ナイトビーチの幽霊
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GGOで開催される季節感溢れる期間限定イベント……通称「季節イベント」。夏の季節に合わせて開催される事となったのは、ビーチでの海水浴&BBQイベントだった。その中でもここのエリアは常に夜で、ナイトビーチでのバカンス気分を味わえると人気のスポットだ。
表向きのイベント概要は、ビーチを乗っ取ろうと画策するボスとボスの使役するザコエネミーを倒し、素材アイテムでBBQをするというもの。海の家でゲットできるアイテムもドロップアイテムも海水浴に因んだもので、装備の見た目も水着に変換される。
プレイヤー達の待ち望んだ夏イベントの一つであるそれを、バグプロトコルが乗っ取っているという事を、一般プレイヤー達は知る由もない。
「夜はわたし達のものだというのに……海はわたし達のものじゃないって、おかしいと思わない?」
ボスの座を乗っ取ったヴァンパンアの女性型エネミーを素体としたバグプロトコル、ヴァンパイアガールが笑いかけるのは、ボロ雑巾の奥に青い光が灯っているように見えるモンスター……深海ゴーストだった。しかし、残念な事に深海ゴーストには口がない。故に、発言もせず、ただどこから発しているのかわからない呻き声のみ。
「つまんないなぁ……お喋り出来るやつを部下にした方が良かったかしら? まぁいいわ。そろそろプレイヤー達も集まって来たし、狩り時ね」
くすり。
ヴァンパイアガールは、波打ち際の岩に腰掛け、艶やかに笑ったのだった。
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「GGOで開催中のナイトビーチでの季節イベントが、バグプロトコルに乗っ取られました」
グリモアベースに集まった猟兵達に、プルミエール・ラヴィンスが事件の概要を説明し始める。
「このままではイベントを乗っ取ったバグプロトコルは、ビーチでイベントバトルやBBQイベントを楽しむプレイヤー達を襲い、まとめて
遺伝子番号を焼却してしまいます。皆様には今から急ぎビーチへ向かい、まずはボスの部下であるエネミーを倒してください。一定数のエネミーを倒すとボスが現れますので、そのボスを倒し、事件の発生を阻止してください」
ちなみに、支配されてしまったクエストの報酬として設定されていたアイテムは、クエスト開始時から『おためし装備』が可能だ。クエストをクリアすることで正式に獲得できるイベント特効の『限定装備』で、バグに犯されて尚、イベント特攻は現在である。これらのアイテムを使用する事で、戦闘が有利に進められるだろう。
「ボスを倒した後は、エリアにバグが残っていないか、チェックをお願いします。それでは、みなさん、お気を付けて……よろしくお願いします」
秋野
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全三章となります。イベント特攻付き限定アイテムの使用が可能です。パラソルやビーチボールなど、海水浴やビーチに因んだアイテムが多数用意されております。
●第一章
ボスが使役しているイベント用ザコエネミーを倒していきます。海の中からも現れる為、不意打ちにご注意ください。
●第二章
ボスであるバグプロトコル戦です。
終末機構群の影響下にある為、こちらも限定アイテムと同様、上手く利用して立ち回る事により有利にバトルを行う事ができます。
●第三章
バグのチェックを兼ね、イベントの醍醐味であるBBQに参加出来ます。ナイトビーチなので海に入る事も出来ます。
第1章 集団戦
