抗している所に、要が海賊達にしてきたのと同様の弱体化属性をカルロスに付与させる。
「あ、疾風注意だよ!」
フォーが船を加速させる為にゲイルタクトによる天候操作を行っていたが、勢い余ってカルロスの方に強烈な疾風が飛んでしまった。
だが結果として状況は、『しゃにむにー』側に好転する。
「く…こんなふざけた奴等に!」
疾風を受けて勢いづいた巨大な剣が、遂に海水の防壁を打ち破ったのである。
「ふざけてなんかいませんよ!私達はいつだって本気です!」
『死の海水』の矢による絶え間なく続く攻撃を、フォーにかけてもらった精霊術で耐えながら、シノギは自身の船体を、巨人化したカルロスにぶつけた。
「ぐおおお!!」
捨て身にも近い突撃をまともに受けたカルロスは、海水の鎧で大ダメージは避けるも大きくよろけてしまう。
「あとは巨大私が振るって、ぶった切ってやります!」
「少々大きいが今の君なら問題なく使えるだろう?容赦なく叩き切ってやれ」
シノギは巨大剣と化したアリスティアーを手に、渾身の力でカルロスを幻朧帝の鎧ごと宣言どおりにぶった切るのであった。
「まさかこの世界で我が敗北する結果となろうとは!」
「この程度の者と契約を交わしたのがそもそもの失敗であったか…」
その言葉を最後にカルロスと幻朧帝は力を失い、自らが創り出したグリードオーシャン・アルゴの大海原に沈み、そのまま二度と浮かび上がる事はなかった。
「これが!海賊の結束力です!!」
「死ぬかと思いましたよ!」
シノギの勝利宣言に、ルーチャが目を回しながら返事をする。
どちらかといえば、カルロス側の攻撃より、シノギの無茶な突撃による被害の方が大きかったように思える。
「本当に危ないところでしたよ」
「これでもかという程、強化しておいてよかったぜ」
フォーの精霊術と要の属性付与が無ければ、『しゃにむにー』側の被害も今以上に甚大となっていたことだろう。
「まだ終わっていませんよ!財宝が私達を待っています」
一息つく間もなく、シノギは|海賊《残党》狩りという名の財宝を求めて、グリードオーシャン・アルゴの大海原を駆ける。
「それじゃ、また風を吹かせるよ」
「カルロスが倒れたおかげで散らばってしまったが…問題はない」
「ルーちゃんは応援していますね」
「シノちゃん、カワイイヤッター」
団員達も慣れた様子で同意し、『しゃにむにー』はグリードオーシャン・アルゴが崩壊する、その瞬間まで海賊行為に明け暮れるのだった。
大成功
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