「ここでドラゴンテイマーが出張ってくるなんて思いもよりませんでしたわ……! それも、十二剣神『原罪蛇メデューサ』を支配下に置くという形で!」
黒弗・シューニャ(零・f23640)は興奮ぎみに尾を振り回す。
かつて、キマイラフューチャーで起こったバトルオブフラワーズ。あの時に交戦した『ドラゴンテイマー』との再戦はケルベロスディバイドを舞台に幕を開けたのだ。
あの時は謎のオブリビオンだったドラゴンテイマー。
予兆において、彼はこう名乗ったという。
『私の名はドラゴンテイマー。身中に剣を抱きし『竜ドラゴン』を操る者……』
「ドラゴンテイマーは人間の抱いた『おそれ』を触媒として配下を地球上に送り込めるというメデューサの能力を求め、原罪蛇メドゥーサの掌握と制御に成功しましたの。もはやメドゥーサはドラゴンテイマーの手先となってひとりでも多くの
愛し子を喰らうことしか考えておりませんわ。さらにはケルベロスディバイド世界に『ダイゴウルゴス』の軍勢を解き放つことで地球を破壊するつもりですの。ダイゴウルゴスはすなわち鉄のドラゴン。ドラゴンといえば『最強クラスのデウスエクス種族』ですわ。そんな存在が各地で暴れまわったら人々の『おそれ』が加速度的に高まることは必至……! メドゥーサに更なる膨大なエネルギーが注がれ、強大化したらもはや手がつけられませんわ! どうか現地へ向かい、ドラゴンテイマーの謀略を止めてくださいませ!」
ツヅキ
第1章と第2章では
決戦配備の要請が可能です(利用する場合はケルベロスディバイドの世界説明ページをご参照ください)。
各章の最初に断章が入ります。
断章公開後は常時プレイング受付中です。
第1章 ボス戦
『ダイウルゴス』
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POW : ダイウルゴス会議
自身の【体内の無数のダイウルゴスによる合議制】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD : ダイウルゴス文明軍
レベル×1体の、【眼球】に1と刻印された戦闘用【小型ダイウルゴス】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ : 文明侵略衝撃波『フロンティア・ライン』
【四肢のどれか】から【見えざる文明侵略衝撃波】を放ち、【ダイウルゴスの一部になりたいと望ませる事】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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おそれ。
何気ない、不安、焦り、恐怖……そんなものを持たない人間がこの地球上のどこにいる? 世界はありとあらゆる畏れにみちあふれている。
原罪蛇メドゥーサは無謬なるおそれを浴びて恍惚の微笑みを浮かべる。
「禍禍禍 愛し子たちのおかげでお前のための道は拓けた 往くがよい、鉄のドラゴンよ そして私のために新たな『おそれ』を集めるがよい 禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍!」
ダイゴウルゴスは正直なところ愉快な気分ではなかった。
長い間不在であった
議長に呼ばれたかと思えば、何やら不気味な原罪蛇を従えている。しかも、そいつの転送能力を利用して我等に暴れろと命令なさる。
暴れるのはよい。
破壊するのもよい。
だが、そいつの力を借りるのはいけ好かぬ。
つまるところ、ダイゴウルゴスは不満であった。あの耳障りな嗤い声がこびりついて離れない。まるでいまもすぐ傍で嗤い続けているかのようだ。
いけ好かぬ、いけ好かぬ……。
突如、都市上空から出現するダイゴウルゴスを発見した人類の悲鳴が幻聴の嗤いをかき消した。
どうやら世界は違えど人類の『ドラゴン』に対するおそれの感情は似通うらしい。ダイゴウルゴスは歓迎とは真逆の反応を受けて少々機嫌を直した。
いけ好かぬ原罪蛇の前座なのは気にくわない、が――議長の命令とあらば致し方あるまい。
「せいぜい暴れてやろう。そして、人類のおそれをさらに増幅させてやろう。その目に焼き付けよ、帝竜『ダイウルゴス』の姿をな……!」
御形・菘
はっはっは、不満を抱えて任務に臨むのはメンタルによくないぞ?
妾が全力で追い返してやるから、尻尾を巻いて逃げ出すがよい!
さあアルティン・ボイヌス、長く伸びて空舞う竜を戒めるのだ
と同時に、影より出でし数多の風雷の鎖も巨体の隅々まで絡み付け! ギューッと絞める!
はーっはっはっは! 動けぬ相手はただの的、決戦都市からはありったけの攻撃支援を願いたい!
仮に妾自身が動けなくなろうと、お主を落とす手段などいくらでもある!
まあ、妾としては理性を強く持って抗うがな
デメリットがのう…最強邪神が誰かの使いっ走りとかカッコ悪い!
なまじイケてるビジュアルの分、なおさらにな
十分に動けるのであれば、直々に左腕でボコるぞ
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
…あの龍は!
龍舞う世界で戦った事がある!
蘇ったか帝龍め…ならば討ち滅ぼすのみ!さぁ行くぞ…!私は…処刑人だッ!
