●ぷるにゃーご
世界大戦が終わり、飲めや歌えや大騒ぎのヨーロッパの各地。
あれだけ忙しかったはずの状況は打って変わって、勝利のにぎわいを見せている。
そんな中、とある街の酒場でがりがり、がりがりと店の柱に爪とぎをするお客の姿が見受けられる。
嬉しさのあまりに勝利の証を刻んでいる、戦争の表に出ることはなかった種族――猫の獣人達だ。
柱はみるみるうちにズタボロになっていくのだが、そんなことは気にせず酒場のマスターはクスクスと笑う。
「あらあら、そんなに嬉しかった?」
「当たり前じゃい。裏で支えた甲斐があるってもんよ!」
「マスター、またたび酒頂戴、またたび酒! 景気づけー!」
「はいはい。でも飲み過ぎは注意よ~」
未だに猫の獣人達には猟兵として覚醒している者はいない。
彼らの活躍は影で語られるのみであり、それを知るのは現場にいた獣人達だけ。
……しかし、その影の功労者の存在を知ってしまった者もいるようで……。
●にゃーご
「戦争、お疲れさん。はじまりの猟兵から得た情報とか色々あったけど、悪い、こっちも面倒ごと発生」
精霊猫と戯れながら、木々水・サライ(
白黒猫使い人形・f28416)が集まってくれた猟兵達に向けて、戦争に勝利したばかりの獣人戦線の世界である予知をしたという。
獣人戦線の世界には様々な獣人達がいるが、未だに猟兵として覚醒した種族も多く存在する。
だがそんな彼らもいつしか猟兵の力を手に入れることがあるだろうと予測が立っているが……その予測は猟兵側のみならず、幻朧帝国側も目をつけていた。
幻朧帝国側は脅威となりうる存在を抹消するべく、各国の未覚醒種族を狙って大掛かりな破壊工作を狙う魂胆でいるようで、サライが今回予知したのは『猫』の獣人達だった。
「俺が精霊猫の使い手だからかね? ともあれ、猫の獣人達が幻朧帝国に狙われていることはわかったんで、それを食い止めてほしいんだ」
サライ曰く、ヨーロッパのある街の酒場の中で、幻朧帝国のエージェントは息を潜めているらしい。
しかし巧妙に隠れているせいでそのエージェントは姿を表さず、隠れて破壊工作の準備をしている、ということぐらいしかわからないとか。
「ってことで、戦争攻略で疲れただろうし、軽く休憩がてら幻朧帝国側のエージェントをぶっ飛ばしてきてくれ。猫のために」
「……猫のために!!!」
猫をいじめるやつは絶対に許さない。
ただそれだけのために、サライは猟兵たちを獣人戦線のパーティ会場へ送り込む。
これより始まるは、戦線を終えた者達による小さなお祭り。
猫と、それを妨害する者の……
お祭りだ。
御影イズミ
閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
戦争お疲れ様でした。
猫まだああああああ!!?? って12回ぐらい言ってたら、なんか種族追加するよってシナリオが出せるようになりました。
ってことで猫の追加目指します。よろしくお願いします。
初めての方はMSページをご確認の上、ご参加ください。
●第一章:日常シナリオ
戦争終わったー! やったー! にゃーご!(爪とぎ)している酒場からスタートです。
この章では猫の獣人達と一緒に、飲んだり食べたりして情報を集めます。
幻朧帝国の話をすると、あーそんなのなんかいたなぁぐらいの感覚ですが、きっちり情報は落としてくれます。
なおほとんどがまたたび酒飲みてぇしてる。奢るといいことあるかもしれません。
●第二章:ボス戦シナリオ
ボス敵『サイコパスアルブスイルカ』との戦いです。
状況次第では猫の獣人達がお手伝いしてくれます。
その他状況等は断章にて。
皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
第1章 日常
『酒盛りをしよう』
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POW : 獣人達と乾杯し、意気投合する
SPD : 酔って饒舌になった獣人から噂話を聞く
WIZ : 料理や飲み物を持ち込み、皆に振る舞う
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ナルニア・ネーネリア
猫が猫らしくあれば大体お任せ
猫は猫なので人語を話さない
猫は猫だが猟兵なので会話は通じる、返事はにゃーだけど
猫は猫なので人間のために仕事はしないが猫のためなら話は別
猫は猫故に酒のツマミに金の極上ニャールのクロマグロ味か、キングサーモン味をわけてやろう
猫は猫である故にこの素晴らしさをわからぬ猫はいない筈
猫は猫だが猟兵生活もいい、危険を顧みず自由にお散歩できる
猫は自由だが猫であり猟兵であると更に自由だ
ところで猫は猫なのでまたたび酒がきになる
猫は猫だがなんかいっぱいお金貰ったので(とある戦争でキラキラの宝石を貰ったので売った)またたび酒、猫も飲…え、未成年だめって何!?(7歳)
「みぅ…(拗)」

禹・黄風
勝利を祝う皆さんは楽しそうですね。
この平和が砕かれようというならそれを食い止めねばなりませんね。
さて、やってきたのですが…ええ東の方からやってきた猫(科)です。
爪とぎは一発で柱の方が駄目になりそうですが…え、こっちの専用のならいいんです?
