帝都櫻大戰㉔〜萌した命を
●サクラタルタロス
其は、幻朧帝イティハーサがエンシェント・レヰス『イザナミ』と融合することで生み出せし世界。
天も地も、美しい櫻の花に覆われた世界。
されど、櫻の下には無数の『冥府の蛆獣』が蠢いていて。
命ある者を等しく急速に蝕んでいく。
生命すべてに牙を剥く此の世界。
新たな生命を否定する、幻朧帝の新世界――。
●深淵にて光る
「仮に戦いに勝ったとしても、だ。此の戦場……『サクラタルタロス』を制圧しきれないと、他世界の侵略に乗り出しちまう。なあ、許せるか? そんなことが」
猟兵達に、布原・理馮(f44508)は問う。
皆、きっと答えは等しく――否、だろう。
「敵に抗う術が視えた。説明する。完全に勝つ為にな」
必要なことは、新世界の創造主たる『イティハーサ・イザナミ』の撃破。
されど、戦場となるサクラタルタロスの内部は静止した『死の静寂』に満ちており、命ある者はこの空間にいるだけで急速に生命力を消耗していってしまう。
「対策は二つ。いずれを選ぶかはアンタ達次第だ」
一つは、自身が消耗し切ってしまう前に幻朧帝に渾身の一撃を与えて撤退すること。
もう一つは、幻朧帝に取り込まれたイザナミに向けて、猟兵が自身の『命の輝き』を示すこと。
「後者の手段を取る場合、『命の輝き』を示すことができれば、僅かな時間ではあるがイザナミと同化した幻朧帝を怯ませることができるかもしれない」
そうすれば、一時的に『死の静寂』を止められる可能性があるようだ。
「『命の輝き』ってのは……まあ、人の数だけあるだろう。そいつを示してやればいい。例えばだが、俺の場合は」
と、理馮は掌に軽く刀の刃を軽く滑らせる。
赤い血がぽたり、グリモアベースの血に落ちた。
「流れる血、紡ぐ言葉、術の類、磨き上げた武。受け継いだもの、自ら手にしたもの。何だって構いやしないさ。見せつけてやれよ、堂々と。命ある者たるアンタ達が生きている……生きてきた其の証を。そして」
生命を、未来を繋いでゆく為に。
いざ、其を望まぬ帝を殺せ。
藤影有
お世話になっております。藤影有です。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「帝都櫻大戰」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
プレイングボーナス……生命力が尽きる前に一撃を与え、離脱する/自身の「命の輝き」をイザナミに示す。
●ボス『イティハーサ・イザナミ』
『幻朧帝イティハーサ』と『イザナミ』が融合した、オブリビオンを超越する「骸の海そのもの」です。滅びの過去より侵略新世界『サクラタルタロス』を創造します。
●プレイングについて
OP公開と同時に受付開始します(今回、断章はありません)。
送信可能な状態でしたら、いつでも送ってくださって構いません。
それでは、どうぞよろしくお願い致します。
第1章 ボス戦
『イティハーサ・イザナミ』
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POW : 天矢『サクラタルタロス』
【射た矢が突き刺さった地点】から、詠唱時間に応じて範囲が拡大する、【冥府の蛆獣による寄生】の状態異常を与える【真白き死桜花の嵐】を放つ。
SPD : 神鷹『サクラタルタロス』
【神鷹の羽ばたきと共に白い花弁】を噴出し、吸引した全員を【冥府の蛆獣】化し、レベル秒間操る。使用者が製作した【世界の住人たる証】を装備した者は無効。
WIZ : 骸眼『サクラタルタロス』
レベルm半径内を【生命を拒む世界】とする。敵味方全て、範囲内にいる間は【死をもたらすための力】が強化され、【生を長引かせようとする力】が弱体化される。
👑11
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神臣・薙人
他世界への侵略など、許せる筈がありません
イザナミ自身もそんな事は望んでいないでしょう
…止めなければ
転送直後から最短距離で幻朧帝へ接近
相手が射程に入った段階で白燐蟲で攻撃
傷を与える事に成功すれば桜花燐撃使用
生命を拒む力は敢えて受け止めます
そしてイザナミへ呼び掛けを
イザナミ、私の姿が見えますか?
私は生まれた時は人間でした
私は、一度死んで桜の精となったのです
生にしがみ付いた私を、桜が救ってくれたのです
私がこの姿で、今ここにいる
それが私の命の証です
貴方も、そんな命を愛したのでしょう?
貴方の愛した命を、世界を護るために
一瞬でいい
幻朧帝に抗って下さい!
