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冷やしスライム、始めました

#ゴッドゲームオンライン #バズリトレンディ #雰囲気:緩め


「うぉー!?あっちぃー!!」
 何やらトラウマを想起させそうなセリフを突然述べて、今まさにゴッドゲームオンライン世界の空へと跳び上がる人物が一人。
 その名を新し親分こと『バズリトレンディ』
 絶賛、このゴッドゲームオンラインの世界で様々な夏のイベントをばらまいている張本人でもある。
「なんでや!?何で夏なのにこんなに暑いんや!!」
 一体お前は何を言っているんだ?だとか、だったら気温の低いステージやエリアに向かえばいいのでは?等と考えるかもしれないが、まあそれは置いておくとして。
 ゴッドゲームオンラインの世界にも遂に夏が到来。
 熱した空気が向こうの景色がほんのり歪ませる情緒あふれる視覚エフェクトは見るだけで暑さを感じ、それらがバズリトレンディのなけなしの冷静さを奪っていたのである。
「そもそもいとしの梅雨はとおいところへ?
 いつかまた逢いましょう。その日までサヨナラ梅雨の季節よ……!!
 だがちょっと待ってほしい。このまま夏を迎えていい物だろうか?
 これではいけませんね」
 ちなみにだが、なけなしの冷静さを奪うというのは、殆どいつも通りを意味する言葉である。
「よーし、ゲーム世界だぞ!全ワイちゃん脳内集合!
 夏前と言えばつーゆ(梅雨)!梅雨と言えばじめじめしてる!
 此処でワイちゃんに電流走る。水気が有る物で梅雨の代わりになるのでは?
 うーん、水分水分。
 あら、あんなところにスライムがいるわ。
 そうだ。スライムを使おう。
 水気の多いスライムを衣服みたいに使えば涼しいに決まってるじゃないですか!
 なるほど完璧な作戦っスねーッ、ワイちゃんだけじゃ無理だという点に目をつぶればよぉ~。
 せやから猟兵ちゃん、猟兵ちゃん。ワイちゃんの声が聞こえてますね?
 タスケテケスタ!」

 まあ、そんなこんなが有りつつ。バズリトレンディは新しいイベント「冷やしスライム、始めました」を開催し、そこらに居たドラゴンプロトコル達はイベントの管理を仕方なく任される事になったのでしたとさ。めでたしめでたし。
「待った!ナレーションは勝手に話を終わらせようとしています!!」

「冷やしスライム……!ぬかった!!私が商機を見逃すなんて!!」
 そして君は冷静になるんだピクシス・ペリペティア(ペリペティアの羅針盤・f34106)
 長く予兆を見過ぎて、思考回路が多少バズリトレンディ化しているぞ。
「ううっ、猟兵の先生方……。商品化は諦めますが、バズリトレンディさんがこのままだと危険なのは間違いありません。イベントを開催したバズリトレンディの元に多数のバグプロトコルが集まってます。ですから助けてあげて欲しいです……」
 よほどショックだったのか、さめざめと泣き始めたピクシスの事は置いておくとして。
 グリモア猟兵としての意地として最後まで予知を話し終えた彼女によると、集まったバグプロトコルのスライムは、イベントの影響を受けるのか「イベント特攻装備」の「ドロップ素材」を落とす様になるとの事だ。
「それを使ってイベント特攻装備を作ってから、強大なバグプロトコルとの決戦クエストに挑んでくださいね。じゃないと、多分威力やらバッドステータス成功率やらのありとあらゆる行動が十分の一まで減っちゃいます。そのドロップ素材とイベント特攻装備ですが、スライム状の物を落として、それを使ってスライム状の服だとかアクセサリーだとかの身につける物を作るみたいです。どんな形の物を作るかは、猟兵の先生方にお任せしますね。それでは行ってらっしゃいませ……!あ、あとどんな物だったか商品開発の参考がてら、後で教えてもらえると」
 まあ、なんだかんだと有りつつも、である。
 最後の方には商魂たくましい所を見せながら、ピクシスはゴッドゲームオンライン世界へ猟兵達を送り出す為、テレポートを開始したのであった。


風狼フー太
 ネタ数が……バズリトレンディ依頼はネタ数が足りん!
 どうも皆様、風狼フー太でございます。

 プレイングボーナス:イベント特攻装備を作成して、装備して戦う。

 プレイングボーナスは上記の通りになってます。武器や防具は装備しないと意味ないよ。
 一章でイベント素材を集めて、二章で装備して戦う事になります。どんなものが出来たのかは二章プレイングで書いてください。
 スライム装備の形状や設定(例えば自我が有るか無いか等)はお任せします。
 ただし公序良俗は守ってね。
 三章は日常シナリオとなっており、作ったスライム装備について語る様なシナリオになると思います。
 なお三章ではプレイングにバズリトレンディを呼ぶと書けば参加します。書かなければ登場しませんのでご注意ください。

 それでは皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。良きスライム装備ライフを!
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第1章 集団戦 『ねこスライム』

POW   :    キャットミーム
【自身】に宿る【かわいさ】を解き放ち、レベルm半径内の敵には[かわいさ]で足止めを、味方には【鳴き声】で癒しを与える。
SPD   :    キャットイズリキッド
肉体の一部もしくは全部を【液体】に変異させ、液体の持つ特性と、狭い隙間に入り込む能力を得る。
WIZ   :    フェレンゲルシュターデンフェノメノン
【自身が注視した空間】から【エリア外の高レベルボスモンスター】を放ち攻撃する。その後、着弾点からレベルm半径内が、レベル秒間【レイドボスイベント】状態になる。
👑11
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アキカ・シュテルア
アドリブ・連携歓迎

ひんやり冷たいスライムを装備品に加工ですか。
私の世界でも出来たら面白そうな……そもそも居るのでしょうか?
実はもうどんな装備にするかは決めてあるので必要な量を集めていきます。
……溶けてしまいましたね。
(周囲・持ち物を眺めて)
そうです!この中に閉じ込めてしまえば良いのでは?
溶けている所に【フェイント】や【忍び足】で近づいて丸瓶【Colorful_drops】の中身を空けたもの、予備で持っていた空瓶の中に閉じ込める。
閉じ込めて放り投げた瓶ごとUCで【範囲攻撃】して破壊します。
落ちてきた素材の持ち運びも同じように丸瓶に詰めることで出来ないでしょうか?