『深海ゴースト』
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POW : ばちゃばちゃ
【身体】で触れた敵に、【呪い】による内部破壊ダメージを与える。
SPD : ゆらゆら
戦場内に、見えない【海】の流れを作り出す。下流にいる者は【海流】に囚われ、回避率が激減する。
WIZ : ごぼごぼ
【海水】を視界内の対象1体に飲み込ませる。吐き出されるまで、対象の身体と思考をある程度操作できる。
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ネミィ・ララヴァイ
※アドリブ歓迎
……深海ゴースト。いつぞやか我の迷宮を滅茶苦茶にした奴じゃないか。冷たい水は苦手だ、気を付けて戦うのだ。
『おためし装備』のパラソルで海水等から身を守りつつ、グラファイトブレイドで【切断】したり、我の尻尾で【なぎ払い】をして戦う。
海流に囚われたら翼で【空中浮遊】して逃げる感じでいこう。
ドラゴンプロトコルとして、プレイヤーの楽しみと安全を守るのだ。
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予知にあった深海ゴースト。その忌まわしき名を、ネミィ・ララヴァイ(眠れぬ迷宮の管理者・f41784)はよくよく知っている。
「いつぞやか我の迷宮を滅茶苦茶にした奴じゃないか」
思い出すだに腹立たしい。
元より彼は炎を纏うドラゴンプロトコルであった。水は苦手だ。選んだお試し装備も海水を避けるためのパラソルという徹底ぶり。
まぁ、パラソルで全ての海水を回避出来るか否かは別として。
「きゃあ!! なにこいつ?!」
聞こえた悲鳴は、恐らくは向こうの方でBBQをしていた女性プレイヤー達のものだ。ネミィは海側にパラソル、片手にグラファイトブレイドを持ち、悲鳴のした方へと急ぐ。そこには予想通り、深海ゴースト達に囲まれた女性プレイヤー達。
「プレイヤーの楽しみと安全を守るのだ」
やや私的な禍根はあれど、ネミィの行動の根幹はそこである。振り上げたグラファイトブレイドを振り下ろす理由は、ただそれだけだ。
「逃げるのだ」
パラソルで降りかかる海水を避けながらそう言えば、襲われていたプレイヤー達は一目散に逃げて行く。彼女達が無事で済めば、本望ではあるものの──そもそも、こいつらを無事に返すつもりは毛頭ない。
「覚悟するがよい」
遅い来る海水を空中浮遊で辛くも回避したネミィは、尻尾を振り上げてそう告げたのだった。
大成功
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宙音・ナナシ
戦場は海……【電撃】が有効そうだけど…観光客がいるなら、むしろ封印したほうがいいかな。
となると近接戦闘しかないけど呪いの対策をしないとね。
ダメージを受けた部分から【回復力】で回復してもいいけど、UCを使ったほうが確実かな。
押し寄せる海水は【衝撃波】で弾けさせて距離を詰めて近づいたら格闘攻撃【グラップル】で一体一体仕留める。
距離が遠かったら落ちてるビーチバレー用のボールを【怪力】でぶん投げれば攻撃になるかも。
一体一体確実に減らしていこう。
ティエル・ティエリエル(サポート)
◆キャラ特徴
ボクっ娘で天真爛漫、お転婆なフェアリーのお姫様です。
王家に伝わる細身のレイピアを使った空中からのヒット&アウェイで戦うのが得意な女の子です。
・冒険大好きお姫様
・珍しいものにも興味津々
・ノブレス・オブリージュの精神で弱者を放っておけないよ
・ドヤ顔がよく似合う
・困ったら動物さんに協力を!