言葉が届けば幻朧帝へ白燐蟲の追撃を
貴方の事は許しません
●
天地を埋め尽くす桜が揺れる。
地の其れはやや不自然に、深奥でうぞうぞと何かが蠢く気配がする。
そう、此処はサクラタルタロス。
新たに生まれし、死の世界。他世界に在りし生命をも拒む――。
(「そんなことは、けして」)
許される筈などないと、神臣・薙人(f35429)は白い羽織に口元を埋める。
もし許してしまったら。異界への侵略が始まってしまったら。
(「イザナミもそんな事は望んでいないでしょう」)
遠目に見えるイティハーサ・イザナミ。女神の姿はぼんやりとしているけれど。
身体の主導権を奪われてなお、彼女は確かに其処にいる。
きっと、其処で泣いている。
「止めなくては」
毅然と呟いて、青年は踏み出した。
生命を拒む世界の中へと。
小細工無しの一直線、最短距離を進むことを薙人は選んだ。
命を拒む力? それがどうしたというのだ。
為すべきは、怯えることなどではない。
「イザナミ、私の姿が見えますか?」
呼び掛ける相手は、女神。
どうか届けと願いながら。
「私は生まれた時は人間でした。私は、一度死んで桜の精となったのです。生にしがみ付いた私を、桜が救ってくれたのです」
途端、ざわと桜が揺れ動く。
其の鳴動は、不思議と薙人にとって心地よいものであった。
「私がこの姿で、今ここにいる。それが私の命の証です。貴方も、そんな命を愛したのでしょう?」
イティハーサがす、と手を翳してくる。
されど、何かが起きるでもない。
何物も、誰も。薙人を拒もうとしない。
今、確かに生きている彼を。
「貴方の愛した命を、世界を護るために。一瞬でいい――」
抗って。
さっと桜が道を開けた。
今だ。
「……幻朧帝、貴方の事は許しません」
意趣返しの如く。薙人が手を翳してみせれば、応じた白燐蟲がイティハーサ目掛けて飛び掛かる。
そのうちの一匹が嚙みついた刹那、青年は蟲笛の音を響かせる。
行け、と。
死の静寂をも超えて、次々と帝へ食らい付く白燐蟲。
イティハーサに刻まれた傷は、けして消えることはない。
大成功
🔵🔵🔵
夜刀神・鏡介
イザナミのユーベルコードで造られたサクラエリュシオンも相当なものだったが……それに輪をかけて消耗が激しい
聞いていた通り、短期決戦を仕掛ける他ないようだ
神刀の封印を解除。神気を纏う事で身体能力を強化し、その力で少しだけ制限時間を伸ばし
イティハーサが仕掛けてくるのを敢えて待ち、矢の射線から刺さるであろう地点を予測
そこから少しだけ距離を取る事で、死桜花の嵐を回避
この後の詠唱で効果範囲が拡大すればすぐに影響を受ける事になるだろうが
その前に此方も力を溜める。神刀を上段で構えて力を圧縮して
嵐が触れるか触れないか、ギリギリの所で超高速で一気に踏み出し、イティハーサに接近
澪式・絶技【無畏】の一撃を叩き込む
●
あくまで、此処を死で満たしておきたいのだろう。
イティハーサは天矢を放ち――其が突き刺さった地点から、真白き死桜花の嵐が巻き起こる。
歴戦の猟兵たる夜刀神・鏡介(f28122)であったが、己の背筋がすっと寒くなるのを感じた。
(「イザナミのユーベルコードで造られた、サクラエリュシオンも相当なものだったが……」)
それに輪をかけて消耗が激しい。
事前に聴いていた通り、対策無しでは呑まれてしまう。
ならば、己が為すべきことは。
(「……短期決戦を仕掛ける他ない!」)
神刀、封印解除。
神気を纏うことで強化された肉体が、生命力で満たされてゆく。
限られた時間は僅かながら伸ばされた。
此の状況で、狙うべきは。
(「――次の一射」)
矢の向きは、先程の射撃から予測される嵐の発生地点は。
呼吸を整え、答えを導き出し。
ひょうと矢が放たれた刹那。
「今だ!」
深く地を蹴り、一気にイティハーサとの距離を詰める。
背後にて新たな嵐の気配がする。其が広がったとして、己も巻き込まれてしまうか否か。
いや、構うことなどない。
捉えられる前に、ケリを付けてやる。
神刀を上段で構え、力を圧縮し。
ごうっと背に風を感じるも。
(「もう一歩、あと一歩!」)
踏み出して。
過去も未来も厭わずに。
「我が太刀は悉くを打ち砕く――澪式・絶技【無畏】」
今だけに集中した渾身の斬撃をイティハーサに叩き込んだ。
大成功
🔵🔵🔵
フィーナ・シェフィールド
アドリブ歓迎!
イザナミ様、ここまで帝にいいようにされてしまうなんて…
ひどい…絶対、許せない!
生命の力、イザナミ様の想い!わたしたちが示してみせます!
シュッツエンゲルにモーントシャインを纏わせ、周囲にオーラ防御の結界を展開してサクラタルタロスの影響を軽減して耐えます。
(長くはもたないけど…一瞬でいい、全力の一撃を、幻朧帝に!)