ミーガン・クイン
冷やしスライム、始めました

というキャッチコピー。

そして、水まんじゅうのような見た目

ワンチャン、食べれる…?

可愛い物を食べたいってあるわよねぇ。
【UC:縮小魔法】をねこスライムに放って食べやすい大きさにするわ。
捕まえて摘まみ上げていざ実食♪

一人じゃ素材集め大変だし、
【守護大天使『ミュールフォン』】に【極大天使の剣】でねこちゃんたちを薙ぎ払ってもらうわね。
ボスモンスター相手には【技能:武器巨大化】で対応するわ。


ミノア・ラビリンスドラゴン
ゲームを賑やかしてくださるなら異世界妖怪だろうと大歓迎ですわ~!
ただしバグはノーサンキュー! 集まったところを一網打尽でしてよ~!

ねこは悪戯で迷宮のギミックを台無しにするので、ドラゴンプロトコル的には天敵も天敵
ですが、どうやらこのバグプロトコルは猫魔力を持っていない様子!
ならば恐れることなど何もなし!
高笑いと共に出現して【注目タゲを集めて】【おびき寄せ釣り】ますわ~!!

ねこらしい好奇心で集めるのは簡単!
モンスターカードから配下モンスターを召喚!(ドラゴン使い・召喚術)
【ドラゴン航空隊】!
液体化して逃げようと、149体のレッドドラゴンによる【ブレス攻撃】で隙間なく【蹂躙】ですわ~!



 ――ぷるん、ぷるん。
 その様な音が耳に聞こえる光景がテレポートを終えた猟兵達の前には広がっている。
 彼等の眼前にごまんと並ぶは、猫の顔を模したスライムの『ねこスライム』達の群れ。
 気が抜ける様な見た目とは裏腹に、彼奴等はバグプロトコル。そして、此れから先を進む為に必要なイベント素材を落とす敵なのだ。

「お~ほっほっほ!!ゲームを賑やかしてくださるなら異世界妖怪だろうと大歓迎ですわ~!」
 そんなスライム達を眼前にして、何処に出しても恥ずかしくないTHE・お嬢様な高笑いを上げるミノア・ラビリンスドラゴン(ポンコツ素寒貧ドラゴン令嬢・f41838)
「ただしバグはノーサンキュー!集まったところを一網打尽でしてよ~!」
 やはりドラゴンプロトコルとしてゴッドゲームオンラインの世界を乱す輩を許すわけにはいかないと、決意を固く決めるミノア。
 きっとその中には、このイベントを維持する為、休みなく働く同胞であるドラゴンプロトコルを助けるという意味合いも含まれている筈だ。
「冷やしスライム、始めました……というキャッチコピー」
 その横で悶々とミーガン・クイン(規格外の魔女・f36759)は顎に手を当てて何かを考えている。
「つまりワンチャン、ワンチャン、食べれる……?」
 突然、穏やかではない言葉が出てきたが、クインの目は本気である。
「成程。ひんやり冷たいスライムなら食料として加工できるかもしれないと……」
 そんな思いがけない言葉に持ち前の好奇心がつい疼いてしまい、アキカ・シュテルア(グリッタークラフター・f09473)の頭の中には皿の上に乗ったねこスライムの姿が。
「触感はゼリーみたいですよね。最悪、味は魔法でなんとか?」
 スプーンで突けば、プルンと音を鳴らしそうな想像上のねこスライムは、見た目は確かに美味しそうだ。
「あら、モンスター食の話ですの?……お金が無い時に試してみても良いかもしれませんわね」
 そんな話が耳に入り、思わず同じ様な想像をしてしまったミノアが、日々の生活の事を憂いつつ、誤魔化す様に咳ばらいを一つ。
「可愛い物を食べたいってあるわよねぇ……試してみなきゃ」
 本当に食べてしまうのか?という疑問はもはや不要であろう。改めて言おう。クインの目は本気であると。
 そんな話の中で、ふと気が付いたようにシュテルアが首を横に振る。
「……おっといけない。本題はスライムを倒して素材を手に入れる事ですね。それだけは忘れないようにしないと」
 思わずイベント名が「冷やしスライム、食べました」に変更されそうな危機をシュテルアが救ってくれた所で、3人は各々の決意を胸に戦闘態勢に入るのであった。