◆戦闘方法
・背中の翅で羽ばたいて「空中戦」や「空中浮遊」で空から攻撃するよ
・レイピアに風を纏わせて「属性攻撃」でチクチクするよ
・対空攻撃が激しそうなら【ライオンライド】
・レイピアでの攻撃が効かない敵には【お姫様ビーム】でどかーんと攻撃
「なんだよこいつ……オバケ?! BBQ中なのに襲ってくんのかよ?!」
BBQで中を囲む若者グループへと、海から現れた深海ゴーストがふよふよと身体を揺らしながら躙り寄る。
「く、来んな……!! くそっ、エネミー出るって聞いてた?!」
それとも隠しイベント?! お互いに半狂乱で声を掛け合いながら、彼らはそこらに立てかけていた自身の武器を取る。このまま応戦するつもりのようだが、相手はバグプロトコル。一般プレイヤーがまともに戦闘をすれば、命の危機だ。
「そんな事、ボクがさせないよ☆」
海から上がってくる深海ゴーストとBBQ客の間に身を滑り込ませたのは、相棒のライオンくんの頭にちょこんと乗っかったティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)。
ざぶざぶと海水を滴らせる深海ゴーストが、ゆっくりとティエルの方へと顔と思しき部分を向けて行く。
深海ゴーストの注意を自身に向ける事には成功した。あとは、彼らを無事に逃すのみ。
「みんな、ここから離れて!!」
妖精という種族が、ライオンに乗って現れるという通常とはかけ離れた状況。そして急展開。
戦う気になっていたBBQ客達も、この異常事態で指示を出され、従う気になったらしい。
「お、おう
……!!」
ばたばたと逃げて行くBBQ客達。しかし、全員が逃げ切るまでにはまだ時間がかかるだろう。
「戦うしかないね
……!!」
呟くティエル。だがしかし、その間にもざぶざぶと深海ゴーストが浜辺に上がってきている。いつの間にか、数は3体だ。
「敵の数が多いね……あの人達を逃がせばいいのよね?」
そこに駆け付けた宙音・ナナシ(進化する拳・f42852)はティエルが頷くのを見てから、海へ向かって駆ける。
海だから電撃を使えば早そうだけれど、これだけ観光客がいる中では危ない。そうなると、接近戦しかない。
そう判断したナナシには、躊躇いはない。
「いくよっ!!」
握りしめた拳で、深海ゴーストを殴り飛ばす。だがしかし、深海ゴーストも大人しく殴られはしない。
ばちゃばちゃと何処からともなく水音を響かせ、身体に触れたナナシに呪いをかけた。内側から身体を蝕む呪いを与えた事に満足したのか、ダメージを受けつつもかたかたと愉快そうに身体を揺する深海ゴースト。しかし。
「よかった……効かないみたいだよ、それ」
ダメ元で試したミラクルボディは呪いを解析し、そのまま深海ゴーストへと反射した。
「!!!!」
己が付与した呪いにより、内部からの破壊を受けた深海ゴーストは、そのまま散り散りの布と化した。
それから数分後、ティエルとナナシの連携で3体の深海ゴースト達は倒されて、プレイヤー達は全員無事にその場から避難する事が出来たのだった。
成功
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ミスティ・ストレルカ(サポート)
基本方針は専守防衛・他者フォローです
サポート故、連携重視のお任せ
知らない人にはどうにも気後れしてしまうけど
それでも他の人が怪我するのも嫌なので押すところは押すのですよ
主にサモン・シープ等攻撃系のUCで他者行動の隙を消す様に立ち回るのです
中遠距離をとり全体を掴む感じですね
防御系の技能で時間稼ぎも行けますので
生まれながらの光での前線維持、魔力性防御障壁の囮役も…ちょっと怖いけど
でもでも、みんなの居場所を守るのですよー
そうそう、えっちなのはいけないと思います。
興味がない…訳ではないですがひつじさんが怖い雰囲気纏って凄い勢いで止めにツッコんでくるのです
年齢制限がどうとか、らしいです