「イザナミ様の愛よ、その想いは永遠に受け継がれるわ!」
気力を振り絞って【断罪の櫻花剣】を発動。
「悪しき者に、永遠の眠りを!人々に仇為す悪しき者よ!永劫の闇へと還りなさい!」
破魔の力を込めた歌によって召喚した、桜色に輝く光の聖剣を構え、イザナミ様ごと幻朧帝を一刀両断します。
●
立ちはだかるイティハーサの背後にて、取り込まれた女神の幻影が揺らめいている。
彼女の顔は、泣いているように見えた。
(「イザナミ様、ここまで帝にいいようにされてしまうなんて……。ひどい……絶対、許せない!」)
フィーナ・シェフィールド(f22932)は純白の翼を広げる。
冥府の闇に抗う意志を示すかのように。
「生命の力、イザナミ様の想い! わたしたちが示してみせます!」
そんな娘の決意の言葉を、イティハーサは嘲笑うかのように。
生命を拒む世界が、広がってゆく。
(「シュッツエンゲル、機動。モーントシャインによるバリアを展開!」)
月明りを思わせる結界を張り、フィーナはサクラタルタロスの影響を軽減せんと試みる。
わかっている。長くは持たない。
それでも構わない。一瞬でいい。
全力の一撃を幻朧帝にお見舞いしてやる時を稼げれば。
「イザナミ様の愛よ、その想いは永遠に受け継がれるわ!」
死の恐怖、苦痛――闇がじわりと侵食してくるのを感じる。
それでも、いや。それゆえに、全てを懸けねばならない。
「悪しき者に、永遠の眠りを!」
歌唱に乗せて召喚するは、桜色に輝く光の聖剣。
其の銘を、
断罪の櫻花剣と云う。
「人々に仇為す悪しき者よ! 永劫の闇へと還りなさい!」
羽ばたいて、一振りの剣を手に。
娘は女神の幻影ごと、帝を切り裂いたのだった。
大成功
🔵🔵🔵

アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎
【SPD】
イティハーサさん…!
イザナミさんや
『世界』は
貴方の
玩具では
ありません…!
【ゲルセミ】で
キャバリアの能力等
トレース状態に
翼で飛翔
【空中機動】等
【空中戦】も行い
立体的に立回り
【浄化】を込め
UC発動
更に
自身の髪に
マリーゴールドを咲かせ
イザナミさんに
自身の命の輝きを示し
『イザナミさん…マリーゴールドの花言葉には…「生命の輝き」という意味があるんです…』
攻撃等
【第六感】【心眼】【残像】
【通常攻撃無効】
【結界術】【オーラ防御】で
防御行動や
UCで回復
発動中のUCと併せ
【武器巨大化】した
クイーンオブハートキーや
【ハートのA】で
【全力魔法】や
【誘導弾】の【一斉発射】
【弾幕】で
攻撃し離脱
●
可憐な少女の瞳には今、明確な怒りが滾っていた。
「イティハーサさん……!」
死の世界の創造主を前にしても、アリス・フェアリィハート(f01939)は臆さない。
それだけ、彼女の想いは強かった。
「イザナミさんや『世界』は、貴方の玩具ではありません……!」
猟兵達に届いた予兆で、幻朧帝は確かに言っていた。
……そう、最早世界を創るのに、新たな『未来』など必要ない。
新世界は、これまで形作られた『過去の断片』を組み合わせるだけで、容易に作り出せる。
其の言葉は、全ての存在に対する冒涜といえた。
アリスにとっても、到底許せるものではなかった。
だから。
神鷹が飛び、遍く全てに死を齎さんとしても。
「――受けつぎし力……是は天…「光と生」の側面の力……」
少女は退かない。
此処に在りて、示す。
「イザナミさん!!」
世界が桃色に塗り替わり始めた時。
アリスの髪に、マリーゴールドの花が揺れていた。
「マリーゴールドの花言葉には……「生命の輝き」という意味があるんです……」
其処は今やアリスの領域。
神なる桃が咲き誇り、神氣が満ち満ちる領界。
少女を取り巻かんとしていた死氣は、今いずこ。
そして踏み出すべきは、今。
「「苦難に逢う者あれば……その者の力となれ」……私は、託されたんです」
携えしは、巨大化させたクイーンオブハートキー。
狙い定めしは、幻朧帝。
「だから、此処で示してみせます」
掲げた金色の鍵が煌めいて。
「私の、命の輝きを!」
浄化の力宿した魔弾を生み出し、イティハーサを穿った。
大成功
🔵🔵🔵
エミリィ・ジゼル
わたくしにとっての命の輝き。そう、それは鮫魔術です。
見せてやりましょう。わたくしのとっておき、最強最高の鮫魔術、サメンタルファンタジアを。
サメ属性の自然現象を操るこのUCでもって、サメ属性の流星群――サメテオを発生。更には今回は制御を度外視。あえてコントロール不能にすることで威力をアップします。
空を覆い尽くさんばかりに降り注ぐ大量のサメでもって、イティハーサにギャフンと言わせてやりましょう。
鮫魔術師にしてサメぐるみの伝道師であるわたくしのサメぢからを見せつけてやるぜ!
●
「わたくしにとっての命の輝き、見せてやりましょう」
エミリィ・ジゼル(f01678)は不敵に笑う。
生命を拒む世界? 上等じゃないか。
創造主? それがどうした。
骸の海の具現? ――海はむしろ、自分のフィールドだ。
なにせ、彼女は。
「わたくしのとっておき、最強最高の鮫魔術、サメンタルファンタジアを!!」
イティハーサの眉がほんの少し寄った、気がした。
「おや、もしやグリードオーシャン最古の魔術体系である鮫魔術をご存じない?」
ならば、見せつけてやろうではないか。
己の鮫魔術を、命の輝きを!
属性は鮫、操る自然現象は流星群。
即ち、出づるは。
「サ メ テ オ!!!」
制御度外視の超弩級! 空を覆い尽くさんばかりに降り注ぐ大量の鮫!
天に咲き誇っていた桜を散らして牙を剥く、鮫、鮫、鮫!!
いや、何だこれ!!!
「これが、鮫魔術師にしてサメぐるみの伝道師であるわたくしのサメ力(ぢから)!」
ぶっちゃけこの際何でもいいな!!!