「おーっほっほっほっほ!!!わたくしの先行からですわ!」
 戦いが始まるや否や、スライムたちの前に躍り出たミノアは、大きく高笑いを上げると何処からともなく取り出したカードを天高く掲げていた。
 それに釣られて一体なんやなんにゃとばかりに、ねこスライム達はミノアの周りに集まってゆく。
「まさに好奇心ねこをなんとやら!わたくしのトラップに掛かりましたわー!!モンスターカードから配下モンスターを召喚!【ドラゴン航空隊】!!」 
 どこぞの虚空からイマジナリーなボイスが『何処かでデュエリストブレイドの開催の匂いがする!!』等と言う声が聞えて来たような気がするが、きっと気のせいである。
 兎も角として。カードから現れたのは149体からなるレッドドラゴンのドラゴンで編成された航空隊だ。
「ブレス攻撃なら液体化して逃げようとしても無駄ですわー!さぁ、蹂躙の時間ですわ!!」
 ミノアの言葉を皮切りに上空に現れたドラゴン航空隊は、顔を天に上げて高度を上げたかと思えば水平に並び、一糸乱れぬで首を下に向ける。
 そして放たれるのは、火炎の業火。
 古来より脅威として伝わるドラゴンの炎である。
「みーつけた♪」
 そんな爆炎轟音ひしめく中を、クインは己の要求を満たすべく駆け抜け、そして見つけたのだ。
「水たまりみたいに解けちゃって、可愛い」
 目線の先に居るのは、空からの脅威に怯え、液体となって地面を伝い身を隠すねこスライムの内の一体である。
「じゃあ、もっと可愛いくおめかしして、食べてあげるね」
 ツン、と。空気を指先で触れると、虹色に光る線が空気を奔り鮮やかな魔方陣を組み立てる。
 やがて完成した魔方陣は、キラキラと輝く魔力の粒子を生み出し、それに触れたねこスライムの液体が、小さくちいさくなってゆく。
 一体何が起こったのか?と姿形を戻したねこスライムを、巨大な二本の華奢な指が掴み取った。
「頂きまーす♪」
 まさか食べられるとは思っておらず。ロクな抵抗も出来ぬまま、ねこスライムはクインの口の中へ。
 ころり、ころり。と舌の上で動かして、味を見てみるが。
「……虚無の味?」
 ゲームの世界のデータであるが故か、特に味らしい味も分からぬままに、恐らく呑み込んでしまったのか口の中から居なくなる。
「うーん、残念。じゃあミュールフォン。後はやっちゃって」
 ともあれ味見は出来たからと、残りは任せたと守護大天使『ミュールフォン』を呼び出すクイン。
 主の命に従い剣を構え、次々にねこスライムを薙ぎ払うミュールフォンに、このままでは終われないとねこスライム達。
 一か所に円を組んで集まったかと思えば、じっとその中心を見つめ始めると、禍々しい気配が辺りを覆ってゆく。
 僕らの怒りを知れ!と叫んでいるかのような気配は、やがて実態となり、まさに悪魔と言うべき角を持ったモンスターが戦場に降り立った。
 明らかにこの場に居てはいけないレベル規格外のレイドボスは、手始めとばかりに天使へと切りかかり、天使もまた手に持つ武器を巨大化させて受け止める。
「集え」
 ギリギリと音なる鍔迫り合い。その最中を、声が駆け抜ける。
「煌めき 花吹雪とともに」
 声の主は、この戦場を俯瞰して見ていたアキカ。
 指先に付けたインクでなぞる様に、描くは蒼の線引く八芒星。
「星の奔流をその身に受けなさい!」
 声が途切れ、線が途切れて、八つ星から生まれし星屑とセージの花吹雪が渦を巻く。
「悪いけど、バグプロトコルの貴方達を残しておくわけにはいかないの」
 それにイベント素材も必要だから、と。
 渦巻く魔力はレイドボスやねこスライム達を巻き込んでいき、骸の海へと送り届けてゆくのであった。

「イベント素材は、涙ですか。ちょっとひんやりしてて、心地いいですね」
 未だねこスライムが残る物の、ひと段落した戦いの場にて。
 イベントアイテムが液体であれば、ちょうどいい物があると、アキカは手持ちの丸瓶にイベントアイテムを詰めてゆく。
「ねこは悪戯で迷宮のギミックを台無しにするので、ドラゴンプロトコル的には天敵も天敵なのですけど、このバグプロトコルは猫魔力を持っていない様子!ならば恐れるに足りないですわー!!」
 圧倒的な戦果を前にして、三度ミノアの高笑いが天を貫く。
「結構集まったわね。これでイベント装備を作る訳だけど、何を作ろうかしら」
 集まった涙を見つめて、悩む様子を見せるのはクイン。
 これを使って、何かしらのスライム装備を作らなくては、次に控えるボスを倒すのは至難と言う話である。
(スライム装備ですか。……実はもうどんな装備にするかは決めてあるのですよね)
 一方、アキカは作る物を既に決めている様子。
 だからこそ、他の者が考える時間を作るべく率先して素材集めを行っていたのだ。
「ひんやり冷たいスライムを装備品に加工ですか」
 それにしても気になるのは、冷たいスライムを加工して装備品にするという発想である。
「また夏が来ますし、私の世界でも出来たら面白そうな……いやでも、冷たいスライムがそもそも居るのでしょうか?」
 内なる好奇心に惹かれて、己の生まれた世界を心に浮かべれば、見知った世界も新しく見えるという物。
 ともあれ、この戦いを終わらせる事が先決なれど、その後ならば調べてみるのも良いかもしれないと思うアキカであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

澄清・あくあ
「なんかすごいことになってるのです」
『そして言ってることが全く分からないのです』

先の説明に関しては考えるのをやめて
移動した先で対象のスライムちゃんを倒すのです。

…おいしそうなのもあるので、
ただ倒すだけじゃなくって食べてみたりいろいろするのです。

「なー…ぅ?」
『んにゃ。』
若干ねこっぽくなりながらいろいろやってみるのです。
(アドリブ大歓迎ですお好きに動かしてください)
(ところで、彼女達もスライムなのですが元からスライムな子は特攻効果どうなるんでしょうトレンディ=サン)



