●猫のサーカス
大きな戦争が1つ終わり、小さな戦争が続く獣人戦線の世界。
猫の獣人達が住まう街では少しでも娯楽を届けようと、サーカスが繰り広げられていた。
街の中の人々も、街の外の人々も、等しく楽しめるようにと作られたサーカス。
「さあさあよってらっしゃいみてらっしゃい! お客も楽しめるサーカスだよ!」
「演し物がある人はこちらのテント、見るだけの人はあちらのテント!」
「いろんな参加方法があるから、楽しんでいっておくれ!」
どうやらこのサーカスは街の外部からも演者を募集しているようで、今は受付期間中のようだ。
それでサーカスを盛り上げることが出来るのなら、サーカス団員も楽しめるもの。
しかし彼らは知らない。
未だに猟兵として覚醒していない者達を探す、幻朧帝国の悪意が差し迫っていることに……。
●演るか! 観るか!
「ということで、猫の獣人達がいる街に幻朧帝国の魔の手が差し迫ってるそうです」
わしゃわしゃ精霊猫を撫でながら、ヴィオット・シュトルツァー(
地獄の先駆者・f35909)が集まってくれた猟兵に説明する。
今回狙われているのは、ネコの獣人達。……が作った誰もが楽しめるサーカス。
そこに入り込んだ幻朧帝国のエージェント『ジャイアントパンダ『レッサー』』が影朧兵器「逢魔弾道弾」を設置して爆破させようとしているそうだ。
レッサーはその愛くるしい見た目を利用され、サーカスの参加者として潜り込んで兵器を置いてこい! されたとのこと。
「兵器が爆破すると、街が一瞬にしてオブリビオンしかおらん街になってまうねんな。猫は守らにゃアカンから、アンタらに頼みたいってわけ」
未だ猟兵として覚醒していない動物、猫の獣人達。彼らはまだ自分達に秘めたる力があることを知らずに、ただただ悪意の塊に巻き込まれるだけとなっている。
それをヴィオットは(本音は猫が痛い目に遭うのを見るのが嫌と言いたいけど言うのはアレなので覚醒という名目で)救いたいという。
「なんで、まあ。サーカスに参加するか、観るかして猫さん達と仲良くなって、幻朧帝国の目論見を潰しましょ。猫さんが猟兵なったら嬉しいし」
そうしてヴィオットは猟兵達を戦地――もといサーカス会場へ送り届ける。
2つのテント。演者側と観客側。
どちらのテントに行くかを選んで、サーカスの中にいる幻朧帝国のエージェントを探しに行こう!
御影イズミ
閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
猫の獣人追加を目指すシナリオ第2弾。
今回はサーカスでドンパチします。派手にしたい人はどうぞ。
初めての方はMSページをご確認の上、ご参加ください。
●第一章:日常シナリオ
大きな戦争が終わり、小さな戦いの合間に開かれているサーカスで幻朧帝国のエージェントを探すシナリオです。
サーカスは『演者側』『観客側』で参加することが可能です。
どちらで参加しても構いません。演し物に関しては大体自由です。
なお、演し物の内容によっては第二章で猫の獣人達の協力方法が変わります。
●第二章:ボス戦シナリオ
ボス敵『ジャイアントパンダ『レッサー』』との戦いです。
状況次第では猫の獣人達がお手伝いしてくれます。
その他状況等は断章にて。
皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
第1章 日常
『獣人サーカス』
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POW : 自分も参加して観客を楽しませる。
SPD : 命知らずの技を見て楽しむ。
WIZ : 数々の奇術を見て楽しむ。
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クーナ・セラフィン
ネコもよく狙われてるみたいだねえ。