ヘンリエッタ・ネクサス(サポート)
「状況:能動的脅威を検知/脅威度=グレードⅣ――任務遂行を最優先」
◆口調
・一人称はボク、二人称はあなた
・誰でも丁寧な口調。語彙は硬く、形式的
◆特技・性質
・全身を機械的に強化されており、常人以上の身体能力と反応速度を有する
・USBで充電可能
◆行動傾向
・とあるヴィランの組織の尖兵として造られた宿命に抗うべく、猟兵として活動しています
・体内に武器やセンサー等を格納しており、状況に応じて展開します
・強化頭脳は動作のムダを省きます
・私情や一般的道徳に囚われることなく、合理的な行動に徹します(中庸/中立)
・感情表現を学習途中なので無機質な印象を与えがちですが、実は人情を重んじ、真顔でジョークを言います
ざぶん、ざぶん。
ローブの裾から水を滴らせながら、深海ゴースト達は顔面部分を怪しく青く光らせて、最後に逃げ遅れたプレイヤー達へとにじり寄っていく。
「くっ
……!!」
彼らはバカンス気分であっても、やはりGGOのプレイヤーであった。それぞれ装備から外していた武器を装備して、深海ゴーストに相対する。
「とんだナイトビーチイベントだな……っ!!」
勇ましく呟き、誰よりも早く砂浜を蹴って走り出したのは女性剣士。その剣捌きは界隈でも名の知れたものであった。しかし。
「がぼっ……ごぼぼっ?!」
深海ゴーストが発生させた見えない海の流れは、彼らを巻き込み、自由を奪う。その間にも他の深海ゴースト達が陸へと上がり、呪いによる攻撃で彼らの身体を内側から破壊していく。
死んだ。太刀打ちできない。
彼らがそれを悟り、諦めかけた瞬間。
「遅くなりました!!」
ミスティ・ストレルカ(白羽に願う・f10486)はそう叫び、自身が共に戦う味方と認識したプレイヤー達へと自身の花と翼から溢れさせる生命力によるによって此処に在ろうとする意志を持った光を発生させる。
発動した
雪の雫の望む場所により、プレイヤー達のダメージは回復する。
「ここはボク達に任せて、逃げてください」
そう声を掛けながら、ヘンリエッタ・ネクサス(棄てられた少女兵器・f35114)深海ゴーストへと向かっていく。
そんなヘンリエッタの指示に否はなかった。頷き、燦々轟々逃げていくプレイヤー達と入れ替わるように深海ゴーストに相対して、ヘンリエッタは左手の義手を翳す。
「状況:能動的脅威を検知/脅威度=グレードⅣ――戦況に応じ、最適な自己防衛兵装を展開します」
そして、左手から展開されたのは電磁投射砲。ちらと視線を向けた先のプレイヤー達、それからミスティも、安全圏にいる。それだけ確認し、ヘンリエッタはずるずると濡れた裾を引き摺る深海ゴースト達へと照準を合わせ、引き金を引く。
放たれた電磁投射砲は、海水でずぶ濡れの深海ゴースト達を一掃したのだった。
成功
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第2章 ボス戦
『ヴァンパイアガール』
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POW : 吸血鬼覚醒
自身の【ヴァンパイアとしての能力】を解放し、物質透過能力と3回攻撃を得る。ただし毎秒加速する【吸血衝動】を満たし続けないと餓死。
SPD : 超音波砲
【見えない音の衝撃波】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : 魅了光線
【魅了の視線】が命中した生命体・無機物・自然現象は、レベル秒間、無意識に友好的な行動を行う(抵抗は可能)。
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「えぇ〜……? あいつら、つまんないだけじゃなくて、弱かったの?」
深海ゴーストがいなくなったナイトビーチに、そんな鈴を転がすような声が響く。
「ほんと、使えない。全部やり直しじゃない」