決戦配備はメディック
救助要請で民間人の避難を頼もう
精霊馬で戦場を駆け抜け緋色の天使を抜き振るい戦おう
大剣による怪力と鎧無視攻撃で小型の龍をなぎ払い
七本の慈悲の剣による追跡と連携攻撃で敵群を減らしてゆこう
数が多いが…すべて焼き滅ぼす!全てだ!
己の肉体より生じる地獄の炎を大剣に纏わせ力を溜めて【熾天使の軌跡】を発動
無数の龍共を天の雷の電撃と地獄の炎の焼却による範囲攻撃で吹き飛ばして殲滅してやろう…!
一匹残らず駆逐してやる…私は…処刑人だッ!!!
日下部・香
あれは……デウスエクスのドラゴンじゃない、のか? まあ、どっちにしても姿形はドラゴンだ。皆をおそれさせるには十分だろうな……
決戦配備・メディック要請! 住民たちの避難を頼む! あのドラゴンは私たちにまかせてくれ!
こんな時こそ、私たちケルベロスが先陣切って戦って、皆を【勇気】づけないとな。
敵は合議制をとる……体内でドラゴンが話し合ってるってことか? だったら、最小威力の【グラビティ・フェノメノン】で私の意思を紛れ込ませて、ダイウルゴス会議を妨害できないだろうか。
小細工だし、長時間ごまかすことはできないだろうが、時間稼ぎにはなるかな。仕掛けがバレたら最大威力のグラビティ・フェノメノンで攻撃しよう。
ファルコ・アロー
鉄のドラゴン……確かに最強かも知れねーですね。
でも結局はドラゴンテイマーとかゆー奴の使いっ走りですか。
その鬱憤を人間いじめて晴らそーってんなら最強種族も哀れなモンですね。
とにかくぶっ飛ばしてやるですよ!
まずはあの脳内会議の隙を突くのが先決ですね。
速攻で特攻!ROCKET DIVE!です!
会議が纏まりゃ強くなるんでしょーけど、その前に一発かましてやるですよ!
いつ纏るかは分かんねーですから、ヒットアンドアウェイで様子を見ながら慎重に行くですかね。
離れながらでも機関砲で攻撃は出来るですかね、会議の邪魔くらい出来れば御の字です。
鉄のドラゴンと超合金の人間、どっちが強いか勝負ですよ!
カタリナ・エスペランサ
先制能力が無い辺り、流石に帝竜戦役の時よりは弱体化してると見ていいかな
まずはおそれの加速を阻まないとね
決戦配備はレスキュー、連戦に備え皆の避難を最優先に。
敵の挙動は《第六感+戦闘知識》併用し《見切り》
《空中戦》機動力と《受け流し+オーラ防御+結界術》で対処
《かばう+護衛+拠点防御》、街への被害は結界や《カウンター》相殺で防ぎ
《封印を解く+エネルギー充填》しつつ敵にUCを使わせるよ
竜を冠する事も烏滸がましい屑鉄の衆愚、恐れるに足りず……なんてね
まぁ、人々の怖れを払拭する為の《パフォーマンス》だ
UC【閃斬】
召喚された敵も本体も瞬時にして悉く斬り捨て、
内部浸透した紅雷で爆破を誘発し派手に散って貰おう
「……あの龍は!」
仇死原・アンナ(処刑人、地獄の炎の花嫁、焔の騎士・f09978)の脳裏にアックス&ウィザーズでの戦いが甦る。
あの、剣と魔法そして龍舞う世界から蘇った帝竜がひとり……!
人々のおそれを糧に市街地のど真ん中へ送り込まれたダイゴウルゴスを前にカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手・f21100)は「ふぅん」と両目を細めてみせた。
「でも弱体化してる。先制能力が無いのなら、やることは一つ」
「とにかくぶっ飛ばす! ですね」
真っ先にファルコ・アロー(ベィビィバード・f42991)のロケットが火を噴いて速攻で特攻を仕掛ける。
そんなものが開幕一番にかっ飛んでくることまでは想定していなかったダイゴウルゴスは強かな突撃をくらって息を呑んだ。
「猟兵か。さすがに駆けつけてくるのが早い」
ファルコの激突によってダイゴウルゴスを構成する数多のダイゴウルゴスが
ばらけた。慌てて元の体に戻ろうとするもの、そのまま中空を回遊するもの……日下部・香(断裂の番犬・f40865)の周囲にグラビティ・チェインが渦巻き、フェノメノンの様相を呈する。
「……こうして見ると、デウスエクスのドラゴンとはまるで違うな……メディック! 住民たちの避難を頼む!」
できるだけあれを住民には見せたくなかった。もちろんこの世界の住民はそれほど弱くはないが、これ以上のおそれを敵に献上したい者がどこにいる。
なにしろ、あれは規格外に過ぎた。
「姿形はドラゴンだが、合議制をとるのだって? なんてやつなんだ」
「はっはっは、面白い!」
御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は堂々とダイゴウルゴスに向き合った。召喚する
巨大な手枷が鋭く宙を迸る、空を舞う帝竜の脚に嵌り込む。
「これは!?」
「もう逃げられぬぞ」
対空特攻を持つ数多の風雷の鎖が絡みついた。首、翼、胴体、あらゆる場所をがんじがらめにしてきつく締め上げる。食い込んだ部分の鉄が軋むほどに。
「小癪な……!」
暴れるがびくともしない。