「なんかすごいことになってるのです」
『そして言ってることが全く分からないのです』
 おおよそまともな様子ではなかったグリモア猟兵が口にした予知を思い返し、澄清・あくあ(ふたりぼっちの【原初の一】・f40747)と彼女そっくりの姿をした『あるま』の二人の疑問満ちた声が口から洩れる。
 しかして、そもそも予知した相手が、よりによって、あのバズリトレンディだ。
 彼の人物の行動が正しく理解できる存在など、何処ぞの東方親分位の者であろう事は想像に難くない。
(ちょっと待つにゃ!奴の言ってるやら、やってる事など儂分からんが!?)
 何だろか。今日は自棄に幻聴がよく聞こえる気がするが、気にしないでおこう。そういう日が一日くらいあっても不思議ではない筈だ。
『ところで 私達元からスライムですけど特攻効果どうなるんでしょうトレンディ=サン』
(猟兵ちゃん猟兵ちゃん。スライムがどうとかではなく、装備に特攻が乗ってるだけなんや。武器や防具は装備をしないと意味が無いんや)
 ええい。無に消えるのだイマジナリーボイスよ。何処の誰かは分からんがこんな所に貴方は居ないだろうに。
「なー…ぅ?」
『んにゃ』
 そして何故、キミ達二人はネコっぽくなっているのだ。スライムとしての意地か何かなのか?
「にゃん」
 うむ。最早考えない方がよさそうである。猫は自由気ままに生きる物だ。そういう日もあるのだろう。
 きっとあの猫化もねこスライムの可愛らしさに惑わされぬような、きっと、そういう物なのだ多分。
『にゃんけん!』
 この様に二人共ちゃんと戦う気概もあるし問題ないだろう。剣が猫の爪みたいな形をしているが、性能にはさほど影響ない筈である。
「にゃー!」
『にゃー!』
 如何にも猫な鳴き声と共に、ねこスライム達の群れに爪を立てて飛び込む二人。
 そうして、猫化したスライム二人によって、ねこスライム達は駆逐され、猟兵達は必要なだけのイベント素材を手に入れたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ヴォルケイノドラゴン』

POW   :    バーニングラッシュ
【牙で噛みつき】【鉤爪で斬り裂き】【尾で薙ぎ払い】で攻撃し、ひとつでもダメージを与えれば再攻撃できる(何度でも可/対象変更も可)。
SPD   :    シューティングスター
【火属性の魔力】を纏い空中高く舞い上がった後、敵めがけて急降下し、[火属性の魔力]が尽きるまで【超重突撃】で攻撃し続ける。
WIZ   :    ヴォルケイノブレス
【口腔】から【灼熱の吐息】を放ち、【超絶特大ダメージを与える】。【さらに延焼】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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 素材を集め、イベント特攻用のスライム装備を作り上げた猟兵達。
 触ってみればひんやりとしていて、確かに夏を乗り切れる様な気がしてくるというのも頷ける話かもしれない。
 これを身に着けていれば決戦シナリオに現れるボスにも対抗できるという話であるが。
 そんな彼等の前に現れたのは、まさしくドラゴンらしいドラゴンである。
 金色に光る眼に赤色に燃える様な鱗を纏う、彼の名は『ヴォルケイノドラゴン』
 そのマグマを彷彿とさせる名の通り炎を得意とするドラゴンである。
 
 梅雨も明ける様な暑さの中、マグマすら超える炎を纏うドラゴンを前にして。
 猟兵達は創り上げたスライム装備を信じ、一匹の竜を前に対峙するのであった。
アキカ・シュテルア
アドリブ・連携歓迎 WIZ
スライム装備案【グローブ】【ケープ】
(材料が足りなそうな人(自分含む)がいる・数量制限・特攻効果が一種類で十分等の場合はグローブを優先)
スライムのプニプニとした感触ならグローブの滑り止めとして利用できそうですよね。
これだけだと防御が心許ない気もしますがどうしましょう。
広範囲の防御も必要でしょうか?ケープも作ります?
あ、材料が足りない方にはこの分お譲りしますよ。

【夜明紫電】を巨大化して振り回しUCを発動。利用して【範囲攻撃】します。振り回した風圧で少しでも熱を軽減できるといいのですけれど。

対峙したら装備を信じるわ。
籠の中で大人しくしてもらうわよ。そこからは出さないから。


澄清・あくあ
装備:体液に混ぜる補助効果アクセサリとなったが、消耗品になってる

「あつあつです~!」
『動いてないのに熱いのです~!』
近づいただけでダメそうなので、遠距離射撃で対応です。

できるだけ早く【選択UC】を当てて遅効性の穴を形成して、チャンスが訪れるまで耐えるのです。

遅効性の穴が鱗を抜いた後は、装備の力も合わせた濃縮体液を爪に乗せ、
穴を通じて体内へ直接撃ちこみ、内側から叩くのです!

「冷たいのが嫌いなんですよね?」
『なら、いっぱいあげるのです!』
(※硬そうだから内側から、としてるだけで水蒸気爆発が起こる事は知りません)

(アドリブ歓迎です。上記も含めお好きに動かしてください)