そう言いながら、翼を羽ばたかせながら上空に現れたのは、艶やかに微笑むヴァンパイアガール。
「とっととこいつら片付けて、リセットしなきゃ」
そう呟くや否や、ヴァンパイアガールは猟兵達を見据えるのだった。
ネミィ・ララヴァイ
※アドリブ歓迎
ボスのお出ましだ。気を張るぞ。
【空中機動】と『おためし装備』のパラソルで、できるだけ魅了光線から身を守るように立ち回っていこう。
衝撃波は、装甲の【衝撃吸収】で頑張って耐えるのだ。
UCで隙を作れたら、グラファイトブレイドで【切り込み】、【アクセルコンボ】に繋げて攻撃しよう。
マチルダ・バレンタイン(サポート)
ケルブレ世界から来たヴァルキュリアの鎧装騎兵
普段着がメイド服
外見から想像出来ないが大食い
戦闘前に余裕が有れば事前に【情報収集】をする
戦闘時はバスターグレイブと23式複合兵装ユニットの【エネルギー弾、誘導弾】の【一斉発射、砲撃】で攻撃。接近戦になったらゲシュタルトグレイブの【なぎ払い】で攻撃
敵の攻撃は【ジャストガード】で受けるか回避する。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「あいつがボスか……」
ネミィは気を引き締めながら、ヴァンパイアガールを見やる。その手には、お試し装備の夏のビーチらしいパラソルが。
「なんかいるけど……私の可愛さの前には全部無駄なのよね。みんなみんな私のシモベになっちゃうんだから」
にっこり笑ったヴァンパイアガールは、右手の人差し指を浜辺に展開している猟兵達へと向ける。
「えーいっ♡」
指先から放たれたのは、全ての生命体・無機物・自然現象を魅了する魅了光線であった。対象はもちろん猟兵達。まっすぐに進んでいくピンク色の光線は、しかし。
「なるほど、これはかなり便利だな」
空中を移動して距離を詰めたネミィが広げたパラソルに辺り、まるで吸い込まれるように消え去った。どうやらパラソルにはナイトビーチとはいえ日差しを気にするプレイヤー達のために、光線をかなり強力に吸収する効果があるらしい。
「は……はぁ?! 反則じゃない!!」
ヴァンパイアガールはそう喚きつつ、空中で地団駄を踏む。見ようによっては可愛いが、生憎それを斟酌してくれるようなものはここにはいなかった。
「隙あり、だな……脳裏に刻み付けろ」
直後にグラファイトブレイドから大音量を放つドラゴン・ロアを発動したネミィ。その音量に、解放された屋外とは言えどもヴァンパイアガールの意識はかすみ、大音量への恐怖に怯む。
「次はこっちの番ね……これはどうかしら!」
その隙に、メイド服をはためかせながらマチルダ・バレンタイン(ヴァルキュリアの鎧装騎兵・f40886)が構えたのはゲシュタルトグレイブ。アスガルド投擲法で投擲された槍は、頂点に達したところで分裂した。
「ひぃっ
?!?!」
ヴァンパイアガールがそれに危機を覚え、回避行動に映るが間に合うはずもなく。
「きゃあっ
!!!!」
幾多の槍の落下に耐えきれず、ヴァンパイアガールは海に落下する。そこへ、空中を移動して素早く距離を詰めたのはネミィ。
「行くぞ……覚悟しろ」
鋭いグラファイトブレイドの斬撃は、海中のヴァンパイアガールの身体を切り裂いたのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
シェーラ・ミレディ(サポート)
※OK:シリアス
※NG:エロ、ネタ、コメディ、心情系
※傭兵的なスポット参戦
称号通り、僕の身体を維持するための金儲けと、弱者をいたぶる醜い行いが許せぬ義侠心が行動指針だ。
美しいものは愛でるべきだが、恋愛には結びつかないなぁ。
性格ブスは醜い。見るに堪えん。
複数の精霊銃をジャグリングのように駆使する、彩色銃技という技(UC)を使って、敵を攻撃しようか。
敵からの攻撃は基本的に回避する。が、護衛対象がいるならかばうのも検討しよう。
……嗚呼、僕を傷付けたなら、代償は高くつくぞ!