それどころか、香のグラビティ・フェノメノンがその上からさらに絡みついた。長い首に巻き付いた鎖から香の意思が忍び寄る。
ダイゴウルゴスは群体であり、彼らで合議するという。
ならば、一滴の不純物が紛れ込んだらどうなる? 香はダイゴウルゴスに混ざって囁いた。
「反対に一票を投じよう」
「誰だ? 貴様はダイゴウルゴスではないな!?」
ざわめきが広がり、よそ者を排除するかのように犯人探しが始まる。見ているか、ケルベロスディバイドの住民よ。
おそれに負けるな。
ケルベロスはいつだって、皆を守って戦うために駆けつけるのだから。
「さあ、今のうちに皆の避難を!」
「あれは私たちが討ち滅ぼそう!」
カタリナとアンナは鋭くメディックに指示し、自らは果敢にもダイゴウルゴスの迎撃を遂行する。
精霊馬に跨ったアンナは襲い来る小型の龍を緋色に染まる巨大な剣で叩き潰すように薙ぎ払った。カタリナはまるで相手の動きを読んだかのように空中を飛び回り、的確に展開する結界で侵攻を寄せ付けない。
「街もちゃんと守るさ」
間違っても余波が庇う市街地に到達しないよう、結界による相殺が狙いだ。そうやって攻撃をいなしている間に魔力を溜める。
――もっと、だ。
一撃で沈めるために。
「会議の邪魔をしてやりますよ!」
ファルコはいったん退き、機関砲で攻撃し続けた。激しい弾幕が身動きの取れないダイゴウルゴスを強かに撃ち据える。
超合金の人間の意地が
鉄のドラゴンの硬い体表を穿ち始めた。少しずつ、しかし確実に防護が剥がれてゆく。
「小細工を!」
合議の進行を邪魔されることはダイゴウルゴスたちにとって許されないことであった。十分に時間を稼いだと見た香はこのタイミングで超特大のグラビティ・フェノメノンを発動。
「骸の海へ帰れ。ここはお前のいる場所じゃない」
全力を注ぎこんだ鎖をダイゴウルゴスの巨体に叩きつける。
「ぬう……!」
ダイゴウルゴスは苦悶した。
そうしている間にも、再び特攻したファルコが矢の如く突っ込んで追い打ちをかける。
「あなたは確かに最強かも知れねーですが、結局はドラゴンテイマーの使いっ走りって奴じゃねーですか。人間いじめて鬱憤晴らそーなんざ、最強種族の名が泣くってモンですよ」
強烈な一発を入れたファルコがアウェイするのと同時に、カタリナが攻勢に出た。
「竜を冠する事も烏滸がましい屑鉄の衆愚に、相応しき鉄槌を」
それは紅雷、それは閃斬。
限界まで充填されたエネルギーは天からの厳罰のように一瞬にして閃いた。ダイゴウルゴスが
斬れたからそれが斬撃であったと知れる。超加速過ぎて肉眼では何が起こったのかわからないほどの
一撃を人々は体験するだろう。
メディックに従い、避難しながら。最強の種族と互角以上に渡り合う者たちの姿を心に焼き付けるだろう。
香は無言で笑い、人々の歓声に応えた。
「勇気は皆の心の中に!」
「はーっはっはっは! 観客は妾たちの味方についたぞ! お主にはここで落ちてもらう! 最強邪神が誰かの使いっ走りとかカッコ悪いからのう!」
応援は菘の力になる。
理性を保ち、文明侵略に抗うための。
「動けるのか
……!?」
「そのようだ」
菘は拳で答えた。
振りかぶる左腕を叩きつけ、純粋なる殴打でドラゴンと真っ向からやり合う。結局最後は物理が強い。
「不満を抱えて任務に挑むのはメンタルによくないぞ? 尻尾を巻いて逃げ出すがよい!」
「ぐはッ――」
さらに敵群を焼き滅ぼしながらアンナの精霊馬が飛び込んだ。
その身から生じる地獄の炎は大剣を包み込むほどに増大し、もはやどこからどこまでが体で剣なのか見た目ではわからない。
「一匹残らず駆逐してやる……私は……処刑人だッ!!!」
ぐっ、と剣の柄を握り締め、歯をくいしばって怪力を発揮する。それは天雷、そして獄炎。たった一度の薙ぎ払いが戦場全てを屠り、ダイゴウルゴスという群体を焼却してゆくのだった。
大成功
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第2章 ボス戦
『十二剣神『原罪蛇メデューサ』』
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POW : 蛇蛇獄魔獄狡兎殺
【全身から染み出す「超次元の蛇」】で近接攻撃し、与えたダメージに比例して対象の防御力と状態異常耐性も削減する。
SPD : 朧朧蛇蝎奇霊夜行
自身が対象にとって未知の存在である限り、通常の行動に追加して「【広域感染型の金縛り】」「【鎮火できず永遠に追尾する鬼火】」の心霊現象を与える。
WIZ : 歓歓禍禍大虞呪咒
【底知れぬ恐怖をもたらす笑い声】を放ちダメージを与える。命中すると【「おそれ」】を獲得し、自身が触れた対象の治癒or洗脳に使用できる。
👑11
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「禍禍禍 禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍……!! 役に立たぬ鉄のドラゴンめ やはり私が直接出向かねばならぬ 愛し子たちよ 私をおそれるがよい 私にくらわれるがよい 禍禍禍!!」
