帝都櫻大戰⑥〜空の上にてカルロスを討て!
●サクラミラージュ・帝都
一年中、幻朧桜の咲き誇るサクラミラージュの帝都。
その上空に、今は桜の花びらだけではなく、不穏な影が押し寄せていた。
「飛行船……じゃない、何だあの船は!」
都の人々が目にしたのは、空を飛ぶ海賊船の一群であった。
カルロスの錨――それは、幻朧戦線将校『カルロス・グリード』が密かに各地に潜ませていた海賊船型秘密基地である。
そのカルロスが、隠されていた船を一斉に出撃させ、空から帝都へ攻撃を仕掛けてきたのだ。
「どうやら人々は空ばかりを見て、足元の大地が
仮初であることにまだ気づいていない」
カルロスは船の甲板に立ち、眼下に広がる帝都を見下ろしている。
今は自ら船に乗り、船団を指揮していた。
「だが、気づいたところで後の祭りだ。既に幻朧帝は復活の準備を終えている。最後にサクラミラージュの大地は全て引き剥がされ、幻朧桜だけが残るだろう」
数多くの影朧兵器を搭載した船は、無差別攻撃を開始する準備を始めていた。
カルロスの真の狙いは未だ不明のままだが、このままではサクラミラージュの大地が破壊されてしまう。
時と共に、帝都の空を雲のように海賊船が覆い尽くそうとしていた……。
●グリモアベース
「とうとう、カルロスの錨が動き出したようですね」
クロノ・ライム(お菓子に目がないクレリック・f15759)が、集まった猟兵たちを前に神妙な顔で説明を始める。
カルロスの錨とは、幻朧戦線将校『カルロス・グリード』が隠し持っていた海賊船型の秘密基地にして秘密兵器である。
各地で暗躍していた幻朧戦線の構成員にすら知られていないその船は、空を飛翔する能力を持ち、搭載された数多くの影朧兵器で帝都を攻撃しようとしていた。
「これまで、各地にカルロスの錨が隠されていることが予知されており、猟兵はこれを捜索、破壊してきました。それでもまだこれほどの数が隠されていたとは驚きです」
カルロスはこの船でサクラミラージュの大地そのものを破壊するつもりなのだという。
その真の狙いは未だにわからないが、とにかく、攻撃を防がねばならない。
「テロルへの対処も必要ですが、今回皆さんに頼みたいことは……カルロス・グリードを直接倒すことです」
やや意外な任務内容であるが、クロノの表情は真剣であった。
現在カルロスは自ら船団の指揮を執っている。つまり船と共にいる。
彼を船団ごと倒せば、その目論見を打ち砕くことができるだろう、という考えであった。
「もちろん、カルロスも船の兵器や影朧甲冑で迎え撃ってくるため、簡単なことではありません」
それでも猟兵たちなら成し遂げられるのではないか、とクロノは信じている。
「どうかサクラミラージュから、空と大地を取り戻してください。よろしくお願いします」
そして、グリモアの力でサクラミラージュの上空へと向かう扉を開くのであった。
青猫格子
こんにちは、青猫格子です。
今回は幻朧戦線将校『カルロス・グリード』と空の船の上での戦いになります。船に攻撃しつつ戦うことになるでしょう。
船上には何らかの手段で飛んで行く、船の上空に現れる、などお好みの方法で行くことができます。何も指定しなければ船の上空に現れる形になります。
「サクラミラージュ」の力を具現化したカルロスは、呼び寄せた改良型の影朧甲冑「王笏甲冑」を操り、超高速戦を仕掛けてくるようです。
以下の行動をするとプレイングボーナスが付きます。
「プレイングボーナス:敵の先制攻撃ユーベルコードと「王笏甲冑」による戦闘力強化に対処する」
一章完結のシナリオです。
プレイング受付は9月6日(金)8時半から受付開始予定です。
また9月10日(火)16時までに完結の予定です。
受付状況はタグをご確認ください。
それではご参加お待ちしております。
第1章 ボス戦
『カルロス・グリード』
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POW : 王笏光線銃
【影朧甲冑「王笏甲冑」の持つ光線銃】に【デモノイド細胞】を注ぎ込み変形させる。変形後の[影朧甲冑「王笏甲冑」の持つ光線銃]による攻撃は、【肉体変異】の状態異常を追加で与える。
SPD : 幻朧戦線のエースパイロット
自身が操縦する【影朧甲冑「王笏甲冑」】の【回避力】と【命中力】を増強する。
WIZ : 影朧甲冑軍団
【海賊船型秘密基地『カルロスの錨』】からレベル×6体の【影朧甲冑】を召喚する。[影朧甲冑]は弱いが、破壊されるまで敵を自動追尾・自動攻撃する。
👑11
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リュール・ディールーク
第六感と瞬間思考力と幸運が常に発動する
邪龍二人
貴方がカルロス・グリードですね!覚悟!