 この場に例え、設備の整った彩り鮮やかな工房が有ろうとも。
 この世界がゲームである以上、電子の画面を操作すれば、自動的に素材となるアイテムが消費されて、目的のアイテムを生成する事が出来るだろう。
 物によっては特定の手順を踏む必要はあるかもしれないが、かと言って何も知らないゲームプレイヤー達に本格的なモノづくりを求めるのも酷な話。
 その道をある程度収めるだけでも、それなりの年月が必要になるのだ。だからこそ、こういったゲーム的な処理になるのも仕方のない事である。
「スライムのプニプニとした感触ならグローブの滑り止めとして利用できそうですよね」
 だからと言って、それがアキカ・シュテルア(グリッタークラフター・f09473)の好奇心を止める理由にはならないのも事実である。
 すでに何を作るか決めていたアキカは、出来上がりを想像しながら指は動かしていき、その指がふと止まった。
「これだけだと防御が心許ない気もしますがどうしましょう?」
 イベント用の装備をしていれば問題ないとは言っていた。
 だからと言って、防御面を気にしなくて良い訳でもないだろう。と、スライム達から集めたイベント用素材の数を確認する。
「材料は足りそうですね。では、ケープも作りましょうか?広範囲の防御も必要でしょうし」
 そう言うなり、新しいケープをどの様な物にするか、アキカは思考の海へと沈んでゆく。
「どんな装備にするか考えるのです」
『一番いい奴を頼むのです』
 その一方で澄清・あくあ(ふたりぼっちの【原初の一】・f40747)もイベント装備を作成するべく、頭を悩ませていた。
 誰も誰もが最初から作る物を考えていたわけではない……と、言うよりも最初から決まっていた方が少ないだろう。
「試しに私達の体液を混ぜてみるです」
『何が出来るか楽しみです!』
 何事も実験とばかりに自分の一部をアイテム作成の際に混ぜ合わせてみるあくあ。

 そして暫くして。
 猟兵達の手元にはイベント特攻の付いたアイテムが出来上がり、それを手に取ると強大なボスが待つクエストへと挑むのであった。

「あつあつです~!」
『動いてないのに熱いのです~!』
 とあるクエストに挑む二人のスライム娘が嘆くのは、夏の暑さにでは無い。
 今まさに対峙する赤き鱗片を持つ炎にである。
 火山の噴火の如くオブリビオン『ヴォルケイノドラゴン』は炎を吐き、或いは身に纏い猟兵達の前に立ち塞がっているのだ。
「成程、確かにこれは」
 対策が無ければ、相手にならなかったであろうと。
 避けた筈なのに追いすがる炎を、アキカは如意棒が如く伸ばして構えた【夜明紫電】の一振りで払う。
 身に着けたアイテムが齎す不思議な力が無くては、先程の一撃で倒れていてもおかしくない攻撃の数々。
 それらを前にしても、猟兵達は怯む事は無い。
「対策らしい対策は思いつかない、ね」
 それなら、と。アキカは自ら手を掛けたグローブやケープを信じる事にした。
 再び降り注ぐ炎を前に、足を止めて【夜明紫電】を両手に構える。
「描くは印 力が示すは色の織」
 襲い掛かる炎を避ける様、無我夢中に【夜明紫電】を振るう。
 身に着けるスライムがいくばか炎を防いでくれている様な感覚を感じながら、書き上げたのは幾数千の幾何学模様だ。
「籠の中で大人しくしてもらうわよ。そこからは出さないから」
 飛翔し、自動で敵を追尾するドローンの様に。纏わりついた模様は、針状のインクを『ヴォルケイノドラゴン』へと飛ばして彼の竜の動きを封じ込めんとする!
「チャンスが訪れたです!」
『撃ち込んでやるです!』
 それを見て、追撃とばかりに自身の指の先から爪を飛ばしたあくあ。
 一つのスライムの爪は、勢いを受けて弾け分裂し、回転を帯びて『ヴォルケイノドラゴン』の体を貫いてゆく。
 奇妙なのは、その回転はまるでスライムの様にドラゴンの体に張り付き、無数の穴となって周り続けている事であろうか。
「冷たいのが嫌いなんですよね?」
『なら、いっぱいあげるのです!』
 そして火を扱う敵ならば、水が弱点だろうと。二人のスライム娘は、穴の中から『ヴォルケイノドラゴン』の体内へと侵入を果たす。
 さて。此処でちょっとした話なのだが。
 世の中には水蒸気爆発と呼ばれる現象がある。
 詳しく説明するのは省くのだが、水が非常に温度の高い物質と接触することにより気化すると爆発を起こす現象の事を言うのだ。
 今まさに『ヴォルケイノドラゴン』の体内にはマグマが如く炎が溢れかえり、水で出来たスライムであるあくあとあるまの二人はその体内へと入って行ったのだ。
 つまり……お察しの通りである。
「『ひゃぁぁぁぁぁあ!?』」
 体内と言う密閉された空間で圧縮された爆発は、穴を求めて彼女達が付けた傷跡へと向かう。
 それに巻き込まれ、再び体外へと放り出された二人と、ダメージを肩代わりするかのように壊れた彼女達の体に取り入れたイベントアイテムと引き換えに、『ヴォルケイノドラゴン』の体は大きなダメージを負うのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ミノア・ラビリンスドラゴン
ヴォルケイノドラゴン!! 火山エリアの大ボス!!
やっぱりボスモンスターはドラゴンが映えますわ~!!!

ドラゴン偃月刀で斬りかかりますわ!! とぁー!!
そして卓越した【戦闘演算】で先読み、強靭な爪牙を躱して反撃!
攻めあぐねれば最後に繰り出すのは……必殺のブレス!
この時を待っていましてよ!!
【カウンター】でトラップカード発動!(罠使い)
イベント特効スライム装備! スライムバリア!!!
薄い壁のように展開したスライムがヴォルケイノブレスを防ぎますわ!!

そしてこちらも切り札を出させていただきましてよ!
我が最強のしもべ、【黄金瞳の白銀龍】を召喚!!
爆裂閃光破ブラストストリーム!!!!!