原罪蛇メドゥーサは予定よりもおそれが集まらなかったことを残念がるどころか喜んでいるようにさえ見える。
やはり、
外様の連中などでは
この世界を侵略するには役不足なのだ。
「私こそ 愛し子たちを可愛がるのにふさわしい 歓歓歓 歓歓歓歓歓!!」
牙を剥き、裸体を抱きしめるようにして底知れぬ恐怖をもたらす笑い声を都市に振りまく原罪蛇メドゥーサをドラゴンテイマーは褪めた眼差しで見上げた。
「好きにするがいい。私には私の目的がある」
そして、何かを街の各所に仕掛ける。
誰にも知られることなく、闇に紛れて。
日下部・香
あの十二剣神を支配するドラゴンテイマーというのは何者だ……? 何か企んでるんだろうけど、まずは目の前の敵に集中しないとな。
【螺旋弓術・氷雨】で敵の喉を狙って攻撃しよう。喉を凍結させられれば、敵が笑い声を放つのを妨害できるだろう。
問題はどうやって敵に確実に矢を当てるか……
決戦配備・ジャマー要請! 一瞬でもいい、敵の動きを止めてくれないか? 私はその隙に氷の矢で攻撃しよう(【スナイパー】)
敵の笑い声を聞いてしまったときは……まあ、以前メデューサと戦った時に比べれば怖くはない。
私たちを喰らうことしか考えていない分、底知れない恐ろしさは無い……とか考えて、なるべく敵をおそれないようにしよう。
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
…狂女め!
そう簡単に食われてなるものか…!ここで貴様を打ち倒す!
さぁ行くぞ…私は…処刑人だッ!!!
決戦配備はキャスター
魔法陣展開し霊的防護により敵の呪詛と心霊現象を弱体化を狙い
霊剣を抜き振るい、破魔の力で斬り付け除霊と浄化の力で攻撃しよう
呪詛による金縛りと消えない炎か…その御業なら私にも出来る…!
力技だがな…!その身で喰らえ!!!
鎖の鞭振るい【シン・縛り首の刑】を発動
ロープワークで敵を締め上げて束縛、悪魔殺しの葬送の炎を注ぎ込み
破邪の力で焼却し敵の生命力を吸収してやろう…!
喧しい奴…!そのまま焼かれて狂い死ねッ!!!
それは非常に強く、確かな存在感からなる気配であった。
日下部・香(断裂の番犬・f40865)は周囲に視線をひと巡りさせるが、それ以上のことは感じ取れない。だが、確実にドラゴンテイマーはこの戦場にいるらしい。あの十二剣神すらも支配する存在……いったい何者なのだ?
「何か企んでいるのは間違いないな」
香は呟き、螺旋弓を構えた。
とにかく今は目の前の敵を倒さねばならない。
現在、仇死原・アンナ(処刑人、地獄の炎の花嫁、焔の騎士・f09978)曰く“狂女”が耳障りな嗤い声を発しながら今にも市街地に降臨しようとしていた。
「そう簡単に食われてなるものか……! 貴様を打ち倒し、街に平穏をッ!!」
「禍禍禍 無駄よ無駄!」
その存在自体が呪詛となり、金縛りと鬼火を誘発する奇霊夜行。鎮まることなく永遠に追尾するはずの鬼火に包まれたアンナの全身を激しく燃やし――いや、違う。あれは悪魔殺しのための葬炎だ。
「さぁ行くぞ……」
ゆらりと仁王立ちするアンナの周囲をキャスター要請によるいくつもの魔法陣が取り囲んだ。アンナは霊剣を抜き払う。ゆっくりとだが、右手が
動いた。霊的防護に触れた呪詛が蒸発するみたいに煙を吹いて威力を減じ、薙ぎ払った刃が鬼火を斬り捨てる。
「喧しい奴……! そこへなおれッ!!」
処刑人たるアンナのやり方は力技そのものだ。両目が鋭く細まった刹那、宙を踊る鎖が鞭のようにしなってメドゥーサの裸体を締め上げる。
「禍禍禍 やりおるわ」
問答無用でおそれを焚きつけるその笑い声を、香は敢えて受け流すように努めた。今、彼女の目的ははっきりしている。
――人類を喰らうこと。
わかってさえいれば、前に戦った時のような底知れぬ恐ろしさは……無い。大丈夫だ。平常心を忘れるな。香は叫んだ。
「ジャマー要請! 一瞬でもいい、敵の動きを止められるか? ――頼む!」
鉄鎖から逃れようとのたうちまわるメドゥーサにガスが吹き付けた。戦闘ヘリから発射される機関銃に気を取られたメドゥーサの喉元めがけ、限界まで引き絞った氷矢を狙撃手の正確さで解き放つ。
「効くだろう?」
「禍……」
喉を貫いた矢を起点に氷結し、嗤い声が途絶えた。同時にふっと香の体が軽くなる。機を見たアンナがさらにメドゥーサを締め付ける力を強めた。いくらもがいても、複雑な結び目で絡みついた鎖鞭は外れやしない。
「そのまま焼かれて狂い死ねッ!!」
声なき声で呻くメドゥーサは搾り取られるように燃え盛り、鉄鞭を通じて生命力を収奪されていった。
大成功
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ファルコ・アロー
ふん!よーやく出て来たですね、使いっ走りその2!