仇死原・アンナ(サポート)
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等装備してる物を使います
UCは指定した物をどれでも使用
普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)
処刑人として敵と戦います
同行者がいれば協力
メインは鉄塊剣で攻撃
鉄塊剣の使用が不向きな相手・場所では刀剣をメインにして相手をします。
拷問具や鞭を使い敵の行動を阻害、鉄塊剣や刀剣で敵を攻撃します。影朧にはできる限り説得しますが説得不能と判断すれば容赦なく屠ります
キャバリアを操縦したり生身でも戦います
「わざわざこんなバカンスの場を狩場にするっていうのは、悪趣味だな」
シェーラ・ミレディ(金と正義と・f00296)は呟く。先程逃がしたプレイヤー達の中には、歴戦の高レベルプレイヤーもいただろう。しかし、この場においては丸腰同然の装備だったはず。なんせ水着着用を推奨するようなフィールドなのだ。レアリティの高い武器も鋼鉄の鎧も置いてきていたに違いない。
そんなの、弱いものいじめとどう違うだろうか? 無防備なものを甚振るのは趣味ではない。
「うるさいわねっ……!! あんたもさっさと消えて!!」
傷付きつつも尚自分勝手な姿勢を崩さないヴァンパイアガールは、シェーラに向けて超音波砲を放つ。回避行動をとるシェーラであるが、広範囲の攻撃を避け切るのは流石に難しかった。
「嗚呼……僕を傷付けたなら、代償は高くつくぞ!」
僅かに傷付いた身体を抱えつつ、シェーラは叫び、精霊銃の引き金を引き、勝利を司る艶やかな精霊を召喚する。
「
彩色銃技・口寄せ・寵愛一身」
精霊の寵愛によって強化された精霊銃をジャグリングしながら攻撃を叩き込むシェーラ。そのトリッキーな動きにヴァンパイアガールがすっかり気を取られた隙を狙い、仇死原・アンナ(処刑人、獄炎の花嫁、焔の魔女、恐怖の騎士・f09978)は狙いを定め、そして。
「海の上に居られると、やりづらいが……撃ち抜いてしまえばどうということはない……か……」
やや的が小さいのが玉に瑕ではあるが、そんな事は些事に過ぎない。
「鉄の匣を切り捨てる事も容易だが……今はこいつで……撃ち砕く……!」
鉄塊剣を対戦車ライフルに変形させなアンナ。強化したのは攻撃力。装甲の硬さは捨てて、ただ攻撃のみに全てをかける。
「な、なに……」
人一人分のサイズの相手に向けるにしては些かオーバーなそれに、ヴァンパイアガールは絶句するが、そんな事はアンナには関係ない。
アンナは無慈悲に照準を合わせ、間髪入れずに引き金を引いた。銃口より吐き出された弾は、ヴァンパイアガールの身体に命中したのだった。
成功
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太目・乃子(サポート)
サキュバスの戦場傭兵×戦闘猟兵、10歳の女です。
普段の口調は「無口(私、あなた、呼び捨て、言い捨て)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
諏訪野・啓太郎(サポート)
『唯のろくでなしの旅烏ですよ。』
スペースノイドのスターライダー×電脳魔術士、33歳の男です。
普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、負傷した仲間には「元気に(俺、~くん、~さん、だね、だよ、~かい?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「っ……く、ぅ……!! ムカつく……みんな、死んじゃえ……私の言う事を聞けないんなら、いらないっっ!!」
ズタボロになりながら、苛立ちを口にしたヴァンパイアガール。ぼたぼたと滴る海水もそのままに、超音波砲を発動する。自身を中心に広がっていく見えない音の衝撃波は、波を蹴散らし、砂浜の砂を巻き上げる。その音の波は徐々に大きくなっていき、それに伴い破壊の力も増していく。
「
ケルベロス式お片付け術」