超大国が藪蛇つついてるような…実際出てくるのはネコだろうし、逢魔弾道弾爆発させないよう頑張って探そう。
演者側で参加。
身軽さ活かした演舞を演し物として見せるね。
サーカスのネコで力持ちで大きな獣人さんに相手役として共演して貰えないか誘ってみる。
サーカスの機材とか柱とか地形を利用しつつ観客を魅せるよう意識、軽やかに跳ねたり相手役の人が持ってる武器の上に飛び乗ったり。
綱渡りとかそういうのもやれそうなら組み込んで、UC起動して誰も指定せず白薔薇の花弁を放って派手に見せたりも。
その時観客席に怪しい動きしてる人いないかステージ側から注意してみておくね。
※アドリブ絡み等お任せ
●華やかな白薔薇の舞い
「ネコもよく狙われてるみたいだねえ……はてさて、ネコの何処を恐れてるのだろう?」
サーカスの受付にて、クーナ・セラフィン(雪華の騎士猫・f10280)は書類にサラサラと演目とサインを書き込みつつ考える。
未だに猟兵として覚醒していないネコの獣人達。それを抹殺すべく、幻朧帝国側は影朧兵器『逢魔弾道弾』をサーカス内に設置しているそうだ。
「愛くるしい見た目をしたエージェント、ね。ステージ側ならきっと、その姿も見つけられるんじゃないかな」
署名を済ませ、控室に案内されたクーナは辺りをキョロキョロと見渡し、まず演者側に怪しい人物がいないかを確かめておく。
演者達はそれぞれ自分達の演目の準備をしているため、逢魔弾道弾を準備する様子は見当たらない。ならば残るは観客席のみだが、今回クーナの演目は『演舞』。そのため相手役を探す必要があったため、大柄なネコの獣人に協力を仰ぐことになった。
そうして、クーナの番となって拍手が巻き起こる。
薄暗くなった会場内に機材を配置され、合図であるクラッカー音が鳴り響くと空中ブランコによってクーナが登場。華麗に舞い降りたその姿に歓声が巻き起こり、楽しそうにする声が聞こえてきた。
くるくると華麗に数回転して着地後、相方を頼んだ獣人と予定通り打ち合いを始めて舞い踊る。その合間に観客席に視線を寄せ、悟られないにと相方がフォローをしてくれた。
(さて、件のエージェントとやらは……)
観客席を注意深く確認し、グリモア猟兵からもらった情報をもとにエージェントを探るクーナ。
愛くるしい見た目のエージェント『ジャイアントパンダ『レッサー』』の姿は話でしか聞いていなかったが、観客席の中にひときわ目立つ愛くるしさにすぐさま特定成功。
レッサーは可愛らしく拍手をしながらも、時々辺りを見渡して足元をガサゴソとしている様子が伺えた。おそらく逢魔弾道弾を何処に置くか見定めている最中なのだろう、演舞が気になりつつも場所を探っていた。
(なるほど、
アレか)
レッサーの姿を確認したクーナは相方にそろそろフィナーレを、と告げると、ユーベルコード『
白薔薇は微睡みへと誘う』を発動。辺りに甘く優しい香りと白き薔薇の花びらを振りまいて、華やかなフィナーレを彩り、相方との打ち合いを綺麗に終わらせる。
キィン、と高く鳴り響く刃の音を最後に、クーナの演目は終わりを告げた。
大成功
🔵🔵🔵
リン・ベルナット
何やら面白そうな予感!よーし、頑張るよ!
お祭りとかイベントがあるなら積極的に参加したいなっておもってるよ!皆でワイワイ楽しめるイベントって面白いもんね!
特に体を動かせるようなのは大好きだし、そういうのだと嬉しいな!
UCを使った準備運動で体をほぐしたら、目一杯に体を動かして楽しんじゃうよ!
スポーツでもそうでないのでも運動神経は良いほうだし、華麗にこなしちゃうね!
勿論、体を動かさないタイプのイベントもどんと来い!だよ!
美味しいものを食べたり何かを見に行くっていうのも楽しいもんね!
温泉とかでリラックスしたりまったり休むっていうのも面白いかも?
いろんなのがあって楽しみ!よろしくね!
●トップアスリート、サーカスに立つ!