蛇女ごときがドラゴン倒した僕達に勝てるとは思わねー事ですよ!
ぶっ飛ばしてやるです!
と言っても油断する訳にはいかねーです、あの超次元の蛇ってのは厄介ですね。
今回はバリアを纏って体当たりするです、ダメージを抑えればアイツらの影響もその分抑えられるですから。
十分助走距離を取った推力移動で速度を上げて、あのデカい頭に思い切りぶち当たってやるですよ!
この戦法の欠点は、体当たりした時に攻撃されるとバリアの防御力が役に立たねー所です。
ぶつかった瞬間離脱してもう一度ぶつかる、みたいな感じでバリアを温存しながらはっ倒してやるですよ!
御形・菘
はっはっは、まったくもってその通り!
お主はおそれを、妾は歓喜感動喝采を得るために頑張っておる
望む結果を引き寄せるには、自ら企図して動くべし、であろうな
右手で、眼前の空間をコンコンコンっと
はーっはっはっは! ようこそ妾の統べる世界へ!
キャラ被りしてるお主とのバトルは必ずクライマックス、花々を添えるのは当然の理!
やることはシンプルだ
蛇どもを握り潰し引き千切って投げながら、メデューサに突貫だ
妾は攻撃を体力と覚悟で耐えるタイプ、別に防御力が削られてもどうということもない!
そして、感動で攻撃力を爆上げした妾の進撃を止められるはずなかろう!
さあ邪神の左腕の一撃、そのナイスバディに全力でブチ込んでくれよう!
「よーやく出て来たですね、使いっ走りその2!」
ファルコ・アロー(ベィビィバード・f42991)は市街地の空より降臨する原罪蛇メドゥーサを地上より迎え撃つ。全く蛇女ごときがドラゴンを倒した者に勝つ気でいるとはおこがましいにもほどがある。
それを、ファルコが今からわからせる。
己の勝利を疑いもしないメドゥーサに心底から思い知らせてやるのだ。ダイゴウルゴスと同様にてめぇもこの世界に在るべき存在ではないということをだ。
「禍禍禍 強がりも其処までよ」
「ふん! 果たして強がりかどうかその目で確かめやがるといーです」
ファルコは助走距離を取るため、メドゥーサから十分に離れた。全身から染み出す超次元の蛇が近接攻撃を得意とするなら、ファルコに手出しできるタイミングはカウンターでしかありえない。
「自ら企図して動いてきたか。はっはっは、お主の価値観には同意するぞ。おそれを得るために活動しておったお主と同様に妾も欲しいものがある。ひとつ、歓喜。ふたつ、感動、そしてみっつ、喝采――!」
御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は望む結果を引き寄せるために拳を掲げる。振り下ろすのではない、それにはまだ早い。
ノックであった。
まるで目の前に見えないドアか何かがあるかのごとく、この世界がキマイラヒューチャーであるかのごとく。
「いでよ、落花狼藉・散華世界――!」
刹那、戦場に花々が咲き乱れた。
紅、白、青、黒、あらゆる色彩が無数の花弁をともなって吹き荒れる。小型戦闘機となったファルコが花嵐を突っ切って一直線にメドゥーサに突撃を繰り出した。バリアによってそれまで無敵状態だったその身が無防備になるのと引き換えに、容赦のない体当たりで吹っ飛ばす。
「タッチ交代ですよ!」
「引き受けた!」
蛇に噛みつかれる前にファルコは全力で退却した。
「逃がすものか」
だが、メドゥーサの首がかくんと後ろに倒れる。髪から伸びる蛇を菘の手が掴み、握り潰し、引き千切って投げ捨てた。
偶に噛みついてくる奴もいるが、何も問題ない。
全ては気迫と感動で凌駕する。
牙を剥き、不敵に笑い、受ける傷以上の攻撃力でやり返す。問答無用で進撃する菘の前に蛇はただの藪も同然と化した。
「ふははっ! さあ、もらったぞ!」
握り締めた左腕でメドゥーサに群がるそれごと、蠱惑的な裸体に強烈な一撃をくらわせて。
大成功
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カタリナ・エスペランサ
決戦配備:レスキュー
戦闘中だし微かだけどグリモアに兆しがあるね
決戦配備の人員にも退避を勧告するよ
支援を残すなら無人機等の遠隔操作に徹してほしいな
先の戦闘と併せて猶予は充分な筈。必要なら《救助活動》こっちでもフォローする
さて……
欲に溺れた惨めな脳無し。以前と然して変わったようには見えないわね
その技も見飽きたわ
《
負けん気》で金縛りを跳ね除け帝竜戦の紅雷を引き続き纏い自己《ハッキング》動作補助&《空中戦》
変異要素があっても《戦闘知識+第六感》で《心眼》研ぎ澄ませ《情報収集+学習力+見切り》解析
【泡沫の幻想侵攻】は矛とすれば獲物の存在を否定し夢幻と還す
ダガーと蹴技の連撃で消し去ってあげる
微かな反応がカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手・f21100)の感覚を震わせる。まるでグリモアが疼く時と似たような……すぐさまカタリナはレスキューの要請を伝えた。