「とくとご覧あれ!!」
一直線に落ちてきた鮫の一匹が、イティハーサの頭に齧り付いた!
大成功
🔵🔵🔵
御魂・神治
宇宙の熱量死が怖いんか、帝は
強力な力を持つ割に豆腐メンタルやの
どうせ死ぬばっか言う創造神がおるか!
炎【属性攻撃】と【環境耐性】の【結界術】で、蛆獣を【焼却】しつつ生命活動減少を相殺
結界が削り切られるまでに、ありったけの【破魔】と【除霊】の力を天誅に【エネルギー充填】する
結界が限界に来たら一発デカいのお見舞いしたる
『天照大神』
死の闇とは対極にある生の光や
しかも皇族の頂点の名を関する銃弾やで、受け取っとき!
一つ教えたる
人間って飽きるんやわ
他所様のふっるいネタの寄せ集めしか出来へん様になったアンタは三流、いや
映す価値なし創造神や
●
イティハーサはもしや、何かを恐れているのであろうか。
御魂・神治(f28925)は思考する。それは例えば、宇宙の熱量死?
「強力な力を持つ割に豆腐メンタルやの。どうせ死ぬばっか言う創造神がおるか!」
其の啖呵がイティハーサにどう響いたかはわからないが。
答えは――天矢を以てして。
「お、殺る気か。上等や」
矢の刺さった地点から死桜花の嵐が起こり、冥府の蛆獣が牙を剥く。
「殺れるもんなら殺ってみい!」
神治が展開せしは炎の属性を持つ結界術。
冥府の蛆獣を焼却し、這い寄る死を牽制しつつ――耐える。
じわりじわりと結界が侵食されながらも。
(「ありったけ、お見舞いしたる」)
己の破魔と除霊の力を、天誅の銘持つスナイパーライフルに籠めてゆく。
「なあ、神さんよ。一つ教えたる」
最中、男が紡ぐ言葉。
其は時間稼ぎのみならず、本心からのものであった。
「人間って飽きるんやわ」
一人の人間から神へ、今を生きる者から何時であれ生きていないモノへ。
「他所様のふっるいネタの寄せ集めしか出来へん様になったアンタは三流、いや。映す価値なし創造神や」
だから、言葉のみならず。
送ってやろう。
結界が限界に達した今、崩壊に乗じて一筋の光を!
「一発デカいの、受け取っとき!」
神器神弾・天照大神。
其は、皇族の頂点の名を関する銃弾。
其は、存在ごと邪気を焼き祓う太陽神の閃光。
其は、己が死の危機に比例し力を増すもの。
其は――。
「死の闇とは対極にある生の光や!!」
焼き切るもの。
ひとつの世界を生み出す存在であれ、其の光からは逃れられない。
岩戸に籠った逸話をも持つお天道様は、闇の底をも等しく視ているのだから。
大成功
🔵🔵🔵
葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と
一撃の前に絶対言いたい事があると
傍らの相棒に呟く
「俺達はちゃんと知ってるからね」
進もう
かけがえのない相棒と共に
「俺達は命満ちる世界から来た」
メガリスから得られるのも生命賛歌
その加護と輝きで戦った
最後の敵はアンタと同じ命無きモノ
命を憎み無の世界を望んだ
でもね
俺達はそれを打ち砕いたよ
何万人の全力で
「その輝く記憶と歴史が俺達にはある!」
俺達からそれを奪い去る事は
凡てが死に絶えた世界でも絶対に出来ない
貴様の尊ぶ『過去』に
俺達の命の輝きがある事を知れ!
相棒と呼応し
全力でアークヘリオン詠唱
高速・多重詠唱で幾度でも
生命を否定するモノには負けられない
銀誓館の能力者としても必ず勝つよ
凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と
イザナミがどんな思いで居たか
今までの戦場で理解している
死の静寂だろうとなんだろうと
俺達が此処で終わらせる
相棒が言いたい事も勿論解る
「あぁ、俺達だからこそ、なのもな」
幻朧帝に相対し命の輝きを見せつける
「俺達は今までも戦ってきた」
命溢れる力を纏って
命無き敵を、世界の破壊を目論む敵を
全て倒し、進んできた、だからこそ
「俺は、お前を許さない」
生命は不要と言い切るその在り方に
他を軽んじるその存在
それを断ち切る為に俺達の命を
全てを護り戦い抜く為の力を
俺達にとっての在り方を見せつける
「俺達は全てを護る。受けて見ろ、幻朧帝」
【水遁「水刃手裏剣」】を怯んだ隙へ
相棒と共に全力で叩き込む!