「へー、サーカス! おもしろそ~!」
グリモア猟兵から話を聞きつけ、現場にやってきたのはリン・ベルナット(スポーツヒーロー・f17042)。身体を動かすことが得意な彼女にとって、サーカスは最高の現場でもあるだろう。
演者側に回るか、観客席から見るか。どちらか色々考えた末に彼女は演者側に回ってサーカスのステージの端から端をばびゅんっと駆け抜けて体操の技を披露するパフォーマンスを披露することにした。
「あ、そうだ。走り高跳びの道具もあるのかな……?」
いろいろと、陸上競技の道具があるかどうかをスタッフに尋ねては道具を借りていくリン。こういうステージをしてみたいんだ、という提案を上げて自分の順番が来るのを待った。
「――運動前の準備は大事だからね!」
しっかりと準備体操を行い、ユーベルコード『
念入りな準備運動』を発動。自分の時間になるまで準備運動を行い、次の行動――サーカスでの演技披露の成功率を高める。
演技を披露する間にも、幻朧帝国のエージェントが既に影朧兵器『逢魔弾道弾』を設置している。その瞬間を目撃できるだけの余裕を作ることが最大の利点でもあった。
「では続いてのお披露目は、小さな陸上大会!」
サーカス側のアナウンスが響くと、一旦ステージ上が暗くなる。スポットライトがリンを照らし出したかと思えば、即座に彼女は短距離走のようにステージの端から端まで駆け抜けた。
その速度はネコの獣人達が走るのとほとんど同じ速度。人が出せる限界ギリギリの速度で駆け抜けて、ネコの獣人達を沸かせた。
(……あれ?)
だがリンは観客達に視線を向けて、何か違和感を見つけた。
これだけの技術を見せられてもなお、じっと座って辺りを見渡している観客が1人いる。
それはまるで、何かをやろうとするために、周囲の観客たちに見つからないようにしているようにも見えた。
(……なるほどね~?)
リンは陸上競技をうまくこなしながらも、その1人が幻朧帝国のエージェントであることに気がついた。
これだけ熱狂する中で演者ではなく辺りを心配するのなら、逢魔弾道弾を何処に設置するかを確認している動作でしかないのだから。
(じゃ、終わったらみんなに教えてあげなくっちゃ!)
意気揚々と小さな陸上大会を披露して、よりサーカスを盛り上げたリン。
人々の楽しそうな声に、笑顔が止まることはなかった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『ジャイアントパンダ『レッサー』』
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POW : いっぱいたべておおきくなぁれ
【ごはんをいっぱい食べて更に身体】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
SPD : ふまれたらどうなる? しらんのか。さいあくしぬ。
【ぽてぽて移動する巨大な身体】が命中した敵を一定確率で即死させる。即死率は、負傷や射程等で自身が不利な状況にある程上昇する。
WIZ : ササくってるばあいじゃねえ!
【笹食ってる場合じゃねえ!という気持ち】を纏いレベル×100km/hで疾走する。疾走中は攻撃力・回避力・受けるダメージが4倍になる。
👑11
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サーカスの終わりが近づき、人々が熱狂する中。
ジャイアントパンダ『レッサー』は1人、そっと外へと出ていこうとする。
もう見る必要がなくなった、ということなのだろう。
だが猟兵達は知っている。
レッサーが逢魔弾道弾を仕掛けた犯人であり、爆破から逃れるためにこの場を後にしようとしているのだということが。
なので猟兵達はサーカスの団長に向けて、新しいショーを作ろうと提案する。
それが、レッサーとの戦いを見せるスリリングなショー。
猟兵達が勝てばネコの獣人達を守ることが出来、レッサーが勝てばこの街は逢魔弾道弾に飲まれる。
まさに命がけで行われる最高のショーだ!
「にゃー!! 負けんにゃー!」
「やったれー!」
観客の住人達も、スタッフの住人達も大盛りあがりとなる。
これは自分達の命をも賭けての最高のサーカスショーなのだから!
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プレイング受付:7/31 8:31~
受付日前のプレイングはお返しとなります。
ボス敵『ジャイアントパンダ『レッサー』』との戦いです。
テント内で開かれるバトルショー、その一端として扱われます。
今回はサーカスで人々を楽しませることが出来たため、ショーの観客達は猟兵達に有利に働きます。
具体的には物を投げ込んで茶々を入れたりする程度ですが、それでもレッサーの足止めは可能です。
他、観客側からしてほしいこと、スタッフにしてほしいことなどがあればお手伝いします。
テントの中なのでキャバリアの使用は限定されます。
飛行関係は問題なく動くことが可能です。
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クーナ・セラフィン
うーん応援を受けたなら頑張らないとね。
観ているネコ達がいるならより華やかに、意外と大きなレッサーくんと戦うのは…映えるかな?