 まるで火山が如く聳える『ヴォルケイノドラゴン』が小蠅を払うかの如く横に払ったの爪を一筋の刃が受け流し、目的を果たせなかった竜爪は無残にも岩盤を切り裂く。
「ヴォルケイノドラゴン!!火山エリアの大ボス!!やっぱりボスモンスターはドラゴンが映えますわ~!!!」
 それを成し遂げた『ドラゴン偃月刀』を両手に構えたミノア・ラビリンスドラゴン(ポンコツ素寒貧ドラゴン令嬢・f41838)の体には、流してなお残る衝撃に体が悲鳴を上げていた。
「とぁー!!」
 だが、気合を乗せた声を張り上げ痛みを吹き飛ばすと、伸びきったドラゴンの腕へと切りかかり、一筋の傷をその体に刻み込む。
 鱗を切り裂かれ、腕を引っこめて威嚇する『ヴォルケイノドラゴン』とミノアの二人を前にして、どちらが優勢か?と言う問いは、当の二人ですら分からないだろう。
 片や、疑似的な竜の身体能力と多少の再生能力を持ち、予測と演算を繰り返し攻撃を受け流すドラゴンプロトコル。
 片や、ドラゴンとして君臨し圧倒的な身体能力で敵を追い詰めるバグプロトコル。
 猟兵とオブリビオンの戦いにおいて現実は常識を凌駕する。
 いわば、猛暑渦巻く中をゴールも分からずマラソンで走り回り、どちらが先に音を上げるかと言った我慢比べ。
 ただ猟兵達に有利な点を一つ上げるとすれば、その二進も三進も行かない戦いはミノアが仕掛けた物だという事だろう。
 互いに有効打を与える事が出来ぬ事を何度も繰り返し、先に音を上げたのは『ヴォルケイノドラゴン』の方だった。
 大きく、鼻の奥まで空気を取り入れる仕草。それが何であるかをミノアは知っている。
(この様に、何時までも攻めあぐねれば、最後に繰り出すのは……必殺のブレス!)
 まさしく彼女のその読み通り。
 竜としての誇りを籠めた最大火力は、地面にぶつかると扇状に広がり、ミノアを呑み込まんとする。
「掛かりましたわね!トラップカード発動!」
 それに対抗するべく、ミノアは自身のデータの中に刻まれた新しい一枚のカードを目の前に具現化させた。
「イベント特効スライム装備のスライムバリアですわ~!!!」
 それはまるで、貝の中で生まれる真珠の様に。スライムで出来た膜がミノアの周りを球体に覆い、必殺のブレスを防ぎ切ったのだ。
「其方が切り札を切るなら、こちらも切り札を出させていただきましてよ!」
 間髪入れず、フェイバリットなデータを一枚のカードとして具現化し、手に持ったミノア。
 それを天高くに掲げ、高らかに虚空に向かってその名を叫べば、応えるようにカードは徐々に輝きに満ちてゆく。
「切り札は最後まで残しておくものですわ~!!我が最強のしもべ、【黄金瞳の白銀龍 ゴールデンアイズ・シルバードラゴン】を召喚!!!」
 輝きが最高潮まで満ちた時。現れたのは白銀に輝く身体と黄金の瞳を持つ巨大な竜であった。
 眼前の『ヴォルケイノドラゴン』を敵と見なした白銀龍は、主の敵を打ち払わんと大きく吠え、開いた口の中に魔力を集中させる。
「さあ、ご覧になって!これがこの子の爆裂閃光破 ブラストストリームですわぁ~!!!!!」
 それはまさに破壊を司る息吹の嵐としか言いようがなく。
 竜の顎から吹き荒れた魔力は強大な力をもって『ヴォルケイノドラゴン』の吐くブレスを吹き飛ばし、マグマの流れる竜の体すら貫いたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

東天・三千六(サポート)
僕は瑞獣×悪霊×寵姫の半人半龍男子です
いつも笑顔で人懐っこく友好的です
でも他者を呪いたいって衝動が抑えきれないんです
祝いが呪いに変わるかもしれないので他人を祝福する言葉は言いません
とはいえ他の猟兵の迷惑になるのは嫌です
多少の怪我は厭わず行動して事態の解決に尽力しますね

UCは状況に適した物をどれでも使用します
武器は傘や霊剣、縄
呪いの縄で縛る、誘惑で怯ませるなど
敵にデバフ与えるのだーいすきなので積極的に行動の邪魔しにいきます
電撃や呪殺での遠距離攻撃を好んでいます
また龍姿になり空中から攻撃、天候を操り場を荒らしたりも良いですね

公序良俗に反する行動はしません
連携歓迎です
よろしくお願いします



 ――スライムの鎧を、作りたかっただけなのだ。
「……どうして」
 一体なぜこうなったのか分からない。と、東天・三千六(霹靂霊 かみなりおばけ・f33681)出来上がったイベント装備を見つめている。
 弾力のあるスライムを武器に使うのは余り好ましくない。
 寧ろ防具に生かせば良いのでは良いのではないだろうか?
 そう、例えば。自らの背に乗る、武骨で寡黙で屈強な一騎当千の召喚霊 御主人様が使ってくださるような。
 そんな鎧を、作りたかっただけなのだ。
「どうしてこうなるんですかぁ!!」
 己の身に起った事を呪い、いや呪ったのは目の前にある物か。と頭を抱える。
 出来上がったイベント特攻装備であるスライムの鎧は禍々しい意匠を纏っており、明らかに呪詛覿面な様相を醸し出していたのだ。
 悪霊の瑞獣として生まれた三千六は、その業によって他者を呪うという衝動が抑えきれない。
 今回の結果も、恐らく無意識に呪いを込めてしまった結果なのだろうと言うのは容易に想像が付く。
「ふふ、そうですよね。僕が誰かに贈り物をしようなんてのが、そもそも間違いだったんですよ」
 最早怒る気力もなく不貞腐れて、うなだれる三千六。
 そんな彼の双眼が、二つの大きな腕を捉えた。
「え……?」
 間違いなくそれは、いつもよく見ている立派な腕で。
 籠手に覆われた両手は呪われたスライムの鎧を持ち上げると、腕の主は何もいう事も無くスライムの鎧を身に着けたのである。
「ご、御主人様ぁ~!!」
 思わず破顔一笑、喜び舞。
 腕の主は、己が背にいつも乗せ御主人様と呼ぶ、共に戦う一騎当千、古今無双の武将の霊。
 表情こそうかがい知れず一言も言葉を発する事も無いが、彼の行いが全ては少年を労う言葉を語っている。
 例え結果がどう在ろうと、その行動は善なる物であると、語っているのだ。