●
幾つの戦場を駆け抜けてきただろうか。
戦いの中で彼の女神の想いを、二人は痛い程に理解していた。
凶月・陸井(f35296)と葛城・時人(f35294)。
かけがえのない相棒同士である彼らは、冥府の奥底でも共に在った。
死の静寂であろうとなんだろうと、自分達が此処で終わらせるのだと。
「俺達はちゃんと知ってるからね」
時人が呟けば、陸井も頷いて。
「あぁ、俺達だからこそ」
いざ、進もう――共に。
二つの命を拒むはイティハーサ。
死の世界の中、神鷹が羽ばたいて。冥府の蛆獣が蠢きはじめる。
されど、二人は動じない。
命の輝きを心の底から信じているから。
此れまで、ずっと目にしてきたから。
「俺達は命満ちる世界から来た」
時人の一声で、蛆獣が僅かに静まった。
青年の記憶にある光景が既に、死を退ける程のものだったのかもしれない。
メガリスから得られる生命賛歌。その加護と輝きで戦った過去。
最後の敵は、イティハーサと同じ命無きモノであった。
命を憎み、無の世界を望んでいた。
されど。
「でもね、俺達はそれを打ち砕いたよ。何万人の全力で」
「ああ。俺達は今までも戦ってきた」
並び立つ睦井が言葉を続ければ、二人を包み込まんとしていた死の気配がだんだんと薄れてゆく。
「命溢れる力を纏って。命無き敵を、世界の破壊を目論む敵を。全て倒し、進んできた」
「その輝く記憶と歴史が俺達にはある!」
ざわ、と桜が胎動して。イティハーサが後退る。
二人を見据えながらも、何処か眩し気に。
生命は不要。そう言い切った創造主が、だ。
「俺達から輝きを奪い去る事は、凡てが死に絶えた世界でも絶対に出来ない」
時人は突き付ける。残酷なまでの眩さを。
「命を、他を軽んじるその在り方――俺は、俺達はお前を許さない」
睦井は示してみせる。神をも断ずる強き決意を。
「貴様の尊ぶ『過去』に俺達の命の輝きがある事を知れ!」
「俺達は全てを護る。受けて見ろ、幻朧帝」
始まりの刻印よ、創世の光もて敵を討て。
流れ行く水刃よ。守り抜く為に神をも縛れ。
水刃手裏剣で地に影を縛り付けられ、自由を奪われし創造主。
其処に創世の光の裁きが、幾重にも幾重にも浴びせられたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵

出水宮・カガリ
生のない、死の世界。元から生がなければ、奪われる生もない。
奪われるのは、侵入者の生のみ。
……そういう世界だったなら、カガリにとっても望ましいのだが。
世界そのものが、他の生を侵略するのなら。
それは、境界として。カガリが隔てるべきものだ。
いざなみ、いざなみ。もはや、応えられぬであろうきみ。
我こそは危うきを
境の向こうへ
塞るもの。千引の大岩を礎とする城門なれば。
【泉門変生】……この黄金が、カガリの命だ。寄生に負けぬように、惜しまず輝きを増していく。
結界術、霊的防護、呪詛耐性、禁呪も併せて閉ざす。
いわとの(『内なる大神<オオカミ>』)。今は力のみとなったきみよ。
最後まで、示してくれ。
●
もしも、サクラタルタロスが出水宮・カガリ(f04556)が想像するような世界であったなら。
(「生のない、死の世界。元から生がなければ、奪われる生もない。奪われるのは、侵入者の生のみ」)
そういう世界であったのならば、城門の化身たる彼にとっては望ましくも思えるものだったのだが。
世界そのものが、他の生を侵略するというのなら。
「それは、境界として。カガリが隔てるべきものだ」
生と死は表裏一体にして、区切られねばならぬものだから。
姿を現したカガリに、天矢が真っすぐに向けられる。
されど、男はイティハーサを意に介した様子もなく。
「いざなみ、いざなみ。もはや、応えられぬであろうきみ」
声を届けるは、囚われし女神へと。
「我こそは危うきを
境の向こうへ
塞るもの。千引の大岩を礎とする城門なれば」
ひょうと天矢が放たれて、カガリに突き刺さった。
其のはずだった。
――いずみやいづる黄泉戸の塞。我は世を隔つ磐戸なり。
其処に男はいなかった。
聳えるは、黄金城壁。
泉門変生。此の黄金の色が、カガリの命の輝きそのもの。
冥府の蛆獣が剥がれてゆく。嵐が内に内にと圧縮されてゆく。
傲慢なる創造主をも巻き込んで。
(「いわとの『内なる
大神』。今は力のみとなったきみよ」)
どうか最後まで示してくれ。
願いと、祈りと共に。
冥府の奥底で、門が閉じる音がした。
大成功
🔵🔵🔵

円谷・澄江
生者だけじゃなく死者の意志まで踏み躙るつもりかい。
そんなクズに遠慮はいらない。
一発ぶちかまして無念晴らしてやるよ!
クニークルスに搭乗。
転移後即イティハーサ標的に定めUC起動。
思念波放出して標的定め難くした状態で兎翼広げ一気に突っ込む!
雑に花弁周囲にばら撒いてくるだろうが兎翼を覆った斥力のフィールドでパリィし吸入を防ぐ。
兎に角一撃、最短ルートと敵攻撃の挙動を電探で探り見切って距離を詰めてビーム・ドスで神鷹をぶっ刺し羽ばたき封じてやるよ!
羽ばたきが止まったら操縦席から飛び出しアタシ自身がヤッパでイティハーサ本体ぶっ刺して捻りダメージ与えてやる…!
命の足掻き、舐めんじゃないよ!
※アドリブ絡み等お任せ
●
黒き兎が牙を剥く。
「生者だけじゃなく、死者の意志まで踏み躙るつもりかい」
円谷・澄江(f38642)は吐き捨てる。
新世界の神? 創造主?