その力が最高潮に達し、決定的な破壊を齎す前に、太目・乃子(
番犬猟兵・f40815)はUCを発動する。乃子が操るのはヴァンパイアガールの周囲にあった無機物──散らばっていたパラソルやビーチチェアー、BBQの網やコンロ。それらは精巧なミニチュアへと変わり、一斉にヴァンパイアガールへと向かって突進していく。衝撃波によってその大半が砕け散るが、逆にその尊い犠牲により音波は干渉され、弱まっていく。そして、それと同時に撒き散らされた破片は、風や衝撃波によってヴァンパイアガールへと雨霰とぶつかっては彼女の視界を阻んでいった。
「邪魔しないでよっ!!」
苛立ちのままに吐き捨てるヴァンパイアガールだが、勿論そんな苛立ちなど無機物に通じる筈もない。
「くそっ……どいつも、こいつもっ!!」
ばらばらと降り注ぐ破片を振り払い、叫んだヴァンパイアガール。しかしその頃にはもう既に彼女は自身への被害を鑑みて、衝撃波を止めていた。
「覚悟しろ……っ!!」
その間に一気に距離を詰めた諏訪野・啓太郎(さすらいのライダー・f20403)が構えるのは、スペースクラッシャー。AI搭載型戦術ドローンで操られた彼の腕は自動で照準を合わせ、狙いを澄ませる。そして。
「これで、終わりだ」
銃口から吐き出されたサイキックエナジーは、ヴァンパイアガールの胸を貫く。一瞬の静寂な後、ばしゃりと波音を立てながら倒れたヴァンパイアガールは、幾ら待てど、もう二度と動く事はなかった。
成功
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第3章 日常
『GOD.GAME//BBQ』
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POW : ゲーム世界の素材をじゃんじゃん焼く!
SPD : ちょっと変わった調味料で味付け!
WIZ : アルコールやドリンク、ポーションで乾杯!
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深海ゴーストとヴァンパイアガールを退け、ざっと後片付けを終えた砂浜には、平穏が戻り、BBQを再開するものがちらほらと見え始めた。
だがしかし、バグプロトコルがまだこのエリアに残っている可能性は否めない。
安全性を確認するためにパトロール……のついでに、ちょっとBBQとか……海水浴、とか。
申し合わせたように、猟兵達は互いに頷き合い、それぞれにナイトビーチへと散らばっていったのだった。
冷泉院・卯月(サポート)
勿論お仕事は大事ですけどぉ、折角なら珍しい物や新しい物も見つけたいですよねぇ~。
あ、ご一緒される方がいらっしゃればぁ、一緒に頑張りましょうねぇ~。
あまり戦闘は得意ではないですけどぉ、ぶちくんとたれちゃんの力も借りてぇ、頑張っちゃいますよぉ~。
遠距離なら二人に短杖になってもらって魔法弾を撃ったりぃ、
接近戦なら二人で力を合わせて杵になってもらって頑張っちゃいますぅ~。
パラドクスは状況に応じて臨機応変に使いましょうかぁ~。
戦闘以外なら運転なんかも得意なのでぇ、何処へでもお届けしちゃいますよぉ~。
道中も楽しいことが見つかるといいですよねぇ~。
燈夜・偽葉(サポート)
★これはお任せプレイングです★
『ぶった斬ってあげます!』
妖狐の剣豪 × スカイダンサー
年齢 13歳 女
外見 黄昏色の瞳 白い髪
特徴 長髪 とんでもない甘党 柔和な表情 いつも笑顔 胸が大きい
口調 元気な少女妖狐(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)
性格:
天真爛漫年下系ムードメーカー(あざとい)
武器:
刀9本
黄昏の太刀(サムライブレイド)を手に持ち
場合によっては念動力で残り8本を同時に操る
ユーベルコードはどれでもいい感じで使います
敵の動きは見切りや第六感を生かして回避
避けられなければ武器受けで対処します
多彩な技能を持っていて、問題に対していい感じで組み合わせて対処します
ざざぁん。
砂浜に、寄せては返す波が立てる音が、耳に心地いい。