 だからこそ、雲龍が飛ぶ。真に悪しき邪竜を倒さんと、 呪いしゅくふくを込めた鎧を纏った武人を背に乗せて。
 生まれは邪であれど、善なる龍が空を飛ぶ。
「僕だって……」
 一度、瑞獣として生まれたからには、世に平穏あらんと願うからには。
「ちゃあんとお役目果たせます!御主人様!!」
 声に応え、背に乗る武人の青龍を象る偃月刀の白刃が太陽に煌めく。
 迎え撃つは、傷つき、しかして未だ闘志失わぬ邪竜。
 大きく開いた顎より、この世の物とは思えぬ業火を龍と武人に向けて吐きかけんとするが。
 呪いを込めし鎧を信じ、龍と武人はただ前へ。
 剛腕唸る、刃の一閃と燃え滾る炎は寸分なく同時に放たれ。
「……僕達の」
 しかして、邪竜を討つは英雄の所作なれば。
「勝ちです!!」
 大きく一度、咆哮を立てて、邪竜は此処に倒れる。

 そしてゴッドゲームオンラインの世界に、一度ではあるが平穏が戻ったのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 日常 『ファッションクラフト!』

POW   :    カッコいいファッション!

SPD   :    動きやすいファッション!

WIZ   :    奇抜なファッション!

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「終わったあぁぁぁー!!!」
 漸くトンデモイベントを終わらせる事が出来たと、イベントを管理していたドラゴンプロトコル達の歓声があちらこちらで響き渡る。
 その姿は休みなく何度も徹夜で働いた後のブラック企業めいたサラリーマンの様相であり、最早疲労困憊を通り越して明らかにおかしなテンションになっているが、彼等はある程度は丈夫に作られているし、後しばらくは大丈夫だろう。むしろ、このテンションが収まるまでは寝る事すら出来ない様子でもある。
「やったぜ猟兵ちゃん!」
 そして、この騒動を引き起こした張本人と言えば。バグプロトコルが居なくなったのを良い事に、しれっと姿を現した。
「お、猟兵ちゃん良い物持ってるじゃないの!ちょっとワイちゃんに見せて」
 ずけずけと、猟兵達の創り上げたイベント特攻装備に興味を持った張本人は、猟兵達に近づいてくる。
「あ、テメー!よくもキチガイなイベントを!!」
「此処であったが百年目!!」
「野郎、ブっ叩いてやらぁ!!」
「な、何をするきさまらー!?」
 が、そんな姿を恨み骨髄なドラゴンプロトコル達の前に見せたのが運の尽き。忽ち飛びついてくるドラゴンプロトコルの群れの中に隠れて、その姿が見えなくなってしまう。
 まあ、それはそれとして、である。せっかく作り上げたイベント装備なのだ。まじまじと改めて見つめてみるのも良いかもしれない。或いは、未だいくばかイベント素材は残っている。改めて作り直して、最高の一品を作ってみるのもいいだろう。
 せっかくなら、周りに居るちょっと徹夜テンションのドラゴンプロトコルや、この騒動の張本人に感想を求めてみるのも良いかもしれない。
 
 それと彼女の事は助けなくても大丈夫である。なんだかんだ言って、じゃれ合いの様な物であるし、あのような性格だからタフさだけは一人前だろう。


 ※マスターより
 
 プレイングにバズリトレンディに関した事を書かない限り、リプレイに彼女は登場しません。
アキカ・シュテルア
アドリブ・連携歓迎 SPD
スライム装備案【グローブ】【ケープ】
(バズリトレンディに向かって)あらまぁ、ご本人登場。…………よろしければ見ていきますか?

まだちゃんと着けていましたよね?もしや蒸発していたり……?不安になって確認する。
確認方法:【グローブ】グー、パーと何回か握るのを繰り返す。
【ケープ】くるんとその場で一回転。合わせて裾を摘まんで遊ばせてみたり。
色:水色(両方)
涼しさのイメージを優先したら自然とこの色に。

(他の人のアイテムを思い返しつつ)
なるほど誰かに着けてもらう用に一面の壁、体液を混ぜてみる……私ではその発想は出てきませんでしたね。
称賛しつつ、見れるのであれば興味津々で観察。


ミノア・ラビリンスドラゴン
【迷宮メイド】を召喚して、ドラゴンプロトコルたちを労っておきますわ~!!!
ミノア印の迷宮ミルクを振る舞ってさしあげてもよろしくってよ~!
これで【回復力】もビンビンですわ~!!

此度のイベント特効装備であるスライムバリアは、ねこスライムのキャットイズリキッド――液体という性質を利用して、対火属性のトラップカードに仕立て上げたものですわ
今まではモンスターやトラップのデータを丸ごと圧縮してカード化、解凍して召喚や発動をしていましたが、今回のように特定の要素のみを抽出してカード化も悪くありませんわね
装備重量が減ればたくさん持てますし!
それでは研究! 開発!
素材用モンスターを狩りまくりますわよ~!!!