ならお言葉に甘えて軽く研ぎ。
酒やマタタビはこの後の戦いを考えてちょっとばかり遠慮させて頂いて、この街の名物等を頂きましょうか。
戦勝祝いという事で皆さんにマタタビ酒を奢ったりしてこの空気を楽しみましょう。
そういえば最近東の方でも大きな動きがあったそうな、とさり気なく幻朧帝国について話したり、この街に変わった事がないか聞いて情報収集しますね。
※アドリブ絡み等お任せ
●猫は自由、猫(科)は自由。
「勝利を祝い皆さんは楽しそうですね」
「んみゃぅ」
猫の獣人達が集まる酒場にて、ナルニア・ネーネリア(GoGo★キャッツ・f41802)と禹・黄風(武の頂を・f40009)が揃って席へとつく。
勝利を祝う猫の獣人達は酔った勢いやらなんやらでガリガリガリガリと爪を立て、今にも柱を一本削りそうな勢いを見せていた。
「ふむ……あの柱は私達も参加するとポッキリ行きそうですね」
「にゃー」
「おや、ナルニアさん。向こうですか?」
「うみゃー」
黒猫ナルニアがぐいぐいと黄風の手を引っ張って、ある場所へと連れて行く。
そこはもともと酒場が用意しておいた爪研ぎ専用コーナー。今日は戦争勝利を祝って研ぐ獣人が多かったため、変えても変えてもおっつかない状態が続いていたようだが、ようやく今新品に変えたようだ。
ナルニアもネーネリアも新品の匂いを嗅ぎつけて、ガリガリと爪を研ぐ。美味しいご飯を食べる前の準備運動は絶対に欠かさないのだ。
「では、私もお言葉に甘えて軽く……軽く……」
黄風もそっと爪を出し、ガリガリと研いでいく。猫(科)だから本当にそっと。ちょっと力を入れると、破壊しかねないのだ。
爪研ぎを終わらせたあとは、揃って情報収集を行うためにそれぞれに分かれて席につく。
ナルニアとネーネリアは酒のツマミとして金の極上ニャールのクロマグロ味だったりキングサーモン味だったりを持ち込んで町の人々と楽しくどんちゃん騒ぎをしつつ。
黄風は戦勝祝いに持ち込まれる酒やマタタビを遠慮しつつ、街の名物である味噌ささみ(っぽいレーション)を頂いてうまく街の人との話に溶け込んでいく。
その最中に黄風が東の方で大きな動きがあったそうで、と話を切り出した所、人々は次々にその話に乗りかかってきた。チラホラと幻朧帝国の話題が出てきたところでナルニアも一緒に話を聞き、この街で何かなかったかどうかを「にゃー」の一言で聞いてみる。
「あー……そういや最近、東から来た丸っこいのがいたよなぁ」
「丸っこいの?」
「そう。何処から来たんだって聞いても教えてくれなくって」
「にゃー」
「ああ、こらこらナルニアさん。ツッコミたいのはわかりますけど、ダメですよ」
丸っこいのってなんだよ! と言いたげにナルニアは街の人に猫パンチを繰り出す。よくわからねぇからもっと情報を出せよと言わんばかりに、ゴッ、ゴッ、と街の人を叩く。
対する黄風は少し考える。戦争が終わって、猫の獣人だけしかいない街に急にやってきた『丸っこいの』。それは考え方によっては幻朧帝国側から送り込まれた偵察とも捉えることが出来るが……。
「その方、今何処にいるかわかりますか?」
「あー、なんか酒場は勘弁、みたいなこと言ってたっけな。酒場の近くで静かに飲んでおきたいってさ」
「ふむ……」
人が多いところには行きたくない。けれど、酒場の近くにはいる。
これはつまり、幻朧帝国側のエージェントが一箇所に集まった猫の獣人に対して破壊工作の準備をしている可能性が高いと考えることが出来るだろう。
「……動き方を慎重に考えないと、まずいかもしれませんね」
幻朧帝国のエージェントが破壊工作をする場所は大体特定できた。あとはどう動いたものかと考える黄風に対して、唐突にてしてしとナルニアが黄風の手を叩く。
「どうしました?」
「にゃー」
あれ飲みたい、というようにまたたび酒のメニューボード前へやってきたナルニア。みんなに奢って、自分も飲んで、いい気持ちになったらなにか思い出すかもしれない、なんて猫は考えない。
しかしまたたび『酒』だ。それは大人にならないと飲めない代物だ。黄風はゆるく首を横に振ると、それはダメです、と却下の意向を示した。
「みぅ……」
「みゃ……」
