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帝都櫻大戰⑨〜雪と氷の力を借りて

作者：結城忍

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「うわー、助けてくれ！」
『雪と氷の国』は今まさに鉄人によって制圧されようとしている。鉄人の力は偉大で『雪と氷の国』の住人はどうすることもできない。
　しかし、そこに一筋の光明がさした。キャンピーくんによって『アイスエイジクイーン』が駆けつけた。『アイスエイジクイーン』は鉄人に対抗すべき道を指し示した。『雪と氷の国』に力強い助っ人が現れた。

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「皆の者、よく集まってくれた」
　コルネ・ナッツ（チョコ・f08366）は猟兵たちに資料を配る。

「アリスラビリンスの不思議の国の数々が大量の幻朧桜に覆われると同時に、エンシェント・レヰス『護国鉄神零號』が出現したのじゃ」

『護国鉄神零號』は本人が望まぬにもかかわらず配下の「小鉄神」達を多数の不思議の国に放ち、全ての不思議の国を破壊せんとしているようだ。

　そして常冬の『雪と氷の国』のひとつに『護国鉄神零號』が現れ、瞬く間に国全域を制圧してしまった。あっという間の出来事だった。

「だがこの国には、キャンピーくんの力によってデビルキングワールドの西のラスボス『アイスエイジクイーン』もまた転移してきているのじゃ」

　彼女は氷河期魔法で氷の自動鎧「絶晶（ぜっしょう）」のレプリカを不思議の国の溶けない雪から創造し、猟兵に貸し与えてくれようとしている……。
　これに乗り込んで戦えば、『護国鉄神零號』との真正面からのぶつかり合いにも耐えられるかもしれない。

「皆にはこの絶晶に乗り込んで戦うのが良いと思う。キャバリアと同じようなものじゃ。乗りこなせるじゃろう」

　コルネはゲートを開く。
「大変な任務だがなんとかこなして欲しい」
　コルネは頭を下げる。猟兵たちは軽く手を振りゲートへと消えていった。

第1章 ボス戦 『護国鉄神零號』

POW   :    零式噴進飛翔拳 かつて喰らった「【鋼鉄共栄圏の人々】」の魂を纏い、2倍ダメージ・2回攻撃・自動反撃を有した【ロケットパンチ】を装備する。 SPD   :    八岐大蛇機関砲 【自在に射角調整が可能な蛇型四連機関砲】を最大レベル秒間連射し続け、攻撃範囲にダメージと制圧効果（脱出・侵入を困難にする）を与える。 WIZ   :    護国熱血破壊砲 装備武器から【護国英霊波導砲】を発射する。自身の【放熱装置】削減量に応じ、威力・速度・発射数が増加する。 イラスト：柿坂八鹿 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

「アイスエイジクイーン殿！　ご助力感謝いたします！共にあのものを壊しましょう！！」
　朱鷺透・小枝子（亡国の戦塵ジカクナキアクリョウ・f29924）はアイスエイジクイーンに目をやる。
「お〜っほっほ！　普段は悪魔銀行員、その正体は氷河期魔法の使い手アイスエイジクイーンですわ！　さあ偉大なるデビルキングの皆様、わたくしの自動鎧『絶晶』を量産しますので、どうぞお使いくださいな！」

　ゆっくりと動き出す【護国鉄神零號】。
「８億の魂を蹂躙するまたとないオブリビオンの楔から解放する機会！　今が、悪の花道です！！！」
「我を倒してくれ」
　目の前の【護国鉄神零號】から漏れ出る声。それとは裏腹に攻撃を仕掛けてくる。
「お～っほっほ！　ならばわたくしがとどめを刺して差し上げますわ」

『継戦能力』を発動し、氷の自動鎧「絶晶」に乗り込み『操縦』を行う。なんとか操縦できそうだ。
「この鎧ならこれ騎兵刀も振るえる！　いくぞ、【護国鉄神零號】！」
　RXサイキックシールド展開、『オーラ防御』展開、【護国鉄神零號】の【自在に射角調整が可能な蛇型四連機関砲】の弾幕を強引に突破し【戦塵剣】発動！　【護国鉄神零號】に斬撃を防ぐ手立てはない。

「斬って、壊せぇええええ！！！」

　RX騎兵刀と氷の槍を「絶晶」の【怪力】で扱い、氷の槍の刃で【蛇型四連機関砲】を『なぎ払い』、更に踏み込みながら『２回攻撃』、RX騎兵刀で『切断』攻撃と怒涛の勢いで仕掛ける。

　装甲を切り裂き、そこへアイスエイジクイーンが飛び込みそこへ氷の一撃をぶち込む。
「お～っほっほ。いい連携でしたわね。デビルキング様」

　ドスンと【護国鉄神零號】は片膝をつく。
「我を倒してくれ」
　うめくように声を発する【護国鉄神零號】。それは心からの声なのだろうか。小枝子にはそれを判断することができない。