 猟兵達の活躍によって、バグプロトコルは全て一掃された事は間違いない。
 だが、せっかく作り上げたイベント装備。その性能や見た目を改めてゆっくりと見返すのも良いだろう、と。
 或いは、未だに残っているイベント素材から何かが出来ないか?と。
 他にも様々な理由が有るが、数人の猟兵はこの場に留まっていた。
「さてと……まだ使えますかね?」
 今まさに、水色のスライム状をしたグローブを身に着けたまま、手を閉じたり開いたりしているアキカ・シュテルア(グリッタークラフター・f09473)も、その内の一人である。
「重さもあまり感じないので、確認してみるまで分かりませんからね……うん、大丈夫そう」
 くるり、と一度回ってやはり水色をしたスライムケープの具合も確かめてみる。カーテシ―の様に裾を摘んで見ても崩れる様な様子はなく、先の激戦の中にあっても、しっかりとその性能を発揮し持ち堪えた事が伺え、ホッと一息をつくアキカ。

 その一方で。
(始まりはただ、梅雨が欲しかっただけなんや)
 何ですかこの回想シーンめいた物は?
(曇天覆う暗がりの空から、零れ落ちた雫が地面を濡らして、アスファルトを濡らすような。風に揺れる紫陽花の華に向かって、這っているカタツムリが茎にしがみついてるような――そんな梅雨を望んでいただけなんや)
 詩的な表現は良いんだが、だから、これは一体何だと?
(今でも青が棲んで)
「させるかっ!!」
「おいバカ、止めろ!この回想は早くも終了ですね」
「ザッケンナコラー!」
「ギャース!!?回想シーンに攻撃を加えるなんて恥を知れ恥を!!」
 いや、君。今明らかに回想シーンの中でネタを擦ろうとしていたよね?この騒動を引き起こした張本人改めバズリトレンディよ。
 とまあ、この様な茶番めいた事柄はさて置いて。
「皆様お疲れさまですわ~!」
 バズリトレンディとイベント運営を今しがた終えたばかりのドラゴンプロトコル達がどんちゃん騒ぎを行っている横で、甲高く張りのあるミノア・ラビリンスドラゴン(ポンコツ素寒貧ドラゴン令嬢・f41838)の声が響き渡り、彼女の従う【迷宮メイド】がドラゴンプロトコル達に液体の入った瓶を配っていた。
「ミノア印の迷宮ミルクを振る舞ってさしあげてもよろしくってよ~!これで【回復力】もビンビンですわ~!!」
「お、助かる!」
「なんだかわからんが、今が辛い。飲む」
 その正体はミノアの迷宮で限定販売している【ミノア印の迷宮ミルク】
 飲むと強化や耐性が得られる優れモノ。
 勿論しっかりと体力回復効果もあり、飲んだ先から元気が出て来るドラゴンプロトコル達。
 それを見て、他のドラゴンプロトコル達も【迷宮メイド】の元へと歩きだし、残されたのは地面に特徴的なポーズで転がっている土埃の付いたバズリトレンディただ一人であった。
「ひ、酷いやん。此れだけもみくちゃにした挙句、あっさり捨てるなんて!人間を何だと思ってるんや!ワイちゃん妖怪やけど」
「あらまぁ、ご本人登場。……立てます?それと、よろしければ見ていきますか?」
「見る!!」
 そんな姿に思う所があったのか。バズリトレンディの前に立ったアキカの言葉に促されて、途端に元気なったバズリトレンディはまじまじとアキカの全身(主にスライム装備)を眺め始め、忌憚のない感想を述べるバズリトレンディ。
「ほほう、シンプルだけどベストって感じの奴!ええやん猟兵ちゃん!ワイちゃんはこういうの好きやで!!」
「あらぁ~!今、イベント特効装備の話をしていました!?」
 その言葉を聞いて、横から割って入ったのはミノアだった。
「此度のイベント特効装備には、ねこスライムのキャットイズリキッド――液体という性質を利用して、対火属性のトラップカードに仕立て上げた物なのですわ!」
 と、この様に。自ら創り上げたイベント特攻装備としてカードの事をミノアが話せば。
「成程、体液を混ぜてみる……他の猟兵の方もそうですが、誰か身に着けてもらう物や、貴方の様にカードに収納して壁として使うという発想は、私では出てきませんでしたね」
 興味深いとばかりに、アキカの好奇心が惹かれ、さらに話は盛り上がってゆく。
「今まではモンスターやトラップのデータを丸ごと圧縮してカードにしてから、解凍して召喚や発動をしていましたが、今回のように特定の要素のみを抽出してカード化も悪くありませんわね!装備重量が減ればたくさん持てますし!」
「データ上に存在していれば良いというのは、ゲームの世界らしいですね。……少し、色々と試してみたいですね」
「あら!でしたら、今から素材用モンスターを狩りまくりません事~!?」
「それは願ったりですが、良いのですか?」
「勿論ですわ~!それでは参りましょう!いざ研究!開発!!ですわ!!!」
「おおっと。もう少しだけ猟兵ちゃん達の物語は続くんじゃよ!ワイちゃんたちの冒険はこれからってコトぉ!?」

 とまあ、そんなこんなで。
 話が話を呼び、気が付けば新しい装備等を求めて、モンスターを狩り新しい素材を集める話まで進んでしまったのだが。
 彼等の話が、この先どうなったのかは一旦置いておき、先ずは今までの猟兵達の活躍を称えるべきだろう。
 イベント運営を担当していたドラゴンプロトコル達は解放され、バグプロトコル達も一気に一掃される結果となり、文句なしの大戦果。
 バズリトレンディが引き起こしたイベント騒ぎは此れにて終了と言って問題なく。
 この世界が、ほんの少しだけ良い物になった事は間違いないのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年08月04日


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#バズリトレンディ
#雰囲気:緩め


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はセバスチャン・スチュアートです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


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