「無人機の遠隔操作で行えることは今すぐに振り替えて。必要ならフォローするから」
頭上で待機していたヘリコプターが遠ざかってゆくのを見送って、カタリナは原罪蛇メドゥーサと向き直る。
――欲に溺れた惨めな能無し。
辛辣な感想だった。
見飽きた、というのもある。
「もはやお前は未知の存在ではない。私に効くものか!」
「!!」
気迫が金縛りを打ち払い、その身を夢幻の霧が取り巻いた。鬼火を振り切って戦場を迸る疾走の速度はあっという間に目視が不可能なほどのレベルに到達。
磨き抜かれた心眼はあらゆる情報をその身に集積する。それは鉾だった。獲物の存在を否定し夢幻へと還すための最終兵器。
「ほら、何もわからなくなった」
カタリナがすれ違いざまに叩き込んだダガーによる斬撃と華麗なる蹴撃がメドゥーサを激しく切り裂いた。
「現実と虚構の狭間で、夢幻の侭においきなさい」
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『ドラゴンテイマー』
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POW : クリムゾンキャリバー
【赤き剣の右腕】が命中した対象に対し、高威力高命中の【黒竜ダイウルゴスの群れ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : ギガンティックダイウルゴス
レベル×1体の、【逆鱗】に1と刻印された戦闘用【大型ダイウルゴス】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ : 文明侵略(フロンティア・ライン)
自身からレベルm半径内の無機物を【黒竜ダイウルゴスの群れ】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11
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遂に、元凶たるドラゴンテイマーが戦場に降臨する。
それは彼が仕掛けていた爆薬が一斉に噴火するための合図でもあった。バリケードも何もかもが吹き飛び、決戦配備のために配置されていた人員の多くが逃げ場を失い炎に包まれた戦場に取り残される。
民間人の救助を完遂するか、あるいは戦場を覆い尽くす炎に対処してドラゴンテイマーに戦いを挑むか。いずれにしても時間は余りない。
「私の名はドラゴンテイマー。身中に剣を抱きし『
竜』を操る者……」
彼の周囲に渦巻く影は黒竜ダイゴウルゴスそのものだ。
民間人など構わず、炎など意味もなく、猟兵へと襲いかかる。
日下部・香
爆発……!? 配下に戦わせてる間に仕掛けたのか……!
この炎……最低でも皆さんが逃げられるくらいには鎮火させないとな。【螺旋弓術・黒雨】で水属性を付与した矢を放って消火しよう(【属性攻撃】)
魔術系の属性付与はあんま得意じゃないから、普段は決戦配備のキャスターを頼むんだが、今回は自分で頑張るしかないな。螺旋弓・穿に内包された螺旋の力で水の属性を増幅しつつ、螺旋の組紐で出力調整してなんとかやってみよう。
敵のことも放置はできない。無機物がドラゴンになるなら、それを操るドラゴンテイマーを狙おう。攻撃に回せる矢は限られるが、その分は毒で威力を増そう(【毒使い】)。水は侵し削る、毒とは相性がいいはずだ。
仇死原・アンナ
アドリブ歓迎
…竜使いめ!
貴様をここで屠る為にも…さぁ行くぞ!私は処刑人だッ!
仮面を被り肉体より生じる地獄の炎を身に纏い、オーラ防御と火炎耐性の加護を得て、鉄塊剣と緋色の天使を抜き振るい敵と戦おう
緋色の天使を掲げ天候操作で嵐を操り、民間人から炎を遠ざけよう
鉄塊剣と緋色の天使の二振りの大剣でなぎ払い
敵の操る黒竜共を怪力と鎧砕きで引き裂き切り捨て攻撃してゆこう
…炎を操る術なら私は得意だ…貴様の築く黒竜の文明に終焉を齎す!
【大焦熱地獄】を発動し、戦場に終焉の地獄の炎の暴嵐を呼び起こし
竜使いと黒竜を範囲攻撃で焼却し吹き飛ばし、逃げ遅れた人々に炎のオーラで守護しよう
貴様を生かしてなるものか…炎に消えよッ!
「爆発
……!?」
日下部・香(断裂の番犬・f40865)の目に映る地獄のような光景の中で、炎に足止めされた特務機関員たちの逃げ惑う姿が見えた。
このままでは炎に撒かれるまま戦いに巻き込んでしまう。香はとっさに弓を打ち起こす。水の気を纏い、黒雨のような矢でもって火の勢いを抑え込む。
「まったく、決戦配備の有難さが身に染みるな……!」
キャスターの魔法陣は崩れ落ち、香が頼りにできるのは己の力だけ――否、あとはこの螺旋弓・穿か。水の属性を増幅する螺旋の力がみなぎり、組紐が手首で踊る。間違っても彼らに怪我を負わせるわけにはいかない。
慎重に出力を調整し、必要なだけの黒雨をもって炎を制さなければ……!