と戦闘開始
敵の先制UCは敵の動きを心眼で見ながら推力移動で回避するか光線をリベラシオンでシャドウパリィする
その後、ガンナイフからクイックドロウの要領で素早くエネルギー弾を放ち攻撃する。回避されても推力移動で敵との距離を詰める
属性誓約…轟雷神龍!
指定UCを発動して心眼で敵の動きを見ながら雷化次元移動で敵の攻撃を回避しつつ轟雷を放ち敵に攻撃する
今です!セイクリッドスライサー・星!
指定UCの効果でUCセイクリッドスライサー・星を放ち敵を切り裂いた
ヴェイル!まだ油断は出来ませんよ!
と剣を構えながら油断なく敵を見ていた
ヴェイル・ディールーク
邪龍二人
お姉ちゃん!いたよ!
と敵を見つけて姉に呼びかけるのと同時に戦闘開始
お姉ちゃん!結界を張るから頑張って!
敵の先制UCは心眼で敵の攻撃を見ながら推力移動で回避する
回避しながら姉と自分に高速詠唱して結界術で結界を展開
少しでもダメージを与えなきゃ!
敵の甲冑に対してはマスケット銃から電撃と凍結攻撃のエネルギー弾を素早く放ち攻撃
邪龍流星煌!
敵の先制攻撃を凌いだら指定UCで反撃する
心眼で敵の動きを見て攻撃する
テティス、力を貸して!
指定UCの他のUCを使う効果でUC虚空の魔女テティスを発動して電撃と凍結攻撃のエネルギー弾を素早く放つ
テティスのUCヴォイド・アサルトで過程を無視して攻撃が当たる
まだまだ…
サクラミラージュの帝都上空。
空を数多くの海賊船、
カルロスの錨が進んでいく。都内が砲撃の射程内に入るのも時間の問題であった。
しかし、それを阻止するために猟兵たちは動き出していた。
数多くの船の中から、カルロスの乗っている船を見つけ出したヴェイル・ディールーク(邪龍の少女〜理不尽が蔓延る世界に挑む〜・f42495)が声を上げる。
「お姉ちゃん!いたよ!」
それが彼女とリュール・ディールーク(時を駆ける邪龍〜皆の止まった時間を動かす為に〜・f42338)の姉妹の戦闘開始の合図であった。
カルロスは二人の姉妹を視界に捉えるが、動揺を見せることはない。
「二人の邪龍よ。残念だが、龍に渡す宝は持ち合わせてない」
同時に船から影朧甲冑が発射され、すぐさま搭乗するカルロス。
改良された影朧甲冑「王笏甲冑」はその機動力であっという間に姉妹との距離を詰めていた。
二人も負けてはいない。
「財宝を集める龍と一緒にしないでください。覚悟!」
リュールは敵の動きを心眼で見極め、ぎりぎりのところで避けていく。
近づきざまに、剣で影朧甲冑を斬りつけるが、向こうの回避力も相当高かった。
「結界を張るよ!」
ヴェイルも姉と同じく攻撃を交わしながら、高速詠唱で二人の周囲に結界を張り巡らせた。
命中力が高い攻撃は、直接受けて凌げばよい。
「そろそろ反撃の頃合いでしょう」
カルロスの猛攻もいつまでも続くわけではない。
攻撃の勢いが落ちてきたタイミングを、二人は見逃さなかった。
「今です! セイクリッドスライサー・星!」
リュールは属性誓約の力で、轟雷と共に聖星斬撃の連撃を影朧甲冑に叩き込む。
高速の轟雷と連撃の合わせ技で、改良された影朧甲冑と言えど無傷ではいられない。
操縦者のカルロスは、影朧甲冑が傷ついてもあくまでも冷静なままだ。
「ふむ、隙のない攻撃だ。ならばこちらも全力で叩き潰すとしよう」
更に連撃にも劣らないほどの、高速移動と光線銃の攻撃をこちらに仕掛けてきた。
「テティス、力を貸して!」
ヴェイルが虚空の魔女『テティス』に呼びかけると、彼女の纏うオーラが姿を変えていく。
「煌めけ……邪龍流星煌!」
ヴェイルがユーベルコードの力を開放し、空から流星が降り注ぐ。
「星を落とすとはな。しかし影朧甲冑なら着弾までに対処すれば……なんだと!」
カルロスは光線で破壊しようとしたが、テティスのヴォイド・アサルトの効果で流星は落下の過程を無視して影朧甲冑に命中した。