　戦況は小枝子に傾いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「絶晶、きれいな氷の鎧」
　フィーナ・シェフィールド（天上の演奏家・f22932）は絶晶に見惚れる。そしてすぐに乗り込む。
「キャバリアと同じような感覚で乗れるなら大丈夫ですね。雪と氷の国にこれ以上被害がおよばないよう、絶対に喰い止めます！」

　フィーナに向かって【護国英霊波導砲】を発射して、無言で攻撃してくる【護国鉄神零號】。だが、どこか迷っているようにも見える。攻撃は「シュッツエンゲル」に「モーントシャイン」を纏わせた『オーラ防御』の盾で受け流す。

「もう止めて！これ以上、誰も苦しめないで！」
　戦いながら【護国鉄神零號】の中から魂たちの苦しみの声を感じて、心を痛めるフィーナ。

「お～っほっほ。手が止まってましてよ！」
　アイスエイジクイーンの攻撃にあわせて、【護国鉄神零號】に捕らわれた影朧たち……幾多の魂に向けて、【傷ついた魂に捧げる輪廻の唄】を歌う。

「捕らわれし魂たちよ、安らかに眠ってください！」
絶唱。この地での戦い終わるまで、慈愛と破魔の歌を歌い続ける。【護国鉄神零號】の中の魂たちがざわざわしていることを感じるフィーナ。

　その間にアイスエイジクイーンが氷の一撃をいれていく。【傷ついた魂に捧げる輪廻の唄】によって行動が鈍ったのかアイスエイジクイーンの攻撃が次々と成功する。
「ふむ、あの歌、ただの歌ではないな。猟兵とは面白いものですね。いや、デビルキング様か」

　戦況はフィーナに傾いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「なるほど。面白いこと考えるじゃねえか。なら、いくぜ『紅蓮獅子大火輪』！」
　まずアームドフォートレスを装着。更には【火車合体】で絶晶と合体する。背部の獅子パーツが胸元に回る。陽環・柳火（突撃爆砕火の玉キャット・f28629）はさながら新しいロボットを完成させる。

「言うなれば、絶晶フォームってところか。炎と氷を備えたこの力、試させてもらうぜ！」
　まずは炎の『弾幕』『属性攻撃』でロケットパンチ【零式噴進飛翔拳】の反撃も届きにくくさせながら、相手の装甲やパンチを熱する。『弾幕』のおかげで【零式噴進飛翔拳】は中々命中しない。
「次は絶晶の力だ！」
　今度は氷の『弾幕』で冷却し、急速な温度差で相手の装甲に負担をかけ、弱体化を狙う。

「我を倒してくれ……」
「ああ、倒してやるさ！　さあ、こっからが本番だ！」
　両腕から獅子の爪を展開。それぞれに炎と氷の力を展開して交互に連続で切り付けてロケットパンチや敵のボディを『切断』する。ドスンとロケットパンチが地に落ちる。

「いや、我は倒せない！」
「ああ？　今ぶっ壊してやるよ！」

　炎と氷の連撃に【護国鉄神零號】は押されていく。
「グググ……」
「オラオラオラ！」
　炎と氷の爪による攻撃に【護国鉄神零號】は手が出せずにいる。

　完全に柳火のペースになっていた。かろうじて発射した【零式噴進飛翔拳】も獅子の爪に破壊される。戦況は完全に柳火に傾いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「アリスラビリンスも彼も両方助けよう。苦しみ、助けを求める声を無視はできないしね！」
　アイナ・ラティエル（星の国のアリス・f19388）は決意を決める。

「アイスエイジクイーン初めまして、この絶晶を借りるね。そしてボクと一緒に戦ってくれるかい？」
「お任せを。いきますわよ！」
「我を倒してくれ……」
【自在に射角調整が可能な蛇型四連機関砲】を放つ【護国鉄神零號】。満天の煌めきを活性化させ能力アップし、同時にオーラとティンクルスターによる盾で回避しきれない攻撃も防ぐ。完全には防ぎきれないが大したダメージではない。

「いや、我は倒せない！」
「クイーン、彼を凍らせて！その間にボクは急所を見抜くから」
「了解しましたわ」
　アイスエイジクイーンは凍気の渦を【護国鉄神零號】にぶつける。【護国鉄神零號】の動きが止まる。彼女の攻撃に合わせランスチャージとコンボをくりだしダメージを与えていく。
「さあ、トドメに【ＴwinkleＴwinkleＬittleStar】だ！」

　仲間を鼓舞し敵を浄化するキラキラ輝く星々を放ち、高威力の攻撃を連発する。アイスエイジクイーンによって凍らされたボディにひびが入りだす。【自在に射角調整が可能な蛇型四連機関砲】を放とうとするが蛇型四連機関砲がドスンと落ちる。

「ねえ、零號。キミは望まずこんな事やらされて、魂まで汚されて苦しいよね。ボクがキミとその魂たちをオブリビオン化呪いから解放し導こう！」
「我を倒してくれ……」

　ズズーン。【護国鉄神零號】は崩れ落ちる。【護国鉄神零號】は完全に沈黙した。

「グッバイ、【護国鉄神零號】」
【護国鉄神零號】は骸の海へと帰っていく。それをアイナは見送るのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

最終結果：成功 完成日:2024年09月20日