「ダメです。人に奢るのは構いませんが、お酒は大人になってからですよ」
もちろん拗ねた様子のナルニアとネーネリア。だがその様子を見た街の人は、奢ってくれるの? という様子で3
人を見ていた。
「そう……ですね。ここは奢って差し上げます。戦に勝ったのですから、このぐらいはね」
黄風は気前よく、またたび酒を開けていく。このあとの戦いに備えて自身は飲むことはなかったため、代わりに外にいた猫の獣人達を集めて皆でまたたび酒を堪能した。
またたび酒を奢った所、結論から言うと猫の獣人達はぐでんぐでんに転げ回った。
なんなら、外にいて呼ばれていなかった猫の獣人達も集まってきて、またたび酒を飲んでぐでんぐでんになった。
しかしまたたび酒を飲んだ猫の獣人達は酔っ払うと言うよりも、むしろその高揚感の行き先が無くなったせいで床を転げ回っており、戦いになれば発散できると酒場のマスターは言った。
「なんかあるなら彼らを呼びなよ。手伝ってくれるよ」
またたび酒の漂う酒場の中、マスターは冷静に黄風とナルニアとネーネリアに助言する。
それはまるで、この先で起こる何かを予見したような物言いだった。
大成功
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第2章 ボス戦
『サイコパスアルブスイルカ』
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POW : 殺戮の宴人
【パリピ化ガス】を噴出し、吸引した全員を【パリピ】化し、レベル秒間操る。使用者が製作した【迷彩ヘルメット】を装備した者は無効。
SPD : 聖地製造
【オートエイム銃】【ガス手榴弾ランチャー】【殺戮工具】を備え、内部の味方は睡眠不要になる塹壕を、1日にレベルm掘ることができる。
WIZ : 殺戮AIモード
自身の【無差別殺戮プログラム】を解放し、物質透過能力と3回攻撃を得る。ただし毎秒加速する【飢えと乾き】を満たし続けないと餓死。
👑11
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どんちゃん騒ぎの酒場の裏で、こっそりと何かを企む丸っこいの――もとい幻朧帝国のエージェントとして送り込まれた『サイコパスアルブスイルカ』。
猫の獣人達が皆酒場に集まっていることを知った彼は猫の獣人達が強力な力を得る前に、一網打尽にしてしまおうと考えていた。
だが、猟兵達は彼の居場所を捉えることが出来た。
戦争が終わり、勝利を祝う中で集まろうとしない丸っこいのがいる。その情報だけでも十分、特定出来る要素となった。
その証拠にサイコパスアルブスイルカは酒場の裏手に回っており、誰も見ていない、見えづらい場所に陣取っている。
そして……その手に握る武器の数々が言い逃れできない状況を作り出していた。
猫の獣人達はまだ、丸っこいのが敵だとは知らない。
きっと教えてあげれば、それはもうさぞかしボールのように遊ぶことだろう。
またたび酒が入っている今なら、その興奮をぶつけることだってやっちゃうぞ。
――破壊工作なんて、猫の前には意味はなさないのだ。
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プレイング受付:6/10 8:31~
受付日前のプレイングはお返しとなります。
ボス敵『サイコパスアルブスイルカ』との戦いです。
明かりの少ない街の中、コソコソ隠れて何かをしようとしていました。
が、無事猟兵達が突き止めたので破壊工作は無意味になり、やけくそ気味に襲いかかってきます。
1章でまたたび酒を奢りましたので、猫の獣人達も協力してくれます。
なお彼らはほぼ酔っ払いのテンションみたいな感じでひっかき攻撃をしていきます。
実際には酔っ払ってません。高揚感がすごいんです。
街の中なのでキャバリアの使用は限定されます。
飛行関係は問題なく動くことが可能です。
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禹・黄風
…何故でしょう。すごくひどい事になる未来が。
こう、ネコと言えばボール…サイズ的に…?