何者であろうが、知ったことか。
「そんなクズに遠慮はいらない。一発ぶちかまして無念晴らしてやるよ!」
クニークルス。
主の想いに呼応するように、キャバリアが月光色に煌めいた。
新手を認め、イティハーサの腕に留まった神鷹が羽ばたく。
途端、白い花弁が舞い散って、冥府の蛆獣が蠢き出すが。
「知ったことかああああああ!!!」
認識阻害の念波を放ちながら、澄江の操るキャバリアが高速機動する。
標的を定めづらくし、かつ花弁は広げた兎翼の斥力フィールドでパリィ。
ジグザグに移動し、それでいて最も効率の良いルートで。
兎の女が選んだのは、敵に肉薄してのインファイト。
己が何処に在れど、たとえ何者が相手であれど。
彼女は彼女のやり方を曲げない。
「命の足掻き――」
まずはビーム・ドスで神鷹を刺し、羽ばたきを封じ。
刹那、自身はコックピットから飛び出して。
「――舐めんじゃないよ!」
ヤッパで荒々しくイティハーサの胴体を突き刺し、貫いた。
大成功
🔵🔵🔵
ゼロ・ブランク
【ドヴェルグ】
イザナミちゃん、10日振りぐらいだねぇ!
『死の静寂』に満ちた世界なんて……あの時(第二戦線)は命奪うことに対して泣いてたのにねぇ~
よーし、生きている者として!『命の輝き』見せちゃおっかー!
アタシの『命の輝き』は絵を描くこと!
皆の『命の輝き』に合わせて、絵を描いていくよぉ♪
鈴果ちゃんにはアイドル応援うちわやペンライトを、ルイナちゃんには彼女のUCに合わせて風景やアイテムを、依月くんには彼のUCに合わせて美しい花を描いていくよぉ
こうして皆の『命の輝き』を補強しつつ、アタシ自身の『命の輝き』も見せつけるよ!
敵が怯んだらアタシのUCも発動、カワイイうさぎちゃんを沢山描いて攻撃させるねぇ!
柳・依月
【ドヴェルグ】
またお会いしましたね、イザナミ様?
斯くも美しきこの世界、しかし貴方の望む世界ではないはずです。
話には聞いてたが、いるだけでヤバい世界とはな。
……おい、お前ら、危ねえぞ!
(UC自動発動)
これは……守ってくれたのか。
そうだ……俺にはこいつらがついてる。
黙って失踪するような俺に、ただの人間でありながら死んだ後も魂になってまでついてきてくれる奴らが。
こいつらだけじゃねえ、俺という物語は数多の名もなき人々の思いを受け継いでここに在る。
だからどんな相手にも絶対に負けられねえ。
ゼロの力も借りて死の静寂を耐えきるぜ。
怯んだところに【呪詛】を乗せた仕込み刀で一気に集中攻撃するぜ。
アドリブ連携歓迎!
星凪・ルイナ
【ドヴェルグ】
わー…櫻が綺麗…激務で荒んだ心が癒される…とか言ってる場合じゃなさそうですね…
命の輝きを示す…命の輝きってなんだ?
輝かしいと言えば伝え紡がれる物語、それに語られる英雄
UCを発動、英雄【ジャンヌ・ダルク】にゼロさんの力も借りて成り切って死の静寂に耐えるよ
柳さんの言う通り物語は紡いでこそ…ここで終わらせる訳にはいかないね
「前に進み続ける事、即ちそれこそが光。血に塗れようと私は進み続けます」
「主よ!世界を守る力をーー行きます!」
帝が怯んだらEGOを突き進む意思――槍に変化させ宵闇さんの突破を援護して一気に敵を突き崩す
生命を拒む世界に対抗する為、この一瞬に命を賭ける

宵空・鈴果
【ドヴェルグ】で参加
●心情
どんなにつらくても、どんなに迷っても、どんなにさみしくても。見上げればそこにある
星になる――それが私の夢
そしてその星は一つじゃだめで、いーっぱい輝いて競い合う満点の星空で、常に一秒前の過去より輝いてなきゃダメだりん☆
夢を奪うロートルジジイがうるせぇりん☆過去の焼き増しなんてノーセンキューりん☆
●攻撃
射た矢が突き刺さった地点からってことは空は範囲に入るのに時間がかかるってことりん☆
だったら、ティンクルスターと一緒に遥か空まで飛び上がって、そこからUCの急降下のキック!