急に名指しされてビックリしてるかも?
でもまあ、お客さんもいることだし付き合ってね?
向こうがぽてぽて歩き出す前に一気に切り込みつつ空へ跳ねてレッサーの背後を取りUC起動、背中から頭の方にかけて銀槍で攻撃して一気に駆け抜けるよ。
もし使えるなら空中ブランコとこのサーカスの地形を上手く足場にしてレッサーを翻弄してみるよ。
援護の茶々入れはポーンと弾いてレッサーに命中させたり活用。
もしスタッフにお願いできるなら派手な音とかで気を逸らしたり盛り上げてほしいかな。
※アドリブ絡み等お任せ
●お客の中から、さあどうぞ?
「うーん。応援を受けたなら、頑張らないと」
大盛りあがりのサーカスの中、怪しい存在――ジャイアントパンダ『レッサー』の存在を特定できたクーナは次のショーのための準備を始めていた。
レッサーが離れてしまえば、このあとすぐにでも逢魔弾道弾の起爆は行われサーカスはおろか街全体が巻き込まれてしまう。それを防ぐためには、レッサーをこの場に留め逢魔弾道弾の起爆を遅らせる必要がある。
そのためクーナはサーカスの団長からマイクを受け取ると、すぐさまレッサーに壇上に上がってもらうように声をかけ、バトルショーの開催を宣言。レッサーは最初は慌てていたが、周りの客に押されて壇上に上がることになった。
それからのバトルショーは、ネコの獣人達も、そしてよそからやってきた人達も皆盛り上がった。
レッサーが大きくなるや、華麗に飛び跳ねて一撃を与えるクーナの姿がとても美しく、軽やかで見ごたえのあるシーンだったからだ。
ユーベルコード『騎士猫は旋風のように』による心を見透かしたような、槍での回避困難な一撃はまさに鳥のように軽やかで、蝶のように美しく観客達の目に写っていた。
なぜ自分がこんな目に合ってるんだ!! とレッサーは声を上げようとしたが、それよりも前にクーナがレッサーの近くを通り過ぎて、呟く。
「悪いけど、キミの目的はもうわかってるんだ。大人しく罰は受けてね?」
ぼそりと、レッサーにしか聞こえないほどの音量で声を掛けるクーナ。バレてた!? と言わんばかりの表情を見せたレッサーは、ぽてぽて歩いてクーナに近づいていく。
その可愛らしい身体は見た目と反して、命中すれば即死のとんでもない身体。故にクーナは空中ブランコを駆使して華麗に飛び回り、レッサーの身体にできるだけ振れないよう、銀槍でレッサーの身体を貫いていった。
尻尾に一撃、背中に一撃、頭に一撃と三段突きを繰り返すクーナ。やがて観客が熱狂し始めたようで、飲み終えた空き缶などを壇上に放り込む様子が伺えた。
「おっと、じゃあ次はボール遊びかな?」
軽く笑って、投げ込まれた空き缶を槍で軽く弾いてレッサーにぶつけたクーナ。
これがこの街を救うための戦いだなんてことは、ネコの獣人達は誰一人として知ることはなく……。
大成功
🔵🔵🔵
初雪崎・識
ネコさん達にも、飛び入りは歓迎してもらえるかな
どこの世界だろうとネコさんを傷つけるヤツにいいヤツなんていない(断言)
「バトルショーはまだまだこれから。今度は僕が場を盛り上げるよ。ご覧あれ」
UC【神薙の神子】で、魔神に姿を変えてネコさんの気を惹く
大きなレッサーも見ためはカワイイ……んだけど
ネコさんを害するつもりなら、心を鬼に、姿を魔神に変えて、止めてみせるよ
相手はモノスゴイ速さで走り回るはず
レッサーを追いかけながら、時々観客さんに手を振ったりアピールしたりして物を投げ込んでもらおう
「さあ、レッサーさんに花火のプレゼントだよ」
相手の動きが鈍った隙を狙って、UCの能力「天地開闢光」で派手に決めるね
●飛び入り参加ももちろんOK!