声を上げたときには、既に甲冑に衝撃が走り、爆発していく所であった。
流星と衝突した甲冑は爆発を起こし、爆風が周囲の船を巻き込んでいく。
何隻かの船が燃えながら落下していった。
大成功
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馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第三『侵す者』武の天才
一人称:わし 豪快古風
武器:黒燭炎
霹靂に乗って上空へ。
さらに…攻撃は霹靂が張り切っておるのう。わしの方から、四天霊障による重量も加えておこう。
…陰海月はどこへいった?
さて、影朧甲冑が面倒であるが…うむ?あ、なるほど。
では、陰海月に合わせて、わしはUCつきで黒燭炎での刺突…からの打撃を奴へ!
※
霹靂「クエッ」
雷属性結界をパリパリと張るし、その光線銃は見切って避ける!
あ、友だちが張り切ってる…そっちは見ないように。
陰海月「ぷきゅ!」
コンキスタドール大嫌い!気配を消して、こっそり近づいて、触腕による怪力足払いな薙ぎ払い!
猟兵たちとの戦いにより、カルロスの錨数隻が爆発を起こし、落下していく。
「大変なことになっておるのう」
馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)はヒポグリフに乗って空を飛びながら、戦いの趨勢を見守っていた。
今の彼の人格は『侵す者』。武の天才であるが、彼と同じくらいヒポグリフの
霹靂も張り切っている様子だ。
「クエッ!」
突然、霹靂が空中に静止し、周囲を警戒しはじめる。
爆風の中に消えたと思われたカルロスであったが、まだ生きていた。
高速移動する影朧甲冑がこちらに接近している。
「あの甲冑が面倒であるが……そういえば、陰海月はどこへいった?」
義透は影にいるはずの陰海月がいないことに気がついた。
周囲を見渡すと、船の影に隠れながら空中を移動するミズクラゲの姿が見えた。
「うむ……なるほど」
義透はすぐに陰海月の狙いが読めた。
その間に、カルロスはこちらに向けて王笏甲冑の光線銃を放ってくる。
デモノイド細胞によって変形した光線銃の光線が命中した場合、肉体に深刻な変化が起きかねない。
霹靂は周囲に雷属性結界を展開しつつ、空を駆け回って攻撃を躱していく。
「逃げるのだけ早いようだな。だがそれでは我は倒せぬ!」
カルロスの追撃の手は休まらない。
しかし、彼の背後にふわふわとした影が迫ってきていることに気づかなかった。
「ぷきゅ!」
「なんだ、お前は!」
陰海月の触腕が影朧甲冑を拘束する。
そこへ義透は即座に炎をまとった黒燭炎を突き刺し、槍は甲冑の動力部を破壊した。
「動き回るだけでなく、最適な一撃こそが大事なのだ」
仲間との連携により、義透は最大限の威力でカルロスに致命傷を与えたのであった。
大成功
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神城・瞬
貴方とは長いですね。カルロス・グリード。貴方の王笏の力はグリード・オーシャンでも十分に脅威だったのに何故にサクラミラージュにまで手をだしたのか。
貴方も所詮、海賊だったということですね。強欲に、どこまでも欲しいものを求める。ここまでです。
先制攻撃は【オーラ防御】【結界術】【残像】【第六感】を総動員して対処。くるとわかっていればなんとかなる。
先制を凌いだら【高速詠唱】で六花の舞発動。投擲武器70個、爆発物30個、幻影体54個。これだけ徹底しないと撃破はなりませんね。今度こそ骸の海に還します。カルロス。
止めに【限界突破】の【電撃】を。僕たち家族のホームグラウンドまで手を出したなら、容赦しません。
夜刀神・鏡介
長きに渡る暗躍と大規模テロル。これまで好き勝手やってくれたが――その分のお返しはさせて貰わないとな?