そっと仮面をつける仇死原・アンナ(処刑人、地獄の炎の花嫁、焔の騎士・f09978)の身より地獄の炎が燃え盛る。
まるで地獄の使者そのもの。
処刑人は両手に剣を提げ、嵐を呼び寄せる。
「退け!」
風雨に押し戻され、炎は特務機関員が避難するための道を開けた。そしてアンナはもう一つの邪魔者を倒すために躍りかかった。
敵は竜使い。
黒竜など刀の錆にしてくれる。
怪力で切り裂き、硬い鱗ごと圧し潰すように斬り捨て、アンナは一歩ずつ、確かな足取りでドラゴンテイマーに迫った。
「炎を操る者か……」
「折よく得意なものでな。貴様の築く黒竜の文明もここまでだ。今度こそ終焉を齎してくれよう……ッ!」
いかなドラゴンテイマーであろうとも戦場を吹き荒ぶ炎嵐を前にしては余裕ぶってもいられまい。一瞬にして焼け焦げる黒竜の残骸を巻き込み、さらに荒れ狂う。
もっとも特務機関員たちにとっては恵みの炎となるだろう。どうか戦場の外へ出るまで、彼らの身を守りたまえ。
「貴様を生かしてなるものか……炎に消えよッ!」
「ふむ……」
ドラゴンテイマーは地獄の炎に燃やされる己の手を静かに見つめた。
完璧な作戦であったはずだが、それでも猟兵は想定の上をゆくというのか。そもそも配下に戦わせている間に爆薬を仕込むという行為自体が手段を選んでいない。そうやって爆破した無機物はいまや黒竜と化して香に襲いかかる。
「そう簡単にやられるものか!」
避難が進んだことで攻撃に回せる矢が増えてきた。ドラゴンテイマーの動きが鈍いのは仕込まれた毒による効果も大きい。
「水との相乗効果というやつだ。もう逃げられないぞ」
香は限界まで引き分けた矢じりの先を突きつけ、最後通告する。
「
この世界をお前に好きにはさせない、覚悟はいいな
……!?」
大成功
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カタリナ・エスペランサ
単なる横やりの排除にしては些か過剰だね。逃げ遅れた人が想定より多いな
ま、多少手間が増えるくらいのハンデはくれてやろう
降り注ぐ雨は聖戦の予兆。争いを憂う神が流す涙だと云う――
装備[第二神権]の《封印を解く》事で《ハッキング》干渉力を《ドーピング》増強し《天候操作》
《浄化》の雨を降らせ炎の熱を和らげると同時、【解演】の段取りを進める
[驕傲]の《念動力+情報収集》力場は敵の動きも要救助者の存在も見落とさない
戦場全体の動きを《戦闘知識+第六感》の《心眼》で《見切り》先読み
《空中戦》機動力と《受け流し+オーラ防御+結界術》や《カウンター》迎撃を軸に
《かばう+護衛+拠点防御+救助活動》、民間人の避難を完遂させるよ
猟兵でもないのにコレに巻き込む訳にはいかないからね
オーバーロード&【解演】より行使するは【黒鉄の暴嵐】
見切った敵のステータスを入力し殲滅に最適化した状態で三体召喚するよ
戦火より生まれ戦争を殺す
黒鉄の機龍は悲劇を生み出す者を決して赦さない
敵の竜も操り手も微塵に打ち砕き消し飛ばそう
それは単なる横やりの排除にしてはいささか過剰と思われる
仕込みであった。もしも事前の避難を呼びかけていなければさらなる被害が出ていたのは間違いない。カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手・f21100)にとっては、まあ、ハンデが増えたくらいの意味合いでしかなかったが。
「封印解除、討伐対象――ドラゴンテイマー」
これより始まるのは聖戦である。
その予兆が降り注ぐ。
――神が流す涙。
争いを憂う神の頬を伝い落ちる涙は雨となり、地獄の炎を和らげる。既に力場は最大出力で戦場に展開されていた。
あらゆる情報を収集し、カタリナの下へ集約するための回路が構築される。己を中心に展開する力場にたたずみ、カタリナの心眼が見据える先にはドラゴンテイマーひとりだけ。
「さあ、始めよう」
「民間人を避難させなくてよいのか?」
「
既に済んでいるよ」
カタリナは逃げ遅れた一人を庇い、救助用のヘリに託すとドラゴンテイマーの攻撃から彼らを守るための結界を張った。
「拠点防御なら任せたまえ。これ以上の破壊は許さない……!」
解放される
真の姿、刮目せよ神なる御業を。これまでの立ち振る舞いは解演のための布石であったのだ。
刮目せよ、刮目せよ、刮目せよ――!!」
空を覆わんばかりの幾千の兵装を操る機龍たちが暴嵐の如く攻撃を降り注いだ。これだけの兵装を操りながらその数はたった三。いずれも殲滅に最適化された姿でドラゴンテイマーに勝負を挑む。戦火より生まれ戦争を殺す
黒鉄の機龍は悲劇を生み出す者を決して許さぬと心得よ。
さしものドラゴンテイマーも凄まじき猛攻撃の前に呻きを発した。
「これは……」
「竜には竜を。木端微塵に砕き飛ばしてくれるわ」
集積されたデータを元に“ドラゴンテイマー殺し”と化した黒鉄だ。仕留め損ねるわけはない、ドラゴンテイマーの野心も今日が最後となるだろう。未来は既に確定している。
大成功
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ファルコ・アロー
ちっ、やってくれたですね!