「何処の世界だろうと、ネコさんを傷つけるヤツにいいヤツなんていない」
そんな言葉を漏らしてサーカスにやってきたのは初雪崎・識(翠炎の探求者・f44092)。グリモア猟兵よりネコの獣人たちが狙われていることを聞きつけた彼女は、ジャイアントパンダ『レッサー』が先に来ていた猟兵によって翻弄されている合間にサーカスの演者登録を済ませてバトルショーへ。
サーカスの規模がどのぐらいか、団長にどのぐらい暴れてもいいかの確認を取った後、識はそのまま先に来ていた猟兵と入れ替わりで壇上に上がった。
「バトルショーはまだまだこれから、今度は僕が場を盛り上げるよ。――さあ、ご覧あれ!」
マイク片手に、識はユーベルコード『神薙の神子』を使い、姿を魔神「カミガカリ」に変身させる。これより行われるは大きなレッサーと魔神とのバトルだ。
唐突に姿の変わった識に対して観客のネコ達はみんな尻尾をピンと伸ばして驚く様子を見せた。中には毛を逆立てて恐れおののいている者もいる。だがそこから始まるバトルが楽しみなのもあってか、なかなか逃げ出せずにいるようだ。
「さあ、レッサーさん! 逃げるのはナシだからね!」
識がそう声を上げた瞬間、レッサーは笹食ってる場合じゃねえ! という気持ちを体現するように、爆速で会場内を走り回った。それはもう、ここで笹食ってたら死ぬわ!! の勢いで。
そんなレッサーを追いかけつつも、識は観客達にアピールを振りまいて応援を貰いつつ、時々投げ込まれる空き缶やら瓶やらを弾き飛ばしてレッサーの身体に当てていく。魔神となっている間は毎秒血液を消耗するため、投げ込まれる物品を使ってどうにか足止めをしよう! と考えついたようだ。
やがて走り回って、観客が投げ入れたゴミや何やらが足元に散らばる頃。
速度を出しすぎたレッサーが足元に気づかず、超速のすってんころりんをしてしまう。
ゴロゴロと勢いよく転がるレッサー。止められないサーカス職員。悲鳴を上げる観客達。
そんな中、識は何かを閃いたようで指先をレッサーに向けて、光を集め始める。
「ここで一発! ドカンと花火を上げてみましょう!」
その一言と共に識は集めた光――天地開闢光を真っ直ぐにレッサーに発射し、強力な一撃を叩き込む。
その日、サーカスで大きな花火が見れた! と観客達から後に語られるのは言うまでもなく……。
大成功
🔵🔵🔵
バルタン・ノーヴェ
全員リクエストによる、各シナリオへの救援プレイングです。
長らく滞っていたり人手が足りてない時など、ご自由にご利用ください。
台詞のアレンジ、行動のアドリブ、他猟兵との連携歓迎。自作PBWも採用歓迎です。
ユーベルコードも指定外の、公開中から適当なものを使用してもらって構いません。
HAHAHA!
グリモア猟兵殿の要請に応じて参上デース!
お困りのようデスネー? ドントウォーリー! ワタシが手伝いマスヨー!
アタック、ディフェンス、他の方への支援! おまかせくだサーイ!
白兵戦、射撃戦、集団戦もボス戦もオーライ!
冒険の踏破や日常への奉仕活動も得意であります!
臨機応変に対処可能デース、よろしくお願いしマース!
●ちびっこサーカス!