敵の攻撃や妨害を跳ね退ける、つまり冥府の蛆獣も死桜花の嵐も跳ね退けて蹴り飛ばしてやるりん☆
●
ドヴェルグ。
天翔ける空の工房に集う仲間達は、連れ立ってサクラタルタロスへ降り立った。
死地への旅か? ――否。
必ずや勝利し、皆で新たな旅路を行くのだ。
「またお会いしましたね、イザナミ様?」
「イザナミちゃん、10日振りぐらいだねぇ!」
柳・依月(f43523)とゼロ・ブランク(f42919)の声に、女神が応えることはない。
イザナミは今、幻影としてイティハーサの背後で揺らめくのみだ。
酷く、哀し気な顔をして。
「斯くも美しきこの世界。しかし、彼女の望む世界ではない」
「だよねえ。『死の静寂』に満ちた世界なんて……あの時は命奪うことに対して泣いてたのにねぇ~」
依月とゼロの傍ら、星凪・ルイナ(f40157)がはらりと舞う桜の花びらを掌に受け止めた。
綺麗だ。
心が癒されるかのよう――されど、此処は。
「死で満たされた世界。対するは、命の輝き。……命の輝きってなんだ?」
思考するルイナ。一方で。
「だいじょうぶだりん☆」
宵空・鈴果(f37140)は常のふわふわとした調子で言う。
「みんなの想いが、きっと輝きになるんだりん☆」
何でもないことのように。されど、彼女の言葉は確信を突いていたのだろう。
『――ッ!!!』
させぬと、まるでそう言うかのように。
イティハーサの従えた神鷹が羽ばたいて、猟兵達へと白い花弁を放ってきたのだから。
「……おい、お前ら、危ねえぞ!」
咄嗟に依月が仲間を庇わんと前に出た。
花弁が、冥府の蛆獣が、青年に迫る――されど、彼を害することはできなかった。
「これは……守ってくれたのか」
幽世蝶の加護の力が、依月に“死”を寄せ付けなかったのだ。
必然、彼は気付く。
己が守られている事実に、未だ生き続ける理由に。
「そうだ……俺にはこいつらがついてる」
黙って失踪するような自分に、ただの人間でありながら死んだ後も魂になってまでついてきてくれる存在が。
「こいつらだけじゃねえ、俺という物語は数多の名もなき人々の思いを受け継いでここに在る」
「柳さんの言う通り物語は紡いでこそ……ここで終わらせる訳にはいかないね」
ルイナは想い描く。過去に紡がれ、己もまた受け継いだ物語の英雄の姿を。
「さぁ、物語の開演です――空転せよ、《ラスト・クロニクル》」
其の英雄の名は、ジャンヌ・ダルク。
顕現した聖女の物語の力を彩るは、ゼロだ。
「アタシの『命の輝き』、よーく目に焼き付けてよね!」
彼女の在り方は、絵を描くこと。
他者を輝かせることは、ゼロ自身の輝きでもある。
依月には幽世蝶に合わせた花の絵を。
ルイナには勇ましき聖女に続く信徒達や、革命の旗を背景に。
そして、鈴果へは。
「アイドル応援うちわに、ペンライトも付けちゃうよ!」
「えへへ、ありがと! めいっぱい輝くりん☆」
ひょうと射られた天矢を、鈴果はぴょいと跳躍して躱した。
空に上がるは、一番星。
否。四人の力を合わせた煌めきだ。
「どんなにつらくても、どんなに迷っても、どんなにさみしくても。見上げればそこにある
星になる――それが私の夢」
だが、星はひとつではいけない。
「いーっぱい輝いて競い合う満点の星空で、常に一秒前の過去より輝いてなきゃダメだりん☆」
天矢が突き刺さった地点より巻き起こっていた嵐が、四人の命の輝きに呑まれ、消えてゆく。
此の世界で、死の概念は今や意味を成してはいなかった。
だがそれも束の間のこと。仲間達は皆、理解している。
今こそが好機、と。
「夢を奪うロートルジジイがうるせぇりん☆ 過去の焼き増しなんてノーセンキューりん☆」
流星が落つるかのように、鈴果がイティハーサに全力の蹴りをお見舞いし。
「今だね! うさぎちゃん、とっつげきー!」
ゼロが描いた可愛らしいうさぎの軍団が怒涛の進撃を始め。
「前に進み続ける事、即ちそれこそが光。血に塗れようと私は進み続けます。主よ! 世界を守る力を――行きます!」
軍団の中心。聖女と一体となったルイナの槍が、敵の胴を貫いて。
そして、体勢を崩したイティハーサの腕を落とすは。
「受け継いで、これからも紡いでいくんだ。だから、どんな相手にも絶対に負けられねえ!」
依月の、呪詛を――想いを乗せた仕込み刀の一閃。
四人の命の輝きが、創造主をも圧倒し。
咲き誇る桜が鳴動を始める。
遂に、新世界が――サクラタルタロスが揺らぐ。
大成功
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末代之光・九十
【藍九十】
死も生命も僕の仕事ではあったけど。
僕の所属していた國では死の静寂は一時に過ぎない。生命に循環するのだからね。
藍の故郷では余計な事をしてる奴が歪めていたけれど……
君はそう言う横紙破りをする類には見えないね。
イザナミ。
色々思う所のある名前だけど。世界が違う。君は僕の知る大和神群の奴らの大母とはまた別なのだろう。
なら存分に見せてあげる。
仮に弱体化されようとも。弱った先から補充しよう収集し結合させ僕の全霊で氾濫させ続けた生命で溢れかえらせて。
そして僕の知る限り最も強い生命の輝きを君に見せてあげる。
紫・藍の輝きをぉぉぉお!?
(格好付けてる途中で愛してる宣言喰らって思いっきりつんのめる)
ああああ藍。いやその有難う嬉しい僕も愛してる愛してるけどその恥ずかしいので!?
…歌を。う。うん。君が言うなら歌う。
(手を差し出す)
この生命の氾濫は。けれど長引かせる為じゃ無い。藍は。歪に長引かせる事を望みはしないから……
けれどだからこそ一層強く輝く。
僕の権能はその為に。
今。この時共に歌い。より強く輝く為に。
紫・藍
【藍九十】
死の静寂、でっすかー。
ダークセイヴァーで生まれ育った藍ちゃんくんにとっては常に身近にあったものなのでっす。
だからこそ、藍ちゃんくんはいつ死んでも笑って終われるよう、世界に己に胸を張って生き続けてきたのでっす。
そんな藍ちゃんくんにとって死はいつか至る完結であり、生ききった証なのでっす。
目指すべき完結。闇夜に輝くポラリス。
藍ちゃんくんは
死も
生も愛してるのでっす!