とにかくこの街をオブリビオン闊歩する街にはさせません。
皆さんのご協力と共に、やりましょう。
まずはネコの皆さんにあのイルカが敵だと教えてましょう。
たっぷり遊んでいいそうです、と。
噴出するガスに対しては吸わぬよう息を止めつつUCの逆風で周囲に拡散させないようガスを減速させて対抗。
攻撃は自在三節棍を伸ばし遠くから打ち据え薙ぎ払う形で攻めましょう。
その際突風で棍をいきなり加速させて回避し難いようにしたり。
可能なら迷彩ヘルメットも弾いて奪いたい所ですが…
…それにしても興奮したネコの皆さん凄いですね?
※アドリブ絡み等お任せ
●ごろふしゃー
「あんなところに……」
サイコパスアルブスイルカを見つけた黄風。静かに気づかれないように距離を縮めながら様子を伺っていたところ、じりじりとまたたび酒を飲んだ猫の獣人達がサイコパスアルブスイルカに狙いをつけていた。
丸っこい姿のサイコパスアルブスイルカは傍目から見れば何もしていないが、黄風だけは知っている。あれこそが幻朧帝国のエージェントであり、街にいる猫の獣人達を脅かす存在。倒さなければ街の存続にも関わるため、黄風はピコンと何かをひらめくとひそひそと猫の獣人達に耳打ちをする。
「……ということですので、たくさん遊んでいただいて大丈夫ですよ」
その耳打ちの内容はサイコパスアルブスイルカには伝わることはなく……。
敵の気配に気づいたのか、サイコパスアルブスイルカは黄風の方角へと振り向く。急ぎ迷彩ヘルメットを用意し、周囲にパリピ化ガスを振りまいて敵を阻害しようと試みていた。
その瞬間、黄風はユーベルコード『
金風』を使い、黄金の龍の闘気を帯びた暴風領域で近辺を覆い尽くし、サイコパスアルブスイルカが放ったガスを逆風で押し留めて散らしていく。
「みなさん、今です!!」
それと同時、黄風は合図を出して隠れていた猫の獣人達にサイコパスアルブスイルカを襲わせる。
彼らには任意の方向に吹き付ける風を与えガスを吸わせないようにし、更には先手で「あれが敵」「遊んでも構わない」ことを伝えているため、またたび酒でぐでんぐでんに酔っ払っているバーサーカー達はほかを見向きすることもなくサイコパスアルブスイルカに突進。
まるでゴムボールのように飛んでいったサイコパスアルブスイルカ。そのうち猫の獣人達はビーチバレーで遊ぶかのごとく、べちんべちんと叩いては飛ばしてを繰り返していた。
「うーん。やはり難しいですか……」
猫の獣人達のボール遊び(仮)に三節棍で付き合いつつ、サイコパスアルブスイルカが作った迷彩ヘルメットを外そうと試みた黄風。
しかし思った以上にボールとして機能してしまっているためか、ヘルメットに棍が届かなかったり、そもそもヘルメットが黄風に向かなかったりで難しかった。
「……まあ、皆さん楽しんでいるようですし、別に良さそうですかね?」
ちらりと視線を向けると、またたび酒の勢いに任せて楽しんでいる様子の猫の獣人達。
皆、ボール遊びが出来てとても楽しそうで、幻朧帝国のエージェントがそこにいるなんてことも知らずに遊び続けていた……。
大成功
🔵🔵🔵
ナルニア・ネーネリア
猫は猫なので猫らしく振る舞う
猫を害そうとするなど言語道断
猫は王だぞ神だぞ偉いんだぞ
何故なら猫が鳴くだけで猫の信者や奴隷が増えるから
猫たちにも実際になんかいる、信者
ところで猫は丸いものが好きだ
他の猫たちに丸い奴がいることをにゃーみゃー教える
動かないボールより動くあれを転がすのはきっと楽しい
またたび酒飲んでないが猫はめっちゃテンションあがる
キジ猫(グリム)はグリムの本性がちらっとするくらいテンションあがる
※キジ猫は元々ネコ型グリム。凶暴性UP※
捕まえてげしげしキックして、ひっかいて噛みついて、
猫は猫たちとサッカーしまくる
とても楽しい(尻尾がハイテンションのぶわわっ)
●ぐるなーお
先の猟兵によってもみくちゃにされたサイコパスアルブスイルカは再び立て直さなくてはと猫の獣人達への警戒を強める。
しかし、既に猫の獣人達はナルニアとネーネリアから『サッカーやろうぜ! アレボールな!』と猫言語によるお誘いを受けており、またたび酒を飲んでハイテンションな獣人達はもちろん遊ぼう! とノリノリだった。
「にゃ」
「みゃー」
サイコパスアルブスイルカを見つけたナルニアとネーネリア。何してるんだろうとじっと様子をうかがっていた。
だがサイコパスアルブスイルカが移動のためにころころと転がると、素早くネーネリアがその場から飛び出してサイコパスアルブスイルカに猫パンチ!