ドラゴンがどうとか抜かすなら火薬なんざ使わねーで堂々と戦えってんですよ、ったく!
でもまぁ文句付けてる場合じゃねーですね、こっちは人助けておっさんもぶっ飛ばさなきゃなんねーですから。
推力移動であちこち飛び回って、怪力で瓦礫をどかしたらチェンジ・ファルコン!
10人くらいなら乗せて高速で避難させられるですから、怪我人優先で運んで行くですよ。
ある程度助けられたら、戦闘機になったままおっさんに突っこんで行くですよ!
あの剣さえ注意しておけばすぐにはやられねーはずです。
でも遠くから撃ってるだけじゃらちがあかねーので……どこかで思い切って特攻です!
弾幕に紛れりゃちったぁマシでしょう!
御形・菘
はっはっは、随分と久しいのう
当然覚えてはおらんのは構わんさ
妾のキマフュに手を出しよったお主と、妾が再びバトりたかった、それが重要なのだからな!
右手を上げ、指を鳴らし、さあ高らかに鳴り響けファンファーレ!
全周全域一気にまとめて炎上させ、パッと消す!
いわゆる破壊消火か? 炎を炎で上書きして消し飛ばすわけだ
さて、お主自身の炎は当然消さんぞ? そのまま燃え続けるがよい!
そして! お主の右腕が届く距離は、妾の左腕の届く距離に大体等しかろう!
初撃も追撃も食らって構わんさ、覚悟を決めておるからのう、耐えてみせる!
だがお主は! 最初から相打ち上等でブチ込む妾の左腕の一撃に、果たして耐えられるのかのう!?
ファルコ・アロー(ベィビィバード・f42991)は思わず舌打ちした。
「やってくれたですね! 随分と原始的な手を使うじゃねえですか」
辺り一帯は火の海に呑まれ、めらめらと燃え盛った。墜落したヘリが崩れ落ち、あわやというタイミングで乗組員を救い出す。
「他に逃げ遅れた人はいねーですか!?」
「頼む、瓦礫に挟まれて出られない者がいるんだ!」
「了解ですよ!」
人の手では到底動かせそうにない瓦礫すら、ファルコの手にかかれば片手で吹き飛ぶ。
「チェンジ・ファルコン!」
さらにファルコは戦闘機に姿を変えた。付属のボーディングラダーから救出した人々を乗り込ませ、速やかに離陸。その後で建物が崩れ去る。救助があと少しでも遅かったら大惨事になっていただろう。
「怪我人がいるんで、手当は頼みましたよ」
「承知しました!」
何度か往復し、怪我人を救助隊に託してから戦場へ引き返す。
ドラゴンテイマーは悠然と炎の中にたたずんでいた。己の勝利を疑わない自信にあふれた姿に御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は高笑いで応えた。
「はっはっは、……随分と久しいのう?」
「お前は――」
「皆まで言わんでよい。当然覚えておらんだろうさ、だが……」
右手を掲げ、指を鳴らす。
「妾の
大事な世界に手を出しよったお主と再びバトれる日が来たことに感謝するぞ!」
――ファンファーレが鳴り響いた。
見よ、
炎を燃やす炎を。
まるで手品のよう。
あっという間に炎を上書きしたかと思えば、元の炎ごとそれらは掻き消えてしまう。後には燃え跡が残るばかりだ。
唯一、ドラゴンテイマーを包み込む炎のみを例外として。
「おもしろい」
あれは赤き剣の右腕だ。
炎など構うことなく、菘を狙う。殴り合いだ、ステゴロだ。菘の頬を捉えた強烈なフックにも、血を吐きながら耐える。
「覚悟が違うのだ!」
「何――」
繰り出す左腕のアッパーが倍返し。
カッ、と菘の片目が見開いた。
「だがお前はどうだ!?」
「――」
ドラゴンテイマーの眉がひそまる。
それでも再び右腕の剣が襲いかかった。
問答無用、菘は避けることなどこれっぽっちも考えず、己の拳を叩き込むことだけに全力を投じる。
「覚悟は決まってるなんて戯言は言わさねーですよ!」
叫んだのはファルコだ。
ビーム砲を乱れ撃ち、弾幕に紛れながら突っ込んでくる。
なにせドラゴンがどうのと御託を並べておきながら火薬などを使う下衆な野郎なのだ。正々堂々なんて言葉とは程遠い。
右腕の剣の間合いに入るまではビーム砲を撃ちまくり、接触する寸前に切り替えての特攻であった。
「くらぇぇぇえええ!!!」
「――まさか、このような……」
高速で突っ込んだ
戦闘機にやられ、ドラゴンテイマーの体が吹き飛ぶ。菘は拳を高々と突き上げたた。
敵と己の血塗れた拳こそ、勝利の証であった。
大成功
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