戦闘が終わった事を聞きつけたのか、それともスキルで連絡したのか。
定かでないがら激しい戦闘の舞台となった砂浜はその後僅かな静寂に包まれ、今はまた、少しずつバカンス客達が集まりつつある。
この波音を落ち着いて聞いていられるのもあと僅か。もう少しすれば、バグプロトコルが人々を襲い始めるより前と同じように、砂浜は喧騒に包まれるに違いない。勿論、ともうこれ以上バグプロトコルが現れなければ、ではあるが。
「静かな砂浜も良いですが、賑やかな場所は賑やかでいてほしいですよねぇ」
冷泉院・卯月(壱七八あーる・f40880)はそんなナイトビーチの安全を確認しつつ、波打ち際をゆっくりと歩き、BBQ場へと辿り着く。
「なんだか美味しそうなものがたくさんありますね!」
そこでは、一足早くBBQ場へ来ていた燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)は、目をキラキラさせながら並んだ食材を見つめていた。
マシュマロにりんご、ビスケットにチョコレート。無類の甘い者好きの偽葉にとって、そのトレーはまるで宝箱のようだった。
そして、その横のドリンク類もまた、同じように美味しそうなものがたくさん。
オーソドックスにラムネやサイダー、メロンソーダなどから、フレッシュなフルーツジュース各種に、トロピカルジュース……アイスココアやアイス抹茶ラテなども。
「美味しそうですね……何が良いでしょう??」
一つを選ぶのは難しい。だが、そもそも一つと限定されている訳ではない。好きな分だけ飲めば良いのだ。
とはいえ、仕事を放棄するのはよろしくない。念の為周囲に目を向けて辺りの安全を確認して、それから。
「まずは……これにします!!」
そう言って偽葉が手に取ったのは、パイナップルが刺さったトロピカルジュース。やっぱり砂浜と言えばこれなのだ。
「あっちも美味しそうですが……こっちも気になりますねぇ」
卯月は肉の串の横に並ぶ調味料を興味深げに眺めている。ぶっ飛ぶ美味さ、刺激的な爽やかさ。緑色の唐辛子のようなイラストが描かれた謎の調味料の小瓶を手に、卯月はふわりと微笑んだ。
成功
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ネミィ・ララヴァイ
※アドリブ歓迎
しっかりパトロールしよう。
突然深海ゴーストに水をかけられたらたまったものではない。
ってことで砂浜を歩き回るのだ。
何をするかは……
場の雰囲気に身を任せよう。
ヴァンパイアガールならまだ良いが、深海ゴーストには、突然水をかけられたくない。
そんな思いを胸に、ネミィは浜辺をパトロールしていく。幸いな事にそれらしき影はどこにもなく、あるのは浜辺に戻ってきた海水浴客。少しずつ増えていくそれらは、自分が取り戻した平穏そのものと言えるようで。
「…………良かった」
管理者として、ゲームプレイヤー達に楽しんでもらえるのは何よりもの喜びだ。彼らの楽しそうな顔を見るためならば、ネミィは辛酸を舐めさせられた相手にだって臆せず戦う事が出来る。
パトロールがてら、彼らが楽しんでいる姿を見れて良かった。
そう満足感を覚えつつ、次のエリアに向かおうとしたネミィ。
「そこの方……さっき助けてくれた人ですよね?」
そんな彼に駆け寄ってきた彼女は、確かに見覚えがある。
「あぁ……大丈夫だったか?」
「おかげさまで!! BBQも再開出来たんで……あの、折角なんで一緒にBBQしませんか?!」
ちらと視線を向けた先のエリアは、他の猟兵達がパトロールをしている姿が見える。だからまぁ、良いかも知れないが。
「いや……」
「遠慮しないでください! お礼なので!!」
プレイヤー達が楽しんでいるのに混ざるのは何となく気が引けてやんわり断ろうとするネミィを、彼女は勢いでBBQ会場へと連れて行き、焼いた肉を手渡していく。結果としてネミィは、勢いに負けてBBQに参加する事になった。
こうして、ナイトビーチは元の姿を取り戻し、それぞれに夏を楽しむプレイヤー達で盛り上がっていくのだった。
大成功
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