「バッルバル~♪」
「バル~バル~♪」
「バルバル~バル~♪」
サーカステントの中で、小さなバルタンたちが踊っている。
ジャイアントパンダ『レッサー』を囲み、全身をいっぱい使って楽しそうに踊り続けていた。
何が起こってるの……? と言いたげなレッサーに対し、壇上に上がったバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)がマイクを使って観客たちに呼びかけた。
「さあさあ、これより始まるはミニ・バルタンズによる即席のお城造り! 皆様の瞬きの間にササッと作ってみせマショウ!」
盛り上がったサーカスはまだまだ終わる時間ではない。そう告げるように、バルタンはユーベルコード『
秘密のバルタンズ』で呼び寄せたミニ・バルタン達にお駄賃を渡しつつ、レッサーと戦ってほしいことを告げた。
しかし普通にレッサーと戦うのもつまらない。そこでミニ・バルタンがもともと持つ『十分な時間があれば城を築く』能力を使うことで、レッサーを巻き込みながらサーカス内で小さな城を建ててパフォーマンスが出来るのではないかと閃いたのだ。
そんなことになっているとはつゆ知らず、レッサーはサーカスの団員にご飯を要求。そろそろ食べないとお腹が空いているという理由をつけて、ぽてんと壇上に座り込む。
食べれば多少はサーカスの芸を手伝えるから、とにかくご飯をくれと言って動かなくなってしまった。
「バル~♪」
「バル~バル~♪」
そんな中でもミニ・バルタン達はダンスを止めないし、徐々に建築材を積み上げる。まるでこれがご飯だよと言うかのように、少しずつ、少しずつ、壁を作ってレッサーを封じ込めていく。
ようやくサーカス団員がご飯を持ってきたかと思いきや、レッサーの身体は半分近く建築材で埋まっており、両手をぱたぱたと上げる様子が見えた。愛くるしいという声も上がれば、何やってんだなんて声も上がる。
「さて、それではここから建築のスピードアップ! 果たして中のレッサー殿は無事ご飯にありつけるのデショウカ! 乞うご期待!」
バルタンがマイクパフォーマンスで煽りを入れれば、ミニ・バルタンはそれに合わせて小さな城を造り上げる。
なにぶん建築の基礎となる土台は既にレッサーが存在しているのだ。あとは外壁を埋め立てるだけで十分。
その後、レッサーの姿はしばらく城としてサーカスに置かれることになる。
ミニ・バルタンが作り出したちびっこのお城。それは見事な建築物だったと、客の1人は語る……。
大成功
🔵🔵🔵
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから10年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
●いたずらっ子は止まれない
終盤に差し掛かったサーカスはお客のボルテージも最高潮で、ただ1人ジャイアントパンダ『レッサー』だけが不満を漏らしていた。
なぜ自分だけがやらなきゃいけないんだ。他の客だっているだろうに。というか逢魔弾道弾……といった様子。
「おやおや、ダメですわ~サーカスはたくさん楽しまなくては!」
そんなレッサーに向けて、可愛らしい勇者の剣を振りかざす納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)。グリモア猟兵から連絡を受けた彼女はまるでこれからレッサーの毛を刈りますと言わんばかりに、ぶんぶんと剣を振り回していた。
そんな話は一方的な押しつけだとレッサーが叫んでも、周りの観客はやっちまえ! だの、もっと戦え! だの言って聞かない。レッサーと猟兵の戦いが楽しくて仕方がないようだ。サーカスとは??
「ふふふ。やはり観客のみなさんもこういう勝負モノが見たくてたまらないのですわ~。サーカスもハラハラしますけれど、バトルショーはもっとハラハラしますわ~!」
楽しそうに、軽やかに、勇者の剣を振るってはレッサーに斬りかかるピンチン。関西弁っぽいイントネーションまじりのお嬢様言葉のおかげか、その殺伐さは何処か薄れている。
なんとかピンチンから離れようとするレッサー。笹食ってる場合じゃねぇ! という気持ちのもとにサーカスの壇上を逃げ続けるが、それよりも先に何かがレッサーの身体を通り過ぎていく。
――否、通り過ぎたと言うよりは……『くすぐりに来た』という方が正しいか。
「――いい声で鳴いてな~!」
ピンチンのユーベルコード『
めっさ・こちょばい』によって作られた、獅子と首の付け根を囲む点線。それらを狙ってサーカスの小道具たちが自由に動き出し、レッサーの身体をくすぐらんと飛びかかる。
どんなにレッサーが早く動こうが、既に付けられた御印は消すことが叶わず。楽しく愉快なサーカスのために、レッサーの身体はくすぐり攻撃を受けることとなってしまった。
●
それからしばらくして、レッサーの仕掛けた逢魔弾道弾がネコの獣人達に見つかる。
爆弾だと知った彼らは急いでサーカスを封鎖して、処理に当たることとなった。
おかげで無事に逢魔弾道弾は処理され、ネコの獣人達の安全が確保される。
とはいえ……まだネコの獣人達の覚醒を狙う者はいるかもしれない。
気を引き締めなくては。
成功
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