「みゃっ!」
ごんっといい音が響いたかと思えば、ボールのようにぽーんと飛び出していくサイコパスアルブスイルカ。勢いがなくなるとコロコロと転がって、自分で回転して移動していく様子が見える。
そんな楽しそうなボールが遠くに行くのは許せない。猫が見えない範囲に勝手に行くのは許せない。
「にゃーーー!!!」
なのでネーネリアは大きく鳴き声を上げて、ナルニアと猫の獣人達を全員集合。ボールが何処かに行きそうだからもうこのままサッカーだ! というように、もう一度猫パンチでサイコパスアルブスイルカを叩いて勢いをつけた。
それからのサイコパスアルブスイルカは、とても凄いことになっていた。
またたび酒を飲んだ猫の獣人達による蹂躙とナルニアとネーネリアの猫パンチによるサッカー大会。たまに超速の勢いのまま木や酒場の壁にぶつかって跳ね返ったりして、サイコパスアルブスイルカの身動きを完全に封じている。
「にゃー!」
「うにゃー!」
ナルニアもネーネリアもあまりの楽しさに尻尾がたぬきのように毛をブワッと逆立てており、かなり楽しんでいる様子が伺える。未成年なのでお酒は飲んでいないが、周りのお酒を飲んだ人達のようにテンションがとても高いのである。
もっというのなら、いつもより動体視力がとんでもない。間違えてボールが遠くへ行っちゃった時は素早く追いかけるし、なんなら急カーブの勢いでサイコパスアルブスイルカを蹴りつけて大会会場(?)に戻すことだってやっちゃう。
「みゃっ!」
「にゃっ!」
猫は猫なので、丸いものがあったら遊びたくなるんです。
そんな姿のエージェントが来たのが悪いのです。
大成功
🔵🔵🔵
キノ・コバルトリュフ
マーツータケ、キノコセラピーはいかがかな?
かぐわしいキノコは香りマツタケ、味シメジ!!
美味しそうなキノコ香りはみんなを元気にさせちゃうよ!
ナメコ!?なんだか、目が血走ってるね。
キノは食べても……おいしいけど食べちゃダメだからー。
●うにゃーお
サイコパスアルブスイルカの策略は猟兵達の手によって半分ほど打ち砕かれ、猫の獣人達がまたたび酒による酔っぱらいモードで大暴れしている最中。
「キ~ノキノっ、キノっ、キ~ノキノっ♪」
時同じくしてキノ・コバルトリュフ(キノコつむりの星霊術士・f39074)が戦場へと足を踏み入れる。
スキップを踏み、自作の鼻歌を歌いつつサイコパスアルブスイルカと猫の獣人達の戦いを通り過ぎていた。
そのキノコの傘からあふれるは、かぐわしいキノコの香り――もといユーベルコード『ベルベットパフューム』による香り。
香りを嗅いだ者に対して興奮の感情を与えるそれは、サイコパスアルブスイルカにも、そしてまたたび酒によって酔っ払いになった猫の獣人達にも効果をもたらしていた。
サイコパスアルブスイルカは何が何でも、猫の獣人達を倒そうとしていた。
そのためならば、無差別殺戮破壊プログラムさえ使用しても構わない。幻朧帝国への脅威となる存在は、今ここで駆逐しなければならないのだから。
その一撃は大木をあっさりと倒すほどの威力。超常的な力は猫の獣人達をも脅かすだろう。
――だがそれは、彼らがシラフだったらの話である。
今現在、猫の獣人達は皆またたび酒を飲んでハイテンション。丸っこいボールみたいな形の何かがそこにいたら、遊ばずにはいられない!