神刀の封印を解除。神気を纏う事で身体能力を強化して敵と相対
高速で動き回る敵からの射撃を避けるのは困難なので、せめて刀と左腕で受けとめる
幸いとは言えないが。俺の左腕は神器化している
義手のようなものだが、その由来から浄化と破魔の力を持っている
つまり、肉体変異は効かないのさ。――何発も喰らえば分からんがね
一撃を凌いだら即座に反撃。廻・陸の秘剣【緋洸閃】で周辺一帯を纏めて攻撃
更に、刀によって作られる檻が敵の動きを制限する
動きが速くとも、自在に動けなければ脅威度は幾らか下がるので、上手く追い込んでいこう
サクラミラージュの上空では何度も爆発が起こり、花火のように見えただろう。
カルロスの錨には致命的な損害が広がっている。
しかし、カルロス本人はしぶとく、体勢を立て直そうとしていた。
「まだだ、まだここで我は倒れるわけには行かない……」
甲冑の再起動の準備をしていると、船に猟兵たちが向かってくるのが見えた。
「ここまで、随分と好き勝手にやってくれたが――その分のお返しはさせて貰わないとな?」
夜刀神・鏡介(道を貫く一刀・f28122)と神城・瞬(清光の月・f06558)が同時に、船の甲板に降り立つ。
「貴方とは長いですね。カルロス・グリード」
瞬はグリード・オーシャンに最初に現れたカルロスのことを思い出す。
当時からカルロスの王笏の力は十分に脅威であった。
「なのに、更にサクラミラージュにまで手を出すとは。所詮は海賊ということですか」
「幻朧戦線が以前から暗躍してきたことを考えると、どちらが先だったのか分からないが……ここですべてを終わらせよう」
鏡介は手にした神刀の封印を解除し、カルロスと対峙する。
瞬も無言で頷き、杖を構える。
「戯言よ」
カルロスは二人に向かって、再起動した影朧甲冑で突撃すると同時に光線銃を放ってきた。
鏡介はあえて、光線を避けずに刀と左腕で受け止める。
デモノイド細胞によって変化した光線だが、鏡介の神器化した腕には浄化の力が宿っており、肉体変異を防ぐことができた。
その力もいつまで保つかはわからないが、同時に瞬が結界を展開し、光線を弱めることで時間を稼いでいる。
「来ることがわかっていれば、それに対処すればいいだけのことです」
光線が効かないことにカルロスが一瞬、焦りを見せたのを鏡介は見逃さない。
即座に影朧甲冑に向けて刀を構える。
「爆ぜて囲え、緋の鋭刃!」
刀を振るうことで神気によって形成した斬撃が放たれ、一帯を爆破する。
カルロスは爆発地帯から逃れようとするが、無数に現れた神気の大太刀が取り囲み、彼を逃さない。
いくら影朧甲冑が高速移動できようと、爆発に巻き込めば無事では済まない。
「ここは徹底的にいきましょう」
さらに瞬が六花の舞を発動し、爆発範囲に氷の投擲武器、爆発物、幻影体の追撃を叩き込む。
「今度こそ骸の海に還します」
炎と氷の爆撃を同時に受け、影朧甲冑が粉々になっていく。
カルロスも完全に塵と化していた。
「これで今度こそ完全に倒れたのなら良いのですが……ひとまず帰りましょうか」
敵が消失したことを確認した瞬は、周囲の船が爆発し、地上に落ちていくことに気づいていた。なるべく早く脱出したほうが良さそうだ。
攻撃が及ばなかった範囲も、指揮官を失った船団はいずれ完全に動きを止めるだろう。
「ああ、あとは地上の人たちを助けるとしよう」
鏡介も頷き、二人は地上の帝都へと戻っていった。
大成功
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