イザナミのおねえさん。命を愛してくださったおねえさん。
きっとサクラエリュシオンの皆様も、イザナミさんのことを愛してたのでっす!
歌うのでっす。ことのおねーさんと手を重ねて。死も生もこの手に抱いて。
静寂に響き渡らせるのでっす!
愛では足りぬこの藍を!
死桜花の嵐ごと藍ちゃんくんの生命たる歌で、おねーさんとの合唱で包みこんでさしあげるのでっす!
無理やり憑依や寄生で女神様の身体を奪う“程度”のことしかできない方々に。
女神様と相思相愛な藍ちゃんくんが!
負ける気なんてこれっぽっちもないのでっす!
●
藍ドルは何処にでも現れる。
愛する者と共になら、たとえ冥府の底にでも。
たとえ、其処が死に満ちた世界であれど。
二人なら、神話に語られる夫婦の如く――。
「死の静寂、でっすかー」
桜が散りゆく、或いは舞い上がる中で紫・藍(f01052)はことりと首を傾げる。
自分の知る故郷の其れとは随分と違う、妙に鮮やかなものであると。
既に数多の猟兵達の輝きに照らされ、此の世界は崩れ始めている。
されど、冥府の蛆獣どもも――創造主たるイティハーサも未だ息がある。
油断はならない。最後まで。
「……イザナミ」
藍の傍らに寄り添って、末代之光・九十(f27635)は取り込まれし女神の名を呟いた。
「色々思う所のある名前だけど。世界が違う。君は僕の知る、大和神群の奴らの大母とはまた別なのだろう」
ゆらり、ゆらり。
イティハーサの背後に見えるイザナミの幻が九十に応えるように揺らいだ。
言葉を交わすことはできぬけれど、神と神同士に何かしら通じるものはあった。
死も生命も九十の仕事はあった。
九十の所属していた國では死の静寂は一時に過ぎなかった。生命に循環するものであったから。
「藍の故郷では余計な事をしてる奴が歪めていたけれど……君はそう言う横紙破りをする類には見えないね」
刹那、イザナミの口元が動いた気がした。
『――■■■■』
二人は、確かに同じ意を汲み取った。
「……九十のおねーさん」
「そうだね、藍」
見せつけてやらねばなるまい。
命の輝きを、今。
其は、イティハーサの最期の足掻き。
残った片腕で天矢をぶん投げ、己を中心に生命を拒む世界を広げてゆく。
既に神としての威厳など、何処にもなかった。
奴はただの過去。世界を呑み込まんとするただのオブリビオンに過ぎなかった。
怯えることなど、何もない。
「存分に見せてあげるよ。君が千を殺すとしたら、僕は万の命で満たそう!」
末代之光・九十の名の下に、生命の反乱が起こる。
死の気配をも押し返す、無制御の生命の概念。
猟兵二人を守るように、生に満ちた空間が誕生する。
束の間、顕現した小さなステージ。
その中で一歩、踏み出したのは藍だ。
「藍ちゃんくんにとっては、死は常に身近にあったものなのでっす」
だからこそ、彼はいつ死んでも笑って終われるよう、世界に己に胸を張って生き続けてきた。
「そんな藍ちゃんくんにとって死はいつか至る完結であり、生ききった証なのでっす」
目指すべき完結。
其は、闇夜に輝くポラリス。
見上げた誰かの導となる、確かな輝き。
「藍ちゃんくんは
死も
生も愛してるのでっす!」
さあ、歌おう。
藍の空を。
愛では足りぬ此の藍を!
歌声よこの宇宙に響け ああ 彼方をも超えて 広がるこの世界を塗り替えて行こう 藍で
(「イザナミのおねえさん。命を愛してくださったおねえさん。きっとサクラエリュシオンの皆様も、イザナミさんのことを愛してたのでっす!」)
藍は歌う。
九十と手を重ね、死も生も其の手に抱いて。
二人の声が響き合い、死の静寂をも塗り替えてゆく。
九十の目元がふと和らいだ。
強くも優しい。此れが彼女の知る、最も強い命の輝き。
紫・藍の輝きだ。
無理やり憑依や寄生で女神様の身体を奪う“程度”のことしかできない“創造主”に。
命の輝きが、アイが負けるなど有り得るか? ――否。
歌詞と歌詞の狭間にも、藍はアイを忘れない。
「
女神様と相思相愛な藍ちゃんくんが! 負けることなんてこれっぽっちも有り得ないのでっす!」
「……~~~
!!!???」
冥府の底にて、人と生きる女神様は凄まじい愛の告白を受け取った。
火照る頬。されど、繋いだ手は強く強く。
命と命が合わさって、生み出されし輝きは美しく、眩く――。
死桜花の嵐が薙いで、蛆獣の蠢きも止まり。
桜の雨も何時しか止んで。
そして、イティハーサは。
『……ッ!!』
猟兵達に手を伸ばしながら。
何も掴めず、空を掻いて。
響き渡る生命賛歌の中、形を保てず消えていったのだった。
* * *
タルタロスに命の輝きが満ち、創造主をも討ち果たし。
此れからの世界はどうなるのだろう。
戦いの果て、其の後の未来は。
猟兵達ならば、きっと――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