ギラギラと輝く目は獲物を取り逃がさず、むしろ逆に動き回るおかげでいい運動になるもんだから余計に戦場が荒れていた。
「キノキノ、なんだかみんな目が血走ってるね~」
それが自分によって引き起こされたものだとはつゆ知らず、キノはすったかた~とスキップ交えて戦場を通る。
寸前でサイコパスアルブスイルカの一撃がキノへと襲いかかったのだが、なんたることか、キノの超人的な勘が働いて彼女はしゃがんで攻撃を回避した。
「キノッ? わー、可愛いキノコ~」
なお彼女は目の前にキノコがあったからしゃがんだだけである。恐るべしキノコの勘。
まだまだ続く、サイコパスアルブスイルカの目論見。
興奮冷めやらぬ様子のその目論見は、本当に成就されるのかどうか……。
大成功
🔵🔵🔵
大宝寺・朱毘
連携歓迎。
公序良俗に反する行動、利敵行為、過剰に性的な描写はNG。
アイドルでありロッカー。
ロック(漢気があるとほぼ同義)な様を好み、「ロックだ」と感じれば味方はもちろん敵でも賞賛することがある。
民間人への被害を嫌い、救助活動などには全力を尽くす。
使用武器は黒いボディに炎の模様が入ったギター『スコーチャー』
演奏によって音の爆弾や衝撃波を生み出してぶつけるという戦法を好む。
必要なら演奏を続けつつ蹴りなども行う。
冒険では、魔力任せに障害を吹き飛ばすといった行動が得意。ただし地頭が悪いわけでもないので、搦め手が必要ならその都度考える。
台詞例
「いいね、ロックじゃん」
「こっちゃ世界の命運背負ってんだよ!」
●ぷるにゃお
「へー……またたび酒飲んでテンション上がってるのか」
グリモア猟兵から話を聞きつけ戦場へと飛んできた大宝寺・朱毘(スウィートロッカー・f02172)は現在の状況を面白そうに眺めていた。
かたや幻朧帝国側から派遣された猫の獣人達の抹殺を試みるエージェント・サイコパスアルブスイルカ。
かたや猟兵達から奢られたまたたび酒を飲んでテンション高く
まるっこい生き物で遊んでいる猫の獣人達。
既に他の猟兵達がサイコパスアルブスイルカにダメージを与えているためふらふらとふらついている様子も見せているが……猫の獣人達はまだ遊び足りないようでガンガン突進してはベチベチと猫パンチを繰り出して、サイコパスアルブスイルカをボールのように飛ばしていた。
「それなら、もうちょっと盛り上げていくのはどうだい!」
そう言うと朱毘は鬼気琴『鬼怒』をかき鳴らし、辺りにギターの音を広げていく。その音はだんだんリズムに乗せて音楽を奏で、更にユーベルコード『ザ・ライブ』を使って周辺の無機物をライブ会場へと変換させて音の反響を良くする。
その音は味方を鼓舞する強化の音。音の影響範囲を朱毘と猫の獣人達に絞り込み、猫の獣人達を更に興奮させて攻撃力を上昇。サイコパスアルブスイルカに向けての一撃をより強めていった。
サイコパスアルブスイルカはなんとか無差別殺戮プログラムを起動させるも、酔っ払い&フィーバータイムな猫の獣人達の動きがあまりにも俊敏なものだから、殺戮というよりはダンスの相手をしているような形になっていく。
「このステージは猫の皆によって作られる最高のステージさ! さあ、もっともっと楽しんでいこう!」
じゃんじゃんギターを掻き鳴らしては猫の獣人達がぴょんぴょん跳ねて、サイコパスアルブスイルカがぽんぽん飛んでは壁にぶち当たって跳ね返る。
見ている者からすればただ遊んでいるだけ。だけど猟兵である朱毘にとってはサイコパスアルブスイルカの目論見を止める最高のステージとなっている。
この凄まじい光景を止めることが出来る者は今やこの現場には誰一人としていない。
みんなまたたび酒を飲んでほろ酔い気分で舞台に上がっているのだから!
●にゃにゃおん
やがて、サイコパスアルブスイルカが音を上げた。
猫の獣人達にもみくちゃにされ、猟兵達にもみくちゃにされ。これでは獣人の覚醒を止めるに至れない……と。
サイコパスアルブスイルカはずるずると引きずって離脱するも、その身体は結局朽ちていく。
こうして猫の獣人達の街は、一旦は平和を迎える。
しかし忘れてはならない。覚醒のその時までは、彼らを目につけたエージェントは多数いるのだから。
大成功
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